イタリア紀行 Viva Italia


建築様式 特徴 建造物
ギリシア様式

神殿建築
見た目
重厚でどっしりした感じ

技法
列柱の上にリンテルという1本石を渡すので、列柱の間隔が狭くなる傾向。列柱の形状は次の3つに分類される。
・ドーリア式
・コリント式
・ドーリア式

コンコルディア神殿(シチリア島アグリジェント)
ローマ様式

実用建築
見た目
アーチとドームが軽やかな印象

技法
アーチ→ヴォールト→ドームの開発により、柱だらけの空間を免れる。いずれも重いリンテルは必要なく、レンガ様の石材で事足りる。ヴォールトとはアーチの奥行きを長くして、3次元の空間を構成したもの。

コロッセウム(ローマ)
ビザンティン様式

東ローマ帝国の影響を受けた教会建築
見た目
イスラム教のモスクを想起させるオリエンタルな雰囲気

技法
アーチとドームを多用して正方形の平面上に、大きな3次元空間を創出。

サンマルコ寺院(ヴェネチア)
ロマネスク様式

修行を積むにふさわしい僻地に設けられた修道院建築
見た目
厚い石壁と小さな開口部

技法
2本のヴォールトが直角に交わる「交差ヴォールト」という技法が一般的になるが、重みを支えるために、ぶ厚い石壁と小さな開口部とならざるを得ない。開口部に半円アーチを採用しているところが、ゴシック様式との違い。

ピサ大聖堂(ピサ)
ゴシック様式

都市など俗界に設けられた教会建築
見た目
軽やかな内部空間と尖頭アーチ(先のとがったアーチ)をもつ大きな開口部

技法
・尖頭アーチで視線を上に誘導
・リブヴォールト(ゴシック様式の骨組み
・フライング・バットレス(外から壁を支えるつっかい棒)で、より広い開口部が得られるようになった。

ミラノ大聖堂(ミラノ)
ルネッサンス様式

神のための建築から人間のための建築へ
見た目
ギリシア・ローマの古典様式への回帰が見られ、
・半円アーチを組み合わせた窓
・分厚いコーニス(軒蛇腹)
・上層部にいくにつれて細かく滑らかになってい く外壁
が特徴

技法
特になし

ストロッツィ宮(フィレンツェ)
バロック様式

君主や教皇など絶対権力を握る者にふさわしい建築
見た目
ルネッサンス様式同様、古典様式への回帰が見られるが、抑制的であった表現が装飾的で重厚なものに変化

技法
バロックというのは「歪んだ真珠」の意味。サン・ピエトロ大聖堂前の広場は正円ではなく楕円形。まさに、「歪んだ真珠」の先駆ともいえる空間構成となっている。

サン・ピエトロ大聖堂(バチカン)



参考にさせていただいたサイト
知っておきたい建築様式学入門 ギリシア様式からポストモダンまで、歴史的背景を踏まえて解説。
ロマネスク建築案内

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