わがまま温泉日記 白布温泉 しらぶ 白骨温泉

秘湯を
守る会
東屋旅館
http://www.vivi.ne.jp/shirabu_kanko/
住所 山形県米沢市白布温泉 〒992-1472 Memo:
入浴料 \500
電話 0238-55-2011
営業期間 通年
泉質 白布1号2号3号源泉@Ca-硫酸塩泉 56.8度 pH7.5
旧泉質名:石膏泉
旅行日 02/08/16
コメント

03/03/24
岩瀬湯本温泉(福島)も茅葺き屋根の温泉地。
再建なった東屋旅館

 再建なった東屋。真っ赤な郵便ポストが、まるで何事もなかったかのように、入口に立つ。
 中屋はいまだ、別館「不動閣」での営業で、茅葺き屋根が残るのは西屋だけになってしまった。茅葺きというのも、良し悪しで、昔なつかし郷愁をかきたててくれる一方、葺き替えの手間は大変。
 かつて泊まった、二階の一室から屋根を見上げりゃ、茅の一本一本がストローみたいになっていて、小蜂の棲家になっているのだ。さすが、網戸は開けられなかった。
ロビー
 遠目には、違和感のない造りだが、内装一変。吹き抜けのロビーには明るい陽光が柔らかに取り込まれ、これが、あの東屋だとは、にわかには信じられない。ハクビシンやクマの剥製はどこ行った?
 とはいえ、懐古趣味ばかりでは、21世紀の百年間は乗り切れまい。これはこれでいいんじゃないの。

打たせ湯 「滝風呂」では相も変わらず、打たせ湯の威勢よい音が鳴り響く。すぐ裏手には温泉神社。開湯700年のこのお湯を、じかにいただく喜び満喫。
 湯船の中では、大き目の白い湯花が舞い散っている。となりの沢筋に位置する、大平温泉とよく似たお湯だ。
 うるさい分だけ落ち着かないのが、ここのお風呂の特徴なのだ。「泉響颯颯」と詠まれたのが蔦温泉なら、ここは「泉響闊達」としか形容のしようがない。
滝風呂 湯船のふちに腰掛けて辺りを見回してたら、どうにも湯船に見覚えがある。実は、火災をくぐりぬけたものを、場所もそのまま使っているんだそうだ。
 つらかったろうね、よく頑張ったねぇと、昔の恋人にでも出会った気分。湯船のへりをそっと愛撫してみる・・・。

男性用露天風呂 焼失前は、「滝風呂」しかなかったものが、今や、露天風呂男女各1、石風呂1、バリアフリーに配慮した家族風呂1と、多彩なラインアップになっている。
 こんなにお風呂を作ったら、常識的にはお湯が足りなくなって、循環コースへまっしぐら。ところが、ワタシが浸かった限りは掛け流し
 豊富な湯量こそ、お宿の何よりの財産なのだ。で、建て替えるまでそのお湯は、どこに隠しておいたんだかね〜。

旅行日 99/05/06 99/08/11 一泊二食 \15,000
ビール大 \600
コメント

 かやぶき屋根と、「東屋」「中屋」「西屋」と仲良く並ぶ看板が印象的な旅館群。聞いたところ、親戚でも何でもないのだそうだが、先日、火災にて「東屋」と「中屋」が焼失してしまった。
 ワタシが集めたポイント割引カードは、いつまた使えるようになるのだろう?

 打たせ湯形式で流れ落ちる湯は、水しぶきを上げ、まるで滝のようだ。木の板一枚で仕切られている男湯にいるダンナとの会話もできないほど、ドォドォーと大音響をたてている。これほどうるさいお湯もめずらしい。
 石の湯船の枠をこえて、ザァーザァーとお湯が洗い場のよごれを、きれいに洗い流している。じっと見ていると、湯船と洗い場の区別がつかなくなるような錯覚におちいる。

 火災のときも、あのお湯は、きっと黙々と雪を解かし続けていたにちがいないと、そのたくましさに思いを馳せつつ、
 一日も早い再建を心よりお祈り申しあげます。

Top