目的・趣旨

更新日:2007年2月25日

中学卒業後の進路保障のために

1990年の入管法の改正以来、在住外国人の定住化や家族呼び寄せが進み、国際結婚の増加も加わって、地域の国際化が進んでいます。
日本で育つ“外国にルーツをもつ子どもたち”も年々増加しており、外国人住民が多数居住する全国17自治体で構成する「外国人集住都市会議」では、子どもたちの教育が最重要課題の一つとして毎年議論されるほど、大きな問題となっています。

子どもがしっかり教育を受けて社会の一員に育つことは、日本の社会にとっても大切なことであり、日々成長する子どもたち自身にとっても待ったなしの問題です。小中学校での不就学や中退を減らすためにも、日本での将来展望、特に義務教育終了後の「高校」という目標や選択肢が見えることが重要です。

しかしながら、高校進学率は全国で5割程度と低迷しています。
1995年に神奈川で始まった外国人のための「進路ガイダンス」の開催が、2006年現在17都道府県に広がっているのは、それだけ各地のニーズが高まっていることにほかなりません。
多言語による情報の提供は少しずつ増えてきましたが、受け入れ枠や選抜の方法、入学後のサポートなど制度的な保障は、まだ十分とは言えません。

ガイダンスの主催者は、関東を中心に年1回集まる他、メーリングリスト等で情報交換をしていますが、各地の取組みを共有するだけでなく、根本的な問題の解決にむけて、教育環境や制度の整備を求めた政策提言に繋げていくことを目指しています。
より積極的な情報の共有・発信や、問題提起を目的にこのサイトを立ち上げました。

子どもたちが希望を持って将来像を描けるよう、学校、外国人、行政、研究者、NPOで多様なパートナーシップを組みながら、課題の解決に取り組んでいきましょう!よろしくお願いします。

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関連リンク

各地のガイドブック

各地の教育支援団体

各種翻訳資料

国・自治体の取組