わがまま温泉日記 乳頭温泉郷 にゅうとう
鶴の湯温泉 黒湯温泉 孫六温泉 妙の湯温泉 大釜温泉 蟹場温泉
乳頭温泉郷へはJR秋田新幹線田沢湖駅よりバス30分


蟹場温泉(がにば)
http://www.hana.or.jp/~nyuto/1kaniba.html
住所 秋田県仙北郡田沢湖町乳頭温泉郷 〒014-1204 Memo:一軒宿
入浴料 \400
電話 0187-46-2021
営業期間 通年
泉質 単純硫化水素泉 53.5度 pH8.6
旅行日 01/08/15
コメント 田沢湖高原から見た田沢湖

 カルデラ湖特有のまん丸な形をした田沢湖から、田沢湖高原をぬけて乳頭温泉郷へと続く道。温泉郷に入れば、ブナの原生林の中をぬける快適な道路である。八甲田の酸ケ湯から十和田湖にぬける道と同じく好きだなぉ〜。何より空気がおいしいのである。
 とちゅう、左へ折れると鶴の湯、さらに進んで、休暇村を右へ折れると黒湯孫六
 休暇村は大規模施設。あたり一帯の木が切られ、広大な裸地が広がったまま、何年たっても変わらない。ワタシたちの年金(税金?)を、原生林の開発なんかに遣って欲しくなかったな〜。しかも、所管官庁が環境省とは、まったくもってシャレにもならない。
蟹場温泉玄関 道沿いに妙乃湯大釜と進み、そのどんづまりが蟹場温泉。よく、乳頭温泉郷最奥の秘湯というような紹介を目にするが、実際、行ってみると、単にどんづまりなだけであって、意外と秘湯の雰囲気は薄い。

 木風呂と岩風呂、どっちのお風呂を選ぼうか? 迷った末に木風呂にGo! 好きなものから先にいただく、こらえ性のない性格。ダンナからは、いつも小バカにされている。
木風呂 思ったよりも広々としたお風呂。湯船のまわり、いわゆる洗い場がゆったりとってある。風呂場の造りとしては最高だね〜!
 湯口のお湯をなめてみた。これといった味はない。まさに、そこに蟹が集まったという、この宿の縁起たる石の上に女の子が腰かけている。お経と思われる小冊子を、コペンハーゲンの人魚像よろしく、ひたすら、読む、読む、読みふける。まぁ、広い洗い場は、使い勝手がよくっていいね〜。
混浴露天(パンフレット) 好みの風呂場ですっかりくつろぎ、いい気分でいたところに、二十歳くらいの娘と、その母親が入ってきた。第一声が、「ママ、ここのお風呂にもシャワーがないよ。シャンプーできないじゃない!」 あぁ、どこかで聞いたようなセリフだな。またしても、温泉を愛せない若い娘が、こんな山奥にまで足をのばしている・・・。

 ブナの原生林に包まれた混浴露天「唐子の湯」も、ここの名物。清涼感あふれるたたずまいは乳頭随一。これには鶴の湯だってかなわない。ただ、悔しいかな、タオル一丁じゃ、やっぱり入れないね〜。



秘湯を
守る会
鶴の湯温泉
http://www.tsurunoyu.com/
住所 秋田県仙北郡田沢湖町田沢字先達沢国有林50
〒014-1200
Memo:一軒宿
一泊二食 \12,000
ビール大 \500
TV無
冷蔵庫無
ウォシュレット有(室内)
電話 0187-46-2139
営業期間 通年
泉質 白湯@含硫黄−Na・Ca−塩化物・炭酸水素塩泉
黒湯@Na−塩化物・炭酸水素塩泉
中の湯@含重曹−食塩硫化水素泉
旅行日 01/08/14
01/02/20
今年、ようやく予約が取れました。もちろんGWはだめで、お盆休みなのですが、それもお盆の三ケ日だけという厳しさ。一度、泊まっておかないと、雰囲気も味わえず悔しいので大喜び。

