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2001/12/15

いつか何かのネタになるかも知れない、と思い、ADSL導入からの色々なことを適当に書き留めておくことにしました。
ここから、少し時間を遡ります。

2001/10/某日

 Panasonic hi-hoにて、8M ADSLサービスを、11/16から開始するとのアナウンスがありました。
少し考えて、申込を決定しました。決定の理由としては、次のようになるでしょうか。

・接続時間の増加
 加入していたhi-hoのダイアルアップ接続は、1ヶ月25時間まで1,600円の「じっくりコース」というものです。これで、最近までは月25時間以内に納まっていたのですが、画像やら(えっちなのじゃないですよ。えぇ、違いますとも)ムービーやら(だからえっちなのじゃないですって。ゲームのデモムービーがほとんど。えっちなゲームじゃないですってば)音楽やらのファイルをダウンロードすることが増えてきまして、ここ何ヶ月か、25時間枠に納まっていませんでした。Dimension8100に付いているGeForce3のデバイスドライバ何かも6MBぐらいあったりしますし。ダウンロードに掛かる時間の短縮は、結構切実になってきていたのです。

・ADSL料金の低額化
 で、25時間を越えますと、毎分7円の追加料金となります。1時間も超過したら420円です。これでは、月1,800円固定の使い放題コースにした方がいいぐらいで。 しかも、ダイアルアップ接続ですから、当然接続料金以外に電話代が掛かります。
 インターネットで電話代とくれば「テレホーダイ」が定番です。 ですが、私は、接続する時間帯に制限を受けたくなかったので、テレホーダイには加入しませんでした。
 代わりに、「タイムプラス」に加入しています。今はもう解約しましたので、正確には、加入していました、ですが。 これは、月200円の追加料金を払う事で、通常昼間10円/3分・深夜10円/4分(5分だったかも)のところを、昼間10円/5分・深夜10円/7分になるというものです。 「テレホーダイ」と違って時間帯の制限無し・相手先の制限無し(ただし昼間10円/3分で掛けられる所に限りますが)なので、ネットが混んでいる深夜でなくても使えます。 ネットが空いてるという事は、ダウンロード等にかかる時間も短くて済みますし、Webサイトの閲覧等も比較的快適になるので、月25時間程度の利用であれば、トータルすれば「テレホーダイ」よりコスト・パフォーマンスが良いのです。
 しかし、それでも、25時間も使いますと、全てを10円/7分の深夜に使ったとして通話料金だけでも2,000円を超えますし、昼間だけなら3,000円になります。 それに「タイムプラス」のサービス料金が200円掛かりますので、ほぼ毎月3,000円は掛かる事になります。 結局、接続料金と通話料金で、月4,000〜5,000円を費やす事になるわけです。

 さて、当初は月5,000円はしていたADSL接続サービスも、Yahoo!BBの低価格攻勢に始まった価格競争によって、ずいぶんと安くなりました。 hi-hoの場合は、イー・アクセスを利用する「まとめてADSL-eコース」(現在の名称です。当時は、「まとめてADSLコース」といいました)の8Mbpsの料金が、以下のようになっています。

・初期費用

・月額
 とまぁ、4,000円程度で、今までの56Kbpsとは比べ物にならないほど快適な、下り最大8Mbpsの常時接続環境が手に入る訳です。 これはもう、コスト・パフォーマンスという点から見れば、乗り換えなければ損というものでしょう。

・プロバイダの継続
 これはもう、何よりメール・アドレスが変わるのが煩わしかったからに他なりません。 メール・マガジンやメール・ニュース、ソフトやハードのユーザ登録、そして何より、SETI@homeの登録がありますし。

・開通までの時間の短さ
 当時(今も?)、イー・アクセスは、申し込みから開通まで最短で8営業日、というのをうたい文句にしていました。 その頃、低価格攻勢の端緒となったYahoo!BBは、申し込みが殺到したせいか、開通まで数ヶ月待ちというのがざらにあったようです。 そんな中、申し込みから十日も待てば開通する、というのは、非常に魅力的でした。

・収容局からの距離
 ASAHIネットの対応エリア確認ページで、最寄の収容局との直線距離がわかります。
調べてみますと、うちは、収容局が東淀川局で、距離は1.25kmと出ました。
実際の経路の距離は、収容局から大きな道路沿いに通って来た場合とだいたい同じとのことなので、内環状線沿いに来たとしますと、だいたい2kmです。
イー・アクセスが発表した、「G.dmt採用8Mbpsサービスにおける評価結果のご報告」によると、線路長2kmまでなら、ほぼリンク速度が8Mbpsを保っているようです。 ちなみに、リンク速度6500kbpsというのは、線路長約2.5kmぐらいの位置に相当しています。 これは、ISDNの干渉が無い場合の数値なので、うちは少し干渉を受けているのかもしれません。
さらに、同じくイー・アクセス発表の、「G.dmt採用8Mbpsサービス フィールドデータのご報告」によると、線路長が2kmまでなら、80%近くのユーザがリンク速度8Mbps以上で、一方、1.5Mbps以下のユーザはわずか0.3%となっています。
 ADSLの場合、開通したのはいいものの、速度が出ないとか、しょっちゅう切断されるとか、いったんモデムの電源を落とすと二度とリンクできなくなったとか、色々と「やってみるまでどうなるかわからない」という面があるみたいです。 それだけに、事前に、自分の環境がどの程度のものかをよく調べておく必要があります。
幸い、この頃には、既に先人達の様々なノウハウが蓄積されておりました。 大手の掲示板サイトには、その手の情報が数多く書き込まれていましたし、上記の様な統計情報の類もそれなりに充実して来ていたのです。 正に、「ネットの事はネットで聞け」といったところでした。 で、私の所は、確証は無いものの、とりあえずやってみても大丈夫な確率が高い、という結論に至ったわけです。

 こうして、ADSL導入のための下敷きは整ったのでした。

2001/11/16

Panasonic hi-hoにて、8M ADSLサービスが開始されました。 ADSLの提供はイー・アクセス。ここは、いわゆる「ホール・セール型」のサービス形態を採っています。 ホール・セール型というのは、イー・アクセスのようにADSL回線とその接続サービスを提供する業者が、ISPと組んでサービスを提供するやり方です。
このタイプでは、利用者はISPとのみ契約を行ないます。 そして、ADSL接続の部分をイー・アクセスが、インターネット接続とそれに伴う諸々のサービス(メール・アドレスとか、WWW閲覧とか、NetNewsとか、レンタルWWWサーバとか)をISPが、それぞれ分担して利用者に提供します。 利用者から見ますと、窓口がISPに一本化されているとか、従来のISPを引き続き利用できるとかのメリットがあります。
 他のサービス形態としては、ADSL接続とISPを一事業者が行なうタイプ(Yahoo!BBとか)と、ADSL接続とISPを利用者が別々に契約するタイプ(NTTのフレッツADSLを利用するもの)とがあり、それぞれ一長一短があるみたいです。
 私の場合、上記の様に、メール・アドレスを変えたくない、という大前提がありましたので、このサービスが最適でした。
で、早速hi-hoの受付用のページから申し込みを行ないます。私の場合は、従来のダイアルアップ接続サービスからの乗り換えとなります。 が、既に開始されていた1.5Mbpsサービスからの乗り換えと異なり、ほぼ新規契約と同じ工程が掛かるようです。 まぁ、時間は掛かるかもしれませんが、申し込みが遅くなるほど開通までの時間が長くなると思われましたし、さっさと所定のフォームに書き込んでSUBMIT。 心配していたような、異常なレスポンスの遅さもなく、スムーズに申し込みは完了しました。後は、開通を待つだけです。

2001/12/01

Yahoo!掲示板に、イー・アクセスのツリーが出来ていて、結構開通手続きが遅れているという書き込みを見掛けます。参考になるかどうか判りませんでしたが、とりあえず自分の場合の例を、と思って、以下のような内容の書き込みをしました。
(ここから)−−−−−−−−−−
私もプロバイダはhi-hoです。メールアドレスを変えるのが嫌だったので、現在契約中のプロバイダをそのまま利用することにしました。1.5Mでは評判悪かったんでしょう
か?私の場合は、以下のような経過です。
11/16深夜に、まとめてADSLコース(8M)に申し込み(ダイアルアップ契約からのコース変更)。
11/21午後に、イー・アクセスから手続き開始のお知らせメール。
11/28深夜に、イー・アクセスからNTT適合調査通過のお知らせメール。工事日が29日、開通日が30日の予定とのこと。
11/29朝に、hi-hoから手続き経過と接続用IDのお知らせメール。
11/29朝、モデムが宅配されたが不在のため受け取れず。
という感じで、結局、今朝モデムを再配達してもらい、接続確認をしました。早速、あちこちの回線速度計測サイトで試してみましたら、だいたい1400Kbpsくらい出ている
ようでした。電話線がとぐろを巻いているような状況なので、まぁ良いほうではないかと思ってます。
とりあえず、次はHUBかルータを買って、複数台同時接続をしようと思っています。
(ここまで)−−−−−−−−−−
申込から開通まで、営業日にして9日と、「最短8日」という謳い文句の1日増し。結構いい感じです。
後の話になりますが、8Mサービスの申込が多くて、モデムの発送事務が数日遅れているそうです。それを考えると、やはり申込を初日にしたのが良かったのかも。

ADSLモデム
8Mサービスの場合、モデムはレンタルのみとなります。 機種は、「MegaBit Gear TE4121C」(住友電工製)という物。

2001/12/02

 スイッチングハブを導入しました。製品は、株式会社コレガの、「corega FSW-5L(W)」
選択のポイントは、以下の通り。
・100BASE-TXに対応していること。
 接続対象となるのは、Let's note CF-S21(Panasonic), VAIO PCG-Z505NR(SONY), Dimension8100(DELL), そしてADSLモデムの計4台。 この内、Let's note以外は、全て100BASE-TXに対応しています。 また、ADSLモデムとのやり取りを除くと、LAN内でのやり取りはVAIOとDimensionとの間がほとんどですので、100BASE-TX対応の製品でなければ、宝の持ち腐れになってしまうからです。
・ポート数。
 上記のように、接続機器は4台ですので、8ポートでも多すぎます。ですので、4または5ポートぐらいの製品がちょうど良い感じです。
・電源内蔵型。
 ところが、4か5ポートの製品は、ほとんど、電源がACアダプタでした。 コンセント周りが混雑するし、タップに付ける場所が端に限られるしで、ACアダプタというのはあまり好きではないのです。 ですが、小型化のためか、このクラスで電源内蔵型の物はほとんど無し。 「FSW-5L(W)」は、ほとんど唯一の選択肢でした。 でも、これは気に入っています。 デザインは白くて四角くてシンプルで、大きさも充分小さいし。 これ以上小型化するよりも電源内蔵にしてくれた方がよっぽど良いのに、何で他のメーカは皆ACアダプタなんでしょうかねぇ。 回線状態を示すLED表示も必要充分。カスケード接続できるポートもあって、機能的にも申し分ありません。

 セキュリティソフトを導入しました。 製品は、シマンテックの「Norton Internet Security(NIS)」
 常時接続となれば、やはりファイアウォールとウイルスチェッカーは必須だろう、ということで、「Norton AntiVirus(NA)」付きのこの製品にしました。 VAIOとLet's noteの分の2ライセンス必要でしたので、ちょうどあった2ライセンスパックを購入しました。 Dimensionは、プレインストールの「NA」を、90日間の試用版から正式版にしたばかりの上、それ程使用頻度が高くないため、ファイアウォールは入れないことにしました。

 導入してみて、まず困ったのが、Let's noteが固まるようになってしまったこと。 こいつでは、常時、Seti@homeのプログラムが稼動しているのですが、画面が暗転したまま、トラックボールを動かしたりキーを叩いたりしても返ってこないようになってしまったのです。 Ctrl+Alt+Delで再起動ができたので、どうやら固まっているのは画面だけで、OS自体はちゃんと動いているようなのですが…。 で、Seti@homeのFAQを見てみると、確かにウイルス対策ソフトの常時チェックする機能とぶつかってしまうことがあるようなのでした。 仕方なく、Let's noteは、Seti@homeのデータ送受信の時だけネットワークに接続し、それ以外の時はLANケーブルを外して、「NIS」も「NA」も切っておくようにしました。 それで、まぁ固まることは無くなったのですが、何のための常時接続とファイアウォールなんだか…。 データの送受信が、ほぼ一瞬で終わるようになったのはいいのですが(前は数分かかってましたし)。

 もう一つは、Yahoo!掲示板への書き込みが出来なくなったこと。 読むだけなら良いのですが、書き込むとエラーになってしまいます。 「NIS」のログを見ると、どうやらプライバシー情報の遮断を行なっているようで、これが原因でした。 流石に、今度は最もネット接続の時間が長いVAIOなので、切ってしまうわけにもいきません。 それで、「NIS」の拡張オプションにあるプライバシーの設定で、Yahoo!掲示板のサーバ messages.yahoo.co.jp に対してはプライバシーの参照を許可するようにして、書き込みが出来るようになりました。 流石に強力にガードが掛かっているもんだと感心しましたが、今後、何かある度に設定を追加しないといけないのかなぁ、と。 かと言って、デフォルトで許可してしまうと意味がありませんし…。

 ところで、ウイルス対策ソフトのメジャーどころは、これ以外に、ネットワーク・アソシエイツ「McAFEE VirusScan(MVS)」と、 トレンドマイクロ「ウイルスバスター」があると思います。 何故、これらの中から「NA」を選択したか、と言いますと、Dimensionでプレインストール版を使っていたので合わせたかった、というのが一点。 「ウイルスバスター」は、今まで家でも会社でも使ったことが無いためよくわからなかった、というのが一点。 そして、「MVS」に対する印象の悪さがあるのが最大のポイントでした。 「MVS」は、元々VAIOにプレインストールされていたのを使っていたのですが、ある時、パターンファイルの更新をしたら、 OS起動時にスキャンプログラムで必ずエラーのブルースクリーンが出るようになってしまいました。 で、ネットワーク・アソシエイツのページをよく読んでみたところ、プレインストール版ではパターンファイルのみが更新でき、スキャンエンジンは更新できないこと、 その時の最新のパターンファイルは、今VAIOに入っているバージョンのスキャンエンジンでは異常終了してしまうことが書かれていたのです。 まぁ、よく注意をしていなかった私のミスもあるのですが、そんな異常終了してしまうような組合せのファイルを、 更新時にチェックしないでインストールしてしまうというのが、すごく嫌でした。 また、丁度その頃、会社の標準のウイルス対策ソフトが「ウイルスバスター」から「MVS」に変わったのですが、その途端、 「処理が遅くなった」という苦情が各部署から殺到した事。 ちょっと前までは、確かにこの手のソフトは、性能が低いCPUで動かすと処理が重くなったのですが、最新版でこれではちょっといただけません。 さらに、例のNimdaウイルス(ワームでしたっけ?)騒動の時、ネットワーク・アソシエイツのサイトだけ、レスポンスが極端に悪くてページの表示すら満足にできませんでした。 トレンドマイクロとシマンテックは問題無く表示できたのに…。
と言うわけで、私の中には、ネットワーク・アソシエイツと「MVS」に対する不信感が根付いてしまったのです。

 リンク速度って?
 計測サイトで出る数字は、あくまで参考でしかありません。 こちらと局舎との間の状態だけでなく、計測サイト自体の状態(アクセスの負荷とか、サーバが接続されているネットワークの帯域とか)にも左右されてしまうからです。
それとは別に、こちらのADSLモデムと局舎内の機械との間の通信速度そのものを表わすのが、リンク速度というもの(らしい)です。 これは、ADSLモデムの設定画面で確認することができるようになっていることが多いそうで、 イー・アクセスからレンタルしているADSLモデム「MegaBit Gear TE4121C」(住友電工製)もそうなっています。
で、早速確認してみますと、以下のように出ました。

  通信中 (上り 832Kbps 下り 6944Kbps)

 8Mbps=8000kbpsとしても(こういう数え方をするのはHDDの容量だけ?ちゃんと8192kbpsなのかな?)、理論上の最大値の9割以下です。
また、これは良いほうで、悪い時は6300kbpsくらいにまで落ちていることもあります。 やっぱり、モジュラジャックからスプリッタまでが10mもの電話線でつながっているのが悪いんでしょうか。

2001/12/15

 MTU,RWINの調整を見直しました。
 調整は、NetTuneというツールを使用しました。
・MTU:1500, RWIN:1460に設定。
 RWIN≧(MTU-40)*10 がいい、ということで、とりあえず10倍にしてみました。
 設定後、SPEED TEST 3MB版で計測しましたが、最大1.311Mbpsとあまり変わらず。
 ピーク値より、速度変化のむらが大きいようです。

2001/12/16

 日曜日の午前中の計測です。
 SPEED TEST(ミラーサイト)によると、256KB/S(2.051Mbps)を叩き出しました。 これが、時間帯によるものか、調整のせいなのかは不明。
また、3MB版では292KB/S(2.337Mbps)でした。速度変化のムラもほとんどなく、安定しています。
ちなみに、この時のリンク速度は、上り 864Kbps 下り 6560Kbpsです。

 RWINを調整しました。
 今度は、思い切り大きくして、50倍の65535にしてみました。すると、365KB/S(2.92Mbps)となりました。
同じく、SPEED TEST(ミラーサイト)による計測です。
なお、TCP受信窓(RWIN)の最適化のページによりますと、この値は通常サイズの最大値のようです。
RWINの値を確認するには、SpeedGuide.netにアクセスすればOKです。

2001/12/28

 RWINを調整しました。
 SpeedGuide.netで表示されるRWIN値のうち、最も下の値が最適値である、との情報がありましたので、その値であるMSS(=MTU(=1500)-40)×44=64240にしてみました。
SPEED TESTでは、今回は、444KB/S(3.556Mbps)と、今までの最高値となりました。金曜日午後11時過ぎの計測です。
SPEED TEST 3MB版では、434KB/S(3.468Mbps)と、やはり今までの最高値となりました。とりあえず、調整ではこの辺りが限界かもしれません。
WindowsMe搭載のDimension8100でも同じ値にしてみました。ちなみに、Meでは、もともとのRWINは17520で、98より大きめになっています。
SPEED TESTでは、変更前は最高215KB/S(1.717Mbps)で、変更後は最高260KB/S(2.083Mbps)でした。 CPUによる差がもっと出るかと思ったのですが、大したことはありませんでした。アナログモデムをつなぎっぱなしなのですが、これが悪いという話もあります。

2001/12/29

 さらに計測。552KB/S(4.42Mbps)が出ました。土曜日の午前中ということで、ネットワークもサーバも空いているということでしょうか。

2001/12/30

 接続時間がおかしい。
 hi-hoの接続時間の確認画面を見ていて、おかしなことに気が付きました。
 hi-hoの接続時間の確認は、前月16日から今月15日までを集計して表示しています。時間は、ダイアルアップ接続と、ADSL接続とで別々に表示されます。
さて、私がADSL接続を開始したのは、ADSLモデムが到着した2001/12/01(土)からです。 朝一ぐらいで受け取り、すぐに接続と設定を行なって利用し始めましたので、12/01からはほとんど全てがADSL接続の筈。
 しかし、11/16〜12/15までの接続時間を見ますと、ダイアルアップの接続時間が妙に多く、26時間以上もあります。
よく見てみますと、12/01と12/02に大量に接続時間がカウントされています。 どうやら、ADSLで接続していた分がダイアルアップ接続としてカウントされているようなのです。
早速、hi-hoのサポートに確認するようにメールを出しましたが、何せ年末・年始をはさみますので、果たしていつ返答が来るやら。
また、以前サポートに何回か質問を出したときも、たまに頓珍漢な回答を寄越す事がありましたので、ちょっと心配です。

2002/01/02

 ADSLモデムのファームウェアをバージョンアップしました(1.04→1.06)。
 AM波の干渉に強くなるとか、スプリッタを噛ますとつながらなくなる症状が緩和されるとかだそうですが、確かに切れることが少なくなったかも。 リンク速度はあまり変わりませんでした。
実は、バージョンアップに必要なファイル自体は、昨年末にイー・アクセスのサイトから取得していたのですが、 バージョンアップ処理で「ファイルの転送に失敗しました」と出て上手くいっていなかったのです。
ADSLモデムを再起動したり、PCを再起動したり、HUBを介しているのが悪いのかと思って直接つないでみたりしたのですが、全てだめ。
で、「もしや」と思って、ファイルのダウンロードを、ネスケでなくIEでやってみたら…なんかファイルサイズがちがーう! 以後は今までの苦労が嘘のようにあっさりいきました。始めっから、IEを使えって書いといて欲しかった…。

2002/01/04

 さらに計測。571KB/S(4.571Mbps)が出ました。年明けの午前中ということで、ネットワークもサーバも空いているということでしょうか。

2002/01/05

 ADSLモデムの接続を変えてみました。
 今までは、以下の通りでした。
   モジュラジャック→10mの電話線→スプリッタ→数mの電話線→ADSLモデム→5mのイーサネットクロスケーブル→スイッチングハブ(通常ポート)
 これを、以下のようにしました。
   モジュラジャック→20cmぐらいの電話線→スプリッタ→数mの電話線→ADSLモデム→10mのイーサネットストレートケーブル→スイッチングハブ(UPLINKポート)
 要するに、モジュラジャックからADSLモデムまでの電話線を短くしたわけです。
 この結果、リンク速度が、今までは6900Kbps前後だったものが、7000Kbps台に上がりました。
 しかし、SPEED TESTでの計測結果には大差ありません。また、ADSLモデムが目の届かない所に行ってしまったので、LEDの状態などを確認するのが面倒になりました。
また、スプリッタから出た電話線とイーサネットケーブルの2本がキッチンを横切るので、結構邪魔です。
さらに、ADSLモデムの置き場所が無いので、しかたなく床に直に置いていますが、仮にも精密な電子機器を…と思うと、少々精神衛生上よろしくありません。
とりあえず、しばらく様子を見てみますが…。
と思いましたが、何回か再起動してリンク速度を見てみますと、元の値に戻ってしまいました。 また、リンク切れと再接続も、頻度があまり変わらないようです。家の環境では、あまり差が出ないようです。
それなら、元の配置のほうが、置き場所・目の届く位置にあるなど精神衛生上良いので、戻してしまいました。

2002/01/09

 hi-hoから、昨年の12/30に送った質問の回答メールが来ました。
 …やはり、内容が頓珍漢です。こちらは、11/16〜12/15の期間の接続時間について訊いているのに、その前の期間の接続時間の超過時間について書いてたりします。
仕方が無いので、接続時間の確認画面をコピー・ペーストして付けて、再度質問を送りました。
また、余計なことを書いてきた10/16〜11/15の超過時間についても、接続時間の確認画面に出る値と少し違っていたので、それについても別にメールを送りました。
やれやれ、です。

2002/01/14

 モジュラケーブルを替えてみました。
 ケーブルの長さを変えれないなら、せめて質を変えてみようかと、モジュラジャック−スプリッタ間をアクロス製のツイストモジュラケーブル(型番AEM-10・10m)に替えました。
ついでに、ADSLモデム等の配置を少し変えて、スプリッタ−ADSLモデム間を同種の0.5mのケーブル(型番AEM-05)にしました。
本当は、ELPAのシールド・ツイスト・モジュラケーブルが欲しかったのですが、 日本橋・梅田を回っても置いている店が無く、最終的に梅田のソフマップでアクロスのもシールドされていると言われたのでこれにしました。
で、結果ですが、まず、交換前のリンク速度の最大値は以下の通りでした。

  上り 832Kbps 下り 6944Kbps

次に、交換後は以下のようになりました。

  上り 864Kbps 下り 7104Kbps

これらは、いずれもTE4121Cのメニューの「再起動」を何回か行なった直後に確認した値です。
今までの経験上、勝手にリンクが切れた後の値は、「再起動」の後の値より悪いので、これが最高値でしょう。
まあ、こころもち良くなった、という程度でしょうか。この程度の上昇では、実質的な速度にはほとんど影響が無いと思われます。
ただ、こころなしか勝手にリンクが切断されることが多くなったような気が…。

 1/9に再質問した件について、hi-hoから最終的な回答が来ました。
 結果的には、接続時間確認画面の表示が、ダイアルアップとADSLとのが混じって表示されているだけで、実際には、超過時間としてカウントされていないとのことでした。
まぁ一安心といったところですが、それなら、初めから中途半端に分けて表示すんなよ、と言いたいところです。
おそらく、申込が多過ぎて対応が間に合わない点もあるのでしょうが、それならそれで、せめてフォローをしっかりして欲しいところです。

 hi-hoから、1/9に別件で質問した件についての回答が来ました。
 要するに端数のせいで多少違いが出る、との事ですが、もともとの私の質問メールで書いた超過時間が10分多く書いてしまっていたため、 実際にはそんな端数の処理で出るような差ではないことが判りましたので、これも再度質問を返しました。
まぁサポートも忙しいんでしょうが、少なくとも1回目で的確な回答を返せば、その分、余計な仕事を抱えずに済むのになぁ、と思います。

2002/01/17

 hi-hoから、1/14に再質問した料金の件で回答が来ました。
 結局、ログに残っていた記録の一部が接続時間確認画面に表示されていなかった事が、メールに書いてきた時間との差の原因だったようです。
差分は、画面に出ていなかったという事で返金してくれるとのこと。まぁいいか。

2002/01/27

 フェライトコアを取り付けました。
 製品は、ELECOM製のNF-59Sという物で、φ5.0mm〜φ8.7mmに対応しています。 標準価格600円のところを、梅田のソフマップで税抜き479円で購入。
取り付け場所は、スプリッタとADSLモデムとをつなぐモジュラケーブルの、ADSLモデムに近い所です。
ZDNet JAPANの、「Yahoo!BB+ADSL 最速ウラ技厳選BOOK」を参考にしました。
今の所、特に違いは感じられませんが、元々安定している時はずっと安定していて、一定の時間の間やたら不安定になるといった具合でしたので、しばらく様子を見てみます。

2002/01/29

 ネットワークの設定を変えました。
 今までは、ADSLモデムのDHCPサーバ機能を利用してIPアドレスを取得していましたが、どうもタイミングが悪かったらしく、 VAIO505とDimension8100とに同じアドレスが付いてしまいました。
それで、これを機会に、IPアドレスを固定にしてみることにしました。
基本的に、DHCPで取得している時のWINIPCFGと同じ内容になるように、「コントロールパネル」→「ネットワーク」→「ネットワークの設定」→ 「TCP/IP」のプロパティ内容を設定してやればいいはず、という線で設定を行ないました。

結果は問題無く、今までと同様にネットが利用できるようになりました。 これで、普段線を外しているLet's noteも、SETI@Homeのデータを送る際に再起動したりしなくてもよくなりました。

2002/01/31

 フェライトコアの場所を変えてみました。
 先日取り付けたフェライトコアですが、どうも逆効果だったようで、やたらとリンク切れが発生するようになってしまいました。 以前は、10分間ぐらいの間数回切れては接続というのを繰り返した後、数時間は安定している、といった感じでしたが、 1/29には安定時間が1時間ほどになり、翌1/30にいたっては、数分おきに切れるようになってしまいました。 リンク速度も、6500kbps以下の場合が増え、明らかに取り付け前より悪化しました。
 改めて、Googleで「フェライトコア ADSL ノイズ対策」で検索してみますと、色々と出てきました。 それらの内容を見ますと、どうもフェライトコアというのは、ケーブルにノイズが入らないようにする物ではなく、ケーブルからノイズが出ないようにする物であるらしい。 すなわち、ノイズを発生する方に付けなければいけない、ということらしいのです。 つまり、スプリッタ−ADSLモデム間のケーブルではなく、それ以外の所に付けるべき物ということで、全然逆の事をしていたことになります。
 それで、次に、スプリッタ−電話間のケーブルの、スプリッタ寄りの所に付けてみましたが、やはりリンク切れが頻発します。 長くて4〜5分、酷い時は1分おきぐらいでブチブチ切れてしまいます。 今度は、やはりスプリッタ−電話間のケーブルの、スプリッタから50〜60cm離した所に付けてみました。 だいぶんましにはなりましたが、それでも、10〜15分に1回または2回ほど切れてしまいます。 フェライトコアは、ノイズの原因となる電磁波の周波数によって種類があるそうですので、また別の製品を試してみようかと思います。 あと、モジュラーケーブルの途中に入れるノイズフィルタなども試してみようと思います。

 このフェライトコアの件を検索していて気が付いたのですが、この文のような、ADSLの導入記的な文書をWWWページで公開している人が結構います。 何か、考えることは皆同じ、ということでしょうか。

2002/02/01

 スループットの計測をしました。
 計測サイトは、「ブロードバンドスピードテスト」です。 回線種類、キャリア、ISP、線路長毎に集計値を出していて、他との比較、自分がどの辺にいるかがよく判ります。
 で、結果です。

測定サイト http://speed.on.arena.ne.jp/ v2.0.8
測定時刻 2002/02/01 02:46:35
回線種類/線路長 ADSL/2.0km
キャリア/ISP eaccess 8Mbps/hi-ho
ホスト1 WebArena(NTTPC) 2.91Mbps(539kB,1.5秒)
ホスト2 at-link(C&W IDC) 4.81Mbps(758kB,1.3秒)
推定最大スループット 4.81Mbps(601kB/s)
コメント eaccess 8Mbpsとしてはかなり速いです!おめでとうございます。10Base-TのLANアダプタをご利用でしたら100Base-TX以上のものに替えるともっと速くなるかもしれません。(1/5)

 うーむ、いつもの数Mbpsとはえらい違いです。やはり、サイトのサーバ性能などがかなり影響しているのか、測定時刻が深夜だからか…。

 今まで契約していたNTTの「タイムプラス」を解約しました。
 今日来たNTTの料金明細を見ると、今回12/11〜01/10までの期間は、見事にダイアル通話料が0円でした。 これでは、月200円固定のタイムプラス契約の意味がありませんので、早速解約することにしました。
 解約は、NTT西日本の「ピッタリねっと」というページから行ないました。 いちいち、営業時間内に116に電話しなくても、24時間いつでも受け付けられるので便利です。

2002/02/03

 またフェライトコアの位置を変えました。
 前回のは、付けた当日こそ安定していて2時間半ぐらいずっと切れませんでしたが、翌日は、また1時間に10回以上切れるようになってしまいました。
 今度は、壁のモジュラジャック(MJ)〜スプリッタ間のケーブルの、スプリッタから5cmぐらいのところに付けてみました。 結果は全然だめで、やはり数分おきに切れます。リンク速度も6500kbps以下に落ちました。

 で、結局フェライトコアは外してしまいしました。
 3日の午前中から午後2時半ぐらいまでずっと数分おきに切断を繰り返していましたが、14:46ぐらいを境に、ぱったりと切れなくなりました。謎。 …と、思ってた矢先に切れました。1時間半持ちました。なんだかなぁ。 その後、しばらくは1時間に1回ぐらいの割合で切れてましたが、午後6時頃からまた数分おきに切れるようになりました。どこかでなにかやってるのかも。

 こちらの「ADSLモデムのノイズ情報」によると、電源の極性によってもノイズが乗りやすくなるとのこと。 早速、モデムのACアダプタを左右逆に挿してみました。ただ、サイズがでかいので、タップの端にしか付けられません。 反対の端には、電話のACアダプタが付いていましたので、それと場所の入換えが必要でした。 結果は、今のところ効果無し。やはり、数分おき、酷い時は1分毎ぐらいに切れてしまいます。 なので、元に戻しました。戻してもやっぱりブチブチ切れるので、入換えは特に効果が無かったようです。

 今、エアコンが停止状態から作動し始めた瞬間、モデムのADSLランプが一瞬暗くなりました。切れはしませんでしたが、やはり電源のノイズはあるようです。

 これは、やはりノイズ対策をちゃんとしないといけないようです。 リンク切れに対するノイズ対策としては、ミヨシ製の「NTF-22」が効くようです。 今度は、これにしてみましょう。でも、ソフマップでも3,199円もするんですよね。効かなかったという話もありますので、ノイズの種類とか強度とかにもよるんでしょうか。
 他には、NTT-AT製の「DMJシリーズ」があります。 こちらは、結構環境によって効果があったり無かったり逆効果だったりと、色々な評価がありますので、試行錯誤が必要なようです。 …てなことを考えている時に限って安定していたりするんですよねー。20:30ぐらいから23:30ぐらいまで1回もリンク切れが起きず。

2002/02/04

 NTT-ATのノイズフィルタ「DMJシリーズ」を購入しました。
 梅田のソフマップで、価格は以下の通り。

 ついでに、以下の物も購入しました。
 フェライトクランプは、前に買ったELECOMのより小型のものです。もしかしたら、前のは大きすぎたのかな、と思って買いました。
 モジュラーケーブルは、ノイズフィルタに付属のケーブルが調子悪かった場合の保険です。
 ちょっと無駄遣いかな、という気もしますが、全てソフマップのポイントで支払いましたので追加投資ではないですし…やはり、ポイントはこういう無駄かもしれない物を買うのに使わないと。 本当は、NTF-22を買いに行ったのですが、あいにく、梅田のソフマップとヨドバシカメラにはありませんでした。 代わりに、NTF-22のOEM品らしい、ELECOMのMJ-NFDはあったのですが、3,999円とNTF-22より800円も高かったのでやめました。
 あと、似たような製品でNTT-ATのもあったのですが、「DMJシリーズ」との違いがいまいちよくわからなかったので、買うのはやめました。 ちなみに、ヨドバシカメラでは、ノイズフィルタはソフマップより全て200円ぐらいずつ高かったです。 試験は、今週末にしようと思います。
 しかし、この「DMJシリーズ」は、人によってかなり効果が違うようで、その使い方も様々です。ちょっと検索しただけでも、効果があったという組合せは以下の通り。
 今日のモデムの状態。23:08時点。
 21:48に起動してから、切断が8回起きました。 最長は32分間、最短は0分(これはPPPの確立前に再度切断された)、リンク速度は下り6,304kbpsと、あまり良くないです。 この後、0:26から再び切断多発状態に。1:08までに10回切れました。 この間、「Hellsing」の録画のために、ビデオデッキが動いていたのですが、何か関係あるのかなぁ。

 ブロードバンドスピードテストで速度計測をしました。
 結果は以下の通り。

測定サイト http://speed.on.arena.ne.jp/ v2.0.8
測定時刻 2002/02/05 00:07:36
回線種類/線路長 ADSL/2.0km
キャリア/ISP eaccess 8Mbps/hi-ho
ホスト1 WebArena(NTTPC) 1.78Mbps(539kB,2.4秒)
ホスト2 at-link(C&W IDC) 560kbps(195kB,2.4秒)
推定最大スループット 1.78Mbps(223kB/s)
コメント eaccess 8Mbpsとしては標準的な速度です。(3/5)

 …うーむ、前回のは幻か?

2002/02/06

 今日のモデムの状態。1:17時点。
 前日23時過ぎに起動後、この時点までに切断回数が36回。平均すると、約3分に1回の割合で切れてます。 これはあくまで平均で、ほとんどは1〜2分、酷いのはPPP接続の確立前に切れてます。 ビデオデッキが動いている間(「ラーゼフォン」録画のため。0:40〜1:10)が酷いのかと思いましたが、 意外とこの間は10分近く(それでもたった10分ですが)接続がもっているようなので、ビデオデッキとの因果関係は無いかもしれません。

 イー・アクセスがノイズ対策を発表しました。
 これですが、現在はノイズフィルタ入りのスプリッタをレンタルに使用しているそうです。 そうでないスプリッタのユーザにも、ISP経由で問い合わせれば、症状を分析した上でノイズフィルタを提供してもらえるそうですが、 それまでに、どうせ宅内配線の見なおしだの、モデムの配置変えだの、色々とやらされるのは目に見えていますので、問い合わせる気にはなりません。 それなら、始めっから、自分で良いスプリッタを買ってきて使うほうがましですね。

 今日のモデムの状態。23:36時点。
 22:19起動。切断回数11回。うち1回は相手からの切断だそうで。平均7分に1回です。しかし、その後0:39まで1回も切断無し。概ね100分以上、安定しています。

2002/02/07

 今日のモデムの状態。22:55起動。23:27時点。
 切断回数13回。平均2.5分に1回。少し安定していたあと、23:40からまた切れ始め。

2002/02/08

 今日のモデムの状態。22:13起動。22:39時点。
 切断回数10回。平均2.5分に1回。 その後、22:46から立て続けに3回切断。リンク速度も、下り6336Kbpsまで低下。そのおかげか、24:22まで約1時間半安定。

2002/02/09

 0:26再起動。下り6912Kbpsに上昇。しかし、すぐに3回切断し、またリンク速度が下り6336Kbpsまで低下。
 この時の計測結果は以下の通り。

測定サイト http://speed.on.arena.ne.jp/ v2.0.8
測定時刻 2002/02/09 01:38:35
回線種類/線路長 ADSL/2.0km
キャリア/ISP eaccess 8Mbps/hi-ho
ホスト1 WebArena(NTTPC) 4.40Mbps(974kB,2.1秒)
ホスト2 at-link(C&W IDC) 1.36Mbps(1441kB,6.1秒)
推定最大スループット 4.40Mbps(551kB/s)
コメント eaccess 8Mbpsとしてはかなり速いです!おめでとうございます。10Base-TのLANアダプタをご利用でしたら100Base-TX以上のものに替えるともっと速くなるかもしれません。(1/5)

…うーむ、良い感じ。

 今日のモデムの状態。
 10時頃起動するが、まったく接続できず、「トレーニング中へ移行」というのをひたすら繰り返すのみ。 いい機会と思って、DMJシリーズを一通り、スプリッタ−モデム間と、スプリッタ−MJ間のスプリッタ寄りとに、それぞれ付けて見ましたが変化無し。 スプリッタを外して直につなげてみても同じ。
 明らかに異常なので、hi-hoに連絡してみました。思いがけず、すぐつながりました。 現象を説明して、後から技術担当から連絡をくれるとのことですが、回線の問題ならイー・アクセスからの連絡になるらしく、そうなると結構時間がかかるそうです。

 12時前、これも思いがけず早くに連絡がありました。
 案の定、何か置き場所を変えたかとか、スプリッタなしで直につないでみてとか、予想された事を聞かれた後、やはり回線の問題らしいとのこと。 宅内の環境は何も変わってないんですから、それしかないですね。 で、イー・アクセス預かりになってしまいました。下手したら2〜3週間かかるみたいです。 とりあえず、モデムの電源を入れっぱなしにしておいてほしいと言われたので点けてますが、カチカチうるさいです。 とにかく、これで、またしばらくダイアルアップ生活です。

 23:23,またまた思いがけず早くにリンクが復活しました。
 ただし、その後20分ぐらいの間に切断が5回。 そのうちの2回は、通常なら1回の「トレーニング中へ移行」という文字が2つ並んでおり、異常期間中と似た感じになっています。 まだまだ、安定状態には程遠いです。

2002/02/10

0:42現在、リンクが回復してから切断が20回に達しました。ほぼ4分に1回。リンク速度は6432Kbps。
1:42現在、さらに切断14回。やはり平均ほぼ4分に1回。リンク速度は6944Kbps。
これは、回線調整とやらをした結果なのかどうか…。とりあえずイー・アクセスからのメールは来てないようですが。
3:05現在、リンク切れがやはり数分に1回ぐらいあるので、試しにDMJ6-2L(AM放送ノイズ用)を、スプリッタ−モデム間に入れてみました。
付けて再起動しますと、リンク速度下り6944Kbpsで付ける前と変わらず。再起動後、14分で切断。つける前よりはまし?
速度計測は以下の通り。
測定サイト http://speed.on.arena.ne.jp/ v2.0.8
測定時刻 2002/02/10 03:18:53
回線種類/線路長 ADSL/2.0km
キャリア/ISP eaccess 8Mbps/hi-ho
ホスト1 WebArena(NTTPC) 2.78Mbps(758kB,2.4秒)
ホスト2 at-link(C&W IDC) 3.66Mbps(1441kB,2.9秒)
推定最大スループット 3.66Mbps(458kB/s)
コメント eaccess 8Mbpsとしては速いほうです。(2/5)
今朝のモデムの状態。
6:23から8:48まで切断34回。平均4.2分に1回。これ以前のログは消えてしまっているので不明ですが、DMJ6-2Lの効果は無かったようです。
次に、DMJ6-2H(無線系ノイズ対応)に交換して再起動。
9:04再起動から9:42までの間に切断12回。平均3.2分に1回。2Lより悪いみたいです。ちなみに現時点のリンク速度は6720Kbps。
その後、10:00までの間に切断7回。平均2.5分に1回。リンク速度も6272Kbpsに。やはり効果無いようです。
次に、DMJ6-2 100K(インバータ・スイッチングノイズ用)に交換して再起動。
10:35再起動から11:35までの間に切断23回。平均2.3分に1回。さらに悪い。
問題の切り分けのため、スプリッタを外して直付けに。
11:36再起動から12:38までの間に切断13回。平均4.7分に1回。 スプリッタ有りの場合とあまり変わらず、リンク速度も7104Kbpsと速いのはいいのですが、これではまだまだ使い物にならないです。
DMJ6-2 100K(インバータ・スイッチングノイズ用)をスプリッタ−MJ間に付けて再起動。
12:40再起動から13:58までの間に切断28回。平均2.7分に1回。リンク速度は6528Kbps。これはどうも逆効果っぽいです。
DMJ6-2H(無線系ノイズ対応)をスプリッタ−MJ間に付けて再起動。
14:05再起動から15:08までの間に切断0回。リンク速度は7168Kbps。
これがまぐれでなければいいのですが。
DMJ6-2L(AM放送ノイズ用)をスプリッタ−MJ間に付けて再起動。
15:10再起動から16:12までの間に切断0回。リンク速度は7104Kbps。
これもまぐれでなければいいのですが。
リンク速度が良かったDMJ6-2H(無線系ノイズ対応)をスプリッタ−MJ間に付けて再起動。
16:15再起動から17:34まで切断無し。しかし、その後18:57までの間に切断13回。平均6.4分に1回。やっぱりまぐれだったのかも。 リンク速度こそ7104Kbpsも出てますが、不安定ではちょっと困ります。 やはり、DMJシリーズは、リンク速度向上には役立っても、リンク切れにはさほど効果が無いのかもしれません。

2002/02/11

DMJ6-2H(無線系ノイズ対応)とDMJ6-2L(AM放送ノイズ用)をスプリッタ−MJ間に付けて再起動。
9:12再起動から11:28までに切断19回。平均7.1分に1回。リンク速度は7072Kbps。
若干安定したようですが、やはりまだまだ。リンク速度は常に7000台で、こちらには明らかに効果が出ているようです。
その後外出して戻ってから見てみますと、
11:28から12:51まで安定83分間。
12:51から13:47まで56分間に切断6回。
13:47から14:49まで安定62分間。
14:49から15:19まで30分間に切断3回。
15:19から17:48まで安定149分間。
17:48から18:35まで47分間に切断10回。リンク速度は上り800Kbps、下り6048Kbpsで、今までに比べると遅いです。切断も、平均4.7分に1回と、遅い、切れるで良い事無し。
何か、雨季と乾季の如く、安定している時間と不安定な時間とが交互にやってきているようです。
フィルタとスプリッタを購入しました。
フィルタは、ELECOM製デジタル回線用ダブルフィルタ「MJ-NFD」で、TWO-TOPで3,800円で購入。
本当は、ミヨシのNTF-22が欲しかったのですが日本橋で見つけられず、おそらく同等の製品と思われる「MJ-NFD」を代わりに買いました。
スプリッタは、株式会社アクロス製のADSLモジュラ分配アダプタ「AEM-AD」です。 「フィルタ機能により不要なノイズを除去します」と書いてありますが、どんなフィルタなのかは不明。
これって、イー・アクセスがトラブル対策用に切り替えたというフィルタ内蔵スプリッタと同じような物なのでしょうか。
19:10から20:21まで安定71分間。

2002/02/13

これまでのモデムの状態。
2/12の午前1:57までの間、30分〜1時間ぐらいの間隔で切断を繰り返していましたが、その次が同日4:02と2時間空き、その後は本日0:26まで切断無し。
その間、20時間以上という今までの最高記録となりました。
しかし、リンク速度は、上り800Kbps,下り6048Kbpsと今までの最低となっています。
この時のスループットは以下の通り。もぉちょっといって欲しい気もしますが、まぁこんなもんでしょうか。
このサイトの「線路長とスループット」のグラフでは、上限が約3000Kbpsですから、「速いほう」というのも妥当かと。
測定サイト http://speed.on.arena.ne.jp/ v2.0.8
測定時刻 2002/02/13 00:29:58
回線種類/線路長 ADSL/2.0km
キャリア/ISP eaccess 8Mbps/hi-ho
ホスト1 WebArena(NTTPC) 2.88Mbps(1441kB,4.1秒)
ホスト2 at-link(C&W IDC) 2.42Mbps(758kB,2.3秒)
推定最大スループット 2.88Mbps(360kB/s)
コメント eaccess 8Mbpsとしては速いほうです。(2/5)
スプリッタとダブルフィルタを付けました。
せっかく買ったので、ELECOMのダブルフィルタとアクロスのスプリッタも付けました。
しかし、リンク速度は変化無し。どうやら、帯域調整がされて、この速度以上に上がらないようです。イー・アクセスからは返答がまだありませんが。
23:25 これまでのモデムの状態。
とうとう、丸1日リンク切れが発生しませんでした。正確には、23時間ぐらいですが、どうやら完全に安定したようです。
スループットも以下の通りで、今までと比較しても遜色無い速度を保っています。
測定サイト http://speed.on.arena.ne.jp/ v2.0.8
測定時刻 2002/02/13 23:14:27
回線種類/線路長 ADSL/2.0km
キャリア/ISP eaccess 8Mbps/hi-ho
ホスト1 WebArena(NTTPC) 3.26Mbps(539kB,1.3秒)
ホスト2 at-link(C&W IDC) 2.66Mbps(758kB,2.2秒)
推定最大スループット 3.26Mbps(408kB/s)
コメント eaccess 8Mbpsとしては速いほうです。(2/5)
NTTの接続料が値下げされました。
2/16日からの料金について、NTTの接続料が187円から173円へ、14円値下げされることになりました。
これにより、月額料金は以下のようになります。
基本料金:3,280円
NTT回線使用料:173円
モデムレンタル料:500円
合計:3,953円
フィルタ類を全て外して素の状態に戻してみました。
安定したのが帯域調整のおかげかどうかを切り分けるため、全てのノイズフィルタを外し、スプリッタも元の物に戻して素の状態にしてみました。
23:46再起動。リンク速度は、上り800Kbps、下り6048Kbpsと変わらず。
と、書いてる間に、いきなり1回切れました。やっぱ、フィルタの効果はあるのかも。
この状態でスループットを測ってみました。ついでに、Norton Internet Security(NIS)と、同AntiVirus(NAV)を無効にしてみました。
測定サイト http://speed.on.arena.ne.jp/ v2.0.8
測定時刻 2002/02/14 00:44:11
回線種類/線路長 ADSL/2.0km
キャリア/ISP eaccess 8Mbps/hi-ho
ホスト1 WebArena(NTTPC) 3.71Mbps(539kB,1.2秒)
ホスト2 at-link(C&W IDC) 3.48Mbps(1441kB,3.6秒)
推定最大スループット 3.71Mbps(464kB/s)
コメント eaccess 8Mbpsとしてはかなり速いです!おめでとうございます。10Base-TのLANアダプタをご利用でしたら100Base-TX以上のものに替えるともっと速くなるかもしれません。(1/5)
次に、NISとNAVを有効にしてみました。
測定サイト http://speed.on.arena.ne.jp/ v2.0.8
測定時刻 2002/02/14 01:04:00
回線種類/線路長 ADSL/2.0km
キャリア/ISP eaccess 8Mbps/hi-ho
ホスト1 WebArena(NTTPC) 1.41Mbps(758kB,4.2秒)
ホスト2 at-link(C&W IDC) 3.53Mbps(1441kB,3.4秒)
推定最大スループット 3.53Mbps(441kB/s)
コメント eaccess 8Mbpsとしては速いほうです。(2/5)
ここも、測定結果には波がありますので一概には言えませんが、やはりこれらセキュリティソフトの影響はあるようです。

2002/02/15

現在のモデムの状態。
2/13 23:45起動から2/15 0:45までの間に切断8回。うち7回は、13:46〜15:37までの間に集中しています。
DMJ6-2H,DMJ6-2Lを追加。
スループットを測ると以下の通り。
測定サイト http://speed.on.arena.ne.jp/ v2.0.8
測定時刻 2002/02/15 02:45:41
回線種類/線路長 ADSL/2.0km
キャリア/ISP eaccess 8Mbps/hi-ho
ホスト1 WebArena(NTTPC) 3.13Mbps(1441kB,5.9秒)
ホスト2 at-link(C&W IDC) 3.68Mbps(1764kB,3.7秒)
推定最大スループット 3.68Mbps(460kB/s)
コメント eaccess 8Mbpsとしてはかなり速いです!おめでとうございます。10Base-TのLANアダプタをご利用でしたら100Base-TX以上のものに替えるともっと速くなるかもしれません。(1/5)
次に、NISとNAVを無効にしてみました。
測定サイト http://speed.on.arena.ne.jp/ v2.0.8
測定時刻 2002/02/15 02:57:40
回線種類/線路長 ADSL/2.0km
キャリア/ISP eaccess 8Mbps/hi-ho
ホスト1 WebArena(NTTPC) 4.05Mbps(1441kB,3.1秒)
ホスト2 at-link(C&W IDC) 3.42Mbps(1764kB,4.0秒)
推定最大スループット 4.05Mbps(506kB/s)
コメント eaccess 8Mbpsとしてはかなり速いです!おめでとうございます。10Base-TのLANアダプタをご利用でしたら100Base-TX以上のものに替えるともっと速くなるかもしれません。(1/5)
…げげーっ、何じゃこの速さは…。今まで測定した中でもトップクラス…。
イー・アクセスから回答が来ました。
やはり、帯域調整の結果、現在のリンク速度で固定されているようです。
23:30現在のモデムの状態。
0:50に起動して以来、1回もリンク切れ無し。
NIS,NAV有効な状態でのスループットは、以下の通り。
測定サイト http://speed.on.arena.ne.jp/ v2.0.8
測定時刻 2002/02/15 23:36:45
回線種類/線路長 ADSL/1.5km
キャリア/ISP eaccess 8Mbps/hi-ho
ホスト1 WebArena(NTTPC) 1.30Mbps(539kB,2.9秒)
ホスト2 at-link(C&W IDC) 3.51Mbps(1441kB,3.4秒)
推定最大スループット 3.51Mbps(438kB/s)
コメント eaccess 8Mbpsとしては速いほうです。(2/5)
測定サイト http://speed.on.arena.ne.jp/ v2.0.8
測定時刻 2002/02/16 00:36:06
回線種類/線路長 ADSL/1.5km
キャリア/ISP eaccess 8Mbps/hi-ho
ホスト1 WebArena(NTTPC) 3.83Mbps(1764kB,4.0秒)
ホスト2 at-link(C&W IDC) 4.37Mbps(1764kB,3.5秒)
推定最大スループット 4.37Mbps(546kB/s)
コメント eaccess 8Mbpsとしてはかなり速いです!おめでとうございます。10Base-TのLANアダプタをご利用でしたら100Base-TX以上のものに替えるともっと速くなるかもしれません。(1/5)

2002/02/16

スプリッタとダブルフィルタをまた付けました。
まぁ、帯域調整をされてしまいましたので、付けたからといってリンク速度が上がったりするわけではないのですが、まぁせっかく買ったものですし…。

2002/02/21

今日のモデムの状態
前回再起動してから、1回もリンク切れを起こしませんでした。
ただ、スループットが少し落ちてきたような気がします。
測定サイト http://speed.on.arena.ne.jp/ v2.0.8
測定時刻 2002/02/21 00:46:10
回線種類/線路長 ADSL/1.5km
キャリア/ISP eaccess 8Mbps/hi-ho
ホスト1 WebArena(NTTPC) 1.81Mbps(974kB,4.6秒)
ホスト2 at-link(C&W IDC) 3.15Mbps(758kB,1.9秒)
推定最大スループット 3.15Mbps(394kB/s)
コメント eaccess 8Mbpsとしては速いほうです。(2/5)
で、再起動してみたところ、以下のように結構速くなりました。
測定サイト http://speed.on.arena.ne.jp/ v2.0.8
測定時刻 2002/02/21 00:53:27
回線種類/線路長 ADSL/1.5km
キャリア/ISP eaccess 8Mbps/hi-ho
ホスト1 WebArena(NTTPC) 1.16Mbps(758kB,3.6秒)
ホスト2 at-link(C&W IDC) 3.89Mbps(758kB,1.8秒)
推定最大スループット 3.89Mbps(487kB/s)
コメント eaccess 8Mbpsとしてはかなり速いです!おめでとうございます。10Base-TのLANアダプタをご利用でしたら100Base-TX以上のものに替えるともっと速くなるかもしれません。(1/5)
さらに、NIS,NAVを無効にしてみると、こんな感じ。帯域調整前の2/1に測った時以来、2番目の記録です。
測定サイト http://speed.on.arena.ne.jp/ v2.0.8
測定時刻 2002/02/21 03:44:45
回線種類/線路長 ADSL/1.5km
キャリア/ISP eaccess 8Mbps/hi-ho
ホスト1 WebArena(NTTPC) 4.44Mbps(1764kB,3.5秒)
ホスト2 at-link(C&W IDC) 1.93Mbps(974kB,3.1秒)
推定最大スループット 4.44Mbps(555kB/s)
コメント eaccess 8Mbpsとしてはかなり速いです!おめでとうございます。10Base-TのLANアダプタをご利用でしたら100Base-TX以上のものに替えるともっと速くなるかもしれません。(1/5)

2002/03/02

久し振りに計測。またまた2番目の記録を更新。
測定サイト http://speed.on.arena.ne.jp/ v2.0.8
測定時刻 2002/03/02 09:41:24
回線種類/線路長 ADSL/1.5km
キャリア/ISP eaccess 8Mbps/hi-ho
ホスト1 WebArena(NTTPC) 1.46Mbps(758kB,2.5秒)
ホスト2 at-link(C&W IDC) 4.71Mbps(1764kB,3.1秒)
推定最大スループット 4.71Mbps(589kB/s)
コメント eaccess 8Mbpsとしてはかなり速いです!おめでとうございます。10Base-TのLANアダプタをご利用でしたら100Base-TX以上のものに換装すると速度向上が期待できます。(1/5)

2002/03/15

NTTが、線路長を表示するシステムを公開しました。
NTT西日本では、このURLで、線路長と回線損失が表示されます。
これによると、うちは、線路長:2100m、回線損失:29dBだそうです。
これをもとに、スループットを計測しなおしました。
測定サイト http://speed.on.arena.ne.jp/ v2.0.8
測定時刻 2002/03/15 23:31:28
回線種類/線路長/損失 ADSL/2.0km/30dB
キャリア/ISP eaccess 8Mbps/hi-ho
ホスト1 WebArena(NTTPC) 4.30Mbps(1441kB,3.0秒)
ホスト2 at-link(C&W IDC) 4.53Mbps(1764kB,3.4秒)
推定最大スループット 4.53Mbps(567kB/s)
コメント eaccess 8Mbpsとしてはかなり速いです!おめでとうございます。10Base-TのLANアダプタをご利用でしたら100Base-TX以上のものに換装すると速度向上が期待できます。(1/5)
念の為、NIS、NAVを切って測定しました。
測定サイト http://speed.on.arena.ne.jp/ v2.0.8
測定時刻 2002/03/15 23:36:55
回線種類/線路長/損失 ADSL/2.0km/30dB
キャリア/ISP eaccess 8Mbps/hi-ho
ホスト1 WebArena(NTTPC) 1.26Mbps(539kB,5.5秒)
ホスト2 at-link(C&W IDC) 2.61Mbps(1441kB,4.2秒)
推定最大スループット 2.61Mbps(326kB/s)
コメント eaccess 8Mbpsとしては速いほうです。(2/5)
…うーむ、ムラが大きいです。

2002/05/03

実に久し振りになりますが、スループットを計測しました。
測定サイト http://speed.on.arena.ne.jp/ v2.0.8
測定時刻 2002/05/03 14:37:41
回線種類/線路長 ADSL/2.0km
キャリア/ISP eaccess 8Mbps/hi-ho
ホスト1 WebArena(NTTPC) 3.39Mbps(1441kB,3.8秒)
ホスト2 at-link(C&W IDC) 3.91Mbps(1441kB,3.1秒)
推定最大スループット 3.91Mbps(489kB/s)
コメント eaccess 8Mbpsとしてはかなり速いです!おめでとうございます。10Base-TのLANアダプタをご利用の場合100Base-TX以上のものに換装すると速度向上が期待できます。(1/5)
…以前とあまり変わらないですね。連休初日の昼間なので、空いてるかと思うのですが、あまり影響は無いようで。

2002/05/08

ADSLモデムのファームウェアがアップデートされて、Ver.1.11になりましたので、アップデートがてらにスループットの計測をしました。
まず、アップデート前は以下の通り。

測定サイト http://speed.on.arena.ne.jp/ v2.0.8
測定時刻 2002/05/08 20:09:49
回線種類/線路長 ADSL/2.0km
キャリア/ISP eaccess 8Mbps/hi-ho
ホスト1 WebArena(NTTPC) 3.29Mbps(539kB,1.3秒)
ホスト2 at-link(C&W IDC) 3.82Mbps(1441kB,2.9秒)
推定最大スループット 3.82Mbps(477kB/s)
コメント eaccess 8Mbpsとしてはかなり速いです!おめでとうございます。10Base-TのLANアダプタをご利用の場合100Base-TX以上のものに換装すると速度向上が期待できます。(1/5)

…なかなか良い感じです。
で、アップデート後は以下の通り。

測定サイト http://speed.on.arena.ne.jp/ v2.0.8
測定時刻 2002/05/08 20:30:10
回線種類/線路長 ADSL/2.0km
キャリア/ISP eaccess 8Mbps/hi-ho
ホスト1 WebArena(NTTPC) 1.38Mbps(539kB,3.3秒)
ホスト2 at-link(C&W IDC) 2.16Mbps(1764kB,4.9秒)
推定最大スループット 2.16Mbps(270kB/s)
コメント eaccess 8Mbpsとしては標準的な速度です。(3/5)

…おいおい。
少々納得がいかない結果でしたので、時間をおいてもう一度計測。

測定サイト http://speed.on.arena.ne.jp/ v2.0.8
測定時刻 2002/05/08 21:19:08
回線種類/線路長 ADSL/2.0km
キャリア/ISP eaccess 8Mbps/hi-ho
ホスト1 WebArena(NTTPC) 2.99Mbps(1441kB,4.1秒)
ホスト2 at-link(C&W IDC) 4.14Mbps(1441kB,4.8秒)
推定最大スループット 4.14Mbps(517kB/s)
コメント eaccess 8Mbpsとしてはかなり速いです!おめでとうございます。10Base-TのLANアダプタをご利用の場合100Base-TX以上のものに換装すると速度向上が期待できます。(1/5)

…まぁこんなもんでしょうか。

2002/05/12

何となくスループットの計測をしてみたら、またもや2番目の記録を更新してしまいました。
測定サイト http://speed.on.arena.ne.jp/ v2.0.8
測定時刻 2002/05/12 21:59:37
回線種類/線路長 ADSL/2.0km
キャリア/ISP eaccess 8Mbps/hi-ho
ホスト1 WebArena(NTTPC) 4.72Mbps(974kB,2.3秒)
ホスト2 at-link(C&W IDC) 4.31Mbps(1764kB,3.5秒)
推定最大スループット 4.72Mbps(590kB/s)
コメント eaccess 8Mbpsとしてはかなり速いです!おめでとうございます。10Base-TのLANアダプタをご利用の場合100Base-TX以上のものに換装すると速度向上が期待できます。(1/5)

2002/05/16

 会員のウェブページのプライベート・カテゴリにこのページを登録してもらいました。
 一般に、Googleのようなロボット型の検索サイトの場合、どこからもリンクが張られていないページというのは収集されないそうです。 そこで、リンクを張らせてもらい、どのぐらいで検索サイトに引っ掛かるようになるのか実験してみようと思いました。
 登録は数日前に行ないました。 はじめ、Netscape Communicator 4.78で登録したら、登録後のメッセージが文字化けしてしまって何が書いてあるのかわからなかったので、再度Internet Explorerで登録し直しました。 メッセージの内容は、単に、登録したらメールで知らせる、というものでした。2回登録してしまったことになるようですが、大丈夫かな。
 その登録の連絡は、本日10時頃来ました。20時現在、まだGoogleでは引っ掛かりません。さて、引っ掛かるようになるまで何日掛かるでしょうか。 はたまた、全く引っ掛からないのでしょうか。結果が楽しみです。

2002/06/27

 昨日、2002/06/26になって、ようやくGoogleで検索にヒットするようになりました。
hi-hoの会員ページにリンクを登録してもらったのが、2002/05/16の事でしたので、ほぼ40日でGoogleにインデックスされた、ということになります。 結構、時間がかかるものですね。
 他のロボット型検索サイト、gooや、先日、 検索対象にしているページ数でGoogleを抜いたというAllTheWeb.com等では、まだヒットしませんでした。

2002/07/07

 イー・アクセスが、「ADSLプラス」を発表しました。
最近、我が家のADSL環境もすっかり安定し、書くネタも全くと言ってもいいほど無くなっていたところに、イー・アクセスが、下り最大12Mbpsという新サービス「ADSLプラス」を発表しました。ニュース・リリースはこちらです。
 しかし、こちらの記事を見る限りでは、私にはあまりご利益が無さそうです。

 さて、検索サイトの方ですが、先のAllTheWeb.comを更に上回る、検索対象35億ページというサイトが現れました。 こちらのOpenfindというサイトです。 まだβテスト中という事ですが、結構早いですし、日本語もちゃんと出るようですね。 ただ、私のページは、まだ引っかからないようです。
 引っかからないと言えば、Googleでは、「Kanonのモデル」のページだけがヒットしません。 このページだけ、他のページの一段下のディレクトリに入れてあるせいでしょうか。

2002/07/13

 Googleで、「Kanonのモデル」のページだけがヒットしません、と上に書きましたが、これ、何のことはなくて、 単にGoogleの検索ロボットがクロールしてきた時点では、当該ページをまだアップしていなかっただけの事でした。 検索結果のキャッシュを見ますと、六月以降の内容が入っていないので、五月末ぐらいの時点でクロールが行なわれたようです。 検索にヒットするようになったのが、6/26の事でしたから、クロールしてからインデックスされるまでにも、一ヶ月ぐらい掛かっているようですね。

2002/07/17

 Openfindで検索にヒットするようになりました。
 Googleとは異なり、トップページのみでそれ以下のページは出てきませんが。 検索結果に表示されている日付が、インデックスされた日付とすれば、それは2002/06/06となっています。 そこから検索結果に出るまで、約40日といったところ。やはり、結構時間がかかる様ですね。

2002/07/29

 Googleでの検索結果が更新されていました。
 キャッシュの内容を見ますと、2002/06/27の内容まで反映されていました。 今までは6月分以降の内容が反映されていませんでしたので、概ね1ヶ月で更新された事になります。

2002/08/08

 リンク切断が発生。
 昨日、そして今日と、どちらも午前2時〜3時頃に、リンクが切断していました。 昨日のログには、「PPPの切断(LCP ECHO失敗)」に始まって、「PPP-LCPの確立失敗(認証)」「PPPの切断(相手からの切断)」というのが、15分程の間に何十回も繰り返し現れています。 また、今日は、「PPPの切断(相手からの切断)」が1回起きていました。 何か突然なので原因はよく判りません。 もしかしたら、今日の未明に起きた、水道工事の際に電話線を切断してしまったという事故の影響かも。 イー・アクセスの障害報告のページを見ますと、確かに昨日と今日に西日本で通信障害が発生しているようなのですが…。

 Panasonic hi-hoがADSLプラスの受付を開始すると発表しました。
 受付開始は8月16日からです。ただし、これは新規入会のみで、既存利用者が8Mbps・1.5Mbpsあるいはダイアルアップ接続サービスから変更するのは、まだみたいです。 また、実際に12Mbpsになるのは10月からで、それまでは8Mbpsでの接続になるようです。 月額料金は8Mbpsサービスと同額(ただし、今は8Mbpsサービスはキャンペーン期間で安くなってますが)なので、今後は全て12Mbpsへ移行していくのでしょうね。
 しかし、他のISPも似たりよったりではあるのですが、既存利用者の移行プランが全く発表されないのはどうかと思いますね。 新規加入者は月額基本料金を始めの3ヶ月は500円にする、というのもそうですが、どうも、新規加入者へのサービスが手厚すぎるようにも思います。 というより、既存利用者へのサービスが手薄過ぎると言うか。
 そりゃ、この手のサービスでは顧客数を稼ぐのが第一なんでしょうけど、何かあまりにも露骨過ぎて、どうも…。 新規加入者を集めるのも良いですけど、既存利用者を蔑ろにして、結果、他のISPに乗り換えられたりしたら元も子もないと思うんですけどねぇ。 普通の商売なら、古くからの顧客や、よく利用してくれる顧客には、何らかの特典があったりするものなんですが、そーゆー発想は無いんでしょうか。

2002/08/10

 ちょっと訂正です。
 2002/08/08に、12Mbpsサービスへの変更の受付が、ダイアルアップ接続サービスからの変更の場合もまだ、と書きましたが、 よく確認しますと、受付がまだなのは「まとめてADSL-eコース」からの変更、すなわち速度変更のみでした。 他のコースの場合は、受付がされているようです。
 しかし、このADSLプラス、帯域調整されているような環境でも、効果があるものなのでしょうか。 イー・アクセスのページの解説を読んでも、結局やってみないと判らない、という事のようですが。

2002/08/22

 イー・アクセスとビー・ビー・テクノロジーとの間が、また険悪になってきました。
 事の経緯はZDNetの記事等を読んでいただくとして、どうなるでしょうね、これ。 報道記事や、イー・アクセスの発表を読んだ限りでは、ややイー・アクセスの方に理があるように思います。 実際、イー・アクセスのサイトに載っているグラフでは、孫氏が言うような「Annex.Aでは2km以上では接続できない」などという解釈はできません。 (なんで、孫氏がこんな事を言ってるのか不思議です) また、ブロードバンドスピードテストのサイトの、「線路長とスループットとの関係」のグラフを見ても、やはり、 Annex.AのYahoo!BBは、Annex.CのフレッツADSLよりもスループットが低めに出ており、線路長が長くなるに従ってその差は広がっています。 そもそも、いくらイー・アクセスの役員の発言があったとはいえ、10ヶ月近く前から公開されている資料に対して、 今頃になって営業妨害だのなんだのと言い出す事自体、おマヌケです。 孫氏は、二言目には「Annex.Aは国際標準に適合しているからいいんだ」って言ってますけど、それでは何のために日本ローカル規格のAnnex.Cがあると思っているのでしょう。 実際問題としてISDNの影響が避けられないことは確かですので、その点を無視してやたらと「国際標準だ」と繰り返すのは、何かずれてるような気がします。 ただ、TTCが第三者機関ではない、という点は確かに良くないと思いますので、その辺は改善が必要でしょうね。 何はともあれ、我々利用者にだけは迷惑をかけないようにしてほしいですね。
 ISDNの影響といえば、こんなコラムがありました。 この人の事例と解決方法が、私の場合とそっくりです。 すると、私の場合も、やはりISDNによる干渉だったのでしょうか。

2002/08/30

 Googleのキャッシュが更新されました。
 今回のは、更新日付が、2002/07/29でした。 前回は、2002/06/27でしたので、やはりまた一ヶ月ぐらいで更新された事になります。 クロールのサイクルは、約一ヶ月という事でしょうか。 また、今までは、「miyakoshi ADSL」で検索するとトップに出てきたのですが、今回は二番目になってしまいました。

2002/09/29

 Googleのキャッシュが更新されました。
 今回のは、更新日付が、2002/08/30でした。 またまた一ヶ月ぐらいで更新された事になります。 クロールのサイクルは、約一ヶ月という事ですね。 全てのサイトがそうなのかは判りませんが。 ちなみに、「miyakoshi ADSL」で検索すると、またトップに出てくるようになりました。

 Panasonic hi-hoが料金値下げを発表しました。
 10月16日から、一ヶ月の月額基本料金が、12Mbpsでは3,280円から2,860円に、8Mbpsでは3,280円から2,810円に、それぞれ値下げされます。 ここのところ、新規加入者だけ手厚いサービスをしてきましたが、ようやく既存利用者にもサービスするようになったようです。

2002/12/14

 Norton Internet Security 2003 に上げました。
 …と、言っても、今までの Norton Internet Security (NIS) 2002 をいったん完全にアンインストールした後に、新規インストールしたわけですが。
この手の他のソフトもそうなのですが、どうして、同じソフトのバージョンアップをするだけなのに、 いちいち前バージョンを完全にアンインストールしなければいけないのでしょうね。 せっかく設定した、プライバシー情報遮断のサイト設定なども、全てやり直しになってしまいましたし。 せめて、前バージョンでカスタマイズしたデータをエクスポートしておいて、新版でインポートできるようになっていれば良いのに。 しかも、今回の NIS2003 は、シマンテックショップでオンライン購入した「アップグレード版」というものなのに。 価格が、店頭販売されている「優待版」よりさらに安い、というだけで、パッケージの内容は他の版と全く同じようです。
 で、入れたのが12月頭で、約2週間使ってみての印象ですが、少し不安定になったようです。 ネスケの落ちる割合が増えたようですし(もっとも、ネスケは以前も比較的よく落ちたものですが、更によく落ちるように…)、 何より、Windows を終了する際に、「Default IME」が、「ビジー状態か応答しません」と出て通常終了しないことがほぼ毎回起きるようになりました。
 私は、日本語IMEとしては、富士通の「Japanist2002」を使用しているのですが、NIS2002 の時は一度もありませんでした。 とりあえず、MS-IME98 に戻してしばらく様子を見てみようかと思います。
(確かに「Japanist2002」は、MS-IME98 に比べると、少し重いですし、一部のアプリケーションとの相性が良くないのではあるのですが)
 後は、体感速度が落ちることもありませんし(HDBENCH とかでベンチマークをしてみるとやはり遅くなっていますが)、 使い勝手もあまり変わらず、特に不満は無いんですけどねぇ…。

2003/02/26

 Japanist2003 を入れました。
 ADSLとは特に関係は無いのですが、パソコン絡みということで。
 上で書いたように、日本語IMEとして「Japanist2002」を使用していましたが、この度バージョンアップされたので入れてみました。
 良くなった点は、まず軽くなったこと。 「2002」は、レスポンスがいま一つ悪くて、パソコンの起動後最初に入力する時や、入力予測候補の一覧が表示される時などに一瞬待たされるのが困りものでしたが、 「2003」はこれがかなり改善されています。 また、「メディアパネル」もかなり軽くなっています。最初の起動はあまり変わりませんが、常駐後は割と軽快です。 何より、閉じている時のアイコンが小さくなって、「2002」のように、スクロールさせようと思ってマウスカーソルを画面右端に持っていったら、 「メディアパネル」に引っ掛かって思わず開いてしまう、というような事が少なくなりました。
 次に、入力予測候補の候補選択のキーアサインがカスタマイズできるようになったこと。 「2002」では、次候補が「Ctrl+変換」・前候補が「Ctrl+無変換」に固定されていて、Ctrlキーに指を置くのが鬱陶しかったのですが、 これを変更できるようになったのは、小さい事ですが使用頻度が多いため、かなり効果的です。 早速、次候補を「スペース」、前候補を「Shift+スペース」に変更しましたが、使い勝手が格段に良くなりました。
 悪くなった点は、機能・性能的には特に無いのですが、気になるのは、Windows2000で使用する時にアプリが落ちる場合があること。 アプリを起動して、文字を入力して「無変換」でカタカナにし、Enterで確定すると、必ず「アプリケーションエラー」でアプリが落ちました。 これが、ネスケやIEでは必ず起きるのですが秀丸では起きないとか、「無変換」の前に一回でも「変換」していると起きないとか、結構現象が特定でき、 しかも「2002」では同様の操作をしても起きない、と、完全に「2003」が悪い、と切り分けができるというものでした…が、いつの間にか発生しなくなってしまいました。 なので、今のところ、「2002」から移行して悪くなった、という点は全く無くなってしまいました。 もちろん、MS-IMEなどには、絶対に戻る気はしません。
 しかし、製品はこんなに良い物なのに、サポートが貧弱なのは何故なんでしょうね。 購入後の操作法や技術的な質問の受付が、電話のみ・フリーダイヤル無し・受付時間が月〜金の昼間のみ・しかも昼休みにあたる時間は受付しない…。 今時、こんなサポート体制しかないなんて信じられません。会社勤めの社会人はサポートしない、と言っているようなものですね。 せめてFAXやメールなど、時間を気にせず質問でき回答を受け取れるような体制ぐらい、今時常識だと思いますし、そんなにコストもかからないのに、 富士通ほどの大会社が何を考えてるんだか。上で書いた不具合についても、問い合わせる気にもなりませんでした。 とりあえず、メールによるサポートをしてくれるよう要望を出して、検討するという回答をもらいましたが、果たしてどうなることやら。 インターネットを使ったアップデート機能を付けているくせに、サポートは電話のみなんて、片手落ちですね。 そう言えば、バージョンアップの申し込みも、郵便かFAXのみでした。 これも、申し込みぐらい製品のサイトからできるようにしてても良さそうなものなんですがねぇ。

2003/03/04

 Japanist2003の不具合が再現できました。
 嬉しくないことに、上で「いつの間にか発生しなくなってしまいました」と書いた不具合ですが、再現できてしまいました。 再現するための条件が一つ抜けていまして、それは何かと言いますと、「CPUの使用率が100%であること」です。 これが「100%」きっちりでないとだめで、「99%」以下では再現しません。 普通は、CPUの使用率が常に100%になるような使い方は、あまりしないと思いますが、私の場合、 「SETI@home」 (日本語のサイトはこちら)のクライアントを、 「常に計算する」状態で動かしているため、CPUの使用率が常に100%だったりします。 これは、別に「SETI@home」のクライアントとJapanist2003との相性というわけでもなさそうで、CPUの使用率が100%でさえあれば、必ず再現します。
 と、いうわけなので、もし富士通の方がここを読んでくれたら、こっそり直して次のアップデートに入れといてくれませんかねぇ。
(ま、無理か。このページ、Googleで「Japanist」と「2003」で検索してもヒットしないしなぁ。 でも、NTTとgooがやっている「最新web検索実験サービス」では引っ掛かります。ちょっと嬉しい)
 ところで、やはり上で「(2002では)入力予測候補の候補選択のキーアサインが変更できない」とか書きましたが、これはできるようです。 某巨大掲示板での情報ですが、「下カーソル移動(横)」「上カーソル移動(横)」に好きなキーを割り当てればいいとのこと。 まあ、確かに言われてみればそうなんですが、ちょっと気づきにくいです。 それでなくても、あのキーアサインの機能名は、イマイチ判りにくいですし(そもそもこの「下(上)カーソル移動」にしても、「(横)」と「(縦)」があって、 どう違うのか判りません。機能の説明がどこにも無いようです)。 そう思うのが私以外にも多かったのか、問い合わせがかなりあったんでしょうね。 「2003」では、「入力予測候補リスト次候補」「入力予測候補リスト前候補」という独立した機能名で割り当てできるようになっています。
 そうそう、「2002」から移行して悪くなった、というのは、上記の不具合以外、今のところありませんが、「2002の時から相変わらずヘン」という点は、 幾つかあります。 上で書いた「キーアサインできる機能名の説明が無い」というのもそうです。 他には、例えば、文字を入力して「変換」を二回押すと候補の一覧が表示されますが、その時に、選択位置が一覧の一番上に無いことがあります。 しかも、それは大抵、最初に出てきた(=今一覧で選択されている)候補が変な候補だった時なので、変換したい文字が選択位置より上にある場合がほとんど。 つまり、目的の候補を選択するには、「変換」で一覧を一周してまた上に戻るか、Shift+「変換」で前候補を選択するかしないといけません。 こういうことがたまにあるので、少しストレスが溜まります。 最初の候補が必ず一覧の一番上に来ていれば、問題無いのですが、何故こういう動作になるのか不思議です。 まぁ、「たまに」なので、こういうのが「しょっちゅう」なMS-IMEに比べたら天国なのですが(比べる相手がレベル低すぎですが)。 これも、こっそり直しておいてくれませんかねぇ。

2003/03/25

 Japanist2003がアップデートされました。
 2003/03/21付で、Japanist2003のアップデートモジュール(ていうか、平たく言えばバグ修正パッチ)がリリースされました。 早速、上で書いた不具合が直っているかどうか、微かな期待を持って適用してみたのですが、やはりと言いましょうか、まだ直っていませんでした。 リリースノートに載っている修正内容も、特に私の環境では関係の無いものばかりですので、あまり意味は無かったようです。 ちなみに、バージョン番号が「V3.0 L10 rel.05」になりました(rel.が04→05に上がった)。

2003/08/27

 Japanist2003がアップデートされました。
 2003/08/08付で、Japanist2003のアップデートモジュール(ていうか、平たく言えばバグ修正パッチ)がリリースされました。 …って、前回と同じですみません。バージョン番号は、「V3.0 L10 rel.06」になりました。 で、やはり初めに確認したのは、上で書いている不具合が直っているかどうか。 結論から言いますと、直っていました。少なくとも、上で書いた手順では再現しなくなりましたので、直っていると言ってもいいでしょう。 ただし、修正内容には、この不具合に該当するような項目が見当たりませんので、他の修正に伴ってこの不具合も直ってしまった、というところでしょうか。 とりあえずこれで、SETI@homeを裏で流しながら作業をすることができますので、ありがたいことです。 後は、やはり上で書いている、「2002の時から相変わらずヘン」という部分も直していただけると、もっとありがたいのですが…不具合じゃないから無理かな。

2003/09/20

 Japanist2003の不具合がまた再現しました。
 どうも、まだアプリケーションによっては再現してしまいます。 今のところ、確認したのは「JBuilder5」のみなのですが、開発中に落ちたりすると気分もかなり落ち込みます。 とりあえず、以前よりは落ちるアプリケーションが減っているので、改善はされてきているようなのですが…。

 Swen大量襲来中です。
 数日前から、今セキュリティ系のニュースで取り上げられている、Swenワーム付きのファイルが添付されたメールが、大量に送付されてくるようになりました。 普段は、いわゆるSPAMメールが一日当たり40通前後来ていたのですが、二日ぐらい前からいきなり150通を越え、今朝に至っては250通ぐらいにまで増えました。 Norton AntiVirusの検出する名称が「Worm.Automat.AHB」でしたので気がつかなかったのですが、 シマンテックのSwenワームに関するページを見てみますと、 どうやらこの名前で検出されてしまうようです。 メールの内容が、上記のページに載っている内容と一致しますので、まずSwenワームに間違いないと思われます。
 にしても、送信元(From:ヘッダではなく、Received:に記述されているアドレス)は色々ですね。 ほとんどが外国のようですが、何でこんな所に私のメールアドレスが記録されているのかが謎です。まぁいつもの事ですが。 中には、プロキシやメールのゲートウェイ辺りに設置されているウイルス検知ソフトからの警告メールらしき物も少なからずありました。 多分、From:やReturn-path:に私のメールアドレスが使われているんでしょうが、迷惑な事です。 今や、この手のソフトの、ヘッダ情報だけを頼りに警告メールを送り返す、という機能は破綻していると言ってもいいと思います。 只でさえ、ウイルスがばら蒔くメールでトラフィックが増えているのに、ウイルス検知ソフトがそれに拍車をかけてどうするんでしょうね。
 もう一つ気になるのが、幾つかexeファイルが添付されたままのメールが残っている事です。 Norton AntiVirusによって、感染ファイルはメールから削除される筈なので、どうもNorton AntiVirusのチェックをすり抜けているようです。 早くも、最新パターンファイルでも引っ掛からない亜種が出回っているのでしょうか。難儀な事で。
 …と、ずらずら書いている間にも、次から次へとやって来ます。何とかして(^_^;

2003/12/30

 久し振りに回線速度を測ってみました。
 speed.rbbtoday.comという測定サイトを知ったので、久し振りに回線速度を測ってみました。結果は、以下の通り。

・最初の計測(4回連続で測定した結果)

SPEED 2.0 (speed.rbbtoday.com)
Date: Tue Dec 30 12:08:59 JST 2003
Download : 5.45Mbps
Upload : 675kbps

SPEED 2.0 (speed.rbbtoday.com)
Date: Tue Dec 30 12:10:22 JST 2003
Download : 3.55Mbps
Upload : 681kbps

SPEED 2.0 (speed.rbbtoday.com)
Date: Tue Dec 30 12:11:32 JST 2003
Download : 2.27Mbps
Upload : 678kbps

SPEED 2.0 (speed.rbbtoday.com)
Date: Tue Dec 30 12:20:10 JST 2003
Download : 3.63Mbps
Upload : 686kbps

・Norton Internet Securityを無効にして計測(3回連続で測定した結果)

SPEED 2.0 (speed.rbbtoday.com)
Date: Tue Dec 30 12:32:42 JST 2003
Download : 5.01Mbps
Upload : 680kbps

SPEED 2.0 (speed.rbbtoday.com)
Date: Tue Dec 30 12:33:47 JST 2003
Download : 4.77Mbps
Upload : 692kbps

SPEED 2.0 (speed.rbbtoday.com)
Date: Tue Dec 30 12:34:38 JST 2003
Download : 4.56Mbps
Upload : 694kbps

・再起動して直後に計測(Nortonは有効のまま3回連続で測定した結果)

SPEED 2.0 (speed.rbbtoday.com)
Date: Tue Dec 30 12:44:34 JST 2003
Download : 4.71Mbps
Upload : 684kbps

SPEED 2.0 (speed.rbbtoday.com)
Date: Tue Dec 30 12:45:37 JST 2003
Download : 3.94Mbps
Upload : 675kbps

SPEED 2.0 (speed.rbbtoday.com)
Date: Tue Dec 30 12:46:17 JST 2003
Download : 3.97Mbps
Upload : 681kbps

 このサイトの計測方法は、10KB程のサイズのファイルを一定時間内に何回ダウンロード・アップロードできるか、で速度を計測するというものだそうです。 そのためかどうかは判りませんが、計測にはJavaAppletを使用しています。 上の計測結果では、連続して計測した場合には、必ずと言っていいほど後になるほど速度が落ちてきています。 JavaAppletを使用すると、メモリやリソース(Win98系のOSの場合)を消費していきますので、その影響ではないか、と思うのですが確信はありません。
 肝心の結果自体は、昔測ったのと比べると遅いようですが、インターネット全体でブロードバンドのユーザが増加し、 それに比例してネット全体のトラフィックが増加している、と考えると、まぁこんなもんかな、という気もします。 結果表示には、前日に同サイトで測定された結果の平均値(ADSLかFTTHかとか、8Mかどうかとかの回線条件が同じグループの)も表示されていますが、 概ねそれよりは高い値が出ましたので、良しとしましょう。

2004/04/09

 Japanist2003がアップデートされました。
 バージョン番号は、「V3.0 L10 rel.07」になりました。 上で書いていた不具合ですが、残念ながら、とある事情により簡単に再現させる環境が無くなったため、検証が出来ません。 ただ、不具合の修正リストに、それらしい項目(以下)がありましたので、多分修正されているのではないかと思われます。

016  P806409  Japanist
    CPU負荷が高いときなどに、MFCやVisual Basicで作成したプログラムにおい
    て、最初の文字入力時に変換せずに確定した場合、アプリケーションエラー
    が発生することがある。

 現象は、まさに私が上で書いたのと同一ですので、多分これで直っているのでしょう。 しかし、再現する環境が無くなってから修正されるとは、よほど縁が無いようで。

2004/04/16

 相変わらず屑メールが多いです。
 Swenワームの流行時以降、相も変わらず屑メールが毎日100通ぐらいは来ています。 ただ、以前のようにウイルスやワーム付きのメールの割合は減少しており、ただのSPAMメールが大部分です。 一応、メールアドレスの一番の採集元と思われるネットニュースに上げるアドレスには少し細工をしたのですが、多分「時既に遅し」だったのでしょう。 と言って、SPAMフィルターに頼ると必要なメールまで削除されかねない気がして、とりあえず手動でゴミ箱送りにしています。 まあ、まだ手で何とか出来る数ですし。これがあと数倍とかになると、さすがに手では厳しいかもしれません。
 ところで、最近多いウイルスは、一時期のSwenに代わって、Netsky.Pです。 「アルファベットを使い尽くすのでは」とまで言われているこのウイルスですが、Pというのは一つ前の奴だったかと。 ごく最近になって、ようやくQが届くようになりましたが、こいつはちょっと変わってます。 Norton AntiVirusの表示するウイルス名で「W32.Netsky.Q@mm.enc」という奴は、添付ファイルの削除だけでなく、いきなりメールの本文自体が削除されるようで、 以下のようなメッセージが代わりにNorton AntiVirusによって作成されています。

From: シマンテック社の電子メールプロキシ
Subject: シマンテック社の電子メールプロキシがメッセージを削除しました

シマンテック社の電子メールプロキシが次のメッセージを削除しました。

送信元: xxxx@xxx.com(注:実際にはFrom:に入っていたと思われるアドレス。多分、ウイルスによって詐称されたもの)
送信先: xxxx@xxx.jp(注:実際にはTo:に入っていたと思われるアドレス。私のメールアドレスです)
件名: Delivered Message (xxxx@xxx.jp)(注:これはメールによって異なります)

何なんでしょうね、これ。プレビューするだけでヤバいとか、メールの本文にウイルスが仕込まれているってことなんでしょうか。 いずれにせよ、迷惑なことです。て言うか、いい加減添付ファイルをいきなり開いたらヤバいって事を学習して欲しい…。

 ボス電FOMAが当たりました!
 …いや、ADSLとも、パソコン関連の話題でも無いのですが…何となく嬉しかったもので。一発で当たったし。 これ、ボスの対象商品に付いているシリアル・ナンバーを20個集めて、その上ゲームに勝たないといけないのですが、このゲームというのはどうなんでしょうね。 まだただの抽選の方が良いと思うのですが。 穿った見方をすると、ゲームだといくらでも細工が出来るわけで、何回も挑戦して勝てないとなると、ゲームに不正があるとか言われそうなリスクが大きいような。 逆にゲームに不正が無いとすると、ボス電FOMAは1万名に当たるとありますが、ゲームに勝つ人が1万名出るかどうかって終わってみるまで判らないワケですし。 これでどうやって「1万名」という数合わせをするのか謎です。 ハガキ応募もあるので、こちらで合わせるという手もありますが、それも何か不公平ですしね。 ネットでの当選者が少ないとハガキの当選確率が上がるし、逆も然り。 もしネットで1万人当選してしまったら、ハガキで応募した人は全て外れるのか?(←いくら何でもこれは無いはず) ネットとハガキの割り当てが5千人ずつとしたら、ネットで早々と5千人当たったら、それ以降はネットで当たることは無くなるのか? …等々、疑問は尽きません。
 ちなみにこのゲーム、馬車と馬とレース展開をそれぞれ三択から選択するのですが、私の場合は、馬車=ブラック、馬=スピード型、 レース展開=先行逃げきりで勝てました。 もう一度同じ条件でやって勝てるのかどうかに興味がありますね。 キャンペーンの説明には、このゲームも「抽選」と書いてあるのですが、単なる抽選なら、こんな選択をするのは無駄なような気がしますし。 適切な組合せを選択すると、抽選の当たり確率にオフセットがかかって当たり易くなるとか、そーゆー仕組みになっているのでしょうかね。
 一方、シリアル・ナンバー一つ毎でも、射的ゲームで的の真ん中に当てるとネックストラップが貰えます。 ネックストラップに当たると、そのシリアル・ナンバーはボス電FOMAの応募に使えなくなるので、それが嫌な場合はワザと外せばいい、というのはいいです。 ただ、いざ当てようとなるとまた疑問があります。 これ、銃が左右に一定速度で動いていて、真ん中に来た所を見計らってボタンをクリックする、というものです。 私は残念ながら一回も真ん中に当たったことが無いのですが、外れた時の弾痕の位置を見ると、上下方向にもずれがあるのです。 しかし、銃の動きは左右のみ。上下方向には、恣意的に位置合わせをする事が出来ません。 すなわち、これも、一見ゲームに見せかけてはいますが、実際には確率だけが頼りの単なる抽選に過ぎないわけです。 せっかくドンピシャリのタイミングでクリック出来たとしても、上下方向のずれはシステム次第というのでは、何か騙された気分になります。 単に、ストラップに応募するかしないかを選ぶだけなら、ゲームの体裁など取らず、ボタンで選ばせればいい。 ストラップに応募する場合は、単純な抽選にすればいいのだし。何か今回のやり方は気持ち悪い感じです。
 さて、ボス電FOMAは6月末に改めて郵便で通知が来て、指定のドコモショップで受取と契約とをする事になるようです。 当たったんだから、さっさとくれればいいような気がするのですが。 で、とりあえず幾らぐらいかかるものなのかをドコモのページで調べてみたのですが、これがまたややこしい料金体系ですね。 無料通話料込みの基本料金の額によって幾つかのコースに分かれ、無料通話分を越えた通話料もそのコース毎に異なり、 その上パケット料金もそれとは別に数コース存在し、そこにさらに各種の割引オプションが加わる…。 最終的な料金の組合せは一体何種類になるのやら判らないぐらい複雑です。 これでは料金計算するシステムも複雑にならざるを得ないし、そりゃ誤請求もおきるわな、と思いますね。何考えてんだか判りません。 ま、とりあえず一番安いプランで始めてみるとしましょうか。どうせ大して使わないだろーし。うじゃうじゃ。

2004/04/27

 ボス電FOMA、2回目の挑戦です。
 …って、全然選択肢が違うやん(^_^;
 幌馬車、馬、レース展開、全て前回と選択肢の内容が異なる上、よく見たら最初に「今回のコース」とか表示されてて、舞台も異なる様子。 これはますます「ただの抽選」ではないでしょうか? 何でこんなゲーム仕立てにしたのか、意味不明…。
 ちなみに、今回は外れました。もし2個目が当たったら、ネットオークションででも売り払ってやろーかとか思ってたのですが、下心があると駄目ですね。

2004/09/16

 “MSSQL_Null_Packet_DoS”って何でしょう。
 今日、ItMediaのとあるページを開くと、イメージが全く表示されず、 “Photo”という文字が替わりに表示されてしまいました。
 ここは、イメージへの直リンクなどでレスポンスが落ちるのを防ぐため、等の理由で、ページ内のイメージがちょっと変な形でリンクされているようなのですが、 そのせいか、時々Norton Internet Security(NIS)でブロックされて、イメージだけが表示されない場合があります。
 今回もそれかと一瞬思ったのですが、その場合はイメージはリンク切れの壊れたアイコン(IEだと×印)になるはずだし、 そもそもそういう事が起きないようにNISにサイト登録をわざわざしているのです。 しかも、タスクトレイのNISのアイコンに“!”が点滅しています。明らかに今までに無いケースです。
 で、NISのログをチェックしてみますと、案の定「侵入検知」のカテゴリに、以下のようなメッセージが出ていました。

詳細: このコンピュータに対する侵入 「MSSQL_Null_Packet_DoS」 の試みを検出して遮断しました。
   侵入者: image.itmedia.co.jp(210.166.237.201)(http(80))
   危険度: 低危険度
   プロトコル: TCP
   攻撃された IP: xxxxxxxx(xxx.xxx.xxx.xxx)
   攻撃された ポート: ms-sql-s(1433)

アドレスをクリックすると攻撃者を追跡できます
この攻撃についての詳しい情報は シマンテックセキュリティレスポンスで入手できます

 名前からすると、MicrosoftのSQL Serverを狙ったDos攻撃を検出した、という事のようです。
 別にSQL Serverなんか使っていません(て言うか、できれば二度と関わり合いになりたくないぐらいなんですが…)ので、放っといても問題は無いのですが、 ItMediaは毎日のように見ているサイトなので、さすがに、そこがDos攻撃の「踏み台」にされているかもしれないとあっては面白い…もとい、 大変です。
 とりあえず、対処法(サイトの管理者に連絡した方がいいのか、とか、NISの設定を見直すべきなのか、とか)を求めて、 上記のメッセージにある「シマンテックセキュリティレスポンス」の所をクリック(ハイパーリンクになっているのです)。
 表示されたのは、シマンテックのセキュリティレスポンスのトップページでした。 でも、ここから“MSSQL_Null_Packet_Dos”に関する「詳しい情報」とやらを見つける事ができません。 「その他のセキュリティ・アドバイザリー情報」にも無い。 「現在のウイルス情報リスト」や「広義の脅威情報リスト」、「参考情報」、「用語解説」、果てはシマンテックのトップページからサイト内を検索しても出てきません。

 しょうがないので、Googleで検索してみたら、あっさり見つかりました。
 ひとまず、こちらのサイトで、同じような現象に遭われた方の話を読みました。 とりあえず、NISの設定を弄る必要は無さそうですが、「パケットが、偶然、シグネチャの遮断規則に符合してしまうことがあり」というのはなかなか不気味です。 もし、本当にサイトのサーバーが「踏み台」にされていたら、イメージを見たいが為に下手にNISを無効にしてしまうと、 無防備な状態で攻撃を受けてしまう事になり兼ねませんし、こちらには、それを見抜く手段はまずありません。
 まあ、何か向こうのサーバ(IPアドレス)からのアクセスが、30分間禁止されてしまったようですので、しばらく放っとく事にします。

 しかし、Googleで検索する方が「詳しい情報」を見つけるのが早いとは、シマンテックのサイトはどうかしてます。 Googleでヒットした他のサイトも、個人の方のサイトやら「2ちゃんねる」等のBBSばかりで、肝心のシマンテックのサイトは一つもありません。 検索も、ヒットしなければそれなりのメッセージを出すのが普通でしょうに、全く画面が変わりませんし(検索自体が実行されていないのかと思いますよ、あれは)。

2004/09/21

 「NAV Auto Protect/ウイルススキャンエンジンのデータベースファイルを初期化できません」が出ました。
 メインで使っているノートPC(Windows98SE)には、Norton Internet Security(NIS) 2003を入れており、それにはNorton Anti Virus(NAV) 2003が含まれています。 このPCをいつものようにシャットダウンしたところ、Windowsの終了画面で固まってしまいました。 それ自体はたまにある事なので、少し放っておいたのですが一向に動く気配が無かったため、電源スイッチ長押しで強制電源断を実行。
 問題はここからで、再起動させるとブルースクリーンに文字化けを起こしたワケの判らないメッセージが表示されました。 どうしようもないのでとりあえずEnterを押すと、起動処理が続けられましたが、その途中で、地が赤い画面に上記のメッセージが表示されたのです。
 この画面を、Windowsのブルースクリーンに対して、以下「レッドスクリーン」と呼ぶ事にします。
 この画面でも、選択肢は「OK(O)」しか表示されていませんので、仕方無くEnter。 再び起動処理が進みますが、ログインした後に再度レッドスクリーンが表示されます。 ここでもやはりEnterで進みますが、「MS-IMEが標準になっていません。標準にしますか?」というダイアログが。 上でも書いているように、私は標準のIMEとして「Japanist2003」を使用していますので、ここは「いいえ」を選択。 しかしこのダイアログ、しつこく数回表示されます。 その全てに「いいえ」と答えて、ようやくデスクトップが表示されたのですが、既にシステムはおかしくなった後でした。
 おかしくなったのは、大体以下のような点でした。

  1. 起動時に、必ずレッドスクリーンが表示されるようになった。
  2. Internet Explorer(IE)が、6.0SP1だったものが5.5SP2にバージョンダウンされてしまった。
  3. エクスプローラの動作が全体的におかしくなった。
  4. Netscape7.1が起動しなくなった。
  5. Japanist2003が使用できなくなった。
 1.については、シマンテックのサイトでトラブルシューティングがあったので、それに従ってウイルス定義ファイルを削除。 それから、ウイルス定義ファイルをダウンロードして実行するも、「"incoming"というフォルダが無い」とかいうメッセージが出て導入不可。 別の手順に従って、今度はLive Updateを実行するも、NAVのdllか何かのファイルを更新できずに処理失敗。 しょうがないので、NISを全てアンインストールしました。 これでとりあえずレッドスクリーンは出なくなりましたが、ファイアウォール、ウイルス対策が無くなって無防備状態。 ルータがあるので、無差別ポートスキャン等に対してはある程度大丈夫でしょうが、それ以外は人間が気をつけるしかありません。 しかし、まずシステムを元の状態に戻す事を優先して、再インストールはせずに次の作業へ。
 2.については、デスクトップに、消しておいた筈のIEのアイコンがいきなり復活したのでおかしいなぁとは思っていたのですが、 バージョンを確認してみると、何故かバージョンダウンしてしまっています。 一体、どうやって下位バージョンを復元したのかは謎ですが、これはNISのアンインストール後にWindows Updateを実行して6.0SP1に戻せました。 ただ、「重要な更新」の内の2つが、一回インストールした筈なのにまた出てきてしまいます。 これは、一応正常にインストールされているようなので放っておいて次の作業へ。
 3.については、フォルダツリーが表示されないとか、フォルダ設定が正しく反映されないとかで、全体的に何か動作がおかしくなってしまいました。 これは、Windows.FAQのサイトに「IEを修復したら直る」とあった通り、上記のIEのバージョンアップに伴って直りました。
 4.については、原因が全く不明です。 クイック起動バーのアイコン、スタートメニューから選択、果てはexeファイルを直接指定して実行しようとしましたが、一向に起動してくれません。 今度はNetscape非公式FAQ日本語版のサイトに、 インストールした後にNetscape7.1が起動しないというTipsがあったので、 その手順に従ってNetscape7.1をアンインストールおよび再インストールで直りました。 この時、一度完全にアンインストールしたにも関わらず、何故かbookmarkが残っていました。profileの内容は削除されなかったようです。
 5.については、IMEがMS-IME98になってしまい、「コントロールパネル」−「キーボード」の「言語」で選択し直そうとしてもリストから消えてしまっていて不可能。 Japanist2003のファイル等は残っているのですが、環境設定等を起動しようとしても、「Japanist2003が入力ロケールに設定されていません」等と表示されて駄目。 Japanistの公式サイトを見ても、該当する事例は載っておらず、平日の昼間のみ・電話代こっちもちというユーザをなめているようなサポートに電話する気は無し。 最後の手段として、一旦アンインストールしようと思っても、「アプリケーションの追加と削除」のリストからも消えてしまっていて実行できません。 しょうがないので、アンインストールせずにCDからインストールを実行しますと、何とか無事に復活しました。 モジュールも、新しいものは更新されなかったようで、修正パッチや入力予測の履歴とかも残ったままになっていました。

 以上で、NIS2003以外は何とか元通りの環境を取り戻しました。
で、NIS2003ですが、まだ再インストールしていません。 これが無い状態は(2002の頃から使っているので)数年ぶりだったのですが、何もかもが速いこと、速いこと。 Windowsの起動・終了から、メールの読み込みから、Webページの表示から、エクスプローラの動作から、全てが体感で倍ぐらいになったような感じがします。 「今まであんなに遅い状態で使っていたのか…」と、結構愕然としました。
 もちろん、ウイルス対策ソフトもファイアウォールも無い状態で使い続けるのはまずいのですが、正直言ってもう一度あの遅い環境に戻す気にはなれません。 しかも、NIS2003を入れて以来、Windowsの終了時に出ていた「Default IMEが終了できない」というエラーが出なくなり、動作的にも安定しているようです。 一応、シマンテックのサイトで、オンラインのウイルススキャンを掛けてみましたが、何も検出されません。 また、メールクライアントはOutlookなんてアブない物は使っていませんし、IEを使うのはWindows Updateを実行する時ぐらい。 とりあえず、動作の軽いウイルス対策ソフトを探して、入れてみようかと思っています。

2004/09/23

 「ウイルスバスター2004 インターネット セキュリティ」を入れてみました。
 ただし、30日間限定の無料お試し版ですが(爆)。 お試し版とは言え、機能自体はフルに使えますし、定義ファイルの更新も出来るそうなので、使い勝手を試すには問題無いでしょう。 入れてみた感じでは、動作も結構軽快なままですし、NISで出ていたWindows終了時のエラーも出ませんし、まずまずな感じです。 ファイアウォール機能がどの程度なのかイマイチよく判りませんが(何せ設定出来る項目がNISに比べるとえらい少ない)、まぁルータもあるし何とかなるでしょう。
 あと、先日の不具合ですが、さらに被害が見つかりました。DirectXが、9.0bだったものが8.1にこれまたバージョンダウンしてしまっていました。 これも、マイクロソフトのサイトから9.0bをダウンロードして再インストールするだけで復旧したのですが、何か他にも色々とダウンしてそうで怖いです。 それにしても、上書き更新したはずのモジュールをダウングレードさせるとは、全くWindowsにはワケの判らない機能が付いているものです。

2004/11/17

 SPAMは相変わらず多いです。
 最近は、ウイルスが自動的に自分自身を添付して送ってくるようなものは少なくなりましたが、一方で、「釣り」目的のとか、色々な薬のセールスのとかが増えてます。 大抵は、英文か意味不明な漢字の羅列なので一目でそれと判読可能ですが、中には、以下のようなちゃんとした(?)日本語のメールもあったりして退屈しません。
Date: Wed, 17 Nov 2004 14:37:50 +0900
From: manami
Subject: 無理?
X-Mailer: Easy DM free
Content-type: text/plain; charset=ISO-2022-JP

真奈美です。
待ってたけど返事が無いって事は無理なお願いでした?
お礼は本当に一回10万円で、妊娠できたら50万円払いますし、
絶対迷惑はかけませんので中出ししてください。
本当に子供が出来なくて困ってます。
詳しくはすぐに連絡先を教えますので話だけでも聞いてくれませんか?
私に少しでも可能性があるなら今から掲示板に来て欲しいの。
貴方の事、まだ待ってるから。
http://www.093ana.com/r.php/ext458
 「中出ししてください」って言われても困りますが。まぁいつまででも待っていてもらいましょうか。
 しかし、本文の内容でGoogleあたりで検索すると、数十件はヒットします。 こんな簡単にSPAMと判ってしまうようなやり方で、今どき引っ掛かる人がいるのでしょうか? 大体、個人的なメールを装いながら、「掲示板に来て」とか(普通は「返事をくれ」でしょうに)、URLを書いてあるとか(普通はメールアドレスだろう)矛盾してるし。 おまけに、「X-Mailer: Easy DM free」って時点でもう怪し過ぎます(ダイレクトメール送付用のソフトらしいですが、普通、個人でこんなメーラー使うか?)。
 でも、「真奈美」というのは、「With you」というゲーム(18禁ゲームのWindows版と、全年齢対象のSS版・PS版がある)のヒロインの一人と同じ名前なのがちょっと嫌。

 プロバイダの迷惑メール対策とは。
 さて、このようなSPAMが溢れる状況を、プロバイダとしても放置できなくなってきたとみえます。 私の加入しているhi-hoでも、2004年10月18日から迷惑メール対策を開始しました (ニュースリリースはこちら)。
 これでどのぐらいSPAMが減ったかな?と思い、一日に来るSPAMの数を数えてみました。

 …あんまり減っていないような気がする。
 肝心の、対策開始前のメール件数を控えていなかったのですが、概ね100通前後/日だったような気がします。 それから考えると、だいたい3〜5割は少なくなっているようなのでそこそこ効果はあるみたいです。 ただ、今はまだ、基本的に送信元が「実在しない」ものをはじいているだけなので、この程度の割合になるんでしょうね。 来年2月からは、更にメールフィルタ機能も追加されるようなので、もう少し減ると思われます。 とりあえず、本文がASCII文字のみのメールは、はじいてもいいかな?

2004/11/28

 今日来たSPAMメール。
 11/17に、「プロバイダの迷惑メール対策とは。」として、SPAMメールの数が減った、などと書きましたが、その直後からまた一気に増加しまして、 また一日に100通以上来るようになってしまいました。 ただ、笑えるメールはそれほど来ません(英語や宇宙語(?)のメールは読んでいませんので、その中に笑えるメールが一杯あるかもしれませんが)。 久し振りに来たのはこんなのです。
Date: Sun, 28 Nov 2004 09:13:56 +0900 (JST)
From: lovers@osb.att.ne.jp
Subject: 来週どうする?

最近おもったんだけどさぁ。。。もしかしてイケメンだけのヒ

トよりかオヤジの方がカッコよくない!?
だって知性っていうの?アタマいいし、それにお金持ってるし

。テクもあるしさぁw
今度のコンパはソレ系でいこうよ♪
 若い女性を装っているようですが、頭悪そーな文面なので、相手にする男が居るのかどうか…。 改行位置(上記の文は原文のままにしてあります)がおかしく、禁則処理もまともに出来ていません。 「...」ではなく「。。。」になっているのも間抜けです。 百歩譲って(本当は百万歩ぐらいは譲りたいところですが)、それらを大目に見るとしても、文章の内容に論理性が感じられません。 「イケメンだけのヒトよりオヤジ」というのは、まぁ趣味の問題ですから良いとしましょう。 しかし、その理由が「アタマいい」とか「お金持ってる」とか「テクもある」とかだとは…。 これらの属性と「オヤジ」と称される年代の男性一般とは、何の関連性もありません。 頭悪い奴、金の無い奴、テクの無い奴などは、どんな年代にも関わらずいるわけで。 まだ「イケメンだけ」でも若い奴の方が、他人に見せびらかす事ができる分、マシというものです。 そもそも、この内容でどういう種類の人間を釣ろうとしているのかが不明。 まだ、前の「中出ししてください云々」の方が良いですね。もっとがんばりましょう。

「中出し」その2。結構前からあるようで、Googleで検索すると600件以上ヒットします。
Date: Sun, 28 Nov 2004 22:11:52 +0900
From: ひろみ
Subject: [MEIWAKU]お願い。。。

真剣なお願いがあります。貴方の精子をください!子供が出来なくて困ってます。
絶対迷惑はかけませんので中出ししてください。一回10万円で、
妊娠できたら50万円お礼として払います。詳しくはすぐに連絡先を教えます。
出来れば本日中に返事をください。
いちよプロフィールも載せておきますね。
26歳、160cm-46kg、スリーサイズ《86・60・86》写メ有ります。
引き受けて頂けるならここに登録してもらえますか?
掲示板で待ってます。名前は博美です。
http://www.19190930.com/r.php/pc01ma
お互いの事は知らない方が後々いいと思うし、
妊娠した後は連絡を取り合いたくないので
ここを利用する事にしました。
 Subject:にある“[MEIWAKU]”というのは、「ウイルスバスター2005」の迷惑メールチェック機能により自動的に付加されたものです(これについては後日)。 前回のものより、年齢やスリーサイズが追加されてたりして、少しだけ具体的になってますね。実際にこんな体の女性がいるものなのかどうかは知りませんが。 文面も、より切実な感じに改められています。「いちよ」などという言葉遣いも、微妙に可愛さを演出していて良いですね。 ただ、そんなに子供が欲しいなら、どこぞの国の精子バンクから精子を買った方が良いと思います。 どこの馬の骨ともしれない、どんな病気を持っているかも判らない男と生でヤるより、よほど身元も確かで安全でしょうし。 もう少し男がその気になるようなシチュエーションを考えた方が良いかと思います。もう少し頑張りましょう。

2004/11/30

 意識してみるとそれなりにあるもので。
 日本語のSPAMメールも、ネタにしようとして意識してみると、一日に一通ぐらいはあるものです。 で、今日の一つめ。
Date: Mon, 29 Nov 2004 20:50:23 +0900 (JST)
From: qqfc53sd@violin.ocn.ne.jp
Subject: お久〜!元気かな?

最近メールないけどどうしてるの?
元気してる?
暫らくあってないけどまた逢いたいネッ(^-^)/

かおり
 知り合いへのメールの出し間違いを装った、今となってはありきたりなメールですね。 どのぐらいありきたりかというと、Googleで検索すると既に300件近くもヒットするぐらいネット上で晒されているぐらいありきたりです。 まぁ、名前を「かおり」という、誰でも一人ぐらいは知り合いに居そうな名前にしている(私でも何人か知り合いに居る)というのが、工夫と言えば言えなくもないかも。 でも、残念ながら私は「かおり」という女性にメールを出した事は、(多分)生まれてこのかた一度も無いんですな。

 もう一通は、今までと多少毛色が違います。 ですが、Subject:にある“[MEIWAKU]”という記述が示す通り、ウイルスバスター2005はきっちり「迷惑メール」として分類してくれています。賢い。
Date: Tue, 28 Dec 2004 08:42:54 +0900
From: matusita@lily-adolescence.com
Subject: [MEIWAKU]ご紹介のご案内です

 突然のメール申し訳ありません。私、大人の女性のための交際グループを主宰し
ています山下 香穂(32歳)と申します。
 私どものグループでは現在、女性の会員数に男性の会員数が追いつかない状況と
なっております。そこで、このような形で過去に登録いただいたお客様にメールを
させていただくこととなりました。もし、怪しいと思ったり、まったく興味がない
方はこのメールを破棄してくださいますようよろしくお願いいたします。

 また、女性会員様の中には生活的にも金銭的にも余裕があるのに、今の生活には
「ものたりなさ」を感じている会員様が多く、このグループで男性の方と知り合い
「今よりもっと充実した生活をしたい」と思っている会員様がほとんどです。その
ような女性会員様は、今の自分を満たしてくれるお礼としての謝礼などを考えてる
女性も多数在籍しております。

 さらに、私どものグループでは女性をご紹介する際に写真や動画などをご覧いた
だいて、ご希望の女性をお選びいただくことも可能となっております。

 日本全国に会員様がおりますので、同じ地域の方のみのご紹介となっております。
お手数なのですが、以下の事柄をお教えください。

Q1:あなた様のお住まいの地域(都道府県のみで結構です)

Q2:お好みのタイプは? 以下の3つよりお選びください
   1【真面目な交際系】・・・恋人探し・結婚相手探し
   2【サポート】   ・・・サポートして欲しい
   3【割り切った関係】・・・不倫・割り切り・SM・乱交 など

 折り返しご連絡いただいた地域、好みの近い女性をご紹介させていただきます。
 もし、ご紹介をご希望でしたら、お手数ですがこのメールにご返信をお願いしま
す。折り返し担当の方からご案内のメールをお返しいたします。

 このメールは過去に登録いただいたお客様に向けて送信しております。当グルー
プの登録などに一切覚えのない方はご面倒ですが、このメールに「配信不要」と沿
えてご返送ください。受け取り次第、登録解除の手続きをいたします。

グループ『Adolescence』主宰 山下 香穂
 「過去に登録いただいた」なんて書いてありますが、私は「Adolescence」と言えば「少女革命ウテナ」の劇場版「アドゥレセンス黙示録」ぐらいしか思い当たりません。 こう書いておいて、迂闊に「配信不要」などという返信メールを送ると、次から益々この手のメールが増えてしまう、というやつでしょうか。 だいたい、上の方で「このメールを破棄してくださいますよう」と書いてあるくせに、下の方では「ご返送ください」というのが矛盾しています。 「登録いただいた」から「メールをさせていただく」のではなかったのでしょうか? それとも、「登録などに一切覚えのない」というのは、「怪しいと思ったり」「全く興味がない」のとは別だと思っているのでしょうか?変ですね。 ちなみに、「Adolescence」とは「思春期」「青春期」という意味ですね。
 こちらは、Googleで検索すると、何と一万件以上もヒットします(「山下香穂」で検索した場合)。 トップに来るのは、この「Adolescence」というグループのホームページ(らしき)所です。 どうやらこのグループ自体は実在しているようですが、検索結果の上位は、ほとんどがあちらこちらのサイトのゲストブックやBBSで占められています。 要するに、それらを置いているサイトを見つけては、片っ端から宣伝の書き込みを残していっているようです。ご苦労さまです。

2004/12/03

 今日の面白メール。
 またまた、少し毛色の違うメールが来ました。アドレスはYahoo!ですが、Received:ヘッダを見るとOCNからのようです。OCN多いような…。
Date: Fri, 03 Dec 2004 18:25:18 +0900
From:
xxxMaDoK axxx
<polyphenol2000@yahoo.co.jp>
Subject: Re: あの...

最近知らない方からのメールが多いんですけど、
私のアドどこで知りました?


__________________________________
STOP HIV/AIDS.
Yahoo! JAPAN Redribbon Campaign
http://pr.mail.yahoo.co.jp/redribbon/
 差出人がSPAMメールの被害者を装っているところが新しいかも。思わず返信しそうになりますね。 ただ、From:の直後で何故か改行が入っていたり、名前が全角・半角混じりの変な文字列になっているのがいかにも怪しいです。もう一息です(何がだ?)。 ちなみに、Googleで検索すると、160件以上ヒットします。

2004/12/05

 「割り切ったSF」とは。
 今日の面白メールは、知り合い装い型とサイト誘導型。知り合い装い型はこれです。
Date: Sat, 04 Dec 2004 20:32:06 +0900 (JST)
From: fanta@almond.ocn.ne.jp
Subject: もっし〜☆

ねェ彼女できた?わたしもま〜〜〜だだよ!
彼女いないなら今度どこか遊びにいかない?

知美でした。
 残念ながら、「知美」と言えば「西村知美」ぐらいしか心当たりはありませんし、当然そんな有名人と個人的にメールのやり取りをするような間柄でもありません。 そもそも、「彼女できた?わたしもまだ」という事は、この「知美」さんも「彼女」を探しているのでしょうか…?(百合?) まぁ正確には「私も『彼氏は』まだ」と言いたいのでしょうけど、いかにも頭が悪そうな感じです。 こういうのって、まあ「間違いですよ」とか親切に返信してくるのを釣り上げるのが目的なんでしょうけど、どのぐらいの割合で返信が来るものなんでしょうね。 あまりにも見え透いていて、かなり割合は低そうなんですけど。 ちなみに、Googleで検索するとヒットは約22件。「知美」以外にも「真由美」バージョンもあるようです。

 サイト誘導型は、以前の「中出ししてください云々」のメールと似たような感じです。
Date: Sat, 04 Dec 2004 22:01:25 +0900
From: 小西真奈美
Subject: [MEIWAKU]貴方の書き込み見ました。

私は純粋に割り切ったSF希望です。
人妻ですが夫婦の生活が殆んどないです。
今からとか駄目ですか?今日が無理なら会える時教えてください。
秘密厳守と私の事知らないでいてくれるなら
会う時に5万円お渡しします。
それで連絡の交換はここでお願いします。
http://www.sweet-chat.net/ad.php/900012
無料で登録できるから真奈美で掲示板に書き込みして待ってます。
 いったい、私のどこに書いたどんな書き込みを見たというのでしょうか。書かれているURLに何があるのかは推して知るべし、でしょうが。 この手の「連絡はここで」というのは、いかにも変ですね。 秘密にしたいとか、自分の事をあまり知られたくないとかいうのであれば、どこぞのフリーメールサービスで捨てアドレスを取る方がよほど良いと思うのですが。 これも、Googleで検索するとヒットは約100件。 人妻の真奈美さん以外にも、彼氏持ちのリオ(または理緒。「ToHeart」ですか?)さんとかもいるようです。
 ところで、「割り切ったSF」とはどんなSFなんでしょうか。 「割り切る」という所からして、いわゆる「○○の方程式」(「冷たい方程式」とかね)といったような、理詰めでいくようなハードSFなんでしょうかね? そんなものを希望されましても、私としては、そんなSF小説を書けるほどのアタマも無いし、SF漫画を描けるほどの画力も無いので困ってしまうのですが。

2004/12/06

 これはやり過ぎ?
 今日も今日とて面白メール。宛て先間違い装い型とでも言いましょうか、相手先を特定している分、より間違いっぽくなっているかも、かも、かも。
Date: Mon, 06 Dec 2004 16:20:33 +0900
From: saya_blue_sky@yahoo.co.jp
Subject: 翔太くんへ

翔太くん、あの夜の事覚えてますか?
あれから全然連絡とかくれないから心配になってメールしたんだけど…
私たち、またあの頃の関係に戻れないかな?
お返事ください。待ってます。   
 
さやかより
 …翔太って誰?ってな感じですが、「あの夜の事」って何でしょうね。妄想が膨らみます。 ヤっちゃったからハイ、サヨナラ、という事なのかも。可哀相ですね、さやかさん。早く新しい相手を見つけた方が良いです。 さやかさんと言えば、今日12月6日は、声優の大原さやかさんの誕生日だそうです。 しかも、キッズステーションで放映している「カレイドスター」は、第8話「つらくても すごい スター」。大原さやかさんの演じるレイラ・ハミルトンの誕生日の話です。 果たしてこれは偶然なのでしょうか…?
 余談はともかく、このタイプの奴って、要するに迷惑メールチェック機能等で迷惑メールとして分類されないようにする、という意味もあるのかな、という気がします。 それで引っ掛かる人がいるかどうかは疑問ですが。

2004/12/07

 あの手この手(て言うか、手練手管?)
 今日もまた飽きもせずやって来る面白メール。今回のは、なかなかそそる内容です。
Date: Tue, 07 Dec 2004 01:13:49 +0900
From: ミナエ
Subject: はじめまして。ミナエといいます。

ミナエといいます。セックスしていただけそうな相手を探しています。
27歳未婚です。職業は派遣会社の取締役を務めています。
性的なコンプレックスがあって実は、私。。。下のヘアがありません。
二次成長期に生えてこなくてそのまま27歳の今日に至っています。
ですがセックスへの興味は、それゆえに人並み以上にあります!!
ここまで読んで、もうお分かりでしょうが、処女です。
処女ってのはきっと面倒と思われるでしょうから金銭的なものを提供したいです。
私の月収は95万です。
そこから、処女という面倒な私を相手にしてくださるのならいくらか提供したいです。
35万ぐらい必要でしょうか?
こちらがどんな女かまったくわからないと思いますので、いまは猜疑心しかないかもしれません。
お返事いただければ、私の写真を送りますので。お返事待ってます。。。
 パイパンかつ処女、ですか…。なかなか狙いがピンポイントです。 ていうか、パイパンというのは、やはり性的なコンプレックスになるのでしょうか? (「低俗霊DAYDREAM」というコミックで、主人公の女性が、高校時代に好きな人とついに初体験、という場面で、 パイパンだったために相手に「妹を思い出す」とか言われてできなかった、という話がありましたが)
 これは、Googleで検索するとヒットは約300件以上と、なかなかメジャーなようです。 名前は、他にも「清恵」さんとかもいるようです。 まぁ、35万(円でしょうか?ドルでしょうか?)も払えるのであれば、ホストクラブでも行った方が良いオトコを見つけられると思いますが(テクもあるでしょうし)。

2004/12/12

 とうとうこんなものまで来てしまいました。
 今日の面白メールは三種類。しかし、一番目のこれは今までに無いパターンです。
Date: Sat, 11 Dec 2004 15:17:00 +0900 (JST)
From: 佐藤 太陽 <jmikami9@excite.co.jp>
Subject: Re.違うと思います。

つとむです。
やっぱりその考えは間違ってると思います。

どちらも完全無料で
http://www.love-friend.net/hub.cgi?m=66
ここは可愛い子が多くてOL、大学生とか会えたし

http://www.3751.tv/hub.cgi?m=11
ここも人妻とか真面目な子とも会えたよ。

まじお薦めです。

自分も最初は疑ったけど実際タダで会えました。
どうこういう前に一度試してみたらどうかな?
気にいらなきゃやめればいいし(^_^
 「その考え」というのが、どういう考えなのかが気になります。 分類としては、知り合い装い型になると思いますが、男からという所が新しいです。 でも、内容的には最低ですね。 いきなり「その考えは間違ってると思います」等と受取側を不愉快にさせる言葉から始めているわ、文面は結局ただのサイト紹介だわ、 そもそもFrom:ヘッダに「佐藤 太陽」と書いてるくせに文頭で「つとむです」と別人になってるわ(しかもアドレスは「jmikami9」とまた別人だし)で、もう無茶苦茶。 これでは、装っている意味が全くありません。多分、迷惑メールチェック機能等で弾かれる事が無い様にしているのでしょうが、もっと頭を使いましょう。
 これはGoogleで検索するとヒットは約137件。

 二番目のは、以前(12月3日)に来たものと内容は同じです。被害者装い型とでも言いましょうか。
Date: Sat, 11 Dec 2004 15:04:32 +0900
From: 葉月 <grapefruit_1d@yahoo.co.jp>
Subject: Re: どちらさまですか?

あの...私のアドどこで知りました?
最近知らない方からのメールが多いんですけど、どこかに私のアドレスのってましたか?
 前回は、名前が「xxxMaDoK axxx」という、いかにも怪しげなものだったのですが、今回は「葉月」という、いかにも可愛らしい女の子を想像させる名前になっています。 前回、この名前の件を指して「もう一息です」と書いたのを見た…訳ではないでしょうが。 しかし、よりによって「葉月」とは…。 まさか、私が「月詠 -MOON PHASE-」を観ているのを知っているのでは…。 本当にネコミミ葉月ちゃんからのメールであれば、迷わず返答を差し上げるのですが。
 これは、Googleで検索するとヒットはわずか3件(内1件は、差出人の名前の記述無し。「葉月」は、同ページ内の「月詠」関係の記述で出てきたもの)。 色々な名前があるようですが、「葉月」名義で送られているのは少ないのかな?

 三番目は、よくあるサイト誘導型です。
Date: Sat, 11 Dec 2004 06:07:44 +0900
From: みゆき <miyu_miyuki_0716@yahoo.co.jp>
Subject: 掲示板

見ました。
まだセフレ募集してますか?私も今探しててメールしたんですが・・・
今年30になる8歳児のママしてます。今の旦那と付き合って
直ぐに子供できちゃったからあまり遊んでなかったんです。
今まで子供の面倒見ないといけなかったから我慢してたんですが
ようやく一人になる時間も増えました。もっと男の人と遊びたいし
エッチもしたいです。できればあなたとそんな関係になりたい。。。
私のセフレになって下さい。一日10万円お渡しします。その代わり
私とは秘密の関係で居て欲しいんです。
私はあなたと体だけの関係を望んでいます。約束守って頂けるなら
http://www.19190930.com/r.php/pc01ma
の掲示板に来てください。会う日と時間決めたいです。
名前は幸です。場所は私がそちらに行きます。
無料登録なのであなたに迷惑はかけません。
 風俗とは逆に、お金を貰った上にエッチまでできる、更に人妻という事で不倫のスリルまで味わえるという素晴しい内容ですが、 「掲示板に来て」という時点で終わってます。 だいたい、「あなたに迷惑はかけません」って、このメールを送っている時点で迷惑なんですけど。 しかも、よほど飢えていたのか知りませんが、二日連続で送ってきてますし。 あと、私は今まで一度たりともセフレを募集した事はございません。
 これはGoogleで検索するとヒットは約72件。「みゆき」又は「幸」で絞ると25件でした。

2004/12/14

 何か車が当たっちゃったようですが。
 よくもまあ飽きもせずやって来る面白メール。これだけ来るという事は、やっぱりある程度の「当たり」はあるんでしょうね。 散々報道されて話題になっているにも関わらず、相変わらず「オレオレ詐欺」(最近は「振り込め詐欺」という総称に決まったそうですが)の被害が絶えないのと同様に、 この手の迷惑メールも、いつまで経っても無くならないのかもしれません。
 さて、最初は、ありきたりのものです。
Date: Mon, 13 Dec 2004 01:13:53 +0900
From: ゆみこ <yumiko_1231@yahoo.co.jp>
Subject: 川上沙織です。

人妻ですが毎日退屈しています。今日の夜遊べますか?
オールできるからホテルに泊まってもいいし、
お金の関係でもOKだから電話欲しいな!一晩100万まで払えます。
その代わり一回きりの関係でお願いします。
私の事信用してもらえるなら一度メール下さい。
連絡先教えます。写真ありますが、顔の事気にしない人なら
連絡先の交換した後に送ります。35歳です。
http://www.purelove888.com/r.php/123456
 「ゆみこ」なのか「沙織」なのかどっちかにせい!と言いたい所です。 しかし、「一晩100万まで」というのは、今までのに比べると桁が一つ違います。ホント、それだけ払えるのなら高級ホストクラブに(以下略)。

 次は、話には聞いた事がありましたが、実際に見るのは初めてのタイプです。当選通知型とでも言いましょうか。
Date: Tue, 14 Dec 2004 16:22:10 +0900
From: 三協精機株式会社 <sankyo-seiki@lime.plala.or.jp>
Subject: 御当選通知 三協精機(株)よりお知らせ

この度は、テブラコール推進キャンペーンご応募有難う御座いました。
約42万通の多数のご応募の中から厳正なる抽選の結果、
ホンダ・ステップワゴン(ハッピーエディションG−2.0 FF)
御当選されましたのでご連絡させていただきます。
後程、当社担当よりご連絡を差し上げますので

下記URLよりお手続き下さい。

http://www.formzu.com/formgen.cgi?ID=8465565

この度は誠におめでとうございました。
 URLのページを開くと、いきなり氏名・メールアドレス・住所・電話番号等を入力するフォーム画面が開きます …だったのですが、既にエラーになってしまいます。 このフォーム、バリバリの個人情報を入力するにも関わらずSSL対応になっていないとか、携帯電話番号が任意入力のクセに携帯機種が必須入力になってるとか、 あからさまに怪しかったのですが。 そもそも、「テブラコール推進キャンペーン」になんて応募した覚えもありませんし。
 このページは、「フォームズ」という無料メールフォームを提供するサイトに作られているもので、このサイト自体は全然怪しいものではありません。 ただ、以前にも「Yahoo!BB」名義で同様のメールが送られた際にもこのサイトが利用されたらしく、「フォームズ」のトップページには、 この「三協精機株式会社」というのが個人情報収集を目的としている、との注意書きが記載されています。 また、「三協精機」という会社名で検索すると、「株式会社三協精機製作所」という電機モーター等を作っている、これまた全然怪しくない会社があります。 この会社のホームページにも、この「三協精機株式会社」とは全く関係ない、という注意書きが記載されています。 ただ、この注意書きが、ページの上部をスクロール表示されるようになっているため、落ち着いて見ることができないのが残念ですが。 更に、「ホンダ・ステップワゴン(ハッピーエディションG−2.0FF)」という車も実在します。 ホンダのプレスリリースによると、税込み199万5千円だそうです。結構良いお値段ですね。 でも、仮に本当に当選していたとしても、とても今は車を所有・維持する余裕なんてありませんが。バイクにさえロクに乗っていないとゆーのに。

 最後は、12日に来たのと同類です。
Date: Tue, 14 Dec 2004 17:16:06 +0900 (JST)
From: 山口 翼 <m-kenji@fk9.so-net.ne.jp>
Subject: 先日はありがとうございました!

こんにちは、斉藤です。
色々気を使ってもらってすいません。
本当に助かりました!

お礼といってはなんですが、便利なサイト
見つけたんで紹介します^^

http://www.love-friend.net/hub.cgi?m=66
ここは女の子多くて文句なくお薦め。

http://www.3751.tv/hub.cgi?m=11
ここも女性的なサイトでクリスマス前だからいい感じですよ。

これからどんどん寒くなるけど、心も体も暖かくなりましょう!
風邪には気をつけて下さいませ。
それでは〜。
 名前がバラバラな所とか、紹介されているURLが全く同じな所とか、芸がありません。全然駄目ですね。

2004/12/27

 カラダを張る人やら、季節感にコダワル人やら。
 いよいよ年末ですが、だからと言って迷惑メールは休むでもなく駆け込みで増えるでもなく、淡々と送られ続けています。 出会い系サイトへの誘導型も今まで幾つかありましたが、今度はとうとう自分でサイトを立ち上げてしまったようです。
Date: Thu, 23 Dec 2004 02:55:56 +0900
From: 美奈子 <opening_desember@yahoo.co.jp>
Subject: 始めましたぁ

私、今まで出会い系で沢山の男の人に会ってきました。
でも、それだと男の人がお金かかって大変みたいだし、
前にやってたサイトはサクラっぽいのばっかで会えなかったし。
だから私が無料で登録できる本物の出会い系始める事にしました。
12月から募集始めたんだけど女の子ばかりで男の人があまり居ないから
是非来て欲しいんです。女の子はそれなりの収入のある逆援助できる
人だけ登録してもらってるからここでお金稼いでもいいと思うし、
みんな体の関係を望んでるから当日会う事もできるし。
それで登録して会えなかったら保障として私が会いに行きます。
名前は美奈子です。もし会えなかったらメルアドと番号載せてあるから
連絡ください。↓が私の運営してるサイトです。
http://www.pure1151.com/
 自分でサイトを立ち上げるだけでもすごいのに、「保障として私が」と、自らカラダを張るところまでやるとは。 そこまで自分に自信がある、というのは羨ましい限りです。 ちなみに、Googleで検索するとヒットは3件ほどです。あまり面白くなかったらしい。

 もう一つは、いかにもこの時期にありそうなネタです。
Date: Sat, 25 Dec 2004 22:18:08 +0900 (JST)
From: bull_yuki_ys@yahoo.co.jp
Subject: 初詣どこにするぅ??

おつかれ〜♪初詣どこにするか決めてくれたぁ?\(^o^)/?
 迷惑メールも季節感を考慮する時代になった、という事でしょうか。なかなかシンプルで良いですね。 でも、初詣の行き先ぐらい、人任せにしないで自分で決めましょう。 これはGoogleで検索するとヒットは約22件。From:は何種類かあるようです。

2005/01/06

 年を越しても…
 年が変われば何かが変わる、とはなかなかいかないようで、2005年も明けて早々に面白メールがやって来ています。
Date: Sat, 01 Jan 2005 12:53:13 +0900 (JST)
From: donguri@southernx.ne.jp
Subject: Happy New Year

明けましておめでとう!
返事年越しちゃってごめんね。
今年一度食事でも連れてってください。

由紀恵
 新年第一弾がこれです。おそらく、年に一度しか無いだろうと思われます。それにしても、いきなり「食事でも連れてって」とは、厚かましい人ですね。 Googleで検索するとヒットは約7件でした。
Date: Sun, 02 Jan 2005 13:32:26 +0900
From: 玲奈 <reinatan_0214@yahoo.co.jp>
Subject: 一度だけでも…

私のセフレになってくれませんか?
私も今探してて、たまたま掲示板で見てメールしました。
28歳で8歳児のママしてます。今の旦那と付き合って
直ぐに子供できちゃったからあまり遊んでなかったんです。
今まで子供の面倒見ないといけなかったから我慢してたんですが
ようやく一人になる時間も増えたし、もっと男の人と遊びたいから。
もちろんエッチもしたいです。できればあなたとそんな関係になりたい。
私のセフレになって下さい。一日10万円お渡しします。その代わり
私とは秘密の関係で居て欲しいんです。
私はあなたと体だけの関係を望んでいます。約束守って頂けるなら
http://64.56.176.239/index.php?pr=ext458
の掲示板に来てください。会う日と時間決めたいです。
名前は玲奈です。場所は私がそちらに行きます。
無料登録なのであなたに迷惑はかけません。
 だから、こーゆーメールを送ってくること自体が、既に迷惑をかけているのですが。 これは、昨年12月12日に晒した、「みゆき」(自称)さんのメールとほぼ同じ内容です。 年齢が30歳から28歳になっているのは、もしかして30台だと相手にされないとか思っているのでしょうか。 個人的には、30歳でも28歳でも、好みのタイプでさえあれば全然構わないのですが。 これは結構多くて、Googleで検索するとヒットは約70件と出ました。
Date: Mon, 03 Jan 2005 22:08:10 +0900
From: 藤堂理沙 <risarisa_ja_ajv@infoseek.to>
Subject: 初めまして、理沙です。こんにちわ

はじめまして。藤堂理沙といいます。29歳です。
あなたのプロフィールを見たところお近くにお住まいのようでしたし、楽しくお付き合いできる方を探しててメールしました。
正直に自己紹介させていただきますと理沙は結婚暦3年の主婦なんです。。。
お恥ずかしい話、セックスレスで身体がなんとなく寂しというか不安で。
いきなり不快にさせてしまったらごめんなさい。
でも・・・本当に悩んでいるのです。
暇とお金は余裕があります。
一晩だけでもご一緒してくれたら・・・あなたにステキな夜をプレゼント出来るような気がします。
もちろん、その気があったらですけれども。。。
顔も性格もタレントの梨花に似ているとよく言われますが、あそこまでは騒がしくない女だと思ってます。
好きな事は料理(特に煮物)と、ドライブ、温泉めぐり。
仕事は化粧品やダイエット商品を販売している会社でカタログの編集をやっています。
気を張らずにリラックスした関係でいられて、秘密厳守なお付き合いが出来ることがこちらの希望です。
こんな私ですがデートに連れ出してもらえませんか。
働いてますが時間の都合はつけやすいと思います。
車でお迎えにも行けますので♪
よかったらお返事くださいね。
 いったい、何処で私のプロフィールを見たというのでしょうか。 もしかして、私のメールアドレスと住所とをリンク出来るような個人情報が出回っているのでしょうか。恐いですね。 あと、私はタレントには詳しくないのですが、梨花ってこの人なんでしょうか。 まぁ、人は自分の事はなかなか客観的に見る事が出来ないものですが。 あと、29歳にもなって、自分の事を名前で言うのは止めましょう。それが可愛いと思われるのは10台までです。 これは、Googleで検索するとヒットは約265件もありました。有名なんですね。
Date: Wed, 05 Jan 2005 00:15:09 +0900 (JST)
From: kazuo_inoue0408@yahoo.co.jp
Subject: どうも。新年は良いスタートを切れましたか?

突然メールしてすみません。私は井上和夫といいます。
最近私は出会い系サイトにはまってしまいまして…かなりお恥ずかしい話だと思われますが(汗)

でも、色んな詐欺系の出会い系サイトに引っ掛かってしまったり、サクラに何時間も待たされたりもありましたが
最近はかなりの精度で本当に会える出会い系サイト、絶対本物だと見分ける方法がわかってきました!

ちなみに先月は3サイトで10人の女性とメールし
その内7人はメル友になり、更にその中の2人とはHまで行きました!
残り3人は残念ながらサクラと判断しましたがなかなか上々の成績といった所です。

実は私、30を越えて未だに定職についていないのですが(全く全然自慢にならないですよね)
つい半年程前にお水の女性(20代のロリ系のカワイイ娘です♪)と会い、ヒモをさせてもらってます。
逆援助ってあるわけないじゃん…って思いながらも思いがけずこのような出会いがあり私自身驚愕してしまいました。
勿論その女性の寂しさを埋めてあげること、セックスでキモチ良くしてあげることを約束して実行してるからこそですよ?
世の中GIVE&TAKEですからね♪タダ程怖いものはないです。

出会い系サイトって上手く使えばすごい役に立ちますよ。近代文明万歳って感じに(笑)
結構みんな気付かずにサクラだ騙しだって言ってすぐ辞めちゃうから私みたいなのでも美味しい思いができるんですよねぇ。

ちょっと語りが過ぎちゃいましたけど…どうですか?
良かったら貴方に出会い系の必勝法をお教えしますよ♪
上でも書いた通りに流石に百発百中の精度とは言えませんが、普通にやるよりよっぽど効率的で会ってH出来る確率がUPしますよ!
いらなかったら削除しちゃっていいんで興味が沸いたらいつでもメールして下さいね〜
kazuo_inoue0408@yahoo.co.jp
 はいはい、長文ご苦労さまです。「良いスタートを切れましたか」って、何処の何方とも知れない方に心配される筋合いはございません。 だいたい、「タダ程怖いものはない」とか言ってる人に、「どうですか?」とか言われてもおいそれとは乗れませんねぇ。 一体どんな代償を求められる事やら。 こういう自己矛盾した内容では、誰も引っ掛からないと思います。0点ですね。 ちなみに、「井上和夫」という人は、「ドラえもん」の映画等に編集として名前が挙がってたりしますが、「定職についていない」という事なので別人なんでしょう。 これは、Googleで検索するとヒットは約3件しかありませんでした。やはり内容が悪いからでしょうか。

2005/01/09

 多種多様。
 年が明けても相も変わらずやって来る面白メール。心機一転したという訳でもないでしょうが、メールの内容が少し多彩になってきたような気がします。
Date: Sat, 08 Jan 2005 02:05:56 +0900
From: 平田智美 <vja_ajv_tomomi@infoseek.to>
Subject: はじめましてなのでありまする♪

はじめまして☆平田と申します。えーとですね、
以前メル友募集してましたよね??その書き込みに
とても興味を持っててアドレスを控えてたんです。
ちょっと前の書き込みでしたけど。
ぜひぜひ仲良くなりたいと思ってるんです☆
最初ですので、自己紹介を致しますね☆
平田智美、22歳でフリーターをしております♪
趣味は旅行と読書で、好きな作家は筒井康隆さんです。
筒井さん、初期の不思議な実験的な短編が
特に平田のお好みでございます☆
平田のスリーサイズなんかはまだ言わないほうがいいかな(笑)?
そんなワケでして、平田、お返事待っております!
趣味や、どこに住んでるのか教えて欲しいです☆
あ、あと何て呼んだらいいでしょうか?
平田のことは、平田と呼んでください☆
 珍しく、セックスに関する話が無く、一応純粋なメル友募集(を装った)の内容になっています。 Subject:の「ありまする」という言い回しとか、好きな作家に筒井康隆を挙げるとか、名前ではなく名字で呼んでという所とか、 「カラダ目的」では無さそうな感じがする(のを装っている)辺りは、好感が持てます。 ただ、私はメル友を募集したことは無いのですけどね。 この「平田智美」という人、Googleで検索するとヒットは約1万件を越える程の有名人らしく、 「はてなダイアリー」にも記載されています。

 次は正反対にモロにカラダ目的っぽいものです。
Date: Sat, 08 Jan 2005 20:07:48 +0900
From: aiha_power@yahoo.co.jp
Subject: ☆ナナです☆

あけましておめでとうございます。

この間はありがとうございました。
奥さんにはバレませんでした?夜遅くまで付き合って
いただいて本当に嬉しかったです。

年末もなんとか自分の目標達成できたので
もうちょっとお店の方は続けようかなって思ってます。

仕事との両立は厳しいけどやりがいあるし、
今はとても充実してるから…夜の仕事って天職なのかなぁ?
なんて…最近夜になると目が冴えてきちゃうんですよね。
あ、でも昼間OLやってることはワタシとの秘密にしておいてくださいね。
例のユガミ事件では本当にご迷惑をおかけしました。
会社にもバレずになんとか済みましたので…

いつもいつもお世話になってるので今度はお昼でもご馳走させて
くださいね。詳しい事は会ってからお話しますね。それでは失礼します。

☆PS☆
お店の紫さんに聞いたらhotmailよりyahooの方がいいそうなので
さっそく作ってみました。
暇があったらメッセンジャーに入ってるのでよかったら
声かけてくださいね。
☆aiha_power@yahoo.co.jp☆ナナのメールアドレスです。


                     ☆ナナ☆ より
 いや、私には「奥さん」はいないのですが。あと、「ユガミ事件」って何なんでしょうね。 どうやらこの「☆ナナ☆」さんは、昼は会社勤めのOL、夜は水商売をされているようです。「紫」さんというのは、やはり水商売の同僚のようです。 まぁ妙に細かい設定に凝っているという努力は認めますが、「奥さん」のいない人には効果が無いという点は修正した方が良いと思います。 これは、Googleで検索するとヒットは約12件。送信元のYahoo!のIDは、何種類かあるようです。

 三つ目のは、今一つ意味不明な内容のメールです。
Date: Sun, 09 Jan 2005 18:01:22 +0900 (JST)
From: yumi_fotever_love1978@yahoo.co.jp
Subject: 田辺 祐美だよ。

この前はメールどーもありがとうです。昨日まで学校の合宿でちょっと家を空けてたので、メール見れなかったです。サッカー部のマネージャーをやってて、男の中に女の子一人…。部員の面倒を見るのもほとほと疲れちゃいました。。。今20で、もうすぐ大学3年です☆しかも、先月に彼氏が浮気してて。。その現場見てからかなりへこんでます…。よかったらメールしませんか?
 とりあえずメールを送った覚えは無い人ですね。改行が入っていないのは、携帯から送ったように装っているのでしょうか? しかし、内容が支離滅裂です。 まず、最初にこちらから送ったと思しきメールについてのお礼がある、すなわちある程度のメールのやり取りを既に行なっているという設定の筈なのに、 最後に「よかったらメールしませんか?」とは訳が分かりません。 次に、サッカー部のマネージャー、20歳、大学3年生という自己紹介がありますが、今さらこんな事を書くとは、一体今までのメールでどんな話をしていたのか謎です。 で、おまけに彼氏の浮気現場を目撃というのは、暗に「振られて寂しいから相手して」と言っているのでしょうが、 自己紹介もロクにしていない相手に対してこんな事を書く女の子は頂けません。街で逆ナンでもした方が良いでしょう。 これは、Googleで検索してもヒットしなかったです。

2005/01/17

 迷惑メールのその後
 2004/11/17(ちょうど2ヶ月前ですな)に、迷惑メールの数について「多少減った」等と書いたのですが、何故かその直後から、また数が増え始めました。 本当に図ったようなタイミングでして、一日当たり50〜60件程度にまで減っていたのが、急に100件を越える程に増加しました。 何か、どこかで誰かが監視していて、「お、メールが減ったとか言ってる奴がいる。なら増やしてやろう」等と言っているような気がしないでも無かったり(無いって)。
 で、プロバイダ任せというのも何なので、迷惑メール対策というものを自分でもやってみようかと思ったわけです。 とりあえず、今まで使っていたNorton Internet Security(NIS)の更新期限が切れたこともあり、 迷惑メール対策を謳っているソフトとして、トレンドマイクロ社の「ウイルスバスター2005」の30日間限定の無料お試し版を入れてみました。 以前にも書きましたが、このソフトは、迷惑メールと判断したメールのSubject:に、特定の文字列(デフォルトでは“[MEIWAKU]”)を付加します。 これを、メールクライアントソフトの振り分け機能で、ゴミ箱なり専用のフォルダなりに振り分けるようにすればいい訳です。
 以下は、届いたメールがどのように判断されたかの件数です。 先頭から、日付、全迷惑メール数、うち「ウイルスバスター2005」によって迷惑メールと判断されたメールの数、その割合、です。

 概ね、70〜80%の割合で、迷惑メールと判断されているのが判ります。 これは設定をデフォルトにした場合ですので、個別の設定を加えればもう少し認識率が上がりそうではあります。 ただ、ほんの数件ではありますが、真っ当なメールであるにも関わらず、迷惑メールと判断されてしまったものがありました。 その理由は判りませんが、少しでも誤認識の可能性がある以上、結局は自分でメールを見て判断せざるを得ません。 そのようなメールを除外リストに加えたとしても、それ以外のメールがまた誤認識されるかもしれませんので。 また、2〜3割のメールは、迷惑メールと認識されませんでしたので、そういうのもまた自分で見て判断しなければなりません。
 という事で、結局「ウイルスバスター2005」の迷惑メール対策機能は使わない事にしてしまいました。 更に、「ウイルスバスター2005」を入れていると、何故か5〜10秒毎に1〜2秒、PCの動きが停止するという現象が起きるようになってしまいました。 使っていると、定期的にカーソルがぱたっと引っ掛かるように止まってしまうのです。 例え試用版とはいえ、使用期限があるだけで中身は製品版と同じ筈。 これでは使い物になりませんので、結局製品版には更新せずにアンインストールしてしまいました。
 という訳で、今でも迷惑メール対策は、自分の目で見て一つ一つ選り分けているような状態です。何だか何だか…。

 Norton AntiVirus 2005を入れました。
 そして結局、ウイルス対策ソフトはNortonのものに戻ってしまいました。 ただし、今までのNISはあまりにも重い(店頭で聞いたところでは、2005になって更に重くなったらしい)ため、ファイアウォール機能の無いAntiVirusのみにしました。 ファイアウォール機能は、ADSLモデムのルータ機能で充分と判断したためです。少なくとも、外部からのポートスキャンは防げますし。 できれば、「ウイルスバスター2005」と同様に、試用版で動作確認をしてから入れたかったのですが、何故か試用版は「2004」しかありません(今日現在も)。 仕方無く、「2004」の試用版を入れてみて、特に問題も無く処理もさほど重くならなかったため、「2005」のダウンロード版をオンラインで購入しました。 NISほどは重くならず、またWindows終了時の「Default IME」の終了エラーもあまり発生せず(一度だけ起きました)、安定性もまずまずのようです。 「ウイルスバスター2005」のような「引っ掛かり」も無く、とりあえずは快適に使用出来ています。
 ただ、不満が全く無い訳ではなく、受信メールの添付ファイル等にウイルスが混入していた場合、ダイアログが出てメールの受信処理が中断してしまう事です。 NISや「ウイルスバスター2005」の場合は、確か受信処理は継続し、後で纏めてウイルスの検出状況を確認出来るようになっていたと思います。 ウイルスを検出する度に、いちいちダイアログのボタンを押さなければならないのは、少々不便ではあります。

2005/01/24

 フィッシング詐欺のメールが来ました。
Date: Mon, 24 Jan 2005 00:07:20 +0200
From: support@visa.co.jp
Subject: Notice from VISA

VISA カード保有者のみなさまへ

VISA カードをお持ちのお客様は自動的に VISA 認証サービス プログラム** にご加入いただいております。

VISA 認証サービスでは、お客様の個人パスワードでお持ちの VISA カードのセキュリティを強化します。オンライン ストアでのお支払い手続きの際に、ATM で暗証番号を入力するのと同じようにパスワードを入力していただきます。これで、実際にお店でカードを使用するときと同じように、VISA カードをオンラインで安全に使用することができます。

サービスの中断を避けるため、できる限り早急にカード情報を確認させていただく必要があります。

たいへんお手数ですが、次のカード情報確認ページ* へのリンクをクリックしてください
https://www.visa.co.jp/verified/

お手続きは、次の手順に従ってください。
・上記のリンクをクリックして、カード情報を確認してください。
・VISA カード情報を確認して、個人パスワードを作成してください。
・これでアカウントが更新され、サービスが中断されることなく引き続きカードをご使用いただけます。

このサービスにより引き起こされるご不便に関しては、深くお詫び申し上げます。
VISA 社員一同

* ご注意:VISA カードの更新に失敗した場合、一時的にカードが使用できなくなります。
* クレジット カードを 2 枚以上お持ちの場合は、フォームを再送信してください。
* クレジット カードを 2 枚以上お持ちの場合は、カードに別々のパスワードを設定することができます。ゥ Copyright 2004, Visa International Service Association.All rights reserved.
このお知らせは 2005 年 2 月 30 日まで有効です。
 噂には聞いていましたし、一般のニュースでも取り上げられるようになるほど増加してきたフィッシング詐欺ですが、現物をいただいたのは初めてかも。 「カード情報確認ページ*」(最後の「*」は何の意味があるんだろう…)のURLをNetscape7.1で開こうとしますと、
 「www.visa.co.jp への接続が突然切断されました。一部のデータは転送された可能性があります。」
というエラーダイアログが表示されて、まともにページが表示されません。IE6.0SP1では、「ページがありません」となり、やはり表示されません。 現時点では、この詐欺に引っ掛かる恐れは無さそうです。
 「フィッシング詐欺」というのは、「金融機関などからの正規のメールやWebサイトを装い、暗証番号やクレジットカード番号などを搾取する詐欺」の事だそうです。 「IT用語辞典 e-Words」によると、 「フィッシング」は「釣り(fishing)」から転じて、「phishing」と綴るようになった、との事ですが、まあ「釣り」って事でいいですね。 この詐欺については、VISAの方でも以前から認識されているようで、 VISAのサイトには「日本語版のフィッシングメール事件についての調査中間報告」 という文書もアップされています (ところでこのVISAのサイトですが、ページを表示すると悉く「Netscape6.0以上でご覧ください」とポップアップされます。 こちらはちゃんとNetscape7.1で見てるのですが…どういうこと?)。 やって来たメールの内容は、この文書に記載されているものとほぼ同じです。 また、メールのReceived:ヘッダに記述されているIPアドレスを「ドメイン名 / IPアドレス検索サービス」で調べてみますと、 やはりこの文書に記載されている通り、ルーマニアのものである事が判ります。
 しかしこのメールって、単に無差別に送りつけているのならまだいいのですが、VISAのユーザーを狙っているとしたら恐いですね。 どこかから、VISAのユーザーのメールアドレスが流出している、という事ですから。

2005/02/01

 面白メール三題。
 2005年も、はや二月に入りましたが、面白メールのネタは尽きないようです。 今日来た三件は、何となく感じが似ています。長さといい、若い女性を装っている事といい、内二件までが知り合いを装っている事といい。 この手のメールにも、流行りとか周期とかいうものがあるのでしょうか。
Date: Tue, 01 Feb 2005 12:28:14 +0900 (JST)
From: cld96480@wave.odn.ne.jp
Subject: これであってますか?

