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02/08/25
米沢盆地一帯を何ゆえ置賜(おいたま)と呼ぶんだろう?
平安時代にまとめられた和名抄には「おいたみ」、さらに遡って日本書紀には「うきたま」との記述が見られるそうだ。
ポリネシアのマオリ語源説によると「山で締めつられた清らかな土地」とのことである。
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小野小町、上杉鷹山ゆかりの小野川温泉。何年か前、白布温泉へと向かう道すがら、ためしに立ち寄ったことがある。ずいぶんひなびた温泉場だったのに、活気があるぞ。町も元気だ。
「尼湯」「滝湯」と2つの共同浴場に加えて、今年5月、ほたる公園となりに、露天風呂まで完成したんだそうである。何たって、お湯が豊富だからね〜。
尼湯前には霊泉「峰の薬師」と名づけられた飲泉所があり、さっそく一口飲んでみる。もちろん、しばらく冷ましてからだ。ほんのり硫黄臭くって、塩味効いて、断じて「甘湯」なんぞではない。
お湯溜りでは温泉玉子が入浴中。匂う色香とくれば小町だが、臭う硫黄とくれば温泉玉子がよく似合う。大平温泉で朝食にいただいてきたばかりなんだけど、また一つ、食べてみたくなってきた。
今度は人間様が入浴だ。チケットは目と鼻の先にある土産物屋で手に入れる。ほんわか漂う硫黄臭に耐え切れず、チケット片手にいそいそと、尼湯の引き戸を引いてみる。
脱衣箱の前に、日付のスタンプされた入浴券を立てる決まりとなっている。これで、無銭飲食ならぬ、無銭入浴を防いでいるのだ。なかなかのアイデアだけど、これって一日入浴券なんかね〜。
故意か過失か知らないけれど、入浴券のない脱衣箱もある。小野小町の顔立てて、入浴券は立てましょね! 「小町、困っちゃう」と困惑顔の美女のお顔は見たくないでしよ?
浴槽には水とお湯がほぼ同量、注ぎ込まれているのだが、手を触れられないほど熱い湯なので、仕方ない。でも、期待の温泉成分、ずいぶんと薄まってるんじゃないのかな〜。まっ、気体成分だけは、お鼻で十分楽しめたからよしとするけど・・・。
横壁に取り付けられた蛇口から、また、湯口脇のホースから、ご丁寧にも両端二ヶ所から給水されるこの造り。濃いお湯の大好きなワタシの居場所は当然限られてくる。水からもっとも遠い、真ん中あたりでお湯に浸かるよりほか選択肢はない。
せめてホースはなくして欲しい。米沢藩の財政を立て直した名君、上杉鷹山だって言ってるよ。「埋めすぎよさんか」な〜んてね。ふだんから、お湯とお知恵はふんだんに。水は倹約せねばならない。
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