ピサ |
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Stay
03/04/19
Pisa
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ターミナルにて、観光バスからトロリーバスに乗り換える。環境対策というが、マイカー規制の上高地より徹底している。なぜって、自動車からの排ガスをすべて絶とうとしているのだから。
「イタリア人がここまで徹底するの〜?」と、ドイツみたいな規制にびっくり。さすが、ガリレオ=ガリレイを生んだピサ大学のおひざ元。理数系学問の殿堂だけあって、理詰めでいくのだ。

10分ほどで城壁近くの停留所着。城門までの参道の両サイドには土産物屋がずらりと並ぶ。出稼ぎなんだか、黒人の売り子がほとんど。「ナカタ!ナカタ!」と声かけてくる。
ピサの観光スポットは、城壁の内側に広がっている。それじゃ、城門くぐろうかね〜。
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ピサの斜塔 |
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これほど広い芝生の広場をワタシは、いまだかつて見たことがない。代々木公園と比べると、どちらの方が広いのだろう。向こうの方にピサの斜塔とドゥオモとが小さく見える。
ワタシの中のピサの斜塔は、札幌の時計台みたいに街なかにポツンと建ってるイメージだったのに・・・。それはともかく、ほんとに傾いてるわ〜。
ガリレオがここで行なった自由落下の実験とは、重さのちがう鉄球と羽毛では、どちらが早く落ちるのかというもの。当然、重い方という声が上がるのであるが、同じであるというのがその結論。
何やら、1kgの鉄球と、1kgの羽毛では、どちらが重いかという問題に通じるものがありそうだ。
塔が傾いていたからこそできる落下の実験、実は尾ひれのついたウソなんだそうである。そういえば、宗教裁判における法廷で、「それでも地球は回っている」というのも実は、「目が回る、目が回る」と腰を抜かしていたんだそうな。
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ドゥオモの裏側に建つ円筒形の鐘楼。16世紀末にガリレオがこの塔から羽毛と鉄球を同時に落とし、自由落下の実験を行ったことでも有名です。
1173年に着工したものの、地盤沈下のために工事は中断。その後、中心軸を変えたりして、何とか1350年に完成しました。
しかし、現在でもわずかずつ傾き続け、傾斜を防ぐための修復工事が何度も行われています。 |
洗礼堂 |
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ドゥオモ広場の芝生にには、あんなにたくさん人がいたのに、洗礼堂のなかは森閑。「お静かに」と、ガイドさんから注意をされているので、大声でわめき散らす輩はいない。
タイミングが良かったのか、日ごろの行いが善かったのか、説教壇では音響効果の素晴らしさを味わった。番人なんだか、市の職員だか知らないが、笑み一つこぼすことなく、グレゴリア聖歌というんだか、妙な音階の聖歌を歌ってくれる。堂内に響きわたる、そのア・カペラに全員拍手喝采なのだ。
ピサというのは港町。多分ワタシが「舟歌」の一節でも唄ったところで、拍手喝采間違いなし。それほど、音響効果がよいということ。
ヴェネツィアのゴンドラで、カンツォーネが聞けなかった分、大いに得した気分であった。
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ロマネスク様式の土台に、ゴシック様式の天蓋を載せた円形の建物。
扉が4つある中、ドゥオモ側の入口を見ると、ピサーノ派の見事な彫刻が施されています。その他、ジョヴァンニの父、ニコラ・ピサーノ作となる説教壇と八角形の洗礼盤も見もの。 |
ドゥオモ |
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ドゥオモ見学も終わり、芝生の上で横になり、眺める風景これがよい。
サッカーボールで遊ぶ少年、ハイハイしている末っ子の面倒見ながら駆けずり回る5人兄妹。肩を寄せ合う新婚さん。その向こうにはキラキラ輝くドゥオモと斜塔。
さてと、帰りのトロリーバスの停留所には大勢の人が並んでいるのだ。イギリス人から言わせると、イタリア人は一列に並ぶことなどできないという。どおりで、それはフランスからの団体さん。フィレンツェのガイドさんの言葉を借りると「横入りの名人」。
バスのドアが開いたとたん、日本人ツアー客とフランス人ツアー客が猛然ダッシュ。座席の奪取をねらうのだ。ツアーというのは無慈悲なもので、一人でも欠けると、このバス、パスして次のバス。
トロリーバスは満杯になり、とろ〜り出ていく。置いてきぼりのフランスからのツアー客、「こんなはずではなかったのに」と、首をかしげる。ピサの斜塔の程度にね。
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なぜか町のはずれの城壁そば、広い草地に建っている珍しいドゥオモ。
最初の設計を担当したのは天才建築家ブスケート。5つの身廊にはどれも太い柱が立ち並び、大きなアーチとヴォールトで結ばれています。 |