改めてはじめまして♪ゆかだけどアドこれでいいんですよね?
もうすぐ約束の日が来るけどどんな格好で来るか教えてもらっていいですか?
私は白のブーツで上はニットの青系かな?じゃあ仕事がんばってね♪
 出会い系サイトとかで知り合って、初めて直に会うといったシチュエーションでしょうか。 「アドこれでいいんですよね?」と、直にメールを送るのがさも初めてであるかのように装っている辺り、多少芸の細かさが窺えます。 これで、「間違ってますよ」という親切な返答が来るというのを期待しているのでしょう。 にしても、白のブーツにニットの青、というのはあまり好みではありません。 ていうか、この時期にコートも着ないというのは危険です。止めた方がいいでしょう。 これは、Googleで検索するとヒットは約145件と出ました。
Date: Tue, 01 Feb 2005 13:12:22 +0900 (JST)
From: ice-cream@vc.ice.ne.jp
Subject: ありがとう♪

りえです。この前、メールありがとう♪
ちょっと忙しくって遅くなってごめん!
食事おごるからね。なにがいいのかな?
 以前「食事でも連れてって」などという厚かましいメールが来た事がありましたが、今度は逆に奢ってくれるそうです。 ありがたい申し出ではありますが、さすがに知らない相手に食事を奢っていただくいわれはございませんですよ。 これは、Googleで検索するとヒットは約88件でした。
Date: Tue, 01 Feb 2005 13:24:39 +0900
From: meromer_punch@yahoo.co.jp
Subject: 急なメール失礼かもしれませんが聞いて下さい。

実は私…男性との出会いが欲しくってメールしちゃいました。
仕事は看護師なので女性だけの職場です。毎日仕事と家の往復ばっかりで退屈しています。半年前に彼氏と別れてしまったのでお正月も病院で仕事していました。
なんか暗いメールみたいになっちゃってごめんなさいww
でも高校時代は新体操部で一応人気はあったんですよw今はナース寮を出て一人暮らししてます!だから門限もないし自由の身なんです。もし良かったらこれをきっかけに、知り合いになってくれませんか?あっ!!チャットとかってOKな人ですか?最初から電話は抵抗ありますよね?
 はい、まったく失礼極まりないですね。「メールしちゃいました」などとおどけている場合ではありません。 まあ看護師というのは確かに女性が多いでしょうし、恋人が出来ても夜勤などがあるため時間が合わずに結局別れる事が多い、 などと「ちゅらさん」で戸田恵子さんも嘆いておられましたから、出会いが欲しいというのはよく判りますが。 しかし、「高校時代は新体操部」って、「タッチ」の南ちゃんみたいな女の子を想像してもらおうとでも思っているのでしょうか。 残念ながら、現実のスポーツ界には、マンガやアニメのように心・技・体に加えて容姿まで万人受けするような女性は、なかなか居ないものですが。 さらに、「一人暮らし」「自由の身」などと、暗に誘うような事を仄めかすのは逆効果かもしれません。 あと、「ごめんなさいww」というのは、用法を間違っているような気がします。 ちなみに、これはGoogleで検索するとヒットは約11件しかありませんでした。あまり受けなかったのでしょうか。

2005/02/14

 何でそんなに…。
 今日のはコレです。
Date: Sun, 13 Feb 2005 12:28:33 +0900
From: miki <wihtestarsmiki@yahoo.co.jp>
Subject: やっほぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!覚えてるかな?
To: wihtestarsmiki@yahoo.co.jp

みきだよぉぉ♪ってか忘れちゃったかなぁ?!
まぁいいやwここ最近連絡なかったから、みきから連絡しちゃったぁ☆
わっかるっかなっ?わっかるっかなっ?
まぁわからなかったら写メールでも送ってあげるからお返事くださいねぇ^^
まってまするぅぅぅ♪
 …何でそんなに元気なんだ?とツッコミ入れずにはいられないようなメールです。 Subject:の「やっほぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」に始まって、「♪」や「☆」が乱舞する本文、「わっかるっかなっ?」×2に、 とどめは「まってまするぅぅぅ♪」(「まする」?)と来たもんです。 個人的には、こういう元気いっぱいな女の子は大好きなんですが、From:とTo:が同じ、という時点で大きく減点です。 これが無ければ、大学時代にバイト先にいた同名の女の子かな?とか思わないでもないかも、かも、かも…。
 これはGoogleで検索するとヒットは約75件でした。

2005/02/17

 タダほど高いものは無い…かも。
 今日の面白メールは、またちょっと毛色が違うのが来ています。
Date: Tue, 15 Feb 2005 02:11:41 +0900
From: himemaruchan <himemaru@ybb.ne.jp>
Subject: Re:受信

山本梓さんが貴方を希望しましたのでメールを送らせて頂きました。
『今メールか電話できますか?できれば今日会いたいです。』
簡単なプロフィールを載せます。
28歳、年収1000万円以上。T158・B85、DカップW58、H86
貴方に紹介する事を山本梓さんに通知してあります。
http://www.pure1107.net/
貴方の登録(無料)確認後は山本梓さんに
貴方が登録をした事を通知するので、登録(無料)後は
山本梓さんから直接返事が来ます。
その為サイトを通す必要はありません。
無料登録をしてお待ちください。
http://www.pure1107.net/
 「山本梓」という具体的な人名、「貴方を希望した」という相手の心をくすぐるような言葉、「B85、Dカップ」というグラマラスなボディを想像させるような数値 (ただし、「大きさより形の良さ」を尊しとする私のような人間には通じませんが)等々、色々と気を引くような内容が並んでおります。 特に、「無料」をやたらと強調した後半部分は見物でしょう。 ただし、その全てに「登録」という言葉が付属しているのが問題です。 登録は無料でも、その後どんな名目でお金を搾り取られるか、判ったものではありません。 それにしても、28歳で年収1,000万円以上とは、この「山本梓」さんはどんなお仕事をされているのでしょうね (同姓同名のタレントさんがいらっしゃるようですが、流石に1,000万円は稼いでいないでしょう)。
 これは、Googleで検索するとヒットは約31件でした。山本梓さん、あまり人気がなさ気です。

 ニフティが、「ワープロ・パソコン通信サービス」の終了を発表しました。
 既に各ニュース・サイト等で報道されている通り、ニフティの「ワープロ・パソコン通信サービス」が2006年3月末日をもって終了する事が発表されました。 運営開始が1987年4月という事ですので、ちょうど20年で幕を引くという事になりますか。 これも時代の流れというものなのでしょうね。 かく言う私自身も、10年程前に一人暮らしを始めたのを期に「Niftyserve」に入会しました。 当時はMS-Windowsもまだ主流が3.1から95へ移ろうかという時期で、インターネットという言葉も殆ど普及してなくて、ネットと言えばパソコン通信が当たり前でした (と言うより、ネットという言葉自体使われてなく、皆「パソコン通信」と言っていた)。 その頃は、パソコン本体やモデムを買えば、「Niftyserve」のオンライン・サインアップ用のCD-ROMが付いてくるのが普通でした。 また、当時使っていたFM-TOWNSには、標準でオートパイロット機能やログ管理機能がある、結構本格的に使える「Niftyserve」専用の接続ソフトが入っていましたので、 「Niftyserve」に加入するのが一番手っ取り早かったのです (念の為、FM-TOWNSは富士通製なので、富士通が主体で運営していた「Niftyserve」に肩入れしていたのは当然でした)。 9,600bpsのモデムを買って、RS-232CインタフェースでパソコンFM-TOWNSに繋ぎ、専用の通信ソフトで初めて接続した時は、妙な感動を覚えたものです。 バイクやカメラ、アニメ関係のフォーラムに(あまりアクティブにではありませんでしたが)出入りしては、時折発生するフレームを眺めて楽しんだり、 たまには書き込みをしたり(ちょうどバイクを買い換えた事もあって、バイク関係のフォーラムには割と書き込みをしていた気がします)、 フリーウェアやシェアウェアをダウンロードしては、「雑誌の付録CD-ROMに頼らなくて済むなぁ」等と思っていたものです。
 ただ、それもせいぜい3〜4年程度のもの。 MS-Windows98の登場とともに、一気にインターネットの利用が普及すると、「パソコン通信」の魅力は一気に減少してしまった感があります。 「パソコン通信」で最もウェイトを占めていたのは、いわゆるBBS、「Niftyserve」ではフォーラムですが、それがNetNewsやWeb上のBBSサイトの普及に伴い、 より手軽で敷居の低い方に取って代わられてしまったという事でしょう。 情報が、各所のBBSに分散してしまうという問題も、Googleのような検索サイトの登場でさほどのデメリットにはならなくなり、 むしろ個人で立ち上げたBBSサイトに、気の合うメンバーだけが集まってくるというような、「パソコン通信」時代の草の根BBS的なサイトが増えるに従って、 「Niftyserve」のフォーラムのような大規模BBS自体が、その存在価値を失っていってしまったのかもしれません。 実際、私自身も、1998〜1999年頃にWin98マシンを購入したのを境に、「Niftyserve」はめっきり使わなくなってしまいました。 未だにIDだけは残っていて、月々210円の会費で「@Nifty」をごくたまにチェックする程度です。 この「@Nifty」は、「ワープロ・パソコン通信サービス」の終了後も継続するという事なのですが、さてどうしたものか、ちょっと考えてしまいます。

2005/02/22

 なんと申し上げればよいやら…。
 あの手この手、よくもまぁ考えつくなぁと思われる面白メールがくるものです。今日は二題。
Date: Sat, 19 Feb 2005 21:17:21 +0900 (JST)
From: 菜穂 <tomato_sand0213@yahoo.co.jp>
Subject: え?いつかな?

食事おごるってなに!?
そんな約束したっけ??
 してません。 まぁ、簡潔明瞭という点では評価できますが、さすがにこれは厚かまし過ぎるというか、勘違いし過ぎというか。 これは、Googleで検索するとヒットは約21件でした。 でもこれ、検索したサイトを見ていて気が付いたのですが、この文面ではどちら側が奢るのかはっきりしないんですね。 多くの人は(そして私も)、受け取り側が奢ると読み取ったようですが、菜穂さんの方が奢るという風に読んだ方もいらっしゃったようです。 そう言われれば、確かにそうも読めますしね。それなら返事を差し上げても良いかな。
Date: Sun, 20 Feb 2005 09:22:53 +0900
From: himemaruchan <himemaru@ybb.ne.jp>
Subject: Re2:再受信

山本梓さんより再度、貴方を希望しましたのでメールを送らせて頂きました。
『今日は会う事できませんか?…貴方を待ってる私は私はどうすればいいですか?
 援助しますのでいつならいいですか?直でメールして下さい。』
簡単なプロフィールを載せます。
28歳、年収1000万円以上。T158・B85、DカップW58、H86
貴方に紹介する事を山本梓さんに通知してあります。
http://www.pure1107.net/
貴方の登録(無料)確認後は山本梓さんに
貴方が登録をした事を通知するので、登録(無料)後は
山本梓さんから直接返事が来ます。
その為サイトを通す必要はありません。
無料登録をしてお待ちください。
http://www.pure1107.net/
 これは、2/17に記載したものの続きですね。 世の中、映画もゲームもヒット作の続編で溢れ、国会議員も二世議員が幅を利かせていますが、とうとうSPAMメールの世界も続編モノが登場するとは。 それにしても、「私は私はどうすればいいですか?」と言われましても(しかも「私は」の繰り返しが何か必死っぽい)、 「千歌音ちゃん、私、どうしたらいいのかな…?」としか答えようがありませんな。 また、Subject:も結構謎です。「Re2:」って、こちらから何か送ったわけではないのに…。 これは、Googleで検索するとヒットは約28件でした。

2005/02/23

 hi-hoの「迷惑メールフィルター」サービスを始めました。
 2/15から始まっていたサービスなのですが、 今日から始めました(はい、始まったのを忘れていたのでございますです)。 今使っているウイルス対策ソフト(Norton AntiVirus 2005)には、この手のメールフィルター機能がありませんので、とりあえず試しに使ってみよう、という事で。 これ、例えばウイルスバスターが持っている迷惑メール分類の機能のように、あらかじめSPAMメールのパターンが登録されている訳ではないんですね。 始めは、全てのメールが「通常メール」として分類されるようになっていて、サービスを開始しただけでは一切迷惑メールとして分類されません。 迷惑メールを分類するには、ユーザが設定ページにログインし、表示されたメール(=ユーザのメールアドレスに届いたメール)のリストを参照して、 一件一件「通常メール」か「迷惑メール」かを設定していく必要があるのです。 そうして初めて、以後に届いたメールから、 「迷惑メール」に設定したメールの特徴(どうやらメールの本文からキーワードを拾っているようです)に該当するメールを「迷惑メール」として分類するようになる、 という仕掛けです。 「迷惑メール」に分類されると、メールサーバ側でSubject:に特定の文字列(デフォルトでは“[MEIWAKU]”)が付加されますので、 ユーザのメールクライアントソフトで該当するメールをゴミ箱なり専用のフォルダなりに振り分けるようにすればいい訳です。 この辺りは、ウイルスバスター等で分類した場合と同様ですね。
 にしても、この「一件一件ユーザが設定する」というのは、数が少ない場合はいいですが、現在のように日に100件以上も迷惑メールが来るような場合には、かなり面倒です。 デフォルトが「迷惑メール」なら楽なのですが(迷惑メールの割合の方が圧倒的に多いので)、さすがにそうはいかないようで。 せめて、リストを全て一括で「迷惑メール」に設定できるボタンとかがあれば楽になるのですが。
 とりあえず、設定をどんどんしていけば認識率も上がるでしょうから、しばらく試用してみるつもりです。 「通常メール」と「迷惑メール」との割合とか、認識の正誤率とかをグラフで見る事が出来たりして、以前ウイルスバスターでやってたみたいに、 自分で件数を数えて集計する手間が省けるのは楽でいいです。

2005/02/26

 こーゆーのも一種の季節ネタと言えなくもないかも、かも、かも…。
 ちょうど受験シーズン真っ盛りという事でしょうか、こーゆーのも来ますね。
Date: Fri, 25 Feb 2005 10:24:06 +0900 (KST)
From: 【保健室】室井 <newsletter@ostashkov.com>
Subject: 県立青葉女子校新入学生への連絡【保険室より】

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
新入学生の皆様へ
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

新入学生の皆様、合格おめでとうございます。
当校では、健康に学業を推進していただくために
入学式の前に、性病等の健康診断を実施致します。

実施日:    3月23日(水)
受付開始時間: 午前10時〜
受付場所:   校門正面玄関前(銅像の有る付近)

当日の服装ですが、
必ずフロントホックブラを着用してきて下さい。
乳ガン検診と内診が有ります。

当日の注意ですが、
当日朝の朝食では、必ず飲み物を十分摂取してきて下さい。
コップ一杯(150ml)の検尿があります。
当然ですが、前日の「いけないこと(H等)」は控えてきて下さい。

↓詳しい事は下記のサイトで案内しています↓
http://www.zooming.biz/puni/?e91e4fdfdd1d325d32f9645a465b4989b455e5a03063bbbefe




























━ @レターズより ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
万が一18歳未満の方に届いた場合や登録解除をご希望の方はお手数
ですが、下記のアドレスよりアクセスしご自身でお手続き下さい。
【配信停止手続き】
http://ossi.ostashkov.com/regist/unregist?magid=1000510
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 うーむ、いつの間にか、私は「じょしこーせー」になってしまったようです。 以前にも、女子高の名前を使ったSPAMメールが来た事がありましたが、これもその類のようです。 それにしても、性病の心配までしなければならないとは、日本の高校も大変ですね。 確かに、未成年女子のクラミジア等の性病感染率は、最近急上昇しているらしいですし、このぐらいは必要なのかもしれません。 でも、乳ガンの検診があるからと言って、フロントホックブラが必要なのかは疑問ですが。 また、Subject:の「保険室」というのも謎です。 なんか、保険会社の営業さんがたむろしてそうで嫌ですね。 あと、やたら改行が入ったあとに、「万が一18歳未満の方に届いた場合」等という無粋な文言が追加されているのは、興醒めとしか言いようがありません。 だいたい、女子校の新入生と言うなら、絶対18歳未満だと思います。 これは、Googleで検索するとヒットは約53件でした。
Date: Sat, 26 Feb 2005 15:50:37 +0900
From: あおい <aoi_luluuf_oia@yahoo.co.jp>
Subject: はじめまして!

お初でございまぁす☆いきなりメールしてごめんなさい!あおいって言います。
最近大学の情報処理の授業で少しパソコンを覚えました♪
それでパソコンとか教えてくれる人探してたら…。
近い人発見しましたっ!ちょ〜っと前の書きこみだったけど、間に合うかな?
良かったら逢える場所を教えてください!
車持ってるのでどこでも行きますよ〜返事くれたら写メとか送りたいな☆
もし迷惑じゃなかったらお返事ください!楽しみに待ってます☆
あ、あとお料理が好きなので、好きな食べ物とか教えてほしいです。
あ、本当はHも大好きっ!お返事待ってま〜す♪
あおいでしたっっ!!

あおい<aoi_luluuf_oia@yahoo.co.jp>
 「近い人発見」って、あおいちゃんは、いったい何処にお住まいなんでしょうか。 「書きこみ」というのも何なのか不明ですし。 それに、大学の授業でパソコンを覚える、というのも今時は遅すぎるような気もします。 ていうか、別にネット上で探さなくても、同じ授業を受けている人に教えてもらえよ、と思ってしまいますが。 ディテールの煮詰めが不足していますね。 やたら「☆」や「♪」を使ったり、「Hも大好きっ」とか言ってもこれではダメですね。 これは、Googleで検索するとヒットは約64件でした。

2005/03/10

 もうすぐ春ですねぇ。
 と、昔の歌を思い出してしまうような暖かい日が続くようになりましたが、やはり春が近付くと、色々とおかしなものが出てくるようになります。 夜中に空ぶかししながら車やバイクで走り回るようなバカどももそうですが、迷惑メールも春が近付くと多くなるのでしょうか。
Date: Thu, 10 Mar 2005 13:24:00 +0900
From: 美香 <hevenluna@sweet.odn.ne.jp>
Subject: 着信アリ

【受信メール1件】届きました。
『名前』:美香
『年齢』:34歳
『職業』:自営業
『年収』:1800万円
『写真』:あり
『一言』:割り切りでも構いません。援助金は100万円用意しました。
     今日会えますか?
☆こちらから無料返信☆
http://jellybean.hosting-geomax.jp/secret.php?pr=123456
※現在、美香さんからの指名メールは貴方様への一通のみとなっております。
☆yahooアドレスなどフリーメールアドレスからでも登録できます☆

拒否の方
hevenluna@sweet.odn.ne.jp
 何となく、携帯電話に届くのと同じような感じのメールです。 それにしても、何故「美香さん」が私を指名したのか、どこで私のメールアドレスを見つけ出したのか不気味です。 Subject:が、有名なホラー映画のタイトルと同じ、というのが不気味さを倍増しています。 たとえ拒否メールであっても、こんな所に返信したらどんな呪いを受ける事になるか、判ったものではありません。
 これは、Googleで検索するとヒットはありませんでした。名前違いのは何件かあるようですが。
Date: Thu, 10 Mar 2005 15:35:19 +0900
From: 45moe_moe_sister_mailaa@hotmail.com
Subject: ☆*:-可愛い妹が欲しくありませんか?-萌ぇCLUB-:*☆

〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
毎日一人で寂しい方や、恋人や奥さんととマンネリ気味の方に朗報です!
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
私共のグループでは昨年お兄ちゃんの欲しい甘えん坊で寂しがり屋さんの
女性の募集を今回と同様に行いました!

そ┃の┃結┃果┃、┃な┃ん┃と┃!┃
━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛
♪♪┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓♪♪
┏━━┫全都道府県で951名の登録がありました!┣━━┓
┃★☆┗┳━━━━━━━━━━━━━━━━┳┛☆★┃
┗━━━┛↑↑↑↑↑↑女性のみ↑↑↑↑↑↑┗━━━┛

そこで、今回緊急に妹の欲しい男性を募集しております!
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
━━━━━━━━━━━━
●●関係はそれぞれ!●●
━━━━━━━━━━━━
★□□□□□□□□■□□□□□□□■□□□□□□□■
□★☆★本当の兄妹のみたいに甘えられたい!!★☆★□
□☆★兄妹の禁じられた恋愛体験をしてみたい!!★☆□
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あなたのお好きなようにお楽しみ下さい!

年齢も10代〜30代と幅広い甘えん坊の女性がいます!
ご観覧無料ですのでぜひ一度覗いてみてください

_.:*~*:._.:*~*:._.:*~*:._.:*~*:._.:*~*:._.:*~*:._.:*~*:._.:*~*:._


興┃味┃を┃持┃っ┃た┃方┃  
━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛
下記アドレスに貴方の逢いたい地域を送ってね☆
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
moe_moe_sister_mailaa@yahoo.co.jp



興┃味┃の┃無┃い┃方┃  
━┛━┛━┛━┛━┛━┛
下記アドレスに空メールを送信してね☆

moe_moe_sister_mail_ng@yahoo.co.jp

               ∧ ∧
               (・v・)
たくさんの登録待ってますね☆( m m )
 世の中には、「妹萌え」の人、あるいは「妹属性」のある人が少なからずいるものと思われます。 だからこそ、「シスター・プリンセス」は大ヒットしたのでしょうし、ギャルゲーやエロゲーのヒロインには妹や義理の妹、妹的な立場の女の子が溢れ返り、 ギャルゲーのフォーマットを持った漫画やアニメにも同様の女の子が定番と化しているのです。 そこに目をつけたこのメールは、なかなか市場の需要というものをよく研究している(ただし偏った市場ですが)とも言えます。 ただ、この「妹萌え」というものは、あくまでゲームやアニメでのフィクションの中での話だからこそ、安心して萌える事ができるのです (「そんな事はない」という方もいらっしゃるかもしれませんが、それは私の関知する所ではありません)。 実際にはいない女の子の可愛らしさ、健気さを愛でる所にこそ、「妹萌え」の神髄があるのです。 たとえ「可愛い妹が欲しい」と思っても、それは愛でる為であり、決して性行為の対象とする為では無いのです(何を必死に主張しているのだ)。 実際にこれから手をかけようとしている女の子に、「お兄ちゃん」などと呼ばれてその気になる男がいるとしたら、それはただの鬼畜でありましょう。
 という訳で、このメールは目の付け所は悪くないですが、おそらく企画倒れになると思われます。 そのせいか、Googleで検索するとヒットはありませんでした。
Date: Thu, 10 Mar 2005 16:23:36 +0900
From: "@~T " <nakagawa_misa@hi-ho.ne.jp>
Subject: 修正の件です。

先日お話したHP修正ですが
遅くなりましたが、やっと完成しましたので確認して下さい(^−^〃)
http://sugarmixer.net/?I

全然ダメって却下されると思いつつ、がんばりました(/д\)

本音は喜んでもらえると有難いです♪
仕上がり遅くなってごめんなさいm(__)m

再修正個所等何かありましたら連絡下さいネ♪

♪中川♪
 どうやらこの「♪中川♪」さん(何てお読みすればよいのでしょう?)は、所謂Webデザイナーをされているようです。 ですが、まだ修正がかかるかもしれないようなページを公にしてしまったり、このようなビジネスメールに顔文字や「♪」を多用するようでは、 とてもまともな仕事ができるとは思えません。 もし私がクライアントであれば、この人には二度と仕事は頼まないでしょう。 アドレスが「misa」となっているのでおそらく女性(それも若い)なのでしょうが、最低限のビジネスマナーも修得していないようでは、社会人として失格です。
 ちなみに、この「@hi-ho.ne.jp」というアドレスはおかしいです。 hi-hoのメールアドレスは、必ずサブドメインというか、サーバ名が入りますので、「@xxx.hi-ho.ne.jp」という形式になる筈です。 Received:ヘッダを見ますと、案の定、hi-hoとは全然違うアドレスから送信されていました。 From:を詐称するとは、ますますこの方とは仕事のみならず、プライベートでの交際もお断りしたくなりますね。
 これも、Googleで検索するとヒットはありませんでした。
Date: Thu, 10 Mar 2005 17:12:45 +0900
From: 坂本あずさ <azusa_sweet7@yahoo.co.jp>
Subject: あの〜?

メールくれましたよね?最初は迷惑メールかと思ってたんだけどよく見たらそんな変なアドレスじゃないのでメール返してみたんですが、
以前どちらかのチャットか何かでお話したかたですか??
 このタイプの、ストレートな「被害者装い型」のメールは、ずい分久し振りに見たような気がします。 あんまり久し振りなので、思わず返信してしまいそうになりますね。 でも、「変なアドレスじゃないのでメール返してみた」という人のアドレスが、捨てアドレスとしてよく使われるYahoo!メールのアドレスでは、全く説得力がありません。
 これは、Googleで検索するとヒットは約1件でした。
Date: Thu, 10 Mar 2005 19:15:14 +0900
From: kobayasi makoto <makoto_kbjp@ybb.ne.jp>
Subject: [meiwaku]数学の新学習法

各位様
私は,中学生・高校生に数学をおしえているものです。
一人で数学を学習していて,わからないところができたとき,FAXを利用してその
問題をFAXに書いて私のところに送信してくれたら,解答・説明・などを書いて,
すぐにFAXで送り返します。
数学は,図形や記号が多いので,FAXにするのが最もよい方法です。
FAXは,電話があれば,全国どこにいても,送受信できます。
どうか,貴社で働いている社員の皆さんのお子様の数学の学習にこのような教室があ
ることをお知らせいただきたく思います。
当教室のホームページも展開していますのでご覧ください。
Makotokbより
http://www.geocities.jp/makoto_kbjp1/Faxroom.html
 これはまた、今までになく真面目な内容です(迷惑メールなのに)。 Subject:にある“[meiwaku]”というのは、hi-hoの迷惑メールフィルターが自動的に付加した文字列です。 これ、実際にホームページを用意していたり、「学びサーチ」にも登録されてたりと、活動そのものはまともなようなのですが…。 それにしても、「貴社」とあるように、法人を対象としているようなのですが、何故私のアドレスに送付してきたのでしょうか。謎です。
 これは、Googleで検索するとヒットは約13件でした。いわゆる、SPAMメールを晒しているサイトではなく、上記の「学びサーチ」のような、 教育関係のポータルサイトが多いようです(迷惑メールなのに)。

2005/03/15

 フィッシング詐欺、再び。
 今度は、UFJ銀行を騙るフィッシング詐欺のメールが来ました。
Date: Tue, 15 Mar 2005 05:28:44 +0000
From: Verify <admin@ufjbank.co.jp>
Subject: UFJ

Untitled Document UFJ銀行ご利用のお客様へUFJ銀行のご利用ありがとうございます。
このお知らせは、UFJ銀行をご利用のお客様に発送しております。この度、UFJ銀行のセキュリティーの向上に伴いまして、
オンライン上でのご本人確認が必要となります。この手続きを怠ると今後のオンライン上での操作に支障をきたす恐れがありますので、一刻も素早いお手続きをお願いします。https://www.ufjbank.co.jp/ib/login/index.htmlまた、今回のアップデートには多数のお客様からのアクセスが予想されサーバーに負荷がかかるため、下記のミラーサイトを用意しております。上記のリンクが一時期不可能になっている場合は、
下記をご利用ください。https://www.ufjbank.co.jp/ib/login/index2.html https://www.ufjbank.co.jp/ib/login/index3.htmlお客様のご協力とご理解をお願いいたします。UFJ銀行
 以前来たVISAの名前を騙ったメールに比べると、見た目が全然なっていません。これは、 こちらのItMediaの記事にあるように、元はHTMLメールだったためのようです。 UFJ銀行では、既に注意を呼びかけるページを設置しています。 また、Received:ヘッダに記述されているIPアドレスをドメイン名 / IPアドレス検索サービスで調べてみますと、 上記のItMediaの記事にもあるように、中国のアドレスである事が判りました。 それ以前に、Subject:が「UFJ」だけであるとか、Date:ヘッダのタイムゾーンが「+0000」であるとか (普段UFJ銀行から来るメールのタイムゾーンは、「+0900」になっている)を見れば、明らかに偽物である事が判ります。 更に、私のようにHTMLメールを解しないメールクライアントソフトを使っている場合は、URLの文字列をそのまま使用するため、別のサイトに誘導する事もできません。 こういうメールを見るにつけ、Outlook等のようなHTMLメール対応のソフトなんて使うもんじゃないなぁ、というのを実感します。 以前、ファイル交換ソフトを作った人が、著作権違反幇助の罪で告発された事がありましたが(そう言えば、あの裁判は今どうなっているんだろう…)、 HTMLメール対応のソフトを作ったソフトメーカも、フィッシング詐欺幇助の罪で告発しないといけないのではないでしょうか。
 で、VISAの時と同様、気になるのはメールアドレスが流出しているのではないか、という点です。 こちらのImpressのインターネット・ウォッチの記事によりますと、 みずほ銀行の名前を騙ったメールも出回っている模様ですが、こちらは私の所には来ていません。 そして、私はUFJ銀行のネットバンキングを使っていますが、みずほ銀行のは使っていません。 これは、各銀行と取引がある人のメールアドレスを含む名簿が出回っている、という事なのではないでしょうか。 非常に不気味です。大丈夫か、UFJ銀行。合併前だからと言って、気を抜かないでくださいよ。

2005/03/19

 「妹」が流行っているのでしょうか?
 今日の面白メールは、またもや「妹モノ」です。アニメやゲームだけでなく、この業界でも「妹」が流行りなのでしょうか。
Date: Sat, 19 Mar 2005 04:50:50 +0900 (KST)
From: おにいちゃんへ <newsletter@ostashkov.com>
Subject: Re:>なんだか最近からだの調子がおかしいの

おにいちゃん!! たすけてぇ〜

友達のユミコから良いバイトあるよって紹介してもらったんだけど
渋谷で待ち合わせて話を聞いたら「写真取らせてくれ」だった
別に身体を触られないという条件で撮影したのね。

実際の撮影っですごく興奮しちゃって、
その後、カメラマンの人と1回キリの約束で初体験しちゃったよ。

でも、Hってやっぱすごくいいのね。
もう一度合って、今度はやらしい事まで撮影お願いしたの。
顔は出さないでって約束したのに、
私の顔がモロに出ていると友達から電話があってビックリ

その時の写真は、[まきchan]で
http://www.zooming.biz/zukan/?6d19feeb891fc268a11c700488da605ed76130d6f246322dd5
にあるんだって。

その日から寝る前になると、
身体が熱くなって眠れなくなって
自分でHしようと思っていろいろ試したんだけど、
なんだかむずかしくって気持ちよくならないの。

ひとりHのきもちよくなる方法
3年生の時に教えてくれたんじゃなくて
もっともっときもちよくなるいやらしい方法おしえて!

今日はエリカおうちに1人で居ます
おにいちゃん、今からおうちで待ってるから来て!


























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 またもや、果てしない改行の下に、興醒めするような文言が追加されています。 しかも、「身に覚えのない配信はいたずらの可能性がございます」って、身に覚えなんかこれっぽっちもございませんですよ。 だいたい、この「エリカ」なる妹さんは、すぐ写真(おそらく裸の)を撮らせるは、カメラマンとヤッてしまうは(それも初体験で)、 更に本番写真まで撮らせるはと、とんでもない素行不良娘です。 そもそも、「3年生の時に教えてくれた」って、この「エリカ」の兄は、妹にナニを教えているのでしょうか。 こんな、ピンク小説に出てくるような淫乱兄妹は認められません(って、だから何を必死に主張しているのだ)。 これは、やはり興醒めするような文言が追加されているせいか、Googleで検索するとヒットはありませんでした。

2005/04/06

 季節ネタです。
 桜も開花し、季節が良くなってくると、気になるのはゴールデンウイークの予定です。 で、面白メールにも、ゴールデンウイークを意識した内容のものが出てくるという…色々と考えるものですね。
Date: Tue, 05 Apr 2005 10:38:08 +0900
From: カズ(旅行案内です) <kazu_ryokou@yahoo.co.jp>
Subject: どうしたらいいとおもう?


GWの旅行日程決定しました。

場所   : 軽井沢
日時   : 4/29〜5/2
参加費用 : 1人5,000円

その他詳細については追ってご連絡させていただきます。

友人・家族など誘ってくださって結構ですので
4/10までに出欠の連絡をお願いします。

連絡用BBS
 件名で「どうしたらいいとおもう?」とか書いておいて、本文には、相談するような内容が何も書かれていないのが間抜けです。 決定済みの事項と、後日の連絡を予告する文言のみ。 もしかして、誰を誘うか相談したいというのでしょうか。謎です。 また、「連絡用BBS」と書いておきながら、BBSのアドレスも何も書かれていないのがバカ丸出しです。 送信元も、Yahoo!のアドレスを装っていますが、Received:ヘッダを見ると、実際にはdionのサーバから送信されている事もまるわかりです。
 それにしても、4/29〜5/2の三泊四日の旅行で、一人当たり5,000円しかかからない、というのは安いですね。しかも、場所は軽井沢です。 季節柄、訪れる観光客も多いでしょうに、いったいどういう内容の旅行なのでしょうか。これも謎です。
 ちなみに、これはGoogleで検索しても、ヒットしませんでした。

2005/04/28

 最近つまりません。
 相変わらずSPAMメールは多く、一日当たり160〜180件ぐらい来ていますが、ほとんどが英語か謎の漢文かで、日本語のメールは極僅かです。 それも、あからさまな勧誘メールや、今までに見たようなものばかりで、「面白メール」と言えるようなものは最近全くありません。 で、たま〜にこーゆーのが来ると、つい載せたくなってしまう訳ですが…。
Date: Wed, 27 Apr 2005 20:35:01 +0900
From: kazumi_sunshine@yahoo.co.jp
Subject: 待ってるね

初めまして、メールしました。★かずみ☆だよ(*^ー゜)/
突然のメールでびっくりさせちゃってごめんなさい。
出会い系初心者なんですけど友達に教えてもらいながら
なんとか書き込みしてみました。ご近所っていうくらいだから
近いんですよね?
もしよかったらメール交換とかできたらいいなぁと思って
時間経ってるからもう相手いますか?
22歳独身・カレシ無し・小柄な私ですが(>_<)
お返事ちょっぴり期待してます。

今パソコン勉強中なので付き合ってもらえると嬉しいです。
本当は携帯のほうが楽なんですけどね。
 既にこれと言って目新しい所も無い、「出会い系で見た」パターンのメールなんですが、まあちょっと可愛いかな、と思います。 特に、「かずみだよー」という所が、「ARIEL」というライトノベルに出てくる主役の女の子の一人の言い方に似ているので、ちょっと気に入ってしまいました。 このメールも、From:は「yahoo.co.jp」になっていますが、Received:ヘッダを見ると、実際にはyournet.ne.jpというドメインから送られています。 しかし、何でこうYahoo!のアドレスが騙られる事が多いのでしょう?

 hi-hoの利用料が値下がりしました。
 今月請求分から、hi-hoの利用料が、何故か値下がりしていました。 クレジットカードの利用明細書が来て初めて知ったのですが、前回まで3,648円だったのが、54円値下がりして3,594円になっていました。 私が加入しているのは、「まとめてADSL-eコース」の8Mなので、hi-hoのサイトによれば料金は3,650円の筈。 実際には、税込み金額の端数によって多少請求額が異なるそうなので、前の金額ならまだ判るのですが、さすがに50円以上も端数の誤差が出る訳がありません。 さりとて、hi-hoのサイトには、料金改定のお知らせ等は何も載っていませんし…NTTの回線使用料が値下がりしたのでしょうか…謎です。 まあいきなり値上げされるよりは良いのですが、何も告知無しに料金が変わるのは気持ち悪いですね。

2005/06/01

 アクセスカウンタ2,000突破おめでたう記念。
 …いやまあ、この程度の数で何を、という気もしないでもないですが、一応キリも良いですし(その割には中途半端に過ぎてますけど)。 アクセスログなどというものを取っていませんので、一体どなたがご覧になっているのかは判りませんが、見てくださった方・見てくださっている方に御礼申し上げます。 拙い上に、比較的マメに更新しているのはアニメのページだけ、そもそも誰かに読んでもらう事を前提にしていない、という状態ですが、 まあ今後もネットの片隅で細々と続けていこうかと思っております。
 でも、カウンタの半分以上は自分だろうなあ。 日に一度は、念の為悪人に改竄されていないかどうか確認してますし、更新した時は必ず確認してますし、そこでミスがあったらまた更新して確認しますし…。 一応、同じ所から続けてアクセスしても、カウンタが増えないようにはしていますので、自分以外の誰か(あるいは何か)が見てくれない限りカウンタは上がりません。 なのでまあ、カウンタの半分・1,000回ぐらいは自分以外の誰か(あるいは何か)が見てくださっているのだろうと。

 何故かプロットを書いてみました。
 最早、ADSLともPCとも全然関係ない話になってしまうのですが、何年も前からずっと頭にある物語のイメージがありました。 まったく形にはなっていないのですが、その物語から派生して、最近一つのプロットを思いつきました。 ジャンルとしては、ファースト・コンタクトもののSFでしょうか。 本当にただのプロットなので何にもなりませんが、似たような作品をいつか見つけた時に、「私も同じ事を考えていたんだよー」と言いたいなー、という…それだけです。
 以下、そのプロットです。

 西暦200X年某月某日。地球の衛星軌道上に、巨大な物体が出現した。直径が1,000kmもあろうかというその球状の物体は、なんと、異星人の宇宙船だったのだ。 異星人は、全地球人類に向けて、次のような提案を行なった。
「結論から言おう。我々に第四惑星を譲っていただきたい。
 我々は、遥か彼方の故郷の恒星系から、何百年もの時間をかけて宇宙を渡ってきた移民団だ。 我々の故郷は、我々が住む事が出来なくなってしまった。 その為、我々はこの移民船を建造し、新たな故郷となる星を求めて宇宙を流離ってきた。 そして、とうとう貴方がたの恒星系を発見した。 正直に言うと、貴方がたの住む第三惑星に住まわせていただきたい。 第三惑星は、重力・大気・気候等、我々の故郷と条件が非常によく似ているからだ。 しかし、それではきっと貴方がたとの間で争いになるだろう。 貴方がたの人口は多く、快適に居住可能な地域は限られている。
 更に旅を続け、他に居住可能な恒星系を探索する事が最良の選択である事は判っている。 だが、我々には時間が無い。 あまりにも長く、過酷な旅を続けてきた結果、我々の船は疲弊しきっている。 また、出発の時には数百万を数えた我々も、長きに渡る閉鎖された環境での生活の結果、現在では僅か数万にまで減少してしまった。 今までの旅の経験から言って、このままでは、次に居住可能な恒星系を発見する前に、我々は滅亡してしまうだろう。
 そこで、我々は第四惑星に注目した。 調査の結果、我々の惑星改造技術を持ってすれば、我々が居住可能な状態に改造する事が可能だと判明した。 幸い、貴方がたは未だ第四惑星に到達出来るだけの技術をお持ちではないようだ。 我々が第四惑星に移住しても、あと何百年かは、貴方がたとの間で問題が起きる事はないだろうと判断する。 それまでの時間が、我々と貴方がたとの間に、何らかの友好関係を構築する事を可能とするだろうと判断する。
 我々の提案は以上である。色好い返答を期待する」
 人類の議論は、紛糾した。
 異星人の言うように、現在の人類の科学力・技術力では、第四惑星=火星までは、ほんの僅かな人数をようやく送り込めるかどうか(それも何年もかけて)の力しかない。 どういう返答をしようとも、異星人達が火星に移住する事を止める事は、結局不可能だろう。 例え核ミサイルを撃ち込んでも、遥か彼方の宇宙から巨大な宇宙船を仕立ててやって来て、火星を改造する、と言う異星人に対して、有効な打撃を与えられるかどうか。
 それに、異星人は、人類を滅ぼしに来たのでも、この地球を侵略しに来たわけではない。 故郷を失った難民であり、このままでは種族ごと野垂れ死ぬしかない、同情すべき存在である。 また、通信映像に現れた姿を見る限り、外見は地球人類と酷似している。 「提案」の内容を見る限り、道徳心や善悪の基準といった、精神的な面でも地球人類とそう大きく違いがあるとは思えない。 異星人の言う通り、時間さえ充分なら、友好的な関係を結ぶ事は可能ではないだろうか。
 しかし、異星人の「提案」を、額面通りに信じてよいのか。 異星人達が、自分達に不利な虚構をわざわ伝えるとは思えないので、滅亡しかかっている、という事は事実と思っていいだろう。 だが、火星に移住し、そこで繁栄し、充分力を蓄えてから、改めて人類に戦いを挑んでくるつもりではないのか。 異星人の本当の目的は、やはり地球侵略にあるのではないのか。
 そうは言うが、では、現在の地球人類に、異星人をどうこうできるだけの力があるのか。 何も出来ないのであれば、ここは、人類の方も力を蓄える為の時間が必要であろう…

 と、まあこんな感じです。何か「コンタクト」みたいな感じになってしまいましたが。 もし、あの作品の異星人達ほどには神に近くなく、存在も曖昧ではない異星人が居たら。 もし、現代、すぐ近くに侵略目的ではない異星人が住み着いたらどうなるか。人類はどうするか。 そういったシミュレーションができれば面白いかな、という所が発端になってます。
 しかし、実際、こういうプロットを書いておいたとして、同様の作品が見つかった場合、「こちらが先」というのを証明するのは難しいですね。 タイムスタンプなんて、いくらでも変更する事ができますし。

2005/06/04

 Netscapeが落っこちます。
 最近、Web上のフォーム入力で日本語を入力していると、いきなりNetscapeが異常終了する事が多くなりました。 色々試してみて、どういう条件で発生するのかが大体絞り込めました。

 こういった、特定の文字列に依存するような不具合は、その文字コードに何かあると考えるのが自然でしょうが、charsetに依存しないというのが謎です。 ちなみに、「主従」の文字コードは、Shift-JISでは、8E、E5、8F、5D(全て16進数)になるようですが…。
 それにしても、入力予測を使わないわけにはいかないので、この不具合はかなり痛いです。 Japanistは、モノは良いのですが、いまいち他のアプリとの相性が悪いような気がします。 ATOKにも入力予測みたいな機能があるそうなので、乗り換えも検討しようかな、と思い始めたりしています。

2005/06/07

 Netscapeが落っこちます。その2。
 あれから色々試してみた結果、原因は、NetscapeでもJapanistでもなく、フォントの問題である事が判りました。 「特定の文字」を「特定のフォントを使っている時」に入力すると、そのアプリケーションが異常終了するのです。
「特定の文字」とは「十」や「従」等、「特定のフォント」とは「FixedSys」や「MS UI Gothic」等である事までが判りました。 しかも、Japanistで入力した時だけではなく、入力フィールドにペーストした場合や、「特定の文字」が含まれているテキストファイルを「秀丸」で開き、 フォントを「特定のフォント」に変更した場合等にも発生します。 また、アプリケーションが異常終了しない場合でも、「出」が「遅」に化ける、といった不具合も確認しています。 問題の起きる文字を見ると、どうやら、文字コードが「0x8Fnn」の文字(音読みが「しゅ」や「じゅ」の辺り)で不具合が発生しているように見えます。
 しばらく前から、「SETI@home」で表示されるフォントがおかしくなったり、タイトルバーの「最小化」「最大化」等のボタンが化けたりするといった、 フォントに関する不具合が発生していたのですが、どうやらフォントの一部が壊れたか何かしたのかもしれません。 とりあえず、フォントキャッシュを削除したりといった対症療法は一通り試してみているのですが、Windows自体も異常終了する事が多くなってきていましたので、 システムそのものが不安定化しているようです。
 2004/09/21付けで書きました、NAVの不具合が発生して以来、だんだん不安定さの度合いが酷くなってきていましたが、そろそろヤバいかも。 JapanistやNetscapeに対する信頼は回復したものの、今度は、OSを再インストールするか、いっその事新しいマシンに買い換えるか、新たな悩みが発生してしまいました。

2005/07/12

 Yahoo!がまたやらかしてくれました。
 何かもー、「とんでもない」では済まないような、ほとんどヤクザかと思うようなお話。毎日新聞のサイトから。

  ヤフー:「ネット詐欺」通報無視 オークション不正出品、被害女性に手数料請求

 で、その「続編」がこちら。やはり毎日新聞のサイトから。

 ヤフー:ネット競売詐欺出品の被害女性に誓約書要求

 さすがYahoo!、開いた口が塞がらないぐらい素敵な対応ですね:-P
 確かに、この被害者女性にも、パスワードを盗まれていないか(何がインストールされているか判らないネットカフェ等でパスワードを入れたりとか、 自分のパソコンにスパイウェアが忍び込んでたりとか)とか、IDから推測され易いパスワードにしていなかったかとか、見直すべき点があるのではないか、と思います。 単純に、この女性が一方的な「被害者」と言い切れない(少なくとも記事を読む限りでは)面もあると思います。
 しかし、「メールで数回通報」したにも関わらず無視しておいて、取り消し手続きをした途端に料金請求はしっかり行なうとか (「従業員が顧客情報を悪用する可能性を考え、利用者に代わって出品の取り消しなどができるシステムにはしていない」というなら、 何故通報された時にその旨をこの女性に伝達しなかったのでしょうか。通報メールを無視していたか、元々メールに目を通していないとしか思えません)、 Yahoo!自身が「以前は、利用者のパスワード管理の問題が不正出品の原因だったが、最近はそればかりではないことが分かった」事を認めていながら、 IDを利用された者が一方的に悪いと認めさせるような「誓約書」(今は「依頼書」らしいですが内容は同じらしい)への同意を求めるとか、 あまりにも対応が一方的かつ高圧的なのは、いかがなものでしょう。
 更に気になるのは、「弊社では単独で調査、状況検証などを行うことはできない」と、この女性へのメールに堂々と記述している事です。 これでは、Yahoo!内部で、IDやパスワードを閲覧できる権限を持っている人間が、その立場を悪用して今回のような事件を起こしたとしても、 Yahoo!自身は何も対処できない(あるいは対処する気がない)、という事なのではないでしょうか。 この会社は、いったい何を考えているのでしょうか。以前起こした、460万件もの情報漏洩事件に何も学んでいないのでしょうか。
 で、ちょうどいい機会なので(?)、大分前に取得してほったらかしにしていたYahoo! IDを削除してしまいました。 まー、有料化されて以来オークションも使わないし、掲示板も読むだけになったし、メールも利用していないしで、IDを持っている意味も無くなってたんですけどね。 IDを持っているだけならただとは言え、何時誰に悪用されるか判りませんから。
 そー言えば、今年の正月に帰省した際に、母に、「申し込んだ覚えが無いんだけどこんなん来た」と、「おとくライン」の契約書(?)を見せられました。 すぐに兄が電話して確認したのですが、その時は、「確かに申し込まれている」と言われて、やむなく契約をそのままにしたのですが、 例の「おとくライン」に関する問題がある事を知ったのは、それからすぐ後の事でした。 今にして思えば、言葉巧みに電話で無理矢理契約させられたんじゃないか、という気がしています。 何の証拠も無いので、今さらどうしようもありませんが。 まあ、気分が悪いだけで、実害が無い(余分にお金を取られたりする訳では無い…筈)事がせめてもの救いでしょうけど。
 で、笑ってしまうのが、この記事がYahoo!のニュースにも転載されている事。

 一つ目の記事
 二つ目の記事

 Yahoo!のニュース記事は、数日〜一週間ぐらいで消えてしまいますので、上記のリンク先の転載記事もすぐ消えてしまうでしょうが。 自らの、ヤクザ紛いの行為が掲載されている記事を自サイトに載せるとは、正直なのかバカなのか…。

2005/07/20

 デジタルレコーダーはTVCMの敵か味方か。どっちでもいいけど。
 最早、ただの雑記と化してきたようなこのページですが、まあまるっきりPCとは関係ないとも言えないだろう、という事で。
 VTRが普及し始めた頃から言われていた話ではありますが、HDDレコーダーやDVDレコーダーなどのデジタルビデオレコーダー(以下DVRとします)の普及によって、 TVCMがスキップされ、TVCMの価値が下がる(もしくは下がっている)という調査結果が幾つか出されているようです。 一方で、影響は無い、とする調査結果が、2005/07/19に電通から出されました。

「DVR普及がテレビ視聴に与える影響について」2005年7月19日 (株)電通 メディア・コンテンツ計画局 開発部(PDF)

「レコーダーでCM認知は下がらない」──電通が反論(ITmedia)

 この報告書における「DVR」とは、「ハードディスク内蔵録画機の総称」という事なので、DVDのみのレコーダーは含まれていないようです。 また、TV録画機能があるPCが含まれているのかどうかも不明です(多分含まれていないのではないか、と思いますが)。
 まあ、広告代理店大手の電通が出した報告書、という事なので、話半分ぐらいに見ておくのが良いような気もしますが、それにしても、この報告書は意味不明です。

・DVR所有世帯の総テレビ視聴時間に占めるライブ視聴時間比率は88%で、依然として総テレビ視聴時間の大部分を占めている。
 いきなりこんな結論を持ってきていますが、後の本文(p.17)を読めば判る通り、これは英国での調査結果です。 同p.17に、異なる調査方法によると乖離した調査結果が出る、とか、「海外レポートが前提とする条件は、日本のビジネス環境にそぐわない」(p.10)、とか書いているのに、 その海外での調査結果を、参考としてではなく、主題の結論として、それもトップに持ってくる、というのは理解に苦しみます。 もちろん、この報告書自体は、日本国内に限定したものではありませんが、それでも日本語で書かれている以上は、主に日本国内に向けて発信した物である事は明らかです。 にも関わらず、自らが「日本のビジネス環境にそぐわない」と明言している海外(それも英国一国)の調査結果を、さも普遍的な結論であるかのように、 それも報告書の先頭に記述するのは、どう考えてもまともな書き方では無いと思います。

・DVRによってCM認知は下がらない。
 「CM認知率分析の結果、DVR所有者の認知スコアは総じて非所有者のスコアを上回る」との事ですが、そもそも「CM認知率」の定義が不明です。 p.8には、「CM認知率分析」として、「関東地区630人×2系列を対象に毎月40事例について認知レベルを分析」と書かれていますが、 「40事例」というのが具体的にどんな事例なのか(そもそも「事例」って何? 40種類のCMって事か?)、「認知レベル」とは何なのかが不明です。 p.19には、「認知パターン典型例」というグラフが載っていますが、「認知パターン」とは何なのか、何を持ってこのグラフが「典型」であると判断したのか、 だいたいこのグラフは一体何について示しているのか、一切不明です。
 要するに、この報告書には、「DVRによってCM認知は下がらない」という結論の根拠となるものが、何ら具体的に示されていないのです。 これでは、報告書の体を成していません。大学のレポートや卒論でこんなのを出したら、一発で不可になるのではないかと思います。 これが、この報告書の作成者の能力不足のせいなのか、あるいは都合が悪い結果しか出なかったので結論を捏造したのかは判りませんが、 いずれにせよ、この報告書は、作成者の単なる「感想文」以上の価値は無いのではないでしょうか。

・国内DVR所有者のライブ視聴状況(p.18)
 ここでは、DVR所有世帯のライブ視聴時間が、DVR非所有世帯の93.4〜94.8%である、という調査結果を基に、 「この差異が現行テレビ広告ビジネスに与える影響はごく軽微と考えて差し支えないだろう」という結論を出しています。 しかし、その一方で、「DVR利用が直接的な契機となりライブ接触時間(※注:「ライブ視聴時間」の間違いか?)が減少したのかという判断は差し控えるべきであろう」 とも述べています。 一体、影響が有るのか無いのか、どっちなんでしょうか?
 それに、「現在のDVR世帯普及率が15%程度であることを考慮すれば」とありますが、DVRの普及率がいつまでも15%程度に止まっている筈はありません。 これが50%になり、更にVTR並の90%超になった時にどうなるのか、考察する事はしないのでしょうか。 今さえよければ良いのでしょうか。この「ごく軽微」という結論にどれほどの意味があるのか、正直言って全く判りません。

・録画機がテレビ視聴に与える影響の考え方(p.11)
 ここでは、「DVRはユーザの日常的なテレビ視聴行動にどの程度溶け込んでいるのか」を明らかにしようとしています。 要するに、DVR所有者が、DVRの特徴の一つである、「追っかけ再生」をどのくらい行なっているのか、という事を明らかにしようとしているようなのですが (「追っかけ再生」の場合は、TVCMがスキップされるかもしれないから)、その調査方法が意味不明です。
 「比較的ハイスペックな機種のユーザを選定し」とありますが、「比較的ハイスペック」とはどういうスペックなのかがまず不明です。 なので、DVR所有者のうち、どういうユーザが対象になるのか、そのユーザはどのぐらいの比率なのかが不明です。 調査対象者が不明な調査結果など、何の意味も持ちません。
 そもそも、何故「比較的ハイスペックな機種」に絞る必要があるのでしょうか。 「追っかけ再生」なんて、DVRの基本的な機能の一つであり、どんな低スペックの機種であっても、HDDレコーダーであれば必ず搭載されている機能です。 機種を絞る必要性なんてありません。 また、最後に「DVRを所有していてもその機能の全てを使いこなしているユーザは限られていると思われる」と記述していますが、これも意味不明です。 「追っかけ再生」をしていないと、「機能の全てを使いこなしている」事にならないのでしょうか。 昨今のDVRのトレンドの一つとして、いわゆる「おまかせ録画」というのがあります。 これは、とりあえずユーザが観たそうな番組を片っ端から録画しておいて、ユーザはその中から観たいものだけを観る、というスタイルです。 各社がこういう機能を搭載してきている(マニュアル重視の東芝RDシリーズでさえ、最新機種では搭載してきています)という事は、需要が高い機能なのでしょう。 こういう使い方をしているユーザは、「追っかけ再生」をする割合は少ないのではないでしょうか。 むしろ、「追っかけ再生」というのは、都合によって番組を先頭から観れなかった場合に「仕方無く」使用する機能 (もちろん、それができる事は、VTRに比べてDVRの大きなメリットであるのですが)であって、それを使っているかどうかでDVRの機能の全てを使いこなしている、 などという事には全然ならないと思います。 こんな事は、一度でもDVRを使用した人であれば、わざわざ言うまでもない当たり前の事だと思うのですが、この報告書の作成者は、 自身がDVRを使った事がないのでしょうか。

 といった感じで、この調査報告書には、意味不明な点が多々存在します。
 全体的に、結論に対する根拠が、不明だったり、曖昧だったり、こじつけとしか思えなかったりする点が多すぎるのです。 それが枝葉末節に類する事ならまだいいのですが、報告書の結論として先頭に記載されている、すなわちこの報告書で最も重要と思われる2点について、 意味不明、根拠が明確でない、などというのはどうしようもないような気がします。
 また、具体的な数値が示されている場合でも、その数値をどう取るか、という基準がいい加減です。 例えば、p.18では、「国内DVR所有者のライブ視聴状況」として、非所有者を100%とした場合に所有者は93.4〜94.8%と、概ね6ポイント程度の差があるのですが、 これに対しては「影響はごく軽微」としています。 一方、p.19では、「広告に対する意識(態度)」として、所有者は非所有者より4〜7ポイント程度高い値が出ている表を示し、 「平均より好意的」「非常に情報感度が高い」と結論しています。 ポイント差では大した違いがないのに、一方では「影響はごく軽微」とし、もう一方では影響はある、と結論づける。あまりにも基準が曖昧ではないでしょうか。
 こういう辺りを見ていくと、結局この報告書は、「TVCMはまだまだ価値がある、価値に揺らぎはない」という「結論ありき」で、 その結論を導くために、各種の調査結果の「いいトコ取り」をしているだけなのではないか、と思えてきます。 もちろん、報告書を作ったのが、広告代理店最大手の電通であるのですから、そういう作り方に持っていくのは当然です。 その事自体をどうこう言う気はありません。 しかし、ここまで内容が杜撰だと、かえって逆効果になるだけではないでしょうか。 何か、他から「TVCMの価値が下がる(もしくは下がっている)」という報告書が、それも複数の所から出たものだから、慌ててでっち上げた、という感じさえします。 某巨大掲示板風に言うなら、「電通必死だな」といった所です。
 そもそも、TVCMの価値を量るのに、未だに「ライブ視聴時間」に頼っている、という辺りが悲惨です。 「ライブ視聴」=「単にTVを点けっぱなしにしているだけ」あるいは「見逃しても惜しくないと思われている」という発想が無いのでしょうか。 某巨大掲示板の書き込みを見ていると判りますが、「実況」と称するTVを観ながらの書き込みをしている人が少なくありません。 そういう人は、TV番組自体ではなく、その「実況」というイベントに参加する事の方が主目的なのです。 実際、放送終了後に、番組内で明確に表現されていた場面や台詞を見逃して(聞き逃して)いるとしか思えない書き込みが見られる事があります。 そういう人は、実は「実況」に参加する事に夢中で、ロクに番組を見ていなかった(刺激的な場面などに反射的に反応しているだけ)、という事も多いのです。 番組自体をロクに見ていないような人が、番組に関係ないCMなどまともに見ているとは思えません。 もちろんこれはごく一部のコミュニティにおける話ではありますが、こういう事を知っていれば、「ライブ視聴」というのがいかに頼りないものか、 少なくともこの報告書で扱われているほど重要な判断基準にはならないのではないか、という発想が出てくる筈です。 それが、この報告書からは全く感じられません。 TVは娯楽の王様、メディアのトップ、という意識が前提になっているように思えて仕方がありません。 この程度の報告書で何かを主張した気になっているとしたら、電通という会社もどうしようもないような気がします。

2005/07/21

 昨日の続き。
 何故か、電通の発表資料のファイル名が変更されました("2"が付いた)ので、昨日の所に張ったリンクのURLを修正しました。 ファイルサイズが1/3以下になっている事以外は、ざっと見た限りでは、内容に変更は無いようです。 昨日、ツッコミを入れたポイントもそのままのようですし。
 しかし、何故わざわざファイル名を変更して置き換えたのかは謎です。 多分、深い考えなんか無いだろうとは思いますが…。 ファイルサイズが小さくなっているというのは、圧縮率を高くしたとか、変更履歴を削除したとか、そんな所でしょうか。 PDFでそういう事ができるのかどうかは知りませんが。
 それにしても、つくづくこの報告書の内容はいい加減です。 例えば、昨日もツッコミを入れた「国内DVR所有者のライブ視聴状況」と「広告に対する意識(態度)」との、データの扱いの差異です。 前者については、「この差異の原因を明らかにするためには更なる調査が必要となる」とし、その理由として、 「相違がDVR所有の有無によるものか、あるいはDVR所有者の属性によるものかは明らかとなっていない」ためとしています。 一方後者については、「広告に対する態度は平均より好意的」と断定しています。 前者と同じ判断基準を適用するならば、後者についても、それが「DVR所有の有無によるもの」なのか、 それとも「DVR所有者の属性によるもの」なのかを明らかにする必要がある筈です。 にも関わらず、「結論」にとって都合が悪いデータについては「更なる調査が必要」と言い、都合が良いデータについてはいきなり断定する。 こんな矛盾が許されるなら、どんな調査も無意味です。
 この一点をもってしても、この報告書が酷い内容である事が判ります。 自分達に都合の良い報告書をでっち上げたかったのでしょうが、それなら、最低限、一つの報告書の中では矛盾が無いように作成するべきでしょう。 それがこの体たらくでは、電通には、そもそもまともに報告書をでっち上げる事のできる人材さえいない、という事なのでしょうか。

2005/10/17

 へ〜んだ〜 きみのちょうしが わ〜るい〜。「マスター、バグです」「ばぐって、…なに?」(“BUG? レゥ&リースMIX Ver.”より)
 という訳で(どんな訳だ)、相変わらず調子が悪い私のWindows98SE機なのですが、最近、また調子の悪い点が現われました。 Windowsの起動直後に、クイック起動ツールバーに登録しているアプリケーションを起動させると、そのまま動かなくなってしまうのです。 動かなくなるアプリケーションは決まっていて、何故か、左端から数えて偶数番目のアプリケーションに多いです。 また、一度でも先に他のアプリケーションを起動させると、以後は全然問題ありません。 また、動かなくなった時も、幸い、Ctrl+Alt+Deleteは効くので、そこで再起動させれば問題無く動くようになります。
 ですが、そこのタスクリストでは、決まって、CcappとQreftipの二つが「応答無し」となっています。 これ、CcappはNAVの、QreftipはJapanist2003のプログラムなのですが、何故こういう事になるのかはさっぱり判りません。 「応答無し」のプロセスが二つある、という所からして、何となく、この二つが、コンフリクトしてデッドロックしてフリーズしてるんじゃないか、 という気はするのですが。
 一応、解決策を求めてGoogle等で検索してみましたが、これといった解決策は見つかりませんでした。 ただ、Ccappについては、かなり評判が悪いようですね。 WindowsXPの場合が多いようですが、起動時などにエラーになったり、CPU使用率が100%になる事が多かったりといった現象が見られるようです。 しかも、Symantecの方には、現象は報告されているものの、解決策についてはあまり良い情報が載っていないようで、結構不満が溢れている、といった印象があります。
 NAVをはじめとするSymantec製品も、今月発売となる「2006」シリーズからは、とうとう98/Me系への対応を止めてしまいましたし、そろそろ替え時かもしれません。 と言って、今までの経験から、TrendmicroやMacfeeの製品もイマイチですし、どうしたものやら。 何か、軽くて、設定も簡単で、他のアプリケーションとの相性もバッチリなソフトって、無いもんでしょうかね。 いや、その前に、フォントに問題が出ているような、この不安定なシステムを先ず何とかしろ、という話もあるのですけどね。

 新しいページが収集されるのはいつなの?
 という訳で(だからどんな訳だ)、この私のささやかなホームページにも、最近新しいページを追加したのですが、Googleにはまだインデックスされていないようです。 「My Merry May with be」以下のページを追加したのが、この8/11以降な訳なのですが、二ヶ月以上経った現在に至るも、未だに検索結果に出てきません。
 ご存じの方も多いかと思いますが、Googleでは、検索条件を入力する時に“site:”に続いてサイトのドメイン名を入力すれば、 そのドメイン以下にあるページのみを検索してくれます。 なので、例えば、“site:www.tim.hi-ho.ne.jp miyakoshi”と入力して検索すれば、 インデックスされている私の(正確には“miyakoshi”という文字が含まれている)ページが一通り出てくる、という訳です。 しかし、そこには、この8/11以降に追加したページがまだ出てきません。 他のページについては、この9月末までの内容がキャッシュされていますので、Googleのロボットが巡回してきていない、という事は無さそうです。 もちろん、検索ロボット向けのMETAタグには、「幾らでも好きなだけ収集していいよ」という事で、“index,follow”を指定してあります。 「Animation」のページからしかリンクしていない、すなわち、トップページから二段階以上「奥」に置いてある、以前からあるページはインデックスされていますので、 リンクが深すぎるせい、という訳でも無さそうです。 つまりは、既存のページについてのみ最新情報を収集し、新しく追加されたリンク先のページを収集するまでには、何らかの理由によって時間差が生じているようです。 Googleのサイトにある説明では、巡回する度に、リンクについても新しいものは収集し、リンク先が消えている場合には廃棄する、とされているのですが。謎です。
 ちなみに、最近ロボット検索(Yahoo!では「ウェブ検索」と言っているようですが)主体に切り替わった、Yahoo!でも同じようです。 Yahoo!でも、キャッシュは10月半ば頃のものになっていてGoogleより新しいのですが、やはり、8/11以降に追加したページが検索結果に出てきません。 ロボットのアルゴリズムは、どちらも、同じようなものを使っているのかもしれません。
 ついでに、このYahoo!のドメイン指定検索ですが、Googleのように“site:”を頭に付けて入力、等という使い方が出来ないようですね。 必ず、「検索オプション」のページに入って、ドメイン検索を指定しなければならないようです。この辺り、後発にも関わらず、イマイチ使い勝手が悪いような気がします。

2005/10/29

 へ〜んだ〜 きみのちょうしが わ〜るい〜。その2。
 という訳で(もういいって)、今度は、別のPCの調子が悪くなってきました。 DELLのDimension8100というタワー型のPCなのですが、一週間か十日ぐらい前から、電源を入れると、以下のような警告が表示されるようになってしまったのです。

WARNING: Dell's Disk Monitoring System has detected that drive 1 on the primary EIDE controller is operating outside of normal specifications. It is advisable to immediately back up your data and replace your hard-disk drive by calling your support desk or Dell Computer Corporation.

Strike the F1 key to continue, F2 to run the setup utility

 とりあえず、F1やF2を押せば、起動そのものはちゃんとできますし、該当するドライブ(primary EIDEのdrive 1)の内容も全部見る事ができます。 動作には異常が無いようですが、起動の度に警告が出るのも気持ち悪く思い、Googleで検索してみますと、ちゃんとDELLのサポートページが引っ掛かりました。 そこの記述によると、要するに、「HDDがエラーコードを返してきよるから、もうすぐ壊れるかもしれん。さっさとバックアップ取って交換しろや」という事のようです。
 該当するドライブは、このPCを購入した時に付いてきた60GBのもので、起動ドライブを大容量のものに交換してからは、slaveとして使っているものです。 幸い、中身はデジカメで撮影した写真ファイルだけしか無いため、バックアップを取るのも復旧するのも簡単 (と言ってもDVD-RAMを一枚買い足さなければなりませんでしたが)です。
 しかし、HDDを買い換えるのはまたお金がかかります。 まあPCそのものが少し古いタイプなので、あまり大容量のドライブは使えません。 せいぜい120GBぐらいまでなので、それなら大して高くはないと言えばそうなのですが、それでも、タダではありませんし…。このまま騙し騙し使うか、悩むところです。

2005/11/03

 いつまで続く、コピーコントロールCD禍。
 Avexや東芝EMIがコピーコントロールCD(CCCD)を諦めたり、「満月をさがして」の曲が通常のCDに収録されて発売されたりと、 いい加減CCCD等という歪な物は絶滅するのかと思っていたのですが、世の中そんなに甘くはないようで、またぞろこんな事件が起きました。

 「SONY BMGのコピー防止CDがrootkitを組み込む」
 「SONY BMG、コピー防止CDのrootkit問題に対処」

 詳細は、上記のリンク先の記事、およびその関連記事をお読みいただければ良いかと思います。
 しかし、この問題って、Avexが初めてCCCDを発売した頃にも言われていたものと同じもののような気が。 CCCDをパソコンに入れると、訳の判らない「プレイヤー」のソフトをインストールさせられ、しかも通常の手段ではアンインストールする事ができない、というのは。 SONY BMGという会社は、この悪い前例に何も学ばなかったのでしょうか。
 しかも、今回インストールされたのは、マルウェアであるrootkitと同様のものである、とまで言われています。 言わば、歴とした企業が、ユーザーのコンピュータをクラッキングする為のツールを販売していた、という訳で、 下手したら不正アクセス防止法に引っ掛かりかねない、違法行為すれすれの事をした訳です (尤も、事が起きたのは海外の話ですので、日本の不正アクセス防止法は適用できませんが)。
 SONY BMGは、自社サイトに「悪質なものではなく、セキュリティを脅かすものでもない」というメッセージを載せましたが、その一方で、 「潜在的にセキュリティを脅かす可能性のあるプログラムについてユーザーの懸念を払拭するため」と称して、 CCCDからインストールされたコンポーネントを削除するためのプログラムを配布し始めました。
 これは、つまりは、自社で販売している商品に含まれているコンポーネントについて、万全の自信が無い、という事ではないでしょうか。 いざユーザーから訴訟を起こされた時に、100%勝てるという自信が無い、という事ではないでしょうか。 100%の自信があれば、削除用のプログラムを配布する必要など無い筈です。
 しかも、そのコンポーネントは、「削除するとCDドライブへのアクセスができなくなる不具合が生じる」とまで言われています。 配布した削除用のプログラムを実行した事によって、ユーザーのシステムに更に不具合が発生する可能性まである訳です。 これが現実になった場合、SONY BMG自身がユーザーのシステムをクラッキングした、と言われても仕方が無いし、それこそユーザーから訴訟を起こされたら敗北は必至でしょう。 何故こんなバカな事をしたのか、理解に苦しみます。
 ただ、問題は、そんなセキュリティ上の懸念を生じさせるようなコンポーネントを自社製品に組み込んでしまう、というこの会社、ひいては音楽業界の「無知さ」と、 そこまでしてコピー防止技術を組み込んでも、結局は、CDという音楽のパッケージ販売の形式が既に下り坂に入っていて、それを止める事はもう無理だ、 という現実に気づいていない、あるいは気づかない振りをして悪あがきをする、旧態依然とした「体質」にあるのではないか、という気がします。
 Avexの「のまネコ」問題に代表されるような、著作権保護や著作者の利益保護を声高に謳う者自身が、最も著作権を「誤解」し、「悪用」している、という現実。 しかも、自分達がそれに気づかず、自分達は著作者の利益を保護しているのだ、という「自己欺瞞」に満ちた業界の現実。 それに気づき、きちんと改善する姿勢を見せない限り、音楽業界は、少なくとも既存の大手レーベルは、下降の一途を辿るのではないでしょうか。 そんな事を思わせるような事件でありました。

2005/11/05

 少し不思議なYahoo!検索。
 ロボット検索(ウェブ検索)を本格的に導入してしばらく経つ「Yahoo!検索」ですが、少し不思議な動作をします。 上にも書いたドメイン検索ですが、例えば、ドメイン名として“www.tim.hi-ho.ne.jp”を指定した場合と、“tim.hi-ho.ne.jp”を指定した場合とで、結果が異なるのです。 いえ、前者より後者の方が検索対象範囲が広いのですから、結果が異なるのは当然なのですが、単にそれだけではなく、前者に含まれている筈のページが、 前者を指定した時には結果に出てこなくて、後者を指定した時のみ出てくる、という結果になってしまうのです。
 キーワードとして“miyakoshi”を指定した時、現時点では、前者は7件、後者は13件ヒットします。 “www.tim.hi-ho.ne.jp”に在る、“MOTORCYCLES”,“history”,“Kanon's Model”,“ADSL_MEMO”,“Princess TuTu impression”の5ページが、 本来出てくるべき前者の結果に出てきません (もう一件は、私のとは違うページなので除外。まあ、これも前者の結果に出てしかるべきページなのですが)。 更新日付が古いから、とかいう訳でもないし、何故このような結果になるのか、理解に苦しみます。検索キーの付け方が、何か変なやり方をしているのでしょうか。
 ちなみに、Googleではこのような違いは出ませんでした。 ドメイン指定が面倒な事と言い、この検索結果の不可解さと言い、この「Yahoo!検索」は、後発の割にはどうも使えない印象があります。

2005/11/06

 「NHKスペシャル 立花隆 最前線報告 サイボーグ技術が人類を変える」を見ました。
 どんどん、ネタがADSLやPCから離れていくような気もしますが、個人的に、あまりにもタイムリーかつ興味深い話だったので、メモ代わりにちょっと。
 2005/11/05夜に放映されたこの番組は、サイボーグ──すなわち、人間と機械とを密に結び付け、一体とする技術について、今どんな事が行われているのか、 という事をレポートした番組です。
 内容は、幾つかの章に分けられていて、章立てとその大まかな内容とは、以下のようになっています。

  1. 脳の信号を利用するサイボーグ技術
  2. 脳は機械に合わせて“進化”する
  3. 脳が機械で調整される
  4. 脳とすべての機械が直結した
 正直、ここまで進んでいるというのは驚きでした。 特に、感情をコントロールできるという脳深部刺激療法と、記憶を取り出す事が可能な海馬チップとには驚かされました。既にこんな事ができるようになっているとは、と。 感情をコントロールできるのであれば、そのうち感情自体を作り出す事も可能になるかもしれません。 記憶を取り出し、コンピュータに記録する事が本当に可能なら、記憶のバックアップや復元も可能になるかもしれません。 それはまさに、「攻殻機動隊」や、「My Merry May」シリーズで描かれたような世界が実現する、という事なのかもしれません。 記憶を電脳に保存したり、直接ネットワークに接続したり、「My Merry Maybe」の穂乃香シナリオのような出来事が起こったりするかもしれない訳です。 それどころか、脳に新しい部位を作り出す事が、すなわち「星界」シリーズのアーヴのような存在を作り出す事さえ、可能になるのかもしれません。
 もっとも、現在のところは、まだ「脳を利用する」段階で、「脳そのものを作り出す」という所までは行っていないようです。 それに、仮に記憶を取り出す事ができたとしても、コンピュータに保存する段階でA/D変換をすれば、必ず情報の欠落が起きるでしょう。 アナログレコードとCD-DAとの例を出すまでもなく、その欠落が問題になる可能性もあります。
 ただ、今まで不可能だと言われていた、脳から直接信号を取り出す技術が実現してしまった以上、今不可能と言われている事も、何時かは、それも予想以上に早く、 実現してしまうかもしれません。そんな事を考えさせられた番組でした。

2005/11/08

 いつまで続く、コピーコントロールCD禍。の続き。
 2005/11/03付で書いた、SONY BMGのコピー防止CDの問題の続報です。

 ・ITmediaの記事「SONY BMGのコピー防止CD問題に新たな指摘」

 詳細は上記のリンク先の記事をお読みいただくとして、さてどうなりますことやら。 現時点では、まだ理論上の話であって、実際にユーザーのシステムがクラッシュした、というような実害は出ていないようですが、 もし実際にそのような実害が発生してしまったら、SONY BMGはどういう対応をするのでしょうか。 有効性に疑問の残る「使用許諾契約」を盾にとって、全てをユーザーの「自己責任」で済ませるでしょうか。 それとも、何らかの形できちんと責任を取るのでしょうか。注目したいところです。
 また、今回はそれに加えて、インストールされたXCPソフトが、SONY BMGのサイトと交信をしている、という指摘もされています。 もちろん、それが即、個人情報の流出等に繋がるわけではありません(SONY BMG自身も「何の情報も収集していない」と明言しているようです)が、 「気持ち悪い」事は確かです。 まあ、NIS等のファイアウォールソフトを使っていると、時々、意外なソフトが意外な所と勝手に通信している事が判ったりしますし、 今さら気にするのも意味無いかな、という気もしないでもありませんが、今回の場合は、モノがモノだけにやはり嫌な感じはします。

 ちなみに、パッチの危険性を指摘したルシノビッチ氏のブログはこちらです。 英文なのでまだちゃんと読んでいませんが、さて。

 ・ルシノビッチ氏のブログ “More on Sony: Dangerous Decloaking Patch, EULAs and Phoning Home”

 ついでに、同日付でITmediaに小寺信良氏のコラムが掲載されています。 現行の著作権法に疑問を投げかけるもので、なかなかタイムリーで興味深いものです。

 ・ITmediaの小寺信良氏のコラム「人は後世に何を残せるか」

 記事の見出しや、料理の盛り付けに著作権が認められない、というのは知ってはいましたが、こうして改めて問われてみますと、確かに何故認められないのか、 不思議になります。 と言って、じゃあ見出しや盛り付けに全面的に著作権を認めれば良いのか、と言うと、とてもそうは思えません。 誰が考えてもこうなるだろう、というようなものが少なからず存在するのも確かだからです。
 例えば、お子さまランチという定番メニューがありますが(今でもあるのか?)、それにつきものなのが「旗」です。 お子さまランチなんて久しく見ていませんので、今でも「旗」がつきものなのかどうかは判りませんが、マンガやアニメの定番ネタとしてよく見る所からして、少なくとも、 かなり一般的なイメージとして定着しているものと思われます。 この「お子さまランチには旗を立てる」というのを最初に考えたのが誰なのかは知りませんが、もし、その誰かさんが「その著作権は自分にある」と言い出したら。 サブマリン特許を巡る数々の問題を例に挙げるまでもなく、そんな事になれば少なからず混乱が起きるのは確かでしょう。 その辺、どの程度まで著作権を認めるか、という基準は、音楽や小説等に比べると、かなり難しいのではないか、という気がします。

 久し振りの面白メールです。
 最近、このページに挙げたくなる程のものが無かった面白メールですが、久し振りに良いの(?)が来ました。
Date: Mon, 07 Nov 2005 23:18:18 +0900
From: 誠司
Subject: 私は某テーマパークを経営しています。私の妻を抱いてやって頂けませんか?

私は誠司43歳。妻は美代子28歳です。
私共の夫婦には問題があります。
問題といいますのは、お恥ずかしながら私が男性として機能できないということなのです。
しかも先日、私の海外赴任が決まりました。この機に、その間妻の相手をして頂きたいと思いまして、
勝手ながら、貴方に連絡させて頂いたのです。経緯を話せば長くなる上、ご迷惑でしたら
誠に失礼なメールですので経緯についてはご返信をいただけたら・・という事で。
今は関係を持っていただけるかどうかお返事いただけますか?
イエスかノーで結構です。イエスであれば、美代子の写真をお送りし、
謝礼についてや、お逢いする日時を決めたいと思います。
それではお待ちしております。
 これ、過去に「輸入代理店経営」をしている、という人からも同様のメールが送られてきたことがあります。 実際、Googleで検索してみますと、殆ど全てがそのパターンでした。 今回のように、「某テーマパーク経営」というのは、まだGoogleの検索にはヒットしないようで、最近現れた新しいタイプのようです。
 ただ、メールの内容自体は、「輸入代理店経営」のと全くと言っていい程同じで、違うのは登場人物の名前ぐらいです。 こういう、芸の無いのは駄目ですね。 あと、ヘッダを見るとメーラーがBecky!(某チビッコ先生ではありません)になっているんですが、Becky!にスパムメールを送る機能とかあるんでしょうか。 まさか、一件一件手で送っている訳ではないでしょうが。
 それにしても、経営者自身が海外赴任する、なんていうのは、国際的に展開しているテーマパーク以外にあり得ないような気がします。 すると、「某テーマパーク」というのは、某ネズミの国とか、某映画の国なのでしょうか。

2005/11/09

 いつまで続く、コピーコントロールCD禍。の続き。の続き。
 結構、日々色々な動きがあるSONY BMGの「マルウェア付きCD」(最早、とても「コピーコントロールCD」だとか「コピー防止CD」だとか言うモノでは無くなってます) の話題ですが、案の定、こういう話に発展してしまいました。

 ・ITmediaの記事「SONY BMGのrootkit的手法、集団訴訟の可能性」

 しかし、今回のSONY BMGが行なった事は、本当に不可解です。 上に挙げた、ルシノビッチ氏のブログをざっと読んでみたのですが、インストールされたマルウェア(XCPソフト)をアンインストールする為には、 SONY BMGのサイトにアクセスし、メールアドレス等の情報を入力しなければならない、というのです。 これは、要するに、「お前のシステムに危険なソフトを仕込んだ。それを削除してほしければ個人情報を寄越せ」という「脅迫」なのではないでしょうか。
 こんなやり方がおかしい事、少なくともユーザーの不興を招くという事は、少し考えれば誰にでも判る事だと思うのですが、そんな事はないのでしょうか。 これが、世間の常識なのでしょうか。音楽業界の常識なのでしょうか。まったく不可解でなりません。

 「NHKスペシャル 立花隆 最前線報告 サイボーグ技術が人類を変える」を見ました。の続き。
 「日経BP」のサイトで連載されている、立花隆氏のコラム「メディア ソシオ−ポリティクス」で、この番組に関係するものが幾つかありましたので読んでみました。

 ・第28回「脳内チップが未来を変える! 米国サイボーグ研究最前線」

 ・第29回「脳神経科学と工学が合体! 米国サイボーグ研究最前線(2)」

 ・第51回「東大の産学共同研究センターで人間サイボーグの実験台に立つ」

 ・第54回「『脳とは何か』を解き明かすサイボーグ研究最前線」

 ・第55回「うつ病治療にも道を開くサイボーグ技術の是非を問う」

 読んだ感想なんかは、なにぶんボリュームが多いですので、また後日書くかもしれません。
 また、この番組の詳細解説を載せた特設ページをはじめとする、「科学情報総合サイト」なるものも立ち上がってます。

 ・科学情報総合サイト「SCI(サイ)」

 ここもまた情報量が多過ぎて、とても全部を読む事はすぐにはできそうにありません──と言うか、リンク先のページまで全部読もうと思ったら、 余裕で丸一年ぐらい掛かるんじゃないのか、これ──が、とりあえず「はじめに」にある、
「いま、日本の社会でいちばん困ったことは、サイエンス・ジャーナリズムがほとんど死んでしまったというか、半死半生の状態にあるということ」
 というのには、全面的に賛成します。 特に、新聞やテレビといったマスメディアの世界には、科学技術をまともに勉強している── それどころか、取材対象についてだけでもまともに下調べをしてから取材している──記者なんて一人もいないんじゃないか、とまで思うぐらいです。 まあ、この辺はまた別の話なので置いておきます。 端的に知りたい場合は、笹本祐一氏の「宇宙へのパスポート」とかをお読みになれば良いかと。 ロケットの打ち上げの取材に来ている記者達の質がどれ程のものか、というのがよく判ります。
 で、私なんかはこの番組を見てかなり驚かされたものなんですが、見る人によっては「想像の範囲内」だ、という場合もあるようで、こんな方もいます。

 ・佐藤秀氏のブログ「立花隆サイボーグ報告は想像の範囲内」(2005年11月06日付)

 面白いご意見だ、とは思うのですが、ただ、ねえ…。何かズレてるような気もします。
 例えば、第2章について「イチローは常人より遥かにバットを体の一部のように操れることと基本的に何も変わらない」とありますが、 論点はそんな所(要するに、「脳に学習能力があるのは当たり前」って事が言いたいんだと思うのですが)じゃなくて、インターフェースの所だと思うんですけどね。 今まで、人間というのはあくまで外側に露出している「自前の」感覚器官(手足を含む)を通して物事を見聞きし、学習し、外界とのインターフェースを取ってきた訳で、 それがここに来て、その感覚器官そのものを機械に置き換える事が可能になってきて、脳もそれに対応する能力を持っている、という所が重要なのだと思うのですよ。 イチローがいくら努力したって、自前の肉体を使っている限りは、人間という生き物の持つ限界からは自由ではありません。 いくら常人よりたくさんホームランを打てると言っても、人間以外のモノになる事はできません。 そもそも、「常人」という言葉をこの文脈で使う事自体、何か変です。いくら野球が上手いと言っても、イチローだって「タダの人間」には違いないのですから。
 でも、この番組で取り上げられた技術は、人間を人間以外のモノ、 少なくとも今まで考えられていた「人間」という生き物とは別のモノに変えてしまう可能性がある訳です。
 あの、頭に取り付けられたコネクタに、ビデオカメラやらマイクやらの端子を差し込む、という光景。 頭で考えただけでコンピュータのマウスカーソルを自在に操作できる、という光景。 あれを見て、「イチローと同じじゃん」という感覚自体、正直言って私には理解出来ないです。
 第4章のラットの実験についても、「ラットが水を飲みたくて前足を動かそうとしたら水が出る回路が出来ただけ」と書かれていますが、 これも、論点は「回路が出来た」事じゃなくて、「前足を『実際に動かさなくても』水が出るようになった」事だと思うのですけどね。 「前足とレバーが連動している」んじゃなくて、「ラットの脳と機械とが連動している」訳で、この二つの間には雲泥の差があると思うのですよ。
 「バットを体の一部の『ように』操れる」という事と、「バットを体『そのものとして』操れる」という事とには、明確な「一線」があり、 この番組で紹介された技術は、その「一線」を越えるものである、と思うのですけど、この方にとってはそうではないみたいですね。 仮に、手足を無くした、いや脳だけになったイチローが、その脳に機械の腕とバットを直結して、頭で考えただけでバットを振り、ホームランを打てるようになったとしても、 この方は「想像の範囲内」と言うのでしょうか。
 それに、あの、記憶を取り出す事も可能になる、という「海馬チップ」には触れてませんし。 この佐藤秀氏がナニモノなのかは知りませんが、あれも、この方から見たら「想像の範囲内」だったのでしょうかね。
 で、その一方で、こっちのほうが刺激的、とか言ってるのも不思議です。 それこそ、やってる事は基本的にこの番組で出てきた技術と変わらないと思うのですが。何が違うんだろう。
 さらに、「軍事利用への転用への懸念云々も何かトンチンカンだ」とも書かれていますが、新しい技術が軍事利用されて、それが戦場をどう変えるのか、 を考えるのは当たり前ですよね。しかも、それが戦争の在り方そのものも変えるかもしれない、となれば尚更です。 光の部分と陰の部分との両方を取り上げて、その陰の部分に対して懸念を表明する事の、何が悪いのでしょうか?  「センチになるのはやめてけれ」と書かれていますが、「sentimental」を無くしてしまったら、それこそ「人間以外のモノ」になってしまいますよ。
 それに、仮にこの番組で取り上げられた技術が「想像の範囲内」だったとしても、この番組のメインテーマは、現在の技術の紹介ではない、と思うんですよね。 「今こうなっている。ここまで来ている。それなら、この先はどうなるだろうか。何処へ行くのだろうか。どうすべきなのだろうか」を考えさせる事のほうが重要だと思う訳で、 その点にまったく触れていないのは、何かズレた評価をしているなあ、という感じがします。
 自分の「想像の範囲」に満足してしまっていて、その外側に何があるか、どんな可能性があるか、を考える「想像力」が無いだけなんじゃないの?って。 番組で与えられた情報を評価する事しかせずに、それ以上の事を考える事を放棄しているだけなんじゃないの?って。 要するに、番組内で立花隆氏が「Incredible」を連発していたのが気に入らなかっただけ、なんじゃないの?って。 まあ、これは「下衆の勘繰り」ってやつかもしれませんけど。
 まったく、同じものを見ても、人によって随分感じ方が違うもんだ、というのを今さらながら実感させられました。

2005/11/10

 いつまで続く、コピーコントロールCD禍。の続き。の続き。の続き。
 ここのところ、毎日のようにネタを提供してくれるSONY BMGの「マルウェア付きCD」の話ですが、またこんな記事が載りました。

 ・ITmediaの記事「SONY BMG、DRMソフトのrootkit問題で新パッチ、批判は収まらず」

 記事の内容自体は、今までの出来事をやや詳細に報じたものですが、凄いのは、何と言ってもこの発言でしょう。

 「ほとんどの人はrootkitとは何かを知らないのだから、気に掛けたりしないのではないか」とSONY BMGのグローバルデジタルビジネス担当社長トーマス・ヘス氏は4日、 National Public Radio(NPR)の取材に対して語った。
 (原文)
 "Most people don't know what a rootkit is, so why should they care about it," Thomas Hesse, president of Sony BMG's global digital business, said in an interview with National Public Radio on Friday.

 …いや、何かもう、開いた口が塞がらない、と言うのはこういうのを言うのでしょうか。
 もちろん、この手の記事におけるこの手の発言は、ともすればより刺激的なニュアンスの言葉に置き換えられたりするものなので、 本当に一言一句この通りに言ったのかどうかは判りませんし、仮にこの通りだったとしても、前後の文脈が不明なので発言の真意を正確に理解する事はできません。
 にしても、この発言は酷いと言うか、発言者の正気を疑ってしまいそうです。 これは要するに、「バレなければ何をしても良いじゃん」と開き直ったに等しいのではないでしょうか。 しかも、これがまだ全く無害で、安全にアンインストールする事もできるものであればまだしも、そうではない、と指摘されている上に、 安全にアンインストールする事もできない(Windowsの“kernel”を操作する、とありますが、具体的に何をするのかはこの記事からは不明です)となれば、 これは歴としたクラッキングなのではないでしょうか。
 ユーザーの無知につけこんで行なうこのような行為が許されるのであれば、世の中のマルウェア製作者は、全員許されてしかるべきでしょうね。 幹部、しかも“president”がこんな発言をするようでは、この会社も危ないです。

 NHK教育「地球ドラマチック ブレインマン」を見ました。
 最近、「My Merry May」シリーズの影響なのか、「心」や「脳」に関する話があるとつい観てしまうのですが、この番組で扱われた「共感覚」というのもその一つです。 ちょうど、「絶対少年」の携帯小説 (リンク先は携帯電話専用です。情報ページはこちら)でネタとして使われていた、という事もあり、 実にタイムリーかつ興味深い話題でした。
 「共感覚」については、この6日の夜にも、BS1の「BS世界のドキュメンタリー」でBBC製作のドキュメンタリーが流されたりして、ちょっとした特集ネタになってます。 サイボーグ技術の話といい、何か「脳科学」や「神経工学」の分野の話題が続いてます。
 「共感覚」というのは、普通なら別々に認識されている複数の感覚(視覚と嗅覚とか)が混じり合ってしまっている、というものです。 例えば、特定の人の名前を聞いたり、その人を見たりするだけで、その名前に応じた特定の匂いを感じる、といったものです。 「絶対少年」の携帯小説でも、主人公の千里人がそういう能力の持ち主として登場していました。
 この番組に登場したダニエル氏は、数字を、実体のあるモノとして認識できる、という能力の持ち主です。 その能力の為に、複雑な計算をこなしたり、円周率πの値を、小数点以下2万桁以上も暗唱する事ができたりします。 それ以外にも、今まで全く知らなかった言語を、僅か一週間でマスターする、なんていう事までできるそうです。
 この話を見て、つい「My Merry May」のレゥを連想してしまいました。 「My Merry May」では、レゥが、教育番組の中国語講座を少し見ただけで中国語の会話ができるようになったり、トランプの神経衰弱で一度見たカードは絶対忘れない、 というようなエピソードが出てきます。 また、全くの偶然なのですが、私が書いた「My Merry May」のShort storyでも、レゥが円周率πの値を小数点以下数万桁まで諳じる(という噂がある)、 なんていうオリジナルのエピソードを入れたりしています。 このダニエル氏の能力は、このレゥが持つレプリスの特性にそっくりなのです。
 これは、人間の脳の能力に、まだまだ未知の部分が存在するという事を示しています。 人間は、脳の1/3ぐらいしか使っていない、などという話をよく聞きますが、この「共感覚」は、その使っていない能力の一つなのかもしれません。 しかも、この「共感覚」の持ち主は、他に障害を持っていない、つまり健常者と変わらないと言います。 もしかしたら、これは、人間の進化の形の一つなのかもしれません。 また、上に書いたサイボーグ技術も、そんな脳の眠っている機能を呼び覚ます切っ掛けになるのかもしれません。 そんな事を考えさせられた番組でした。
 で、そういう真面目な話も面白いのですが、この番組で一番面白かったのは、主役たる共感覚の持ち主・ダニエル氏の声の吹替えをしていたのが、かの石田彰氏だ、 という事なのでした。そう、あの「ガンダムSEED」のアスラン・ザラ役の声優さんです。 あの声を聞く度に、「さすがコーディネーターは違うぜ!」と思ってしまいました。ああ、可笑しかった。

 いつまで続く、コピーコントロールCD禍。の続き。の続き。の続き。の続き。
 で、とうとう実際に訴訟を起こされたわけですが。

 ・ITmediaの記事「SONY BMG、rootkit的DRMめぐり訴えられる」

 さて、どうなりますことやら。

2005/11/12

 あなた、誰?
 また少し久し振りの面白メールです。
Date: Thu, 10 Nov 2005 17:24:44 +0900
From: まなみ
Subject: Re:ご注文内容

【逆援助指名受信メール1件】届きました。
http://www.fallinlovin.net/secret.php/aw0511
『名前』:里奈
『年齢』:29歳
『職業』:自営業
『年収』:3000万円
『援助』:出来ます
『写真』:あり
『内容』:今すぐ会えますか?
『一言』:あなたになら何されても構わない。したい事しよう♪
     
☆こちらから無料返信☆
http://www.fallinlovin.net/secret.php/aw0511
※現在、志穂さんからの指名メールは貴方様への一通のみとなっております。
☆yahooアドレスなどフリーメールアドレスからでも登録できます☆
☆志穂さんからの逆指名はあなた様を含め2人のみとなっておりますので
お早目のお返事をお勧め致します。
登録無料、初期ポイントサービス中です。



拒否の場合
me621330@members.interq.or.jp
 内容そのものは、最近増えてきた「逆援助系」──すなわち、気持ち良いことをさせてもらった上にお金も貰える、という──なのですが、面白いのは、 相手が誰なのか判らない、という点です。
 From:には「まなみ」とあり、本文の名前欄には「里奈」とあり、さらに下には「志穂さん」とあります。 一つのメールに、対象者が三人も記載されているのは、初めてです。多分。 さらに、「志穂さんからの指名メールは貴方様への一通のみ」とある一方で、「志穂さんからの逆指名はあなた様を含め2人のみ」と書かれています。 いったい、この「志穂さん」は、私だけを指名しているのか、私以外にも指名しているのか、どちらなんでしょうか。 ここまで矛盾だらけだと、思わず笑ってしまいます。
 あと、Subject:が「Re:ご注文内容」と、一見するとネットショッピングの確認メールみたいに見える所に、多少の工夫が見られます。 まあ、「Re:」と付いている時点で既にアウトですが。

 いつまで続く、コピーコントロールCD禍。の続き。の続き。の続き。の続き。の続き。
 どこまで続くんだ、というようなこのネタですが、今日もまた新しい話題が。

 ・ITmediaの記事「SONY BMG『rootkit的』DRM悪用のトロイの木馬が出現」

 ・ITmediaの記事「SONY BMGの『rootkit』手法悪用のトロイの木馬に『修正版』登場」

 ・Impress Internet Watchの記事 「Symantec、SONY BMGのDRM技術を悪用したウイルス『Ryknos』を警告」

 これで、被害が現実のものとなる可能性がいちだんと大きくなったわけです。 これでも、先日「ほとんどの人はrootkitとは何かを知らないのだから、気に掛けたりしないのではないか」などという頭の悪い発言をしたSONY BMGの幹部とやらは、 同じ事を繰り返して言うのでしょうか。言ったとしたら、それはそれである意味凄いですけど。
 それにしても、セキュリティ関係のソフトを作っている会社から、「セキュリティ上の危険が伴う」と認定されてしまったこの「マルウェア付きCD」ですが、 どうする気なんでしょうね。 即時販売停止、商品回収、「感染」してしまったユーザーへの謝罪と賠償、等々、ちょっと考えただけでやるべき事が山のようにあると思うのですが、 ここでまた対応の仕方を間違うと、二度と表には出て来れなくなるんじゃないでしょうか。 何せ、CCCDを追放するのに何年も掛かったような日本とは違い、欧米ではこの手のユーザーを嘗めた企業には、見せしめの意味でも重い罰を下す事も多いですし。

 いつまで続く、コピーコントロールCD禍。の続き。の続き。の続き。の続き。の続き。の続き。
 ようやく事態の深刻さに気付いたのでしょうか。やっと、収束に向けての動きが始まったようです。

 ・ITmediaの記事「『rootkit』騒動渦中のSONY BMG、XCP技術採用CDの製造を中止」

 ただ、まだ自分達が悪い事をした、とは認めていないようで、販売停止や回収ではなく、単に製造を中止しただけです。 それも「一時的」に過ぎず、「用心のため」とかいう曖昧な理由しか出していません。 さらに、「SONY BMGは『当社と我々のアーティストの知的所有権を保護するための重要なツールとして』コンテンツ保護技術を擁護する立場にあると主張している」 そうです。
 いや、誰も、そんな事は否定していません。 それで商売をしている以上、また著作者の権利を守る為には、保護技術を用いるのは当然です。 だからといって、他人のシステムに危険なプログラムを仕込み、それを安全に削除する事すらできないようにする、というような事をしても良い、とはなりません。 訴訟を起こされ、実際にトロイの木馬が現れた今になっても、そんな、当たり前の事さえ判っていないのでしょうか。 判っていても、自分達に不利になるから認めないのでしょうか。 彼等は、子供の頃に、自国の有名な大統領の逸話「ワシントンの斧」のお話を聞かされなかったのでしょうか。 「悪い事をしたら素直に謝る」という、人としてごく基本的な事まで忘れてしまったのでしょうか。 それが「大人の論理」なのだとしたら、非常に悲しく、また情けない話だと思います。
 あ、でも、SONY BMGって、日本のソニーとドイツのBertelsmannという会社の合弁企業だそうだから、アメリカ大統領の逸話は関係ないか:-P

2005/11/13

 あなた、誰?は続き物?
 昨日の、一つのメールに対象者が三人もいる、という面白メールには、どうやら続きがあったようです。
Date: Sat, 12 Nov 2005 07:54:31 +0900
From: 高瀬恵理
Subject: Re:ご注文情報

【逆援助指名受信メール1件】届きました。
http://www.fallinlovin.net/secret.php/aw0511
『名前』:志穂
『年齢』:32歳
『職業』:自営業
『年収』:5000万円
『援助』:出来ます
『写真』:あり
『内容』:直ぐにでも会いたいです。
『一言』:男性との出会いがありません。遊び相手になってもらえませんか?
     メル友でもいいし、電話友達でもいいんですけど、
     今は買い物に付き合って欲しいかな。何かプレゼントします☆彡
☆こちらから無料返信☆
http://www.fallinlovin.net/secret.php/aw0511
※現在、志穂さんからの指名メールは貴方様への一通のみとなっております。
☆yahooアドレスなどフリーメールアドレスからでも登録できます☆
☆志穂さんからの逆指名はあなた様を含め2人のみとなっておりますので
お早目のお返事をお勧め致します。
登録無料、初期ポイントサービス中です。



拒否の場合
me621330@members.interq.or.jp
 まず、メールの本文に記載されている名前が、「志穂さん」に統一されました。 まだ、指名が私一人なのかそうでないのか、という矛盾は残っていますし、From:の「高橋恵理」というのが誰なのかも不明ですが、多少マシにはなった、という事で。 「一言」の内容も、随分とソフトな感じになりましたね。「何されても構わない」という過激な内容から、「遊び相手になって」と、大人しく、取っ付き易くなりました。 一方で、年齢と年収は共に上昇しているのが好印象です。
 で、このメールの数時間後に、また次のようなメールが届きました。
Date: Sat, 12 Nov 2005 02:57:56 +0900
From: 高瀬恵理
Subject: Re:届いてる?

【逆援助☆再☆指名受信メール1件】届きました。
http://www.fallinlovin.net/secret.php/aw0511
『名前』:志穂
『年齢』:32歳
『職業』:自営業
『年収』:5000万円
『援助』:出来ます
『写真』:あり
『内容』:私じゃだめですか?
『一言』:さっきメール送ったんですけどまだ見てないだけ?それとも
     どこかだめな所あるから?これが最後のチャンスだと思って
     メールしました。10万円で良ければ先に振り込みします。
     できれば話せませんか?まだ返事くるの信じて待ってます。
☆こちらから無料返信☆
http://www.fallinlovin.net/secret.php/aw0511
※現在、志穂さんからの指名メールは貴方様への一通のみとなっております。
☆yahooアドレスなどフリーメールアドレスからでも登録できます☆
☆志穂さんからの逆指名はあなた様を含め2人のみとなっておりますので
お早目のお返事をお勧め致します。
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拒否の場合
me621330@members.interq.or.jp
 Date:の時刻はこちらの方が前になっていますが、どこで道草を食っていたのか、届いたのはこちらの方が後になっています。 内容としても、こちらの方が明らかに「続き」ですね。
 しかし、二段重ねの連続攻撃とは、なかなか凝ってます。 しかも、「私じゃだめですか?」とか、「返事くるの信じて待ってます」とか、なかなか健気な言葉が並んでいて、思わず返事を出したくなりますね。 出しませんけど。Date:がひっくり返ってなければ良かったのですが、実に惜しいです。 Received:ヘッダの一番初めで既にひっくり返ってましたから、メールサーバの調子でも悪かったのでしょうか。
 それにしても、年収が5,000万円もある自営業、って、いったいどんな商売なんでしょうね。年商が5,000万円、と言うのならともかく。会社でも経営してるのでしょうか。

2005/11/14

 いつまで続く、コピーコントロールCD禍。の続き。の続き。の続き。の続き。の続き。の続き。の続き。
 もはや四面楚歌と言うかたこ殴りと言うか、そんな感じになりつつあるこの話題ですが、とうとうMicrosoftまで腰を上げたようです。

 ・ITmediaの記事 「Microsoftも『駆除』決定――SONY BMGの『rootkit』対策に乗り出す」

 何か、「あの」Microsoftにまで害虫扱いされたのでは、もう末期的なような気もしますが。果たして、「製造中止」程度の処置で済みますかどうか。

2005/11/16

 いつまで続く、コピーコントロールCD禍。の続き。の続き。の続き。の続き。の続き。の続き。の続き。の続き。
 本当にネタに不自由しないこの一件ですが、今日もまた動きがあったようです。まずは、問題をより一層拡大し、複雑にした「アンインストーラ」について。

 ・ITmediaの記事「『穴』を広げるSONY BMGのXCPアンインストーラ」

 ・ITmediaの記事「SONY BMGのXCP削除ツール、批判受け配布中止」

 「スパイウェア」をアンインストールする為に、ユーザーのシステムのセキュリティに穴をあけるプログラムを配布するとは、これは何かの冗談なんでしょうか。 SONY BMGは、数日中に新しい「アンインストーラ」を配布する、と告知したようですが、「二度あることは三度ある」とも言いますし、これも信用できますかどうか。 「三度目の正直」という諺もありますが、SONY BMGは、「仏の顔も三度まで」という諺もある事を肝に銘じておいてほしいものです。
 で、この「スパイウェア」やら「セキュリティの穴」やらを仕込まれてしまったユーザーが少なからずいる、というのが次の記事です。

 ・ITmediaの記事「XCP『rootkit』組み込みマシン、日本は最多の21万台?――専門家が指摘」

 「日本が最多」というのが意外でした。問題の「マルウェア付きCD」はアメリカで発売されているものと思っていたのですが、日本でも容易に購入できる物だったようです。 確かこの「マルウェア付きCD」には、例の「コピーコントロールCD」である事を示すロゴ・マークは貼付されていないらしく、 単に「CONPACT DISC DIGITAL AUDIO」というロゴ・マークが付いていない、というだけなんだそうです。何処で見た話か忘れてしまいましたが。 そのため、まさかそんな危ない物とは知らずに、自分のPCにセットしてしまった人が多かったのかもしれません。
 そして、ようやく「製造中止」なんて事だけでは済まないと気付いたのか、「マルウェア付きCD」をまともなCDに交換する、という事になったようです。

 ・ITmediaの記事「SONY BMG、XCP付きCDを交換へ」

 それを告知したSONY BMGのページがこちらなんですが…何と言うか、良いのかこれで?と思ってしまいました。 いや、英語のニュアンスとかはよく判らないので、ほぼ直訳した意味でしか理解していないのですが、どうもこう、悪い事をした、と反省しているように読めないと言うか。
 例えば、いきなり
 “This software was provided to us by a third-party vendor, First4Internet.”
 とあるのは何なんでしょうか。 確かにそれは事実なのでしょうけど、そのソフトウェアを選択し、自社製品に組み込んで販売したのは自分達です。 当然、そのソフトウェアに問題が無い事を検証する責任がある筈です。それは、ソフトウェアを自社で開発しようが、他社が開発した物を組み込もうが変わりません。 なのに、その責任を全うできなかった事に対する謝罪より前に、まるで責任はそのサード・パーティのベンダーにあるかのような記述をするとは。
 また、
 “we are instituting a program that will allow consumers to exchange any CD with XCP software for the same CD without copy protection.”
 というのも何だか。 私の貧しい英語の知識では、“allow”は、「許す」とか「認める」という類の意味だったと思うのですが、何故、「マルウェア付きCD」を「まともなCD」に交換する事を、 ユーザーがSONY BMGに「認められる」、あるいは「許される」必要があるのでしょうか。 そんなの、タダで交換して当たり前、いや、SONY BMGの社員が、 購入したユーザーの家を一軒一軒頭を下げて回って「交換させていただく」ぐらいしても罰は当たらないと思うのですが。 どうも、まだ「頭が高い」という気がしてなりません。
 そして、一番理解に苦しむのがこの一文です。
 “It is important to note that the issues regarding these discs exist only when they are played on computers, not on conventional, non-computer-based CD and/or DVD players.”
 この、“not”が強調されているのが謎です。 “conventional”とは、英和辞典を引くと「因習的な;独創性の無い;一般に行なわれている;伝統的な」とあります。 つまり、SONY BMGによれば、“non-computer-based CD and/or DVD players”は“conventional”であり、“computers”は“conventional”ではない、という訳です。 私が、“computer”で初めて音楽CDを聞いたのは、かれこれ10年以上も前、今は亡き(おい)、富士通の「FM TOWNS」というパソコンででした。 「世界初の全機種CDドライブ標準搭載」を謳い文句に、華々しく登場したFM TOWNSも、その時は既に数世代を経ており、初代機の発売からは数年が経過していました。 その頃から、“computer”で音楽CDを聞く事は、既に当たり前になりつつあったのです。少なくとも、FM TOWNSのユーザーにとっては、それは当たり前でした。 今では、それはあらゆる“computer”のユーザーにとっても当たり前の事でしょう。
 それを、今頃になってもまだ“conventional”ではない、等と強調してまで言うとは、彼らの頭の中は、20年ぐらい前で時が止まっているのではないでしょうか。 だとしたら、今回のような、「セキュリティの観点から見ると、驚くほどひどい設計だ」と言われるようなソフトウェアを配布してしまった事も肯けますけどね。 何せ、20年前はまだDOS全盛で、MS-Windowsなんて一般には影も形もなかったのですから。
 まあ、彼等は、未だに自分達の配布したソフトウェアがどんな物なのかを理解していないようです。 上記の告知ページからリンクされているFAQの、 最初の項目“Top Questions and Answers about XCP Content Protection Technology”の3つ目。

 3. Some people contend that the software has the features of malware or spyware technology. Was this your intent?

 No. The content protection software was designed solely to prevent the unlimited copying and ripping of discs featuring the XCP content protection solution. It is not intended to cause any harm to your computer and is not a monitoring technology.

 “It is not intended to cause any harm to your computer”だそうです。「あなたのコンピュータに何ら危害を与える物ではない」と。 だとしたら、今起きているこの騒動は、一体何なんでしょうね。 と言うか、未だにこんな文章を堂々と載せている、しかもその「マルウェア付きCD」の交換だの回収だのを告知しているページからリンクしている、という、 この無神経ぶりが理解不能です。結局、彼等は、反省も何にもしていない、って事ですね。
 それでは、彼等が「マルウェアやスパイウェアではない」というソフトウェアとはいったいどんな物か、というのが次の記事です。

 ・@ITの記事「ソニーが音楽CDに組み込んだ“Rootkit”とは何者か?」

 この記事を執筆したMark Russinovich氏も著者に名を連ねている「インサイド Microsoft Windows」という本には、私もSE時代によくお世話になりました。 とにかく、複雑怪奇なWindowsのAPIについて、判らない事があればまずこの本を当たってみたものです。
 この記事には、Russinovich氏が、自分のシステムにこの「マルウェア」が仕込まれている事に気付き、それがSONY BMGのCDからインストールされた事を突き止め、 更にそれを削除するまでの過程が(ついでに、その過程でどれだけ腹立たしい思いをしたかも)詳細に記されています。 で、これを自動的に、かつ安全に削除するソフトウェアって、本当に出来るの?というのが私の感想です。 まあ、多分、この記事でRussinovich氏が手でやったような事を、一通りやるプログラムを書けばいけるとは思うのですが…。 でも、SONY BMGや、この「マルウェア」を作ったFirst 4 Internetなるベンダーに、その技術があるのでしょうか。 今までの騒動を省みると、何かそれも怪しいような気がします。
 ちなみに、この記事で「マルウェア付きCD」の例に挙げられている「Get Right with the Man」は、日本のAmazonのサイト“Amazon.co.jp”からも購入できます。 で、そのカスタマーレビューには、しっかりこの「マルウェア」の件が書かれていて、当然ながらお勧め度は星一つ。 本当なら、一つでも多過ぎるぐらいなんでしょうけど(星無し、っていう評価はできないのかな?)。 アメリカのサイトの方では、「ゴミ箱に放り込め!」とか書かれているそうです。ま、当然ですね。

 「レゥ、もうだめだとおもう…」(「My Merry May」の「みさおA」シナリオより)
 等とは普通のPCは言いませんが、予てから調子の悪かったうちのPC達も、いよいよ真剣にヤバくなってきました。 Windows98SE機、これはSONYのVAIOノート(PCG-Z505NR)なのですが、それが、Webサイトのブラウジング中に、突如としてブラック・アウトしてしまったのです。 Ctrl+Alt+Deleteも効かず、やむを得ずに電源スイッチの長押しで強制シャットダウン、そして再起動をしました。 いつものようにScandiskが走ったのは良いのですが、今回初めてクロスリンクファイルが検出されてしまいました。 そのせいか、Scandiskが終了するのに10時間以上も掛かった上に、終了後にログファイルを見ると、Windowsのスワップ・ファイルやら、 Netscapeのキャッシュらしきエリアやらで、幾つもクロスリンクファイルが検出されていました。 ある意味、消せば良いファイルばかりなのは不幸中の幸い(なのかどうかもまだよく判りませんが)でしたが、相変わらず例のフォントの問題も抱えており、 いい加減ストレスも溜まります。
 という訳で、思い切ってOSのクリーン・インストールからやり直す事に決めました。
 その前に、メールやら何やらのデータを保存する場所を確保しなければなりません。 差分バックアップは随時取っていたのですが、何しろ差分なので、そのままリストアするとちょっと余計な物まで戻ってしまうかもしれません。 「そのままリストア出来ないんじゃ、何のためのバックアップなんだ」という気もしないでもありませんが、やはり可能であれば、 最新の環境のまま戻したいのが人情というもの。
 で、その領域をDimension8100に求めると、それが例のエラーが出るドライブにしか余裕が無いと来ています。 これも、大抵は普通に動いているのですが、一度だけ中身が読み取れなくなった事があり、やはりかなりヤバい状態です。
 という訳で、この際だからこれも交換してしまおう、という事で、今日はその交換用のHDDを買ってきました。 バルク品でも充分なのですが、どうも気の弱い私は、ちゃんとした保証と説明書が付いている物でないと安心できない質で、結局BUFFALOの HD-H120FBというのを買ってきました。 J&Pテクノランドで、税込み11,800円。10%ポイント還元と、5年間の保証とが付いていて、同等のバルク品とは数千円の差しかありませんでした。 まあ、このぐらいの価格差ならいいかな、と。
 買ってきて中身を見ると、ドライブはWestern DigitalのWD1200BBという物が入っていました。 仕様を見ると、7,200rpm、80GB/プラッタ、2MBキャッシュ、流体動圧軸受(FDB)技術使用、平均読取シークタイム8.9ms、となっています (でも、物理的仕様の所を見ると、プラッタ数3、ヘッド数6とか書いてあるなあ…。80GB/プラッタというのは250GBモデルだけか?)。 同等のバルク品が、大体8,000円弱で売られていましたから、まあ5年間の保証がある事を考えれば、そこそこ良い買い物だったかもしれません。 ハードディスクなんて、今日正常に動いていた物が、明日も正常に動くという保証なんて無い、と思っていますので、最低5年間は正常稼働する物を使用できる権利を買った、 と思えば安いもの…かも。一年当たりに直せば、僅か2,000円強のものですしね。 それに、バルク品はもうSerialATAの物が幅を利かせていて、Ultra-ATAの物は以前に比べるとだいぶ種類が減っています。 それも、バルク品と、こういうパッケージ品との価格差が小さい理由なのかもしれません。
 ちなみにこの製品、店頭にあった対応表では、Dimension8100は「未検証」とされていたのですが、BUFFALOのサイトで見ると、ちゃんと対応状況に○が付いていました。 一安心です。
 さて、これから、ドライブ交換→データリストア→VAIOノートのデータバックアップ→VAIOノートのクリーン・インストール (と言っても実際にはリカバリCDから購入時の状態に戻すだけですが)→Windows Updateやら何やらでシステムを最新の状態にする→ 不要なアプリケーションのアンインストール→必要なアプリケーションの再インストール→データのリストア→環境設定、と、 考えただけで嫌になるぐらいの作業が待っています。今日は早く寝ようかな。
 あ、その前に、まずさぼりまくっていた部屋の掃除をしなければ…。

2005/11/18

 落ち込んだりもしたけれど、私、元気です。
 などと、某修行中の魔女見習いみたいな事を言ってみたくなるメールが来ました。
Date: Fri, 18 Nov 2005 02:36:00 +0900
From: =?ISO-2202-JP?Q?hotaru?=
Subject: =?ISO-2202-JP?Q?=95=CF=82=A6=82=DC=82=B5=82=BD=81H?=

携帯アド変えました?なんかエラーで戻って来ちゃったから、パソコンメールにしてみました…元気なの?
 なかなかシンプルで良い文章だと思います。 しかも、こういうメールを出してきそうな人──すなわち、携帯のメールアドレスを教えていて、かつしばらく連絡を取っていない女性──に、私でさえ心当たりがある、 という辺りが凄い。なかなか上手い文章だと思います。
 しかし、From:、Subject:、そしてここでは削っていますがTo:と、ヘッダの日本語がことごとく文字化けしているのが惜しいです。 これでは、思わず返信を出してしまう前に、怪しいと思ってしまいます。 実際、Received:ヘッダにあるIPアドレスを調べてみると、案の定、中国のものでした。これでは、とても信用できません。 シンプルなのは良いですが、次からは、もう少し細部に拘ってほしいものです。

 いつまで続く、コピーコントロールCD禍。の続き。の続き。の続き。の続き。の続き。の続き。の続き。の続き。の続き。
 いい加減、「の続き。」ではなく「終わり。」と書きたくなってきたこの話題ですが、まだまだ続きそうです。
 まずは、マルウェアを監視する側の動きについて。

 ・ITmediaの記事「SONY BMGが加速した、セキュリティベンダーのrootkit対策」

 ウィルス対策ソフトの各メーカーが、ようやくこの「rootkit」対策──発見と削除──について本腰を入れ始めた、というお話。 アスベストや鳥インフルエンザに対する対策なんかと同様で、被害が深刻化し、多くの人々に実感されるようになってから、ようやく対策が始められる、というのは、 もう「泥縄」という言葉の良い見本みたいなものです。 まあ、出遅れたとは言ってもこのまま放置しておくわけにもいかないでしょうし、とにかくセキュリティ・ベンダーと言われる企業の方々に頑張ってもらうしかないでしょう。 しかし、これで「rootkit」の発見が容易になった時、いったいどれだけのシステムからこれが発見されるのか、そら恐ろしくなります。 個人のシステムから見つかるぐらいなら、まだその個人が困るだけ(だけ、というのも語弊がありますけど)で済みますが、もしこれが重要なシステム、 例えば公共機関や金融機関、軍や自衛隊、政府や地方自治体の中枢にあるシステムから、しかも大量に見つかったとしたら、と思うと背筋が凍ります。
 この記事にあるカミンスキー氏の言葉を、自分の事に置き換えて想像してみれば、その恐ろしさが実感できるかもしれません。

「大きくて悪いヤツが玄関に現れ、家の中に入り込み、ソファーにドスンと腰を下ろして、帰ろうとしないようなものだ。 帰るように頼み、懇願し、泣き叫んで頼んでも、そこに座ったまま動こうとしない。これは恐るべき事態だ。非常に恐ろしい」

 「大きくて悪いヤツ」ならまだ遠くから視認できますし、近付く前に警察に連絡する事もできるでしょうが、これは善人の振りをして家の中に入り込むからタチが悪いです。 で、帰ったと思っていたら実はまだ押し入れの中に隠れていて、家人の隙を見ては他の仲間を呼び込んで、家財をこっそり持ち出したりしている、という訳です。 本当に恐ろしい話です。
 で、今までMS-Windowsだけが標的となっていたこの話題ですが、実はMacも被害を受ける可能性がある、というのが次の記事です。

 ・ITmediaの記事「もう1つのSONY BMG『無許可』DRMはMacにも対応」

 今回の「XCP」というもの以外に、SONY BMGのコピーコントロールCDはもう一種類あった、という訳で、それはMacでも動作する、という事のようです。
 しかし、表示された使用許諾契約に同意しようがしまいが、おかまいなしにユーザーのシステムに勝手にソフトウェアをインストールし、しかも、 綺麗にアンインストールする事もできず、さらに勝手にサーバとの通信まで行ない、ユーザーがどんなCDを再生したかを送信する、などという事までしている、と。 これの、どこが「著作権保護」なんでしょうね。それとも、彼らの辞書は、世間のものとは言葉の定義からして異なっているのでしょうか。
 そして、その「著作権保護」を謳う者自身が、著作権を蔑ろにしている、という話まで出てきました。

 ・ITmediaの記事「SONY BMGのXCPにオープンソースソフト盗用の指摘」

 何かもう、開いた口が塞がらないどころか、そのまま顎が落っこちてしまいそうな勢いです。 「のまネコ」騒動のAvexといい、このSONY BMGといい、どうしてこう、 音楽レーベルという所は「オレの物はオレの物、他人の物もオレの物」みたいな事しか考えられないんでしょうか。最低ですね。
 で、ネット上のコラムなんかでも言われてたりしますが、これだけ事態が深刻化している時に、SONYはいったい何をしてるんだ、というお話。 幾つかありますけど、その内の一つ、本田雄一氏のコラムがこれです。

 ・ITmediaのオルタナティブ・ブログ「我が家にもrootkit。ソニーはなぜ声明を出さない?」

 ここには、ImpressのPC Watchに載せられたコラムへのリンクもありますので、そちらも併せて読めます。
 気になるのは、コメントに書かれた、「匿名」氏による次の一文です。

それでブログで叫んでるだけじゃなく、県警本部のハイテク捜査課に告訴したんですか?
外国メディアの報道サイトコピーを持っていけば、公取だって国民生活センターだって県庁の消費者センターだって受け付けてくれると思いますが。
 ここで叫んでたってソニーは何もアフターケアしてくれませんよ。


 …本気で言っているのかどうか知りませんが、ヤクザじゃあるまいし、仮にも世界的に有名な大企業が、ユーザーの不利益になるような事をしておきながら、 警察や役所に何か言われるまで何もアフターケアをしない、なんてバカな事をしたら、それこそ信用を失います。 消費者からすれば、他の物に乗り換えれば良いだけの話。 例えそれが一社が独占している音楽のような物であったとしても、今や音楽を聴くのに必ずそのCDを購入しなければならない、などという時代ではなくなっています。 ネットで配信されている物でも良いし、極端な話、その会社から出ている音楽は聞かない事にしたって良い訳です。 消費者は何も困りません。自分のシステムに悪戯をされた、という不愉快さを我慢しさえすれば良いのです。 Microsoftや各セキュリティ・ベンダーから提供されるだろう除去プログラムでシステムを綺麗にして、あとは好きなだけ他の音楽を聴けば良いのです。 こんな事をして困るのは、当の会社だけなのです。失った信用を取り戻すのは容易ではありません。その事を身に沁みて思い知るのは、彼等の方なのですから。
 大体、SONY自らが、ネットによる音楽配信を手掛けているのです。それが、ネット上の声を無視して振る舞えばどういう結果を招くか、ちょっと考えれば判る事です。 もしそれすら判らない、というのであれば、もう末期的でしょうね。
 そして、先日告知された、「マルウェア付きCD」を「まともなCD」に交換する、という「SONY BMG XCP Exchange program」が開始された、という記事。

 ・ Internet Watchの記事「SONY BMGが『XCP』入りCDの交換サービス開始、日本でも『対応を検討中』」

 とりあえず、米国内に限ってではありますが、交換作業が始まったようです。 しかし、日本国内の対応は遅いですね。 この記事からリンクされている、ソニー・ミュージックジャパンインターナショナルやBMG JAPANのサイトには、現時点では、まだ何も告知がされていません。 交換プログラムの開始予告どころか、そもそも、この「マルウェア付きCD」の事自体、何も載っていないようです。いったい、彼等は何を考えているのでしょうか。 それとも、何も考えていないのでしょうか。まったく不思議でなりません。
 …などと思っていたら、ようやくソニー・ミュージックジャパンインターナショナルが、交換の告知を出したようです。

 ・ITmediaの記事「国内でもXCP入りCDを回収、交換へ SMEJ」

 ・米国Sony BMG発売商品における対応に関するお知らせ

 この「お知らせ」ですが、赤い太字ではあるものの、トップページの一番下に、他の文字と同じような大きさの文字でちんまりとリンクがされているだけです。 よほど見られたくないのでしょうか。
 文面は、SONY BMGが自社サイト上で公開したものを和訳し、日本向けにアレンジしたような感じです。 「このソフトウェアは、米国Sony BMGとは別会社のFirst4Internetが支給しているものです」という、いかにも自分達には責任は無い、と言いたげな一文とか、 「今回の懸念については、PCで該当商品を取り扱いをする場合に限られ、 PC以外でのCDプレーヤーやDVDプレーヤーなどの機器での再生に関しては全く影響はございません」などという言い訳にもならないような断り書きとか、 相変わらず自分達のやった事がどんな事なのか、を全く理解していないような言い回しが共通しています。
 しかも、例の間抜けなFAQのページへのリンクや、例の「穴を広げるだけ」のソフトウェア・アップデートを告知するページへのリンクまではられています。 一方で、この問題に関する問い合わせ先については、全く記載されていません。 通常の問い合わせ先と同じで構わない、と思っているようです。つまり、日常的に発生するような、その程度の問題である、と考えている訳です。 本当に、彼らの対応は理解に苦しみます。このページを作った人は、今回の問題について、何も理解していないとしか思えません。

 VAIOノートのクリーン・インストールをします。
 という訳で、週末を費やしてクリーン・インストール…と言うかリカバリに挑戦する訳ですが、まずはメモリのチェックです。 たとえHDDの中身が綺麗になっても、メモリに異常があれば意味がありません。
 メモリチェックには、定番と言われているMemtest86を使用することにしました。 まずは、以下のMemtest86の公式サイトから、最新版のプログラムをダウンロードし、テスト用のFDを作成します。

 ・Memtest86 - A Stand-alone Memory Diagnostic

 最新版は、Ver.3.2となっています。
 また、FDの作成方法からチェックの手順については、さすがに定番と言われているだけあって多くのサイトで紹介されていますが、今回は、 以下のサイトを参考にさせていただきました。

 ・Memtest86でのメモリチェック(診断)方法

 バージョンが異なりますが、手順そのものは同じです。Ver.3.2では、テストが#0〜#9までである事が異なります。 そのせいかどうかは判りませんが、テストに要した時間は、上記のサイトにあるよりもかなり短かったです。 PentiumIII(500MHz)、メモリ256MBで、所要時間は約40分でした。結果は、無事エラー無し。 もちろん、これで問題無い事が保証されるわけではありませんが、まあとりあえずは安心できるだろう、という事で。

2005/11/19

 いつまで続く、コピーコントロールCD禍。の続き。の続き。の続き。の続き。の続き。の続き。の続き。の続き。の続き。の続き。
 とうとう「の続き。」が10個になってしまいました。次からは書き方を変えよう。
 それはともかく、例の「マルウェア付きCD」を「まともなCD」に交換する、という処置の続報です。

 ・ITmediaの記事「SONY BMG、XCP搭載CD交換プログラムでMP3ファイルも提供」

 まあ、それなりに気が利いている、と言えなくもないのですが、何せ前科が前科ですし、素直に受け取れないと言うか何と言うか。 聞くに堪えないような音質のMP3ファイルなんじゃなかろうか、とか、そのMP3ファイル自体にも何か仕込んであるんじゃないだろうか、とか。 MP3ファイルをダウンロードするには、「マルウェア付きCD」をSONY BMGが受領し確認した後に送られてくるメールを見ないとダメだ、とかいうのも微妙なところです。 確かにそうしなければ、該当する「マルウェア付きCD」を買っていない人までダウンロードをしてしまう事になるでしょうけど、その作業が円滑にいくのかどうか。 ダウンロードの為のアドレスを知らせるメールが来るのが、現物が届いた後、とかいう間抜けな事にならなければいいのですが。
 あと、この告知をしているページでは、相変わらず、例の「穴を広げるだけ」のソフトウェア・アップデートを紹介してますし。 何だかなあ、という感じがします。

2005/11/21

 VAIOノートのクリーン・インストールをしました。

  1. Dimension8100のHDD交換をする。

     先ず、起動時にエラーが出ていた、Dimension8100のSlaveのHDDを交換します。 これは、以前にHDDを増設した際に一度行なった事のある作業ですし、交換元のHDDの中身は既にバックアップ済みでしたので、実に簡単な作業でした。 Dimension8100自体も、こういう内部を弄る作業がやり易いように筐体が設計されていますし。 交換するHDDも、添付の「ワンクリックフォーマッタ」なるソフトですぐに使える状態になり、拍子抜けするぐらいあっさりと作業は終わりました。 むしろ、それに先立って行なった、部屋の掃除の方が時間が掛かったぐらいで。
     それから、交換元のHDDからDVD-RAMにバックアップしてあったファイルを復元し、VAIOノートから消えたら困る、必要なファイルをLAN経由で一通りコピーして、 このフェーズは終了です。

  2. VAIOノート用の起動ディスクを作る。

     OSの再インストールには、VAIOノート付属のリカバリCD-ROMを使用するのですが、専用のCD-ROMドライブがあれば簡単に (ドライブをつないでCD-ROMを入れて再起動するだけで)出来る作業も、専用ドライブが無いと途端に面倒になります。
     私の場合、VAIOノートには別に購入したIOデータのCD-ROM/R/RWドライブを、やはり別に購入したCardbusタイプのPCカードCBSCIIで繋いで使用していたため、 専用の起動ディスク(FD)を作成しなければなりません。 先ず、3.5インチ2HDのブランクFDを二枚用意し、VAIOノートの取扱説明書に従って、「PCCARD用起動ディスク」を二枚作成します。 この内、一枚は保存用として置いておき、もう一枚に手を加えて「CBSCII用起動ディスク」を作成する訳です。
     その為の手順は、CBSCIIのマニュアルに記載されています。 ただ、「PCCARD用起動ディスク」に必要なドライバをコピーしたりする為のプログラムが、何故か異常終了してしまう(多分、例のフォントの不具合のせいではないか、 と思うのですが)為、手動で「CBSCII用起動ディスク」を作成する羽目になってしまいました。
     と言っても、CBSCII付属の「CBSCIIサポートソフト」のFDから必要なドライバをコピーし、 手で「CBSCII用起動ディスク」内のAUTOEXEC.BATとCONFIG.SYSとの二つのファイルを修正するだけです。 必要なドライバファイル、及びファイルの修正方法は、これもCBSCIIのマニュアルを見れば判ります。
     まず、それぞれのファイルの修正は以下の通りです。修正と言っても、以下の赤字の行を追加するだけです。 他の部分は、「PCCARD用起動ディスク」を作成した時に既に出来上がっています。
    AUTOEXEC.BAT
    A:\DOS\MSCDEX.EXE /D:CBSC001 /L:Q
    @echo off
    set path=A:\;A:\DOS;A:\SONY
    REM ●● MSCDEX.EXE の行を加えてください ●●

    A:\Sony\install3.exe

    CONFIG.SYS
    dos=high

    device=\sys\himem.sys /testmem:off
    devicehigh=\sys\biling.sys
    devicehigh=\sys\jfont.sys /msg=off
    devicehigh=\sys\jdisp.sys /HS=LC
    devicehigh=\sys\jkeyb.sys /106 \sys\jkeybrd.sys
    devicehigh=\sys\ansi.sys
    devicehigh=\sys\ifshlp.sys

    REM ●● PC カードを利用する際に必要なドライバ ●●
    DEVICEHIGH=\PCCARD\CNFIGNAM.EXE /DEFAULT
    DEVICEHIGH=\PCCARD\PCMSS.EXE
    DEVICEHIGH=\PCCARD\PCMCS95.EXE
    DEVICEHIGH=\PCCARD\PCMRMAN.SYS

    REM ●● ここに CD-ROM ドライバに関する記述を追加してください ●●
    DEVICEHIGH=\CDROM\CBSCENBL.SYS /PAUSE /V
    DEVICEHIGH=\CDROM\CBSCASPI.SYS
    DEVICEHIGH=\CDROM\SCSICD.SYS /D:CBSC001 /ASPI

     必要なドライバファイルは、上記CONFIG.SYSに追加した行に記述している3つのファイルです。 これを、「CBSCIIサポートソフト」のFDから「CBSCII用起動ディスク」に、適当な方法でコピーしてやれば、起動ディスクの出来上がりです。 当然ながら、ドライバファイルをコピーする場所と、上記CONFIG.SYSに記述したパスとは、一致していなければなりません。

  3. VAIOノートを再インストールする。

     後は、VAIOノートの取扱説明書の手順(専用ドライブを使用するのではなく、DVDドライブを使用する時の手順)に従って再インストールをするだけです。 取扱説明書に書いていない事と言えば、予めBIOSのBOOTの設定を、FDを第一位にしておく事、ぐらいでしょうか。
     再インストールの方法は、初期化せずに再インストール、Cドライブのみ初期化して再インストール、HDD全体を出荷時のパーティションに強制的に構成して再インストール、 パーティション構成から指定して再インストール、の四通りから選択できます。 私の場合は、二つ目のCドライブのみ初期化して再インストール、を行ないました。 Dimension8100に待避させたデータは、全てDドライブのものでしたので、これなら再インストール後にDimension8100から書き戻す手間が省けます。 それなら始めから待避させなくてもいいじゃん、てなものですが、まあ作業の途中でHDDが飛ぶ、何て事もあり得ないとは言えませんし。
     結局、再インストール自体はトラブルも無く、あっさりと完了しました。 残り500MBも無かったCドライブも、3、4GB程も空きましたし(全部で8GBしか無いので)、何か動作も軽快になったような気がしますし、 何より、「十」と入力したら落っこちるだの、「出」が「遅」に化けるだのと言った、訳の判らない不具合も解消しました。 インストールしたはいいものの、ロクに使わずにHDDを無駄に占有していたアプリケーションの類も一掃された事ですし、やって正解でした。

  4. VAIOノートを再設定する。

     さて、ここからが面倒な所で、出荷時の状態に戻ってしまったシステムを、元通りにしなければなりません。
     何はともあれ、先ずはネットワークの設定です。 これが無ければ、インターネットに繋ぐ事も、Dimension8100等他のマシンに置いてあるファイルをコピーしたりする事もできません。 一昔前までは、家庭内でLANが必須になるだの、自室にイーサネットケーブルを引き回す事になるだの、なんて思いもしませんでしたが、 今となっては無くてはならない物となってしまいました。
     で、コンピュータ名やらIPアドレスやらのお決まりのTCP/IP関係の設定と、MTU及びRWINのパラメータ値の調整をします。 この時ほど、このページを書き残しておいて良かった、と思った事はありませんでした。 ADSLの導入当初に、あちこちのサイトを調べて試行錯誤してやった設定値をちゃんと書き残してあったお陰で、何の苦労もせずに設定完了です。 試しにSPEED TESTの3MB版をやってみると、5Mbps以上の値を記録しました。
     後、自分用のユーザを作成して、Windowsネットワークログインに設定します。 別に誰かと共用している訳ではないので、本来ならこれは不要なものなのですが、何となく今まで全部そうしてきた癖で、これも設定しています。
     最後に、作成したユーザでログインし、デスクトップ等をカスタマイズして、このフェーズは終了です。 ただ、何故か、画面の設定でメニュー等をアニメーション表示する、というのだけが、何度チェックボックスをOFFにしても、再起動する度に元に戻ってしまいます。 正確には、チェックされた状態で、チェックボックスの背景がグレーになっています。 全然原因が判らなかったのですが、ふと思いついて、起動時にログインせずに(ログインダイアログで「キャンセル」をする)Windowsを起動し、 デフォルトの状態で同チェックを外してみたところ、上手くいきました。 壁紙だの何だの、他の設定はきちんと個別に反映されたのに、何故この設定だけがデフォルトのを引きずっていたのかは謎です。 まあWindowsだし、そういう事もあるでしょう(<いいのかそれで)。

  5. Windows Updateを実行する。

     ネットワークに繋がるようになった所で、出荷時の状態に戻って穴だらけになってしまったシステムにパッチを当てなければなりません。 で、Windows Updateに接続してみますと、案の定、山のように更新項目が存在しています。
     とりあえず、IE、Outlook Express、DirectX、Windows Media Player(WMP)等の基本的なツール類を最新版に更新します。 最新版には最新版で、また新しいパッチが存在していたりしますし。
     で、重要な更新を始めとして、一通りのパッチを当ててしまいます。 これも以前は、何度Updateを行なっても重要な更新に必ず一つ項目が残ってしまう、という不具合があったのですが、これも解消しました。実に爽快です。

  6. アプリケーションを再インストールする。

     そして、今回一番時間が掛かったのがこれです。 作業を開始する前に、普段よく使用するものを中心に、インストールされているアプリケーションをリストアップしておいたのですが、 インストールがCD-ROMからかHDDのファイルからか、シリアル・ナンバーが必要かそうでないか、 必要な場合はそれがメディアに記載されているのかメールに記述されているのかそれともテキストファイルとして保存してあるのか、と様々で、 それを一つ一つ確認しつつ、時にはインストールした後に最新版にバージョンアップしたりパッチ当てをしたりしながら、インストールしていきます。
     ただ、今回作業を行なってみて意外だったのは、CD-ROMからインストールするアプリケーションが半分も無かった、という事です。 半分以上が、ネットからダウンロードしたファイルを展開する、という形のもので、メディアを取っかえ引っかえしながらインストールする、というのは、 もはや過去の話になりつつあるのかもしれない、などと思わず感慨に耽ってしまいました。
     また、思わぬ副産物は、Norton AntiVirus2005を再インストールした所、定義ファイルの更新期限がクリアされていた、という事です。 どうやら、レジストリ・キーから何から完全に無くなった状態からインストールすると、その時点からまた更新期間が一年間設定されるようです。 更新期限が切れるまで後二カ月、という所になっていたので、これは思わぬ儲け物でした。 まあ、と言っても、これだけの為に今回と同じ作業を一年毎に繰り返すか、と言われたら、私は御免こうむりますけど。
     一方で、「駅すぱあと」は、半年間のオンライン・アップデートができず、時刻表データが半年分過去に戻ってしまいました。 確かに、インストールしたのは「2004年10月版」ですので判らないでも無いのですが、単純に半年過ぎてるから駄目、と言うのは融通が利かなさすぎるような気がします。 せめて、インストールした版の半年後のデータまでは、何時でもアップデートできるようにしてほしいと思います。 そのアップデートの分もパッケージの料金に含まれている筈なのですから。 これでは、半年以上過ぎた時点で、今回の私のようにシステムのトラブルから再インストールをせざるを得なくなった人は、 その半年分のアップデートの分を損する訳ですから。
     あと、どうするか悩んだのが、StarSuiteです。 購入した時のパッケージはちゃんとあったのですが、それが他のソフトやら雑誌やらの山の下に埋もれていて、それを掘り出すと山崩れが起きそうでしたので。 で、この際だからと思って、OpenOffice.orgに乗り換えてみる事にしました。 幸い、最近日本語版の新版(2.0)が出た所でもありますし、StarSuiteとのファイルの互換性もある、との事でしたので。 インストールして、とりあえず、日頃よく使う表計算を少し使ってみたのですが、全体的に、今まで使っていたStarSuite6.0よりも良い感じです。 少し汚かったGUIのフォントも見易い文字になっていますし、パフォーマンスもそこそこ悪くはありません。 決して良いとは言えませんが、まあ個人でちょいと使う分には充分なのではないでしょうか。
     そして、最後の最後に、デスクトップに山のようにできたアイコンを削除し、これまたタスクトレイに連なるアイコンを消しまくり (これがまた、アプリケーションによってやり方がまちまちで困ります。物によっては、msconfigを使用してスタートアップから消さないと駄目な物もあったりして)、 よく使うアプリケーションのショートカットをクイック起動バーに作成して、全ての作業が完了となりました。

 という訳で、VAIOノートのクリーン・インストール作業は無事に終了し、今この文章を書いている訳です。 全体的に「軽くなった」ような感じもしますし、なかなか快適です。 購入したのが五年以上前で、OSもWindows98SEという、色々と古いマシンではありますが、3DゲームやDVD鑑賞、MS-Officeのような重量級のソフト等を使用しなければ、 これでも充分使えるものです。
 よし、これでまた五年は戦える。さすがに十年は無理かもしれませんが。

 いつまで続く、コピーコントロールCD禍。の続き×11。
 とりあえず「続き。」の書き方を変えてみました。まあありがちな書き方ですけど。さて、これで100まで続こうが、万まで続こうが問題無し、と(<おい)。
 さて、今話題になっているのは「XCP」と呼ばれているソフトの方ですが、これも問題有りと言われていたもう一つのソフト「MediaMax」にも、 また新たな問題が出てきたようです。

 ・ITmediaの記事「SONY BMG、『MediaMax』アンインストーラ問題でさらなる深みへ」

 …もう何が何やら。一体、この会社は何をしたいんでしょうか。
 笑っちゃうのは、この記事の最後の、この一節です。

 Amazon.comではXCP搭載CDを返却したい場合には通常の返品方法を取ることができると問題のCDのページで説明している。 「返品理由としては『欠陥品』を選択してください」とAmazonは記している。

 とうとう「欠陥品」と認定されてしまったようです。 でもこれ、ただの「欠陥品」じゃないですよね。利用者のシステムに被害を与えるのですから、むしろ「危険物」とした方が良いのではないでしょうか。 Amazon.comの返品理由に、そんな項目があるかどうかは知りませんが。
 そして、それでもコピープロテクトは無くならない、という実に悲観的な記事。

 ・ITmediaの記事「rootkit入り音楽CD――それでもコピープロテクトはなくならない」

 記事の中のコメントとして、「これはコンテンツ保有者が決して勝つことができない軍拡競争だ」というのがありますが、そんな事はないと思います。 AvexのCCCDや、今回のSONY BMGの「マルウェア付きCD」等の問題は、全てレーベル側が「CD」というパッケージに固執している事に根本的な原因があると思うのです。 もちろん、SACDやDVD-Audioがイマイチな現状を見れば、レーベルがCDに固執するのも判らないではありませんが、かと言って、 この先十年も二十年もこのまま、CDという、そもそもコピープロテクトやコピーコントロールを想定していない規格のパッケージに拘るのが果たして良い事なのかどうか。 短期的な利益が下がる事を覚悟してでも、コピー制御がきちんと始めから盛り込まれているメディアへの移行を、AV機器やPCのメーカ、 消費者を含めた形で進める方が遥かにマシなのではないか、と思うのですが、大手のレーベルは、アナログレコードからCDに移行した時期の、 黙っていてもいっぱい売れた時期の夢を捨てきれないのでしょうか。 あの頃の、言わば「CDバブル」の売れ行きを基準に考えて、今CDが売れない、と嘆いて焦っているようにしか見えないのですが。
 で、その挙げ句にこの体たらく。 今回の騒ぎでSONY BMGが負担しなければならない費用は、始めから「まともなCD」として発売していた時の利益を上回るかもしれない、とも書かれています。 この様を見てもなおCDに拘ってコピープロテクトを施そう、とするのであれば、もう「バカは死んでも直らない」というか、「イッペン、死ンデミル?」というか。 いずれにせよ、ロクなものではないような気がします。

2005/11/22

 いつまで続く、コピーコントロールCD禍。の続き×12。
 で、昨日(と言うか、実際には数時間前な訳なのですが)「バカは死んでも直らない」とか書きましたが、PC Watchの以下のコラムを読んで、 「ああ、なるほど」と思ってしまいました。

 ・ Impress PC Watchのコラム「交換に追い込まれたコピープロテクションCD問題〜rootkit入りCDを試す」

 最後の一文「よほどCDを売りたくないのだろうとしか思えない。」を読んで、思わず「そうだったんだ!」と納得してしまいました。
 つまり、彼等は、消費者が、金輪際CDなんか買うもんか、と思わせる為にこんな事をしてるんですね。 そして、さっさとSACDやDVD-Audioに移行してもらおう、としているのでしょう。 それなら、こんなバカで非常識で犯罪紛いの事までした理由も理解できるような気がします。気がするだけですけどね。

 ソニーよ、おみゃあもかあ。
 と誰かが言ったとか言わないとか(<言ってないって)。
 とにかく、「SONY BMGが大変な事に!」というこの時期に、ソニーも間抜けな事をしているようで。 ImpressのやじうまWatch(2005/11/21付)の記事で初めて知ったのですが、 「ソニーブランド復活を狙う」などと意気込んで(いたらしい)、この19日に発売した(らしい)「Walkman A」付属の音楽管理・連携ソフト「CONNECT Player」が、 これまた評判が悪いと言うか、良い評判など立ちようが無いぐらいのシロモノなのだそうで。
 同記事からリンクされているまとめBlogから、 更に辿って(と言うか元に戻って) ImpressのAV Watchのレビューを読んでみたのですが…何これ。
 まず、ソフトの(?)更新を監視する常駐プログラムがある(無効にする事もできるようですが)というのからして謎です。 ウイルス対策ソフトじゃあるまいし、いったい何をそんなにしょっちゅう更新する必要があるのでしょうか。
 また、Pentium4の3.2GHz、メモリ1GBなんていう結構なスペックの、それもWindowsXP以外殆ど何も入っていないというマシンでさえ処理が重い、 それもハングアップと見紛うぐらい重い、というのは何なんでしょう。 その元凶と思われるという、tinyhttp.exe(名前からしてhttpクライアントの一種なんでしょうけど)というのも怪し過ぎます。一体何を通信してるんだか。
 更に、20日近くも先行して発表されたSonicStage Ver.3.3では対応されている新しいエンコーダにも対応していない、というダウングレードまでしているとか。 しかも、ソニー自前のATRACの一種なのに。何を考えているのでしょう。
 その他にも、「CONNECT Player」と密に連携しているにも拘らず、「CONNECT Player」側ではそのデータを一切利用できない機能とか、 おそらくデータベースのデータ不足の為に全然使い物にならない「アーティストリンク」機能とか、首を傾げるような、 傾げた首がポロッと落ちてしまいそうな話ばかりです。 同まとめBlogにリンクされている2ちゃんねるのスレッドを読んでも、何やら悲惨な状態なようで。
 このソフトをソニーが内製しているのか、それとも外部に開発を委託しているのかは知りませんが、いずれにせよ、 このままではとても「ソニーブランド復活」なんていつになる事やら判りません。
 と、今日も五年前のVAIOノートを使いながら考えてしまうような話でありました。昔は良かったなあ、と言わせたいのか?>ソニー。
 ちなみに、その2ちゃんねるのスレッドからリンクされている、この「Walkman A」をモニターしている方々のBlogで、この「アーティストリンク」について、 「ソニー独自の音の解析機能で…」などという説明をされた、という話がありました。 それを信じるなら、CD売り場で分けているようなジャンル分けではなく、楽曲そのものの音の傾向からジャンルを分けている、という事なのでしょうか。 でも、それって何か意味があるのでしょうかねえ。 そもそも、「音楽のジャンル分け」そのものに意味があるのかさえ疑問だというのに。 そのソニーの担当者には、「My Merry May」シリーズの音楽を手掛けたARCHIBOLDがそのホームページに載せている言葉を贈りたいと思います。 現在そのホームページに記載されているのかどうか確認できませんでしたので、Thrushさんの「My Merry May」レビューのページに引用されているものの又引用ですが。

僕はその時、今回の依頼曲を「恋愛シミュレーションゲーム音楽」っていうジャンルに、自分勝手にカテゴライズしていたことに気付いた。 そうか、違うよな、みんなが求めているモノは、もっともっとシンプルなものなんだ、 ただの「いい音楽」、ただの「いいゲーム」なんだよなって。

今回僕は、このゲーム「My Merry May」をやった皆が、すげえいいゲームだぜ!、すげえカッコいい音楽だぜ!って胸を張って言えるようなものになればいいと思っている。 もし、「ただの恋愛シミュレーションだろ」とか、「でもゲーム音楽じゃん」とか言われたら、そいつにこう言ってやるといい。

「カテゴライズなんて、君の時間軸は10年遅れているんじゃないのかい?」

 本当に、その通りだと思います。

2005/11/23

 へ〜んだ〜 きみのちょうしが わ〜るい〜。その3。
 何とか再インストールも無事に終了し、機嫌良く使っていたVAIOノートなのですが、またもや調子の悪い事態が発生してしまいました。
 Webブラウザ(Netscape7.1、IE6.0SP1共)で特定のページを表示させようとすると、ブラウザが異常終了してしまう、というものです。 しかも、その後続けてメールソフト(AL-Mail32)を起動すると、“OpScan”というプロセスが異常終了してしまい、メールの取り込みができません。
 この“OpScan”というのは、Windowsのタスク、プロセスのリストに拠りますと、 Norton AntiVirus(NAV)のプロセスで、“Out of Process Scan Server”の略であり、 「ノートンアンチウイルスがサードパーティ製品と相互影響しない為に使用されるプロセス」なのだそうです。 何故それが異常終了してしまったのかは謎です。 しかも、一度Windowsを再起動し、改めてメールソフトを起動すると、今度は正常に実行されます。
 そもそもの原因である(と思われる)ブラウザの異常終了ですが、これはこのWindows98SEのVAIOノートだけの症状で、WindowsMeのDimension8100では発生しません。 実は、再インストール後に一度、Netscape7.1が異常終了したままフリーズしてしまい、強制的に再起動した事があるのですが、 その際走ったScandiskのログファイル(C:\SCANDISK.LOG)を見たところ、不良クラスタが発見されていました。 また、NAVのログファイル二つに、サイズが異なる、というエラーが出ていました。 この二種類のエラーに関連があるのかどうかは判りませんが、Webページを表示させる際にもNAVがスキャンをかけている筈なので、どうもNAVが怪しいような気もします。 再インストール前のトラブルにもNAVが大抵関わっていましたし、そもそも、再インストール前の一連のトラブルの引き金となったのは、NAVのCcappが異常終了した事でした。 やはり、NAVには、何か問題があるのかもしれません。
 という仮定のもとに、NAVのAuto-ProtectをOFFにしてみたりして色々なパターンを試してみたのですが、結果は変わりませんでした。 それどころか、“OpScan”の異常終了は一度も再現せず、NAVは無実の可能性が高くなりました。
 ただ、NAVにもまだ奇怪しい所がありまして、以前にもあった、電子メールをスキャンする時の処理として「トレーアイコンを表示する」というオプションがあるのですが、 これをOFFにしていても、トレーアイコンが表示されてしまう、というものです。 再インストール前には何時の間にか出なくなっていた現象なのですが、また発生するようになってしまいました。 これは、未だに解決策がありません。まあ、鬱陶しいというだけで、実害がある訳では無いのですが。
 で、ブラウザが異常終了した時の詳細を見てみますと、Netscape7.1・IE6.0共、エラーは“GDI.EXE”で発生している事が判りました。 これは、言わずと知れたWindowsの描画プログラムです。 つまり、異常が起きているのはページの読み込み時ではなく、それを画面に描画する段階で発生している、という事です。 …何か、再インストール前のトラブルに似てきたような気がして嫌なのですが。
 それでは、異常終了してしまうページには何があるのか、という事で、ページのソースをローカルファイルとして保存し、色々と試してみたところ、 CSSで“font-size: large;”と“font-weight: bold;”とが指定されている文字を表示しようとすると、異常終了してしまう、という事が判りました。
 例えば、これだけの内容で異常終了してしまいます。ただしNetscape7.1だけで、IE6.0はこれだけでは異常終了しません。 また、Netscape4.78も異常終了しません。今回は、アプリケーションによって、かなりトラブルの発生するレベルに差があるようです。
<html>
<body>
<span style="font-size: large; font-weight: bold;">

</span>
</body>
</html>
 また、CSSの指定で無くても、HTMLタグで指定した場合(<font size="+1"><b></b></font>とか)でも現象は同じです。
 しかも、全ての文字で落ちる、という訳ではなく、ある特定の文字が含まれている場合のみ、みたいです。 上記の例のように「あ」では問題ありませんが、これをそのページに含まれていた、とある一文字に変更すると異常終了してしまいます。 その文字は、特に特別な文字という訳ではなさそうです。JIS第1水準に含まれている文字ですし、異体字という訳でもありません (と言うか、JIS第2水準に含まれているその文字の異体字では、問題は発生しません)。 ただやはり、再インストール前のトラブルのように、文字コードが近傍の(つまりは音が同じか近い)他の文字でも発生します。 その境界を調べてみました所、Shift-JISコードで$9080〜$9093の範囲の文字がダメでした。 その上、その次の$9094の文字、これは「数」なのですが、これが「ア」に化けて表示されてしまう、という、 これも以前「出」が「遅」に化けていたのと同様の現象が発生しています。
 と言って、再インストール前のトラブルのように、単にその文字をフォームの入力フィールドに入れただけでは問題はありません。 その文字を、上記の指定で表示させた時のみ、発生するようです。 加えて、ブラウザの設定で表示する文字サイズを標準(Netscape7.1なら100%の設定)以外にすると、現象が発生しません。 つまり、ソースでの指定がどうこう、というのではなく、通常のサイズより一段階大きくした太字が表示された場合のみ、という、実に限定的な条件で発生するようです。 上記の異常終了してしまうページも、予め文字サイズを一段階以上小さくしておけば、正常に表示されます。
 要するに、ちょっとデカくて太いのはダメよ、という事らしいのですが…何だかなあ。 新しくなったからって、キツくて入らない、という訳じゃあるまいし(<おい)。
 しかし、やっぱりまたフォントかよ、ってな感じですが。どうなってるんだ、いったい。

 いつまで続く、コピーコントロールCD禍。の続き×13。
 ネット上では連日のようにニュースになるこの話題ですが、新聞やテレビ等、従来のマスメディアではあまり取り上げられませんでした。 問題が発覚した時、回収が決まった時等、何らかの「イベント」があった時に少し取り上げられたぐらいで、あまり重要視されていなかった感じがあります。 しかし、本件は、そんな日本のマスメディアでも放っておく事ができないぐらい重大な問題だ、と認識されるような話に発展しているのですが。

 ・ITmediaの記事「テキサス州、スパイウェア規制法違反でSONY BMGを提訴」

 ・ITmediaの記事「電子フロンティア財団もSONY BMG相手取り集団訴訟」

 前者の、テキサス州が提訴した、というのは、とうとうNHKの昼のニュースでも報道されました。 さすがに、州という自治体が動いた、となれば、太平洋の向こうの話、と聞き流してはいられなかったようです。 まあ訴訟の結果がどうなるのかは判りませんが、もしSONY BMGが敗訴する事になったら、彼等の損害はどのぐらいになるのでしょうね。自業自得の良い見本ですが。
 で、そんな時に何やってんだか、こんな話もあったり。

 ・ITmediaの記事「MediaMaxの新CEOにSONY BMGの元幹部が就任」

 SONY BMGが犯したもう一つの失敗“MediaMax”ですが、その開発会社のCEOに当のSONY BMG出身者が就任した、という冗談みたいなお話です。 こういう時期にこういう事を堂々とできる神経は大したものですが、これでは、両社に何らかの癒着があったのでは?、と勘繰りたくなってしまいます。 それでなくても、こんな時期に問題の当事者企業の責任者に就任する、というのは、相当の物好きとしか思えません。
 次は、今回の問題に関連するコラムです。

 ・ITmediaの記事「SONY BMGが犯した大きな罪とは?」

 確かに、この記事で言われているように、「マルウェア」と「そうでないもの」とをプログラムが見分けるのは、相当難しいだろうというのは想像がつきます。 厳密に考えれば、Windowsにだって、当のウイルス対策ソフトにだってセキュリティ・ホールが存在したりする訳ですから (NAV等の“Live Update”にもセキュリティ・ホールが存在していた事がありました)、そういうのを全部「マルウェア」と見做す事も可能な訳です。
 しかし、そんな事が現実的でない事は誰にだって判ります。 では、どうやって見分けるのか?となると…もう、個別に対応するしか無いんじゃなかろうか、という気もします。 「ユーザが認知しているもの」と「ユーザに認知されていないもの」とで分ける、というのも何か無理っぽい気がしますしねぇ…。

 Yahoo!検索に新しいページが追加されました。
 「My Merry May with be」のページが、Yahoo!検索でヒットするようになりました。
 ドメイン指定を“www.tim.hi-ho.ne.jp”に、キーワードを“miyakoshi”にして検索すると、最近追加した3ページの内、上記の1ページのみヒットするようになりました。 「My Merry May Believe」の分までキャッシュに入っていますので、キャッシュされたのは11/11頃のようです。 このページを追加したのは8/11でしたから、丁度三ヶ月めでキャッシュされた事になります。 しかし、何故かドメイン指定を“tim.hi-ho.ne.jp”にすると引っ掛かりません。 以前も不思議に思ったのですが、何故こういう結果になるのか謎です。
 しかし、この結果を見る限りでは、やはりインデックスされる順番にはページの階層も関係しているようです。 今回インデックスされなかった2ページは、今回インデックスされたページからリンクしているページです。 すなわち、まずリンクが含まれているページがインデックスされ、そのリンク先のページは次回以降のクロール時にインデックスされる、 という処理になっているものと思われます。 まあ考えてみればそれが当然なのでしょうが。
 ちなみに、一方のGoogleでは、未だに引っ掛かりません。なかなかしぶといです。

 「アーティストリンク」っていったい…。
 またもや「やじうまWatch」からのネタですが、昨日書いた「Walkman A」の目玉(?)機能である「アーティストリンク」は、 「Walkman A」本体と「CONNECT Player」とを長時間繋ぎっぱなしにしておけば充実していく、というお話。 詳細は、「やじうまWatch」の当該記事(2005/11/22付)と、そのリンク先のページ(Blog)を参照していただくとして…やっぱり間抜け過ぎます、これ。 まあ、Blogにも書かれているように、あるアーティストから映画のサントラ曲に繋がってた、みたいな意外性を楽しむのも良いのでしょうけど、 所詮は自分で選んで聴いている楽曲の範囲内でしかない訳で。 「CoCoon」とか「スゴ録」とかの「おまかせ録画」みたいに、利用者も知らない番組を自動的に選んで録画してくれる、というような方向での意外性は無い訳です。 新しい曲を入れたらそれがどこにリンクされるのか、を見るのも良いかもしれませんが、でもそれをするのにいつも一晩かかる、とか言われたら…。 しかも、Blogを読む限りでは、そのリンク付けの作業自体バックグラウンドでやっていて、ユーザが明示的に止めたりできないみたいですし、 その為に「Walkman A」とPCとを何時外せばいいのかも判らない、通信していない時を見計らって外さないといけないという、無茶苦茶な仕様になってるという。 時間がやたらと掛かる上に使い勝手も悪いときたら、もう余程の物好き以外は使わないでしょうね。

2005/11/24

 異星からの電波の声、諸行無常の響きあり。
 などと「平家物語」を気取ってみたりしていますが、何の事かと言いますと、SETI@homeプロジェクトが本格的に新システムに移行する、というお話です。
 現在、私の所では、PanasonicのLet's note CF-S21がSETI@home専用機として動いているのですが、その画面に、以下のようなメッセージが出ていました。

You are running a client from the original SETI@home project. This project will be shutting down on 12/15/2005. Please join the new SETI@Home project at http://setiathome.ssl.berkeley.edu/

 SETI@homeというのは、プエルトリコにあるアレシボ天文台の、直径300mもある巨大な電波望遠鏡が受信した電波の中から、人工的な信号を見つけよう、 すなわち知的文明からのメッセージを見つけよう、というプロジェクトです。 その最大の特徴は、人工的な信号を見つける為の複雑な計算を、家庭にあるPCでも動作するクライアント・ソフトで分散処理する、という点にあります。 つまり、現在の家庭用PCはCPU性能が高くなり、その性能を100%使用する事は殆どありません。 その、各家庭にちょっとずつ余っているCPUパワーを利用して、受信した膨大な信号データを細かく分けた断片(ワークユニットと呼びます)の処理をさせよう、 というものです。 分散コンピューティングの最も成功した実例の一つとしても、よく挙げられていると思います。
 「宇宙からのメッセージを見つける」とか言いますと、中には胡散臭い目で見る人も居ますが(実際、以前勤めていた会社にも居ました)、 これは証拠も無しに「宇宙人は存在する」だの「異星人は既に地球に来ている」だのと言い立てるような輩とは違い、真面目に知的文明の存在する証拠を見つけよう、 というプロジェクトです。その辺、誤解ありませんよう。 まあ、こんな所で私がいちいち断らなくても、ちょっと検索してみれば、これがどんなプロジェクトなのか判るとは思いますが。
 で、私も何年も前からこのプロジェクトに参加し、1,000以上のワークユニットを処理してきたのですが、 しばらく前からSETI@homeのシステムが新しいものに移行を始めていました。 現行のクライアント・ソフトは、独自のプログラムで計算処理やサーバとの通信を行なうものなのですが、これが、 分散コンピューティングの共通プラットホーム上に再構築されたプログラムで処理を行なうという、新しいシステムに移行されていくようになったのです。 今までは、現行のクライアント・ソフトと新しいシステムとが併存していたのですが、とうとう、この現行のクライアント・ソフトを使用するシステムが停止される事になった、 という訳です。
 変わらないものなんて無い、まさに諸行無常の趣がある話ですが、いよいよ私も移行を始めなければいけない時期が来たようです。
 さて、新しいシステムは、BOINC(Berkeley Open Infrastructure for Network Computing)という、 インターネットを利用した分散コンピューティングの共通プラットホーム上に構築されています。
 移行するには、まず上記のSETI@homeホームページから現行システムのアカウントを新システムに引き継ぐ手続きをします。 必要な情報を登録しますと、新システムのアカウントを有効にする為のキーがメールで送られてきますので、それを有効化ページで入力すれば設定完了です。 後は、処理の為のBOINCクライアント・ソフト(Windows用の最新版はVer.5.2.8)をダウンロードしてインストールし、 メールに記載されているProject URLとAccount Keyを設定すれば良い筈…なのですが、肝心のソフトの動作に必要な環境条件が見つかりません。 ようやく見つかったのは、上記SETI@homeホームページの最上部にある「参加するには」の所でした。 こういうのは、できれば、ダウンロードのページからリンクしておいてくれるとありがたいですね。
 が、ここに記載されているのはハード要件だけで、対応OSについては何も書かれていません。 もちろん、Windows用のソフトがあるのですから、Windowsに対応している事は確かなのですが、古いWindows98やWindows98SEにまで対応しているかが不明です。
 で、またまた情報を求めてSETI@home日本語版のホームページから、 日本語版のSETI@home BOINC版のサイトに行ってみましたが、ここは本家の和訳版らしく、 本家に無い情報はここにも無いようです。
 ただまあ、掲示板にはWindows98や98SEでも動かしている、という方が居るようですので、とりあえずインストールしてみる事に。 ダウンロードした.exeファイルをダブル・クリックして実行します。 お馴染みのInstall Shieldで作成されたインストーラが起動し、幾つか簡単な項目を設定すると、インストールが開始され、すぐ終了、 そのままBOINC Managerが起動します。 いきなり接続できない、というエラーが出ましたが、まだAccountを設定していないせいだろう、と思って、ProjectsメニューからAccount Managerを選択。 メールで送られてきたProject URLを入力。 次に、ProjectsメニューからAttach to projectを選択。またProject URLを聞いてくるなあ…さっきのは違ったのか?と思いまた入力。 次にProxyの設定を聞いてきますが、Proxyは使っていないので何も入力せずに次へ…“No Internet Connection”とか言われてしまいました。あれ?
 ダウンロード・ページのリリース・ノートを見ると、このProxyの設定を始めにするのはこの版(5.2.8)から、らしいのですが、 Proxyを使わずにインターネットに接続している場合はどうすればいいのか判りません。 現行システム(今は「クラシック」と呼称されているようです)では、Proxyを使わない、という設定がちゃんとできたのですが…。 まだリリースされたばかりの版のせいか、あちこちのSETI@home関係の掲示板を見ても何も情報がありませんし…困りました。 この設定を通らなければ、何も処理をする事ができません。
 まあ、現行システム(クラシック)が止まるまではまだ数週間の余裕がありますので、とりあえずクラシックを動かしておいて、 解決策がどこかに載る事を期待しませう、という事にしようかと(<だめじゃん)。

2005/11/25

 あ、復活した。
 特定の文字を通常のサイズより一段階大きくして太字で表示された場合のみ、ブラウザが異常終了してしまう、という件ですが、 ダメもとでフォントキャッシュの再生成を行なってみたら、あっさりと直ってしまいました。 再生成の手順は、 Windows.FAQのWindows9x/Me フォントトラブル対処法とフォントの限界についてのページ を参考にしました。
 もしかして、再インストール前のフォント関係のトラブルも、これをやっていれば直ったのかも…。
(2005/11/26追記)って、以前の記述を確認してみましたら、以前もフォントキャッシュの再生成を行なってました。何で直らなかったんだ…。

 いつまで続く、コピーコントロールCD禍。の続き×14。
 米国外での対応が待たれていた、SONY BMGの「マルウェア付きCD」返品・交換に関する処置ですが、国内では、Amazon.co.jpが対処方法を発表しました。

 ・ImpressのInternet Watchの記事 「Amazon.co.jpがSONY BMGの『XCP』採用CD購入者に全額返金」

 Amazon.comとほぼ同様の処置のようです。
 実際の所はどうなってるのかな、と思って、2005/11/16に書いたRussinovich氏の記事で「マルウェア付きCD」の例として挙げられている「Get Right with the Man」 の所を見ますと、以下のように記載されています。

当Sony CDは XCP digital rights management (DRM)ソフトウェアがインストールされております。 このソフトウェアをPCで再生することによりセキュリティ上の懸念があるため、SonyはAmazonに対しXCPソフトウェアが入ったCDの販売停止を要請しております。 Amazon.co.jp からこのCDを購買なされたお客様には、開封済みであっても、当サイトの返品手続に則り不具合商品として商品代金を返金いたします。
通常の返品ページより返品の理由を”商品にトラブルや不具合がある”を選択して返品処理を行ってください。ご迷惑をおかけいたしましたことをお詫びいたします。

 「開封済みであっても」返金に応じる、という、しごくまっとうな対応です。 不良品そのものに対する責任は無くても、不良品を販売してしまった、という事に対する責任をきっちり取る、という態度ですね。 今問題になっている、不良品マンションを売りつけた連中も、責任逃れの発言ばっかりしていないで、少しはこの態度を見習ってほしいものです。
 見習ってほしいのは、ソニー・ミュージックジャパンインターナショナルも同じです。 11/18に「米国と同様の対応をする」と発表したっきり、一週間経過した現時点でも、 未だに返品・交換に関する具体的な方法等を発表していません。 彼等が、如何にこの問題を軽視しているかが伺えます。
 で、実際にAmazon.co.jpから該当する「マルウェア付きCD」を購入していた場合は、個別にメールで連絡が来るようです。 ImpressのPC Watchにコラムを連載している山田祥平氏もそのお一人だったようで、今週のコラムにその事を書かれています。

 ・ImpressのPC Watchの記事 「山田祥平のRe:config.sys そんなパッケージコンテンツなら、私は見ない、私は買わない」

 このコラムを読んで呆れたのは、 「要請しているのはソニーと記載されているが、実際にはSony BMGだろう。少なくともメールにはそう明記されていた。」という一節です。 これはつまり、この件については、日本のソニー及びソニー・ミュージックジャパンインターナショナルは何もせず、米国のSONY BMGに任せっきりにしている、 という事なのではないでしょうか。 確かに、この「XCP」の導入を決めたり、それを販売したりしたのはSONY BMGなのでしょうけど、どうも「我関せず」を決め込んでいるように見えてなりません。 仮にも「SONY」の名前を冠している関連企業が起こした不祥事に対して、この態度はどうかと思います。
 さて、今度は、実際にこの「XCP」とそれを隠す為の「rootkit」なるものがインストールされてしまった、 あるいは「マルウェア付きCD」と知らずにPCにセットしてしまった時、それをシステムから削除したり、検出したりするにはどうすればいいか、 というのを具体的に試してくれたのが、次の記事です。

 ・ImpressのPC Watchの記事 「元麻布春男の週刊PCホットライン rootkit入り環境で各種セキュリティソフトを試す」

 この記事で判った事は、「XCP」をシステムから安全に削除する事は現時点ではできない、という事です。 これは、以前のRussinovich氏の記事にも書かれていた事で、氏と同じぐらいWindowsに詳しい人でもなければ無理、という事を再確認した形です。 ウイルス対策ソフトのベンダーも、ユーザが使用許諾契約に同意してインストールしている(少なくとも形式としては)「XCP」をブロックしたり、 完全に削除したりする事ができない(技術的にではなく、おそらく法律上の問題として)となれば、あとはWindows自体の対応を待つしかありません。 そしてそれは、この記事の最後に記されている通り、 「システムの復元にMicrosoftのコードが必要という事態が多発するようであれば、アンチスパイウェア、アンチウイルスソフトウェアを提供できるのはMicrosoftだけ、 ということになってしまうかもしれない。」 という事態を招く恐れがある、という事です。 そうなれば、現在のサード・パーティのベンダーは廃業するしかなく、それはまた必然的にこの分野でのMicrosoftの独占を許す事に繋がってしまいます。
 そう考えると、今回のこのSONY BMGの事件も、Microsoftがウイルス対策ソフトの独占を狙った陰謀なのではないだろうか、 などと考えてしまうのは…考え過ぎでしょうか。
 あと、この記事で、SONY BMGの件とは別に問題なのは、「アップグレード作業をしても、NIS2004の設定はNIS2005には引き継がれない、ということ」です。 これは、NIS2004以前から同様だったので、正直「何を今更」という気もするのですが、未だに改善されていないようですね。
 NISに限らず、ウイルス対策ソフトの類は、例え同じベンダーの同じシリーズのソフトでも、 バージョンアップの際には旧バージョンをアンインストールしてからでないと新バージョンをインストールできない、という物が殆どみたいです。 そして、その際、旧バージョンで行なっていた設定が全て無くなってしまい、新バージョンでまた同じ設定をやり直さなければならない事になってしまいます。
 私も、以前NISをバージョンアップした時に、幾つも登録していたセキュリティを通すURLの設定を全部手動で入れ直さなければならない、と知った時は愕然としました。 こんなの、例え旧バージョンをアンインストールしなければならないとしても、登録データをテキストファイル等の形で出力させておき、 新バージョンでそれを読み込ませればいいように作っておけば良いだけの話なのに、何故こんな面倒な事をさせるのか不思議でなりませんでした。
 あれから数バージョンが経過していますが、未だにこんな簡単な事もできないんですね。変な話です。

 Proxyは、どっちだ。
 SETI@homeをBOINC版に移行する件ですが、未だにProxyの設定をどうすればいいのか判らず、移行ができない状態です。
 ホームページの掲示板(英語です)で調べてみました所、全く同じ問題で引っ掛かっている方が何人も書き込みをされていたのですが、その解決法としては、 最新版(5.x.x)をアンインストールして、古いバージョン(4.x.x)に入れ直せ、というものばかりでした。
 もしかして、最新版はProxyを通さないと動作しないんだろうか…? それで、ダウンロード・ページには5.台と4.台の二つがアップされているのだろうか?

