秘湯を
守る会 |
日景温泉 |
住所 |
秋田県大館市字長走37 〒017-0001 |
Memo:一軒宿
一泊二食 \13,000
ビール \550
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電話 |
0186-51-2011 |
営業期間 |
通年 |
泉質 |
含硫黄-Na・Ca・Mg-塩化物泉(硫化水素型) 41.5度
旧泉質名:塩化土類硫化水素食塩泉 |
旅行日 |
02/08/13 |
コメント
02/08/18
「日栄館」という湯治部のお風呂をいただいた。
\400 |
矢立峠の青森側、湯の沢温泉に宿をとったものだから、思わず知らず、自然と足が向いてしまった。
早速、お湯をいただこうとしたのだが、残念なことに、風呂場の掃除中。しかし、勝手知ったるお風呂場ゆえに、失礼ながらズカズカと、上がりこんでしまったのだ。
「オハヨーございま〜す」と、掃除のオジサンに、必要以上に明るい声をかけ、男湯に侵入。だって、こんなチャンス、めったにないよ!
案の定、女湯よりも大きな造りだ。いいな、いいな、うらやましいな。湯船にお湯はまだ溜めている最中。こんな湯船を目にするのもめずらしい。あと1時間ほどで、いっぱいになるんだそうで、それまでに床の掃除を終えるんだとさ。
お仕事の邪魔をしてはいけないと、露天へ向かう。この露天、男女それぞれの浴室から出入りをする形になっているので、もちろん混浴。
岩風呂には、真っ白いお湯が満ち充ちている。ここで浸かって帰ろうか? そんな不埒な考えが脳裏をよぎる。
近頃は「足湯」というのが流行っておって、あちらこちらの温泉場にて、雨後のタケノコよろしく、見かけるようになってきた。見学させていただいてる身のワタシとしては、「足湯」じゃいかにも失礼だ。「手湯」にてガマン、マンガ、ガンマ。しかし、ガマンにも限界ってものがある〜!
内風呂に戻り、お湯をゴクンと飲んでみた。白骨由来のお湯にお味が似てる。「おいしいですね〜」 オジサンは我が子を誉められたかのように、うれしそうに教えてくれる。
湯口から流れ込むお湯の量は、だんだん細っていくんだそうだ。何でも、送湯管の内側に湯花がこびりついて、お湯の流れを阻むんだとか。月1回のパイプ掃除も欠かせないという。
洗い上げたヒバの側板を指差しながら、「1週間もしたら真っ白になる。それでも、金属ってのは全部腐ってダメになるけど、木っていうのは丈夫だね」 オジサンの言葉にも熱がこもり、秋田弁がだんだんきつくなっていく。聞き取るワタシはもう必死。
ふと、足元に視線をやると、オジサンのブラシは動いちゃいない・・・。
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旅行日 |
00/08/10 |
コメント |
久しぶりに立ち寄ったこのお宿。やはり、心落ち着くものを感じる。
エサ場がなくなっていたので、橋を渡ってきたタヌキならぬ、従業員のオバサンに事の顛末を聞いてみると、「客が連れて来た犬に恐れをなして、タヌキは姿を見せなくなった」とのこと。
たった二年しか経っていないのに・・・ 自然の営みに人間が関わると、こんなにも早く状況が一変するということか。絶句。
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旅行日 |
98/08/10 |
コメント |
青森と秋田の県境、矢立峠近くの、秋田杉に囲まれた静かな宿。広々とした窓辺にゆったりと腰掛けて、二階から見下ろせば、なんと日も高いうちから、タヌキがトコトコと橋を渡って、餌をもらいにやって来るではないか。
近頃、設備の整った新館が多いなか、昔ながらの建屋が、しっとりと周りの風景に溶け込んでいるのがうれしい。自分自身もタイムスリップして昔の人間に戻ったようで、なぜか心なごむ。
総ヒバ造りの風呂場へ行く途中にある卓球場も、ブームに乗って今ではピンポンの音が響いているのかも知れない。
毎年、暑中見舞の葉書を頂くたびに、「もう一度帰りたい」と思わせる宿だ。
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