コメント

01/08/15
看板がかかっていたので「自炊部」と書きましたが、宿のHPによると、すべて食事付きのようです。

01/10/03
確か、「自然薯」と聞いたような気がするのですが、TVでみる限り「山芋」でした。フワフワの団子だったんだけど・・・

 日帰りでは2度ばかり訪れたことがある。それこそ、イモの子を洗うような混雑ぶりで、あまりよいイメージは抱いていなかった。

 部屋は本陣だろうか、それとも自炊部の方だろうかと、期待と不安の交錯するなか、通されたのは、事務所横の木戸の向こう、最も新しい東本陣2番のお部屋。観光客の雑踏もここには届かない。
東本陣にしつらえられた露天 どこに隠しておいたの?と言いたくなるような、踏み込み2畳、天井の高い8畳に2畳のテラス?付きのこぎれいな部屋。共同便所を覚悟していた痔主のダンナは、トイレ付きの部屋に感激。しかも、ウォシュレットまで完備しているとあっては、その喜びようは半端なものではない。
 しかも、小ぶりの専用露天まである。

白湯 夕方5時までは日帰り観光客が多いので、宿泊客専用の内湯で汗を流す。この内湯、お湯は「白湯」と同じながら、狭いのである。案内のおばさんが自慢していた「鶴の湯唯一のシャワー」がそこにはあった。でも、しかし、ここのお湯ならシャワーは不要。湯口から流れ出すお湯を、桶2,3杯ほどかぶれば、リンス効果抜群なのだ。

 夕食後、館外の湯めぐりを楽しむ。昼間のにぎやかさとは打って変わって、夜の鶴の湯は、まさしく秘湯。
黒湯 白い湯をほんのり照らす湯小屋の裸電球。ちょっと熱めの「黒湯」がワタシにとっては快適だったが、「中の湯」は熱くて、清水を桶で何杯か注ぎ込み、その上、湯もみまでしないと浸かれない。
 ここで気に入ったのが、ホースのないこと。あんなので、ジャンジャン水を入れられたら、ぬるくて、ぬるくて、たまったもんじゃない清水を運ぶという労働の対価として、ぬるいお湯があたるという仕組み。これには、ホント、感心したね〜。

混浴露天。左の屋根のかかった所が脱衣所。 名物の混浴露天、誰も入っていないのを確認し、ダンナを見張りに立てる。お湯ぎわの脱衣所で帯をはずしたところ、ダンナがあわてて「脱衣室で脱いで来い」という。そりゃそうだ、目隠しも何にもないもんね〜。
 さっそく、「中の湯」の脱衣室にて準備完了。木戸を開いて混浴露天にめでたく入湯。お湯は底から湧き出していて、湯口かと思っていたところからは、清水が流れ込んでいる。思っていたほど広くない。白骨の「泡の湯」の方が広いような、色も白いような気がする。

大門の背景は「本陣」 夜空にはミルキーウェイが走ってる。夏の大三角を見つけるのが困難なくらい、星が明るく輝いている。大門の内側では、まだまだ照明が邪魔なので駐車場まで抜け出してみた。あらら、ほとんどクルマがないじゃない・・・。
 カシオペア、北斗七星、北極星と探し出して、方角を確認。西の空を北から南に、流れ星が太い矢のように走る。八幡平の「ふけの湯」でも見た、ペルセウス流星群なのか? それにしては、「群れ」ではなかったゾ・・・!
女性用露天 この宿にテレビはないが、巨大スクリーンに広がる雄大な天体ショーが楽しめるのだ。

 翌朝、女性用露天風呂まで足を運んだ。湯の華が少し大きめなのか、ざらついた感。湯口近くを離れると、ちょっとぬるめで、アブとも戦わなくてはならない。早々に、黒湯へと退散したのであった。

