ミラノ |
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Stay
03/04/16
03/04/17
Milan
・ミラノ
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・ドゥオモ
・ガッレリア
・スフォルツァ城
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ツアー最初の都市、ミラノに到着したのは、現地時間の18:30。サマータイムのせいもあり、真昼間といって差し支えない。20:00頃でも散歩に出かけられそうな明るさなのだが、そこは外国、ホテルの外には危険が一杯なんだとか。
とはいえ、命を狙う粗暴犯はめったになくて、そのほとんどが、スリ・置き引き・詐欺という、刑務所に入れば隅っこで小さくなっていなくちゃならない類の犯罪なんだそうである。

仕方なく、ホテルの一室に全員集合、お気楽主婦の4人が4人、ダンナ忘れて祝杯あげる。 ホテルのバーまでビールを買いにいったユッコときたら、早々に喧嘩。
「おつりが足りない」とか何とか話しているうち、イタリアーノの体内からアドレナリンが大量に分泌されたようである。顔を真っ赤に、突如、興奮状態にスイッチ入る。
日本人のように、スラスラ計算できないイタリア人。こちらがまくしたてると、パニック状態に陥るらしい。"Oh
No〜, Oh No〜"と、身振り手振りで激しく嘆き、カウンター奥に引っ込んじゃった。マンマのところで泣いてるのかな〜?
北部イタリアは、最もイタリアらしくないといわれるミラノ。しかも、異人さんを迎えるホテルからして、このありさま。旅の興味はますますつのる。
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スカラ座 |
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ガイドさんが「あれがスカラ座です」と、指差した彼方にそいつはあった。工事中のため、もちろん館内にも入れないという。
オペラファンならともかく、わざわさオペラの殿堂目指して、広場を横切り往復するのも面倒なので、じっと、この場にたたずんでいた。
ミラノに「ミラノ座」ではなく、「スカラ座」いうのがおもしろい。あと、「オペラ座」なんてのもあるからね〜。「オペラ座の外人」などと、つぶやいて、わけが分からなくなったのは、ワタシばかりでもあるまい。
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ミラノがオーストリアの支配下にあった頃、ミラノ公フェルディナンドにより着工され、1778年に完成した劇場。ウ゜ェルディの「オテッロ」をはじめ、ロッシーニ・プッチーニなどの作品も初演されてきた世界的なオペラの殿堂です。 |
ドゥオモ |
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入口で物々しく、「どうも、どうも」と手荷物検査。もちろん、ドゥオモとはドームのことに他ならない。
堂内に足を踏み入れたとたんに息をのむ。思った以上に薄暗いのだ。だからこそ、ステンドグラスがひときわ色合い鮮やか、グッとくる。信心を超えた荘厳さっての、あるよね〜。
ミサの最中、次から次へと観光客が訪れたところで、その騒がしさが伝わらないくらい、ものすご〜く広い礼拝堂。
ストロボ禁止と言われているにもかかわらず、ときどき堂内、稲妻走る。ガイドさんにきつく叱られている輩。「撮った者勝ち」ってな顔していたけれど、マナーは守らなくっちゃね〜。宗教一つで戦争が起こることくらい、歴史が何度も教えてくれる。
神との対話中にやはり、ストロボ失礼なんだろう。だったら、ミサの最中に観光客を入れるなという考えも成り立つだけに、どうも釈然とはしない。
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ミラノのシンボルでもあり、最大の観光ポイントでもあるドゥオモ。
ヴィスコンティの命でつくられた奥行き157m,最大幅92mを誇るゴシック様式の建造物で、バチカンのサンピエトロ大聖堂に次ぐ規模。 |
ヴィットリオ・エマヌエーレUガッレリア |
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イタリアには無料で使えるトイレが少ない。まずは、デパートに立ち寄ってからガレリアへ。アーチ型の天井は写真で見ていたものより、うんときれい。
ちなみに、アーチに奥行きをもたせたものがアーケード。だから、この天井はアーケードというんだね。
ファッションの発信地、ミラノのおしゃれなお店をキョロキョロしながら歩いていると、ありました。ありましたよ! プラダ本店。10:00開店のところ、時計を見ると9:30。30分待てば入れるのであるが、ここが団体旅行のつらいところで、次なる目的地「スフェルツァ城」へと連れて行かれる。
ショーウィンドーにへばりつき、中のようすをうかがうと、掃除のおばさん、ワタシたちを見て見ないふり。閉店を早めることはあったとしても、開店を早めることなど決してないのだ。
プラダ脇の道路には小さな穴が開けられている。何でも、そこにハイヒールのかかとを入れて、倒れることなく3回まわるとお金持ちになるという。名古屋のオバちゃんたち、余ったお肉を揺すらせながら、せっせと回る。
その横で、ショーウィンドウに一生懸命へばりついている4人。「日本人って、なんか変」、肩をすくめるイタリア人が見えそうだ。くわばら、くわばら。
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1865年から1877年にかけて造られたこのアーケードには、歴史あるレストランやブティック、おしゃれなカフェ、書店など様々な店が並び、ショッピングや食事など、ミラネーゼになったつもりで歩けるアーケード街です。 |
スフォルツァ城 |
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城門前では朝っぱらから、若い男女が今生の別れとでもいわんばかりに抱き合っている。日本なら、さしずめ松本城の大手門前にて抱擁してるってとこですかね。世が世なら、無礼者!と切り捨てられそうな気配であるが、そこはイタリア、だ〜れも、まったく気にしちゃいない。
監視のおねぇさんが、展示室には必ず一人張り付いて、悪さをしないか見張っている。各室に、展示品に関するリーフレットも置いてある。イタリア語版と英語版との2種類。照明を落としているせいもあり、部屋によってはどこにあるのか分かりづらい。
とりあえず、英語版を一枚ずつ頂き、手にしていると、大阪弁のおばちゃんが、「それ、どこにあんの〜?」と、声かける。「英語もイタリア語も分からんけど、一応、記念やからね」と言いながら、両方、手にとる。
一生読むこともない記念品なら、イタリア語のにしろよと、心の中でつぶやきながら、わが手の中の英語版をじっと見つめる。
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ミケランジェロ最後の作品「ロンダニーニのピエタ」をご覧いただけます。 |