わがまま温泉日記 新高湯温泉 しんたかゆ 新高湯温泉へはJR山形新幹線米沢駅よりバス55分+送迎車10分

秘湯を
守る会
吾妻屋旅館
http://www.omn.ne.jp/~azuma/
住所 山形県米沢市大字関湯の入沢3934 〒992-1472 Memo:一軒宿
一泊二食 \9,940
ビール \600
冷蔵庫なし
トイレ共同
ウォシュレットあり
電話 0238-55-2031
営業期間 通年
泉質 安部源泉@硫黄泉(旧:含石膏硫化水素泉)
56℃ pH7.0
旅行日 03/05/01
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03/06/29
女性用時間帯18:20〜19:40
この時間帯、すべての露天が女性専用となる。男性は宿の外へは出るなということ。
ちょうど今ごろ、夏至どきならば、混浴露天から夕陽が山の谷間に沈みこんでいく景色が楽しめるはず。

今回はそれほどでもない坂内食堂の行列 奥会津は玉梨温泉「恵比寿屋」発つとき、若旦那との会話も弾み、喜多方ラーメンなら、老麺会に入っていない〇〇屋を奨められ、「吾妻屋の安部さんによろしく!」との伝言預かり、旅を続けることになる。

 ところが、教習所近くの〇〇屋が容易には見つからないのだ。山道越えて、どろどろに汚れたクルマを洗車しがてら、ガソリンスタンドの兄ちゃんに聞いてみた。腕時計に目を落とし、「もう閉まってるんじゃないかな〜」
喜多方ラーメン 仕方なく、クルマを預けたまんま、かの有名な坂内食堂にて、お昼をいただく。太縮れ麺がタンメン風のスープに浸かってひっそりたたずみ、柔らかく大きめチャーシュー、味わい添える。醤油の町、喜多方だけに豚骨だけは許せない・・・。
 ガソリンスタンドまで戻る折、醤油せんべいを工場で直接買ってきたのだが、これはそれは香ばしかったねぇ。

新館のお部屋から、登ってきた急坂を望む ラーメンの好みとは異なり、ワタシは結構しつこい質のようである。二度が二度まで内風呂への入浴を断られ、だったら今度はお泊まりだ〜と、やって来たのが新高湯温泉。
 西吾妻スカイバレーという有料道路を走ると裏磐梯からすぐなのだ。

 部屋へ案内してもらうとき、目にした洗面所やトイレはどれもピカピカ。さすが新築だね〜。
 6畳一間、布団敷きはセルフサービスというと、なりや温泉を思い出すのであるが、眼前に広がる眺望が楽しめる分、こちらは意外と狭さを感じさせない。
夕食 食事は、この狭い部屋出し。急峻な斜面にへばりつくように建つ宿のこと、広い食堂スペースを設けようにも、いささか無理な相談なのだ。
 布団の小山を眺めながらの夕食に、米沢牛(要予約)などつく由もなく、ソバが出るのが精一杯。
 まっ、山小屋に来たんだから仕方ないか〜というノリで楽しむ。

 湯小屋を直下に望むお部屋が幸い、あの黒々とした源泉パイプの配管ぐあいをまずは確認。送湯パイプからのお湯が、じかに大きな湯箱に注がれ、しかるのち、ワタシ好みの総ヒバ造りの湯船になだれ込み、意外なまでの透明度の高さを見せる。
立ち寄りでは入れてもらえない内風呂 露天はもちろん、内風呂にも「上がり湯」というか、「掛け湯」が用意されていないのが、ワタシとしては気にくわない。大きな湯箱の下にでも、湯溜めの木箱を置くだけで済むのにな〜と、工夫のなさを嘆いてみせる。だって、湯箱からはボタボタお湯が漏れてんだもん。
 シャンプーしている女の子、湯船からお湯を汲むのをためらっていた。「下」のものを「上」ならぬ「髪」に用いることへの抵抗感、分かるわねぇ。こういうときには、桶3杯分ほど、湯口からの源泉ためて、冷やしておくといいんだよ。

 旧泉質でいくと硫化水素泉に分類されるこのお湯も、硫化水素臭は、露天同様、がっかりするほど感知できない。やはり、中性泉のせいなのか・・・。そもそも、この近辺の白布温泉大平温泉だって、硫化水素臭のかけらもないのだ。
吾妻火山マップ 吾妻山の火山情報というページによると、「吾妻山は標高1800m〜2000mくらいの数多くの成層火山から構成され、東西22km、南北13kmの一大火山群の総称で、最高峰は西吾妻山の2035mである。狭義には、現在も噴気活動を継続している一切経山一帯を指している」とある。
 左の地図に一切経山なる表示はないが、浄土平のすぐ北側、県境越えれば姥湯温泉。クリックすれば拡大するよ。
 やはり、活動活発な東側には高湯温泉新野地温泉など、硫化水素臭プンプンの宿があり、微温湯温泉奥岳温泉には酸性のお湯まで湧くが、西側は硫酸塩泉がほとんどなのだ。酸化した湯、こなれた湯とでもいえはよいのか、そんなお湯が多いのである。

木の根っこ風呂 翌朝、出発の折、露天風呂の写真を撮りに立寄ったら、ご主人が湯船のお湯を落として、せっせと清掃に励んでいた。レジオネラとは縁遠い、掛け流しのお湯なのに、ここまで手入れをしていたとは、まったくもって頭が下がる。
 このあと、内風呂のお湯も落とすんだそうである。しかも、毎日・・・。内風呂への立ち寄り入浴お断り。そのわけは、立ち寄り客への意地悪なんかじゃ決してなくて、お湯を張っていたからなのだ。

99/08/12 入浴料 \500
コメント

02/08/24
新館が今年8月から営業を始めたばかり。ウッドデッキからの見晴らしも楽しめる。
女性用露天のお湯はきれいだった。が、この閉鎖的な岩風呂の造りがどうにも好きになれない。内風呂はいい感じなのにな〜。

記念に旧館のたたずまを残しておこう 座敷を予約しておいた、米沢の「吉亭」で昼食を済ませ、東屋へ向かったところ、まだまだ宿に入るには日が高い。時間つぶしに、吾妻屋へ向かうことにした。
 白布温泉の先、天元台へのロープウェイ乗り場を通り過ぎ、沢沿いにさらに登っていかねばならない。勾配のきつい坂道の行き止まりが新高湯温泉の一軒宿、吾妻屋旅館である。

 立ち寄り客は、内湯を使わせてもらえず、露天ということになった。のだが、宿の下にある女性専用露天風呂を見たとたん、「回れ右」のUターン。
女性専用露天風呂 あまり、人が入らないのか、お湯の表面には、チョウやトンボや得体の知れない虫や木の葉が、これ見よがしに浮かんでいた。さすがのワタシもお湯につかる元気をなくし、ダンナたちの帰りをクルマで待った。

 熱くもなく、ぬるくもない、ちょうどよい温度。硫黄のにおいはほとんどしない、無色透明のお湯だそうである。混浴露天には、沢の奥にある滝を見るのに絶好の、石造りの「エマニュエルの椅子」があるんだそうだ。

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