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人生の指南役

履歴書

「男の顔は履歴書である」作家の大宅壮一氏が言っていたの知ってるかい?

確かにそうかもしれないけど、僕らが思うのは「胃は男の履歴書」だね。

年度末や決算期の書き入れ時にストレスを抱えながら、仕事をしている方がおなかが痛いってときはたいてい立派な胃潰瘍がある。潰瘍がなくても痛そうな急性胃炎。(癌を患っていて、抗癌剤や放射線治療でつらい治療をしている方、痛み止めの薬を服用している方にも胃が荒れている方が多い。)

大切なことはその情報をどのように受け取るかということだよ。
会社の面接のために一生懸命書いた履歴書をポンと投げ出されたら、せっかくの努力が報われないだろう。履歴書って言うのは自分を曝け出しているんだから、それを受け止めてあげなくては。
だから、胃内視鏡検査で胃潰瘍の診断をした時は潰瘍の薬を出して「はい、さようなら」じゃだめなんだ。最近食欲はありますか?体重は減ってないですか?夜は眠れてますか?
日常生活に支障がないかどうかも確認して、必要であればSSRIなどの抗不安薬を出すとか、追加で睡眠薬を出してあげるようなことを配慮しなければならないんだよ。場合によっては「しばし自宅療養」などの診断書を書いてあげることも必要になるのさ。
患者さんを病気で診るのではなく、全人的な医療をするってことは、患者さんのこころに一歩踏み込んで診療することなんだ。それはある程度経験を積まないと出来ないことかもしれないけどね。

「先生質問。それじゃあ、男の胃は顔なんですか?」
あのなあ・・・そこまで飛躍しなくてもいいんじゃない?

履歴書