2005/11/26

 いつまで続く、コピーコントロールCD禍。の続き×15。
 先日のAmazon.co.jpに続いて、タワーレコードが「マルウェア付きCD」の返品・交換に関する具体的な方法を公開しました。

 ・ImpressのInternet Watchの記事 「タワーレコードもSONY BMGの『XCP』採用CDの購入者に返金・交換」

 ここで問題になりそうなのは、店舗で購入していた場合に返金してもらうには、購入時のレシートが必要だ、という事です。 どのぐらいの方がレシートを保存しているか、甚だ疑問ですし。
 レシートを廃棄してしまっている場合は良品との交換となりますが、その際は、ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル、BMG JAPAN、 もしくはタワーレコードの問い合わせ窓口に電話をしないといけないようです。 これもまた、フリーダイヤルになっているタワーレコードはともかく、他の二社は通常の電話番号で、 当然電話代は消費者…いや、はっきり言えば「被害者」が負担しなければなりません。 その上、問い合わせできる時間は、三社とも土・日・祝日を除く平日の昼間のみ、となっており、社会人にとっては、 これは「問い合わせするな」と言っているのに等しい扱いです。 とても、自分達の行なった不始末による「被害者」に対する対応とは思えません。
 ちなみに、BMG JAPANの対応は、以下のようになっています。

 ・米国Sony BMG発売商品における対応に関するお知らせ

 独立した文書ではなく、Blogの一頁(2005年11月21日付)に記載している、というのからしてふざけてますが、その上、料金着払いとはいえ、 いちいち現物を送付しないといけないとは面倒な話です。 本家SONY BMGがやっているように、Web上で交換を申し込めるようにすればいいのに、と思うのですが。
 しかもこれ、BMG JAPANのトップページからは、何のリンクも張られていません。 こんなの、誰が気付くというのでしょうか。 他社のニュースサイトからしかこのページに到達できない、その存在さえ判らない、というのは、いったい何を考えているのか判りません。
 あと気になるのは、こういう告知がネット上でしか行なわれていないのではないか、という事です。 新聞をとらなくなって久しいので、新聞に告知されているのかどうかは知りませんが、少なくとも、テレビのニュース等で告知されているのを見た事がありません。 まあ、「XCP」の被害に遭う人は、少なくともPCを使っている人なのですから、ネットの情報にアクセスできない、というのは考えにくいですが、 それでも、こういうネット上でしか告知をしない、というのは何だかなあ、という気がします。 しかも、BMG JAPANのように、その告知の仕方自体が首を傾げるようなものだったりすると尚更です。

 BOINC 5.2.10がリリースされました。
 無茶苦茶更新のペースが早いです。 このProxy設定に関する問題はかなり挙げられているようで、SETI@homeホームページのトップページにもトピックとして載るぐらいになっています。 そして、その問題に対応したと思われるVer.5.2.10が早くもリリースされましたので、早速試してみました。
 確かに、インストール後に初めて“attach to project”を実行する(と言うか、インストール処理に続けて自動的に実行される)時は、Proxy設定の画面が出なくなり、 無事にAttachが完了するようになりました。 しかし、その後、Windowsを再起動すると、何故か、先刻Attachが完了した筈のProject情報が全てクリアされてしまっています。 その上、もう一度BOINC Managerのメニューから“attach to project”を実行すると、またもやProxy設定の画面が表示されて、そこから先に進めなくなってしまいます。
 どうも、初めてAttachを実行する時だけ、対応したような感じに見えます。 リリース・ノートを見ると、この問題は、5.2.9からの変更点として挙がっている、 “Win: Fixes a BOINC Manager connection issue when the manager is waiting on a firewall for the all clear. This generally happens after a reboot.” と同じ問題のような気がするのですが…謎です。
 とりあえず、移行するのは、もう少し様子を見た方が良さそうです。

2005/11/27

 今日は大阪市長選挙でした。
 「関氏が自ら本部長としてまとめた市政改革案について、『市民の信を問いたい』と任期半ばで辞任したことに伴う」(asahi.comより)大阪市の市長選挙が、 今日行なわれました。 で、私も選挙権を行使する為、まずはどんな候補者が居るのかな、というのを確かめようとしました。 それには、やはりここを見るのが良いのかな、と思ったのですが…。

 ・大阪市長選挙ホームページ

 ここにある「候補者名簿」を見ても、載っているのは、氏名、ふりがな、候補者届出政党の名称、 性別、年齢、前・元・新の別、職業、選挙事務所の所在地。これだけです。 選挙公約も、推薦政党の有無や名前も、プロフィールさえ掲載されていません。
 名簿の下には、次のように記載されています。
「※ このホームページに候補者のプロフィールや政策などを掲載することは、現在のところ公職選挙法で禁じられています。 各家庭に『選挙公報』を配布しますので、そちらをご覧ください。」
 おや、家には「選挙公報」なんて物は配布されておりませんが。もしかして、これって、新聞をとっていない家庭には配布されないのでしょうかね。 それで良いのか、それが許されるのか、甚だ疑問ですが。 今時、新聞を一つもとっていない家庭なんて珍しくもないでしょうに。若い世代の家庭や、学生のように一人暮らしをしている世帯であれば特に。 本来全ての有権者に配布されるべき選挙公報を、新聞という、講読する義務も無い民間のメディアと抱き合わせで配布する、というのは、果たして許されるのでしょうかね。 今まで、誰もこれに疑問を持ったり、司法の判断を仰いだりする事は無かったのでしょうか。 て言うか、紙媒体に記載するのは良くて、ネット上で公開するのはダメ、という公職選挙法も、根拠がよく判りませんね。 誰が、どういう根拠でそう決めたのか、一度聞いてみたい気がします。 見るだけで頭が痛くなりそうな選挙マスコットやら、 聞くと頭痛がしてくるイメージソングやらを作る暇があるなら、もっと肝心な所に注力するべきじゃないんでしょうか。
 まあ、それはともかく、私も近くの小学校に投票に行ってまいりましたが、なんか、いつにも況して人が少なかったような気がします。 調べてみると、前回(2003年)の投票率は33.31%、過去最低は1995年の28.45%だったそうです(asahi.comより)。 今回も、同ホームページの投票速報によると、18時現在の投票率は25.33%と、前回同時刻の投票率25.99%を下回っています。 この調子でいくと、今回も前回と大して変わらない投票率となりそうですが、全有権者の1/3しか投票していないとは、呆れたものですね。 これでは、市政が無駄遣いの温床となるのも当然でしょう。 利権絡みの組織票を多く獲得した候補者が当選するに決まってますから。 これだけ財政が危機的状況にあるという事は、そのツケは税金として市民に跳ね返ってくるのです。 なのに、投票率からしてこれでは、大阪市民は自らの首を絞めているとしか思えません。
 そして、案の定、前市長の関淳一氏に早くも当選確実が出ました (でも、NHKの21時の臨時ニュースではそう言ってたけど、21:30現在の上記ホームページの開票速報では、とてもそこまでの差がついているとは思えないのですが)。 で、確定投票率は33.92%、前回の33.31%から1ポイントも上がっていない有様です。 有権者の6割以上の人間が選挙権を放棄したのですから、この結果も当然でしょう。 関氏は、様々な改革案を示していますが、今までロクに改革もできずに財政が悪化するに任せ、非常識なぐらい手厚い市職員の待遇を放ったらかしにしてきた事については、 全く反省していないようです。 その上、当確直後のインタビューで、この投票率について、「40日間という選挙期間からすれば非常に高い」などという発言をしています。 インタビューに答える時の反応も、何か「ボケてるんちゃうか?」と思うような感じでしたし。 こんな間抜けで耄碌しかかっているような人間に市政を任せてしまうとは、もういい加減、大阪もヤバいですな。
 さて、こういう「開票速報」などは、地上波デジタル放送のデータ放送にうってつけのものだと思って、各局のデータ放送を見てみたのですが、呆れた事に、 在阪7局の内で、データ放送に市長選挙の開票速報を載せているのは、NHK総合一局のみでした。何を考えているのでしょうね。 中には、ニュース等は一切無く、天気予報しか載せていない局さえありました。幾ら何でも、この内容ではインターネットに遠く及ばないどころか、宝の持ち腐れです。 やる気が無いとしか思えません。
 で、22:30頃に開票結果が確定しました。結局、結果は以下の通り。得票数順です。
・関淳一:278,914票
・辻恵:189,193票
・姫野浄:165,874票
・松下幸治:46,709票
 蓋を開けてみれば、当確速報の通り、前市長の関淳一氏が二位以下に大きく差をつけて、二回目の当選を果たしました。 関氏の、投票数に対する得票率は約41%。投票率が33.92%ですから、全有権者の約14%が関氏に投票した事になります。 全体の14%の支持を得ただけで「信を問う」た結果になるのかどうかは甚だ疑問ですが、これも正当な手続きを経た結果ですからしょうがありません。 関氏は「勝てば官軍」みたいなコメントをしていましたが、果たしてどうなる事でありましょう。 関氏の手腕を生暖かい目で見守る事にしましょうか。
 ちなみに、上記の選挙公報の配布については、公職選挙法第170条に、以下のように記載されています(「法庫」より)。

(選挙公報の配布)
第170条 選挙公報は、都道府県の選挙管理委員会の定めるところにより、市町村の選挙管理委員会が、当該選挙に用うべき選挙人名簿に登録された者の属する各世帯に対して、選挙の期日前2日までに、配布するものとする。ただし、第119条第1項又は第2項の規定により同時に選挙を行う場合においては、第172条の2の規定による条例の定める期日までに、配布するものとする。
2 市町村の選挙管理委員会は、前項の各世帯に選挙公報を配布することが困難であると認められる特別の事情があるときは、あらかじめ、都道府県の選挙管理委員会に届け出て、選挙公報につき、同項の規定により配布すべき日までに新聞折込みその他これに準ずる方法による配布を行うことによつて、同項の規定による配布に代えることができる。この場合においては、当該市町村の選挙管理委員会は、市役所、町村役場その他適当な場所に選挙公報を備え置く等当該方法による選挙公報の配布を補完する措置を講ずることにより、選挙人が選挙公報を容易に人手することができるよう努めなければならない。

 最近改定されている部分が反映されていませんので、現行の条文はこの通りではないかもしれませんが、大枠は変わっていないようです。
 ここで問題になりそうなのは、第2項にある「各世帯に選挙公報を配布することが困難であると認められる特別の事情があるとき」という一節ですね。 ちょっと調べてみた所では、前回の参議院選挙の際、新聞折込みで選挙公報の配布を行なった市町村は、全国の一割程度しかなかったそうです。 その他は、業者に委託したり、シルバー人材センター等を活用して、各戸への配布を行なっているようです。
 今回、大阪市はそれすら行なわなかった、という事ですね。とても、「選挙人が選挙公報を容易に人手することができるよう努め」た、とは思えません。 いったい、どんな「特別の事情」があったのか、選挙管理委員会に聞いてみたい気がします。 別にネットに公開できなくても、例えばコンビニに置くとかするだけでも、入手の容易性はかなり向上する筈です。 何故そういう工夫ができないのか、はたまたできるのにしていないのか、理解に苦しむ所です。

 「はやぶさ」、見事に「イトカワ」に着陸・サンプル採取・離陸に成功しました…かも。
 史上初の小惑星への着陸、地球圏以外の天体(つまりは地球と月以外)からの離陸とサンプル採取、という、「史上初」が三つも付く偉業が達成された…ようです。

 ・JAXAのニュースリリース「『はやぶさ』小惑星のサンプル採取成功に確信」

 「確信」という微妙な表現が使われているのは、着陸・サンプル採取・離陸という一連の動作そのものはきちんと完了している事が確認されたものの、 取り込んだサンプルそのもののデータの確認がまだ取れていないから、という事のようです。 というのも、離陸後に「イトカワより上昇中に姿勢の乱れが生じたため、探査機がセーフホールドモードに移行し、現在その復旧運用を行ってい」る為で、 「着陸・試料採取の詳細データの取得には、なお数日かかるもよう」だから、だそうです。
 まだ心配な点は残りますが、とにかく、計画の半分は成功した、と言っても良いのでしょう。 これで、「はやぶさ」がちゃんと地球圏まで帰り着き、サンプルを納めたカプセルの回収にも成功して、初めて計画は全て成功となるのだと思います。 「はやぶさ」の無事の帰還と、計画の成功とを祈りたいと思います。
 ただ、JAXAが中心となって行なっている日本の宇宙開発の現状は、一つの計画の成功や失敗に一喜一憂していられるほど呑気な状態では無いようです。 これは、今までもさんざん言われてきた事ではありますが、最近では、こういうコラムもネット上で読む事ができるようになりました。 その事自体はありがたい事なのですが、それによって現状を知らされる度に、先行きがどんどん不安になってくるのは困ったものです。

 ・松浦晋也氏のコラム「希望を失った宇宙ステーション日本モジュール『きぼう』」

 JAXAの運営そのものにも問題があるのでしょうが、最大の問題は、宇宙開発に関する長期的な視野や戦略を持っている政治家が居ないに等しい上に、 所謂「族議員」によって予算の多くが左右されてしまう、という、日本の政治の構造にあるのではないか、と思われます。 「子供の理科離れ」等と言われていますが、実際問題として、より深刻なのは、政治の中枢に居る人間達に理系の人間が殆ど居ない、という事の方ではないでしょうか。 まあ、気象衛星の重要性さえ理解できていないような連中ですから、それ以前の問題なのかもしれませんが。
 それに、理系の人間が殆ど居ないのは、政治家だけでなく、マスコミも同様です。 上記の松浦晋也氏の著書や、笹本祐一氏の「宇宙へのパスポート」等を読むと、宇宙開発の現場に来るマスコミの記者の程度が如何に低いか、というのが判ります。 まあ一方からの見解に過ぎませんし、「低劣無能醜悪なクセに根拠の無いプライドとエリート意識だけはあるマスコミ人間」(by 桜野タズサ in 「銀盤カレイドスコープ」) と言う程には極端に酷くは無いようですが、実際の新聞記事やニュース等を見ている限りでは、あながち外れてもいない感じです。
 例えば、NHKの「プロジェクトX」でも、過去何度か宇宙開発に関する番組が放映されました。 公式ホームページの放映リストから拾ってみますと、宇宙開発関連では以下のような番組が放映されています。

・第19回「宇宙ロマンすばる〜140億光年・世界一の望遠鏡」
・第22回「海底3000メートルの大捜索〜H2ロケットエンジンを探せ」
・第55回「激闘 男たちのH-IIロケット〜純国産・屈辱からの復活戦〜前編」
・第56回「男たちのH-IIロケット 天空へ」
・第112回「ハレー彗星に突入せよ 76年に一度の大勝負」
・第142回「毛利飛行士 衝撃の危機脱出〜技術者達の総力戦」

 これらは私も一通り見ましたが、素人目に見ても、第142回は酷い内容でした (どこが「危機」で「総力戦」なんだかサッパリ判らない、ちょっとしたトラブルを必要以上に誇張した内容でした。 しかも、番組の殆どが毛利さんの今までの活動の紹介に終始して、肝心の「危機」の所はホンの少ししかありませんでした)し、 第55回・第56回のH-IIロケットの回には、かなりの事実誤認や作為的な改変があったようです。 番組が、口が裂けてもドキュメンタリーとは言えない(と言うか自称すらしていない)「プロジェクトX」である、という事を差し引いても、NHKにしてからこの有様ですから、 視聴者に刺激的な映像を見せる事だけに汲々としているような民放においておや、です。
 元から知識に乏しい上に、ロクに事前調査もせずに取材に来るものですから、記者会見などでも頓珍漢な質問をしている様が、 上記の松浦氏や笹本氏の著書には描かれています。 そのクセ、報道する内容と言えば、ロケットの打ち上げに成功した、失敗した、失敗して何億円が消えた、等というような事ばかり。 そのプロジェクトで何が成功なのか失敗なのか、それすら理解せずに記事を書いていたりするのが大半なので、国民に宇宙開発の現状が正しく伝わる訳もありません。 その国民の多くも、宇宙開発が日常生活にどれだけ深く関係しているのかも理解しようとせず、そのマスコミの書いた記事だけを見てああだこうだと言う。 そういう国民が選んだ政治家達なのですから、宇宙開発をきちんと理解し政策を立てる事のできる政治家が居ないのも当然だと思います。 まあ中国のように、自国民の貧困を放ったらかしにしてまで有人宇宙飛行を推進するのもどうかと思いますが、日本の場合は、 その技術力の高さが政治によって無駄にされているような感じがしてなりません。

2005/11/29

 「史上最悪のソフトウェアバグ」って、なに?
 今や、洗濯機から戦闘機まで、ありとあらゆる機械が何らかのコンピュータで制御されているような時代になってしまっていますが、それだけに、 そのコンピュータを動かすソフトウェアのバグの重大さ、影響の大きさは計り知れないものがあります。
 では、コンピュータが発明されてから現在まで発生したバグの内、史上最悪のものは何だろう?という疑問が湧いたりしますが、 実際にリストアップした、というのが以下の記事です。「がんばれ!!ゲイツ君」経由で。

 ・HOTWIRED JAPANの記事「『史上最悪のソフトウェアバグ』ワースト10を紹介」

 「史上最悪」と言いつつ10個も挙げるのは反則だろう、という気もしないでもありませんが、記事にも書かれているように、何が最悪なのかはその人が何を最重視しているか、 によって変わりますので、まあ致し方ない所かもしれません。 人によっては、先日の東証のシステム停止が史上最悪だ、と言う場合だってあるでしょうしね。
 ただ、万人に共通する、という意味では、やはり人命に関わるようなもの、実際に人命が失われたものが「最悪」と言えるのではないか、と思います。 こればっかりは、どう足掻いても取り返しがつかないものですから。 その意味では、先頭に挙げられている「マリナー1号」のバグ、なんていうのは、大したバグじゃないと思いますが。
 それより、この記事で本題の「ワースト10」よりも興味深かったのは、「史上初のコンピュータ・バグ」として記述されている、 「1945年、『ハーバード・マーク2』のFパネルの70番リレーに虫が挟まった」という出来事の方です。 コンピュータ(特にソフトウェア)の不具合を「バグ」と言うのは、今でこそ当たり前ですが、その起源はこういう故事(?)に由来していたんですね。 恥ずかしながら知りませんでした。
 しかし、 その虫(蛾だったそうですが)を見つけたGrace Hopperという女性の話 が同記事からリンクされていますが、それによると、「技術的な問題」という意味で“bug”という言葉を使う事自体は、19世紀から行なわれていたそうです。 「コンピュータのバグ」という意味で使われたのが、これが初めてだった、という事のようですね。

 アンドロイドは電気羊の夢を見るか?
 「感情」や「心」を持つ機械を創る、というのは、古今東西のSFやらアニメやらギャルゲーやらでさんざん扱われてきたテーマですが、 そもそもどうすればそれが出来るのか、という事はまだよく判っていないようです。 ただ、その取っかかりになりそうな研究は、既に行なわれている、という話。

 ・ITmediaの記事 「“感情”を獲得したヒューマノイドが見る夢――『WE-4RII』の過去と未来」

 これ、静止画で見ると単に「不気味なマネキン」といった風情なんですが(そう見えない人もいるかもしれませんが、私にはそうとしか見えませんでした)、 記事からリンクされているこの「WE-4RII」のページにある動画を見ると、そんな印象は吹っ飛びました。

 ・情動表出ヒューマノイドロボット WE-4RII(Waseda Eye No.4 Refined II)

 記事からリンクされているページは英語ですが、上記リンクは、そのページの右上にあるリンク先の日本語のページです。
 このページの「5.実験映像」の所に動画があります (ただ、ページ上部にあるリンクからは飛べません。アンカーの“name”の方にも“#”を付けてしまっているせいでしょう。同じページにありますのでスクロールして下さい) が、それを見た時、私は、愕然としました。
 いえ、その動きがとても生き物っぽかったから、ではありません。 確かにかなり生き物っぽく見えますが、おっさんくさい外見に似合わない、どちらかと言うとじゃらされている子猫みたいな動きでしたので、 むしろ違和感の方が先に立ってしまいました。
 驚いたのは、その動きに対して、ではなく、それを見た時の自分の心の方に、です。
 左列の二つ目「刺激反応」というタイトルの動画で、実験者がWE-4RIIの顔を叩く、という場面がありますが、それを見た時、思わず「あ、ひど」と感じてしまったのです。 「叩くなんて酷い」と。
 幾ら人型をしている物とはいえ、幾ら生き物っぽく動くとはいえ、幾ら感情があるかのように振る舞うとはいえ、それはタダの「物」でしか無い筈です。 テレビや洗濯機と同じ「物」。調子の悪い洗濯機を叩いたからと言って、私は「酷い」とは感じません。 「感情を持った」と言っても、それは人間の感情や心そのものを作り出した訳ではなく、あくまでそうあるかの如く動いて見えるように作られた「物」でしかありません。 その実体は、幾つかの方程式とパラメータによって決定される、機械的なプログラムです。 それは、まだ単に与えられた刺激に対応するだけで、自発的に動く訳ではなく、ましてや「自我」なんてものも存在しないでしょう。 「My Merry Maybe」で水上鏡が「心のようなもの」と頑なに繰り返していたように、それはあくまで「ようなもの」でしかない筈です。
 しかし、それが「叩かれた」時、まるで心を持った生き物が叩かれたかのように「酷い」と感じてしまったのです。何か、すごく不思議な感覚でした。 もしこの研究がもっと進み、より複雑な感情を表現できるものが出来たとしたら、そして外見も人間そっくりに見えるものが出来たとしたら、その時は、 「ブレードランナー」のレプリカントのようなモノも現実になるのかもしれません。もはや、それも単なる「夢物語」ではなくなっているのかもしれません。 その時、ヒトは、「それ」が本当に「心」を持っているのかどうか、なんて気にしないのではないか──そんな事を考えさせられた話でした。

 BOINC 5.2.12がリリースされました。
 5.2.08のリリース以来、殆ど日刊ペースで更新されてきたBOINCクライアント・ソフトですが、5.2.12のリリースで一応一息ついた感じです。 とりあえず、クラシックの方で処理中だったワークユニットの処理が終わりましたので、これをインストールしてみました。 確かに、今までの問題はあっさり回避され、以前のインストール時に設定していた内容が引き継がれる形で、正常に動作しているようです。 ただ、実際のワークユニット(BOINCでもこう言うのかはよく判りませんが)はまだダウンロードされてきていない為、データ受領・計算・結果送信という、 一連の動作が正常に行なわれるのかどうかまでは確認できていません。 クラシックと異なり、BOINCでは常にワークユニットが配布されている訳ではないようですので、確認までにはもう少しかかりそうです。
 ちなみに、クラシック版終了の話がITmediaに載りました。

 ・ITmediaの記事「『SETI@home Classic』プロジェクト終了」

 この記事を書いた方は、BOINC版への移行手順についてあまり詳細に調べていないようで、「アカウントキーの入力がうまくいかない(新規参加なら問題ないかも)」 と書かれています。こんなの、ダウンロード・ページから辿れるリリース・ノートを読めば、現在はアカウントキーの入力が必要無い事ぐらい、すぐ判るのですが。 また、ワークユニットがすぐに配布されない、ホームページで詳細なPreferencesを設定できる等、クラシック版との違いもあまり書かれていませんし。 特に、処理をするのに期限(dead line)があるのは大きな違いだと思います。 クラシック版では、幾ら時間が掛かってもとにかくワークユニットを処理して結果を返せば、その結果が利用されるかどうかは別にして、 ちゃんとそのユーザーの成果としてそれがカウントされました。 BOINC版では、期限を過ぎた場合は、そのワークユニットの処理は「無かった事」になり、成果を示すCreditには加算されません。 この辺りがイマイチ判りにくくて、私も本当にそうだったかどうかは確信が無いのですが、せっかく日本語で記事に纏めるのですから、 もう少し手順や注意点を詳細に調べてから記事にして欲しかったように思います。
 ただ、この記事にある新しい解析画面のイメージはすごいです。初めて見ました。3D表示になっているとは聞いていましたが、こんな感じだったとは。 これでは、3D性能に劣るマシンでは厳しいかもしれません。 まあ、この解析画面(スクリーンセイバー)を使わなくても、処理そのものはできるそうですので、3D性能に劣るマシンではオフにしておけば良いのですが。
 …などと思っていたら、もう5.2.13がリリースされましたですよ。どおせいっちゅうねん。

2005/12/01

 いつまで続く、コピーコントロールCD禍。の続き×16。
 数日間動きが見えなかったこの問題ですが、また訴訟絡みのニュースが。

 ・ITmediaの記事「SONY BMGのXCP問題、ニューヨーク州が動き出す」

 テキサス州の提訴に続いてニューヨーク州が調査を始めた、という段階で、まだ訴訟に発展するかどうかは判りませんが、とにかく、 いい加減な処置をしていたらどうなるか判らない、という緊張感をSONY BMGに抱かせるには充分ではないか、と思います。
 そう言えば、日本での対応はその後どうなってるんだろう、と思って、ソニー・ミュージックジャパンインターナショナルとBMG JAPANのサイトを見てみたのですが、 何も変わっていませんでした。 特に、ソニー・ミュージックジャパンインターナショナルの方は未だに11/18付の発表文そのままで、 「交換方法、実施時期につきましては、交換品の供給時期など発売元と調整の上、速やかに本ページ上でご案内させていただきます」と書いておきながら、 未だに何の案内もされていません。何を考えているのでしょうね。
 そう言えばそう言えば、Microsoftの対応はどうなってるのかな、と思ってサイトを調べてみましたら、こちらは一応対応を続けているようで。 “Anti-Malware Engineering Team”というBlogの11/17付で、以下のような文章が載っています。
“The Windows AntiSpyware Beta will be able to detect and remove this as well with the 11/17/05 signature release. Detection and removal will also be added to the December release of the Malicious Software Removal Tool which will be released the second Tuesday of December.”
 このToolで、またWindowsにバグが出たり不安定になったりしなければ良いのですが。 それに、このToolも、削除するのはrootkitだけで、XCPソフトそのものの削除はしないようです。 まあ、以前の記事でも触れられていたように、XCPソフトのインストール自体はユーザーが使用許諾契約に同意した上での事ですから、しょうがないんでしょうね。

2005/12/06

 SETI@homeをBOINC版へ移行しました。
 5.2.13での動作確認が一通り取れて、特に問題無いようでしたので、SETI@home専用機と化しているLet's noteも、クラシック版からBOINC版へ移行しました。 クライアント・ソフトも、ここ数日は更新されておらず、何とか安定したようですし。
 ですが、何かダウンロードに失敗している様子。 何故かダイアルアップ接続のダイアログが出てしまっているので、LANよりもダイアルアップ接続の方を優先して見に行ってしまっているのかなー、という気がします。 まあ、多分もうおそらくはダイアルアップ接続は使わないでしょうから、設定してあったアイコンを全て削除してみました。 ですが、イマイチ上手く動いていない様子。 SETI@homeのホームページを見ますと、何やらサーバに過負荷が掛かっていて、ワークユニット等のダウンロードに影響が出ている、とのこと。 これでは、問題がこちらにあるのかサーバのせいなのかの切り分けができません。 仕方なく、Let's noteの方は少し保留です。間が悪い。
 で、VAIOノートでBOINC版を動かしてみた感じですが、多少ワークユニットの処理時間が短くなったようです。 クラシック版では、一つあたり15〜16時間掛かっていたところが、BOINC版では、11〜12時間といったところ。 これが、ワークユニットのサイズそのものが小さくなった(=計算量自体が減った)のか、処理が効率化されたのか、あるいは他の理由によるものなのかは不明ですが、 まあ、さくさくっといった感じで進んでいくのは割と気持ちのいいものです。 ただやはり、新しくなった“Credit”の概念は、直感的に判りにくいかな、という気がします。 クラシック版のように、「ワークユニットを何個処理した」と出る方が、ストレートで良いですね。

2005/12/07

 久し振りの面白メールです。
 最近やって来る日本語のSPAMメールと言えば、所謂「逆援助」の類が殆どなのですが、たま〜に、毛色の異なるものがやって来ます。
Date: Tue, 06 Dec 2005 13:54:08 +0900
From: 山本さやか <sayakaotona@10.pro.tok2.com>
Subject: メール届きました。
To: sayakaotona@10.pro.tok2.com

最近あなたからのメールをよく受信するんですが、どちら様ですか?
はじめは迷惑メールか何かかと思ってたんですが、そんなにおかしな内容じゃな
かったので
とりあえず返信して見ました。私のアドレスに見覚えはございますでしょうか?
ご連絡頂ければ幸いで
sayaka_1202wp@yahoo.co.jpこちらに返してください
お願いします
 本文だけを見れば、一見すると間違いメールかとも思えるのですが、ヘッダのFrom:とTo:が同じ、というので台無しです。 しかも、本文にある連絡先のアドレスがまた異なるものになっていて、全然ダメです。 もう少し、細部に気を配ってほしいものです。
 ところで、この手のメールによく使われている“yahoo.co.jp”のアドレスですが、IDを検索しても、公開プロフィールが出てきた例がありません。 Yahoo!は、この手のメールにしょっちゅう自分の所のアドレスがダミーで使われている、という事に対して、何も感じていないんでしょうか。不思議です。
 Googleで、「最近あなたからのメールをよく受信する」で検索しますと、結果は約306件でした。 この「山本さやか」さんから、というのはヒットしませんでしたが、他の人名で結構出回っているようです。

 いつまで続く、コピーコントロールCD禍。の続き×17。
 SONY BMGが、ようやく自分達がばら蒔いた「マルウェア」を刈り取るためのツールを公開したようです。

 ・ ImpressのInternet Watchの記事「SONY BMG、『XCP』削除ツールの新版を公開」

 以前の、セキュリティホールを開けるというActiveX利用のツールでさすがに懲りたのか、今回のは、ActiveXではなく、 ローカルにダウンロードして実行する形式のプログラムにしてきたようです。 Microsoftやセキュリティ・ベンダーが用意したツールと大きく異なるのは、「rootkit」の部分だけでなく、「XCP」ソフトそのものも削除する、という点です。 これで、「マルウェア付きCD」を使用する前の状態にシステムを戻せる…筈ではありますが、果たしてどうなる事でありましょう。 以前のRussinovich氏のレポートにもありましたように、単にXCPソフトを削除しただけでは、CDドライブにアクセスできなくなる、といったトラブルが発生してしまいます。 その辺、ちゃんと考慮して作られているのかどうか、どうも心配です。また新しいトラブルを撒き散らさなければ良いのですが。

2005/12/08

 へ〜んだ〜 きみのちょうしが わ〜るい〜。SETI@home BOINC版5.2.13編。
 Let's noteにBOINC版を導入したのですが、どうもうまく動きません。 止まっていたダウンロードは、結局サーバ側の問題だったようで、きちんと動くようになったのですが、いざワークユニットの処理を始めようとすると、 以下のようなエラーが発生して正常に処理できません。

 LoadLibrary( "dbghelp.dll" ): GetLastError = 1157
 Unrecoverable error for result <Work Unit No.> ( - exit code -1073741819 (0xc0000005))

 この“exit code -1073741819 (0xc0000005)”というのは、SETI@homeやBOINCのソフトに固有のものではなく、Windowsから返される値のようで、 Microsoftの技術情報検索でも幾つか引っ掛かります。
 ただ、それだけに解決策がよく判りません。 SETI@homeやBOINCのサイトを検索すると、スクリーンセイバーを止めればいい、という話があったので止めてみたのですが同様でした。 よく読むと、これはBOINCの別のプロジェクトでの問題だったようで、SETI@homeとは直接の関係は無さそうでした。
 とりあえず、このままでは“Client Error”になるワークユニットを量産するだけになってしまいますので、Let's noteは原因が判るまで停止する事にしました。 もしこれがハードウェア・スペック(何せ、CPUがMMX Pentium 200MHz、メモリが96MB、OSはWindows98(SEではない)という、今となってはかなりの低スペックなので) によるものだったりすると、Let's noteでSETI@homeのプロジェクトを処理する事はできない事になってしまいます。 BOINCの他のプロジェクトに参加するか、このまま引退させるかしないといけないようです。 まあ、既に液晶画面が壊れて何も映らないようになっており、外部ディスプレイに繋げて使っているような状態ですので、潮時なのかもしれません。

 へ〜んだ〜 きみのちょうしが わ〜るい〜。HDD&DVDレコーダー編。
 PCの調子が良くなったと思ったら、今度は、HDD&DVDレコーダーの東芝RD-XS43の調子が悪くなってきました。 リモコン・本体共、あらゆる操作を受け付けなくなり、本体電源ボタン長押しで強制終了させるしかなくなる、という現象は、 この機種…と言うか東芝のRDシリーズにはよく聞く話なのですが、発売直後(2004年7月末)から使ってきた我が家のXS43も、今までに何度かこの現象に襲われています。 幸い、今までは強制終了させてもHDDが飛んだりという大事には至らずに済んでいましたが、少しずつ発生間隔が短くなってきたような気がします。
 今回は、以下のような状況で発生しました。

 再現は、さすがに怖いので行なっていません。 何しろ録画中の事ですので、下手をすれば管理領域が吹っ飛んでHDD全体が読み書きできなくなる可能性もありますから。
 で、上記の内容を東芝のサポートページ(FAQから書き込めるページ)に書き込んでおきましたところ、早速回答のメールが来ました。

この度お知らせいただきました操作を、弊社RD-XS43で再現しようと試みましたが、同様の手順を正確に行いましたが再現されず、 R1.R2とも正常の録画予約動作いたしました。
お客様のセットで同様の現象が再現される場合は、
本体の状況を点検させていただく必要がございます。
大変お手数ですが、
ご購入の販売店(販売店に依頼できない場合は「東芝家電修理ご相談センター」)
に「点検・修理」をご依頼願います。
(取扱説明書の裏表紙にも修理に関する記載がございますのでご参照ください)

 …まあ、そうだろうな、とは思います。 過去に発生したものは全て、「見るナビ」からタイトルを選んで「決定」ボタンを押すと、通常ならすぐに再生が始まるところ、十数秒画面が暗転してから再生が始まり、 その時にはもう一切の操作を受け付けなくなっている、という形で現象が発生していました。 「2ちゃんねる」や「価格.com」の掲示板等を見ていても、この現象が発生した時の操作等はばらばらで、これといった再現手順は無さそうです。 多分、ロジックの明白なバグというような静的な原因ではなく、メモリリーク等の動的な原因によるものだと思います。 その為、単に手順だけを再現しても、現象は簡単には再現しないのでしょう。困ったものです。

 いつまで続く、コピーコントロールCD禍。の続き×18。
 「XCP」の陰に隠れてあまり目立ちませんでしたが、SONY BMGが発売したもう一つの危ないソフト「MediaMax」について、ようやく動きがありました。

 ・ITmediaの記事「SONY BMGのMediaMax脆弱性問題でEFFが対策に協力」

 ・Internet Watchの記事 「XCP以外のコピー防止ソフトにも脆弱性、米SONY BMGが認める 修正プログラムで対応」

 こちらは、商品の回収や返金、良品との交換などの処置は行なわず、脆弱性を埋めるパッチを提供するだけのようです。 所謂「マルウェア」ではない、という事なんでしょうね。
 でも、この記事で気になるのは、Internet Watchの記事にあるBMG JAPANの見解です。 「MediaMax Version 5の脆弱性は米国での発表で先ほど知った」とコメントしたそうですが、この会社って、こんな重大な問題を、 関係会社の間でさえ共有していないのでしょうか。 「MediaMax」の動作にも問題がある、という話は、11/18にITmediaで記事になりましたし、 そのアンインストーラに「XCP」のアンインストーラと同様の脆弱性がある、 という話はやはり11/21にITmediaで記事になっています。 脆弱性があるかどうかはともかく、二週間以上も前から「MediaMax」には問題がある事は判っていた筈です。 「MediaMax」そのものにもっと重大な問題が無いかどうか、SONY BMGと密に連絡を取って確認しておくべきだった筈。 それを、「先ほど知った」って…この問題に対する重要性の認識も何も無い、って事ですね。

 へ〜んだ〜 きみのちょうしが わ〜るい〜。「はやぶさ」編。
 先日、「『はやぶさ』小惑星のサンプル採取成功に確信」という微妙な表現がされていた「はやぶさ」ですが、ちょっと悪い知らせになってしまっているようです。

 ・JAXAプレスリリース「『はやぶさ』探査機の状況について」

 ・松浦晋也のL/D「『はやぶさリンク』:12月7日午後4時50分からの記者会見」

 資料採取の為の弾丸(プロジェクタイルというらしい)が発射されなかった可能性が高い、との事ですが、プレスリリースや記者会見の内容を読む限りでは、 「はやぶさ」のデータ自体に矛盾点があり、しかも断片的にしかデータが取れていない、という事のようで、正確なところはまだ判っていない、というのが現状のようです。 NHKのニュース10での報道を聞いた時は、弾丸が発射されなかった事をもっと確実視しているかのような感じでしたが、これは、 記者会見での以下のやり取りがもとになっているものと思われます。

 不明 弾丸が発射できなかったということを確認したのはいつ頃か。
 川口 6日の午後3時頃。私にとっても大きなショックだった。本日午前中には文科省に説明している。

 このやり取りだと、弾丸が発射されなかった、と既に確認されているかのように取れますが、上記のように、まだそうと決まった訳ではない、という事で。 川口PMも、先日かなり自信ありげに発表した後なので、いささか参っているのかもしれません。 これから、今月中旬の帰還開始予定日までが大変でしょうが、最大限の成果が得られるように頑張ってほしいものです。

 ああ、地上波デジタル放送が大変な事にっ!
 という訳で、2011年にアナログ地上波が停波され、地上波のTV放送が全面的にデジタルに移行する…予定なのですが、 その時点でも2割の世帯が地上波デジタル放送(地デジ)を見る事ができない、という調査結果が出されたそうです。

 ・ITmediaの記事「2011年、2割の世帯が地デジを見られない──NRI予測」

 正直言って、2割で済むんか?という気さえしますが、どんなもんなんでしょうかね。 最近になって、アナログチューナーのみのテレビに「2011年までしか(内蔵チューナーは)使えません」みたいなシールを貼り付け始めたそうですが、 テレビみたいな10年以上使う物を対象にしているのにやる事が遅過ぎます。本当なら、10年以上前から始めていなければいけなかった筈。 かく言う我が家のテレビ(24型ワイドのブラウン管です。当然、ハイビジョンなんて映りません)も10年近く使っていますが、全然買い換えの必要性を感じません。 あと5〜6年の間に、日本中の家庭のテレビを地デジ対応の物に置き換える、なんて、それこそタダで配るぐらいの事をしない限りは無理でしょう。
 更に気になるのは、上記記事中の最初の写真にある、「地上デジタル放送受信世帯数予測」というグラフです。 これを見ると、2011年度の時点での受信可能世帯数4,052万のうち、直接受信は1/4程度しかなく、残りはCATV等STB経由かパススルーによる受信となっています。 つまり、現在多くの世帯で行なっているように、自宅や集合住宅の屋根に取り付けたアンテナで電波を受信する、という形態が少数派になっていく、という事です。 これで何が問題になるか、と言うと、今まで見る事ができた放送局が見る事ができなくなる、またはその可能性が高くなる、という事です。 要するに、大阪なら大阪の放送局は、大阪の世帯にしか放送を再送信してはいけない、という事になっているからです。 なら、大阪で兵庫のテレビ局であるサンテレビの放送が見れるのは何故か、と言うと、 これが所謂「区域外再送信」というやつだからです。 区域外再送信には、原則として当該放送局の許可が必要な為、放送局が「ダメ」と言えばできません。 現に、我が家ではCATVのSTB経由で地デジを視聴していますが、アナログ地上波では当たり前のように観ているKBS京都が、地デジでは未だに見る事ができません。
 今まで見る事ができた放送局が、デジタル化によって見る事ができなくなると判ったら、多分、大抵の人は不満に思うでしょうし、 何割かの人は実際に抗議を行なうかもしれません。 KBS京都の場合、それがどの程度の規模になるのかは判りませんが、KBS京都でしかやっていないアニメ作品を楽しみにしているアニメファンとか…。 最近、KBS京都とサンテレビとの両方で放映するアニメ作品が増えてきたような気がしますが、もしかして、これの対策だったりして。 「アニメ魂」枠は相変わらずKBS京都だけですが(BS朝日で観なさい、という意見はこの際置いといて)。
 そもそも、B-CASカードなどという胡散臭いシロモノが無ければ見る事さえできない、 という事からして、地デジには怪しい臭いがプンプンしてます。
 どこかで誰かが甘い汁を吸っている──そういう疑いのあるモノに公共性の高いTV放送を任せてしまって良いものなのかどうかが問われているのかもしれません。

2005/12/09

 いつまで続く、コピーコントロールCD禍。の続き×19。
 そもそも、「XCP」で利用されていた「rootkit」というのは、ウイルスなどを隠蔽する為のものだそうですが、それを利用したマルウェアが見つかった、という話。

 ・ImpressのInternet Watchの記事 「Antinnyを投下するトロイの木馬、コピー防止ソフト『XCP』で隠蔽工作か」

 「XCP」内の「rootkit」を利用するトロイの木馬は、この11/10にも発見されていますが、 また利用するものが現れたようです。 もしこれで被害を受けた場合は、SONY BMGに損害賠償を請求できるような気もしますね。
 しかしこれ、「抜子たん」は何て読むのでしょうかねえ。「ぬきこたん」? それとも「ばっしたん」でしょうか?
 で、その「rootkit」対策ですが、今までのようなMicrosoftやウイルス対策ソフトのベンダーだけではなく、Intelまでもが対策に乗り出そうとしている、という話。

 ・ITmediaの記事「Intel、rootkit検出技術を開発中」

 この記事だけでは、その検出技術の詳細は判らないのですが、ハードウェア的に検出可能となれば、セキュリティ・ソフトのベンダーも大変な事になるんじゃないでしょうか。 と言うか、そもそも、日々変化し続けるこの手のマルウェアの技術に、ハードウェア的にどうやって追随したり先手を取ったりする事ができるんでしょうか。不思議です。

2005/12/10

 いつまで続く、コピーコントロールCD禍。の続き×20。
 こういうのを「朝令暮改」とか「手の平を返す」とか言うのでしょうか。脆弱性を埋める為のパッチにも脆弱性があった、という話。

 ・ITmediaの記事「EFFが態度一転、『SONY BMGのパッチはインストールしないで』」

 ・ImpressのInternet Watchの記事 「SONY BMGが採用したコピー防止ソフト『MediaMax』の修正パッチにも脆弱性」

 欠陥(それもたった一日で指摘されてしまうぐらい明白な)のあるパッチをリリースしたSONY BMGもたいがい酷いですが、 その欠陥に気付かずにSONY BMGを褒めていたEFFもいい加減なものです。 パッチをリリースする前に、複数のセキュリティ研究者に「鑑定」を依頼するとかしなかったのでしょうか。 まるで、昨今世間を騒がせている耐震強度偽装問題みたいです。 この分では、先日公開された「XCP」の削除ツールとやらも怪しいものです。

2005/12/13

 へ〜んだ〜 きみのちょうしが わ〜るい〜。「携帯電話」編。
 最近、携帯電話(P900i)の電池の持ちが極端に悪くなってきました。 以前は、フル充電から10日以上持っていたものが、ここ数週間は、5日持つかどうかという感じになってしまっているのです。 使い始めて一年と五ヶ月余り、もしかして電池の寿命なのかな、とも思ったのですが、もう一つ思い当たる原因が。
 やはり最近になって、自室に置いている時に「圏外」になってしまう事が妙に多くなりました。 携帯電話という物は、電波状態が悪い所にあると、電波を受信しようとする処理が多くなって電池の減りも早くなるそうなので、原因はこれかもしれません。
 で、その「圏外」になってしまう事が多くなった原因と言えば、思い当たるのは、近所のスーパーがつぶれた事です。 店舗の整理統合の煽りを受けた形だったのですが、そこは現在別のスーパーが入る為の改装工事をしています。 もしかしたら、そのスーパーにあった基地局が、改装工事の為に無くなったか一時停止されているかして、室内の電波状態が悪くなってしまったのかもしれません。
 とりあえず、今週中に改装工事が終わる予定ですので、またその後で様子を見てみようかと思います。

 へ〜んだ〜 きみのちょうしが わ〜るい〜。「SETI@home」編。
 なんか、調子の悪い事ばっかりで嫌なのですが、ここ4〜5日というもの、SETI@homeのサーバーがトラフィック過多になっているようで、非常に繋がりが悪いです。 処理結果の返却処理が追いつかないようで、新規のワークユニットの配布も停止されている状態です。 VAIOノートにも、返却できない処理結果が二つ程滞留していて、サーバーへの接続も軒並みエラーになってしまいます。 そのせいかどうかは判りませんが、どうもクライアントとBOINC Managerの動作も少しおかしいような感じです。
 これはやはり、クラシック版からの移行が一気に進んで、BOINC版のサーバーの処理能力をあっという間に越えてしまったんでしょうね。 どうも、クラシック版の時と比べてトラブルが多いように思います(私がクラシック版に参加するのが、クラシック版が充分成熟してからだっただけなのかもしれませんが)。 クラシック版が500万以上の参加者を得たのは、何より参加が容易だったからではないか、と思います。 クライアント・ソフトも簡単な物で、インストールも設定もしごく簡単に済み、参加するのに障壁は殆ど無かったと思います。 そのクラシック版に慣れた参加者達が、BOINC版へ移行した途端にこう色々なトラブルが発生していたのでは、 今まで参加していた人達がこのプロジェクトから離れていってしまいそうです。 BOINC版への移行自体、参加者が望んだ訳ではなく、言わば運営側の都合だった訳ですから、クラシック版の停止を期にやめてしまう人も多いのではないか、という気がします。

2005/12/16

 いつまで続く、コピーコントロールCD禍。の続き×21。
 先日から告知されていた、Microsoftの「XCP」削除ツールですが、12月の月例アップデートと共にリリースされたようです。

 ・ITmediaの記事「12月のMSアップデートはSONY BMGのDRMも駆除」

 ・ImpressのInternet Watchの記事 「マイクロソフト、ウイルス駆除ツールで『XCP』のrootkitに対応」

 ただ、このツールが「rootkit」の部分だけを削除するのか、あるいは「XCP」全体を削除するのかは、記事からはいま一つよく判りません。 「Internet Watch」の記事からリンクされているMicrosoftのページを見ても、技術情報の内容がまだこの最新版のツールに対応されていない為、やはりよく判りません。 さすがMicrosoftと言うべきでしょうか。対応が中途半端です。
 で、この11/18に「対応する」とだけ発表して放ったらかしになっていた、ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル(SMJI)の対応ですが、 ようやく「マルウェア付きCD」をまともなCDに交換する処置を始めたようです。

 ・ImpressのInternet Watchの記事 「日本国内でも『XCP』採用CDの交換を開始〜ソニー・ミュージック」

 SMJIの告知ページ「米国SONY BMG発売商品における対応に関するお知らせ」も、ようやく更新されました。 この「事件」がネット上で明らかにされてから約一カ月半、SONY BMGが交換を始めたり、Amazon等が返金に応じたりし始めてからでも約3週間、 いったい何をしていたのでしょうね、この会社は。
 まあ、さすがにこれだけ時間を掛けただけに、告知ページもそれなりに充実した内容に更新されているようですが、書いてある内容が間抜けなのは相変わらずです。 SONY BMGのサイトにあった英語版でもそうでしたが、「FAQ」の三番目が特に間抜けです。

「3. このソフトウェアにマルウェアやスパイウェアの技術が使われていると主張する人がいます。 そういった意図はありましたか?
 ありません。 このコンテンツ保護ソフトウェアは、XCPコンテンツ保護技術を採用するCDの無制限な複製やリッピングを防ぐことだけを目的に設計されました。  お客様のコンピュータに害を及ぼす目的はなく、モニターする為の技術でもありません。」

 「技術が使われているかどうか」と、「意図があったかどうか」とは、本来関係がありません。 これは、目的が正しければ手段は問わない、などというような問題ではないのですから。 にもかかわらず、こんな間抜けな回答を、おそらくは意図的に載せている、しかも実際にその「技術」を利用したトロイの木馬等が出現している今になっても、 という神経が理解できません。文字通りの「無神経」なのかも。
 おまけに、この「FAQ」のページの最後には、このように書かれています。

「本FAQに関する問い合わせ等は当社では対応致しかねますので、ご了承願います。」

 いや、もう何と言いますか、自社サイトに掲載しているページの内容について、問い合わせに対応致しかねる、等とはよく言えたものです。 対応する気が無いのであれば、初めから和訳など掲載せずに、リンクだけ張っておけば良いのです。 さすが、自社で販売しているものに何が入っているのかさえ、まともに把握していない会社です。やる事が無責任ですね。

 その嘘ホントかしら?
 「ウィキペディア(“Wikipedia”)」(英語版日本語版)という、 有名なインターネット上の百科事典があります。 最近、ここに、とあるジャーナリストについて偽の経歴を記述した、という事件がありました。

 ・ITmediaの記事「『冗談でやった』――Wikipediaへの偽投稿で謝罪」

 記述した本人は「同僚をからかうためにやった」という事のようですが、職を失うなど冗談では済まない結果を招いてしまったようで。 「口は災いの本」などと言いますが、そのうち「ネットへの投稿は災いの本」などという諺ができるかも。
 さて、この事件に関して、ITmediaにコラムが掲載されています。

 ・ITmediaの記事「『オープンソースコンテンツ』に品質管理はない」

 多少刺激的なタイトルが付けられていますが、内容としては、まあごく当たり前の事が書かれているだけのように思えます。 何を今更、と思うようなところもありますし、「大手メディア」を少し良く書き過ぎているようにも思えます。
 コラムの最後は「ブライアン・チェイス氏の事件の後では、大手メディアもそう悪くないように思える」と締めくくられていますが、 「大手メディア」も間違いを犯す事、更には意図的に嘘をつく事がある事は、朝日新聞の「珊瑚礁落書き」の嘘報道を例に挙げるまでもなく、多くの方がご存じの事です。 それは、単に「割合が多いか少ないか」「嘘や間違いがあった時の責任の所在が明確になっているかどうか」の違いでしかありません。 「大手メディア」が災害の現場でどれだけ酷い取材をしているか、という事を伝えたのは、匿名のネットのメディアでした。 「のまネコ」騒動や、「XCP」騒動についても、「大手メディア」が殆ど報道しない中、情報はネット上に溢れていました。 どちらが良くてどちらが悪い、という話ではない訳ですから、要は、メディアを問わず、情報に触れる各個人の見識が問われているだけなのではないでしょうか。
 また上記の事件の「犯人」は、「Wikipediaと呼ばれるインターネット事典が本格的なリファレンスツールとして使われていることを知らなかった」と言っているそうですが、 逆に、「ウィキペディア」が「誰でも投稿できる」(注:最近登録制になったようですが) という事を知らず、そこに記述されている事は正しい事だ、市販の百科事典等と同様に誰かが責任を持って記述しているものだ、と信じ込んでいる方もいるようです。
 もちろん、記述する方はボランティアできちんとした倫理観を持って記述を行なっているのでしょうけど、「誰でもできる」という事は、今回の事件のように、 無知な人や意図的に嘘を記述する人も存在する、という事です。
 「嘘を嘘と見抜ける人でないと、(掲示板/インターネット)を使うのは難しい」という言葉があります。 巨大掲示板「2ちゃんねる」のひろゆき氏の言葉だ、と言われていますが、それが事実かどうかを確認する手段は、おそらく存在しません。 誰が言ってもおかしくない言葉ですし、「最初に言ったのは俺だ」と主張しても、それを証明する事は殆ど不可能でしょう。
 また、実際問題として、「嘘を嘘と見抜く」のは、非常に難しい事です。 相手の表情や口調、目線の動き等を確認しながらであっても難しいのは、詐欺師が一向に居なくならない事から見ても明らかです。 文字だけのメディアでは尚更でしょう。 「2ちゃんねる」でも、嘘(あるいはネタ)かどうか俄かには判断し難い情報が日々錯綜しています。 ましてや、上記の事件のように、それっぽく書かれたある個人の経歴が嘘かどうかを見抜く、などというのは、その本人でもない限りはまず不可能でしょう。
 「嘘を嘘と見抜ける人」など、本当のところは一人も居ないのではないでしょうか。 特に、出所の明らかでないような、匿名で記述されているような情報が氾濫しているネット上では。 それだけに、「ネットを使う」時には、ひいては「情報を使う」時には、細心の注意が必要なのでしょう。 この言葉は、その事を改めて認識させてくれる言葉であり、この事件もまたそうであるように思われます。
 そして、このコラムのような「ウィキペディア」への批判に対し、早速反論が行なわれています。

 ・ITmediaの記事「『Wikipedia、科学分野では正確』――Nature誌が調査」

 科学分野というのは、ある意味最も検証が簡単な分野です。きちんとした手順に従えば、誰でもそれが正しいかどうか検証する事ができるからです。 今度の事件の「個人の経歴」のような、本人でもなければ確実に検証できない、などという事はありません。 にもかかわらず、「重要な概念の誤った解釈など」が、「ブリタニカ百科事典」と「ウィキペディア」に同数存在した、というのです。
 この調査結果は、“Nature”という「大手メディア」に掲載されたものとの事ですが、さて、これは本当なのでしょうか? それとも嘘か間違いなのでしょうか?  それを個人で検証するには、おそらく膨大な時間を費やす事になるでしょう。その手間と、“Nature”誌の信頼性と、どちらを取るでしょうか?  もしくは、「そんな事に興味は無い」として無視するでしょうか? 全ては、その情報を処理する各個人に委ねられているのです。 その事さえ忘れなければ、多分、大丈夫なんじゃないか、という気がします。 まあ、そんな事さえ忘れている人が少なからず居るから、色々と問題が起きているのだ、とは思うのですが。
 ちなみに、上記の日本語版「ウィキペディア」のページを開くと、韓国語と中国語のフォントをインストールしないと正しく表示できません、というメッセージが出てきます。 ページの左端にある、各国語版へのリンクのせいだと思うのですが、開く度に出てくるので、いい加減鬱陶しくなってインストールしたのですが、 そうすると、タスクトレイから「他国語インジケータ」のアイコンが消えなくなってしまいました。 「キーボードのプロパティ」で、何回「タスクバー上に状態を表示」のチェックを外しても消えず、また「キーボードのプロパティ」を開くと、 外した筈のチェックが付いています。 リソースの節約にもなりますので、タスクトレイのアイコンはできるだけ少なくしておきたいのですが、どうしても消えてくれません。困ったものです。嫌〜な感じです。

2005/12/19

 アクセスカウンタ3,000突破おめでたう記念。
 相変わらずアクセスログなどという気の利いたものを取っていませんので、一体どなたがご覧になっているのかは判りませんが、 見て下さった方・見て下さっている方に百万の感謝を。って一度言ってみたかったんです。すみません。某王女殿下もすみません。どうか地獄送りはしないで下さい。 って最近「地獄」と言えば、純和風美少女に「イッペン、死ンデミル?」とか言われる方が多いかも。閑話休題。
 さて、更新履歴とこのページから、アクセスカウンタ関係の日付を抜き出してみますと、以下のようになります。

 あいにく1,000突破の時を記録していなかったのですが、こうして見ますとなかなか面白いもので、0→2,000に3年4ヶ月(20ヶ月/1,000)かかっていたのが、 2,000→3,000は6ヶ月半(6.5ヶ月/1,000)と、一気に増加ペースが上がりました。 こうなると、一体誰が(あるいは何が)見に来て下さっているのか気になるものです。 無料でアクセス解析を設置できるサービスも増えてきている事ですし、少し設置を検討してみるのも面白いかも。 って言うか、せっかくCGIを使えるサーバーにあるんだし、仮にもSEやってた人間なんだから、アクセスログぐらい自分で作れ、という話もあるのですが。
 まあそれは別としても、今後もネットの片隅で細々と続けていこうかと思っておりますので、よろしくお願いいたします。

2005/12/20

 へ〜んだ〜 きみのちょうしが わ〜るい〜。SETI@home BOINC版5.2.13 解決編。
 クライアント・ソフトのリリース・ラッシュも終息し、サーバー側の過負荷状態もかなり改善されたようで、ここ数日は、 何のトラブルも無く順調にワークユニット(WU)を処理し続けている我等がSETI@home BOINC版。 VAIOノートで処理している方が完全にルーティン・ワークと化しました(まだ時々変な動きを見せる事もあるのですが。“access violation”で落ちたりとか)ので、 上手く動いていなかったLet's noteの方を何とかする事にしました。と言っても、以前のトラブルが嘘みたいにあっさりと動いてしまったのですが。
 SETI@homeのQ&A掲示板に出ていた、同じエラーが出ていた方がこれで解決した、という、以下の手順を試してみたところ、今のところ上手く動いています。

  1. BOINC Managerの“Project”タブを選択
  2. SETI@homeのプロジェクトを選択
  3. “Reset project”ボタンをクリック
  4. “Update”ボタンをクリック
  5. Windowsを再起動
 以上で、WUをダウンロードして正常に計算処理が始まりました。 スクリーン・セイバーもきちんと動いています。
 結局、以前の状態で何が悪かったのかはよく判らないままですが、まあとりあえず動いていますから結果オーライ、という事で。

 SETI@home Classic Project は終了なの。
 という訳で、6年間にわたって500万以上の参加者を得、膨大な計算時間を費やしてきたSETI@home Classic Projectは、この12/15をもって完全に終了しました。 現在、公式サイトには、“SETI@home Classic: In Memoriam”日本語訳「SETI@home クラッシック: 記念として」)が掲載されています。
 以降は、BOINC上の一プロジェクトとして継続される事になりますが、その目的である「地球外知的生命体の探索」は変わりません。 結果が出るかどうかは判らないプロジェクトではありますが、それだけに面白くもあります。 「これだけ計算すれば終わり」という「果て」が見えないのですから。 まあ運営資金が底を尽いて、SETI@homeプロジェクトそのものが終わってしまえば話は別ですが、そうでない限りは、計算すべきデータが尽きる事はありません。 有意な信号が発見されない限りは、それこそ永遠にでも続くプロジェクトなのです。 その「先の見えない面白さ」と、「永遠に続くかもしれない」というロマンティシズムこそが、このプロジェクトが500万以上もの参加者を集めた、 最大の理由であると思います。
 で、この件がITmediaに掲載されていますが、この記事はちょっと…。

 ・ITmediaの記事「地球外生命体を探索するSETI@Homeが正式に終了」

 まあ、書いてある事は間違っていないと思いますが、このタイトルと記事を読むと、まるでSETI@homeプロジェクトそのものが終了したかのように読めてしまいます。 記事の最後の段落で、ようやくプロジェクトがBOINC版へ引き継がれている事が出てきますが、「新たなクライアントでは、ユーザーが使っていないCPUパワーを気象の変化、 天文学、人間の疾病などほかの研究プロジェクトにも使う」と書かれており、知らない人にはまるでSETI@homeが単独では無くなってしまったかのように読めてしまいます。 これは、正確には「使う事もできる」であって、BOINC上で実行できるプロジェクトのうちから何を選ぶかは、あくまで参加者の自由に任せられています。 私のように、比較的低スペックのマシンを使っている場合はWUの配布が充分足りますので、SETI@homeプロジェクトに専念する事ができますし、 もっとハイスペックのマシンを使っていて、SETI@homeのWUの配布が間に合わないぐらい処理が早く終わってしまう場合は、他のプロジェクトにも参加して、 空いているCPU時間を使用すれば良い。 記事にするなら、その辺もきっちり書いてほしいものです。

2005/12/21

 何もかも皆懐かしい…かも。
 SPAMメールと言えば、ここしばらくは「逆援助」とか女性からの間違いメールとか、要するに「水商売」に絡むようなものばかりだったのですが、今日来たのは、 実に古風なチェーン・メールでした。
Date: Wed, 21 Dec 2005 03:06:32 +0900
From: info@ndkp.com
Subject: ゴメンなさい

ゴメンなさい,
回ってきたから回すわ ,
ほおっておいたら本当にかかって
きた子がいたんだ.

お菊ちゃんからの電話がなる前に
このリンク(http://www.kool-king.net/?atarasi)
を10人に送ってください。
送らなかったり、自分からかけた場合、
夜お菊ちゃんが電話でむかえに来るそうです。
最近いたずらメールがはやっていますが
このメールはマジでヤバイです

ちゃんと回さないと、お菊ちゃんの呪いがあなたにふりかかります
夜、お菊ちゃんがあなたの足をもぎとっちゃいます。





配信不要の方は此方
【Reception refusal address】
refuse@kool-king.net
 懐かしいですね。こういう類の、所謂「不幸の手紙」というのは、私が子供の頃からあり、私も実際に受け取った事もあります。 当時は葉書でしたが、それがメールになっただけで、その精神というか「肝」の部分は何も変わっていないようです。 違うと言えば、送り主が知り合いではなく、どこの誰だか判らない、という事ですね。と言うか、これで何を狙っているのかさっぱり判りません。 「自分からかけた場合」も「お菊ちゃん」が来てしまう、というのでは、リンクをクリックするのも躊躇われますし。
 だいたい、この「お菊ちゃん」ってナニモノなんでしょうね。「電話でむかえに来る」というのも意味不明ですし、そもそも、 相手が何時見るか判らないメールで送っておいて、「電話がなる前に」なんて時間的な制限をかけるのも勝手過ぎます。閻魔あいより勝手です。 て言うか、「配信不要の方は」って何やねん。不幸のメールが必要な方なんか居る訳無いやろ、とツッコミ入れたい所です。
 これは、Googleで検索すると、約1,090件ヒットしました。結構出回っているようです。 知り合いから回ってきた人や、メールの本文に具体的な電話番号(しかも携帯の)が書かれてあるものや、 「お菊ちゃん」ではなく「おねえちゃん」や「メリーちゃん」になっているなど、幾つかバリエーションがあるようです。 呪いの代行依頼もインターネットでできる(<おい)現在、メールにWWWに携帯電話と、呪い屋さんの使うメディアも時代とともに移り変わるようで。 おまけに、Received:ヘッダのIPアドレスを調べると、中国のものでした。国際的にもなっているようです。ボーダーレスですね。
 ところで、このページを10人の方が見てくれた場合は、10人に回した事になるのでしょうか…?

 いつまで続く、コピーコントロールCD禍。の続き×22。
 SONY BMGの「マルウェア付きCD」、その厄介さは何と言っても「普通の方法ではまともにアンインストールできない」という点にあると思いますが、 先日、ようやくまともなアンインストーラがリリースされ、「rootkit」の部分だけでなく、「XCP」全てをシステムから削除できるようになりました。 実際に、そのアンインストーラを試してみたという話。

 ・ImpressのPC Watchの記事 「元麻布春男の週刊PCホットライン コピープロテクションXCPのアンインストーラを検証〜rootkit問題ようやく決着?」

 アンインストーラそのものについては、とりあえず問題は無さそうです。 ユーザーが「XCP」を削除してCDドライブが認識できなくなった、などというトラブルに見舞われたシステムの場合でも、ちゃんと正常な状態になる、とのこと。
 それは良いのですが、この「XCP」ソフトそのものについては、やはり勝手に通信して勝手に更新をかけてたりするらしい、といった「気持ち悪い」動きをしているようです。 「MediaMax」の方も、交換を行なわないのはソフトの問題点が異なる為ではなく、該当する商品の販売数が桁違いに多いから、と疑いたくなるようなもののようですし、 まだまだ「これで終わった」とは言えない状況に思えます。

2005/12/23

 いつまで続く、コピーコントロールCD禍。の続き×23。
 一ヶ月程前に、テキサス州が「XCP」の件でSONY BMGを提訴しましたが、今度は「MediaMax」の件でも提訴した、という話。

 ・ITmediaの記事「テキサス州、SONY BMGの『もう1つのスパイ的DRM』にも訴訟」

 「使用許諾契約に同意しなくてもインストールされてしまう」という辺りが、特に引っ掛かったようで。まあ、当然ですね。 例えば、セールスマンがやってきて、買うと言っていない物を置いていき、しかもそれが爆弾だった、というような感じでしょうか。 これが「犯罪」でない、と言うなら、イッペン、死ンデミル?…じゃなくて、いっぺん小学校辺りからやり直した方が良いと思います。

 へ〜んだ〜 きみのちょうしが わ〜るい〜。「はやぶさ」計画の評価編。
 「松浦晋也のL/D」(2005.12.22.付)経由の話。
 「研究の失敗に寛容な風土はできるか(12/21)」というコラム(?)が、 「NIKKEI NET」の「NET EYE プロの視点」というサイトに掲載されています。
 まあ、私が言いたいような事は、既に上記の松浦晋也氏のサイトで言われてしまっていますので繰り返しませんが、「所詮は日経か」という感じです。 こういう「ズレた」コラムや社説を堂々と載せてしまう、というのは日経の十八番なんでしょうか。 以前は、「日経マネー DIGITAL」というサイトの「オリジナルコラム」(現在は「コラムスクエア」内の「マネーざっくばらん」) というコーナーで、「バイクの恐怖」というコラムを掲載して、 バイク乗りから総スカンを食らった事もありました (この件についても、反論を纏めたサイトがあったのですが、現在は無くなってしまったようです。 「2ちゃんねる」にもスレッドがあったのですが、そちらも現在は無いようです)。
 去る12/17にNHK教育で放映された「サイエンスZERO」で「はやぶさ」が取り上げられた時も、妙に失敗した点を強調しがちな司会者に対して、JAXAの川口PMが 「できなかった事を言うよりも、できた事を見てほしい」と言っていました。 確かに、試料採取という、おそらく最も注目されていた事について成功が確認されていない (この点についても、上記の日経のコラムは「ヤマ場の試料採取はデータ分析の結果うまくいっていないことが判明」などと書いており、間違っています。 確かにその可能性は高いようですし、当の川口PM自身も確か「八割がた失敗と思っている」みたいな事を言われていたと思いますが、 少なくとも「うまくいっていないことが判明」した、などという発表は一度もされていないはずです)為、「失敗」というイメージが先行しているのだと思いますが、 「はやぶさ」計画で「できた事」はたくさんあります。 それらを無視して、いまだ確認が取れていない点のみを「失敗」と言い切る、その神経は理解に苦しむ所です。
 「判ったような気分になれる簡単な説明」というのは、先日完結したアニメ「絶対少年」に出てきた台詞ですが、この日経のコラムは、まさにそれだと思います。 「はやぶさ」計画で「できた事」を逐一考えるより、「試料採取がうまくいかなかった、帰還も予定より遅れる、だから失敗だ」と説明する方が簡単ですから。 理工学科の修士課程まで修めてこの程度ですから、文系出身で科学部に回ったりした記者の質は何をかいわんや、といったところでしょうか。 子供達の「理科離れ」を憂う前に、まずこういう質の悪いマスコミ人間を根絶する方が先だと思います。
 追記。米Science誌で、「今年の科学ベスト10」に「はやぶさ」計画が選ばれたそうです。 「Yahoo!ニュース」に載っていましたので、消えてしまう前に転載しておきます。
進化研究がトップ=はやぶさも−今年の科学ベスト10・米サイエンス誌

 米科学誌サイエンスは23日付で今年の科学的進歩ベスト10を発表し、米欧チームによるチンパンジーの全遺伝情報(ゲノム)概要解読や、日本の理化学研究所などの国際チームがまとめたヒトDNAの個人差地図など、進化をめぐる最前線の研究をトップに選んだ。
 以下9項目の中には順不同で、欧州の探査機「ホイヘンス」が土星の衛星タイタンに着陸したり、日本の「はやぶさ」が小惑星「イトカワ」を詳細に観測したりしたことなど、惑星探査の成果が入った。
 また、国際熱核融合実験炉(ITER)の誘致争いは、南仏カダラッシュに軍配が上がり、青森県六ケ所村に関連施設が建設されることで決着したことも選ばれた。 
(時事通信) - 12月23日7時0分更新
 上記のコラムを書いた日経の清水編集委員によれば、米Science誌は、「成功したのか、失敗したのか分からないプロジェクト」をベスト10に選んだ、 「研究の善し悪しを見抜く力」の無いメディア、という事になるのでしょうね。 ただ、去年の「科学ベスト10」には、現在捏造疑惑が持ち上がっている、 韓国の科学者のクローン研究も含まれていたりしますけどね。

2005/12/25

 NTT西がグリッド・コンピューティングを商用化したかしら?
 SETI@homeプロジェクトは、各家庭のPCで余っている計算能力をちょっとずつ集めて、全体として巨大な演算能力を確保しよう、というコンセプトのものです。 こういうのは、最近は「グリッド・コンピューティング」と呼ぶようですが、個人的には、SETI@homeプロジェクトは「分散コンピューティング」と呼ぶほうがしっくりきます。 どうも「グリッド・コンピューティング」と言うと、処理を行なう各コンピュータが密に連携していて、あるコンピュータの処理結果を受けて他のコンピュータが処理する、 というイメージがあるんですね。
 一方、SETI@homeプロジェクトは、計算すべきデータを小分けにして各コンピュータで処理してもらい、結果をサーバーに送り返す、というもので、 各コンピュータ同士は完全に独立して処理をしています。 各コンピュータ同士の直接の連携は存在せず、あくまで中央でデータの仕分けと集積とを行なっている訳で、こういうのは「グリッド・コンピューティング」というのとは、 少しイメージが違う気がするのです。
 ただまあ、そう思っているのは私だけかもしれず、世間ではそんな事は特に気にせずに「グリッド・コンピューティング」と言っているようです。 で、SETI@homeプロジェクト等の参加者は完全にボランティアで、プロジェクトの目的も純粋な学術研究(だからこそボランティアで参加する人がたくさん居る訳)ですが、 さすがに商魂逞しいと言いましょうか、NTT西日本が商売にしてしまいました。

 ・ITmediaの記事「『フレッツ』PCグリッド、NTT西が商用化」

 ・NTT西日本のグリッド・サービスのサイト

 まあ商売ですから好きにすれば良いのですが、参加者に支払われる対価が「リソース提供(=サーバー(?)に接続している)時間(一時間単位)×2円」というのは、 どうなんでしょうね。
 上記のサイトでは、「小遣い稼ぎに」みたいな事を謳い文句にしていますが、時間で対価が決まる、という事は、できるだけ稼ごうと思うと、 人間がPCを全然使っていない時も電源を入れっぱなしにしておく必要がある訳で、当然、その分の電気代が余分に掛かる事になります。 2円/時間という事は、一ヶ月を30日とすると、一ヶ月の収入は最大で、30(日)×24(時間)×2(円)=1,440(円)/月となります (ただし、上記のサイトには、「最大約1,000円/月」と書かれていますので、参加期間中、常にリソース提供をする訳では無さそうです)。
 これって、PCを一ヶ月間つけっぱなしにしていた時の電気代と比べてどうなんでしょうね。 もちろん、PCの消費電力なんてピンキリですから、モバイル用PC等の、低消費電力で処理能力が高いものを使えば電気代は抑えられるでしょうけど、 それでもリソース提供中は、CPUはフル稼働するでしょうから、通常よりも電力消費は増える筈。 この「2円/時間」という金額が、それに見合うものなのかどうかはよく判りません。
 それに、支払いが時間を基準にしているというのもよく判らないところです。 普通は、データの処理量に応じた支払いにするものだと思うのですが(BOINC版のSETI@homeプロジェクトの「Credit」も、処理量に応じて算出されている筈です)。 そういう意味では、できるだけ低スペックのPC(一応スペックの下限は決められていますのでそれギリギリのもの)で、 かつ、できるだけ消費電力の低いもので参加すべきでしょう。 間違っても、ハイエンドのGPUを積んだ高クロックCPUのデスクトップPCなんかで参加したら駄目でしょうね。
 でもこれ、本当に商売になるんでしょうか。 グリッド・コンピューティングが必要な、あるいはグリッド・コンピューティングに適合する業務なんて種類が限定されますし、 このサービスに合わせて計算処理を組まなければなりません(これはNTT西日本がやってくれるのでしょうけど。まさか依頼者側で組め、なんて言わないでしょうね)。 もし計算処理が組めなければ、サービスを利用する事そのものが不可能です。 どの程度の参加者が見込めるのか、どの程度のリソース提供が見込めるのかも保証されません(リソース提供側の参加・解約は自由なので)。 その辺は、過去にも似たような試みをしているようなので、 充分商業化できるという見込みの上での事なのでしょうけど、果たしてどうなります事やら。 「月千円の小遣い稼ぎ」に釣られた参加者が、電気代に驚いて次々と解約していく事になったりしなければ良いのですが。

2005/12/28

 そー来たかー。
 …などと思わず感心してしまうようなメールが来ました。
Date: Tue, 27 Dec 2005 17:11:59 +0900
From: Miyako Akiyama <charm_bit@yahoo.co.jp>
Subject: 採取のお願いです

某国立大医学部ニ年の秋山都子と申します。
あなたにお願いがあってメールしました。私は今、
「精嚢分泌液に内服されるセリンプロテアーゼ(主にPSA[Prostate-specific antigen])
の空気接触に伴う状態変化について」
という課題についてレポートを書かされているのですが、
書物だけで調べてもなかなか進めることができないでいます。
私はこれまで20年間男性経験が一度も無かったため、
精嚢分泌液、つまり精液に関する実地的な知識に乏しいのです。
(地元の高校に居る間は父が厳しく、男性と交際する機会がありませんでした)

それに伴いまして是非一度、成人男性の本物の精液を採取し、
この目で確かめた上でレポートの参考にしたいのです。
もしも差し障り無ければ、あなたの精液を採取させてもらえないでしょうか。
決して肉欲的な意味でのお願いではありませんので
採取方法は主に手や口を使うのみとさせて頂きますがご了承くださいませ。
(とはいえあなたが私に対して女性的な魅力を感じて頂けなかった場合、
採取行為が不快に感じられてしまう恐れもございますので、
ご希望に応じて予め私の顔写真などを送付させて頂くことは可能です。
ちなみに私の身長は157cm、体重は44kgです)

場所はどこかホテルの一室を取ろうと考えております。
交通費、ホテル代、お礼としてのお食事代程度しかこちらでは負担できませんが、
(何分学生の身分なので申し訳ありません)
ご都合を付けて頂けないでしょうか。
お返事を頂ければ、今後のスケジュールなどを追ってご連絡差し上げます。
それではどうかご検討くださいませ。

                                  秋山都子
 なかなか興味をそそられる内容です。 国立大医学部で二十歳の女性、しかも男性経験が無いとくれば、そそられる方も少なくないのではないでしょうか。 ただまあ、それでいきなり「手や口を使う」と言われると、少し萎えますけど。 と言うか、そんなものを使ったら正しい観察ができないと思うのですが。 やはり、ちゃんと(?)ビーカーなりメスシリンダーなり試験管なりを使わないと(<そういう問題か?)。
 しかし、レポート一つ書くのもなかなか大変なものです。 確かに、少し検索してみたぐらいでは、「セリンプロテアーゼの空気接触に伴う状態変化について」はよく判りませんでした。 でも、レポートを書くなら、書物だけではなく、学会誌や大学の紀要等を見て、そこに発表されている論文なども調査してみるべきでしょうね。 医学系なら資料には事欠かないと思うのですが。
 ちなみに、「セリンプロテアーゼ」という酵素そのものは実在するようです。 少し検索してみたところでは、「セリンプロテアーゼ (Serine Protease) とは触媒残基として求核攻撃を行うセリン残基をもつプロテアーゼ(タンパク質分解酵素)のこと。」 (“Wikipedia”より)だそうです。意味はサッパリ判りませんが。 一方の「精嚢分泌液」は、文字通り精嚢から分泌される液体で、射精時に精子や前立腺液と一緒に射出されるもののようです (所謂「精液」はこれらの混合物ですので、メールにある「精嚢分泌液、つまり精液」という表現は、間違っているとまでは言えませんが、正確ではありませんね。 レポートでこんな表現を使ったら減点されそうです)。 「精子の運動を促進したり、子宮を収縮させたりする成分が含まれている」とのこと。 これも「精液」で“Wikipedia”を調べてみますと、前者は、精嚢分泌液に多く含まれる果糖の事のようです。 これが無いと、精子は鞭毛を動かして「泳ぐ」事ができないらしいです。
 さて、「セリンプロテアーゼ」は、“Wikipedia”によれば、精嚢分泌液よりも前立腺液の方に多く含まれているようです。 「精液をさらさらの液体にしたり、精子の細胞表面や女性生殖器内の物質に作用し、受精を起こりやすくするのにも役立っていると考えられている」だそうで。 特に、上記面白メールに出てくる「PSA (Prostate-specific antigen)」とは、「前立腺特異抗原」の事で、精嚢ではなく「前立腺から分泌される酵素」なんだそうです。 精嚢から分泌される酵素は「プロスタグランジン」というものの方で、これが前述の子宮を収縮させる成分なんだそうです。
 …なんか、レポートのテーマがだんだん怪しくなってきたんですが、この秋山都子さんは大丈夫なんでしょうか。成績が心配です。 でも、このメールのお陰で、少し勉強になりました。世の中、何が役に立つのか判らないものです。
 Googleで検索すると、ヒットは約11件でした。割と最近出回り始めたもののようです。

2005/12/30

 シンプル・イズ・ベストなの?
 マンガなんかだと、十何頁あるようなものよりも4コママンガの方がギャグのキレが良かったりしますし、「世界で最も短い文学」と言われている(らしい)俳句は、 五・七・五の僅か十七文字で豊かな世界や溢れる情感を描き出します。 それに習ってかどうかは知りませんが、SPAMメールにも、短い方が面白メールになり易いものが多いようです。今日来たのもその一つ。
Date: Thu, 29 Dec 2005 23:07:44 +0800
From: =?shift-jis?B?IA==?= <ichigo109usagi331@yahoo.co.jp>
Subject: [meiwaku]=?shift-jis?B?gu2CqYLogtyCt4KpgUg=?=

連絡遅くなってしまってごめんなさい。あってますか?
 何が「あってますか?」なのか全然判りませんが、とりあえず、ヘッダの文字コードの選択は合ってません。 そのせいかどうかは判りませんが、しっかり迷惑メールに分類されてしまっています。もったいないですね。
 ちなみに、Received:ヘッダのIPアドレスを調べてみますと、米国加州にあるようです。From:とSubject:が文字化けしているのはそのせいでしょうか。

2006/01/03

 いつまで続く、コピーコントロールCD禍。の続き×24。
 あけましておめでとうございます!
 A Happy New Year!
 Ein glueckliches neues Jahr!
 そして、あうぐーりお! ぼなーの! と、あえて原作準拠で言ってみました(謎)。 原作から入った身としては、どうもアニメ版の発音には違和感があるものでして。多分、アニメ版の方が発音としては正しいのでしょうけど。
 とにかく、今年もよろしくお願いします。
 それはともかくとしまして、新年最初の話題がこれ、というのも何なんですが、一応めでたい話題だし…多分。記事自体は昨年のものですが。

 ・ITmediaの記事「SONY BMGの『rootkit』訴訟、和解へ」

 とりあえず和解案が裁判所に提出された、という事で、まだ和解が確定した訳ではないようですが、まあ一応は解決の方向に向けて進み始めた、という事でしょうか。 ただこれ、当然の事ながら対象となるのは米国内の方だけで、他国でこの「マルウェア付きCD」を買った人達には関係無い話な訳です。 日本にも該当する「マルウェア付きCD」を買ってしまった方は少なからず居ると思うのですが、その方達はどうするんでしょうね。 「XCP」入りの方は一応まともなCDとの交換が始まっていますが、「MediaMax」入りの方は、まだ何もアナウンスされていないようですし。

 一年の計は元旦にあり。
 という訳でもないのでしょうけど、この時期はやはりこの手の季節ネタが来たりします。
Date: Tue, 03 Jan 2006 04:43:59 +0800 (MYT)
From: happy@bbqq.info
Subject: 謹賀新年

新年あけましておめでとうございます。
今年もよろしくおねがいします。

http://www.aboy.info
 内容自体は面白くもなんともないのですが、気になったのはDate:ヘッダのタイムゾーンの表示です。 “MYT”というのは初めて見たのですが、調べてみますと、マレーシアのものなのだそうです。 実際、Received:ヘッダのIPアドレスを調べてみますと、確かにマレーシアのものになっていました。
 ハワイやグアム等、日本人の観光客が多い所では日本語が通じる店なども多いそうですが、最近では、マレーシアでも日本語がよく使われているとは知りませんでした。 いやあ、日本語もメジャーな言語になったものです(違)。

2006/01/08

 その通りに名前が付いていた事を、その日わたしは知りました。
オタロード  「通りに名前が付いているなんて当たり前」と思うかもしれませんが、これはどうなんでしょう。
 先日、大阪は日本橋に行った際に、メイド服を着た人に貰ったチラシに書いてあった地図なんですが、 いつの間に「オタロード」なんていう名前になったんでしょうね、この通りは。
 それは確かに、この通りには「とらのあな」や「ゲーマーズ」や「GEESTORE」や「ソフマップ」や少し外れるけど「わんだーらんど」や… まあ確かに「その手」の店が色々とありますけど…でも「オタロード」はないんじゃないかな…。 て言うか、正式名称なのか? これ。

2006/01/10

 歌は良いねえ。人類が生み出した文化の極みだよ。
 と、誰が言ったかはともかく、歌は良いですね。 私も、出かける時には必ずMP3プレイヤーに入れたお気に入りの音楽を聴いていますし、 正月にはウィーン・フィルのニューイヤーコンサートをテレビで観るのが恒例になっています。 なんでも、今年は「モーツァルト・イヤー」だそうで、日本でも、モーツァルトをはじめとするクラシックがブームなんだそうです。
 で、1月9日のNHK「クローズアップ現代」では、そのモーツァルトの音楽が何故人々に親しまれているのか、 みたいな事をやってました。
 番組の大筋については、まあ「モーツァルトは良い!」みたいな話でしたので、特にどうという事はなかったです。その事自体に異論はありません。私も好きですし。 公共放送が、特定の音楽家を持ち上げるような事を放送して良いのか、という議論はさておいて、ですが。
 一つ気になったのは、番組内で紹介されていた、東京工業大学名誉教授の武者利光氏の実験です。
 実験は、「モーツァルトの音楽が持つ癒しの効果」に注目する、として、被験者の頭に「脳波から喜怒哀楽を測定する装置」を被せ、 ベートーべン、モーツァルト、JPOPを聞かせて感情の動きを分析する、というものです。 この時被験者に聴かせた音楽というのが、モーツァルトは「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」、ベートーベンは「交響曲第5番『運命』」、 そしてJPOPは去年最もヒットしたものとして修二と彰の「青春アミーゴ」でした。 結果としては、「感じている喜びの大きさ」なるものを見て、「JPOPは若者(20代)は喜びが大きく、年輩者(50代)は小さい」 「モーツァルトとベートーベンは年代を問わず大きい」 「ベートーベンの『運命』では曲の進行に従って喜びと悲しみの大きさが大きく変化するが、モーツァルトの曲では変化は緩やかで感情が安定している」 というものでした。だから、モーツァルトの音楽で癒されるのではないか、と。
 この実験からこの結論を導くのは、かなり無理があるような…と言うか、無茶苦茶でデタラメなような気がします。 だいたい、被験者に聴かせた曲の選択が意味不明です。 知っている方は判るでしょうが、「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」と「運命」とでは、曲の主題も印象も全く異なります。 明るい春を連想させるような「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」と、タイトル通り重々しい運命の到来を予感させる「運命」とを聴き比べて、 「モーツァルトの方が癒される」なんて、正直言って無茶苦茶です。喜びの度合いを比べるなら、ベートーベンは「第9」を選択するべきなのではないのか、と思います。
 それに、JPOPにしても曲調は千差万別です。ヴォーカルが男性か女性かでも結果は変わってくるでしょう。 「去年最もヒットしたもの」という事は、基本的に若者に好まれる曲だ、という事も判りきってます。JPOP市場のメインターゲットは若者なのですから。 そんな曲と、モーツァルトやベートーベンとを聴き比べて何か普遍的な傾向が判る、などと、武者氏は真面目に考えているのでしょうか。不思議で仕方がありません。
 つまるところ、この実験から何らかの傾向が見て取れたとしても、それは単に被験者に聴かせた個々の曲に対する傾向であって、 「JPOP」や「モーツァルトの曲」や「ベートーベンの曲」といった、カテゴライズされたものに対する傾向とはとても言えないのではないか、という事です。 その後に紹介されていた、作曲家の池辺晋一郎氏が言っていた「モーツァルトの音楽が、人間に最も自然に感じられるドミソの和音をよく使っているから」という話の方が、 よほど理に適っているような気がします。
 そもそも、クラシックだJPOPだ、モーツァルトだベートーベンだ、などという分類は、CD屋が商品分類を行ない、客が目当てのCDを見つけ易くする為の方便でしかありません。 コンピュータによる検索性が向上した今、作曲者や曲のタイトルはもとより、メロディーそのものでさえ曲の検索が可能となっている時代なのです。 JPOPだろうと、クラシックだろうと、演歌だろうと、好きな曲を好きなように聴く事ができるのです。 それを、JPOPとクラシックと、みたいな分類を前提とした実験に何の意味があるの?と思う訳です。
 まあ、結局何が言いたいのかと言いますと、
「カテゴライズなんて、君の時間軸は10年遅れているんじゃないのかい?」(by ARCHIBOLD)
 って事なんですけどね。

 いつまで続く、コピーコントロールCD禍。の続き×25。
 とうとう年越ししてしまったこの問題ですが、昨年の末頃に提出された和解案が、裁判所で予備承認(て何かよく知りませんが、内定を貰ったようなものでしょうか)された、 という話。

 ・ITmediaの記事「SONY BMGのDRM CD訴訟、和解を予備承認」

 結局、「マルウェア付きCD」の製造中止、まともなCDへの交換 (ただこれ、前の記事ではCDを交換と書かれていましたが、今回の記事では「同じ楽曲を受け取り」というように、微妙に表現が変わっています。 CDそのものの交換ではなくなった、という事か?)の上、他の楽曲もプレゼントする、という破目になった訳で、幾ら費用がかかる事になったのやら。 消費者を騙すとロクな事にならないという事をSONY BMGは身をもって思い知った事になります。思い知ってくれてるといいなあ。
 あと、エンドユーザー用使用許諾書(EULA)の修正もされるそうですが、最低でも、EULAに同意しない場合はソフトはインストールされない、という当たり前の事ぐらい、 誰かに言われる前にやっといてほしいものです。

2006/01/13

 シマンテックよ、おまえもかー。
 SONY BMGの「マルウェア付きCD」の一件がようやく収束の目処がつき始めたというのに、またもやrootkit絡みの問題が、 それもよりによって、セキュリティソフトのベンダーであるSymantecから発生しました。

 ・ITmediaの記事「SymantecのNortonにもrootkit」

 ・ImpressのInternet Watchの記事 「Norton SystemWorksが特定ディレクトリを隠蔽、rootkitと同様の危険も」

 ・シマンテックのセキュリティ・レスポンス 「Symantec Norton Protected Recycle Bin の脆弱性」

 ITmediaの記事の見出しはかなり誤解を招きそうですが、これは(正確にはSONY BMGの件も)「rootkit」そのものが製品に含まれていた、という訳では無いようです。 と言うか、「rootkit」という特定のソフトウェアは存在せず、マルウェアを作成したりサポートしたりするのに有用なツール類の総称が「rootkit」なのです (少なくとも私が理解している意味はそうです)。
 で、今回のシマンテックの件は、「Norton System Works」の「Norton Protected Recycle Bin」という機能に由来するもので、 要するに、ユーザーが削除したファイルなりフォルダなりを「Norton System Works」が作っておいた隠しフォルダに入れておき、 また必要になった時には復活させる事ができる、というもののようです。 で、その隠しフォルダ「NProtect」を、ユーザーが誤って削除したりしないように、「rootkit」が使う隠蔽機能と同様の手法を使ってシステムから隠していた、と。
 まあ、SONY BMGのやった事に比べれば、その動機や目的はまだ理解し易いものではありますが、それでも、 ユーザーのシステムに危険の種を植えつけた事には変わりありません。仮にそれがクラッカー等に悪用されなくても、それがある、というだけで危険なのです。
 ITmediaの記事内で、かのルシノビッチ氏の発言があります。

「別々のベンダーがWindowsの動作を変えた場合に、それらが互いに干渉し合うようになる。 マシン上に2〜3個のrootkitがあると、Windowsの動作が大きく変えられる可能性がある。これがもう1つの大きな問題だ」

 これは、言ってみれば、システムに地雷を埋め込まれたようなものです。普段は何も無いように見えても、ある時、何らかのきっかけで爆発しないとも限りません。
 そもそも、ユーザーに誤って削除されては困るようなものを、ユーザーがアクセスし易い所に置いておく、という設計そのものに無理があるのではないか、と思います。 この「NProtect」フォルダは、シマンテックのセキュリティ・レスポンスを読む限りでは、どうやら「Windows Recycler」フォルダに存在しているようです。 つまりは「ごみ箱」フォルダの事だと思うのですが、こんな一般的なフォルダに置けば、それはユーザーが誤って削除してしまう可能性が高いでしょう。 そんな事をせずに、「Norton System Works」のインストール・フォルダの下とか、ユーザーの「Profile」の下とか、 ユーザーが普段あまりアクセスしないような所に置けば良かったのではないか、と思うのですが…。

2006/01/23

 へ〜んだ〜 きみのちょうしが わ〜るい〜。いろいろいろ編。
 二ヶ月程前に、MS-Windows98SEをクリーン・インストールしたばかりのVAIOノートですが、ここ数日でまた不可解な動作が纏めて発生しました。

  1. Norton AntiVirusの電子メールスキャン時のトレーアイコンが出なくなった。  「調子が悪い」というのとは少し違うのですが、今まで、オプション設定で「トレーアイコンを表示する」のチェックを外しているにも拘らず、 電子メールスキャン時にトレーアイコンが表示されてしまっていたのですが、それがいつの間にか表示されなくなっていました。 もちろん、電子メールスキャンはオンになっていますし、最近オプション設定を変更した事もありません。 思い当たる節と言えば、数日前に手動でLiveUpdateを実行した時に、パターンデータではなくクライアントソフトそのものの更新が行なわれた事ぐらいですが、 確か、その直後はまだトレーアイコンが表示されていたような気がします。
     このトレーアイコン、メールを一件読み込む度に出たり消えたりを繰り返す為、タスクトレイが激しく動いて鬱陶しかったので、出なくなってくれてありがたいのですが、 こう何もしていないのにいきなり動作が変わるのも気持ち悪いものです。
  2. Norton AntiVirusのLiveUpdateが効かない。  Norton AntiVirusのパターンデータ更新は、たいていは毎週木曜日に行なわれます。 しかし、先週は一度も更新が無く、上記のように手動で実行したらソフトそのものが更新されたきりでした。 で、日曜日になっても更新が無く、手動でLiveUpdateを実行してみても「最新版です」と言われるばかりでしたので、シマンテックのサイトを見てみましたら、 しっかり先週の更新版だけでなく、日次更新分として土曜日の日付の分まで掲載されていました。 何時から日次更新分なんてものまでがリリースされるようになっていたのかは知りませんが、毎週の更新分までリリースされているのにLiveUpdateで更新されない、 というのは謎です。 以前も何度かあったような気もしますが、実に気持ち悪い話です。
  3. MS-WindowsのWindows Updateが誤動作した。  Windows Updateは、「重要な更新」を定期的にチェックしていて、一つでもあればダイアログを出してWindows Updateを実行するように促してきます。 昨日、それが表示されました。 Microsoftは、少し前からパッチのリリースを毎月10日前後に行なうようになっていて、こんな時期にリリースされるのは普通はありません。 それがあった、という事は、よほど緊急性の高いパッチがリリースされたという事の筈なのですが、いざ実行してみますと、何故か「重要な更新」は一件もありません。 手動でWindows Updateを実行してみても同じです。
     クリーン・インストールする前は、一度適用したパッチが何故か一件だけ必ず残ってしまっていたものですが、今回のようなケースは初めてです。 これもまた、実に気持ち悪い話です。
 という訳で、特に動作に支障があるという訳ではないものの、非常に気持ちの悪い現象が纏めて起こってしまいました。嫌な感じです。

2006/01/25

 へ〜んだ〜 きみのちょうしが わ〜るい〜。STB編。
 なんかもう、調子の悪い事というのは続くものでして、今度はケーブルテレビ(CATV)のセットトップボックス(STB)です。 これは、Panasonic製のTZ-DCH500というデジタル放送対応の機種なのですが、 どうしても気になる欠点が二つありました。

  1. レスポンスが悪い。  全体的に非常にレスポンスが悪く、メニューやEPG等のあらゆるGUI画面で、リモコンのボタンを押してからその動作が行なわれるまでに無視できない時間差があります。 それどころか、ボタンを押しても動作が行なわれない事もしょっちゅうで、どう見ても機能に比べて処理能力が足りていません。 これは、映像のビットレートが高いBSデジタル放送の受信時に顕著です。 もしかして、映像のデコード処理とメニューやEPG等のGUI処理等とをシングルタスクでやってるんじゃないのか、とまで思ってしまいます。 特に問題と思われるのが、電源ONから映像が出るまでの時間で、数十秒は平気で掛かります。 映像が出ても、バックグラウンドで何か処理が走っているようで、まともに操作できるようになるまでは更に数分掛かるという、まるでβ版のような出来具合です。
  2. アナログ放送にノイズが乗る。  STBが電源ONの状態の時、および電源OFF後しばらく(10分〜30分ぐらい)の間、アナログ地上波放送、特にVHFの1〜3chに酷いノイズが乗ります。 それ以外にも、ランダムな時間帯でノイズが乗る事があります。 雰囲気としては、「データ取得中」のランプが点いている時に乗っているような感じなのですが、必ずしもそうでない時もあり、今一つ原因が絞り込めません。 ノイズは、電波状態が悪い時のノイズの例としてよく挙げられているような、ざらざらしたというか、砂嵐みたいなというか、そんな感じのノイズです。 ながら見するような、「とりあえず何が映ってるか判れば良い」程度の場合ならともかく、真面目に観ようとしている作品では、とても我慢できないレベルです。 これが、録画予約がアナログ地上波とSTBとで重なっている時には回避しようが無いため、非常にやっかいです。 アンテナケーブルの結線を変えたり、コネクタをちゃんとしたねじ込み式のものに変えたりすれば解消するのかもしれませんが、そこまでやるのも面倒で…。
 と、言うような欠点がありつつも、何とか運用でカバーしてきた訳なのですが、この欠点がいつの間にか解消されていたのです。 特に、電源ONですぐ映像が出て、操作も普通にできるようになったのは大きな改善点でした(普通になっただけ、という気もしますが)。 更に、アナログ地上波にノイズが乗る事も、全くと言っていいぐらいに無くなりました。 何時解消されたのか、というのがさっぱり判らないのですが、感じとしては、年明けぐらいからのように思います。 そのタイミングで、ファームウェアの更新が勝手に行なわれたのかな、とか思って快適に使っていたのですが、それが、何故か昨日からまた元に戻ってしまいました。 何故なのかは、またもや全く判りません。 ファームウェアの更新がまた勝手に行なわれたのかもしれませんが、この機種にはあいにくとファームウェアのバージョン等を見る為の画面がありませんし、 ダウンロードを自動に設定していると、更新の記録も残りません。困ったものです。

2006/02/09

 “Registry Shaver”とは何ぞや?
 ある時、Windowsを起動しましたところ、タイトルバーに“Registry Shaver”と書かれたアプリケーションが実行されました。 所謂ダイアログ・アプリケーションで、USB何ちゃらというラベルの付いたチェック・ボックスが幾つかと、“Exit”、“Uninstall”等のボタンが並んでいるだけの、 実にシンプルなものです。 ただ、その“Exit”ボタンや、タイトルバー右端の×ボタンを押しても終了させる事ができません。 もちろん、自分でインストールした覚えもありませんし、今まで見た事もありません。
 とりあえずネット上で検索してみましたら、どうやらFujiFilmのデジカメFinePixシリーズのUSBドライバ関係のソフトだ、という情報が見つかりました。 ただ、それはただの口コミ情報で、しかも一つしか見つかりませんでしたので、FujiFilmに質問を投げてみました。 まあ、質問を投げてから当該アプリケーションのファイル(C:\Program Files\REGSHAVE\Regshave.exe)のプロパティを確認してみましたら、しっかりと 「Copyright (C) 2000-2001 FUJI PHOTO FILM CO.,LTD.」などと書いてあったワケなんですが。
 で、その回答が今日来ました。質問を投げたのが昨夜遅くでしたので、なかなか対応が早いですね。メールを転載する事はしないで下さい、との事なので、要約だけを。
 “Registry Shaver”とは、「カメラとパソコンを接続したときに、動作を補佐するもの」で、 「カメラ接続時にご指摘のようなウィンドウが起動することは通常ございませんので、正常に動作していないことが考えられ」るのだそうです。 「Windows起動時」の質問で「カメラ接続時」と返してきているのが微妙にズレているような気がしないでもありませんが、 「正常に動作していない」という言い回しは何か不気味です。
 とりあえず、「Windowsの起動時に実行されなくともカメラ・パソコンの動作に影響はございません」との事なので、“msconfig”の「スタートアップ」に入っていた、 “REGSHAVE”のチェックを外す、というメールに書かれていた方法(これは検索して見つけたページにも書かれていた方法です)で無効化しておきました。
 さて、これで多少はWindowsの起動が早くなるのかな、とか思っていたのですが、体感速度は大して変わりませんでしたとさ。ちゃんちゃん。

 あなたの寿命、計ります。
 ImpressのやじうまWatch経由で知った、“The Death Clock”というサイトがあります。 生年月日や性別など、簡単な自分の情報を入力するだけで、自分の死ぬ日が判り、秒数がカウントダウンされる、というものです。 BMIを算出する為に、身長と体重とをヤード・ポンド法で入力しなければいけないのが少し面倒ですが、度量衡を換算してくれるサイトもありますので、 そちらを利用すれば良いでしょう。
 とりあえず、“Mode”(性格…かな、この場合)を“Normal”(通常)にしてやってみましたところ、私の死ぬ日は、「2041年10月19日」と出ました。 残り約35年というのは、まあまあいいところでしょうか。長生きしてもあまり良い事は無さそうですし。
 で、パラメータを変えたらどうなるかな、というのが次に興味の出てくるところです。
 まず、“Smoking Status”を“Smoker”に変えてみたところ(私は煙草は吸いません)、寿命が7年程縮みました。縮み方が多いか少ないかは微妙ですね。
 次に、“Mode”を他の三つの選択肢に変えてみました。
 “Pessimistic”(悲観的)だと「2020年8月9日」。一気に20年以上縮みました。煙草を吸うよりよほど効果的ですね。
 “Sadistic”(加虐的)だと「2004年10月18日」。うーむ、「お前はもう死んでいる」状態。 ご丁寧に“I am sorry, but your time has expired! Have a nice day.”というメッセージまで送られてしまいました。 まだこうやって生きているという事は、今までの人生はそこまで悪くなかった、という事でしょうか。
 “Optimistic”(楽天的)だと「2058年12月8日」。今度は20年近く伸びました。 長生きしたければ、やたら細かく健康に気をつかうよりも、呑気に構えているのが一番、という事ですね。
 最後に、最初のパラメータのままで“Sex”(性別)を“Female”(女性)にしてみましたところ、寿命が6年程伸びました。 やはり女性の方が長生きなんですね。はずむ君のように、宇宙仁さんに性転換してもらおうかしら。

2006/02/22

 ちきゅうおんかんばー!!
 …いや、NHKスペシャルの「気候大異変」という、地球温暖化を題材にした二夜連続の番組を観たもので。 これは、あのスーパーコンピュータ「地球シミュレータ」で、100年後の地球の気象を予測する、という趣旨の番組です。
 と言っても、パラメータとして明示されていたのは大気中の二酸化炭素濃度の変化(増加)だけで、気候変動による経済活動の変化や太陽活動の変化等々、 地球全体の気象に影響を与えそうなパラメータがどこまで考慮されたシミュレーションなのかどうかは判りません。 要するに、かなり大雑把な傾向を示すだけの予測に過ぎませんが、それでも、そこに提示された内容は「あり得る未来の一つの姿」として見ても、なかなか怖いものがあります。 特に、あのアマゾンの大密林が完全に砂漠化してしまう、というのはものすごい話です。 アマゾンは、単に巨大な光合成工場というだけでなく、多種多様な生物種を内包し、そこには今はまだ存在しないワクチンの原料となる未知の生物も存在するかもしれない、 無限の可能性を秘めた場所です。 その可能性が、僅か100年そこそこで無に帰してしまう、というだけで、いったいどれほどの損失になるのやら。 アメリカは、経済活動に支障がある、等という理由で京都議定書を否定していますが(この際京都議定書そのものの有効性はおくとして)、 そんな目先の経済損失など微々たるモノだ、という事が判っていないようです。
 で、そういう事はともかく、この番組でツボにハマったのは、日本の気象の変化です。 地球温暖化によって、100年後の日本の気候も現在のものとは大分異なるものになる、との事で、「お正月が紅葉の季節になる」等というのもそうなのですが、 何より、「夏が五月から十月になる」というのがツボです。 何がツボかと言えば、そう、これは「My Merry Maybe」と同じではありませんか!  あの、ゴールデンウイークの終わりに蝉が鳴き、海水浴をする人も居るというあの世界が、まさに現実のものとして予測されているのです。 「My Merry Maybe」の世界は約70年後の世界なので、このシミュレーションを前倒ししている事になりますが、実はこのシミュレーションは、 二酸化炭素の増加を少なめに見積もったものなのです。 現在のペースで二酸化炭素濃度が増えていくと、このシミュレーションよりも遥かに早く「五月の夏」が訪れるかもしれません。 今更ながら、「My Merry Maybe」という作品の先見性が確認できたように思います(←ホントか?)。
 …でも、多分レプリスは実用化されていないだろうなあ(←ダメじゃん)。

 Shall we Google-dance?
 「グーグルダンス」という言葉があります。 最近は別の呼び方をする場合が多いそうですが、要するに、Googleで同じ検索を繰り返した時に、検索の度に検索結果の件数や順位が変わる事を言うようです。  私も、ページを公開して以来、Googleで自分のページがどう検索されているか(インデックスされているか)を定期的に確認しているのですが、 長らく初期公開したページで一定していたインデックスに、最近変動が見られるようになってきました。 「Animationsのページ」の構成を変えた為ではないか、と思われますが、日によって、インデックスされているページが増減する事が多くなりました。 増える分には良いのですが、いったんインデックスされたものが、別の日には無くなってるという事もあり、なかなかスリリングと言うか、悲しいと言うか。
 今日現在では、Googleには11件がインデックスされています。以前の変動が無かった時より減っているのは少し悲しいかも。 他の検索サイトはと言いますと、Yahoo!では13件、MSNサーチでは18件となっていて、Googleが一番少なくなっています。嫌われているのでしょうか。
 ちなみに、タイトルにした“Shall we Google-dance?”を「エキサイト翻訳」にかけると、「Googleで踊りましょうか?」と訳されます。なかなか良いですね。 ただし、ハイフンを取って“Shall we Google dance?”としてしまうと、「ダンスをGoogleで検索しましょうか?」となってしまいます。 「エキサイト翻訳」では、“Google”が「Googleで検索する」という動詞として扱われるようです。 “I Google.”や“I google.”で、しっかり「私はGoogleで検索します。」と訳されます。 正しいような、間違っているような、何かビミョーな感じですね。

2006/03/07

 ぶろぐ…って、なに?
 タイトルは、是非レゥ(by松岡由貴@My Merry May)の声で読んで下さい。
 それはともかく、去る2月28日に、 総務省 が、 日本ブログ協会 を設立した、というような記事(例えば「 総務省、「日本ブログ協会」設立 」など)があちこちに出た事はご存じの方も多いかと思います。 ついでに、出来た直後に会員登録用のフォームに脆弱性が見つかった、等という記事(例えば「 日本ブログ協会サイトに脆弱性、会員申し込みを中断 」など)を読んで失笑した方も多いのではないかと思います。私もその一人です。 ちなみに、一週間経とうかという今日になっても、未だに登録フォームが再建されておらず、メールによる申し込みのみが可能な状態になっています。
 さて、この日本ブログ協会とは何ぞや?という事なのですが、上記の公式サイトを見ても、イマイチ何をしたいのかがよく判りません。 そもそも、「会長等の役員は、当分の間おかない」等と、堂々と組織としての体を成していない事を公言しており、事務局のみが、 財団法人マルチメディア振興センター に置かれているという、つまりは同センターが「片手間にやってます」というのがまる判りな組織な訳です。 会員登録用のフォームが、一週間も脆弱性の修正がされずに公開されていないのも、要するに、修正に専念できる人が誰も居ない、という事の表れなのではないか、 と思います。
 その活動目的は、
 「ブログに関する啓発、表彰、研究、調査、交流、支援、提言等を行うことを通じて、我が国におけるブログの普及促進を図る」
 となっています。 何故そんな事を、総務省や、公益法人であるマルチメディア振興センターがしなければならないのか、その理由としては、
 「近年のブロードバンドの普及に伴い、インターネットが社会基盤の一部になりつつあり、このような中で、コミュニケーション手法としてブログが個人・企業を問わずに使われ始めて」
 いて、
 「今後、ブログはさらに普及していくものと予想されますが、この普及の流れを一層促進するため」
 とされています。
 これを読んでも、何故ブログの普及促進を総務省や公益法人が行なわなければならないのか、という根本的な理由はサッパリです。 その辺、小寺信良氏などは、コラム「 ブログにおける情報の重さ 」において、
 「どうもブログをビジネスツールとして使えないかと考えているような気もする」
 と想像されています。 これは、日本ブログ協会の活動内容に、
 「会員投票によるビジネスブログの優秀事例の表彰」
 などというものが挙げられている辺りを受けてのものではないか、と思われます。
 しかし、「ような気もする」というかなり自身無さ気な書き方といい、その直後の、
 「信頼性が問われるビジネスシーンでどれだけ役に立てるのだろうか」
 という疑問といい、小寺氏自身もその想像に対して懐疑的である事を示しています。
 だいたい、活動予定期間が「平成18年2月28日〜19年3月末」と一年ちょっとしかない上に、その活動内容も、
 「具体的な活動内容については、今後、協会会員の御意見を伺いながら、活動を進めていきます」
 と、つまりは「成り行き任せ」の「行き当たりばったり」である事がバレバレです。 具体的な達成目標も、それを実現するための行動予定も無く、「とりあえず作ってみました」みたいなこんな組織にいったい何ができるのか、甚だ疑問です。
 だいたい、ブログを「コミュニケーション手法」として捉えている辺り、何か勘違いしているような気もします。 確かに、コメントを使って議論したりしている所などは「コミュニケーションをとっている」と見えない事もありませんが、 BBSのように、コメント同士の関連を取れない(あるコメントがどのコメントに対してのものかを関連づける機能が無い)ブログが多い (少なくとも私はそんな機能のあるブログを見た事がありません。どこかにあるのかもしれませんし、今は無くてもすぐにそういう機能が付加されるとは思いますが)為、 単なる「言いっ放し」になっている場合が多いように思います。
 トラックバックは、ブログの大きな特徴の一つに挙げられる事が多いですが、それとて「コミュニケーション手法」とは言い難いモノのような気がします。 基本的には、従来からある「相互リンク」と同じものであり、それ自体は何らコミュニケーションを取るものではありません。 もちろん、「相互リンク」を簡便に行なう事ができる、というメリットはありますし、トラックバックを行なう事によって、 そのブロガー同士がコミュニケーションを取る事はあるでしょうが、それをもって「ブログはコミュニケーション手法である」と言う程のモノか?という気もします。
 特に、著名人がやってるブログや、アクセスの多いブログ(例えば「 きっこのブログ 」のような)で、コメントスパムやトラックバックスパム、あるいはコメント欄の「炎上」を防ぐ為に、またはそれらが起きてしまった為に、 コメントやトラックバックの機能を無効にしているブログを見るにつけ、これらはごく少数の間でしか使えないモノなんじゃないか、と思えてなりません。 「コミュニケーション手法」としてなら、BBSや、NetNews等の方が優れているのではないか、と思うのですが…。 まあ、総務省のお役人には、それなりの見解があるのでしょうけど、どうも勘違いしている可能性が高いように思えます。
 で、こういうような所を見るにつけ、私は、 インパク(現在、このサイトは影も形もありません) を連想してしまうのです。 「インパク…って、なに?」(ここもやはりレゥの声で読んで下さい)という方は、“Wikipedia”とかで調べるか、「 インパクを笑え! 」とかを見てみて下さい。
 この日本ブログ協会なるものが、来年3月末に活動を終えた時、成果として何かが残っているのか、あるいは「インパク」同様に、 何も残らずに単なる「税金の無駄遣い」に終わるのか、生暖かい目で見守りたいと思います。

2006/03/08

 へ〜んだ〜 きみのちょうしが わ〜るい〜。PS2編。
 ある日、PS2の電源を入れると、何か動きがおかしい事に気が付きました。 何も操作していないのに、どんどん画面が変わっていくのです。 どうやら、勝手に○ボタンを押したのと同じ動作が行なわれているようで、「ブラウザ」からメモリーカード選択、ファイル選択、「コピー」まで進んだ所で、 「コピー先がありません」というメッセージが出て、ようやく停止しました。 しかし、○ボタンの入力自体は続いているようで、×ボタンを押して戻そうとしても、またすぐに先に進んでしまいます。 コントローラーを別のポートに繋ぎなおしても、何回リセットしても直りません。
 そう言えば、先日買ったばかりの「CLANNAD」をプレイしていて、メッセージが勝手に送られてしまうという現象が出ていた事を思い出しました。 その時は、それ程頻繁に起きなかった事もあり、単に「CLANNAD」のシステムがタコなんだろう、とか思っていたのですが、そうではなかったようです。 インターチャネル様、疑ってすみませんでした。
 それはともかく、このままでは何もできませんし、修理に出すにも保証期間はとっくに過ぎていましたので、新しいコントローラーを買ってくる事にしました。 ちょうど、Joshinのポイントが、コントローラーを一つ買えるぐらい残っていましたので、それを使って追加資金無しで購入できました。 どうせならホリかどこかのサード・パーティ製の物にしようか、とも思ったのですが、別に拘りとかも無く、ハード・ゲーマーという訳でもありませんでしたので、 結局純正品の「DUAL SHOCK 2」にしました。 ただ、カラー・バリエーションが10種類ぐらいありまして、どれにしようかと迷った挙げ句、「 クリスタル・ホワイト 」にしました。 今まで使っていた、本体付属の「 ブラック 」と同じでは芸がありません。 スケルトン系やメタリック系は好みではないので除外しますと、選択肢は意外と少なくなってしまい、この二色ぐらいしか無いような感じです。
 まあ、白は経年劣化や汚れが目立つため出来れば避けたい所だったのですが、色合いも質感も悪くなかったので、結局これにしました。 早速、従来のコントローラーと取り替えてみますと、今までの怪しい動きが嘘のように、きちんと動作するようになりました。 もし、コントローラーの不具合ではなく、本体の方に異常があったら嫌だなあ、と思っていたのですが、どうやら杞憂に終わったようです。 「CLANNAD」も勝手にメッセージが送られてしまうという事も無くなりました。
 従来のコントローラーと比べてみますと、確かに○ボタンをはじめとする各ボタンの押し具合がかなりかっちりしていると言うか、クリック感がしっかりしている感じです。 それ程酷使している覚えはありませんし、PS2より古く使用頻度も高いDCのコントローラーがまだ問題無く使えている (しかも、どう見てもDCのコントローラーの方が構造が複雑で重いので壊れ易そうなのに)と言うのに、こんなに劣化するなんて…。 やはり、ソニー製品は耐久性がイマイチ、というのは、あながち単なる噂やイメージという訳でも無いような気がします。
 でも、今これを書いているVAIOノートは、全然壊れないんですよねえ…。

 ハイウェイカードが使えなくなるってマジですか。
 結論から言うと、マジです。と言うか、大分前から発表されていましたので、ご存じの方も多いかと思います。 この3月末で、以前から使用できなくなっていた高額ハイウェイカード(ハイカ)だけでなく、全てのハイカが使用不可能になってしまうのです。
 まあ、その理由…と言うか、道路公団(今は分割民営化されて「○○高速道路株式会社」とかに変わりましたが)の言い訳については、 今更言及するのもアホらしいので止めておきます。 まったく、高い通行料を取っている上、税金をジャブジャブ使ってロクに採算も取れない道路を建設しているクセに、偽造対策もマトモにできないのかと…ブツブツ。
 で、手元にあるハイカの残数は、ETCの「ハイカ・前払」残高管理サービスの前払金(残高)に付け替えるか、現金で払い戻すかを選択できる事になっています。 と言っても、未だにバイク用のETCがいつ一般で使用できるようになるのかサッパリ見当がつかない現状では、バイクユーザーの私にとっての選択肢は、 現金払戻しかありません。 手元にあるハイカは、残数4,080の10,000円券1枚と、未使用の1,000円券2枚(以前「JAFメイト」に投稿した意見が掲載された時に貰った物)。 この内、プレミア500円分が付いている10,000円券の場合、こちらの「 ハイウェイカードの廃止・払戻について 」に書かれているように、

 払戻し金額=お手持ちのハイカの残数×(販売金額÷券面金額)

 という計算式によってプレミア分が割り引かれ、残数が丸々払戻される訳ではありません。 これも、残数を丸々ETCへ付け替え、という選択肢がはじめから存在しないバイクユーザーにとっては差別以外のナニモノでも無いので非常に腹立たしいのですが、 「プレミア分は通行料に使用する事を前提に付けられているので、現金にはできません」という道路公団(今は分割(以下略))の言い分も判らないでもありませんので、 ここは広く深い心で許す事にしましょう。
 さて、私の場合、

 払戻し金額=4,080×(10,000÷10,500)=3,885.7143

 となり、更に「1円未満切り上げ」というルールによって、3,886円となります。 これに、プレミアの無い1,000円券×2を足して、払戻し金額の合計は5,886円となります。
 これを払い戻して貰うには、郵送で申し込むか、受付場所に出向いて申し込むかの二通りの方法があります。 幸い、交通の便が良い所(堂島)に、西日本高速道路株式会社の関西支社がありましたので、そこに行く事にしました。
 「堂島アバンザ」という高層ビルの18階にあるその関西支社に行きますと、入り口すぐの所に立っていた警備員が「ハイカの払戻ですか?」といきなり聞いてきます。 「そうです」と答えると、入って左にある払戻を受け付ける部屋に案内されました。 払戻が始まったばかり(払戻は3月1日から始まりました)という事で、色々と気を使っているのかもしれません。 単に、ハイカ廃止に文句を付けてくる人間を警戒しているだけなのかもしれませんが。
 部屋に入ると、人の良さそうなおばちゃんが、ETCへの付け替えか現金で払い戻すかを聞いてきましたので、現金でと答えると、 「払戻申込書」に記入するブースに案内されます。 払い戻すハイカの枚数も聞かれましたので答えると、そのおばちゃんにハイカを預け、「払戻申込書」に申込日・氏名・住所・電話番号を記入します。 この「払戻申込書」は、ダウンロードできる郵送用(これ→「 ハイウェイカード払戻申込書 」)と書式は同じようです。ただ、右上に「窓口受付用」と書かれている点が異なります。 また、後から確認したのですが、裏面に書かれている「ハイウェイカード払戻承諾事項」の記述内容も若干異なるようです。 郵送で申し込む場合は、払戻を振込でしか受け取れない為、その部分に関する記述に違いがあるようです。 受付場所で申し込むと、5万円以下ならその場で現金を貰えますので、振込先等の記入はする必要がありません。 また、「ハイウェイカード明細」として券種や発行番号等を記入する欄もありますが、これも記入する必要はありませんでした。
 それから、記入した「払戻申込書」をおばちゃんに渡します。 ハイカの確認の為15分程待つ必要がある、との事で、その辺にある椅子に座って待っていますと、先程のおばちゃんが熱いお茶を出してくれました。 正直言って今日はかなり暖かく、その上室内は暖房も効いていて、汗かきの私としては冷たいものの方が良かったのですが、せっかくなので頂く事にしました。 払戻を待っている人皆にお茶を出しているようでしたが、今日は、平日の午後という事もあり、また払戻を開始して間もないという事もあるのか、 それ程混雑しておらず、それどころか払戻に間が空く程空いていましたので、そんな事もできたのでしょう。
 そして待つ事10分ぐらいして名前が呼ばれました。 払戻の窓口に行きますと、明細が追記された「払戻申込書」と、ハイカ毎の払戻計算書三枚、それに払戻される現金とを渡されます。 内容と現金とを確認して、「払戻申込書」の署名欄に日付と氏名とを記入し、三枚複写になっている「払戻申込書」の三枚目を控えとして受け取って、 払戻の手続きは完了しました。
 全体として、実にあっさりと手続きが完了してしまい、正直言って拍子抜けしました。 上記の「ハイウェイカードの廃止・払戻について」のページには、 「本人確認をさせていただく場合がありますので、運転免許証・パスポート等をご持参ください」とか書いてありましたが、私はもちろん、 見ていた範囲では本人確認をされている人など一人も居ないようでした。 また、「その場で確認できない場合は一旦お預かりする場合があります」とも書かれていますので、 長い間使っていなかったハイカだったので磁気異常があったりして確認できなかったらまた来ないといけないのかなあ、とかも心配していたのですが、 それも無く、上述したように結構空いていましたので待ち時間も大した事はありませんでした。
 ただ、この「三月末でハイカが一切使用できなくなる」という事が、あまり周知徹底されていないのではないか、という気もします。 私がこの件を知ったのはネット上ででしたし、TV等のマスメディアで取り上げられているのも見た覚えがありません。 “Google News”で検索してみても、ハイカの払戻についての報道は驚くほど少ないです。 しかも、その殆どが自動車関係の専門ニュースサイトで、一般紙のサイトは朝日新聞ぐらい(しかもしかも、asahi.comからは既にその記事は削除されており、 キャッシュでしか見る事ができません)です。
 また、申込方法にも疑問が残ります。 私は、たまたま受付場所が赴くのに便利な所にありましたが、そうでない人は、郵送による申込を行なう事になります。 しかし、その申込書や専用封筒は、「料金所及びサービスエリア・パーキングエリアのインフォメーションに備え付け」されているだけです。 あるいは、上記サイトからPDFをダウンロード・印刷しなければならず、PCを使っていない人、ネットをしていない人、プリンタを持っていない人等は、 わざわざ料金所やSA・PAに出向かなければなりません。 道路公団の都合で勝手にハイカを廃止され、その払戻を申し込む書類を取りに行く為だけに交通費やガス代を使って料金所に行く、 ましてや通行料を払ってSA・PAまで行く、等というのは、考えただけで馬鹿げています。 道路公団の人達は、ハイカを持っている人=日常的に高速道路を利用している、等と勘違いしているのではないか、と思います。
 せっかくなので、こういう点や、できれば、「バイク用のETCはいつ一般使用できるようになるのですか? 民営化するまでには、とか言ってたのは何なんですか?」とか、 「ETCが使えないバイクユーザーにとっては、プレミア分が割り引かれるのは すごい 不公平ですよね?」とか、 「ETCが使えないバイクユーザーにとっては、今後ETCでしか通行料の割引が無いのは でっかい 不公平ですよね?  代わりの割引手段を用意する、とか言ってたのはどうなったんですか?」とか、 まあ色々と厭味を交えながら聞いてみようか、と思っていたのですが、対応したのが気の良さそうなおばちゃんとかお姉さんとかだったので、結局聞きそびれてしまいました。 それが文句を言わせない為の作戦なのかもしれませんが、だとしたら上手く機能していたと言うべきかもしれません。 仕方が無いので、文句を言うのは別の機会にする事にします。
 さて、この臨時収入は何に使いましょうかねえ。

2006/03/13

 へ〜んだ〜 きみのちょうしが わ〜るい〜。DUAL SHOCK 2編。
 先日、新調したばかりのPS2用“DUAL SHOCK 2”なのですが、どうも調子が良くないです。 “DUAL SHOCK 2”には、アナログスティックが2本付いていますが、どうやらこれのニュートラル・ポジションがきちんと出ていないらしく、 スティックに触っていないのに勝手に入力されてしまうという現象が発生してしまう事があります。 確かに、電源投入時にスティックを傾けてしまっていると、きちんとニュートラルが出ない、というのは聞いた事があったのですが、 今回はそんな事はしていません。 本体に付属していた“DUAL SHOCK 2”では発生していなかった現象でしたので、もしかして初期不良か?と思ったのですが、ネット上で検索してみましたら、 どうやら「仕様」のようで、結構同様の現象に悩まされている人が居るようでした。 何でも、“DUAL SHOCK 2”は、通電しただけではニュートラルを検出してくれないらしいのですが、これって仕様なんでしょうか。謎です。
 解決策としては、“DUAL SHOCK 2”のアナログインジケータが点灯している時に、アナログスティックをいっぱいに倒した状態で数回グリグリと回すと、 “DUAL SHOCK 2”が遊びや最大量を学習して現象が出なくなる、というのが見つかりましたので、早速試してみました。
 サンプルにしたのは、D3 PUBLISHERの「 SIMPLE2000シリーズ Vol.81 THE地球防衛軍2スペシャルページ) 」、およびInterchannelの「 CLANNAD 」です。 前者は、右スティックで操作する視点(武器の照準・テクニカル操作の場合)が、勝手に左や下に移動してしまう、という現象が、 後者は、左スティックで操作する巻き戻し機能が勝手に実行されてしまう、という現象が、それぞれ発生していました (「CLANNAD」の場合、同じ左スティックで操作するのでも、右に入れる早送りより左に入れる巻き戻しの方が、同程度倒した場合でも遥かにメッセージを送る速度が速い、 という困った現象もあるのですが、これはソフトの仕様なのかどうかがイマイチよく判りません)。
 で、結果から言いますと、上記の解決策で今のところは現象が発生していません。 どちらのソフトも、タイトル画面が出る辺りでアナログインジケータが点灯しますので、 それ以降(タイトル画面のままでも、ゲームに入ってからでも)に上記の解決策の操作をしますと、きちんとニュートラルが出て、 スティックに触っていない時は勝手に動いたりしなくなりました。 ゲーム開始前に解決策の操作をするのを忘れていても、現象が出ている事に気付いてからでも対応できるようですので、しばらくこれで様子を見る事にしました。
 それにしてもメンドクサイ…本体付属の物では問題無かったのに、何で別売りのでこんな事が起きるんでしょうね。 新しい物は造りがチャチになってきている、などという話も見かけましたが、それが本当だったら嫌だなあ…。

2006/03/16

 大きなお世話だ、馬鹿野郎!
 …と言いたくなるような事は、生きていれば大なり小なり色々とあると思いますが、昨日(3月15日)付で発表された、

 「Winnyを介して感染するコンピュータウイルスによる情報流出対策について」

 という、内閣官房セキュリティセンターなる所からの報道発表資料は、その最たるものではないかという気がします。 ある企業なり政府機関なりの組織が、その組織の構成員に対して「このアプリケーションソフトは使うな!」と言うのはまだ判りますが、 まがりなりにも政府(安倍官房長官が記者会見で言ったそうですし)が、全国民に対して特定のアプリケーションソフトを使うな、と言うのはどうよ?という気が…。
 まあ、日々Winnyによる(正確にはWinnyを介して感染したマルウェアによる)情報流出、それも自衛隊やら警察やらの機密情報の流出が続発しましたので、 とりあえずWinnyを悪役にしとけ、というのは理解できなくもないですが、Winnyを使っている事が問題の本質ではない訳で、その辺本当に判ってるのか?と不安になります。 そんな機密情報を、個人の私用PCやら、家族の共用PCやらに入れる、という行為そのものが問題な訳で、Winnyを悪役にする事で安心して、 そっちの方の手当てはちゃんとしてるのかな?と。 とりあえず、防衛庁では急遽5万6千台に及ぶPCの大量購入を決めたそうですが(これも、なぜリースでなく購入なのか?という疑問がありますが…階級が下の自衛官は、 上官の「お下がり」の無茶苦茶古いPCを使わされている、等という噂もありますし、根本的にこの手の機器に対する考え方が間違ってるんじゃないか、という気がします)、 こんな「大問題が起きるまで業務に私物のPCを使っている(もしくは使わされている)という異常な状態を放置していた」という、 官庁や企業の体質そのものと、Winnyと機密情報とを一緒にするという、 PC使用に伴うリスクを正しく判断できない無知さ・モラルの無さこそを正さなければならない筈なのですが。 これで、今度はWebサイトやメールの添付ファイルから感染するマルウェアがもとで情報流出が発生したら、IEやOutlookを使用するな、と言うんでしょうかね。
 で、本日19:30からのNHK総合での「クローズアップ現代」は、まさにこのWinnyに関する問題を取り上げるそうですので、 この安倍官房長官の「呼びかけ」について、国谷さんがどのようにコメントするか注目したいと思います。
 テレビ東京系の経済ニュース番組「World Business Satellite(WBS)」では、ヒゲの自称経済学者(経済評論家、だったかも)が、この件に関して、 「日本人は真面目だから、仕事を家に持ち帰る」等と間抜けな事を言ってましたが、「真面目だから」じゃないだろう、と。 この手の話を聞くにつけ、日本人は真面目なんじゃなくて、本質的に組織にこき使われる事に喜びを感じる民族なんじゃないか、という気がしてなりません。 それが、後天的なものなのか、遺伝子に刷り込まれた先天的なものなのかは判りませんが、そうとでも考えなければ、最近報道されたアンケート結果のように、 会社員の三人に一人が仕事を家に持ち帰って、しかもそれが殆ど無償(所謂「サービス残業」)でやってる、 等という人が沢山居る事の理由の説明がつかないような気がします。

2006/03/17

 「クローズアップ現代 No.2216 情報流出が止まらない〜急増・ウィニー被害〜」
 という訳で、タイムリーに話題を扱うこの番組を見てみた訳ですが、残念ながら、先日の安倍官房長官の「呼びかけ」についてのコメントはありませんでした。 まあ、これだけタイムリーに放映される番組でさえスルーされてしまうぐらい、おマヌケな「呼びかけ」だった、とも言えなくもないかも。
 番組の内容そのものは、特に可もなく不可もなく、といった感じで、ごく当たり前の事を言うにとどまった、という気がします。 それでも、Winnyと、Winnyを利用するウイルスとを、終始一貫して区別して扱い、単にWinnyを使う事ではなく、 ウイルスに感染する事で情報漏洩が起きる事をきちんと判り易く説明していた事、Winny以外にも同様の被害をもたらす恐れのあるものがある事、 何より情報の取り扱いに対する個人の取り組みが大切である事、等をしっかり伝えた上で、現状でWinnyを使う事には大きなリスクがあるので使わないようにすべき、 と言っていた事は良かったと思います。 情報の取り扱いに対する意識こそが重要である、と強調していた事には、内閣官房の「とにかくWinnyを使うな」としか言わないような、 短絡的かつ安易な「呼びかけ」とは違う「節度」を感じさせられました。
 ただ、情報流出させた人間、特に警察官や自衛官などに対する処罰がどうなっているか、とか、個人情報、 特に犯罪被害者(中でも性犯罪の被害者)の情報を流出された人達に対するフォローがロクにされていない点とかについて、あまり深く突っ込まなかったのは残念でした。 実際、謝罪程度しかされていないようで、「謝って済むなら警察はいらない」という言葉を思い出さずにはいられません。
 また、Winnyが何故危険を含んだ状態のままになっているのか、という点についても言及されませんでした。 まあそこまで行くと、多分30分弱の番組枠内では扱いきれないとは思いますが…。 その割には、Winnyに関する問題とはまた次元の異なる、個人情報の取り扱いに関する企業の対策状況を紹介していたりと、 少しピントがズレているように思える点があったりして、今一つ問題の焦点を絞りきれていないように感じました。
 あと、解説役のNHK科学文化部記者が、Winnyについて「本来、不特定多数の人が情報を共有できるため、メリットが大きいソフト」と言っていた事が印象的でした。 Winnyそのものを「悪者扱い」しがちなマスコミ等の中にあって、この発言はなかなか思い切ったものではないか、という気がします。
 しかし、Winnyが「メリットが大きいソフト」かどうかについては、私はかなり疑問です。 そもそも、どこの誰が作ったか判らないファイルを共有したりやり取りしたりする、という事自体、危険が大き過ぎてとてもメリットがあるとは思えません。 ネットで公開したいファイルがあるなら、ISPのWebサーバなり、自分でサーバを立てるなりしてそこにおいておけば良い事です。 どこの誰が何を仕込んでいるやら判らないファイルを自分のPCに取り込む、等というのは、考えるだけでも馬鹿馬鹿しいですし、 そんなリスクを犯してまで映画や音楽やアブない映像等を集めたいとも思いません (というか、はっきり言ってそんな事をしている人の気がしれません。バカじゃないの?としか思えない)。 特定の組織内でファイルを共有したいのであれば、P2P技術などよりよほど信頼性がおけて、ファイルのバージョン管理などもしっかりできるソフトが、 他にいくらでもあります。 Winnyに限らず、この手の不特定多数の(それも匿名での)利用を前提にした「ファイル交換ソフト」や「ファイル共有ソフト」を使う目的が、 違法なファイルのやり取り以外にいったい何があるのか、私にはサッパリ思い当たりません。 P2P技術やWinny等のアプリケーションソフトの存在そのものをどうこう言う気はありませんが、「そんなもの、何に使うの?」というのが正直なところです。 P2Pでなければならない、あるいはWinnyでなければならない、という利用目的が(違法性のあるもの以外に)あるのであれば、是非教えていただきたいものです。
 …てな事を考えていましたら、この番組に対する重大な落ち度が。 画面上で、例の流出した自衛隊の機密情報のハッシュ(よく知りませんが、要するにファイルを特定するIDのようなものらしい)がはっきり判るように映っていたとか。 まあ、こういうのに興味のある奴は、NHKの番組などを見る前に既に手に入れているでしょうが、これでまた機密情報が広がる可能性が高まった、という事で、 あまりよろしくない事をしてしまったようです。 ただ、あの画面に映っていたものが、本当に自衛隊の機密情報のファイルなのかどうか、という事すら確かではない訳で。 開けてみたら、2ちゃんねらー達が流したというダミーファイルだったり、悪質なウイルスの入っているファイルだったりするかも、かも、かも…。

2006/04/04

 NIFTY-Serveが終了しました。
 2005/02/17に「ニフティが、『ワープロ・パソコン通信サービス』の終了を発表しました」というのを書きましたが、発表通り、 この三月末をもってサービスが終了されました。 それに伴い、NIFTY-ServeをWebブラウザから利用する@Niftyインターウェイも終了し、 後は@Niftyからメールや各種サービスを利用するだけになりました。 諸行無常、傲る平家は久しからず、等と言いますが、一世を風靡した「パソコン通信」の終了は、確かに一つの時代の終わりなのかもしれません。 それを惜しむ人達によって、 「さよなら、パソコン通信オフ」が開催されたりもしたようです。
 で、これを機に、私も@Niftyから退会することにしました。 現在でも、もはやメールのチェックさえしておらず、前回接続したのが何時だったのかさえ覚えていない有り様で、こんなんで月210円払い続ける意義ももはや無いと思い、 早速解約手続きを行ないました。 ただ、月の途中で解約しても、会費の日割り計算なんてしてくれませんから、解約日を今月末日に指定しておきました。 それまでに、とりあえず放ったらかしにしていたメールだけチェックしておこうか、と思ったのですが、メールボックスを見たら何故か400件以上も入ってました。 いったい誰がこんなに送ってきているんだか…まあ多分ほぼ全てがspamメールでしょうから、タイトルだけ見て削除、になる事でしょうけど。

2006/04/25

 NHK「プレミアム10」・「立花隆が探る サイボーグの衝撃」を観ました。
 仮に「立花隆氏のサイボーグ・シリーズ」とでも呼びましょうか、その新作が放映される、というので観てみました。 氏のコラム「立花隆のメディア ソシオ−ポリティクス」の 「第69回 押井守監督、川人光男所長らとサイボーグ革命最前線を語る」 で知ったものです。 本シリーズでは、2005/11/06付けに書いた番組「NHKスペシャル 立花隆 最前線報告 サイボーグ技術が人類を変える」が放映されて以来、 その有り様が「攻殻機動隊」で描かれている世界と似ている、という話もありました (実際、氏が開設しているサイト「SCI(サイ)」にもそのような意見や感想が多く届いているらしい)ので、 いつか押井守氏が登場する、というのは必然であったでしょう。 上記コラムには、「いずれの人とも3時間以上にわたる内容みっちりの対談を交わしている」とありましたので、一人あたり番組の放映時間の1/3、 30分ぐらいは対談の内容が観れるもの、と思っていました。 テレビ情報誌の番組表等にも、仮題とは言え「徹底対論」等と書かれていましたし。
 しかし、結果は でっかい 期待外れでした。
 上記コラムには、「これまでの総集篇にプラスする形で、3人の有識者との討論を交えた」とも書かれていますが、実際この通りで、 番組の半分以上(もしかしたら2/3以上かも)は、今までの本シリーズの総集編で、対談の部分は少ししかありませんでした。 三人合わせて30分あったかどうか。当然、一人あたりは10分ぐらいしかありません。「3時間以上」もあったという、残りの2時間50分は何だったんでしょう。
 最近私が観たNHKのドキュメンタリー番組には、このように、同じ内容を少し構成を変えて使い回しているものが増えているような気がします。 「JR片道切符の旅」しかり、「JR全線乗り尽くしの旅」しかり、地球シミュレータで100年後の地球の気象を予測する番組しかり。 「サイエンスZERO」なんかも、一ヶ月に一度ぐらいは総集編みたいな内容をやっているような。
 まあ、始めから「総集編」と謳っていればまだ良いのですが、今回のように、「対談」を前面に出しておきながら内容は総集編が主体、等というやり方はいただけません。
 また、番組では「攻殻機動隊」の世界そのものも押井守氏が考え出したかのように説明されていて、「本当に判ってるのかなあ?」という疑いがつきまといました。 確かに、「GHOST IN THE SHELL」や「イノセンス」には、押井氏のアレンジが多分に入っていると思いますが、「義体」や「電脳化」、 「ネット接続」という根本的な部分は、原作者の士郎正宗氏に拠る所が大きいはず。 あれでは、知らない人には、そういう根本的な部分も押井氏の創作だ、と勘違いしそうです(と言うか、まず間違いなくすると思います)。
 番組の構成も、時間ばかりとって内容の無いイメージ映像みたいなものを流していたりして冗長ですし、対談中の押井氏の顔にピントが合っていない場面があったりと、 何となく締まりの無い番組でした。 これでまた、今回放映されなかった対談部分を再編集したものをハイビジョンとかで放映するんだろうなあ、とか思うと、何か受信料を無駄遣いされているようで嫌です。
 ただ、この番組を観ていると、無性にまた押井氏の映画を観たくなってしまいました。困ったものです。

2006/04/26

 WindowsXPを導入しました。
 「今頃かよ!」というツッコミをされそうですが、今頃です。 今まで必要性が無かったので導入していなかったのですが、さすがに、 Windows98/98SE/Meのサポートを間もなく終了する 等と正式にアナウンスされてしまっては、いつまでも旧式のOSを使い続ける訳にもいきません。 それに、いい加減「リソース不足」には嫌気がさしてもいましたし。 かと言って、Microsoftに余計なお金を払うのも嫌なので(<おい)、とりあえずDELL Dimension8100のWindowsMeをアップグレードする事にしました。
 一番安くできるのは、WindowsXP Home Editionのアップグレード版です。 Professionalにしなかったのは、単にHomeの方が安く、またProfessional特有の機能で必要なものが無かったからです。 同じアップグレード版で1万円以上の価格差は大きいですし。
 で、Joshinで13,500円(最近値下がりしたらしい)で購入し、以下のページを参考に、WindowsMeとのデュアルブート環境にしました。
 ・MicrosoftのWindowsXPアップグレード情報
 ・PCWEBの「Windows98/Meとのデュアルブート環境を構築」
 ここでの注意点は、Microsoftのページには出ていない「セットアップ オプション」ダイアログの「詳細オプション」の設定です。 PCWEBのページにあるように、ここで「セットアップ中にインストールドライブ文字とパーティションを選択する」にチェックを入れる必要があります。 はじめ、これのチェックを入れなかったせいかどうかは判りませんが、インストールファイルのコピーが終わって初めて再起動する時にWindowsMeが落ちました。 所謂ブルースクリーンが表示されて、継続もCtrl+Alt+Delによる再起動もできず、結局電源ボタンの長押しで強制終了するハメに。 幸い、特に問題無く(DiskScanは走りましたが)WindowsMeが無事に起動しましたので、再度セットアップを開始し、今度はきちんとチェックをしてやると上手くいきました。 単に、WindowsMeが不安定なだけだったのかもしれませんが。
 インストール先には二台目のHDD(Dドライブ)を選択し、ファイルシステムはFAT32のままにしておきます。 アプリケーションを全部XPに移行するまでの事ですが、まだWindowsMeを使用する必要がありますし、あとからNTFSに変換する事ができますから。 また、もともとDドライブはWindowsMeで使用していましたので、フォーマットをする時間も省けます。
 あと、コンピュータ名とAdministratorのパスワードを入力する画面が出なかったのですが、これが、買ったのがHomeの為なのか、SP2の為なのかは判りません。 「ワークグループまたはドメイン名」画面も出ませんでしたが、これはおそらくHomeの為でしょう。Homeには、ドメイン参加の機能がありませんから。
 そして、一通りインストール手順が済んで、無事にXPが起動しました。 最初に、デュアルブート用のOS選択画面もきちんと出ます。 ハードウェアも全てきちんと認識されているようで、デバイスマネージャを見ても全て正常に認識されていました (サウンドボードやビデオカード等もきちんと認識されていて、それはいいのですが、セットアップ中にまでBGMを流す事はないだろう、と思います)。
 後は、 DELLのOSアップグレード情報にある、 「DELL Solution Center 1.3のインストール」と、キーボードの表示の変更なのですが、前者は問題無くできましたが、後者はどうすればいいのか判らないので、 とりあえず保留にしました。表示は英語キーボードですが、キー配置は問題無いようなので。
 さて、全て問題無く完了したような気がしたのですが、何故かネットワークが正しく機能していないようで、インターネットへのアクセス、 LAN内でのアクセスが共にできなくなってしまいました。 セットアップ完了の直後には確かにアクセスする事ができていたので、その後変更したネットワーク関係の設定が上手くいっていないようです。 WindowsMeの設定をそのまま適用したので、IPアドレスやらDNSサーバやらはちゃんと設定できている筈なのですが…。 ADSLモデムから取得できるはずの、DHCPによるIPアドレスの取得も上手くできませんし、これができないとアクティベーションもWindows Updateもできません。 困ったものです。
 とりあえずやった事のメモ。
 ・IPアドレス等の手動設定(WindowsMeの設定を適用)→ダメ。
 ・Windowsファイアウォールを無効→ダメ。
 ・XPから他のPCやADSLモデム、あるいはその逆にping→ダメ。
 ・接続の修復を実行→ダメ。
 ・ネットワークセットアップウイザードで「住宅用ゲートウェイ経由…」を選択する→ダメ。
 ・WindowsMeを起動してping→ダメ。
 ・WindowsMeの「マイ ネットワーク」のプロパティからネットワークコントローラのプロパティを開くと「ドライバの種類」で選択されていなかった。
  そのため、Windows98SEと同様に「拡張モードNDISドライバ」を選択し再起動→ダメ。
 という訳で、XPの問題ではなく、Dimension8100自体が何かおかしな事になってしまっているようです。pingさえ通らない、ってどういう事だろう…。ああ、困った…。

