ヴェネツィア |
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Stay
03/04/17
03/04/18
Venice
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・サンマルコ広場
・ゴンドラ
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イタリア旅行をした人たちのほとんどが、再度訪れたい土地No.1としてベニスを挙げるという。さぁて、どんな魅力が待ち構えているやら。
ベニス島対岸のホテルからバスで出発。4キロはあろうかという橋を快走、ボートに乗り換え、海を渡って島につく。
この時点で、ようやく「ベニスは島なんだ」と気がつく始末。さすがに無知丸出しで恥ずかしいので、同行の3人には伏せておく。
ところで、「水の都」ベニスにも波が岸辺を洗うがごとく、ひたひたと危機が忍び寄っている。地球温暖化の影響を受け、海面が上昇しているというのだ。
ラグーン(潟)に浮かぶ形のこの島は、古くから地下水のくみ上げにより、地盤沈下が進んできたんだそうな。そこへ、追い討ちをかけるかのように、20世紀文明のひずみが牙をむいているのだ。地盤は沈む、海面は上がる。
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ガラス工房 |
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ガラス職人のおっちゃんが、飴のような溶けたガラスをチョキン、チョキンとハサミで切って、あっという間にお馬さんの完成。そのパフォーマンスに感嘆の声、湧き上がる。
その余韻、冷めやらぬ間に、販売所まで案内される。壁一面に飾られたグラスはまばゆいばかりに美しい。
目もくらむような展示品から、気にいった一品選び、値札に目をやる。いくら割れにくいヴェネツィアングラスとはいえ、1客2万円也。ダンナの分まで買うとなると、2つで4万、きっとビールがまずくなる・・・。
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ベネチアングラスの特徴は宙吹きによる成形とその造形美、色合いの美しさにあると言われています。
工房では、職人たちが様々な形のオブジェを作り出す実演を見ることができます。見学後、ベネチアングラスを購入することもできます。 |
ドッカーレ宮殿 |
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宮殿入口は日本人観光客で一杯だ〜。戦争だ、SARSだと世界中が騒いでいる中、いったい何を考えてんだか。自分たちのことは、ひとまず棚に上げるとして、まったくあきれ返ってしまうほどの人数なのだ。
今どきの日本人より、よほど正しい日本語をしゃべる地元ガイドさんの後を続いて歩く。右の絵、左の絵、挙句の果てには天井にまで、一面、フレスコ画でおおいつくされている。
宮殿出る頃、すっかり首が痛くなっていたのだが、びっくりしたのが何ともリアルな貞操帯。こんなの過去の遺物だね。船乗りは長旅の折、こんなにタイトな代物を奥さんにつけていったのだ。女房も信じられなくてどうすんのよ〜と、私たち4人全員一致の意見。ダンナを放ったらかしてきた女房4人の旅は、まだまだ続く。
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宮殿内には往時の最高権力者であった総督の居室や執務室などがあり、ヴェロネーゼをはじめとするヴェネツィア派の作品が見られます。2階の大委員会の間にはティントレットの「天国」が飾られ、油絵としては世界最大といわれています。 |
サンマルコ広場 |
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今回のツアーには自由時間(自由行動)というものがほとんどない。朝早くからサンマルコ寺院まで引っ張り出される。
ところが、何やら特別なミサをおこなっているとかで、堂内には残念ながら入れない。おかげで、待望の自由行動となり、ツアー客全員、クモの子を散らすがごとく買い物に走る。
サンマルコ広場の周りには、宝飾店、ベネツィアングラス専門店、ブランド品店などなど、小さなお店が迷路のような路地裏に所狭しと軒を連ねる。
ビトン・プラダ・グッチと、宅配のお兄ちゃんよろしく駆けずり回る。じっくり品定めなんかしていられない。プラダの店では、ヨーコちゃんが肩から提げてたポシェット差し出し、「これと同じものをください」と、ワタシだって店内を探し回る時間を短縮。
集合場所のサンマルコ寺院前に、ビトン・プラダ・フェラガモと、大きな紙袋をかかえて皆さん、続々集まってくる。これから、ゴンドラに乗ろうというのに、両手一杯ブランド品をかかえるユッコ、大丈夫かね〜。こんなに買い込んできた人もめずらしいと、ガイドさんも呆れ顔。
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ベニスの中心となっている広場。12世紀に整備が始まり、16世紀になって大理石の柱廊に囲まれた、現在のような空間が完成しました。 |
ゴンドラ |
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靴やバッグやコートなど、大きな袋をかかえ込み、定員6名の小さなゴンドラに乗り込んでみた。案の定、袋がじゃまにはなるのであるが、邪険にもできない。一計案じて、ブランド品ご一行様のお席を設ける。
ワタシたち4人といっしょに乗り込んで、犠牲になったのは、神奈川から来た新婚カップル。悪い席に着かされた上、おばさんたちのあれやこれやの詮索の対象となり、お気の毒。なにしろ、テンション上がっていたから。
ゴンドラの先端には、赤や黄色の花が垂直に飾られている。とてもきれいでよいのだが、船体の色によっては、あの世に旅立つ舟に見えなくもない。
ワタシたちは、まさにさもありなんと見まがうばかりの黒ピカのゴンドラに当たっちゃったよ。ベニスの運河は三途の川さ。
ゴンドラの船頭さんって、みんながみんな、オ〜ソ〜レミ〜ヨ〜♪ などと、歌いながら舟をこぐかと思っていたが、ほとんど誰も歌っちゃいない。
新婚さんのために歌い出すユキちゃん尻目に、ギター演奏付のゴンドラとすれちがう。そこからは、確かに、オ〜そ〜れ見〜よ〜♪ と聞こえてくるのだ。乗客のカップルの手にはシャンパングラス。なるほど、「地獄の沙汰も金次第」、特別料金だったのだ。
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町の名物である黒いゴンドラもかつては交通手段でしたが、現在は運河を遊覧する観光用に。運河の両岸に立ち並ぶ教会や宮殿、中世の貴族や商人の館を水面から眺めるのも旅情満点です。 |