Kanon

　ゲーム、アニメともに、物語の重要な舞台である「駅前」。その背景美術のモデルは、大阪府にある京阪守口市駅の駅前です。
　もちろん、守口は、作中にあるような、雪が降り積もる「北の街」ではありませんが、ゲームの製作をしたビジュアル・アーツ（Visual Art's）が大阪にあるためにここがモデルとして選ばれたのでしょう。ただ、作中の他の場所、商店街や、噴水や、ものみの丘などのモデルは、全く別の場所のようです。スタッフの出身地で選んでいるのかもしれません。
　ここでは、TVアニメーションシリーズ版に登場した、「駅前」のシーンを集めてみました。
　ちなみに、"Fernsehserie"は「テレビシリーズ」を、"Zeichentrickfilm"は「アニメーション映画」を、それぞれ意味するドイツ語です。 DVDシリーズでは、おそらく、タイトルの"Kanon"がドイツ語であるのに合わせたのか、横文字部分がドイツ語で書かれていたので、それに合わせてみました。
（「〜のモデル」の部分は自分で付けたのですが、合ってるでしょうか…。 何せ、ドイツ語を習ったのは、もぉ10年以上も前の事なので…）

• カメラ：OLYMPUS CAMEDIA C-3100ZOOM
• モード：絞り優先AE
• 画像サイズ：640×480ドット
• 画像フォーマット：JPEG
• 撮影日：2002/06/08
• 天候：晴

駅前全景(165KB)

　「物語の始まり」の場所です。植え込みの樹が無い以外は、大体そのまんまです。
時間が午後でしたので、逆光気味になってしまったのが残念。。

ベンチの周辺(177KB)

　ベンチの周辺を、陸橋の上から捉えたものです。オープニングの、名雪が写る場面で、カメラが引きながら上昇していきますが、その場面のイメージのつもりです。

時計　その１(160KB)

　第1話「雪の少女」の冒頭に映る、駅前の時計です。 外壁の色が作中と少し違いますが、形状は、頭頂部が斜めになっている事とか、手前の陸橋まで、ほぼそのまんまです。
手前に樹があるため、作中の角度では見上げることが出来ません。 作中でもそうですが、本当に冬になって、葉が落ちてくれないと下からは見えにくいです。
（常緑樹じゃないでしょうね…）

時計　その２(159KB)

　同じく第1話から。名雪が、時計を見上げて、「わぁ〜、びっくりぃ〜」とか言ってる場面（のつもり）。名雪、時計持ってないのか。

時計　全体像(161KB)

　この時計が付いているのは、ビルの2〜3階相当の高さにある、陸橋に昇るためのエレベータです。作中では大きく見えますが、実際は、こんな感じです。
ちなみに、これは、祐一と名雪が待ち合わせに使ったベンチの位置から撮ったものです。 ご覧のように、樹で隠れてしまうため、実際には時計が見えません。

駅前のベンチ　その１(173KB)

　作中に度々登場する、「駅前のベンチ」です。配置が作中と同様であることがわかります。
手前に地面のタイルが映り込んでしまっていますが、これは、上記のエレベータ前からガラス越しに撮影したためです。
（PLフィルターがあれば…）

駅前のベンチ　その２(171KB)

　「駅前のベンチ」のアップです。作中の物とは違って、背もたれの無い、平らな形をしています。

駅前のベンチ　その３(162KB)

　陸橋の上から「駅前のベンチ」を見下ろしたところ。 最終話で、あゆのもとへ走る祐一を見送る名雪を写したカットがありますが、そのイメージで撮りました。 実際には、もっと高い位置から撮らないといけませんが。

駅前のベンチ　その４(172KB)

　これは、作中の位置とは、バスのロータリーを挟んだ反対側にある、京阪バス乗り場にあるベンチです。 概ね、作中のベンチと同じ物のようです。 作画の参考にした時点では、こちらのベンチがあったのか、それとも、こちらの方が風情があると思って、スタッフが変更したのか。

陸橋の出っ張り(157KB)

　第11話「約束」で、記録会帰りの名雪が、雪兎を見つけた、陸橋の上にある円い出っ張りの部分です。 作中にはありませんが、実際には、駅前の案内図を描いたモノが設置されています。

陸橋の出っ張りから下を臨む(187KB)

　同じく第11話で、名雪が、あゆと祐一のキス・シーンを目撃してしまう時の構図。上記の出っ張り部分から、下を覗いたところです。

陸橋の上(170KB)

　陸橋の上の様子です。 第13話「風の辿り着く場所」の最後で、カメラが上昇していくにつれて、陸橋の上の部分が見えてきますが、その時の画面の上の方に、写真にある屋根もちゃんと描かれています。
（ただ、サイズのバランスが実際とは違ってますが）
右下に何か映り込んでいますが、これは、デパートの窓ガラス越しに撮影したためです。 これでも、できるだけ余計なものが写らないよう、かなりカメラを差し出して撮影したのですが。 デジカメは、ファインダーが覗けなくても、液晶モニタで構図を確認できるため、こういう撮り方ができて便利です。 （でも、やっぱりPLフィルタがあれば良かったです…）