2006/04/27

 WindowsXPを導入しました。の続き。
 引き続きやった事のメモ。
 ・スイッチングハブからネットワークケーブルを抜き差ししてみる→ダメ。
 ・"ping localhost"実行→OK。
 ・"ping 自分のIPアドレス"実行→OK。
 ・"ping 自分のコンピュータ名"実行→OK。
 ・"ping ADSLモデムのローカルIPアドレス"実行→ダメ。
 ・Windowsファイアウォールを無効にして"ping ADSLモデムのローカルIPアドレス"実行→ダメ。
 この時、スイッチングハブのLink/Activityランプが点滅しますので、送信そのものは行なわれているらしい。以下、ファイアウォールを無効化した状態でテスト。
 ・"tracert ADSLモデムのローカルIPアドレス"実行→ダメ。
 ・"ping LAN上の他のPCのIPアドレス"実行→ダメ。
 ・「ローカルエリア接続のプロパティ」−「認証」タブで「このネットワークでIEEE 802.1X認証を有効にする」のチェックを外して "ping ADSLモデムのローカルIPアドレス"実行→ダメ。チェックを戻す。
 ・DNS設定をWindows98SE機に合わせて"ping ADSLモデムのローカルIPアドレス"実行→ダメ。
 ・DELLのサイトからネットワークコントローラのドライバをダウンロード、インストールして再起動し"ping ADSLモデムのローカルIPアドレス"実行→ダメ。
 こういう時、ネットワークが使えないと不便です。 ダウンロードは他のPCで行ない、FDでファイルを持っていかなくてはなりませんし、ファイルが大きくてFDに入らないと無茶苦茶面倒な事に。 今更ながら、ネットワークの便利さを再認識させられました。
 しかし、ドライバの問題でも無いとなると、何だろう…。
 ・Dimension8100のIPアドレスを今まで使用した事のないものに変更し"ping ADSLモデムのローカルIPアドレス"実行→ダメ。
 ・Dimension8100とADSLモデムとを直結して"ping ADSLモデムのローカルIPアドレス"実行→OK。
 …ああ、そういう事ですか。 このページの上の方に書いてありますが、うちでは、ルータ機能のあるADSLモデムにスイッチングハブを接続し、スイッチングハブから各PCへ接続しています。 これを、Dimension8100とADSLモデムとを直結するようにケーブルを繋ぎ換えてみましたところ、あっさりとpingが通りました。 IEからのWebブラウズも問題無し。という事は、問題の原因はスイッチングハブにある訳ですが、この場合の解決方法はおそらくただ一つです。
 ・ケーブルを元に戻し、スイッチングハブの電源を抜き、再び挿す。ランプの点滅が落ち着いたところで"ping ADSLモデムのローカルIPアドレス"実行→OK。
 と、いう訳で、問題はあっさり解決しました。 スイッチングハブには、たまにこういう問題が発生する事がある、というのは聞いた事がありますが、まさか自分の所で、しかもOSをインストールしただけで発生するとは。 さすがWindowsです。「小さな親切、大きなお世話」という言葉がありますが、本当にいらん事をしてくれます。
 さて、これで一応まともに動くようになりましたので、後は色々と更新や設定をしなければなりません。以下、そのメモ。
・Windowsファイアウォールを有効にする:これでもpingはOK。他のPCから共有ファイルにアクセスする事も可能。
・ライセンス認証:タスクトレイのアイコンをクリック。ユーザー登録はせずに認証のみ実行。
・Windows Update実行:重要な更新だけで43個って何?
・Windows Update実行:nVIDIAのGeForce3用のドライバを更新。  はじめ、nVIDIAのサイトにある最新のドライバをインストールしようとしたら、「このドライバは互換性テストを行なっていない」とか言われたので止めました。 あれをインストールしてもいいのだろうか…?
・Windows Update実行:Windows Media Player(WMP) 10をインストール。それに伴い、新しく追加された重要な更新もインストール。
・Windows Update実行:その他の更新を全て選択してインストール。またそれに伴い、新しく追加された重要な更新もインストール。
 この、何かを更新したら、それに伴う重要な更新が増える、というのは何とかならないものなのでしょうか。はじめから一体化しておくとかできないの?と思います。 結局、Windows Updateから更新プログラムが無くなるまで、5〜6回繰り返さなければなりませんでした。
・コントロールパネルの「自動更新」で「更新を通知するのみで、自動的なダウンロードまたはインストールを実行しない」を選択して適用。
・フォルダを共有に出す:WindowsMeで共有に出していたフォルダを改めて共有に。試しに一つだけ出してアクセスできる事を確認していたので、残りも出した。
・nVIDIAのサイトからWindowsXP用最新ドライバをダウンロード、インストール。やはり警告が出たが続行する。
 「NvCpl.dllでエラーが発生しました。エントリがありません。NvCplUpdatePersistData」というダイアログが…。画面の解像度もVGAになってしまいました。 一応インストールそのものは完了したようなので、メッセージに従って再起動します。 再起動後は、解像度も高解像度に戻り、表示にも問題無さそうです。タスクトレイには「NVIDIA設定」というアイコンが増えました。 画面のプロパティで見ると、ドライバ(ForceWare)のバージョンは“84.21”。ダイアログの言語も日本語で表示されるようになりましたし、まあ大丈夫かな。
・画面のプロパティで、「テーマ」を「Windowsクラシック」に変更。やはり、WindowsXPデフォルトの派手なウインドウ枠は気に入りません。
・タスクバーで右クリック→「クイック起動」を表示、「言語バー」を非表示に。「言語バー」があると、タスクバーの高さが妙に高くなって不格好なので…。
 後は、壁紙とか、メニューのアニメーション効果をOFFにしたりとかの、画面関係の設定を弄くっておきます。
・サウンドとオーディオデバイスのプロパティで、サウンドを全て無しにする。ログイン時等の音がうるさ過ぎです。
・DVD-RAM/R(Panasonic LF-D321JD)ドライブ用の最新ドライバをPanasonicのサイトからダウンロードしてインストール。 何故か最もバージョンの高いものはインストールできず、一つ古いVer.2.220しかインストールできませんでした。 最新のVer.3.08は、いきなりインストールしようとすると「バージョンアップ対象のドライバが無い」と言い、Ver.2.220をインストールしてからしようとすると、 「以前のバージョンのドライバをアンインストールしてから実行しろ」と言う、という、なんともわがままな奴で…。 まあ、Ver.2.220でも、DVD-RAMの認識もフォーマットもちゃんとできましたので良しとしましょう。
 ちなみに、この状態でDVDビデオソフトをセットしてみますと、WMP10が起動しました。が、「DVDデコーダが無い」とか言って再生しませんでした。 さすがに、音楽CDは問題無く再生できましたが…。
・DVD-RAM/R用アプリケーションのインストール: ドライバを上書きしないように注意してドライブ付属のCDからインストール後、Panasonicのサイトから差分をダウンロード・インストールする、というのが面倒です。 発売時期の関係上、WindowsXPに対応していないアプリケーションがある上、付属のCDからインストールしたものが無いと差分のインストールもできない為、 致し方ないのですが…やはり面倒。アプリを一つインストールする毎に再起動を要求してくるし。
 まあ、これでDVDビデオソフトや、RD-XS43で録画したDVDビデオレコーディング(VR)形式のDVD-RAM等を観る事ができるようになりますので、やむを得ません。
 この辺りで、システム周りの更新やインストールが一通り終わりましたので、次からは各種アプリケーションのインストールです。 基本は、XP側にインストールして動作確認できたら、Me側でアンインストールする、という手順の繰り返しになりますが、Webブラウザ等の基本的なものは残すかも。
・Japanist2003:Me側でユーザ辞書をバックアップし、XP側でインストール後に復元。Webオプションの適用が、数が多くて大変です。 また、「おてがる登録」を利用して、主にホームページ用のHTMLファイルから単語を登録しておきます。
・Netscape7.1:Netscape非公式FAQを参考に、入力欄の足切れ対策を施します。 また、Bookmark.htmlファイルをMe側からコピーしておきます。
・JAVA:J2REの最新版をインストールします。ブラウザのプラグインにも自動的に登録されます。
・秀丸エディタ:普通にインストールしてカスタマイズしておきます。
・QuickTime:XP用の最新版(現時点では7)をアップルのサイトからダウンロードしてインストールします。iTunesも抱き合わせバンドルされているようですが…。
・駅すぱあと:先日送付されてきたばかりの2006年4月版をインストールし、オンラインアップデートをしておきます。
・Navin' You5.5:あらかじめ、Me側でユーザーポイントとドライブルートをパッケージファイル化しておきます。 次にXP側で「Navin' You 5 2001 Edition」をインストール後、DVD地図対応パッチを当て、「専用マップ2 日本詳細版DVD」のお出かけマップを作成します。 最後に、パッケージファイルからユーザーポイントとドライブルートを読み込んで終了です。 これも、地図データが2001年から更新されないので他の地図ソフトに乗り換えたいのですが、操作性や機能がイマイチだったりして、なかなか良い物がありません。
・Adobe Reader:XP用の最新版(現時点では7)をアドビのサイトからダウンロードしてインストールします。

2006/04/28

 WindowsXPを導入しました。の続きの続き。
 また引き続きやった事のメモ。
・OpenOffice.org2.0.2:普通にインストール。J2REを、昨日インストールしたものを使用するように指定しておきます。
・ステラナビゲータVer.6.1:インストール後、製品サイトからアップデータ、 風景データをダウンロード・インストールし、更に「データ更新」を使用して天体データを更新しておきます。
・WinZip 8.1:普通にインストール。
・ゼンリン電子地図帳Z[zi:]6:プログラムデータ(施設索引データ・ルート探索データ)をインストールして再起動します。 次に、データインストールユーティリティを利用して市街地図データ・詳細住所索引データをインストールします。 更に、ゼンリンのサイトからService Packをダウンロードしてインストールします。 Me側のアンインストールは、まずデータインストールユーティリティを使用して各データを削除してから、プログラムデータ本体をアンインストールします。
 このソフト、地図データが上の「Navin' You」より新しい(それでも2003年のものですが)のは良いのですが、いかんせん操作性がイマイチです。 特に、一番よく使う「ルート探索」の使い勝手が「Navin' You」よりかなり悪い(と言うか直感的にできない。 特に、探索前に結果を保存するルートファイルを選択しておかなければならないというのが変。 上書きを自動的にする、というのは一般的なアプリケーションの作法から外れているような気がする。 また、出発地・目的地・経由地を、地図をクリックする事でしか指定できない、というのも不便。 「Navin' You」のように、施設の検索結果等をそのまま指定できれば良いのだが。どうも各機能がシームレスに連携していないような気がする)上に、 探索結果も変な結果になる事があったりして、どうも使い難いイメージがあります。 困ったものです。最新版では改善されているのかもしれませんが…。
 ちなみに、変な探索結果の一例:大阪市内から奥琵琶湖パークウェイまで推奨経路でルート探索した時の、各地図ソフトでの結果です。
 ・ゼンリン電子地図帳Z[zi:]6(太い緑の線が探索結果のルート)
 ・ゼンリンMapiviEX(太い赤の線が探索結果のルート)
 ・SONY Navin' You(太い黄の線が探索結果のルート)
 地図データの年度も探索条件も全く同じではない(と言っても「Navin' You」の地図データもゼンリン製です)ものの、ゼンリンの二つはあまりにも結果がおかしいです。 目的地の側までちゃんと道路が通っているのに、何故湖上を横断するような事になってしまうのか、理解に苦しみます。
・Winamp2.91:Netscape7.1にバンドルされているWinampは、バージョンが2.8と古い上に英語版なので、2.x台の最新の2.91+日本語化キットをインストールします。
・Mapivi:システム、市街地図データ、パワーアップディスクをインストール後、 製品サイトから「MapiviEX」をダウンロードしてインストールします (この機能追加が2000/XPでしかサポートされていなかった為、なんかこのソフトを使う気が無くなってしまっていたんですよねえ…。 本体が対応しているOSに、追加機能が対応しないなんて詐欺じゃないんだろうか)。 続いて、パワーアップディスクから追加カードをインポートします。 最後に、製品サイトから3Dオブジェクトとお勧めスポットの追加データをダウンロードしてインストールして終了です。あーしんど。 以前にダウンロードしていた追加データが、こっそりマイナーチェンジされてたりしていちいち全部ダウンロードし直さないといけないのが面倒です。
 「ハドソンとの共同開発で生まれた新しい3D地図ソフト」という触れ込みのこのソフト、確かに、建物等が3Dオブジェクトとして立体表示されたり、 標高差を反映した地図表示ができたり(ルート検索のパススルー機能で山の方に進んでいったりすると結構面白い)して、見た目は結構面白いのですが、 なにぶん検索等の基本的な機能が貧弱な上、3D表示なので描画も遅く、実用性の面ではイマイチ。 今のところ、地図ソフトとしては「Navin' You」が一番使い易いので、これの最新の地図データが出てくれれば嬉しいのですが…。
・ゾンビ打 ザ・タイピング・オブ・ザ・デッド2004:普通にインストールして、 製品サイトからアップデートパッチファイルをダウンロードし、インストールします。 今やってもやはりキーワードが可笑し過ぎる…。
・CD2WAV32:作者様のサイトから最新版R3.25JPをダウンロードしてインストールします。 CDからの取り込みなら、WMP10やiTunesでもできますが、やはり今まで使っていたものの方が色々と慣れているので。 ただ、設定項目が多いので、それをMe側から移行するのが大変ですが。
・Explzh:作者様のサイトから最新版Ver.4.76をダウンロードしてインストールします。 その後、「バージョン情報」からレジストコードの登録と各DLLのダウンロード・インストールとを行なっておきます。
 この辺で、日常的に使用する基本的なアプリケーションは、大体インストールできた筈。 後は、ゲーム類が殆どだと思うのですが、クリア済みのもので、セーブデータを移行できないものはそのままMe側で使うか、思い切って捨ててしまうか悩むところです。 とりあえず、インストールしただけで全然進めていないもの、サイズの大きなもの、XP対応が明記されているものを優先的に、少しずつXP側に入れていく予定。
 最終的には、XP側のドライブにはプログラム、Me側には自前のデータのみ、という感じに分けられればベストなのですが。

2006/05/01

 NIFTY-Serveを解約しました。
 4/4付けに書きましたように、この4月末日をもってNIFTY-Serveを解約しました。 この間、一応メールのチェックだけしていたのですが、ごく一部のNIFTYからのお知らせ以外は、見事に全部spamメールだったようです。 「ようです」というのは、差出人とタイトルだけ見て判断していたからで、もしかしたら真面目なメールも在ったかもしれませんが、全て削除してしまった今となっては、 それを確かめる術はありません。 一日当たり20件近く来ているものを、いちいち全部開いて確認する程物好きでもありませんし。
 それにしても、hi-hoのアドレスと違い、NIFTY以外の場所では一切使った事も晒した事も無い筈のメールアドレスに、何故こんなに多くのspamメールが来るのやら。 まあ、NIFTYのアドレスなんて、英数字8文字の組合せでしかありませんので、総当たりで送りまくってもヒット率は高いのかもしれませんが。
 とにかく、これで月210円とはいえ節約する事ができる訳で、今までありがとうございました、といった所でしょうか。

2006/05/09

 What is SETI@home Enhanced?
 現在24時間体制でSETI@homeプロジェクトに貢献しているLet's noteですが、数日振りにログ・メッセージを確認してみますと、 2006/05/08の11時頃に新しいバージョンのプログラムがダウンロードされ、以降のワークユニット(WU)の処理がそれで行なわれていました。 BOINC Managerの“Work”タブを見ますと、“Application”の表示が、今までの“setiathome 4.18”から“setiathome_enhanced 5.12”に変わっています。 また、“Messages”タブでも、WUを処理している時のメッセージが“using setiathome_enhanced version 512”となっており、新バージョンで処理されている事が判ります。 ただ、新バージョンになった時はWindowsを再起動しなければならないらしく、初めに確認した時にはWUの処理時間が9時間を越えていたにも拘らず、 進捗率が0%のままになっていました。Windowsを再起動しますと、ようやく進捗率が進み始めました。注意が必要な所です。
 SETI@homeのホームページを見てみますと、新バージョンについてのお知らせが出ていました (残念ながら日本語サイトにはまだ翻訳が反映されていないです)。 まあ、正確な所はこの英文を自分で読む方が良いのですが、とりあえず前文の部分を「エキサイト翻訳」にかけてみました。

 2006年5月3日に、私たちは「高められた SETI@home 」と呼ばれる SETI@home の新しいバージョンのための仕事を広げ始めました。 この新しいバージョンはオリジナルの SETI@home より律動的に送られることの数種類にGaussian信号と、そして、機密の2つの信号の要素です。 この増加する感度への費用がパワーをさらに計算するのを必要とする余分な分析であります。 しかし、何人かの SETI@home ボランティアの努力のおかげで、この新しいアプリケーションはそれが以前のバージョンよりいくらかのworkunitsで速く動くポイントに最適化されました。 しかしながら、いくらかのworkunits(最も良いworkunitsであって、科学的に話す)にかなり時間がかかるでしょう。 ここに、あなたが持つことができるいくつかの質問の答えがあります。
 …び、びみょー…。まあ、「言わんとする所は何となく判るような気がしないでもない」みたいな感じでしょうか(<どんな感じだ)。

2006/05/15

 hi-hoが「ネットニュースサービス」の終了を通知してきました。
 本日(2006/05/15)付けで、『「ネットニュースサービス」終了のお知らせ』というメールが、hi-hoから届きました。

インターネット環境の変化に伴い、最近では掲示板やブログなどのように、
インターネット上で不特定多数の人が意見を交換する場が増えたことにより、
お客様のネットニュースのご利用が極めて少なくなっていることや情報提供元
からのニュース配送自体も終了の傾向にあります。
このような状況から、ネットニュースサービスを終了させていただくことと
いたしました。

●終了サービス
 ネットニュースサービス

●サービス終了日
 2006年 6月30日(金)
 という訳です。いよいよ来るものが来たか、という気がします。 ちなみに、hi-hoのサイトにも同様のお知らせが出ています。
 まあ「ネットニュースのご利用が極めて少なくなっている」というのは、多分そうなんでしょうね。 私自身、ごく一部の、特定のニュースグループしか講読していませんし、記事を投稿するのはその内のさらにごく一部だけになっています。 そのニュースグループも、投稿される方はここ数年顔触れがほぼ固定されてしまっているような状態で、新しくみえられる方はまれです。 情報のやり取りという点でも、これだけネット上に情報が溢れているような現在では、ネットニュースで聞くよりGoogle等で検索した方が早い、というのもあるのでしょう。 個人的には、実名投稿が基本で、長文も許され、フォローに間が空いてもあまり問題無いネットニュースは性に合っていたのですが、これも時代の流れというものでしょうか。 NIFTY-Serveも終わる時代ですから、やむを得ないのかもしれません。
 よく判らないのは「情報提供元からのニュース配送」という件なのですが、「情報提供元」というのは何なんでしょう。 ネットニュースの「情報提供元」と言えば、つまりは投稿する個人であり、利用者と同義であると思うのですが…。 もしかして、これは商業利用禁止のfjを主に講読しているからそう思うだけで、他のニュースグループでは、 企業や団体がメールマガジンのような感じで「情報提供」をしていたりするのでしょうか。謎です。 もしかして、ニュースを配送してくる「上流」のサーバの事を指している…訳ではないでしょうね…。
 ただ、このような表向きの理由以外にも、実際には「サーバの維持が面倒になった」という理由もあるのではないか、等と私は邪推しています。 実際、今までも何らかのトラブルで記事の配送が止まったり、サーバそのものが止まったりした時の復旧に時間が掛かり過ぎている事が多かったように思いますし、 時にはこちらから指摘するまでトラブルの発生そのものに気が付いていない(かのように思える)場合さえありました。 ローカルグループに対する投稿・講読ができる事しか確認せず、 きちんと記事の配送が行なわれていない事に気が付かずに「復旧した」と言っている(かのように思える)場合もありました。 私の印象では、サーバの維持・管理を行なう人手が足りないか、そもそもニュースサーバを維持・管理できるスキルを持った人自体がいないか、という感じでした。 そういう裏事情があったとすれば、他の大手プロバイダでもネットニュースサービスを停止する所が増えている(Yahoo!BBなどは始めから行なっていなかったような…)昨今、 hi-hoもいい加減手を引きたい、と思っても不思議ではありません。 こちらとしては、サービスを一つ取りやめるのですから、その分料金を値下げして欲しい気がしますが、かと言って、サービスを増やしたり、 利用できるサーバ容量を増やしたりされた時に値上げされたりするのも困りますから、まあこれは痛し痒しという所でしょうか。 それにおそらく、メールサーバやWWWサーバの維持・管理費用に比べれば、ニュースサーバの維持・管理費用なんて微々たるものなのでしょうし。
 さて、7月からどうするかを考え始めなければいけないのですが、どうしたものでしょうかねえ。 京大さんとかの公開サーバを利用させていただくか、文字化けを気にしながらでもGoogle Newsを使うか。 まずは試しに、hi-hoに「7月からどうすればいいんですか?」とでも訊いてみましょうか。

2006/05/16

 アクセスカウンタ4,000突破おめでたう記念。
 毎度の事でどこのどなたかは存じませんが、見て下さった方・見て下さっている方、どうもありがとうございます。 相変わらず、覚書のように色々な事を脈絡無く書いているだけのページですが、多少なりとも楽しんでいただいていれば、あるいはお役に立っていれば幸いです。
 そう言えば、先日TVで、かのレオナルド・ダ・ヴィンチのノートについて、「アイデアが複数のページに分散して記述されていて、 それらを纏めて初めて一つのアイデアになるような構成になっている。 まるで、現在のインターネットのリンクの仕組みを先取りしているようで凄い」みたいな事を言っていましたが、 「あれって、単に思いついた事を思いついた時に随時メモしていったら、結果的にそういう構成になっただけなんじゃないのか?」と思ってしまいました。 まあ、偉人の行なった事には、どんな事にも深遠な考えがある筈だ、と思ってしまうものなのかもしれませんが、深読みし過ぎなんじゃないでしょうか。
 ちなみに、このページも色々な事を分散して記述していますが、単に思いついた事を思いついた時に書いているだけで、全然深慮遠謀などはありませんのでご安心を (<誰も気にしていないって)。
 さて、またまたアクセスカウンタの増加具合を振り返ってみますと、以下のようになります。

 2,000→3,000は6ヶ月半(6.5ヶ月/1,000)でしたが、3,000→4,000は5ヶ月と、若干増加ペースが上がっています。 さすがに、一気に倍増したりはしませんが、減るよりはやはり増えた方が嬉しいものですね。
 では、今後もよろしくお願いします。

2006/05/17

 hi-hoが「ネットニュースサービス」の終了を通知してきました。の続き。
 さて、hi-hoに「7月からどうすればいいんですか?」と問い合わせてみましたところ、早速返答が来ました。

問:
本日付けで「ネットニュースサービスの停止について」のお知らせを
受け取りました。サービスの終了は残念な事ですが、これも時代の趨勢
というものなのでしょう。
ただ、サービスが終了される6月末以降にネットニュースサービスを
利用する為の代替策は、どのようなものになるのでしょうか?
利用できるサーバを紹介していただけるのでしょうか?
よろしくお願いします。
答:
誠に申し訳ございませんが、6月30日以降、ネットニュースサービスの
代替策はございません。

ご迷惑をおかけし申し訳ございませんが、何とぞご了承いただきますよう
お願いいたします。
 うーん、訊き方が悪かったのでしょうか。確かに、hi-hoのサービスとしての代替策は無いのかもしれません(と言うか実際無いでしょう)。 ですが、単に「ネットニュースサービスを利用する」という事であれば、以下のような公開サーバや、Webベースのサービスを利用する手はあります。
 ・京都大学 ネットニュースサービス
 ・Googleグループ
 まさか、仮にもISPの中の人が、このようなサービスがある事を知らない筈は無い、と思うのですが…ねえ。 そういうものがある、という紹介さえしていただけないとは、つれない話です。
 まあ、とりあえずサービスの終了までには一ヶ月以上ありますので、その間にゆるゆる〜っと代替策を考える事にします。
 まずは、という事で、上記の京大さんのネットニュースサービスのアカウントを取得しました。 早速、fj.rec.animationを講読してみますと…記事数が15,000以上もある…。 最も日付の古い記事は、1998年11月のものでしたから、expire期間が7年半ぐらいあるんでしょうか。 上記のページには、日本語系のグループは約3年、と書かれていますが。 hi-hoのfj.rec.animationは3ヶ月程度でしたから、その膨大さに圧倒されます。 一応とは言え商売でやっているISPの、数十倍の容量を確保している無料サービスっていったい…。

2006/05/20

 へ〜んだ〜 きみのちょうしが わ〜るい〜。STB編 またまた。
 CATVのSTB・TZ-DCH500で、録画予約に失敗する、という現象が発生しました。 録画予約と言っても、この機種はHDDを内蔵しているという訳ではありませんので、単に予約開始時刻になったら設定したチャンネルが表示され、終了時刻に切れる、 というだけなのですが(いや、実際には接続した録画機器を操作したりとかもできるのですが、私が使っていないだけ)、今日は、電源は入るものの、何故か画面が真っ黒で、 映像も音声も出ないという状態になってしまいました。 たまたまリアルタイムでも観ようと思っていた所でしたので、すぐにリセットボタンを押したり、電源を入れ直したり、という事を数度繰り返したら、 ようやくちゃんと映るようになりました。 当然、録画の始めの方はまともに映っていませんでしたが、何とか本編の開始には間に合ったという状態です。
 その時の録画予約の状態は、以下のような感じでした。

 ・18:00〜18:25 地上デジタルのNHK教育で「メジャー」を番組予約で録画予約→正常。
 ・18:25〜18:50 地上デジタルのNHK教育で「ツバサ・クロニクル」を番組予約で録画予約→正常。
 ・19:00〜19:30 CATVのアニマックスで「妖怪人間ベム」をプログラム予約(毎週)で録画予約→これが失敗。

 実際には、午前中にもBS2の「衛星アニメ劇場」をプログラム予約(毎週)で録画予約していましたが、時間が空いている事もあるので関係あるのかどうかは判りません。
 失敗した録画予約の実行結果には、以下のような内容が残っています。

 □予約の中止(取消し)
 選局操作に失敗したため、予約を取消しました。

 《詳細》
 (予約方式)録画
 (録画機器)−−
 (録画モード)−−
 (その他)0000

 またその他の現象として、またもや電源を入れてから映像が出るまでに数十秒掛かるようになってしまいました。
 実は、最近(十日〜二週間ぐらい前)にも一度、同様に録画予約に失敗した事があったのですが、その時はどういう状態だったのかを控えておくのを忘れていました。 やはり、何かあった時は面倒くさがらずにきちんと書き留めておくものですね。せっかく「覚書」のページを作っているというのに…。
 ちなみに、STBのステータスは、“0010-1030”になっています。 STBのファームウェアが更新されるとこの値が変わるようなのですが、最近変更されたのかどうかは、以前の値を控えていない為不明です(<だめじゃん)。 J:COMなどは、ファームウェアの更新についてはサイト上に掲載しているようなのですが、私が加入しているケーブルウエストのサイトには、そのような情報が見つかりません。 J:COMの情報を見る限りでは、あちらのDCH500は最近でも更新されているようですので、同一機種のこちらも更新されても良さそうなものなのですが…。 一応、放送メールで通知は来るようなのですが、最近はその手の通知は全然ありませんので、果たして更新されているのかどうかも不明です。 更新を「自動」にしている為にメールが来ないようなので、とりあえず更新を「手動」にしておきました。
 ネット上で検索してもみましたが、今一つ有用な情報は見つかりませんでした。 「2ちゃんねる」のデジタルSTBスレッドに、「この4月から始まったワンセグ放送の影響で地デジの録画予約に不具合が出る事があるらしい」というのがあったのですが、 この件に関係あるのかどうかは判りません。 また、失敗した録画予約と同様のプログラム予約を入れてみましたが、今度はきちんと実行されました。 再現性が無い(と言うか再現する条件が判らない)のが難儀な所です。 地デジの予約→他の放送波の予約、というパターンで起こり易いのか…。 とりあえずは様子を見て、もしまた再現したらその時の状況を確認する、ぐらいしか対処の方法がありません。
 後、全然この件とは関係ありませんが、今までこのサイトでは「地上波デジタル放送」と表記してきましたが、どうやら「地上デジタル放送」というのが正しいそうです。 なので、本日以降は、全て「地上デジタル放送」(あるいは「地上デジタル」か「地デジ」)と表記を統一する事にします。 今までのは…まあそのままでもいいか、という事で直しません。面倒だし(って、秀丸エディタで置換すれば良いだけなんですけど)。

2006/05/23

 いつまで続く、コピーコントロールCD禍。の続き×26。
 まだ終わってなかったんかい、という気もしますが、去る1月10日に和解案の予備承認(がどういうものなのかはよく知りませんが)が出ていた、 SONY BMGのrootkit入りCDの件ですが、この22日に最終承認された(要するに和解が成立した、という事か?)というニュースです。

 ・ITmediaの記事「SONY BMGのrootkit CD訴訟、和解を最終承認」

 結論としては、SONY BMGは、rootkitやMediaMax入りCDの製造中止、同一楽曲の提供(これが普通のCDで受け取れるのかどうかはこの記事からはイマイチ不明ですが)、 7.5ドルの現金か他の楽曲の無償ダウンロードの提供(これも「一部顧客」となっていて、何故全顧客じゃないのか謎ですが)、 およびエンドユーザ使用許諾書(EULA)の改訂を行なう事に決定したようです。 ただこれは、記事の最後に「問題のCDを購入した人々に和解適用申請を行うよう呼びかけている」とあるように、放っておいても顧客は楽曲や現金を受け取れる、 という訳ではないという事で、この和解案に応じるかどうかは顧客一人一人に任せられているような感じです。 応じたくなければ、自分で訴訟を起こすしかないのでしょうか。それはそれで、個人には負担の大き過ぎる話かも。
 後は、この和解案が、アメリカ以外の顧客にも適用されるのか、それとも各国で別途対応しなければならないのか、という辺りがはっきりすれば、 一応この件は収束した、という事になるでしょうか。 ただ、ソニー・ミュージックジャパンインターナショナルのサイトは、 昨年の12月に更新されたきりで何も変わっていないようです。

2006/05/25

 へ〜んだ〜 きみのちょうしが わ〜るい〜。SETI@home BOINC版拡張編。
 Let's noteで動かしているSETI@home BOINC版が“setiathome_enhanced 5.12”に変わって約二週間が経ちましたが、どうも調子が悪いです。
 あれからまたマイナーバージョンアップがされて、現在は“setiathome_enhanced 5.15”になっているのですが、ここ数日、ずっと以下のようなメッセージが出ています。

 Result <Workunit ID> exited with zero status but no 'finished' file
 If this happens repeatedly you may need to reset the project.
 request_reschedule_cpus: process exited
 Restarting result <Workunit ID> using setiathome_enhanced version 515

 こういうメッセージが、ほぼ一分毎に出てきます。 メッセージの通りに“Reset Project”を実行してもまた出ます。 それを何回か繰り返している内に、いつの間にかまた処理が進むようになったりと、どうも安定しません。
 また、VAIOノートで動かしている方も、時々動いていない(どうもサーバとの接続が上手くいかなくてProfileを読み取れない事があるらしい)事があったり、 CPUの使用率が100%から落ちなくなってやたらとボディが熱くなってしまったりと、こちらもどうも不安定です。困ったものです。

2006/05/26

 へ〜んだ〜 きみのちょうしが わ〜るい〜。SETI@home BOINC版拡張編の続き。
 さて、このメッセージが出た時の原因や対処方法を調べてみますと、“Unofficial BOINC Wiki”に 解説 がありました。 “most of the time the best thing to do is to do nothing”(多くの場合最も良い事は何もしない事である)という、なんか身も蓋もない話なんですが (確かに何もせずにおいたら勝手に処理が進むようになったりもしましたが)、こう何度も何度も繰り返されるようでは、どうも落ち着きません。
 で、“Reset Project”を何度か繰り返している内に、今度は、以前出ていた“exit code -1073741819 (0xc0000005)”がまた出るようになってしまいました。 やめとけば良かった、と思いますが後の祭りです。2005/12/20付けで書いた手順を試してみていますが、なかなか正常に戻りません。
 とりあえず、“Reset Project”をやめて、Let's noteの再起動だけを何回か繰り返していましたら、何とか正常に処理するようになりました。 プログラム自体に不具合がある訳ではなく、環境との相性とかそういう方面の問題があるのでしょう。 ただ、Classicの時代にはこういう不安定さはほとんど無かったので、少し心配です。
 しかし、“CPU time”が約30分の時点で、“Progress”が約0.4%となっています。 このペースで行きますと、一つのWUを処理するのに約130時間掛かる、という計算になります。 Classicの時には、だいたい50時間ぐらいでしたから、約3倍の時間が掛かるようになっています。 それだけ、計算処理が細かく複雑になっているのでしょう。 特に、拡張版ではその傾向が強いようです。

 WindowsXPを導入しました。のその後。
 Dimension8100にWindowsXPを導入して一ヶ月が経ちました。 特に大きな問題も無く、概ね順調に使えています。で、使っていると、良い点・悪い点が出てくるもので。 ただまあ、前に使っていたのが、何かと評判の悪いWindowsMeだっただけに、良い点の方が目立つのは当然と言うか何と言うか。

  1. システムリソースの心配をしなくていい。  何と言っても、これが最大のものでしょう。 地図ソフトや天文シミュレーションソフト等、リソースを大量に消費するソフトを複数立ち上げても、メモリスワップによる速度低下以外に気にする必要がありません。 特に地図ソフトは、ルート検索の結果を比較する為に複数のソフトを同時に立ち上げて並べて使う、みたいな事をよくやりますので、 これをリソース不足の心配無しにできるようになった事はありがたい事です。
     また、単にWebブラウジングを行なうだけの場合でも、最近は単なるニュースサイトでもFlashアニメーションを使った広告が大量に貼り付けてあったりする、 所謂「リッチ」なページが多くて、ネットサーフィンをしばらく続けているとだんだんリソース残量が少なくなり、終いにはまともにページを表示できなくなったりします。 ページを見るだけなら、いったんブラウザを終了すればリソースが解放される(メモリリークを起こしているのか、完全に解放されないのが困りものですが)ので、 もう一度表示させれば良いだけなのですが、ショッピングサイトで買い物中の場合等、途中で止める訳にいかない場合はある意味致命的です。 その心配をしなくて良い、というだけでも精神衛生上実によろしい。
     ただ、普段Webブラウジングに使っているのが、WindowsXPのDimension8100ではなく、Windows98SEのVAIOノートである、というのが問題なのですが(<だめじゃん)。
  2. 最新版のソフトを使える。  QuickTime、Adobe Reader、Windows Media Player等々、日常的に使用するソフトには、 98/Me系と2000/XP系とで対応されているソフトのメジャーバージョンが異なるものは結構あります。 こういうので最新版を使用できる、というのは、セキュリティの面からもありがたい事です。
     また、コンテンツの内容によっては、最新版でしか見る事ができないという場合もあります。 例えばこちらの記事では、動画が全てMPEG-4 AVC/H.264でエンコードされています。 これを見るには、QuickTime7が必要なのですが、QuickTime7は2000/XPにしか対応していません。
     このように、見る事のできるコンテンツが増える、というのも助かります。
  3. ログイン画面でTABキーが効かない。  ログイン画面でパスワードを入力するには、ユーザ名のアイコンをクリックする以外に、TABキーでフォーカス(?)を移動させる、という方法も使えます。 しかし、このTABキーを押してもフォーカスが移動せず、マウスでクリックしなければならない、という事がしょっちゅう発生します。 きちんと数えた訳ではありませんが、TABキーが効くのは4〜5回に1回ぐらいしかなく、殆どの場合にはマウスを使わなければなりません。 どこに原因があるのか、再現する条件が判らない為、今のところ対応のしようが無い状態です。
     まあ小さな事ではありますが、ログインパスワードを入力するだけの事にいちいちマウスに手を伸ばさなければならないのは困ったものです。
  4. 日本語入力システムが変。  以前から書いています通り、私は普段日本語入力システムとしてJapanist2003を使用しています。 これが、時々勝手にMSIMEに切り替わってしまう場合があります。
     通常のアプリケーションでは大丈夫なのですが、エクスプローラでファイル名を変更する時や、クイック起動バーのショートカットの名前を変更する時等々、 Windowsのシェルに関わるような場面で時々発生します。
     これも、常に発生する訳ではない為、原因を突きとめる事ができていない状態です。
 というような感じで、まあ悪い点に比べれば良い点の方が遥かに大きいので、今のところは導入して正解だったかな、と…。
 後は、Me側でインストールしているソフトをXP側に移行すれば良いのですが、これはなかなか進んでいません。 とりあえず普段使用するものを殆ど移行してしまったので、移行の手間を掛けるモチベーションがなかなか上がらない、と言いましょうか。 これは、インストールしただけで使っていないソフトがいかに多いか、という事を示している訳で、まあよくもこれだけ無駄遣いしていたなあ、 という事を今更ながら再確認する事にもなりました。 これからは、もっと倹約しなければいけません。

 hi-hoのニュースサーバが落ちました。
 昨日(2006/05/25)、こちらの障害報告にありますように、 hi-hoのニュースサーバで障害が発生し、アクセスが不可能になってしまいました。 もちろん、上記の障害報告の通り、現時点では復旧しているのですが、障害発生前にサーバにスプールされていた記事が全部消えてしまいました。 現在サーバ上に存在しているのは、障害復旧後に配送されてきたもののみで、約三ヶ月分あったfj.rec.animationの記事なども綺麗サッパリ無くなってしまいました。
 同様の障害は、2004年8月にも発生した事がありまして、その時もやはり障害発生前にスプールされていた記事が全部消えてしまいました。 その時サポートに、障害発生前の記事について問い合わせましたが、復旧できませんと言うばかりで、バックアップ等は全然行なっていないようでした。 今回もおそらく同様だと思われます(復旧できる、または復旧する気があるならとっくに行なっているでしょう)ので、もう問い合わせする事はしません。 どうせ来月末には終わるサービスですので、今更煩く言っても意味がありませんし。 それでも、せめて障害報告にはその旨(スプールされていた記事が消えた)をきちんと記載するべきだとは思いますけど、 hi-hoのネットニュースサービスに対する扱いは、以前からロクなものではありませんでしたし、こんなものと諦めるしかないのでしょう。 今までサービスを継続していただけマシなのかもしれません。
 まあ、サービス終了を待たずに、さっさと他のサーバに移った方がいいのかもしれません。

2006/06/03

 こんなんで効果があるのかな?……かな?
 たまたまですが、こんなニュースを見つけました。
最大2千万人に一斉メール 総務省がネット安全対策で

 総務省は2日、インターネットの情報セキュリティー対策の重要性を訴える電子メールを、主要なネット接続サービスの利用者最大2000万人に対して、9日に一斉送信すると発表した。
 政府が広報活動で、これだけ多数の人に電子メールを一斉送信するのは初めて。ネットの安全対策は、ネットで知らせるのが最も効果的と判断した。
 メールを受信した利用者は、記載されているホームページアドレスに接続すると、竹中平蔵総務相が「ソフトウエアの更新」「ウイルス対策ソフトウエアの導入」などの基本原則を守るよう訴える映像が配信される。竹中氏の映像は「政府インターネットテレビ」でも視聴できる。
(共同通信) - 6月2日23時30分更新
 共同通信社のサイトでは同記事を見つけられませんでしたので、Yahoo!からの転載になります。 加盟各新聞社のサイトにはまだ掲載されているようですが。
 で、この記事を読んだはじめは、唖然として開いた口が塞がりませんでした。
 「最大二千万人に一斉メール送信」って、それって立派な「SPAMメール」なんじゃないの?とか、 そもそも何故総務省が「主要なネット接続サービスの利用者」のメールアドレスを二千万人分も持っているワケ? ISPって、自分の所の契約者のメールアドレスを勝手に総務省に渡しているの? それってプライバシーポリシーに違反してるんじゃないの?とか思ってしまった訳です。
 ちなみに、hi-hoの個人会員規約によれば、その第17条第4項で以下のように定めています。

4.PNSは、hi-hoサービスを通じてPNSおよびMEIのグループ会社が知りえた会員の個人情報について、以下の各号に該当する場合を除き、第三者(他の会員を含む)に開示し、あるいは提供しないものとします。
(1)会員が自ら自己の氏名、住所、性別、年齢、メールアドレスその他の個人情報を当該第三者に開示し、あるいは当該第三者に開示することに同意しているとき
(2)法令の規定に基づき、裁判所、警察、検察その他の国家機関またはこれに類する機関より、会員の個人情報の開示を求められたとき
(3)特定電気通信役務提供者の損害賠償責任の制限及び発信者情報の開示に関する法律第4条(発信者情報の開示請求等)に基づく開示請求がなされたとき
(4)PNS、MEIのグループ会社あるいは第三者(他の会員を含む)の生命、健康、財産、権利等を保護するために必要であるとPNSまたはMEIのグループ会社が合理的に判断したとき
(5)その他、hi-hoサービスの運営に必要なとき

 この場合、該当しそうなのは(2)だけだと思うのですが、果たしてこのような「広報メール」を送る事が「法令の規定」に該当するのかどうか、甚だ疑問です。
 そこで、総務省のホームページで当該発表を探してみますと、以下のようなものが載っていました。

『「情報セキュリティ対策の集中啓発」の実施概要の公表』

 この中の「2.実施概要」の「(2)社団法人日本インターネットプロバイダー協会」の「2)」として、
 「協力各社(インターネットサービスプロバイダー)がそれぞれの加入者に対し、情報セキュリティ対策を勧奨する電子メールを送付する」
 とあります。
 …なーんだ、何のことはない、メールを送信するのは各ISPであって、総務省は「社団法人日本インターネットプロバイダー協会」なる団体に依頼するだけなんですね。 上記の記事では、総務省がメールを送信する、と読めます(と言うかそうとしか読めない)が、これでは全然話が違います。
 これ、上記の記事を書いた記者がよく判ってなかったんじゃないかな、という気がします。 メールを送信する主体が、ISP自体なのか、それともISPとは関係のない別の組織(この場合は総務省)なのかによって、全然意味が違ってくる、という事を判っていないか、 記事を制限文字数に収める為にこういう記事にしてしまったのか、あるいは意味は違ってしまうけど読者はそんな事に気がつかないだろう、と読者を舐めた事を考えていたか、 どれかでしょうね。いずれにしても、この記事を書いた記者の質が疑われる記事になってしまっているように思います。
 さて、とりあえずこういうメールを送信する事自体には特に問題は無い(SPAMメールじゃないのか、という指摘はあるかもしれない)としても、 果たしてこんな事をして「ネットの安全対策」に効果があるのかどうか、という疑問は残ります。
 以前、安倍官房長官が記者会見でWinnyを使うな、などと言った事がありましたが、その後も、 Winnyや他のファイル共有ソフト(Shareとか)を利用する暴露型のマルウェアによる情報漏洩は起きています。 別にファイル共有ソフトを利用していなくても、個人情報を格納したPCを紛失した、とかの事件は後を絶ちません。 Internet Watchの記事によれば、 2005年に発生した情報漏洩事件のうち、「盗難(27%)と紛失・置き忘れ(43%)が全体の7割を占め」ており、「Winnyを経由した漏洩は全体の3%」だそうです。 最近では、ネットゲームのサーバからHDDが30台抜き取られるなどという、 ちょっと信じ難いような事件さえ発生しています。 情報漏洩事件が厄介なのは、往々にして犯人が組織内部の人間だったりする事にある訳ですが、この事件なんかその最たるものでしょうね。 データセンターのサーバに物理的にアクセスできる人間なんて、内部の人間以外にあり得ませんし (もし外部の人間がアクセスできたら、それはそれで、そのデータセンターの管理に問題があり過ぎです)、二重化していたHDDの内のバックアップ用だけを選んで抜き取る、 なんて、サーバのハードウェア構成まで知っていなければできる事ではありません(まあラックに「バックアップ用」とかラベルが貼ってあったら別ですが…)。
 要するに、セキュリティの最も重要な要素は「人」であって、特定のソフトを使うな、とかを政治家や役人がいくら言ったって、使う奴は使うし、 ウイルス対策ソフトを使わなかったりパターンファイルの更新を怠ったりする奴は無くならないし、 業務で取得した個人情報を私用のPCに勝手に格納した上にそのPCを紛失する、なんていう間抜けな人間もいなくならないという事です (これはこれで、仕事を家庭に持ち帰ってまでやる、あるいはやらざるを得ない酷い労働状態にある、という別の問題もある訳ですが、まあこれは別の話ですし)。
 だいたい、この広報メールにしたって怪しいもんです。 『電子メールの文中に、上記の「情報セキュリティ対策のお願い」掲載ページへのリンクを設定』などとありますが、これってフィッシング詐欺のいいカモです。
 もし悪意を持った者が、この広報メールに似せたメールを送信し、その中に自分で設置したフィッシングサイトへのリンクを設定していたら? もしそれで被害が出たりしたら、総務省は賠償してくれるのでしょうか? 責任をとってくれるのでしょうか?
 まあ仮定の話はともかくとして、こんな広報メールに効果がある、と本気で総務省の大臣や官僚達が考えているとしたら、能天気もいいところだと思います。 竹中さんも、一民間人として「ワールドビジネスサテライト」とかで無責任なコメントをするぐらいならまだ良いのですが、 国民の税金から給料を貰う立場になってさえこんな無駄な事をするのは、頭のネジが二、三本緩んでしまったとしか思えません。 政治家や官僚がやるべき事は、きちんとした法整備であって、こんな情報教育みたいな事をやるのは、学校や家庭の役目の筈です。 大臣やら役人やらといったどこの馬の骨とも知らない奴に言われるより、親や友人、先生などに言われる方がよほど効くでしょう。 情報漏洩事件を起こした公務員をまともに処罰する事も無く、こんな事ばっかりやっているのでは、いつまで経っても「ネットの安全対策」などできる筈がありません。
 とまあ実際にモノを見る前にあれこれ言っていてもしょうがないので(さんざん言ってから言う事じゃありませんが…)、どういうメールが来るのか、 9日を楽しみに待つ事にいたしましょうか。 でも、もしかしたら、hi-hoが「主要なネット接続サービス」と認められてなくてメールが来ない可能性もあるかな?……かな?

2006/06/10

 こんなんで効果があるのかな?……かな?のその後。
 結論から言いますと、日付が変わるまで待っていても(待っていた訳じゃないですけど)メールは来ませんでした(爆)
 何の事はない、 hi-ho(正式には「パナソニック ネットワークサービシズ株式会社(PNS)」)が「社団法人日本インターネットプロバイダー協会」の会員企業じゃなかったんですね。 こちらの会員一覧を見ても掲載されていませんでした。 「は行」だけではなく「な行」とかも見てみましたが、やはり載っていません。「ネットワークサービシズ」でページを検索してみても無し。 これでは、今回の総務省の実施要領ではメールは来ません。 でも、「松下電器産業株式会社」は入ってるんですけどね。 PNSは、松下電器産業株式会社の100%子会社(実際には、松下の100%子会社4社が合併してできた会社です。100%子会社ばかりが合併したのですから、 合併後の会社も100%子会社だと思うのですが)なので、同社が会員なのであれば来ても良さそうなものなのですが…。 もしかして、迷惑メールに分類されてしまっていて、気付かないうちにゴミ箱行きにしてしまったのかもしれません。 まあ、不要なメールが来なくて良かった、と思う反面、「主要なネット接続サービス」の利用者二千万人に含まれていなかった、という事が判って何か複雑な気分です。 こんな所でもマイナー指向が出てしまうとは、良いんだか悪いんだか。 ただ、この協会の会員企業というのも、何かアヤしいです。何で「ホンダクリオ信州」が入ってるんでしょう…?
 ちなみに、何故6月9日なのか、と言うと、この日は「6(ろっ)9(く)の日」=「ロックの日」=「鍵の日」という訳で、セキュリティに注意しよう、となったようです。 テレビ番組でそう言っていただけなので、本当にそうなのかどうかは知りませんが。
 で、メールが来なかったからそれで終わり、というのも何だかツマラナイので、総務省のホームページでどんなページが用意されているのか見てみました。

 ・情報セキュリティ対策のお願い

 肝心のメールが来ていませんので、メールに貼られている(筈の)リンクのリンク先がこのページなのかどうかは判りませんが、まあ内容的にここで間違いないでしょう。
 で、ページの内容を読み、用意されていた動画も見てみたのですが…正直言って「なんじゃこりゃ」みたいな感じですね。
 まず動画ですが、上記ページに書いてある文章を、竹中さんがカメラの前でただ読み上げるだけです。 こんなもの、わざわざ動画にして配信する意味が何処にあるのでしょう?
 また、その内容にしても、少しでもパソコンを使っている人なら誰でも知っているような事ばかりで、わざわざ総務省が専用のページを設けてまで言う事か、 と思うようなものばかりです。 と言うか、こんな基本的な事さえ知らずにパソコンを使っている人がいるとしたら、日本人の情報リテラシと言うか、そういったものはどうなっているのか、という気がします。 こんな事に大事な国民の税金を使っているのかと思うと、情けないと言うか何と言うか…。 そもそも、この程度の事を載せたページを作ったからと言って、それを皆がちゃんと見に来るのかどうか、仮に見に来たとしても、 その通りにするのかどうかなんて保証はどこにもありません。 これで、セキュリティに対して何かを行なった、と総務省の連中が思っているとしたら、能天気もいいところだと思います。
 さて、他の人の所には来ているのかな、と思って、 まず“Slashdot.jp”の該当トピックを見てみましたが、 「来た」というコメントはありませんでした(6月10日午前1:30現在)。
 次に、この手の話題で情報が早いのは、やはり「2ちゃんねる」だろう、と思って探してみたのですが、 以前はあった「ニュース速報+」のスレッドは既に消滅。 「ニュース速報」の方には、 「【スパム】総務省たんからラブレターメールがまだこない件【2000万通】」 というスレッドができていまして、ISPからのメールが送られてきた人の報告が上がっています。 ここを読む限り、まだメールが来ていない人は結構いるようです。 不思議なのは、同じISPを利用している(らしい)のに、メールが来ている人と来ていない人とがいる(らしい)事です。 まさか送る人をランダムに抽出しているとも思えません(そんな事をするより、利用者全員に送付する方が遥かに手間が少ないでしょう)し、 もしかして時差をつけて送付しているのでしょうか。

2006/06/13

 こんなんで効果があるのかな?……かな?のその後のその後。
 このまま来ないか、と思っていた総務省のメールですが、今日になってようやく来ました。何やってたんでしょうね。
Date: Mon, 12 Jun 2006 14:36:48 +0900 (JST)
From: パナソニックのプロバイダーhi-ho
<kaiho_mail@hi-ho.ne.jp>
Subject: [hi-ho会報号外]hi-hoからのお知らせ【総務省竹中大臣から情報セキュリティ対策のお願い】

> 総務省竹中大臣から情報セキュリティ対策のお願い
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◆◇  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄*◇* hi-ho会報 号外 *◇*
◆   h┃i┃−┃h┃o┃会┃報┃
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 平素は、hi-hoをご利用いただきまして、誠にありがとうございます。

 hi-hoでは、総務省からの依頼により、「情報セキュリティ対策のお願い」
 のお知らせをhi-ho会員の皆様にご案内させていただきます。

 昨今、インターネットの進歩は目覚ましく、私たちの生活はより便利になり
 ました。しかしその一方で、インターネットを利用する上で、さまざまな
 危険があるのも事実です。

 そうした被害にあわないために、万全なセキュリティ対策を行うことが
 必要となってきています。

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃ 竹中平蔵総務大臣から皆様への情報セキュリティ対策のお願いです。 ┃
┃  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ┃
┃「大切な情報を守るため、今一度、情報セキュリティ対策を見直して!」┃
┃ ★詳細はこちら⇒                        ┃
┃  http://home.hi-ho.ne.jp/mail/kaiho_0606_gog/rd_01.html     ┃
┃                                 ┃
┃【ご注意】                            ┃
┃・今回の総務省からの集中啓発になりすましたウイルス付きメールや  ┃
┃ ワンクリック詐欺、フィッィング詐欺等にご注意下さい。      ┃
┃・今回の取組みは、インターネットサービスプロバイダーがその加入者の┃
┃ 方にメールを送るもので、総務省から直接メールが送られることは  ┃
┃ ありません。                          ┃
┃・上記リンク先のページで、IDやパスワードなどの個人情報の入力や、 ┃
┃ 会員登録などが求められることはありません。           ┃
┃                                 ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

  総務省からの「情報セキュリティ対策のお願い」はここまでです。


        ▼以下は、hi-hoからのご案内です▼           
(以下略)
 「フィッィング詐欺」って何やねん、というツッコミはまあ置いとくとしまして、メールには総務省へのリンクは無いんですね。 各ISPが、それぞれこの「お願い」(マイメロじゃあるまいし…)専用のページを用意している訳なんでしょうか。ご苦労な事です。
 で、リンク先のページには、総務省の「情報セキュリティ対策のお願い」のページとほぼ同じ(色使いまで同じ)内容が書かれているだけで、 わざわざ各ISP毎に作る必要なんかあるのか?という気がします。 確かにその下にはISPのウイルス対策サービスの広告も入っていたりするのですが、だからと言って、ねえ…。
 ところで、その「お願い」ページに 「政府インターネットテレビ」(11ch) というリンクがありますが、Netscape7.1では、「ブラウザ又はプレイヤーは、対象外です。」とだけ書かれたページが表示されるだけなのです。 どんなブラウザやプレイヤーが「対象内」なのかも書かれていません。何じゃこりゃ。
 そこで、「政府インターネットテレビ」のトップページにしてみると、これはちゃんと表示されます。 ただ、そこで「11ch」を選択して竹中さんの動画を見ようとリストをクリックしても、やはり「対象外です」としか表示されません。
 ここの「お知らせ」をスクロールさせた下の方に、その「対象内」のブラウザが記載されています。曰く、

「番組をご覧いただくためには、Windows版Microsoft Internet Explorer 6.0以上又はNetscape 4.7のブラウザの使用を推奨します。」

 …はい? 何ですか、これは。
 まず「Windows版」という事は、MacOSやLinux等は「対象外」って事ですか? Windowsを使っていない人は、政府広報を見る権利が無い、という事なんでしょうか。
 その上、「Netscape 4.7を推奨」とは何なんでしょうか。「Netscape 4.7以上」と言うのならともかく、「4.7」だけとは。 そもそも、「お願い」ページに「情報セキュリティ対策の基本となる3つの対策」の筆頭として、 「ソフトウェアの更新(最新のセキュリティパッチの適用)」というのを挙げているのは総務省自身ではないですか。 なのに、「Netscape 4.7」という、既に「最新のセキュリティパッチ」などリリースされる筈も無い、数世代も前のブラウザの使用を推奨するとは、訳が判りません。
 大体、「国民のための情報セキュリティサイト」等と言いながら、 Windowsを対象にしているのは明白です。 例えばこの「ソフトウェアの更新」についての説明なども、 必死に一般化して説明しようとしていますが、どう見てもWindowsを前提にしているとしか思えない内容です。 それなら、初めからWindowsの場合とかMacOSの場合等と分けて書けば良いものを、「代表的なOSには」等とぼかして書く意味が判りません。 「国民のための」と銘打ったページでこんな事を書くというのは、Windowsを使っていない人は「国民」ではない、とでも言いたいのでしょうか。やれやれ、です。
 更に更に、上記の「国民のための情報セキュリティサイト」ですが、URLの最後の“index.htm”を抜いて指定すると、 何故か「ページを表示できませんでした」というエラーページが表示されてしまいます。謎です。 もしかして、WWWサーバの設定か何かで、“.htm”という拡張子のファイルを探さないようになっているのでしょうか。 普通は、URLの最後を“/”で締めたら、“index.htm”や“index.html”等、とにかく“index.〜”というファイルなり何なりを表示するようにしておくものの筈なのですが。 もしかして、総務省のWWWサーバの管理者は、そんな事も判っていないのでしょうか。
 何かもー、何処からツッコミ入れたらいいのやら判らなくなりそうな内容で、頭が割れるよーに痛いです。 こんなものを作っている奴らに私の税金が給料として支払われているのかと思うと、情けないやら腹立たしいやら…。

2006/06/17

 へ〜んだ〜 きみのちょうしが わ〜るい〜。今日の「はやぶさ」編。
 最近チェックを怠っていました「松浦晋也のL/D」を久し振りに見ましたら、この5月末から6月頭にかけて、 「はやぶさ」関連でまとめて発表があったようです。以下、そのリンクです。
「特別編集 日米宇宙探査シンポジウム」
「『はやぶさ』プロジェクトが、Space Pioneer Awardを受賞」
「2006年5月末現在の『はやぶさ』探査機の状況について」
「『はやぶさ』によるイトカワの科学観測成果、科学雑誌『サイエンス』が特集!」
 現状、「はやぶさ」は決して楽観的な状態にはないものの、まだ希望は充分にある、といった感じのようです。 一方で、既に日本のマスコミは全然見向きもしなくなってしまいましたが、海外での評価は相変わらずきちんとされているようで、まあ何よりです。 本当であれば、日本人がきちんと評価すべき事の筈なのですが、マスコミも政治家も世間の人々も、今はそれどころではないようですね。 まあ今に始まった事ではありませんが…。
 実際、小惑星というのは、時々地球に接近したりすると一時的に話題になったりしますが、普段は一般には忘れられているような存在です。 小惑星と聞いて、「アルマゲドン」とか「宇宙戦艦ヤマト」を思い出す人も多いかもしれません(<ホントか?)。
 しかし、小惑星についてはあまりよく判っていません。 観測技術の向上によって、何処にどんな大きさのものがどのぐらいあるか、といった、分布や軌道についてはかなり把握されていると思うのですが、 小惑星の起源やら成分やらといった事については、多分殆ど判っていないのではないでしょうか。 単純に考えると、地球と同じ起源のものだとすれば、地球にあるような鉱物資源が小惑星にもあるのではないか、という推測も充分あり得ます。 とすれば、手つかずの資源が、というか鉱山が、そのまま浮かんでいるようなものです。 現在では、小惑星の資源を開発する、等というのは効率の面から考えても非現実的ではありますが、地球の資源が有限である以上、いつかは開発しなければなりません。 もし、資源がある、と判れば、それは宇宙開発に対するモチベーションの向上にも繋がります。 「宇宙開発なんて、金を食うだけで何の役にも立たない」等という無知蒙昧な発言を聞く事も無くなるでしょう。
 今回の「はやぶさ」プロジェクトは、まさにその先駆けとなるものです。 このようなプロジェクトを立案し、実行し、一定の成果を収めた事に対して、プロジェクト関係者はもっと自信と誇りを持っていいと思いますし、 彼らに対して日本国民はもっと敬意を払うべきだと思います。

2006/06/19

 “Google Earth”は楽しいな。
 先日、Ver.4(でもβ版)がリリースされました“Google Earth”。 高精細な衛星写真を手軽に見る事ができる、いつまで観ていても飽きない、身近な所の写真を観ているだけでも楽しいものなのですが、更に、 思わず「おおっ、これは凄い!」とうなってしまうような発見もあります。
 で、たまたま家の近くを眺めていましたら、こんなんありました。
Google Earth画像
おおっ、飛行機が飛んどるぢゃないか!!

 「ノエイン」で、時間の止まった空間でカラスとコサギが戦っている時に、二人が空高く飛び上がるとそこに静止した飛行機がいる、という場面がありました。 それを観た時、思わず背筋がゾクゾクするような感覚を味わったものでしたが、この映像にも、何かそれに通じるようなある種の感動を覚えました。 いやあ、これだから“Google Earth”は止められません。

2006/06/27

 へ〜んだ〜 きみのちょうしが わ〜るい〜。Netscape7.1編。
 最近、Netscape7.1の調子が変です。 具体的には、リンクをクリックしたり、ブックマークを選択したりして、新しいWebページを表示しようとしても表示されない、というものです。 別にサーバが重くて時間が掛かっているとかではありません。そういう場合は、ちゃんとタイムアウトした事を示すダイアログが表示されます。 このケースの場合は、そのようなダイアログが表示される事も無く、延々と読み込み動作を続けている(けど何も表示されない)のです。 そして、この現象が起きた時には、必ずNetscape7.1のプロセス(NETSCP.EXE)が一つ、終了されずに残ってしまう、という現象も起きています。 表示されているNetscape7.1のウィンドウを全て閉じて、プロセスは全て終了されている筈なのに、Ctrl+Alt+Delで表示されるプロセスのリストで見ますと、 何故かプロセスが一つ、しっかりと残っているという訳です。 それを強制終了させ、Netscape7.1を再起動すると、また普通にWebページを表示できるようになります。 この現象が発生するのは、今のところ特にはっきりとした条件が判らない状態で、使っているうちに突然発生します。
 この現象ですが、どうも6月10日頃に行なわれた、マイクロソフトの月例アップデートを適用してから発生し始めたような気がします。 それ以前には、使っているうちにリソース不足になって表示が崩れるとかはありましたが、このような現象は一度も発生した事がありませんでした。
 で、その6月の月例アップデートで怪しそうなものを探してみますと、「MS06-026(918547)」が凄くアヤしいです。これ、 Graphics Rendering Engine の脆弱性により、リモートでコードが実行される というものなのですが、対象がWindows98/98SE/Meのみ(この現象が発生するのは、今のところWin98SEのVAIOノートだけなのです)である事といい、 GREに関係するパッチである事といい、パッチがdllの置き換え等ではなく“KB918547.EXE”という独立した常駐プロセスとして実行されている事といい、 もう見るからにアヤしいです。 怪しければアンインストールしてみてどうなるかを確認してみればいいのでしょうが、何せマイクロソフトのパッチですから、 いったんインストールしたものをアンインストールしたらどうなるか判りませんので、それも少し躊躇われます。困ったものです。
 そもそも、パッチが独立した常駐プロセスとして導入される、というのは何なんでしょうね。 1月にリリースされた、 カーソルおよびアイコンのフォーマットの処理の脆弱性により、 リモートでコードが実行される というパッチも、やはり独立した常駐プロセスとして導入されています。 これは、Windows98/98SE/Meで不具合が出た為に、4月に再リリースされています。 この前例に倣ったりしていないだろうか、というのがかなり不安なのですが…。
 ちなみに、これら独立した常駐プロセスとして導入されたパッチは、Ctrl+Alt+Delで表示されるプロセスのリストには表示されません。 このような「隠しプロセス」を見るには、Process Explorerのようなソフトを使います。 これで少しプロセスの挙動を見ていたのですが、どんなタイミングで動くものなのかよく判りませんでした。
 まあ、今のところはそれほど致命的ではないのですが、例えばネットショッピングの途中でこの現象が発生したりしたら、結構困った事になるかもしれません。 困ったものです。

2006/06/29

 原告100万人計画(謎)。
 「ITmedia」の記事にこんなのがありました。

 ・HDDの「ホントの容量」めぐる訴訟で和解成立

 これ、要するにHDDの容量の表記が、二進法なのか十進法なのかが曖昧だった為に「実際の容量が表記より少ないのはオカシイ」という事のようで、 和解条件として、メーカーのWestern Digitalが、約100万人の消費者にソフトを無料で配布する、という事になったそうです。 これって集団訴訟だったようですが、つまりは、原告が100万人居た、って事なんでしょうかね。 配布するソフトは、小売価格が30ドルらしいので、合計3千万ドル、今の為替相場は約116円/ドルなので約35億円になります。 それだけの大金を失っても、法廷闘争に費やすより安くつき、和解する方が有利と踏んだのでしょうね。さすが訴訟大国アメリカです。 スケールがでかい(<そーゆー問題か?)
 このHDD容量の表記に関しては、以前から日本のメーカーも気を付けているようで、PCのカタログや仕様表には、必ずと言っていいほど、 「ハードディスク容量は、1GB= 1,000,000,000B。OSまたは一部のアプリケーションソフトでは、これよりも小さな数値でGB表示される場合があります。」などという、 注意書きがされています。 HDD容量が、数百MBとかで喜んでいた時代ならあまり気にならなかったのでしょうが、GB単位は当たり前、中にはTBなんて物まで出てくる昨今では、 二進法と十進法との差異も無視できませんからね。
 そう言えば、増設用として販売されているHDDなんかはどうなっているのかな、と思って、以前買ったBUFFALOの内蔵用HDDのパッケージを見てみました。
 まず、数年前に買った「DBI-U120G7」という120GBの製品には、「1[GB]=1,000MBで計算しています。」と書かれています。 これもまだ曖昧ですね。これでは、1MBが「1,000×1,000=1,000,000B」なのか、「1,024×1,024=1,048,576B」なのか判りません。 これでは、120GBでは、「MB」の捉え方によっては、48,576×1,000×120=5,829,120,000B≒5.8GBもの差が出る事になってしまいます。 5.8GBと言えば、ちょっとした音楽プレーヤー一台分の容量になります。これはまずいような気がします。 この表記を決めた人は、問題の本質、即ち、「M」や「G」といった補助単位を使う時の曖昧さが判っていないんじゃないんだろうか、とさえ思ってしまいます。
 一方、最近買った方の「HD-H120FB」というやはり120GBの製品には、「MPEG2録画約52.5時間 ※標準的な圧縮率(5Mbps)録画時」と書かれています。
 …何じゃこりゃ?みたいな感じです。 HDDを増設する理由というか、目的が「動画の保存」が主になってきた、と考えているのでしょうか。 いかにも時代の流れを感じさせますが、これも凄いいい加減ですね。 そんな、HDDレコーダーに使う訳じゃないんですから、「MPEG2録画」の時間で言われても困ってしまいます。 大体、「標準的な圧縮率」が「5Mbps」だなんて、誰がそんな事を決めたんでしょう? 私がTVアニメを録画する時の「標準的な圧縮率」は「7Mbps」です。 これは、片面4.7GBのDVD-RAMに、CMカットしたTVアニメを3話格納するのにいい感じなので決めた「圧縮率」です。 私にとっては、これが「標準」なので、「標準的な圧縮率(5Mbps)」なんて誰が決めたのか判らないような数値を元に話をされても意味がありません。 て言うか、そもそも「bps」って「圧縮率」の単位じゃないし。言いたい事は判りますが、あまりにも適当過ぎるのではないでしょうか。 素人に判り易くしようとして、却って曖昧に、意味不明にしてしまっている、典型的な例のような気がします。 「じゃあ、これはデジカメの写真は何枚入るの?」とか訊かれたら、何て答えるつもりなんでしょうね。
 そう言えば、これらの製品に入っていたHDDも、Western Digitalのドライブでした。 もしかして、私もこの無料配付のソフトを貰う資格があるんでしょうかね。 HDDに記載されているシリアル・ナンバーを同社のサイトで入力すれば、ソフトを貰えるかどうかが判るそうなんですが… シリアル・ナンバーを見る為にはPCのケースを開けないといけないしなあ…面倒くさい(爆)
 ところで、この「配布対象となる100万人の消費者」というのの「100万人」とは、「1,000,000人」なんでしょうか? それとも、「1,048,576人」なんでしょうか…?

2006/07/09

 これが、最後の脆弱性とは思えない…。
 などと誰かが言ったかどうかは知りませんが、いよいよ、Windows98/98SE/Me(所謂「Win98系」?)に対するサポートの終わる日がやって来ました。

 ・ITmediaの記事「7月の月例アップデートは7件、Win98/Meは最後のパッチ」

 まあ、これは随分前から告知されていた事でもありますし、いつまでも過去の製品のメンテナンスを続けるのが困難である事も判ります。 しかし、やはりまだ現役で使えているものが、名実共に「過去の遺物」と化すというのは、あまり気分の良いものではありません。
 ちなみに、家には、Let's note(Windows98)、VAIOノート(Windows98SE)、DELL Dimension8100(WindowsMe/WindowsXPのデュアルブート)と、 見事に今回サポート切れとなるOSが3つ揃っています。
 この内、Let's noteは既にSETI@home専用となっており、SETI@homeのサーバとしか通信していません。 WAN側からのアクセスは、ルータ(機能付のADSLモデム)によって遮断していますので、ルータ自体が乗っ取られるような事が起きたり、 SETI@homeのサーバが乗っ取られたりしない限り、心配はまず無いと思います。
 また、Dimension8100は、先日WindowsXPの環境へ移行し、WindowsMeはもはや殆ど起動する事もありません。 使うとしても、XPで何か不都合が起きた場合に比較検証する為ぐらいで、インターネットにアクセスしたりする為に使う事は無いでしょう。 ですので、これについてもまず心配は無いと思います。
 残りは、現在実質的にメイン機として使用しているVAIOノートです。 普段から、メールやWebブラウジングに多用していますので、やはりこれに脆弱性があるとまずいです。 基本的に、アヤしいサイトを覗いたりする事は無いですが(本当ですじょ?)、罠というものは、何時何処に仕掛けられているか判らないから危ない訳で、 幾ら気を付けていても、引っ掛かる時には引っ掛かるものです。 なので、これについてだけは、何らかの対策が必要になるのですが、考えられる選択肢は以下の3つです。

  1. このまま使い続ける…最も安価かつ安易な選択ですが、これはやはり危険でしょうね。 今はまだアンチウイルスソフトも対応していますから比較的マシですが、これも近いうちにサポートを打ち切られるのは火を見るより明らかです。 そうなれば、メールの添付ファイル一つでも危険です(そう言えば、最近、しばらく来なかったウイルス入りの添付ファイルのあるメールが、またよく来るようになりました。 こういうのにも、流行り廃りというものがあるのでしょうか)。
  2. 新しいマシンを買う…Dimension8100をメインにするのは、消費電力の面から見てもあまり宜しくありません。 メールやWebブラウジングに使うには喧し過ぎますし、廃熱で部屋も暑くなってしまいます。 やはり、メイン機として使うには、あまり電力を消費せず、寝転んでも使い易いノート型が便利です。 これには、更にXP機にするか、いっその事Macを買うか、という選択肢もあるのですが、いずれにせよ、そこそこのスペックの物を買うには、 少なくとも十数万円の出費を覚悟しなければなりません。
  3. VAIOノートをXPにアップグレードする…現実的には、コストと安全性を両立するには、これが最も良い選択肢でしょう。 VAIOのサポートページを見ますと、 XPへのアップグレード方法も詳細に説明されていますし、 ドライバ等も一通り揃っているようです。スペックも、XPの推奨スペックは充分クリアしています。 ただ、一つ問題なのは、私のVAIOノートには、純正の光学ドライブが付いていない事です。 今までは、IOデータのCDRW-RX4420というドライブを、やはりIOデータのCDSCIIというPCカード型のSCSI I/Fカードで接続して使っていました。 これらは、Win98ではきちんと対応されているのですが、XPではドライブの方の対応状況が、IOデータのサイトを見ても載っていません。 また、XPのインストールに使えるかどうかもイマイチ判りません。 CDSCIIの方は対応されているようなので、多分大丈夫だとは思うのですが…。
 という訳で、今のところ「XPへのアップグレード」というのが最も有力な選択なのですが、もう少しドライブまわりの事を調べてからにしようかと思っています。

2006/07/10

 対応してないってマジですか。
 うーむ、少し古いうえに、私は観ていないのですが(謎)。
 それはともかく、昨日書いたIOデータのCDRW-RX4420というドライブですが、IOデータのサイトでWindowsXPでの対応表を見つけました。 これ、Googleで検索して見つけたものなのですが、IOデータのトップページから辿れるんでしょうか。
 で、その「WindowsXP接続確認表」の「CDR/RW」で、 “CDRW-RX4420”の所を見ますと……「×」…orz
 …困った。これでは、たとえWindowsXPへのアップグレードが出来たとしても、その後、WindowsXP上でCD-ROMからのソフトのインストールが出来ません。
 実は、もう一つ、Let's note用のCD-ROMドライブがあるのですが、これは使えるのかな…かな…。
 これは、Panasonic製のポータブルCD-ROMプレーヤーで、“KXL-807AN”という製品です。 付属のPCカード(これはSCSIではなくATAPIです)で接続すると、プレーヤー用に独自の電源を用意する必要が無い(別売りのACアダプタを付けても可)という物です。 これ、Let's note(CF-S21)と同時に購入した(というか本体とセットで売っていた)物なので、当然ながらCDRW-RX4420より更にモノが古いです。 付属のセットアップマニュアルには、WindowsXPはもちろん、Windows98SEの名前さえ載っていません。 購入当時は、まだWindows98の時代で、CPUはMMX Pentiumなどという、今となってはクラシックそのもののCPUが最先端だった時代です。 とりあえず、部屋の隅で埃をかぶっていた(比喩ではなく文字通りに)ドライブとPCカードの埃を払い、ドライバを探してみる事にします。
 余談ですが、以前、「エキサイト翻訳」では“google”が「Googleで検索する」と翻訳される、という話を書きましたが、 どうやら本当にその意味で辞書に載るようになったそうです。 正確には「『Googleの検索エンジンを使ってWebから情報を得る』行為を指す動詞」だそうですが、 「語形変化としてgoogledやgooglingが示されている」のが何か可笑しいです。
 さて、早速「ググって」みますと、まずドライバは見つかりました。 ただ、WindowsXP用のドライバはありません。対応ドライバは、Windows2000までしか無いようです。
 で、同ページの左側の「対応OS一覧」に飛び、 次に「CD-ROM」へ飛び、 “KXL-807AN”…は無いので“KXL-808AN”を見ますと……「×」…orz
 …本当に困った。さて、どうしたものでしょうか。 しつこく「ググって」みますと、「Windows2000用のドライバを入れたら動いた」という話も見つかったのですが…ダメもとでやってみましょうかね。
 ちなみに、現在のWindows98SEでの使用は、全く問題無いようで、上記ドライバのダウンロードページから見れるインストール方法の説明に従ってやれば、 あっさり認識しました。試しに、Dimension8100用に買ったWindowsXPのCD-ROMを入れたら、ちゃんとセットアップ画面も起動しました。 何故か、起動中に抜く事ができないのでやや使い勝手が落ちますが、電源が必要無い分、CDRW-RX4420より気軽に使えそうです。 どうやら、私のVAIOノート(PCG-Z505NR)でのリカバリ用にも使えるみたいですし、 いざとなればWindows98SEに戻せばいいのですからね。でっかい面倒くさいですけど。

2006/07/15

 VAIOノートWindowsXP化計画(略して「VAX計画」…って古っ!)その1。
 この6/27付けで書きました、Netscape7.1の不調がやはり鬱陶しいのと、いい加減「リソース不足」も鬱陶しいのと、サポート打ち切りも鬱陶しいのと…まあ、 これだけ鬱陶しい事が重なればもういいだろう、という訳で(どんな訳だ)、VAIOノートをWindowsXPにアップグレードしよう、と思い切りました。 どーせ思い切るなら新しいマシンを買えばいいだろう、という気もしないでもありませんが、現在の私の経済状態では、 10万を越える買い物は少し控えなければいけないもので。 ただ、毎日メールやWebブラウジングに使っているだけに、今すぐという訳にもいかず、できる事からぼちぼちとやっていく事にしました。
 参考にするのは、以下のVAIOのサポートページです。

 ・PCG-Z505NR・Z505N/BP用WindowsXPアップグレード関連情報

 これによると、必要なバックアップを取った上で、まずVAIOノートを出荷時の状態にリカバリする、とあります。 これは必須ではないようですが、やはりWindowsをまともに動かすなら、できるだけクリーンな状態からインストールした方がいいでしょうし、 今回はちゃんとここから始める事にします。
 で、リカバリを行なうにはCD-ROMドライブが必要になります。 前回のリカバリ時は、IOデータのCDRW-RX4420を使いましたが、これはXPに非対応との事なので、今回はPanasonic製のポータブルCD-ROM・KXL-807ANを使う事にします。 上記のように、このドライブも正式にはXPに非対応なのですが、Windows2000用のドライバで動いた、との報告がネット上にありましたので、 それを信じて行なう事にしました。
 まず、前回のリカバリ時と同様に、取扱説明書に従ってVAIOノートの「ノートブックユーティリティ」の「リカバリ用起動ディスク作成ツール」を起動し、 「PCCARD用起動ディスク」を一枚、新しく作成します。 それに、Panasonicの以下のページを参考にして、必要なドライバファイルのコピーとファイルの修正とを施します。

 ・パソコン周辺機器リカバリーについて(VAIO PCG-Z505用)

 ファイルの修正は、例によって“AUTOEXEC.BAT”と“CONFIG.SYS”に、以下の修正(赤字の部分を追記)を行ないます。
AUTOEXEC.BAT
@echo off
set path=A:\;A:\DOS;A:\SONY
REM ●● MSCDEX.EXE の行を加えてください ●●
mscdex /d:pcmciacd /L:Q

CONFIG.SYS
dos=high
device=\sys\himem.sys /testmem:off
devicehigh=\sys\biling.sys
devicehigh=\sys\jfont.sys /msg=off
devicehigh=\sys\jdisp.sys /HS=LC
devicehigh=\sys\jkeyb.sys /106 \sys\jkeybrd.sys
devicehigh=\sys\ansi.sys
devicehigh=\sys\ifshlp.sys

REM ●● PC カードを利用する際に必要なドライバ ●●
rem DEVICEHIGH=\PCCARD\CNFIGNAM.EXE /DEFAULT
rem DEVICEHIGH=\PCCARD\PCMSS.EXE
rem DEVICEHIGH=\PCCARD\PCMCS95.EXE
rem DEVICEHIGH=\PCCARD\PCMRMAN.SYS

REM ●● ここに CD-ROM ドライバに関する記述を追加してください ●●
device=\cdrom\atas365.sys /pio32
device=\cdrom\kmesatcd.sys /d:pcmciacd
 必要なドライバファイル“atas365.sys”と“kmesatcd.sys”は、以下のページからダウンロードし、 展開した中から拾ってFDの“cdrom”フォルダにコピーしておきます。

 ・KXL-808ANドライバのダウンロード

 後は、VAIOノートのBIOSで、BOOT順をFDDが先頭になるように変更し、FDDとKXL-807ANを接続し、起動ディスクとリカバリCDを入れて再起動します。 きちんとリカバリ用のプログラムが起動し、KXL-807ANがちゃんと使用できる事が確認できました。
 今はまだリカバリ作業は行ないませんので、いったんリカバリ用プログラムを終了します。今日はとりあえずここまで。

2006/07/17

 VAIOノートWindowsXP化計画その2。

  1. 必要ファイルをダウンロードする。
     ドライバダウンロードページから、XP用のBIOSアップデート、 ドライバ、ユーティリティの各ファイルをダウンロードし、Dimension8100に保存しておきます。
     まあ、これは後でもいいのですが、万一インターネットに接続できなくなったりしたら困りますので、一応先にLAN内のどこかに置いておこうかと。 こうしておけば、いざという時にもFDやCD-R等に焼けば、オフラインでもコピーできますし。 結果的には、杞憂に終わったのですが。

  2. 必要ファイルをバックアップする。
     前回(2005/11/21)と同様に、リカバリで失われては困るファイルを、Dimension8100にバックアップしておきます。
     通常の差分バックアップの他に、現在の自分用のフォルダ以下を丸ごとコピーしておきます。 これが無いと、昔バックアップして、今は必要ない為VAIOノートから削除したファイルまで戻ってしまい、無駄な容量をくう事になってしまいますので。

  3. VAIOノートを再インストールする。
     これも、基本的には前回と同様です。 異なるのは、使用するCD-ROMドライブが違う事と、HDD全体を1パーティションにした事です。 やはり、僅か12GBのHDDでは、パーティションを分けて使うのは少々不便な事と、どうせOSを変えるのだから徹底的にHDDを綺麗にしてしまおう、という事で、 今までC:8GB、D:4GBに分かれていたものを一つにしてしまいました。
     あと、Windows98SEのインストール中に最初に再起動された時に、CD-ROMドライブが「新しいデバイス」として認識され、ドライバを要求されました。 これは、先日KXL-807ANをVAIOノートに初めて繋いだ時に使用したWindows98用ドライバをFDに入れて、 それをドライバの場所として指定してやる事であっさりインストールできました。 通常と異なる手順は、このくらいです。

  4. VAIOノートを再設定する。
     これは、ネットワーク関係の最低限の設定と、ユーザアカウントの作成、およびWindowsネットワークログインへの設定だけにします。 RWIN等のパラメータは弄りません。どうせ、XPにすれば変わるものですから。
     ここで妙だったのは、何故かイーサネットアダプタが使用できなくなってしまっていた事です。 デバイスマネージャで見ますと、×印が付いていました。プロパティで「使用可能にする」ボタンを押したらあっさり使えるようになったのですが、 そもそもリカバリ直後の状態で何故使用不可になってしまっていたのかが判りません。前回は、こんな事は無かった筈なのですが…。
     少し気持ち悪いですが、原因を追求するのも面倒くさいので(<おい)、とりあえず放っておく事にします。

  5. BIOSをアップデートする。
  6. ドライバ・ユーティリティを解凍する。
  7. ソフトウェアを削除する。
  8. Smart Connectを削除する。
     これらは、上記の「WindowsXPアップグレード関連情報」のページにある手順通りに行ないます。
     ついでに、同ページで指定されているもの以外のソフトウェアで、使用しないものを全部アンインストールしました。 古いAdobe Reader(古過ぎてまだAdobe Readerという名称でさえない)やら、Quick Timeやら、Netscape4.7やらといった、使うけどどうせ最新版に置き換えるものや、 このVAIOノートを購入してから一回も使った事がない(それどころか起動した事さえない)プリインストールされているソフトを、 「コントロールパネル」の「アプリケーションの追加と削除」のリストから片っ端から削除していきました。 アンインストーラで削除しきれずに残ったフォルダや、スタートメニューの項目、デスクトップアイコン等も全て削除しておきます。
     その結果、リカバリ直後は3GB以上使用されていたところが、1GB強にまで減りました。 プリインストールソフトがごてごてと入っているメーカ製PCの中でも、VAIOは種類や数が多過ぎると常々思っているのですが、 初期の使用容量の1/3が要らないソフトで占められているとは困ったものです。 よくもまあ、これだけ詰め込んだものだと感心しますが、その要らないソフトの分もお金を払わされたのかと思うと、何だかなあという気がします。
 これで、XP導入前準備は完了です。今日はここまで。 いや、時間が無い訳ではないのですが、よく考えたらVAIOノート用のXPのライセンスをまだ買っていませんでした(<だめじゃん)。 とりあえず、先日のDimension8100用に買ったHome Editionのアップグレードパッケージがありますので、追加ライセンスを一つ買えばいいかな、と。一番安くつきますし。

2006/07/18

 VAIOノートWindowsXP化計画その3。
 という訳で、「Windows XP Home Edition SP2 アップグレード 追加ライセンスパック」(<長いよ!)を買ってきました。 事前に、Joshinとヨドバシのオンラインショップで買えないか調べてみたのですが、どちらも取り寄せになっていて、1〜2週間かかるそうなので、 価格だけチェックして店舗へ。 価格はヨドバシの方が安かったのですが、「行きつけ」なのでまずJoshinへ。でも店頭在庫無し…orz。店員さん、態度がそっけなさ過ぎです。
 気を取り直してヨドバシ梅田へ。こちらも、店頭に並べられているのはパッケージ版のみでしたが、店員さんに聞くと幸いな事に在庫がありました。 さすがに買う人はあまりいないようで、在庫を見つけるのに少し時間がかかりました。価格は、12,400円。オンラインショップより高い…orz。 こんな事なら、もっと前にオンラインショップで取り寄せておけば良かった…。 まあ、残っていたポイントのお陰でオンラインショップとほぼ同じ価格で買う事ができたのですが。
 さて、「追加ライセンスパック」に入っているのは、プロダクトキー、使用許諾契約書、およびユーザ登録の案内書のみです。 アップグレードのパッケージ版が確か13,500円でしたから、メディア、インストールマニュアル等で1,100円ですか。高いような、安いような…。 何はさておき、これでようやくアップグレードができます。つくづく泥縄だなあ、という気がしますが、まあいいか。

  1. アップグレードインストールを実行する。
     上記「WindowsXPアップグレード関連情報」ページの「アップグレードインストールの実行」の手順に従って、アップグレードを行ないました。 時間はかかりましたが、特に問題も無くアップグレードは完了しました。KXL-807ANが問題無く使用できて一安心です。
     また、今回もコンピュータ名等を聞かれませんでしたが、どうやら元のOSであるWindows98SEに設定されているものが引き継がれる為のようです。 改めて設定しなかったのに、きちんと値が入っていました。

  2. CD-ROMドライブ用ドライバをインストールする。
     しかし、XPが再起動されてみますと、KXL-807ANが認識されていません(「マイコンピュータ」にCD-ROMドライブが表示されていない)。 「システムのプロパティ」から「デバイスマネージャ」を開いてみますと、「その他のデバイス」として「?」が付いています。
     そのデバイス“KME KXLC005”をダブルクリックし、デバイスのインストールを行ないます。 上記「KXL-808ANドライバのダウンロード」ページのWindows2000用ドライバを展開したものをFDにコピーし、それをVAIOノートのFDDにセットして、 ドライバの場所としてそのFDを指定してやります。インストールを完了し、XPを再起動すると、ちゃんと認識してくれました。 ついでに、Windows98SEではできなかった、起動中の取り外しもきちんとできるようになっていました。ラッキー。

  3. ドライバとユーティリティをインストールする。
     上記「WindowsXPアップグレード関連情報」ページの「ドライバとユーティリティのインストール」の手順に従って、あらかじめHDDに展開しておいた、 各デバイスドライバとVAIOノート用のユーティリティをインストールしていきます。
     同ページの手順と異なるのは、ドライバの更新ウィザードの最初に、Windows Updateから検索するかどうかを聞いてくる事です。 ここは、全て検索しないように指定して先に進めます。
     また、同ページの手順通りにいかないものも幾つかありました。ユーティリティの幾つかで、「修正」にならずに新規インストールになったりとか。 アップグレード前に色々と削除したのが悪かったのかもしれませんが、特に問題無さそうなので気にしない事にします。

  4. ライセンス認証を行なう。
     今回も、Dimension8100の時と同様にユーザ登録無しでライセンス認証のみを行ないます。 これ、認証していないと、いちいちバルーンが表示される上に、バルーンが表示されるまでに動作がやたらと重くなったりするんですよね。 ライセンス認証をさっさとしろ、という嫌がらせなのかもしれません。
     そうそう、今回は、前のDimension8100の時みたいに、スイッチングハブがおかしくなってネットワークに繋がらない、などという事はありませんでした。 何だったんでしょうね、あれは。

  5. Windows Updateを行なう。
     例によって、Updateするものが無くなるまで繰り返します。 サウンドドライバに関するものが一つ残りましたが、上記でインストールしたものとどちらが新しいのかよく判らないので、 とりあえずこれはインストールしない事にしておきます。

     さて、これでようやくOSまわりの更新が終わりました。この時点で、使用容量は4.14GB。アップグレード前と比べて、3GB程も増えた事になります。 次は、バックアップデータとアプリケーションのインストールです。

  6. Norton AntiVirus 2005をインストールする。
     VAIOノート用に購入しているものをインストールします。クリーン・インストールになりますので、またまた更新期限が一年間伸びました。ラッキー。 LiveUpdateを実行、続いてフルスキャンをかけておきます。

  7. バックアップしておいたファイルをコピーする。
     Dimension8100にコピーしておいたファイルをVAIOノートに戻します。NAVのインストール前にこれをやってしまうと、スキャンするファイルが増える為、 時間がかかるんですね。 バックアップしておいたファイルは、普段からスキャンしてあるものですから、特に今スキャンし直す必要はありませんので、戻すのはNAVのスキャン後とする訳です。
     この時点で、使用容量は8.1GB。

  8. アプリケーションをインストールする。
    ・秀丸エディタ:カスタマイズが毎回大変です。設定ファイルのコピーでいけるのだろうか…。
    ・Japanist2003:公式サイトからダウンロードしてあった、パッチ(lev.10 rev.08及びセキュリティパッチ)、郵便番号辞書、クリップアート、 およびオプション辞書をインストールします。 特にパッチを当てていない状態では、環境設定ダイアログで詳細画面にしようとすると、ダイアログがフリーズしてしまうようです。 なので、インストール後すぐに当てる必要があります。
 とりあえず今日はここまで。あーしんど。

2006/07/19

 VAIOノートWindowsXP化計画その4。
 昨日に引き続き、アプリケーションのインストールです。HDD容量の残り2.86GB。入るかな…。

 と、とりあえずこれで必要なものは一通り揃った筈。この時点で、使用容量がちょうど10.0GB、空き容量が1.19GBとなりました。 まあ、使っているうちに細かい設定等を弄る必要はあるでしょうが、何とか通常の状態に復帰できそうです。あー、疲れた。

2006/07/20

 “Google Earth”は楽しいな。その2。
 何時まで見ていても飽きない(その為に何時までも見てしまう)“Google Earth”ですが、その衛星写真データが更新されたそうです。

 ・Internet Watchの記事「『Google Earth』で日本の衛星画像更新、一部で25cm/ピクセルの高解像度」

 で、早速記事にあった、25cm/ピクセルになったという日本武道館を見てみました。 ただ見るだけでは面白くないので、どのぐらい高解像度になったのか見てみようと、まだデータが更新されていない“Google マップ”の映像と比較してみました。 ちょっとサイズが大きいのでリンク先で見て下さい。

 ・“Google マップ”(左)と“Google Earth”(右)との比較(日本武道館)

 …うーむ、凄い。「マップ」ではよく判らない、てっぺんの「金のタマネギ」(違)まで“Earth”でははっきりと見えます。 建物の周りには、よく見ると人の影らしき黒点まではっきりと見えますし。恐ろしい。
 家の近所も見てみましたら、こちらも写真が最近のものに更新されていました。 一年程前に開店したスーパーの建物が写っていること、また影の向きと長さから見て(影がほぼ真西に伸びていますので撮影時刻は午前中の早い時刻(8〜9時頃)。 しかも長さがかなり短いので既に太陽が高く昇っています)家の近所が撮影された季節は春〜夏にかけての頃だと思われること、などから、 撮影されたのは去年の春〜夏、もしかしたらここ数カ月の、ごく新しいものと推測されます。 それに、以前は家のすぐ近くに写真の「境目」があって、まるで地震で断層がずれたみたいになっていたのですが、それも無くなっています。
 ただ、写真を撮影する角度が一定ではないようで、この「境目」で建物の傾きが違ってたりするのが変です。 大阪駅のすぐ北にある、ヨドバシカメラのマルチメディア梅田店が、建物の真ん中ですっぱり切れてたりして面白い。 なんか、また色々と面白い場所を探して見入ってしまいそうです。誰も寝てはならぬ、とでもいうのでしょうかね、“Google Earth”のスタッフさんは。

 VAIOノートWindowsXP化計画その5。
 更にソフトのインストール。

2006/07/21

 Netscape7.1のカスタマイズを行ないました。
 hi-hoのネットニュースサービスが停止され、京都大学さんのニュースサーバを利用させてもらうようになったのを機会に、ニュースリーダのソフトを、 以前から使っていたNetscape 4.7のMessengerから、Netscape7.1のMail & Newsgroupsに変更しました。 京大さんのサーバは認証が必要なのですが、Messengerでは毎回パスワードを入力しなければならないんですね(そうしなくても済む方法があったのかもしれませんが…)。 Netscape7.1だと、パスワードマネージャで保存できますので、最初にアクセスした時以外は、パスワードを入力しなくても済みます。
 と言う訳で変更したのはいいのですが、やはり色々と異なる所があって、中にはどうしても気に入らない点もあります。 設定ダイアログで変更できる点はそれで直せばいいとして、それで直せない点は設定ファイルを直接弄って直す事になります。 そういう点を、「Netscape非公式FAQ」の 「Netscape 7 Tips and Tricks」を参考にして幾つか変更しました。
 変更したのは、以下の項目です。

 これでだいたい気に入らなかった点を変更できました。 あとは、引用部分のヘッダ表記に“Message-ID”を付加する方法と、 プレビューペインのヘッダ表示に“References”をハイパーリンクで表示させる方法とがあればいいのですが…。 設定ファイルの記述でかなりのカスタマイズができるようですので、もう少し調べてみる事にします。
 (追記)よく見たら、作成画面のフォントサイズ変更が上手くいっていない事が判りました。 引用部分はいいのですが、それ以外の作成画面で記述した部分だけが、フォントサイズが一回り大きなものになってしまっているのです。 上記の“span”で指定した記述自体は有効なようなのですが…うーむ。

2006/07/25

 定期預金解約のススメ。
 ご存じのように、この14日に日本銀行(日銀)が所謂「ゼロ金利」を解除し、それに伴って、大手銀行が18日頃から普通預金や定期預金の利率を大幅に引き上げました。 普通預金は、今まで0.001%なんていう冗談みたいな利率だったのが、ほとんどは0.1%、中には0.2%と、一気に100〜200倍になりました。 まあそれでも「雀の涙」には違いないんですけどね。
 ただ、ここで問題になってくるのが、定期預金の利率です。 所謂「スーパー定期」等のような商品名の定期預金は、たいていは固定利率で、預け入れ時の利率が満期日まで適用されます。 つまり、今回、あるいは4月に行なわれた前回の利率引き上げ前に預け入れた定期預金は、何もしなければ、次の満期日まで、 預け入れ時の低い利率しか適用されない訳です。
 ここで「何もしなければ」を強調したのは、要するに「何かすれば」良いからです。それはつまり、「解約」です。
 定期預金を、満期日の来る前に解約した時の利率、すなわち「期限前解約利率」は、銀行毎、および商品毎に決められています。 例えば、三菱東京UFJ銀行の「スーパー定期」の場合は、以下のページのようになっています。

 ・スーパー定期 商品説明書(PDF)

 ここの場合、合併前に口座をUFJ銀行に持っていたか、それとも東京三菱銀行に持っていたかで少し扱いが異なるのですが、ここではUFJ銀行だった場合を例にあげます。
 この商品説明書の2頁目、「期限前解約時の取り扱い」に「期限前解約利率」が記載されています。 預け入れしていた期間に応じて、6ヶ月未満は「解約日における普通預金利率」、それ以上は「預入時の店頭利率の70%」とされています。
 注目すべきは、注釈としてある次の一文「※ただし、解約日における普通預金利率を下回らないもとのします。」です。
 そう、「解約日における」普通預金利率なのです。
 例えば、約3年前に預け入れた三年もののスーパー定期の場合、利率(一年あたり)は0.07%でした。 これを満期日まで預けたままにしておきますと、利率は当然ながら年0.07%で計算され、利息がつきます。 しかし、満期日まで待たずに、今解約すれば、現時点の普通預金金利である年0.1%で利息が計算されるのです。 当然、これは約3年前に預け入れた日から計算されますから、元から年0.1%の利率で預け入れていた事と同じになり、一年あたり0.03ポイントの利率がお得になるのです。
 もちろん、満期日まで預ければ半年複利、満期日前に解約すれば単利となり、所謂「利息が利息を呼ぶ」という複利の有利さは失われるのですが、 元々の利率が低過ぎる為、複利計算による増加分も微々たるものであり、それよりも利率の「お得」分の方が上回るのです。 試しに、3年前に100万円を三年もののスーパー定期として預け入れていたものを、満期日まで待った場合と、満期日の一日前に解約した場合とで利息を計算してみます。 3年前に預け入れた時の利率を0.07%、解約時の普通預金利率を0.1%としますと、その差額は税引き後で比較して、719円になります。 たった一日、満期日まで待つかそうでないかで、700円以上の差が付いてしまう訳です。もちろん、満期日まで待たない方が得なのは言うまでもありません。
 当然、この計算が、全ての銀行・全ての定期預金商品に当てはまる訳ではありません。 上記の「普通預金利率を下回らないもとのします」云々の注釈が無い所も多い(と言うか、今のところこれがあるのは旧UFJ銀行のスーパー定期だけかも (※あとで調べたら、千葉銀行や信用金庫等にも同様の記述のある所がありました))です。
 ただそれでも、預け入れから半年未満の場合は概ね「解約日における普通預金利率」を適用するみたいです。 つまり、ここ半年〜3ヶ月前ぐらいの間に預け入れた定期預金は、概ね満期日を待たない方がお得になります。 また、そうでない場合でも、満期日前に解約し、解約した資金をそのまま新しい定期預金とした方がお得になる場合が多々あるようです (例えば、三年ものの期日指定定期預金があるとして、満期日まであと1年間残っている場合、満2年になった時点で解約し、 改めて1年もののスーパー定期に預け入れし直した方が、その期日指定定期預金を満期日までそのままにしておくよりも、その三年間に受け取れる利息の合計は多くなります。 10年ものとかの場合はまた少し事情が異なるかもしれませんが)。 この僅か数ヶ月の間に大幅な(と言っても所詮はコンマ数%以下の事でしかありませんが)利率の上昇が行なわれた事による、これは特殊な事例だと思います。
 で、これはこれで良い話なのですが、問題だと思うのは、この「期限前解約利率」について知る機会が少ないのではないのだろうか、という点です。 私が知る限り、「期限前解約利率」を載せているのは、銀行のホームページだけです。 店頭には、その日の預け入れ時の利率は掲示されていますが、「期限前解約利率」まで掲示されている銀行なんて見た事がありません。 まあそれはまだ良いと(と言うか仕方ないと)しても、店頭に置かれている預金商品のパンフレットにも書かれているかどうか怪しいです。 試しに、私が普段利用している最寄りの某銀行の某支店で見てみましたら、定期預金のパンフレット自体が置いてありませんでした。
 これでは、ネットを見る事ができない人は、店頭で店員に訊くか、電話で問い合わせるかするしかありません。 それも、「期限前解約利率」というものが存在する事を知らなければ、そもそも問い合わせ自体行なわないでしょう。 また、定期預金を解約する場合というのは、急にまとまった資金が必要になって、やむなく定期預金を取り崩さなければならない場合が多いのではないでしょうか。 「満期日まで置くより中途解約した方が得かも?」と考えて、わざわざ店頭に出向いたり、電話で銀行に問い合わせる、みたいな人がそんなに居るとも思えません。
 銀行に限らず、「ネット上で公開しさえすれば良い」と考えているかのような企業が、最近増えているような気がして、「何だかなあ」と思う事が多いです。 「バイクについて」のページにも書きましたが、NEXCO中日本が行なっている「ETCマイレージサービス」の「1,000ポイントプレゼントキャンペーン」にしても、 自社のホームページ以外で広報しているのでしょうか。 私は新聞を講読していないのでそちらは判りませんが、少なくとも、TVCM等は一度も見た覚えがありません。 そのせいかどうかは判りませんが、当初6月末までとされていた同キャンペーンは、応募者が極端に少なかった(噂では2万人前後)為に9月末まで延長され、 一ヶ月近く経過した今も、未だに上限の10万人には達していないようです。 これなどは、ネット上の広報効果を過大評価し過ぎていたいい例なのではないでしょうか。
 ネットは、確かに便利です。家に居ながらにして様々な情報を取得でき、一方、情報の提供側のコストも(マスメディアを使う事に比べれば)安くつきます。 しかし、それはあくまで「ネットを使う事ができる人」しか享受できない便利さです。 銀行のように、ネットに無縁な人の割合が高いだろう高齢者の顧客も多い、公共性の強い企業は、ネットだけに公開してそれでよし、 とするような事はできるだけやめてほしいと思います。
 ところで、今回の利息の計算には、OpenOffice.orgの表計算ソフトを使いました。2.0.3になって、確かにパフォーマンスも向上し、より使い易くなりました。 電卓片手に計算するより、複利計算なども遥かに楽にできるので便利ですね(よし、何とかネットとPCの話に繋げた)。

2006/08/10

 「宇宙へのパスポート3」が出ました。
 何か、どうも最近アンテナの感度が落ちたのか、方向が狂っているのかは判りませんが、宇宙関係のジャーナリスト・松浦晋也氏のブログ 「松浦晋也のL/D」2006/08/07付の記事 を見るまで、笹本祐一氏の「宇宙へのパスポート3」が発売されている事に気が付きませんでした。何たる迂闊。早速Amazonで購入しました。 この手の、近所の本屋には売っていないような、交通費が必要な所まで行かないと買えないような物で、1,500円以上の買い物は、送料無料になるAmazonに限ります。 ただし、在庫があるのが前提ですが。到着は明日か明後日になりそうですが、この注文してから到着するまでの間が、また楽しいです。
 この本は、「3」とありますように、「宇宙へのパスポート」というシリーズ本の第3弾です。 内容は、作家・笹本祐一氏が、日本のH-IIやらアメリカのスペースシャトルやらといった、とにかくロケットの打ち上げを見に行った時の記録と言うか紀行と言うか、 要するにそれだけのものなんですが、でも「そのスジ」の人には堪らないものです。
 ロケットの打ち上げというものは、ある意味現代における究極の非日常的な見せ物…と言うか見物と言うか。 とにかく、最近でこそH-IIAの打ち上げの様子が、インターネットで生中継されたりするようになりましたが、やはり目の前で見た人の話は臨場感が違います。 また、映像やニュース記事だけでは判らない、打ち上げ時の色々な裏事情とかスタッフさん達の様子とかも事細かに書かれていて面白い。 勉強不足のマスコミ人達の醜態と言うか蛮行と言うか、そういうのは絶対にマスメディアにはのりませんしね。 今度も、日米欧露と、まさに東奔西走を絵に描いたような内容になっているようなので、今から読むのが楽しみです。

 で、ここで話は変わるのですが、やはり「松浦晋也のL/D」の2006/08/04付の記事で、 松浦氏が「涼宮ハルヒの憂鬱」のTVシリーズを見た感想を書かれているのですが、これがちょっと…。
 大部分は氏の個人的な感想なのですが、この一文(二文か?)はいただけません。

 ネットを見ていくと、「京都アニメーションは神」というような記事が目立つのだけれど、逆に言えば京都アニメーション以外のアニメプロダクションは、すべて経営が稚拙で、その結果駄作を連発しているという可能性もあるのではないだろうか。

 今後、色々な意味で、「ハルヒ」がアニメーションのクオリティの基準になればいいと思う。ハルヒ以上のものが作れないということが無能の証明になれば、淘汰も進むだろう。結果として日本のアニメーションの底上げになれば、我々はそれだけ次週を楽しみにできるということだ。

 もしかして、氏は「蟲師」も「ノエイン」も「かみちゅ!」も、それに今放映されている「桜蘭高校ホスト部」や「僕等がいた」や「xxxHOLiC」等も観ていないのかな、と。 確かに、「涼宮ハルヒの憂鬱」は、特にその音楽の使い方等は、氏の書かれているように「なるほど」と思う部分もありますし、 作画面で高い水準を保っていた事は間違いありませんが、かと言って、「ハルヒ以上のものが作れないということが無能の証明に」なるとはとても思えないし、 なって欲しくないです。 個人的には、「涼宮ハルヒの憂鬱」という作品は、作画の質の高さ以外の面では特筆する所は無い、別に悪くはないけど特に優れているとも思えない作品だ、と思っていますし (例えば氏が同記事で挙げておられる「射手座の日」ですが、音楽の使い方はともかく、演出面では欠点も見られます。 一つ挙げれば、キョンと長門ととが長々と喋っているのに、すぐ近くに居るハルヒが全然突っ込んでこない、とか。 これなど、アニメでよくある「誰かの台詞が終わるまで周りの人が一切反応しない」という手抜き演出そのものです。 また、例の放映順のシャッフルにしても、「視聴者の意表をつく」以上の意味は無かったみたいで、DVDでは結局作品中の時系列順に収録するようですし、 シリーズ構成に特筆すべき所があったとも思えません)。 そもそも、作画の質というものは、その作品の内容に合ったものであるのが一番で、 例えば「僕等がいた」のような作品に京都アニメーションのやたら描き込みに凝った、いわば「濃い」作画が合うとは思えません。 「THE FLOGMAN SHOW」のような個人製作のFlashアニメーションでも、「しばわんこの和のこころ」のような動きが少なくてもほのぼのしたものでも、 「面白いものは面白い」のです。 私が上に挙げた各作品も、作画の質では「涼宮ハルヒの憂鬱」と遜色ないレベルを保っていますし(もちろんその作品それぞれに合った形で、ですが)、 音の使い方で言えば「蟲師」の方が「涼宮ハルヒの憂鬱」より上だと個人的には思います。
 要するに、「京都アニメーション」以外にも、現在でも良い作品を作っているアニメスタジオはいくらでもあるし、 「涼宮ハルヒの憂鬱」以外にも良い作品はたくさんありますから、 そんな「京都アニメーションは神」みたいな「2ちゃんねる」でしか通用しなさそうな言い回しをしているような所だけ見て判断しないでほしいな、という事です。
 松浦氏は、宇宙開発関係のジャーナリストとしては、色々と調査もしていますし鋭いツッコミを入れるちゃんとした仕事をする方だと思っているのですが、 その氏にしても、専門外の分野ではこの程度の浅薄なものの見方しかできないものなのかな、とちょっと残念に思いました。 まあ、たまたま「涼宮ハルヒの憂鬱」という作品が氏のツボにハマってしまったので色々と書かれているだけなのかもしれませんが、 「それ以外は全部ダメ」みたいな事まで書かれると、仮にもジャーナリストとしてはどうよ?という感じがします。
 だいたい、商業アニメーションというのは「娯楽」なんですから、「面白ければそれでいい」と思うのですよ。 それは、ある一つの作品と比べて「クオリティの基準」(って、氏の言う「クオリティ」って何の事なのかも判りませんが)がどうのこうのと比較するものじゃない (個人の感想として言うならともかく、それをもって他の制作会社や作品を貶す材料にするのは何か違うと思う)と思います。
 端的に言えば、「ハルヒ以上のもの」って何? 何を基準にして、そして誰が、「以上」か「以下」かを決めるの? って事です(まさか、視聴率やらDVDソフトの売り上げやら一話当たりの動画枚数やら「2ちゃんねる」のスレッドの伸びる速度やらで決める、等とは言わないですよね…)。 アニメーション作品というものは、作画の質や音楽の使い方の上手さが全てではないのですから。 少なくとも、キャラクターの魅力で言えば、「涼宮ハルヒ」より「藤岡ハルヒ」の方が圧倒的に上です(<結局それかい)。
 でも、同記事の「涼宮ハルヒの憂鬱」におけるクラシック音楽の使い方に関する考察は、「さすがよく知っておられる」と感心しましたが。
 (11:30少し追記)一応お断りしておきますと、松浦氏の正しい肩書は「ノンフィクション・ライター」です。 ただ私には、「ジャーナリスト」とどう違うのかがよく判らないのですが。 どちらも、事実を基にして文章を書くことに違いは無い訳ですし…。 もしかして、修辞を一切加えないのが「ジャーナリスト」で、加えるのが「ノンフィクション・ライター」なんでしょうか? でも、新聞記事等でも、修辞が一切無い記事なんてそんなに多くないような気もしますし…うーん、謎だ。

2006/08/12

 コピーワンスはデジタル放送の夢を見るか?
 …うーん、イマイチ。いえ、先日、総務省の情報通信審議会で、「コピーワンス」を「EPN」へ移行する事を放送事業者等に要請する、という内容の中間答申を採択した、 という報道があったのを期に、私が普段見ているIT系ニュースサイトで2つのコラムが掲載されたもので、少しタイトルに凝ってみようかと思ったのですが…難しい。
 で、その2つのコラムはこれです。

 ・ITmediaの記事「神々の失墜、崩壊するコピーワンス」

 ・ PC Watchの記事「笠原一輝のユビキタス情報局 コピーワンスだけじゃない、地デジへの移行に残された問題」

 これらの記事で触れられている、情報通信審議会の中間答申に対する意見募集が、 総務省のこちらのページで行なわれています(2006/09/15まで)。 その資料「地上デジタル放送の利活用の在り方と普及に向けて行政の果たすべき役割」 (PDF)を読みますと、まあ柔らかな表現ではありますが、「とっとと『EPN』へ移行せよ」とされています(資料のp.41〜42あたり)。 とうとう、ユーザーだけでなく総務省からも「コピーワンスなんて要らねえ」と言われてしまった訳ですが、果たしてどうなる事やら。 まさか、新規に「EPN」対応機器を買わないと録画したものを観る事ができなくなる、等というような馬鹿な事にはならないとは思いますが…。
 さて、「コピーワンス」の行方についてはしばらく成り行きを見守る事にしまして(もちろん、意見募集には意見を送りましたが)、 上記の2番目の記事にある「B-CAS」に関する話もやはり興味深い所です。
 この「B-CASカード」を取り仕切っている、「株式会社 ビーエス・コンディショナルアクセスシステムズ」(以下ビーエス)なる会社ですが、確かにうさん臭いですね。 ホームページを見ても、財務内容どころか、従業員数や所在地さえ記載がありません。 上記記事で指摘されているように、プライバシーマークも掲示されていません。 こんなうさん臭い会社に、公共の電波がいわば「人質」に取られているというのに、何故今まで問題になっていないのかが不思議です。 まあ、株主に放送局が(NHKまで)名前を連ねているので、不利な情報はまずTVでは流さないでしょうが。
 これ、“Wikipedia”で見てみましたら、何かもう疑惑・疑問の塊みたいな感じです。 もちろん、“Wikipedia”に書かれている事が全て事実とは限りませんが、少なくとも、ここに書かれている疑惑・疑問に対して、 それらを解消しようとする努力を、当のビーエスをはじめとして、誰もしていないのは事実なのではないでしょうか。
 例えば、“Wikipedia”には以下のような記載があります。

 コピーワンスはコピー制御フラグ(CCI)でありB-CASの利用は限定受信・暗号技術であるため、両者には直接的関連性がなく、同時適用される必然性はないと指摘する向きもある。事実、NHKの災害報道はB-CAS方式ではない(B-CASカードの不要な)コピーワンスで放送を行っている。

 つまり、「コピーワンス」に「B-CASカード」は必須条件ではない、という訳です。
 では、ビーエスはどう説明しているのか。同社ホームページのQAのページ「コピー制御」の1項目めで、以下のように記載されています。

コピー制御とは何ですか?
Ans.デジタル放送の番組は、アナログとは違い、画質・音質を劣化させることなく、何度でも録画やダビングが可能です。そのため、デジタル放送では、放送番組の不正コピーなどを防止して番組の著作権を保護するために、コピー制御信号(例えば「1回だけ録画可能」(コピーワンス)など)を加えて放送しています。デジタル放送事業者は、B-CAS(ビーキャス)カードを利用したこのようなコンテンツ権利保護の仕組みを2004年4月から導入しました。詳しくは、下記のホームページをご参照ください。

  (社)地上デジタル放送推進協会 http://www.d-pa.org/
  (社)BSデジタル放送推進協会 http://www.bpa.or.jp/

 これはつまり、技術的には必須ではないものを使うようなコピー制御の方式(つまり「B-CASカード」を使う方式)を採用した、という事なのでしょうか。 そして、それによって、ビーエスはデジタル放送対応機器の「生殺与奪」の権利を独占した、という事なのでしょうか。やっぱりうさん臭いです。
 そういえば、うちのデジタル対応のSTBにも、当然のように「B-CASカード」が差さっているのですが、これがそんな得体のしれない会社が独占しているものだ、 などとは説明もされませんでしたし、私自身も考えもしませんでした。 果たして、自分のテレビやレコーダーに差さっている「B-CASカード」なるものがどういうものなのか、正しく理解している人はどれぐらいいるのでしょうか。 上記の情報通信審議会の中間答申にも、「B-CASカード」の「B」の字も出てきていませんし。 何か、いつの間にか得体のしれない物がはびこり、その利益をごく一部の者達が権道を利用して独占している──そんな気がして凄く不気味です。
 まあそのうちに、「B-CASカード」は非関税障壁だ、とか何とか海外のメーカーから文句をつけられて廃止になりそうな気もするのですが、 そんなみっともない事になる前に、きちんと国内でカタをつけてほしいものです。

2006/09/14

 CATV信号測定検査がありました。
 昨年は、STBをアナログからデジタル対応に変更した直後だった為に無かったのですが、今年はそういうのが無かったので、 普通にCATV信号測定検査(宅内検査)を受けました。 検査の作業自体は簡単で、STBを操作して「受信状況」で信号のレベルを確認するだけでした。 元々、受信状態に異常があった訳でもありませんでしたので、これだったらわざわざ人を派遣してくれなくても、こちらでレベルを確認して報告すれば済むんじゃなかろうか、 という気もします。 検査の人が来るのに合わせて自宅待機していなければなりませんし(一応希望の日時は言えますが、三時間程度の幅があるのでその間は部屋にいないといけない)、 それに他人を部屋に入れるとなると、掃除をしたりしなければならなかったりして面倒ですし(そんな時しか掃除しないんですか?というツッコミは無しで)。
 で、せっかくなのでKBS京都の地デジは配信されないのか聞いてみたのですが、一応、配信する方向で話は進められているそうです。 何か総務省がどうとかいう話でしたが、あれって放送局が県外配信の許可を出すかどうかだけの話だったような…。 まあ、地上アナログ放送の停波までに何とかしてくれればいいんですけどね。それまで今の所に住んでいるかどうかは知りませんが。
 で、せっかく掃除をしたので、山積み(というか、むしろ塔)になっている雑誌を少し片づけ、更に、 ゲームやDVDのオマケに貰った(貰った時の丸まった状態の)まま、これも山積みになっていた(下の方のは上のの重みで潰れかけてたりする)ポスターを延ばして、 少しファイルに入れました。 ファイルは、アニメイトで買った、B2サイズまで曲げずに収納できるポスターファイルです。 アニメイト通信販売では、「ノンキャラ ポスターファイル」という商品名で4,200円(前からこんなに高かったっけ…?)で販売されています。 ポスターって、丸めて置いておくと結構かさばりますし、当然絵を見たい時にはいちいち広げなければならないし、全部貼っておけるほど壁は広くないしで、 貰っても結構扱いに困るんですよね。 ポスターファイルに収納しておけば、少なくとも丸めて置いておくよりは場所をとりませんし、何より見るのも楽です。
 ただ、この手のオマケのポスターってB2サイズが多い(というか殆ど)のですが、これを折らずに収納できるものって結構無いもので、 東急ハンズとかで探したのですが、せいぜいA2ぐらいまで、それ以上になると、二つ折りにしたり、丸めて入れたりするような物しかありませんでした。 それがアニメイトにあるのは、さすが餅は餅屋と言いましょうか。 でも、今ある奴はもうすぐ一杯になるので、また新しいのを買わないと全然足りないのですが…困ったものです。

2006/10/05

 アクセスカウンタ5,000突破おめでたう記念。
 いつもながらどこのどなたが見てくださっているのか判りませんが(<だからアクセス解析はどーした)、見て下さった方・見て下さっている方、 どうもありがとうございます。
 最近は、高速道路の二人乗り解禁やら、駐車違反取り締まりの厳格化やら、バイク用ETC本格運用の開始やらと、大きなイベントが続きましたので、 バイク関係の記述が増えていますが、やっぱり一番大きいのはアニメ関係だったりします。 ファイルサイズが大きくなったので、年単位でファイルを分けたものの、作品数の増加と一作品当たりのコメント量の増加とが相まって、結局またサイズが大きくなってたり。 このページもかなりファイルサイズが大きくなってしまいましたので、そろそろ何とかしないといけませんが…うじゃうじゃ。
 さて、またまたまたアクセスカウンタの増加具合を振り返ってみますと、以下のようになります。

 2,000→3,000は6ヶ月半、3,000→4,000は5ヶ月と、順調にペースが上がっていました。 で、4,000→5,000はどうかと言うと、やはり5ヶ月…うーむ。 まあ正確には4ヶ月と20日ぐらい(「正確には」って言っておきながら「ぐらい」って何だよ、というツッコミはともかく)なんですが、誤差の範囲内という気もします。 特に宣伝も何もしていない所ではこんなもんでしょうか。そうそう右肩上がりに増えても、いったい誰が見てるんだろうと不安になるでしょうし(<おい)。
 では、今後もよろしくお願いします。

 どう見ても不具合です。ありがとうございました。
 いえ、単にこのフレーズを一回使ってみたかっただけなんですが…。
 それはともかく、ゼンリンの地図ソフトに「電子地図帳Z[zi:]」というシリーズがあります。 私は、この内の「6」(以下「Z6」)を使っているのですが、先日、ルート探索機能に変な所がある事に気が付きまして、 まだサポートがされているようでしたので問い合わせてみました。
 変な所というのは、以下の二点です。

 一つ目は、Z6でルート探索を行なう時は、ルート探索モードに入る→探索結果を保存するファイルを選ぶ(あるいは新規に指定する)→ 出発地・目的地(必要なら経由地)を指定する→条件を指定して探索を実行する、という手順を踏むのですが、この出発地等の地点と条件が自動的にファイルに保存されます。 少なくとも、マニュアルには「保存する」という動作をユーザーが行なう事については何も指定されていません。 ところが、昔探索したルートを見ようとして保存されていたファイルを選択してみると、保存されている筈の出発地等のデータが空になっていました。 で、問い合わせてみた所、「保存はルート探索モードを終了したタイミングで行なわれるようになっている」というものでした。 つまり、ルート探索を行なった後、タイトルバーの「×」ボタンでZ6を終了すると、データは保存されないのです。 データを保存するには、明示的にルート探索モードを終了するか、他のモードに変更するかしないといけない、という訳です。
 いや、そんな事はマニュアルに書いてないし、そもそも、保存されていないデータがあるのに「×」ボタンで終了しようとしたら、 普通のアプリケーションなら警告のダイアログを出すだろう、と思うのですが…。 それに、このZ6には普通のWindowsアプリケーションのようなメニューが無く、終了する時は「×」ボタンで終了するか、タイトルバー左端のメニューで「閉じる」を選ぶか、 あるいはAlt+F4のショートカットキーを使うか、なんですね。 で、そのどれでも、未保存のデータについては確認もせずに破棄される、という…こんなのを「仕様」というのは何だかなあ、と。どう見ても不具合でしょう、これ。
 二つ目は、ルート探索の結果、ルートに有料道路が含まれている場合は、その入口と出口の料金所名称と、車種毎の料金とがリスト表示されます。 それはいいのですが、何故か、阪神高速の場合は、入口と出口の名称が同じになってしまうんですね。 それについての回答は、「固定料金の区間の場合は、出口名称には入口と同じ名称が表示されます」という…何となくそうだとは思ってたのですが、 まさかそれが「仕様」だとまでは思っていませんでした。 だいたい、ルート探索によって、出口名称は既に取得できている訳です。なのに、何故わざわざ入口と同じ名称にしてしまうのか、意味が判りません。 これも、どう見ても不具合でしょう。
 さて、それでは最新版ではどうなっているんだろう、と思って、 最新版の「8」のルート探索の説明を見てみたら、こんな事が書いてあります。

「探索したルートに東日本、中日本および西日本の各高速道路株式会社の高速道路が含まれる場合、入口IC・出口ICの名称と車種別の高速道路料金を表示。目的地までの距離や時間はもちろん、料金までも簡単に調べることが可能です。ただし、経路によっては、正しく表示できない場合があります。」

 …これって、最新版でも直っていない、って事なんでしょうか。 て言うか、「正しく表示できない場合がある」って、要するに「不具合があります」って公言しているんでしょうか。 他にも、条件に「自転車」が追加されたのはいいとしても、 「自転車ルート探索では、一般道(車道)を探索基準としているため、一部自動車専用道を案内する場合があります」 って、それじゃ使えないと思うんですが。
 この「Z」シリーズって、施設の検索とか、距離や面積を測るとかはまあいいんですが、ルート探索はイマイチ気合いが入っていないというか、使いにくいです。 インストール時に、ルート探索用データをインストールするかどうかを選択できる、という所からして、ルート探索はオプションというかオマケ的な扱いなんじゃなかろうか、 という気もします。上記の説明を見る限りでは、最新版でもその辺はあまり変わっていないんじゃないか、という感じがします。
 何にせよ、上記のように、どう見ても不具合としか思えない動作を「仕様」にしている、という事が判って、もうこのシリーズは買う気が失せました。 一方で、ルート探索関係の機能が使い易く、カーナビをPC上に持ってきたようなソニーの「Navin' you」は地図データの更新が数年前から止まっていますし、困ったものです。 ルート探索やナビゲーション機能が使い易くて充実していて地図データの更新も続けられている、というようなソフトがあればいいのですが…。

2006/10/09

 ポスターファイルがありませんでした。
 2006/09/14付で書きましたB2サイズのポスターファイルなんですが、アニメイト通信販売で注文しておきました所、 「在庫が無いのでメーカーから取り寄せます」というメールが届いて、それきりになっていました。 それが、昨日か一昨日にようやくメールが来まして、「メーカーにも在庫無し、再生産の予定も無し、よって注文はキャンセルさせていただきます」…orz
 通信販売の在庫管理ちゃんとやっとけよー!!と叫びたい所ですが、叫んでみても製品が湧いてくるでも無し、仕方がないので他に探してみましたら、 こんなのがありました。 でも、値段はアニメイトで販売していたのとほぼ同じなのに、中袋は半分の10枚(ポスターを裏表に入れて20枚分)しか無く、増設もできないなんて…ボッタクリ?
 こんな事ならアニメイトでまとめ買いしとけば良かった、と後悔しても後の祭りというやつですね。 とりあえず、もう少し探してみて無かったらここで買う事にしましょうか。11月になれば、クレジットカード払いが出来るようになるみたいですし。 とらのあなとかゲーマーズとか、他のその手の店では売っていないのかなあ…。それとも、むしろ、画材の専門店とかに行った方がいいのかな。

2006/10/13

 ポスターファイルがありました。
 と言うか、アニメイト通信販売にまた出ていた、という事なんですが。 私の所に「在庫無し・再生産の予定も無し」というメールが来た前後には、アニメイト通信販売のサイトで注文できなくなっていたのですが、 先日見てみましたら、また注文できるようになっていました。 いったん消えてまた現れた、という事は、どこかから在庫の残りが見つかったとか、そういう事なんでしょうか。 とりあえずダメもとで注文しておきましたが、今度はどうなります事やら。

 へ〜んだ〜 きみのちょうしが わ〜るい〜。HDD&DVDレコーダー編。その2。
 購入から2年以上の間、致命的なトラブルも無く(録画中に操作不能になる(→2005/12/08参照)のは致命的とは言わんのか?というのはおいといて)動いていた、 我が家の東芝製HDD&DVDレコーダーRD-XS43ですが、どうもDVDドライブの調子が少し悪くなってきたようです。 HDDからDVD-RAMに高速ダビングしたタイトルを見ると、映像に一瞬ブロックノイズが乗ってしまうようになったのです。 もちろん、MPEG2には圧縮ノイズとしてのブロックノイズは付き物でありますが、ここで見られるのは、動きの激しい場面とか、きらめく水面とか、 ライティングが激しく変化するライブ映像とか、そういう圧縮ノイズが出易い場面で見られるものとは明らかに異なるブロックノイズです。 これは、メディアに異常があるか、書き込まれているデータに異常があるか、あるいはデータの読み取りに異常があるか、 のどれか(あるいはこれらの組合せ)が原因だと思います。 前2つについては、以前から何度か遭遇していまして、その場合は、DVD-RAMを物理フォーマットして不良クラスタを潰すか、ダビングをし直すかすれば直っていました。 ただ、最後の一つ──読み取り時のエラーについては今まで全くと言っていい程ありませんでした。 それが、ここに来て急に増えてきたようなのです。 DVD-RAMのタイトルを観ていて、エラーによるブロックノイズが出た時に、少し戻してもう一度同じ場面を観ると今度はブロックノイズが出ない──すなわち、 書き込まれているデータには異常がなく、データを読み取る段階でエラーが出ている、と考えられる現象が何度も見られるようになったのです。 データに異常がある場合は、何度再生し直しても同じ箇所でブロックノイズが出ますので区別できます。 また、そのDVD-RAMをPCで観てみますと、データに異常がある場合は、やはり同じ箇所で一瞬映像が静止する、等のような異常が見られますが、 読み取り時のエラーと思われる箇所では何も問題ありません。
 元々、このRD-XS43(及び同時発売されたRD-XS53)は、DVDドライブが弱いという評判で、「価格.com」等の掲示板では数回交換修理した、などという話も聞かれていました。 私のは、幸いな事に今まで修理が必要な程酷い状態になる事は無かったのですが、いよいよ「その時」がやってきたのかもしれません。困ったものです。

2006/10/25

 ポスターファイルが来ました。
 結局、「商品が確保できました」というメールが来まして、本日商品が到着しました。 商品価格、送料、代引き手数料(支払い手段が代引きしか選べない)合わせて4,900円也。 2006/10/09付けに書いた別の商品を2冊買うよりは安いですね。これで、とりあえず丸めたまま山になっている分は収納できそうです。 …あ、まだ押し入れの中にいっぱいあるんだったっけ…。
 それにしても、メーカー在庫も無く、再生産の予定さえも無かった筈の商品を、何故買う事ができたのでしょうか。 NHKの木目調時報時計が奥の方の棚から見つかったみたいに、 アニメイト通信販売の倉庫の奥の奥の棚を探してみたら見つかった、みたいな感じだったんでしょうか。 ちなみに、今現在もアニメイト通信販売のサイトでは、このポスターファイルを買う(正確には注文する)事ができるようです。 ただし、増設用の中袋のみは、リストには出てくるのですが、リンクをクリックすると「おすすめ10件」が表示されてしまって (この動作も理解に苦しむところですが…普通は「在庫無し」とか「注文不可」とか、そういう類の表示を出すものだと思うのですが…)買う事ができません。

2006/10/26

 hi-hoの「まとめてADSL-eコース 12M限定サービス(IP電話なし)」に申し込みました。
 長いタイトルで何なんですが、 hi-hoで来年1月末までに申し込めばADSL12Mが月2,100円になるというキャンペーンをやっていまして、 現在月3,594円払って8Mコースを使っている者としては、申し込まねばならないだろうと思いまして早速申し込みました。 ADSLからFTTHへの乗り換えが増加しているという報告がされている昨今、 「今更ADSLなんて」という考えもありますが、現在の通信速度に大して不便を感じていないという事もあり、 利用料が高くなってまで高速な回線に乗り換える気にはなれませんでしたが、速度が速くなり、 その上利用料も大幅に安くなる(プロバイダもそのままなので、メールアドレスやホームページも変えずに済むし)、というのであれば話は別です。 IP電話なんて元々興味がありませんし。
 正確には、月2,100円というのはNTT東日本の場合で、NTT西日本の場合は回線使用料が若干安くなり、月2,093円になります。 つまり、現在より毎月1,500円も安くなるという訳で、これまで8Mと12Mとの価格差がさほど無かった(と言うか12Mの方が高かった?)為移行せずにいたのですが、 これだけ安くなるなら、多少の手間はあっても変更しないと勿体ないです。 私のように、現在既に「まとめてADSL-eコース」を使っていて、速度変更になる人は、初期費用4,043円がタダにならないのですが、それも3ヶ月で元が取れます。 逆に言えば、今まで1,500円も高い料金を払ってきたんだろうか、という…。
 まあそういう後ろ向きの事は気にしない事にしまして、さて、これからどうなりますか。 とりあえず、今使用している8M用のモデムはレンタル物なので返却しないといけません。 新しい12M用のモデムは、イー・アクセスのサイトで見ますと、NECアクセステクニカ製のAterm DR202Cのようです。 通信速度が下り最大12Mに対応しているくらいで、機能的には、今使用している住友電工ネットワークス製のMegabitGear TE4121Cとあまり変わらないようです。 とりあえず、ルータ機能がちゃんとあって、今のモデムと単純に置き換えればいいだけのように見えるのは助かります。
 問題は、リンク速度です。 現在のコースは8Mですが、利用開始直後に極度に不安定になった為、約6Mの帯域制限がかけられています。つまり、最大でも下り6Mbpsまでしか速度が出ない訳です。 まあ実際6Mなんて速度を記録する事はまず無いのですが。 ここで、NTT交換局からの線路長毎にまとめたリンク速度の分布図を見てみます。 私の家は、NTT交換局からの線路長が約2,100mらしいので、 2,000〜2,500mの場合のリンク速度の目安を見てみます。
 この分布図を見ますと、8Mコースでリンク速度が6Mというのは結構グラフの右の方にありますので、割と条件は良い方に入っているようです。 という事は、12Mでもかなり良い値が期待できそうです。 12Mコースのグラフで同じような傾向の所を見ますと、大体7〜8Mぐらいは出るかな、という感じがします。 ただ、こればかりは実際に繋がってみないと判らないので、期待は程々にしておいた方がいいかもしれません。
 それにしても、ずいぶん久し振りにこのページの趣旨に合った話になった気がするなあ…。

 CATVの視聴コースの変更の申し込みをしました。
 2004/11/25に、CATVをデジタル対応コースに変更して2年近くが経ちましたが、 視聴コースを現在の「スタンダードコース」から「エコノミーコース」に変更する申し込みをしました。 「スタンダードコース」というのは、当初加入していたアナログの「ベーシックコース」からデジタル対応コースに移行する際にそのままスライドしたコースで、 特に不満が無かった為そのままにしておいたのですが、改めて各コースを見直してみましたら、利用料が一段安い「エコノミーコース」でも問題無い事に気が付きました (もっと早く気付けば良かった、と思うのですが…)。 「スタンダードコース」から「エコノミーコース」に変更すると、観る事ができるチャンネル数が9つ減ります。 しかし、デジタル対応コースに移行して以来、その9チャンネルの内で観た事があるのは1つだけ、それも月に30分番組を1回観ただけでした。 しかもその番組は、「エコノミーコース」で観る事ができる他のチャンネルでも放映されている、という事に最近気が付きまして(だからもっと早く気付けって>自分)。 もはや、「スタンダードコース」を継続する理由が無くなってしまいました。 「エコノミーコース」にしますと、月額利用料が税込みで294円安くなります。 こう書くと極僅かな差に思いますが、月30分番組1本、それもこの差額を払わなくても観る事ができる番組の為に300円近く余分に払っている、と考えると随分高いかも。
 で、早速コース変更の申し込みをしました。 申し込みは、こちらのFAQにありますように、 契約しているCATV会社であるケーブルウエスト大阪セントラルのカスタマーセンターに電話しました。 対応してくれたオペレーターの方によりますと、もう来月1日からすぐに変更されるとの事。 上記FAQを読む限りでは、送付される書類に記入してそれを返送しなければ変更されない、という風に読み取れるのですが、書類が返送される前でも変更してもらえるようです。 ただ、どちらにせよ、書類は提出しなければならないようですが。
 とりあえず、これで来月1日からコースが変更される事になりました。11月1日0時にいきなりCATVが観れなくなったら嫌だなあ…。
 ちなみに、ケーブルウエストでは、HDDレコーダー機能付のSTBの提供を行なっています。 STBは、Panasonic製TZ-DCH2000というダブルチューナー内蔵の機種で、 月額1,050円(税込み)を追加すれば利用する事ができます。先に同機の提供を開始したイッツコムでは、利用できるコースが チャンネル数が最も多いお高いコースに固定されていたようなのですが、 ケーブルウエストではデジタル対応コースであれば、3つあるコースのどれでも利用できるようです。 上記の「エコノミーコース」への変更による利用料の減額と合わせれば、今までより756円追加するだけで、デジタルのダブル録画のできるHDDレコーダーが使える訳です。 例えば、同じPanasonic製のレコーダーでデジタルのダブル録画対応機で言えば、 XW30が「価格.com」で最安価格が8万円ちょいとなっています。 もちろん、XW30はHDDが400GBでTZ-DCH2000の250GBより容量が大きく、またDVDドライブも付いている訳ですが、それでもXW30を購入する事に比べてどちらが得か、 と考えると結構悩ましい気がします。 でも、もしTZ-DCH2000を導入した場合、同時に録画できる番組数が、現在の3つから5つに一気に増えてしまう訳で、ますます生活が不健康になってしまいそうな気が…うーむ。

2006/11/01

 CATVの視聴コースが変更されました。
 午後になってから、コース変更に伴って視聴できなくなるチャンネルに切り換えてみましたら、映らなくなっていました。 日付が変わってすぐぐらいに見てみた時にはまだ映っていましたので、午前0時にきっちり切り替わる、という訳でも、あるいは切り替わるのに数日猶予がある、 という訳でもないようです。また、変更後の「エコノミーコース」でも観る事ができるチャンネルを念の為確認してみましたが、問題無さそうでした。 これで、今月から300円弱が節約できる事になりました。まあ、缶コーヒーを数本買ったりすれば無くなってしまう程度の節約ですが、しないよりはマシという事で。

 イー・アクセスからNTT工事予定日の連絡がありました。
 メールが来たのは10月30日で、工事予定日は11月8日となっていました。 変更後のADSL利用開始日は工事予定日の翌営業日、となっていますので、土日も祝祭日も無いから11月9日ですね。 申し込んだのが10月26日でしたから、申し込みから8営業日で工事、という事になります。 現在の8Mコースの時(本ページ2001/12/01付参照…って、もう5年も前になるのか…)も、申し込みから開通まで9営業日でしたから、 この辺りの状況はその頃から全然変わっていませんね。 NTTも、FTTHの方に力を入れていてADSLの方にはあまりリソースを割いていないのでしょうか。
 12Mコース用のモデムは、利用開始日までに送付してくれるそうですが、工事予定日前に届いた場合、もしかして今使用している8M用のモデムの代わりに使えたりして。 今のモデムはレンタル物で、返却しないといけませんので出来るだけ早く解放してしまって、12Mコースに切り替わったらすぐに返送できるようにしておきたいのですが…。 でも、まずは今のモデムの同梱品を揃えないといけません。本体やACアダプタ等はともかく、マニュアルとか付属のLANケーブルとか、まだあったかなぁ…。

 へ〜んだ〜 きみのちょうしが わ〜るい〜。STB編 またまたまた。
 2006/05/20付で、CATVのSTB・TZ-DCH500で録画予約に失敗した件について書きましたが、本日また同じ現象が発生しました。 今回もリアルタイムで見ていましたので、リセットボタン一発で復帰してくれたのですが。
 失敗した録画予約は前回と同様に、CATVのアニマックスでプログラム予約(毎週)で、実行結果に残っている内容も同じでした。 ただし、今回は直前の予約もCATV(番組予約)で、しかも、その予約終了後にBSデジタルの番組を視聴しており、失敗前の状況が異なります。 という事は、CATVのプログラム予約を開始する時の処理に不具合があるのでしょうか。謎です。
 ちなみに、STBのステータスは“0050-1030”になっています。

2006/11/04

 ADSLモデムが来ました。
 2006/10/26付に書いた通り、来たのはNECアクセステクニカ製のAterm DR202C-Uでした。 他にも、CとかCAとかの型番の物もあるみたいなのですが、どこが違うのかはよく判りません。仕様表も同じみたいですし…ま、いいか。
 それにしても、ずい分シンプルなモデムです。今使用している8M用のMegabitGear TE4121Cにはある電源スイッチさえありません。 確かに、常時接続が前提になっている訳ですから、電源も入れっぱなしにしている事が殆どでしょうし、電源スイッチは必要無いと言えば必要無いですが、 再起動させたい時にACアダプタのプラグを抜き差しするしかない、というのも少々気持ち悪い気がします。 まあそれで壊れる訳でもないんでしょうけど…せめてリセットボタンがあればいいのですが、設定を初期化するボタンしか付いていません。
 さて、これを(NTTの工事が済んでいない)今の段階で接続して使えるものなのかどうか確認したいのはやまやまなのですが、 万一トラブった時に対応している暇が無いので、やはりちゃんと正式に利用開始できる日まで待つ事にします。

 Firefox 2.0を導入しました。
 先日(10月24日)バージョン2.0がリリースされた、WWWブラウザのFirefoxをインストールしてみました。 現在主に使っているのはNetscape7.1なのですが、7.2以降は英語版のみでいっこうに日本語版がリリースされる気配が無いこと (もっとも、Netscape8はFirefox 1.5をベースにしているそうなので、今更Netscape8の日本語版が出ても…という感はありますが)、 ITmedia +Dファミ通.comのように、 IE6では問題無いのにNetscape7.1ではレイアウトがおかしくなるページがあること、 ごくたまにではありますがOSをWindowsXPに変えた後でも原因不明の異常終了をした事があったこと、等の不満点がありましたので、試しに使ってみようかと。
 インストールしてみますと、Netscape7.1で使用していたブックマークや設定を引き継げるのはいいのですが、 パスワードマネージャで管理されていたパスワードまで引き継がれてしまうのは、便利ではありますが少し怖いですね。 これって、要するにパスワードマネージャで管理されているパスワードなんて簡単にコピーされてしまう、という事でしょうから。 悪意を持った人間がこの仕組みを利用すれば、WebサイトへのログインIDとパスワードを盗み出す事も出来る訳で、くれぐれも注意しなければならないでしょう。
 で、とりあえず少し使ってみたのですが、使い勝手はNetscape7.1とさほど違いませんし、何より、Netscape7.1ではレイアウトが崩れる上記のページも正しく表示されました。 ただ、「ガッシュブルー」(漫画家の水島空彦氏のサイト)は、Netscape7.1と同じでイメージが表示されません。 IE6ではちゃんと表示されるのですが…スタイルシートでIE依存のものを使ってたりするんでしょうか。謎です。
 とりあえず、Netscape7.1よりはマシみたい、という事で、しばらくはFirefoxを主に使ってみようかと思います。 上記のAtermのように、設定等に使用できるブラウザとして、IEとNetscapeしか記載されていないような事も多いので、完全に置き換える事は出来なさそうですが。
 それにしても、タブブラウズ機能って、このFirefox 2.0や、これも先日リリースされたばかりのIE7等でも目玉機能として挙げられていますし、 WWWブラウザ以外でも、例えばテキストエディタの「秀丸エディタ」でも採用されてたりします(私はタブ機能は使ってませんが…)が、そんなに便利なんでしょうか。 タブの表示部分だけページの表示部分が小さくなります(XGA程度の解像度しか無いと、これだけでも結構気になります)し、複数のページを並べて見る事もできません。 「秀丸エディタ」はタブを分離・合体して独立したウインドウにしたりする事が出来ますが、FirefoxやNetscape、IE7ではそれも出来ないようです。 複数のページを一気に開く事が出来るみたいですが、その為にはブックマークの同じレベル(フォルダ)にページを纏めて登録しておかないといけないみたいですし、 そもそも複数のページを一気に開く、なんてそんなに多用する使い方なんでしょうか(私がやっていないだけ?)。
 MacOSやMS-Windows等のGUIは、画面の何も無い所を「デスクトップ」と呼ぶように、机とその上に広げた書類のメタファとして設計されているといいます。 一つのウインドウに一つのページを表示するのを、一枚ずつバラけて置いてある書類とするなら、一つのウインドウに複数のタブを開いて複数のページを表示するのは、 ホッチキスで綴じた複数枚の書類に相当すると思います。 ホッチキスで綴じられた書類は、確かに書類を纏めて持ち運びしたり保管したりするのには便利でしょうが、その内の一枚だけ必要な場合や、 ある一枚と別の一枚とを見比べたりしたい場合には不便です。 そして、Webブラウジングの際は、一枚だけ必要だったり、見比べたりしたい場合が多いのですね(少なくとも私の場合は)。 なので、私にはタブブラウズ機能のどこが便利で、何故各ブラウザがそんなに熱心にこの機能を充実させようとしているのか、サッパリ理解できないのです。

 ああっ、地球が大変なことにっ!
 隕石が地球に衝突する、というのは結構しょっちゅう起こっているみたいなんですが、それが直径1kmもあるような小惑星と呼べるサイズとなると、少々困りものです。 しかし、それが僅か20数年後に衝突する(可能性がある)というのですから、これはなかなか面白い面倒な事態です。

 ・小惑星「Apofiz-99942」、2029年に地球3万kmの距離に最接近・衝突の可能性も

 なんでも、ロシア科学アカデミーの主任研究員セルゲイ・スミルノフ氏が発表したらしく、直径約1,000mの小惑星「Apofiz-99942」が2029年に地球に最接近し、 しかもその時の地球との距離は約3万〜4万kmしかない、所謂「静止衛星軌道」を通過するらしいのです。 この静止衛星軌道には、日本の「ひまわり」をはじめとして、数多くの人工衛星が周回しており、少なくともそれらへの影響は避けられない、とのこと。
 ただまあ、静止衛星はその多くが赤道の上空を巡っていますので、この小惑星が、例えば北極や南極の上空を通過するのであれば大丈夫なんじゃないかと思いますが…。 それに、上記ページには、小惑星が地球に衝突した時の想像図が載っているのですが、どう見てもぶつかっている小惑星が「直径約1,000m」には見えません。 どう見ても、直径100kmかそこらはありそうな…。まあどうせ想像図ですからいいんですけど。
 それにしても、僅か20数年後というのは、現在生きている人の大部分が経験しそうな時期ですから、なかなか面白い困った事ですね。 ノストラダムスの例の大予言──1999年7の月に恐怖の大王が降りてくる──とちょうど30年ズレている、というキリの良さも魅力的不気味です。 とりあえず、NASAのNear Earth Object Program辺りから検証結果が発表されるのを期待しましょう (ここには「99942 Apophis」というのがありますが、これのことでしょうか。 でも、直径が、ここでは250mとされていますし、最接近も2036年と少しズレがあるのですが…別物なのかな?  軌道シミュレーションでは、確かに2029年4月中頃に地球と接近しますが、その時の距離は500万kmぐらい離れているようですし。謎だ)。

2006/11/07

 回線速度を計測しました。
 明日はいよいよ12Mコースに変更される(NTTの工事が行なわれる)日です。 コースが変更されて、どの程度回線速度が上がるのかを確認したいので、とりあえず現在の8Mコースでの計測をしておきます。
 計測は、Radish Network Speed Testingで行ないました。結果は、以下の通りです。

・VAIOノート

=== Radish Network Speed Testing Ver.3.2.1 - Test Report ===
使用回線:eAccess 8Mbps
プロバイダ:hi-ho
線路距離長:2100m 伝送損失:29dB
測定地:**************
------------------------------------------------------------
測定条件
 精度:低 データタイプ:標準
下り回線
 速度:5.151Mbps (643.9kByte/sec) 測定品質:97.3
上り回線
 速度:452.2kbps (56.53kByte/sec) 測定品質:53.6
測定者ホスト:**********.eaccess.hi-ho.ne.jp
測定サーバー:大阪-新町
測定時刻:2006/11/7(Tue) 11:20
------------------------------------------------------------
測定サイト http://netspeed.studio-radish.com/
============================================================
・DELL Dimension8100
=== Radish Network Speed Testing Ver.3.2.1 - Test Report ===
使用回線:eAccess 8Mbps
プロバイダ:hi-ho
線路距離長:2100m 伝送損失:29dB
測定地:**************
------------------------------------------------------------
測定条件
 精度:低 データタイプ:標準
下り回線
 速度:5.202Mbps (650.2kByte/sec) 測定品質:99.8
上り回線
 速度:686.9kbps (85.87kByte/sec) 測定品質:99.5
測定者ホスト:**********.eaccess.hi-ho.ne.jp
測定サーバー:大阪-新町
測定時刻:2006/11/7(Tue) 11:15
------------------------------------------------------------
測定サイト http://netspeed.studio-radish.com/
============================================================
 8Mコースで、6Mbpsに帯域制限がかけられている事を考えますと、下りで5Mbps以上出ているというのは悪くない数字です。 同サイトで、横軸に伝送損失、縦軸に下り速度を取ったグラフがありますが、それで見ても、うちの伝送損失29dB付近ではほぼ最高値に近い値になります (同じグラフで、8Mコースなのに8Mbps以上の所にプロットされている点が幾つかありますが…はじめに入力する回線の種類を間違えたのでしょうか)。
 では、12Mコースではどうなるかグラフを見てみますと、29dB付近の最高値は、8Mbpsを越えているデータが幾つか見受けられます。 データのバラツキ具合で大雑把に見ますと、概ね6Mbps以上出れば中央値より上、みたいな感じに見えます。 このぐらい出れば御の字、という事でしょう。新しいコースが利用可能になる明後日が楽しみです。

2006/11/08

 ADSLの回線工事が行なわれたようです。
 昼頃にまだ8Mコース用のままのADSLモデムの状態を確認してみましたら、リンク速度が、上り928Kbps、下り8064Kbpsに上がっていました。 またログによると、午前7時半頃と同8時半頃の2回、ADSL回線切断→再リンクという動作が行なわれています。 これらの状態を見る限り、NTTの速度変更の工事は既に行なわれているようです。 ただ、hi-hoやイー・アクセスから来た通知では、新しい速度での利用可能日は工事の翌営業日、とされていましたので、 もう新しいADSLモデムに交換しても良いものかどうかがよく判りません。まあ良いんじゃないかとは思いますが、念の為、言われた通りに交換は明日にするとしましょうか。
 でもせっかくなので、今の状態で回線速度を計測してみました。

・VAIOノート

=== Radish Network Speed Testing Ver.3.2.1 - Test Report ===
使用回線:eAccess 8Mbps
プロバイダ:hi-ho
線路距離長:2100m 伝送損失:29dB
測定地:**************
------------------------------------------------------------
測定条件
 精度:低 データタイプ:標準
下り回線
 速度:6.354Mbps (794.2kByte/sec) 測定品質:96.5
上り回線
 速度:864.8kbps (108.1kByte/sec) 測定品質:69.7
測定者ホスト:***********.eaccess.hi-ho.ne.jp
測定サーバー:大阪-新町
測定時刻:2006/11/8(Wed) 12:11
------------------------------------------------------------
測定サイト http://netspeed.studio-radish.com/
============================================================
・Dimension8100
=== Radish Network Speed Testing Ver.3.2.1 - Test Report ===
使用回線:eAccess 8Mbps
プロバイダ:hi-ho
線路距離長:2100m 伝送損失:29dB
測定地:**************
------------------------------------------------------------
測定条件
 精度:低 データタイプ:標準
下り回線
 速度:6.937Mbps (867.1kByte/sec) 測定品質:99.1
上り回線
 速度:885.2kbps (110.7kByte/sec) 測定品質:70.6
測定者ホスト:***********.eaccess.hi-ho.ne.jp
測定サーバー:大阪-新町
測定時刻:2006/11/8(Wed) 12:18
------------------------------------------------------------
測定サイト http://netspeed.studio-radish.com/
============================================================
 ほぼ2〜3割の速度アップが見られました。だいたい、リンク速度の上昇分に比例している感じでしょうか。 以前見られた(そして帯域制限の原因となった)リンクの不安定さも、今のところ全くありません。なんかこのままでも良いような気もしますが…。 まあ今のモデムは返送しないといけないので、そういう訳にもいかないんですけどね。

2006/11/09

 ADSLモデムを交換しました。
 さて、工事日の翌営業日になりましたので、いよいよADSLモデムを今までの8Mコース用のTE4121Cから12Mコース用のDR202C-Uに交換します。
 まず、ネットワーク接続しているPC、HDDレコーダーの電源を切り、次いでTE4121Cの電源を落とします。 TE4121Cに接続されている電話線とLANケーブルとを外し、TE4121CをACアダプタと共に取り外します。
 次に、DR202C-Uを設置し、DR202C-Uのマニュアル通りに、電話線、LANケーブル、ACアダプタのプラグの順に差し込み、ACアダプタをコンセントに繋ぎます。 ACアダプタは、タコ足配線にせずに壁のコンセントに直接繋げ、と書かれていますが、ただでさえコンセントの数が足りないのに、 これ一つでコンセントを一つ塞ぐなんてできません。 という訳で、ACアダプタは今までTE4121Cで使っていたテーブルタップに繋ぎます。 本当は、アース線も繋がなければいけないようなのですが、残念ながらアースをとる場所がありませんのでこれは無しで。雷でおシャカにならない事を祈るばかりです。
 さて、前にも書きましたように、DR202C-Uには電源スイッチがありませんので、ACアダプタを繋ぐとすぐに電源が入ります。 マニュアル通りにランプが点灯したのを確認します。
 今度は、PC側の設定です。 とりあえず、VAIOノートでIPアドレスをDHCPから自動取得するように設定し直してから、WWWブラウザでマニュアルにあるURLに接続します。 初めての時は、DR202C-Uの管理用パスワードを設定するように言われますので適当なのを入力します。 次に、hi-hoに接続する為のIDとパスワードとを設定するように言われますので、これも入力します。
 これでDR202C-Uの最低限の設定が完了し、接続が行なわれます。モデム前面のPPPランプが点灯し、どうやら無事に接続できたようです。 早速、WWWブラウザでDR202C-Uの管理画面を呼び出し、状態を確認しますと、リンク速度は、下り9152kbps・上り1024kbpsとなっていました。 さすがに、12Mbpsでリンクアップする事はできなかったようです。 8MbpsのTE4121Cよりリンク速度が低かったら嫌だなあ、と思っていたのですが、一応それは上回りましたので良しとしましょうか。
 また、LAN側のIPアドレスは、マニュアルに書いてあった通り“192.168.0.1”になっています。 TE4121Cは“192.168.1.1”でしたから、PCやHDDレコーダーの設定を変更しなければなりません。 IPアドレスを自動取得するようにしておけば設定を変更する必要は無いのですが、私は、IPアドレスを固定にして使用しています。 というのも、自動取得にしていると、IPアドレスのexpire期間の関係で、複数のPCでIPアドレスが重複してしまう事があるからです (例えば、PC1に“192.168.0.2”、PC2に“192.168.0.3”が割り当てられたとします。PC2を先に落とし、そのexpire期間経過後にPC1を落とします。 ここでPC2を起動しますと、PC2に“192.168.0.2”が割り当てられます。 この状態で、PC1のexpire期間が切れる前にPC1を起動しますと、PC1のIPアドレスは“192.168.0.2”のままなので、両PCのIPアドレスが重複する事になります。 これ、PCを起動する度に新規にIPアドレスを取得するように出来れば問題無いと思うのですが、それがどうも上手くできませんでした。 当時は、PC側のOSがWindows98/Meでしたから、そのせいかも。WindowsXPに変えた今なら、自動取得でも上手くいくのかもしれませんが)。 この場合、デフォルトゲートウェイやDNSサーバには、DR202C-Uの“192.168.0.1”を設定しておきます。
 で、PC、HDDレコーダーのネットワーク設定を変更し、WWWブラウザ、メーラー、NTPクライアント、EPG等、ネットワークを使用するものは一通り動作確認ができました。 今のところ、リンク切れを繰り返す等の不安定な動作も見られませんので、問題無しでしょう。
 という訳で、必要無くなったTE4121Cを同梱品と共に梱包し、コンビニから宅配便(と言うかゆうパックですが)で発送しました。これで、モデムの交換作業は終了です。
 …あ、TE4121Cの設定を初期化しておくのを忘れてました。 ADSLの接続IDとかパスワードとかがそのままになってるんですが、その辺の電話線にただ繋いでも接続できるような単純なものでもないでしょうし、まあ大丈夫でしょう… 多分。

 12Mコースでの回線速度を計測してみました。
 さて、繋がったとなれば、まずはやはりパフォーマンス──すなわち回線速度の計測です。結果は以下の通り。

・VAIOノート

=== Radish Network Speed Testing Ver.3.2.1 - Test Report ===
使用回線:eAccess ADSLプラス(12Mbps)
プロバイダ:hi-ho
線路距離長:2100m 伝送損失:29dB
測定地:**************
------------------------------------------------------------
測定条件
 精度:低 データタイプ:標準
下り回線
 速度:7.156Mbps (894.4kByte/sec) 測定品質:96.2
上り回線
 速度:915.9kbps (114.5kByte/sec) 測定品質:40.9
測定者ホスト:**********.eaccess.hi-ho.ne.jp
測定サーバー:大阪-新町
測定時刻:2006/11/9(Thu) 12:51
------------------------------------------------------------
測定サイト http://netspeed.studio-radish.com/
============================================================
・Dimension8100
=== Radish Network Speed Testing Ver.3.2.1 - Test Report ===
使用回線:eAccess ADSLプラス(12Mbps)
プロバイダ:hi-ho
線路距離長:2100m 伝送損失:29dB
測定地:**************
------------------------------------------------------------
測定条件
 精度:低 データタイプ:標準
下り回線
 速度:7.839Mbps (979.9kByte/sec) 測定品質:99.1
上り回線
 速度:879.9kbps (110.0kByte/sec) 測定品質:98.7
測定者ホスト:**********.eaccess.hi-ho.ne.jp
測定サーバー:大阪-新町
測定時刻:2006/11/9(Thu) 12:50
------------------------------------------------------------
測定サイト http://netspeed.studio-radish.com/
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 下りで、昨日のNTT工事後+TE4121Cの時より約1Mbps、一昨日のNTT工事前+TE4121Cの時からでは約2Mbps速度が上昇しています。 Dimension8100では、リンク速度の上昇分にほぼ比例した分だけ速度が上がった感じです。 VAIOノートはそれよりやや低いです(やはりPCの性能がネックになっているのかも)が、それでも7Mbps以上という数字は悪くありません。 同サイトの、イー・アクセス12Mでの測定結果のグラフを見ても、7Mbps以上出ているデータは割合少ないですし。 WindowsXPのRWIN値等は全く弄っていませんので、この辺を調整すればもう少し良くなるかもしれません。
 とりあえず、8Mコースの時より速度アップができましたので、かなり満足しています。 これで利用料金も大幅に安くなるのですから、これはもう大儲けと考えていいんじゃないでしょうか(<そうか?)。 後は、8Mコースであったように、ある日突然リンク切れが繰り返されるようになってまた帯域制限が必要になる、みたいな事さえ起こらなければいいのですが。