 テレビ・雑誌などで、再々登場する「鶴の湯」、観光地化されすぎていて、今ひとつ乗り気ではなかった。
 しかし、お湯と静寂はもちろんのこと、料理ひとつをとってみても、自然薯のダンゴ汁といい、薄めの味付けといい、十二分に満足させてくれるものがある。
夕食 部屋出しの夕食も、テレビのない部屋で落ち着いていただけるし、冷蔵庫はなくたって、冷た〜いビールを1本ずつ運んでくれる。この宿にとって何が必要で、何が必要ないのかを十分熟知している感じなのだ。しかも、人気に奢ることなく、お値段だって安い部類に属する。
 やはり、宿泊しないことには、宿の本当のよさなど、分からないのかも知れないと、今回ばかりはつくづく思った。



黒湯温泉
http://www.hana.or.jp/~nyuto/1kuroyu.html
住所 秋田県仙北郡田沢湖町生保内 〒014-1201 Memo:一軒宿
一泊二食 \10,000
ビール \600
TV無
冷蔵庫無
トイレ共同
電話 0187-46-2214
営業期間 5月中旬〜11月上旬
泉質 単純硫黄泉
旅行日 98/08/12
コメント

01/08/15
近年、急ピッチで設備が整えられてきているような気がします。
黒湯温泉

 乳頭温泉郷で有名なのが、ご存知「鶴の湯」だが、観光客でいつも一杯なので、その先の「黒湯」にしている。

 物置小屋の戸を開け、縁台を上がると、囲炉裏ではなく、何と湯船なのだ。カランもシャワーもないのだが、お湯が豊富なので、タライにためて髪を洗っている。
 東京から来た小娘が、シャンプーできないと母親を困らせていた。思わず、「ここは秘湯だぞ。シャワーが欲しかったらホテルにでも泊まれ!」と・・・言えなかった。

お湯をたくわえ、温度を下げる 野趣あふれる露天の先には、湯船の何十倍もありそうな巨大な曝気槽ならぬ、貯湯池が広がっている。そうそう、こうして湯温を下げれば水で埋めたりしなくてすむのだ。ただし、広大な敷地が必要。
 とにもかくにも豊富なお湯以外は何もない。部屋にあるのは薄暗い40W電球くらいなもので、TVや電話など、もちろんない。さぁ、早く休むことにしましょうか・・・。


孫六温泉
http://www.hana.or.jp/~nyuto/1magoroku.html
住所 秋田県仙北郡田沢湖町田沢字先達沢国有林 〒014-1201 Memo:一軒宿
入浴料 \400
電話 0187-46-2224
営業期間 通年
泉質 ラジウム含有泉
旅行日 01/08/15
コメント 孫六温泉

 黒湯の駐車場にクルマを置いて、黒湯からさらに谷を下っていくこと5分。橋の向こうに、孫六温泉が見えてくる。湯治場風のけっこう大きな宿である。
 乳頭温泉郷のなかでも、もっとも交通の便が悪いのではなかろうか? 足の不自由なお年寄りなど、注意が必要だ。そういえば、黒湯では、宿の前から駐車場までの急坂を、トラクターに荷物といっしょに載せてもらって、トロトロ上がっていくバァ様を見たことがあるもの。

石の湯 内湯のお湯は何の変哲もないものなのだが、ラジウムが含まれているんだそうな。湯口から流れ込むお湯はかなり熱い。
 岩盤をくりぬいた「石の湯」は、女性用露天と入口が同じ。忘れ物を取りに戻ったら、男の子たちが着替え中。「オイ、オイ、オイ」てな感じで、あわてて前を押さえていたね〜。石の湯を、ちらっとのぞいてみたところ、タラッとした感じで、いかにも濃そう。ラジウムが多いというわけでもないんだろうけど・・・。
 ほんのり白みがかったお湯に満たされた、川沿いに建つ女性用露天。岩風呂の底の方からは、熱い湯がパイプに引かれて吹き出している。幸いなことに、アブに襲われることもなかったので、ゆっくり入浴。
女性用露天 ただ、問題は、立ち上がると、橋の上から丸見えになること。もう少し、女性に対する心配りがあってもよさそうなのだし、マット類の手入れも行き届いているとは言い難い。

