わがまま温泉日記 秘湯入門 〜温泉事始〜

湯温
湯量
泉質
液性
湯色
食事
雰囲気

温泉とお宿についての基礎知識
湯温 浴室内での温度コントロール法

熱めが好きなワタシは、ジャブンとつかって、さっさと上がる。長湯はしないのだ。

●熱い湯
大湯温泉
夏油温泉
野沢温泉


●ぬるい湯
渋の湯
微温湯温泉
法師温泉


小野川温泉「尼湯」
b 万座温泉「豊国館」
c 老松温泉「喜楽旅館」
d 西山温泉「中の湯」
e 芦之湯温泉「松坂屋」
f 万座温泉「苦湯」

a 水を入れる
 いわゆる、水で埋めるというやつで、成分が薄まって好ましくない。ただ、東北の秘湯あたりでは、水道水ではなく、清水で埋めているところが多く、まだ好感が持てる。

万座温泉「豊国館」b お湯を捨てる
 もったいない性のワタシにとっては、見るに耐えない光景。お湯を導く木筒に堰が設けられ、露天に導く湯量が調整されている。あまったお湯は湯船まわりの溝を通って行ったきり。どこか、よそでやって欲しいものだが、ぜいたく極まりないお湯である。

c バルブの開閉
 浴槽に入れる湯量をバルブで少なくすれば、当然、浴槽内の湯温は下がる。しかし、ぬるめの湯が好きな人が、バルブの前に居座っていると、ぬる〜い、垢にまみれた湯に付き合うことになり、たいへん不幸である。

湯口から直接湯船に流れ込むお湯もあれば、空気にさらしてお湯の温度を下げるため、いったん木箱やら器に溜め置かれてから湯船に流れ込むお湯もある。そういった器のたぐいを、ここでは「湯溜め」と呼ばせてもらう。もちろん、浴室はるか遠くにある抜気漕とか、湯畑とは違うもの。要は浴室内でのこだわりの一品なのだ。
d 湯溜めの堰の開閉
量を変えて温度管理をするものだが、バルブの開閉よりは心和む。ただし、堰を大きく開けたとき、異物が浴槽内に大量に流れ込むことを覚悟すべし。

e 湯溜めに物を沈める
 湯溜めにとどめておく時間をコントロールするもので、湯量に変化はない。しかし、何を入れておくかが問題で、温泉タマゴを作ろうと、タマゴを入れておいたら、浴槽に「白身の花」が散ってしまったことがある。注意が必要だ。

f 湯溜めのどこから湯を取るか
 温度の高いものは上、低いものは下と決まっている。湯溜めの箱の上から取れば高く、下から取れば低くなるという仕組み。湯量は変わらないし、理科の実験をしているようで、とても面白い。

湯量 湯量自慢

湯量の多さは、温泉選びに際して基本中の基本なのだ。


a 草津温泉
b 玉川温泉
c 須川温泉
d 白布温泉

●サイト内リンク
都道府県別温泉統計


a 草津温泉
 毎分34,000リットルの湧出量をほこる日本一の温泉街であるが、その分だけ宿も多いので、一軒あたりの湯量は少なくなって当然。しかも、熱いので、チョロチョロと流していればよく、湯船で男性的な力強さは感じられない。

b 玉川温泉
 毎分8,200リットルも湧き出すお湯を2軒の宿が提供する。源泉温が98度と高いせいか、内湯ではおだやかにお湯が流れこんでいる。

c 須川温泉
 毎分6,000リットルの湧出量をほこる。県境の高原に位置し、宿も少ないため、お湯はそれこそ、あり余っている。千人風呂に流れ落ちるお湯も豪快そのもの。

d 白布温泉
 毎分1,500リットルの湧出量をほこる。5軒ほどの宿が、それぞれ小さな湯船で営業している。小さな湯船に、大量の湯を注ぎこむと、どういうことになるか? もはや、滝でしかない。風呂場の外、10m先にまで音が聞こえるくらいに、やかましいのだ。
 スケールからすれば上の3湯に遥かに及ばないけれど、要は浴室内での体感ということで、味わう価値はあると思うよ。

