わがまま温泉日記 五色温泉 ごしき

秘湯を
守る会
宗川旅館
http://www.ycci.or.jp/kanko/tanbo/00049.html
住所 山形米沢市大字板谷498 〒992-1331 Memo:一軒宿
一泊二食 \13,000
ビール生 \700
電話 0238-34-2511
営業期間 通年
泉質 Na・Ca-炭酸水素塩・塩化物泉(含土類重曹泉) 45.9度
Na-炭酸水素塩泉(重曹泉) 48.9度
旅行日 01/08/13
コメント 五色使ったカラフルな看板

 東京発7時の予定が、ドアミラーとパワーウィンドゥの故障で、10時半発になってしまった。
 2年前にも同じことがあったっけ。都内を抜け出たのが午後1時、八幡平のふけの湯到着が午後7時。宿に着いたときのダンナは半分死んでいた。そんな苦い教訓を生かして、今年は1泊目を近場にしておいてよかった。
 山奥の旅館は、途中、看板・標識のたぐいが少なく、夕暮れどきなど、ときどき不安にかられることもある。青荷温泉のおせっかいな津軽弁の看板も面白いのだが、ここでは、要所要所に色とりどりのカラフルで大きな看板が立ててあり、人目を引く。赤・青・黄・緑・黒の5色を用いた、さすが「五色」温泉なのだ。
玄関 スキー場あとのゲレンデを横断すると、お宿の入口。古い木造の建物ながら、どこかどっしりしている。奥のほうにも別棟が続き、けっこう大きな秘湯宿である。

 まずは内湯で旅の垢を落とすことにする。湯船は岩石をくりぬいて造られているが、それ以外は何もかもがタイル貼りで、情緒に乏しい。
岩石風呂 でも、頭と体を洗い流し、さっぱりしたわ〜。こんなとき、洗い場と湯船がはなれているので、シャワーを使うには気兼ねがいらなくてよい。しかし、男女入替のもう片方は、湯船にジャンジャン、シャボンが飛び込む。
 まだ木の香もかぐわしそうな新しい露天は、湯口からお湯が流れ出しておらず、何コレ〜! の世界。ムッとして部屋に戻った。どうやら、内湯と露天で、源泉が違うようである。

米沢牛のすき焼き ようやく、夕立も一段落ついたころ、遠雷の響きを耳にしながら、夕食の膳を前にする。大広間をふすまで仕切った一室で、米沢牛のすき焼きをいただくという寸法。
 雰囲気的には、米沢市内の吉亭でお昼をいただいたときのシテュエーションに何となく似ている。もちろん、室内だけを比べると、こちらの方が、うんと古くさいのだが・・・。
 同室になった熟年のご夫婦と歓談しながら、食事を楽しむ。当然のことながら、ビールも一緒にね。ここの瓶ビール、冷えてなかったな〜。当日は、それだけ客が多かったということなんだろうけど。

角部屋ながら外は霧 話はもどって、先ほどのご夫婦、隣り合わせた方といろんな話をしながら食事をするのが好きなんだそうだ。確かにそれは言えてるわ! 旅行中は、いつも二人一緒。恋人同士じゃあるまいし、退屈しちゃうものね〜。
 ご主人はシベリア抑留体験者だそうで、ロシア語にも通じている。ちなみに、「水が欲しい」は「和田大地」と言えば伝わるんだって・・・。ヘタに単語に従った発音してても伝わらないンだとさ! 言えてるな〜。

女性用露天風呂 泊まりの角部屋は、造りも大きく、窓際の二方向に廊下まで廻っている。写真右端の造作は、今どきめずらしい木彫りの細工。朝ともなると、そこから一直線に光が差し込む。
 おかげで、いつになく早起きをしたものだから、散歩がてら露天風呂へと足をのばす。とはいっても、宿の向かいの小高い丘の上なんだけどね。

男性用露天風呂 露天のお湯は間欠泉で、45分湧いては、15分休みの繰り返し。昨日は、この表示に気づかなかったばっかりに、不愉快な思いをしてしまったのだ〜。いつものことながら、自分のそそっかしさに腹が立つ。
 湯船に立って、あたりを見回す。「早起きは三文の徳」とはこういうことかと、誰もいない湯船で、新鮮な高原の大気を、思いっきり、吸い込んだ。
 気分爽快、体調万全。なるほど、ワタシも含めて、宿泊の皆さんの「おはようございます」との挨拶の声も弾むはず。

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