寄稿 Contribution

主は水辺に立った −トリエント典礼について−

増田  洋

 

2. トリエント・ミサを経験したことがない人も増えている。

全世界の教会がトリエント・ミサをささげていたのは、1965(昭和40)年36日までで、翌37日 四旬節第一主日からは、第二ヴァチカン公会議による刷新が加味された過渡期のミサ(1965127日交付)がささげられるようになりました。このときのミサ式次第は、司牧典礼研究会編「新しい司式司祭の務め」に記載されています。そして、第二ヴァチカン公会議後のミサとして現在の形のミサがささげられるようになったのは、1969(昭和44)年1130日 待降節第一主日からでした。

そのようなことから、1965年以降に洗礼を受けた人は、トリエント・ミサの経験がないわけです。また、1965年より前に洗礼を受けた人でも、そのとき、小さくとも10歳以上でないとトリエント・ミサを経験したとはいえません。現在、2008(平成20)年ですから、53歳以上の人です。そして、たとえ経験した人ではあっても、その後、意識的にトリエント・ミサがささげられているところへ出かけたり、関心を持って調べたりしない限りは、43年間、トリエント・ミサに接する機会はなく、忘却の彼方となってしまった信徒も多いと思われます。

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