わがまま温泉日記 谷地温泉 やち 谷地温泉へはJR東北本線青森駅よりバス90分 八戸駅からは道路混雑でした

秘湯を
守る会
谷地温泉
http://www.oirase-keiryuu.jp/yati.htm
住所 青森県十和田湖町八甲田谷地温泉 〒034-0303 Memo:
一泊二食 \11,000
ビール大 \730
生ビール中 \500
冷蔵庫なし
トイレ共同
電話 0176-74-1161
営業期間 通年
泉質 単純硫化水素泉 38〜42℃
旅行日 03/08/13
コメント

源泉掛け流し

といったって、そもそも、湯口は地面よりも高い位置にあるので、循環同様、ポンプは介在しているはず。
網張温泉以来、しばらくポンプのことを忘れていました。

04/12/12

キャビテーションという問題に突き当たりました。泉源から湯船までというページをご覧ください。

谷地温泉玄関 八甲田あたりは毎年来るから、もちろん何度か立寄ってみた。入口にある売店で買い物する人、屋台に腰掛け、風呂上がりのビールをグィッとあおる人、人、人で阿鼻叫喚の地獄絵さながら。盆踊りの提灯だけが風にゆられて高見の見物。
 人出の多さに恐れをなして、断念、残念、毎年のこと。しかし、信念固かった。今夜は泊まりでゆっくり浸かるぞ。

東館玄関 さて、チェックイン。何がビックリしたといって、売店レジがフロントなのだ〜。
 売店内を荷物を持ってすりぬけて行く。狭い廊下の片側に湯治場風のお部屋が並ぶ。ひょいと室内、覗いてみると、ゆったりとした落ち着いた感じの和室であった。これだから湯治場なんて言葉からステレオタイプに情景を思い描いてはならない。
 さらに風呂場を右に見て、どんづまりにもう一つの玄関。これが今夜のお宿、東館だが、こちらの方がフロント向きだ。

底面湧出の霊泉 日帰り客が帰った頃を見計らい、夕食前のひとっ風呂。薄暗い総ヒバ造りの浴室は、秘湯の面影こく漂わせ、思わずゴクリとつばを飲む。
 38℃の温い湯と、42℃の適温の湯が2つの湯船に息をひそめる。
 霊泉と呼ばれる温い湯は、湯船の底板が透けて見え、蔦温泉同様の底面からの湧出が、うかがい知れる。じっと静かに浸かっていると、プク〜ンと、気泡が水面でごあいさつ。地獄谷じゃないんだから、ポコポコまでとは言わないが、もう少し、底面湧出に彩りそえるプク〜ンが欲しい。

加温の湯? 適温のお湯の方は、いまや見慣れた白く濁った硫黄泉。どちらのお湯も、触感・臭味にさほど差はない。
 ここの泉質、公式発表では硫化水素泉としかない。まったく同じお湯だとすると、こうした違いは次のように考えられる。
 ・時間の経過で白くなる(湧出量が少ない)
 ・動力や温度が硫化水素の解離に及ぼす影響
ワタシは後者であるとにらんでいるが、その正否については自信がもてない。やはり、宿のご主人にでも尋ねてみるのが一番かもね。
 ちなみに、ここで動力と述べているのは具体的にはポンプのこと。回転羽がお湯と空気を激しく撹拌、酸化も進むというイメージを、どうしても思い描いてしまうのだ。

打たせ湯 打たせ湯は混浴である。男湯・女湯、どちらからも裸で行けるようになっている。
 湯口は風呂場の床と同レベル。岩場にへばりついた急な階段を手すり頼りに降りていく。お年寄りには危ないんだけど、どうしてこんな打たせ湯を造ったんだろう? 動力を用いないで、打たせ湯の仕組みを造ろうとするなら、人間様は湧出地より下に潜らなくてはならないことは、ニュートンならずとも分かる自明の理。
 飛沫を浴びて肩をお湯で打たせていると、男性が入ってきたわ〜! 全身立派な入れ墨・・・。失礼をワタシに詫びたまではよい。そそくさ退去と思いきや、前も隠さずワタシが出るのを直立不動で待っていた。

熱いものは熱いうちに 夕食は秘湯にもかかわらず、「これでもか〜」というくらい次から次へと運ばれる。どうにも、配膳のオバちゃんのタイミングがズレるので、両隣のお席と確認し合う。会話のきっかけもでき、和気あいあいと食事が進む。
 釧路からみえたカップル、能書き通り、あの温い湯に1時間も浸かっていたという。ワタシには信じられない持久力、いやいや、ここまでいくと行動力と言うべきだ。
 なんでもぬる湯が好きなんだという。「夏油にも泊まる」と聞いて、「一生かかっても大湯には入れないよ!」と言い切っちまった。

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