* 夢の芦毛、デビュー
  * あっという間に三段跳び!
  * 好事魔多し・・ 桜花賞
  * 帰ってきた孝行娘
  * 最大の敵は雨でした、、
  * 感動・夏の札幌、クイーンS@
  * 感動・夏の札幌、クイーンSA
  * G1は夢でも・・・エピローグ
G1は夢でも・・・エピローグ

00.10.15 東京 府中牝馬S 1800 6着 3人気 二本柳壮
00.11.12 京都 エリザベス女王杯 2200 3着 10人気 二本柳壮
00.12.17 阪神 阪神牝馬特別 1600 12着 4人気 二本柳壮
 感動のクイーンSの後、私は東京へ引っ越しまして、府中でまた再会することができました。

 しかし、この日は雨模様..馬場は良だったものの、エイダイクインが喜ぶはずはありません。パドックも札幌の時と比べると明らかに元気がない様子。案の定、またもトゥザヴィクトリーのペースにはまり、今度は6着に敗れてしまいました。
   
府中牝馬Sのパドック
 そして迎えたG1、エリザベス女王杯。メンバーはもはや天敵ともいえるトゥザヴィクトリーに、前年ここで2着したフサイチエアデール、さらにあの6着に泣いた桜花賞、その時勝ったファレノプシスが出てきました。相手は強力でした。

 レースはまたまたトゥザヴィクトリーが先手を奪って始まりましたが、この日は直線でエアデールに捕まり、さらにここが引退レースのファレノプシスが鮮やかに差してきました。もうレースは決したというその時、カメラの視界の外から猛然と、ゴムマリのように白いのが!!.. これが上り「33秒0」のシビれる追込み! 届かず3着でも、胸のつかえがとれる思いがしたものです。
’00エリザベス女王杯(G1) 結果
1着 ファレノプシス 2:12.8
2着 フサイチエアデール 1/2
3着 エイダイクイン 2

 結局、次の阪神牝馬特別を最後に引退となりました..
 通算成績 4−3−2−10、重賞勝ちはクイーンC1つでしたが、ここまで悲喜こもごも、ずっと見てきた私には特別な意味のある数字です。デビューしてから引退まで力を発揮できる馬は多くはありません。そういう意味でも本当に素晴らしい馬でした。無事に花嫁になってくれたましたしね。応援してきて本当によかった。
 その後、エイダイクインの子供たちは、続々と競馬場へ来ています。芦毛の姿に母を重ねて、感無量なのですが、今のところ母に近づく仔は出ていません。

 母のスピードを受け継いで、三世代重賞制覇を達成してくる日を、首を長くして待っています。
(2007.4月)
故郷の地
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