寄稿 Contribution
主は水辺に立った −トリエント典礼について−
増田 洋
5. トリエント・ミサについて学ぶ若い司祭
日本においては、トリエント・ミサの経験のある司祭に期待するには厳しい状況にはありますが、教皇の自発教令発表後、「自分はトリエント・ミサの経験はないが、教皇様の教令に従って、信徒から要請があったとき、それに答えるためにトリエント・ミサについて勉強しておかなければならない。」と考える司祭も出始めてきたようです。多くの教会は、半世紀の間にトリエント・ミサのミサ典礼書は処分してしまいましたが、書店の話によると、昨年、復刻版が発行され、海外ではよく売れているようです。また、日本国内でも、取り寄せて店に置けば、何人かの人が購入していったと聞きます。情報化時代であることが幸いして、本人が勉強する気になれば、インターネットの利用や、DVD、CD、VTRのようなメディアを通して学ぶこともできますし、今のうちならば、経験のある先輩の司祭に、わからないことを聞くこともできます。司教はもとより、指導的な立場にある先輩司祭は、トリエント・ミサを勉強しようとしている若い司祭を大いに励ましていただきたいものだと思います。学校、会社や組織、近所づきあい、日本の俗世間には、個を重んじない「村社会」と呼ばれる悪い習慣が強く根付いています。仮に、学ぼうとする若い司祭の意欲の芽を摘んでしまうようなことがあるとすれば、これは大いに反省し、改めなければなりません。
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