泉質 大ざっぱな判別法

白いお湯、存在を主張する強いお湯が好きなんだけど。


a 川上温泉
b 鷹の湯温泉
c 赤湯温泉
d 川原湯温泉
e 万座温泉
f 笹倉温泉

g 稲子湯

h 霧積温泉
h 五色温泉


●サイト内リンク
泉質をめぐる旅

a単純温泉
 無色透明・無味無臭のはずであるが、そんな純水にでもつかったような経験はない。やはり、何らかのにおいはするし、お肌への当たりは水道水とは全然ちがう。

b 食塩泉
 なめると塩味と言いたいところだが、これもそこまで強烈なものを知らない。湯気を吸うと海水浴のにおいといったところ。でも、山田温泉はちょっと塩辛かったな〜。広い日本、ワタシは経験ないのだが、海水よりも塩辛いお湯だってあるのだそうだ。

c 鉄泉
 赤褐色の湯。血液中で酸素を運ぶヘモグロビンの主成分は鉄。そのせいか、伊香保温泉神社横の飲泉場あたりで、新鮮な源泉を飲むと血の味がする。

d 硫黄泉
 ほんのり硝煙臭ただよう、実に好ましいお湯。ただ白濁しないお湯も多いのだが、その上品さと湯の花の細やかさを味わってみよう。

e 硫化水素泉
 玉子のくさったような臭いの正体は硫化水素ガス。硫黄と硫酸塩が生成源というから、硫黄泉や硫酸塩泉に、このガスの匂いのするものが多いのも当然。もっとも温泉らしくって、白濁同様、大好きなのだ。
 新泉質表示では、単純硫黄泉(硫化水素型)などと書いてあるので要注意。

f 重曹泉
 お湯の中で肌をさすると、すべすべヌルヌルになるので、すぐ分かる。もう少し、詳しくいうと、重曹成分以外にもアルカリ度も関係しているそうだ。そういえば、学校の実験でかつて作った石鹸って、弱アルカリ性だったような気がする。

g 炭酸泉
 気泡がお湯の中から湧いてくる。飲むとノンシュガーサイダー。効能に注目が集まっているが、日本にはそれほど多くないらしい。

以上、思いつくまま旧泉質名で取り上げたものの、現在の泉質表示はこのように分かりやすくはなってない。次のとおり、複雑怪奇なのだ〜。
h 硫酸塩泉・炭酸水素塩泉
 こうなるとむずかしい! 調べながら、「泉質をめぐるワタシ的考察」を書いてはみたものの、いまだ判別法はよくわからない。

液性 指先しわしわ

泉温は高ければよいというものではない。泉温を下げるために加水の必要があるからだ。
だだ、そんな扱いの難しいお湯を管理する湯守のオジさんの労は多としたい。

a 藤七温泉

酸性度日本一といわれる玉川温泉。対する大沢温泉はpH9.2のアルカリ性泉。


b 玉川温泉
c 大沢温泉
d 松之山温泉

泉温
 湧出口での泉温による分類。湯船で適温とする仕組みは湯温を参照してくださいな。加熱・加水とイロイロあるあるのだ。

分類 冷鉱泉 低温泉 温泉 高温泉
泉温 25 34 42 a

水素イオン濃度
 pH(ペーハー)による分類。リトマス試験紙などより、はるかに繊細かつ細密な指標。ちなみに、次の色別はBTB液をイメージしたもので、お湯の色なんかとは全然関係ないんだから。
 それにしても、強酸性は別として、ここまで細かく標記する必要があるのだろうか?

分類 強酸性泉 酸性泉 弱酸性泉 中性泉 弱アルカリ性泉 アルカリ性泉
pH b 7.5 8.5 c
身近な例 青インキ レモン ビール 水道水 海水 セメント

溶存物質総量
 人類の体液は、0.88%の食塩水で組成されているそうだ。人類が他の動植物同様、海を母体として進化を遂げ、発達してきたことを教えてくれる。
 ワタシたちの体液濃度を基準に、泉質も3つに分類されている。どうもありがとね! ては、いったい何の役に立つんだろう。

分類 低張泉 等張泉 高張泉
残存塩類 8 10 d g/kg

 さて、ここで問題となるのが「浸透圧」なる用語。半透膜くらいなら知ってはいるが、いろいろと難しそうな数式で解説がなされている。ワタシ流の文系大雑把な捉え方でいくと、「水」の移動を表す指標。濃度を均等化しようとする力が働く、「平衡」という化学の大原則にのっとっているとみた。
 つまり、「圧力」という物理の感覚で捉えるから事が難しくなってしまうのだ。温泉と浸透圧のおつきあいくらいなら、濃度による捉え方でも十分なんじゃないの?

