わがまま温泉日記 微温湯温泉 ぬるゆ 微温湯温泉へはJR福島駅西口タクシー45分

秘湯を
守る会
旅館 二階堂
住所 福島県福島市桜本字温湯11 〒960-2151 Memo:一軒宿
入浴料 \500
電話 024-591-3173
営業期間 冬期はご連絡ください
泉質 ぬる湯@酸性-含FeUV・Al-硫酸塩泉(含緑礬・酸性明礬泉) 31.8℃ pH2.9 194L/分
旅行日 03/05/02
ぬる湯番付
なるものがパンフレットに載っていた


横綱
福島 ぬる湯
新潟 栃尾又
大関
栃木 板室
山梨 増富
関脇
静岡 畑毛
山梨 下部
小結
群馬 川古
岡山 湯郷
前頭
山形 五色
大分 寒ノ地獄
群馬 霧積
長野 鹿教湯
宮城 定義
長野 親湯
山形 今神
山梨 西山
静岡 梅が島
島根 小屋原
群馬 奈女沢
佐賀 古湯
福島 湯岐
岐阜 濁河
静岡 奈古谷
長野 角間
福島 湯ノ田
岡山 郷縁
群馬 川中
新潟 貝掛
福島 日中
長野 春日
山形 朝日鉱泉
山梨 積翠寺
群馬 浜平
岡山 足
山形 古寺鉱泉
長野 明治湯
群馬 鳩の湯
福井 鳩ケ湯
長野 蓼科渋
(以上)



赤米釜飯
赤米というのは古代米。赤飯に遥か昔、南方から来たご先祖様への思いが募る。
釜底には、おこげもついて、なかなかのもの。
赤米釜飯

旅館二階堂より今来た道を見る 山道に差し掛かったとたん、大平温泉霧積温泉に次いで、秘湯度ベスト3にランクイン。くねくねと細道続き、砂利がビシバシ、クルマを叩く。そのたびに、ダンナは「ア〜あ」と嘆声もらすが、もはや、サジを投げてるみたい。サイを投げればかっこいいんだけどねぇ。
 しかし、突然、細道ながら舗装された快適路が出現し、秘湯度はベスト10に入るかどうかというところまでランク落ち。

豪雪にも耐えた茅葺き三階建て 宿の手前では桜のアーチが「ごくろうさま」と、優しく迎えてくれる。もちろん、「旅館二階堂」などという看板もなく、宿というより山奥の山田さんちを訪ねたみたい。
 玄関では、のんびりしているのか、写真慣れしているのか、宿のネコがしきりとポーズをとっている。向こうに目をやれば、茅葺き屋根の木造三階建、寄棟造りの建物が明治の遠さをしのばせる。

豊富な湯量 ニガ手な「ぬる湯」、覚悟を決めて風呂場へ向かう。2,3杯、桶で湯をとり浴びてはみたが、飛び上がるほどには冷たくはない。「なぁんだ、冷たくなんかないよ〜」と、楽々入浴。これも、修行の成果といえようか・・・。
 木枠の湯船に豊富なお湯の投入量。この内風呂しかないので、毎分200L弱のお湯をほとんど全部使える幸せ。お風呂の数が多くなると、ロクなことにならない例は十指に余る。

奥にポリ浴槽 お味を確かめてみると、梅昆布茶を水で薄めた感じ。若干、梅干がでしゃばるが、酸性泉なら致し方なし。風呂場に大きな成分表が掛かっているのだ。
 成分表をつらつら眺めながらの「ぬる湯」三昧。泉質に見覚えがあるのだ。そう、「酸性−含鉄・アルミニウム−」とくると、玉川温泉と同じなのだ〜。何だか、わくわくしながら浸かったものだが、帰宅後、調べてみると、こちらは「硫酸塩泉」、玉川温泉は「塩化物泉」だった。
 さて、上がろうかと、お湯から身を乗り出すとけっこう寒い。結局、沸かし+循環のポリ浴槽にて温まり、最後にジャボンとぬる湯に浸かって一丁上がり。

湯上りのお茶 湯上りは玄関前のテーブルで、風薫る五月の紫外線をいっぱい浴びて、のんびり休憩。隣では、三世代一家が、持込んだお弁当など和気藹々と食してらっしゃる。ダンナはカップ麺を食べたそうにしていたが、下界へ降りて「赤米釜飯」食べるんだ!
 お湯こそ熱くはないものの、何だか、ホットする時空だったな〜。ダンナはいまだに、あの時の流れから取り残されたかのような空間で、カップ麺を食いたかったと言っている。

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