わがまま温泉日記

須川温泉 すかわ
須川高原温泉 栗駒山荘

須川温泉へは東北新幹線JR一ノ関駅からバス100分

秘湯を
守る会
須川高原温泉
http://www.isop.ne.jp/sukawa/front.htm
住所 岩手県一関市厳美町祭時山国有林 〒021-0101 Memo:
一泊二食 \14,000
ビール \550
電話 0191-23-9337
営業期間 6月〜10月末
泉質 強酸性明礬緑礬泉 49度 6000L/分
旅行日 98/08/13 96/08/11
コメント

02/10/25
明礬・緑礬とは硫酸塩に何がくっつくかの違い。
アルミで明礬、鉄で緑礬。

貯湯池にて手湯 「どっどど どどうど とどうど どどう」 これは「風の又三郎」冒頭の一節。岩手は花巻出身の宮沢賢治、大沢温泉ばかりではなく、ここの千人風呂にも浸かったのではなかろうかと思わせる。

 宿の横には、滝となって流れ落ちるお湯をたくわえた大きな池があり、板を外すと、セキを切ったように大量のお湯が排水溝に流れ出す。この風景にはびっくりしたものだが、次に訪れると、池のあった場所に大露天風呂が出現し、スパランドと化していた。がっかり。

自然探勝路「お花畑」 標高1129mの高所に位置するこの温泉を、はじめて訪ねたのは、鬼首あたりで地震が頻発していたときだった。山道はあちらこちらで、ヒビ割れと通行止めのバリケード。
 栗駒山のふもとに位置する、この宿近くの自然探勝路を散策してみる。地鳴りが恐怖をかきたてる。

 千人風呂と呼ばれる大浴場にも、その影響は及んでいて、お湯の色がいつもと違うんだそうだ。しかし、そんなことにはお構いなし。
千人風呂(宿のHPより) 湯量の多さとお湯の熱さ、さらには、取れたての火山性のお湯を意味する強酸性の泉質にワクワクし、うれしさのあまり、思わず長湯をしてしまった。やっとのことで部屋まで戻り、バタ〜ンと畳の上に倒れ込んだ甘〜い記憶。

 ダイニングルームで、食事をとりながらの夕陽は、遠くに見える鳥海山や月山などの山々の稜線に沈むまで、まぶしくて、目も開けていられないほど。スケールが大きくて、大好きな風景の一つなのだ。これだから高原温泉はやめられない。
 床に就いてからは、ネズミが大運動会をしているかのような地鳴りに、おびえながら、それでもやはり眠った。


栗駒山荘
http://www.vill.higashinaruse.akita.jp/narusejp/kurikoma/k-sanso.html
住所 秋田県雄勝郡東成瀬村椿川字仁郷山国有林 〒019-0803 Memo:
入浴料 \600
電話 0182-47-5111 (冬期閉鎖中 0182-47-3200)
営業期間 5月中旬〜11月上旬
泉質 仙人温泉@酸性・含鉄(U)・硫黄-Na-硫酸塩・塩化物泉(硫化水素型) 48度
旧泉質名:酸性・含鉄(U)・食塩-芒硝硫化水素泉
旅行日 02/08/14
コメント 秋田側から見た栗駒山荘

 はじめて須川のお湯に浸かったときの感激は今でも決して忘れない。お湯にワクワク、ドド〜ッと疲れて湯あたりするとは情けない。東北のお湯はすっごいな〜と、毎年、出かけるきっかけとなった温泉である。

 秋田側に位置する栗駒山荘には、何度か予約の電話を入れたこともあるのだが、いつも満室で宿が取れたためしがない。なるほど、客室数23の小さな宿なんだ・・・。えっ?
 それではと、津軽湯の沢から鳴子に向かう途中で寄り道、まさしく立ち寄り湯と相なった。岩手側は一寸先は闇ならぬ霧、どうなるものかと案じたが、秋田側に霧はない。夕立が局地的に降るのをたとえた、「馬の背を分ける」という枕詞、適応症に霧も加えた方がよい。

栗駒山荘 広い駐車場は満車状態、人出の多さにちょっとウンザリ。
 お部屋に続くカーブを描いたモダンな廊下が、なかなかイケてる。従業員の服装だってカッコいい。そのせいか、ジジババよりも若者が、ロビーで目立つ。栗駒山荘というよりも、スパ栗駒ってな感じかな?

 展望開ける露天も早く浸かりたい。ところが、冷夏の東北、内湯でたっぷり温まらないと、なかなか外には出られない。にもかかわらず、お湯チョロチョロで、結構ぬるい。

眺望抜群の露天 このお湯の際立つ白さは温泉好きなら、誰しも望むところでしょ。でも、岩手側に位置する須川高原温泉の千人風呂では、白い湯という記憶がないのだ。秋田側と岩手側で、同じ源泉からお湯を引いているなら、白さの違いが引っかかる。
 あちらには湯畑ならぬ沈殿池があるのだが、こちらにはその設備がない・・・。そうでなければ、お湯の投入量しか考えられない。お湯の回転が悪いのだ。つまりは、老化したお湯の多さを物語る。

 露天もやはりお湯チョロチョロで、冷気に負ける。見晴らしのよい露天から長時間、一望千里を楽しむにはよいけれど、やっぱり須川は怒涛の突き押し、ドド〜ッでしょ。ワタシはウヒョーッと土俵を割るのだ。

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