Clutch Master Cylinder(その2)

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クラッチですが2日連続で朝の通勤でペダル入っちゃいました。
片道30kmほどで会社の手前2kmほどの同じ所で2日連続です。
その前の晩帰宅途中はなんともありませんでした。渋滞も無くクラッチ操作も少ないからでしょうか??
一晩ぐらい置くと元に戻り、クラッチを踏む頻度によってダメになっているような気がします。
グリス作戦もダメでシリコンスプレー注入も効果無しでした。とほほ。

もういちどダメそうな内容を想像で考えました。
ペダルを踏むとマスターシリンダのピストンでフルードが押されてスレーブシリンダが動きクラッチが切れる。
しかし!おそらくその時ピストン内にチェックバルブを通じてフルードが逆流してしまうのでは!?
その為油圧が逃げ、ペダル(ピストン)は戻りが悪くなる。(ワンウェイ機能がダメ)
手でペダル(ピストン)を戻すとまたチェックバルブからマスター内(配管内)にちょろちょろフルードが入り込み
復活するという憶測なんですが・・・。

水鉄砲のタンクが別に付いているタイプで、ノズルを塞いだ時と同じ動きですよね。
例えばちょっとスレーブシリンダから液が漏れてしまってもリザーバタンクからホースを伝わり
チェックバルブから液が規定量になるように補充されるということです。

ちなみにリザーバタンクのキャップをATEのエア抜き穴の付いているタイプに交換しましたが関係無かったようです。

クラッチマスターシリンダOH作業
ふたり鷹さんよりいただいたクラッチ・マスターシリンダ・リペアキットでOHしました。
(ふたり鷹さんありがとうございます!)

 
Evo2から外したブレーキ・クラッチペダルアッセンです。
クリックで拡大。
    マスターシリンダ本体
    品番:202 290 01 12 純正品(FTE製)
    1年前に新品に交換済み


 
リペアキットの中身です。
品番:000 290 03 12
新品と外した旧品を比較するとピストンのゴムシールは痛んでいませんでした。(傷・ささくれ無し)
本体・ピストン矢印の部分が同じ位置の延長上でストロークしてます。


 
シリンダ内の汚れです。ゴムカスですね。
    チェックバルブのゴムです。
    ゴムがグニャグニャで溶けかかりささくれています。

 
キムワイプで拭き取ってみました。ガム状で粘々してかなりの粘度です。
    パーツクリーナで粘々を落としたらなぜか奇麗になりました??
    どう考えてもここのゴムは溶けて居ません!
    他のゴム部分が溶けて流れてきてここに固着しているようですね。
    マスター−スレーブ間の配管(一部ゴム管使用)は新品に換えてあります。スレーブも同時に新品に交換済みです。
    残るはブレーキリザーバとマスター間の布メッシュのゴムホースです。ここは換えていませんね。



マスターシリンダは16Vの場合単体でペダルから外すスペースが無いのでブラケットごと外しました。
ブレーキリザーバタンク(Girling製)の前室の液を若干抜いた後、クラッチマスターの配管を外してマスター側からの
液が止まるまで待ちます。(スレーブ方向の配管からは出て来ません。)
ちなみにGirlingの前室はタンク全体のリザーバになっていて前室だけ液を抜いても後室の液レベルは隔壁の上部位置から
変わりません。
タンク横のクラッチマスター方向への液補給の管のレベル位置まで液が減れば良いと言うことなので、
ブレーキのブリーダから液を抜いて減らしても良いしスレーブシリンダ側で抜いてもOKです。
(この補給管の液レベル最低位置はブレーキのマスターシリンダより上なのでブレーキ系統へのエア噛みは無いです。)

ブレーキペダルのバネ・スイッチ類、マスターバッグの繋ぎを外し、クラッチ・ブレーキのブラケットを外します。
13mmのソケットにロングエクステンションで4つのナットと1個のボルトを外します。
その時リザーバタンクからのホースが繋がっているので引っ張ればゴムホースと共にナイロンの繋ぎも一緒に外れます。
(マスターシリンダ側のゴムシールはリペアキットに付いてます。)

ピストンはスナップリングで固定されており新品と入替えるだけです。
シリンダーの中はパーツクリーナで掃除し、ブレーキフルードで濡らしておきました。
ピストンのゴムシール部分にはブレーキ・クラッチ系OH用のシリコングリスを薄く塗って組み付けました。

装着時は先にマスターシリンダ単体でリザーバータンクからのホースを繋いでおきます。
(ここを先にやらないと時間ばかり過ぎて行きますよ!)
ブラケットを車体に付けナットを仮止めし、それからマスター本体をペダルに装着します。
後は外した時の逆を行えばOKです。

次にスレーブシリンダからエア抜きです。(ブリーダプラグは7mmレンチ使用)
Power Brake Bleeder という加圧式のワンマンブリーダを使いました。
これは簡単で優れものですよ!

※結果報告
OH後400km走りましたが一度も症状は出ていません。
復活です!(^^)

原因の推測
ブレーキリザーバタンクとマスターシリンダー間のメッシュゴムホースがあり、このゴムが溶けチェックバルブに
溜まった可能性が大です。
なので一連の症状はこのゴムがガム状になってチェックバルブの機能を果たせなくしていたために起こった症状と推測します。

このゴム管を新品に換えない限り同じ症状が出る可能性は大です。
2.5-16はMT化後5ヶ月でこの症状になりましたが、今思い出すとこのゴムホースの先端がささくれていて10mmほどカットしてから
使いました。このゴムホースは購入してから3年ぐらいたっており、長期在庫品だったかもしれません。(^^;)

つづく