2006/11/21

 へ〜んだ〜 きみのちょうしが わ〜るい〜。ネットワーク編。
 更新したページのHTMLファイルを、FFFTPを使ってサーバにアップロードしようとしたら、何故か「サーバが見つかりません」と言われました。 Firefoxで自分のホームページやGoogle等のサイトを見ようとしてもダメ。 コマンドプロンプトでWWWサーバにpingをかけても返ってこない。 ADSLモデムの状態を見てみても特に問題は無いようなので、試しにVAIOノートのネットワーク設定を「IPアドレスを自動取得する」に変更してみましたが、結果は変わらず。 ADSLモデムを再起動させてみると、PPPランプが点滅しっぱなしで接続さえ出来ない状態になってしまいました。
 深夜のこととてhi-hoの問い合わせ窓口は開いておらず、こりゃしょうがないと思いまして、とりあえず現在の状態をここに書き留めておいて、また明朝に様子を見てみよう、 などと思っていましたら、何時の間にかADSLモデムのPPPランプの点滅が止まって、正常に点灯しておりました。
 ADSLモデムのステータスに問題は無いようで、ちゃんと接続されています。 Firefoxでもちゃんと見る事ができるようになっていますし、pingもちゃんと通ります。 これはもしかして、と思ってhi-hoやイー・アクセスのページを見てみましたら、 イー・アクセスの方でメンテナンスの予定が入っておりました。 「通信機器の構成変更作業」の為「一部ADSLユーザ様で30分程度の通信停止が数回発生」という事で、まさにこれに当たってしまっていたようです。 宝くじとか抽選とかには全然当たらないのに、こういうものにだけ当たる、っていうのはどうかと思うのですが、しかし、こういう重要なメンテナンス情報は、 サイトに掲載するだけじゃなくて、メールでも通知してほしいと思います。 接続そのものが切られてしまうのですから、この掲載内容を見る事もできず、状況を確認する事さえ不可能になるのですから。 メンテナンス情報なんていつも見ている訳じゃありませんし(私だけ?)。
 まあとりあえず故障とかではなくて良かったです。 これからは、たまにはメンテナンス情報も見ておくようにしましょうか…って、今週と来週に結構「通信機器の構成変更作業」が入ってるなあ…。

2006/11/23

 へ〜んだ〜 きみのちょうしが わ〜るい〜。HDD&DVDレコーダー編。その3。
 2006/10/13付で、DVDドライブの調子が悪いと書いたRD-XS43ですが、今度は、R2側の音声がおかしくなりました。
 具体的には、R2側で音声がステレオやモノラルの番組を受信または録画しても、音声が二重音声(主、副、主+副のどれかしか選択できないもの)になってしまう、 という問題です。 幸い、一度電源を切って(強制終了ではなく、普通にリモコンのボタンで切る)から起動し直したら直りました。 ただ、この機種(と上位機種のXS53)のR2側の音声については、時々音声が全く出なくなる(コンセントを15分間以上抜いておくと直るとか)、 という不具合がネット上の掲示板等に報告されていたりしますし、うちでも、2005/12/08には音声が出なくなるトラブルが発生しているなど、 どうも怪しいところがあります。
 で、東芝のサイトから問い合わせをしてみようと思ったのですが、以前は存在していたFAQ(登録ユーザ向けの方)からの問い合わせフォームが無くなってしまっていました。 以前は、FAQの各項目の最後にある「この情報は役に立ちましたか?」で「役に立たなかったので問い合わせたい」を選択して「送信」したら、 問い合わせ用のフォームが出てきたのですが、現在は、この選択肢を選んで「送信」しても何も出てこないようになってしまっています。 こちらの「お問い合わせ」のページによると、FAQのページを見るか、 有料の「RDシリーズサポートダイヤル」に電話するかしか出来ないようです。 Webフォームで何時でも問い合わせが出来た以前よりサポートレベルが低下しているんですけど…何だかなあ。 世間では、いざなみだかいざなぎだかの景気を超えて、戦後最長の好景気になっているらしいのですが、 こういう所でコスト削減をして消費者にツケを回している結果に過ぎないんじゃないか、と思うと、全然喜べないというか実感が湧かないというか…うじゃうじゃ。

2006/11/28

 へ〜んだ〜 きみのちょうしが わ〜るい〜。HDD&DVDレコーダー編。その4。
 2006/10/13付で、DVDドライブの調子が悪いと書いたRD-XS43ですが、試しにレンズクリーニングをしてみる事にしました。 考えてみましたら、購入して今までの2年以上の間、一度もレンズクリーニングをした事が無かったので、最近の読み書きの不調はこれが原因なのかもしれない、 と思ったのです。 で、クリーナーは何が良いのだろうか、と思って、まずマニュアルに推奨品が書いていないかどうか探してみたのですが、録画メディアについては記載されていたものの、 レンズクリーナーについては全く載っていません。 それではと、東芝のサイトのFAQ(登録ユーザー向けの)で探してみましたら、ちょっと古い情報でしたが幾つか載っていました。 対象機種にRD-XS43が載っていなかったので少し怪しかったのですが、とりあえず、その中から サンワサプライのCD-DVD8Wというのを買ってきました。 ヨドバシカメラで1,310円の所を、ポイントを使って900円弱で購入しました。 CDドライブにも使えるCD-MDV10Wというのも安くあったのですが、 まあ一応推奨品を使っておいた方が良いだろう、と思いまして。ただでさえ軟弱なDVDドライブですし。
 さてDVDドライブですが、あれから更に調子が悪くなっていまして、DVD-RAMの物理フォーマットに2枚続けて失敗し (これはDimension8100のDVD-RAM/RドライブLF-D321でフォーマットし直したのでメディアは復活できましたが)、更にタイトルの高速ダビングにも失敗しました。 その上、音楽CDまで全く認識出来なくなっていました。
 果たして、ここまでボロボロなドライブが、レンズクリーニングをしたぐらいで調子良くなるのかどうかは甚だ疑問でしたが、とにかくやってみました。 レンズクリーナーの取扱説明書通り、付属のハケでクリーニング液をクリーニングディスクに付いているブラシに付けてドライブにセット。 メニューが出ましたので、「レンズクリーニング」を選択しますと、10秒ぐらいで「クリーニング終了」の表示が無事に出ました。 メニューには、他にも「5.1ch音声のチェック」とか「BGV再生」とかもあるのですが、5.1ch音声の再生環境は無いし、BGVをのんびり観ている場合でもないので、 クリーニングディスクをさっさと取り出して、今度はDVD-RAMをセット。心なしか、DVD-RAMを認識するのが早くなったような気がします。気がするだけかもしれませんが。
 続いて、前回失敗したタイトルの高速ダビングを行なってみましたところ、今度は無事に済みました。 更にもう一枚、HDDに残っていたタイトルを高速ダビングしようと別のDVD-RAMをセットしたところ、何故かプロテクトがかかっているとかでダビング出来ません。 論理フォーマットをかけようとしてもやはりダメ。 もちろん、ディスクのライト・プロテクトは外してあるのでこれはおかしいのですが、とりあえず一度取り出して再度セットしてみますと、今度は出来ました。 何かイマイチ嫌な感じなのですが、まあとりあえず出来たから良いか、という事で(<いいのか?)。 ただ、音楽CDはやっぱり認識してくれませんでした。RD-XS43で音楽CDを聴く事はまずありませんので困る訳ではないのですが、これってやっぱり故障しかかっているのかも。 大丈夫かなあ…。もしこれが壊れて買い替えたいと思っても、現行のレコーダーの中にコレという機種が無いんですよね。 やはり東芝機がいいんですが、RD-XD92D等のデジタルW録はまだ不要だし (おまけにこれ、TS2録画中はHDD内の別タイトルを再生できない、とかの訳の判らない制約が色々あるみたいですし。 録画中に別タイトルを再生出来ないなんて、HDDレコーダーとしてはあるまじき制約だと思うんですけど…)、他の機種はイマイチぱっとしないしで、 購入意欲をそそられません。いざとなれば、中古でRD-X5かX6を買うとかするのが一番良いのかも。
 さて、後はダビングしたタイトルがちゃんと再生できるかどうかを確認しなければなりませんが、これはまた後日にします。 もしまた失敗していたらやり直しになりますし、その前にHDD内のタイトルを消化して空き領域を増やしておかないといけません。 しかし、たかがファイルのコピーをHDDからDVD-RAMに行なうだけなのに、何故こんなに気を使わないといけないのか…困ったものです。

2006/12/06

 パスポートを更新しました。
 特に近々に海外旅行をする訳ではないのですが、今持っているパスポートの期限が今月で切れますので、更新する事にしました。 パスポートは、今年の3月20日申請分から「IC旅券」に変更され、ICチップが搭載されるようになったとのこと。 受け取ったパスポートを見ますと、真ん中(査証用のページがたくさんある中の真ん中へん)に厚さ1mm程の板が追加されていて、 ここにICチップ(と非接触読取の為のアンテナ)が搭載されているようです。 板には注意書きが書いてありまして、曲げたり捻じったり重い物を載せたりしないようにとか、高温・直射日光・多湿・強磁気を避けて保管しろとか、 要するに携帯用の電子製品と同様に扱え、とされています。なんか扱いがデリケートになっちゃいましたね。 発行には、印紙代と証紙代で16,000円も取られますし。この値段にきちんとした根拠があるのかどうか、内訳を聞いてみたい気もします。
 さて、このICチップには、券面記載の内容(顔画像含む)が記録されているそうで、顔写真を貼り替える等をして券面を偽造しても、ICチップを読めば偽造を見抜ける、 という訳です。
 ただ、そのICチップの内容まで偽造されたらどうするんだろう、という気はしますし、非接触式なので気付かないうちに内容が読み取られないだろうか、 という不安もあります。 一応、読み取られないように安全対策を施している、と一緒に貰ったパンフレットには書かれていますが、破られないセキュリティなど存在しない訳で。
 それに、もしICチップが壊れて内容が読み取れなくなっていても、券面記載の内容で有効な旅券として扱うという事になっているそうなので、 券面を偽造してICチップを壊しておけば、結局入出国審査等はそれで通れてしまう訳です。 それって、果たして偽造防止という観点から見て有効な物なんだろうか、という疑問が…。
 更に、ICチップが壊れた為に新しいパスポートにしたい時は、また通常と同じ料金を払って申請しなければならないとのこと。 扱いを電子機器と同様にしなければならないのであれば、電子機器と同様に保障を付けて欲しいです。 来年からは、運転免許証にもICチップが内蔵されていくそうです(一部の都道府県から順次導入されていくようです)が、更新手数料が値上げされるとのこと。 パスポートと同様、利用者が頼んでICチップを入れてもらった訳ではないのですから、手数料を上げたりするのを止めてほしいのはもちろん、 ICチップが壊れた時もタダで交換してほしいものです。
 ちなみに、返してもらった以前のパスポートには、表紙から個人情報の記載されている頁まで通して「VOID」という文字が打ち抜かれていました。 「無効」という意味でしょうか。殆ど使っていないのにもったいないなあ、という気がしますが、まあしょうがないですね。

2006/12/20

 ニュースリーダをThunderbirdに替えました。
 ネットニュースを読んだり投稿したりするソフトをニュースリーダと呼びますが、これを、今まで使っていた「Netscape 7.1 Mail & Newsgroups」から、 「Mozilla Thunderbird 1.5.0.8」に替えました。 記事内のURLをクリックした時に起動するWWWブラウザが、前者では「Netscape 7.1 Navigator」に固定されてしまっている為です。 まあ、「Netscape 7.1」では、WWWブラウザとニュースリーダ(やメールクライアント等々)とが一体化されていますので、当然といえば当然なんですが、 起動するWWWブラウザを指定する事ができず、その上「標準のブラウザ」の設定さえも無視されるというのはさすがに困ります。 普段使用するWWWブラウザを「Firefox 2.0」に替えてしばらく経ちますし、「Netscape 7.1 Navigator」を使用する事も全くと言っていいほど無くなりましたので、 ネットニュースからだけ「Firefox」を連携して使えないのはなかなか不便です。
 という訳で、早速「Mozilla Japan」のサイトから、最新版の「1.5.0.8」をダウンロードし、インストールしました。 「Firefox 2.0」の時と同様に、アカウントや講読中のニュースグループのリスト等、各種の設定が「Netscape 7.1」から引き継げましたので、 インストール後に設定した事と言えば、ツールバーの表示を小さなアイコンのみにし、表示フォントのサイズを12に変えたぐらいでした。 あと、作成した記事に自動的に付ける署名ファイルが、自分用のフォルダから「Thunderbird」のプロファイルフォルダにコピーされ、そちらを参照するようになっていたので、 それを「Netscape 7.1」同様に自分用のフォルダにある署名ファイルを参照するように変更しました。これは、少し「余計なお世話」みたいな気がします。
 更に、記事を表示する時の引用部分の表示に、 引用レベルによって色を変える設定が入っているようで、 本文の左右に余計な縦棒が付いてしまいます。 プロファイルフォルダに、「Netscape 7.1」で使用していた「user.js」もコピーされていて、そこには引用記号を文字に戻す設定もちゃんと入っているのですが。 しかし、「user.js」をリネームして起動し直しても特に変化が無いので、ここの設定は関係無いようです。
 結局、ググって見つかったページを参考に、「user.js」の記述に加えて、「userContent.css」にも記述を追加する事で解決しました。 ただ、プロファイルフォルダの下に「chrome」フォルダが無かった為、「Firefox 2.0」のプロファイルフォルダから「chrome」フォルダをコピーして (ここには「Netscape 7.1」のプロファイルフォルダからコピーされた「userContent.css」がありました)、 縦棒を消す設定を追加しました。これで、さしあたっての不満点は無くなりました。
 これで、記事内のURLをクリックすると、「標準のブラウザ」として設定されているWWWブラウザでページが開くようになりました。 「AL-Mail32」や「秀丸エディタ」などのように、起動するWWWブラウザを指定できればなお良いのですが、まあとりあえずはこれでもOKです。 「Thunderbird」については、つい先日「2.0β1」がリリースされたそうですし、 12月には「1.5.0.9」がリリースされる予定もあるようですが、 現バージョンでも特に問題無く使用できそうなので、早速使っていこうかと思います。

2006/12/23

 へ〜んだ〜 きみのちょうしが わ〜るい〜。STB編 またまたまたまた。
 以前に何度か録画予約に失敗した事があるCATVのSTB・TZ-DCH500ですが、本日はまた異なる現象が発生しました。
 BSデジタルのBSフジで放映されている「蟲師」の録画中、開始30秒程した所で、画面が一瞬消えてすぐ復帰する、という現象です。 当該の録画予約の履歴を見ると、以下のような警告が記録されていました。

□予約の警告
予約実行中に以下の事象が発生しました。
・途中から予約を開始しています。
 以下の現象などが予想されます。
  他の予約実行後に予約を開始した。
  予約期間にAC電源がさされた。

《詳細》
(予約方式)録画
(録画機器)−−
(録画モード)−−
(その他)
 確かに、言われてみればちょうど瞬断が発生したかのようにも見える現象でしたが、テレビやレコーダーは全く問題無く動作していましたので、 停電があったわけではないと思われます。 かといって、警告にあるように、他の予約と重なっていたのでもなく、ましてやAC電源を抜き差ししてもいません。なかなか気持ち悪い現象です。

2007/01/03

 へ〜んだ〜 きみのちょうしが わ〜るい〜。STB編 また×5。
 増えてきましたのでタイトルを「また×n」(n≧1)の形に変えました。nの最大値は未定です(爆)。
 で、例によってCATVのSTB・TZ-DCH500ですが、今日の不具合は、リモコンで電源を入れても映像・音声が出てこない、というものです。 本体の電源ランプは緑色(=受像)になっているのですが、何故か画面は真っ黒・音声は無音でどーなってるのやら。 数分待っていても状況が変わらないので、リモコンで電源を切→入とやってみたのですが状況は変わらず。 仕方がないので、本体のリセットボタンを押したら復活しました。 ほんの数時間前までSTBを使ってテレビを観ていましたので、いきなりこんな事になると実に気持ちが悪いです。
 で、録画予約の履歴を見ると、その数時間前までと、今回異常が起きた時刻との間に、一つ録画予約が入っていまして、それが「取消」になっていました。 実行結果の内容を見てみますと、例の「選局操作に失敗したため、予約を取消しました。」というメッセージが。 2006/05/20付、2006/11/01付で発生したものと全く同じで、今度も、失敗した録画予約は、アニマックスのプログラム予約(毎週)でした。 もしかして、アニマックスに何か怨みでもあるんでしょうか。
 何故この「取消」に気が付かなかったかというと、年始の特別プログラムの為に通常の番組が休みになっており、本当なら録画しなくてもいい予約だったからです。 予約は残したままで実行のみを行なわないような仕組みになっていれば良いのですが(RD-XS43はそういう仕組みがある)、あいにくそういう仕組みは入っておらず、 でも他に重なる録画も無いので、録画予約を削除せずにそのままにしておいたものでした。リアルタイムで見ていれば気が付いたのでしょうが…。
 ちなみに、STBのステータスは2006/11/01付と同じ“0050-1030”です。 「二度目は偶然、三度目は必然」とは言いますが(「この世には偶然なんか無い」と言われる某ミセのアヤシイ女主人とかもいますがそれはおいといて)、 三回も同じ状況で発生したのですから、これはもう完全にバグでしょう。 さて、ケーブルウエストに問い合わせるか、それともいっその事HDRを導入してしまうか…迷うところです。
 それにしても、新年最初の更新が不具合報告というのは嫌だなあ…何か今年の運勢を暗示しているような。

2007/01/22

 携帯電話の電池パックを交換しました。
 本日、携帯電話の電池パックを新品に交換しました。私が使っている携帯電話は、2004/04/16付で書いた通り、ボス電FOMA(P900i)です。 早三年近く(使用開始は同年7月からですので実際は2年半ぐらい)になりますが、今までずっと最初に同梱されていた電池パックを使ってきました。 ですが、最近電池の減りが目に見えて早くなってきまして、静止待受時間500時間・移動待受時間350時間とされているものが、 3〜5日で電池残量の目盛が1つにまで減ってしまう、という状態になってしまいました。 殆ど使用する事も無く、時々メールが来たりする程度なのですが、そのメールが来たりすると一気に電池残量が減少してしまったり。 これでは、いざ通話をしようという時にいったい何分間(もしかしたら何秒間の単位かも)話せるのか心許なくなってきました。
 で、NTT DoCoMoの電池パック無料サービスで貰っておいた、 新品の電池パックと交換する事にしました。 電池パックの寿命は使用開始から1年とされていますから、 2年半ももった(もたせた)のはまあ良い方でしょう。
 でもこの電池パック無料サービスって、寿命が1年とされているものを2年使わないといけないなんて、何か矛盾があるような気もしますね。 それと、次にまた2年間同じ機種を使い続けたら、また新しい電池パックを貰えるのでしょうか。 上記ページには、「電池パック無料サービスをご利用後2年間は、再度サービスをご利用いただけません」と書かれていますが、 これは裏を返せば「サービス利用後2年間を過ぎればまたサービスを利用できる」ととれますよね。サービスの利用は1回に限る、とも書かれていないようですし。 今度、古い電池パックを店に持っていくつもりですので、そのついでにでも聞いてみましょうか (←後日ドコモショップで聞いてみましたら、きっぱり「一機種につき一回です」と言われてしまいました…だったら、紛らわしい書き方しないで、はっきりそう書いといてよ ←さらに後日ドコモのホームページからメールで訊ねてみたら、「前回の電池パック無料サービス利用日より2年経過していれば、再度、前記のサービスを申し込むことが可能」 と回答がありました…って、おい、間違ってるやん、ドコモショップ難波の店員!)。 やたらと製品サイクルが短い業界ですので、次に電池パックの寿命が来た時まで、同じ電池パックが手に入るかどうか判りませんが…。

2007/01/25

 NHK「クローズアップ現代 No.2356“独占ソフト”の波紋〜新ウィンドウズ発売〜」を観ました。
 Windows Vistaのコンシューマ向け発売を来週に控え(てなのかどうかは知りませんが)、NHKの「クローズアップ現代」(以下「クロ現」)で、Windowsのサポートや、 他のOS(というかLinux)の導入を進める自治体の話題が採り上げられました。
 ただ、やはりと言いましょうか、NHKの技術系(特にIT系)の話題を扱った番組の常として、ツッコミ所が色々とありました。
 最初に出てきたのは、ある消防署で、情報漏洩やウイルスに対して安全性が高められるからVista導入を検討している、という話でした。 でも、これは何か違うような気がします。 情報漏洩もウイルスも、結局は使う人間の問題が一番大きくて、どんな対策も使う人間が間抜けなら意味はありません。 逆に言えば、人間への対策さえしっかりしていれば、現行のXPでも問題は無い筈です。 セキュリティパッチの提供が打ち切られたら話は別ですが、Home Editionでもまだ2年あります。慌てる必要はまだありません。 確かにOSを最新にしておく事は大切ですが、OSの切り替えを検討するほどの要因にはならないような。 ともかく、ウイルス対策もソフトの対応とかはまた別の問題でもありますし、なんかOSの話とは関係無いように思えます。
 この消防署の話では、更に、現行のPCではスペックが足りなくてVistaが動かないかも、という懸念もあるとのことで、 NHKで同じスペックのPCにVistaをインストールできるか試す、という場面もありました。 ところが、インストール開始直後にエラーが出て、インストールすらできない、という結果になったという…。
 しかし、画面に表示されたのは、例の「予期しないエラー(0xC0000005)」という奴でした。 いくらなんでも、スペックが足りないだけで、インストール時にこのエラーが出るものなのでしょうか。 スペック以外に、何か原因があったのではないでしょうか(例えば、変な常駐ソフトが動いていたとか)。 それに、使用したVistaは「発売前の」もの(開発者向けに配布されているものか?)で、しかもメディア(DVD)のラベルには最上位の「Ultimate」と書かれていました。 消防署の事務に使用するのに、何故「Ultimate」が必要なのか、サッパリ判りません。「Business」で充分なのでは…?
 「クロ現」では、「パソコンの記憶装置の性能が低く、Vistaの膨大なデータを処理しきれないのです」と言っていましたが、これが、 メインメモリの事なのか、HDD容量の事なのか、それとも光学ドライブの事なのかは不明ですが、いずれにせよ、 そんな事はPCのスペックとVistaの最低要求スペックとを比較すればいい話で、わざわざ試してみるほどの事ではない筈です。
 しかも、この消防署では、「去年買ったばかりのパソコン」でもVistaが動かない事が判った、というのです。 メモリの見積もりを計算している画面がありましたので、どうやら「記憶装置」というのはメインメモリの事だったようなのですが、 Vistaのインストーラって、メインメモリの容量不足で落ちるものなんでしょうか。まあ、マイクロソフトの事なので、あり得ないと断言できないところが難儀ですが。 それでも、せめてメモリを増設したらどうなるか、ぐらいの比較検証はすべきでしょう。
 だいたい、そこまでして(メモリの増設には100万円ぐらいかかるらしい)Vistaを急いで導入すべき理由なんて無いように思うのです。 セキュリティ面の心配なら、最新のセキュリティパッチ、最新のウイルス対策ソフト、そして利用者のセキュリティ教育で充分な筈。 もしそういう事をきちんとやっていなければ、たとえVistaに入れ換えても、セキュリティ面では全然変わりが無いと思います。 むしろ、消防署の事務程度なら、Vistaの新機能によるメリットよりも、既存ソフトの互換性とか、初物にありがちな動作の不安定さとか、 そういうデメリットの方が大きいでしょう。正直言って、何をそんなに焦っているのか全く理解できませんでした。
 この番組の目玉は、「従来、Vista発売から2年間とされていたXP Home Editionのサポート期間を、XP Professional Editionと同じ2014年まで延長する、 とNHKの取材に対してマイクロソフトが答えた」という所でしょう。 これについては、以前にも、 同様の内容が報道されたが決定事項ではない、とマイクロソフトが否定した 事があります。 今回も、これを報道しているのは、現時点(2007/01/25 03:00)ではNHKだけのようですし、 マイクロソフトのニュースリリースにも掲載されていません。 ただ、「クロ現」内では、片岡聡科学文化部記者が「正式に明日(1/25)マイクロソフトから発表される」と断言していましたし、 インタビューが放映されたマイクロソフトの人(マイクロソフトのジェイ・ジェイミソン本部長)も、「我々は2年後以降もサポートを続けると決断した」と、 決定事項であるように言っていました(ただし、字幕にそう書いてあっただけで、本当にその通り言っていたのかどうかは、英語のヒアリングが出来ない私には判りません)。 でも、マイクロソフトが正式に発表していないのに、マスコミが先取りして報道する内容が正しいかどうかは、上記の前例もある事ですしイマイチ信用できません。 IT系ニュースサイトでもまだ掲載されていないようですし。 一方で、このNHKの報道内容を否定するコメントを、マイクロソフトが出していない事もまた事実ですので、明日を楽しみに待ちたいと思います。
(※これを書いている間にPC Watchに記事が出ました
 次に、WindowsMeを使用している岐阜県の県立高校の話が登場します。 岐阜県では、公立高校に導入した1,400台以上あるPCが全てサポートが既に打ち切られたWindowsMeなので、セキュリティに関する指導を一生懸命やったり (怪しいWebサイトを見ないとか、不審なメールを開かないとか、個人情報をPCに入れないとか。 でも、これは、サポート打ち切りとは関係無く、たとえVistaに入れ換えてもやらないといけない事だと思うのですが…)、授業時間外のPCの使用を禁止したり、果ては、 授業終了後にいちいちLANケーブルを抜いたりしているそうです。 で、さすがに音を上げて、岐阜県の教育委員会はOSを更新する事にしたそうなんですが、その費用が「数千万円にものぼる」と言っていました。
 …って、県の予算でたかが「数千万円」程度が捻出できない、って何なんでしょうね。 それも、急な出費というならまだしも、Meのサポートが打ち切られるなんて事は、何年も前から判っていた事の筈です。 なのに、サポートが終了してしまってから更新する事を決定する、なんて泥縄もいいところです。 この背景には、結局、教育委員会に「ソフトは無料」「ソフトに金を出すなんて勿体ない」という意識がある為ではないのでしょうか。 「クロ現」には、岐阜県教育委員会の藤田正昭課長補佐なる人物が出てきて、「学習にPC使用は避けて通れないので、 OSメーカーにはサポート期間を延長して少しでも長く使えるようにお願いしたい」などと言っていましたが、「避けて通れない」ものであるなら、 OSのサポート期間ぐらいきちんと把握して、サポート打ち切り前に更新できるようにあらかじめきちんと予算を組んでおくべきでしょう。 それをせずにおいた自分達の怠慢を棚上げにして、サポートを打ち切るメーカーが悪い、とでも言うような言いぐさには呆れてしまいます。 問題なのは、サポート打ち切りによる影響よりも、そういう意識を持っている事にあると思うのですが、「クロ現」ではそういう点には触れず終いでした。
 さて今度は、WindowsからLinuxにOSを切り替えた栃木県の二宮町という地方自治体の話です。 切り替えに伴う問題点として、操作の仕方が異なる事と、国や県から受け取る文書ファイルを開くと内容がちゃんと表示されない事がある事とが挙げられていました。 でも、この話の間中、どうもOSの違いとアプリケーションの違いとを完全に混同しているように見えました。 と言うか、その問題点が、OSの違いによるものか、あるいはアプリケーションの違いによるものなのかが判っていないようなのです。
 操作の仕方が異なる例として、文書を拡大する時の操作が挙げられていました。 「クロ現」内では、「Windowsでは上(メニューバーの事)を操作しますが、Linuxでは下(ステータスバーの事)を操作する」と言っていました。 もちろん、これは「MS-Word」と「OpenOffice.org Writer」との間の違いであって、OSの違いによるものではありません。 Windows上で「OpenOffice.org Writer」を使えば、操作性に関する違いは無い筈です。 それに、当然ですが、「OpenOffice.org Writer」でもメニューバーで表示を拡大する事ができます(ステータスバーでもできる、というだけ)。 つまり「クロ現」は、二重の意味で間違った事を報道している訳です。 ただ、私が確認しているのは、「OpenOffice.org」の2.1でなので、もしかしたら1.5の時にはメニューバーで表示の拡大が出来なかったのかもしれません。 でも、それも結局アプリケーションの問題なので、OSの問題であるかのように扱うのは完全に間違っています。 だいたい、操作の違いで言えば、今度リリースされる「Office 2007」では、UIが大きく変更されています。 この違いに比べれば、多分「MS-Word」と「OpenOffice.org Writer」との違いの方が小さいんじゃないか、という気もします(<確信はありませんが)。
 また、「Windowsでは、基本ソフトが変わる度に、パソコン本体やソフトを買い替える必要があります」と言っていましたが、もちろんこれは間違いです。 私は、昨年Windows98SEやMeからXPに基本ソフトを変えましたが、パソコン本体もソフトも何一つ買い替えていません。それでも問題なく利用できています。 確かに、OSのアップグレードをせずに、OSの変更時はPCを買い替えてしまう、という事は多いでしょう。 ソフト開発等を業務にしている企業とかでなければ、OSをアップグレードするなどという手間のかかる事をするよりは、PC毎入れ替えてしまう、というのはよくあると思います。 でも、その事と、「買い替える必要があります」と言い切ってしまう事とは、全然別の話です。 そもそも、自治体がPCを「買う」という事自体変です。普通はリースでしょう。 もし「買って」いるとしたら無駄遣いもいいところで、そちらの方を問題にすべきだと思います。
 更に、国や県から送られてきた「Windowsのソフトで作成した文書」(これはやはり「MS-Word」で作成した文書の事のようです)を「Linuxで開く」 (これもやはり「OpenOffice.org Writer」で開く事を言っているようで)と、改頁位置がずれたり、文字化けしたりするという例が紹介されていて、 仕方がないのでWindowsXP搭載のPCを係毎に一台用意しておいて、それで業務を行なっている、と言っていました。
 でも、これもやはりOSの違いではなく、アプリケーションの違いによる問題点です。 いくらWindows上でも、「MS-Word」で作った文書を「一太郎」(に限らず「OpenOffice.org Writer」でも他のワープロソフトでも)で開いたら(あるいはその逆でも)、 改頁位置のずれぐらいはいくらでも起き得るでしょう。 それどころか、「MS-Word」や「MS-Excel」を使った事のある方なら経験があると思いますが、同じソフトを同じWindows上で使っていても、 あるPCで作成した文書を別のPCで開いただけでレイアウトが変わる、なんて事もあります。
 結局、国や他の自治体との文書の連携があるにも関わらず、その文書を作成するアプリケーションの違いを考慮せずにLinuxに移行してしまった事が問題な訳で、 単に導入前の検討が不足していただけのように思えます。 アプリケーションが違えば文書の体裁が崩れる事もある、という、言わば「常識」を知らなかったのが悪いんじゃないんだろうか、という気がしてなりません。 知っていて導入したのであれば、それに対する運用手順をきちんとしておけばいいだけの話で、何が問題なんだろう、と思います。
 あと細かい点ですが、Linuxの話の時に、「オープンソース:無料のソフトなど」というテロップが表示されていました。 これなんか、説明を簡略化しようとして結局間違った事を言っている好例(と言うか悪例?)なんじゃないか、という気がします。 何時から、「オープンソース」が「無料のソフトなど」という意味で使われる事になったのか、私は寡聞にして知りませんでした。 きっと、NHKの内部ではそういう事になっているんでしょうね。
 とにかく、全体的に「市場シェアが大きい事に胡座をかいて一方的にOSの更新とPCの買い換えとを押しつけるマイクロソフトと、それに振り回されるユーザー」 という構図に持っていきたいという意図が見え見えで、言っている内容にも上記のような間違いが多く、「何だかなあ」と思うような話でした。 それよりも、教育現場や役所(それとNHKも)におけるITリテラシー(というのかな?)というのは未だにこんなもんなのか、というのが見えてしまって心配になります。 「クロ現」は、むしろそっちの方を問題として採り上げるべきだったのではないでしょうか。
 そう言えば、今回登場したユーザーは、全て公務員でした(公立高校も、生徒を除けば公務員ですし)。 もしかしたら、「振り回されるユーザー」が公務員にしか居なかったのかもしれません。 民間企業や個人ユーザーは、「振り回される」事無く冷静に対応していたので、例として採用できなかったのではないだろうか、とさえ邪推してしまいます。
 確かに、マイクロソフトがシェアの高さを武器にしてユーザーを振り回すような事をしていないとは言いません。 でも、今回の内容は、あまりにもユーザー側と取材する側とに知識が無いとか意識が低いとかの場合が多くて(というかそういうのばかりで)、全然ダメダメでした。

 WindowsXP Home Editionのサポート期間の延長が発表されました。
 で、本日(1/25)正午現在、マイクロソフトのニュースリリースに Windows(R) XP Home Editionのサポート提供期間を2014年4月まで延長 する事が発表されました。ここには、Media Center Editionについても同様に延長する事が発表されています。
 マイクロソフトのサポートライフサイクルによりますと、 2014年まで延長されたのは「延長サポートフェーズ」で(と言うか、もともとHomeに「延長サポートフェーズ」が無かったのを追加した?)、これには、セキュリティ更新、 有償サポート、セキュリティ関連以外の修正プログラムの作成の新規リクエストが含まれるとのこと。 このうち無償なのはセキュリティ更新のみですが、一応、これでXP HomeもXP Professionalと同様の期間、同様のサポートが確保された事になるようです。
 これで、「クロ現」で採り上げられていた消防署の方も一安心でしょうね。岐阜県の教育委員会はダメですが。
 ちなみに、私も一安心です。 Vistaは要求スペックが高くて、マイクロソフトが発表している必要システムによりますと、 うちのDimension8100でもHome Basicの推奨システム要件にしか届きません。 Home Premium、Business、Ultimateの推奨システム要件には、「システムメモリ」の1GB以上というのと、 「グラフィック」の128MB以上のグラフィックメモリというのが足りないようです。 VAIOノートに至っては、サポートされている最低システム要件にも足りません。Vistaにアップグレードしたくても、上記の消防署のようにスペック不足で無理なのです。
 それに、現在使用しているXP Home Editionで何の問題も無いんですよね。 VAIOノートは、メモリを256MBしか搭載していませんので(これでも128MB増設している)さすがにスワッピングが多く、起動に時間がかかったり 複数起動しているアプリケーションを切り替える時に少し待たされたりしますが、それ以外はパフォーマンスや機能に不満を感じる事もありません。 メモリを512MB搭載しているDimension8100では、パフォーマンスにも全く不満がありません。 安定性も、まあ以前使用していたのが98SEやMeだったという事もありますが、段違いに向上しています。 当然ながらリソース不足に悩まされる事も無くなり、ブラウザのウィンドウを何枚開いても、98SEの時のように表示が崩れたりする事もありません (スワッピングは増えますが…)。 特に、スタンバイの安定性が良いのが助かります。 98SEの時は、スタンバイにしても、何も触っていないのに突然復帰したり、場合によってはそのままハングアップしたりする事もよくあり、使い物になりませんでした。 XPにしてからはそういう事が全く無く、例えば、しばらくテレビを観るのでPCは止めたいがシャットダウンすると再起動するのに時間がかかって嫌、 というような時に実に便利に使えます。
 で、Vistaについては、特にこれといって必要な新機能が無いんですよね。 Aeroなんて、ウィンドウの枠が半透明になったからって何が嬉しいんだ?という感じですし。 というか、それって「ウィンドウの枠」という、言わば「飾り」の部分が大き過ぎて困る、という事の裏返しなんじゃないか、という気がするんですけど…。 フリップやフリップ3Dも、現在の「Alt」+「Tab」による切り替えで充分。サムネイル画像なんて見れなくても、タイトルバーの情報で判断できます。 ライブタスクバーも同じ。そもそも、サムネイル画像なんてテキスト主体のウィンドウでは見分けなんてつかないですし。
 とにかく、個人的に全くVistaにアップグレードする必要性が無い現在、このXP Home Editionのサポート期間の延長は非常にありがたい話です。 これで、あと7年間は戦えます(<おい)。

2007/01/31

 Windows Vista Upgrade Advisorを試してみました。
 昨日(2007/01/30)の午前0時から、いよいよWindows Vista(以下Vista)が発売された訳ですが、自分のPCのOSをVistaにアップグレードできるかどうかを確認できる、 Windows Vista Upgrade Advisor(以下Advisor)というソフトがマイクロソフトからリリースされています。 英語版は以前からあったのですが、日本語版は1月下旬リリースという案内があるだけでした。 結局、Vistaの発売に合わせる形で日本語版がリリースされたので、私も試してみる事にしました。 まあ、当分Vistaを導入する予定もありませんし、そもそもスペック的には足りていない事は既に判っているのですが、どんな結果が出されるのか興味がありましたもので。
 で、Advisorのダウンロードページから、 Advisorの日本語版をダウンロード、インストールして実行してみました。
 まずはVAIOノートから。結果は予想通りで、「システムに問題があるため、Windows Vista にアップグレードできません。」との裁定が下されてしまいました。 Vistaの各Edition毎に、問題のある部分をリストアップしてくれるのですが、最下位のHome Basicでも、システム要件でCPU・メモリのアップグレード、HDD空き容量の確保、 DVDドライブのアップグレードをしなければダメ!ゼッタイ!と言われてしまいました…orz
 もちろん、Aeroが加わる上位のEditionでは、ビデオカードもアップグレードが必要、と出てしまいます。 他に、デバイスとプログラムの項目でも問題が色々と出てしまいまして、もうどこからツッこんだらいいのやら、といった感じです。
 まあ、元々が所謂1スピンドルのPCですので、DVDドライブは外付けで何とかできるとしても、CPUとメモリはこれ以上アップグレードしようがありませんし、 HDD空き容量にしても、全容量が12GBしか無いのに「Vistaのインストールには15GB以上の空きが必要」とか言われたら、やはりどうしようもありません。 これはもう、ハッキリと「買い替えなさい」と言われた方が早いんじゃないでしょうか。
 さて、次にDimension8100で実行してみましたら、何故かエラーになってしまいました。
「Webサービスに接続できませんでした。Webサービスがビジーか、またはインターネットから切断されています。ネットワーク接続を確認して、後でもう一度試してください。問題が解決しない場合は、Windows Vista Upgrade Advisorをアンインストールして、最新バージョンを再インストールしてください。」  だそうです。おや?と思って再度実行してみても同じ。もちろん、「インターネットから切断されて」などおらず、Webブラウザ等は問題ありません。 もしや、と思ってVAIOノートでも再度実行してみましたら、こちらもエラーになってしまいました。 一度は正常に実行できたものが、何も環境を弄っていないのにいきなりエラーになるとは…さすがマイクロソフトです(<おい)。何だかなあ…。 だいたい、ローカルの環境をチェックするだけの筈のプログラムなのに、何故インターネットに接続するのかが謎です。何を通信しようとしてるんだかも非常に怪しい。 上記Advisorのダウンロードページには、 「Windows Vista Upgrade Advisor では、お客様を特定できる個人情報が収集されたり、Microsoft Corporation または第三者にそのような情報が送信されることはありません。」 などと書かれていますが、怪しいもんです。 とりあえず、こちら側の原因ではなさそうなので、しばらくしてからまたトライしてみる事にします。
 …で、1時間ほどしてから再実行してみましたら、今度は正常に終了しました。何なんだ、いったい…。
 Dimension8100では、「Vistaを実行できます」と出ましたが、「最適なエディションはHome Basicです」となりました。 Pentium4 1.8GHz、512MBメモリ、120GB×2 HDD、GeForce3 64MBというスペックで、最下位のHome Basicが最適、と言われるとは…まあ5年ぐらい前のマシンですから、 こんなものなのでしょうか。
 上位のEditionにするには、ビデオカードとメモリのアップグレードが必要との事ですが、AGP 4XとRDRAMという、どちらも今となってはマイナーな規格になっていますので、 製品の選択肢も少なく、果たして投資に見合う効果があるかどうかも疑問です。 特にメモリは、DELLのサイトでは既にラインアップが無くなっており、メルコでは一応現役品ですが256MB×2(512MB)で4万円近くします。1GBにするにはさらに倍で8万円…。 何かこれだけで、Vistaが動くマシンが買えてしまいそうな気がしますけど…。 アイ・オー・データではRDRAM製品自体がカタログ落ちしているようです(むしろメルコにまだ残っている方が驚きですが)。 要するに、Vistaの事は忘れなさい、って事ですね(<マテ)。

2007/02/01

 へ〜んだ〜 きみのちょうしが わ〜るい〜。STB編 また×6。
 2006/12/23に発生した現象が、また発生しました。 WOWOWノンスクランブル枠の「奏光のストレイン」の録画が終わってから履歴を見たら、同じ「予約の警告」が入っていました。 いーかげんにしろよTZ-DCH500、と言いたいところなんですが、今回は、録画されたものを一見したところでは、前回のような画面が一瞬消えてすぐ復帰する、 みたいな所は無いように見えました。いったいぜんたいどういう事なのか、非常に気持ち悪いです。連絡した方が良いのかなあ…。

2007/02/02

 へ〜んだ〜 きみのちょうしが わ〜るい〜。STB編 また×7。
 2006/12/23に発生した現象が、またまた発生しました。 WOWOWノンスクランブル枠の「護くんに女神の祝福を!」の録画が終わってから履歴を見たら、同じ「予約の警告」が入っていました。 いーかげんにしろよTZ-DCH500、と言いたいところなんですが、今回は、前回とは違い、12/23の時のような画面が一瞬消えてすぐ復帰する、という現象がありました。
 …なんかたて続けに同じ現象が起きましたので、昨日のエントリをコピー・ペーストしてしまいました。 今までに発生した3回とも、全てBSデジタルの録画予約で起きている、というのがなかなか不吉です。何か、本当に連絡した方が良いような気がしてきました。

2007/02/10

 へ〜んだ〜 きみのちょうしが わ〜るい〜。STB編 また×8。
 CATVのSTB・TZ-DCH500で、また「予約の警告」が出ました。ただ、内容が今までのと少し違っていました。

□予約の警告
予約実行中に以下の事象が発生しました。
・途中中断が発生しました。
 以下の現象などが予想されます。
  番組の放送時間が変更された。
  お客さまの操作により予約実行中にAC電源が抜かれた。
  受信状態が低くなった。

《詳細》
(予約方式)録画
(録画機器)−−
(録画モード)−−
(その他)
 録画した番組は、2006/12/23付に書いたものと同じ、BSフジで放映されている「蟲師」です。 ただ、実際に録画されたものを一見したところでは、特に映像が中断されているようには見えませんでした。
 「予想される現象」についても、上二つは該当しませんので、三番目でしょうか。 確かに、放映時はこちら(と言ってもCATV経由なので、CATV会社が受信している場所が何処なのかは判りませんが)は雨天でしたので、あり得ない事もなさそうなのですが、 それにしては映像が途切れているようでもありませんし…よく注意してみないと判らないぐらい短い時間切れている、という事なのでしょうか。やはり不気味です。

2007/02/12

 へ〜んだ〜 きみのちょうしが わ〜るい〜。HDD&DVDレコーダー編。その4。のその後。
 2006/11/28付で、RD-XS43のレンズクリーニングを行なった話を書きましたが、あの時ダビングしたDVD-RAMをようやく観ました。 って、2ヶ月半も何やってたんだ、みたいな話ですが、まあ色々と。 で、結果は全く問題無しでした。数回ダビングをやり直してもダメだったものでしたので、呆気なくダビングに成功してホッとするやら気が抜けるやらで。
 とりあえず、レンズクリーニングは効果があったようです。 カセットデッキやVTRのような、ヘッドとメディアとが接触する機器を使っていた時には、ヘッドクリーニングにも気を使っていたものでしたが、 LDやらCDやらDVDやらといった非接触型の機器を使うようになってから、あまりクリーニングというものを意識しなくなってしまっていました。 やはり、調子が悪くなった時はまずクリーニング、というのは基本なんでしょう。
 さて、ダビングを行なったままでまだ確認していないDVD-RAMが、あと2枚残っています。これもちゃんと出来てるといいなあ…。
 (追記) 確認しましたところ、この2枚も一応ダビング出来ているようでした。 「一応」とか「よう」とかイマイチ自信が無いのは、再生中に何度かブロックノイズが出る箇所があった為です。 ただ、今回は、そういう箇所でも一度少し戻して再生し直せば大丈夫でしたので、おそらく記録自体には問題が無くて、 読み取りエラーが再生に追い付かないぐらい出た為だと思われます。
 という事で、この2枚もOKという事にしてダビングのやり直しはせずに、レンズクリーニングをもう一度しておくに留める事にしました。 でもちょっと不安です。いつまでこれで持つのかなあ…。

 へ〜んだ〜 きみのちょうしが わ〜るい〜。STB編 また×9。
 CATVのSTB・TZ-DCH500で、また「予約の警告」が出ました。 今回も、2007/02/10付で出たものと全く同じで、実際に録画されたものを一見したところでは特に問題無いように見える点も同じです。 録画した番組は、地デジのNHK総合の「プラネットアース」です。 「予想される現象」の内、やはり二番目の「AC電源が抜かれた」はありません。 三番目の「受信状態が低くなった」も、BSデジタルならともかく、地デジでそれはさすがに無いでしょう。 後は一番目の「放送時間が変更された」ですが、少なくとも開始時刻は変わっていませんでした。
 ただ、終了時刻が微妙に変わっていた可能性はあります。 録画予約を入れる時は、たいてい夜中にEPGで翌日の分を入れているのですが、例えば、入れた時は終了時刻が22時ちょうどになっていたとしても、 いざ実際の放映時には21時59分までになっている、みたいな事は割とよくあります。 更新がほぼリアルタイムに行なわれるデジタル放送のEPGならではの現象だと思うのですが、今回もこのパターンだったのかもしれません。
 でも、もしそれだとしたら、実際の放送時間がどうだったのか、履歴に残してくれてもよさそうなものです。 「番組予約」で行なった録画予約の場合はきちんと放送時間の変更に追随するのですから、技術的には可能な筈ですし (確か、開始時刻が遅れたり、枠が延長になったりした時は、履歴に実際の録画時刻が残っていたような気がするのですが…記憶違いかな?)。 何にせよ、一見問題無さそうなのに警告が残っている、というのは気持ち悪いものです。

2007/02/14

 Dimension8100でカスタム解像度を設定しました。
 ImpressのPC Watchのこちらの記事で、
「NVIDIAのForceWareに付属してくるカスタム解像度の設定ツール」
 と書かれているのを見て、「え゛、そんなものがあったのか!?」と思って確認してみたらあったのでやってみました。 何年も使っていながら、そんなツールがあるなんて全く知らなかったのは、何というか、物凄く間抜けな気がしますが…うーむ、奥が深い(<深いものか)。
 私がDimension8100で使っているディスプレイは、三菱のRD17GというCRTディスプレイです。 ソニーのトリニトロンと同様の、表示面が円筒形になっている「ダイヤモンドトロン」というディスプレイで、10年以上使用しているにも関わらず全く衰えを見せない、 実に優秀な(多分…)ディスプレイです。
 これ、型番からも判るようにサイズが17インチなのですが、使用する解像度を何にするか、というのには少し迷います。 ゲームをやる時にはVGA(640×480)やSVGA(800×600)のフルスクリーンと、それぞれのゲームに合わせた解像度に自動的にしてくれるので問題ありません。 問題は、通常使用する時の解像度を何にしておくか、というところです。
 XGA(1024×768)は、画面のサイズからすると適当な感じなのですが、今時この解像度ではいかんせん狭過ぎます。 何より、VAIOノートと同じ解像度ですので差別化ができません。
 SXGA(1280×960)も、画面のサイズからするとやはり適当な感じなのですが、縦のピクセル数がちょっと少ないかな、という感じがします。 かといって、もう一つのSXGA(1280×1024)では4:3の比率では無くなってしまうのが何かイマイチ。
 この上の4:3解像度は、標準の解像度の設定ではUXGA(1600×1200)になるのですが、これは画面のサイズからするとかなり細か過ぎて、ドットの僅かな「滲み」も影響し、 その上縦の線が(ちょうど地上アナログ放送のゴーストのように)ダブって表示されるようになってしまったりもして、かなり見にくくなってしまいます。
 という訳で、今までは縦横比の違いには目を瞑り、SXGA(1280×1024)にして使用していたのですが、この「カスタム解像度」の存在を知ったので、 SXGAとUXGAの中間となるSXGA+(1400×1050)に設定してみました。
 手順は、
 「画面のプロパティ」→
 「設定」タブ→
 「詳細設定」→
 「GeForce3」タブ→
 「GeForce3」の下の「スクリーン解像度およびリフレッシュレート」を選択→
 「カスタム解像度およびリフレッシュレート」の「追加」→
 「カスタム解像度」ダイアログで「幅」に1400、「高さ」に1050を入力して「追加」→
 「OK」→
 「画面解像度」のスライダで「1400 x 1050ピクセル」を選択→
 「適用」
 で、見事SXGA+の解像度が使用できるようになりました。
 これは、「コントロールパネルユーザーインターフェイス」で「クラシック NVIDIA Control Panel」を選択しておかないとできないようです (「新しい NVIDIA Control Panel」でもできるのかもしれないのですが、どこでできるのか見つけられませんでした)。
 設定してみますと、一見すると今までのSXGA(1280×1024)とあまり変わらないように見えますが、SXGA用の壁紙CGの上下左右にも余白ができていたりして、 しっかり表示できる領域が広がっている事が判ります。こんな便利な機能を今まで知らずにいたとは…orz
 (追記) どうせなら、と思って、SXGA(1280×960)とUXGA(1600×1200)とのちょうど中間になる1440×1080の解像度も作ってみたのですが、これは何かイマイチでした。 UXGAにした時と同じように、表示が何となくダブっているような感じになってしまって、どうも見にくくなってしまいます。 ホンの少しの違いなのですが、綺麗に表示できる水平・垂直周波数に閾値でもあるのかもしれません。

2007/02/15

 「国民年金からのおしらせ」が来ました。
 何かと思ったら、国民年金の保険料を口座振替で納付する手続きについての案内とその申込書が入っていました。 しかし、案内ではやたらと「口座振替にすれば現金納付よりもお得です」というのを強調しているのですが、書き方が何か変なんですよね。
 例えば、1年度分の保険料を口座振替で前納(つまり一括払い)すれば、「現金で月々保険料を納付した場合に比べ、 年間3,550円の割引となります」と書かれています(文字の装飾もできるだけ再現してみました)。
 でもこれ、何故「1年度分前納」と「月毎納付」とを比較しているんでしょう? 口座振替で1年度分前納するような人は、普通に考えれば、現金納付でも1年度分前納するでしょう。 現金で1年度分前納した時と比較しますと、その差は550円しかないのですが、その数字は案内のどこにも書かれていません。 「お得」になる金額は、全て最も納付金額が多くなる「毎月現金で納付する」場合との差額としてしか記載されていないのです。
 まあ、嘘を書いている訳ではありませんし、少しでも保険料の納付率を上げる為に、 確実にお金を取れる口座振替をちょっとでも「お得」に見えるように書きたくなる気持ちも判らないでもないのですが、いくらなんでもここまでくると、 さすがに「姑息」という気がしてなりません。

 確定申告をします。その1・必要書類を取りに行く。
 今年も所得税の確定申告の時期がやってきました。 私の場合、昨年(2006/01/01〜2006/12/31)中に、株の個人売買で売却益が出ましたので、その分については確定申告を行なわなければなりません。 売却益が20万円以下(未満だったかな?)だった場合とか、証券会社に持っている口座が特定口座(源泉徴収あり)である場合とか、 確定申告を行なわなくてもいい場合というのもありますが、残念ながらそれらの条件にあてはまっていないもので…。 いえ、確かに売却益が20万円以上出ましたけど、TVに出てくるデイトレーダーみたいに、それだけで生活できるほどは儲かってませんよ?(<誰に言い訳してるんだ)。
 という訳で、まずは必要書類を最寄りの税務署に取りに行きました。 書類は、国税庁のホームページからダウンロードする事もできるのですが、プリンタを持っていないので印刷ができません。 普段プリンタを全く使わないので、確定申告の為だけに買うのも勿体ないですし(使用頻度が低いとインクジェットのノズルとか詰まりそうだし)。 国税庁は、やたらと「e-Tax」(国税電子申告・納税システム)を宣伝していますが、導入するまでの手続きやら何やらがやたらと面倒でお金も要りますし、 とても株の個人売買程度で使うモンじゃないようです。
 で、税務署に行くと、明日(16日)から確定申告が始まるとあって、書類の配布を行なうカウンターができていました。 そこで、株の売却の確定申告をしたいと言うと、必要書類を一揃い袋に入れてあるものを渡してくれました。 昔からそうなのか、それとも株の個人売買が盛んになってきてからなのかは判りませんが、あらかじめ袋詰めにして用意している辺りは役所にしては気がきいています。
 袋に入っている書類は、以下の通りです。

  1. 平成□□年分の所得税の申告書B・第一表・第二表
  2. 平成□□年分の所得税の申告書(分離課税用)・第三表
  3. 株式等に係る譲渡所得等の金額の計算明細書・平成 年分の所得税の確定申告書付表(上場株式等に係る譲渡損失の繰越用)
  4. 平成18年分所得税の確定申告の手引き(確定申告書B)
  5. 平成18年分株式等の譲渡所得等の申告のしかた(記載例)
  6. 平成18年中に上場株式等を売却された方へ〜申告手続きのあらまし〜
  7. 税務署からのお知らせ
  8. 国税収納金・整理資金納付書・領収済通知書
 これらの内、提出するのは1〜3です。また、4と5は、国税庁のサイトで公開されている資料と同じもののようです。 あらかじめ、ネット上で必要書類を調べておいたのですが、それと違わず、必要な書類がきちんと一通り揃っているようです(<そりゃそうだ)。
 さて、これから書類の作成です。税金の還付申告ならやった事があるのですが、確定申告は初めてなのでうまくできるかなあ…。

2007/02/22

 確定申告をします。その2・株式等に係る譲渡所得等の金額の計算明細書を書く。
 まず最初に、「平成18年分株式等の譲渡所得等の申告のしかた(記載例)」(以下「申告のしかた」)、 及び「平成18年中に上場株式等を売却された方へ〜申告手続きのあらまし〜」を参考にして、 「株式等に係る譲渡所得等の金額の計算明細書」(以下「計算明細書」)を書きます。 「申告のしかた」の「【事例2】特定口座を利用しているケース」が、私の場合(年の途中で特定口座を開設した為、 2006年分の取引に一般口座と特定口座とが混在している)とちょうど合いましたので、これを参考にする事にします。
 記入にあたって必要なものは、証券会社から送付された「特定口座年間取引報告書」と、2006年分の一般口座における取引履歴です。 一般口座における取引履歴は、証券会社からネットを使ってCSV形式のテキストファイルとしてダウンロードします。 そのファイルを、表計算ソフトに読み込んで色々と計算をします。 もちろん、算盤や電卓でも計算はできますが、やはり表計算ソフトがあれば便利ですし、間違いもしにくくなります。私は、OpenOffice.org Calcを使っています。
 取引履歴を元に、「計算明細書」の2面の「【参考】その他の譲渡した主な株式等の明細」を記入します。 ここでは、「証券業者等ごとにまとめて」一行に記入しますので、私のように証券会社を一社しか利用していない場合は、単純に合計してしまえばいいので簡単です。 取引履歴から、一般口座で売却した分について、株数の合計を「数量」に、売却金額の合計を「譲渡による収入金額」に、それぞれ計算して記入します。
 ただ注意しなければいけないのは、取引履歴には、売却金額から売却時の手数料を引いた「受渡金額」が記載されていますので、それを合計してはいけない事です。 売却金額の合計は、取引履歴の「数量」と「単価」をそれぞれ掛け合わせたものの合計にしなければいけません。 この辺、私の利用している証券会社だけなのか、それとも他の証券会社の取引履歴でも同様なのか、は判りませんが。
 次に、「計算明細書」の1面の「1 所得金額の計算」表を記入します。こちらは、一般口座と特定口座との合計を記入します。
 「譲渡による収入金額@」は、上で計算した一般口座分の「譲渡による収入金額」と、「特定口座年間取引報告書」の「譲渡の対価の額(収入金額)」とを合計して記入します。 「その他の収入A」はありませんので、「小計B」は「譲渡による収入金額@」をそのまま転記します。
 「取得費(取得価額)C」は、ちょっと面倒です。 要するに、一般口座の取引履歴から「買」の分の「受渡金額」を合計し、それと「特定口座年間取引報告書」の「取得費及び譲渡に要した費用の額等」とを足せばいいのですが、 この一般口座分の「受渡金額」を算出するのがちょっと面倒なのです。
 取引履歴には2006年分の売買が全て出てきますので、2006年中に買ったものの、2006年中に売らなかった(と言うか売れなかった)ものも含まれています。 その分は、今回の確定申告の対象外になりますので、計算から除かなければなりません。 幸い、対象外の銘柄が一つだけで、取引件数も少なかったので大した手間にはなりませんでしたが…。
 また、一般口座で取引している銘柄を買い増す際に、うっかり特定口座で買ってしまい、後から一般口座に移しかえたものが幾つかありました。 これは、特定口座の取引履歴から該当する取引を拾い出して計算に加えなければなりません。
 そうして、「2006年中に一般口座で売却した株についての購入履歴」とでもいうものを作り、その「受渡金額」を合計します。 それと「特定口座年間取引報告書」の「取得費及び譲渡に要した費用の額等」とを足して、「取得費(取得価額)C」に記入します。 「収入金額」は売却手数料抜き、「取得費」は購入手数料込み、更に特定口座の場合には売却手数料も込みになっている、という事で、売りと買い、 一般口座と特定口座、という違いで手数料を含めるか含めないかが異なっていて、何か凄い面倒…。
 「譲渡のための委託手数料D」は、一般口座で売却した分の売却手数料の合計を記入します。 これは、2面の「【参考】その他の譲渡した主な株式等の明細」表の「譲渡による収入金額」から、一般口座の取引履歴の「受渡金額」の合計を引いた額になります。 このように、一般口座で売却した分の売却手数料だけを抜き出さなければならないのも何か面倒な所です。
 「E」は何か判りませんが空欄なので、「取得費(取得価額)C」と「譲渡のための委託手数料D」を足して「小計F」に記入します。
 後は簡単で、「小計B」と「小計F」とから、「差引金額H」、「所得金額J」、「繰越控除後の所得金額L」を計算して記入すれば、「計算明細書」は完了です。 私の場合、取引したのは全て上場株式で未公開株は無いし、損失を翌年以降に繰り越す事も、前年から繰り越してくる事もありませんので、まだ簡単な方です。 それでも、やっぱり一般口座の分は何かと面倒くさいですので、これから株取引を始めるという方は、特定口座を開設してからにした方がいいかと思います。 「源泉徴収あり」にしておけば確定申告も必要ありませんが、その場合、年間の取引のトータルで損をしても、個々の取引で売却益が出ていればそこから税が徴収されますので、 還付申告をしないと取られ損になってしまう、というデメリットもあります。 まあ、還付申告は、申告時期が確定申告ほど厳しくありませんので楽と言えば楽なんですが。
 何か疲れましたので今日はここまで。

2007/02/28

 確定申告をします。その3・申告書(第一表・第二表・第三表)を書く。
 前回までの所が出来ていれば、この後はそれほど難しくありません。 「平成18年分所得税の確定申告の手引き(確定申告書B)」(以下「手引き」)と「申告のしかた」とに載っている説明通りに数字を記入し、簡単な計算を行なうだけです。 大まかには、「収入」と「所得」を算出し、そこから「各種控除」を引いて「課税対象所得」を算出し、それを元に「税額」を算出する、となります。
 自営業とかの場合には、この「収入」と「所得」を算出するのがまず大変なんでしょうけど(領収書をかき集めたりとか)、サラリーマンの場合は、 会社から貰える「源泉徴収票」の数字をそのまま写すぐらいなので簡単です。 「各種控除」も、年金や健康保険や生命保険や損害保険や…まあそういうものについては、保険会社やら何やらから「控除証明書」が送付されている筈ですので、 それらを無くしてさえいなければ記載の数字を書き写したり足し算したりするぐらいなので、やはり簡単です。 概ね、第二表にそれぞれの明細を、第一表に合計額を記入するといった感じになります。
 私が失敗したのは、「配当」の「支払通知書」のコピーを取るのを忘れていたものがあった事です。 株の配当金は、企業から「支払通知書」が送付されてきて、それを郵便局に持って行って受け取る事になります(他のやり方もあるのかもしれませんが、 私の場合は全て同様でした)が、「支払通知書」は郵便局に納めてしまいますので、コピー(あるいはメモ)を取っておかないと、 どこから幾ら配当金を受け取ったのか判らなくなってしまいます。 配当金に掛かる税金は、源泉徴収されていますので税金を払い損ねる、という事は無いのですが、収入が少なくて赤字になっていたりした場合に、 還付を受ける為にはその分も一緒に確定申告してしまった方が手間が省けます。 それに気付いてからは「支払通知書」のコピーを取ってから、配当金の受け取りに行く事にしたのですが、コピーを取っていなかった分については、 申告を諦める事にしました…って、まあ還付されたとしてもせいぜい千円程度のものなんですが。
 さて、本題の株式の売買に関する数字については、第三表に先の「計算明細書」から「収入」(株を売却して得た金額)と「所得」(「収入」から、 株を取得する時に要した金額や手数料を引いたもの)を転記し、それから第一表で引ききれなかった「各種控除」を引いて、別に「税額」を算出します。
 この「引ききれなかった」というのは、要するに、第一表の「所得」が少ない為に「所得」−「各種控除」がマイナスになる場合には、 そのマイナスになった分を更に第三表の「所得」から引く、という手順になる事を指しています。 株式の譲渡益(あるいは譲渡損)が「分離課税」になっている為に、こういう手順になっているのだと思います。
 まあこんな感じで、「手引き」通りに「申告書」を埋めていけば出来上がりです。 「申告書」に添付する為に手元から無くなってしまう「控除証明書」等はコピーを取っておいて、後は税務署に提出に行くだけです。 もし不備があったらまた面倒ですが…。
 それにしても、株式の譲渡益の内、一般口座で売却した分については、証明書の類は何も要らないみたいなんですね。「計算明細書」を添付するだけで。 取引が「特定口座」のみの場合は、証券会社から送付された「特定口座年間取引報告書」を添付するのですが、 「一般口座」のみ、あるいは「一般口座」と「特定口座」との両方で取引があった場合には、「計算明細書」の添付しか要求されていません。 これでいいんだろうか、という気はするんですが、まあいいんでしょうね。 確か、一般口座の分は、証券会社から国税庁かどっかに取引の履歴が申告されている、とかどっかに書いてあったような気がしますし、 こちらからは見えない所でちゃんと情報は渡っているのでしょう。そうでないと脱税し放題になっちゃいますし。
 ここまでの所要時間は、概ね4〜5時間といった所でしょうか。 国税庁のホームページにある「確定申告書等作成コーナー」では、必要な数字を入力していけば、 確定申告書の各表がPDF形式で作成され、それを印刷すればそのまま提出できる、なんて事も可能なのですが、前述の通りプリンタを持っていないので私には出来ません。 計算が正しいかどうかの検算には使えますけどね。 それに、入力する為の「収入」や「所得」の金額は、結局自分で算出するしかないので、手間を軽減する為にはさほど役に立たないかも。 あと、例によってIEじゃないと上手く動かないようですし。Firefoxでやると、最後に印刷用のPDFを表示するところで上手くいきませんでした。 もしかしたら、Adobe Readerが8だったのが悪かったのかもしれませんが(推奨環境には7までしか書かれていませんので)。何だかなあ、という感じです。
 という訳で、次は書類の提出になる、という所で、今日はここまで。

2007/03/01

 確定申告をします。その4・書類を提出する。
 郵送で出してもいいのですが、不備があったら嫌なのでやはり持参する事に。 ただ、「その1」で貰った封筒の中に、税務署以外でも受付をしてくれる場所があるらしき事を書いた紙が入っていまして、それによると、 電車かバスでないと行く気にならないような所にある税務署ではなく、歩いて10分もかからない所にあるJAの建物の中でも受付をやっているようなのです。 「らしき」とか「ような」とか曖昧なのは、受付ではなく単に税務相談しかやっていないのではなかろうか、とも受け取れる記述がされているからで、 まあどうせ最寄り駅までの途中にある所なんだし、ダメならそのまま電車に乗って税務署に行けばいいや、と思い、まずはそちらに行ってみました。
 JAの正面入口から少し離れた通用口みたいな所から入って、案内の貼紙の通りに建物の2階に上がりますと、かなり大きめの会議室か集会場みたいな部屋がありまして、 入口には、いかにも近所からちょっと手伝いに来てます、みたいなおばちゃんが受付をしています。 おばちゃんに聞いてみた所、どうやらここで申告の受付もやってくれるそうなので、氏名や住所を受付用紙に記入して番号票を貰います。 部屋の半分ぐらいには、会議室用のよくある長テーブルが並べてあって、そこに20人ぐらいの人が座っていました。 どうやら、この人達が相談を受け付ける税理士の方々のようですが、他にも幾つか会場があるのに、いったいこれだけの人数をどこから揃えてくるのやら。 税理士って、一体何人ぐらいいるものなんでしょうね。
 それはともかく、相手は誰でもいいとの事なので、気の良さそうなおじさんを選んでみました…って、番号票が全然意味無いし。 まあ午後一番で行ったのでまだ相談に来ている人も少なく、税理士さんが空いてたからという事もあるんでしょうけど。
 でもこの税理士さん、株取引の確定申告はやった事がない、とか言い出すし、いきなり他の税理士さんの所に聞きに行ったりするしで、どうも頼りなかったです。 別に内容を検算するでもなく、記載漏れが無いかとか項目の大まかな所が合ってるかとか添付する書類の確認とかぐらいしかしなかったような…。 でもまあ、一応プロの目で見ておかしい所が無いというのが判れば、こちらとしてもとりあえずは安心できるというものです。
 提出したのは、「申告書」の第一表・第二表・第三表、「計算明細書」、{社会|生命|損害}保険料の「控除証明書」類です。 「特定口座年間取引報告書」は出しませんでした。 「申告書」の第一表・第二表・第三表の「控」(これらは3枚複写になっていて、その3枚目が控用として手元に残ります)に印を押してもらって受け取り、申告は完了です。 所要時間は、せいぜい10分ぐらいでしたでしょうか。 来年からは、取引の殆ど全てが特定口座でのものになります(一般口座で去年の内に売り切れなかった銘柄が一つだけありまして…)ので、今年より楽になるでしょう。 これなら、別に源泉徴収ありの特定口座にしなくてもいいかな、という気もします。 源泉徴収だと、やっぱり何か税金を払っている実感が無い気がして…。 日本人が政治に関心を持たないのも、労働者の大半(噂では9割ぐらい?)が所謂サラリーマンで、サラリーマンは源泉徴収で税金を取られてるから納税の実感が薄く、 結果その税金の使い途、すなわち政治にも関心が薄くなってしまってるんじゃないんだろうか、などと埒も無い事を考えてしまったりしなかったり。
 ところで株と言えば、昨日の下げは凄かったです。日経平均がいきなり700円も下がる事があるなんて、と驚きました。 当然、現在保持している銘柄も全部下げ、ウォッチしている銘柄も全部下がっているのを見るのは、ある意味壮観でした(決して「良い意味で」ではありませんが)。 そんな中で、唯一「東映アニメーション」だけが後場に入って一昨日の終値より上げに転じたのが印象的でした。 「東映」が子会社の株を買う、という発表がされてからずっと上げてたのですが、昨日の全面安もものともしないのは、なかなか面白かったです。 この調子で、劇場版「クラナド」も面白い作品に仕上がってくれれば良いのですが(<何の話だ)。

2007/03/17

 ああっ、京都大学さんのネットニュースサービスが大変なことにっ!!
 2006/05/17付に書きましたが、昨年6月にhi-hoのネットニュースサービスが停止されて以降は、 京都大学 ネットニュースサービスを利用させていただいていました。 講読できるグループの数、記事の保存期間の長さ、サーバの安定性等、どれをとっても有料で運営されていた筈のhi-hoのネットニュースサービスより高品質で、 「何故これだけのサービスを無料で提供できるんだろう? さすが国立大学は違うぜ!」などと思っていたものです(<ホントか?)。
 しかし、そのサービスも、上記ページにも告知が出ています通り、今月30日午前10時をもって終了、という事になってしまったようです。 単に一般向けの講読・投稿の環境が無くなる、というだけでなく、記事を配送する処理そのものが停止する、との事なので、 京大サーバを「上流」にしていた所も設定を見直す必要がある…のかな、かな? ニュースサーバを運用した事が無いので、その辺はよく判りません。
 それにしても、これも時代の流れというものなのでしょうか。 実際、有料でサービスを提供しているISPでさえ、ネットニュースサービスを停止する所が相次いでいるようで、「ネットニュース」等のキーワードでググると、 様々なISPのサービス停止のお知らせページが出てきたりします。 hi-hoが止めた時にも思ったのですが、そういう所って、利用料金(多分殆どが固定の月額料金制だと思うのですが)を値下げしたりしているんでしょうか。 サービスのメニューが減ったのだから、その分値下げしてしかるべきだと思うのですが、hi-hoはしなかったなあ… まあ、12Mコースを安くしたのがその一環なのかもしれませんが。
 さて、今後の選択肢としては、以下の5つがあります。

  1. 公開されている他のニュースサーバに引っ越す。
     上記のページの最後にも、幾つか「公開ネットニュースサービス等」として紹介されていますが、そういう所を利用できれば一番良いですね。 ただ、京大さんのように、無料でとなるとなかなか難しいかも。
  2. Googleグループを利用する。
     Googleでも、ネットニュースの講読と投稿ができるようになっています。 最近は、以前のように文字化けする事もあまり無いようですが、いかんせんWebブラウザベースなのでイマイチ使い勝手が悪いのが難点です。
  3. まだネットニュースサービスを行なっているISPに引っ越す。
     So-net等、一部のISPでは、まだネットニュースサービスを提供しているようです。 しかし、最近の傾向を見ていますと、「引っ越した途端にサービス停止」という事になりかねません。かなりリスクが高いです。
  4. 自分でニュースサーバを立てる。
     …まあ不可能ではありませんが、ノウハウも無いしなあ…。
  5. ネットニュースの利用そのものを止める。
     ある意味、一番安価・安心・確実、かつ安易な選択肢であります。読むだけならGoogleグループを使うのでもまあ何とかなりますし。 ただ、感情的には最もハードルの高い選択肢かも。
 まあ、3や4は、自分の今の状況ではあまり現実的な選択肢ではありませんので、他の3つのどれかになる事でしょう。 京大さんのサービス終了まであと2週間、よく考えてみる事にしましょうか。
 何はともあれ、今までサービスを提供していただいた京大の管理者の皆様に感謝いたします。どうもありがとうございました。

2007/03/18

 アクセスカウンタ6,000突破おめでたう記念。
 いつもながらどこのどなたが見てくださっているのか判りませんが(<だからアクセス解析は(以下略))、見て下さった方・見て下さっている方、 どうもありがとうございます。
 さて、いつものようにアクセスカウンタの増加具合を振り返ってみます。

 2,000→3,000は6ヶ月半、3,000→4,000は5ヶ月、4,000→5,000も5ヶ月、と来ていまして、今回5,000→6,000も概ね5ヶ月、という事で、これはつまり、 一言で言うと「頭打ち」という事ですね。前回が5ヶ月弱で、今回が5ヶ月強という事は、むしろ下降に転じたと言った方がいいかもしれません。
 まあ、ネットの片隅でひっそりと、というのが気に入っていますので、このぐらいがちょうど良いのかもしれません。
 それでは、今後もよろしくお願いいたします。

2007/03/26

 ああっ、松下さんのhi-hoが大変なことにっ!!
 /.Jの記事(あちらでは「タレコミ」と言うらしい)で知ったのですが、一部のマスコミで、 松下電器がhi-hoをIIJに売却してネット事業から撤退する、という報道がされたそうです。 現時点では、hi-hoのサイトには「現時点では、具体的なことは決まっておりません」という、 味もそっけもない「お知らせ」が上がっているのみで、「撤退」そのものが決まっていないのか、それとも「撤退」そのものは決まっていて具体的な予定が決まっていないのか、 今一つ判断がつきません(松下電器のサイトには、現時点ではこの件について何も上げられていないようです)。 報道したのが日経新聞だけなら、「ああ、いつもの先走り記事か」ぐらいに思うのですが、NHKを含めた複数のマスコミで報道されたとなりますと、 やや真実味が上がるような気がします。とりあえず、今後の展開を注目したいと思います。
 ちなみに、私は今「まとめてADSL-eコース 12M限定サービス」に加入しています。 これには、「違約金について」という項目があり、
「本コースは最低利用期間として本コースご利用開始の翌月から12ヶ月、本コースをご利用いただくことを条件に適用します。最低利用期間を満たさずに適用コースを解約(hi-hoを退会、またはコース変更)される場合は、違約金5,250円(税込)が発生します。」
 とされています。
 これはつまり、サービスを提供する側にも最低1年間はサービスを維持し続ける義務がある、という事になるのではないかと思うのですが、もし、 今回の「撤退」報道が事実でサービスが打ち切られたりした場合には、こちらが違約金を請求できる事になるんでしょうか…?

2007/03/29

 hi-hoのIIJへの売却が正式に発表されました。
 で、結局報道された通りになりましたとさ。

今後のサービス提供について
IIJとパナソニック ネットワークサービシズ(株)、ISP関連事業の譲渡で合意

 とりあえず、
「現在、お客様にご利用いただいている接続コース及び料金、メールアドレス、各種オプションサービス等につきましては、新会社に引き継がれましても、一切変更はございません。」
 となっていますので一安心といったところではありますが、今後はどうなるでしょうか。 少なくとも今のままでは、新規加入者数は減少していくでしょうし、既存の加入者も離れていくでしょう。 加入者が減少すれば採算性も悪化、やがてはサービス終了という事にもなりかねません。言わばジリ貧です。 それを防ぐ為には、既存の加入者を引き止め、新規加入者を呼び込めるようなより魅力的なサービスを提供していかなければならなくなるのではないでしょうか。 今後の動きに注目したいと思います。

2007/04/01

 へ〜んだ〜 きみのちょうしが わ〜るい〜。STB編 また×10。
 CATVのSTB・TZ-DCH500で、また「予約の警告」が出ました。内容は、2007/02/10付で出たものと同じ、録画した番組がBSフジの「蟲師」なのも同じです。 リアルタイムで視聴していましたが、特に問題があったようには見えなかったのも同じ。 原因不明、実際の録画には特に問題無し、忘れた頃に出てくる、と、何か非常に気味が悪い現象です。 使用を始めてから約2年半になりますので、もしかしてどこかの部品がへたってきたのかもしれません。 そう言えば、最近STBで観ているもの、特にBSデジタルの番組でブロックノイズが出る事が増えてきたような気もします。 デコーダ用のチップがおかしくなってきたのかも(そーゆー事があり得るのかどうかは知りませんが)。

2007/04/06

 セガがサターンとドリームキャストの有償修理終了を発表しました。
 もう一週間前になりますが、セガが、ゲーム機のセガサターンとドリームキャスト(ドリキャス)の有償修理を、今年9月28日到着受付分をもって終了する、 と発表しました。 ドリキャスは、最終出荷が2001/12/07だったそうで(その後もリサイクル版──初期不良で返品されたものを修理してほぼ新品と同等にして販売していた物──があった筈)、 およそ6年間で修理も出来なくなる事になります。 ドリキャスより前に最終出荷が終わっていた筈のサターンと同時、というのが少し不満ではありますが、まあしょうがないかもしれません。
 家にも、サターン(白バージョン)とドリキャスの両方がありますが、どちらにもまだまだ積みゲーが残っていて、正直言って修理も出来なくなるのは困るのですが、 その時はまあ潔く諦めるしか無いのかも。中古品を買おうにも、例のPSE法の絡みで店では販売していないかもしれませんし。
 でも、ドリキャス用のソフトって、未だに新作が発売されてたりするんですよね〜。 不思議ふしぎぃ(<やめぃ)。

 松下電器が新しいHDDレコーダー機能付のCATV用STBを発表しました。
 先日、松下電器産業株式会社 パナソニック システムソリュ−ションズ社が、250GBのHDDを搭載し、デジタル放送のダブル録画に対応したCATV用STB・TZ-DCH2800/2810を、 6月から発売を開始する事を発表しました。
 今までのTZ-DCH2000と比べると、地デジのパススルー方式に対応(って、2000では対応してなかったのか…)とか、100BASE-TXのLAN端子装備の機種があるとか、 「探して毎回予約」機能が付いたとか、色々とバージョンアップされているようです。 特に最後の「探して毎回予約」は、今までのTZ-DCH2000、及びHDDレコーダー機能の無いTZ-DCH500等にあった、「毎週」や「月〜金」のような予約をしようとすると、 自動的に「プログラム予約」になってしまって個々の番組とのリンクが切れてしまい、放送時刻の変更に追従出来なくなる、という欠点を解消するものとして期待出来ます。 ほぼリアルタイムでEPGが更新されるデジタル放送なのに、この欠点のせいで、 毎週放映されるアニメとかアニメとかアニメとか(<おい)の録画予約をプログラム予約にできずに、結局毎回「番組予約」で録画予約を入れざるを得ない、 という不便な事になってしまっているので。まあ、どのぐらい使い物になるのかはまだ判りませんが。
 と言うのも、「探して毎回予約」の説明を読むと、「番組表データの放送チャンネル、時間帯、番組名から次回の放送を自動的に検索」する、と書いてあるのですね。 この内、「放送チャンネル」と「番組名」はまあ良いとしても、「時間帯」っていうのは何なんでしょう。 もしかして、次回の録画予約を設定する時に、今回の放送時間を基準にして前後数時間の間でしか検索しない、とかいう事なんでしょうか。 もしそんな事をしたら、放映曜日が変わったり、あるいはサンテレビがよくやるようにプロ野球中継が4時間も5時間も延長されて大幅に放映時刻が変わったりすると、 とても対応出来ないような気がするのですが…まさか、そんな間抜けな仕様にはなっていないでしょうねぇ…なっていないといいなあ。
 て言うか、そもそも何故「番組名」や「時間帯」が未だに検索のキーになるのかがよく判りません。 そんな曖昧なものをキーにしなくても、番組一つ一つに一意のID番号を付ければ簡単なんじゃないんでしょうか。 そのID番号に、「放送チャンネル」と、話数を示す枝番と、本放送か再放送か(あるいはリピート放送の回数)を示す枝番とを組み合わせれば、 連続する番組を次々に検索して録画予約を行なう、なんて簡単に出来そうな気がするんですが…。 まさか、デジタル放送のEPGデータには、そういった個々の番組を一意に決定出来るキーは入っていないんでしょうか。 だとしたら、その仕様を決めた人はかなり間抜けな人だったとしか思えないんですが…まさかまさか、そんな事はないですよねぇ…ないといいなあ。
 何にせよ、TZ-DCH2000への乗り換えを早まらなくて幸いでした。 家で加入しているケーブルテレビ局が、何時からTZ-DCH2800/2810の提供に切り替えるのかは判りませんが、少なくとも現行より良さそうな新機種が発表された以上、 いつかはそちらに移行するでしょうし。
 でも、もしこれを導入したら、RD-XS43のW録と合わせて、「ダブルW録」になるんですよねえ…。 まだ稼働しているVTRと合わせると、同時録画可能数が現在の3つから5つに増える事になってしまいます。 今以上に録画する番組を増やしてどーする、という気もしないでもないですが…うーむ。

2007/04/12

 選挙公報と国民投票法案と。
 この前の日曜日は、統一地方選挙という事で、私の住んでいる所でも首長選挙こそありませんでしたが、議会議員選挙はありました。 残念ながら、私が投票した人は落選してしまいましたが、当選してほしくなかった人もどうやら落選したようなので、まあ引き分けという感じでしょうか。
 さて、候補者について知るには、選挙公報を見るか、政見放送を見るか、最近ではネットで候補者について検索してみる、等の方法があるかと思います。 ポスターは、顔と名前しか判りませんから、せいぜいどんな人が立候補しているかを知るぐらいにしか役に立ちません。 その候補者がどんな意見を持っているのかを知るには、やはり選挙公報か政見放送を見ないと判らない訳です。ネットで判る情報は、所詮過去のものでしかありませんし。 まあ、今までどんな事をしてきたのかを知る事も、全く意味が無い事ではないですが、やはりこれから何をしようとしているのか、の方が大事だと思います。
 で、政見放送については、最近では動画投稿サイトに政見放送の映像が流されたり選挙管理委員会が削除要請を出したり等という話もあったりしますが、 残念ながら、首長選挙以外では政見放送は行なわれないようです。
 一方の選挙公報なのですが、通常は新聞を講読していると一緒に配布されたりするものなんでしょうが、あいにく家では新聞を講読していません。 2005/11/27付の大阪市長選挙の時にも書きましたが、家では新聞を講読するのを止めて以来、一度も選挙公報が配布された事が無いのです。
 それで、今回は大阪府選挙管理委員会にメールで問い合わせてみました。回答は、以下の通りでした。

 大阪府議会議員選挙における選挙公報は、「大阪府議会議員選挙公報発行に関する条例」(昭和29年3月31日大阪府条例第11号)により、市町村の選挙管理委員会が、選挙人名簿に登録されたものの属する各世帯に対して、選挙の期日の前日までに配布しなければならないこととなっています。
 大阪市内の各戸に対しては、委託業者から4月2〜4日にかけて配布されている旨の報告を大阪市選挙管理委員会から受けておりますが、万が一配布漏れがあった場合には、急ぎご自宅までお届けする体制を組んでおります。

 …おいおい、「委託業者から〜(中略)〜受けております」の所は、笑う所でしょうか?  これは要するに、委託業者が嘘をついているか、大阪市選挙管理委員会が嘘をついているか、あるいは確かに配布されたかどうかを誰もチェックしていないか、 のどれかという事でしょうか。いずれにしても、何か頭が割れるように痛い話なんですが。
 それでは、という事で大阪市選挙管理委員会に問い合わせてみようと思ったのですが、 こちらにはメールで問い合わせられる窓口が無いようです。なので、何か面倒になって止めてしまいました。 どうせ、またすぐに参議院選挙がある筈ですので、今度は投票日に間に合うタイミングで問い合わせてみようかと思います。
 それにしても、この仕事のいい加減さは何なんでしょう。 きちんと配布しない「委託業者」も、その仕事の結果をちゃんとチェックしていない選挙管理委員会も、こんないい加減な仕事で給料を(それも税金から)貰っている、 というのは困ったものです。
 そもそも、選挙公報なんていい加減ネット上で見る事ができるようにしてもいい筈なんですが。 立候補者が個別に行なう選挙活動とは異なる訳ですし、紙の選挙公報をスキャンしてPDFか何かにして選挙管理委員会のサイトに載せる、程度の事が何故出来ないんでしょう。 2000年に、当時の森首相が「e-Japan構想」を掲げてから既に7年。当時生まれた子供が小学校に入学しようか、という程の年月が経過したというのに、未だにこのありさま。
 そう言えば、上記の大阪府選挙管理委員会からの回答メールにもおかしい所がありました。 上記の回答メールの前に、「市町村 選挙G would like to recall the message, "選挙公報について".」とだけ本文に書かれたメールが2通届いており、 更にその前に、回答メールと少しだけ文面の異なるメールがもう1通届いているのです。 これはつまり、回答メールを一度送信し、文面を直したメールをもう一度送信しようとして、その前に初めの回答メールを取り消そうとした(それも2回)、 という事なんでしょうか。 送信したメールの取消なんて、出来る場合と出来ない場合があって、イントラネットならともかくインターネットでは出来ない場合が多い、という事も知らないのでしょうか。 この程度のレベルの人が、メールによる問い合わせ窓口の担当をしているぐらいなら、選挙公報のネット公開なんて何時まで経っても実現できないような気が…。
 で、話は変わるのですが、投票と言えば今一番の注目が「国民投票法案」 (正式には「日本国憲法の改正手続に関する法律案」)です。 何か、与党が今週中の成立を目指す、とか言って明日にも衆議院で成立してしまいそうな勢いなんですが、マスコミは今になってようやく採り上げ始めているようです。
 こんな、もう今日明日にも決まってしまう、という時になってようやく採り上げ始めるなんて、よほど国民に知られたらまずい法案になっているのではないか、 と疑りたくなってしまいます。 まあ、マスコミが法律の内容について改正や成立が終わってから大きく採り上げる、というのは今に始まった事ではありませんが(道交法の改正なんかもそうですね)、 これだけ国民に影響の大きな法律なんですから、もっと前から、その内容について大きく採り上げるべきなのではないのでしょうか。 特にNHKは、与党案・野党案それぞれについて、どんな内容で、どこが違っていて、どの辺が問題になりそうか、という辺りを、 「クローズアップ現代」や「NHKスペシャル」等できちんと専用の枠を取って報道するべきだと思うのですが。 たかがプロ野球選手の可能性がどうとかなんてやってる場合じゃないでしょうに。
 さて、この「国民投票法案」にも、選挙公報に相当する「国民投票公報」というものが規定されていますが、その配布については、第十九条の4項で 「公職選挙法第百七十条第一項本文及び第二項の規定は、国民投票公報の配布について準用する」と書かれています。 要するに、選挙公報と同じやり方で配布するという事なので、今のままではネットで公開される事もなさそうですし、また、配布されない家庭が発生する事もあり得ます。 大丈夫なんでしょうかねぇ。
 また、第百六条に「投票日前の国民投票運動のための広告放送の制限」について書かれていますが、ネットについては何も規定が無いようです。 更に、次の第百七条の「政党等による放送及び新聞広告」においても、ラジオ、テレビ、新聞についてのみで、ネットについては記載がありません。 これは、ネットでは何をしてもいい、という事ではなく、ネットについては何も考えられていない、という事なのではないかという気がします。

2007/04/14

 へ〜んだ〜 きみのちょうしが わ〜るい〜。HDD&DVDレコーダー編。その5。
 2007/02/12付で、RD-XS43のレンズクリーニングを行なったらDVDドライブの調子が戻った、等と書きましたが、とうとうお亡くなりになってしまったようです。 DVD-RAMを入れても、普通のDVDビデオのディスクを入れても、ディスクを全く認識しなくなってしまいました。
 お亡くなりになってしまった時にやった事は以下の通りです。

  1. 以前録画してあったDVD-RAM(ライトプロテクト状態)を挿入した。
  2. 画面上の「LOADING」アイコンが数分間点滅した後消えた。しかし、本体のディスクの識別ランプが点いていない。 DVDに切り替えて「見るナビ」で見ても、「表示する内容がありません」というダイアログが出るだけ。
  3. DVD-RAMを取り出し、DVDビデオのディスクを挿入したが症状は変わらず。
  4. DVDビデオのディスクを取り出し、クリーニングディスクを挿入したが症状は変わらず。
  5. クリーニングディスクを取り出し、一度電源OFF。数分おいてから電源ONして上記の各操作を繰り返すが症状は変わらず。
  6. 再度電源OFF。十数分おいてから電源ONして、新品のDVD-RAMを挿入したが症状は変わらず。
 という感じで、結局DVDドライブに入れたディスクを全く認識できなくなってしまったようなのです。 操作に使用したディスクは全て、他のDVDプレイヤーやPCのDVDドライブではきちんと認識され、内容の再生も問題無く行なえます。 これは、もう修理に出すしかないようです。
 しかし、何故よりによってこの一番忙しい時期に…。まあ、HDDドライブに限れば全く問題無さそうなので、今期の新番組の処理が一段落したら修理を呼ぶ事にしましょうか。 「購入後1年超でも芝ドライブは無料交換の様です」という話もあるみたいですし。
 でも、HDDの内容が消えたりしたら困りますねぇ…。DVDドライブが逝っちゃってるという事は、ダビングして保存しておく事も出来ない訳で。 「Virtual RD」を使ってPCに保存する、という手もありますが、うーん…そこまでして保存しておきたいものも無いし。 と言うか、そもそも今RD-XS43に入っているタイトルを全てダビング出来るほど、PCのHDDに空きが無いし(爆)。 一応、DVDドライブの交換だけならHDDの内容に影響は無いらしいのですが、大丈夫と思ってていざ内容が飛んだりしたらショックが大きいですし…。 まあ、とりあえず「どのタイトルも1回は観た」状態にするしかないですね。まだ観ていないタイトルもいっぱいあるので。 いざとなれば、RDをもう一台中古ででも買ってきて、「ネットdeダビング」を利用して全部移してしまうという手もありますが。 と言うか、修理するより中古をもう一台買う方が安かったりして。うじゃうじゃ。

2007/04/22

 へ〜んだ〜 きみのちょうしが わ〜るい〜。STB編 また×11。
 CATVのSTB・TZ-DCH500で、また予約録画に失敗しました。今回は、2006/05/20、2006/11/01、2007/01/03に発生したものと同じ「選局操作に失敗」という奴です。 失敗したのは、テレビ大阪の地デジの「ハヤテのごとく!」と、BS-iの「機動戦士ガンダム 第08MS小隊」の2つです。 この2つは時間が連続しているのですが、2つとも実行結果が同じでした。 当然、録画されていた映像は真っ黒。また、録画が真っ黒なのに気付いてSTBの電源を入れてみても、電源ランプがON状態の緑色になるのに、映像も音声も出ない所も同じです。 これも結局リセットボタンを押したら復活しましたが。
 よく判らないのは、「ハヤテのごとく!」の前の、同じテレビ大阪の地デジの「天元突破グレンラガン」はちゃんと録画できている事です。 また、過去3回の失敗が「プログラム予約」だったのに対して、今回は2つとも「番組予約」だった事も気になります。 何か、また再現する状況が違ってしまうとは…困ったものです。
 ちなみに、STBのステータスは変わらず「0050-1030」です。一応、その下にも何か2つ書いてありますが、それらは「00F00-00000」「00000-d8000」となっています。 意味は判りませんが…。
 それにしても、BSジャパンで後から補完できる「グレンラガン」が成功して、後から補完できない「ハヤテのごとく!」と「第08MS小隊」が失敗する、って…。 バグと言うには、何か狙って嫌がらせをしているとしか思えません。
 (追記) 「ハヤテのごとく!」は、今週からBSジャパンでも放映が始まるようで、今日録画に失敗した回も補完が出来そうです…って、そちらでも録画に失敗したらかないませんが。 その後、CATVの日テレG+の「MotoGP」も、間に挟んだBSフジの「レ・ミゼラブル 少女コゼット」も、普通に録画に成功しました。 直接観ている時には成功して、そうでない時には失敗するとは、やはり不具合じゃなくて嫌がらせをされているのかも…。

2007/04/24

 ああっ、デジタル放送さんのコピーワンスが大変な事に!
 先日、スラッシュドットジャパンのタレコミ(記事)経由で知った話なのですが、

Teck-On!の記事「コピーワンス問題,『回数限定で1世代のみコピー可』の方針を確認,焦点はコピーの回数に」

 というような事があったようです。もちろん、これはまだ決定事項でも何でもありませんが、それにしても、議論が何か変な方向に進んでいるような臭いがプンプンします。 まあ、ソースが日経なので、正しく伝えているかどうかは甚だ疑問なのですが。 肝心の 情報通信審議会のデジタル・コンテンツの流通の促進等に関する検討委員会のページには、その4月18日の会合に関するものは、 まだ議事録も何も掲載されていないようですし(と言うか、1月末の回から議事録が上がっていないんですが…纏めるのが遅過ぎじゃないでしょうか)。
 しかしこれ、アナログ停波まであと4年しかないというこの時期に、いったい何を言い出すんでしょうね。 特に、提案内容の「(3)現行機器を対象にするのではなく,一定期間後に新たな機能として実現する」っていうのは、もう頭のネジが抜けているとしか思えません。 ただでさえ、国民に、アナログにしか対応していないテレビやVTR等の買い換えや、デジタルチューナーの買い増し等を強制しようとしているくせに、このうえ更に、 現行のデジタル対応の機器まで買い直させようというのでしょうか。 この方針を提示した慶応大学教授の村井純氏という人には、「物を大切にしよう」という考えが全く無いんでしょうかね。
 そういう、いち庶民としての素朴な(?)不満を横に置いたとしても、今の段階で現行機器を無視した方針を提示する、っていうのはどうなんでしょう。 仮に、この方針が7月に予定されている情報通信審議会への報告のとりまとめとして決定したとして、更に情報通信審議会の決定も必要になる訳ですよね。 当然、実際に機器を製造するメーカーの同意なり何なりも取らないといけないでしょうし。 そこから、実際の製品化に向けての仕様なり規格なりを決めて、実際に製品が量産化・販売されるまで、いったいどのくらいの時間が必要になるんでしょうか。 4年後のアナログ停波に間に合うのでしょうか。仮に間に合ったとしても、消費者が充分選択できるような数の品揃えができるのでしょうか。 それとも、アナログ停波に間に合わせる気なんか元から無くて、とりあえず消費者は現行の規格の製品を買っとけと。 新しい規格で製品が出揃ったらまた買い替えろと、こうおっしゃる訳ですか?この教授は。 それで、「アナログ放送からデジタル放送への移行に向けて,視聴者の理解が大切」という点を踏まえた、等とおっしゃる訳ですか。
 どうもこの方針って、いったいどちらの方向を向いているのか、サッパリ理解できないんですけど。 視聴者・消費者からすると、今のコピーワンスより余計にややこしくなるだけで、大したメリットにならないような気がしますし、 機器メーカーにとっても、プログラムが更に複雑になったり、ユーザーサポートが大変になったりするだけで良い事が無いように思えますし、 コンテンツホルダーにとっても、現状と比較して何かメリットが増えるような感じでもありませんし。これで、誰が得をするんでしょうか。 「日経エレクトロニクス」4月9日号の記事には、 やはりこの教授の言として「残念ながら全員が満足するものにはならない」とありますが、むしろ、「誰も満足できないものにしかなっていない」ようにしか見えないのは、 気のせいなんでしょうか。 小寺さんあたりがITmediaのコラムとかで判り易く説明してくれないでしょうかね。 この方針が実現された時、いったい誰が満足するのか、そして規格変更やら何やらにかかるコストに見合うだけのメリットがあるのかどうかを。 まさか、この教授一人だけ満足して終わり、って事はないでしょうが。
 一つ確かな事は、これでまた私の(デジタル対応機器に対する)購買意欲が減少した、という事です。それもざっくりと。 リムーバブル・メディアへの保存が現在のアナログ機器より不便になるのであれば、もはやその保存自体をする気にならないでしょうから。 結局、タイムシフトしか必要無い(リムーバブル・メディアへの保存を考えない)のであれば、それこそ、CATVのHDDレコーダー内蔵STBで充分ですし。
 ところでこの記事、日本語が何かおかしい気がします。「村井純氏は『〜(中略)〜』とする方針が示された。」って、何じゃこりゃ?みたいな文ですね。 正しくは、「村井純氏は『〜(中略)〜』とする方針を示した。」、あるいは「村井純氏から『〜(中略)〜』とする方針が示された。」でしょうに。

2007/05/15

 Norton AntiVirus 2007を導入しました。
 Dimension8100で使用していたアンチウイルスソフトの「Norton AntiVirus 2004」(以下NAV2004)が、更新期限切れになってしまいました。 できれば更新期限の延長で対処したかったのですが、あいにくこのバージョンはもう延長ができず、バージョンアップするしかないようです。
 仕方がないので、最新版の「Norton AntiVirus 2007」(以下NAV2007)にバージョンアップする事にしました。 シマンテックストアでダウンロード版(4,725円)を購入しようかと思ったのですが、よく調べてみますと、「特別優待版」のパッケージを店頭で買う方が安い事が判り、 ついでがあった時に寄ったヨドバシカメラで購入。割り引きとポイント利用とで3,894円也。 一応、シマンテック製品を含む他のアンチウイルスソフトのユーザーが「特別優待」の対象になっていますが、購入時にその他製品のパッケージの提示が求められるでもなく、 またインストール時に他製品のメディアが要求されるでもない、そもそもNAV2007のインストール前にはそれらの他製品をアンインストールする事が指示されているという、 「別に他製品を使ってなくてもいいんじゃないのか?」という代物なので、何が「特別優待」なのかは謎です。
 Nortonシリーズのパッケージというと、今までのは分厚い月刊コミック誌ぐらいあるバカでかい箱に、薄っぺらいマニュアルやCDが入っているだけのスカスカな物でしたが、 NAV2007のパッケージは、DVDのトールケースを2つ重ねたぐらいの大きさになってかなりマシな物になっています。 まあスカスカなのは変わりませんけど。
 このNAV2007、某所のユーザーレビューでは「旧版より軽くなった」と書かれていたので購入に踏み切ったのですが、その後、某掲示板では「激重」とか書かれていたりして、 何か今一つ不安です。とりあえず、「システムの完全スキャン」に掛かる時間と、ベンチマークの結果とを比較してみたいと思います。 当然ですが、「システムの完全スキャン」とベンチマークの実行中は、他の操作をしないようにしました。
 NAV2004では、スキャン時間が4時間9分2秒(14,942秒)・スキャンしたファイルが1,158,219(<100万超って…何でこんなにファイルがあるの…?)で約77.5ファイル/秒、 「HDBENCH Ver.3.40 beta 6」(以下HDBENCH)での“ALL”のスコアが35,656でした。
 NAV2004をアンインストールした状態でのHDBENCHでの“ALL”のスコアは、35,845になりました。 NAV2004使用時とあまり変わらず殆ど誤差の範囲内のような気がしますが、もしかして、NAVってHDBENCHのスコアには影響が無いのでしょうか。 他のベンチマーク(PCMarkとか)だとまた違うかも。 ちなみに、この時点でのログイン直後のタスクマネージャによるページファイル使用量は、205MBになっています (NAV2004使用時の使用量は、確認しておくのを忘れてました)。
 さて、いよいよNAV2007のインストールです。
 NAV2007のCDをセットするとインストーラが起動し、プロダクトキーの入力、インストール先フォルダの設定に続いて、お約束のインストール前のスキャンを実行します。 更に、アクティブ化のダイアログが表示された後に「Nortonアカウント」のダイアログが表示されました。
 この「Nortonアカウント」というのは、今まで使っていたNorton製品では存在しなかったものです(NAV2006にあったかもしれませんが、それは使っていませんでした)。 ダイアログの説明では、これはプロダクトキーを保存するもので、作成すると「どこからでも製品やアカウント情報を管理できる」 「製品の最新版をダウンロードする」「Norton製品を簡単に再インストールできる」が自由にできるようになるそうです。 ダイアログにある「よく寄せられる質問」をクリックすると表示される問答集のページにも、「なぜNortonアカウントが必要ですか?」に対して、 「Norton製品のすべての情報を1カ所に保存するうえで最高の方法です」「製品の再インストールや最新版のダウンロードが簡単になります」とあるだけで、 別に情報を1カ所に保存したいとも、再インストールや最新版のダウンロードが難しいとも思っていない私には、全く必要性が判りませんでした。 「Nortonアカウントを作成しないと○○ができない」→「だから作成が必須である」という説明が全く無いのです。
 なので、もしかしたら作成しなくても良いのかな、と思って、試しにダイアログに何も入力せずに「次へ」ボタンを押したら、 必須項目への入力を求めるメッセージが表示されてダメ。 それではと、「Nortonアカウントの作成」を選択して「次へ」ボタンを押すと、今度は何か表示が不完全なダイアログが表示されてそれっきりになってしまいました。 メッセージが途中で途切れていて、最後の所には「<span」とまるでWebページの表示が途中で切れてしまったようなものになり、 「戻る」や「次へ」等のボタンもありません。もしかして、必須項目への入力がされていない場合の例外処理をちゃんと実装していないのでしょうか。
 そのまま30分ほど放っておいても何も変化が無いですし、タイトルバーの「×」ボタンやメニューの「閉じる」等も無効になっているので、どうしようもありません。 仕方がないので、「Alt」+「F4」で終了させて、デスクトップに作成されたNAV2007のアイコンから起動しました。 どうやら、インストールそのものは、正常に完了しているようです。
 起動したNAV2007の画面には、「設定が未完了」とありまして、「設定を完了するには『続行』をクリックします」と書かれています。 その「続行」の所をクリックしますと、先ほどと同じ「Nortonアカウント」のダイアログが表示されました。 試しに、また「Nortonアカウントの作成」を選択しただけで何も入力せずに「次へ」ボタンを押すと、やっぱりまたあの不完全なダイアログが(<もういいって)。 何かもう、このいい加減な実装を見て「使うのやめようか」と思いましたが、せっかく買ったものを使わずに捨てるのも癪ですので、我慢して続行しました。
 とりあえず、必須入力になっているものだけを入力して次に進むと、これもまたお約束のLiveUpdateが始まりましたので実行します。 その間に、Nortonアカウントの作成で入力したメールアドレスに、アカウントの作成完了通知が届いたのですが、これがまたHTMLメールなんですね。 私は、Plain Textのメールしか扱えないメーラー(AL-Mail32)を使っていますので、それで見ると改行はされてないわ、ヘッダに空行が入っていて分断されてるわで、 パッと見ではまるでSPAMメールみたいに見えます。 内容も、「何でこんなのにHTMLが必要なんだ?」と思うようなものでしかなく、HTMLメールにする必然性がサッパリ理解できません。 何かもう、このいい加減なメールを見て「使うのやめようか」と(以下略)。
 しかしこの「Nortonアカウント」というのは、どうやらシマンテック側のサーバでユーザ情報を保存・管理しているようです。 それはまだしも、再インストールまでそこで管理されてしまうという事は、今までのように、OSを再インストールしたら更新期限がクリアされてまた1年間使えるようになる、 という技が使えなくなるという事なんでしょうか。 まあ、OSの再インストールなんて滅多にやりませんしやりたくもありませんが、今まで出来た事が出来なくなる(かもしれない)というのは、 あまり気持ちが良いものではありません。
 更にぐっと我慢して、LiveUpdateの完了を待ちます。 さすがに最初は更新される項目がたくさんあって、10分ぐらい掛かりましたが無事に完了、システムの再起動を行ないます。
 今までのはタスクトレイにアイコンが表示されていましたが、NAV2007ではタスクバーの右端(タスクトレイのすぐ左)に何やら「!」の付いたアイコンらしき物が。 これ、タスクトレイのアイコンでも、タスクバーのアプリケーションを示すボタンでもない、何か中途半端な物なのですが、何なんでしょうね。 Windowsの標準のアイテムなんでしょうか。一応、右クリックで表示されるメニューでタスクトレイに入れる事が出来たのですが。初めからそうしとけ、みたいな感じです。 とりあえずクリックしますと、NAV2007のウインドウが開いて、注意が必要な項目に「▲」が付いています。
 でも、このウインドウの表示、今までのNAV2004やNAV2005に比べると、何かごちゃごちゃしているというか、判りにくい感じがします。
 例えば、注意が必要な項目として「システムの完全スキャン」がありましたが、NAV2004ではその項目名をクリックすると「今すぐにスキャン」ボタンが表示され、 そのままスキャンを実行する事ができました。 でもNAV2007では項目名をクリックする事が出来なくて、タブを切り替えて「スキャン」をクリックして「システムの完全スキャン」をクリックして、 という手順になっています。何かひと手間増えてしまっている上に、今一つ直感的に操作できないインターフェースになってしまっているような…。 ウインドウの左端には、「要注意」とあって「今すぐに解決」というボタンがあるのですが、何かこれを押したらいらん事までされそうで。 「▲」が付いている項目には、他にも「Windowsの自動更新」というのもあったりして、何がどう解決されるのか判りませんし。 押した途端に何かがされるのか、1クッション確認を挟むのかも判りません。マニュアルにも、このボタンを押したら何が行なわれるのか、具体的な記述がありません。 こういう、何をするのか明確に判らないボタンを設けても、あまり意味が無いように思うのですが。何かもう、この変なUIを見て(以下略)。
 気を取り直して、とにかく「システムの完全スキャン」を実行しました。 スキャン時間は5時間6分22秒(18,382秒)・スキャンしたファイルが1,181,564(<何か20,000ぐらい増えてるんですけど…?)で約64.3ファイル/秒…って、 パフォーマンス悪くなってるんですけど…orz
 結果としては、「確認が必要な項目があります」として、「要確認」の項目が1と出ています。 「要確認」のリストを見ると、「Tracking Cookieを検出しました」となっています。
 「Tracking Cookie」というのは、シマンテックの説明によると、「特定のWebサイトを訪れた時にコンピュータシステム上に保存される少量の情報」とあります。 また、影響度は「低レベル」となっており、これは「Web参照の活動や個人情報を追跡する可能性があるけれどもその情報を他社には送信しないことを意味する」とあります。 「なかには、個人情報を含むことができたり」等とも書かれていて、何となくスパイウェアの類なんじゃなかろうか、などと思う人もいそうな記述なのですが、 では、これをどう処理すべきなのか?という点に関しては何も書かれていません。
 処理の選択肢は3つで、「解決」「無視する*」「除外」です。 ここでも「解決」という言葉が使われていますが、具体的に何をするのかが判りません。 以前のバージョンでは、「検疫」や「削除」等といった、もっと具体的で何をするのかが判り易い言葉が使われていたと思うのですが…何か、UIが退化してませんか?
 ちなみに、検出されたTracking Cookieは6個となっていますが、「リスクのプロパティ」の詳細リストには何故か5個しか表示されていません。 その内3つが「impress.co.jp」の物でした。何を追跡しているんだ、インプレスは。
 まあともかく、「Tracking Cookie」は、かの高木浩光氏も書かれているように、 「スパイウェア」と言うには少し語弊があるというか何というか、とりあえずここは「無視する*」にしておきます。 「無視する」にだけ「*」が付いているのは、これが、NAV2007が推奨する処理という事なんでしょうか。
 さて、これでとりあえず「▲」が付いていた項目の内、「システムの完全スキャン」は「安全」を示す「■」に変わりました。 もう一つの「▲」項目である「Windowsの自動更新」についてですが、試しに「今すぐに解決」ボタンを押してみますと、案の定、 「自動更新」の設定が「自動」に変更されるというものでした(一応、「今すぐに解決」ボタンの後に1クッション確認が入ります)。 私は、設定を「更新を通知するのみで、自動的なダウンロードまたはインストールを実行しない」にしている為、この項目が「▲」になっているようです。
 しかし、このNAV2007の動作は正しいのでしょうか。 つい最近も、Microsoftの自動更新を使ってアップデートを適用しようとすると、 CPUがほぼ100%消費されてしまうという不具合があったばかりですし、それでなくても、「あの」マイクロソフトに自分のシステムを勝手に更新される、 等という行為をさせるというのが正しいとは、私には思えません。 いえ、別に「あの」マイクロソフトじゃなくても、自分のアクションを介さずに他人に自分のシステムを自動的に更新させる、等という行為を許すのが果たして正しいのか、 という辺りを、シマンテックの人はもう少し考えてほしいと思います。 せめて、「Windowsの自動更新」については無視して「要注意」の表示を出さないようにしてほしいのですが、そのような設定はどうやら無さそうで。困ったものです。
 …等と思っていたら、「Norton Protection Center」のオプション設定にありました。 「拡張設定」→「Windowsの自動更新の警告を表示」のチェックを外すと、状態表示が「安全」に変わりました。 ついでに、このタスクトレイのアイコンも消したかったのですが、その設定は無いようです。困ったものです。 このオプション設定も、NAV2007のオプション設定と統合しておけば良いのに、何故こんな別々になっているんでしょう。やっぱり、このUIは何かヘンです。
 また、再起動させてタスクマネージャでプロセスの状態を見ていますと、「AppSvc32.exe」というのが結構長い時間CPUを100%近く使っています。 これはどうやら、クイックスキャンが自動的に実行されているようです。 「AppSvc32.exe」でググって見ますと、案の定これがCPUを消費して困っている、という話が幾つも出てきます。 設定で回避できるようですが、今のところはとりあえず放っておきます。実際に問題になってから対処する事にしましょう。
 で、それがCPUを消費しなくなった所でのページファイル使用量は262MB。NAV2007インストール前の205MBに比べると、結構増えてます。
 HDBENCHのスコアは35,024。NAV2007インストール前の35,845と比べて落ちてはいますが、数%程度なのでこれも誤差の範囲と言えるかもしれません。 他にも、幾つかアプリケーションを起動してみたり、FirefoxでWebのブラウズ等もしてみましたが、体感的にはさほど違いは感じませんでした。 「軽くなった」とは思えませんが、さりとて「激重」とも思えません。とりあえず、しばらくこれで様子を見てみようかと思います。

2007/05/20

 へ〜んだ〜 きみのちょうしが わ〜るい〜。STB編 また×12。
 CATVのSTB・TZ-DCH500で、また「予約の警告」が出ました。今回は、2006/12/23,2007/02/01,2007/02/02付で出たものと同じ「途中から予約を開始」というものです。 予約していた番組は、テレビ大阪の地デジの「天元突破グレンラガン」です。 録画されたものを見ると、始めは映像も音声も出ていなくて、数秒過ぎた所で「予約を開始します」というメッセージが表示され、その後は何事も無かったかのように正常に録画がされていました。 確かに、「途中から予約が開始」されている感じの現象になっています。
 過去の3件は全てBSデジタルの録画予約でしたので、今回のとは条件が異なります。 また、その後に録画した、同じテレビ大阪の地デジの「ハヤテのごとく!」は正常に録画が完了していましたので、現象が発生するのは、本当にランダムなようです。 困ったものです。

2007/06/01

 へ〜んだ〜 きみのちょうしが わ〜るい〜。STB編 また×13。
 CATVのSTB・TZ-DCH500で、また「予約の警告」が出ました。今回は、2007/02/10、2007/02/12,2007/04/01付で出たものと同じ「途中中断が発生しました」というものです。 予約していた番組は、2007/05/29深夜(正確には2007/05/30未明)に放映されたNHK衛星第2の「アニメギガ」(今敏監督の回)です。 リアルタイムで視聴していましたが、特に中断が発生したように見えなかったのも過去に発生した時と同様です。 原因として挙げられている3点の内、「お客さまの操作により予約実行中にAC電源が抜かれた」と「受信状態が低くなった」には該当しないので、おそらく「番組の放送時間が変更された」のだろうと思われる点も同様です。
 て言うか、この3点って全然性質が異なるものなのに、一緒くたにするっていうのはどうなんでしょうね。 せめて、「番組の放送時間が変更された」ぐらいは(受信側の問題じゃないんだから)別にしてほしい気がするのですが…。 EPGで「番組の放送時間が変更された」かどうかの判断はできそうに思えるのですが、機械には区別できないんでしょうか。謎です。
 また、初めの2回が中一日で発生したのを除けば、ほぼ2ヶ月おきに発生しているのも不気味です。 インターバルタイマーの人でも中に入ってるんじゃ…。

2007/06/07

 SETI@home BOINC版の処理を再開しました。
 ほぼ1年前の2006/05/26付で「調子悪い」と書いた後、WindowsXPへのアップグレードとかに手を取られて放ったらかしにしていたSETI@homeのBOINC版ですが、この度、処理を再開する事にしました。 SETI@home専用機と化していたLet's noteは、とてもWindowsXPにアップグレードできるスペックではない為未だにWindows98なのですが、これはどうにも調子が悪いままなので、結局最近は稼働させていません。 まあ、元々液晶ディスプレイが故障して何も表示されなくなっており、修理するのもお金がかかるし面倒なので、外部ディスプレイに繋いで使用していたような状態でしたのでこれ以上手間をかけるのも無駄かなあと思いまして。
 で、その代わりにWindowsXPにアップグレードしたVAIOノートでSETI@homeを稼働させる事にしました。
 最新版のBOINC版ソフト(BOINC Managerは、バージョンが5.8.16になっていました)をダウンロードしてインストールしたのが5月の上旬。 しかし、動かしてみてもWorkunitがいっこうにダウンロードされる気配が無く、そもそもサーバとの接続が上手くいっていない様子。 何故だと思ってSETI@homeの公式サイトを見てみましたら、何と間の悪い事にサーバが死んでるとのお知らせが…なんか、BOINC版とは相性が悪いような気がしてなりません。
 仕方がないので待つ事数日、ようやくサーバが復旧してWorkunitの配布も開始され、無事に処理が進み始めました。
 そして、先日再開して最初のWorkunitの処理が完了しました。 SETI@homeのサイト上での結果の表示が消えてしまった(現在処理中のものしか表示されていないのです…結果を送信した後しばらくは、処理済みのものも表示されていたのですが…)為うろ覚えの日付ですが、開始が5/15、終了が6/4だったと思いますので、1つのWorkunitを処理するのに約20日かかった事になります。 これは、プレファレンスでCPU(VAIOノートのCPUは、500MHzのPentiumIIIです)の最大使用率を設定する事ができるのですが、それを20%に設定しての結果です。 この設定は、BOINCのVer.5.6以降のソフトで有効な設定のようで、今までのように処理中CPUが常に100%になってしまうとパームレスト辺りが熱くなってしょうがないVAIOノートでは処理をさせるのを躊躇していたのが、この設定によって発熱を抑える事ができるようになりました。
 ただ、発熱が少なくなるのは良いのですが、その分処理時間も長く掛かるようになってしまいます。 SETI@homeでは、1つのWorkunitを処理する期限が設定されていて、その期限内に結果を返す事ができなければ、今まで行なった計算が無駄になってしまいます。
 この最初のWorkunitの期限は、6/11になっていました。 配信されたのが5/15ですので、概ね27日間という事になります。 しかし、現在処理中のWorkunitは、6/5配信で期限が6/26と、21日間しかありません。
 最初のがサーバ復旧直後の為の特別措置だったのか、それともWorkunitによって期限が異なるのかは判りませんが、これでは、20%のままではギリギリです。 SETI@homeの処理は、基本的にPCを使用していない時にしか走りませんので、VAIOノートの使用状況によっては、期限をオーバーしてしまう可能性もあります。
 という訳で、今回はCPUの最大使用率を40%にしてやっています。 これなら10日程度で処理が完了する筈なので、期限までには充分余裕があると思うのですが…でもやっぱり、パームレストの辺りは割と熱くなってしまいます。 触れない程ではありませんが、ずっと手のひらを置いておくのは嫌かなあ、というぐらいには熱いです。困ったものです。
タスクマネージャの画面ショット  ちなみに、左の画像は、最初のWorkunitの処理中のタスクマネージャの表示です。 「CPU使用率の履歴」のグラフが、なんかアーチ型の橋みたいな形になっているのが面白いです。 橋桁のように水平線を描いている辺りが、左側の「CPU使用率」に表示されている28%ぐらいの位置です。 アーチのように上下に振れている所は何をしているのかは判りませんが、処理の途中経過をどこかに書き込んだりしているのかもしれません。
 CPUの使用率が、プレファレンスで設定した20%になっていませんが、タスクマネージャのプロセスのリストでSETI@homeの計算プロセスのCPU使用率を見ていますと、大体24%ぐらいになっているようです。 残りの4%ぐらいは、タスクマネージャ等他のプロセスで使われている分です。 きっちり20%になるようには制御していない(あるいは出来ない)ようです。
 なお、処理過程をグラフィックで表示するスクリーンセーバーは使用していません。 初めは使用していたのですが、スクリーンセーバー動作中はCPU使用率がかなり跳ね上がってしまうのと、いざPCを使用しようとした時にスクリーンセーバーが解除されて使用できるようになるまで結構待たされてしまう(これは、メインメモリが256MBしか搭載されていないのでスワップが多く発生してしまう為でしょうが)のとで、止めてしまいました。 以前のSETI@home(所謂Classic版)は、処理プログラムがスクリーンセーバーと一体化されていた為こんな事はできませんでしたが、BOINC版ではスクリーンセーバーを使用しなくても処理プログラムが動作する為、このような事も可能になっています。 あのグラフィックを見る事ができないのは、かなり残念なのではありますが…まあ仕方ありませんね。
 また、この処理中、以前Windows98上で処理させていた時のようなエラーの類は全く発生しませんでした。 やはり、不安定だったのはWindows98系のOSだったからのようです。
 さて、とりあえずこれで様子見です。
 Classic版の時にはあったWorkunitの処理数によるランキングが無くなってしまったので、ややモチベーションに欠けるような気はするのですが、万が一(と言うか「億が一」、いや「兆が一」とか「京が一」かもしれませんが)にでも知的生命体からの電波が自分のPCで捕らえられたら、と思うと(いや、実際は違うのですが)やはり面白いものです。

2007/06/09

 へ〜んだ〜 きみのちょうしが わ〜るい〜。STB編 また×14。
 CATVのSTB・TZ-DCH500で、また予約録画に失敗しました。今回は、2006/05/20、2006/11/01、2007/01/03、2007/04/22に発生したものと同じ「選局操作に失敗」という奴です。 失敗したのは、NHK教育の地デジの「風の少女エミリー」と、NHK衛星第2の「精霊の守人」・「マスターキートン」・「彩雲国物語」です。 前者は番組予約で、後者は3つ纏めて毎週のプログラム予約で録画予約していたもので、一度に4つの番組が失敗したというのは今までで最悪の被害となりました。 しかも、全て当分補完できる予定が無いものばかり…まあ粗筋ぐらいは公式サイト等で読めるでしょうが…。
 朝起きると、STBの電源が入っていたので「もしかして電源を入れっぱなしで寝てしまったか?」と思ってテレビを点けてみたら、例によって画面は真っ黒で音声も出ません。 リモコンで操作する事もできず、しっかりフリーズしていました。 リセットボタンで復帰しましたが、よく判らないのは、フリーズしていた時の状態が、BSデジタルのBS朝日(ch.151)を受信している状態になっていた事です。
 「風の少女エミリー」の録画予約時にフリーズしたのであれば、選局は、直前に録画予約したのがテレビ大阪の地デジの「瀬戸の花嫁」でしたから、テレビ大阪になっている筈です。 また、「精霊の守人」の時であれば、直前に録画予約したBSデジタルの番組はNHK衛星第1の「BSドキュメンタリー」でしたから、NHK衛星第1になっている筈。 このBS朝日というのは、いったいどこから出てきたものなのやら。 もしかして、「最後に『手動で』選択したチャンネル」になっているのでしょうか。謎です。
 ちなみに、STBのステータスは変わらず「0050-1030」「00F00-00000」「00000-d8000」となっています。
 今回の原因は、昨夜から続いていた雷雨のせいかもしれません。 昨夜はかなり激しかったのですが、起きた時にもまだゴロゴロ鳴っていましたので、おそらくずっと続いていたものと思われます。 でも、そこまで「ヤワ」なのかなあ、という気もしないでもないですし、やっぱり謎です。

2007/06/14

 国民健康保険の保険料決定通知が来ました。
 これは、昨年の所得を基に、今年度に支払う保険料を通知してくるものです。 実際には、通知が6月に行なわれる(年度末の所得の申告を基にするので、決定に6月までかかるのでしょう)為、1年度分を6月〜翌年3月の10ヶ月で均等割りして支払う形になります。 通知書を見ましたところ、昨年度分に比べて保険料が跳ね上がっていて驚いたのですが、これは所得が増えたせいで、税金のように定率減税が廃止された為とか税源移譲で住民税が増えたからとかいうのとは全然違うのでまあ仕方がないかな、と。
 この国民健康保険料は、大きく分けて平等割・均等割・所得割という3種類の保険料から成っています。
 この内、所得割は、文字通り昨年の所得に応じて掛けられるもので、私の場合は昨年度末(今年の2月〜3月)の確定申告で申告した所得に従って決定されています。
 平等割と均等割については、それぞれ、世帯毎に負担する分と、世帯人数に応じて負担する分となっています。 この2種類の保険料は、昨年の所得と世帯人数により、2割・3割・5割・7割のいずれかの割り引き(減免)を受ける事ができるようになっています。
 ただこの減免は、5割と7割の減免に該当する場合は自動的に保険料の割り引きが行なわれるのに対して、2割・3割の場合は自分で申請しなければ割り引きを受けられないようになっているのですね。
 5割と7割を自動的に減免できるのであれば、2割と3割の分も自動的に減免できるでしょうし(所得割の計算が出来ているのだから、所得が減免に該当する額かどうかの判定もできる筈)、初めからそうすれば良いのではないかと思うのですが、何故こんな風になっているのか不思議です。 通知書に同封されていたチラシにも、「2割と3割の場合は申請が必要」と書いてあるだけで、何故必要なのかまでは書いていません。 初めから減免しておけば、通知書を2度発行する手間も、申請を受け付ける手間も省けて経費も節約できると思うのですが…。
 更に、40歳以上の人の場合は、年度の途中であっても、40歳になった月から医療分とは別に介護分の保険料を払わなければなりませんが、これも、この6月に送付された通知書には記載がありません。 私がまさにそれに該当するのですが(今年度の途中で40歳になる)、これもまた40歳になる前にまた改めて通知書が送付されるのだそうです。 何時40歳になるかは既に判っているのですから、これも初めから通知書に記載しておけば2度手間にならずに済みそうなものですが、何故わざわざ手間を増やすようなやり方をしているのでしょうか。 減免の申請にしてもこれにしても、ワザと手間をかけるやり方にして仕事を増やしているようにしか思えません。
 そう言えば、今話題の公的年金も、私はずっと受給開始年齢になったら自動的に給付が開始されるものと思っていたのですが、自分で申請しなければ給付されないようになっていたのですね。 例の5年間の時効を廃止する問題で、柳沢厚労相がこの申請をしていなかった人は対象外(つまり時効が適用されて年金が貰えない)だ、とか言っているようですが、これもおかしな話です。 年金の保険料を納付するのは義務だ、と言うのですから、納付した保険料に見合うだけの年金を給付するのは社保庁をはじめとする行政の義務でしょう。 それを、申請がされないからといって放ったらかしにしておいて時効だなんて、あまりにも一方的な主張です。 国民は国家に対する義務を果たさなければいけないが、国家(というか実際には公務員ですが)は国民に対する義務を果たす必要は無い、とでも言うつもりなんでしょうか。 それとも、年金を給付するのは義務ではない、とでも言うのでしょうか。 最近の安倍総理や柳沢厚労相の発言を聞いていると、どうもそう考えているようにしか思えなくなってきて困ります。
 まあそれはともかく、この健康保険料の減免が2度手間になってしまっているのは、何とか改善してほしいものですね。 通知書を発行するのも、申請を受け付ける為の人件費やら何やらも、全て我々の税金で賄われているのですから。 無駄な事は、できるだけ排除していただきたいものです。

2007/06/15

 SETI@home BOINC版の処理を再開しました。の続き。
 2007/06/07付に書きました、CPU使用率を40%に設定したWorkunitの処理が完了しました。 「あなたのリザルト」で結果を見ますと、開始が“5 Jun 2007 14:39:49 UTC”、終了が“14 Jun 2007 17:49:02 UTC”、報告期限が“26 Jun 2007 2:07:20 UTC”、CPU時間は“84,078.69”秒、クレジットは“56.37”でした。 だいたい9日強かかった事になります。 CPU時間だけ取ると、概ね24時間ぐらい。 ただし、これはCPU使用率が100%の場合に換算した時間ですので、40%だと実際にはこの2.5倍・60時間ぐらいは処理に費やしていた事になる…のかな?多分。
 報告期限まで、期間を半分以上残して完了しましたので、もう少しCPU使用率を落としても大丈夫そうです。 なので、今度は30%に設定してやってみる事にします。 40%だと、やはり少しパームレスト辺りが熱くなり過ぎるようなので。 次のは、開始が“14 Jun 2007 17:49:02 UTC”、報告期限が“8 Jul 2007 19:14:17 UTC”となっています。24日間ぐらいですね。 前の20%の時と、今回の40%の時との中間ぐらいとすると、概ね15日ぐらいで完了する筈なので、報告期限には充分間に合う筈。
 それにしても、地球温暖化が問題になっている今日この頃では、このPCの発熱というのも何だか気になります。 前から疑問に思っていたのですが、地球温暖化対策というと、世間ではすぐに温室効果ガス、とりわけ二酸化炭素の排出量削減というのが話題に上りますが、二酸化炭素を減らせばそれでいい、というものでもないんじゃないのだろうか、という気がしてなりません。 人間が活動してエネルギーを消費する限り、消費されたエネルギーの幾分かは熱となって大気中に放出されている訳で、その影響って無視できるぐらい小さいんでしょうかね。 クーラーの廃熱は言うまでもなく、自動車のエンジン、工場の排煙や排水、発電所のボイラーや原子炉等々、自然には存在しない熱源を人間は山のように作り出している訳で。
 家庭にだって、ガスコンロやら瞬間湯沸器やら風呂釜やらの熱源は沢山ありますし、電化製品だって熱を出します。 ブラウン管式のテレビをはじめ、プラズマディスプレイやHDDレコーダー等のように冷却ファンが装備されている機器も増えていますし、もちろんPCもそうです。 PS3やXBOX等のゲーム機も消費電力は鰻登りで、発熱にはそれなりに注意をして置き場所を決めたりしないといけないようになっています。 照明の多くを担うようになった蛍光灯だって、多少は熱を出します。 だいたい、電気抵抗が0でもない限りは、電気を通せば必ず熱は発生する訳で。
 それらの熱源の一つ一つは小さいでしょうけど、「塵も積もれば山となる」という言葉もあるように、全人類が人工的に発生させている熱量は、果たして地球温暖化に影響していないと言えるのでしょうか? そして、それはエネルギーを化石燃料から別のもの──バイオ燃料とか核融合とか風力発電とか──に変えたところで、人類が大量のエネルギーを消費している限りは解決しないのではないのでしょうか?
 まあ、素人考えなので実際のところはどうなのかは判りませんが、地球温暖化対策の話でその辺の事が全然話題に上らないのが少し気になりまして。 話題に上らないのはそれが問題無いから、というのであれば安心なのですが…うーむ、なんか話が変な方向に…。
 とりあえず、SETIに成功して進んだ文明を持つ異星人とコンタクトが出来たら、真っ先にエネルギー問題を何とかしてもらいたいものですね(よし、話を戻した)。 その前に、人類が滅亡していたり、お猿さんに地球の支配者の座を奪われているかもしれませんが(<マテ)。

2007/06/19

 「住所パワー」がありません。
 ImpressのInternet Watchの記事に、「住所パワー」なるものが掲載されました。 「住所をもとに当該地域の利便性を点数化するサービス」だそうで、利用は無料(<ここが大事)との事なので早速私の住所で試してみました。
 結果は、見事に0点でした…orz。
 この「住所パワー」、指定された住所から半径1.5km以内に存在する施設によって「パワー」が決まるようです。 結果表示の画面を見ますと、施設としては、飲食店・美容室・銀行・書店・デパート・コンビニ・映画館・老人福祉施設・スーパー・レジャー施設・レンタルビデオ・保育園・幼稚園・駅・ラブホテル・風俗・宗教施設(測定対象外)が挙げられており、私の住所の場合、それらの全てが「0件」となっていました。
 確かにこれでは0点になるのも無理はありませんが、もちろん、実際にはこれらの施設全てが0件という訳ではありません。 銀行もスーパーも徒歩数分の所にありますし、コンビニに至っては私の住んでいるマンションの1階にあります(ついでに言いますと美容室や飲食店もあります)。 別に使いませんがラブホテルだってあります(もっとも、ラブホテルと風俗店に関しては、あるとマイナスになるそうですが。人によっては、風俗店がある方がポイントの高い人もいるかも…)。
 結果画面に表示される地図(Google Mapsを利用しているようです)は正しい位置を指していますので、入力した住所がおかしい訳ではなさそうです。 サービスを提供しているバランステクノロジー社のサイトを見ても何も書かれていませんし…というか、トップページしか無い会社のサイトって久し振りに見たような。 しかも、商号や住所等、テキストで書けばいいようなものをイメージにしているという、とてもWebコンテンツの制作を生業としている会社とは思えない変な作りだし。
 ちなみに、例として記載されている「東京都渋谷区渋谷1-1-1」なら何点になるのかと思ってやってみたら、やっぱり0点になってしまいました。 記事に掲載されている「測定例」には、3,441点と表示されているのですが…。 ブラウザをFirefoxからIEに変えてみたり、番地を全角文字と半角文字との両方のパターンを入力してみたりしましたが、結果は同じでした。
 もしかして、測定できる時間帯が決まっているのでしょうか。それとも、開始したばかりのサービスなので動作がおかしいとか…? 謎です。

2007/06/20

 「住所パワー」がありました。
 昨日(正確には昨晩ですが)試してみたら0点になってしまった「住所パワー」ですが、改めて昼間にやってみたら、今度はちゃんと点数が出ました。 やっぱり、「営業時間」が決まっていたようです。 それならそうと、書いておいてくれればいいのに…。
 それはともかく、私の住所でやってみた結果は、2,221点でした…って、この点数から住所が判明する事は無いとは思いますが…判明したら嫌だなあ…。
 施設の件数を見てみますと、デパート・映画館・風俗が0件でした。 ラブホテルもしっかり存在していました(<それはもういいって)。 一番多かった施設は美容室で、100件近くありました。 確かに、今の所に引っ越してきた時、妙に美容室が多いなあと思ったものでしたが、客観的なデータでもそれが裏付けられたようです。 ついでに実家の住所を入れてみると、2,445点でした。 親の住んでいる所の方が点数が上で良かったと喜ぶべきか、自分は以前より駄目な所に住んでいるのかと嘆くべきか、微妙な感じです。
 この「住所パワー」の計算根拠になっている(らしい)施設ですが、気になったのは医療関係の施設が入っていない事ですね。 「老人福祉施設」はあるのに、何故「病院」が無いんでしょうか。 不思議です。 上記のInternet Watchの記事にあるように、この「住所パワー」の用途として「引越し先の選定」を考えているなら、病院は絶対欠かせないものだと思うのですが。 特に昨今、その不足や相次ぐ閉鎖が問題になっている産科病院が近所にあるかどうかは、新居を構える事が多い(と思われる)若い夫婦にとっては、引っ越し先の選定に重要なポイントになるでしょうし。
 他にも、学校も無い(せめて小学校ぐらいは入れておいても良いのではないかと思うのですが)し、「レジャー施設」はくくりが大雑把過ぎて何があるのか判らないし(私の結果にも数十件あるのですが、そんなに「レジャー施設」なんかあったかな?と思います。カラオケボックスとかの事なんだろうか…?)で、ちょっと実用にはならない感じです。 まあ、「住所パワー」の計算ロジックも書かれていない(Internet Watchの記事には書かれている、「ラブホテル」や「風俗店」がマイナスポイントになる、という事さえ書かれていません)時点で実用性が無い事は判りますし、無料のサービスですし、仕方のないところでしょうか。 「バーコードバトラー」とか「成分分析」みたいに、自分の知っている所の住所を色々入れてみて結果を楽しむ、ぐらいがいいんでしょうね。

2007/06/26

 SETI@home BOINC版の処理を再開しました。の続きの続き。
 2007/06/15付に書きました、CPU使用率を30%に設定して行なったWorkunitの処理が完了しました。 今度も「あなたのリザルト」で結果を見ますと、開始が“14 Jun 2007 17:49:02 UTC”、終了が“26 Jun 2007 10:03:53 UTC”、CPU時間は“91,148.89”秒、クレジットは“61.66”でした。 だいたい12日弱かかった事になります。 CPU時間だけ取ると、概ね25時間20分ぐらい。 報告期限が7月9日でしたので、今回もやはり期限まで半分ぐらい残して処理を完了した事になります。 思っていたより早く完了しましたので、もう少しCPU使用率を下げても大丈夫そうです。
 なので、次は25%にしてやってみる事にします。 次の報告期限は“21 Jul 2007 0:52:03 UTC”という事なので、三週間以上ありますし。

2007/07/12

 SETI@home BOINC版の処理を再開しました。の続きの続きの続き。
 2007/06/26付に書きました、CPU使用率を25%に設定して行なったWorkunitの処理が完了しました。 今度も「あなたのリザルト」で結果を見ますと、開始が“26 Jun 2007 10:22:11 UTC”、終了が“11 Jul 2007 14:34:52 UTC”、CPU時間は“92,926.00”秒、クレジットは“61.73”でした。 だいたい15日強かかった事になります。 CPU時間だけ取ると、概ね25時間50分ぐらい。 報告期限が7月21日でしたので、期限までちょうど5分の2ぐらいを残して処理を完了した事になります。
 …って、30%の場合とあまり変わりませんでしたので、当分これでいく事にします。 何せ、この文章も前回のをコピペして使えるぐらい、結果が変わりませんでしたから(<マテ)。

2007/07/13

 参議院選挙が始まりました。
 正確には「参議院議員通常選挙」ですが、国会の会期延長で遅れていたものが昨日7月12日に公示され、本格的に参院選が始まりました。 家にも「投票案内状」が届きまして、約2週間後の7/29に投票が行なわれます。
 で、選挙となりますと、2005/11/27付に書いた大阪市長選挙の時、及び2007/04/12付に書いた統一地方選挙の時にも気になりました選挙公報の件があります。 この2回の選挙のいずれでも、「全世帯に配布する」と決められている筈の選挙公報は、家には配布されませんでした。 さて、今回はどうなりますでしょうか。
 大阪市選挙管理委員会のサイトにも、今回の参院選についてのページが出来ています。 その中に、選挙の日程を書いたページがありまして、それによると、選挙公報は7/27が配布期限とされています。 一方で、「候補者などを知る手がかり」のページには、やはり「区の選挙管理委員会が全世帯に配布します」と書かれていまして、決して新聞を購読している世帯にしか配布されないとか、そんな不公平な事は無い筈です。
 もし、今回も選挙公報が配布されなければ、選挙管理委員会か、あるいは選挙管理委員会に委託されて配布を実行している業者か、誰かが不正を行なっている事になります。 今回の選挙では、年金問題に合わせて社保庁の杜撰な体質がクローズアップされていますが、果たして杜撰なのは社保庁だけなのかどうか、色々と注目したいと思います。
 そう言えば、相変わらずネットを利用しての選挙運動は出来ないようですね。 大阪市選挙管理委員会のQ&Aのページにも、政治活動に利用しているホームページ等について、「選挙運動期間中に開設したり、又は書き換えするなど、選挙運動の禁止を免れる行為に該当する場合には公職選挙法に違反します」と書かれています。 調査によると、10歳以上のうち約6割の人間がインターネットを利用している時代だというのに、困ったものです。 いい加減この公職選挙法を改定して、ネットを利用した選挙運動を出来るようにする、と公約に掲げる人はいないのでしょうか。

 「コピーワンス」が「コピー9回」になるそうです。
 7/12に、総務省の情報通信審議会が「地上デジタル放送のコピー制御ルールである『コピーワンス』を見直し、録画した1番組について、9回までのコピーを認める方針を確認した」そうです。 まだ「方針を確認した」段階であり、あくまでも「情報通信政策部会へ提出予定の中間答申の骨子案」に過ぎないので、これで決定された訳ではないようなのですが、アナログ地上波の停波まで後4年しか無いというこの時期になって、これから大きく方針が変わるとも思えませんので、多分これで決めるつもりなんでしょう。 ちなみに、総務省のホームページには、まだこの件についての発表は無い模様です。
 この新方針、要するに放送をHDDに録画した後、DVD等のメディアに9回までコピーが出来、10回目にムーブになってHDDから削除される、というもののようです。 現在の、HDDに録画したものを1回ムーブしたら終了、仮に処理に失敗したら全部パアになる、という仕様に比べたらだいぶんマシですが、個人的には大して嬉しくありません。
 まず、上記の「AV Watch」の記事には書かれていませんが、この仕組みは、現行の機種では対応できないらしい、ということ。 これが、丸ごと機械を買い換えなければいけないのか、それともある程度の機種まではファームウェアのアップデートで対応できるのか、現時点では判りません。 つまり、その辺がはっきりしてくれるまでは新機種に手を出せない訳で、それまでに今使用しているレコーダーが壊れない事を祈るばかりです (と言うか、既に今使用しているRD-XS43は、DVDドライブが壊れていてHDDからのダビングも出来ない状態なのですが…いい加減修理しないといけない…)。
 次に、孫コピーが出来ない、つまりDVD等のメディアにコピーしたらそれっきり、メディアからメディアへのダビングや、メディアからHDDに書き戻す事などが出来ない、と言う事です。 これらの事が出来ないと、メディアのライブラリを整理し直したりとか、将来HDD+BDやHDD+HD DVD等のレコーダーを買った時に、複数枚のDVDの内容をBDなりHD DVDなりの、より大容量のメディアに移しかえて保存スペースを圧縮するとか、そういった事も出来なくなってしまいます。
 また、これも上記の記事ではよく判らないのですが、例えば、HDD内で録画したタイトルを編集してDVDにダビングする、みたいな事も出来なくなるような感じに見えます。 CMカットぐらいならまあいけそうですが、逆に言えば、それぐらいしか出来なくなるのではないでしょうか。 複数のタイトルから好きなチャプターをプレイリストに纏めて新しいタイトルを作るとかは無理になりそうに思えます。
 結局、現在のアナログソースのものでは当たり前に出来ている事が、デジタルになると出来なくなるという点では、コピーワンスだろうが9回コピー出来ようが違いは無い訳で、果たしてこれでどれだけの消費者に受け入れられるのかは甚だ疑問です。
 それにしても、上記記事にある「社団法人 日本音楽事業者協会」の「海賊版は“海賊版業者”が作るものというのは過去の話。デジタル機器に詳しい若年層も増え、一部の不届き者の愚行でなく、だれしもができうるものだ」という発言は何なんでしょうね。 これはもう、視聴者=犯罪者と言っているに等しい訳ですが、そういう考えのもとに導入されたCCCDが完全に失敗した事については、どう考えているのでしょうか。
 (追記)
 そうそう、もしこの方針に決まったら、何かレコーダーのHDDが調子悪い→HDD内のタイトルを出来るだけDVDにダビング→レコーダーを修理に出したらHDD交換で内部のタイトルは全てパア→DVDにダビングしておいたものを新しいHDDに書き戻す、なんて事もできませんね。
 レコーダーのソフトウェアもますます複雑になって、新規格の初物なんてバグだらけになるんじゃないでしょうか。 例えば、タイトルをチャプター分割→CM部分を除いてプレイリスト作成→プレイリストからDVDにダビングとなると、一つのタイトル内で残りのコピー回数が異なるチャプターが混在する訳で、そんなの、管理するのも大変です。 現在のムーブのみなら、ムーブしたチャプターは削除されてしまう=管理しなくてもよくなる訳で、ある意味管理は簡単になっていますが、新規格だと、タイトル毎だけでなくチャプター毎にコピー回数を管理しないといけないんですよね。 それが、例え1フレームしかないチャプターであったとしても(タイトルの先頭にCMが1フレームだけかかっている、なんて事は割とあるんですよ、これが)。 それとも、こういうダビングは出来なくしてしまうんでしょうか。 だとしたら、ますます不便になっていく…。
 とりあえず、今出来る事は、総務省に意見を送る事でしょうか。 まあ聞く耳持ってるかどうかは甚だ疑問ですが、何も言わなければ、それこそどうにもならない訳で。 あと、レコーダーを作っているメーカー(松下とか東芝とか)にも意見を送るのも良いかもしれないですね。 少なくとも、総務省の官僚達や、どうやって金を集めるかしか考えていないような著作権管理団体の連中よりは、聞く耳を持っているでしょうから。
 …持ってるといいなあ…。
 (さらに追記)
 そうそうそう、総務省に地デジといえば、こんな記事もあるんですよね。

総務省、格安チューナーの開発を要請へ・1台5000円以下で

 総務省は9日、2011年7月にアナログのテレビ放送を打ち切り、地上デジタル放送に円滑に全面移行するための総合対策を固めた。デジタル放送受信用の格安チューナーの開発を民間メーカーに要請し、地デジ移行後もアナログテレビを使えるようにすることなどが柱。過疎地や離島といった難視聴地域では衛星放送を使って視聴できるようにする方針も打ち出した。

 総合対策は(1)格安チューナーの開発(2)アナログ放送は段階的に停止(3)難視聴地域向け対策――の3つが柱になっている。対策の骨格は「地上デジタル放送推進に関する検討委員会」が7月から8月上旬にかけてまとめる答申案に盛り込む。(07:00)

 何というか、こーゆー事を総務省がメーカーに要請しなければならないぐらい、切羽詰まってるんでしょうか、とか思ってしまう訳ですが。 これだけメーカーや視聴者に負担や不便を強いて、それでもなおデジタル化しなければならないだけの理由が果たしてあるのだろうか、とかも思ってしまう訳ですが。
 それにしても、安いのは良いとしても、安物だったり使いにくかったりするのは勘弁してほしいですけどね。 特に、最近価格の安い地デジ対応の液晶テレビやチューナーが発売されていますが、EPGが使えないとかデータ放送が使えないとか、「それって地デジにする意味あんの?」みたいな代物があったりします。 そういうのは、幾ら安くても御免被りたい所です。 地デジからEPGを取ったら、便利な所なんて一つも無くなってしまうのに…。
 また、さりげなく書かれていますが、この「(2)アナログ放送は段階的に停止」っていうのはどういう事なんでしょうね。 結局、2011年7月に一斉にアナログ停波する事は不可能、って事になったんでしょうか。 まさか、地域によっては2011年7月以前に停波する、とか言うんじゃないでしょうね。 そんな事したら、総務省も社保庁並の詐欺師、という事になってしまいそうですから、そんな事はしませんよね。 そこまでバカじゃないですよね…ないと良いんですけどね…。
 (さらにさらに追記)
 などと思いながら総務省の地デジの特集ページを見てみましたら、「アナログ放送は2011年7月24日までに終了」と書いてあるじゃないですか。 つまり、それ以前に終了する事も、法律の上では可能になっている、という事のようです。
 って、そんな事、草gさんは言ってましたっけ…?