分類 低張泉 等張泉 高張泉
残存塩類 0.8

 というわけで、「水」の移動を図示した次のようなモデルを作成。端的に言えば、「水は薄い方から濃い方に動く」ということ。 
 じゃあ、何で「塩」ではなくて「水」の方が動くの? という疑問が湧いてくるよね。例えば分子量でみると、NaCl(23+35.5)と、H2O(1*2+16)では、どちらが半透膜を透過しやすいのか、一目瞭然のような気もするんだけど・・・。そして、半透膜(細胞膜と言いたいのだが、人体の仕組みはそれほど簡単なものではない)はその流れを一方向に保ってくれる。

相対的に 温泉 水の移動 体細胞内 相対的に ●は成分、○は水を表すことにします
低張泉 薄い
○○○
●●
○○
濃い 水1個が移動すると●:○=1:2で平衡
等張泉 ●●
○○○
●:○=2:3で、もともと平衡
高張泉 濃い ●●●
○○
薄い 水1個が移動すると●:○=1:1で平衡

 草津も蔵王も須川だって、1分も浸かっていたら、指先がしわしわ。いずれも、低張泉なのだ。また、強酸性高温泉としても有名で、ワタシの大好きなタイプ。
 低張泉の極みは真水を沸かした内風呂。こちらもすぐに指先しわしわ。さらには、給湯温度を45度に設定して確かめてみたところ、あっという間にしわしわ。
 この時間差は何なのだと、考えてみた。浸透圧の計算式には絶対零度なる項目もあるところからすると、温度が高いほど浸透圧は高くなるのだろう。また、強酸性のお湯が、表皮の角質層や体表面の油分を溶かし、水分の浸潤を促進しているにちがいない。
 では、なぜ指先だけ? 膨張した皮膚の逃げ場が少ない場所だから。そう、爪がジャマしているじゃない!

「高張泉だから成分が体内に染み込みやすい」というような表現。そういうこともあるのかな? 実は「塩の拡散」という現象があるのだが、長湯する程度の短時間では起きないようだ。

湯色 七変化

やはり、白いお湯が、らしくっていいんだけど、白さに喜んでばかりもいられないのだ。


a 白骨温泉
b 恐山温泉
c 猿倉温泉
d 小赤沢温泉
e 国見温泉
f 深大寺温泉
g 塩原元湯温泉

a 乳白色
 クリーミーな真っ白いお湯。理想的かも知れないが、湯船の底には、真っ白なパウダー状の沈殿物がたまっていることも多い。湯畑を通せば、強烈な白さこそなくなるものの、こんなことにはならない。

b 青白色
 透明度の高い神秘的なお湯。ちりのような湯の華が、適度に舞っているようだ。この手のお湯に強く惹かれるワタシ。なぜなんだろうと考えてみたら、熱くて強酸性の、それこそ存在を主張するお湯が多いのだ。

c 灰白色
 光線の加減なのかどうか、やや灰色がかって見えるお湯もある。湯の華が純白ではないのか、それとも粒が大きいのかな?
 ここらあたりの謎解きは、ひょっとして気象学者がお手の物かも知れない。なぜなら、青空、白い雲、ねずみ色の雲と、お湯の色と同じだもんね〜。

 白いお湯は、いかにも温泉らしくて人気が高い。そんな白いお湯も、湯口のところでは透明だということくらいは覚えておきたい。時間の経過とともに白濁していくのである。だから、まっ白かと楽しみにして行ったら、やや白みかがった程度ということもよくある。
 こんなときには怒ってみても仕方ない。一度、ダンナが何時に白くなるのかと、フロントまで聞きに行き、その時刻までじっと待っていた。そういうときには、入れ替えたばかりの新しいお湯=老化してないお湯なんだ! と、大喜びするのが、大人がとるべき正しい態度。
d 茶褐色
 お湯に含まれた鉄分が酸化して、こういう色になる。このお湯だって、湯口では透明なのだ。きっと、酸素といっしょに試験管の中で振れば、すぐに鉄の赤さび色になるんじゃなかろうか?

