MIYAKOSHI'S PAGE
ANIMATIONS' IMPRESSIONS 
トップアニメについて > 感想・考察

アニメについて 感想・考察

 ここでは、終了したTVシリーズについて、思うところを適当に並べていきます。全部、というわけではなく、気に入った作品についてのみ、ですが。 言うまでもない事ですが、全て私の個人的な感想・考察ですので、時には一面的な見かたや決め付けをしている点もあるかと思いますが、戯言と思って軽く流して下さるよう、お願いします。また、作品のネタバレを含む場合もありますので、作品を未見の方は以下は読まない事をお勧めいたします。


「アニメについて」に戻る

Kanon(2002/05/15 関西テレビにて最終13話の放映が終了)
 あまりにも長くなり過ぎましたので、分離しました。こちらへどうぞ。

Kanonのモデル
 「Kanon」の、「駅前」の背景美術のモデルとなった場所の写真を掲載しました。こちらへどうぞ。

プリンセスチュチュ(2002/08/16 サンテレビにて放映開始)
 まだ終わってない作品ですが、ネットニュース用に書いたものがたまったので、せっかくだから載せることにしました。
 これも長いので分離してます。こちらへどうぞ。

円盤皇女ワるきゅーレ(2002/10/01 サンテレビにて最終12話の放映が終了)
 面白かったです。いや、何か、雰囲気が良かったんですよ、えぇ。
 作画のレベルとしては、決して良いとは言えません。むしろ、拙かった回も多い。 しかし、それをカバーして、さらに好感を持てる何かがありました。
 最終回、いつでも続きを作れるような終わり方でした。実際、ソフトの売り上げ次第では、続編もあり得るという噂もありますが。 何せ、8大王国の8皇女のうち、ワルキューレ、ハイドラ、ライネ、メーム以外の4人は顔見せ(て言うか身体見せ)だけでしたし。 ワルキューレは、結局小さいワるきゅーレに戻ってしまいましたし(て言うか前より小さくなってるし)。 まぁ、お約束ではありますが、ありがちと言ってしまってもいいかもしれません。
 でもこの作品、とにかく、スタッフが楽しんで作ってるのが、何か伝わってくるんですよね(錯覚かも知れませんが)。 それが一番顕著に現れていたのが、この最終回だと思います。
 突如発表された、ワルキューレの結婚式。そこに乗り込む和人達一行。 いきなり臨検に見つかるも、乗り込んできた臨検の兵士をあっと言う間に袋叩き。この辺のノリは「うる星やつら」っぽい。
 キャラ達もノリノリです。
 何に変身しても、頭の触覚と、でかい胸だけは変わらない、ライネの間抜けさ加減。
 ハイドラを封印したり、ネコミミ光線を防いだりするだけではとどまらず、電撃、道案内、果ては対レーザー障壁と、 もはや単なる霊能力者とは言えない万能振りを発揮する秋菜。
 「超時空要塞マクロス」のロイ・フォッカーかマクシミリアン・ジーナスかと言わんばかりに、戦闘機を駆って宇宙に爆炎を乱舞させる白こと流星のシロッケンハイム。
 その白がピンチの時に、「キャプテン・ハーロック」の如く、颯爽と宇宙船の「上」に立ち、 「マントをたなびかせて」現れる丸こと雷鳴のマルデューク。
 ワルキューレの結婚相手が和人と知るや、逆玉目当てに兄をも売る、商人振りを発揮するリカ。
 さらには、明らかにパロディと思われる場面もあります。
 白と丸の攻撃で轟沈するヴァルハラ王国の戦闘艦は、「宇宙戦艦ヤマト」のガミラス帝国攻撃空母そのまんまですし、 その艦が爆発しながら別の艦に衝突、巻き込んで共に大爆発するシーンなんか、七色星団でドメル艦隊の空母が連続して沈んだ場面そっくり。
 ヴァルハラ王国の大気圏に突入した和人達の船を迎撃に来た戦闘機の大編隊は、何故か、「ヘリコプターのような音」で飛んでますし、 そのBGMは、やはりと言いましょうか、かの「ワルキューレの騎行」・川井憲次アレンジバージョン。
 この、川井憲次氏によるBGMも、遊びまくってますしね。