2007/07/18

 政見放送あれこれ。※2007/07/19共産党・民主党の所を修正しました。
 参院選挙が始まって、いきなり台風とか地震とかがあって、何か選挙どころではなくなってしまった方々も大勢おられるとは思いますが、それでもやはり選挙は近付いてくるわけで、政見放送なんていうものも始まりました。
 とりあえず、NHK総合で比例区の政見放送が始まったので3つほど見てみたのですが、なんかこう、ツッコミ所が多過ぎますね。
 まず、何故字幕が無いんでしょう? アナログ放送はともかく、地デジでも字幕が付いている時が一つもありません。一応手話はどの政党も付けていますが、手話より字幕の方が正確に伝わりますし、何より、耳の不自由な人が皆手話を習得しているとは限らない以上、字幕の方がより多くの人に伝わるのは確かな筈です。なのに字幕が全く付いていないのは、何か決まりでもあるんでしょうか。
 次に放送の形式です。今まで見たものは、どの政党も2人登場して、会話形式で話を進め、政党によっては後半に比例代表名簿掲載者が何人か出てきて主張を喋る、というパターンで、正直「プレゼンテーション」としてはどれも単調でインパクトがありません。フリップやプレゼンテーション用のソフトとかを使ってはいけないんでしょうか。それとも、使う事を思いつきもしないんでしょうか。謎です。まあそれは百歩譲って仕方ないとしても、会話形式とはいえ、どの政党も公約をだらだらとただ喋るだけ、というのはいかがなものでしょう。要点をまず一通り挙げて、それから個々の内容について喋る、というのがプレゼンの基本だと思うのですが、単に同じような調子で喋っているだけでは、単に散漫な印象しか受けないんですけど。
 あと、これはNHKの話なんですが、何故サイトの番組表やEPGに、どの政党の政見放送をやるのか書かないんでしょう? 全ての政党をチェックしたければ全部エアチェックしろとでもいうのか、それともこれも何か決まりがあって書く事が出来ないのか…謎です。
 さて、これまで見た各政党の政見放送に対するツッコミ所を。内容について書くと、もしかしたら公選法に引っ掛かるかもしれませんので、見た目の所だけにします。順番は、放映された順番です。

 とまあこんな感じで。会話形式にしたりして多少の違いはあるものの、基本的に昔ながらの政見放送と何も変わっていないなあ、という印象でした。政見放送というのは、結局は支持政党が無い、あるいは未だ決めかねている、所謂「無党派層」にアピールしなければならないものだと思うのですが、どの政党も、約20分の放送の間にその無党派層にしっかり印象付けようという意気込みみたいなものが感じられませんでした。そういうものしか作れないのか、あるいはその程度でいいやと思っているのかは判りませんが、各党とも、もっとメディア戦略をしっかりできるブレーンを付けてやった方が良いんじゃないか、と思います。
 さて、まだこれから放映される政党も幾つもある訳ですが、それらはどんなものでしょうか。

2007/07/19

 政見放送あれこれ。その2。
 昨日の続きです。まだ一度も放送されてない政党がある一方で、既に複数回放送されてる政党もあるのですが(民主党なんか同じものを既に3回も放映されてたり)、放送順ってどうやって決まってるんでしょうね。映像の提出順とか、立候補の届け出順とかにしても、とりあえず全政党の分を一巡させるのが自然なんじゃないのかな。いくらNHKだからって、「アニクリ」じゃないんだから。
 あと、比例代表名簿掲載者に一人ずつ喋らせてる政党が幾つかありますが、どの政党も、せめて名札ぐらい付けてくれないと覚えてられません。何故付けないんでしょうね。付けちゃいけない、という決まりでもあるのでしょうか。謎です。
 という訳で、新しく放送された政党それぞれに対するツッコミです。

2007/07/20

 VAIOノートにNorton AntiVirus 2007を導入しました。
 2007/05/15付に書きましたように、Dimension8100にNAV2007を導入したのに続いて、VAIOノートにもNAV2007を導入しました。 VAIOノートでは、今まではNAV2005を使用していたのですが、この18日付でパターンファイルの更新期限が切れてしまいました(という事は、VAIOノートをWindowsXPにしてから、もう1年も経ったという事なんですね…時の経つのは早いなあ…(<遠い目))。 更新期限を延長しようか、とも考えたのですが、その延長キーを購入するよりも、NAV2007の特別優待版を店頭で購入する方が安い、という事が判りまして、結局Dimension8100と同様にNAV2007の特別優待版のパッケージを購入して導入する事にしました。 Dimension8100で使用しているNAV2007も、特に問題を起こしていませんし。
 で、またもやヨドバシカメラ梅田でパッケージを購入しました。 ポイント利用で購入価格は3,473円也。 NAV2005の延長キーが、確か4,400円ぐらいでしたので、1,000円ぐらい安くついた事になります。
 しかしこれはあれですね、旧バージョンの延長キーより新バージョンのパッケージの方が安い、というのは、まるで、携帯電話が端末を安く買わせてその後の通信費で回収するとか、プリンタが本体を安く買わせてその後のインクカートリッジで回収するとか、そういうビジネスモデル(対価を取るべき所からきちんと取っていない、という気がしますので、こういうやり方をあまり「ビジネスモデル」などと呼びたくはないのですが)と同じようになってきたのでしょうか。 確かに、顧客の囲い込みという点では有効なやり方なのかもしれませんが、携帯電話やプリンタと同様、「同じモノを長く使う方が割高になるの?」みたいに感じてしまう為、あまり良い印象は持てません。
 閑話休題。
 インストールとか設定とかは、Dimension8100の時とほぼ同様ですので省くとしまして(インストール直後のLiveUpdateでものすごく時間がかかりましたけど)、NAV2005と比べてどうか、という点についてです。
 「システムの完全スキャン」に要した時間は、NAV2005が、ファイル数208,467を1時間29分18秒(5,358秒)でスキャンしましたので約38.9ファイル/秒。 NAV2007が、ファイル数215,386(またなんかいきなり7,000近くもファイルが増えてますが…スキャン対象が違うのでしょうか?)を2時間13分18秒(7,998秒)でスキャンしましたので約26.9ファイル/秒。 Dimension8100の時と同様に、やはり、スキャンのパフォーマンスはNAV2005より悪いようです。
 ただ、Dimension8100の時とは異なり、今度は体感速度が何となく早くなったように思えます。 Windowsの起動(特にログインしてからPCの動作が落ち着くまで)やシャットダウンも早くなった感じですし、通常の使用中も何となく早い感じがして、特にタスク切り替えが以前に比べて結構サクサク出来るようになったように思えます(以前は、例えばAlt+TabでFirefoxに切り替えると、切り替えが完了するまでに何秒も、時には10秒以上も待たされる事があったりしたのですが、NAV2007に変えてからはそんなに時間が掛かる事は殆ど無くなりました。NAV2005の処理自体が重かったのか、あるいはNAV2005のメモリ使用量が多過ぎてメインメモリを圧迫していて、その結果、他のアプリケーションのスワッピングに時間が掛かっていたのか。その両方なんじゃないかと思いますが…)。 また、電子メールのスキャンも、心持ち早くなったようで、受信メールの読み込みが以前より早くなったように思えます(これは、Dimension8100ではメールを受信しないので、今回まで判りませんでした。もっとも、最近は電子メールにウイルスが付いてくる事自体が殆ど無いのですが)。 どれもきちんと速度を計測した訳ではないのであくまで感覚ですが、体感速度が早いというのは良い事です。 VAIOノートは、メインメモリが必要スペックぎりぎりの256MBしか搭載していないのですが、もしかして、NAV2007はPCのスペックが低いほど「軽さ」が実感できるのかもしれません。
 まあ、UIがヘン、とか色々気になる点はありますが、とりあえずこれで様子を見てみる事にします。
 (追記)
 で、様子を見ていたのですが、VAIOノートを使っているうちに突然HDDアクセスが激しくなって動作が「激重」になってしまいました。 なるほど、ネットで言われていたのはこれの事かも、と思ってタスクマネージャを見ますと、“AppSvc32.exe”というプロセスがCPUを消費しています。 Dimension8100では、Windowsの起動時に動作していてCPUをバカ食いしていたプロセスですが、これは確かクイックスキャンのプロセスの筈。 何故それがいきなり動き出したのかと言えば、「自動LiveUpdate」が動いてパターンファイルを更新したらしいのですね。 更新時にクイックスキャンを行なうように設定されていたため、このプロセスが動いてしまったようです。
 どうやら、NAV2007(を含む、シマンテックの「〜2007」のシリーズ)では、パターンファイルの更新が、NAV2005以前のように週一回・木曜日(日本時間)に更新される訳ではなくて、かなり頻繁に更新されているようなのです。 その為、自動LiveUpdateもかなりこまめに実行されるようになっていて、それがデフォルトでは240分=4時間毎に実行されるようスケジューリングされているようです。
 その設定は、何故かNAV2007のオプションからは見る事が出来なくて、「コントロールパネル」の「Symantec LiveUpdate」を開くか、あるいは「スタート」メニューの「プログラム」の「Norton AntiVirus」の「LiveUpdate」を実行して、その「オプション」メニューの「設定」を選択するかして、LiveUpdateの設定ダイアログを開いて行なうようになっています。
 何故、設定がこんな風にあちこちに散らばっているのかは謎ですが、とりあえず、240分になっていた設定を24時間に修正しておきました。 「クイックスキャン」と言いつつ、実行されると10分ぐらいはCPUをバカ食いされてまともに操作できなくなりますので、そんな4時間毎に実行されてはたまりません。 かといって、更新時に「クイックスキャン」を実行しない設定にする、というのは、それはそれでセキュリティリスクが上がるでしょうから出来ればやりたくありません。
 まあ、定義ファイルの更新と、それに伴うスキャンなんて、Windowsの起動時に一回やれば充分でしょう。 実際、“AppSvc32.exe”でググって見ますと、この動作についてはかな〜り評判が悪いようです。 この設定を決めた人は、いったいどんなスペックのマシンなら快適に使えると思ってたんでしょうか。
 ちなみに、Dimension8100では、4時間も連続で使う事が殆ど無いので気付かなかったと思われます。 あちらは1.8GHzのPentium4に512MBのメモリという構成なのですが、この動作が行なわれた場合、どんな感じになるのか…見てみたいような、みたくないような。
 そもそも、NAV2007は以前のバージョン(NAV2004やNAV2005)に比べて、動作に関する通知が不親切になってます。 特にパターンファイルの更新については、通知を行なう設定そのものが無くなっているみたいで、どこを見てもそれらしい設定がありません。 履歴や活動ログを見ても、このパターンファイルの更新と、それに伴うクイックスキャンについては記録が残っていません。 Windowsの「イベントビューワ」を見て、ようやく「自動LiveUpdateが実行された」というのが判ります ※訂正:改めて見たら、「クイックスキャン」については、履歴と活動ログの両方に記録が追加されていました。 もしかして、さっき確認した時は、まだスキャンが終わってなかったのかも…謎です。 履歴と活動ログという、2カ所に記録がされているというのも謎ですが。なんで1カ所に纏めないんだろう… (正確には、LiveUpdateのパネルの「オプション」メニューの「前回のLiveUpdateの報告」でも見れる事は見れるのですが、これは、自動・手動含めて前回の一回分だけ、しかもLiveUpdateを「スタート」メニューから起動しただけで実行していなくても記録されてしまうので、あまり役に立ちません)。 Norton Internet Security(NIS)の方にあるファイアウォール等のパターンファイル(と言うのかどうかは知りませんが)については通知のみにする設定があるようなのですが。 そういうのをシステム任せの全自動にしておいた方が、「パターンファイルって何?」みたいなパソコン初心者の人には良いかもしれませんが、柔軟に設定できる余地も残しておいてほしいものです。 特に、この“AppSvc32.exe”みたいにCPUをバカ食いするようなプロセスが走るような場合には。 こういう点も含め、やはりUIの設計が何かおかしいような気がします、これ。

 政見放送あれこれ。その3。
 今までの比例区の政見放送に続いて、選挙区の政見放送も始まりました。 こちらは自分の住んでいる大阪の分を見るという事で、テレビ大阪で放映される事が多いかもしれません。
 とりあえず、昨日(19日)の午前中に放映された分を見てみました。 4人分の政見放送が放映されたのですが、こちらは昔ながらの形式を守っている(?)ようで、候補者がカメラに向いて喋り、決まったタイミングでズームアップ・ズームダウンを行なう、というものばかりでした。 何というか、もう少し工夫があってもいいのではないか、と思うのですが…。 それに、一人当たりの持ち時間は5分半のようなのですが、4人のうち2人が、原稿を見ながら喋っていました。 後の2人は終始カメラ目線でしたのでおそらく原稿は見ていないと思われます。 もし見ていたとしたら、かなり上手くやっていた事になりますが、何にせよ、僅か5分半の演説ぐらい、仮にも政治家になろうというのであれば、原稿など見ずに喋れるぐらいじゃないとダメなんじゃなかろうか、と思ってしまいました。
 また、このテレビ大阪の放送にも、字幕は付いていないようです。 リアルタイムで見ていた訳ではありませんので直接確認はしていませんが、少なくとも、地デジのEPGの情報では字幕は無いみたいでした。 なんで無いんでしょうね。不思議です。
 一方、比例区の政党毎の政見放送は、これで概ね一巡した筈です。 自民党のように、違うパターンの内容を放送する政党がどれだけあるのか判らないので、一応確認はするつもりですが、新しい内容が無ければ特にコメントはしません。

 (追記)
 今日(20日)の午前中に放映された、大阪選挙区の政見放送の2回目を見てビックリしたのですが、始めに放送すると紹介された5人の候補者の内、最後の一人の分が放送されませんでした。 正確には、各候補者の政見放送の前後に入る、候補者の名前や経歴等を紹介する部分だけが放送されて、間に入るべき「本編」の放送が無かったのです。
 これはつまり、その候補者が政見放送を敢えて収録しなかった、という事なんでしょうか。 何も説明がされないので、事情がサッパリ判りません。 無いなら無いで、何か一言説明があってもよさそうなものなのですが…全ての候補者を同じ形式で、という建前上それも出来ないのであれば、あまりにも硬直化しているという気がします。 これでは、なんか、陰謀か何かで放送が抹消されたかのようです。 そこまでいかなくても、もしかして放送事故なのか?と疑ってしまうような事はやめてほしいものですが…。
 硬直化していると言えば、ネット上での選挙活動は相変わらず禁止されている筈なのですが、こちらの読売新聞の記事にありますように、今回の参院選挙では、各政党のホームページが、公示後にも更新されているみたいですね。 総務省のコメント「問い合わせがあれば説明はするが、主体的に取り締まることはできない」というのも、なんだか意味がよく判らない話です。 なんか、法律がなし崩し的に破られていっているような気がするのですが、日本は本当に法治国家なのでしょうか?
 例えば、大阪市の選挙管理委員会のホームページには、インターネットを利用した選挙活動について、以下のように書かれています。

インターネットで政治活動はできる?
選挙運動にわたらない純粋な政治活動として、インターネットのホームページを利用することは自由にできます。
しかし、純粋な政治活動として使用するホームページであっても、選挙運動期間中に開設したり、又は書き換えするなど、選挙運動の禁止を免れる行為に該当する場合には公職選挙法に違反します。

 はっきりと、ホームページを選挙運動期間中に書き換える事は「公職選挙法に違反」する、とされています。 例外についての記載は無い為、上記の読売新聞の記事内で自民党や民主党が主張しているような、「情報発信」だの「選挙運動ではなく政治活動の一部」だのといった言い訳は通用しない筈です。 もしそうであれば、ホームページを書き換えた政党は全て公選法違反となりますが、果たしてどうなるのでしょうか。 選挙終了後に、それらの政党に投じた票が全て無効にされる、などという話になったら面白いとんでもない事だと思うのですが、総務省や各選挙管理委員会は、早々に正式な見解を発表するべきなのではないでしょうか。
 個人的には、ネット上での選挙運動はもっと大々的にやるべきだと思ってますし、総務省は改ざんやアクセス集中によるトラブルを恐れてなどいずにとっとと選挙公報をネットで公開すべきだと思ってます(だいたい、総務省のホームページには、現在でも議事録等様々な文書が公開されていますが、そういうのは改ざんされても構わない、とでも言うのでしょうか?)が、だからといって法律を無視したり勝手な解釈を行なったりしても良いとも思いません。
 そもそも、この4月に参院選でのネット利用の選挙運動は解禁を見送るとしたのは自民党だった筈なのですが、その自民党が率先して選挙運動としか見えない事をホームページでやり始めているのですから、いい加減なものです。
 (2007/07/27追記)
 上記の、大阪選挙区の政見放送の2回目で政見放送が一人分放送されなかった件ですが、やはり、その候補者が政見放送を収録しなかったという事らしいです。 上記の件はテレビ大阪での話だったのですが、その後に読売テレビとNHK総合でも同じようにその同じ候補者一人だけ政見放送がありませんでした。 読売テレビでは、他の候補者では「経歴と政見をお知らせします」みたいに言っているところを、その候補者の場合は「経歴をお知らせします」と言っており、 NHK総合では、「政見放送がありませんので経歴のみお伝えします」みたいな事を言っていました。 テレビ大阪でも、こういう風にちゃんと断りを入れてくれれば良かったのですが…。

2007/07/27

 へ〜んだ〜 きみのちょうしが わ〜るい〜。STB編 また×15。
 CATVのSTB・TZ-DCH500で、また予約録画に失敗しました。今回は、2006/05/20、2006/11/01、2007/01/03、2007/04/22、2007/06/09に発生したものと同じ「選局操作に失敗」という奴です。 失敗したのは、キッズステーションの「少女革命ウテナ」で、毎週のプログラム予約で録画予約していたものです。 午前4時放映の分なので、寝ている間に録画されたものを朝確認してみたら真っ黒だった、という状態で、TZ-DCH500も普通にリモコンで電源ONしても映像も音も出ないまま、 仕方なくリセットしたら正常に起動しましたが、上記のエラーが記録されていました。 前回の2007/06/09に発生した時と同様、また寝ている時にエラーが出たという事で、これはもう本当に嫌がらせされているのではないかという気が…。 また、この現象のはじめの頃と同様に、CATVのプログラム予約で発生したという事で、一周して元に戻ったのかもしれません。
 更に履歴を確認してみたら、「予約の警告」も出ていました。 2007/02/10、2007/02/12,2007/04/01、2007/06/01付で出たものと同じ「途中中断が発生しました」というものです。 予約していた番組は、2007/07/24深夜(正確には2007/07/25未明)に放映された、これまた2007/06/01付に書いた時と同じ、NHK衛星第2の「アニメギガ」(山寺宏一氏の回の再放送)です。
 またもや、前回の発生から約2ヶ月で発生していますね。 なんかこう、STBが稼働している間にメモリリークとか色々溜まっていってるのでしょうか。 それがおおよそ2ヶ月で、この「予約の警告」という形で表面化してくる、とか。 「選局操作に失敗」の前兆現象、という訳では無さそうなのですが…不気味です。 これからは、月に1度ぐらいは定期的にリセットした方が良いのかもしれません。

2007/08/06

 「デジタル・コンテンツの流通の促進に向けて」の意見募集が行なわれています。
 総務省が、「デジタル・コンテンツの流通の促進に向けて」の意見募集を行なっています。 正確には、『デジタル・コンテンツの流通の促進に向けて「21世紀におけるインターネット政策の在り方」(情報通信審議会 平成13年諮問第3号 第4次中間答申)「地上デジタル放送の利活用の在り方と普及に向けて行政の果たすべき役割」(情報通信審議会 平成16年諮問第8号 第4次中間答申)に対する意見募集の実施』という長いタイトルの、所謂「パブリック・コメント」(パブコメ)の募集です。
 要するに、例の「コピーワンスをコピー10回にする」という話をはじめとする、情報通信審議会・情報通信政策部会の「デジタル・コンテンツ流通の促進等に関する検討委員会」 が纏めた中間答申に対する国民の意見を聞こう、という事なんですが、まあパブコメで寄せられた意見が政策に採り入れられた、なんて話は聞いた事が無い訳です。 それが「私が聞いた事が無い」というだけなら良いのですが、「米国産狂牛肉の輸入再開にあたって反対の意見が大勢だったにもかかわらずあっさり輸入再開された途端にまた危険部位が見つかってまた輸入禁止に」みたいな話を聞くと、パブコメというのは、官僚や政治家達が「国民の意見を聞いているという建前」を作る為だけに行なわれているんだろうか、などという疑問を持ってしまう訳です。
 それはそれとして、一応でも意見は送っておいた方が、「官僚や政治家達が国民の意見を聞いていない」という「前科」を作る為にもいいかも、とか思ったりする訳で。 ついでに、今まで見たコピーワンスや地デジに関連する最近の記事を纏めておきます。

 地デジチューナーに関しては、現在は八木アンテナの製品が、ヨドバシカメラ等の量販店では2万円弱で販売されてたりしますが、EPG・データ放送・双方向サービス・ラジオ等に対応していないという、本当に「ただ見るだけ」の物だったりします。 これが後2年で5千円以下に出来るのか、素人目に見てもかなり疑問です。 まあ量産されればそれなりに値段は下がるでしょうが、EPGも使えないのであれば、「地デジは便利」というのが完全に嘘八百になりそうな気が。 また「国家的詐欺」とか言われそうですけど、そんなんでいいんでしょうか。 と言うか、B-CASとか余計な物を外せばかなり安くなりそうな気がするんですが。 上記の記事にある「米国では約60ドルで売られている」というのもいい加減な話で、向こうのチューナーには当然B-CASなんて付いてないでしょうし、コピーワンス等の余計なプロテクトも無いのですから、単純に比較できる訳がありません。 上記中間答申では、日本で(海外のデジタル放送と違って)地デジにコピープロテクトをするのは海外と事情が異なるから、等と書かれているのですが、こういう、都合の良いところだけ海外の例を持ち出す(しかもそれが矛盾だらけだというのが素人目にも判る)あたり、どんだけ国民をバカにしてるのかがよく判ります。
 だいたい、この「デジタル・コンテンツ流通の促進等に関する検討委員会」の構成員にしてからが、消費者代表は3人だけ(それも婦人連とか主婦連とかの、この件に関しては今一つ頼りなさそうな人達だし)しかいない一方で、権利者団体と放送業者という権利者側で半数を占めている、という偏ったメンバー構成なので、どこまで「視聴者利益」を考えているのか判ったものじゃありません。 上記の小寺氏や本田氏のような意見を言う人が構成員にいるのかどうか、甚だ疑問です。
 …てな感じの怒りの意見を総務省には送ろうかと思っているのですが、今日はもう面倒なので明日にします(爆)

2007/08/08

 参院選あれこれ。
 自民党の歴史的惨敗・民主党が参議院で初の野党第一党という結果に終わった参院選についてつらつらと。

 という訳で、何か色々と釈然としない所がある選挙でした。さて、次はどうなる事やら。

2007/08/21

 デジカメが壊れました。
 愛用しているデジカメが壊れました。 機種は、富士フイルム(「キヤノン」とかと同じで「フィルム」じゃないんですね)のFinePix F710というもので、 3年ぐらい前に購入して以来、一度もトラブルはありませんでした。 既にカタログ落ちしている機種で、CCDに「スーパーCCDハニカムIV SR」という、感度の異なる2種類の画素を配置する事で従来のCCDより広いダイナミック・レンジを実現したという撮像素子を使用しているのが売りだったものです。 もっとも、現行機種にはこの「SR」を採用している機種は殆ど無いみたいで、僅かに一眼レフのS5 Proという一機種のみが「SR Pro」という「SR」系統のCCDを使用しているだけのようです。
 それはともかく、先週行った日帰り旅行で使用した時には問題無かった私のF710ですが、昨夜動かしてみましたら、液晶ディスプレイが真っ黒で映像が映りません。 かといって液晶ディスプレイが壊れている訳ではないようで、映像以外の表示(絞りやシャッタースピード、測光モード等)はまともに表示されています。 試しにその状態で撮影してみましたが、画像も真っ黒で何も映っていないようです。
 どうやら、売りの撮像素子自体か、撮像素子からデータを受け取る処理部分あたりがおかしくなってしまっているようです。 これはもうこちらではどうしようもないので、修理に出す事にしました。
 調べてみましたら(と言ってもマニュアルに書いてあるのですが)、「FinePix特急修理30分」というサービスがあるようです。 富士フイルムサービスステーション窓口に直接修理品を持ち込めば、30分を目途にその場で修理してもらえるというもので、特別な費用も必要無いという事なので、これを利用する事にしました。
 早速、本町駅近くのビルにあるサービスステーションに持ち込んで調べてもらいましたら、やはりCCDが壊れているとの事でした。 このCCDに関しては、以前に「FinePix A303,F410,F700,S2Pro をご愛用のお客さまへのお詫びとお知らせ(CCD故障の無償保証期間の延長)」というお知らせが出ていて、保証期間外でも無償で修理してもらえるみたいです。 上記のお知らせにはF710は含まれていないのですが、CCDそのものはF700と同じ物を使用している筈ですし、症状も同じです。 また窓口の方の話によると、どうやら不具合のあるロット(正確には「製造ライン」と言ってましたが)を特定できていないらしく、使用方法に特に問題(堅い床に落とした、とか)が無い場合は無償修理にしているようです。 「温度・湿度などの使用環境、経年変化などの要因」で不具合が発生するそうですが、もしかして、先週の日帰り旅行で使用した時に、炎天下(猛暑日でした…)で使用したのが悪かったのかもしれません。 でも、同じように日帰り旅行で使用した、オリンパスのCAMEDIA C-70 ZOOMは何ともありませんので、やはりCCDの不具合だったのでしょう。
 何にせよ、タダで修理してもらえたのでラッキーでした。 修理には30分より少し時間がかかりましたが、カメラを預けて近くの店で食事をしている間に直って戻ってくる、というのはなかなか便利で良いです。 修理票によれば、作業内容はCCD基盤の交換で、同じ所の故障はまた6ヶ月保証してもらえるとの事。 あと、バッテリーが劣化しているので新しい物に交換して使ってほしい、と書かれていました。 確かに、購入してから3年以上、一度もバッテリーを買い換えていないので無理もないのですが、バッテリーは標準価格が税抜4,500円、ヨドバシカメラ等の量販店でも税込3,800円弱とそれなりに値が張りますし、今のバッテリーでも日帰り旅行ぐらいなら充分持ちますので、買い換えるかどうかは少し悩ましい所です。

2007/08/22

 NTTドコモの「ひとりでも割★50」に申し込みました。
 今までは、1年毎に基本料金の割引率が最大25%まで上昇していく「(新)いちねん割引」を利用していましたが、今日から始まる「ひとりでも割★50」に申し込みました。 これは、2年間の同一回線契約継続を条件に、基本料金を50%割り引くというものなので、今日申し込むと2009年8月末日まで現在の契約を維持しなければならない事になります(各月1日に申し込んだ場合を除き、契約日の翌月が1ヶ月目となる為)。 始めから50%も割り引くというのであれば、もう基本料金自体を安くすればよさそうなものなのですが、2年間利用者を縛るというのが大事なんでしょうね。
 で、2年間縛る為に解約料金の決まりがあって、「契約期間中に割引サービスの廃止、ご契約回線の解約または利用休止の場合は、継続利用期間にかかわらず9,500円(税込9,975円)の解約金が必要となります(契約満了月の翌月を除く)。」とされています。 私の場合は、契約満了月が2009年8月となりますので、その翌月である2009年9月以外に解約した場合は、この1万円近い解約金を取られる事になります。
 この文章、始めに書かれている「割引サービスの廃止」というのが変です。 「サービスの廃止」と言うと、普通はサービスの提供者、すなわちNTTドコモが主体となって、NTTドコモの都合によってサービスを廃止する事を指すものだと思います。 でも、そんなNTTドコモ側の都合でサービスが廃止されるにも関わらず、利用者の側が解約金を払わなければならないのか?と疑問に思うのですが、どうやらこれ、利用者側が自分の都合でこの割引サービスを解約する事を指しているみたいなんですね。 「ご注意事項」のページを読むと、『「ひとりでも割50」は廃止のお申出がない場合、更に2年間を契約期間として、自動更新となります。』という文言がありまして、つまりは、ここで言う「廃止」とは「解約」の意味である、という事が判ります。
 なんかこう、「ドコモ2.0」なんて訳の判らないキャッチフレーズを考え出すだけあって、日本語の使い方も独特ですね。 でも、実際に携帯電話からこの「ひとりでも割★50」に申し込む画面では、このページで「廃止」となっている部分が「解約」と書かれていたりします。 使い方が独特なだけでなく、統一さえされていないというのがますますヘンです。
 それはともかく、「ひとりでも割★50」に申し込んだ後で現在の契約内容を確認しますと、今までの「(新)いちねん割引」が8月末日まで併用されるような記載になっていました。 「ひとりでも割★50」は、月の途中で申し込んだ場合は日割り計算になるみたいなのですが、今月の基本料金の計算はいったいどうなるんでしょうか。 普通に考えると、21日までは「(新)いちねん割引」で日割り計算、22日からは「ひとりでも割★50」で日割り計算して、両者を加算した料金になると思うのですが。 請求書が楽しみなような、不安なような…。

2007/08/27

 ネットの噂によると、アニメDVDの売れ行きが悪いそうです。
 まあネットの噂と言っても、このITmediaの記事「DVDが売れない時代のアニメビジネス GDHに聞く」なんですが。 そもそも、このテレビ放映した作品のソフトを売って利益を上げる、というビジネスモデルは、確か「新世紀エヴァンゲリオン」のLDソフトが1巻1万本以上という、それまでのLDソフトの販売本数からすると無茶苦茶異例の売り上げを記録した、という辺りから始まったものと記憶していますので、約10年ぐらいの歴史があるものと思われます。 そのビジネスモデルの見直しが迫られている、というのは、実に「十年一昔」という言葉のいい見本のようです。
 この記事でDVDの売り上げ不振の原因の一つとしては、例によって、作品が動画投稿サイト等に違法にアップロードされている事が挙げられています。 海外には、月額固定の料金を取って日本のアニメ作品を流す違法サイトもあるそうで、それが人気を博している事からネット配信のニーズが高い事が証明されるなど、皮肉な結果を生んでいるようです。
 この「違法なネット上へのアップロード」がDVD等のパッケージソフトの売上不振に繋がっている、という理屈は、アニメに限らず他の映画や音楽等でもよく聞きますが、実際問題としてそれがどの程度の売上減に繋がっているのか、という辺りについては、正直言ってよく判りません。 違法アップロードが無くなれば、その映像をタダで見ていた人達が皆パッケージソフトを買うのか?と言うと、とてもそうは思えませんし。 全くいないとは思いませんが、そういう映像を見ている人はタダだから(あるいはごく安価だから)見ている訳で、そういう人達はタダじゃなければ見なくなるだけ、という人が大部分なのではないか、と思います。
 とはいえ、視聴可能な地上波で放映されていない作品を見たい人や、上記の記事にもあるように、少しでも早く日本のアニメを見たい海外の人達など、お金以外の理由でそういう映像を見ている人も一定数いる訳で(だからと言って違法アップロードが正当化される訳ではありませんし、そういう映像を見る事が悪くないとも思いませんが。作品が観たければちゃんと対価を支払うべきだし、支払えないのなら見るのを我慢すればいいのです。所詮、アニメなんて見なくても死ぬ訳じゃないんですから(<おい))、そういう人達に対してネット配信という形で合法的に見る事ができる環境を提供していこう、というのは前向きでよろしいかと。 GDHの場合、(私は見損ねたのですが)OVA作品の「デッドガールズ」を期間限定ながら無料でネット配信を行なう等、既に色々実践してノウハウを蓄積しつつあるようです。 こういうのが一般的になってくると、ますます地上波放送…というかテレビ放送の存在意義が問われる事になりそうです。 ただでさえ、制作費の多くを広告代理店やら何やらにピンハネ(違…わないかも)されてしまうテレビ放送に、アニメ制作会社がいつまでも縛られる事の無い時代が訪れつつあるのかもしれません。
 ただ、そうなったらそうなったでまた色々と課題も出てくるみたいで、上記の記事ではその一つとして、視聴されるメディアによって映像そのものの作り方を変える必要がある事が挙げられています。 現在でも、例えば地上波放送とBS放送とで異なるアスペクト比で放映される事が珍しくありません。 特にTBS系作品は、BSデジタルのBS-iでは16:9なのに、地上波のTBS系列では左右を切り落とした4:3で放映される事が多いです。 それは制作現場にも実際に影響を及ぼしていて、今秋から放映開始予定の「CLANNAD」(京都アニメーション版)でも、左右が切り落とされる事を前提にした絵作りをしているようです。 地上波で放映される事でより多くの人が見る事ができるようになるのは良いのですが、その為に絵作りが変わる、特に映像作品では重要な構図が変わってしまう、というのは、果たして良い事なのかどうかはかなり疑問です。
 これは、一つの映像で複数のメディア(この場合はアスペクト比が異なるだけではありますが)に対応する為に生じる問題ですが、この逆に、メディアに対応した複数の映像を用意する必要があるという訳です。 アスペクト比が異なるだけでなく、更に、携帯電話の小さな画面や、逆に大画面のフルハイビジョンテレビ等まで考慮に入れる必要が出てくるという事で、現在でも既に携帯電話用に寄りの絵を撮る為のカメラを別に用意して撮影されている実写映画もあるそうです。
 こういう新しい課題に対応していくには、制作方法も常に見直して新しい技術を導入していったりしなければならない訳で、今後は、そういう事に対応できる体力を持った大手が生き残っていくのかもしれません。 あるいは逆に、面白いアイデアやテクニックを持っている、FLOGMAN氏等のような個人製作かそれに近い作品作りをしている、才能がある個人が台頭していくのかも。
 何にせよ、いちアニメファンとしては面白い作品が見られれば何でもいい訳なので(<マテ)、色々な問題やらしがらみやらあるとは思いますが、製作者の方々には「面白い作品を作る」事を第一に考えてほしいと思います。
 (追記) とか思っていたら、今度はこんなサービスが始まりました。 記録媒体がDVD-Rという事で、メディアの寿命が少し気になるところですが、セルソフトと同等のものがダウンロードできる、というのは面白いと思います。 これなら、やろうと思えば海外からでも購入できますし(決済の問題とか、日本語環境の問題とかはありますが)。
 ただ、2層メディアにはまだ対応されていない事(映画とか1巻3話以上収録されているTVアニメとかは全滅なんじゃ…)と、アニメをはじめとして、未だに準備中のカテゴリが多く、どのような作品がラインアップされるのかが全く判らない事とが気になるところです。 少なくとも、「ツタヤのオンラインレンタルの方がマシ」とか言われないような品揃えにはしてほしいものですが。

2007/09/11

 へ〜んだ〜 きみのちょうしが わ〜るい〜。STB編 また×16。
 CATVのSTB・TZ-DCH500で、また「予約の警告」が出ました。 2007/02/10、2007/02/12,2007/04/01、2007/06/01、2007/07/27付で出たものと同じ「途中中断が発生しました」というものです。 予約していた番組は、2007/09/09の関西テレビの地デジの「F1イタリアGP決勝」です。 リアルタイムで観ていたのですが、やはり特に「中断」があったようには見えませんでしたし、履歴に書かれている3つの原因にも該当するものは無いように思えます。
 前回(2007/07/27)発生した時に「定期的にリセットした方が良いのかも」とか書きましたが、実は、10日程前に「前回から1ヶ月経ったし」と思ってリセットしてみたばかりでした。 それでも「予約の警告」が出るとは、稼働時間の長さとは関係ないのでしょうか。 ますます謎です。

2007/09/12

 「ナスカ展」に行ってきました。
 京都文化博物館で開催されている「ナスカ展」に行ってきました。 正確には、「世界遺産ナスカ展〜地上絵の創造者たち〜」といいますが、今月24日まで開催されています。 上記の「ナスカ展」のページは、京都文化博物館の特別展のページですので、開催が終了すれば別の内容に差し替えられるかもしれませんのでご注意を。
 当日券の料金は一般1,300円ですが、JAF会員は会員証を見せれば200円割引になりますので、1,100円の前売り料金で入る事ができます。 ロードサービスは全然利用した事が無くて、個人的には普段あまり入会している必然性が感じられないJAFですが、こういう時には「入っていて良かったかも」と思います(<「かも」かよ、というツッコミは無しの方向で)。
 「ナスカ」と言えば、何といっても地上絵がまず思い浮かびますが、この展示会では、ナスカ文化全体の紹介という趣になっていて、土器や金細工、織物、ミイラ等の出土品の展示に大きなスペースが割かれていました。 今まで見た事のなかった様々な出土品が見られて面白かったのですが、一番面白かったのは、頭部を人工的に変形させた頭蓋骨の展示でした。 これは、中国の「纏足」等と同じで、幼い頃から頭に「型」を嵌めて頭蓋骨の形を自然ではない形に変える、というもので、地位の高さを示したり、ファッションとして行なわれていたそうです。 その内の一つが、後頭部を後に長く伸ばした形になっていて、まるで「プリンプリン物語」のルチ将軍か、「おねがいマイメロディ」のカキ君か、といった風情になっていました。 こんな事をして、脳は正常に働いていたんでしょうかね。
 展示の最後は、幅10m・高さ2.5mぐらいのスクリーンで、CGで描かれたナスカの平原の上空を飛びながら地上絵を見る、といった感じの映像を上映する「VRコーナー」です。 「一人称視点の3DCGの映像をデカいスクリーンで映せばみんな“VR”かい!」というツッコミはさておき、有名な「ハチドリ」の絵が結構端っこにあるとか、直線や長方形等の幾何学図形が結構大きくて数も多いんだなとか、今まで抱いていたナスカの地上絵に対するイメージが少し変わって面白かったです。 ただ、こちらは単に映像を見るだけなので、会場に何台か置いてあった、ゲーム機のコントローラで動きを操作できる機械の方が楽しかったかも。
 ついでに、上記「ナスカ展」のページの最後にある、「ナスカ・クリームコーヒーゼリー」というのも食べてみましたが、まあ普通のコーヒーゼリーでした。 さすがに、その辺のコンビニで売っているようなコーヒーゼリーよりはずっと美味しかったですけど。
 で、京都から帰って来たら、安倍総理が辞任していました。まったく、世の中というものは本当に油断ができません。
 (追記) 京都といえば、声優の大原さやかさんの京都好きは広く知られているところですが、公式ファンサイト「大原省」の日記によると、先週も京都に来られていたようで(仕事で)、しかも9月4日には、今日私が行った京都文化博物館にも立ち寄られていたとのことでした。 大原さやかさんと一週間の差でニアミスしていた(違)とは、本当に世の中というものは油断ができません。

2007/09/14

 月周回衛星「かぐや」(SELENE)が無事打ち上げられました。
 2007年9月14日午前10時31分01秒(JST)、月周回衛星「SELENE」・愛称「かぐや」が、種子島宇宙センターからH-IIAロケット13号機によって、無事に打ち上げられました。 元々は8月に打ち上げの予定でしたが、他の衛星でコンデンサの取り付けミス(極性を逆にしていたらしい)が見つかり、念の為「かぐや」でも調査したところ同様のミスが見つかった為、1ヶ月程延期されたものです。 更に天候が悪かった為1日延期されて、本日ようやく打ち上げられました。
 今回から、打ち上げが三菱重工業(MHI)の提供する打ち上げ輸送サービスによって行なわれる、すなわち初めての「民」による打ち上げという事で上手くいくか心配だったのですが、予定通りの時刻に打ち上げられ、「かぐや」の分離まで無事に成功しました。 これで、所謂「打ち上げ」の仕事は完了した事になり、以後は衛星の運用チームの仕事になります。 これからも、地球周回軌道離脱、月周回軌道投入、子衛星の分離×2と、まだまだ難しく、またJAXAにとっては初めてのミッションが次々と待ち受けています。 それらが全て無事に済んでも、その後約1年に及ぶ観測ミッションが待っています。 「かぐや」には、NHKが開発したハイビジョンカメラをはじめとして、計15種類にも及ぶ観測装置が搭載されています。 その上、月の重力分布を測定したり、「かぐや」と地球との通信を中継する為の子衛星が2つも搭載されています。 これだけ「てんこ盛り」の衛星となりますと、いつどんなトラブルが発生しても不思議ではなく、ミッション終了まで気が抜けない状態が続きそうです。
 で、打ち上げの様子は「JAXA放送」等でネット中継されていたのを見ていましたが、現地は台風の影響か少し風が強いものの、天候は問題なくて、青空に向かって白い尾を曳きながら飛んで行くH-IIAの姿を綺麗に見る事ができました。 今回は、何故か機載カメラからの映像が殆ど無くて、SRB(固体ロケットブースター)やフェアリング、衛星等の分離の様子が見れなかったのが残念でした。
 また、テレビのニュース等で中継されないかと思っていたのですが、見た範囲では無かったようです。 「かぐや」にはNHKが開発したハイビジョンカメラが搭載されている訳ですし、それでなくても、あのアポロ計画以来の本格的な月探査計画でもあるのですから、せめてNHKぐらいは中継してもよさそうなものなのですが。 しかも今後は、中国、インド、ロシア、アメリカと、続々と月探査計画が予定されており、「かぐや」はその先陣をきるミッションでもあります。 更に、「かぐや」で得た月の重力分布のデータ等は、アメリカの月探査計画に利用される予定にもなっているそうなので、国際貢献という意味でも重要なミッションなのです。 個人的には、インド洋でガソリンスタンドをやって、石油をガバガバ使って温暖化ガスをどんどん増加させるようなマネをするより、よほど人類全体の為になる事だと思うのですが、にも関わらず、マスコミの取り上げ方の小ささは酷いものです。
 まあ、安倍ちゃんが史上稀に見るような無責任さを発揮して仕事を放り出してしまったせいで、地上の方が色々とゴタゴタしていますからしょうがないのかもしれませんが。 本当に、これだけ多大な迷惑を掛けて辞めた総理大臣というのも珍しいのではないでしょうか。
 それはともかく、「かぐや」の今後の予定は、約3週間後に月軌道への投入、約40日後に定常観測軌道への投入を経て、約3ヶ月後に定常観測が開始される事になっています。 アポロが片道3日間ぐらいで月まで行った事に比べると随分長いスケジュールですが、あちらは、サターンロケットという化け物みたいな巨大ロケットで、しかも地球周回軌道を経ずに直接月に向かう軌道に乗せた、という違いがあります。 「かぐや」ミッションでも同様に直接月に向かう軌道に乗せる方法も検討されたようなのですが、何しろ初めての事でもあり(アポロでは11号が実際に月着陸を行なうまでに何回も「練習」をしていました)、軌道修正等に余裕を持てるように今回のような方法を採用したそうです。 もう少し細かいスケジュールは、JAXAの「軌道情報提供システム」のページで「かぐや軌道3D」を選ぶと見る事ができます。
 あと、「かぐや」という衛星の愛称(正式名称は「SELENE」です)は、一般公募されたもののうちで最も数が多かったものが採用されました。 私もこの愛称を応募しまして、JAXAから認定証と記念グッズが送られてきました。 また、採用された愛称を応募した人の中から、ペアで一組が今回の打ち上げに招待される事になっていましたが、残念ながらこちらには外れてしまいました。 JAXA放送の中継に、その招待された方が出演されていましたが、一人しか映っていなかったところを見ると、一緒に行く相手がいなかったのでしょうか。 だったら呼んでくれたらよかったのに(<マテ)。
かぐやの記念グッズ  ちなみに、送られてきた記念グッズはこんな物です。 背広の襟に留めるバッジみたいな感じです。
 ところで、ロケットといえば野尻抱介氏の「ロケットガール」シリーズですが(<少し無理矢理)、その4冊目「魔法使いとランデヴー」がいつの間にか発売されていました。 てっきり3冊目の「私と月につきあって」で打ち止めかと思っていたのですが、新作が出て嬉しいです。 今回は短編集という事で、既刊のエピソードとの時系列も気になるところです(まだ読んでいないので判らない)。 まあ、茜ちゃんがいますので、少なくとも2冊目より前という事はなさそうですが。
 でも、1冊目では(現実では)今は亡きミールとランデヴーしていたゆかりちゃんが、今回ではISS(国際宇宙ステーション)の(現実では)まだ完成していない日本モジュールで作業している(らしい)というのは、何かすごいというか無茶苦茶というか。 しかも、ゆかりちゃん達は殆ど年をとっていないみたいですし。 野尻さん、もう現実の動きと整合性を取る気は全く無いようです。 まあこれだけ間が空けばしょうがないですが。 作中では、ゆかりちゃんがミールに救助されて色々あった事は、もう無かった事になっているのかな?
 (追記) で、読んでみたわけですが、アリアン・ガールズが使っていたハードシェル・スーツが使われていて、ゆかりちゃんがその構造を熟知している場面があったりするので、やはり時系列的には3冊目より後の話のようです。 残念ながら、アリアン・ガールズ自身は登場しませんが。
 でも、今回はなんか、ゆかりちゃんとマツリちゃんとの百合な感じが妙に強化されてたような…まあ、あの二人は、1冊目にして既に体を重ねた関係でしたから、いずれこうなるのも無理もありませんが(<マテ)。

2007/09/24

 余部鉄橋に行ってきました。
 別に「鉄子の旅」に影響されたからじゃありませんよ?(<いきなり言い訳)。 いやまあ、今年に鉄橋からコンクリート橋への架け替え工事が始まる、という話を聞いて、以前から一度は行っておきたいと思っていたのです。 ただ、鉄道や高速道路を使うとお金もかかるし、かといって下道をバイクで行くには少ししんどいし、何より面倒くさいというのがあって、なかなかその気になりませんでした。
 でも、ダイヤを調べてみましたら、あの「青春18きっぷ」を利用して(つまり特急等を使わなくても)日帰りが充分可能である事が判りまして、それならまあ行ってみようかな、と。 どうせなら、架け替え工事が完了するまで、余部鉄橋の姿を記録していくのも面白いかな、などと思ってしまった訳です。
 で、チケットショップで3回分残っている「青春18きっぷ」を7,200円で購入しました。 これなら1往復すれば元が取れますし、3回行くチャンスがあれば、写真を撮影するにしても「前回撮り逃したあのアングルで」とか色々と試せますし。
 という訳で、8月15日・29日・9月10日の3日に分けて余部鉄橋に行ってきた訳です。 その時撮影した写真は、新しく余部鉄橋のページを作って掲載する事にしました。 果たして、目論見通り架け替え完了まで更新が続きますかどうか。
 (追記) ページを公開してから、ググってみた余部鉄橋に関するページを見ていますと、工事に関する新聞記事がありました。 それによりますと、新しい橋は現在の橋の南側約7mの所に建設されるそうです。 それに伴って、現在餘部駅のホーム北側を通っている線路は、ホームの南側に付け替えられ、その為に駅南側の山の斜面が削られるとのことです。 当然、その山の斜面にある「鉄橋撮影ポイント」も無くなるそうで。 でも、鉄橋のすぐ南側には民家も建っているのですが、立ち退きになるのでしょうか。 また、鉄橋のすぐ東にあるトンネルはどうするんでしょうね。やはり南側に堀り広げるのでしょうか。
 ああそうそう、この架け替え工事が今年から始まるという報道がされて、もう余部鉄橋が無くなったと勘違いされ、観光客が激減しているそうです。 その為か、山陰本線の駅等には、「平成22年まで鉄橋は見れます」みたいな事を書いたポスターがあちこちに貼られていました。 確かに鉄橋自体は平成22年まで存在しているでしょうけど、来年からは工事も本格化して巨大な重機も搬入され、また、上記のように「鉄橋撮影ポイント」も今年いっぱいぐらいで閉鎖されるとのことですので、鉄橋を綺麗に見れるのは今年までなんじゃないんでしょうか。

2007/10/03

 へ〜んだ〜 きみのちょうしが わ〜るい〜。STB編 また×17。
 CATVのSTB・TZ-DCH500で、また「予約の警告」が出ました。 2007/02/10、2007/02/12,2007/04/01、2007/06/01、2007/07/27、2007/09/11付で出たものと同じ「途中中断が発生しました」というものです。 予約していた番組は、2007/10/02深夜(正確には2007/10/03未明)の関西テレビの地デジの「モノノ怪」です。 リアルタイムで観ていたのですが、今回は、確かに途中で映像が乱れる(一時停止したようになる、動きがギクシャクする等)現象が確認できました。 履歴に書かれている3つの原因に心当たりが無いのは今までと同様ですが、今回は、それ以外に思い当たるものがあります。
 実は、この10月1日から加入しているCATVの視聴コースが編成し直され、私もコースの変更を申し込んでいた為、その変更がこの警告の出たタイミングで行なわれたのではないか、というものです。
 CATVの視聴コースについては、2006/10/26付・2006/11/01付で書きました通り、デジタルの「エコノミーコース」というデジタルの中では最も安価なコースを選択しています。これが、10月1日から視聴可能なチャンネルが一部入れ替えられ、それ以前のを「旧ラインアップ」(以下「旧エコ」)、10月1日以降のを「新ラインアップ」(以下「新エコ」)と呼称するようになったのです。 そして、その「新エコ」で新たに視聴可能になるチャンネルに、2006/10/26付で書いた『「スタンダードコース」から「エコノミーコース」に変更して観る事が出来なくなった9つのチャンネルの内、それまでに観た事がある1つ』がちょうど含まれていた訳です。
 また、オプションチャンネルとして別料金で申し込めるものの内、「AT-X」が、「旧エコ」では申し込めないが「新エコ」では申し込める、という制限の差もありました。 何故そうなっているのかは判りませんし、当面「AT-X」を申し込むつもりも無いのですが、地上波で放送されなかった「School Days」最終回が「AT-X」では放映された、等という話を聞くと、いつかは申し込みたくなるかもしれません。
 更に料金も同じという事なので、「旧エコ」から「新エコ」へのコース変更を申し込んでおいたのですが、郵送した申込書が先方に到着するのが遅かったようで、きっちり10月1日からコースが切り替わる、という訳にはいかなかったらしく、10月2日の夜、少なくとも「モノノ怪」の放映前に確認した時点では、まだ新しいチャンネルは観れませんでした。 それが、今日(10月3日)の夜にまた確認してみると観れるようになっていました。
 そんな訳で、この「予約の警告」が出たのもそのタイミングでコース変更が行なわれたからではないか、と思う訳です。 もちろん、それ以外のSTBの不具合等によるものかもしれませんが、今となっては確認しようもありません。 コース変更の処理は、申込書が到着した順番に随時行なわれるようで、事前に変更される時刻が通知されたりする事もありませんし。 よりによって、毎週楽しみに観ている作品の、それも最終回の最中に変更する事はないだろう、と思いますが、これも日頃の行ないが悪い為でしょうか。 うじゃうじゃ。

2007/10/05

 へ〜んだ〜 きみのちょうしが わ〜るい〜。STB編 また×18。
 CATVのSTB・TZ-DCH500で、また「予約の警告」が出ました。 2006/12/23,2007/02/01,2007/02/02、2007/05/20付で出たものと同じ「途中から予約を開始」というものです。 予約していた番組は、BSジャパンの「デルトラクエスト」です。 前回(2007/05/20)に出た時と同様に、始めは映像も音声も出ていなくて、数秒過ぎた所で「予約を開始します」というメッセージが表示されました。 前回はそれだけで後は問題無かったのですが、今回は更に、30秒程過ぎた所で数秒間映像・音声共に途切れてまた正常に戻る、という現象が発生していました。 過去4回の内、3回がBSデジタルの録画予約で発生していますので、もしかしてBSデジタルに何か原因があるのでしょうか。 実に気持ち悪いです。 今月、例によってまたCATVの屋内回線調査がありますので、その時にでも訊いてみましょうか。

2007/10/19

 「ダビング10」は著作権保護の夢を見るか。
 2007/08/06付で、所謂「コピーワンス緩和」の動き等に関する記事を纏めましたが、先日、JEITAが新しいコピー制御の方式の呼び方を「ダビング10」(「だびんぐてん」と読む)と呼称する、と発表しました。 未だ決定ではなく、提案されただけの方式の言わば「正式名称」を、それも元々EPNという別の方式を提案していた筈のJEITAが発表する、という辺りがものすご〜くイヤな感じなのですが、とりあえず、この「ダビング10」関連で目についた記事を纏めておきます。

  1. 総務省情報通信審議会で提案された録画の新ルールの呼称について(JEITA)
  2. CEATEC JAPAN 2007のJEITAブースで展示したパネルの内容(PDF)(JEITA)
  3. 地デジ録画の新ルール名を「ダビング10」に統一 −アナログ出力は「コピー可」に。JEITA発表(Impress AV Watch)
  4. 「ダビング10」に呼び方統一 JEITA(ITmedia)
  5. 「コピー10」、7つの問題点(ITmedia)
  6. <増田和夫が迫る>テレビ録画界の“憲法改正”!? 「コピー10」で録画ライフはこう変わる(デジタルARENA)
  7. <増田和夫が迫る>「コピー10」でレコーダーはこう変わる……その詳細を大胆に予想!(デジタルARENA)
  8. ダビング10(コデラノブログ 3)
 一部が「コピー10」となっているのは、まだ「ダビング10」という呼称が発表される前に書かれた記事だからです。 コピー9回+ムーブ1回なので「ダビング10」という事ですが、放送をレコーダーの内蔵HDDに録画した時点で「コピー1回」になる筈なので、「コピー10」でも別に間違いじゃないような気もしますが、この「放送をHDDに録画する事を『コピー』と考える」というのが一般の消費者には理解されにくい為、「コピー10」なのに9回しかコピー出来ないじゃないか、というような苦情が殺到するのを避ける為に「コピー10」は止めたんでしょう。 でも、業界ならともかく、普通に「ダビング」と言うと「コピー」の意味で使う事が多いと思いますので、あまり変わらないかもしれませんが。
 これらの記事で、増田和夫氏の記事は、「ダビング10」が導入されたらどんな問題が出てくるか、またレコーダーのGUIはどうなるか、という辺りを詳しく考察していて参考になります。 コピー回数を管理しなくてはならない、という事でどれだけGUIや処理が複雑かつ判りにくくなるかがよく判ります。 しかも、その処理については「メーカーの裁量で決める」部分が大きく、同じ「ダビング10」を謳っていてもメーカーあるいは機種によって処理が異なるようになる可能性もあります。
 放送自体にしても、地デジとBSデジタルと、または無料放送と有料放送とで、従来通りの「コピーワンス」と新しい「ダビング10」とのどちらを使うかが変わる可能性もあります。 その上、教育現場で自由にコピーできるよう、NHK教育等ではEPNが採用される可能性まである、というのです(上記7番の記事参照)。 ここまでくると、ダビングや編集だけでなく、EPGの画面や録画予約の画面まで色々と工夫しないとダメかもしれません。
 おまけに、JEITA自身が「『ダビング10』は2011年の地デジ全面移行に向けての暫定的(過渡的)な処置で、いずれは国際的な標準に移行していく」みたいな事まで言っています。 そんな事を言われたら、ユーザーとしてはますますレコーダーを買い控えてしまうだけだと思うのですが。 複雑、暫定的、しかもコストも掛かる(これだけ複雑な事になるとすると、レコーダーのGUIや処理を行なうソフトウェアの開発にも結構コストが掛かる筈で、それは全て価格の上昇となって消費者に転嫁される訳ですから。それに、初めは不具合も多発するでしょうから、それによって失われる時間的なコスト、またもし録画したものを失ったらそれもコストとなります)となったら、そんな物、いったい誰が買いたいと思うのでしょうか。 そして、この「ダビング10」とは、そこまでのコストに見合うほどのものなのでしょうか。
 後、上記2番のパネルの内容では、「ダビング10」のアナログ接続経由のコピーを行なうと、何かその後はコピーフリーになるように見えかねない書き方がされていますが、実際には、コピー先では「コピー禁止」状態になる、すなわち現在コピーワンスの放送を録画したのと同じ状態になるだけで、それ以上のコピーは出来なくなるようです。
 この事は、上記6番の記事に2番と同様の図があって、そこには「複製先ではこれ以上コピー禁止」としっかり書かれています。 何故CEATECのパネルにはこの文言が抜けているのか、書き忘れなのか、マイナスイメージを与えるような文言だからワザと書かなかったのか、それとも増田氏の記事が掲載された後で何か変更がされたのか、理由は判りませんが、何にせよ、現在以上に複雑化する事だけは確かなようです。
 本当に、これでいったい誰が幸せになるのか、もう一度よく考えてみる必要がありそうです。 というか、これで誰が幸せになれると思っているのか、この「ダビング10」の方式を考えた人に聞いてみたいです。

2007/10/20

 へ〜んだ〜 きみのちょうしが わ〜るい〜。STB編 また×19。
 CATVのSTB・TZ-DCH500で、今度は「予約の警告」が出ていないのに実際の映像がおかしい、という奇妙な現象が発生しました。
 予約していた番組は、BSジャパンの「デルトラクエスト」です。 録画予約の履歴には正常終了と記録されているのに、実際に録画された映像を観ますと、2007/10/05付で発生した「途中から予約を開始」という現象と同じような現象が記録されていました。
 具体的には、映像の開始部分が、以下のようになっていたのです。

 ・0秒〜4秒:「予約を開始します」という表示が続く。
 ・〜4秒4フレーム:「受信できません。ケーブルの接続を確認してください。(E202)」というメッセージが表示されている。
 ・〜6秒2フレーム:表示が消えて映像は真っ黒・音声も出ず。
 ・6秒3フレーム〜:以降は映像・音声共に正常。

 先日、CATVの屋内回線検査があった時に、検査に来た人にSTBのトラブルについては一通り言ったのですが、回線(アンテナ線の信号)には問題が無いとの事なので、問題があるとしたらSTB本体の方だろうという事でした。 あまりにトラブルが続くようなら、CATVのカスタマーサービスに連絡してほしい、と言われたのですが、さて、どうしたものでしょうか…。

2007/10/21

 著作権関係のパブリックコメント募集が2つ始まりました。
 1つは、『私的録音録画補償金制度の必要性や制度のあり方などについて検討してきた「私的録音録画小委員会」(文化審議会著作権分科会内)の議論をまとめた「中間整理」について』であり、もう1つは、「著作権法の親告罪の範囲の見直しなどを検討していた法制問題小委員会の中間まとめについて」です。
 これらについて、目についた記事を少し纏めておきます。

 ・「ダウンロード違法化」「iPod課金」──録音録画補償金問題、意見募集始まる(ITmedia)
 ・私的録音録画問題に関する当協会の見解〜文化審議会著作権分科会私的録音録画小委員会中間整理の公表を受けて〜(PDF)(JEITA)
 ・ネットユーザー団体「MIAU」設立 まず「ダウンロード違法化」反対へ(ITmedia)
 ・集え猫の御旗のもとに(コデラノブログ 3)
 ・MIAU公式サイト

 これらの中で、特に3番目の「MIAU」設立の記事が興味深いですね。 例のコピーワンス見直しの議論の時にも感じていたのですが、どうも、発表される審議の内容と、ネット上で見るユーザーの声とのギャップが激し過ぎて、「ああ、この人達は、普段ネット上の意見に目を通したりはしていないんだなあ」という感じが拭えませんでした。
 そもそも、ネット上でのユーザーの意見を代表するもの、などというのは存在しない訳で、むしろ迂闊に代表しようと動いたりすると、「でしゃばるな」とか「勝手に代表するな」等の非難を受ける事もあるでしょう。 「玉石混淆」「多種多様」こそがネットの意見の心髄であって、それだからこそ、「エラい人達」には雑音としか聞こえないのかもしれません。
 この「MIAU」の掲げている主張にしても、反対の意見を持っている人はネット上にもたくさんいるでしょうから、この団体が「ネットユーザーの代表」などになり得る訳がありません。 その事は、上記の記事内で当の団体のメンバー自身が語っている事でもあります。
 要は、ネット上の声は単なる雑音ではない、という事を「エラい人達」に伝える為には、何らかの「形」が必要だという話なのだと思います。 「IT立国」だの「e-Japan構想」だのと、「エラい人達」はお題目だけは立派ですが、その実、考えている事は光ファイバー網の整備だとか、ブロードバンドを全国にとかのハードウェア面の整備の事だけで、それをどう生かすかという中身については無頓着に見えます。 せっかくネットというインフラが普及しても、そこで生まれた「文化」とかを政治に生かそう、という姿勢が見えないのですね。 だから、ユーザーの側が団体という「形」を作って、「エラい人達」が判るような形で動いてやらないといけなくなる。 この辺、やってる事は所謂「箱もの行政」そのもので、何も変わっていないなあ、という気がするのです。

 テレビが無ければネットを見ればいいじゃない。
 …などとは、かのマリー・アントワネットでも言わなかったとは思いますが、でも、まさにそんな感じのサービスが始まりました。

 ・アニメが放送されない地域にBB配信する「エリアキャスト」−携帯電話で位置特定。「スカイガールズ」無料配信(Impress AV Watch)

 これ、話としてはまあまあ面白いのですが、某氏によるとまさに絶望するような画質だったそうで、なんだかなあ、という気がします。
 そもそも、BIGLOBEストリーム等の動画配信サイトでは、既に、テレビ放映中の作品を、期間限定とはいえ無料で配信するというサービスを行なっています。 それも、パソコンの小さな画面で見る分にはまあそこそこ観れる画質で。 なのに今更、画質で劣る、視聴に携帯電話が必要で手間もかかる、そんなサービスを始めた所でお客さんがつくとは思えません。
 まあ、今回のは、映像の配信そのものよりも、この「エリアキャスト」の技術の実地試験が本題なのでしょうから、やる方からしたらノウハウさえ蓄積できればいいのだと思うのですが、それにしても、せめてユーザーが観たいと思うぐらいでないと、試験にもならない可能性が…。

 ああっ、東芝さんのEPGが大変な事にっ!!
 詳細がよく判らないのですが、東芝のEPGが米国の会社の特許を侵害しているとして提訴されたそうです。

 ・「東芝EPGが特許侵害」とGemstar子会社が提訴(ITmedia)
 ・ジェムスターがEPG関連特許侵害で東芝を提訴(Impress AV Watch)
 ・GEMSTAR-TV GUIDEの子会社、日本での特許侵害で株式会社東芝を提訴(Gemstarニュースリリース)

 記事やニュースリリースによると、「ある特定の電子番組表の提供や電子番組表からの録画制御の技術に関する請求項を含む特許」とありますが、これが東芝のEPGのどの部分を指しているのか、具体的にはよく判りません。 Gemstarは、「Gemstar特許」とまで呼ばれているほど、EPGに関する包括的な特許を取得していて、EPGをやる時には必ずGemstarを意識しなければならないほどらしいのですが、どうなんでしょうね。 最近の東芝のEPGと言えば、放送波経由(デジタル放送のEPG、又はアナログ放送のADAMS)とインターネット経由との2つのEPGを統合する「WEPG」を搭載しているようですが、これが特許を侵害していると言われているのでしょうか。 私が使っているRD-XS43は、まだWEPGが搭載される前の機種で、東芝独自のデータベースからインターネット経由で取得する「DEPG」(番組ナビともいう)が主体です(あと、ネットで接続したパソコンから利用する「iEPG」というのもありますが、私は使っていません)。 もし特許侵害のせいでこれが使えなくなる、等という事になりますと非常に困るのですが…今更、Gコードを使ったり、チャンネルや時刻をいちいち手入力しなければならないような事になったら目も当てられません。
 気になるのは、RDのマニュアルには、「DEPG、iEPG、番組情報取得などのネットワークサービスを前提とするデータの提供は、その継続を永久に保証するものではなく、予告なく一時停止したり終了する場合があります」と書かれている事です。 この特許訴訟が元になって、このデータの提供が終了されたりしたら…あまり考えたくはありませんが。

2007/10/22

 VAIOノートのメモリの増設を試みました。
 「増設しました」ではないのは、結局、増設出来なかったからです。
 VAIOノート(PCG-Z505NR)は、標準で128MBのメモリを搭載していますが、現在は、128MBのメモリを増設して256MBで使用しています。 これでWindowsXPを使っていると、メモリスワップが頻発する為、特に同時に起動しているアプリを切り替える時などは少し待たされる事が多々あります。
 まあ、これでも少し我慢すれば充分使えますので、去年の7月にOSをWindows98SEからWindowsXPにアップグレードして以来、この状態で使用してきました。 ただ、メルコやIOデータのページを見ると、256MBのメモリを増設して384MBにしてもハイバネーション機能が使用できなくなる以外は問題無いそうなので、ソフマップで該当する中古メモリが3,000円強で売られていたのを見て、試しにやってみました。
 購入したメモリは、「SEITEC PM72V561641CT-6 0220NT 8470218」というチップが両面合わせて8個搭載されている144ピンのSO-DIMMタイプで、PC133の物です。 VAIOノートはPC100なのですが、やはりメルコやIOデータのページでは、PC133のメモリも互換性があるので使用できる、と書かれていたので、ダメもとでやってみました。
 …が、やはりダメでした。 メモリを交換して、いきなりWindowsを起動するのは怖いので先ずMemtest86(Ver.3.2)でテストをしてみたのですが、見事にエラーだらけになってしまいました。 メモリを元の128MBのに戻してMemtest86を動かすとエラーが出ませんでしたので、この256MBのメモリがイカれているようです。 BIOSやMemtest86に表示されるメモリ容量は、きちんと128+256で384MBになっていたのですが…。
 これが、本当にメモリの不良なのか、それとも私のVAIOノートと合わないだけなのかは判りませんが、とりあえず購入したソフマップに連絡してみましたら、初期不良(かもしれない)という事で(中古品なのに「初期」不良と言っていいのだろうか、という疑問はさておいて)、メモリをチェックしてくれるようです。
 さて、どうなりますやら。

 へ〜んだ〜 きみのちょうしが わ〜るい〜。HDD&DVDレコーダー編。その6。
 2007/04/14付に書きましたが、現在、我が家のRD-XS43はDVDドライブが完全にお亡くなりになっていまして、CD・DVDビデオ・DVD-RAM等あらゆるディスクを認識しません。 で、最近ようやく少し時間ができましたので修理を依頼したのですが、見積もりを聞いてみますと、DVDドライブの交換をする場合、出張費込みで26,000円になるという事なので、修理はお断りしてしまいました。
 以前書いたように、「購入後1年超でも芝ドライブは無料交換の様です」という話もありましたが、さすがに購入後3年も経ってから壊れた物を無料交換してもらえるという甘い話は無かったようで。 それに、日本橋のソフマップで、中古のRD-X5が3〜4万円で販売されていたのをちょうど見たばかりでしたので、修理費がそんなにかかるようならそれを買い増すなり置き換えるなりした方が良いような気もしました(Yahooのオークションでもそのぐらいの価格になっているみたいです)。
 RD-X5は、基本的にはRD-XS43と同じアナログのW録機ですが、チューナーがゴースト・リダクション付きだったり、DVD-RAMの書き込みが5倍速(XS43は2倍速)だったりと、色々とパワーアップされている、発売当時(2004年11月)のハイエンド機です。 DVDドライブも、評判の悪い東芝製ではないそうなので、中古でもまともに動くでしょう。 中古保証も付いていますし。
 という訳で、RD-XS43は当分HDD録画専用機のままとなりました。 でも、4月に壊れてから約半年間この状態で使用してきましたが、あまり困らなかったのは意外でした。 もちろん、録画したDVD-RAMの内容をテレビで見る事が出来ないのは不便ではありましたが、見る事自体はDimension8100で出来ますし(Panasonic製のDVD-RAM/Rドライブを付けていまして、これにはVR録画されたDVD-RAMを見る事が出来るソフトが付属しているのです)、一方で、どうしても保存しておきたい作品が無かった…と言うか、続々と放映される作品を観ていくのが精一杯で、とても保存しておく気になれなかったと言うか。 これはこれで、何か「一期一会」のような感じがして良いかも、などと思ったりもして、それでさほど困った気分にならなかったのかもしれません。 DVD-RAMが増殖していくのを防ぐ事にもなりましたし。
 さて、どうしましょうかねえ。 仮にRD-X5を買い増ししたとしますと、アナログチューナーがRD-XS43の2つと、未だ現役のVTRの1つを合わせて計5つという事になってしまうのですが…アナログばっかりそんなに増やしてどーするんだ、という気もしますし、RD-X7がそろそろ発表されそうなのでそれを見てから決めても遅くないような気もしますし(カートリッジ付きDVD-RAMに対応してくれればいいのですが…HD DVD機だからダメかも)…うーむ、悩ましい。

2007/10/24

 VAIOノートのメモリの増設を試みました。の続き。
 さて、増設に失敗したVAIOノートのメモリですが、購入したソフマップに持参して見てもらったところ、やはりそちらでも不具合が確認されたとの事で、結局返品する事になりました。 増設出来なかったのは残念でしたが、お金が全額戻って来たのは幸いでした(まあ3千円ちょっとのものですけど)。
 で、ついでにと思って久し振りに日本橋をうろついていて、とあるPC関係のパーツショップを覗くと、VAIOノートに適合しそうな144ピンのSO-DIMMの256MBの物が3千円弱で販売されているのを見つけてしまいました。 こちらはバルク品とはいえれっきとした新品で、それがソフマップの中古品より安いとはどういう事だ?と世の不条理を嘆きつつ(<嘘です)、さっき返金してもらった3千円で購入してしまった、という訳です。
 帰宅して早速メモリを交換し、先日と同様にMemtest86でテストをしてみたのですが、これがまた同様にエラーの嵐。 今回は念の為と思って普通にVAIOノートを起動させてみたのですが、画面が真っ暗なままで全く動きません。
 今回購入したメモリも、片面に4つ・両面で計8つのチップが載っているタイプなのですが、購入した店の店員さんの話によると、機種によってはこのタイプのメモリが使えない物もあるそうです。 そのような機種では、チップが16個載っているタイプを使わないといけないそうで、それは8千円ぐらいするとの事でしたので、そのままこの8チップの物を購入してきたのですが、どうやら私のVAIOノートは、まさにその使えない方の機種だったようです(初期不良でなければ、の話ですが)。
 そう言えば、メルコのサイトで私のVAIOノートに適合するメモリを検索しますと、確かにチップが16個のタイプの写真が出てきます。 また、IOデータのサイトでも、256MBのメモリにはSタイプとHタイプがあって、どちらかしか使えない機種があるから注意しろ、という但し書きがありました。
 しかし、そうなりますと、返品したメモリも本当の所はどうだったのかアヤしくなってくるのですが…まあ、店側でも動かない事を確認された訳ですし、大丈夫ですよね…大丈夫かなあ…大丈夫という事にしておこう。
 さて、今回使えなかったメモリですが、とりあえずまた店に返しに行くしかなさそうです。 この店の場合、一応、相性保証というものがありまして、もし相性の問題で使えなかった場合は、7割程度の金額で引き取ってくれるそうです。 まあ一度ユーザーの手に渡ってしまったものですから、中古品扱いになるんでしょうね。 このまま手元に置いておいてもゴミになるだけですから、近い内に返しに行く事にします。
 それにしても、2回もメモリ増設に失敗するとは、これはもしかして、もうこのVAIOノートに投資するのは止めなさい、という神様の御告げかもしれません。 2000年に購入して既に7年も使用していますので、確かにいい加減買い換え時なのかも。 買い換えるなら、まだWindowsXP搭載機が新品で買えるあと半年ぐらいの内に買い換えるのが良いような気もします。 まだVistaの必要性が見出せないですし、メモリが2GB無いと重いとかいう噂も聞こえてきたりしますと、OSはまだXPが良いよなあ、とか思ったりして、でもそうすると機種の選択肢が少ない(ほぼ一部のメーカー直販モデルしか無くなるみたいです。でも、どうせ店頭モデルには殆どMS Officeが抱き合わせになっているので購入対象外なんだから、結局同じような気も)ですし…うーむ、これも悩ましい。

2007/10/28

 VAIOノートのメモリの増設を試みました。の続きの続き。
 再度増設に失敗したVAIOノートのメモリを、購入した店に持って行きましたところ、店頭で対応機種を調べてくれまして、結果やはり対応していないとの事で全額返金という事になりました。 てっきり、返金額を減額されるかと思っていましたので、これはラッキーでした。
 その店には、例のチップが16個載っているタイプのメモリも入荷していたのですが、やはりこれ以上このVAIOノートに投資するな、と言われているような気がしましたので、購入するのは止めておきました。
 というか、そのタイプのメモリは8,000円弱するので、それならメルコなりIOデータなりの、1万円弱で購入できる、メモリメーカがちゃんと対応を謳っている物を購入した方がマシだろう、と思ったもので。
 で、またせっかく日本橋に来たのだから、と思ってあちこち店を覗いていましたら、RD-XS43のDVDドライブの自主換装に実績のあるDVDマルチドライブSW-9574を使用した、バッファローのDVSM-CX516FBが9,000円弱で販売されているのを見つけてしまい、少し悩んだ挙げ句に結局購入してしまいました。 これで、今度はRD-XS43のDVDドライブの換装に挑戦する事になってしまいました。 同じSW-9574というドライブを使用していても、IOデータの製品とは異なり、このバッファローの製品はあまり換装例が無いみたいなのでちょっと不安ですが、まあダメだったらDimension8100に付ければいいかな、ぐらいの気持ちでやってみようかと。
 さて、結局メモリ増設出来なかったVAIOノートですが、どうしたものでしょうか。 このVAIOノート、「ソニータイマー」が発動する事も無く、購入してから7年近くもの間、ハードウェアの故障は全く無く今まで稼働し続けています。 確かに使っていて我慢を強いられる事(メモリスワップが多くてレスポンスが悪くなる、USBが1.1なのでデジカメからのファイル転送に時間が掛かる、光学ドライブが外付けなので少し面倒、内蔵HDDの容量が12GBと少ない等)もあるのですが、どれも「我慢すれば使える」レベルの問題で、致命的なものではないのですね。 OSをWindowsXPに替えてからは、「リソース不足」に悩まされる事も無くて安定していますし。 一方で、今一つ購入欲をそそられるような製品が見当たらない事もあって、どうも購入に踏み切れないというか。 ああ、本当に悩ましい。

2007/10/30

 コンパチブルプレーヤーが直りました。
 家には、パイオニアのLD・CD-DA・LD-Gコンパチブルプレーヤー“CLD-HF7G”というのがあります。 これが、しばらく前から、どんなディスクを入れてもきちんとマウントされずに排出され、“U1”というエラーコードが表示されるという不具合が発生するようになりました。 発生し始めた頃はまだ数回出し入れを繰り返しているうちにマウントされる事もあったのですが、とうとう全くディスクを受け付けなくなってしまい、完全に使えない状態になってしまったのです。
 ただ、時代は最早DVDに移行しており、私自身もLDは全くと言っていいぐらい使わなくなっていましたので、そのまま1年か2年ぐらい放ったらかしにしてしまっていました。 ですが、ここのところ、RD-XS43のDVDドライブの不具合に関する件やら、VAIOノートのメモリ増設の件やらと、色々家の機械をいじる事がありましたので、ついでにこのプレーヤーの不具合も片づけておこうと思った訳です。
 で、パイオニアのサイトにある修理の窓口のページを見てみました。 このページから修理の申し込みが出来る場合もありますが、残念ながら、この“CLD-HF7G”はその対象外でした。 “CLD-HF7G”は、1995年のカタログに掲載されていますので、およそ12年前の現役機種という事になります。 伝票を見ますと、私が購入したのも1995年(平成7年)の終わり頃になっていますので、私が購入してからもやはり12年ぐらい経過している事になります。 パイオニアは、この後すぐにDVDとLDとのコンパチブルプレーヤーへと移行していった為、この手のLDプレーヤーとしてはほぼ最後の世代に近い機種になると思います…等と思っていたのですが、今見てみましたら、現在でも“CLD-R5”という機種がまだあるみたいですね。 ちょっと驚きです。 それはともかく、“CLD-HF7G”は、パイオニアのサイトで製品情報を探しても既に掲載されていないような機種なので、まあ対象外なのはしょうがないのですが…。
 なので、同ページにある「修理受付センター」に電話をして、修理の申し込みをしました。 受付の人によりますと、“CLD-HF7G”は1996年に生産終了されたそうで、部品の保管年数である生産終了後8年も既に過ぎています。 でも、まだ部品の在庫はあるらしい、という事でしたので、引き取り修理をお願いしました。 他に、出張修理と持ち込み修理があるのですが、出張修理は出張費が掛かる、持ち込みはしんどい(“CLD-HF7G”は結構重いし、持ち込み窓口は最寄り駅から少し遠い)ので、相対的に引き取り修理が一番良かったのです。
 で、10月26日(金)に宅配業者が取りに来て、今日修理が終わって返却されました。 週末を挟んで中3日、というのはなかなか迅速な対応だと思います。
 修理内容は、モーターASSYやゴムベルト、スイッチ等の部品5点を交換して、費用が、部品代6,400円・技術料7,000円に、往復の送料1,200円と消費税とを足して、計15,330円となりました。 まあ修理内容は異なるでしょうが、同じようにディスクを受け付けないという不具合なのに、東芝の“RD-XS43”の修理代見積もり26,000円と比べて1万円近くも安いのは不思議です。 仮に東芝の時と同様に出張修理を選択していたとしても、送料1,200円が出張費に変わって倍になるぐらいで、1,000円ぐらいしか違わないようでしたので、やはり8千円〜9千円ぐらいの差があるみたいです。 窓口の対応もパイオニアの方が良かった(東芝の受付の人は、なんか二言目には修理担当技術者じゃないと判らない、と言うばかりで、今一つ頼りなかったです)ですし、どうも東芝は(比較的ですが)サポートが弱いような気がします。
 さて、返ってきた“CLD-HF7G”を早速動かしてみましたが、今までの不調が嘘のように快調に動作しました。 いや、修理が完了して返ってきたのですから当然なのですが、でも今まで全く動かなかった物がきちんと動くようになると、実に気持ちが良いものです。
 ただ、久し振りにLDを使ってみますと、色々と音がうるさいのが気になります。 まあDVDに比べてディスクがデカくて重いですし、それを高速でブン回す訳ですから、それはプレーヤーも痛もうかという感じです。 ディスクをマウントする時の音、ディスクが回転する音、再生する面を切り替える時の回転停止・ピックアップの移動・回転再開の音(このプレーヤーは両面ディスクを連続再生する機能があります)等々、いちいち結構な機械音がして、またすぐ壊れるんじゃなかろうか、と心配になってしまいます。 DVDが主流になる前は、これが当たり前だったんですから、時代の流れを感じます。
 さて、せっかく直ってきたのですから、LDをまた観直してみたいと思いますが、また壊れたり、あるいはディスクが劣化して再生不能になったりする前にDVDにダビングしておいた方が良いかも、等とも思うのですが、それをやるには“RD-XS43”のDVDドライブを直すか、あるいは別のDVDレコーダーを買うかしないといけない訳で…うーむ、まだまだ先は長い。

2007/11/02

 著作権関係のパブリックコメント募集が2つ始まりました。の続き。
 2007/10/21付で書いたこの件ですが、とりあえず意見を書いて送っておきました。 私的録音録画補償金についてと、著作権の非親告罪化について、それぞれ1つずつです。 かなり大雑把な括りで意見を書きましたので、どの程度考慮されるのかは甚だ疑問ではありますが、何もしないよりはマシかもしれませんし、そもそも募集要項には、具体的に意見を述べる単位(章・節・項目等のレベル)が明記されていませんので、まあいいだろう、と思いまして。
 違法に公開されているコンテンツのダウンロードの違法化については、ちょっと考えが纏まっていない為、今回は見送りました。 締め切りまでにはまだ日がありますので、それまでに纏まったら送るかもしれません。
 また、上記のネットユーザー団体「MIAU」の方でも、パブリックコメントのひな型を公開したりして色々と動きがあるようです。 パブリックコメントを送ったらMIAUにも連絡してほしい、とあるのですが、連絡しておいた方がいいんでしょうかねえ。 拙い意見なので少し恥ずかしいのですが…(<だったら送るな、というツッコミは無しの方向で)。
 記録と参考までに、私が送った意見を載せておきます。 もし、「パブリックコメントなんて何を書いていいのか判らない」という方がおられましたら、こんな程度の意見でも堂々と送っている奴がいるんだから自分も何か書いてやれ、と思っていただければ幸いです。
To: keiyaku@bunka.go.jp
Subject: 私的録音録画小委員会中間整理に関する意見

1.個人/団体の別:個人
2.〜4.略(※実際に送った意見には記述しています)
5.該当ページおよび項目名:
  「123ページ〜 第4節 補償措置の方法について」および
  「126ページ〜 第5節 私的録音録画補償金制度のあり方について」
6.意見:
 私は、これらの項目の内容について疑問を呈します。
 そもそも、第3節において現在の補償制度の必要性やあり方そのものに対し
て疑問が提示されているにもかかわらず、これらの項目では、補償制度ありき
で話が進められています。これは、議論の進め方としてはまったく論理的では
ないと思います。
 補償制度そのものへの疑問に対して結論が出ていない段階で、その具体的な
内容について議論する事に意味があるとは思えませんし、そこで何らかの結論
が述べられていても、それを受け入れる事は出来ません。
 現在の議論は、まるで数十年前に決定された巨大公共事業が、その必要性が
あるかどうかの検討がなされずにずるずると継続されている、それと実に相似
しているように思えます。既得権益の維持とその拡大にのみ視点が向けられて
いて、本当にそれが文化の発展といった著作権法の理念に沿っているのかどう
か、利用者や著作者に必要なものなのかどうかという視点が抜け落ちているよ
うに見えます。
 まず、補償制度そのものの必要性について、客観的なデータを元にした説得
力のある論理的な議論を行ない、そこで必要性があると判断されてから、これ
らの項目のような議論に進むべきだと思います。

以上
 これはもう、補償金制度そのものに疑問がありまくりなのに、「仮に制度の存続が必要な場合」などという議論がなされている事自体が理解不能です。 要旨は、JEITAが発表したものとだいたい同じ…筈。
To: ch-houki@bunka.go.jp
Subject: 法制問題小委員会中間まとめに関する意見

1.個人/団体の別:個人
2.〜4.略(※実際に送った意見には記述しています)
5.該当ページおよび項目名:
  「18ページ〜 2 親告罪の範囲の見直しについて」
6.意見:
 私は、上記の項目において述べられている著作権の非親告罪化に反対します。
 何故なら、著作物とは、常に既存の別の著作物を下敷きにして創造されるも
のである為、何をもって起訴の対象とするか否か、その線引きが非常に難しい
問題だからです。
 その為、もし非親告罪化された場合、単なるパロディやオマージュに類する
もの、または著作権者が黙認しているささやかな二次創作等までが起訴の対象
となりかねず、それは、とりもなおさず創作活動の萎縮・減少に、ひいては文
化の発展をも阻害する事になります。それは、決して著作権法の理念に沿った
ものとは言えません。
 また、20ページには、「一般に、被害者の意志と全く無関係に訴追が行われ
ることはない」とありますが、現実の警察捜査および検察の立件において、自
白の強要による冤罪事件が続発している事や、専門知識が不足している検察に
よる間違った訴追による裁判でその知識不足が指摘されている事などをかえり
みるに、これはこのような一般論で片付ける事のできない問題である事は明白
です。であるからには、現実に非親告罪化された場合、現場の捜査員や検察官
の裁量次第で事態が処理されてしまう恐れがあり、そのような事態の回避が法
的に担保されない限りは非親告罪化するべきではなく、そしてその担保は、結
局のところは非親告罪化しない事によってしか成し得ないと考えます。
 そもそも、本当に「被害者の意志と全く無関係に訴追が行われることはない」
のであれば、現状の親告罪のままで何ら問題は無い筈です。むしろ、非親告罪
化する事によるデメリットにこそ注目すべきであります。

以上
 こちらは、仮に非親告罪化されたとして、いったい何が起きるだろうか、と考えると、とても賛成できません。
 私自身も、某ゲームを元にした二次創作小説を書いて当サイト上で公開していますが、もし非親告罪化されたら、これも訴追の対象になる可能性があります。 まあ、こんなネットの隅っこでひっそりと公開しているようなものまで当局が注目するとは思えない、というのも確かですが、一方で、もし注目されたら充分訴追の対象になる、という事もまた確かだと思います。 著作者に無許可で制作し公開している事には違いは無いのですから。
 もっとも、何の対価も得ていないので著作者に損害を与えているとも言えず、また非親告罪化の主な目的が、悪質な海賊版販売の撲滅にある事を考えると、「そこまで気にする必要はないだろう」と言われればその通りなのですが、問題は、その「気にする必要があるかどうか」の線引きが、この非親告罪化によって誰によって行なわれるようになるか、という点にあると思います。
 つまり、ぶっちゃけて言えば「警察や検察を無条件に信用できますか?」という訳で、それは私には無理なので反対する、と、まあそんな感じです。
 そう言えば、2007/08/06付に書いた「デジタル・コンテンツの流通の促進に向けて」についてのパブリックコメントにも意見を書いて送ったのですが、こちらの結果もまだ発表されていません。 それより前に締め切られたもので既に結果が発表されているのもあるのに、それだけ多くの意見が集まった、という事なんでしょうか。

2007/11/06

 「ダビング10」の「戦犯」は誰でしょう?
 ITmediaに、「ダビング10」に関して小寺信良氏と椎名和夫氏との対談記事の第1弾が掲載されました。

 ・対談:小寺信良×椎名和夫(1)「ダビング10」はコピーワンスの緩和か

 今回は、主に、日本芸能実演家団体協議会常任理事の椎名和夫氏による、コピーワンスからEPNへ、そして「ダビング10」へと「緩和策」が移り変わっていった時の議論の経緯の説明と、そもそも「誰が『コピーワンス』を導入したのか?」という点に関する小寺信良氏の説明が述べられています。
 で、これを読む限りでは、「やっぱり犯人は放送業界なのか?」とか思ってしまう訳ですが、その辺の真相はまだ続きもある事なので置いておくとして、やはり今回の注目点は、何故EPNで行きかけていた「緩和策」が、現在の「ダビング10」という「COG+n回」の形に変わってしまったのか、そのターニング・ポイントの部分ですね。
 これは、上記記事の3ページ目にありますが、

堀義貴さん(ホリプロ代表取締役社長、日本音楽事業者協会常任理事)が、消費者側の人たちに対して「なんで消費者は無制限のコピーを必要としているんですか?」という質問をした(リンク先PDF)んですね。

 それに対して高橋さんは「なにも無制限なコピーなんて望んでない。枚数を探りながら制限を感じさせないようなコピーをさせてくれ、と主張してるだけじゃないか」と答えたんです。主婦連の河村さんも「消費者にとってコピーが無制限にできる必要はない」と主張しました。

 この「高橋さん」や「河村さん」というのは、つまりは「消費者代表」みたいな立場で参加していた訳なんですが、正直、「何を勝手な事を言ってくれるんだ」みたいな感じがします。
 「無制限なコピー」と言うと、何か海賊版が無制限に販売されてもうわやや、みたいなイメージに捕らえられそうですが、それは本当に「イメージだけ」の話であって、たいていの消費者は、実際に(それも家庭用のレコーダーを用いて)無制限にコピーを作って海賊版を売りまくる、なんて面倒で割のあわない事はまずしない訳です。 その意味では「消費者は無制限のコピーなんて望んでいない」というのは正しいです。
 しかし、だからといって、それは「無制限にコピーができる必要が無い」とはイコールではない訳です。 そもそも、「無制限にコピーができる」事と「無制限にコピーをする」事との間には、日本海溝より深い溝がある訳で、そこを故意にか無意識にかは判りませんが、混同するような言い方をしているのが上記の堀氏の質問なんですね。 で、それに(ある意味)うっかり乗ってしまって(私から見れば)迂闊な事を口走ってしまったのが、この「消費者代表」の人達な訳です。
 だいたい、「消費者代表」といっても、東京都地域婦人団体連盟の人、主婦連の人、金融関係には詳しい(かもしれない)生活経済ジャーナリストの人、という、所謂「ライトユーザー」というか、少なくともこの手の製品に関しては似たような使い方しかしないだろう人ばかり参加してるんですね。 この対談に参加している小寺氏や、対談記事にも名前が出てくる麻倉怜士氏のような、所謂「ヘビーユーザー」の立場の人はいない訳です。 いや、もしかしたら、これらの「消費者代表」の人達にも「ヘビーユーザー」の人がいるかもしれませんが、少なくとも上記の「迂闊な発言」を見る限りはそうは思えませんし、「ヘビーユーザー」にも関わらず「迂闊な発言」をしたのであれば、うっかりさんもいいところです。
 そんな「偏った」人達の、それも「迂闊な(としか思えない)発言」によって議論の流れが一気に変わってしまった訳で(少なくとも今回の津田氏の話を見る限りでは、ですが)、その結果が「ダビング10」という困った結果を生んだとすれば、いったい「消費者代表」って何なんだろう、とか思う訳です。
 まあ、そういう所を補う意味でも、MIAUのような団体はもっと必要でかつ大きくなるべきだと思いますし、パブリックコメント等にももっとたくさんの人が意見を提出してくれるようになったらいいなあ、などと思う今日この頃な訳です。
 それにしても、この「ダビング10」の問題に関するパブリックコメント(「デジタル・コンテンツの流通の促進に向けて」の意見募集)の結果は、いつ発表されるんだろう…。

2007/11/08

 「ダビング10」の「戦犯」は誰でしょう?の続き。
 ITmediaに、「ダビング10」に関して小寺信良氏と椎名和夫氏との対談記事の第2弾が掲載されました。

 ・対談:小寺信良×椎名和夫(2)「四方一両損」を目指した議論は何故、ねじれたのか

 今回の内容も色々興味深いですが、一番のポイントはやはり3ページ目にある小寺氏のこの一言だと思います。

 小寺氏: でもなんかそういう会議の雰囲気とかノリで、こういう大事な事柄が公式に決まっちゃっていいんですか?

 まあ、「ダビング10」に関して言えば、まだ公式に決まった訳ではないですが、有力な代案(EPNがそれになり得ない事は今までの議論の流れを見る限りは明らかです)が突然降って湧いてくるか、あるいはよほど強力な圧力(外圧とか…)によって反対されたりしない限りは、このまま公式に決まってしまうでしょう。
 で、今回の「ダビング10」に対して感じる不快感というか不信感というか、そういう感情の源泉は、まあ色々とデメリットやら何やらを理屈で考えても「イケてない」から、というのももちろんあるんですけど、根源にあるのは結局のところこの一言に集約されてるんじゃないのかなあ、と思う訳です。
 何か色々と揉めてグダグタになった出口の見えない議論、一方で確実に迫るアナログ停波、にも関わらず今一つ思ったように売れ行きが伸びないデジタルレコーダー等々、何かもうとにかく煮詰まったところに「売り言葉に買い言葉」でえいやっと決めてしまった──そんな「いい加減さ」があるにも関わらずその影響は大きく、ユーザーはコストを負担し不便さを受け入れるしかない。 しかも、その「売り言葉に買い言葉」で事態の方向性を決めてしまった当人達には、それがどんな影響をもたらすのかが今一つ理解されていない(ように見える)。
 そもそも、諸悪の根源の(と私には思える)コピーワンス自体が、『オークションでSMAPかなんかの番組が出品されたことがきっかけになって、「スクランブルかけろ!」という話になった』なんていう理由で導入された、なんて話を聞くと、もう開いた口が塞がらないというか、なんというか。
 確かにそれは権利者側からすれば問題でしょうけど、でも、それでこんなユーザーに不便を強いるコピーワンスなんていう仕組みを導入しなければならない程の損害をあなた達は被ったのか?と訊きたいですね。 そして、今回の「ダビング10」にしても、これだけの時間と手間と、そしてこの先もかかる多大なコストや、ユーザーが享受出来る筈だった便利さと引き換えにするだけのメリットが果たしてあるのか?と。 そこまでして守ろうとしているあなた達の「コンテンツ」には、本当にそこまでの価値があるのですか?と。
 試すのは簡単です。 無料放送なんか止めて、全部スクランブルの有料放送にしてしまえば良いのです。 WOWOWの有料放送のようにね。 そうすれば、あなた達が守ろうとしている「コンテンツ」を消費者がお金を出して買ってくれるかどうか、つまりはあなた達が恐れている「海賊版」が、あなた達が考えているほど売れ(そしてあなた達の「正規版」を脅かす事にな)るものかどうか、はっきりするでしょう。
 要するに、「放送免許」という巨大な既得権益の上に胡座をかいてくだらない番組ばっかり流してる(ついでに言えば、広告代理店とグルになって制作費を中抜きして多くの制作会社を苦しめている)クセにてめーら何様のつもりだ?と言いたい訳で。
 さて、対談にはまだ続きがあるようですが、できれば、B-CASの胡散臭さとかについてもツッこんでほしいですね。 B-CASと言えば、ソフマップ等で販売されている中古のデジタルレコーダーを見ると、B-CASカードは付いていなくて別途購入しなければならない物が多い(というか全部?)みたいなんですが、元々新品購入時に付いていたカードはどこに行ったんでしょうね。 購入といっても、B-CASカードはB-CAS社から貸してもらっている物なので正確には購入する訳ではありませんし、また、中古として店に売却する時に付けたまま売っても構わないみたいなんですが…。 売る人が皆いちいちB-CAS社にカードを返却してるんでしょうか。 それとも店側がまとめて返却してるとか?(これが一番ありそうかも。名義変更なんて、なんか前の所有者の個人情報が漏れそうで、今一つ心理的な障壁が高そうな気がしますし)
 それともそれとも、もしかして、フリーオみたいな物に使われてたりするんでしょうか。 謎です。

 ああっ、内閣メールマガジンが大変なことにっ!?
 小泉元総理が始めた「内閣メールマガジン」。 一応、私も開始当初から配信してもらっているのですが、2001年6月に開始されてから6年以上、小泉・安倍・福田と3期に渡って通算300回以上配信されてきた「内閣メールマガジン」に、本日前代未聞の出来事が発生してしまいました。
 本日配信された、「福田内閣メールマガジン」の第5号なんですが、その件名が以下のように…。

 「[meiwaku] 【福田内閣メールマガジン 第5号】ひたすら国民のためを思い。福田康夫です。(2007/11/08)」

 通常の件名の前に燦然と輝く“[meiwaku]”の文字…。
 そうです。 なんと、天下の「内閣メールマガジン」が、迷惑メールに分類されてしまったのです!(どどーん!!)
 …すみません、つい火浦功風になってしまいました。 何せ、2001年6月に開始されてから6年以上、小泉・安倍・福田と3期に渡って通算300回以上配信されてきた「内閣メールマガジン」史上初めての事だったもので。 その驚きといったら、それはもう、「永澄史上最大の怒り」とか、「赤ずきん史上最大の怒り」とかとは比べ物になりません(<何の話だ)。
 それはともかく、これはhi-hoの「かんたん迷惑メールフィルター」というサービスによるものです。 hi-hoのメールサーバに届いたメールは、このフィルターで自動的に分析されて、迷惑メールと判断されたら件名の先頭に“[meiwaku]”という文字列が付加されます。 ユーザーは、自分のメーラーの振り分け機能等を用いてこの文字列をキーにメールを「ごみ箱」なり何なり適当なフォルダに振り分ければ、迷惑メールを選り分ける事が出来るという訳です。
 もちろん、フィルターがどうやって迷惑メールかどうかを判断するのか、そのアルゴリズムは公開されていません(多分…)。 公開されたら、それを回避するような迷惑メールが作り出される事になりますから。
 ですので、今回の「内閣メールマガジン」のどこが引っ掛かって迷惑メールと判断されたのかは判りませんが、もしかしたら、国民に迷惑かけまくっている政治家や官僚達に嫌気がさして、フィルターが政府関係のメールを迷惑メールと思うようになってしまったのかもしれません(<絶対違)。
 それにしても、天下の「内閣メールマガジン」が、怪しげな薬やら、怪しげなDVDやら、怪しげな売春やら(<マテ)を案内するメールと同類にされてしまうとは…これはもう、日本も終わりかもしれませんね。 どうしましょうか。

2007/11/09

 「ダビング10」の「戦犯」は誰でしょう?の続きの続き。
 ITmediaに、「ダビング10」に関して小寺信良氏と椎名和夫氏との対談記事の第3弾(最終回)が掲載されました。

 ・対談:小寺信良×椎名和夫(最終回)ダビング10の向こうに光は見えるのか

 最終回だけあって、ページ数が過去2回より5割増量の堂々6ページ(とはいえ、文章量が5割増かどうかは知りませんが)。 期待通りにB-CASに関する話も出てきたのですが、ポイントは、やはり4ページ目にある小寺氏のこの言葉でしょう。

 小寺氏: BS放送の放送局って地上波の放送局の子会社じゃないですか。でも、B-CASの管理会社はBSの放送局が
     出資してるんですよ。つまり、放送局の子会社のさらに下にある会社が、日本中のテレビを管理している
     という(笑)。それで逆らうメーカーがあればB- CASカード発行停止にするわけですよ。それってどうなの。

 B-CASに対する「胡散臭さ」が、もうこの一文に集約されてるんじゃないか、という気がします。 次のページで司会役の津田氏が「ぜひITmediaさんに今後このあたりを取材してもらうとして(笑)」と言ってますが、笑い事じゃなくて、本当に真面目にこの辺りを取材してほしいんですが。 この辺りの「胡散臭さ」については、当然ながらどこの放送局も取り上げませんから、ネットで自主的に情報を集めているような人しかこの「胡散臭さ」に気が付いていないんじゃないか、と思います。 いや、そもそも「B-CASって何? それ食えるん?」みたいな人が多いんじゃなかろうか、と。 デジタルテレビやデジタルレコーダーを新品で買えば自動的に付いてきて、設置を店の人にやってもらえばB-CASカードのセットもユーザー登録の手続きもやってもらえるでしょうし。 もちろん、その際には名前を書かされたりしていると思うのですが、多分、多くの人はそんな事はすぐに忘れてしまうんじゃなかろうか、と(<偏見)。 ネット上では、その辺の「胡散臭さ」を追求している所もあるようですが、大手のニュースサイトで取り上げている所ってあるんでしょうか。 後でまた調べてみよう。
 さて、今回は他にも、放送局があらゆる番組を一律にコピーワンスにしている理由等はなんか納得できる(「まあしゃーないな」ぐらいの納得ですが。今でも放送事故は時々起きますしね。放映する話を間違えて本編とCMのタイミングが合わなかったりとか)んですが、NHKまでそれをやるのは確かにおかしいよな、みたいな話があったりして色々と興味深い対談でした。
 ただ、椎名氏の「ダビング10」に関する見方については、やはり同意できないです。 「暫定的な結論である以上、コピーナインにはいろいろな不確定要素がつきまとっているのは事実」「総合的に長期的な視点で見て行かなきゃいけないと思う」としながらも、『「実際にどんな機器が出てきて、どういう拡張性を持って動画を楽しむシステムを構築していくのか」という部分は、メーカー側が製品構成を工夫することで、ある程度解消されるんじゃないかとも思ってる』みたいな事を言ってるんですが、それって何かDOS/Vパソコンが入ってくる前の日本のパソコン市場みたいな、あるいは現在の携帯電話市場みたいな事になるだけなんじゃないの?と思うんですね。 色々面倒な事やコストの掛かる事をやった挙げ句に、日本だけの独自市場に閉塞してしまい(←携帯電話が今ココ)、ついには海外からの「世界標準」が流入して今までの「独自仕様」が衰退していく(←パソコン市場は10年前がこの辺だった)という事になるんじゃないか、と…。
 B-CASなどはその最たるもので、あのカードを差さないといけないせいで、製品の自由度やら何やらが色々と制限された挙げ句、デスクトップPCの拡張カードスロットに付けれるデジタルチューナーカードがなかなか出なかったり、DELLが外付けのチューナーを付けて売るような事になったりする訳で…そう言えば、インテルがカード不要の「ソフトCAS」を開発している、とかいうニュースが少し前に出ていたような気がするのですが、あれはどうなったんだろう…。
 とにかく、「ダビング10」が暫定的なものだからこれで良いだろうとか、落とし所としては良いだろうとかは全然思えないんですね。 それにしてはあまりにも複雑で、コスト的に見合うものなのかどうか疑問です。 消費者は、割高で不便な物を買わされ、それもまた数年で新しい規格の物が登場して…って事になったら、「もう勘弁して」って言いたいのは誰だと思ってるんだ、と。 そんな小手先の小細工でチマチマやりながら「改良」していく、なんて事をやるぐらいなら、もっと色々な人の意見を聞いてちゃんと決めたらどうなんだ、と。
 と言うか、「ダビング10」って本当に「権利者と消費者の間で中間点を見つけられた」と言えるようなものなのだろうか、と思います。 どちらも満足できない、将来性も無いものなのに…「中間点」と言っても、両者を結んだ直線上にあるんじゃなくて、そこから少しずれた斜め下の方にあるんじゃないでしょうか。
 だから、小寺氏のように「出た結論はともかく、形としては僕は今回の議論は評価すべきだ」とはとても思えないんですね。 この問題って、れっきとした「政治」なんですから。 誰かさんの台詞じゃありませんが、「政治」は結果が全てであって、「議論は一生懸命やったから結論がイケてなくてもいいでしょ」というようなモノじゃないと思うんです。 まあ、幸いなのは、税金とか年金の保険料とかと違って、消費者には「見ない・買わない」という選択肢が存在している事なんですが…。

2007/11/12

 著作権関係のパブリックコメント募集が2つ始まりました。の続きの続き。
 2007/11/02付で書きました、著作権関係のパブリックコメント募集の件で、前回は私的録音録画補償金についてと、著作権の非親告罪化について2つ意見を送りました。 後残っていたのは、違法サイトからのダウンロードの違法化についてです。 これ、正確には、著作権法第30条で規定されている私的録音録画の対象から、海賊版のCDやDVDからの録音録画と、違法にアップロードされているものの録音録画とを除外する、というものです。 私的録音録画というのは、著作権違反とされない例外的な複製行為、という扱いなのですが、そこからまた一部の行為を除外する、つまり「例外から除外する」という、なんか「賛成の反対は反対なのだ」みたいな、ちょっとややこしい話です(<ややこしいと思っているのは私だけかもしれませんが)。
 で、その内の「違法にアップロードされているものの録音録画を私的録音録画の対象から除外する」というのを簡略化して「違法サイトからのダウンロードの違法化」と呼び、それに反対の意見を提出しました。
 ちなみに、現在はもちろんこれは違法化されていませんので、ネット上に違法にアップロードされているもの(例えば、市販の音楽CDをリッピングしたMP3ファイルとか、テレビアニメを録画したMPEG2ファイルとか)をダウンロードしても違法ではありません。 アップロードした方は、公衆送信権の侵害か何かで違法になりますが。
 また、今回の「違法化」の案では、ストリーミングは除外しない(つまり「違法」とはしない)事になっていますので、Youtubeやニコニコ動画等の動画投稿サイトにアップロードされているテレビアニメ等を見ただけでは「違法」とはされないようです。 ただ、ここにはツッコミの余地がある為、意見の中で言及しています。
 という訳で、以下が今回送付した意見の内容です。 まあ相変わらず「こんな程度の意見」なのですが、意見を送りたいが何をどう書いていいのか判らない、というような方の参考に少しでもなれば幸いです。
To: keiyaku@bunka.go.jp
Subject: 私的録音録画小委員会中間整理に関する意見

1.個人/団体の別:個人
2.〜4.略(※実際に送った意見には記述しています)
5.該当ページおよび項目名:
  104〜106ページ「a 違法録音録画物、違法サイトからの私的録音録画」
6.意見:
 私は、上記の「違法サイトからの私的録音録画」を「第30条の適用範囲から
除外すること」(いわゆる「ダウンロードの違法化」)に反対します。
 第一に、104ページ欄外51で、ストリーミングは検討の対象外である、とされ
ていますが、現在の技術においては、ストリーミングとダウンロードとを明確
に峻別する事は不可能に近く、ましてや、技術に詳しくない一般の利用者が、
そのサイト(動画投稿サイト等)がストリーミングなのかダウンロードなのか
を明確に判断する事は出来ないと思われます。
 そもそも、ストリーミングといえども一時的に利用者のHDD等に保存される事
もあり、これをもってダウンロードである、と強弁されれば反証は難しく、解
釈次第でなし崩し的に対象範囲が拡大される事態になりかねません。このよう
な事態は、利用者やサイト運営者にいたずらに混乱を招き、ひいては有望なネ
ットサービスが萎縮・減少していく結果につながる恐れがあります。
 第二に、「情を知って」録音録画する場合に限ると条件を課すとありますが、
利用者が「情を知って」録音録画を行なったかどうかを他人が判断する事は困
難であり、そのような条件は実質的に意味が無いと思われます。また、サイト
が違法かどうかを判断する事も、フィッシング詐欺等の事件を見ても明らかな
ように、やはり困難です。「違法サイトからの録音録画が違法であるという秩
序は利用者にも受け入れられやすいこと」と書かれていますが、それは違法サ
イトかどうかを利用者が明確に判断出来る事が前提条件であり、それが困難で
ある以上、この「秩序」が受け入れられやすいとはとても言えないと思います。
 そして何より、誰が「情を知って」録音録画を行なったかを特定する事自体
が非常に困難で、事実上不可能と言っても過言ではないと思います。「他人か
ら借りた音楽CDからの私的録音」については、「私的領域で行われる録音行
為について利用者との契約により管理をすることは事実上不可能」な為「違法
状態が放置されるだけ」として除外の対象とする事に慎重でありながら、一方
で、やはり管理が事実上不可能なダウンロードについて除外の対象とする、と
いうのは筋が通りません。
 第三に、『第30条から除外する行為は、「複製」一般ではなく、権利者の不
利益が顕在化している「録音録画」に限定すること』とありますが、これもま
たあいまいな基準であり、解釈次第で際限なく範囲が拡大される可能性があり
ます。その結果、テキストやイメージのコピーでさえも違法とされる恐れがあ
り、やはり利用者にいたずらに混乱を招きかねません。極端に言えば、Webペー
ジをブラウザで表示しただけで、ページがキャッシュに保存されたから違法ダ
ウンロードだ、と主張する事も理論上は可能となります。実際、ページを開い
ただけで動画や音楽が再生されるページも存在しています。そのような、いわ
ば「拡大解釈」に対してどのように制限を設けるのか、具体的に検討され議論
が尽くされているとは思えません。
 第四に、そもそも、違法にアップロードしたり公開したりする事を取り締ま
れば充分かつ実効性のある結果が得られる筈であり、それには、送信可能化や
自動公衆送信の違法性を問う事で事足りると思われます。ここで、違法ダウン
ロードという、判定も特定も困難で、実効性にも疑問のある概念を持ち込む事
は、利用者・権利者・サイト運営者等に不必要に混乱と萎縮を招き、ひいては、
インターネットサービス全体の縮小にも繋がりかねません。そのような新しい
概念を持ち込む前に、現状の法制度で対処可能な事が無いのかどうかがまず徹
底的に議論されるべきであると思います。

以上
 意見を書くにあたっては、MIAUのパブリックコメント案や、小寺氏・津田氏等のコラムや記事を参考に、「中間整理」の文書の該当ページには一通り目を通して書きました。 先日、MIAUの方では「パブコメジェネレータ」のβ版が公開されたようです。 これを利用して意見を作成するのもいいと思いますが、β版だけに、まだ少し内容的におかしくなる場合があるみたいなので、最終的にはやはり自分で文章を作成した方が良いと思います。 私自身も試してみましたが、設問が結構判りにくいように思いました。 設問の意味(あるいは趣旨)をきちんと理解するには、結局、MIAUのパブリックコメント案や、小寺氏・津田氏等のコラムや記事、それに「中間整理」の文書を読んで、内容を理解しておく必要があるように思います。
 ただ、これは、内容も理解していないのに機械的にパブリックコメントに意見を出すというのもどうかと思いますし、判り易い設問にすればいいという単純な話でもないとも思います。 難しい所です。
 それはそれとして、この「パブコメジェネレータ」みたいに、設問と選択肢とを用意して回答すれば、回答内容に沿った文章を自動的に生成する、というシステムはなかなか面白いですね。 純粋にソフトウェア技術という面で見ても、もし汎用的に使用できるものが作れれば、なかなか役に立ちそうです。 使用者の、文書作成時の癖(同じ意味の異なる漢字の使い分けとか、送り仮名の使い方とか)を設定できたりすれば、なお面白いかもしれません。
 なお、意見に書く項目のうち、住所については、前回・今回共に「市」のレベルまでしか書いていません。 どのレベルまで書かないといけない、とは募集要領には特に書かれていませんでしたので。 メールアドレスは記載していますので、もし向こうから連絡を取りたい場合はそれで問題ありませんし。 個人情報保護の必要性が広く認められるようになった昨今では、このぐらいの省略は許されるべきでしょう。 実際、都道府県名だけでも良いような気もします。

2007/11/13

 RD-XS43のDVDドライブを換装しました。
 2007/10/28付で、VAIOノートのメモリを返品したついでに、RD-XS43のDVDドライブ換装用にバッファローのDVDマルチドライブDVSM-CX516FBを購入してきた、と書きましたが、本日ようやく時間が空きましたので換装作業を行ない、無事に動作する事を確認しました。
 交換手順は、“RD-Wiki”等を参考にしました。 手順を写真入りで解説、みたいなページも作ろうかと思ったのですが、そのようなページは既に幾つもありますので、手順だけ書いておきます。 一応、作業途中の写真は撮ってありますので、その内に気が向いたら作るかもしれません。

  1. XS43のファームウェアを最新版に更新しておく(最新版はZR15/1417)。
  2. XS43の本体カバーを外す。左右2本ずつ+背面3本の計7本のネジを外し、カバーの後端下の方を広げるようにしながら後から持ち上げれば外れます。
  3. DVDドライブにケーブルを貼り付けているテープを剥がす(2ヶ所)。爪で少しずつ剥がしていけば、割と綺麗に剥がれます。
  4. DVDドライブのマウントを本体に留めている3ヶ所のネジを外す。奥まった所にあるので、できれば磁力付きのドライバーを使うと良いです。磁力付きが無い場合は、ピンセット等で緩めたネジを取り出します。
  5. フラットケーブルのコネクタを外す。
  6. DVDドライブを取り出す。ちょっと引っ掛かりますが、ドライブの後端を持ち上げながら後に引っ張るようにすると割と簡単に外れました。
  7. ドライブに差さっている電源ケーブルを抜く。かなり固いので、ドライブを外してから抜く方がやり易いです。私は、更にラジオペンチで電源コネクタを挟んで、左右に少しずつこじりながらでないと抜けませんでした。
  8. DVDドライブをマウントから外す。ドライブをマウントに留めている左右2本ずつのネジを外すだけです。
  9. DVSM-CX516FBのフロントベゼルを外す。上端を手前に引くようにすれば簡単に外れました。
  10. DVSM-CX516FBをマウントに取り付ける。マウントには、ネジ穴が“TSB”(東芝用?)と“HLG”(日立LG用?)との2ヶ所空いていますが、元のドライブと同じ“TSB”の穴に留めます。
  11. 後は、逆の手順でドライブを本体に取り付け、カバーを閉める。
 以上です。 作業時間は、交換作業に要した時間は、せいぜい1時間ぐらいでしょうか。 それよりも、XS43をラックから取り出したり、動作確認をしたり、またラックに納めて元通りに配線したり、ついでに掃除機をかけたりする方に時間が掛かりました。
 換装してから確認した事や気付いた事を書いておきます。
 という訳で、約半年振りにXS43がまともに使える状態になりました。 東芝に出張修理を頼んだら26,000円かかると言われていましたので、それを考えると、9,000円弱のドライブ購入費だけでまともになったのですから儲け物です(それにしても、DVDドライブも安くなったものです。Dimension8100に付けているPanasonic製LF-D321JDという、2倍速のDVD-RAM/Rドライブを買った時は数万円した筈なのですが…)。 これで、2011年のアナログ停波まで戦えます(<おい)。
 後、これから確認しておきたい事をついでにメモしておきます。

2007/11/15

 へ〜んだ〜 きみのちょうしが わ〜るい〜。STB編 また×20。
 CATVのSTB・TZ-DCH500で、また「予約の警告」が出ました。 2007/02/10、2007/02/12,2007/04/01、2007/06/01、2007/07/27、2007/09/11、2007/10/03付で出たものと同じ「途中中断が発生しました」というものです。 予約していた番組は、2007/11/13深夜(正確には2007/11/14未明)のBSデジタルのNHK衛星第2の「マンガノゲンバ」です。 リアルタイムで観ていたのですが、今回は特におかしい所は無いみたいでした。 ただ、後半は「ながら観」をしていましたので、今一つ自信がありませんが…。
 こうやって記録していったのを見ますと、この現象は、おおよそ1.5〜2ヶ月おきに一度ぐらいの頻度で発生しています。 他の不具合(予約録画の失敗や「途中から予約を開始」等)と合わせると、割と結構な頻度になるようです。 でも、予約録画の失敗のような致命的な不具合は少ないので、今一つCATVのカスタマーセンターに問い合わせる程ではないような気がするのが、またタチが悪いかも。
 ちなみに、STBのステータスは、相変わらず「0050-1030」「00F00-00000」「00000-d8000」でした。

2007/11/19

 大阪市長選挙が行なわれました。
 結果は、民主党推薦の平松邦夫氏が当選となり、ここでも参院選と同様に民主党勢力が勢いを保っている事が窺われました。 「大連立」だの、小沢氏が辞めるだのやっぱ止めだのと、色々と国政を掻き回して混乱させた事は、あまり影響しなかったようです。 ちなみに、私は平松氏には入れませんでしたが。
 投票率は、大阪市選挙管理委員会の投票速報のページによりますと43.61%。 前回(2005/11/27付で書いています)の33.92%から10ポイント近く上昇しており、ニュースによりますと、これは昭和46年(1971年ですから36年前)に市長選挙が統一地方選挙から分離して以来、最高の投票率なのだそうです。 それでも半分に達しない、というのが何だかなあという気もしますが、後の半分以上の方々は、自分達の生活がどうなっても文句を言わない人なんでしょう。
 同じく大阪市選挙管理委員会の開票速報のページによりますと、当選した平松氏と、次点の関氏(現職・自公推薦)との得票数の差は約5万票で、平松氏は、まあ僅差とは言えませんが圧勝と言うほどの差も付けられなかった、みたいな感じです。 その2人からずどーんと落ちて、共産党推薦の姫野氏と、政党の推薦無し(?)のはしづめ氏が続き、最後に、掲示板のポスターも無し・NHK大阪局での市長選挙ニュースでも取り上げられなかった、更にはテレビに顔写真も出なかった謎の候補者・藤井氏が最下位になりました。
 この藤井氏がどういう候補者なのか、サッパリ判らなかったのですが、選挙公報を見て何となく判りました。 大阪市長選挙に立候補しているのに、選挙公報に「私が日本国政権の禅譲を無事受ける」云々と訳の判らない事を書いているようでは、まあ当選はしないでしょう。 ただ、そんな訳の判らない候補者に、8,199人も投票している、というのが一番の謎ですが。
 この開票速報、地デジのデータ放送で流していないかと思って、前回同様在阪各局のデータ放送を見てみたのですが、やはり前回同様、NHK総合でしか流していませんでした。 データ放送の内容自体は、どの局も前回時点より多少充実してきているようで、少なくとも天気予報しか流していないという所は無かったのですが、どこもまだまだの感じです。NHK総合の開票速報は、表示させておけば勝手に更新されていき、その頻度も大阪市選挙管理委員会の開票速報より早いので、そこはネットの情報に勝っています。
 選挙公報は、今回もまた配布されてきませんでした。 投票日の2日前になっても配布されませんでしたので、今回は、区の選挙管理委員会に電話をして持ってきてもらいました。
 で、その時に、何故過去の選挙で選挙公報が配布されなかったのかを聞いてみたのですが、どうやら何年か前にうちのマンションの管理人との間でトラブルが起きて、それ以来、うちのマンション全体が配布対象から外されてしまっていたようなのです。
 確かに、うちのマンションでは、ポストに勝手にチラシ等を配布する事を禁止していますが、いくらなんでも、公職選挙法で有権者への配布が決められている選挙公報まで配布するな、というのはさすがにやり過ぎだと思います(このトラブルって、公職選挙法第170条第2項の「各世帯に選挙公報を配布することが困難であると認められる特別の事情」に相当するんでしょうかね)。 店の宣伝ビラや、裸のねーちゃんの写真が載っている怪しげなチラシとは訳が違うんですから。 時期的には、現在の管理人ではなく前の管理人だと思うのですが、確かに、前の管理人は融通が利かなさそうで、おまけに短気な感じの人でした。 更に、マンションの中で自分が一番偉いと思っているようなフシがあって、住人や出入りの業者等に対する態度も、少し横柄な所がありました。 決して悪い人では無かったと思うのですが、確かにあの人ならやりかねないなあ、という気がします。
 とにかく原因は判ったので、次回の選挙(が何の選挙になるかは判りませんが。やはり衆院選挙かなあ)からはちゃんと配布される事を期待したいと思います。 でも、いくら管理人とトラブルになったとはいえ、そんな事ぐらいで選挙公報を配らなくなるなんて、選挙管理委員会の方もどうかしています。 選挙公報を配布するのは選挙管理委員会の義務だし、受け取るのは有権者の権利なんですから、トラブルが起きたのならきちんと解決して配布すればいいのに。 マンションごと配布対象から外す、なんて安直な方法に走るとは怠慢もいいところです。 新しい市長さんには、選挙管理委員会のこういう体質も改善して欲しい所です。
 ただ、そうやって数年ぶりに見た選挙公報なのですが、正直言って、これなら無い方が良いかもしれない、などと思ってしまいました。 どの候補者も、抽象的なスローガンを書いているだけで、具体的な選挙公約は殆ど書かれていません。 これでは、誰がどの問題に対してどんな考えを持っているのか、サッパリ判りません。 姫野氏と藤井氏は幾つか具体的な公約を書いていますが、姫野氏のは大まかで詳細は不明、藤井氏のは上記の通りの電波ゆんゆんな感じで、あまり参考になりません。 はしづめ氏・平松氏・藤井氏の、若い方の三人は、ホームページのURLを記載していて、詳細はそちらを見るように書かれていますのでまだマシですが、関氏・姫野氏の年寄りの方の二人はそれすら書かれていません。 この選挙公報の発行と配布とにどのぐらいの税金が使われているのかは知りませんが、この程度の内容しかないのであれば、はっきり言って税金の無駄遣い以外の何ものでもありません。 少なくとも、大きな問題になっている件(WTC等の第三セクターの処理、市営交通の民営化の賛否、同和行政に関わる不正の問題等々)についてぐらいは書いておいてもらわないと、何の判断材料にもなりません。
 一方で、ホームページのURLを記載している候補はもとより、他の二人の候補にしても、ネット上で何らかの選挙公約やマニフェストを公開しています。 そういうのを見るにつけ、何故ネットで選挙運動をしてはいけないのかが判らなくなります。 少なくとも、各候補者が普段どんな言動を取り、今回の選挙に何を掲げているのかは、どのメディアよりもネットが一番情報が得やすく、その量も一番多いのです。 政見放送も行なわれない市長選挙では、テレビもあまりあてになりません。 各候補者を集めての討論番組を流す、ぐらいでないと、ネット上の情報量にはとても太刀打ちできていません。 夕方のニュース内で各候補者の選挙運動を追っかける、ぐらいでは全然ダメです。 本当に、この辺はいい加減に何とかしないといけない時期に来ているのではないでしょうか。
 ちなみにそのマニフェストですが、関氏だけが自動二輪車の駐車場の拡充について記述していたのが意外でした。 でも、他のもっと重要な政策で意見が合わなかったので、残念ながら関氏には入れませんでしたが。
 しかし、この選挙公報の意味無さ加減と、ネット利用の問題も、新しい市長さんに考えてほしいものですね。 まあ市長さんが考えてどうにかなるものかどうかは疑問ですが、どこかがモデルケースにならないと先に進まないように思えますし、それに大阪市が名乗りを上げるぐらいでないと、市政改革もなかなか進まないような気がするのですが。 いかがでしょうか、平松新市長さま。

2007/11/21

 へ〜んだ〜 きみのちょうしが わ〜るい〜。STB編 また×21。
 CATVのSTB・TZ-DCH500で、また「予約の警告」が出ました。 2007/02/10、2007/02/12,2007/04/01、2007/06/01、2007/07/27、2007/09/11、2007/10/03、2007/11/15付で出たものと同じ「途中中断が発生しました」というものです。 予約していた番組は、2007/11/20深夜(正確には2007/11/21未明)のBSデジタルのNHK衛星第2の「アニメギガ」(河森正治氏の回)です。 リアルタイムで観ていたのですが、今回も特におかしい所は無いみたいでした。
 前回(2007/11/15付)と曜日・時間帯・放送局まで全く同じ、というのが凄く嫌〜な感じです。 ただ、この「アニメギガ」は、2007/06/01、2007/07/27付でも発生しており、「二度目は偶然、三度目は必然」という諺(?)に従えば、これはもう原因はSTBの動作不良とかではなく、番組そのものにあるのではないかと、すなわち「予約の警告」に記載されてる3つの原因の内、「番組の放送時間が変更された」に該当する可能性が高いです。 「アニメギガ」の放送時間は、EPG等の番組表では、0:00〜0:40とされていますが、実際の放映時には、これが0:00〜0:39になってた、とかいう事はありそうです。 しかし、本当にそうだったかどうかは履歴には残りませんし、NHKのサイトで過去の番組表を見ても修正されてはいません。 この辺、もう少し履歴の内容を親切にしてほしいものです。 以前にも書きましたが、せめて、原因が番組側にあるか、STB側にあるかで履歴の内容を分けてほしい所です。

2007/11/24

 RD-XS43+SW-9574-Cによる動作確認を行ないました。
 さて、新しいドライブを入れたら色々と試してみたくなるもので、とりあえず、対応しているDVDメディアが一通り使えるかどうか試してみました。 この場合の「対応している」というのは、RD-XS43が対応しているDVD-R/RW/RAMのみで、SW-9574-Cが対応している2層DVD±RやDVD+R/RW、CPRM対応のDVD-Rは除外しています。 どうせ使いませんし。
 ていうか、今更ですが、DVDはメディアの種類が多過ぎです。何で5種類(2層メディアまで含めれば7種類)もあるんだ…。
 まあ、それでも、書込速度の最高倍速の別・DVD-RWのVIDEOモードとVRモードとの別まで含めると、結局11種類になってしまいました。 どうせ常用するのはDVD-RAMだけなんですけどね。
 確認をしたのは、-Rと-RWのVIDEOモードとでは、高速ダビング(新規)・高速ダビング(追記)・ファイナライズ・DVD-VIDEO作成(一般的な意味ではなく、高速ダビングからファイナライズまでを一括して行なう、RD-XS43の機能です)・未ファイナライズディスクの再生・ファイナライズ済ディスクの再生(RD-XS43と他のDVDプレーヤー(SONY DVP-S707D及びPS2 SCPH-30000)での再生)を、-RWのVRモードと-RAMとでは、高速ダビングと再生とです。

 DVD-RAMが、メディアが対応している最高の倍速までダビング速度が速くなる、というのは嬉しい所です。 今までよりも、3倍速なら2/3、5倍速なら2/5の時間でダビングが終わる事になりますので、DVD-RAMへの保存がかなり効率的になります。 ただ、5倍速対応のDVD-RAMというのは、価格の方もやはりそれなりで、ヨドバシカメラ辺りで見ますと、日立マクセルのカートリッジありの5枚パックでは、3倍速が3千円強なのに対して、5倍速対応のは5千円弱と、ほぼ倍速に比例したような価格になっています。 パナソニックにいたっては、カートリッジありの5倍速対応RAMにはパック商品が無くて、割高な1枚ずつの商品しか買えないみたいですし。
 まあ、カートリッジ無しのDVD-RAMならスピンドルケースの割安な物が色々ありますし(でもやはり5倍速のは無いみたい)、換装したSW-9574-Cなら前の東芝製ドライブ程にはメディアの選り好みはしないでしょうから、これからはカートリッジありに拘らなくてもいいかもしれませんが。
 そう言えば、今回初めて、DVD-Rのスピンドルケースというものを買いました。 気が付いたら、DVD-Rは10枚以上のパック製品が当たり前で、速度も8倍速対応が最低レベルになっていました。 換装前の東芝製ドライブが対応していた、4倍速のDVD-Rなんて(少なくとも私が見た店頭には)一つもありません。 時の流れとは恐ろしいものです。 そもそも、DVD-R自体、購入したのは、Dimension8100に付けているPanasonic製DVD-RAM/RドライブLF-D321JDを買った時に試しに買って以来なんですよね。 なので、最近どんな製品があるのか、という事も今回数年振りに調べたという…。 何か、最近は(もしかしてだいぶん前から?)「原産国:日本」とか「原産国:台湾」とか書いてあるんですね。 おや、よく見たら、DVD-RWやDVD-RAMにも書いてありますね。 今まで、外装フィルムをあまり真面目に読んだ事が無かったので気づきませんでした。 それにしても、「原産国」っていうのはいったい…ウナギか。
 更に、太陽誘電のDVD-Rには、その「原産国」表示の他にも、“Made in Japan”と「日本製」という表示もあって、執拗に日本製である事を強調しています。 そこまでせんでも、という気もするのですが…。 ちなみに、今回購入したメディアの内、2倍速のDVD-RWだけ台湾で、あとは全て日本でした。
 さて、換装した時にメモしておいたタスクリスト(+α)のチェックは以下の通り。  DVD-R/RWの書込速度が、結局、RD-XS43で元々対応していた倍速(-Rが4倍速・-RWが2倍速)までしか行かなかったのが残念です。 ドライブ自体の性能いっぱいまで速度が出たのは、RAMだけという事になりました。 こうなると、メディアが高くて遅い-RWは、全く要らない子になってしまいました。 まあ、手持ちのDVDプレーヤーが、少し古い機種なのに意外にも-R/RWを読めた、というのが判っただけでも良かったですが。
 さて、これでようやくXS43をまともに使えます。 これから年末年始に向けて特番とかもあるでしょうから、しっかり働いてもらわないといけません。 とか言ってると、今度はHDDが飛ぶかもしれませんが。 DVDドライブを換装してから、あまりにも順調に物事が進み過ぎのような気がして、何か強烈な揺り戻しがあるんじゃないかとちょっと心配です。

2007/11/28

 へ〜んだ〜 きみのちょうしが わ〜るい〜。STB編 また×22。
 CATVのSTB・TZ-DCH500で、また「予約の警告」が出ました。 2007/02/10、2007/02/12,2007/04/01、2007/06/01、2007/07/27、2007/09/11、2007/10/03、2007/11/15、2007/11/21付で出たものと同じ「途中中断が発生しました」というものです。 予約していた番組は、2007/11/27深夜(正確には2007/11/28未明)のBSデジタルのNHK衛星第2の「BSマンガ夜話」(「真説ザ・ワールド・イズ・マイン」の回)です。 リアルタイムで観ていたのですが、今回も特におかしい所は無いみたいでした。
 以前の「アニメギガ」といい、これといい、どうもNHK衛星第2のこの時間帯(午前0時)はこの「予約の警告」が出やすいようです。 「BSマンガ夜話」は、あと今夜と明晩にもありますが、果たしてそこでも出るでしょうか。 出るとしたら、もう完全に番組側の問題になりそうですが…。
 (2007/11/30追記) 2007/11/28深夜(正確には2007/11/29未明)に放映された「BSマンガ夜話」(「魔女」の回)でも、同じ「予約の警告」が出ました。 しかし、翌晩の「BSマンガ夜話」(「のだめカンタービレ」の回)では、出ませんでした。 「のだめ」の回は、前の二回と異なり、放映時刻が5分遅れの0:05〜1:00となっていましたので、そのせいなのかもしれません。 BSデジタルの0:00開始の番組にこの「予約の警告」が多く出るのは、もはや偶然とかたまたまとかとは思えません。 何なんでしょう、いったい…。

2007/12/01

 「私的録音録画小委員会中間整理」に関する意見募集(パブリックコメント)の概要が明らかにされました。
 2007/11/15まで募集されていたこのパブリックコメントについて、その概要が明らかにされたようです。 とりあえず、目についた記事はこちら。

 ・「ダウンロード違法化」に反対意見集まるが…… 埋まらぬ「権利者」vs.「ユーザー」の溝(ITmedia)
 ・ダウンロード違法化などに7,500件の意見集まる、私的録音録画小委員会(Impress Internet Watch)
 ・議論かみ合わぬまま、期限切れ迫る私的録音録画小委員会(ITpro)

 記事の内容は概ね共通していますので、とりあえずITmediaの記事でツッコミを入れてみます。
 まずこれ。

 レコード協会専務理事の生野秀年委員は、ユーザーから寄せられたパブリックコメントについて「中間整理に示されていた『ネット利用の萎縮効果を招かないよう手当する』『違法サイトからのダウンロードには罰則を設けない』といった内容を、正確に理解していない意見もある」と指摘する。

 いや、だから、その「手当て」だとか「違法サイト」だとかが具体的でも明白でもないから反対意見を出してるんだと思うのですが。 生野委員の方こそ、寄せられた意見の内容を理解していないのではないのか?という感じです。
 この生野委員の発言としてもう一つ。

「消費者はコピーすることによって便益を被っている。享受した便益を権利者に還元する――という考え方があっていいのでは」

 だーかーらー、その「還元」が透明に、明白に行なわれているのですか?という所がまさに問われているのではないのでしょうか。 この人、今何が問題視されているのか、消費者が何に疑問や不満を持っているのか、全く理解していないのでは?
 また、「ダビング10」に関してはこんな意見も。

「録画後の保存・視聴が頻発することが明らかで映画製作者として容認できる範囲をはるかに超えている」(映画製作者連盟)

 これは、「ダビング10」対応のレコーダーも補償金の適用対象にする理由として挙げられたものですが、「録画後の保存・視聴」にそこまで神経質になるのであれば、もう無料放送では映画を流すのを止めたら?と思ってしまいます。
 また、補償金の徴収についてのこんな意見も。

日本映画製作者連盟事務局の華頂尚隆委員は「あるメーカーのBlu-ray DiscのCMで『デジタル生まれ・映画育ち』というキャッチコピーがあった。私的録音録画制度のおかげで機械を売り、利益を得ているのはメーカー。メーカーから還元してもらうというのはシンプルな仕組み」と、隣に座るJEITAの亀井委員を意識したような発言。

 これについては、某巨大掲示板で「じゃあ、権利者はプレーヤーを作っているメーカーにはお金を払わないとな」みたいな意見を見まして、確かにその通り、と思ってしまいました。 CDもDVDも、再生するプレーヤーが無ければただのプラスチックの円盤でしかないのですから、権利者は、メーカーがプレーヤーを作って売っている事によって、CDやDVD等のソフトが売れ、利益を得ているわけです。 ならば、その利益をメーカーに還元すべきなのではないのでしょうか。 実際、どこのメーカーもプレーヤーを作らなくなって、事実上「絶滅した」メディアというものも存在するわけで、この件に関して権利者がメーカーに偉そうに言う筋合いなんて無いと思うのです(「バンブーブレード」というアニメで「レア物」としてVHDが出てきた時には笑ってしまいましたが、権利者が選択したメディアが、そういうギャグのネタにしかならないような物になってしまったらどうするんでしょうね)。 権利者とメーカーは持ちつ持たれつであり、どちらかが一方的に相手に依存しているわけではないでしょうに。 その辺、この華頂委員という人に誰かツッこんでくれないものかと思うのですが…。
 さて、この私的録音録画小委員会の話について面白いコラムを書いている人がいるそうで、そのコラムについてはこのブログで知りました。

 ・著作権と著作隣接権は違うよ。(全然ではないけど)違うよ。(栗原潔のテクノロジー時評Ver2)

 ここで紹介されている、エイベックス取締役のコラム。

 ・著作権法改正巡る2つの対立・「思いやり」欠如が招く相互不信(岸博幸の「メディア業界」改造計画)

 そして、これに対する(ほぼ)反論。

 ・浪費癖のある女王を何とかしなければ革命の発生を抑えることは難しい(小倉 秀夫「BENLI」)
 ・ネットはクリエイターの敵か(池田信夫 blog)
 ・本当にネットはコンテンツ権利者にとっての敵なのか? 【著作権法改正】(CNET Japan アート資本主義)

 まあ、元のエイベックス取締役のコラムには、ツッコミ所が満載なわけですが、その中でも最大のものは、何といっても最後の部分でしょう。

「自分の立場だけを考えた不毛な反対や批判を続けて相互不信を増大させるような時間的余裕はない。」

 …えーと、これはどんな自虐発言なんでしょうか。
 「CCCD」なんていう、それこそ「自分の立場だけ」しか考えていないような物を販売し、消費者どころかアーティストからさえ総スカンを食らって「不信を増大」させた張本人であるエイベックスの役員がそれを言うか?という感じなんですが。
 ちなみに、この岸博幸という人は、慶応大学の准教授だそうです。 あの「ダビング10」の回数(3×3+1=10)を提案した村井純という人も慶応大学の教授だそうですが、なんですか、慶応大学の先生にはズレた人が多いんですかね:-P
 さて、この「ダウンロードの違法化」について、ちょっと面白い(と思った)記事がありました。

 ・映像ソフト協会 文化審議会に違法ソフトダウンロード違法化等要望(アニメ!アニメ!)

 この記事で面白いと思ったのは、以下の一文です。

「映像ソフト協会は、違法複製物のダウンロードは公衆送信権侵害行為と一体となり著作権者の利益を不当に侵害しており、公衆送信権侵害が違法である以上、ダウンロード行為も違法であるべきとする。」

 「ダウンロード」を「公衆送信権の侵害」と一体化して考える、という主張は初めて見たような気がします。 例えば、かの有名なファイル交換ソフトのWinnyでは、ソフトの仕様上、「ダウンロード」=「ファイルの公開」となる為、ダウンロード行為がそのまま公衆送信権の侵害となる、だからWinnyで違法にアップロードされている物をダウンロードしてはいけない、という話はあります(うろ覚えですし、Winnyを使った事がありませんので、これが事実かどうかは保証できませんが…。ただ、ダウンロード専用のWinnyなるものも存在する、という噂も聞いた事がありますので、多分間違ってはいないかと…)。 でも、何かを送信したわけでも公開したわけでもない「ダウンロード」という行為を「公衆送信権の侵害」と同等とみなす(もちろん、違法に公開されている物をダウンロードした場合に限りますが)、という主張には、かなり論理の飛躍を感じます。
 飛躍と言えば、その後のこの文もそうです。

「同協会の主張は、ダウンロード行為を適法とすることは法律がそれを推奨しているとの印象を与えることの危惧であるようだ。」

 法律で違法とされていないからといって、法律がそれを推奨している、と判断するのは、これもやはり、かなりの無理がある解釈ではないでしょうか。
 例えば、「デジタル万引き」という行為があります。 この言葉自体は最近あまり聞かなくなったような気がしますが、要するに、本屋の店頭で雑誌や書籍を購入せず、必要とするページだけを携帯電話のカメラ等で撮影する、という行為です。 この行為を違法とする法律は、現在の日本には無いようですが、かといって、法律が「デジタル万引き」を推奨している、と思う人が果たしてどれだけ居るでしょうか?  むしろ、節度の無い、いかがわしい行為として、多くの人は非難するのではないでしょうか。
 同様に、違法コンテンツをダウンロードする行為についても、それを節度の無い、いかがわしい行為である、という「常識」を作り上げる為の努力こそが必要であり、それをロクにしていない(と、私などからは見える)内から、違法でない=推奨、などという無理のある理屈を並べて法制化を要求する、というのはどうかという気がします。
 さてさて、上記のITproの記事によりますと、私的録音録画小委員会は今年中にあと2回開かれ、「私的録音録画補償制度を抜本的に見直し、2007年度末までに具体的結論を得る」という目標が定められているそうなのですが、こんな調子で、果たして具体的結論なんてまとまるんでしょうか。 仮にまとまったとしても、また、誰も幸せになれないような結論になるんじゃないかという気がしてしょうがないのですが。 個人的には、委員の顔触れからもう一度見直して、始めから議論をやり直した方が良いように思えてならないんですけど…。

2007/12/10

 へ〜んだ〜 きみのちょうしが わ〜るい〜。STB編 また×23。
 CATVのSTB・TZ-DCH500で、また「予約の警告」が出ました。 2006/12/23,2007/02/01,2007/02/02、2007/05/20、2007/10/05付で出たものと同じ「途中から予約を開始」というものです。 予約していた番組は、BSフジの「レ・ミゼラブル 少女コゼット」です。 リアルタイムで観ていたのですが、今回は特におかしな所は無いようでした。
 これで、今回を入れて6回の内、5回までがBSデジタルで発生しています。 何かBSデジタルに怨みでもあるんでしょうか。 BS11デジタル等、今月開局したBSデジタル局を配信していない事に関係があるとか…うーむ。

2007/12/19

 所謂「ダウンロードの違法化」が通ってしまう事になりそうです。
 先日までパブリックコメントが募集されていた、違法にアップロードされているコンテンツをダウンロードする行為を違法とする(著作権法第30条で認められている「私的複製」の対象から外す)という、所謂「ダウンロードの違法化」を認める方向で行くという話が、この18日に開催された第15回私的録音録画小委員会で纏められたそうです(実際には、海賊版からの複製を違法とする、という事で、違法サイトからのダウンロードもそれに含む、という話なのですが、ここではダウンロードのみに絞って書きます)。

 1番目の記事を詳細にしたのが2番目の記事、といった感じです。 一読したところでは、何というか、権利者側や文化庁の人達は、利用者の声を本当に聞く耳持ってるのかという感じもしますが、どうなんでしょうね。
 記事内では「ユーザーの不利益にならないような制度設計をする」と言っていますが、具体的にどうするのかといえば、「法改正がなされた場合の周知徹底や、適法サイトを示すマークの普及など」という、結局あまり意味の無い提案しかされていないようです。 周知徹底したって、利用者全てが潜在的な犯罪者にされてしまうという本質には何も変わりが無いわけですし、「適法マーク」が役に立たないだろうという事は、MIAUが提出したパブリックコメントでも指摘されている事です。 それらに対する具体的な対策も示さずに「ユーザーの不利益にならないようにする」と言われても、「はいそうですか」と納得できるわけがありません。 だいたい、「合法サイトを簡単に見分けることができる仕組み作り」なんて言っても、それが確実にできるなら、偽のサイトを使うフィッシング詐欺なんてとっくに根絶されていてもよさそうなものなのですが、現実には、2007年のアメリカでは被害者数・被害総額とも過去最高を記録したりしているぐらいなので、そんな「仕組み作り」に「汗をかく」などと言われてもなあ、という感じがします。
 また、「仮に、権利者が違法サイトからダウンロードしたユーザーに対して民事訴訟をするとしても、立証責任は権利者側にあり、権利者は実務上、利用者に警告した上で、それでも違法行為が続けば法的措置に踏み切ることになる」とされていますが、ユーザーが本当に違法と知りながらダウンロードしたのかどうかって、どうやって立証するんでしょうね。 この手の問題で最も影響が大きいのは、ファイル交換ソフトやYoutube等の動画投稿サイト等でコンテンツが違法に公開されているような場合だと思うのですが、そういうもののユーザーから違法コンテンツをダウンロードしたユーザーだけを選び出し、更に違法と知ってやった、という事を客観的に立証する、なんて…。 だいたい、2番目の記事内では、当の文化庁の人自身が「P2Pファイル交換ソフトによる違法配信は、アップロードしたユーザーの特定が難しい場合があり、送信可能化権だけでは十分に対応できない」と述べています。 アップロードしたユーザーの特定さえ難しいのに、ダウンロードしたユーザーの特定となれば、もっと難しいのではないでしょうか。 つまりは「犯人の特定」が難しいため、実質的には、権利者が「犯人」を訴える、などという事は出来ない事になりはしないでしょうか。 私は、常々「実質的に取締が不可能なのであれば法で規制しても意味が無い」と考えていますので、「ダウンロードの違法化」によって、果たして権利者側が言うように、「経済的不利益」の減少もしくは解消が図れるのかどうか、甚だ疑問に思います。
 実質的に違法なダウンロードをした人間を取り締まれなくても、そういう行為を違法とする事で啓蒙効果や抑止効果がある、として肯定する説もあるみたいなんですが、それって本当に啓蒙や抑止になるのでしょうか。 2007/12/01付で「デジタル万引き」を引き合いに出しましたが、公衆の面前で行なう「デジタル万引き」と異なり、ダウンロードは、たいていは自室という他人に見られない所で行なわれます。 それだけ心理的な障壁も低く、実質的にやっても罰せられないとなれば、果たして違法化したところで抑止されるかどうか。
 更に、「国際条約や先進諸国の動向を見ても、ダウンロードは違法化すべき」というのに対しては、「ふざけんな!」(初めてミヤミヤ@バンブーブレードを見た時のような感じで)と叫びたくなります。
 これについては、2番目の記事の2ページ目で津田委員もツッコミ入れてますが、地デジにコピーワンスをかける時には「日本には独自の法律があるから」等と言って独自性を理由にしておきながら、今度は「外国もそうしているから」等と言うのは、結局は都合の良い所だけを「つまみ食い」しているにすぎず、理由としては全く説得力がありません。 これに限った話ではありませんが、何かを決める時に「外国もそうしているから」と言うのはあまりにも幼稚であると思います。 それが何故外国でそうなっているのか、それが日本に適用された時のメリットとデメリットは何か、外国と日本で事情が異なる場合にそれを考慮しても同様にすべきか、という理論的な積み重ねがあって決められるべき事の筈で、それをいきなり「外国もそうしているから」と言うのは思考停止以外の何ものでもありません。 こんな言葉が理由として挙げられている事自体、この問題が結論ありきで、きちんと議論されていない証拠ではないかと思います。
 あと、3番目の記事では「2005年時点での映画の違法流通被害額は800億円」とありますが、この金額に根拠はあるんでしょうかね。 「違法流通被害額」という事は、違法に流通したコンテンツの被害額…って何なのかよく判りませんが、要するに、そういう違法に流通したコンテンツが無ければ本来あげられた筈の利益額、って事なんでしょうか。 それって、どう考えても実証不可能な数字ですよね。 違法に流通したどんなコンテンツをどれだけの人が入手しているかが判明していて、かつ、それらの人が違法なコンテンツが無ければ全て正規のコンテンツを購入していた、という無理がありまくりな前提に立たないと計算できませんし。 でも「800億円」という具体的な数字が挙げられている以上は、何らかの理論的な方法によって算定されたものの筈なので、この数字を挙げた権利者側の人達には、是非その方法を公開していただきたいものです。 パブリックコメントの時の資料を読んでも、被害額の算定方法までは記載されていなかったみたいでしたし。
 まあ何にせよ、権利者側の人達には、自分達の「商品」は所詮「娯楽」であり、無ければ無いで利用者は別に困るわけではない、という事をしっかり認識しておいてほしいと思います。 どうも現在の権利者側の人達の言葉を聞くと、利用者を見たら泥棒と思え、という考えに取り憑かれているように思えてなりません。 もちろん「文化」は大切であり、楽しんだものに対して適切な対価を支払う事にやぶさかではありませんが、かといって、納得のできない金額を支払うほど寛容でも裕福でもない、という事で。
 (追記) MIAUが「緊急メッセージ」として、今回の「ダウンロードの違法化」に向けた動きに対して声明を発表しました。

 ・私的録音録画小委員会の第15回会合に関する緊急メッセージ

 パブリックコメントは別に多数決で何かを決定するものではない、とはいえ、今回の委員会で文化庁が提示したものは、パブリックコメントで多数寄せられた意見に対して何も答えていない、という事で、こうなるとパブリックコメントそのものの存在意義が問われるべき時期に来ているのかもしれません。 委員会でも意見が述べられていますが、「ダウンロードの違法化」に賛成する文化庁と権利者側の人達には、少なくとももっと具体的にどうするのかを説明するという姿勢が求められるのではないでしょうか。
 それさえ行なわないようでは、利用者に愛想を尽かされるか、あるいはますます「地下に潜った」違法なコンテンツの流通によって更に大きな被害を被るか、いずれにせよロクでもない未来しか来ないような気がするのですが…。

2007/12/21

 ノートPCを買ってしまいました。
 2005/11/21付で書いたVAIOノートのクリーン・インストールの話で、「これでまた五年は戦える」等と書きましたが、結局2年ちょっとで新しいノートPCを買ってしまいました。 買ったのは、LenovoのThinkPad T61です。 これには構成によって幾つもの製品番号が付けられていますが、その内の“7658A2I”というものに、1GBの増設メモリと3年間の保証を追加した“NA58G2I”です。 もっとも、買ったと言っても、Lenovoのショッピングサイトで注文したというだけで、実際にモノが来るまでには3週間前後かかるみたいですので、使い始めるのは年を越した1月10日前後になりそうなのですが。
 余談ですが、このLenovoのショッピングサイトのカスタマイズのページって、一見BTOによってカスタマイズが自由に出来るかのように見えますが、実際には、決まった構成の製品が幾つも用意されていて、その中の一つを選ぶ、というに過ぎないんですね。 だから、パーツの選択の自由度が少なく(私のようにWindowsXPモデルを選ぶと、CPUやメインメモリやHDD、無線LANの有無等、かなりの項目において選択肢が減るか、一つに固定されてしまいます)、増設メモリや延長保証を追加しただけで異なる製品番号が割り当てられ、納期まで変わってしまいます(素の状態なら納期が「5日以内出荷」なのに、増設メモリや延長保証を追加しただけで、いきなり「3週間前後」に延びるのはいったい…。物理的なモノを用意しなければならない増設メモリはともかく、単に期間が異なるだけの延長保証で何故納期が延びるのかが謎です)。 この点、DELLやエプソンダイレクト、SonyStyle等の、自由にパーツを組み合わせる事が出来る他メーカーのBTOとは、全く勝手が違います。 それならそれで、UIをそのように作っておいてくれればいいのですが(パーツではなく製品番号から選択するようにする、とか)、他と同様にパーツを選択する形のUIになっているので、判りにくいというか、ややこしいというか。 初めて同サイトを見た時は、その事がのみこめていなかったせいで「何でこんなに品切れのパーツが多いんだろう?」と思ってしまいました。 製品番号毎に分かれている仕様表も、何かごちゃごちゃしていて、お目当てのスペックのものがどれなのか探し難い上に、所々間違っていたりしますし。 IBMからLenovoに売却されてからサービスの質が低下した、等という噂もネット上では目にしますが、このサイトの判り難さもそのせいなんでしょうか。 IBM時代のサイトを知らないので、私には判断できませんが。
 閑話休題。
 ThinkPad T61は、ThinkPad Tシリーズ初の“Santa Rosa”プラットフォーム搭載機で、発売は2007/05/22となっています。 発売から既に半年以上経過しており、巷では、CPUに新しい45nmプロセスルールで製造された“Penryn”を採用する“Santa Rosa Refresh”プラットフォーム搭載機(と思われるもの)も発表され始めているという事で、言わば「半世代前」の機種になるかと思います。 ただまあ、色々と要求仕様から絞り込んでいった結果、この機種が一番良いだろうという事になりました。 ちょうど、Lenovoのショッピングサイトでは、この20日までクリスマス・セールという事で、増設メモリ等の割引と、付属品を一つ選べるクリスマス・プレゼントとを行なっていた事もありまして。 ちなみに、クリスマス・プレゼントにはこの「ThinkPadキャリング・ケース エクスパンダー」を選択しました。 これも、ちょうどキャリング・ケースに使えるバッグが欲しいと思っていた所だったので。
 他に、最後まで迷ったのは、SONYの“VAIO type BX”と、EPSONの“Endeavor NJ3000”です。
 BXは、SXGA+の「広い」画面やキーボードの感じが良い所と、スペックの割に比較的安価な所が良かったのですが、絶対使わないと思うFeliCaポートが余計だったり、2スロットあるメモリスロットの内、ユーザーがアクセスできるのが1つだけ(だからといって、SonyStyleではじめからメモリを増設すると割高になってしまう)という所、そして何より、ビジネスモデルと言いながら液晶が光沢しか選べないというコンセプトの中途半端さが今一つ気に入りませんでした。
 NJ3000は、スペックはほぼ文句無しで、何より安い(OSにXP Proより1万円ぐらい安くなるXP Homeが選べますし、今回買ったT61とほぼ同スペックにしても5万円ぐらい安くなります)のが魅力的だったのですが、やっぱり15.4インチのワイド画面モデルのせいかサイズが少し大き過ぎるように思えましたし、いかんせんこの10月に発売されたばかりでネット上にもあまり使用感等の情報が無く、実機を見ようにも東京にしかショールームが無いという事で、今一つ不安がある為見送りました。
 さて、現在使用中のVAIOノートと、今回買ったThinkPad T61との仕様を表にして並べてみました。

機種 SONY VAIO PCG-Z505NR Lenovo ThinkPad T61 NA58G2I
OS 98SE(XP Homeにアップグレード済) XP Pro
CPU インテル モバイルPentiumIII インテル Core2Duo T7500
クロック 500MHz 2.20GHz
1次キャッシュ 32KB 64KB
2次キャッシュ 256KB 4MB
システムバス 100MHz 800MHz
チップセット 440BX AGPチップセット モバイル インテルGM965 Expressチップセット
メインメモリ PC100 SDRAM 144pin SODIMM PC2-5300 DDR2 SDRAM 200pin SODIMM デュアルチャネル対応
メインメモリ容量 256(128+128)MB 2.0(1.0+1.0)GB
FDD USB経由外付け3.5インチ標準添付 オプション
HDD UltraATA 12GB 4,200rpm シリアルATA 160GB 5,400rpm
光学ドライブ 別売り DVDスーパーマルチ(DVD±2層書込)内蔵
GPU NeoMagic MagicMedia256AV(NM2200) チップセット内蔵インテル GMA X3100
ビデオメモリ 2.5MB(GPU内蔵) 最大251MB
ディスプレイ 12.1型TFT 約1,677万色表示 非光沢 14.1V型TFT 約1,677万色表示 非光沢
ディスプレイ最大解像度 XGA(1024×768) WXGA+(1440×900)
PCカードスロット TypeII×1 CardBus対応 TypeII×1 CardBus対応
ExpressCardスロット 無し ExpressCard/34または54いずれか×1
オーディオ機能 ウィンドウズサウンドシステム互換、XG対応ハードウエアMIDI音源、MEGA BASS(低音ブースト)機能(ヘッドホン出力のみ) インテル ハイ・デフィニション・オーディオ
スピーカ ステレオ ステレオ
内蔵モデム/FAX 最大56kbps(V90/K56flex) 最大14.4kbps(FAX) 最大56kbps(V.90) 最大14.4kbps(FAX)
ネットワーク 100BASE-TX/10BASE-T 1000Base-T/100Base-TX/10Base-T
無線LAN 無し 内蔵(インテル ワイヤレスWiFi Link 4965AGN)IEEE802.11a/b/g/n
Bluetooth 無し 標準装備
USB 1.1×2(内1つは小型USB) 2.0×3
メモリカードスロット メモリースティック専用×1 無し
IEEE1394 S400 4pin×1 S400 4pin×1
外部ディスプレイコネクタ オプション(外付けポートリプリケータ) VGAミニD-SUB15ピン×1
赤外線通信ポート IrDA規格準拠Ver.1.1 最大4.0Mbps×1 無し
指紋センサー 無し 標準装備
消費電力 47W 最大65W
バッテリ駆動時間 約1.0〜2.0時間 未発表
バッテリ充電時間 約3.5時間(オン時) 約2.5時間(オフ時) 3.5時間
質量 約1.7kg 2.5kg
本体外形寸法(W×D×H) 275×226×24.5〜29.3mm 336×237×27.6〜31.9mm
保証 1年間 3年引き取り修理(拡張オプション付き)
発売時期 2000/01/29 2007/05/22
購入時期 2000/04/29 2007/12/20
購入価格(税込) ¥328,234 ¥206,220
備考 購入価格は本体・増設メモリ(128MB)・WindowsXPアップグレードライセンスの合計 OSはXP Proのみ、DVD-RAMは3倍速

 こうやって比べてみますと、この7年間でいかにハードウェアの性能が向上し、かつ価格が安くなったのかが実感できます。 CPUのクロックは4.4倍、メモリ容量は8倍、HDD容量は13倍。 ネットワークやUSB等、その他諸々の性能向上もされていて、光学ドライブや無線LAN等の機能追加もある上で、価格は2/3程度にしかなりません。 恐ろしいものです。
 もっとも、仕様表上でのスペック・アップに、体感速度等実際に使用する時の性能向上が比例しているとは限りませんが、その辺はまたモノが到着したら色々と比較してみたいと思います。 特に、仕様表では未発表にされているバッテリ駆動時間については、色々な使い方で試してみたいと思います。 噂では、標準添付されているバッテリではかなり短いらしいのですが、果たして。

2007/12/22

 文化庁のサイトが違法サイト第1号に認定されました。
 「/.J」で知ったのですが、いつの間にか「任意団体日本違法サイト協会」なるものが設立されていました。 同協会は、「権利者に無断で著作物等をインターネット上に公開したことがあるサイト」を「違法サイト」と認定し、そのようなサイトから「情を知って」ダウンロードしてしまう事を防ごうとしているようです。
 で、その「違法サイト」の第1号として、よりによって「ダウンロードの違法化」を推進している文化庁のサイトが認定されたわけです。 認定の理由は、かつてMacOS Xのアイコン画像を盗用したから、という事で、確かにそんな事件があったなあ、じゃあしょうがないな、と思ってしまいました。
 いやまあ、この「日本違法サイト協会」と、このサイトの内容自体が、シャレというか、皮肉というか、文化庁とかをおちょくっているんでしょうけど、なんかもっともらしく見えてしまうところが可笑しいです。 文化庁は、「適法マーク」を作って「適法サイト」と「違法サイト」とを見分けられるようにする、とか提案しているみたいですが、まずは、自分の所が「適法サイト」かどうかをしっかりと検証しておいた方がいいかもしれません。

2007/12/23

 「ダウンロードの違法化」に関する文化庁の資料の全文が公開されました。
 この18日に開かれた第15回私的録音録画小委員会の席上で、文化庁が「議論のたたき台に」として配布した資料の全文が公開されました。

 ここで気になるのは、1番目の記事にある公開された資料の「【1】改正の必要性」の(2)には、「ファイル交換ソフトによる違法配信からの録音録画については、違法な送信可能化や自動公衆送信を行う者を特定するのが困難な場合があり」と書かれていますが、2番目の記事では、ACCSの久保田裕専務理事が、「意図的にアップロードしたユーザーを技術的に補足(※注:原文ママ。「捕捉」の間違いだろう)する環境も整った」という発言が紹介されている事です。
 2番目の記事は、P2Pファイル交換ソフトのユーザーに関するものですから、この発言の「意図的にアップロードしたユーザー」とは、当然ファイル交換ソフトのユーザーの事です。
 文化庁は「違法にアップロードしたユーザーの特定が困難」と言い、一方、ACCSは「技術的に捕捉できる」と言う。 いったい、どちらの言を信用すれば良いのでしょうか。 違法にアップロードしたユーザーを技術的に捕捉する事が可能なのであれば、そのユーザーの特定が困難だからという理由でダウンロードを違法化する、という理屈は成り立ちません。
 また、やはり文化庁の資料では、「【3】キャッシュの取扱い」で「ストリーミングに伴うキャッシュについては、著作権分科会報告書(平成18年1月)における一時的固定に関する議論の内容等を踏まえた上で、必要に応じ法改正すれば問題がないと考えられるがどうか」と書かれています。 これはつまり、「必要があれば法改正する」という事であり、キャッシュ、更にはストリーミングもいずれは違法化される可能性がある事を示しているのではないでしょうか。 この調子でいけば、やがては、現在録画と録音に限られている違法化の対象も、テキスト等へと、より広範囲に拡大されていく可能性もあります。
 今回の「ダウンロードの違法化」が変に思えるのは、その影響の大きさもさることながら、こういった、推進側の唱える理屈のおかしいと思える点や、将来的な問題に対して、はっきりとした答が示されていないから、というのもあるのではないかと思います。 更に、その実効性にも疑問があるとなれば、正直言って何故そんなに一生懸命進めようとするのかが理解できません。 もしかして、また何か利権が絡んでいたりするんじゃないのか、等というような事まで考えてしまいます。 これが、単なる邪推に過ぎないのであればそれに越した事はないのですが…。

 ThinkPad T61に関するリンク集。
 今回のThinkPad T61の購入にあたって、ネット上で見て参考にした記事やら何やらをまとめておきます。 T61のだけでなく、ThinkPadシリーズ共通のものもありますが。

  1. “Santa”なThinkPadが登場(ITmediaの記事)
  2. ThinkPadの“拷問部屋”を体験してきました(ITmediaの記事)
  3. “らしさ”を作るレノボのデザイン哲学(ITmediaの記事)
  4. 「数値ではない」ことを重視するThinkPadの機構設計(ITmediaの記事)
  5. ThinkPadのキーボードが打ちやすい理由――大和のエンジニアかく語りき(ITmediaの記事)
  6. ThinkPadに隠された“フクロウの羽根”の秘密(ITmediaの記事)
  7. レノボ、Santa Rosa搭載のワイドノート「ThinkPad T61」(PC Watchの記事)
  8. レノボ「ThinkPad T61」レビュー〜Santa Rosaとワイド液晶で強化(PC Watchの記事)
  9. レノボ、ThinkPadのキーボード設計へのこだわりを開発者が語る(PC Watchの記事)
  10. レノボ、ワイドディスプレー採用の“ThinkPad T61”などを発表(ASCII.jpの記事)
  11. 【一足先に目撃】ThinkPad T61フォトレビュー&既存“T”ユーザーのホンネ(ASCII.jpの記事)
  12. 2mmの厚みか2dbの騒音か?--ThinkPad熱設計の担当者が語るブリーフィングレポート(ZDNet Japanの記事)
  13. 最新のビジネス用ノートPCでWindows Vistaを使ってみる(ITproの記事)
  14. Thinkpad T61リリース、発売(デジタリストBlogの記事)
  15. ThinkPad T61 765811J のクチコミ(価格.com)
  16. ThinkPad T61 765811J を買いました。(15Pub)
  17. ThinkPad 新T61(ワイドディスプレイ)(訳ありエンジニア)
  18. ThinkPad 新T61はZ60tの進化形か?(訳ありエンジニア)
  19. ThinkPadの部屋(ThinkPadの部屋)
  20. ThinkPad T61(あゆちんといっしょ)
  21. Lenovo System Update(あゆちんといっしょ)
  22. note 色々(研究しない研究所員の日常)
  23. ThinkPad T61 64ビット(PCとほほ日記)
  24. PC WatchのT61レビューに思う(せうの日記)
  25. [PC] PC Watch レノボ「ThinkPad T61」レビュー(Not Enough Resource - Diary)
 …実際には、もっと細々としたブログの記事とかもあったのですが、まあこのぐらいにしておきましょうか。
 11番目のASCII.jpの記事で、液晶が右に寄っているのが気になる、という話が出てきます。 他にもそれが気になった(気になっている)方が見受けられましたが、私はさほど気になりません。 まあ、まだ実機が手元にありませんので実際はどうなるかはまだ判りませんが、店頭で触った時には気になりませんでした…というか、右寄りになっている事に気が付きさえしませんでした(<おい)。
 というか、現在使用しているVAIOノートも、液晶が少し右寄りになっているんですよね。 左側の枠が16mmぐらい、右側が11mmぐらいなので、T61の左22mm・右10mmというのよりかはその差は小さいのですが、使っている時にそれが気になってどうしようもないとか、作業の効率が落ちるとかいう事もありません。 なので、多分問題無いんじゃなかろうかと思います。
 19番目の「ThinkPadの部屋」の方は、「増殖地獄」と書かれているぐらい多数のThinkPadを使ってこられたようです。 私は、今回が初ThinkPadなのですが、今まで使用してきたノートPCは、  とまあこんな感じで、最初の2つが富士通製だった以外は、今回のThinkPadも含めて全て異なるメーカーの物を使っています。 特に意識してそうなったわけではなく、その時々で気に入った物を選択したらこうなっただけですが。 まあ、Windowsマシンになって、メーカー毎のアプリケーションソフトの互換性を気にしなくてよくなったおかげですね。
 そのせいか、どのマシンもそれなりに満足して使ってきたのですが、果たして今度のT61はどうなるでしょうか。 気に入って長く使えるマシンであれば良いのですが。
 ちなみに、LenovoにはThinkVantage Clubというのがありまして、その会員専用のショッピングサイトでは少し(時と物によっては大幅に)割引された価格で購入できるようです。 Lenovoのサイトで製品を購入した事が無くても、メールマガジンに登録する事は出来るみたいで、私も登録してメールマガジンを受け取っていました。 何時、何故登録したのかは覚えていないのですが…何かのアンケートに答えたとか、そんなタイミングで登録したのかも。
 で、そのメールマガジンには、期間限定でログインできるIDとパスワードが記載されていて、それでログインすれば会員になっていなくても会員用の割引価格で購入できたりするみたいです。 実は、T61を注文した翌日(21日)の夕方になって、そのメールマガジンの最新号が届きまして、試しにログインして同じ構成で見積もりしたら、1万円ぐらい安くなりました…orz
 …ま、まあ、「クリスマス・プレゼント」として注文したバッグは7千円以上する物みたいですので、実質的な差額は数千円と思えば…。 でも、20日までと書かれていた筈のクリスマス・セールが、いつの間にか27日までに変わってたりもしますし(あれ、クリスマス・プレゼントが20日までだっただけかな…まあいいか)、なんか今一つ幸先が悪いような気がするのですが、大丈夫なのでしょうか…うーむ、うじゃうじゃ。

