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人生の指南役

EBM

Evidence Based Medicine聞いたことはあるだろう?

「はい!英語の論文を読めってことですよね!!」
うーん、一理はあるかもしれない。臨床的な選択に迷う問題に遭遇した時に、経験的に判断するのではなく、質の高いRCT(Randomised Controlled Study)を紐解き、dicision makingに役立てよということだ。
しかし、それだけではないことも、その先があることも知っておくべきだ。

EBMは5つの段階よりなる。
1.疑問の定式化:臨床的な疑問を持つ
2.情報収集:教科書や情報源を探したり、信頼性のある論文を探す。
3.情報の批判的吟味:論文を批判的に読んだり、情報の妥当性を検討する
4.情報の患者への適応:それを対象の患者さんにあてはめて診療に生かす
5.1-4のfeed back: その結果を吟味し、上記を再評価する

何より大切なのは論文を読むことではなく、臨床的な妥当性を考えることなのだ。
すべての医療行為が客観性を持つわけではない。
杓子定規に理論で割り切れるものばかりではない。同じ病気であっても、人によって病態は違うでしょう?合併症を持っているとか、経済的に事情があるとか。
多くは治療の選択に関してEBMは用いられる。診断の過程においてはあまり用いられることはない。
EBMは使うべきstartegyではあっても、振り回されたり、縛られるものではないんだ。

EBM