わがまま温泉日記 芦之湯温泉(あしのゆ)
松坂屋本店 きのくにや山形屋
芦之湯温泉へは小田急線箱根湯本駅よりバス25分

松坂屋本店
http://nxsco.com/matsuzakaya/
住所 神奈川県足柄下郡箱根町芦之湯 〒250-0523 Memo:
一泊二食 \17,000
\13,000(トイレ共同)
入浴料 \800
電話 0460-3-6511
営業期間 通年
泉質 含硫黄−カルシウム・ナトリウム・マグネシウム−硫酸塩泉 源泉温 62.5度 pH 7.3
旅行日 97/02/12 99/12/24
02/05/30
それにしてもこの温泉地、「芦の湯」なのか、「芦之湯」なのか、どっちなのよ?


01/07/29
御殿場のアウトレットモールまで行ったついでに立ち寄ってみた。やはりいいお湯。おすすめなのだ。
でも、かつてのように温泉玉子を作れるような、客の少ない状況ではなくなっていた。

コメント
路線バスも通る松阪屋入口

 箱根の宿といえば、高くて当たり前と思っていた。しかし、リーズナブルな料金で、格式の高い旅館もあるのだ。
 華やかさこそないが、伝統を感じさせるロビーをぬけ、チリひとつ落ちていない長い廊下を歩いていくと、とちゅう、時代物の品々や造作が、ワタシたちを迎えてくれる。圧巻は何といっても電話室であろう。ぜひ一度、ご覧あれ。
電話室 大きなつくりで、圧迫感のない部屋には、今どきめずらしい鏡台が置いてあり、タイル貼りの内風呂の蛇口をひねれば天然温泉が出てきて、いかにも年季を感じさせる。

 大浴場は改築したせいか、ずいぶんとモダンなもの。東北の国見温泉ほどではないが、お湯の色はエメラルドグリーン。もちろん、バスクリンを入れているわけではなく、れっきとした弱アルカリ性硫黄泉。硫黄泉といえば、酸性と相場が決まっているのに、アルカリ性とは何ともめずらしい。
湯上りの休憩処 しかも、聞くところによると、西武から「お湯を分けてくれ」といわれるほど、湯量も豊富。露天はないのだが、ワタシにとっては何の支障もない。
 東京から1時間ちょっとで、こんなお湯に入れるとは、何という幸せ。しかも今回は、以前とは逆に、狭いほうが男湯、広いほうが女湯となっていた。そもそも、客が少ないのだが、だれもいない早朝に入ったところ、ちょっと熱めのこのお湯が、ゆったりとワタシをくつろがせてくれる。

黒玉子販売所 そういえば、かつて、温泉卵をつくろうと、湯口に卵を置いておいたら、お湯に白身の花がちってしまったことがある。必死になって白身の花をすくい出したのだが、お湯をよごしたのはワタシ。ごめんなさい。
 やはり、箱根の温泉卵は大湧谷で買ってきたほうがよろしいようで・・・。ちなみに、ここの黒玉子は、東北の後生掛温泉のものとそっくり。

 夕食は、この宿自慢の「芦刈鍋」。ブタ肉に、鍋からあふれんばかりの白菜をいっしょに煮込み、ゴマ風味でいただくというもの。最初は、そこそこいただいたが、次回は、ほとんど残してしまった。
明治2年8月? 西郷ドンは薩摩か江戸か、どっちにいたんだろ? 宮様や中曽根元首相も、これをうまいうまいと召し上がったのだろうか? まさか、西郷ドン桂小五郎まで、こいつを食したわけでもあるまいね。
 「名物にうまいものなし」とはこのことで、お湯には入りたいのだが、食事のことを考えると二の足を踏んでしまうという時期が三年ほど続いた。
 しかし、今回、久しぶりに訪ねたところ、板長が変わり、「芦刈鍋」も懐石になっていた。さぁ、これで何の迷いもなく、この宿に泊まれるぞ〜。


きのくにや
http://hakone-kinokuniya.co.jp/
住所 神奈川県足柄下郡箱根町芦之湯 〒250-0523 Memo:
一泊二食 \16,000
電話 0460-3-6531
営業期間 通年
泉質 単純泉・硫黄泉
旅行日 97/12/24
コメント

 クリスマスイヴ。お台場なんかじゃなく、箱根のひなびた温泉で過ごすというのも歳のなせるわざか・・・。ロビーにツリーが飾ってあったが、何となく違和感。
 お湯はぬるい。何種類かのお湯がチョロチョロと流れ出している。一種類ずつ飲用で楽しむにはよいかも知れないが、入浴には楽しめない。本館と別館、それぞれ泊まったが、部屋のようすが違うだけで、お湯は同じである。
 お正月、箱根駅伝を沿道から応援するには、よい宿だ。


山形屋
住所 神奈川県足柄下郡箱根町芦之湯91 〒250-0523 Memo:
入浴料 \500
電話 0460-3-6410
営業期間 通年
泉質 箱根町供給温泉(箱根・元箱根・大芝系列)@単純硫黄泉
硫化水素型(中性低張性高温泉) 94.1度 pH6.4
旅行日 03/01/13
コメント 山形屋入口

 芦之湯といえば、硫化水素臭漂う、東京近辺では貴重な温泉。いわゆる、ゆで卵の腐ったような匂いであるが、癖になったら止められない。だから、ワタシは万座が好きだ。
 仙石原に宿をとり、少し時間が空いたので、腐卵臭を求めていそいそと、一心不乱にクルマを飛ばした。ところがである。松坂屋前には大型の観光バスが横づけされて、ワタシの浸入を固く拒んでいるかのよう。

 ここ、山形屋は芦之湯から湯の花沢へと続く道が、ちょうど上りにさしかかったあたりに位置する。当然ながら、あの白濁した硫黄泉をイメージしてしまうよね。
男湯 しかし、箱根町供給温泉に硫化水素臭を求めても、木によって魚を求めるようなもの。何でも駒ケ岳中腹に湧く温泉なんだそうである。つまりは芦ノ湖温泉とも同じ。
 うっすら白いお湯は、芦ノ湖ほどの硫黄臭もせず、群馬の薬師に似た感じ。底に玉砂利の敷かれた湯船こそ小さいけれど、ioc#310という珍しいタイプに属する。

 松坂屋きのくにやの周りをグルリ2回りして、胸一杯に腐卵臭を吸い込んで、今夜のお宿へ向かうのだった。

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