わがまま温泉日記 法師温泉 ほうし

秘湯を
守る会
長寿館
住所 群馬県利根郡新治村永井650 〒379-1401 Memo:一軒宿
入浴料 \800
入浴可能時間帯 11:00〜14:00
電話 0278-66-0005
営業期間 通年
泉質 カルシウム・ナトリウム-硫酸塩泉 源泉温:43度
旅行日 00/10/08
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 連休とあって、関越道は渋川伊香保(草津へ)も沼田(日光へ)も、出口は優に2kmを超える渋滞。しかしながら、月夜野出口はガ〜ラガラ。一路、三国峠を目指す。峠を越えるとユーミン御用達のスキーのメッカ、苗場というロケーション。17号を峠の手前で左に折れ、山道を谷へゆるやかに下っていく感じで、しばらく進むと法師温泉。

 昔ながらの一軒宿の定番が、真っ赤な円柱形のポスト蔦温泉にも日景温泉にも玄関先にあって、郷愁をかきたててくれる。しかも、ハッとするような色合いでいて、意外と渋い。自家用車など持てなかったその昔、この宿に長逗留していた人たちは、どんなことを誰にあてて書き綴ったのであろうか?

 玄関も、それに続く広間も旅籠風の造り。日帰り客の多いことだけを除けば、くつろげそうな好ましい雰囲気。
総檜造りの玉城の湯 浴場は三つあり、フルムーンのCMで有名な「法師の湯」は混浴。新しくできた「玉城の湯」は男女交替。しかし、女性専用時間帯ではなかったので、女性専用の「・・・・の湯」に足を踏み入れた。浴室に水道の蛇口はなく、上がり湯用に溜めている湯箱があるのみ。桶で2,3杯かぶってみたが、ぬるくて震えてしまった。これはイカンと思い、湯船に飛び込んだ。
 石を敷きつめた浴槽はイモの子を洗うように混んでいたが、何とか自分の居場所を確保した。ここでいう「居場所」とは、腰をかけられるちょっと大きめの石のことである。それだけ、湯船が深いということ。ここの湯はぬるいとは聞いていたが、本当にぬるい。10分つかっていても温まらない。15分でもダメ。個人差はあるにしても、ワタシ的には、一生つかっていても汗はかかないような気がした。

法師の湯 女風呂には見切りをつけて、「法師の湯」へ向かう。脱衣所の窓?から風呂場をうかがうと、なぜかみんな、コチラを向いている。長湯ができるものだから、じっくりと入ってくる女の子の品定めをしているのかも知れない。しかも、女風呂以上の混雑ぶりである。
 ダンナによると、若い女の子も何人か入っていたそうだ。体と体が触れ合うようなスペースに、よくぞもぐり込んだものである。しかも透明のお湯、深い湯船と悪条件は揃いすぎるほど揃っている。同じ混浴とはいえ、女性にとっては、酸ケ湯温泉よりも条件は格段に厳しい。

玉城の湯 帰り際、宿の周りを散歩してみた。「法師の湯」と並んで、新しくできた「玉城の湯」が建っている。外からようすをうかがうと、こちらは広々として誰も入っていない。思わず、宿に引き返しかけた。
 が、ぬるさの記憶がブレーキを効かせ、まぁいいか・・・となってしまった。お熱いのがお好きなワタシにとって、お湯はちょっと不満だったが、おみやげに買ってきた味噌は、大豆の細かい粒なども残っており、香り満点、実においしかった。

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