e エメラルドグリーン
 グリーンだから緑ばんのせいと考えるのは早計。国見温泉と芦の湯温泉の共通点が見いだせなくて、ほんと困っている。

f 黒褐色
 別に、タオルが黒くなるわけでもないが、あまり、気味のよいものではない。
 沖積平野の地下に滞留した海水が、長い年月をかけて変成した化石水なんだそうだ。 関東平野では、地下千メートル以上もボーリングした末に、湧き出すものも多い。こんなのって、温泉なのかなぁ? 大深度地下水なんじゃないの? と、いつも疑念を禁じ得ない。

ふと、頭の片隅をよぎるのが、化石燃料を地下深くから引きずり出して、地球温暖化を招いた20世紀文明。同じ轍を踏まねばよいのだが・・・。
塩原元湯温泉「大出館」墨の湯g 黒色
 いやはや、ほんとに黒いのだ。宿の人に伺うと、鉄のせいだと言うのだが、にわかに信じるわけにもいかない。
 おそらく、マンガンによるものと思われるが、温泉の多様さを示してくれる。
食事 食事の出し方

山奥の宿で出される食事は、イワナに山菜と、どこも似たようなもの。

●印象に残る料理

満山荘
鄙の館松乃井
縄文人の宿


a 強羅花壇

b 箱根甲子園
c 鳴子ホテル
d 湯の花沢温泉
e 黒湯温泉
f 四万たむら

a 部屋出し懐石風
 2〜3室を1人の仲居さんが受け持っているもので、こちらがもっとも気をつかう状況。高級旅館にて、絶妙のタイミングで次々と料理を出されたときには、監視カメラがあるのではと、疑ったほど。もちろん、こんな宿には次の間、三の間までついている。

b 部屋出し一括
 手際よく料理を並べ、ちょっとした料理の説明なんかしてくれる。しかし、話好きの仲居さん(b)にあたったときには、横べったりでくつろげない。ましてや、その仲居さんが酒好きだったりすると、ずっとグチなんか聞くハメになる。布団を敷く都合があるので、最低でも窓際にイスとテーブルくらいは必要。

c お食事処個室
 人件費節減の折、仲居さんの労力を省いた形。気をつかう必要がまったくない。TVのないことだけが、部屋出しとのちがい。しかも、食事が終わって部屋へ戻ると、ふとんが敷いてあるという仕組み。ただし、空き部屋をお食事処として使っていることも多い。

d お食事処大広間
 夕食を懐石風に順々に運んでくる宿も多いが、何をもって「大広間」と称するかが問題。ひょとしたら、その宿の食堂かも知れないのだ。だから、あまり断定的なことは言わないことにする。

e 食堂一括
 これぞ秘湯の本流。いやいや、自炊部を忘れていましたが、何にも気をつかわなくていい。となりの客と話がはずめば、とても楽しい。しかし、はずみすぎて、席を立つのが遅くなると、宿屋に嫌われる。部屋へ戻れば温泉モードでバタンキュー。夕食は部屋出し、朝食は食堂という宿も多い。

f 食堂バイキング
 なにしろ、東北あたりは「米」「米」「米」の連続。さすがに、うまいお米も三泊目あたりで飽きてくる。地獄に仏。砂漠にオアシスとは、このことだ。

雰囲気 泊まってよかったと思わせるもの

やはり、静かであることが必須条件。隣の部屋の会話が聞こえるなんてのは問題外なのだが、山奥の古い宿にあまりキツイことは言わないでおこう。



a 夏油温泉
b 新野地温泉

c 鶴の湯温泉
d 青荷温泉
e
松之山温泉「凌雲閣」
f 銀山温泉

部屋からのながめ
 やはり、広々とした大自然が開けていてほしい。谷底の宿に広さを求めるのは酷だとしても、木々の緑が迫り、小川のせせらぎのひとつも聞こえてほしい。
 とはいうものの、大雨あとの増水した川の流れは強烈すぎて眠れない。また、駐車場が広がっているというのも、あまり感心しないが、向かいが客室というのが最悪(a)。何をするにも人目を気にしなければならないからだ。

