わがまま温泉日記 銀山温泉 ぎんざん

古山閣
http://www.ic-net.or.jp/home/sugano/gin/kozan.html
住所 山形県尾花沢市銀山新畑 〒999-4333 Memo:
一泊二食 \13,000
ビール大 \750
トイレ共同
電話 0237-28-2039
営業期間 通年
泉質 含食塩硫酸塩泉
旅行日 98/04/30
コメント

友人の堤さんより 大正時代に舞い戻ったか思わせる温泉街。夜ともなると、宿々のにぎやかな明かりが川面に反射し、浴衣姿で橋の上に立つと、ちょっとした銀幕のスター気取りになる。ネオンサインなど一つとしてなく、街の景観が統一されているからこそ、この風情が楽しめるのだ。

 木造三階建ての建物の床はミシミシと音を立てるが、これも大正ロマンの面影か・・・。もちろん、共同便所なのだが、気持ちが時代をさかのぼっているので、全く苦にならない。
古山閣玄関 食事は夕食が部屋出し、朝食は屋根裏部屋のような広間でみんなでいただく。いずれもお膳で出されるが、鯉の甘露煮だけは食べきれない。
 半地下の浴場にある湯船には、きめ細かい湯の花が散り、上品なのだが、意外と重い湯だ。湯船につかりながら高窓をうかがうと、通りを歩く温泉客の浴衣姿が行き来する。もちろん、曇りガラス越しにではあるが・・・ 宿の裏手にはまだ新しい露天風呂もあるのだが、この半地下の浴場も味わいがあって捨てたものではない。

銀山跡 上流には、その名の通り銀山の廃坑があり、往時をしのばぜる。鉱夫たちは、この山道を降りて来て、お湯で体を休めては、安酒飲んでオダを上げたのであろうが、ワタシは白ヘビに出くわして、思わず悲鳴を上げてしまった。
 「おしん」の舞台ともなった銀山温泉、泉ピン子が働いてた頃、果たして客層たるや、いかがなものであったのだろう。調べてみると、寛永年間には採鉱量も激減したという。
 とすると、大正時代に歓楽温泉として再興なったとみるべきか。ならば、大正ロマンの面影も心の底から楽しめず、秘湯求めてやってきたワタシとしては複雑な気分だな〜。

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