わがまま温泉日記 蔵王温泉 ざおう
高見屋旅館 川原湯共同浴場 堺屋旅館 季の里

川原湯共同浴場
住所 山形県山形市蔵王温泉川原43-3 〒990-2301 Memo:
入浴料 \200
電話 0236-94-9005(蔵王温泉組合)
営業期間 通年
泉質 酸性-含鉄・硫黄・Al-硫酸塩・塩化物泉[硫化水素型]
(旧泉質名:含硫化水素-強酸性-明礬・緑礬泉)
48.1℃ pH1.45 CO2387.0 H2S18.4
旅行日 03/08/11
コメント

男女おなじ広さ 高見屋さんで荷物をほどくと、まずはひとっ風呂ということで、上湯を横目でにらみつつ、川原湯までブラブラ散歩。宿の方によると、最近、人気が高いんだという。

 湯船の底から湧き出るお湯は、気持ちのいいくらい熱い。すっぽりあごまで浸かっていると、若い娘が足しか入れられなくて困惑している。「一度入っちまえば大丈夫」と、勇気づけるというか、だますというか・・・。その気になったようで、「大丈夫」だの「平気」だのという言葉に合わせて、肩まで入った。
どんどんあふれ出すお湯 なかなか根性のある娘だ。気に入ったと思う間もなく、男湯との仕切りの桟に、そのスラリとした足をグイッと伸ばす。「ねっ、見える、見える〜?」 となりの男湯にいる男友達に呼びかけるのだ。
 あとで、ダンナに聞いてみた。呼びかけられた茶髪の若者2人は、熱くてずっと洗い場であぐらをかいていたんだそうな。けっこうな湯量だものね。
 しかも、「お風呂の写真を撮ってもいいか」と尋ねると、「もちろんOK」、あわててヘアスタイルを整えたという。

源泉ま上の湯小屋 底面湧出のお湯はといえば、蔦温泉谷地温泉法師温泉など、いくつか浸かったことがある。その共通項は閑けさなのだ。静かにこんこんと湧き出している。
 送湯距離はゼロに近いし、動力による酸化の影響もない。もちろん、お湯をしぼることなどできないので、この見事なまでの透明感はどうよ〜。白いお湯に浸かっているのがヤになるね。
 あたかも、湯畑上に浮かぶかのごとき川原湯。角のたたない柔らかいお湯、ワタシにとってはベストに近い。



堺屋旅館
http://www.f4.dion.ne.jp/~sakaiya/
住所 山形県山形市蔵王温泉 〒990-2301 Memo:
一泊二食 \12,000
(空いていればよい部屋に泊めてくれる)
ビール \800
電話 0236-94-9322
営業期間 通年
泉質 酸性硫黄泉
旅行日 99/08/11
コメント 蔵王温泉街

 この宿のメリットは、温泉街最奥の公共浴場「上湯」の向かいに位置していることにある。その温泉街の下水道には湯煙を上げながら温泉がザァーザァーと流れ、いつも私に「もったいないなァー」と貧乏性の溜息をつかせる。
 もう毎年のように訪ねているので、鮮度は落ちたのだが、初めて共同浴場に入ったときは、ピリピリして一味違う感触。草津の湯に似ているのに、スキーリゾートのイメージが強すぎるせいか、あまり評価は高くないようだ。いや、それで結構。私たちは宿に困ったら、必ず蔵王をアテにしているのだから。

上の湯の向かいが堺屋 共同浴場では必ずといってよいほど、地元のオバサンに声をかけられる。これが何を言っているのだか、さっぱり分からない。しかし、東北秘湯の旅で身につけた会話法(一つの単語が分かれば、後は自分で勝手に判断する)で、何とか乗り切る。だって、三度も四度も聞き返せないでしょう? ちなみに、アメリカでもこれで万事OKサ!
 ここ、堺屋の旧館にある内湯は熱すぎて、水で埋めなくては入れないのが残念。大浴場は、上がり湯のところに、浴槽からお湯が流れ出していて、おかげで足を洗う必要がない。つまらないことだが、たいへん気に入っている。


季の里
http://www.zao-kinosato.co.jp/
住所 山形県山形市蔵王温泉 〒990-2301 Memo:
一泊二食 \20,000
ビール中 \700
電話 0236-94-2288
営業期間 通年
泉質 アルカリ性鉱泉
旅行日 98/05/01
コメント 獅子舞

 はじめて蔵王温泉を訪れたとき、お世話になった宿。温泉街からは、かなり離れたところに建っている新築の広々としたホテル。ロビーでは季節外れの獅子舞なんかもアトラクションで楽しませてくれる。
 部屋も広く、仲居さんの接客もなかなかのもの。大浴場も広くてきれいなのだが、お湯が「なんか変よネっ!」て感じ。さっそく調べてみる(脱衣場などにある成分分析表ですぐ分かる)と、何とこの宿の湯は蔵王の源泉から引いているのではないのだ。

 これでは、草津を思い浮かべてやってきた甲斐がないというもの。夕食までの時間を利用して、クルマで温泉街に向かう。が、もちろん駐車場がないので、少々バックして、リフト乗り場の駐車場にクルマを置き、共同浴場へと一目散。
 うっすら白濁した青みがかったこのお湯は、神秘的ですらある。木枠の浴槽もよし、熱めのお湯もよし。後ろ髪を引かれながら宿へと戻る。
石清水料理
 夕食は部屋出しで、沈みゆく夕日を浴びながらのんびりできた。ここで良かったのが、斜め向かいの空き部屋に用意してくれたこと。一般的には、布団を敷く都合があるので、夕食の時間には限りがあるもの。しかし、このシステム、酒呑みの私たちには、実にありがたい。地元の旬の食材を生かした懐石風の石清水料理も、地元の冷酒ともども、ことさらおいしくいただいた。
 翌朝、少し早めに宿を出て、温泉街の共同浴場めぐりをしたことは言うまでもない。

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