部屋の広さ
 自宅より狭い部屋は、閉所恐怖症のワタシにとっては苦痛の種。何のために、閉じ込められに来たのだろうと思ってしまう。二人で泊まるのに、六畳だと狭い(b)。座卓を部屋の隅にかたづけて、フトンを二枚敷くと、もうタタミなんか見えない。やはり最低でも、八畳プラスアルファは欲しい。
 が、窓の広さで随分ちがう。狭い部屋なら開口部を下からうんと広く取ればいいのだが、冬の厳しい東北の山奥で、そいつは少し無理かも知れない。

部屋の設備
 大浴場のほうが気分よく入れるのに、なぜか、内風呂までついている部屋がある。しかも、ユニットバスで、ほとんどが水道水。天然温泉の大浴場なら、二十四時間いつでも入れるのに・・・。そんなワケで、特殊な事情があるなら別だが、内風呂だけは必要ないと断言できる。
 トイレも、男女別の清潔な洋式のものなら、それはそれでよいのだが、一度、男女共用の和式で済ませたことがある。落ち着いてできなかった。痔主のダンナによると、ウォシュレット(c)までは望まないから、トイレだけは洋式のものを各部屋に備えておいて欲しいらしい。共同便所から帰ってきたダンナが、「温泉に来て症状が悪化した」とぼやいているのを、よく耳にしたことがある。
 山奥の秘湯だったら、TVはなくても構わない。天空の大スクリーンが目をひきつけて飽きることもないし、ランプという小道具(d)に乗せられて、非日常の一晩を過ごすのも、また一興。

お風呂
 木枠の湯船が、体へのあたりが優しくて好ましい。実を言うと、岩風呂なんかあまり好きではない。出入りしにくいし、歩きにくいし、転んだときのことを考えると、身の危険すら感じてしまう。わざと造った岩風呂なんかに、野趣など感じるはずもないのだから、勘違いしているのだったら、はやく改めて欲しいものだ。
 湯船にアゴまで身を沈めているとき、鼻先を体毛がかすめ通ることがある。興ざめの一瞬。数多くの体毛の浮かんでいる湯船、洗い場、脱衣所。どれもこれも感心しない。一般的に、入浴客が多くて、湯量の少ない温泉に、この傾向がある。

建物の造り
 清潔感あふれる近代的なホテル形式もよいのだが、お湯(湯口権)のことを考えると、昔ながらの宿ということになる。建物が古い(e)ことは減点材料には決してならない。手入れが行き届いていないところに問題があるのだ。

温泉街
 そこに立っている自分の風景を想像してみる。にぎやかな温泉街の定番は、みやげ物屋とストリップ。そんなイメージがつきまとっていた温泉街であるが、銀山の温泉街は、ワタシの常識をくつがえした。
 あの大正ロマンの風情(f)を、21世紀も保ち続けてもらえたら・・・。温泉街だって、経済で成り立っていることくらい百も承知のうえで、切に願ってしまう。

終わりに
おすすめリンク!
温泉の科学

 ワタシの好みにまかせて、「わがまま」な視点からの温泉と宿のピックアップです。たとえば、お湯なら熱い方が、露天よりは内湯の方が、食事なら食べきれるだけの適度な分量の方が、といったぐあいです。好みの合わない方、ごめんなさ〜い。
 各温泉地の記録を、カード形式でページにしてきたのですが、今までに、浸かったお湯、泊まった宿のあれこれを思い浮かべながら、ほんとに楽しくまとめることができました。まぁ、楽しんでるのはワタシだけなんだろうけど・・・。

お湯そのものについての記述は、科学にはド素人のワタシが浸かった数少ない温泉と、成分表を照らし合わせながらの大胆推理の連続です。そこで、もっともっと科学的な解説をお望みならば、やませみさんの「温泉の科学」がすごいです。なにしろ、科学には膨大なデータが必要な上に、なぜ、そのような泉質になるのかを地質の面から解説して下さっているのです。ちょっと(かなり?)難しいけど、興味をお持ちの方、ぜひともジャンプしてみて下さい
 それにつけても、マスコミにもよく登場する有名どころ。何にも知らなかった当初は、そんなところからスタート。ちょっと知恵もついた生意気盛りには、毛嫌いしていたにも関わらず、温泉めぐりを続けるにつれ、「なるほど、人気があるはずだわ〜」と、妙に納得させられたりするのです。不思議なものですね。
 では、よい温泉旅行を♪
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