2007/12/24

 ノートPC選びについて。
 多分他人にはほとんどどーでもいい話ではありましょうが、今回、ThinkPad T61に決定するまでに考えた事をつらつらと。

 こうやって纏めて見ると、やはり画面に関する点が一番拘っているかもしれません。 デスクトップPCと違って、ノートPCの場合は取り替えが利かないものですし、何より、キーボードやポインティング・デバイスと並ぶUIの要でもありますから、まあ当然なのかもしれませんが。
 最後に、ドットピッチを比較する時に作った表を載せておきます。
※…12.1型XGAの値を1.00とした時の相対値。
比率 タイプ 対角(mm) 横(mm) 縦(mm) 横ドット 縦ドット ドットピッチ ピッチ比 面積比 ドット数比 該当機
4:3 SVGA 10.4 264.16 211.33 158.50 800 600 0.264 1.10 0.74 0.61 Panasonic Let's note CF-S21
4:3 XGA 12.1 307.34 245.87 184.40 1024 768 0.240 1.00 1.00 1.00 SONY VAIO PCG-Z505NR
4:3 SXGA+ 14.1 358.14 286.51 214.88 1400 1050 0.205 0.85 1.36 1.87 SONY VAIO typeBX, EPSON NA702
4:3 SXGA+ 15.0 381.00 304.80 228.60 1400 1050 0.218 0.91 1.54 1.87 EPSON NJ1000, Thinkpad R61
16:10 WXGA 12.1 307.34 260.62 162.89 1280 800 0.204 0.85 0.94 1.30
16:10 WXGA 13.3 337.82 286.47 179.04 1280 800 0.224 0.93 1.13 1.30 SONY VAIO typeSZ
16:10 WXGA 14.1 358.14 303.70 189.81 1280 800 0.237 0.99 1.27 1.30 FUJITSU BIBRO MG
16:10 WXGA+ 14.1 358.14 303.70 189.81 1440 900 0.211 0.88 1.27 1.65 Lenovo Thinkpad T61
16:10 WXGA 15.4 391.16 331.70 207.31 1280 800 0.259 1.08 1.52 1.30
16:10 WXGA+ 15.4 391.16 331.70 207.31 1440 900 0.230 0.96 1.52 1.65 EPSON NJ3000
16:10 WSXGA+ 15.4 391.16 331.70 207.31 1680 1050 0.197 0.82 1.52 2.24 Lenovo 3000 N200, Thinkpad R61, HP Compaq 6710b/CT
16:10 WUXGA 15.4 391.16 331.70 207.31 1920 1200 0.173 0.72 1.52 2.93 EPSON NJ5100Pro
16:10 WUXGA 17.0 431.80 366.17 228.85 1920 1200 0.191 0.79 1.85 2.93

 それにしても、納期3週間前後というのはやはり長いですね。 まあ、考えようによっては、年末年始の忙しい時に納品されるよりはいいかもしれませんが。 どうか、初期不良などありませんように…。

2007/12/25

 アクセスカウンタ7,000突破おめでたう記念。
 いつも決まり文句のようで申し訳ありませんが、見てくださった方・見てくださっている方、どうもありがとうございます。 おかげさまで、2007年も何とか生き残っております。
 さて、いつものようにアクセスカウンタの増加具合を振り返ってみます。

 2,000→3,000は6ヶ月半、3,000→4,000は5ヶ月、4,000→5,000も5ヶ月、5,000→6,000も概ね5ヶ月ときて、6,000→7,000は9ヶ月と1週間、という事で、これはつまり、ピークは過ぎて下り坂に入った、という事ですねorz
 ま、まあ、特に何かの役に立つ情報があるわけでもないサイトですから、これが分相応という事なのでしょう。うん。
 それにしても、このページもそろそろファイルサイズが1MBに届きそうな大きさになってきまして、ちょっと「重さ」が気になり始めました。 ThinkPad T61ならもっとさくさく表示できるのかもしれませんが、現在のVAIOノートでは、表示が完了するまで少し待たされてしまいます。 T61でも気になるようなら、そろそろ分割を考えた方が良いのかもしれませんが、そうすると、検索性が低下してしまいますし…うーむ、どうしよう。
 でもまあ、とりあえずは、今後もよろしくお願いいたします。

2007/12/27

 へ〜んだ〜 きみのちょうしが わ〜るい〜。HDD&DVDレコーダー編。その7。
 DVDドライブを換装して、快調に動いていたRD-XS43なのですが、2005/12/08付で書いたのと同様に、リモコン・本体共にあらゆる操作を受け付けなくなり、本体の電源ボタンの長押しで強制終了させるしかなくなる、というトラブルがまた発生しました。
 今回の発生状況は、以下のような感じでした。

  1. 問題の録画予約の、一つ前の録画予約は無事に終了した。その録画したタイトルは、リアルタイムで観ていたのですぐに削除した。
  2. 7分後にR1側で問題の録画予約が開始した。
  3. そのタイトルもリアルタイムで観ていて、番組が終了してCMになった時点で、次の予約番組を観る為にR2側に切り替えた。問題の録画予約と次の録画予約とは、R1側とR2側に分かれており、問題の録画予約の終了時刻と次の録画予約の開始時刻とは同時である。
  4. R2側の録画予約が始まる時刻になったが、音声だけで映像が出ない。本体を見ると、R1側の録画が終了時刻を過ぎたのにもかかわらず続いている。
  5. R1側に切り替えようとしたが、リモコン・本体共に操作を受け付けない。操作時のBEEP音もしない。
  6. この時点で、本体がフリーズしている(録画が続いているので、フリーズと言っていいものかどうかはよく判らないが)と判断して、本体の電源ボタンを長押し(15秒だったか?)して強制終了した。
  7. 10秒程おいて電源を再度ONにした。画面には、「正常に電源が切られませんでした」云々というメッセージが表示され、既に開始時刻が過ぎている次の録画予約が途中から開始された。
  8. その後も3つ録画予約が入っていたが、全て正常終了した。
  9. 問題の録画予約は、「録るナビ」にそのまま残っていた。また、問題の録画予約で録画していたタイトルは、「見るナビ」にも「ライブラリ」にも全く残っていなかった。
 といった次第で、幸いな事に、今回もHDDが飛んだりという致命的な結果にはならずに済みました。 また、消えてしまったタイトルも、リアルタイムで観ていましたし、いつも観たら消してしまう番組でしたので、実質的な被害は、次の録画予約で録画したタイトルの頭から数分が録画できなかった事ぐらいです。
 で、今回のトラブルですが、2005/12/08付のトラブルとの共通点が幾つかあるのが気になります。
 やっぱり再現テストをする気にはなれませんし、似たような条件の時は今までにも何度となくあった筈で、でも毎回トラブルが起きていたわけではありませんので、この通りにしても再現するとも思えません。 まあ、せっかくDVDドライブがまともに使えるようになった事ですし、何時HDDが飛んでもいいように、保存したいものはこまめにDVDに移しておくとか、録画したものは溜めずにさっさと観るとかの自衛策を講じておくしかなさそうです。
 それにしても、よりによって年末年始のこの時期に起きるとは…何かに呪われているのでしょうか。

2007/12/28

 「簡易なチューナー」は地上デジタルの夢を見るか?
 “/.J”で知ったのですが、総務省が、去る12月25日に『地デジ完全移行に向けた「簡易なチューナー」の仕様ガイドライン』(以下「ガイドライン」)なるものを発表しました。

 この「ガイドライン」自体は、総務省の依頼を受けて社団法人デジタル放送推進協会(Dpa)が作成したもののようです。 要するに、例の「5,000円地デジチューナー」の仕様はこんなもんでいいだろう、という資料のようなのですが、これが本当に5,000円で販売できるような物なのかどうかは判りません。
 また、あくまでも「ガイドライン」なので、この通りの機械をメーカーが作らなければならないわけでもないと思います。 正直、こんな4ページしかない(しかも、その内で仕様について述べられているのは1ページだけという)ごく簡単な「ガイドライン」(なんか半日もあればできそうな気がしますが…)を作っていったいどうしようというのかが謎な気がするのですが…。
 それはそうと、3ページ目に「(2)必要最小限の仕様ガイドライン」(このタイトルのフォントも、なんかあんまり真面目な感じがしませんが…)というのがありまして、そこには、

 FCASモジュールインタフェース、コピー制御
 ・デスクランブル機能は必要
 ・コンポジット出力に対してコピー制御必要

 というのが書かれています…って、これが「必要最小限」なんでしょうかね。 むしろ、これが最も不必要なものなんじゃないかと思うのですが…。
 こんなものより、テレビの電源を繋げる為の電源連動コンセントを必須装備にして、この「簡易なチューナー」の電源を入れたらテレビの電源も同時に入るようにする方が重要なのでは(VTRなんかにはよく装備されていました)。
 まあ、全てのテレビがそれできちんと電源が入るのかどうかは判りませんが、少なくともコピー制御とかよりは必要なんじゃないかと。 それが無ければ、必ず、テレビと「簡易なチューナー」との2つの電源を毎度毎度入れたり切ったりしなければならないわけで、何でそんな面倒な事をさせられなければならないのかと思います。
 だいたい、チューナーだけあっても、地デジのUHF電波を受信できるアンテナが無ければ意味が無いんですが、そちらのほうの手当てはどうなってるんでしょう。 場合によっては、チューナーよりそちらのほうにお金が掛かる世帯もありそうですけど。 大阪では、UHFのテレビ大阪を見る為にはじめからUHFアンテナがセットになっている事が(多分)多いのであまり問題にはならなさそうですが、そうでない地域もあるでしょうに。 その辺、総務省の中の人はちゃんと考えているんでしょうか。 まさか全部自己負担とか言ったら、テレビしか娯楽が無いような世帯では死活問題かもしれません。 どうする気なんでしょう。
 でも、一昔前までは「テレビばっかり見てると馬鹿になる」なんて事をよく言われたものですし、これを機会に、テレビを捨ててしまうのも良いのかもしれません。 ニュースや災害情報とかなら、「インターネットって食えるの?」みたいな方でも新聞とラジオがあれば充分でしょうし。 今は、新作アニメが正規かつ無料でネット配信されるような時代ですから、アニヲタにとってももはやテレビは必需品では無くなりつつありますし。 テレビを捨てれば、NHKの受信料も正々堂々払わなくて済みますから、家計の支出も節約できて一石二鳥です。
 それにしてもこの「簡易なチューナー」って、やはりデータ放送も双方向通信も、それどころかEPGさえ無いんですね。 こんな物が普及してしまったら、最近頓に増えてきている地デジのCMで、「きれいで便利機能もいっぱい」とか言っているのが、完全に誇大広告と化してしまうような。 JAROに訴えたほうがいいでしょうか。 まあ、EPGはともかく、データ放送や双方向通信が便利かどうかは疑問ではありますが。
 さて、これで「5,000円チューナー」が実現できるでしょうか。 似たような仕様の地デジチューナーが、現在は2万円弱ぐらいの価格が付いているみたいなんですが。 いくら量産効果が出るとはいえ、何事にも限界というものがありますし。 ましてや、こんな「簡易なチューナー」なんて、一通り行き渡ってしまえば新規需要はほぼゼロになる、将来性の無い、もちろん輸出も出来ない製品なわけで(ブラジルかどこかが、日本方式の地デジを導入した、とかいうニュースを最近見ましたが、まさかB-CASごと導入してないでしょうね…。してたら輸出はできそうですが)、そんな物を赤字を出してまで作りたがるような奇特なメーカーがあるとも思えません。 その辺を手当てする為に、いずれ「補助金」という名前の税金が投入される事になると思うのですけど、さてどうなりますか。

2007/12/29

 ThinkPadがやって来る やぁ。やぁ。やぁ。
 えーと、去る20日にLenovoのショッピングサイトで注文し、納期が3週間前後という事で来るのは年が明けた1月10日前後と思っていましたThinkPad T61なのですが、本日、「配送に関するご案内」というメールが来まして、何か今日(29日)来るみたいです。 メールに記載されていた伝票番号を使って宅配業者のサイトで配送状況を調べてみましたら、確かに、現在(29日未明)ターミナル間を輸送中となっていました。 そんなわけで、3週間前後となっていた納期は、実に半分以上も短縮されて9日間になってしまいました。
 まあ、納期が前倒しされる事自体はいいんですが、でも、やっぱりものには限度というものがあると思います。 これがせいぜい1日か2日ならともかく、予定の半分以下、日数にして10日以上も早まるというのは、さすがに在庫管理や生産管理がちゃんとできているのか不安になります。 おそらく海外で組み立てを行なっているであろうLenovoに、全て国内で組み立てている(らしい)エプソンダイレクトのような「在庫がある部品の組合せなら2日納期を保証」なんて所までは要求しませんが、それにしてもこれは…。
 正直言って、正月明けに来ると思ってのんびり構えていましたので、ちょっと慌ててます。 それでなくても、積み録が溜まっている上に、「げんしけん」の一挙放送とか、「ジョジョの奇妙な冒険」の一挙放送とか、時間が掛かるものが控えているというのに(<マテ)。 とりあえず受け取って、年内は欠品・不良品が無いか確認しておくだけにしようかな…。

2007/12/30

 ThinkPadがやって来た やぁ。やぁ。やぁ。
 という訳で、12月29日の朝イチ(眠い…)でThinkPad T61がやって来ました。 とりあえず、開封・内容物の確認・増設メモリの取り付け(今回私が購入したセットでは、増設メモリは自分で取り付けなければなりません。本体のより一回り小さいだけの箱に、小さい増設メモリの箱が一つだけ(しかも固定もされず緩衝材も無しで)入っているのにはまいりました)・WindowsXPのセットアップ(ネットワークには未接続です。接続すると、Windows Updateとか色々やりたくなってしまうので…そういえば、アクティベーションをしていないのに警告が出ませんが、XPがプリインストールされているマシンではやる必要が無かったんでしたっけ)・ユーザーアカウントの作成(指紋の登録もこの時にするようになっていました)・あとカスタマイズを少し(画面のデザインとか)行ない、ユーザー登録、PCリサイクルマークの送付申し込み(これも何故初めから付いていないのか謎です。どうせ無料なんだから、個人購入の場合は付けておいてくれればいいのに)、保証の拡張オプションの申請書の送付を行なったところで今日の作業は終わりにします。 積み録を早く消化しておかないと正月が迎えられません(<おい)。
 これだけではなんですので、とりあえず少し触ってみた感想など。

 ところで、Lenovoのショッピングサイトでは、クリスマスセールが終わったと思ったらすぐに年末年始のお年玉セールが始まったようで、私が購入したのと同じ製品番号のT61(本体のみ・1年保証)が大幅に値引きされて13万円弱で売っていました…orz
 なんですか、この価格ですと、後から保証に3年間の拡張オプションを追加して、サードパーティ製の1GBのメモリを増設しても、私が購入した価格よりまだ4万円以上安くなる計算なんですが…今から値引きしてもらえないもんでしょうか、これ…。 まさか、このお年玉セールの開始前に納品してしまう為に(キャンセルされないように)納期を前倒しにされた、なんて事はないでしょうね。
 どうも私の場合、「高値掴み」をしてしまう質なようで、DELLのDimension8100を購入した時も似たような事がありました。 買い物が下手なんですかね。
 ちなみにこの大幅値引きのT61なんですが、カスタマイズページで増設メモリや3年間の拡張保証を同時に注文すると、何故か割引がきかなくなって別々に注文した時より値段が高くなってしまうみたいです。 割引は、あくまで特定の製品番号(=商品の構成)だけに適用されるという事で、増設メモリや拡張保証を同時に注文すると製品番号も変わってしまう為、割引もきかなくなる、という理屈なんでしょうか。 この辺の価格設定の判り難さや、割引セールのタイミングと割引の仕方なんかは改善すべきなんじゃないかと思うのですが、まあ私にはもう関係無いですね…。 世の中には、知らない方が幸せな事があるものです。

2008/01/02

 ThinkPadがやって来た やぁ。やぁ。やぁ。の続き。
 年末年始を挟んだ為、遅々として進まないThinkPad T61のセットアップなのですが、進まないなりに気が付いた事などを書き留めておきます。

 というような感じで、まだ全然弄っていません。 紙のマニュアル以外に、「できるThinkPad」という、オンライン入門書みたいなものが付いていましたので少し読んでたりしたのですが(この類のドキュメントは、多分、この使い始めの時期以外には読まないだろうし)、それさえもなかなか進まないという状態です。
 とりあえず初期不良は無いみたいですので、後は暇を見つけてはボチボチとやっていくしかないですが…ああ、もっと弄りまくりたい。 でも、まずは年末年始の積み録を早く消化せねば、すぐに年の初めの新番組ラッシュが始まってしまう…。

2008/01/03

 ThinkPadがやって来た やぁ。やぁ。やぁ。の続きの続き。
 “Windows Update”を行なう前に、と思いまして、結局、プリインストールされていたIE7をアンインストールし、IE6に戻しました。 ネット上で少し調べてみましたら、どうもIE7が入っているところにIE6はインストールできない、とかいう話を目にしまして、まあそれならば“Windows Update”をやってからIE7をアンインストールすると、またIE6用のパッチをインストールし直す事になるだろう、という事で。
 アンインストール自体は、「コントロールパネル」の「プログラムの追加と削除」で「Windows Internet Explorer 7」を削除すればIE6 SP2に戻りましたので簡単だったのですが、その際、同時にインストールされたプログラムがいっぱい表示されまして、「IE7に依存しているものがあると動かなくなるかもよ」と脅された(違…わないか)のが少し不安です。 殆どはセキュリティ・パッチの類だったのですが、T61独自のプログラム(らしきもの)も幾つもありましたので。
 まあ、いざとなれば出荷状態にリカバリしてしまえばいいか、と思ってやってしまったのですが、大丈夫なんでしょうか。 だいたい、いくら正式にリリースされているとはいえ、まだ自動更新での配布も行なわれていない(日本語版は一番遅いらしくて、今年の2月13日から)XP版IE7をプレインストールしている、というのが余計なお世話というものです。 XPのSP3にさえIE7は搭載されない予定らしいというのに、何故SP2にプレインストールしてるのでしょう。 謎です。

2008/01/04

 ThinkPadがやって来た やぁ。やぁ。やぁ。の続きの続きの続き。
 今日は、リカバリー・メディアを作成しました。 Lenovoのサイトにある「リカバリー・メディアを作成する方法」に従って、DVD-Rを2枚使用して作成します。
 1枚目は「レスキュー・メディア」とも呼ばれていて、工場出荷時の状態に戻す時以外にも、HDD内のリカバリー用プログラムが動作できなくなった時に起動させる為にも使用できるようですし、こちらだけなら何回も作成できるみたいです。 ファイナライズされてしまうので追記はできませんが、使用する容量は600MB弱ですので、CD-R1枚にも収まりそうです。
 2枚目がリカバリー・メディアの本体で、使用する容量も3.5GBぐらいあります。 こちらもファイナライズされてしまうので追記はできませんが、CD-Rを使うと6〜7枚必要になるみたいなので、やはりDVD-Rの方が便利でしょう。 試しにもう一度メディア作成用のプログラムを起動してみましたが、やはりというべきか、リカバリー・メディアの作成は出来なくなっていました。
 それにしても、やはりリカバリー・メディアを1度しか作成できない、というのは少し不安です。 DVD-Rは、下手に保管するとすぐに劣化してしまうという話もありますし、いざという時に使用できなくなっていたりしないかと…。 せめて、2セットぐらいは作らせてほしい気がします。 まあ、一回リカバリーを行なえば、また作成できるようになるみたいなんですが。
 ちなみに、使用したDVD-Rは、RD-XS43のDVDドライブを換装した時にテスト用に購入していた録画用メディアが余っていましたので、それを使いました。 私的複製に使用したわけではありませんから、要求すれば私的録画補償金を返還してもらえる筈ですが、試しにやってみましょうか。 手間がとんでもなく掛かる割に、返還される金額は微々たるものだそうですが…。 社団法人 私的録画補償金管理協会(SARVH)に問い合わせればいいみたいなんですが、メディアを購入した時の領収書(レシートの類でも良いみたいだが)が必要だそうで。 そんな物、とっくに捨ててしまいました。 というか、問い合わせ先が、フリーダイヤルではない電話番号と住所しか書かれていないのですが、これでは、最初に問い合わせを行なう時の電話や郵便の料金だけでも申請者の赤字になってしまうような…なんかもう、嫌がらせとしか思えません。

2008/01/05

 ThinkPadがやって来た やぁ。やぁ。やぁ。の続きの続きの続きの続き。
 今日は、Windows Updateを実行しました。 IEを7から6に落としたせいか、前にWindows Updateを行なった時には61個だった「重要な更新」が、今回は63個に増えていました。
 最初の更新を行なって再起動しますと、今度はMicrosoft Updateにするように言ってきました。 MS-Office等は使わないのでWindows Updateのままでもいいのですが、何か毎回言われそうなので、Microsoft Updateに変更して、更新する項目が無くなるまで繰り返します。 途中で1つだけ、「WindowsXPの更新プログラム(KB934238)」という更新が、エラーコード「0x80242006」というエラーを出してインストールに失敗しましたが、何故か、他の更新(「重要な更新」以外の更新も含む)を全てインストールした後で、もう一度インストールし直すと成功しました。 謎です。
 とりあえず、これでWindowsXPの環境は整いましたので、次からはアプリケーション・ソフトのインストールになります…って、これが大変なんですよね…。 VAIOノートをWindowsXPにアップグレードした時の記録を元にやれば、過不足なく出来る筈なのですが、バージョンアップされたソフトとかもあるしなあ…。

2008/01/06

 ThinkPadがやって来た やぁ。やぁ。やぁ。の続き×5。
 なんか長くなりそうな気がしますので、タイトル表示を「×n」の形式に変えました。 nの値がどこまで行くのかは、本人にも判りません。
 さて、ここからは、必要なアプリケーション・ソフトを片っ端からインストールです…と思ったのですが、その前にThinkVantage System Updateでドライバ等の更新が無いかどうかをチェックします。
 って、いきなりSystem Update自身が更新されてるし。 更に「重要な更新」として、レスキュー・メディアのバグがあるし。 レスキュー・メディアは作り直さなければならないようです。 先に言ってくれよ、という感じですが。
 更新する項目は、「重要」、「推奨」、「オプション」、「エクストラ」の4段階に分けられていて、中には、Adobe Flash PlayerのようにLenovoのものではないソフトの更新も含まれていたりします。 正直言って、そこまでせんでも、と思わないでもありませんが。 結局、「重要」が2個、「推奨」が6個、「オプション」が6個、「エクストラ」が無しの、計14個を更新しました。
 これ、ネットの噂では異様に時間が掛かるという話を見た事がありましたので少し不安だったのですが、確かにダウンロードに時間が掛かるみたいです。 ファイルサイズが小さい更新なら、それほど気にならないのですが、全部で300MB近くあった「オプション」の更新などには、結構時間が掛かってしまいました。 ダウンロードが終わってからのインストールは、さすがに早いんですが。
 これで予想以上に時間を取られてしまいましたので、とりあえず、レスキュー・メディアを作り直して今日は終わりにします…と思って作成プログラムを起動してみたら、リカバリー・メディアの作成も再び出来るようになっていましたので、両方作り直す事にしました。 何だかなあ。
 後、Lenovoのサポートとダウンロードのページでも、T61用の更新プログラムがあるかどうかを確認しようとしたのですが、「型番を自動判別する」で私のT61の型番(7658A2I)が登録されていなかったので、登録の依頼だけ行なって止めてしまいました。 型番を手動で選択してみますと、色々と更新プログラムがあるみたいなのですが、System Updateのものとの関係が今一つよく判りませんでしたし。
 さて、次こそは、アプリケーション・ソフトのインストールを始めたいものです。

 へ〜んだ〜 きみのちょうしが わ〜るい〜。STB編 また×24。
 CATVのSTB・TZ-DCH500で、また「予約の警告」が出ました。 2007/02/10、2007/02/12,2007/04/01、2007/06/01、2007/07/27、2007/09/11、2007/10/03、2007/11/15、2007/11/21、2007/11/28付で出たものと同じ「途中中断が発生しました」というものです。 予約していた番組は、2008/01/05の地上デジタルのNHK教育の「メジャー」です。 リアルタイムで観ていたのですが、今回も特におかしい所は無いみたいでした。
 年の初めからまた警告が出るとは、なんか縁起が悪いというか、今年の先行きを暗示しているというか。 いい加減に安定してほしいものなのですが…。

2008/01/10

 へ〜んだ〜 きみのちょうしが わ〜るい〜。STB編 また×25。
 CATVのSTB・TZ-DCH500で、また「予約の警告」が出ました。 2007/02/10、2007/02/12,2007/04/01、2007/06/01、2007/07/27、2007/09/11、2007/10/03、2007/11/15、2007/11/21、2007/11/28、2008/01/06付で出たものと同じ「途中中断が発生しました」というものです。 予約していた番組は、2008/01/09の地上デジタルのNHK総合の「党首討論」です。 録画されていたのを観た限りでは、今回も特におかしい所は無いみたいでした。 ただ、国会中継の例によって時間が押してしまい、当初の予定より終了時刻が6分程遅くなっていたのですが、もしかしてそのせいでしょうか。
 それにしても、年の初めからこう続けて警告が出るとは、なんかますます縁起が悪いような…。

2008/01/12

 ThinkPadがやって来た やぁ。やぁ。やぁ。の続き×6。
 普段利用するアプリケーション・ソフトを色々とインストールしていたのですが、いつの間にか、Firefoxで新しいウィンドウを開くとFirefoxが落ちるようになってしまっていました。
 メニューから「新しいウィンドウ」を実行する、Ctrl+Nキーを押す、リンクをクリックして新しいウィンドウが開く等、とにかく新しいウィンドウを開く動作をすると、必ず落ちてしまいます。 スタートメニューやクイック起動ツールバーから新しく実行すると大丈夫な場合が多いですが、それでもやはり時々落ちる場合があります。
 Firefoxをインストールした直後は問題ありませんでしたので、その後にインストールしたもののせいだと思うのですが、どういうタイミングでおかしくなってしまったのかが判りません。 同じように設定しているVAIOノートの方は問題ありませんので、Firefox自体の問題ではなさそうなのですが…。
 今日、ThinkVantage System Updateでまた幾つか更新をインストールしましたのでそれのせいである可能性が高いのですが、その更新だけをアンインストールする手段がありません。 System Updateには更新をアンインストールする機能が無いみたいですし、「プログラムの追加と削除」にも更新した項目が出てきません。 それならばとFirefox自体をアンインストールしてインストールし直してみましたが、やはり同じです。 ネットで少し調べてみても、Firefoxの拡張機能との絡みで落ちるという話はあっても、Firefox単独で落ちる話は見つかりませんでした。
 もしかして、これはもうリカバリーして始めからやり直すしかないのでしょうか。 セットアップに費やしたこの十数日はいったい…。 こんな事なら、XPの「システムの復元」の復元ポイントをもっとこまめに設定しておくべきでした…。

2008/01/13

 民主党が有害サイトに関する独自法案を検討しているそうです。
 もう10日ぐらい前になりますが、日経ネットに気になる記事が載りました。 記事に日付が書かれていませんが、URLからすると、1月4日付けの記事みたいです。 時刻だけじゃなくて日付もちゃんと入れなさい>日経新聞。

■日経ネット
有害サイト削除、民主が独自法案・プロバイダーに義務化

 民主党は18歳未満の若年者が犯罪に巻き込まれるのを防ぐため、インターネット上の違法・有害サイトの削除をプロバイダーなどに義務付ける法案の国会提出に向け、党内調整を始めた。自殺勧誘や、児童買春の温床とされる出会い系や児童ポルノなどに簡単にアクセスできないようにする狙い。与党との共同提出も視野に入れており、今月召集の通常国会での成立を目指す。

 検討中の法案では、サイト開設者やプロバイダーは違法情報を発見し次第、削除しなくてはならないと規定。違法かどうか明確でなくとも、有害な恐れがある場合は児童が閲覧できなくなるような措置を講じるよう義務付ける。罰則を設けることも視野に入れる。 (09:18)

 ついでに、この記事に関連する記事など。

 この民主党の法案、民主党のサイトを見ても内容が載っていないようですので、この日経ネットの記事から判断するしかないのですが、何かもう、ツッコミ所がいっぱいで、どこからツッコミ入れていいのやら、といった感じです。
 少し考えただけでも、  …等々、果てしなく疑問が湧いてきます。 もし、この報道の通りの法案が出来るとしたら、前代未聞の悪法になるのではないかという気がするのですが。
 私のこのサイトにも、些細なもの(と私は思っている)とはいえ、若年者にとって「有害な恐れがある」と判断されかねない内容が含まれていますが、別に閲覧制限などはしていません。 一応警告書きはしていますが、誰でも閲覧する事が可能です。 もしこの法案が現実のものとなったら、私も処罰される事になりますね。 困ったものです。
 もう一つ気になるのは、今のところ情報源がこの日経ネットの記事しかない所です。 他の新聞社やメディアでは報道されていないのでしょうか。 こんな法案が、もし新聞や雑誌、テレビ等のメディアも対象にしていたら、もっと大々的に報道、というかネガティブ・キャンペーンが張られそうなものですが、そういう気配が無いのが不気味です。
 もし、対象がインターネットのサイトだけだからいいや、等とそれらのメディア関係者達が考えているとしたら、大馬鹿野郎です。 いずれ、他のメディアにも同様の規制が拡大されるかも、とか想像できないのでしょうか。 困ったものです。

2008/01/15

ThinkPadがやって来た やぁ。やぁ。やぁ。の続き×7。
 2008/01/12付で、Firefoxで新しいウィンドウを開くとFirefoxが落ちるようになってしまっていた、と書きましたが、解決しました。 その時も書きましたが、12日に新しくインストールしたThinkVantage System Update(TVSU)の項目の内、“ThinkVantage Client Security Solution XP/2K(Ver.8.10.0006.00)”(CSS8)というものをアンインストールしましたら、Firefoxで新しいウィンドウを開いても落ちなくなりました。 これ、「プログラムの追加と削除」のリストには“Client Security Solution”と書かれていた為、‘T’で始まる所を見ていた私は気付かなかったのです。 我ながら間抜けな話ですが、今日気が付いてアンインストールしてみたら、実にアッサリと解決してしまいました。
 このCSS8というプログラムは、オンライン・ヘルプを見ますと初期インストールされていないモデルがあるようで、私のT61でも確かインストールされていなかったと思います。 このプログラムが何をやるものなのか今一つ理解していないのですが(<そんなモノをインストールするなよ、というツッコミは置いといて)、TVSUでは「オプションの更新」に含まれていて、セキュリティ・チップの管理等と共に、パスワード・マネージャーの機能があります。
 つまり、Webサイト等でログインする為にユーザー名とパスワードを入力するような場面があった時に、そのサイト・ユーザー名・パスワードの組合せを登録し、指紋認証と組み合わせて、次からはそれらを入力しなくても指紋認証一発でログインできるようにする、というものです。
 ご存じの通り、Firefoxにも同様のパスワード・マネージャーの機能があります(指紋認証との組合せは出来ませんが)。 もしかしたら、この辺が競合してしまって、新しいウィンドウを開く時に落ちるようになってしまったのかもしれません。 どんな理屈で、パスワード・マネージャーの競合によって新しいウィンドウを開く動作で落ちるようになってしまうのか、はサッパリ判りませんが。 でも、そのぐらいしか思い付きません。 実際、そのようなパスワード・マネージャーが無い他のソフト(OpenOffice.orgとか秀丸エディタとか)では、新しいウィンドウを開いても問題ありませんでしたし。
 実は、そう思ってCSS8のパスワード・マネージャーの機能を無効にする設定にしたりもしていたのですが、問題は解決しませんでした。 プログラムの存在自体が問題だったのかもしれません。 あるいは、Firefoxの方のパスワード・マネージャーを無効(「サイトのパスワードを記憶する」のチェックを外す)にすれば良かったのかも。 そっちを思い付く前にCSS8をアンインストールしてしまいましたので、どうなるのかは判りませんが(またCSS8をインストールして試す気には、今はさすがになれません)。
 とにかく、これからはTVSUに出てくるソフトだからといっても、不用心に更新しないようにするしかありません。 難儀な話です。 まあ、リカバリーして始めからやり直す、等という事をしなくて済みそうなのは何よりでしたが。

2008/01/16

 大阪府知事選挙が始まりました。
 候補者は以下の通り。

 マニフェスト(何時からこう言うようになったんでしょうね。選挙公約と言わないのは何故でしょう。公約だと守らなかったら非難されるがマニフェストなら守らなくても大丈夫、等と思っている訳でもないでしょうに)等についてはまたおいおいチェックするとしましょう。 自動二輪車用の駐車場の拡充を公約に掲げていれば、個人的にはかなりポイントが高くなるのですが。 それと、今回は、選挙公報はちゃんと配布されるかな…かな…。
 ちなみに、この候補者一覧は、大阪府選挙管理委員会のサイトには載っていなくて、大阪市選挙管理委員会のサイト載っていました。 大阪府の選挙なのだから大阪府選挙管理委員会のサイトに載せるのが自然だと思うのですが、何故そうなっていないんでしょうね。不思議です。
 また、選挙の日程も大阪市選挙管理委員会のサイトにしか載っていないみたいです(要するに、市レベル以下の選挙管理委員会のサイトにしか載っていない? 他の市のサイトを見ていないので判りませんが)。
 マスコミ等では、既に、事実上は梅田・橋下・熊谷3氏の争い、などと書き立てているみたいです。 まあそう書きたくなる気持ちは判らなくもないですが、仮にも公平な報道をするべきマスコミが、選挙戦もまだ前半の今の時期にそのような一部の候補を持ち上げる(逆に言えば、一部の候補を無視する)かのような事を言うのは感心しません。 というか、こういう報道の仕方って、公職選挙法なり放送法なりで禁止されていないのでしょうか。不思議です。
 それから、今回は知事選挙という事で、テレビで政見放送もあります。 NHK総合(大阪局だけだと思いますが)では、15・16日の午後11時からです。来週には、早朝ですが再放送もあるみたいです。あと、テレビ大阪でも放送があります。
 で、早速今日あった分(梅田・杉浦・橋下3氏の分)を見たのですが…橋下氏、大丈夫でしょうか。 具体的な政策は何一つ言わず、ただ「実現可能な政策を選んでください」の一点のみを主張していました。 しかし、橋下氏の言う「実現可能」というのは、どうやら府議会で多数の支持を得る政策(ぶっちゃけ、自民・公明の政策)という意味であって、財源があるとか、スケジュールに無理が無いとか、もっと言うと府民の為になるかどうかですらないようなのです。
 確かに、議会の支持が得られないと政策が実現できない、というのも一面の事実ではあります。 でも、それだけを選択の基準にするというなら、そもそも知事を直接選挙で選ぶ意味が無い訳で、総理大臣みたいに議会で選出すれば良いという事になってしまいます。 こんな、知事選挙の立候補者が、知事選挙の存在意義を否定するような発言をする、というのは初めて聞きました。
 何か、橋下氏は、知事が直接選挙で選ばれるのは何故なのか、という事を全く理解していないようなのですが…こんな人が知事になったりしたら、大阪はどうなってしまうのか、かなり不安な気がするのは私だけでしょうか。 この人、弁護士としても言動がおかしい時があったりしましたけど(「ムーブ!」でセカンドレイプ紛いの発言をした時には、こいつ正気か?と思いましたが)、政治家としてもかなり考え方がおかしいような気がします。
 後、モロに体育会系の主張をする杉浦氏も何だかなあな感じですし、梅田氏は、まあ真面目そうな感じは一番でしたがそれだけでは野党が多数派になる議会と渡りあえるのかどうか少し心配です。
 さて、明日放送がある残りの2人はどんなもんでしょうか。

2008/01/18

 いよいよ「iPod課金」が現実に!?
 17日付の「asahi.com」の記事によりますと、文化庁の私的録音録画小委員会で、iPod等の携帯音楽プレーヤーやHDDレコーダー等に私的録音録画補償金を上乗せするという、所謂「iPod課金」を行なう事を検討する事で合意したそうです(何かややこしいですが)。

■asahi.com
iPodに補償金上乗せ、検討へ 文化審小委員会

 文化審議会著作権分科会の私的録音録画小委員会(主査=中山信弘・東大教授)は17日、iPodなどの携帯音楽プレーヤーや、次世代DVDを含めたハードディスク内蔵のDVDレコーダーの価格に「私的録音録画補償金」を上乗せすることを2月以降、検討することで合意した。補償金がかかれば、1台あたり数百円になるとみられる。

 デジタル機器は楽曲やテレビ番組を同じ品質で簡単に複製できるため、MD、DVDやレコーダーの価格に著作権者への補償金を加えている。だが、対象となっていないハードディスクやフラッシュメモリー内蔵の再生機器が近年、急速に広がったため、06年度の録音補償金は00年度の4分の1強にまで減少。対象の拡大を求める著作権団体とメーカーが対立していた。

 …ところが、文化庁は「そんな事は言っていない」とこの記事に速攻で反論した(ITmediaの記事)ようで、現在、上記の記事は「asahi.com」からは消されています。 上記の記事は、「2ちゃんねる」の「ニュース速報+」の該当スレッドからコピーしたものです。
 何というか、「アサヒる」(Wikipedia)なんていう言葉が出来てしまっているというのに、全然懲りていないんでしょうか、朝日新聞は。
 おまけに、記事が間違っていたからといって、サイトから削除して無かった事にしてしまうとは。 普通なら、当該の記事は残したまま、その記事が間違いであった事に対するお詫びを載せるべきでしょうに。 現時点(18日午前3時)では、記事のURLにも、「asahi.com」のトップページにも、お詫びは全くありません。
 これでは、食品偽装を隠蔽しようとした会社とか、捏造番組を作った放送局とかと大して変わりません。 朝日新聞と言えば、昔にも珊瑚にダイバーが落書きをしたという捏造記事を載せて問題になった事がありましたが、体質は全然変わっていないようです。 食品偽装をした会社は、たいてい営業停止になったり(あるいは自主的に停止したり)するものですが、何故マスコミは営業停止にならないんでしょうね。 不思議です。
 ちなみに、この小委員会の内容もITmediaの記事にありますが、そこで文化庁が提示した資料には、(DRMの導入により補償金は縮小していくとしながらも)補償金でカバーする対象として「(1)音楽CDからの録音、(2)無料デジタル放送からの録画」の2つを挙げたそうです。 これを見た朝日新聞の記者が、「音楽CDからの録音」→「携帯音楽プレーヤーで聞くため」→「携帯音楽プレーヤーといえばiPod」→「iPodに補償金を上乗せ」という短絡思考に陥った可能性はありそうです。
 まあ、毎日新聞の「ネット君臨」なんかもそうでしたが、最近の新聞記者は、事実をありのままに書く事よりも、事実を基にしたフィクションを書く方が得意なようですから。 これが、この「iPod課金」程度の記事ならまだ笑い話で済みますが、昨今の救急医療(に携わっている医師)叩きとしか思えない「たらい回し」表現などは、ただでさえ状況が悪い救急医療の現場から医師を去らせ、更に状況を悪化させる事に繋がりかねません(というか、既にそうなっているという話もありますが)。 いい加減、こういう捏造記事に対する処罰を設けても良さそうな気がするのですが、そうすると、マスコミの側は決まって「報道の自由が侵される」とか言うんですよね。 自浄能力もロクに無いくせに、既得権益を守る事だけには長けているのですから困ったものです。

2008/01/21

 ThinkPadがやって来た やぁ。やぁ。やぁ。の続き×8。
 という訳でどんな訳で〜、やっとこさアプリケーション・ソフトのインストールです。 実際には何日かに渡って行ないましたが、いちいち日毎に分けておくのも後から参照する時に面倒ですので、一纏めにしておきます。

 という訳で、とりあえずこれで通常利用するアプリケーション・ソフトはインストールし終わりました。 次はユーザーデータを移行しなければなりませんが、それをやり始めるとまた時間が取られてしまいますので、また後日という事で。
 後、またしばらく使ってみての感想などを幾つか。

2008/01/24

 ThinkPadがやって来た やぁ。やぁ。やぁ。の続き×9。
 2007/01/31付で書きましたが、VAIOノートとDimension8100で行なった“Windows Vista Upgrade Advisor”を試してみました。
 さすがにハードウェアのスペックとしては全く問題が無いようで、最適なエディションは“Business”で、CPU・システムメモリ・DVDドライブ・ビデオカードは全て現状のままでいけるようです。 Dimension8100で試した時には、ビデオカードのパフォーマンスが劣るので最適なエディションが“Basic”だった事を考えると、現在のGPUは、ノートPC用チップセット内蔵のでも5〜6年前のデスクトップ用独立GPUより上、という事ですね。 つくづく、進歩の速さを感じます。
 後、問題がありそうなのは、無線LANのデバイスドライバと、ポインティング・デバイスのウルトラナビのドライバを最新版にする事ぐらいのようです。 もちろん、T61自体にVista搭載製品がありますので、この辺は実質的には問題無いでしょう。
 よく判らないのは、チップセット“Mobile Intel(R) 965 Express Chipset Family”が「次のデバイスについては、情報がありません」と「問題が検出されなかったデバイス」の両方にリストアップされた事です。 いったいどっちなんや、とゲイツ君にツッコミ入れてやりたい所です。

2008/01/26

 SETI@home(BOINC版)で進捗状況が戻ってしまいます。
 T61でも順調に処理が行なわれていたBOINC版のSETI@homeなのですが、ここに来て、Workunit(WU)の進捗状況がある程度まで進むと0%に戻ってしまう、という変な現象が起き始めました。 現象と、今までにやった事を箇条書きにしてみますと、以下のようになります。

 原因や解決策について情報が無いか探してみましたが、なかなか見つかりません。 SETI@homeのサイトの掲示板に、同じ現象が発生している人の書込(“SETI Tasks Keep Restarting”)があったのですが、そちらも解決策は見つかっていないようでした。
 さて、どうしたものか…。

2008/01/27

 SETI@home(BOINC版)で進捗状況が戻ってしまいます。の続き。
 この現象が出始めてから、初めてWUの処理が完了しました。 昨日(2008/01/26付)の話を書いた後、平行して処理されていた2つのWUが、また同じ現象に見舞われてしまった(今度は、2つ共「進捗状況」が80%弱まで進んだ所で戻ってしまいました…orz)ため、もう一度「プロジェクトのリセット」を行なった後のことです。 現象が発生した時の「Windowsタスクマネージャ」の様子は、昨日書いた話と全く同じでした。 また、処理が完了したWUと平行して処理されていたWUは、計算量が多いもののようなのですが、そちらでは同様に「進捗状況」が戻る現象が発生しています(それも複数回)。
 処理が完了したWUは今のところ2つありますが、どちらも計算量が少ないものだったらしく、BOINC Managerの「CPU時間」が“00:33:46”および“00:33:24”までしか進みませんでした。 もしかして、この現象が発生するキーは「進捗状況」ではなく計算時間なのかもしれません。 でも、「CPU時間」が3時間半を越えているVAIOノートのWUはまだ戻っていませんので違うかも。 BOINC Managerのバージョンの問題なのか、CPUがデュアルコアだからなのか…うーむ。 試しに、BOINC Managerの「プレファレンス」の「プロセッサ使用設定」で、“On multiprocessor systems, use at most”を“1 プロセッサ”に設定して様子を見てみる事にします。 デュアルコアによる平行処理が原因だとしたら、これで現象が出なくなるはずですが…。

2008/01/28

 大阪府知事に橋下氏が当選しました。
 という訳で、個人的にはあまり当選してほしくなかった人が当選してしまいました。 大阪府選挙管理委員会のサイトにある開票速報を見ますと、次点の熊谷氏に倍近い得票差を付けての圧勝でした。 まあ、それだけの府民が支持したのですからしょうがないですね。 この上は、きちんと府民の為になる政治を行なってくれる事を祈るばかりです。 政見放送で、あれだけ「実現可能」と連呼していたのですから、ちゃんと言った公約は実現してもらわないといけません。 とりあえず、ホームページにあがっていた公約は保存させていただきましたので、何を実現出来て何を出来なかったかは一目瞭然になります。 例えば、「安心して出産・子育てができる環境をつくるため、小児科・産科の救急受け入れ時の報奨金制度を設け」るとありますが、1件あたりの報奨金が産科で2万円、小児科で5千円。 そんな「はした金」(しかも1件あたりですから、医師や看護師一人あたりの金額は更に少なくなります)を貰ったぐらいで、現在の壊滅的な救急体制が「安心できる」ぐらいに回復する(医師や看護師や設備が増える)とは思えないのですが。 というか、大阪の救急医療体制は、小児科と産科以外もかなりヤバいのですが、その辺は念頭に無いのでしょうかね。 そんな「はした金」を出すより、現場で受け入れ不可能な為に断ったら「たらい回し」と叩くようなマスコミを何とかする方が先でしょうに。 他にも、他の候補は公約に掲げていた耐震補強の補助の問題とか、やらなければならない筈の事に触れていない事が多いのも気になります。 それに、個人的には、これからテレビのワイドショーをはじめとするマスコミで、一斉にスキャンダルやら何やらで叩かれそうな気がするのですが、果たして。
 一方、負けた熊谷氏などは、敗戦後のインタビューで敗因を「知名度の差」と言っていました。 確かにそれは大きな要因だったとは思いますが、それ以前に、梅田北ヤードに新駅を造って新幹線を引き込む、等と、とても財政再建団体になりかけの自治体の首長になろうとしているとは思えないような公約をしていた(それも時間が限られている政見放送で言うぐらい重要な公約としていた)のがいけなかったのではないかと思います。 滋賀県で、既存の路線上に新駅を造ろうというのさえ県民が「NO」を突き付けたという前例があったばかりなのに、大幅に路線を変えなければならない、すなわち、滋賀県よりもっとお金が掛かるようなこんな話を前面に押し出していては、勝てるものも勝てないでしょう。 実際、NHKの調査では、民主党支持者の25%程は橋下氏に投票していたという結果も出ていますし。 後、他の候補、特に橋下氏を貶めるようなチラシを配っていた等という話もあるように、自分の政策を訴えるより他人を貶すような事をしていたのもマイナスになったでしょう。 決して、知名度の差だけで負けた訳ではないと思うのです。
 ちなみに、最終投票率は48.95%で、過去最低だった前回の40%ちょっとに比べると少しはマシになっています。 それでも、半分以上の人が投票に行かずに、言わば「白紙委任」をしてしまっている訳で、結局こういう所が変わらない限りこの国の政治も変わらないのかもしれないなあ、等と思ってしまいます。
 後、今回もまた選挙公報は家に配布されませんでした。 政見放送がありましたし、前回選挙公報を取り寄せてその内容に失望したので、今回は取り寄せませんでした。 結局、ネット上で調べる方が詳しい情報が手に入る訳ですし、選挙公報自体も「詳細はホームページで」みたいな内容になってしまっていましたので、興味が失せたといいましょうか。 ネットを使う人には全く不要で、ネットを使わない人(私の両親もそうです)にとっても情報が少な過ぎて投票の参考になっているのかどうか疑問というのでは、選挙公報の存在意義ってあるのでしょうか。 家のマンションのように、管理人とトラブルになったから、等という訳の判らない理由で配布しない所もあるぐらいですし、配る方もどうでもいいと思ってるんじゃ…。

2008/02/01

 SETI@home(BOINC版)で進捗状況が戻ってしまいます。の続きの続き。
 幾つか試してみた事が溜まってきましたので、忘れない内にメモしておきます。

  1. VAIOノートでは処理時間が長いWUも(とりあえず1つだけだけど)処理が完了した。現在、次のWUを処理中。
  2. T61で“On multiprocessor systems, use at most”を“1 プロセッサ”に設定しても同じ現象が発生した。
  3. T61でローカルで設定していたプレファレンスをクリアして、またWebサイトから取得するようにした。これで、プレファレンスはVAIOノートと同じ“default”の設定を使用する事になる。その状態でしばらく動かして現象が発生しなかった(WUの処理はまだ完了していない)。
  4. Webサイトで「CPU使用率」を50%にした“work”のプレファレンスを新規に作成して、T61が“work”のプレファレンスを使用するように設定を変更した。プロジェクトを更新して、T61で“work”のプレファレンスを読み込ませて処理を再開させたが、また現象が発生した(「進捗状況」はまた80%以上で)。
  5. 再びT61で“default”のプレファレンスを使用するように設定を変更し直した。またプロジェクトを更新、T61で“default”のプレファレンスを読み込ませて処理を再開させた。
  6. この状態で、処理時間の短いWU(「CPU時間」が30分ぐらいにしかならないもの)の処理が1つ完了した。現在2つのWUを処理中で、「CPU時間」と「進捗状況」がそれぞれ“06:40:28”と“54.721%”、“05:28:39”と“59.074%”になっている。ちなみに、どちらも1回は「進捗状況」が戻っている。
 という訳で、プレファレンスをローカルにしているのが怪しいとにらんでみたがそうではなく、もしかしたらCPU使用率を50%にしているのが怪しいかも、という感じになってきました。 何故そうなるのかは判らないのですが…。

2008/02/02

 ThinkPadがやって来た やぁ。やぁ。やぁ。の続き×10。
 今回は、Memtest86+でメモリのチェックをしてみました。
 上記のように、T61では、SETI@home(BOINC版)の謎のトラブルが続いています(上記の後、また1つのWUで現象が発生しました。今度は、「進捗状況」が60%を越えた辺りで)。 また、たまにではありますが、IE6がクラッシュする事があったり、「省電力マネージャー」で「充電のしきい値」をカスタマイズしたのにいつの間にかデフォルト設定の「常に満充電を行う」に戻っている事があったり(これは、どうも表示だけの問題のようで、Windowsを再起動するとまたカスタマイズした内容がちゃんと表示されます)して、今一つ動作が不安定な印象がありましたので、念の為にメモリのチェックをする事にしました。 今思えば、納品されてすぐにやっておけば良かったのでしょうが、FDDが付いていないせいもあって(Memtest86+をCD-Rに焼かなければならないので)、つい後回しにしていました。
 で、Memtest86+のサイトDownload (Pre-built & ISOs)から“Download - Pre-Compiled Bootable ISO (.zip)”(Ver.1.70のISOイメージのZIPファイル)をダウンロードして解凍し、出来た.isoファイルをCD-Rに焼きます。 焼くのには、T61にプリインストールされていた“Multimedia Center for Think Offerings”というソフト(製作はSonic Solutionsのようです)の“RecordNow Copy”というのを使って、「ファイルのコピー」ではなく「イメージを書き込む」を実行します。 CD-Rは、幸い買い置きしていた物がまだ残っていましたので、それを使いました。 ISOイメージを書き込みますので、焼いた後のCD-Rをエクスプローラで見ても、中には“readme.txt”ファイルが1つ見えるだけです。
 それから、焼いたCD-RをドライブにセットしてWindowsを再起動させます。 場合によっては、BIOSで起動ドライブの順番を変更して光学ドライブをトップにしておく必要があるかもしれませんが、T61では元々光学ドライブが先になるように設定されていたようです。 CD-RからMemtest86+が自動的に起動し、テストが開始されました。 画面を見ますと、CPU、キャッシュメモリ、メインメモリの認識はOKですが、チップセット(Intel GM965 Express)は認識出来なかったみたいで、“Chipset”の欄が空白になっています。 まあ、これは、ECCが無効な場合には認識されなくても問題無いそうなので、気にせずにテストを続けさせました。
 結果は、幸いな事に異常無しでした。 3周ほど回してみましたが(ちなみに、1周するのに掛かった時間は30分弱でした)、エラーは出ませんでした。 とりあえず、ハードウェア的な問題ではないようです(まあ、HDDに問題がある可能性も残っていますが)。 しかし、そうするとまたどこに問題があるのか判らなくなってしまうので、難儀なのは変わらないのですが…。
 関係無い話ですが、今Lenovoのサイトでは、ウインターセールの第2弾なるものをやっていまして、Vista Home Premium・メモリ2GB・nVidia Quadro NVS 140M・6セルバッテリー搭載のT61が、XP Pro・メモリ1GB・チップセット内蔵GPU・4セルバッテリー搭載のT61よりも3万6千円以上も安いという状態になっています。 価格が逆なら判るのですが…相変わらず、訳の判らない価格設定をするものです。 Vista搭載機を売ると、Microsoftから補助金でも出るのでしょうか。

 SETI@home(BOINC版)で進捗状況が戻ってしまいます。の続きの続きの続き。
 T61で処理していたWUで、結局また2つ共現象が発生してしまいました。 今のところ上手くいっているVAIOノートと、プレファレンスの違いもなく、デュアルコアである点も問題無かった(というか、プレファレンスで使用するCPUの数を1個に設定しても、片方のコアだけ使われるという訳ではなく、タスクマネージャのCPU使用率のグラフを見る限りでは1つのWUを2つのコアで分担して処理しているみたいです)となりますと、もう違いはXPのEditionの違いと、BOINC Managerのバージョンの違いぐらいしか思い付きません。 XPを入れ替える訳にはいきませんので、T61のBOINC Managerを“5.10.30”から、VAIOノートのと同じ“5.8.16”にバージョンダウンして様子を見る事にしました。
 それにしても、こんな事を繰り返していたものですから、未完了のタスクが10個以上も溜まってしまいました。 現在処理中のタスク以外のものは、いずれ提出期限が来たら他の人に回される筈ですので問題は無いのでしょうが、やはりあまり良い気持ちはしません。
 ちなみに、溜まってしまったタスクのWUを処理している他の人の情報を見ますと、既に完了して結果を返却している人もいますので、やはりWU自体には問題が無いみたいです。 結果を見ていて気になったのは、BOINC Managerのバージョンが古い人が多いという事で、最新版の“5.10.30”で処理を完了した人は一人だけ、それも処理時間が短いという、私のT61でも処理が完了したパターンのものでした。 処理(WUの配布から結果の返却まで)が比較的長い(丸1日以上掛かっている)ものは、全て“5.10.30”より古いものばかりでした(一つだけバージョンが“6”以上のものがあったのですが、何なんでしょう。配布されているのは、開発版まで入れても、最大で“5.10.39”までしか無い筈なのですが…)。 これが、“5.10.30”のバグとかであれば、ある意味安心出来るのですけど。
 とか思ってしばらく様子を見ていたのですが、また現象が発生してしまいました。 平行して処理されていた2つのWU共に、「進捗状況」が15%前後まで進んだ所で0%に戻ってしまいました。 BOINC Managerのバージョンとは関係無かったようです。 BOINC関係のインストールフォルダに出力されているファイル(“stderr*.txt”の類)を見ても、特に問題のありそうな内容は出力されていません。
 これで、VAIOノートとT61で異なるのは、ハードウェアとOSの違いぐらいになってしまいました。 そこで、Webサイト上のプレファレンスで、使用するプロセッサの数を1つに設定しました。 前回この設定を行なったのは、T61上のローカルのプレファレンスででしたので、もしかしたらそのせいなのかも…うーむ。 これでもダメなら、今度は、“Leave applications in memory while suspended?”を“yes”にしてみましょうか。 これも、前回はローカルで設定していましたので。
 後は…NIS2007ぐらいでしょうか、原因となりそうなのは。 一応、NISのログは確認して、BOINC関係のアプリケーションがブロックされたりした形跡は無かったのですが、NISをインストールしたのが、この現象が出始めた頃の直前だったような気もしますので。 NISを一時的に停止させるか、アンインストールしてどうなるか確認してみる必要はあるかもしれません。 ちなみに、VAIOノートはNISではなくNAVなので、少し環境が異なっているのです。
 で、使用するプロセッサの数を1つに設定してみましたが、またまた現象が発生してしまいました。 ダウンロードされている2つのWUの内、実行されているのは1つだけでしたので、設定の変更はちゃんと効いているのですが、「進捗状況」が10%を越えた辺りで0%に戻ってしまいました。
 という訳で、今度は“Leave applications in memory while suspended?”を“yes”にしてみました(使用するプロセッサの数は1つのまま)。 が、やっぱり現象が発生してしまいました…もーどーしろと。
 一つ気付いたのは、BOINCのインストールフォルダにある“stdoutdae.txt”に、“Restarting xxx - message timeout”(xxxはタスクの名前)というのが出ている事です。 そのタイムスタンプが、だいたい「進捗状況」が0%に戻った時刻の辺りみたいなんですね。 画面をずっと見ていた訳ではありませんので、本当にだいたいの感じなんですが。 ただ、今のところ上手く動いているVAIOノートの方の“stdoutdae.txt”にはこのメッセージが出ていませんので、何か現象と関係がありそうな感じではあります。
 そう思って様子を見ていたところ、「状態」が「実行中」なのにWindowsタスクマネージャのCPU使用率のグラフが落ち込む、というこの現象の前兆現象(?)が起きました。 で、少ししてまたグラフが立ち上がったのですが、「進捗状況」は0%に戻りませんでした。 一方、“stdoutdae.txt”には、グラフが落ち込んだ時刻辺りで“Restarting xxx - message timeout”が出力されていました。 という事は、このメッセージと問題の現象とは関係無いみたいです…ホントにもーどーしろと。

2008/02/05

 SETI@home(BOINC版)で進捗状況が戻ってしまいます。の続きの続きの続きの続き。
 前回(2008/02/02付)、“message timeout”はこの現象とは関係無いみたい、と書きましたが、その後様子を見ていますと、やはり“message timeout”が出力されている時に現象が発生している事が多く、そうでない場合は極々稀で、やっぱり関係があるような気がしてきました。
 改めて“message timeout”で検索してみますと、同様の現象に悩まされている人がいるようで、BOINC関係の掲示板等に幾つか報告が上がっていました。 ただ、どれもはっきり「これ」という解決策が見つからないまま話が途切れているものばかりで、ちゃんと解決したという報告は無いみたいでした(何せ、殆ど英語のやり取りですので、今一つ自信がありませんが…)。
 アドバイスとして書き込まれていた解決のヒントとしては、BOINC Managerをバージョンアップするとか、上記の“Leave applications in memory while suspended?”の設定をいじるとかで、私も試してダメだったものが殆どでした。 CPUが複数ある場合に現象が発生する、みたいな話もありましたが、解決策はやはり書かれておらず、複数というのもCPUチップが複数なのかマルチコアなのかも今一つ不明で、解決には至りません。 一つだけ、ファイアウォールの設定が云々というものがありましたので、あと攻めるとしたらやはりその辺りになりそうです。
 という訳で、またやった事のメモ。

  1. NIS2007の「設定」で「ファイアウォール」を「オフ」にする。
    →“message timeout”が出て「実行中」のままCPU使用率が落ち込む現象が発生したものの「進捗状況」は継続。
    →“message timeout”2回目で「進捗状況」が50%超の状態から0%に戻ってしまった。
    →“message timeout”3回目発生。「進捗状況」が3%超の状態で継続。
    →「ファイアウォール」=「オフ」の効果無し。
  2. これ以上未完了のタスクが増えないようにする為、とりあえずSETI@homeの「新しいタスクの取得」を禁止しておく。
  3. NIS2007の「設定」で「ファイアウォール」「侵入防止」「フィッシング対策」(=VAIOノートのNAV2007に無い項目)を「オフ」にする。
    →“message timeout”が出て「進捗状況」が0%に戻ってしまった(戻る前は、見ていなかったので不明だがおそらく10%未満)。
    →効果無し。
  4. NIS2007の「設定」で、上記に加えて「Auto-Protect」「スパイウェア防止」「発信電子メールスキャン」「着信電子メールスキャン」の全てを「オフ」にする。
    →“message timeout”が出て「進捗状況」が0%に戻ってしまった(戻る前は、見ていなかったので不明だがおそらく15%前後)。
    →効果無し。
  5. ダウンロードされている2つのタスクの内、今まで処理していた方を一時停止して、もう1つの方の処理を行なうようにする。NIS2007の設定はオフのまま。
    →“message timeout”が出て「実行中」のままCPU使用率が落ち込む現象が発生したものの「進捗状況」は継続。
    →“message timeout”2回目で「進捗状況」が10%超の状態から0%に戻ってしまった。
    →タスク(WU)による違いは無い。
  6. BOINC Managerを一旦終了して再起動させてみる。NIS2007の設定はオフのまま。
    →“message timeout”が出て「進捗状況」が0%に戻ってしまった(戻る前は、見ていなかったので不明だがおそらく5%前後)。
    →効果無し。
  7. しょーがないので、NIS2007の設定を全て「オン」に戻しておく。
 という訳で、あらゆる努力は水泡に帰しました…orz
 何かもう、始めの頃順調に処理をこなしていたのが嘘のようです。 いったい何が悪いというのか…とりあえず、しばらく弄くるのは止めて、情報収集に努めましょうか。 あまり続けて色々やっていると、訳判らなくなりそうです。 NIS2007をアンインストールしてみる、という手がまだ残っていますが、これは最後の手段にしておきます。 プリロード版って、アンインストールしたら再度インストールできるのかどうかよく判らないですし。
 そういえば、デバッグ・ログを出力するようにする為の設定がある筈(“cc_config.xml”というファイルを作るとかどうとか)なので、その辺を少し調べてみる事にします。

2008/02/06

 SETI@home(BOINC版)で進捗状況が戻ってしまいます。の続きの続きの続きの続きの続き。
 という訳で、デバッグ・ログを出力する為の“cc_config.xml”というファイルを作成して、BOINCのインストールフォルダに置きました。 ファイルの作成については、ここここを参考にしました。 なお、上記のページに書かれているタグの内、“measurement_debug”については現在のBOINCソフトでは使われていないようで、起動時に「認識出来ないタグです」と(英語で)言われてしまった為、削除しました。
 ファイルを作成してインストールフォルダに置き、BOINC Managerを再起動させますと、通常よりたくさんメッセージが出てきます(当然ですが)。 CPU使用率を25%にしている為か、やたらと(1秒毎ぐらいで)“CPU throttle”というメッセージが出ます。
 ちなみに、再起動した後、また“message timeout”が出ました。 その次に、“[task_debug] task_state=UNINITIALIZED for (タスク名) from kill_task”というのが出て、次の“CPU throttle”が出た時には、通常は“task_state=EXECUTING for (タスク名) from unsuspend”となる所が“task_state=EXECUTING for (タスク名) from start”となって、この時に「進捗状況」が0%に戻ってしまっているようです。
 この“message timeout”を出力しているのは、BOINCの“app_control.c”というソースの422行目から始まる“process_control_poll”という関数のようです。 コメントによると、“if app has had the same message in its send buffer for 180 sec, assume it's hung and restart it”となっており、何らかの送信バッファに180秒間同じメッセージがあったらハングしているとみなして再起動する、という事です。 このメッセージや送信バッファの内容や役割はよく判りませんが、タイムアウトというからには、処理のアルゴリズムではなく、タイミングや処理速度の問題なのかもしれません。 実際、VAIOノートでも何度か“message timeout”が出ていますが、こちらは「進捗状況」が戻る事なく処理が続いています。 もしかしたら、T61では処理が速過ぎて、“message timeout”の後の処理が、タイミングか何かの問題で上手くいかなくて「進捗状況」がリセットされてしまう、みたいな事が起きているのかも。 根拠はありませんが。
 という訳で、じゃあ処理を中断させなければどうなるだろうという事で、T61の設定を少し変えました。

  1. BOINC Managerを“Simple View”にして、“Preferences”で“I want to customize my preferences for this computer only.”(プレファレンスをローカルで設定する)にチェックを付ける。
  2. “Use no more than: xxx of the processor”(CPU使用率)を“100%”にする。
  3. “Do work after idle for: xxx minutes”(PCがアイドル状態になってから何分後に処理を再開するか)を“0(Run Always)”にする。
  4. “Save”を押して保存。
 これで、少なくとも“CPU throttle”は無くなる(処理の中断が無くなる)筈ですので、“message timeout”も出なくなるんじゃないかなー、と思うのですが…果たして。 ちなみに、CPU使用率を100%に設定しても、同時に処理するタスク(WU)は1つに設定したままですので、デュアルコアのT61では、トータルのCPU使用率は50%にしかなりません。 と言っても、上でも書いた通り、片方のコアだけが100%使われるのではなく、両方のコアがそれなりに処理を分担して処理しているみたいです。 Windowsタスクマネージャの「CPU使用率の履歴」の、2つのコアのグラフを足して2で割ると、ちょうどグラフの高さが50%になる、というような感じで(どんな感じだ)。

2008/02/07

 SETI@home(BOINC版)で進捗状況が戻ってしまいます。の続き×6。
 長引いてきましたので、タイトルを「×n」の形式に改めました。
 さて、昨日(2008/02/06付)の設定で様子を見ていたのですが、今度は、今までの不調が嘘のように順調に処理が進んでいきました。 さんざん“message timeout”を出していた2つのWUをはじめとして、その後ダウンロードされたWUは10個ぐらいあるのですが、全て問題無く処理が完了しました。 WUの処理時間(正確には、BOINCのサイトで見れるタスクの配布時刻〜結果の報告時刻)も、約20分〜約3時間半(エラーを繰り返していたはじめの2つを除く)と幅があり、(不調な時でも正常に処理が完了していたような)計算量が少ないものだけが配布されている、という訳でもなさそうです。
 とりあえず、この状態で処理を続ける事にします。 現状で、不調になる前の計算量と同じ(CPU使用率を50%にして一度に2つのWUを平行して処理するのと、CPU使用率を100%にして一度に1つだけのWUを処理するのとは、計算量の点では同じ…はず)ですし。 まあ、“message timeout”の根本的な解決にはなっていませんが、VAIOノートでは現象が出ませんし、これ以上手間をとられるのも嫌ですので、これで良しとしましょう。

2008/02/08

 ADSLの接続が不安定になってしまいました。
 何か最近、トラブルが次から次へとやって来ているような気がしますが、今度は、ADSLの接続が不安定になってしまいました。 久し振りに、このページの元々の目的に適った話が出てきた訳ですが、トラブルは勘弁してほしいものです。
 トラブルは、まず2008/02/06深夜〜2008/02/07未明頃から、接続が頻繁に切れては再接続される、という現象が発生しました。 今までも、たまに切れて再接続される事はありましたが、今回のは明らかに頻度が異常で、繋がっている時間の方が少ないような感じです。 2008/02/07の午前中はまだマシでしたが、正午前後になって、また頻繁に切れるようになりました。
 また、接続されても、リンク速度が下り1,000〜1,200kbps・上り600〜700kbpsにしかなりません。 現在の接続コース「まとめてADSL-eコース 12M限定サービス(IP電話なし)」に変更した2006/11/09当時は、下り9,152kbps・上り1,024kbpsでしたし、その後も時々確認して同じぐらいのリンク速度になっていたのは確かです。 そもそも、8Mコースだった時でもリンク速度は下り6,000kbps以上(それも帯域制限されている状態)で安定していたのですから、この値は明らかに異常です。 ADSLモデムの設定画面で表示される「線路損失(dB)」も現在は「40」になっていて、NTT西日本の「線路情報開示システム」のサイトで表示される「29」という値よりかなり低くなってしまっています(以前どのぐらいの値だったのか記録しておかなかったのが残念)。
 どう考えても、回線の品質が突然悪くなったようにしか見えないのですが、宅内(部屋の壁面のモジュラージャックからADSLモデムまで)の回線はまったく変えていませんので、その先に原因があるとしか思えません。 繋がった時に、hi-hoやイー・アクセスのサイトを見てみましたが、障害の発生やメンテナンスの予定等の情報はありませんでした。 ただ一つ気になったのは、イー・アクセスが2008/02/05未明に機器の交換作業を行なっていたらしいメンテナンス情報があった事です。 西日本全体に影響するものだったみたいなのですが、タイミング的には何か符合します。 あるいは、ADSLモデム自体の故障なのかもしれません。
 それとも、まさか「フレッツ光」を契約させようというNTTの陰謀なのでしょうか。 そういえば、最近妙に「フレッツ光」のパンフレットがダイレクトメールで送られてきたり、マンションのポストに配布されてたりする事が増えてきたような気がするのですが…あやしい。
 とまあ、そーゆー陰謀論は置いときまして、とりあえずhi-hoインフォメーションデスクに電話してみました。 そうしましたら、壁のモジュラージャックとADSLモデムを直結(スプリッタも介さずに)して、ADSLモデムを再起動(と言っても、電源スイッチも無い機械ですので、電源プラグを抜いて差し直すのですが)するように指示されました。 言われてみれば、これは基本ですね。
 で、実行してみましたら、無事に接続し、「LINK」ランプも安定して点灯しています。 これで30分程様子を見るように言われましたので待ってみましたが、ずっと安定しています。 リンク速度を見ても、下り9,376kbps・上り1,024kbpsとなっていて、以前と同じぐらいの値が出ています。 「線路損失(dB)」も37dBと、さっきより改善されました。
 この結果をまたhi-hoインフォメーションデスクに報告しますと、今度は、接続を元に戻してみるように指示されましたので戻しました。 もしかしたら、スプリッタや、間に挟んでいるノイズフィルターが壊れたのかと思ったのですが、今度はちゃんと安定しています。 リンク速度も変わらず、問題なくなったようです。
 hi-hoインフォメーションデスクの担当の人によると、電話線の接触不良だったか、あるいは、ADSLモデムを再起動した事で原因(は、今となっては特定が困難だそうですが)が取り除かれたか、ではないかというのですが…うーむ。
 その後、見ていますと、電話(もちろん固定電話の方)が掛かってきてそれが繋がったタイミングで、リンクが切れてまた再接続される、という現象がありました(掛かってきても、繋がる前に切れた場合はリンクは切れないみたいです。だから、所謂「ワン切り」は大丈夫っぽい)。 これは、ネット上でもよく見る「保安器」のタイプ(6PT Ver.1という型の物が悪いらしい)の問題かと思えるのですが、ADSL回線やADSLモデムが悪い場合もあるそうです。 以前からそうだったのか、最近になってからこの現象が出始めたのかがよく判らないのが難点なのですが…何せ、電話が掛かってくる事そのものがあまり無いので(<おい)。 一応、すぐに再接続されますし、リンク速度にも問題無く、また電話の着信以外でリンクが切れる事も無いようですので大丈夫っぽいのですが、少し心配です。 まあ、とりあえずこれで様子を見てみる事にします。 また急に不調になるかもしれませんが。

2008/02/09

 ThinkPadがやって来た やぁ。やぁ。やぁ。の続き×11。
 とりあえず、トラブルが一通り片付きました(ような気がする)ので、やっとユーザーデータの移行を行なって、メインマシンをT61にする事が出来ました。 長かった…。
 基本的には、自分用のデータのフォルダを丸ごとコピーするだけですが、それだけでは済まないものについてメモ。

 で、1ヶ月程使ってみての使用感などをまた少し。  という訳で、長かったこのシリーズ(という訳でもないのですが)もひとまず終わりかな…かな?(<だから止めなさい)

2008/02/13

 ThinkPadがやって来た やぁ。やぁ。やぁ。の続き×12。
 前回(2008/02/09付)で終わりかな、と思っていましたが、定番のベンチマークテストをするのを忘れていましたので(多分)最後にやっておきます。
 テストに使うのは「HDBENCH Ver 3.40 beta 6」です。 まあ、普通なら「PCMark」とか「3DMark」とかを使うんでしょうけど、基本的な性能のテストにはこれで充分かなと思いますし、何より、VAIOノートでは「PCMark」とかが動かせない(スペックが低過ぎて)というのもありまして。
 で、結果です。 T61、Dimension8100、VAIOノートそれぞれで、Windowsの起動・ログイン直後の何もアプリケーションを立ち上げていない状態で3回続けて実行し、「ALL」のスコアが最も高いものを比較しました。 もちろん、それぞれのマシンで、バックグラウンドで走っているプログラムの数も種類も異なりますので、参考程度にしかなりませんけど。

項目 ThinkPad T61 Dimension8100 VAIO Z505NR
ALL 67386 36304 7226
CPU Integer 315736 41894 22621
CPU Float 208880 69560 22528
Memory Read 172543 90921 10083
Memory Write 113163 46023 11051
Memory Read&Write 222643 89693 15646
VIDEO DirectDraw 3 29 6
VIDEO Rectangle 6365 54189 3122
VIDEO Text 34600 45568 708
VIDEO Ellipse 960 8633 533
VIDEO BitBlt 124 165 8
HDD Read 37440 42953 8599
HDD Write 26855 49853 7745
HDD Random Read 10270 11972 2964
HDD Random Write 15942 10947 1913

 T61のDirectDrawのスコアがVAIOノートより低くなってしまっていますが、他の試行では「59」という値が出ていたりしましたので、バラツキが大きいようです。
 概ね、CPUとメモリ関係のスコアは、T61がDimension8100(もちろんVAIOノートも)をさすがに圧倒しています。 特にCPUについては、クロック数の差(T61が2.2GHz、Dimension8100が1.8GHzなので、約1.2倍)を遥かに超える差が出来ています。 ただ、Integerについては、Dimension8100とVAIOノートとの差が約2倍と小さ過ぎる(VAIOノートは500MHzなので約3.6倍)ので、Dimension8100のCPU(Pentium4)の整数演算性能が低過ぎるのかもしれませんが。
 一方で、ビデオとHDD関係はT61がDimension8100に負けてます。 Dimension8100は独立GPUであること、HDDの回転数が7,200rpmであること(T61は5,400rpm)が影響しているのかもしれません。 以前(2008/01/24付)で行なった“Windows Vista Upgrade Advisor”では、T61の方がグラフィック性能が高そうな感じでしたが、単にWindows VistaのAeroを使うのにはいい、というだけだったのかも。 よく判りませんが。

 へ〜んだ〜 きみのちょうしが わ〜るい〜。STB編 また×26。
 CATVのSTB・TZ-DCH500で、また「予約の警告」が出ました。 2007/02/10、2007/02/12,2007/04/01、2007/06/01、2007/07/27、2007/09/11、2007/10/03、2007/11/15、2007/11/21、2007/11/28、2008/01/06、2008/01/10付で出たものと同じ「途中中断が発生しました」というものです。 予約していた番組は、2008/02/12深夜(正確には2008/02/13未明)のBSデジタルのNHK衛星第2の「マンガノゲンバ」です。 リアルタイムで観ていたのですが、今回も特におかしい所は無いみたいでした。
 以前(2007/11/28付他)にも、やはりNHK衛星第2で午前0時から始まる、「BSマンガ夜話」や「アニメギガ」等の番組で同様の「予約の警告」が出ています。 この枠の番組には、何か呪いでもかかっているのでしょうか…。

2008/02/16

 東芝がHD DVDから撤退するそうです。
 現時点(2008/02/16 20:00現在)では、まだ東芝のホームページ等での公式発表はされていませんが、以下の昨日のITmediaの記事に続いて、先程のNHKの「ニュース7」のトップニュースでも報道されました。

 ・東芝、間もなくHD DVDから撤退か(ITmediaの記事)
 ・東芝 HD DVD撤退で調整(NHK)

 NHKのニュースは消えるかもしれませんので転載します。
高画質のハイビジョン映像を長時間記録できる次世代DVDをめぐっては、▽ソニーや松下電器、日立などが推し進める「ブルーレイディスク」と、▽東芝やマイクロソフトなどの「HDDVD」の2つの方式が激しい主導権争いを繰り広げてきました。しかし、去年の後半から本格化した再生機と録画機の販売競争の結果、日本国内ではブルーレイ陣営が90%以上のシェアを握るなど攻勢を強めています。また、映画などのソフトの供給でも、ことしに入ってからハリウッドの大手映画会社「ワーナー・ブラザース」がブルーレイに一本化すると発表するなど、HDDVD陣営は劣勢に立たされていました。関係者によりますと、こうした状況を受けて、「HDDVD」を主導する「東芝」は、現在、青森県内の工場で進めている機器の生産を全面的に停止し、事業から撤退する方針を固めました。店頭での機器の販売は当面続けるとしていますが、新たな開発も取りやめる方針で、事業の撤退に伴う東芝の損失は数百億円に上るものと見込まれます。これにより、かつてのビデオの規格をめぐる「VHS・ベータ戦争」のようにメーカーどうしが繰り広げた次世代DVDの規格争いは、ブルーレイによって事実上統一される見通しになりました。

 NHKのニュースの内容も、東芝が公式に発表した訳ではなさそう(当の東芝のコメントすらありませんし)ですので、詳細は異なるかもしれませんが、HD DVD製品の開発・生産の中止は確定っぽいです。 東芝がBlu-ray製品を投入するといった類の話はありませんでしたが、まあこうなってはそれも時間の問題でしょう。 RD-X7の発売が未だにされないのも、もしかしたらBlu-ray搭載機(もしくはHD DVDとのコンパチ機)として再設計している為かもしれません。
 しかし、いずれこういう日が来る事は誰しも予想していたでしょうが、ここまで早いとは、正直思っていませんでした。 1月にワーナー・ホーム・ビデオがBlu-ray規格のみをサポートする事にしたとか、ベストバイやウォルマートといった小売り大手がBlu-ray製品しか置かないと決めたとか、ここしばらく雪崩のようにBlu-rayへの傾倒が進んでいましたが、東芝としても決断せざるを得ないところまで追い詰められた、という事でしょうか。
 もともとBlu-ray対HD DVDというのは、VTRのVHS対ベータ、ディスクメディアのLD対VHDみたいに、見た目やメディアのサイズ、機能等にはっきりとした違いがあった訳ではありませんでした。 せいぜい、メディア1枚・1層あたりの容量ぐらいしか差別できる点が無かったのですから、どちらか一方で充分、というのが大勢だったのではないでしょうか。 もちろん、製造コストの話(HD DVDはDVDの製造ラインを流用できるから安くつく…らしい)とか、保護層の厚みの話(HD DVDはDVDと同じ厚さなので耐久性に優れている…だったかな?)とか、ネットワーク関連の機能の話(何かあったような気がするのですがよく知りません…)とか、両者の違い…と言うかHD DVDが優位な点は色々とあったのでしょうが、「HD画質で映画が観れればいい」というような殆どの(と思われる)ユーザーに訴求するには、どれも弱過ぎたような気がします。 多分、そういうユーザーにとっては、そんな事よりも、プレーヤーについて価格が安いとか選択肢が多いとか、発売されている映画ソフトのラインアップがどれだけあるかとかの方が遥かに大切なんじゃなかろうかと。
 また、日本のユーザーに多い(らしい)録画中心のユーザーにとっては、容量が大きいBlu-rayの方に流れるのは当然と思えます。 メディア単価にいつまでも圧倒的な差があるならともかく、そんな事は時間の経過と共に解決されるだろう事は誰でも予想していたでしょうから。 DVDメディアにHD画質で録画できる、という機能についても、所詮はメディア単価が下がるまでの「時間稼ぎ」に過ぎないでしょうし。
 それにしても、これで週明けのPCやAV関係のニュースサイトは、この話題一色になりそうです。 楽しみなような、不安なような。
 ところで、これで気になるのは、以下の話がどうなるか、です。

 ・月探査機「かぐや」が撮影した月と地球のHD映像がHD DVD化(Impress AV Watchの記事)

 「みなさまの受信料」で作られたハイビジョンカメラを、国民の血税で作られ打ち上げられ運用されている「かぐや」に積んで撮影した映像を、更にわずか22分の映像に5,000円近い価格をつけて販売する、という、無茶苦茶なボッタクリ商売をしているのが、ポニーキャニオンとNHKエンタープライズな訳です。 それも、ワーナーのHD DVD撤退が発表されて1ヶ月以上も経った今頃になって、HD DVDのみ(DVD層もありますがHD画質ではないでしょうし)の発売でBlu-rayでは発売予定無しという、それこそ「空気読め」とツッコミ入れられそうな形で発売するというのが理解不能です。 東芝が公式にHD DVD撤退を発表しても、このままいくとしたらもう「馬鹿野郎」以外の何ものでもない気がするのですが、果たしてどうなりますやら。
 (23:30追記)
 ITmediaに本田雅一氏のコラムが載りました。

 ・“東芝、HD DVD撤退で調整へ”報道を読み解く(ITmedia +D LifeStyle)

 氏は、今回のNHKの報道は「東芝本社からの意図的な情報リークというのが、もっとも可能性としては高い」と、根も葉もないニュースとは言えないとしています。 面白いのは、『NHKの報道にあった「青森の工場」では、現在はHD DVD関連製品を全く作っておらず』という話で、じゃあNHKのニュースの「青森の工場でHD DVD製品の生産を停止する」云々という件はどこから出てきたんだ、という…今流行りの捏造ですか?
 (2008/02/18 01:00追記)
 東芝が、NHK等の報道内容を一部否定する声明を発表したそうです。

 ・東芝、HD DVD撤退報道について声明−「事業方針を検討中だが、決定した事実は無い」(Impress AV Watchの記事)

 「現在市場の反応を見ながら今後の事業方針について検討はしているが、報道のような決定をした事実は無い」との事ですが、本当のところはどうなんでしょうね。 どこかの新聞(日経だったかな?)では、「来週の役員会で正式に決定し発表する」とか、えらい具体的に書かれていた記事もあったみたいですが。
 でもまあ、私としては、東芝にはさっさとHD DVDからBDに乗り換えて、BD対応のRDシリーズを発売してもらいたいのですが。 その際は、ちゃんとカートリッジ付DVD-RAMも使えるドライブ搭載でお願いします(そんなドライブがあるかどうか知りませんが。あったとしても、RD-XS43とかの評判の悪い東芝製マルチドライブみたいなのは勘弁してほしいですけど…)。
 (2008/02/19 01:00追記)
 小寺信良氏のブログ「コデラノブログ3」にこの件の記事が載りました(待ってました)。

 ・HD DVD報道について考える

 「腹芸」というのとは少し違うような気もしますが(本来、「腹芸」とは言葉を伴わないものを指すような気が…。この場合は「言葉遊び」と言う方が適切ではないかと思うのですが、どうなんでしょうね)、まあ「嘘はついていないがその通りでもない」みたいな感じでしょうか。 でも、「撤退することで最終調整に入った」と聞けば、たいていの人は「撤退は決定事項」と捉えるように思います。 だって、撤退する事を決めていないのであれば、そもそも調整なんかする必要も無い訳で。 それとも、何らかの条件が整えば、まだ「撤退しない」という選択肢が残っているのでしょうか?(個人的にはそうは思えませんが…)
 それはともかく、この記事で最も重要なのは、報道でも東芝のコメントでもなく、「日本の電子産業が、米国コンテンツ市場に踊らされた形になった」という点だと思います。 「踊らされた」というか、決定権を握られているというか、結局この件に関しては、日本メーカーもDVDフォーラムも主導権を取れずに、米国のハリウッド映画と小売業界の動きが全てだった、という事でしょうか。 日本は、国を挙げてコンテンツ産業を振興させよう、等と言っていますが、現状は所詮米国に主導権を握られたまま、という事なんですよね。 バンダイビジュアルが「ガンダム」をBlu-rayで出そうがHD DVDで出そうが(多分)今回のような決着がつく事は無かったでしょうし(多分ですよ、あくまで)。 まあ、個人的にはそれで良いと思ってはいるのですが。 日本のアニメがハリウッド映画みたいなのばっかりになったら、さぞつまらないだろうなあ、と思いますし。

2008/02/17

 ThinkPadがやって来た やぁ。やぁ。やぁ。の続き×13。
 今更ながら気がついた点などをまた少し。

 後、ThinkPadとは関係ないのですが、PCMark05を試してみようかと思ってダウンロードしようとしたのですが、異様に速度が遅かった(15kbpsぐらいしか出ない)ので止めてしまいました。 ダウンロードできるサイトがたくさんあって、どこがいいのかがよく判らないのですが、一つ一つ試してみるしかないのでしょうか。 難儀な話です。

2008/02/19

 確定申告をします2008。その1・必要書類を取りに行く。
 今年もまた確定申告の季節がやってまいりました。 昨年(2007/02/15付からの一連の記事を参照のこと)同様に、今年も主に株式の譲渡損益についての申告を行なう事になりましたので、最寄りの税務署に申告用紙を貰いに行きました。
 やはり昨年と同様に、「株の売買の申告をしたい」と言いますと、封筒に入った書類一式を渡してくれました。 ただし、入っていた書類は、昨年とは少し異なっていました。
 今年、袋に入っていた書類は、以下の通りです。

  1. 平成□□年分の所得税の  申告書B・第一表・第二表
  2. 平成□□年分の所得税の  申告書(分離課税用)・第三表
  3. 株式等に係る譲渡所得等の金額の計算明細書・平成 年分の所得税の確定申告書付表(上場株式等に係る譲渡損失の繰越用)
  4. 平成19年分株式等の譲渡所得等の申告のしかた(記載例)
  5. 国税収納金・整理資金納付書・領収済通知書
 昨年と比べますと、書類の種類が少し少なくなっています。 提出する書類(1〜3)は必要な分が変わらず入っていますが(当然ながら)、手引きの類が減っています。
 実は、1月の終わり頃にも、以下の書類一式が郵送されてきていました。
  1. 平成19年分の所得税の確定申告書B・第一表・第二表
  2. 所得の内訳書 提出用・控用
  3. 平成19年分所得税の確定申告の手引き(確定申告書B)
  4. 税務署からのお知らせ
  5. 送付用封筒(になるチラシ)
 これは、昨年確定申告を行なった人向けに送付しているようで、1の申告書には、私の氏名や住所、それに「19」とか「確定」とかの文字があらかじめ記載されています。 それはいいのですが、これだけでは、株の売買の申告をするには書類が足りません。 一方で、昨年税務署で貰った中には入っていたのに今年は入っていなかった書類が、こちらには入っていたりします。 何か、税務署で貰う方と郵送されてきた方との両方を合わせてやっと一通り揃う、みたいな感じで、この「無駄さ」というか「中途半端さ」な所が実に「お役所仕事」っぽいというか、何というか。 こういう所でちまちまと「無駄」が積み重なって、現在の国・地方問わずの借金まみれの財政状態が出来上がっているのかなあ、等と思ってしまったりしなかったり(<どっちだ)。
 こういう所を見る度に、やっぱりサラリーマンも所得税は源泉徴収で自動的に納税するのではなく、きっちり確定申告をして納めるようにすべきだと思います。 それで効率が落ちようと、税務署の人員が増加して人件費が増えようと、自分で確定申告を行なって税に対する関心を国民一人一人が現在よりもっと持つようになる方が、よほど国の為、ひいては国民の為になるんじゃないのかな〜とか思わないでもないのですが(<だからどっちだ)。
 ちなみに、今年と来年の確定申告を、ネットを使って電子申告、所謂「e-Tax」で行なうと、最高で5,000円の税額控除を受けられるそうです。 「e-Tax」を行なう為には、カードリーダーや住基ネットの住民基本台帳カード等を用意する為の「初期投資」が必要です。 その分にほぼ相当する税額を控除して、多額の税金を投入して整備したものの全然利用者が増えない(らしい)「e-Tax」を、少しでも使ってもらおうという事のようです。
 「e-Tax」の利用が進まないのは、これらの「初期投資」が必要な事もありますが、添付しなければならない書類(源泉徴収票や医療費の領収書等)を、結局は(郵送や税務署に直接持参等の形で)提出しなければならないというのも大きな原因だったと思います。 つまり、ネット上で処理を完結させる事ができない為、ネットを使わなくても同じ、みたいな感じがあったのですが、今年は、その書類の提出も省略できるようになったようです。
 これで、多少は利用者が増えれば良いと思いますが、どうでしょうか。 せっかく、多額の税金を投入して作ったシステムなのですから、利用者が増えないといって安易に廃棄する事なく、利用者が増えるように工夫をしていってもらいたいものです。
 でも、私は使いませんけど。だって、面倒じゃないですか(爆)。

2008/02/20

 確定申告をします2008。その2・株式等に係る譲渡所得等の金額の計算明細書・平成19年分の所得税の確定申告書付表(上場株式等に係る譲渡損失の繰越用)を書く。
 基本的に、昨年の手順(2007/02/22付)と同様です。 一般口座での取引が昨年ほど多くありませんので、昨年より遥かに計算が楽になりました。 一般口座での取引が無くなって特定口座だけになりましたので、来年の申告はもっと楽になる筈です。
 ただし、タイトルの通り、今年は「計算明細書」の他に、「所得税の確定申告書付表(上場株式等に係る譲渡損失の繰越用)」(以下「損失の繰越用付表」)も必要になりました。 平たく言えば、昨年の取引では赤字になってしまったという事ですね…orz
 昨年は、年の始め頃が一番株価が高く、その頃に買ったものを損切りできずにずるずると引きずっている内にどんどん株価が下がって売るに売れなくなってしまった、という思いっきり負けパターンでした。 やっぱり、きっぱりと損切り出来ないと勝てません。
 それはともかく、昨年の分の損を今年の分(=来年申告する分)に繰り越す事で、来年申告する譲渡益の額を減らし、その分節税出来るという訳で、ここはちゃんと繰越の申告をしておかなければなりません。 損は、いくら大きくても(それだけでは)節税の役には立ちませんから。
 「損失の繰越用付表」を記入するには、「平成19年分株式等の譲渡所得等の申告のしかた(記載例)」(以下「申告のしかた」)の「【事例3】上場株式に係る譲渡損失を繰り越すケース(その1)」を参考にします。
 と言っても、「計算明細書」の「1 所得金額の計算」の「差引金額(B−F−G)H」の金額を、「損失の繰越用付表」の「1 本年分の特定譲渡損失の金額の計算」の@〜Bの各欄、及び「2 翌年以後に繰り越される株式等に係る譲渡損失の金額の計算」のE欄に転記するだけです。 未公開株の譲渡があるともう少し複雑になりますが、私の場合は、上場株式の譲渡しか行なっていませんので、実に単純です。
 キリがいいので今日はここまで。

 東芝がHD DVDからの撤退を発表しました。
 結局、ほぼ事前に報道されていた通りで、HD DVD製品の開発・生産の即時停止と、3月末を目処に販売も終了し、完全にHD DVD事業を終息させるとのことです。 DVD事業は継続するそうですが、RDシリーズはどうなるんでしょうね。 まあ、RDシリーズの売りである高度な編集機能も、デジタル放送のコピーワンスやダビング10では「宝の持ち腐れ」になりそうな気もしますが。 何か、中古市場でアナログのRDシリーズ(X5とか)の相場が急騰しそうな気も。
 とりあえず、関連記事のリンクを。

 「かぐや」のHD DVDの発売中止に関しては、阿漕な商売をしようとしたポニーキャニオンとNHKエンタープライズに罰が当たったようにも思えてなりません。 国民の、いや全人類の財産と言ってもいい貴重な映像を独占しようとしたりするから、ロクでもない事になってしまったのでしょう。
 まあそんな事より、4つ目の本田氏の記事にある、2つの規格の統一交渉において、『新聞で2回目の規格統一記事が掲載され「近くソニー規格で統一」と報道されたことで、東芝が態度を硬化させた』というその記事が、実は『経済産業省から情報が漏れていたとされる』という点の方が遥かに重大です。
 もしこれが本当であれば、現在に至る消費者不在とも言える「規格戦争」の原因が、経産省の木っ端役人に起因するという、実に情けないというか恥ずかしい事になってしまう訳で、これも、最近色々と取り沙汰されている「官製不況」の一つと言えるかもしれません。 そして、もしこれが本当であれば、HD DVD製品を購入した全世界の消費者や、今回の撤退で数百億円とも言われる損失を出す事になった東芝を横目に、事の原因となったその経産省の役人は涼しい顔で「国民の税金」から高額の給料を貰い、おそらく多額の退職金を得て、場合によっては民間に天下りをしてロクに働きもせずに高給を取る身分になる訳で…というのはまあ私の妄想ですが、それがまるっきりの妄想であるとも言い切れない辺りがなんとも…。
 でもまあ、情報をリークしたのが誰だったとしても、事実を正確に書いたとも思えないそんな新聞記事一つでこれだけの事態が招かれたのだとすれば、何か皆大人気ないなあという気もします。 同記事では、東芝が統一交渉を蹴った「本当の理由はよくわからないままだ」としていますが、当時、各社がもう少しだけ「オトナの対応」をしていれば、今日のような規格の対立を招かなくても済んだのではなかろうか、という気がして残念です。
 下3つの記事は、東芝の記者発表会の模様のレポートです。 質疑応答で、「BDを手がける予定は無い」と回答したようですが、どうするんでしょうね。 RD-X7とか、出すとすればBD対応にするしかないと思うのですが、もしかしてこのままお蔵入りするんでしょうか。 それとも、X6と同様にHDD-DVDレコーダーとして出すのでしょうか。

2008/02/21

 へ〜んだ〜 きみのちょうしが わ〜るい〜。STB編 また×27。
 CATVのSTB・TZ-DCH500で、また「予約の警告」が出ました。 2007/02/10、2007/02/12,2007/04/01、2007/06/01、2007/07/27、2007/09/11、2007/10/03、2007/11/15、2007/11/21、2007/11/28、2008/01/06、2008/01/10、2008/02/13付で出たものと同じ「途中中断が発生しました」というものです。 予約していた番組は、2008/02/19深夜(正確には2008/02/20未明)のBSデジタルのNHK衛星第2の「アニメギガ」(田中公平氏の回)です。 リアルタイムで観ていたのですが、今回も特におかしい所は無いみたいでした。
 これだけ続きますと、このNHK衛星第2で午前0時から始まる枠の番組自体に何か問題…というか、この警告の原因があるとしか思えません。 STB自体の問題ではなさそうですので、今後は、この枠の番組でこの「予約の警告」が出ても、無視しておく事にしようかと思います。

 ダビング10の開始日時が決まったそうです。
 何か、結局いつの間にかなし崩しみたいに(実際は、まあそれなりに手順を踏んではいるのでしょうが、何か「いつの間にか」「なし崩し」という気がするのは何故なんでしょう…)導入が決定されてしまった「ダビング10」ですが、その開始日時が「6月2日午前4時」と決まったそうです。

 まあ、コピーワンスにせよ、ダビング10にせよ、それが正しい選択だったのかどうかはいずれ明らかになるのでしょうが、今度のHD DVD撤退のように、メディアそのものの将来が無くなってしまった場合の事は何も考えていない事だけは明らかでしょう。 現在、HD DVDメディアに記録されているコンテンツは、もうどこにもダビング出来ない訳で、メディアの寿命が来たらそれっきりです。 それ以前に、それを再生出来るHD DVDプレーヤーなりレコーダーなりが修理不可能な程の故障をすれば終わりです。 アナログで出力すれば何とかなるのでしょうが、その場合、当然ながらダビングには実時間を必要としますし、頭とお尻に余分な映像が入ったりして、元のままダビングする事はまず不可能でしょう。 要するに、VTR同士のダビングと同じような形になって、デジタルのメリットが全く生かされない形でしか利用できなくなる訳で、そんな物を消費者が甘んじて受け入れるのでしょうか(そもそも、現在のHD DVDレコーダーでHD DVDメディアに録画したコピーワンスのコンテンツは、アナログ経由でダビングできるんでしょうか?  ダビング10になって内蔵HDDに録画されているものは、アナログ経由で1世代のみコピー出来るようになるみたいですが、それ以外、及び現在のコピーワンスのコンテンツは、確かアナログ出力時は「コピー不可」で出力されていたような…)。 いずれ「使わなくなる」「(テレビを)見なくなる」というのが一番ありそうな気がするのですが…果たして。

2008/02/26

 へ〜んだ〜 きみのちょうしが わ〜るい〜。STB編 また×28。
 CATVのSTB・TZ-DCH500で、また「予約の警告」が出ました。 2007/02/10、2007/02/12,2007/04/01、2007/06/01、2007/07/27、2007/09/11、2007/10/03、2007/11/15、2007/11/21、2007/11/28、2008/01/06、2008/01/10、2008/02/13、2008/02/21付で出たものと同じ「途中中断が発生しました」というものです。 予約していた番組は、2008/02/24のBSデジタルのNHKハイビジョンの「時の支配者」です。 録画したものを観たのですが、今回も特におかしい所は無いみたいでした。
 また、2008/02/25深夜(正確には2008/02/26未明)のBSデジタルのNHK衛星第2の「カウボーイビバップ」は、午前0時から始まるのにも関わらず、この「予約の警告」は出ませんでした。 出るのは、午前0時から始まり、かつ40分間の番組の場合のみなのかもしれません。 原因はサッパリ判りませんが。

2008/03/02

 確定申告をします2008。その3・申告書(第一表・第二表・第三表)を書く。
 これも昨年(2007/02/28付参照のこと)同様です。 違うのは、第三表の「その他」−「株式等」−「翌年以後に繰り越される損失の金額(80)」に記載が必要なこと(もちろん、これは無いに越したことはないのですが…)ぐらいでしょうか。 あと、第一表の「翌年以降送付不要」に○を付けておきます。 これは、今年申告用紙が郵送されてきた人で、来年以降は郵送が不要な場合に○を付けます。 また今年みたいに内容に不足があるものが送られてきても無駄ですので。 その代わり、来年また税務署に用紙を取りに行く時には、不足が無いように気を付けなければなりませんが。
 で、下書き用紙を見ながら本番の用紙に内容を清書・捺印して、添付する証明書の類をコピーすれば、後は提出するだけです。 所要時間は、3時間ぐらいでしょうか。 提出はまた明日。

2008/03/03

 確定申告をします2008。その4・書類を提出する。
 で、昨年(2007/03/01付参照のこと)にならって、歩いて10分のJAで行なわれている「税理士による地区相談会」に行きました。 やはり昨年と同様に、受付で氏名や住所を用紙に記入して番号票を貰い、順番待ちをしました。 昨年は、税理士さんの数より待っている人の数の方が少なかったので、午後の部が開始されてすぐに見てもらえたのですが、今年は、私が行った時には既に結構な人数が待っていて、すぐという訳にはいかなかったのです。
 で、「リフレクティア」を5〜6回リピートする間(謎)ぐらい待って私の番号が呼ばれたので、割り当てられた税理士さんの所に行きますと、なんと、ここでは見る事が出来ない、と言われてしまいました。 なんでも、株等の譲渡に関するようなものは見てはいけない、とお達しが出ているそうです。 理由を説明してもらっても今一つよく判らなかったのですが、どうも、単年で納まらないような申告内容のものは万一間違いがあったらいけないので、税務署に行って見てもらうようにと言われているとか何とかいう事のようです。 去年はここで見てもらえた、と言ったのですが、見るなと言われているとの一点張りで埒があきません。 今年から厳しくなったのでしょうか。
 なので、仕方なく、電車で3駅の所にある税務署まで行きました。 書類の記入自体は出来ていますので、書類の提出専用の窓口に行って書類を渡すだけです。
 提出したのは「申告書」の第一表・第二表・第三表、「計算明細書」、それに添付書類として、国民年金保険料の支払いの証明書、生命保険の「控除証明書」、「特定口座年間取引報告書」です。 国民健康保険の保険料の支払いの証明書は、提出の必要が無いと言われました。 そして、第二表の裏に添付書類をホッチキスで留めて、「申告書」の第一表・第二表・第三表の「控」を貰い、第一表に印を押してもらって終わりです。 なんだか、昨年よりあっさり済んでしまいました。
 ところで、昨年は、書類を提出した前日に日経平均が700円も下がった、と書きましたが、今日も、日経平均が600円以上も下がりました。 私が確定申告をすると日経平均が大幅下落する…訳はないですね。

2008/03/11

 逢坂浩司氏追悼展に行ってきました。
 西田亜沙子さんのブログで知りまして、最終日の9日に、京都国際マンガミュージアムで開催されていた、逢坂浩司氏の追悼展示会に行ってきました。
 氏が、作画監督やキャラクターデザイン等で参加した作品(機巧奇傳ヒヲウ戦記、絢爛舞踏祭ザ・マーズ・デイブレイク、獣王星、カウボーイビバップ、天空のエスカフローネ、機動武闘伝Gガンダム等々)の、原画や版権イラスト、キャラクターデザインのシート等が展示されていた他、氷川竜介氏による紹介文や、業界の関係者の方々(「Gガンダム」のドモン役の関智一氏とかアニメーターや監督をやっていた方々)からの追悼メッセージ等も掲示されていました。 来場客がメッセージカードを書く場所も用意されていて、日本人だけでなく海外の方のメッセージもあったりして、さすが「国際」といった感じでありました。
 ただ、正直言いますと、逢坂浩司氏の絵がそんなに好きだった訳ではなく、それほど思い入れがあった訳でもありません。 今回の展示会に出ていた作品でも、特に好きなのは「天空のエスカフローネ」ぐらいでしたし( 一応公平を期して言いますと、私の場合、アニメーターで思い入れのある方自体があまりいません(いのまたむつみ氏ぐらいかも)ので、逢坂浩司氏だけがどうという訳ではないです)。
 どちらかと言えば、主な目的は、まだ行った事が無かった京都国際マンガミュージアム自体の方でした。 古い小学校を改装して使用しているという事で、木張りの床がミシミシ鳴ったり、階段の真ん中に線が引いてあったりと、学校らしさが残っています。 館内の多くは、マンガ喫茶よろしく壁一面にマンガが収納されている本棚があって、来館者が思い思いの場所でマンガを読み耽っている姿が見られます。 芝生の庭(元は校庭?)でも、昼寝したり、寝転がってマンガを読んでいる人達(小中学生ぐらいの女の子が多かったような)がたくさんいましたが、さすがに直射日光の下で読むのは目に悪いんじゃないかという気がしました。
 壁のような本棚の合間にといった感じで、大小の展示室が幾つもあって、逢坂浩司氏の追悼展示会も、そういう展示室の一つで行なわれていました。 西田亜沙子さんが「土日に行きたい」と書かれていましたので、もしかしたら遭遇できるかも、等と思っていましたが、そもそも西田さんの顔も知らないので、会える会えないとかいう以前の問題です(<おい)。 メッセージカードにもそれらしいものがありませんでしたし。 ブログを見る限りでは、同じ日曜日に旦那さんと一緒に来られていたようではあるのですが。
 入館料は500円で、これで、一般展示だけでなく、逢坂浩司氏の追悼展示会等のような特別展も見る事ができます。 もっと頻繁に利用する研究者等の為に、年間パスみたいなチケットもあるようです。 チケットには、当日限り有効の、併設されているカフェの料金が10%引きになるクーポンも付いていたのですが、元々の値段が高いので、あまりありがたみは無いような気が。 近くには、スタバをはじめとして、もっと安く済むカフェが幾つもありますし。 ただ、上記の西田さんのブログによりますと、カフェの店内には漫画家さん等のイラストが飾ってあったりしたそうですので、一度は入ってみるのも良いかもしれません。
 館内の展示は、現在は紙芝居に関するものが行なわれていまして、かの「黄金バット」のような有名な作品から、残酷な内容がダメだとして禁止になった不気味な作品、最近のでは自民党が作ったという郵政民営化の紙芝居等、数多くの作品が展示され、紙芝居の歴史が判るようになっていました。
 また、紙芝居から貸本マンガへの流れも展示されていたのですが(いや、もしかしたらこちらの「横井福次郎 戦後漫画のトップランナー」展の方でだったかも…)、興味深かったのは、現在TVシリーズが放映されている水木しげる氏の「墓場鬼太郎」に、別の作者による別の「墓場鬼太郎」があった、というものです。 キャラクターの造型も似ていて、見るからにパチモンのような作品に見えるのですが、単に「贋作」と切って捨てる事が出来ないような複雑な関係があるような事が書かれていました。
 後、京都と言えば、やはり声優の大原さやかさんと遭遇できるかも(こちらは顔が判る)、という期待を持っていつも行くのですが、今回も無理でした(<当然だ)。
 それにしても、現在NHK衛星第2で放映されている「カウボーイビバップ」で、EDのテロップに逢坂浩司氏のお名前を見ると(氏はEDの作画を担当されていましたので、毎回お名前が出てきます)、もう既にこの世にいない人の作品をこうやって観る事が出来る事に、当たり前の事なのに、何か不思議な感慨を覚えます。

2008/03/12

 日本ユニセフ協会が児童ポルノ違法化を訴えるキャンペーンを始めたそうです。
 とりあえず関連リンクを。

 ちなみに、「子どもポルノ」というのは、『現行法が触法物として規定し一般に「児童ポルノ」と称される写真・動画等以外に、子どもの性を「商品」として取引するもの(漫画、アニメ、児童ポルノ広告など)が存在することの問題点を指摘するため、現行法が規定するものを含めた総称として「子どもポルノ」という表現も使用しています』(上記「緊急要望書」より)という事のようです。
 これ、現在の児童ポルノが、実際に存在する児童を対象としている、いわば「3次元」だけを問題としているのに対し、『被写体が実在するか否かを問わず、児童の性的な姿態や虐待などを写実的に描写したものを、「準児童ポルノ」として違法化する』(上記「緊急要望書」より)事、いわば「2次元」にまで違法化を求めているのが、最大の違いではないかと思います。 更に、『18歳以上の人物が児童を演じる場合もこれに含む』(上記「緊急要望書」より)とある為、18禁ゲームでお約束の「登場するキャラクターは全て18歳以上です」という断り書きも認められない事になります。
 しかも、実際の性行為の描写(や、性器が見えているかどうかや、陰毛が見えているかどうか等)に止まらず、「性的な姿態」を描いてもダメだという事です。 上記ITmediaの記事では、『呼びかけ人の後藤啓二弁護士によると、(中略)アニメや漫画、ゲームソフトは「写実的なものに限られる。ちょっと漫画で子どもの裸を描いたからといって規制はありえない」という』とありますが、「写実的なもの」や「ちょっと描いた」という、実に曖昧な言葉で表現されており、どうとでも取れるように思えます。 極端な話、下着姿はもちろん、水着姿でも「性的な姿態」と見做される可能性もあります。 当然、「ef」等で見られた「コトが終わった後を思わせる裸体」もダメでしょうし、「School Days」なんかもっての外でしょう。 毎回のようにパンチラが登場する「ロザリオとバンパイア」なんかも危ないですね(彼女達は人間じゃないから、という言い訳ももはや通用しません。彼らが問題視しているのは、あくまで「見た目」が児童に見えるかどうかでしかないのですから)。
「ドラえもん」で、しずかちゃんの入浴シーンを描くのはどうでしょうか?
「機動戦士ガンダム」のセイラさんやフラウ・ボゥ、カツ・レツ・キッカの入浴シーンもダメでしょうか?(ミライさんは18歳だからOK)
「新世紀エヴァンゲリオン」で、シンジがシャワー上がりのレイを押し倒してしまって、思わず胸を掴んでしまうあのシーンも?  それ以前に、あの体の線がはっきり出るデザインのプラグ・スーツなんかもダメなんでしょうか?
「となりのトトロ」で、サツキやメイが父親と一緒にお風呂に入るシーンはどうですか?
 …とまあ、具体的に考えていくと、色々と問題が多そうなキャンペーンな気もするのですが、どうでしょうか。 上記の各作品・各シーンが、「写実的なもの」か否か、「性的な姿態」に該当するかしないか、誰が、どのようにして判断するのでしょうか。 そもそも、実際の被害者がいない「2次元」を違法化するとなると、所謂「表現の自由」との兼ね合いが心配される所ですが、上記の日本ユニセフ協会のサイトを見ても、その点には一切触れていないようでした(私が見落としているだけかもしれませんが)。 現在、「単純所持」を違法化しようとしている所ですが、「2次元」が依然として対象外になっているのもその点が難しいからなんじゃないか、と思っているのですが。
 また、「児童」の定義を「18歳未満」とかなり広く取っているのもどうかと思う所です。 例えば、16歳や17歳の女性と結婚して、「夜の生活」を自分達で(もちろん双方合意の上で)写真やビデオに撮影して持っているのも違法なんでしょうか。 以前、何処かの青少年保護条例か何かで、たとえ結婚していても18歳未満の性行為はダメ、みたいな事になった話があったような気がするのですが、それと同じような違和感を覚えます。 これが通れば、学園モノの18禁ゲームは全て違法ですね。 学園モノは、たいていは「見た目」が高校以下ですし。 それとも、キャラクターデザインをオトナっぽくして、ヒロインは全て高校3年生で18歳以上です、と強弁すればOKでしょうか?  犯罪行為ではなく、恋愛の一部としての性行為を描くのはどうでしょうか?
 このキャンペーンの怖い所は、表だって反対するのが難しい事ではないか、と思います。 仮に、「表現の自由」を侵害する、と言って「2次元」の違法化に反対すれば、「ロリコン」とか「犯罪者予備軍」等とレッテルを張られて、理屈も何も無く、ただ感情だけを基に非難されかねません。 「子供を守る為」と言って思考停止してしまった相手とは、そもそも議論が成り立つとも思えません。
 日本ユニセフ協会のサイトには、「被害者のいない子どもポルノ?」と題して、アイルランド・コーク大学のエセル・クエール博士の報告書の抜粋が掲載されています。 それによりますと、「マンガの内容そのものが子どもを性虐待することと繋がっているならば、実在の子どもたちがそういった性対象として見られてしまう可能性があるのです」と書かれており、おそらくこの辺が「2次元」も違法化しようとする根拠になっているのではないかと思います。
 この主張に科学的な根拠があるかどうかは疑問ですが(上記の報告書でも、ポルノと実際の犯罪との因果関係に関する調査結果には大きな幅がある、と認めています。だいたい、それを言えば、犯罪を描いた作品全般は全てダメ、という事になるのでは…。不倫モノとかも不味そうですね)、一般的に受け入れられ易い主張である事も確かであると思います。 実際、上記のITmediaの記事にある内閣府調査でも、9割近い人が「2次元」も規制すべし、と答えています(もっとも、この内閣府調査では、「表現の自由」との兼ね合いについては全く言及していないようですが)。 大阪の日本橋を歩いていますと、18禁ゲームのポスター等が表通りに堂々と貼ってあったりします(最近の秋葉原は行った事がないのですが、多分同様でしょう)が、そういうのを目にした人の多くが「これは規制すべき」と考えても不思議ではありません。 こういう、ある意味「陰でコソコソとやるべきもの」を、堂々と、かつ大規模にやってきてしまった事が、今回のキャンペーンのような動きに繋がってしまったのではないか、とさえ思えます。 日陰に咲く花を日なたに(それも数多く)晒してしまった、「業界側」や「利用者側」に問題は無かったのか、と言われれば、反論は難しいでしょう。
 それが当たっているかどうかは判りませんが、個人的には、「もう少し自粛(という言い方が悪ければ、節度を持って、とか、やり方を工夫して、とかでもいいですけど)した方がよくはないか?」という気はします。 そういう、「業界側」や「利用者側」の対応も含めて、今後も注目すべき話題だと思います。 どういう展開になるにせよ、アニメ・マンガ・ゲーム等の業界に、何らかのインパクトを与えずにはおかない話だと思いますから。
 最後に、少し古いですが、日本弁護士連合会が2003年に発表した意見書を。  これの「第1 立法上の見直しについて」の、「4. 本法において児童ポルノコミック規制を行うかどうか。」と「5. 児童ポルノの単純所持について、処罰規定を設けるかどうか。」辺りが参考になるかと。

2008/03/17

 日本ユニセフ協会が児童ポルノ違法化を訴えるキャンペーンを始めたそうです。その2。
 前回(2008/03/12付)日本ユニセフ協会がキャンペーンを始めてから、ネット上では色々と話題に上がっています。 とりあえず関連リンクを。

 5番目の日本ユニセフ協会の記事は、前回採り上げたクエール博士の報告書の抜粋を記載したページと同じページですが、3月17日付で『「ユニセフは日本のマンガ・アニメ文化を否定するのか?」といったご質問をいただきました。』として、

 私どもは、マンガ、アニメ、コンピューターゲームそのものを否定するものではありません。私どもが「なくそう!」と訴えているのは、『子どもポルノ問題に関する緊急要望書』の中に記したとおり、あくまで「欧米各国では法律等で禁じられている子どもへの性的虐待を描いた」(要望書前文5〜6行目)ものであり、「子どもに対する性的虐待を性目的で描写した」(要望項目(1))ものに限定されます。性教育や性的虐待の事実を訴えるなど、「性目的」以外の目的で作成されたものは含まれません。また、性目的で描写した子どもポルノであっても、他人への提供を目的としない製造(例:自分自身の楽しみのために紙やPC上で描く行為)の禁止までも求めるものではありません。

 というような内容が追加で書かれていますが、これは何か矛盾しています。 そもそも、同じ「緊急要望書」の「A政府・国会に対し、児童買春・児童ポルノ等禁止法の改正を含め、下記各点に対する早急な対応を求めます。」の中で、以下のように書いています。

(ア) 他人への提供を目的としない児童ポルノの入手・保有(単純所持)を禁止し処罰の対象とする(第7条)
(イ) 被写体が実在するか否かを問わず、児童の性的な姿態や虐待などを写実的に描写したものを、「準児童ポルノ」として違法化する(第2条)。具体的には、アニメ、漫画、ゲームソフトおよび18歳以上の人物が児童を演じる場合もこれに含む。

 …えーと、この(ア)と(イ)とを素直に解釈しますと、「他人への提供を目的としない製造」(製造した以上は、当然「保有」する事になる訳ですから)を「処罰の対象とする」事を求めている訳ですし、「性目的で描写した子どもポルノを自分自身の楽しみのために紙やPC上で描く行為」は「準児童ポルノ」の製造に当たる訳ですからやはり違法化を求めている(=禁止しようとしている)としか読めないのですが…でも、それらの「禁止までも求めるものではありません」って…いったいどっちなんだよ、と激しくツッコミたくなるのは、私だけでしょうか(「製造」したはしから削除していく、つまり「保有している」と判断されないぐらい短時間で描いては消し、描いては消ししていくなら構わない、とか…? それとも、自分で描いたものを自分で保有している分には構わない、ということでしょうか? でも、それを自分で描いたものかどうかはどうやって証明すればいいのでしょう? あるいは、他人が描いたものを保有していても、それを「これは自分で描いたものだ」と主張すればセーフ?)。
 だいいち、日本ユニセフ協会の主張は、「現実に存在しない児童を描いた『準児童ポルノ』であっても、それを見た人間が影響を受けて、現実に児童虐待を行なう恐れがある」→「だから『準児童ポルノ』も違法化しなければならない」というものである筈です。 にも関わらず、ただ見るだけよりも大きな影響を与えると思われる「製造」は違法化しない、と言うのは明らかな矛盾ではないでしょうか。 日本ユニセフ協会の理屈に従えば、自分で「製造」した「準児童ポルノ」を見て影響を受けた人間が、現実に児童虐待を行なう恐れだってあるのではないでしょうか。
 ただでさえ、今回の日本ユニセフ協会のキャンペーンには曖昧な点がありますが、この3月17日付で追加された記述によって、日本ユニセフ協会がいったい何を求めているのかが、更に曖昧になってしまったように思えます。
 3番目の世界日報の社説では、今回のこのキャンペーンを「支持したい」としています。 ただし、社説の大部分は「3次元」の児童ポルノに関するもので、「2次元」については「欧米では禁じる国の多い、わいせつなアニメ・漫画などの疑似児童ポルノが表現の自由の名の下で野放しにされている現状も、法改正によって改善する必要がある。幼い子供がレイプされる場面などを描いた漫画が書店に並ぶのは国家としての恥である。」と述べるに止まっています。 「野放しにされている現状も、法改正によって改善する必要がある」という事なので、日本ユニセフ協会が主張するように「準児童ポルノ」として「児童ポルノ」と同等に扱え、と言うのではなく、「野放しにならないように法改正すればいい」とも読めます。 ただ、これはこれで、例えば「猥褻物陳列」等の別の現行法で充分対応できるような気もするのですが。
 また同社説で「警察庁によると、昨年一年間に立件された児童ポルノ事件は五百六十七件で、五年前の三倍になった。」とありますが、1番目の小寺信良氏のコラムによれば、「児童ポルノ事件数だけが平成17年以降跳ね上がっているが、これは平成16年に法改正があり、処罰範囲が広がったため」との事です。 同社説でも「二〇〇四年に一度改正し、罰則の強化と規制範囲の拡大を図った」と直前に書いているにも関わらず、この点を無視して単純に「五年前の三倍になった」と書いているのは、あからさまな印象操作…というか、単に自分の文章がおかしい事に気が付いていないのではないかという気もします。 これは、数年前に駐車違反の取り締まりを民間委託する事に伴って、取り締まりの基準が厳格にされた為、取り締まり件数が急増した事に似ています。 件数が急増したといって、駐車違反そのものが同じ割合で急増したとはとても思えないように、この児童ポルノ事件も同様ではないのかと。
 更に同社説では「既に所持を禁じている国で、国民生活を脅かすような表現の自由の侵害や捜査権の乱用などの混乱が起きているとは聞かない」と書いていますが、これもまた小寺氏のコラムでは「現に米国や英国では、児童ポルノを使った社会的抹殺ではないかと言われている事件がいくつか発生している。」と書かれています。 具体的に事例が書かれていませんので本当かどうかは判らないのですが、アメリカかどこかで、母親が娘の海水浴の写真(当然水着姿)を写真屋に現像に出したら、写真屋がこれを「児童ポルノ」だとして警察に通報し母親が逮捕された、等という話は私も聞いた事があります。 これが本当にあった事件なのかどうかは判りませんが、少なくとも「聞かない」と言うのは、「単にあなたが知らないだけなのではありませんか?」と思います。
 今回のキャンペーンで不思議なのは、マスコミ、特にテレビがあまり大きく採り上げていないように見える事です。 私は、それほどテレビを注視していた訳ではありませんので確かな事は言えませんが、例えばNHKは、キャンペーン自体をニュースで採り上げたぐらいで、その内容の是非にまでつっこんだ採り上げ方をしていないようです。
 しかし、もしこの「準児童ポルノの違法化」が現実になれば、NHKも影響を受けずにはいられません。
 例えば「未来少年コナン」。 あれは、所謂「宮崎アニメ」の名作として評価も高く、私個人としてもTVシリーズアニメの最高傑作の一つと思っていますが、「準児童ポルノ」という観点から見ますと、児童の飲酒・喫煙描写がありますし、バラクーダ号の乗組員によるコナン・ジムシィに対する直接的な暴力描写、レプカによるラナへの虐待描写等々、明らかに日本ユニセフ協会が主張する「児童への虐待を写実的に描写したもの」に相当すると思われます(そう思わないという方は、是非それを客観的かつ具体的に証明してみて下さい)。
 「あれは日本ユニセフ協会が主張している『性的な描写』ではないだろう」という反論があるかと思いますが、そもそも、日本ユニセフ協会が改定(あえて「改正」とは言いたくありません)を求めている「児童ポルノ法」、正式名称「児童買春、児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童の保護等に関する法律」の目的は、その第一条で「この法律は、児童に対する性的搾取及び性的虐待が児童の権利を著しく侵害することの重大性にかんがみ、児童買春、児童ポルノに係る行為等を処罰するとともに、これらの行為等により心身に有害な影響を受けた児童の保護のための措置等を定めることにより、児童の権利の擁護に資することを目的とする。」と定められています。
 であるからには、性的であろうとなかろうと、「児童の権利の擁護」に反するような描写は全て問題視すべきですし、そうしてはならない理由も思いつきません。 そして、「性的な児童虐待の描写」が現実の児童の「性的虐待」に繋がる(あるいはそれを容認する)と主張する以上、「性的ではない児童虐待の描写」も現実の児童に対する「性的ではない虐待」に繋がる(あるいはそれを容認する)事になる、と主張しているに等しいと思います。
 そもそも、何が「性的」で、何が「性的ではない」のかは、多分に個人の趣味・嗜好に依存する問題です。 ラナが、レプカによって、三角塔から伸びた小さな足場の上に立たされるというあの場面を見て、「性的」な興奮をおぼえる人は皆無である、と、果たして誰が証明できるのでしょうか?  それを証明できない以上、「NHKは準児童ポルノを保有している。しかも、他人への提供を目的として」と言われて反論できるでしょうか? (この場合、「『コナン』を見ただけでそんな事を考える奴はいねえよ」などという反論は認めません。 それを認めたら、「日本ユニセフ協会の言う『準児童ポルノ』を見ただけで現実に児童への性犯罪を犯す奴なんかいねえよ」という意見も認めなければなりません。 日本ユニセフ協会の「準児童ポルノ」の定義そのものが曖昧なのですから)
 という訳で、NHKは「未来少年コナン」をアーカイブから削除し、DVDソフトの販売も停止しなければなりません。また、「未来少年コナン」を録画したものやDVDソフトを持っている人は、それらを廃棄しなければならないでしょう。 もちろん、14歳の少女の全裸が描かれている「不思議の海のナディア」等も同様でしょう。
 またアニメだけでなく、実写作品のアーカイブにも単純所持が違法になるような映像が無いとは限りません。 何せ、どんな映像を「性目的」に使うのかは、それを見る人に因るのですから。 ニュース映像で、海開きの様子を撮影したものや、真夏の公園の噴水で小さい子供が半裸姿で水遊びをしている様子を撮影したものが流される事がありますが、そういう映像でさえ「性目的」で見る人間がいないとは限りません。 映像を見る事による影響を主張する以上、映像の作り手が「性目的」で作った訳ではなくても、見る方が「性目的」で見ればアウトという事にしなければ意味が無いでしょう。 作り手が「性目的」で作ったかどうかだけを問題にするなら、違法化するのは作る事だけで良い筈です。
 という訳で、NHKはアーカイブの映像を総チェックして、「児童ポルノ」や「準児童ポルノ」に該当すると思われる映像を全て削除し、またそれらの映像の市販を取り止め、場合によっては既に販売したものを回収しなければならなくなるかもしれないのですが、今のところそんなに大事になるとは思っていないような採り上げ方しかしていないみたいです。 他の放送局も同様だと思うのですが、このキャンペーンをそれほど大きく採り上げないのは何故なんでしょう。 本当に大事とは考えていないのか、あるいは、採り上げ方に注意しないと自らが批判される側に回ってしまうから慎重になっているのか…。 個人的には後者であってほしいと思うのですが。
 さて、以上のような事を「大げさ」あるいは「誰が『未来少年コナン』を問題視するんだ?」等と思う方は当然いらっしゃるでしょう。 実のところ、私自身もそう思っています。 しかし、日本ユニセフ協会がこのキャンペーンで主張している事がいざ現実に法律となった場合、何が違法かを判断するのは私ではなく、また「大げさ」と思ったあなたでもない、という事は心に留めておいた方がいいのではないでしょうか。

2008/03/19

 日本ユニセフ協会が児童ポルノ違法化を訴えるキャンペーンを始めたそうです。その3。
 MIAUが、今回の日本ユニセフ協会のキャンペーンに対して公開質問書を出したそうです。 ついでに、また関連リンクをメモ。

 ちなみに、日本ユニセフ協会が書いている米国の連邦法というのは、おそらく、米連邦最高裁判所が2002年4月にバーチャルな児童ポルノを禁止した米連邦議会の決定を取り消す判決を下した後、僅か数ヶ月後の7月に修正を加えて再度米国下院議会で決定されたものを指していると思います(これがそのまま現在まで生きているのかどうかが判りませんでしたので、現在の連邦法はまた変わっているかもしれませんが)。 この法案では、(違憲判決が出た法案と比べて)『より定義を狭め、本物の児童ポルノ画像と「見分けがつかない」コンピューター画像のみを禁止している。また、思春期前の少年少女を扱った視覚的なポルノで、最高裁が定義する「猥褻」の範疇に当てはまるものについては、線描画、漫画、絵画、彫刻を含め、その一切を禁じている』との事です。
 日本ユニセフ協会は、『性目的で子どもの性的虐待を描いたアニメ・漫画・ゲームソフトなども、(中略)法律でこうした「子どもポルノ」を禁じています』として、この米国の連邦法を挙げていますが、上記リンク先の記事を読む限りでは、日本ユニセフ協会の言う「準児童ポルノ」程に厳しい基準とは思えません。
 実在の児童をモデルにしていない、所謂「バーチャル児童ポルノ」に関しては、18歳未満の「本物と見分けがつかない」コンピュータ画像であるか、あるいは「思春期前の少年少女を扱った」ものとしており、マンガやアニメでも18歳未満に見えればダメとか、18歳以上のモデルでも(学校の制服を着ている等で)18歳未満に見えればダメとか、「それって意味があるの?」というような厳しい基準を設けている訳ではなさそうです(連邦法でいう「思春期前」というのが何歳を指すのか判りませんが、第二次性徴が始まる前としますと、概ね10〜13歳、所謂“low teen”と考えればいいでしょうか)。 また、「ダメなもの」の定義にしても、『視覚的なポルノで、最高裁が定義する「猥褻」の範疇に当てはまるもの」とされており、日本ユニセフ協会が言うような「性的な姿態」や「写実的なもの」等という、ごく主観的かつ曖昧な基準ではありません。 この米国の連邦法を、日本ユニセフ協会のキャンペーンと同列に考えるのは、少し無理があるように思います。
 加えて、「欧州評議会も、加盟各国に法的対策を促す条約を発効しました」というのはこれ(欧州評議会が子どもの性的搾取、性的虐待からの保護に関する条約を採択)の事だと思いますが、これにしても、「ポルノグラフィに関して、制作、所持について、実際に存在しない子どものイメージだけでできているもの、同意年齢に達している子どもの同意のもとに、自分たちの個人的利用のためであるものについてのみ、また子どもポルノグラフィと知って情報技術を通してアクセスすることの犯罪化ついて留保が認められます」とされており、それらも「準児童ポルノ」として問答無用に違法化する事を求めている日本ユニセフ協会の主張とは乖離があるように見えます。
 更に、修正された米国の連邦法に対しても、「行き過ぎだと批判する」弁護士等もいるようですし、カナダの法律も、実効性が無いとの理由で有名無実化しているという噂もあります。
 カナダで日本のマンガを所持していたとして有罪になったというのはこれ(日本マンガ輸入で児童ポルノの有罪判決 加(2005/10/20))の事だと思うのですが、日本から輸入した(自分で日本から持ち帰ったそうですが)ポルノマンガ雑誌が税関で見つかって、家宅捜索されて更に児童ポルノが見つかって有罪、とされたみたいです。
 つまり税関で「ドジを踏まなければ」、すなわち日本から個人輸入しよう等と考えずにこっそり隠し持っているだけなら発覚する事も無かったとも考えられる訳で、果たして「単純所持」を違法化してもどれほど実効性があるのかどうかが疑問になる事例だと思います。 逆に、カナダで児童ポルノのマンガやアニメの「単純所持」が違法化されていなければ、この人が自宅に隠し持っていた実在の児童をモデルにした児童ポルノが見つかる事もなかった訳で、その意味では、マンガやアニメの「単純所持」も違法化する事も実効性が無い訳ではない、とも考えられます。
 一方で、上記の「同人用語の基礎知識」のページに示されているように、日本ユニセフ協会がマンガやアニメの児童ポルノを違法化しているとして挙げている、スウェーデン・カナダ・アメリカでは、人口10万人あたりの強姦認知件数が、いずれも日本の10倍〜数十倍という高い値を示しているというデータもあり、これらの違法化が現実の犯罪の減少に役立っているのかどうかを疑問視する向きがある事も確かです(もっとも、このデータは児童が被害者になった強姦事件に限定したものではなさそうですし、また、1999〜2000年にかけてのデータなので、例えば米国で修正連邦法が可決される以前と以降のデータがどうなっているかも見なければいけないでしょう)。
 いずれにせよ、「準児童ポルノ」が、現実の児童に対する性的虐待に結びつくのかどうかについては、未だに確かな事は言えない、というのが現実ではないかと思います。 それに、「準児童ポルノ」が違法化されていないとしても、日本ユニセフ協会の「それを社会的に容認する事につながる」という主張も、今一つ説得力に欠けます。 前にも書きましたが、それを言うなら、児童虐待以外のあらゆる犯罪行為(強盗、殺人、詐欺、成人女性に対する強姦等々)についても、フィクションで描く事を全て違法化しなければならないでしょうから。 世の中には、そのような犯罪行為を描写したフィクションが(実写であるとないとを問わず、またポルノとして作られているかどうかを問わず)溢れていますが、それらの犯罪行為が社会的に容認されているとは、とても思えません。 この辺、日本ユニセフ協会がどう考えているのかが今一つ判らないのですが(何せ、彼らは児童ポルノ以外については言及していませんので)、上記のMIAUの公開質問書にもその点に関する質問が無いのが残念です(もっとも、この辺については日本ユニセフ協会だけでなく、公明党等も言及を避けている為、「単純所持」を違法化しようとしている人達に共通した傾向なのかもしれません)。
 それにしても、この「準児童ポルノ」が違法化されてしまったら、アニメーターやイラストレーター等、「その道」の人達は多大な影響を受けると思うのですが、私が普段巡回している「その道」の人のブログ等でこの話題を採り上げている人は、意外にもほとんどいません。 と言っても、私が普段巡回している所なんて両手の指の数ほどもありませんが、それでも、この話題を採り上げている人は、現在の所ゲームの脚本を書いている一人だけです。 「幼女とぱんつが生きがい」等と言って憚らない西田亜沙子さんなんか、真っ先にダメージを受けそうな気がするんですけどね。 まあ、多分皆さん仕事が忙しくてそれどころじゃないんだろうと思います。 迂闊な事を書けない、微妙な話題ですし。
 しかし、見れば見るほど、この日本ユニセフ協会のキャンペーンにおける「準児童ポルノ」の扱いには無理があり過ぎて、とてもこの通りに法制化できるとは思えません。 キャンペーンの「呼びかけ人」には弁護士さんもいますし、何より、法律問題については百戦錬磨の(と思われる)マイクロソフトとヤフーが「賛同団体」に名を連ねていますので、法的な問題(例えば、「表現の自由」との兼ね合いとかから見て実現性があるかどうか、等)についても検討がなされている筈です。
 にも関わらず、このような一見無茶な主張を打ち出してきたのは何故なんでしょう。 私のような素人には考えもつかないようなアイデアを隠し持っているのでしょうか。 あるいは、一見無茶に見える「準児童ポルノ」をぶち上げて注目を集め、「その道」の人達に危機感を抱かせて、「自主規制」を強化させようとしているのでしょうか。 それとも、キャンペーンのもう一つの柱である「児童ポルノの単純所持の違法化」をすんなり通す為に、一見無茶に見える「準児童ポルノ」なるものを見せびらかして、実は色々と問題がある筈の「単純所持」を相対的に矮小化して見せて、法律を通し易くしようとしているのでしょうか。 個人的には、最後のが一番ありそうな気がするのですが、キャンペーン前に既に自民党が法務部会の専門小委員会を設けて「単純所持」の違法化を盛り込んだ児童買春・ポルノ禁止法の改正案をまとめるという動きが始まっていましたので、今更という気もします。 まあ、法改正のバックアップという意味合いがあるのかもしれませんが…。
 さて、どうなることやら。

2008/03/20

 へ〜んだ〜 きみのちょうしが わ〜るい〜。STB編 また×29。
 CATVのSTB・TZ-DCH500で、また予約録画に失敗しました。今回は、2006/05/20、2006/11/01、2007/01/03、2007/04/22、2007/06/09、2007/07/27に発生したものと同じ「選局操作に失敗」という奴です。 失敗したのは、ディスカバリーチャンネルの「心の発達2」という番組で、番組予約で録画予約していたものでした。
 ただし、今回は前回等と違って起きて見ていた(祝日の午前11時から、という放送時刻が幸いしました)為、開始時刻になってもチャンネルが切り替わらず、映像も音声も出ない事に気が付いた時点でリセットしました。 それから、すぐに電源を入れ、放送波をCATVに切り換えたところ、その後は正常になりました。 その為か、録画予約の履歴では、予約を取り消した事になっていました。
 ここしばらく発生していなかった為、もしかしたら勝手に直ったのかと思っていたのですが、そんな事は(当然ながら)なかったようです。 しかし、「選局操作」等という、チューナーにとってはごく基本的な処理さえ失敗するというのでは、デジタルになって良くなったと言えるのかどうか、つくづく疑問になってしまいます。 アナログ停波まで後3年あまり。 本当に大丈夫なんでしょうか。

2008/03/24

 Windows用Safari 3.1を使ってみました。
 Appleから、Windows用Safari 3.1がリリースされました。 私は、普段はFirefoxを使っていて、特に不便を感じる事も無いので、他のブラウザにはあまり興味は無かったのですが、「松浦晋也のL/D」で「美しい画面表示をする」とか「非常に高速」等と紹介されていましたので、ちょっと試しにと思ってインストールしてみました。
 インストールしますと、Firefoxのブックマークと、IEのお気に入りとが、Safariのブックマークに自動的にインポートされます。 ただし、この時インポートされたものは、そのままではメニューから「すべてのブックマークを表示」を選択しないと見る事が出来ません。 この「すべてのブックマークを表示」というのは、Firefoxでいう「ブックマークの管理」に相当するものなので、普段メニューから選択するような使い方が出来ません。 なので、ここでインポートしたものを選択して、左側の「ブックマークメニュー」にドラッグ&ドロップしてやると、Firefoxと同じようにメニューから選択出来るようになります。
 また、インポートしたブックマークの各項目の名称のシングルコーテーションやダブルコーテーションが、数字や記号に置き換えられてしまうのも少し難義です。 これは、一つ一つ手で直すしかないのかもしれません。 表示しているページを「ブックマークを追加」でブックマークに加える分には、ちゃんとそのまま追加されるのに…。
 後、Firefoxの「ライブブックマーク」は(当然でしょうけど)そのままの形ではインポートされませんでした。 と言っても無くなる訳ではなく、該当するフィードを読み込む為のページへの単一のブックマーク項目としてインポートされています。
 で、まずは自分のページを表示させてみました。 FirefoxとSafariでサイトマップのページを表示させたもののハードコピーが以下です。 既定の(Safariでは標準の)フォントの設定を「MS Pゴシック」のサイズ14に揃えています。 上がFirefox、下がSafariですが、Safariの方が、全体的に行間が詰まっていて(そのせいでFirefoxではスクロールが必要なのが、Safariでは1画面に納まっている)、かつ線が太いのが判ります。 確かに、Safariの方がパッと見では綺麗に見えます。 特に、サイズの小さい文字はFirefoxに比べるとかなり読み易いです。 ただ、行間が詰まっているため、文字がびっしり書かれているようなページ(例えばこのページのような)では、Firefoxに比べると読み難い感じがします。

Firefoxによる表示 Safariによる表示

 ちなみに、Safariには「フォントスムージング」という設定がありますが、これは「中−フラットパネルに最適」にしてあります。 スムージングのレベルは他に3つ、計4つあるのですが、ThinkPadの液晶パネルではこれが一番文字が見易くなりました。
 表示速度は、確かに速いです。 ファイルサイズが1,000KBを超えているこのページなどは、ローカルで表示し終わるのに、ThinkPadでもFirefoxでは2〜3秒も掛かる所が、Safariではほんの一瞬(1秒以内ぐらいの感じ)で完了します。 ただ、イメージが多いページ(例えば余部鉄橋のページのような)では、逆にFirefoxの方が速いようです。
 他に、普段見ているサイトを色々と見てみたのですが、レイアウトが崩れるような事も殆どありませんでした。 見てみた中では一つだけ、「true tears」のサイトのストーリーのページで、各話の場面カットの上段左の2枚だけが上にずれて、スタッフの文字が右半分に寄ってしまう、というのがありましたが。
Safariによる表示

 後、上のイメージのように、折り返しがおかしくなる場合もあるようです。 この場合は、日付が並んでいる所が折り返しされなくて、ウインドウの下に横スクロールバーが表示されてしまっています。 所謂「半角」と「全角」の境目の判断に難があるのでしょうか。
 設定項目は、Firefox等に比べると少し少ないかな、という気がします。 特に、未訪問・訪問済みのリンクの色を設定できる所が無く、デフォルトで設定されている両者の色が同じ青系統になっている為、今一つ未訪問と訪問済みとを区別しづらいように思えます。 ページをリロードしないと色が訪問済みに変わらないのもイマイチ(Firefoxはリロードしなくても変わります)。
 後、これはThinkPadで使う時の固有の問題かもしれませんが、トラックポイントを使ったスクロールが出来ません。 Firefoxでも、横方向のスクロールが出来ないという問題がありますが、Safariでは、縦方向のスクロールも全然出来ません。
 それに、キーボードのブラウザー・キー(「戻る」と「進む」に対応するキー)を使うと、何故かページがいっぺんに2ページ分戻って(または進んで)しまいます。 Alt+左右の矢印キーでやる分には問題無いのですが…
 という訳で、これでは、Firefoxに代えて常用する、という訳にはいかなさそうです。ちょっと残念。

2008/03/25

 Windows用Safari 3.1を使ってみました。の続き。
 先日リリースされたばかりですが、Windows用Safari 3.1(と以前のバージョン)に脆弱性が発見されたそうです。

 私の場合、Safariを常用するブラウザにはしておらず、Firefoxを使っていて「このページはSafariではどう見えるのかな?」と思った時などにURLをFirefoxからコピーして見る、という使い方しかしていませんので、記事にあるようなアドレスバーの偽装などには引っ掛からないと思いますが。多分ですけど…(<自信無し)。 まあ、Appleには早く修正パッチをリリースしていただきたい所です。
 ところで、スラッシュドット・ジャパンの記事(タレコミ)を見ていて思い出したのですが、“Apple Software Update”では、SafariをインストールしていないマシンでもSafari 3.1がアップデート項目として出てきていたんですよね。 私は、初めて出た時にはまだインストールする気が無かったのでそこでは何もせずに、後日Appleのサイトからダウンロードしてインストールしたのですが、そのまま意識せずにインストールしてしまって後から気付いた、というような人もいたみたいです。
 私自身は、新しいソフトがリリースされた事を知らせてもらえるという意味では、これは特に問題視するほどの事じゃないと思うのですが、そう思わない人も少なからずいるようですね。 こんなもん、チェックを外せばインストールされないんですし、そもそも、何がアップデートされるのかロクに確かめずに実行してしまうなんて不用心もいいとこだと思うのですが…どちらかと言えば、QuickTimeしかインストールしていないのに、アップデート項目に“iTunes+QuickTime”しか出てこない、という方が問題かも(というか、これって実はアップデートされているのはiTunesだけで、QuickTimeは変わっていなかったような気がする…)。 ただ、Safariが対応していないWindows2000でもアップデート項目に出てきて、インストールも出来てしまうが、実行したらクラッシュする、なんて話もあるみたいですので、Apple Software Updateももう少し賢くしてくれた方が良いのは確かなようです。
 ところで、これも上記のスラッシュドット・ジャパンの記事のコメントにありますが、Safariの文字の表示が何かに似ていると思っていたら、Adobe Readerだったんですね。 確かに、サイズの小さい文字はFirefoxやIEと比べて読み易いのですが、普通のサイズ(上記Internet Watchの記事の本文に使われているぐらいのサイズ)の文字ですと、スムージング処理の影響か、輪郭が少しぼやけたような感じに見えてしまいます。 普段、輪郭のくっきりした(ただし線は細い)文字を見慣れているせいか、これは少し違和感があります。 まあ、慣れの問題なのかもしれませんが。

2008/03/26

 日本ユニセフ協会が児童ポルノ違法化を訴えるキャンペーンを始めたそうです。その4。
 マンガ論争勃発のサイトに、日本ユニセフ協会へのインタビュー記事が載りました。

 ざっと読んだ感想では、「日本ユニセフ協会もあまり理論武装できていないなあ」という感じでした。 特に第2回では、欧米での法整備、特にマンガやアニメのような実在しない児童を描いた児童ポルノについての法整備について、正確な知識を持っていないのではないか?とさえ思えるようなやり取りがあります。 これは、「欧米各国では法律等で禁じられている子どもへの性的虐待を描いたアニメ・漫画やゲームソフト」と「緊急要望書」にはっきり明記している割には、少しお粗末なんじゃないか、と思います。
 また、第4回の冒頭では、「現状、我々も状況がよくなっていないとか、悪化しているとはいっておりません」とありますが、これも「緊急要望書」には「子どもポルノ問題は一向に解決される兆しが見られません」とか、「現行法の施行以来、毎年数百件の児童ポルノ事件が摘発され、氷山の一角であるこの数も増加の一途を辿っています」と書かれていて、明らかに主張に矛盾があります。
 他にも、第5回で、アグネス・チャンのブログの内容にミス・リードがある事を認めていますし、どうも彼ら自身、自分達が主張するところの「準児童ポルノ」なるものについては、急いで考えたのできちんと煮詰めていないのではないか、と思えます。 まあ、「緊急要望書」を初めて読んだ時からそんな感じは受けていましたが、このインタビュー記事を読んで、それがますます確信に変わっていった、というところでしょうか。
 結局、創作物が現実に事件につながるかどうかとか、創作物の児童ポルノを容認する事が、何故社会が児童虐待等を容認する事につながるのかとか、彼らが規制の理由として挙げている事柄の根拠については、はっきりしたものは示されませんでした。 特に後者については、創作物であるアダルトビデオ等には「痴漢」や「レイプ」といった内容を扱ったもの(しかも「被害者」がそれを喜ぶような内容のもの)が多々存在します。 だからといって、社会が「痴漢」や「レイプ」を容認しているとはとても言えない(というか犯罪として否定している)訳で、「創作物がある」=「社会がその創作物の内容を容認する」という主張には根拠が無いでしょう。
 まあ、そういった(彼らが「子どもポルノ」と呼ぶような)内容のものが、誰にでも見える、または買えるような形で堂々と販売されているような現状は、確かにどうかと思うような所もありますが、それはそれで、ゾーニングといった、また別の問題で解決すべき事だと思います。 インタビューでは、今回のキャンペーンにマンガやアニメも入れた理由として「問題を明確にするために、両方いれたほうがいいと判断しました」と言っていますが、むしろ、両方入れた事で問題点が曖昧になってしまったのではないか、とさえ思えます。 こういう微妙かつ影響の大きな問題は、狭い所や小さい所からこつこつとやっていった方が確実なんではないか、と思いますので、今回、日本ユニセフ協会は戦略を間違ったのではないかと。 まあ、注目を集めるという意味では間違っていなかったのかもしれませんが…。
 そういえば、欧米では「ポルノ」と「ヌード」が区別されているけど、日本では一緒くたに扱われている、みたいな話もありますが、その辺についても突っ込んで欲しかったなあ。

2008/03/29

 日本ユニセフ協会が児童ポルノ違法化を訴えるキャンペーンを始めたそうです。その5。
 MIAUが出した公開質問に対して、日本ユニセフ協会から回答が出されたという事で、それをはじめにまだ幾つか関連リンクをメモ。

 一つ目と二つ目は、以前(2008/03/19付参照)MIAUが日本ユニセフ協会に出した公開質問に対する回答に関するものですが、どうも、正面から取り合う気が無いんじゃなかろうか、と思えてしまうような、結局は今までのコメントを繰り返しているに過ぎないような、その程度のものにしか見えません。 今までのコメントでは判らない所をはっきりしてほしくて出した公開質問だったと思うのですが…。 先日(2008/03/26付参照)のインタビュー記事にあったように、忙しくて相手をしている暇が無い、って事なんでしょうか。 上記の日本ユニセフ協会のページには、問い合わせの窓口となるメールアドレスとFAX番号も記載されていますが、そこに送ったとして、果たしてまともに目を通してもらえるのかどうかも疑問です。
 三つ目から五つ目は、日本ユニセフ協会が今回のキャンペーンの中で繰り返し述べている欧米各国での法規制について、本当に日本ユニセフ協会が言うような事実があるのかどうかを検証されている記事です。
 六つ目と七つ目は、「はてなダイアリー」にあった記事です。 今回の問題に関わるようなリンクが纏められていて助かります。 また、読売新聞の記事は、まあさすがに読売というか、絵に描いたように偏っているみたいです。 が、一般紙がこういう偏った記事を平気で書く所に、今回の問題の危険さが端的に表されているようで不気味です。
 八つ目と九つ目は、公明党の公明新聞の記事と、それに対する意見の記事で、同党の児童買春・ポルノ禁止法の見直しプロジェクトチーム(PT)の討議内容に関するものです。
 この公明新聞の記事で、『また、アニメや、成人女性が児童になりすます「みなしポルノ」などについても、現時点では処罰は難しいものの、現状を改善する努力は必要として、これらが性犯罪に結び付くという因果関係を明確にする必要性を確認した。』とありまして、「準児童ポルノ」に続いて、またもや「みなしポルノ」等という用語が生まれている事が判ります。 そんな言葉ばっかり幾つも作って、本当に、本来の目的である筈の「児童の保護」が達成できるのか、はなはだ疑問ですが。 だいたい、「これらが性犯罪に結び付くという因果関係を明確にする」等と言いますが、果たしてどうやって明確にするつもりなのやら。 これを客観的かつ科学的に証明しようとしたら、「同じ人に『みなしポルノ』を与えた場合と与えない場合とで、その人が性犯罪を犯すかどうか」という、現実的に実証不可能な事を検証しなければならなくなるような。 そもそも、実際にマンガやアニメの規制が行なわれているアメリカやカナダで、日本より遥かに性犯罪が多い、という事実はどう考えるんでしょうか。 まさか、児童に対する性犯罪を犯した犯人の部屋に「みなしポルノ」がありました、みたいな事を言って終わりにするつもりじゃないでしょうね。

 へ〜んだ〜 きみのちょうしが わ〜るい〜。STB編 また×30。
 CATVのSTB・TZ-DCH500で、また「予約の警告」が出ました。 2007/02/10、2007/02/12,2007/04/01、2007/06/01、2007/07/27、2007/09/11、2007/10/03、2007/11/15、2007/11/21、2007/11/28、2008/01/06、2008/01/10、2008/02/13、2008/02/21、2008/02/26付で出たものと同じ「途中中断が発生しました」というものです。 予約していた番組は、2008/03/29の地デジのNHK教育の「メジャー」です。 リアルタイムで観ていたのですが、今回も特におかしい所は無いみたいでした。
 2008/01/05の「メジャー」でもやはり同じ「予約の警告」が出ていますので、この時間帯の放映では出てしまうのかもしれません。 最近は、STBでは裏番組の「ガンダムOO」を録るようにしていましたので、そちらの放映がずれた今日は、久し振りに「メジャー」も地デジで録ってみた訳ですが、しっかり出てしまいました。 実害が無いとはいえ、やはり気持ちが悪いものです。

2008/04/08

 日本ユニセフ協会が児童ポルノ違法化を訴えるキャンペーンを始めたそうです。その6。
 NHK「視点・論点」(NHK教育・2008/04/07 22:50)で、「児童ポルノの根絶を」と題してアグネス・チャンさんが出演するというので見てみました。
 内容は、基本的には日本ユニセフ協会のホームページに書かれている事の繰り返しで、特に目新しいものはありませんでした。 ただ、例の「準児童ポルノ」という言葉は、テロップでもアグネスさんの言葉としても全く使われていませんでした。 その為、アニメ・漫画・ゲームに対する規制については、表現の自由にも配慮して、規制が限定的であるように受け取れる(具体的には、十代の恋愛ものも作れなくなるんじゃないかと言われますがそんな事はない、虐待や買春のものだけだ、みたいな事を言っていました)内容になっており、彼女たちが主張する「準児童ポルノ」の定義の曖昧さや、それ故の危険性、そしてそれが本当に現実の児童の保護につながるのかどうか懸念されている事などは、この「視点・論点」を見ただけではとても判らないでしょう。 NHKには、是非反対する側の意見も採り上げるようにしてほしいものです。
 また、アグネスさんは、「(反対する人は)単純所持を違法化すると冤罪に繋がると言うが、そうならないように法律をちゃんと作ればいい」とも言っていました。 しかし、アメリカで起きたFBIによるおとり捜査の話とかを聞きますと、仮に法律がちゃんと作られていても、どう見ても不適切な捜査としか思えないようなやり方が行なわれる事を防ぐ事は出来ないと思えてしまいます(以前の日本ユニセフ協会へのインタビュー記事で、「警察はそれほど暇じゃない」と言っていたようですが、こんなおとり捜査までして犯罪者を「作り出している」所を見ますと、どう見てもFBIは暇をもてあましているとしか思えませんが)。
 アグネスさんは、冤罪が起きる例として、捕まえたい相手に児童ポルノの写真などを警察がメールで送りつけて、相手がそれを開いた瞬間に逮捕する、という話を挙げていました。 これは、反対派の人達もよく例に挙げている話だと思いますし、単純所持を違法化しようとしている側も、そういう場合は有罪にしないという除外規定を盛り込もうとしているという話も聞きます。 ですが、結局その判断は警察や検察によって行なわれる事になりますし、逮捕・起訴された場合、起訴されれば100%近くが有罪となっている現在の日本の状況では、たとえ無罪になったとしても社会的な地位や信用は失墜してしまいかねません。 それでなくても、逮捕・拘留されたり、裁判に費やされたりした時間は戻っては来ません。 それでもし一生が台無しになったら? あるいは、家族が謂われのない非難に晒されたりする事になったら?  それ程のリスクに見合うだけの効果(児童の保護)が、彼女たちの主張にあるのでしょうか?
 番組の最後で、アグネスさんは例の署名に協力してくれるようにお願いしていました。 それを聞いて署名しようとした人たちが、そこに書かれている彼女たちの主張をよく読んで、それがいかに危険性を孕んでいるかに気が付き、署名を思いとどまってくれるように祈るばかりです。

 ドワンゴ等が3D仮想空間「ai sp@ce」を始めるそうです。
 …いや、なんかもー、頭が割れるよーに痛いんですが。

 記事のタイトルとしては、どちらかと言えば『「○○は俺の嫁」を3Dで実現』の方が相応しいような気もしますが。
 それはともかく、『「ダメ人間養成ギプス」もついにここまで来たか』という感じがもの凄くします。
 いや、いいんですよ。 別に、仮想空間で楽しい人生を過ごそうと、アイテムや衣装、キャラクターのモーションを手に入れるのに幾らお金を注ぎ込もうと。 多分、現実の女の子に注ぎ込むお金よりは、遥かに少なくて済むでしょうし。
 でも、でもですよ、もし自分と同じキャラクターを連れている他のアバターとばったり出くわしたりしたら、もの凄く気まずい思いをするんじゃないかという気がするのですが。 そんなんで、本当に楽しめるのかなあ…。
 それとも、逆に、「同好の士」という事で意気投合してしまったりするんでしょうか?  ほら、車やバイクなんかだと、同じ車種のオーナーが集まって、「ハーレーのオーナーミーティング」とかやったりしてるじゃないですか。 そんな感じで、「風子マスターの集い」とか、「きっときっと楓ちゃん」(でしたっけ?)を結成したりとか。
 あ、何か楽しそうに思えてきた…(爆)

2008/04/09

 自民党・民主党がインターネットの情報規制を行なおうとしているそうです。
 既に複数のメディア(と言ってもその多くはネット上のニュースやブログのサイトですが)で報道されている通り、自民党が「青少年の健全な育成のためのインターネットの利用による青少年有害情報の閲覧の防止等に関する法律案」、民主党が「子どもが安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備等に関する法律案」という名前で、内容はほぼ同様の法案を今国会に提出しようとしているそうです。

 気になるのは、現在の所、規制の推進側と反対側が、それぞれの意見を言いっぱなしにしているだけで、双方が同じ議論の場に立っていない事です。 まあ、それはこれから行なわれるのかもしれませんが、上記の高市早苗議員へのインタビュー記事でも、反対側の人達が行なっている具体的な反論内容をぶつける、というような内容はありません。 「表現の自由の侵害」や「検閲の禁止」に引っ掛かるのではないか、とだけ聞かれたら、そりゃ「そんな事はありません」と言うでしょうし、実際の法案も、簡単に憲法違反だと判るような内容にはなっていないでしょう。 もっと具体的に、「これこれこういう理由で『表現の自由の侵害』や『検閲の禁止』に引っ掛かるのではないかという批判があるがどうか」と聞かないと。
 何と言いますか、例の日本ユニセフ協会がやっているキャンペーンもそうですが、とにかく「臭いものに蓋をする」式の規制をすれば世の中が良くなる、と考える(あるいはそう考えている振りをして別の何かを狙っている)人は怖いです。 更に、それが権力と結びついているような場合にはもっと怖いです。 このまま進めば、日本はまた、あの戦前・戦中のような、言いたい事も言えない時代に逆戻りしてしまうんじゃないか、とさえ思います。
 大学時代、広島に行った事がありまして、平和公園のあの碑も直に見ました。 「あやまちはくりかえしませぬから」という言葉が刻まれている、あの碑です。 あの「あやまち」とは、決して、二度と核兵器を使わない、というだけの意味ではない筈です。 この法案を推進している人達、この法案に賛成しようとしている人達は、もう一度あの碑の前に立って、自分の胸に手を置いて、本当に自分が「あやまちをくりかえ」そうとしていないかどうか、拙速にならずにじっくりと考えてほしいと思います。