 湯上りの一杯をやりながら、事務所わきの縁側で休んでいると、となりの若者たちの会話が聞こえてくる。何でも、お金がないのをやりくりしての貧乏旅行らしい。お金はなくても「若さ」があるじゃない! 「次は妙の湯」と話したところで、思わずワタシは言いかけた。「あそこは高いから止めときなっ」てね。あの若者、妙の湯の玄関先で、さぞかし逡巡したことだろう・・・。


大釜温泉
http://www.hana.or.jp/~nyuto/1okama.html
住所 秋田県仙北郡田沢湖町乳頭温泉郷 〒014-1204 Memo:一軒宿
入浴料 \500
電話 0187-46-2438
営業期間 通年
泉質 酸性ー含ヒ素Naー塩化物・硫酸塩泉 98度
旅行日 99/08/11
コメント

01/08/15
この日、お湯の色は白濁色。受付ではおじいちゃんがパソコンに向かっていた。ちょっとヤル気が出てきたのかも知れないけれど、相も変わらずぶっきら棒。
校舎を移築したという大釜温泉

 乳頭温泉郷というくらいだから、お湯は七湯もある。最奥の蟹場温泉へ行こうとしたのだが、「ここから先、通行止め」の看板。真昼間の12時、クルマの外は暑いのなんのって、歩く気力もなく、予定変更で大釜温泉に入った。 夏休みの真っ最中、宿の玄関には子どもたちの靴が、ハの字、くの字と散らかっていた。

内湯(奥の小さな扉の向こうに露天あり) 小さな子どもなら、おぼれてしまいそうな深い浴槽が、浴室の80%をしめる。浴室すべてが湯船といって差し支えないであろう。こんなぜいたくができるのも、湯量豊富なればこそ。お湯はそこそこ熱いのだが、湯の色だけを見ていると、深さもあいまって、台風一過の川に入っているような茶褐色の湯。どこかで、お目にかかったような気もするのだが、思い出せないでいる。

 帰り際、お礼を言うと、一家だんらん、昼食をとっている最中で、どうでもいいという雰囲気。
 早々に、クルマの冷房をガンガン効かして、次の目的地へと向かった。


妙乃湯温泉
http://www.hana.or.jp/~mirasol/sub01.html
住所 秋田県仙北郡田沢湖町生保内字駒ケ岳2−1 〒014-1201 Memo:一軒宿
入浴料 \1,000
電話 0187-46-2740
営業期間 通年
泉質 金の湯:弱酸性鉄泉(緑ばん泉) 42〜44度
銀の湯:単純泉 40〜43度 
旅行日 01/08/15
コメント

01/08/15
乳頭温泉郷めぐりのパスポートを1000円で売っているので、これを利用すればよかった。ただし、宿泊客だけに売っているみたい。
妙乃湯玄関

 宿というより、料理屋のような店構え。入口の料金表に、入浴料1,000円とある。おまけに、内湯は清掃中につき、露天のみと書いてある。しばらくのあいだ、金縛り状態におちいった。
 内部のようすも料理屋風で、風呂場とトイレのドアを間違える始末。内湯の掃除は終わっていたが、お湯がまだ、三分の一くらいしか溜っていない。小さな浴槽だから、露天にでも浸かっていれば、じき、一杯になることだろう。

金の湯 岩風呂となっている露天は、ちょっとしたお屋敷のお庭の池といった感じなのだが、なにより、色がすごいのだ。なんでも、金の湯と呼ばれるらしい。
 秋山郷の赤湯ほどには赤くはなく、成分が沈殿するほどの粘りや重さもない。愛媛のポンジュースを、池一杯に流し込んだようとでもたとえればよいのだろうか。
 一緒に入っていたおばさんが、「何だか飲みたくなるわね〜」なんて言うもんだから、試しに一口、含んでみた。もちろんのこと、オレンジジュースの味などしない。玉川温泉はレモン水だったのにな〜。

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