マラソンレポート

プロローグ

『ホノルルで4時間を切って、絶対に来年、サロマ湖に挑戦するんだ！！』
何故サロマ湖なのか？　それは、サロマンブルーメンバーに憧れてしまったからだ。サロマ湖100kmを10回完走するとサロマンブルーメンバーに認定される。それがどうした？　という人もいるかもしれないが、サロマンブルーメンバーになるとフィニッシュ地点に足型が永久に刻み込まれたり、スタート地点にメンバー専用控え室が設置されたり、完走パーティーにメンバーテーブルが用意されたりするそうなのだ。こうゆう特別待遇が大好きな私にとっては、たまらない魅力。10数年後、サロマンブルーメンバーになるのを夢見て、来年からスタートだ。（その前にサブフォー達成しないと・・・）でもサロマンブルーのメンバーになる頃って、俺はいくつになっているんだ？？？
～2001年8月の日記より～

32歳の当時、夢見ていたサロマンブルーが現実になる?　これまでの人生で、１つの事にこれほど長い期間を掛けて取り組んだ事ってあっただろうか？　1回づつ完走を積み重ね、サロマンブルーが近づいてきたら、当時の思いが薄れ、こんなものが夢なのか？と思う時もあったが、あの頃の日記を読み返すと、それは間違いなく夢だった訳で。あの当時は、その瞬間が訪れるのかどうか、わからないほど、遠くでぼんやりした存在だったサロマンブルー。いよいよその瞬間が近づいてきた。

今年のサロマ湖100kmウルトラマラソンは、100km×10回＝1000kmのゴールであり、自分にとっては、真のゴールを目指すレースとなった。

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