Clutch Master Cylinder(その1)

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ここのところたて続けにクラッチトラブルに見舞われました。(ToT)
クラッチペダルが入りっぱなしになり、手動で戻して数回ペダルを踏むと直ぐ復活しそのうちまた発症するという
変なトラブルに悩まされています。

抜けちゃっても復活するので何が原因なの?ということです。

10月に2.5-16が発症し、11月にはEvo2がなりました。
どちらも1年以内にクラッチのマスターシリンダー/スレーブシリンダーを新品に交換してあるのですが・・・。
現在突然起こる時の為にクラッチペダルに紐を縛ってウィンカーレバーにぶら下げています。(^^;)

先ずEvo2のクラッチフルードをエア抜きしてみました。1000kmぐらいは問題無かったですがまた抜けました・・・。トホホ。
Evo2乗りのMAXさんも同じ体験をしており、マスターシリンダー交換で直ったそうです。



そこで手持ちの'85 2.3-16に付いていたクラッチマスターシリンダーをばらして中身の確認をしてみました。
これは外す前は正常にクラッチを切る事が出来ていました。

 
2.3-16のクラッチマスターです。
'83製造なのでそうとう古いです。(^^;)
およそ20万kmはOH無しで使っていた事でしょう。
    スナップリングで留っています。
    手前の蛇腹ブーツははめ込んであるだけで
    グリスはもうカラカラです。


 
中身です。カップの両端のシールはそれほどボロボロではありません。先端のチェックバルブのゴムも問題無いようです。
    何かが無いと思ったらばねが無いんです。
    本体筒の中を見るとありました。
    でもなかなか出てこない??
    バネが3分割になって絡まっていました!
    これでもクラッチをきちんと切る事が出来ていたのが不思議です。


  
カップ(ピストン)の先端です。ここでフルードをスレーブシリンダへ押しています。
写真のバネは壊れていますがこの位置に収まります。
    ここが問題あるかもしれないチェックバルブです。
    穴が貫通しているのが解かる様に電線を通してみました。


Evo2のクラッチの話に戻ります。
クラッチ切るとピストンが戻って来ない(ペダルが入りっぱなし)という事で、スレーブシリンダは問題ないという前提で考えます。
マスターシリンダ内ピストン先端のチェックバルブからフルードだけ戻ってきてしまっているのだと思います。
なのでペダルが戻らない原因はピストンが筒の中で正常に動いていないと思います。
バネがおかしいかピストンのゴムシール部分の破損も考えられますが・・・。

フルードに触れていないロッドのボール側部分のピストンゴムシール(写真矢印)がグリス切れになっていて引っかかってしまっていると
予想してます。

今回マスターシリンダの蛇腹ブーツをめくって(車載状態で)2枚目の写真のロッドのボール部分周辺にグリスを入れてみました。
さあどうなることやら!?

本日帰りに10km程走ってみたら再発しました。ダメだ〜!
走行中変速してクラッチペダルが戻って来ない時、床の手前1,2cm程遊びがあり、床まで踏むとクラッチは切れます。
やっぱりチェックバルブがダメなのかな。バネが入っているのでその力で戻って来ないのも不思議。

翌日
グリス作戦はグリスが奥まで入らないので今度はシリコンスプレーを大量に突っ込んでみました。
それでもダメなら交換かOHするしかないでしょうね。

つづく