 「ワルキューレの騎行」にしても、演奏する楽器のパートを変えたり、拍子を変えたり、果ては茶碗を箸で叩いて演奏したりと、まさに神をも恐れぬアレンジっぷり。 劇伴作家数々あれど、劇伴で「オチ」を付けたりするのは、この人だけじゃないかと思います。
 で、そういうフザけた事ばっかりしているかというと、そうではないんですよね。
 最終回後半、和人がワルキューレのもとに辿り着いて交わす二人の会話。 二人がそれぞれの心情を告白する場面は、本当に切ないものがあります。しかも、この時点では、二人とも別れる覚悟でいる、というのがまた宜しい。 挿入歌の「Agape」の使い方も上手くて、その後の展開が綺麗につながっていってます。
 要するに、シナリオ、演出、キャラのセリフや立ち回り、音楽、効果音といった、基本的な部分をきっちり押さえて、その上で遊べるところは遊んでる、 そのバランスが気持ち良いという感じにつながってるんだと思います。
 その辺はシリーズ構成にも言えます。
 本来、第5話〜第6話辺りに入るエピソードを第1話に持ってくるという構成は、「太陽の牙ダグラム」を連想させます。 これで、最初に主要メンバーと舞台設定の「お披露目」をしておいてから、改めて本筋に入っていくというのは、視聴者を一気に作品の世界に引き込む、 という手法として、非常に上手いと思います。 また、舞台が銭湯というのにも、お色気以外の、ストーリーの根幹に関わる重要な意味がある、というのが、終盤になって判ってくるなど、 なかなか侮れません。
 あと、多種多様な宇宙人が既に長年に渡って地球に住み着いている(何せ、昔懐かしい駄菓子屋のばあちゃんまでが宇宙人だったりする)という、 「うる星やつら」っぽい世界観も、意外とアニメでは珍しいように思います。同様の作品が、パッと思い付かないですもん(トシのせいかも)。 さらに細かい事を言いますと、第5話「リカちゃん歳時記」が、話数といい、サブタイトルといい、南央美さんといい、リカちゃんの立ち位置といい、 「機動戦艦ナデシコ」第5話「ルリちゃん航海日誌」そっくりというのもあります。脚本は首藤剛志氏ではありませんが。 これは単なる偶然か、それともやはりスタッフの遊び心なのか、定かではありませんが、そう深読みするのも面白い。
 DVDは現在2巻まで発売されていますが、これが、音声をリニアPCM収録した、かなり高品質なもの。
 特に音声のクリアさは、さすがリニアPCMという感じですね。 セリフ、音楽は言うに及ばず、効果音も綺麗に出てます。 第3話で真田さんが三連装ランチャーを石畳に落っことした時の、無茶苦茶重そうな音とか、 第4話でトリアム王子が連れていたロボットのアジロが吹き鳴らすラッパの高い音とかも、見事に再現されてます。 ただし、2話収録で5,800円と高めですし、画がくっきりはっきりし過ぎて、斜め線のジャギーが目立つほどというのはちょっとアレなんですが。
 このDVDのブックレットに記載されている解説は、なかなかもっともらしい事が書いてあって笑えます。 これを読むと、あの、どうみても適当に楽しんで作ったようにしか見えない世界にも、きちんとした裏付けがあるような気になったりならなかったり。

 ところで、「ワるきゅーレ」の放映が始まった頃、ちょうど第3話の頃でしたか、fj.rec.animationに投稿した記事に、私、こんな事を書いてたんです。

 田中理恵さんの公式ホームページを見ますと、「おや、こんな所にも」と
 いうような作品も載ってたりします。いや、私が寡聞にして知らないだけ
 なのですが(^_^; なんせ、田中理恵さんを個別認識したのは、マリエル
 @花右京メイド隊からという程度の知識なもので。

 # そー言えば、真田さんってそこでも「真田さん」って書いてあるなぁ。
 # 他の役は全部敬称略なのに…。
 # もしかしたら、「さん」は敬称じゃなくて名前なんだったりして。

 で、第2巻のブックレットの最後に、原作の介錯氏がこんな事を書かれていました。

 「真田さんは、『真田さん』までが名前です。」

 おいおい、本当にそーだったのか。

最初に戻る

「アニメについて」に戻る

トップページに戻る