2008/04/11

 JAXAが「かぐや」のハイビジョンカメラで撮影した映像を公開しました。
 ただし、DVD画質ですが。

 早速私もダウンロードして見てみました。 画像は、記事にある通りのDVD画質で、720×480ドット・9,000kbps、時間は「地球の出」が29秒間・「地球の入り」が39秒間です。 WMP11では再生できましたが、QuickTime Player 7.4.5では「認識できません」とか言われて再生できませんでした。 また、Winamp 5.52では、ファイルは開けてファイルの情報もちゃんと表示されて(上記のビットレートはWinampに表示されていた値です)再生も行なわれているっぽいのに、何故か画面は真っ黒という状態で、やはり映像を見る事が出来ませんでした。 おまけに、終了時間を過ぎてもまだ再生処理が進んでいるかのように時間表示が進んでいき、そのまま応答しなくなってしまう、という具合でした。
 JAXAのサイトには、再生可能な環境についての記載が無いみたいなので、ファイルが悪いのか、こちらの環境が悪いのかが判りません。 他の、低解像度の映像は、WMPの他に、RealPlayerとQuickTimeで再生できるようなのですが…。
 映像そのものは、流石に今まで公開されているもの(320×240ドットとか)に比べると解像度が高い分綺麗ですが、例によってJAXAとNHKの著作権表示が入っていますし、初放映時に「CGみたい」と言われたあの「くっきり感」は無くなってしまっています。
 上記の「かぐや画像ギャラリー」には、「今後も、NHKとも協力しながら、高解像度のHDTV映像を掲載していくように努力していくつもりです」と、奥歯に物が1トンぐらい挟まっているかのような、実に歯切れの悪いコメントが載っています。 「掲載していくように」「努力していく」「つもり」と、まるで政治家の国会答弁のような言い方は、「本当にやる気あんのか?」と全力でツッコミたい気分にさせてくれます。 「かぐや」のハイビジョン映像は、Blu-ray Discでの発売が6月18日に決まっているので、その発売日より前に公開される事は絶対に無いと思うのですが、果たして。

 自民党・民主党がインターネットの情報規制を行なおうとしているそうです。その2。
 さて、国会では「党首討論」という名前の茶番劇が行なわれたりしていますが、その陰で、法案の提出に向けて準備が着々と進められているみたいです。 ちょっと古い記事もありますが、覚え書きという事で。

 少し多くなってしまいましたので今日はこの辺で。

2008/04/12

 日本ユニセフ協会が児童ポルノ違法化を訴えるキャンペーンを始めたそうです。その7。
 アニメ・漫画等、架空の人物を描いたものについての規制は見送られる模様です。

 という訳で「準児童ポルノ」は今の所実現しなさそうですが、今度は「単純所持」に対する問題に焦点が移りそうです。
 児童ポルノを「意図的に入手した」という事を、誰が、どのように証明するのか。
 あるいは逆に、「意図的に入手したのではない」という事を、誰が、どのように証明するのか。
 冤罪を防止する為に、どのような対策が取られるのか(これはこの件に限った話ではありませんが)。
 「海外を参考に」と言うなら、海外での「悪い事例」も参考にして、その辺りもきっちりやって貰わなければならないと思います。 ただでさえ、日本の警察や司法には「自白偏重」だの「推定有罪」だのという悪い噂が絶えないのですから。

2008/04/15

 自民党・民主党がインターネットの情報規制を行なおうとしているそうです。その3。
 何を言っても他人事のような福田総理が「物価が上がるとか、しょうがないことはしょうがない」などと発言して自分は呑気に花見なんかしていたみたいですが、「しょうがない」では済まされそうにないのが、今回のネット規制の話です。

 今回の規制(自民党案)では、機器メーカーにフィルタリング・ソフトをプリ・インストールする事を努力義務として課そうとしています。 私自身はフィルタリング・ソフトは使った事がないのですが(とここまで書いて気になってThinkPad T61の中身をざっと確認してみましたが、フィルタリング・ソフトはプリ・インストールされていないみたいでした)、例えば、エプソンダイレクトでは「i-フィルター」というWebフィルタリング・ソフトをオプションで提供しています。 1ヶ月限定の試用版は無料で付いてきますが、正式版は4,200円の追加料金が必要になります。 もし、今回の規制が現実のものとなった場合、PC購入者が18歳未満であろうとなかろうと、この料金が等しく上乗せされる事になってしまう訳なんですが、国がそんな「抱き合わせ販売」を強制するような事をするというのはどうかと思います。 エプソンダイレクトのような直販サイトであれば、まあ現状のように購入時のオプションとして選択するという形でも済むような気がしますが(一応「努力義務」ですから)、店頭販売モデルであれば、おそらく一律にプリ・インストールという形にせざるを得ないでしょう。
 しかも、そのソフトは、内閣府に設置される「青少年健全育成推進委員会」が定めた指針に従って作る事が、これまた「努力義務」としてソフトメーカーに課されます。 プリ・インストールするソフトは、その指針に適合している、と「お墨付き」を貰ったものでなければならず、メーカーが好き勝手に選択できる訳ではなさそうです。
 他にも、紛争解決の機関として「指定青少年有害情報紛争処理機関」というのを主務大臣等が社団法人や財団法人の中から指定するとか、とにかく国がコントロールしようというものが多すぎます。 こんなもの、新しい利権や天下り先を作り出すだけの事だと思うのですが、どこまで国民を食い物にする気なんでしょうか。
 今回の規制で最も怖いのは、とにかく拙速である事です。 「いつもの事」と言ってしまえばそれまでかもしれませんが、この規制で影響を受けるネット事業者や機器メーカー、そして何よりネットユーザーの意見はどのぐらい聞いたのでしょうか。 どうも、ロクに聞かずに、とにかく通る法案を作ってとっとと通す事だけを考えているかのような拙速さです。 そこまで法案提出を急ぐ背景には、いったい何があるのでしょうか。

2008/04/18

 今夏からアナログ放送の画面に「アナログ」というテロップが入るそうです。
 なんかもう、「必死だな(笑)」という感想しか出てこないのですが。asahi.comの記事より。
「アナログ放送終わります」テレビ画面に常時字幕へ

2008年04月18日03時04分

 2011年に予定される地上波テレビのアナログ放送停止を控え、今夏からテレビ画面に「アナログ」という共通の文字スーパーが流される。地上デジタル放送(地デジ)への完全移行をPRする。NHKや民放各社は完全移行3年前となる今年7月24日から始める方向で調整している。

 現在、地デジ受信機の世帯普及率は約28%にとどまっているため、アナログ停波の認知度を高める狙い。NHKと民放全局、総務省からなる全国協議会がアナログ放送終了のための計画を作っており、文字スーパーはその第1弾となる。地デジ普及に向けた課題を有識者らが話し合う総務省の委員会で近く発表する。

 検討案によると、今夏からアナログ放送で「アナログ」という文字を流す=イラスト。一定期間を置き、画面の下部に「アナログ放送は2011年7月24日で終了します」といったスーパーを入れる2段階方式。番組を録画しても文字スーパーは残る。スーパーのデザインや文言は今後詰める。

 民放はCM放送中も流すことになりそうだ。だが、民放には「広告主の理解を得られるか」(キー局幹部)との懸念もある。NHKは03年12月から地デジ視聴者向けに「NHK G(総合テレビ)」などのスーパーを入れており、新たなスーパーを前倒しで始める可能性もある。

 07年3月の調査では、地デジ受信機は全国約1400万世帯に普及。今夏の北京五輪時に約2400万世帯、11年4月までに全世帯(5千万)に普及させる計画。だが、「地方での認知度が低い」(総務省幹部)ため、全局がスーパーを流す。ただ、低所得者に対する受信機の普及対策、高層ビルの影響などで地デジ難視聴となる650万世帯への対策など課題は多い。
 地デジ受信機の世帯普及率が上がらないのは、単に、デジタルテレビの価格がまだ高い事と、何より、今使っているテレビが壊れた訳でもないのに買い換えようと思う人がいない…というか、積極的に買い換えようとする人にはもう一回りしてしまったからなんじゃないか、と思うのですが。 こんなテロップを入れたからって、テレビを買い換えようと思うより、「嫌がらせか?」とか「邪魔」とか「鬱陶しい」とか思うだけなんじゃないか、と。
 それに、「画面の下部」にスーパーを入れたら、字幕が読めなくなるのでは。 字幕放送の字幕ってたいてい画面の下に出ますし、ニュースの字幕なんかもそうですよね。 他の場所に字幕を出すという事は、画面の構図にも影響を与えかねない訳ですが、このスーパーに合わせて画面作りまで変えてしまうつもりなんでしょうか。 番組の制作会社とかは何とも思わないのだろうか、とも思うのですが、放送局との力関係でどうしようもないのかも。 アニメファンがちょっと苦情を言ったぐらいでは止めそうもないですしねえ…大河ドラマを見ている人から大量に苦情が来れば考え直すかもしれませんが。
 それにしても、こんな「作品」を破壊するようなまねをして「文化」も何もないもんです。 広告主の顔色は気にしても、番組の制作者や視聴者の事はどうでもよさそうですし。 なんか、ますますテレビ離れが進むようにも思うのですが、本当にこんな事をやる気なんでしょうかね。 モノクロテレビでカラー放送を見ていた頃とは、文字通り時代が違うのに、テレビ関係者の頭の中はその頃から全然進んでいないように思えてなりません。

2008/04/19

 ADSLの接続が不安定になってしまいました。その2。
 2008/02/08付で書いたのと同じ、下記のような現象がまた発生してしまいました。

 で、前回と同様に、壁のモジュラジャックとADSLモデムとを直結し、ADSLモデムの電源プラグを抜き差しして再起動させてみました。 ですが、前回はそれで一発で安定したのですが、今回はなかなか安定してくれず、現象が繰り返されました。 あいにくと、問い合わせ先であるhi-hoインフォメーションデスクの営業時間は終わっていましたので、仕方なくそのまましばらく(1時間程度)様子を見ていましたら、リンク速度は4,500kbps程度と低いものの、一応切断が繰り返される事は無くなりました。 そのまま、また30分程様子を見ていましたが、現象が再発する事はありませんでしたので、電話線の接続を元に戻してADSLモデムを再起動しました。
 今度は、リンク速度は9,280kbps・線路損失37dBとなりました。そのまま1〜2時間様子を見ていましたが、今の所は安定しています。 この感じですと、原因は機器や回線にあるのではなくて、どこかから妙なノイズが一時的に混入していたのではないか、という気がします。 何にしても、安定してくれてやれやれといった所です。

2008/04/23

 自民党・民主党がインターネットの情報規制を行なおうとしているそうです。その4。
 MIAU等が共同声明なるものを出したそうですので、併せてまた関連記事のメモ。

 で、相変わらずマスコミはこの件に関して殆ど報道していないようですね。 これもどこかで書かれていた事ですが、今や既存のマスメディアもネット上にサイトを開設して情報発信を行なっているのに、無視していて良いのかと。 新聞やテレビで言う分には問題ないのに、同じ情報をサイトに載せた途端問題になる、等というバカバカしい事が起こりかねないのですが…気付いていて黙っているのか、それとも気付いてさえいないのかは判りませんが、何も言わない以上はどちらでも同じです。
 (追記)
 上記の、ヤフーやマイクロソフト等が「法案」に反対声明を出した事は、あちこちの新聞でも記事になっているみたいです。 “Google ニュース検索”にあるだけでも、産経、朝日、毎日、日経が取り上げています。 一方、MIAU等が出した共同声明については、ネット上のニュースサイトのみ。その差は歴然としています。
 まあ、知名度一つ取ってみても、ヤフーやマイクロソフト等の企業と、最近出来たばかりのユーザー団体であるMIAUとには大きな差があるでしょうが、この取り上げ方の違いは何とも…。 この差を埋めるには、まだまだ長い時間が掛かりそうです。

2008/04/25

 自民党・民主党がインターネットの情報規制を行なおうとしているそうです。その5。
 「法案」が提出されると思われる時期が近づいてきたせいか、それなりに報道も増えてきたような気がしないでもないかもないかも。 でも、テレビのニュースでは未だに見た事が無いなあ…

 という訳で、「法案」の提出が近づいてきたのに合わせてか、色々と動きが活発になってきました。

2008/04/28

 日本ユニセフ協会が児童ポルノ違法化を訴えるキャンペーンを始めたそうです。その8。
 もう10日程前の話になりますが、日本ユニセフ協会が、例のキャンペーンの署名を提出したらしいのでまたメモ。

2008/05/02

 自民党・民主党がインターネットの情報規制を行なおうとしているそうです。その6。
 また記事メモ。

 ところで、今話題の某有毒ガス(敢えて名称は書きません)による自殺の話ですが、そのガスの発生のさせ方を有害情報として削除しようという動きがあるみたいです。 ただ、マスメディアの報道の仕方にも問題があると思うのですが、そちらについてはあまり言われていないような。 ガスの名前を始め、「ネットに詳しい方法が」とか、「ネットに簡単な自殺の方法として紹介」とか、マスメディアが散々報道したから、それでネットに情報がある事を知った人が増えて、連鎖的に自殺が続発しているんじゃなかろうかと。
 ちなみに、自殺報道については、かの世界保健機構(WHO)が「自殺事例報道に関するガイドライン」を出していまして(原文はこれ(PDF)かな?)、そこには「避けるべきこと」として「使用した自殺手段の詳細を報じない」(“Detailed descriptions of the method used and how the method was procured should be avoided.”)というのがあります。 マスメディアがこのガイドラインに従っていれば、今回のガス自殺や、少し前の練炭自殺等も、連鎖自殺の幾ばくかは防ぐ事が出来たのではないか、という気がしてなりません。
 こういうガイドラインさえロクに守る事が出来ないマスメディアの方にこそ、もっと厳しい規制が必要なのではないかと思うのですが…いかんいかん、そういう考え方が高じて今回のネット規制法案みたいなものを考え出してしまうんでしょうね。 とりあえず、マスメディアはもっと報道の仕方を考えろ、という事です。頭悪すぎ。

2008/05/04

 ATOK2008の体験版を使ってみました。
 普段使用している日本語入力システムは、富士通の「Japanist2003」というものです。 これの入力予測はとても便利で、キーの打鍵数が減ると同時に、打ち間違いも減らす事が出来ます。 国語辞典等の複数の辞書とも連携していて、同音異義語の使い分けや、英単語の意味を調べるのにも重宝します。
 ただ、その名前が示す通り、2003年に発売されてからもう5年近くも経ちますが、その間、バグや脆弱性の修正が行なわれるのみで、バージョンアップが全然行なわれません。 幾つか改良して欲しい点もあるのですが、何かもう、全然やる気が無いのではないか、という気もします。
 という訳で、他の日本語入力システムも検討した方がいいのかな、と思っていたのですが、ちょうど「ATOK2008」の体験版が公開されているという事で、インストールして試してみました。
 体験版は、30日間の期間限定で、製品版の機能の殆どが使用できるようです。 ATOKにしたのは、一番有名だという事もありますが(私も以前は「一太郎」等を使っていましたのでATOKも使っていた事がありますし)、何より、「Japanist」の入力予測と同様の推測変換という機能があるからです。
 で、30日間の期限いっぱい使ってみたのですが、結論から言うと、「Japanist2003」の入力予測の方が使い勝手が良いという事になりました。
 この辺、両者の力の入れ方の違いによるのかもしれません。 「Japanist2003」では、入力予測は目玉機能として大きく扱われていますが、「ATOK2008」の推測変換はサイトのどこに載っているのかもよく判らないぐらい扱いが小さく、デフォルトで機能がオフにされているぐらいです。 また、変換時の候補の選択も、「Japanist2003」ではキーアサインを変えて通常の候補の選択と同様に出来るのに対し、「ATOK2008」ではキーアサインを変更できなくてカーソルキーを使わなければなりません。 つまり、通常の候補の選択はスペースバーや「変換」キーで出来るのに、推測変換の候補を選択するには手をホームポジションから離してカーソルキーを押さなければならない訳です。
 結局、「ATOK2008」の推測変換はある意味「おまけ」で、機能がシームレスに繋がっていない感じなのです。 それに、推測変換の候補の出方も、「Japanist2003」なら一回入力すれば出てくるような文字列が出てこなかったりで、推測候補の学習の仕方も今一つです。 これでは、「Japanist2003」の入力予測の代わりにはなりそうもありません。
 他にも、入力支援を有効にしていると、「だ・かーぽ」を変換して「ダ・カーポ」とそのままカタカナにしてほしいのに、何故か「ダ・カーボ」になってしまうとか、よく判らない動きをしたりします。 まあ、これは設定で入力支援を無効にしてしまえばいいのですが。
 後、キーボードで直接入力できる文字が異なるのも不思議です。 私は、ローマ字かな変換ではなく、かな入力でいつも入力しているのですが(昔、かな入力しかできないアドベンチャー・ゲームをやっていたせいで、ローマ字かな変換よりかな入力の方が早く打てるようになってしまったのです)、かな入力の状態でShiftキーを押しながら入力できる文字(Windowsマシンの日本語キーボードですと、通常はキーの右上に刻印されている文字)の種類が、「Japanist2003」とは異なっているのです。
 その一覧を日本語入力システム毎に記載したのが以下のテキストです。 「Japanist2003」で「画」「記」等の漢字が出ている所は、画数変換や記号入力等の特殊な単漢字変換を行なうキーです。
ATOK2008

ぬふぁぅぇぉゃゅょをほゑー
 たてぃすヵんなにらせ゛「
  ちとしゎきくまのりれヶ」
   っさそゐこみも、。・ろ

Japanist2003

ぬふぁぅぇぉゃゅょを£々¬
 たてぃす画んなにら『¢「
  ちとしは記区まのり』部」
   っさそひこみも、。・U

Microsoft IME Standard 2002 ver.8.1

ぬふぁぅぇぉゃゅょをほへー
 たてぃすかんなにらせ゛「
  ちとしはきくまのりれけ」
   っさそひこみも、。・ろ

Microsoft Natural Input 2002 ver.8.1

ぬふぁぅぇぉゃゅょをほへー
 たてぃすかんなにらせ゛「
  ちとしはきくまのりれけ」
   っさそひこみも、。・ろ
 「ATOK2008」では、「『」や「』」が入力できない代わりに、「ヵ」や「ゎ」等が入力できたりします。 こういう、直接入力できる文字というのは、キーボードのドライバで決まっているのかと思っていたのですが、日本語入力システムによる違いというのもあったのですね。 個人的には、「『」と「』」は結構よく使いますので、直接入力できるほうが嬉しいです(ちなみに、「ATOK2008」では「かっこ」を変換すると候補に出てきますので、それで入力していました)。
 それにしても、「ゎ」なんてどこに使うんでしょうか。 確かに、JISのコード表にもしっかり載っている文字ですので、入力できておかしい事はないのですが。
 とまあそんな訳で、結局「ATOK2008」は体験版の期限と同時に使うのを止めて「Japanist2003」に戻してしまいました。 推測変換の機能以外は、確かによく出来ていると思えますし、動作も「Japanist2003」より軽い感じがします。 「きょう」や「あした」を変換すると、実際の今日や明日の日付が候補に出てくる機能なんかもあって、なかなか便利です。 もちろん、普段使う時の変換効率も良くて、その辺りは流石という気がします。
 それでも、やはり「Japanist2003」の入力予測の便利さの方が上ですし、変換効率も決して「ATOK2008」に劣りません。 なので、まだしばらくは「Japanist2003」を使い続ける事になりそうです。 これがバージョンアップされて、改良して欲しい点が改良されれば、それが一番良いのですが…。

2008/05/06

 自民党・民主党がインターネットの情報規制を行なおうとしているそうです。その7。
 去る5月1日に、MIAUがシンポジウムを開催しました。 ネット上でもストリーミング中継されていたらしいのですが、残念ながら私は見ていませんでしたので、様子を伝える記事のメモ。

 さて、いよいよ「法案」が提出されるのではないか、と予想されていた連休明けです。鬼が出るか、蛇が出るか、といった所でしょうか。

2008/05/07

 日本ユニセフ協会が児童ポルノ違法化を訴えるキャンペーンを始めたそうです。その9。
 こちらの方も連休が明けてどうなりますやら。

 とにかく、「欧米並みに規制を」と言うのであれば、まず現行の「児童ポルノ禁止法」における「児童ポルノ」の定義も欧米に揃えるべきでしょう。 少なくとも、第二条の三については削除しても良いぐらいではないかと思います(確か民主党がそんな事を言っていたような…)。

2008/05/08

 NHKが「かぐや」のハイビジョン映像を公開しました。
 以前(2008/04/11付参照)、JAXAのサイトでDVD画質(720×480ドット)の映像が公開されましたが、今回NHKが公開したものは、1280×720ドット・2Mbpsという、前回より解像度は上がっていますがビットレートは下がっており、形式もストリーミングになっています。

 早速見てみましたが、さすがにThinkPad T61(Core2Duo T7500(2.2GHz)・メモリ2GB・チップセット内蔵GPU)では何の問題も無く、スムーズに再生できました。 Dimension8100(Pentium4(1.8GHz)・メモリ512MB・GeForce3)ですと、少しコマ落ちしてしまいます。 VAIOノート(PentiumIII(500MHz)・メモリ256MB・NeoMagic MagicMedia256AV)では…画面の横方向のピクセル数が足りませんので止めました(爆)。 ビットレートこそJAXA公開分と比べて低いですが、解像度が上がっている分、くっきりしているように見えます。
 とはいえ、フルハイビジョンの解像度どころか、地デジの解像度にも及ばないサイズというのは、いかにも中途半端です。 多分、現在「ハイビジョンテレビ」として出回っているテレビの解像度に合わせたのかもしれませんが…次は、フルハイビジョンの映像をそのまま公開してほしいものです。

 日本ユニセフ協会が児童ポルノ違法化を訴えるキャンペーンを始めたそうです。その10。
 まずは、前回(2008/05/07付参照)の訂正から。
 引用した、所謂「児童ポルノ禁止法」の第七条の条文は、平成16年(2004年)に改訂される前の古いものでした。 現行の条文は、以下の通りです。

児童買春、児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童の保護等に関する法律

 第七条 児童ポルノを提供した者は、三年以下の懲役又は三百万円以下の罰金に処する。電気通信回線を通じて第二条第三項各号のいずれかに掲げる児童の姿態を視覚により認識することができる方法により描写した情報を記録した電磁的記録その他の記録を提供した者も、同様とする。
   2 前項に掲げる行為の目的で、児童ポルノを製造し、所持し、運搬し、本邦に輸入し、又は本邦から輸出した者も、同項と同様とする。同項に掲げる行為の目的で、同項の電磁的記録を保管した者も、同様とする。
   3 前項に規定するもののほか、児童に第二条第三項各号のいずれかに掲げる姿態をとらせ、これを写真、電磁的記録に係る記録媒体その他の物に描写することにより、当該児童に係る児童ポルノを製造した者も、第一項と同様とする。
   4 児童ポルノを不特定若しくは多数の者に提供し、又は公然と陳列した者は、五年以下の懲役若しくは五百万円以下の罰金に処し、又はこれを併科する。電気通信回線を通じて第二条第三項各号のいずれかに掲げる児童の姿態を視覚により認識することができる方法により描写した情報を記録した電磁的記録その他の記録を不特定又は多数の者に提供した者も、同様とする。
   5 前項に掲げる行為の目的で、児童ポルノを製造し、所持し、運搬し、本邦に輸入し、又は本邦から輸出した者も、同項と同様とする。同項に掲げる行為の目的で、同項の電磁的記録を保管した者も、同様とする。
   6 第四項に掲げる行為の目的で、児童ポルノを外国に輸入し、又は外国から輸出した日本国民も、同項と同様とする。

 一番大きな違いは「3」ですかね。 他人への提供や、公然と陳列する事を目的にしなくても、単に「製造」しただけでも罪に問う、という訳です。
 以前に、「『単純所持』が違法化されたら、18歳未満の女性と結婚して『夜の営み』を撮影して持っているだけで違法になる」みたいな事を書きましたが、現行では、撮影した時点で既に違法という事ですね。 もちろん、それで直ちに逮捕されるかというと、速度違反で必ず切符を切られる訳ではないように、大抵はそんな事はないのでしょうが、それでもやはりこれは何かバカバカしいというか、「そんな事まで違法化していったい何を(もしくは誰を)守るというのか?」という気になるのは同じです。
 さて、連休が明けましたが、さすがに明けていきなり大きな動きがある訳ではなかったようで、今のところ「法案」が提出されたとかいう事はないみたいです。

2008/05/09

 「暁斎漫画展」に行ってきました。
 京都国際マンガミュージアムで開催されている、「暁斎漫画展」に行ってきました。
 河鍋暁斎(かわなべ・きょうさい)と言えば、「地獄少女」のアバンタイトルに作品が使われていた事で知られていまして(<そんな事で知っているのはお前だけだろ、というツッコミは無しの方向で)、かの有名な狩野派の絵師でありながら、現代のマンガに通じるような作品も多数遺しています。
 今回、京都国際マンガミュージアムでは、「暁斎の漫画家としての顔にスポットをあて」(上記漫画展のページより)て、木版画や肉筆画・書籍・立体造形物等を展示しています。 一方、京都国立博物館では、暁斎の絵師としての側面にスポットを当てた特別展が開催されています
 開催期間は11日の日曜日までですが、週末は天気が悪そうですし、研究員の方が解説してくれる「ギャラリートーク」の最終日という事もありまして行ってきました。 午後1時半からの「ギャラリートーク」に合わせて到着、展示会場内で10分程作品を見ていると、「ギャラリートーク」が始まりました。 研究員の方について歩きながら、作品についての解説を聞いていくという形式でしたが、先に聞いておいて正解でした。 作品を見る時のポイントが判り易く、理解度が深まる感じです。 展示されている作品も、「芸術は爆発だ!」みたいなものや風刺漫画、リアルな動物のスケッチ等、暁斎の作品の多彩さが窺えるもので面白かったです。
 難点を言えば、照明が少し暗かった事でしょうか。作品に書かれている文字が読み難い事がしばしば。 もっとも、旧仮名遣いの上に達筆な為、照明が充分な明るさであっても読めなかったものが大部分でしょうけど(爆)。

2008/05/10

 京都国立博物館の暁斎特別展覧会に行ってきました。
 という訳でどんな訳で、昨日に続いて、京都国立博物館で開催されている「特別展覧会/没後120年記念 絵画の冒険者 暁斎 Kyosai−近代へ架ける橋−」へ行ってきました。 昨日の「暁斎漫画展」に続いて行っていれば良かったのでしょうが、そもそもこの特別展が開催されているのを知ったのが「暁斎漫画展」の会場だった事、京都国立博物館への行き方が判らなかった事、そして何より昨日は「暁斎漫画展」だけで疲れてしまっていた事(爆)等があり、日を改めて行く事となりました。
 で、行ってみて驚いたのが人の多さです。 平日にも関わらず、多数の人が来場されていて、場所によっては「渋滞」が起きてしまっているぐらいで、空いていた昨日の「暁斎漫画展」とはえらい違いでした。 これには、展示されていた作品が細密画のような細かいものが多かった(サイトにもある「地獄極楽めぐり図」等)ので、じっくり見ようと思うと時間が掛かるという事もありますが、展示方法にも少し問題があるようにも思いました。
 上記のように、細部まで描き込まれた作品(個人的に、森薫氏の「エマ」を連想してしまいました)を展示しているにも関わらず、ショーケースのガラスと作品との距離が割りと開いていて見にくい場合が少なからずありました(オペラグラスのような双眼鏡や望遠鏡を使っている人もいました)。
 何より問題だと思ったのは、ショーケースのガラスに貼り付けられている作品の説明書きが邪魔になって、作品全体を見る事ができる角度が限られてしまっていた事です。 作品の説明書きは、ショーケースのガラスの、ちょうど目の高さ付近に貼り付けられていて、当然それ越しでは作品は見れません。 もちろん、作品を正面から見るのであれば問題無い位置に貼られているのですが、斜め方向からは見れないのです。 観覧者は、基本的に順路に沿って作品の前を横切る形で順番に見ていくので、説明書きで遮られている斜めの位置にいる間は作品を見れず、正面にいる時にやっと見る事ができるという状態になります。 当然、観覧者が作品の正面に滞留する時間が長くなり、「渋滞」が起き易くなるという訳です。
 この辺、説明書きを貼る位置を工夫してどの角度からでも作品全体を見る事ができるようにするとか、もう少し考えてほしかったと思います。 まあ、この週末で展覧会も終わりですので、今更言ってもどうしようもない事ではあるのですが…。
 肝心の展覧会の中身の方なのですが、これが「暁斎漫画展」の方とはまた異なり、絵師としての力量がよく判る素晴らしいものだったと思います。 特に印象に残ったのは、「枯木寒鴉図」という作品で、その名の通り、一羽の鴉が枯木に留まっているというだけの単純な構成の作品なのですが、その鴉が、何というか、凄く「いい」のです。 大きく膨らませた胸と、ピンと伸ばした尾羽根が実に格好よくて、「孤高の戦士」みたいな感じなんですね。 同様のモチーフの作品は、他にも二、三ありましたが、この作品の鴉はダントツに「いい」のです。
 もう一つ印象に残ったのは、「ひな祭り図」という作品です。 絵の中に、更にひな祭りを描いた絵が描かれているという構成なのですが、天から白酒を持って降りてくる天女(菩薩だったかも)だけが、その「絵の中の絵」の「外」に描かれているんですね。 他の「登場人物」が、その「絵の中の絵」の「中」、即ち「世界の内側」に存在しているのに対して、その天女だけが、言わば「世界の外側」に存在しているという、何かメタな感じが実に面白くて、どういう意味があるんだろうと考え込んでしまいました。
 他にも、「地獄少女」のアバンタイトルに使われていたようなおどろおどろしい作品とか、明治の文明開化を描いた作品とか、春画とかもあったりして、実に幅広い作品を遺しているものだと感心しました。

 日本ユニセフ協会が児童ポルノ違法化を訴えるキャンペーンを始めたそうです。その11。
 今回は一つだけ。

2008/05/11

 自民党・民主党がインターネットの情報規制を行なおうとしているそうです。その8。
 児童ポルノ関係の話と同じく、こちらも連休が明けても特にまだ大きな動きは無いようです。

 眠いのでコメントは無し(爆)。まあ、記事に付けられている多くのコメントでだいたい代弁されてしまっていますし。

 文化庁が私的録音録画補償金の対象機器を増やす案を出したそうです。
 そういえばこちらの問題もありましたね。とりあえず「ダビング10」は予定通りには始まらないみたいですが。私には今のところ関係無いですけど。対応機器持ってないし。 この調子で、地上波アナログ放送の停波も延期されませんかね。

 「補償金」については、ITmediaとかの記事で津田氏が言っているように、とにかく明細を出してほしいです。 私がDVDに保存するのは殆どがアニメ作品ですが、アニメの制作者に「補償金」は還元されているんでしょうかね。
 そもそも、「補償金」というのは、いったい何を「補償」しているのかよく判りません。 無料で放映されている作品を、単にタイムシフト視聴する為だけにHDDレコーダーに録画したり、HDDがいっぱいになったからDVDに保存したりするだけで、著作権者のどんな利益が損失しているのでしょう?  それらの行為をしなかったらDVDソフトを購入する、という訳でもないんですけどね。
 後、「デジタルだからコピーしても劣化しない」と言うのも、いい加減やめてほしいものです。 デジタル放送でも、ストリームをそのまま録画するのでない限りは録画する時に圧縮されるので、必ず劣化するのですから。
 それから、読売新聞はもう廃刊処分にした方がいいかもしれませんね。 「公平」という言葉をどこかに置き忘れているみたいですから。

2008/05/12

 自民党・民主党がインターネットの情報規制を行なおうとしているそうです。その9。
 結局、連休明けの週には大きな動きはありませんでした。 国会が、道路財源とかの問題で紛糾している(のかどうか今一つよく判らないのですが)せいか知りませんが、それでも着々と話は進んでいるような感じです。

2008/05/13

 日本ユニセフ協会が児童ポルノ違法化を訴えるキャンペーンを始めたそうです。その12。
 明日(5月14日)の「クローズアップ現代」(NHK総合・19:30〜/BS2・20:34〜)で、児童ポルノの話題を取り上げるようです。

 (追記) 14日の放映は、中国で発生した大地震の話題に差し替えられました。 児童ポルノの話題は、後日改めて放映されるようです。
 (さらに追記) 上記奥村弁護士のブログにも追記がありまして、取材を断ったのは番組の趣旨に賛同できなかったからではなく、「被害の調査みたいなこと」だったからのようです。
 でも、本来(法律に書いてある通り)なら警察か児童相談所がやっていてしかるべき事をやっていない、という事のようで。 現行の「児童ポルノ禁止法」が、いかに「児童の保護」から離れた所で運用されているのかがよく判るような気がします。
 それにしても、「被害の調査みたいなこと」って何なんでしょうね。 「児童ポルノによってこんな酷い被害の事例が!」みたいな、ワイドショーででもやるみたいな内容にするつもりなんでしょうか。

2008/05/16

 自民党・民主党がインターネットの情報規制を行なおうとしているそうです。その10。
 連休が明けて一週間ぐらい経ちましたが、今のところ特に大きな動きは無いようです。 が、やっぱりそれなりに動いてはいるようで。

 ちなみに、規制推進側の方達が錦の御旗のごとく掲げている「内閣府の世論調査」は、以前(2008/04/09付参照)にも紹介しましたが、「有害情報に関する特別世論調査」というのが正式名称のようです。 「有害情報に関する特別世論調査」でググると色々と出てきますが、同じ調査を、匿名・非対面形式で行なったらどうなるか見てみたいものです(こんなんとかありますけど(笑)。内閣府の発表したものとは大幅に違う結果となっておりますが、はたして信用できるのはどちらでしょう?)。
 というか、過去(と言っても僅か2年半前の2005年9月。今回の調査のちょうど2年前)に複数回、それも今回と同じ内閣府が委託した世論調査のデータを捏造した前科がある会社の調査って信用できるんでしょうかね?  内閣府も、そんな会社を未だに使い続けているっていうのも何だか…(4ヶ月の指名停止処分にしたそうです。ずいぶん軽い処置のような気がするのですが、そんなものなんでしょうか。ちなみに、所属する社団法人日本マーケティング・リサーチ協会からは「無期限資格停止」の処分を受けています)。 もちろん、かつて捏造をしていたからといって今回の調査も捏造している、という事にはなりませんが、少なくとも信用は落ちるでしょう。 これについても、高市議員がどう考えているのか、是非伺いたいものです。

2008/05/17

 日本ユニセフ協会が児童ポルノ違法化を訴えるキャンペーンを始めたそうです。その13。
 与党の改定案(やっぱり「改正」とは言いたくない)が発表されたようで、多くのマスコミでも報道されました。

2008/05/21

 日本ユニセフ協会が児童ポルノ違法化を訴えるキャンペーンを始めたそうです。その14。
 延期されていました「クローズアップ現代」の児童ポルノに関する放送は、今日に決まったようです。さて、どんな内容になりますやら。

2008/05/22

 日本ユニセフ協会が児童ポルノ違法化を訴えるキャンペーンを始めたそうです。その15。
 という訳でどんな訳で、5月21日放映のNHK「クローズアップ現代」No.2584「氾濫(はんらん)する児童ポルノ規制をどうする」を見ました。
 結論から言いますと、「思っていたよりはマシ」程度な内容ではあったのではないか、と思います。
 アメリカでの規制について、FBIのおとり捜査を取り上げていましたが、それによって冤罪事件が発生している事にも触れていました。 また、与党案の「性的な好奇心を満たす目的で」という文言について、それをどのように判断するのかの基準等を示さないとまた議論が平行線のままになる、という指摘もされていました。 何より、被害児童のケアや、そもそも児童虐待の事実を明らかにするのも難しいのに、そういう技術を持った人の育成やケアの体制づくり等が日本では遅れている、という指摘があったのは良かったと思います(でも、それは本来「単純所持」を違法化するかどうかとは別個に考えなければならない問題なので、問題のすり替えというか、論点ずらしのような気もしますが)。
 一方で、「児童ポルノが『インターネット上で』氾濫している」という事をやたらと強調していたり、「幼い子供」等の表現を用いていたりして、「児童ポルノ」というものに対するイメージが相変わらず狭く捉えられているという印象を受ける言葉遣いになっていたようにも思います。 あれでは、宮沢りえさんの「Santa Fe」も「児童ポルノ」に当てはまるのだと思う人は(法律での定義を知らなければ)まずいないでしょうね。
 それに、ゲストの岩城正光弁護士も、「児童ポルノと性犯罪との関係は証明されていない」と言いつつ、「自分の担当した事件の経験ではかなり密接な関係があると思っている」とコメントしたりしてました。 そんな、個人的な印象を一般論に置き換えるようなコメントをされても困るんですが。 その上、こういう発言って、児童虐待の最大の加害者が被害者の身内である、という事実から目を逸らしているようにしか思えないんですよね。 実際、番組の冒頭で紹介されていた、児童虐待を受けたという女性の手記でも、加害者は父親や叔父だった訳ですし。 その辺に言及せずに、児童ポルノを持っている人は皆性犯罪者の予備軍であるかのように言うのは、あまりにも印象操作が過ぎるのではないかと思います。
 冤罪についても、岩城弁護士が、日本ではアメリカと違っておとり捜査が認められていない、というふうにコメントしていましたが、「SPA!」の記事で言及されていたように、日本では「逮捕」の重みが欧米とは比較にならないほど重いという事や、痴漢冤罪事件を見れば判るように、一度「逮捕」されたら社会的地位の回復には多大な努力が必要になる事等は触れず終いでした。 児童の人権を守る為には必要なリスクだと岩城弁護士は考えているかのような話し振りでしたが、逮捕されて職も家族も失った末に冤罪だったと判った人の人権についても考慮してほしいものです。 「もし冤罪事件が起きたらその時は闘わなければならない」とか言っていましたが、殆どの一般庶民にとっては、それは人生を賭けた闘いになるんじゃないのかと。
 また、日本で単純所持が禁止されていない事をもって、まるで日本が児童ポルノの一大消費国であるかのように言われていましたが、それも何ら根拠が示されず、「〜と言われている」とか「〜と海外から指摘されている」とか言うだけなのもどうかと思いました。 番組内では、主にロシアのサイトから児童ポルノを大量に収集しているという男性が登場していましたが、じゃあ、そういう人がどのくらいいるのかとかは全く触れられていませんでしたし。
 岩城弁護士は、「供給側を取り締まるだけではザル法になってしまう」と言っていましたが、それは、法律がザルなんじゃなくて、運用が(人手不足等の理由で)追いついていないだけなんじゃないかと。 番組内では、インターネット・ホットラインセンターで違法な児童ポルノサイトを監視し、見つけたらISPにサイトを閉鎖する等の処置を採るように連絡している様子が出てきましたが、それがイタチごっこになっているという話になっていました。 そういうのは、もっと取り締まりの強化や体制の充実が必要な話で「単純所持」を違法化する理由にはなりませんし、海外のサイトについても同様でしょう。 それに、需要を抑えるのであれば「単純所持」ではなく、民主党案のような「購入」や「譲り受け」の違法化でいいのではないかと思うのですが、その点の指摘もありません。 だいたい、供給側でさえ満足に取り締まれない現状で、需要側の取り締まりにまで人員を割いたらどうなるかという問題もあるのですが、その点にも触れませんでした。
 何より、法律の条文における「児童ポルノ」の定義に問題がある、という指摘がされなかったのが一番残念な所です。 あの定義をもっと厳密なものに直せば、単純所持の違法化に関する問題の半分は無くなるような気がするのですが。
 という訳で、点数を付けるとすれば50点という所でしょうか。「不可」ですね。 ネット上や「SPA!」の記事等で指摘されている「単純所持」違法化の問題点の多くに触れなかったりぼかしてしまっていたという事で、とても「可」はあげられないと思います。
 「単純所持」を違法化する、というのは、結局は、「児童ポルノ」は悪いものだ、という意識を人々により明確に持たせる、という効果を期待してのものだと思うんですよね。 実際問題として、「児童ポルノ」を持っている人を根こそぎ取り締まる事なんて物理的に不可能なんですから、それで需要を根絶するなんて元々無理な話です。 「単純所持」を条例で禁止した奈良県でも、「SPA!」の記事で県警がその運用の難しさを語っています。 だから、実質的に性犯罪者を取り締まる為というより、啓蒙の意味合いが強い法規制だと思うのです。
 もちろん、それはそれで良いのですが、番組では、「児童の性的搾取は許せない」「それで金儲けをするのも許せない」という文脈の中で「単純所持」を取り上げていましたので、「単純所持」を違法化すれば児童を性的搾取から守れる、みたいな流れになってしまっていて、「それは何か違うだろう」という違和感が拭えませんでした。 本当に児童を性的搾取から守りたいのであれば、現行法でも可能な事はもっとある筈だと思うのですが(上記のインターネット・ホットラインセンターの話とか)、その辺りの話もスルーしていては、公共放送の番組としては失格なのではなかろうか、と思います。
 (追記) 奥村弁護士から、早速「児童ポルノのおとり捜査やってますよ」というツッコミが入ってます。 「買い受け捜査」と言って、要するに違法に販売されているものを警察が身分を隠して購入し、それが本当に違法な物だったら販売者を逮捕するというやり方を指すそうです。 これはますます、今回の「クローズアップ現代」の内容が怪しくなってきました。40点に減点ですな。

2008/05/24

 自民党・民主党がインターネットの情報規制を行なおうとしているそうです。その11。
 自民党・民主党の両方から、ほぼ時を同じくして「法案」(民主の方は「骨子」)が発表されました。

2008/05/25

 自民党・民主党がインターネットの情報規制を行なおうとしているそうです。その12。
 当地では、只今大雨洪水警報が絶賛発令中なのですが、先日発表された自民党案にも警戒警報を出した方がいいんじゃないかという話で。

2008/05/30

 自民党・民主党がインターネットの情報規制を行なおうとしているそうです。その13。
 ようやく新聞が重い腰を上げたようです。

2008/06/03

 自民党・民主党がインターネットの情報規制を行なおうとしているそうです。その14。
 どうやら、国の関与は最小限で済みそうなんですが、いったん法律が出来てしまうと、将来、内容を拡大していくのは法律を新しく作るより容易になってしまうように思えて、成立そのものを許してしまうのが本当にいいのかどうか、少し疑問です。

2008/06/10

 自民党・民主党がインターネットの情報規制を行なおうとしているそうです。その15。
 先週、所謂「青少年ネット規制法案」が衆議院を通過しましたが、それに前後して、懸念を表明する意見が色々と発表されているようです。

2008/06/12

 自民党・民主党がインターネットの情報規制を行なおうとしているそうです。その16。
 衆議院で可決されたのが6日午後でしたから、参議院では5日、「営業日」にすれば3日(可決されたのは午前だったそうなので、実質2日ちょっと)で可決・成立ですか。

2008/06/13

 日本ユニセフ協会が児童ポルノ違法化を訴えるキャンペーンを始めたそうです。その16。
 しばらく動きが見えなかったこちらの問題でも、ついに法案が衆議院に提出されたそうです。

2008/06/19

 「映画はタイムシフト目的の録画であっても、製作者へのフィードバックが必要」なんだそうです。
 ITmediaの記事によりますと、「日本映像ソフト協会」という所が、こんな声明を発表したそうです。

 私には、正直言って、上記の文書で彼らが何を言いたいのかよく判りません。
 「放送からの録画のうち、特にアニメーション番組に関しては、その多くは放送事業者ではない者によって製作されていますが、製作者は、放送そのものによっては製作資金を回収することはできません。」とありますが、それは制作費の多くを、放送局や広告代理店等が「中抜き」した結果、製作者へ渡る分が少なくなってしまっている事が原因なのではないのでしょうか。 以前公開されていた資料によれば、始めは5千万円程ある制作費が、どんどん「中抜き」されていき、制作プロダクションに渡る時には1千万以下になっているという事でした。 そりゃ、こんな事が行なわれていれば、DVDソフトを売って製作費を回収するというビジネスモデルにせざるを得ないのではないのでしょうか。 そこを無視して、「放送を録画したから金払え」と視聴者に迫るのは、何か筋が違うような。
 更に、映画に関する記述については、もっと意味不明です。
 「パッケージ商品発売後に行われる放送からの私的録画といえども、映画の著作物の経済的価値を本来的態様において享受する行為であり、そのような私的録画からは、直接的な売上げ減の発生の有無にかかわらず、映画製作者に対するフィードバックが必要である」とありますが、そもそも、放送波に乗せる時点で、放映権料のような形で製作者には対価が支払われている筈です。 その対価は、番組のスポンサーが払っており、それはそのスポンサー企業の製品価格に転嫁されて、最終的には消費者が支払う形になっている──これが、無料の民間放送(民放)のビジネスモデルなのではなかったのでしょうか。
 なのに、それをタイムシフト目的で録画しただけで、更に製作者に金を払わなければならない、という理屈がサッパリ理解できません。 そんな事を言うのであれば、もう無料放送では映画を放送しなければいいじゃん、と思うのですが。
 もしくは、タイムシフト目的の録画すら「映画製作者に何らのフィードバックのないままに行われることは正当ではありません」と考えているのであれば、放送の時点で「コピー不可」にしてしまって、録画すら出来ない形で放送してしまうとかすればいいんです。 以前に、どこぞのテレビ関係者か誰かが「テレビは生で見るものだ」みたいな事を言った、という話があったと思いますが、この「日本映像ソフト協会」も同じように考えているみたいですから、もうそうしてしまえばいい。 「生で見る」という事は、視聴者に対して、特定の時間(CM飛ばしが出来ないので録画したものを見るよりたいていは長い時間)を決まった時刻に費やせ、という事ですから、タイムシフト視聴するより多くのコストを払え、という事なんですよね。 録画したら金を払え、というのは、そのコストの「差分」を払え、と言っているようなものでしょう。 そこまでして自分達のコンテンツに「コストを払ってもらう価値がある」と言うのであれば、やってみればいいのです。
 まあ、結果どうなるかは知りませんけどね。 本当に、小寺氏が書いているように、一度「ちゃぶ台」をひっくり返してしまうべきなのかもしれません。
 今頃になってこんな声明を発表したのは、JEITAのアンケートで「録画しそびれたことが、すぐにパッケージ商品の購買動機につながっているわけではないことがうかがえる」等と言われてしまったからだろうと思います。 殊更に、『放送からの私的録画による何らかの「逸失利益」は生じている』だの、「必ずしも直接的な売上げ減が生じているかどうかが重要なのではありません」だのと書いているのがその証拠です。
 しかし、「逸失利益」なるものがあるとして、それが「売り上げ減」のような明確な「数値」として表れないのであれば、「正当」な「補償金」の額はどうやって決めるんでしょうね。不思議です。 私には、彼らの言い分は「ヤクザの言いがかり」以上のものには思えないのですが、気のせいでしょうか。
 話は変わるのですが、地デジ関係でこんな記事がありました。 「ケーブルテレビショー2008」で八木アンテナが展示しているものらしいのですが、地デジの放送をアナログ変換して、従来のアナログテレビで見る事ができるようにするものだそうです。 NHK教育のようなマルチチャンネルは見れなくなりそうですが、外付けの地デジチューナーを付けなくてよくて、今までと同じ操作で地デジを見れるというのが大きいですね。 集合住宅等では、これを設置すれば、入居者は地デジチューナー等を買い足す必要もなく、今使っているテレビを今使っているようにそのまま使える訳で。 アナログチューナーしか付いていないVTRやHDDレコーダーなんかもそのまま使えますしね。 地デジチューナーをばらまくより、これを設置するのに補助を付けるとかの方が、よほど気が利いているかもしれません(一戸建てに住んでいる場合は…どうしましょうか)。

2008/06/23

 へ〜んだ〜 きみのちょうしが わ〜るい〜。STB編 また×31。
 CATVのSTB・TZ-DCH500で、少し予想外の事がありました。
 プロ野球中継の延長に伴う後続番組の時間変更に、録画予約が追随しない、という現象です。 というか、そもそも、EPG自体に、プロ野球中継の延長に伴う変更が反映されません。
 と言っても、地上波やBSではなく、CATVでの話です。
 TZ-DCH500は、地上デジタル放送・BSデジタル放送・CATV放送のデジタル3波対応のSTBですが、その内、地デジとBSのEPGに関しては、通常、ほぼリアルタイムで更新され、プロ野球中継の延長等にも追随します。 録画予約も、「番組予約」で登録されているものについては、それに合わせて追随します(設定で追随しないようにもできますが)。
 しかし、一昨日(21日)の夜にCATVの「G+」で放映されたプロ野球中継の延長には、これらが全く機能していませんでした。 私は、同日の深夜に放映される「MotoGP」のイギリスGP予選の放送を録画予約していました。 ただし、他局で放映されていた別の番組を見終わってから、「G+」の視聴に切り替えたのです。 その別の番組と、「MotoGP」との放映は、5分間重なっていましたので、切り替えた時は既に「MotoGP」の放映が始まっている筈でした(RD-XS43のタイムスリップ(所謂「追っかけ再生」)で頭から観ればいいと思っていましたので)。
 しかし、切り替えた時は、まだ「MotoGP」の前の番組(サッカー)が流れていたのです。
 これは、通常ならおかしな話です。 放送時間が後にずれたのであれば、そもそもSTBの動作は始まらない筈だからです。 普通にSTBが録画予約の動作を始めているという事は、録画予約が正しく追随していないか、あるいは、そもそものEPGのデータ自体が追随していないかです。
 で、仕方がないので、RD-XS43の録画終了時刻を1時間遅らせてサッカーの放送が何時終わるのかと観ていましたら、丁度1時間遅れで終了し、目当ての「MotoGP」の放送が始まりました。 尚、STBで予定通りの時刻に録画予約が終了してからすぐに「G+」のEPGを見たのですが、やはり放映時間の変更が反映されていませんでした。
 今回は、リアルタイムで観ようと起きていたのが幸いしましたが、もし録画予約に任せて寝てしまっていたら、翌朝は延々サッカーが録画されたものを観なければならない所でした。
 実は、以前にそのような経験をした事はありました。 やはり、同じ「G+」で同じ「MotoGP」の予選の放送を録画した時です。 数戦前のだったと思いますが、その時は、リアルタイムで観ずに寝てしまい、翌日に録画を観たのです。 一応、寝る前に「G+」のEPGを見て放映時間には変更が無い事を確認していたのですが、録画を観ると、お尻の方が切れてしまっていました。 もしかしてやはり変更があったのかと、録画予約の履歴を確認したのですが、変更を示すような記録は無く、予定通りの時刻に実行されていたようでした。 その時は、結局よく判らないまま放っておいたのですが、今考えてみれば、EPGが放映時間の変更に追随していなかったという訳です。
 これが、「G+」だけの事なのか、それともCATV放送のチャンネル全ての事なのかは判りません。 何せ、スポーツ中継の延長や臨時番組等で放映時間の変更がよくある地上波等と異なり、CATV放送の専門チャンネルでは、放送当日に放送時間が事前のプログラムから変更になる、という事自体が殆どありません。 少なくとも、私が普段視聴しているチャンネルでそのような事があるのは、プロ野球中継がある「G+」だけです。
 という訳で、STBをデジタル対応のTZ-DCH500に変えてから数年経ちますが、EPGが信用できない場合もある、という事に今回初めて気が付いた、というお話でした。 まあ、気が付かないままよりはいいですが…。 でも、今後「G+」については、アナログ放送と同様に、プロ野球中継の終了予定時刻にちゃんと放送が終わるかどうか、あるいは後続の番組が遅れていないか、遅れていれば何分遅れなのか等を、いちいち確認しないといけない訳で、面倒ではあります。 EPGがきちんと追随して変更されれば、プロ野球中継の終了後から予約している番組が始まる予定の時刻の間なら、何時見ても変更後の放送時間を確認する事が出来ますので便利なのですが(というか、デジタル放送で唯一「便利」になったのが、このリアルタイムに追随するEPGなのに…)。

2008/07/21

 へ〜んだ〜 きみのちょうしが わ〜るい〜。STB編 また×32。
 CATVのSTB・TZ-DCH500で、また「予約の警告」が出ました。 2007/02/10、2007/02/12,2007/04/01、2007/06/01、2007/07/27、2007/09/11、2007/10/03、2007/11/15、2007/11/21、2007/11/28、2008/01/06、2008/01/10、2008/02/13、2008/02/21、2008/02/26、2008/03/29付で出たものと同じ「途中中断が発生しました」というものです。 予約していた番組は、2008/07/19深夜(正確には2008/07/20未明)の地デジのNHK教育の「サイエンスZERO」です。 リアルタイムで観ていたのですが、今回も特におかしい所は無いみたいでした。
 前回から約4ヶ月ぶりという事で、随分と久し振りのような気がします。 しばらく出なかったので、もしかしたら直ったのかとも思っていましたが、どうもそうではなかったようで。
 以前、BS2で午前0時から始まる番組でよく出ていた事がありましたが、今回も、午前0時から始まる番組です。 この辺りに何かあるのかもしれませんが…。
 ちなみに、STBのステータスは、「0030-0040」「00F00-00000」「00000-d8000」となっています。 以前確認した時(2007/11/15付)には、最初の数字が「0050-1030」となっていましたので、少し変わっています。 この5月に放送波ダウンロードで中身が更新されたようなのですが、その為かもしれません。 まあ、このステータスの数字がどういう意味なのかは、サッパリ判らないのですが(爆)
 ただ、以前に比べて、電源を入れてからまともに操作できるようになるまでの時間が、かなり短縮されているようです。 それでも、時々操作を受け付けなくなる事があったりしますが。 特に、地デジのNHKにチャンネルを切り替えた直後に起きやすいように見えます。 何か処理が重くなるようなデータでも送っているんでしょうかね。
 また、連続している2つの録画予約が切り替わる時に、映像・音声が止まってフリーズしてしまうという現象も発生しました。 予約していた番組は、2008/07/20深夜(正確には2008/07/21未明)の、地デジの関西テレビの「F1ドイツGP」と、サンテレビの「BLASSREITER」です。
 「F1ドイツGP」が終わってサンテレビに切り替わると、「予約を開始します」というメッセージが出ましたが映像が出なくて画面が真っ黒な状態になってしまったので嫌な予感がしたのですが、数秒で映像が出たので安心したのも束の間、また数秒で映像・音声が止まってしまいました。 仕方がないので、リセットボタンを押して何とか番組を観る事は出来ました。 「BLASSREITER」の終了後に録画予約の履歴を見ると、上記と同様に「途中中断が発生しました」という「予約の警告」が出ていました。
 何というか、単にチャンネルを(それも同じ地デジで)切り替えるだけの事がまともに出来ない事があるなんて、無茶苦茶ヤバそうなんですが大丈夫なんでしょうか。 このTZ-DCH500だけが悪いのか、それとも他の地デジの製品もそうなのか…。

2008/07/27

 へ〜んだ〜 きみのちょうしが わ〜るい〜。iTunes編
 何時からなのか判らないのですが、iTunes(7.6、7.7共に)を終了するとCPU使用率が100%になったままになり、iTunesが終了してくれないという現象が発生するようになってしまいました。 以前は問題ありませんでしたので、iTunesをマイナーバージョンアップしてバグが出来てしまったのか、他の環境の問題なのかサッパリです。 ThinkPad T61、VAIOノート、Dimension8100と、家にあるPC全てで同様の現象になりますので、ハードウェアやWindowsXPのEditionの問題等でもなさそうです。 とりあえず、タスクマネージャ等から強制終了させれば終わってくれるのですが、その内何か壊れそうで、精神的によくありません。
 という訳で、解決策を探してみましたところ、こちらのコメントにあった「Bonjourサービスを無効に(停止)する」というので上手くいきました。 以前から、このBonjourというのは何なんだろう、と思っていたのですが、こういうモノだったとは。 ひとまず、これでしばらく様子を見る事にします。 その内、修正されたiTunesがリリースされるかもしれませんし。
 ちなみに、こちらの記事やコメントにある解決方法は、いずれもダメでした。 「ローカルネットワーク上でライブラリを共有する」のチェックは既に外れていました(デフォルトでONになっている、とのことですが、外した記憶がありません。いつ外したんだろう…?)。 また、「Apple Mobile Device Helper.exe」と「Apple Mobile Device Service.exe」を終了した状態でiTunesの設定画面の詳細タブ→一般タブの「Air Tunes に接続〜」と「iPhone & iPod touch〜」のチェックを外す、という方法も、チェックを外してOKを押した途端にやはりCPU使用率が100%になってしまってダメでした。 終了させた2つのプロセスが、すぐに復活してくるので、そのせいじゃないかと思うのですが…。
 Bonjourサービスを停止させている状態ですと、上記の共有の設定や、「Air Tunes に接続〜」の設定が出来ないようになりますが、どちらも使っていませんので、多分問題は無いでしょう。 この状態では、「iPhone & iPod touch〜」のチェックを外してOKを押しても正常に終了しました。 一方、「Air Tunes に接続〜」の方は、チェックが付いた状態のまま無効になってしまって、チェックを外す事もできません。 まあ、これで正常に動いているみたいですので、問題は無いのかもしれません。

 へ〜んだ〜 きみのちょうしが わ〜るい〜。STB編 また×33。
 CATVのSTB・TZ-DCH500で、また「予約の警告」が出ました。 2007/02/10、2007/02/12,2007/04/01、2007/06/01、2007/07/27、2007/09/11、2007/10/03、2007/11/15、2007/11/21、2007/11/28、2008/01/06、2008/01/10、2008/02/13、2008/02/21、2008/02/26、2008/03/29、2008/07/21付で出たものと同じ「途中中断が発生しました」というものです。 予約していた番組は、2008/07/26深夜(正確には2008/07/27未明)の地デジのNHK教育の「サイエンスZERO」です。 リアルタイムで観ていたのですが、今回も特におかしい所は無いみたいでした。
 前回と同じ番組で発生した、という事で、やはりこの「午前0時から始まる40分間か45分間のNHKの番組」というのが怪しいようです。 と言っても、同番組で毎回発生する、という訳でもありませんし…本当に何なんでしょうね。

2008/08/01

 へ〜んだ〜 きみのちょうしが わ〜るい〜。iTunes編の続き。
 昨日(2008/07/31)、iTunesが更新され、「バージョン7.7.1.11」がリリースされました。 以前の不具合が解消されているという記事もありましたので、この「終了時にCPU使用率が100%になってしまって終了できない」という不具合(不具合ですよねぇ、これって…)も直っているかと思って、早速更新して試してみたのですが、ダメでした…orz
 Bonjourサービスを停止すると大丈夫でしたので、この点に関しては全然変わっていないようです。困ったものです。

2008/08/03

 Firefox 3を入れてみました。
 何を今さら、と言われそうな気もしますが、この6月18日にリリースされましたFirefox 3(以下「3」)を、メインマシンのThinkPad T61に入れてみました。 と言っても、実際に入れたのは7月16日に公開された「3.0.1」ですし、サブマシンのVAIOノートには「3」の公開直後から入れて使ってみていたのですが、やはり、メインマシンで日常的に使ってみないとよく判らないという事が判ったもので。
 そうは言っても、完全にFirefox 2(以下「2」)と置き換えてしまうのもイマイチ不安なので、「Firefox 2 と Firefox 3 の併用」に従って、両方使えるようにインストールしました。 以下、インストール後に1日程使ってみて気が付いた事などを。

 とりあえず、キリがありませんので今日はこの辺で。 また気が付いた事が溜まってきましたら、書くかもしれません。

2008/08/04

 Firefox 3を入れてみました。の続き。
 溜まった訳ではないのですが、また気が付いた事などを。

2008/08/05

 Firefox 3を入れてみました。の続きの続き。
 「溜まったら書く」などと言っておいて毎日書いてますが、気が付いた時に書いておかないと忘れてしまうもので。 後、昨日と一昨日の記事が、後で読み返すと何か読み難かったので、各項目に見出しを付けました。ちょっとは読み易くなったでしょうか。

2008/08/08

 Googleマップのストリートビューに日本の写真が追加されたようです。
 Googleマップで航空写真が見れるようになった時、色々な所を見るだけでどんどん時間が過ぎていって困ったものでしたが、今度はあのストリートビューまで日本対応がされてしまいました。 既に、以下のようなまとめブログまで出来ていて、ここを見ているだけでもどんどん時間が過ぎていって困ります。

 ・Google マップ ストリートビューのまとめ

 桜並木とか凄く狭い道とかの、普通に見て綺麗だったり面白かったりする写真や、UFOやスパイダーマンが写ってたりケンタッキー・フライドチキンの看板のケンタおじさんにボカシが入っていたりという、冗談なのか本気なのかよく判らないおかしな写真なんかは普通に(?)楽しめるのですが、ラブホテルに入ろうとしているカップルとか、道端でいちゃついている高校生とか、道端で死んでるのか寝てるのかよく判らないおじさんとか、笑えない写真もある所がよくも悪くもGoogleらしいというか、何というか。 先行して公開されたアメリカのストリートビューでも、庭で水着姿で寝ころんでいる所が写っていたりして、プライバシーの問題が取り沙汰されていたものでしたが、今回日本版が公開された事で、日本でも同様の問題が起きる事もありそうです。
 それはそれとして、やっぱり見始めると面白くて止められません。 少し高い位置から撮っている(写真から判断すると、だいたいビルの2階の床ぐらいの高さみたいです。上記のまとめブログに、写真を撮影している車「Googleカー」の情報もあります。車はプリウスで、ルーフの上にアンテナのようにパノラマカメラを立てて走り回っているようです)為、見慣れている近所の風景も、普段の自分の視線(徒歩やバイクの)とはまた少し違う感じに見えますので何か新鮮な気がします。
 カバーされている範囲(Googleマップ上で青い色の所)はまだまだ都心部が殆どのようですが、場所によっては郊外の方まで延びていたり、何故か明石海峡大橋を渡って淡路島を一周してたりと、都心部以外にもカバーされている所があったり、一方で都心部でもぽっかりとカバーされていない範囲が残っていたりと、まだまだムラがあるようです。
 ちなみに、橋下大阪府知事が伊丹廃止を言い出して注目が集まっている(?)三空港ですが、大阪空港(伊丹)と神戸空港はカバーされているのに、関西国際空港(関空)はカバーされていません。 こんな所でも関空離れが…(違)。

2008/08/24

 へ〜んだ〜 きみのちょうしが わ〜るい〜。SETI@home Enhanced 6.03編
 ThinkPad T61で、突然妙なエラーが発生するようになりました。 Windowsをスタンバイ状態にしようとすると、「システム スタンバイの失敗 - コンピュータは、'(既定のモニタ)'デバイスのデバイス ドライバのためにスタンバイ状態に入ることができません。アプリケーションをすべて終了して、やり直してください。問題が解決されない場合は、このドライバの更新が必要になる場合があります。」というエラーが表示されて、スタンバイ状態に入ることができません。 起動しているアプリケーションを全て終了させて、タスクマネージャの「アプリケーション」タグのリストに何も表示されていない状態にしてもダメです。
 それではと、Windowsをシャットダウンさせようとすると、今度は「dwwin.exe - DLL初期化の失敗 ウインドウステーションがシャットダウン中であるため、アプリケーションが初期化に失敗しました」というメッセージが出ます。 こちらは、その後も処理が続いて、一応シャットダウン自体は正常に終了するのですが、今までこんなメッセージは出ていませんでしたので、凄く気持ち悪い。
 で、少し調べていましたところ、どうやら“SETI@home”のアプリケーションである“SETI@home Enhanced 6.03”が悪さをしている、という事が判りました(これは、“BOINC Manager”のウインドウを開いていない限りは、タスクマネージャの「アプリケーション」タグのリストには表示されません)。 “BOINC Manager”を「終了」させ(“BOINC Manager”のウインドウを「閉じる」のではなく)てから、すなわち、“SETI@home”のアプリケーションが動作していないようにしてからならば、スタンバイ状態にも入れますし、シャットダウン時に“dwwin.exe”のエラーメッセージも表示されない事が判ったのです。
 ところが、そのエラーが出ていた時に処理されていたWorkunit(WU)が完了して、新しいWUの処理が始まったら、“SETI@home”のアプリケーションが動作している場合でも、スタンバイもシャットダウンも問題無くできるようになりました。 その後も、幾つか新しいWUに変わる度に確認してみましたが、もうあのエラーは発生しなくなりました。 とすると、単にアプリケーションだけのせいではなく、ある特定のWUを処理している時だけにおかしくなるのか…今となっては謎です。 “SETI@home”の掲示板とかもざっと見てみましたが、それらしい報告は無さそうでしたし(何せ英語でやり取りされていますので自信はありません)。
 ちなみに、初めはDirectXがおかしいのかと思いました。 一週間ほど前に、DirectXを最新版に更新していたからです。 特に何か問題があった訳ではなくて、「ステラナビゲータ Ver.8」の体験版をインストールしようとしたら、「DirectXを最新版にしないと入れさせてあげない」(超意訳)などと言われてしまったからだったのですが、エラーメッセージに「既定のモニタ」と出ていましたので、ディスプレイ関係でこの更新の件が最初に浮かんだ訳です。
 しかし、同様にDirectXを更新しているVAIOノートの方は問題ありませんでした。
 ですので、次はT61のディスプレイドライバと更新したDirectXとの相性なのかと思い、ディスプレイドライバが更新されていないかと“System Update”で確認してみましたら、折よく新しいバージョンが公開されていましたので、こちらも更新してみました。
 それでも状況は変わりませんでした。
 じゃあ、“dwwin.exe”というのは何だろうと思って、まずはタスクマネージャの「プロセス」タグでそんなプロセスがあるのかと見てみたら、“SETI@home”のプロセス名が“6.03”に変わっているのに気が付いたという訳です。
 VAIOノートの方でも“SETI@home”は動いていますが、こちらの方はまだ“5.27”という少し前のバージョンで動いています(何せT61とは圧倒的にパフォーマンスに差がありますので、WUの処理に時間が掛かり、それに伴って、アプリケーションの更新も遅れがちになるので)。 その違いで、VAIOノートでは問題が発生しなかったのでしょう。
 そんな訳で、試しに“BOINC Manager”を終了させてみたら、それがドンピシャだった、という事なんですが、上記の通り、現在は問題無く動いています。 本当に何だったんでしょう。人騒がせな…。

2008/08/29

 へ〜んだ〜 きみのちょうしが わ〜るい〜。STB編 また×34。
 CATVのSTB・TZ-DCH500で、また「予約の警告」が出ました。 2007/02/10、2007/02/12,2007/04/01、2007/06/01、2007/07/27、2007/09/11、2007/10/03、2007/11/15、2007/11/21、2007/11/28、2008/01/06、2008/01/10、2008/02/13、2008/02/21、2008/02/26、2008/03/29、2008/07/21、2008/07/27付で出たものと同じ「途中中断が発生しました」というものです。 予約していた番組は、2008/08/28の地デジのNHK総合の「クローズアップ現代」です。 リアルタイムで観ていたのですが、今回も特におかしい所は無いみたいでした。 もっとも、一瞬も目を画面から離さずに凝視していた、という程集中して観ていた訳でもありませんでしたので、目を離してPCを触っていた時にでも何かあったのかもしれませんが…。
 今回は、併せて「予約登録時と異なる時間で実行されました」というのも一緒に出ていました。
 こちらはよくあるもので、「クローズアップ現代」は、私が録画予約をする時(たいていは前日の夜)には、EPGでは19:30〜20:00となっています。 しかし、実際には本編は19:56までで、その後、2分間の番宣と2分間の天気予報が入る為、予約録画が実行される時は、19:56までか19:58までに変更される場合が多いです。
 なので、こちらが出る事自体はよくある事なのですが、この日は少し状態が違っていて、20:00を過ぎてもSTB前面の「予約実行中」のランプが点いたままでした。 リモコン操作も効かず、確かに予約録画がまだ実行中でした。 やがて、20:00を1分ぐらい過ぎたところで、ようやく「予約実行中」のランプが消えました。 その後、録画予約の履歴を見ますと、上記の「予約の警告」が表示されていた、という訳です。 でも、記録されていた時刻は、予約した時と同じ、19:30〜20:00のままでした。 何だかよく判らない動作で、どうにも気持ちが悪いです。大丈夫かな…。

2008/09/18

 “X”よ、おみゃーもかー。
 東芝から、新しいレコーダーが発表されました(記事はこことかこことか)。 今回も、BD搭載は見送ったようで、それはまだいいのですが、フラッグシップとなる“RD-X8”のハードウェアスペックを見ますと、「記録可能メディア」の所には、ハッキリと「DVD-RAM(カートリッジ非対応)」の文字が…。
 Panasonicや、東芝の“X”以外の機種等のDVD-RAM対応機が次々とカートリッジ非対応になっていくなか、この“X”シリーズだけはカートリッジ対応を守り続けてくれるものと思っていたのですが、とうとう、その「最後の牙城」も崩れ去ってしまいました…orz
 これで、現行のレコーダーでDVD-RAMのカートリッジ対応機というのは無くなってしまったのではないでしょうか(一応、“RD-X7”はまだ現行機ですが)。 まあ、手元にあるDVD-RAMは全て、カートリッジからディスクを取り出せる“Type4”ですので、カートリッジ非対応機ばかりになったとしても見れなくなる訳ではありませんが、それでもやはり、カートリッジのまま見れるに越した事はない訳で…うーむ。
 でもまあ、こうなってしまったらこうなってしまったで、「カートリッジ非対応だから」という理由でBD搭載機を選択肢から外す必要性も無くなった訳で、ここは東芝に一刻も早くBD搭載の“RD”を出してほしいものですが、「光ディスクに頼らない」とか言っちゃってますし…うううーむ。

2008/09/27

 へ〜んだ〜 きみのちょうしが わ〜るい〜。iTunes編の続きの続き。
 2008/07/27、2008/08/01付で書きましたように、iTunesを終了する時にCPU使用率が100%になってしまって終了できない、という不具合があったのですが、先日リリースされた最新版“8.0.0.35”に更新しました所、めでたくこの不具合が発生しなくなりました。 この時、同時にBonjourサービスも新しいもの(1.0.5.11)に更新されましたので、そちらの方が効いているのかもしれませんが、とりあえず、Bonjourサービスが動いている状態でiTunesを終了しても、問題無く終了するようになりました。めでたしです。
 さて、この新しいiTunes8には、Geniusという機能が追加されています。 Genius機能そのものについては、あちこちで既に解説されていますので置いておくとして、私の環境のiTunesライブラリに入っている曲は全て、「Geniusは曲[○○○]では使用できません。」(「○○○」にはその時ライブラリで選択している曲の曲名が入っています)というメッセージが出て、Geniusプレイリストを作ってくれません。 メッセージの続きに書いてあるように、「Geniusを更新」を実行してもダメです。 ライブラリに入っている曲が少な過ぎる(9曲しか入ってない)せいかもしれませんが…。
 ただ、ウインドウの右に出る「Geniusサイドバー」には、選択している曲と同じアーティストの曲や、「おすすめ」の曲が出てきますので、どういうのを勧めてくるのか見る事はできます。
 でも、“Arrivano I Marines”(あの「装甲騎兵ボトムズ」の「レッドショルダー・マーチ」の曲です)を選ぶと、「おすすめ」に「もってけ!セーラーふく」が出てくるのです。 この辺りのアルゴリズムがどうなっているのか、というのはよく判りませんが…。
 はっ、もしかして、“Marines”→「海兵」→「セーラー服」という事ですか!?
 だとしたら、凄い連想です。さすが“Genius”というだけありますね(ホントかよ)。

2008/10/01

 “X”よ、おみゃーもかー。の続き。
 という訳で(何が「という訳」なのかは、2008/09/18付の「“X”よ、おみゃーもかー。」を参照して下さい)、保存に使うDVD-RAMを、カートリッジ無しタイプに変えてみました。
 今までは、パナソニック(そう言えば、今日から「ナショナル」のブランド名が無くなって、こちらに統一されたんでしたっけ)のカートリッジ付き両面ディスクの5枚パックLM-AD240LJ5を使っていました。
 で、今回買ったのは、同じパナソニックのディスクですが、ヨドバシカメラオリジナルのスピンドルケース入り片面ディスクの20枚パックLM-AS120L20Yという製品です。 スピンドルケースの為か、同じパナソニックの個別ケース入り片面ディスクの20枚パックLM-AF120LJ20より割安(ヨドバシカメラでは600円安い)なのがいいです。
 これは、レーベル面が真っ黒なのでディスク番号の書き込みが出来ない(まあ、白い油性ペンとかを使えば書けない事はないでしょうが)のと、スピンドルケースにディスクを積み重ねて保管するのもちょっと心配な為、保管用にエレコムのスリムタイプで2枚収納のCD/DVDケースの10枚パックCCD-017DCRも買いました。 これが480円(ヨドバシカメラで)しますので、結局個別ケース入りのとあまり差が無くなってしまう訳ですが、今回は溜まっていたポイントで買いましたので、そこは気にしない事にします(<おい)。
 初めは、こういうファイルタイプのケースを買おうと思っていたのですが、いくらハードコートされているとはいえ、記録面を出し入れする度に擦る事になるのはやっぱり少し心配なのと、今までのカートリッジ付きのディスクと並べて置ける事を優先して、結局こういう個別ケースにしました。 これなら、ケースに油性ペンでディスク番号を書いておけますし(ディスクを戻すケースを間違えたら難儀ですが)。
 で、とりあえず1枚ダビングしてみましたが、特に問題無く記録できるようです。 まあ、ディスクそのものは、メーカーも同じなので今までのカートリッジ付きのと同じようなものでしょうから当然でしょうが、DVDドライブを換装していなければどうだったかは判りません。
 ところで、カートリッジ無しタイプでは、ディスクに物理的なライトプロテクトをかける事が出来ません。 カートリッジ付きタイプは、ちょうど3.5インチのフロッピーディスクと同様に、物理的にライトプロテクトを簡単にON・OFFする事が出来ます。 ライトプロテクトをON(書き込み禁止)にしておくと、内容を誤って消す事が無くなるのはもちろん、ディスクの認識や取り出しも早くなります(少なくともRD-XS43では)。 現在の換装済みのDVDドライブでは起きた事はありませんが、元々の東芝製のDVDドライブの場合には、ライトプロテクトがOFFのDVD-RAMを取り出す時に何らかのデータ(多分、ライブラリの情報か何かだと思いますが)を書き込む時にエラーが起きて、せっかくダビングした内容がダメになってしまった事もありました。 ライトプロテクトをONにしておくと、取り出す時に何も書き込まなくなる為、こういうトラブルの心配も無くなります。 難点は、ディスクの残量(空き容量)が判らなくなる(残量があっても、表示が“0分”になってしまう)事でしょうか。
 カートリッジ無しタイプの場合は、RD-XS43では、物理的なライトプロテクトの代わりに、「ソフトプロテクト」という機能で同様の事が実現できるようになっています。 少なくとも、ディスクの認識・取り出しの早さや、残量が“0分”になる等の点は、カートリッジ付きタイプの物理的なライトプロテクトと同様でした。 「ソフトプロテクト」を設定したディスクを入れると「書き込みできません」みたいなメッセージが出ますし、タイトルの削除はもちろん、論理フォーマットも出来ないようです。
 まあ、これで何とか、今後カートリッジ対応のドライブを搭載したレコーダーが無くなっても、あまり困らずに済むかもしれません(ついでに、DVDマルチドライブを搭載しているThinkPad T61でも、RD-XS43でダビングしたDVD-RAMをそのまま見れるようになる…のかな? VRモード記録に対応した再生ソフトが入っていたかどうか…まあ、ノートPCで録画したものを観る事は殆どありませんけど)。 でも、やっぱり東芝には、今後もちゃんとカートリッジ対応を継続して欲しいものなんですが…。

2008/10/15

 へ〜んだ〜 きみのちょうしが わ〜るい〜。STB編 また×35。
 CATVのSTB・TZ-DCH500で、また「予約の警告」が出ました。 2007/02/10、2007/02/12,2007/04/01、2007/06/01、2007/07/27、2007/09/11、2007/10/03、2007/11/15、2007/11/21、2007/11/28、2008/01/06、2008/01/10、2008/02/13、2008/02/21、2008/02/26、2008/03/29、2008/07/21、2008/07/27、2008/08/29付で出たものと同じ「途中中断が発生しました」というものです。 予約していた番組は、2008/10/15のNHKハイビジョンの「アニメギガ」(鈴村健一さんの回)です。 録画していたものを観ても、やはり今回も特におかしい所は見当たりませんでした。
 NHKの各チャンネルで午前0時から始まる番組(この「アニメギガ」とか)でこの警告がよく出ますが、今回は午後6時から始まる放送でも出てしまいました。 NHKの放送には、何か変な信号でも入っているのでしょうか。

2008/10/16

 「ねんきん特別便」が来ました。
 「100年安心」どころか、100日後には崩壊してるんじゃないか(株価も暴落してますしね…)、という気さえする年金ですが、私の所にも遂に「ねんきん特別便」が届きました。 内容については、様々な報道でさんざん出ていますので特に言う事もありません。 厚生年金について、標準報酬月額が記載されていないのは周知の通りですが、現在話題になっている改竄問題がある以上、加入期間だけ知らされても大して意味は無いなあ、というのが正直なところです(ネットが使える人は、社会保険庁のサイトから在宅で標準報酬月額を確認できますが、ていうか、ネットが使える人にはそもそも「ねんきん特別便」自体必要無いんですが、そうでない人は社会保険事務所まで出向かないとダメですし)。
 それ以外でも、何か印象の悪い物ですね。
 同封の説明書の上の方に、やたらとデカい(本文のフォントの、面積比で10倍ぐらいデカい)文字で舛添厚労相の名前が書いてあったりするのが、何か自己顕示欲丸出しな感じで嫌だなあ、とか。 社会保険庁から送られてきているのですから、社会保険庁の長官の名前で来るのが本当じゃないんでしょうかね。 それにこれ、もし発送の途中で舛添厚労相が辞めたらどうする気なんでしょう。 また新しい厚労相の名前で説明書を刷り直すんでしょうか。
 それと、回答票を返送する為の返信用封筒が同封されているのですが、これがまたサイズが小さくて、送付されてきた時には三つ折りになっているA4サイズの回答票を、更に小さく折らないと入りません。 それも、元々三つ折りになっているのを更に半分に折れば入る、とかいうサイズでもない、実に中途半端なサイズの物が入っているのですね。 結局、封筒のサイズに合わせて始めから折り直さなければいけないのですが、この紙がまた、一般的な上質紙(コピー用紙)等より厚手の折り難い紙だったりします。 何かもう、返送する時の事とか何も考えてないのがまる分かりです。
 こういった、細かい所に気を配るという事すらできないから、年金制度が今日のような悲惨な事態になってしまったんじゃないのかと思うのですが。 こんな人達がやっている限り、社保庁の看板をちょっと掛け替えた程度では何も変わらない、いや、益々酷くなる一方なんじゃないかという気がします。 とりあえず、小手先の制度変更で「100年安心」とか言うばかりで社保庁内部にしっかりメスを入れなかったような議員は、次の選挙で全員落とすべきでしょうね。 そのぐらいしなければ、本当に何も変わらないでしょう。

2008/10/19

 PIONEER PREMIERE FESTAに行ってきました。
 昨年に引き続いて開催されました、パイオニアのプラズマテレビ“KURO”体感イベント“PIONEER PREMIERE FESTA '08 EPISODE II”に行ってきました。
 場所は、大阪は西梅田の更にちょっと西にある、ブリーゼタワー7・8階にあるブリーゼプラザです。 ブリーゼタワーは、今年の7月にオープンしたばかりの新しい建物で、今日現在では、ネットの地図サイトなどでもまだ載っていないところがあります(Googleマップはまだ、MapionMapFanWebYahoo!地図情報OCN地図はあり)。 その中にあるブリーゼプラザは、更に遅くて今月オープンしたばかりだそうです。
 イベント自体の概要・内容は、上記の公式サイトを参照していただくとして、各「体感コンテンツ」の感想などを。

 ところで、パイオニアといえばこの春にプラズマディスプレイパネルの自社生産から撤退する方針を発表した後、続けて松下(今はパナソニックですが)とPDP事業の包括提携について基本合意したという発表がありました。 来年以降のプラズマ製品はパナソニックと同じパネルになるみたいですが、それでも“KURO”ブランドとして優位性を維持できるかどうか、ある意味見所ではあります。
 まあ、そんな事を言っても、別に私が買う訳じゃないんですが(終爆)

2008/10/20

 久し振りの迷惑メールネタです。
 珍しく、携帯電話にメールが来たと思ったら迷惑メールでした…orz
 “@docomo.ne.jp”から来ていましたので、NTTドコモの「迷惑メールを受け取ってしまったら」に沿って転送しました。 ついでに、ここにも晒しておきます。 今どき、こんな典型的な架空請求メールに引っ掛かるような人はさすがにいないと思うんですが…。

この度、サイト運営会社様よりお客様が以前ご利用ご登録されました有料情報サイト料金未納の件で相談依頼がありましたのでご連絡をさしあげました。


もしこちら誤ってのご登録、今後継続してのご利用されないお客様、至急お電話のうえ退会手続きをおとり下さい。

株式会社
フロンティア
【受付時間】
午前11時〜午後7時
(TEL)0339805895
(担当)星野


ご連絡無き場合、電子消費者契約法違反とみなし携帯電話の名義人様の身元の調査、法廷書類作成こちらの業務へ移行となります。

尚、調査費、回収手数料は利用規約に基づき、お客様ご負担となります。


 何というか、何処からツッこんだらいいのか判らないぐらい、ツッコミ処満載ですね。

 …等々。
 ちなみに「フロンティア 0339805895」でググってみましたら、他にも同じメールの来ている人がいました「架空請求データベース」にも記載がありました(メールアドレスが私の所に来たものとはちょっと違ってますが)。 文面は殆ど同じですが、担当者の名前がいちいち違うのは何なんでしょうね。 そんな所に凝る前に、まずちゃんとした日本語で書けよ、と思うのですが。

2008/10/21

 アダルトゲームで青少年は心を破壊され、人間性を失うのだそうです。
 …というような主旨の請願が、衆議院に提出されたそうです。

 「ランドセルを背負った小学生の少女をイメージしているものが多く」とか、『アダルトアニメゲーム・雑誌は「幼い少女達を危険にさらす社会を作り出していることは明らか」』とか、「本当か?」と思うような内容みたいなのですが、残念ながら、上記の衆議院のサイトには詳細な内容までは掲載されていないみたいです。 「明らか」というのですから、当然、日本が「幼い少女達を危険にさらす社会」であって、「アダルトアニメゲーム・雑誌」がその原因である、という事は証明されているんですよね(笑)
 正直言って、日本社会が「たかが」アニメやゲーム、雑誌によってそこまで影響を受ける、という程脆弱な社会である、と仮にも国会議員が考えているとしたら、そっちの方がえらい事なんじゃないのか、と思うのですけど。
 しかし、この主張が認められるのであれば、あらゆる創作物が規制の対象になりかねないと思うんですが。 創作物の内容によって、現実の社会がそれ程大きな影響を受けるというのであれば、殺人・強盗・レイプ・戦争等々、ありとあらゆる犯罪や非人道的な行為を描いた創作物は、すべからく規制されるべきである、という事になってしまうのではないでしょうか。
 ただし、判断力が未成熟な未成年には見せてはいけない、という事で、適切なレーティングを付けたり、販売方法を工夫したりという事は行なわなければならないとは思いますし、18禁ゲームを年齢確認も無しに未成年に販売するような行為には規制が必要でしょうが、それを越えて、製造や販売の一切を政治権力によって規制しようとするのは、それこそ「表現の自由の侵害なのは明らか」なのではないか、と思うのです。
 で、この請願を出した人達は、どこまで本気でこの「アダルトアニメゲーム・雑誌」が「幼い少女達を危険にさらす社会」を作り出している、という「説」を信じているのだろうか、という疑問が湧いてくるのです。 その人達も、本当はそんな事を信じている訳ではなくて、何かの利権やら利害関係によってこんな請願を出したりしているのではなかろうか、と。
 仮にそうだとすると、その「利権」や「利害関係」というのは何なんでしょうね。

2008/11/06

 久し振りの迷惑メールネタです。その2。
 珍しく、携帯電話にメールが来たと思ったら、また迷惑メールでした…orz
 なので、また例によってNTTドコモの「迷惑メールを受け取ってしまったら」に沿って転送しました。
 今回のメールはこんなのです。

Subject: 重要なお知らせ

この度、お客様がご使用の携帯端末より以前ご登録頂いた【総合情報サイト】から無料期間中に退会処理がされてない為に、登録料金が発生し現状未払いとなった状態のまま長期放置が続いております。
本通達から翌日の正午までにご連絡を頂けない場合、認可ネットワーク認証事業者センターを介入し、発信者端末電子名義認証を行い利用規約に伴い、お客様の身辺調査に入らせていただきます。
調査完了後は、御自宅やお勤め先へ回収業者による料金回収、又は裁判による少額訴訟を行う可能性があります。

退会処理、料金の詳細につきましては下記までお問い合わせ下さい。



営業時間9:30〜19:00迄

総合調査事務局
(株)大東
TEL03-5244-1930

尚、ご連絡なき場合明日の正午より手続き開始となりますのでご了承下さい。


 これは、「架空請求データベース」にも記載があり、メールの文面は全く同じです。 私の所に来たものは、メールアドレスが“daito.n”でしたが。
 内容としては、前(2008/10/20付参照)のものと同様、こちらが利用してもいないサイトの利用料を払え、というものですが、「明日の正午」等という期限(それも凄く短い)を切って、受け取り手の焦りを誘うかのような文面にしている辺り、前のよりも悪質でしょう。
 まあ、ツッコミ処がたくさんあるのは同様ですが。

 ちなみに、「(株)大東」(株式会社 大東)という名前の企業は結構いっぱいあるようで、このメールの会社が実在するのかどうかは謎です。 わざわざ東京の番号にまで電話をかけて確認する気にもなれませんし。 ググってみますと、上記の「架空請求データベース」以外にも、同様のメールを受け取ったという報告等がかなりヒットしますので、架空請求メールとしては結構メジャー(?)なもののようです。 やはり、セオリー通り、放っておくのが一番のようですね。

2008/11/29

 へ〜んだ〜 きみのちょうしが わ〜るい〜。STB編 また×36。
 CATVのSTB・TZ-DCH500で、また「予約の警告」が出ました。 2006/12/23,2007/02/01,2007/02/02、2007/05/20、2007/10/05、2007/12/10付で出たものと同じ「途中から予約を開始」というものです。 予約していた番組は、地デジのサンテレビの「鉄のラインバレル」です。 裏番組を観ていたせいで気が付かなかったのですが、観ていた裏番組が終わってRD-XS43のエンコーダーを「ラインバレル」の方に切り替えたら、映像も音声も全く出ていなくて、STBも待機状態のまま。 急いでリモコンで電源を入れたらすぐに映像も音声も出て、何故か「予約を開始します」というメッセージが出て予約録画状態に。 結局、30分間の放送の内ラスト10分間ぐらい、本編にすると5分間ぐらいしか観れませんでしたが、この回(第8話)は、幸いこのラスト5分間だけでもどういう話だったのかがだいたい判ってしまうという話でした(<どんな話だ)。 幸い、BIGLOBEストリームでも最新話が無料配信されていますので、観る事はできますし。
 ちなみに、録画されたものを観てみましたが、先頭から私が手動で電源を入れるまでの間は、(当然ながら)映像も音声も何も記録されていませんでした。 また、電源を入れた直後は、直近に観ていたチャンネルが表示されていましたので、そもそも予約録画を実行しようとさえしていなかったと思われます。 このまま、終了時刻までずっと電源を入れずにいたら、実行結果にはどう記録されていたのでしょうか(「選局操作に失敗しました」とかになるのかな?)。
 ほぼ1年ぶりにこの不具合が出ましたが、BSデジタルだから出易いというものでもなかったようです。 しかし、何故出るのかは益々判らなくなってきました。 もちろん、実行結果に記載されている二つの現象には当てはまりません。 本当、録画予約ぐらいマトモに動いてほしいものなんですが。 VTRみたいに、機械的な劣化の為に可動部分がおかしくなる、みたいな訳でも無いのですから。機械的な劣化の方が、むしろ修理に出し易い分良かったかも。 アナログ時代より信頼性が落ちたのでは、何の為にデジタル化するのか判りません。 これが、このSTB固有の問題(だとしても結構な問題ですが)なのか、それとも他のデジタル放送機器もこんな調子なのかは判りませんが。 検索しても、あまりこの手の事例は見つかりませんし(実際、"TZ-DCH500" "途中から予約を開始"でググるとこのページしかヒットしませんでした)…うーむ。
 とりあえず、加入しているCATV会社(J:COM 大阪セントラル)のサイトから問い合わせを入れてみましたが、果たして。

2008/12/07

 へ〜んだ〜 きみのちょうしが わ〜るい〜。STB編 また×37。
 そ〜ゆ〜訳〜でそんなわ〜けで〜、前回(2008/11/29付参照)CATV会社に問い合わせを入れましたところ、点検とSTBの交換に来てもらう事になりまして、本日作業が行なわれました。
 先ず、信号の強度(?)を調べた結果、信号が強過ぎる(通常80(dB?)前後のところが90ぐらいあるらしい)という事で、STBのケーブル入力端子にアダプタ(信号を減衰させるものらしい)を取り付ける事になりました。 確かに、STBのマニュアルに書かれている仕様を見ますと、ケーブル入力端子の所には「53〜85dBμV」とか書かれています。 強過ぎても良くないという事らしいです。
 更に、STBのハードウェアの不具合の可能性もある(予約録画の開始時に電源を入れる信号がちゃんと出ていないか、もしくは電源が既に入っていると「勘違い」しているのかもしれないとか)為、STB自体も交換しました。
 これで、とりあえずはしばらく様子を見てみるという事になりました。現象が収まれば良いのですが。
 ところで、STBの交換で、機種が今までのTZ-DCH500からTZ-DCH505に変わりました。
 見た目は殆ど同じですが、細かい所はちょこちょこ変わってます。
 一番大きな違いは、i.LINK端子が無くなった事でしょうか。 それに合わせて、前面のi.LINKのインジケーターランプが、放送メールの未読を示すインジケーターランプに変わりました。 私はi.LINK接続を全然使っていませんので特に問題は無いのですが、使っている人は困るでしょうね。
 また、ソフトウェアの方にも、幾つか変更点があります。

 とまあ、こんな感じで、概ね今まで通りに使えるみたいなんですが、ステータスが下がった事だけは気になります。 ソフトウェアの不具合が起きなければ良いのですが。 更新したくても、更新をダウンロード出来る時期は決められていて、Windowsの更新みたいに既存のものは好きな時に更新できるという訳でもないみたいですし。 ちょっと心配です。
 ちなみに、殆ど同じ物だという事で、TZ-DCH505のマニュアルを貰えなかったのですが、幸い、J:COMのサイトからPDFのマニュアルをダウンロードする事ができました。 上記のように、少しとはいえ機能的な違いがありますので、やはりTZ-DCH500のマニュアルでは心許ないです。
 という訳で、全37回・約3クールにわたって連載(?)してきました「へ〜んだ〜 きみのちょうしが わ〜るい〜。STB編」も今回で最終回です。 長らくのご愛読、ありがとうございました。 次回からは、「へ〜んだ〜 きみのちょうしが わ〜るい〜。STB編」としてお会いいたしましょう(<おい)。

2009/01/07

 へ〜んだ〜 きみのちょうしが わ〜るい〜。新STB編。
 という訳で、CATVのSTBが、TZ-DCH500からTZ-DCH505に変わってちょうど一ヶ月が経った訳ですが、今のところすこぶる順調です。 なので、「ちょうしが わ〜るい〜」というタイトルは嘘です。すみません。
 この一ヶ月間、今までと同様に録画予約を行なってきましたが、録画の失敗は一件もありませんでした。 また、「予約の警告」が出たのも一件きりで、それも、録画予約時と実行時とで実際の放映時刻が異なっていたという、不具合とは言えないものだけでした(ちなみに、それは地デジのNHK教育で放映された「ウィーンフィル・ニューイヤーコンサート」です。予約時は22時までの予定だったのが、実際には21時45分までになったというものでした)。 TZ-DCH500ではかなりの頻度で「予約の警告」が出ていた、NHK衛星第2で午前0時から始まる40分間の番組(要するに「アニメギガ」なんですが)でも出ませんでした。
 それに、予約録画時の動作についても少し改良されたようで、TZ-DCH500では番組の最後が2秒ぐらい切れてしまっていた所が、TZ-DCH505ではほぼ切れなくなりました。 TZ-DCH500では、予約録画の動作が停止するのが設定された終了時刻より少し早くて、録画したものは後数秒の所でブラックアウトしてしまっていました。 これは、NHKのように終了時刻いっぱいまで番組本編がある場合には少し困りものです。 ご存じのように、デジタル放送は、エンコード・デコードの時間が必要な為、番組が正確な時刻より数秒遅れて表示されています。 なので、STBのデジタル放送を普通にレコーダーで録画しても後が少し切れてしまうのですが、動作の停止が早い事で、余計にこの切れが多くなってしまっていたのです。
 それが、TZ-DCH505では改良されていて、この後の切れが殆ど無くなっています。 TZ-DCH500で録画したものは、必ずと言っていいほど録画したタイトルの最後の数秒がブラックアウトしているのですが、TZ-DCH505で録画したものは、殆ど全てのタイトルで最後までちゃんと映像が入っていますし、たまにブラックアウトしているものがあっても、その長さが1秒未満(10フレーム分ぐらい)に納まっています。 これは、TZ-DCH500でずっと気になっていた点でしたので、この改良は非常にありがたいです。
 一方で、TZ-DCH500より悪くなった点も、先に挙げた「文字が見にくくなった」という以外にも出てきています。
 番組の検索結果や番組表の画面で日付送りや日付戻しをする時に、ボタンを1回しか押していないのに2日分進んで(戻って)しまう、という事が多くなったように思えます。 これは、TZ-DCH500の時にも時々あった現象なのですが、TZ-DCH505になってからその頻度が増えてしまっているようです。 しかも、一度現象が起きると、続けて数回繰り返して起きる場合も多く、日付を一日進めたいだけなのに行ったり来たりを繰り返してなかなか目的の日付に行けない、という事もあったりして少しイライラします。
 ただ、これについては、TZ-DCH505本体が悪いのか、TZ-DCH500から引き続いて使っているリモコンとの相性が悪いだけなのかがよく判りません。 TZ-DCH505のマニュアルを見る限りでは、リモコンは同じ物を使っているようなのですが…。
 後、これはSTBが変わったせいなのかどうかは判らないのですが、アナログ放送に入るノイズ(ざらざらしたノイズや、斜めに縞状に入るノイズ)がやや多くなったように思えます。 多分、信号の強度を下げる為に追加したアダプタのせいなんじゃないかとは思うのですが、STBの交換時にケーブルの位置が少し変わったから、とかかもしれません。 アンテナケーブルは、壁のコネクタからSTB→レコーダーRD-XS43→VTR→テレビと、全ての機器を直列で繋いでいるのですが、もしかしたらそれも原因になっているのかもしれません。 実際、ノイズは、アンテナケーブルの接続の終端に当たるテレビで最も酷く、壁に近い方のRD-XS43では以前とあまり変わらない程度になっています。 また特に、NHK総合と、UHFのKBS京都(34ch)やサンテレビ(36ch)でノイズが増加しています。 分配器を使って機器を並列に繋げば改善するのかもしれませんが、それも何か面倒なので、こちらはこれ以上酷くならないようならまあいいか、と。
 そんな感じで、STBが変わった事は、概ね良かったようです。 これからも、是非このままの調子でいってほしいものです。

2009/02/07

 久し振りの迷惑メールネタです。その3。
 珍しく、携帯電話にメールが来たと思ったら、またまた迷惑メールでした…orz
 なので、また例によってNTTドコモの「迷惑メールを受け取ってしまったら」に沿って転送しました。
 今回のメールはこんなのです。

関東情報通信の後藤と申します。今回ご連絡をさせて頂きましたのは、この度お客様がご使用中の携帯端末より、以前ご利用なさいました、【総合情報サイト】におきまして無料期間内に退会処理が行われてない為に、登録料金が長期未納状態になっております。本通達より再度放置状態が続きますと、利用規約に伴い対象者への身辺調査並びに法廷書類作成後、 アップルネットによる法的な料金の回収になります。
※調査費用、回収手数料等は利用規約に基づきましてお客様の負担になります。
尚、【退会処理】・【料金のお支払い】をご希望であれば下記の連絡先へ翌日の午前中までに担当後藤までお問い合わせ下さい。
ご連絡先
関東情報通信
TEL 0339809332
営業時間10:00〜19:00尚、ご連絡を頂けない場合につきましては、本通知より翌日正午から法的手続きに移らさせて頂きますのでご了承下さい。

 これもやはり「架空請求データベース」に登録されていました。 以前は、同じ電話番号で違う会社名でメールを出していたようです。
 それに、「総合情報サイト」というのは、前回(2008/11/06付参照)来たものにも記載されていた所ですね。 相変わらず、「それはいったいどこのサイトやねん!?」という感じですが。
 後、「アップルネット」というのは何なんだろうと思ってググってみたのですが、青森の農業情報サービスとか、パソコンメーカーのあのAppleのネット通販とかが出てくるばかりでよく判りません。 一応、「架空請求データベース」に登録されていますので、その手の業者の一つなのかもしれません。
 それにしても、細かい言い回し等は変わっているものの、内容としては前回来たものとほぼ同一ですね。 こんなのに引っ掛かるなんてとても思えないのですが、似たような内容で繰り返し送ってくるところを見ますと、それなりに引っ掛かってしまう人がそれなりの数いるのかもしれませんが。

2009/02/08

 30代までの全国の国民がPCに保存している楽曲数は239億曲だそうです。
 既にあちこちで報道されていますが、去る2月5日、「Culture First」を掲げる権利者側の91団体がこんな声明を発表しました。

 また、主な関連記事はこちら。
 この声明や調査内容自体にも山のようにツッコミ所があります。 例えば、「私的録音に用いる主なメディアがパソコンである人が60.2%」としていますが、もしパソコンに私的録音補償金を科すと言うなら、パソコンの全出荷台数の内で私的録音に用いられているものの割合で議論しなければ意味が無いような気がします。 パソコンの出荷台数の内、企業が導入しているものが半分以上を占めるという話もありますが、業務に使用されているそれらのパソコンが私的録音に使用される、というのは考えにくい事ですし、仮に個人向けとして出荷されたパソコンのみを対象にするとしても、その内の何割が私的録音に使用されているのか、というのはこの調査からでは判りません。 主な用途が私的録音ではない機器に対してまで補償金を科すというのは、さすがに消費者の理解は得られないでしょう。 パソコンのような汎用機器にまでどうしても補償金を科すと言うのであれば、私的録音に使用しない場合の補償金の返還を容易かつ迅速にできるようにすべきです。
 ただ、その山のようなツッコミをするのは置いといて、ここでは、この声明の中で挙げられている「我が国全体で私的録音されている楽曲の数は、30代までの年齢層のパソコンへの音楽の複製だけに限ってもすでに239億曲」という数字を検証してみたいと思います。
 この「239億曲」という数字については、「この実態調査の結果から独自に推計した」としか書かれておらず、その計算式等は公表されていません(少なくとも私が見た中では)。 ですので、公開されている調査結果から、私も独自に推計してみたいと思います。
 尚、私は、確率や統計の成績は、決して悪くはありませんでしたが、さりとて特に良かった訳でもなかったという事を先にお断りしておきます(<マテ)。
 まず、この計算に必要なパラメータとしては、以下のものが挙げられると思います。
  1. 我が国の30代までの人口。
  2. 1の内でパソコンを利用している人の割合。
  3. 更に2の内でパソコンを私的録音に利用している人の割合。
  4. 3までに該当する人が、パソコンに保存している楽曲の数。
 1については、統計局が公表している「年齢(5歳階級),男女別推計人口」の「平成20年8月1日現在(確定値)」を参考にします。
 ただ、「30代まで」と言っても、さすがに0歳児がパソコンを使って私的録音を行なっているというのは考えにくいです。 では何歳ぐらいから行なうだろう?というのが問題ですが、この辺は記事によって若干違っていて、「10代〜30代」(AV Watch)、「11〜39歳」(PC Online)などとなっています。
 まあ、上記の統計局のデータが5歳毎ですし、小学校高学年ぐらいならもう行なえるだろうと思いますので、「10歳〜39歳」としましょう。 また、上記の統計局のデータの確定値は、「総人口」と「日本人人口」との2種類がありますが、とりあえず多い方を取って「総人口」を使う事にします。 この場合、1の人口は45,596千人=45,596,000人となります。

 2については、「総務省のパソコン利用率のデータなどから」(AV Watch)推計した、とあります。 これが具体的にどれを指すのか判りませんが、とりあえず目についた所から、『平成19年「通信利用動向調査」の結果』を参考にする事にします。 そこの別添資料(PDF)の「1 インターネット等の普及状況」の「(7) 携帯電話及びパソコンの利用率 (個人)」のデータを使います。
 ただ、ここでは男女別の利用率が出ていませんし、10代前半の所では年代別の年齢の区切りが統計局のデータと異なりますので、この時点でかなり精度は落ちます。 まあ、30代までぐらいなら男女での利用率にさほど差は無いだろうとし、10代前半の所の人口は年齢毎に同数いるものとして割り振ってしまう事にしましょう。
 そうして、各年代毎に利用率を掛け合わせて、「10〜39歳でパソコンを利用している人の数」を計算しますと、38,825.3千人=38,825,300人となります。

 3からは今回のニコ割アンケートの結果を参考にする事になる訳です…が、結果は概要しか発表されていませんので、年代別のデータ等がありません。 ですので、上記「10〜39歳でパソコンを利用している人の数」全体を対象にするしかない訳で、ここでまたもや精度は大幅に落ちます。 要するに、「10代の学生は携帯での利用が多く、20代以上はパソコンでの利用が多い」とかの傾向があったとしても、それは反映されません。いーのかそれで。
 まあしょーがないので(<ここでかなり投げやり)、上記「私的録音録画に関する実態調査報告(概要版)」の「1 私的録音の実態」の「【図1】Q1:私的録音に用いる主なメディア」を使います。
 ここで、「(私的録音を)利用する」が79.4%、その内「(PCの)ハードディスク」が60.2%ですから、全体に占める「(PCの)ハードディスク」の割合は両者を掛け算して、47.7988%となります。
 …おっと、上記「図1」には、「回答しない」が6.5%ありますね。 これは、どうやらアンケートそのものに回答しなかった人の割合のようです。 何かややこしいですが、その分を割り引いて(というか割り増しして)計算し直すと、51.121711%となります。 これで、上記『特別アンケート「私的録音実態調査」』のページにある「パソコンのHDDへの録音51.1%」と一致しました。ああよかった。
 これを使って、「10〜39歳でパソコンを利用している人の内、パソコンのHDDに私的録音を行なっている人の数」は、19,848,157.7人となりました。

 いよいよ4ですが、これは「私的録音録画に関する実態調査報告(概要版)」の「1 私的録音の実態」の「【図4】パソコン内蔵/外付ハードディスクに保有する楽曲」を参考にするしかないようです。
 ただ、この結果は曲数に幅がありますので、どう計算したものやら。
 と思って記事を見直しますと、AV Watchには「最低でも国内で239億曲が保有されているという結果が出た」と書かれてあります。 また、PC Onlineにも「パソコンに保有している楽曲は239億曲を超える」とあります。
 つまり、最も少なく見積もった数字を出せば良い事になります。
 という事で、「図4」の各階級の内、最小の値を使用する事にします。 例えば、「501〜1000曲」が9.7%となっていますので、上記「パソコンのHDDに私的録音を行なっている人」の内9.7%の人が501曲をHDDに保有している、と考える訳です(<合ってるかな)。
 ちなみに、上記『特別アンケート「私的録音実態調査」』のページにある設問を見ますと、設問では上下の階級の境界値がダブってます(「1〜10曲」の次は「11〜50曲」とすべき所が「10〜50曲」となってしまっている)。 これでは、10曲保存している人は、選択肢の1と2のどちらを選べばいいのか困ると思うのですが…まあ、境界値ちょうど、という人はあまりいないだろうという事にしましょうか、もう(<かなり疲れている)。 更に言えば、「図4」でも「5000」がダブってます…けど、これは「5001曲」で計算しますよ、もう(<酷く疲れている)。
 このルールに従って計算しますと22,431,395,424.66曲となり、およそ224億3千万曲という結果になりました。 これは、声明にある「239億曲」に比べますと6%程少ない値になりましたが、まあそれほどかけ離れた値とは言えないように思います(思いますよね?)。

 という訳で、「239億曲」という推計値は、精度は決して高くないものの、まあまあそれなりに根拠のありそうな値である、というのが私の結論です。
 ただし、「今回のニコ割アンケートの結果から見る限りは」です。
 この「HDDに保有する楽曲数」の内には、当然有料ダウンロードサービスで購入した楽曲も含まれています(アンケートがそうなっているので)。 そして、その割合がどのぐらいなのかは判りません(これもアンケートがそうなっているので)。 だいたい、「Q5.録音の際に最もよく利用した録音源を選んでください。」の結果は公表しているのに、「Q14. 録音にパソコンを利用する方にお聞きします。最近1年間に録音した曲のなかで、有料でダウンロードしたのは何割程度ですか。」の結果を公表していないのは何故なんでしょう? …とか思っていたら、上記『特別アンケート「私的録音実態調査」結果』の動画に入ってました。 そんなもんに入れるなら報告書にも書いといてよ、と思うのですが…もしかして、この結果の動画って、アンケートから自動的に作成されるのかなあ。 まーいーや、そこまで見てられん(<もー完全に投げやり)。 何にせよ、設問が「HDDに保有している楽曲の内、有料でダウンロードしたのは何割程度ですか。」になっていませんので、この場合意味が無いです。
 また、パソコンに私的録音を行なうのは、主に携帯音楽プレーヤーに楽曲を移す為というのがアンケート結果にも表れています。 とすれば、それは単なる「プレイスシフト」に過ぎず、コピーと言ってもCD等のパッケージの販売に影響するようなものとは思えません。 そこに補償金を要求する理由は何なのでしょうか。
 そして何より、このアンケートに答えるような人は、普段からパソコンを積極的に利用している人、所謂「ヘビーユーザー」である、という事が充分に考えられる、という事です。 実際、『ニコニコ動画を選んだのは「そこのユーザーが私的な録音録画に一番密接であり、コアなユーザーなのではないかと考えた」(JASRAC菅原理事)から』(AV Watch)である、と自ら言っています。
 であれば、この「239億曲」という推計値は、その「ヘビーユーザー」のデータを基にした値であり、とても「全体」を表している数字とは言えない、という事です。 前述した、パソコン全体での私的録音への利用割合というのもありますし、もしパソコン全体に補償金を科すと言うなら、このような調査結果を根拠にするのはとても認められないと思います。 ましてや、この数値をもって、『「すでに録音録画補償金制度は崩壊している。補償金という制度の精神も殺されているのが現状」(菅原常務理事)』(ITmedia)等と言うのは、物凄く恥ずかしい事なんじゃないか、と思うのですが。
 だいたい、「制度の精神」とかエラそうな事を言いますが、補償金がきちんとクリエイターに渡っているかどうかなんて判らないじゃないですか。 というか、誰のどんな楽曲がどれだけ私的複製されているか、という事自体、現在の仕組みでは把握できないでしょう。 消費者の支払った補償金が、きちんと私的複製されたクリエイターに渡っているのか、そこに疑問がある事は、「補償金を支払うべきでない理由」として「分配が不透明」との回答が最も多かったというアンケートの結果にも表れています。 その点に関する反省も改善の意思も全く示さずに、それでどうして「制度の精神」なんて言えるのでしょうか。
 そもそも、「ネタ好きが多い(と思われる)ニコニコ動画のユーザーが、本当に真面目に、正確に回答しているのか?」というのが最大の疑問なんですが…それを言っちゃうと身も蓋もないような気がしますので、この辺で。 あー疲れた。

2009/02/11

 久し振りの迷惑メールネタです。その4。
 また携帯電話に迷惑メールが来ました。 今回は、前回(2009/02/07付参照)来たものと、本文の文面は全く同一でした。 ただ、From:に書かれているアドレスが、前回のは“t.tsuusin4@docomo.ne.jp”という、一応マトモなアドレスだったのに対して、今回のは、‘@’より左側がランダムに生成したと思われる訳の判らない文字列になっている点が異なります。
 もしかして、NTTドコモの迷惑メール対策を擦り抜ける為に、From:アドレスをデタラメな文字列にしているのかもしれません。 ただ、こんな事で擦り抜けられるようなら、迷惑メール対策もあまり意味が無いかもしれませんが。

2009/02/16

 新しい腕時計を買ってしまいました。
 何となく新しい腕時計が欲しくなってしまったので、カシオのPROTREK PRW-1300YJ-1JFを買ってしまいました。 ちょうど、上新電機のオンラインショップ「Joshin web」で、ポイント割り増しキャンペーンをやっていた為に(還元ポイント込みで考えると)比較的安く(「価格.com」の最安値に近いぐらいの価格で)買えるという事もありました。
 今までは、10年以上前に買ったPROTREK PRT-401Jというのを使っていました。 バイクで走りに行くのに方位計測の出来る物が欲しかった(方向音痴なので…)のが第一で、他に高度計測が出来ると走っている間の高度変化なんかが判って面白いなー、という理由で選んだものです。
 ですが、ほぼ2年毎の電池交換(しかも2個必要だったりします)に、バンド交換が数回(本体は全然壊れないのに、バンドは結構付け根の所が裂けてしまうのです)、更に昨年は遂に本体の圧力センサーが故障して交換と、色々維持費が掛かります。
 なので、そろそろ新しいのが欲しいと思ってPROTREKの新製品はチェックしていたのですが、このPRW-1300が、太陽電池(タフソーラー)だし、デンパ電波時計なので時刻合わせも不要になるし、なおかつ厚みも薄くなっているし、真っ黒のデザインも格好良いし、と結構良さげに思っていた所、上記のキャンペーンがあったので購入に踏み切った、という訳です。
 で、本日届きましたので、早速一通り弄くり回してみました。
プロトレック大きさの比較  先ずは、新旧の大きさ比較。 左が今まで使っていたPRT-401J、右が新しいPRW-1300です。
 こうやって並べますと、盤面の大きさ自体は殆ど同じようです(実測で25mmぐらい)。 PRT-401Jでは、センサー部分が左右に大きく張り出している分大きく見えます。 PRW-1300は、センサーが左上に纏まっているのと、各ボタン自体の出っ張りも小さくなったのとで、全体的にすっきりした印象があります。
 ただ、盤面のレイアウトが変わっている為、表示される数値はPRW-1300の方が一つ少なくなってます。 PRT-401Jは、上段に気圧傾向のグラフ、中段に温度と気圧、下段に時刻が表示できます。 一方PRW-1300では、時刻の表示が「時・分」と「秒」とが2段に分かれてしまっている為、同様の表示が出来ません。 温度と気圧は、時刻とは同時に表示出来なくなっています(機能説明の図を参照)。 基本的な日付・時刻表示でも、PRT-401Jでは、年月日・時分秒に曜日まで同時に表示出来るのに対し、PRW-1300では、曜日と年月とは同時に表示出来ません。
 また、温度と気圧の表示は、数分で時刻の表示に戻ってしまう為、PRT-401Jのようにずっと表示させておく事も出来ません(もっとも、PRT-401Jでも、十数時間で自動的に時刻の表示に戻るようになっていますが)。
 この辺は、どういう使い方をするかによって評価が分かれそうです。 中段の表示が大きくなったので、見易いのは確かなのですが。
 ちなみに、左の写真でPRT-401Jの盤面の地の色が上下で違っているのは、故障した圧力センサーを交換した際に元のと同じ色の交換部品が無かったせいです。 元々は、下段のと同じ白い色でした。
 後、写真を見て判るように、PRT-401Jの方が照明の映り込みが大きいです。 これは、表面のガラスが、PRT-401Jは緩やかに湾曲しているのに対して、PRW-1300は平面になっているせいだと思います。

プロトレック厚さの比較  次に、PRW-1300の売りである厚みの新旧比較です。 上が新しいPRW-1300、下が今まで使っていたPRT-401Jです。
 数値では、PRW-1300は厚さ11.5mm、PRT-401Jは実測で円環部分が約14mm・右のセンサー部分の出っ張りを含めると約15mmですので、大きくても3.5mmぐらいの違いに過ぎないのですが、やはりすっきりしたデザインの為か、数値以上に薄くなったように見えます。 特に、PRT-401Jのセンサー部分の出っ張りは、ジャケットの袖口やグローブに引っ掛かるので、これが無くなったのは結構大きいかもしれません。
 このコンパクトになった筐体に、ソーラーパネルや電波時計のアンテナ等が追加されているのですから大したものです。

プロトレック装着  PRW-1300を腕に着けてみた所。 文字の色が何か変ですが、どうもフラッシュを使うとこんな風な色になってしまうみたいです。 普通に見る分には、一枚目の写真のように白(というか灰色)一色です。
 PRT-401Jのバンドは、三つ折りダブルロック式のバックルになっている為、サイズが固定されています。 もちろん調節は可能ですが、それには道具が必要で、簡単にバンドのサイズを変更する訳にはいきません。
 なので、サイズ合わせを行なった手首に着けるしかなかったのですが、PRW-1300のバンドは穴が幾つも開いているよくあるタイプの物ですので、この写真のようにジャケットの上から着ける事も可能です。
 ちなみに、このジャケットは、バイク用の真夏用のメッシュジャケットです。 こうしておけば、時計を見るのに右手で袖を捲らなくていいですし、やろうと思えば左手もハンドル(というかクラッチレバー)を握ったままでも見れますので、手をハンドルから離す必要が無くて便利です。

 さて、PRT-401JからPRW-1300と、10年の間に機能的にはどう変わったのか、というのを纏めてみます。

2009/02/23

 アクセスカウンタ8,000突破おめでたう記念。
 いつも決まり文句のようで申し訳ありませんが、見てくださった方・見てくださっている方、どうもありがとうございます。 おかげさまで、2009年も何とか生き残っております…って前回のまんまの挨拶ですみません。
 さて、いつものようにアクセスカウンタの増加具合を振り返ってみます。

 いやあ、今回は長かったですね。
 2,000→3,000は6ヶ月半、3,000→4,000は5ヶ月、4,000→5,000も5ヶ月、5,000→6,000も概ね5ヶ月、6,000→7,000は9ヶ月と1週間、という事で、下り坂に入っていた訳ですが、7,000→8,000は1年と2ヶ月も掛かっていて、まるでリーマンショック以降の株価のごとく、更に下落率が加速しております。
 これがいつか上昇に転じるのか、はたまたこのまま更に加速を続けるのかは、まあ当然ながらコンテンツを作成する私次第なのではありますが、ネット規制の声も喧しくなりつつある昨今では、このままひっそりとしていた方が好き放題に書けていいのでは、等と自分を慰めている今日この頃であります(<マテ)。
 まあ、世界経済は上昇に転じなければ困る人も多いでしょうが、ここのアクセス数がどうなろうと困る人は多分いないので、マイペースでやればいいだけの話なのですが。 でも、余部鉄橋の2008年分は早くやらないといけないとは思ってるんですよ、一応は。
 そんな訳でいつまで続くか判りませんが、とりあえずは、今後もよろしくお願いいたします。

2009/02/24

 確定申告をします2009。その1・必要書類を取りに行く。
 恒例行事となりました確定申告が今年もやって参りました。 昨年(2008/02/19付からの一連の記事を参照)のを参考にして、今年も先ずは必要書類を最寄りの税務署に取りに行きました。
 例によって、「株の売買の申告を」と言って受け取った封筒に入っていたのは、以下の書類です。

  1. 平成□□年分の所得税の  申告書B・第一表・第二表
  2. 平成□□年分の所得税の  申告書(分離課税用)・第三表
  3. 株式等に係る譲渡所得等の金額の計算明細書・平成 年分の所得税の確定申告書付表(上場株式等に係る譲渡損失の繰越用)
  4. 平成20年分株式等の譲渡所得等の申告のしかた(記載例)
  5. 国税収納金・整理資金納付書・領収済通知書
 受け取る時に内容物の確認をしてくれたのですが、「分離課税のも要るか?」と言われて「第三表」を追加してくれました。 しかし、後で確認したら、「第三表」は二つ折りになっている「第一表・第二表」にしっかり挟んでありました。 やっぱり、「お役所仕事」というのは、こういう所で細かい無駄が溜まっていくのだなあ、と思ったものです。
 まあとりあえず必要書類は揃っていますので、次は書類の作成です。
 (2009/03/04追記) と思っていたのですが、書類が一つ不足している事に気が付いたので、また税務署に取りに行ってきました。
 不足していたのは、以下の書類です。  先日受け取ってきた「平成20年分株式等の譲渡所得等の申告のしかた(記載例)」よりも、第一表・第二表の書き方がより詳しく載っている手引きです。
 これは、他の書類と同様に、国税庁のサイトPDFファイルとして掲載されていてダウンロードする事も出来ますので、見るだけならわざわざ紙ベースの物を入手する必要は無いのですが、この手引きには、必要な添付書類のチェックリストや、下書き用の申告書が付いていて、それで書類の漏れが無いか・記入ミスが無いかを毎年チェックしていたので、やはり紙ベースの物があった方が便利だなあ、と。 PDFファイル上でチェックや下書きが出来たらいいんですけどね(プリンタを買えばいいじゃない、というツッコミは無しの方向で。だって、普段プリンタを使いたい場面が全然無いのでこの為だけに買うのも何だか…)。
 ちなみにこのPDFファイルなんですが、WWWブラウザ(Firefox 3.0.6、IE6SP2)でリンクをクリックして開こうとすると、何故かブラウザが落ちてしまいます。 ダウンロードしてローカルで開くと大丈夫でしたので、Adobe Readerのプラグインと相性が悪いのかと思っていたのですが、何故かSafari 3.2.2では正常に開く事が出来ました。 謎です。

2009/03/09

 確定申告をします2009。その2・書類を作成する。
 グズグズしている内に、締め切りまで残り一週間となってしまいましたので、一気に仕上げました。
 基本的には昨年(2008/02/20・2008/03/02付参照)と同じですが、少し異なる点もあります。

 作成に当たって、用意する書類・資料は以下の通り。
  1. 平成19年分の所得税の確定申告書付表(上場株式等に係る譲渡損失の繰越用)
     昨年の確定申告で繰り越した損失額を参照します。これは、昨年の書類作成時の下書きを使用します。
  2. 特定口座年間取引報告書(投資家交付用)
     証券会社から送付されてきたもの。
  3. 社会保険料(国民年金保険料)控除証明書
     社会保険事務所から送付されてきたもの。
  4. 生命保険料控除証明書
     生命保険会社から送付されてきたもの。
  5. 国民健康保険料の口座振替(自動払込)済み額のお知らせ
     役所から送付されてきたもの。
  6. 入出金履歴
     証券会社のサイトで、昨年1年分の入出金履歴をCSV形式で出力・ダウンロードしておきます。 その中から、上記の「貸株料」と「貸株配当調整金」との合計金額を計算します。
 これだけ用意したら書類の作成に入ります。
 最初に、「平成20年分株式等の譲渡所得等の申告のしかた(記載例)」の「事例4 上場株式に係る譲渡損失を繰り越すケース(その2)」を参考にして、「平成20年分の所得税の確定申告書付表(上場株式等に係る譲渡損失の繰越用)」を作成します。
 それから、「平成20年分 所得税の確定申告の手引き 確定申告書B用」も参考にしながら、「第一表」、「第二表」、「第三表」を作成します。
 手引き通りに順番に該当箇所を埋めていけばいいのですが、上記の「雑所得」を「第二表」に記入する所で少し迷いました。 手引きの「雑所得」の所の記入例では、源泉徴収税額のある場合しか載っていませんでしたので。
 その為、記入例にあるように、「第二表」の「所得の内訳(源泉徴収税額)」に「源泉徴収税額」を0円として明細を書くべきか、それとも「配当所得・雑所得(公的年金等以外)・総合課税の譲渡所得・一時所得に関する事項」の欄のみに書くべきか、よく判りません。
 結局、「所得の内訳(源泉徴収税額)」欄には記入しない形にしましたが、これでいいのかどうかは少し不安です。
 それ以外は、基本的に去年までと同じですので特に悩む所もありません。 下書き用紙に一通り書いて計算間違いが無いのを確認したら、本番の用紙に清書して、「第一表」に捺印して完成です。
 提出する書類は以下の通り。
  1. 平成20年分の所得税の確定申告書B 第一表
  2. 平成20年分の所得税の確定申告書B 第二表
  3. 平成20年分の所得税の確定申告書(分離課税用) 第三表
  4. 平成20年分の所得税の確定申告書付表(上場株式等に係る譲渡損失の繰越用)
  5. 特定口座年間取引報告書(投資家交付用)
  6. 社会保険料(国民年金保険料)控除証明書
  7. 生命保険料控除証明書
 これらの内、上の4つは控えや下書きが手元に残りますのでコピーは不要、下の3つだけコピーを取って提出準備は完了です。
 作成に要した時間は、ざっと4時間弱と言ったところでしょうか。 この程度で出来るんだからもっと早くやっとけ、と自分でも思わなくもないのですが、やるべき事よりやりたい事を優先させてしまうという悪い癖がなかなか抜けなくて…。
 ところで、一昨年の確定申告時には、日経平均が一気に700円以上下がりました。 昨年は、やはり確定申告時に600円以上下がりました。 そして今年。今日は大幅な下げはなかったものの、日経平均の終値がバブル後最安値を下回り、約26年5カ月ぶりの株安水準となったとの事です。 もしかして、何かの呪いでしょうか。

2009/03/10

 確定申告をします2009。その3・書類を提出する。
 という訳で、書類を持って最寄りの税務署へ。 今年は完成が遅れた為、最寄りのJAで開かれていた「地区相談会」は終了していましたので、昨年(2008/03/03付参照)のように立ち寄る事はしませんでした。
 税務署は、締め切りが迫ってきているせいか昨年より混んでいて、受付にも列が出来ていました。 ただ、提出自体はスムーズに進み、昨年と同様に受付印を押してもらった控えを受け取って終わりです。 まあ、この受付では、内容の細かい確認まではしないので、スムーズに進んで当然なのではありますが。
 ところで、今日の日経平均は、昨日に続いて、終値でバブル後最安値を更新しました。 やっぱり、呪われているのでしょうか。

2009/03/14

 ATOK2009の体験版を使ってみました。
 以前(2008/05/04付参照)、「ATOK2008」の体験版を使ってみた事を書きましたが、今年も新しい「ATOK2009」の体験版が公開されましたので使ってみました。
 で、結果から言いますと、「ATOK2008」とあまり変わらないかな、という印象で、結局また30日間の試用期間終了と共に、元の「Japanist2003」に戻る事になりました。
 何故かと言えば、「ATOK2009」が「ATOK2008」から大きく変わった点は、おそらく「英語入力支援機能」の追加だと思うのですが、これが、元々英文作成などは全くと言っていいほど行なわない私には、あまり必要が無いからなのではないか、と。 何だか身も蓋もない話ではありますが、実際そうなのだからしょうがありません。
 「ATOK2009」自体は、凄くよく出来てると思うのですよ。 上記の「英語入力支援機能」も確かに便利です。 日本語の入力支援・校正支援機能も(大きなお世話だこのやろう、と少しは思う時もありますが)、自分の文章を客観的に添削出来るという意味では便利です。 「きょう」や「きのう」と入れたら、今日や昨日の日付が変換候補に出てきたりするのも、便利と思わないでもありません。 新しくデフォルトデザインの一つに追加された、候補デザインの「リバース」は、なかなか見た目も格好いい感じです。 入力モードを切り替えた時に、タスクトレイのアイコンだけでなく、カーソル位置にも入力モードの表示が出る(つまり、入力位置から視線を外さなくても入力モードが確認出来る訳です)という辺りなんか、さすがに熟成されていて、正に「痒い所に手が届く」を具現化したかのようです。
 ただ、それらが、長年使い込んできた「Japanist2003」から乗り換える動機となる程のものか?というと、それ程ではないな、というのが正直なところ。 何より、肝心要の変換精度については、「Japanist2003」は、この最新の「ATOK2009」にも決してひけをとりません(まあ、かといって、凌駕している、という程でもないとは思いますが)。 日本語入力というごく基本的なソフトとはいえ、そして、日本語ワープロのメーカーとして実績のある富士通のソフトであるとはいえ、6年も前のソフトが最新のソフトに劣らない能力を持っている、というのは、考えてみれば結構凄い事なのかもしれません。 出来れば、やはりバージョンアップしてほしいものなのですが、現在は、付属の「郵便番号辞書」の更新だけが細々と続けられているような状態です。 まあ、これだけでも続けられているのを喜ぶべきなのかもしれませんが…。

2009/04/08

 へ〜んだ〜 きみのちょうしが わ〜るい〜。Hardware Interrupts編。
 Hardware Interrupts、すなわちハードウェア割り込みですが、これがCPUパワーを消費してしまう、という現象が発生しました。
 いつの頃からかは判らないのですが(多分1〜2ヶ月ぐらい前から)、ThinkPad T61(WindowsXP SP2)を使っていて、気が付くとタスクマネージャの「CPU使用率」の値が妙に高くなっている、という現象が見られるようになりました。
 T61では、普段“SETI@home”のプログラムが常駐している為、「CPU使用率」は常時50%前後の値で推移しています。 これが、特に負荷の高いアプリケーションを動かしている訳でもないのに、いつの間にか70〜80%と20ポイント以上も上昇してしまっているのです。 しかも、タスクマネージャのプロセスのリストを見ても、そんなにCPUを使っているものがありません。
 更に、これは偶然気が付いたのですが、一度「スタンバイ」状態にして、それから復帰させると、この現象が収まる事も判りました。
 そこで、タスクマネージャのパフォーマンスグラフで「カーネル時間を表示する」を有効にしてみますと、その上昇した分だけカーネルがCPUを使っている事が判りました。
 では、という事で、マイクロソフトのサイトから、“Process Explorer”をダウンロードしてきました。 これは、タスクマネージャの高機能版みたいなもので、より詳しくプロセスの様子を調べる事ができます。
 ダウンロードした“Process Explorer”を早速実行して、現象が発生するのを待って(何が現象発生のトリガーなのかが判らないので待つしかないのです)何がCPUを使っているのかを見ますと、それが“Hardware Interrupts”である事が判った、という訳です。
 さて、“Hardware Interrupts”でググってみますと、似たような現象に悩まされている人が割といる事が判りました。
 原因の第一は、「PIO病」と呼ばれている現象のようです。
 これは、IDEの転送モードが、本来はDMAでなければならないところが、何故かPIOになってしまう、という症状に陥る事を指すみたいですが、これには該当していないようです(システムのプロパティ→ハードウェアタブ→デバイスマネージャ→IDE ATA/ATAPIコントローラ→プライマリIDEチャネルのプロパティ→詳細設定タブで「現在の転送モード」が「ウルトラDMAモード2」になっている事を確認)。 それに、「PIO病」の場合は、“Hardware Interrupts”のCPU使用率が100%近くになる事が多いようで、20%程度のケースは見かけませんでした。
 後は、何らかのデバイスドライバが原因になっている場合が殆どのようで、中でもRAIDを構成している場合が多いようでした。
 しかし、私のT61ではRAIDは構成していませんし、またその場合は“Deferred Procedure Calls”(DPCs)のCPU使用率も同時に高くなっている場合が多いようなのですが、それにも当てはまりません。
 他にデバイスドライバで思い当たるものと言えば、2月の頭ぐらいにディスプレイドライバを更新した事ぐらいなので、時期も符合するのでもしかしたらこれが原因なのかもしれませんが、これはこれで必要な更新(マウスポインタの表示に問題があったのが修正されたもの)な為、元に戻す訳にもいかず…。
 ググって出てきたケースの中にも、私と同様の現象で、結局原因が判らず、現象が発生したらとりあえず「スタンバイ」状態にして凌ぐ、というものもありましたから、私のT61の環境だけの独自ケースという訳でもなさそうです。
 まあ、今のところは、気持ち悪いだけで特に実害はありません。 現象が出始めた時は「何かヤバいウイルスでも入り込んだか?」と疑ったものでしたが、何回ウイルスやスパイウェアのチェックをかけても検出されないので、今ではその可能性は無さそうです。 それに、CPUを100%使ってしまう訳ではないので、普段の使用では特にパフォーマンスも気になりません。 だから「いつの間にか」現象が発生していてトリガーが判らないのですが。
 そんな訳で、とりあえずは私も「スタンバイ」を活用して凌ぐ事にしています。 いずれ、何かのデバイスドライバの更新ででも治る事に期待して…。

2009/04/27

 定額給付金の申請書が来ました。
 世論調査で6割とも7割とも言われる反対意見が出ていたにも関わらず強行された定額給付金ですが、その申請書が私の所にも来ました。 正直言って、この程度では景気対策にも生活保障にもならない中途半端な金額で、せっかく集めた2兆円もの纏まった金を、また人・モノ・金を費やしてばら撒くというだけの史上稀に見る愚策だと思うのです(例えば、地熱が豊富な日本では化石燃料以外の発電として有力視されている地熱発電所の建設に必要な初期投資は、1ヶ所あたり約150億円なのだそうです。2兆円もあれば、100ヶ所以上建設する事が可能な計算になります。効果も定かでないばら撒きに使うぐらいなら、数十年後を見越して地熱発電所に投資した方がよほど有益だと思うのですが…)が、決まってしまった以上は貰えるものは貰っとくのが良いのではないかと思います。 辞退してもその分の金がどこに使われるのか判らない訳ですし、貰った上で寄付するなり何なりするのがよろしかろうと。 反対の意思は選挙で示せばいい訳で、選挙で落選する事以上に政治家にダメージを与えられる事は無いと思います。 給付金の受け取りを拒否した所で、連中にとっては痛くも痒くもないのですから。
 それはさておき、「大阪市市民局定額給付金担当」なる所から送付されてきた封書の中身は、以下の通りです。

 申請手順としては、
  1. 「お知らせ」に書かれている内容に従って、
  2. 「申請書」に必要事項(氏名、住所、電話番号、受取方法(口座振込又は現金)、口座振込の場合は受取に指定する銀行口座)を記入・捺印し、
  3. 本人確認が出来る書類(運転免許証、健康保険証、パスポート、住民基本台帳カード、外国人登録証明書、年金手帳等)のコピーと、
  4. 口座振込の場合は振込先口座が確認出来る書類(通帳の、金融機関名、支店名、預金種別、口座番号、口座名義のフリガナが確認出来る部分か、キャッシュカードの表面)のコピーとを、
  5. 「申請書」の裏面に貼付し、
  6. 「保護シール」を「申請書」の口座記入欄の上に貼り付けて、
  7. 「返信用封筒」に入れて返送する、
 という事になっています。
 ここでもう察しのいい方はお気付きでしょうが、「申請書」の口座記入欄の上に貼り付けて内容を隠す為の「保護シール」があるにも関わらず、それとは別に、口座が確認出来る書類(そこに記載されている内容は、当然口座記入欄に記入する内容と同一です)のコピーを「申請書」の裏に貼り付けて出さなければならない、という、実に間抜けな仕様になっています。 これでは、口座記入欄を「保護シール」で隠す意味が全く無いではありませんか。
 そもそも、「返信用封筒」に入れて返送するモノに「保護シール」が必要なのか、という事もありますが、これがいかに間抜けな仕様なのか、この申請書を作った「大阪市市民局定額給付金担当」の人達は誰も気付かなかったのでしょうか?
 何かもう、この間抜けな仕様の申請書類を見ただけでも、この定額給付金というモノが、如何にいい加減に決められて運用されているのかが判ったような気になってしまってゲンナリします。 だいたい、この無用の長物と化している「保護シール」だってタダじゃない訳で、大阪市120万世帯(平成17年の国勢調査による)全てに配布すればそれなりの金額になってしまう筈です。 ただでさえ苦しい筈の市の財政を、こんな無駄なモノに費やして良い筈がありません。 いっそ大阪市に文句言ってやろうかと思いましたが、問い合わせ先として記載されている「大阪市定額給付金事務センター」の電話番号が、フリーダイヤルじゃなかったので止めました(<おい)。
 まあ、一介の小市民としましては、ここは五月蠅い事を言わずに粛々と申請をして貰っておくのが身分相応というものでしょう。 申請書に必要事項を記入して、添付書類もコピーを貼り付けて、「保護シール」も貼って、「返信用封筒」に入れて投函…おや?

郵送での申請受付開始は平成21年5月1日からです。

 …おいおい。こういうのって、普通は発送と同時に受付も開始するもんじゃないんでしょうか。
 これ、5月1日より前に投函して到着したらどうなるんでしょうね。 何か、「受付開始日まで保留しとこ」とか言われて、段ボール箱に放り込まれて倉庫にでも入れられてそのまま忘れられそうな気もするんですが…本当に大丈夫かな。 念の為、投函は5月1日以降に行なう事にしましょうか。

2009/05/08

 地デジ受信機の世帯普及率が60%を越えたそうです。
 総務省の発表によりますと、今年3月の調査で、地デジ受信機の世帯普及率が60%を越えたそうです。

 この調査によりますと、地上デジタルテレビ放送対応受信機の世帯普及率は60.7%となっています。 一年前の2008年3月の調査では43.7%でしたので、一年間で17ポイント上昇した事になります。
 2011年7月のアナログ停波まで2年強という時点で6割、しかもこれは世帯普及率ですから、一世帯に一台でも受信機があれば数に含まれます。 この調査でいう「地上デジタルテレビ放送対応受信機」とは、チューナー内蔵テレビ、チューナー内蔵録画機、外付けチューナー、チューナー内蔵パソコン又はパソコン用の外付けチューナー、CATVのセットトップボックスの内のいずれかを指しますので、最後のセットトップボックスがある私の家も数に含まれる事になります。
 しかし、家には他に、アナログ受信機が複数あります。 テレビ、DVDレコーダー、VTRと3台のアナログ受信機がありますので、私の家の、いわば「世帯内普及率」は25%という事に。 こんな風に、世帯内にある全ての受信機の内、何割がデジタル受信機なのかを計算すれば、実際の普及率はもっと低い数値になる事でしょう。
 更に、受信機はあっても、肝心のデジタル放送を(アンテナが無いとか、デジタル放送自体がまだ始まっていない地域であるとかで)見る事が出来ない世帯というのが、全体の7.4%もあるそうです。 その為、受信機を所有していて、なおかつデジタル放送を見る事が出来るのは、全体の51.8%と半数をちょっと越えた程度でしかないようです。
 ところで、この発表に関するニュース記事の中には、「1月時点の普及率49.1%から約10ポイント上昇した」等と書いているものがあります。 しかし、その1月の調査と3月の調査とでは、調査方法(1月は対面、3月は郵送)も調査対象(1月は20歳以上の男女、3月は15歳以上80歳未満の男女)もサンプル数(1月は1,300人余、3月は12,000人余)も全く異なります。 こんな、調査方法が全然違う調査の数字だけを単純に比較しても無意味なのに、そして調査方法が全然違う事は総務省のサイトを見れば簡単に判るのに、その事に全く触れないマスコミっていったい…。
 そして、この「2ヶ月で10ポイント以上も上昇した」という結果は、総務省の調査そのものの信憑性も疑わせるのに充分です(1月の調査も総務省の調査です、念の為)。 だいたい、この調査の回収率が発表されていません。 「有効サンプル数:12,375」というキリの悪い数字で回収率100%、なんて事はあり得ないでしょうから、調査票を返送しなかった人もそれなりにいた筈です。 そして、調査の内容からみて、返送しなかった人の中では、デジタル放送に興味が無い人の割合が高い事が予想されますので、実際の世帯普及率はこの調査結果より低くなる可能性が高い訳です。
 そもそも、一年前から17ポイントしか上昇していないのに、1月から3月の約2ヶ月だけで10ポイント上昇した、という事自体に疑問を感じない人がいるとしたら、相当変です。 それ以前の10ヶ月間で7ポイント、残り2ヶ月でそれを上回る10ポイントも増えるなんて、そんな偏った事があるでしょうか。 世帯数の10%と言えば約500万です。 この不景気真っ盛り(笑)の1月から3月の間に、そんなに受信機が売れたとでも言うのでしょうか。謎ですね。 総務省は、調査の仕方そのものが妥当なものかどうかをまず検証するべきだと思います。

 小型のB-CASカードが登場するそうです。
 デジタル放送を視聴する為に必須(一部の機器に例外はあるようですが)のB-CASカードですが、地上デジタル放送専用で小型のB-CASカードが登場するそうです。

 「Plug−inSIM形状」というのは、要するに、携帯電話等で使われているSIMカードと同じ形状という事のようです。
 つまり、今までクレジットカードサイズという大きさが災いしてB-CASカードを搭載する事が出来なかった携帯機器、例えば携帯電話や携帯ゲーム機、最近流行りつつあるPND等にもB-CASカードを搭載出来るようにして、B-CAS対象機器を拡大し、それに伴ってB-CAS利権を広げようという意図があるものと思われます。
 しかし、B-CASについては、情報通信審議会において既に見直しの論議が始まっており、カード自体存続するのかどうかも不透明な状況です。 そのような状況の中で、新しいカード形式を発表するというのには、非常にうさん臭いものを感じるのですが、どうなるんでしょうね。

 東芝とパナソニックがDVDレコーダーの補償金を支払わないそうです。
 時事ドットコムとGiGaZiNEによれば、東芝とパナソニックが、DVDレコーダーの価格に、私的録音録画補償金を上乗せしていない事が判ったそうです。

 GiGaZiNEの記事は、時事ドットコムの記事を元にしているようですので、ニュースソースは事実上、時事ドットコムと考えていいようです。
 しかしこれ、本当なんでしょうか。 少なくとも、東芝とパナソニックのサイトには、現時点ではそのような事実を示す発表は掲載されていないようです。 それどころか、パナソニックのDVDレコーダーの定格表のページには、「このDVDレコーダーおよび録画用ディスクの価格には、著作権法の定めにより私的録画補償金が含まれております」との注意書きまで書かれています。 東芝でも、例えばDVDレコーダーのフラッグシップ機であるRD-X8の注意事項のページにも、「この商品の価格には、著作権法の定めにより私的録画補償金が含まれております」との文言があります。
 ただ、アナログチューナーを搭載していない機種、例えば東芝のRD-G503・RD-E303の注意事項のページには、このような補償金に関する文言がありません。 また、パナソニックの地デジ専用DVDレコーダーDMR-XE1のサイトの下にも、ざっと見た限りでは補償金に関する文言が無いようです。
 と、これを書いている途中で、Internet Watchにも記事が出ました。  やはり、アナログチューナーを搭載していない機種での話のようです。
 アナログ停波が近づいてくるに連れて、色々と動きが出てきましたが、いったいどうなるのでしょうか。 とにかく、消費者を無視して事を進めるのだけは止めてほしいものですが。

2009/05/26

 「国立メディア芸術総合センター(仮称)」が建設されるそうです。
 先日、「117億円の予算」云々で少し話題になっていたかと思いますが、費用が盛り込まれた補正予算が衆院を通過したらしいので、どうやら建設は決まりのようです(参議院で否決される可能性がありますが、その場合は衆議院の決議が優先される…んでしたっけ? それともまた3分の2で強行? いずれにせよ、決まったも同然なんですよね…ね?)。
 とりあえず、文化庁のサイトに以下のように資料が掲載されています。

 この「国立メディア芸術総合センター(仮称)」(以下「センター」と略)については、賛否両論色々あるかと思いますが(実際、ググってみると色々出てきますが)、賛成するにせよ反対するにせよ、最低でも上記の資料ぐらいには目を通してからにすべきだと思います。 少なくとも、某野党の人が言っていたような「国営マンガ喫茶」などというような単純なモノではありません。 そんないい加減な認識では、反対するにしてもあまりにもお粗末な論にしかならないでしょう。
 かといって、では賛成できるか、と言えば、それも難しい。 少なくとも、補正予算のどさくさまぎれみたいにして、議論もロクにせずに建設を決めてしまっていいモノではないと思います。
 まず、そもそもそのような建物の必要性があるのか?という根本的な疑問。
 資料には、「メディア芸術の国際的な拠点の整備の必要性」として、以下のような項目が挙げられています。  …どうでしょうか、必要性が感じられるでしょうか?
 ちなみに、「メディア芸術」とは、「映画、漫画、アニメーション及びコンピュータその他の電子機器等を利用した芸術」であって、単に「マンガ喫茶だ!」と言って批判しても「違う」と言われて終わりです。 何故なら、マンガ喫茶には、映画にしろ漫画にしろアニメにしろゲームにしろ、商業ベースに乗っているものしか無いからです。 批判するのであれば、きちんと内容を理解した上で批判しなければ意味がありません。
 では、具体的に「メディア芸術」ってどんなん?という事が知りたい場合は、とりあえず文化庁メディア芸術祭のサイトを見てみるのが良いのではないでしょうか。 「センター」で常設展示しようとしているのも、ここの受賞作品になりそうですし。 受賞作品を見ますと、インタラクティブ性のある作品もあって、ある程度物理的な展示施設が必要な事は確かなようです。 ネット上で発表すれば済む、というような類のものではありません。
 さて、「国内外において高まるメディア芸術作品鑑賞の需要に応える」とありますが、その需要とはどれ程のものなのでしょうか?
 それは、文化庁がこの「センター」にどの程度の入場者を見込んでいるか、によってある程度推し量ることができるでしょう。
 しかし、その入場者の見込みは、例によって甘いと思います。
 資料によれば、入場者の目標は年間約60万人だそうです。 この数字は、昨年度開催された第12回メディア芸術祭の来場者数5,000人/日から、「この半数程度を達成すべきである」として、それを年間開館日数として予定している250日間を掛け合わせて算出されたものです。 そして、入場料は、国立美術館5館の平均入場料約215円を踏まえて、一人250円で計算し、年間入場料収入を約1億5千万円と見積もっています。
 しかし、これはあくまで「目標」であって、「そうなればいいな」程度のものでしかありません。 これらの数字には、何の根拠も裏付けも無いのです(少なくとも、資料には書かれていません)。
 そもそも、「メディア芸術祭」という11日間の期間限定のイベントに集まる人の数が、それとは全く性質の異なる常設展示施設の入場者数の算定根拠になっているというのがおかしいでしょう。 イベントに人が集まるのは、それが期間限定の「お祭り」だからであって、常設施設の入場者数とは全く関係無いと思うのです。
 それに、入場料も、他の施設の入場料を基にしただけであって、施設の維持・管理に必要な経費から算出されたものではありません。 「入場料等自己収入で,運営に必要な財源を賄うことが適当」等と書いているクセに、その収入の見込みがこんないい加減でいいのか?という気が…(ちなみに、補正予算に計上されている117億円というのは、「センター」の用地確保と建設に必要な費用だけで、維持・管理や収蔵品の購入等の費用は含まれていないそうです)。
 また、「関連情報を集約・発信」したり、「メディア芸術関連施設が相互に連携・協力する」ための拠点であれば、わざわざこんなハコモノを作る必要はないでしょう。 どれ程の業務量を見込んでいるのか分かりませんが、中央省庁の建物のどこかに専門部署を設けるなり、テナントビルを間借りするなりすれば事足りるように思えます。
 「作品の収集・保管」であれば、出版物であれば国立国会図書館が既に行なっていますし、京都国際マンガミュージアムもあります。 映画であれば東京国立近代美術館のフィルムセンターが、アニメについては東京アニメセンターや杉並アニメーションミュージアム等があります。 資料には、「メディア芸術の全ての分野を包括的に取り扱う施設はない」としてその必要性を謳っていますが、分野毎に分かれているとはいえ、既に同様の業務を行なっている施設があるのに、新しく包括的に取り扱う施設が必要なのか?という議論が必要なのではないのでしょうか。 それに、資料の末尾に記載されている「センター」の平面図を見ると、収蔵スペースはさして大きくないように見えます。 これでいったいどのぐらいの作品を収集・保管するつもりなのか、その見積もりすら資料には記載されていません。
 更に、「クリエイター等が作品を発表する機会の提供」とありますが、そんなもの、同人誌即売会、動画投稿サイト等々、国が用意しなくても既にいくらでもあるでしょう。 今更、巨額の税金を費やして国が用意する必要性があるでしょうか?
 後、資料では、この「センター」を観光の振興に役立てようという目的もありますが、上記のように、このような「センター」が本当に観光の振興に役だつのか?という疑問には応えてくれていません。 メディア芸術の作品を常設展示する施設として、オーストリアのリンツ市にある、アルス・エレクトロニカ・センター(Ars Electronica Center)という所を引き合いに出して「大きな成功を収めている」と書かれていますが、そこがどのような「成功」を収めているのか、具体的には書かれていません。 そして、アルス・エレクトロニカ・センターが成功しているからといって、こちらの「センター」が成功するとは限らない、というのは言わずもがなでしょうが。
 という訳で、正直言って、文化庁の資料を読んでも本当にこれが必要なものであるとはとても思えない訳です。 はっきり言って、大層なお題目ばかりで、具体的な中身が全く見えてきません。 こんな状態で、いきなり建物だけ作る事を決めてしまっていいものなんでしょうか。 これもまた、所謂「ハコモノ」の一つで終わってしまうだけのような気がするのですが…。
 結論として、資料で挙げられているような事は、117億円も税金を費やしてお台場に床面積1万平米のビルを建てないと出来ないのか、という事です。 既存の施設を利用して、情報収集・発信の業務や常設展示を行なってみる、みたいな所から始めた方がいいのでは…。

2009/06/03

 「凌辱系」ゲームソフトの製造・販売が禁止されるようです。
 「MOON PHASE」の雑記経由で知りましたが、少し前からその方面では話題になっていた件です。 どうやら、与党内にその手のゲームの規制に関する勉強会が出来たりした(勉強会の件については、適当な記事が見つからなかったのですが、「野田聖子 ゲーム」辺りでググってみると、それなりに情報が出てくるかと)ので、下手にお上に規制されたりする前に、業界で自主的に規制してしまおう、という事みたいです。 上記「MOON PHASE」の雑記からリンクされているアーベルのブログによれば、業界関係者内では「しょうがない」みたいな空気が蔓延しているようで。 しかし、「臭いものに蓋」というのは、ある意味最悪の対処方法だと思いますし、これによって表現の規制がエスカレートしていかないかという点も心配ではあります。
 そもそもの発端となった、所謂「レイプレイ事件」については、崎山伸夫氏のブログに詳しいです。

 これが「そういう猥褻なモノが誰の目にも触れるような所にあるのはけしからん」というのであればまだ判る(し、私自身もそれはけしからんと思う方です。そういうモノはこっそり・ひっそりと在るべきだと思う。そういう意味では、コンビニの誰の目にも触れる雑誌棚に、成人向けの雑誌が堂々と置いてあるのもけしからんと思うのだが、あれには野田聖子も文句を言わないのでしょうか)のですが、こういうゲームの存在が児童の人権侵害に繋がるという、「児童の人権保護」という観点で規制が検討されている、というのが、どうにも理解も納得もできない所で。
 ゲームというのは基本的に創作なので(中には、実際の出来事を基にした作品もあるかもしれませんが)、保護されるべき児童など何処にも存在しないんですけどね。 もし、(日本ユニセフ協会などが主張しているように)そういうゲームの存在を許すような社会はけしからん、というのであれば、それは「表現の自由」の侵害以外のナニモノでもないと思いますし。
 こういうゲームに影響されて実際に事件を起こしたら、という主張もよく聞きますが、じゃあ犯罪行為が描かれているあらゆる創作物を規制するのか?という話になる訳で。
 結局、こういう規制をしようとする人達は、自分達の気に入らないもの・見たくないものは排除してしまえという考えにしか見えないんですが。 現職の閣僚が「表現の自由は規制されても構わない」などと国会の場で堂々と発言し、それがマスメディアやジャーナリストから全く追及されないような国で、そんな考えの人達が規制を始めたらどうなるんでしょうね。 これで「メディア芸術総合センター」だのを作っても、去勢された脱け殻が集まるだけで、そんなものは文化でも何でもないと思うんですけどね。
 で、アーベルのブログでも出てますけど、当面の問題は「どこまでOKなのか?」という点でしょう。
 「凌辱」とは、辞書を引くと「暴力ではずかしめること」とあります。
 じゃあ、暴力を伴わなければ所謂「和姦」じゃなくてもOKなのか?(先日あった事件のように、酒で酔い潰してゴニョゴニョ、ならいいのか)とか、細かく見ていくと色々とある訳で。
 個人的には、「凌辱系」というのはさほど好きじゃないので、実際問題としては影響は特に無いのですが(というか、ゲームそのものを最近は殆どやってないなあ…)、この件がどういう形で収束していくのかは興味があります。

2009/06/09

 Safari4がリリースされました。
 新機能が面白そうなので、早速更新してみました。

Safari4

 …見事に文字化けしました…orz

Safari4

 「Top Sites」だけでなく、個々のページもしっかり(?)文字化けしています。 ページの設定(Google検索バーのすぐ右にあるドキュメントのアイコン)のメニューは文字化けしていないのですが、そこで文字のエンコードを変えても直りません。 設定のダイアログの文字も全て文字化けしていて、何が何やらサッパリです。
 で、「Safari4 文字化け」でググってみると、結構起きている現象のようですね。 Vistaでは起きないとか、XPでも一部で起きているだけだとか。 解決策は、それらのページですぐに見つかりましたので今はマトモに見えるようになりましたが、新機能のフォントスムージングの「Windows標準」でバグが出るとは…。 ツールバーのメニューが文字化けしていなかったのは、スムージングの処理が元々されない箇所だったからのようです。
 文字化けが直ってみると、「Top Sites」とか「Cover Flow」とか、なかなか面白いですね。 更新されたサイトが「★」印で表示されるのも便利そう。 アヤしいサイトが出てきたらどうしようかと思いましたが、幸い、他人に見られても問題無いサイトばかりで良かったです(<マテ)。
 ただ、相変わらず、ThinkPadのスティックポインタと中央ボタンを利用したスクロール機能が動作しないのにはガッカリでした。 なかなか、常用したいと思うようにはなってくれないものです。
 (2009/06/10追記)
 その後、Dimension8100のSafariもSafari4にアップデートしましたが、こちらは「Windows標準」に設定しても文字化けしません。
 OSは同じXP SP2、インストールしているアプリケーション等も殆ど同じなのに、何故こちらが大丈夫なのか謎です。
 ただ、Dimension8100では、Safari4の新機能の目玉(?)である「Top Sites」や「Cover Flow」が使用できません。 単に動作が遅いとかいう話ではなく、メニューや設定ダイアログからそれらの機能に関する項目がスッパリと消されているのです。 例えば、メニューバーの「履歴」では、ThinkPad T61では一番上に「Top Sitesを表示します」という項目がありますが、Dimension8100にはこの項目そのものが表示されません。
 ダウンロードページには、「Top SitesとCover Flowを使うには、64MBのVRAMを搭載したDirectX 9.0対応ビデオカードが必要」とあります。
 Dimension8100のビデオカードはGeForce3(64MB)、DirectXは9.0cで、古い物ではありますが、一応は上記の条件を満たしているようです…と思っていたら、GeForce3はDirectX 8までしか対応していないみたいです…orz
 iTunesでは「Cover Flow」が使えるんですけどねぇ…。

2009/06/12

 余部鉄橋の2008年夏に撮影した写真のページを追加しました。
 今頃?というツッコミが聞こえてきそうな気もしますが、きっと気のせいでしょう(<おい)。
 という訳で、「いくらなんでも今年の『青春18きっぷ』の夏期利用期間が始まるまでには」と思っていた、昨年(2008年)夏に撮影した分の余部鉄橋の写真のページを公開します。

 前年(2007年)のからいきなりレイアウトが変わってますが、行き当たりばったりな性格がよく表れていますね(<自分で言うな)。
 まあ、2007年のレイアウトは、見易さとページの使用効率──要するにあまり空白部分を作らない──とを考えて作ったつもりだったのですが、後から見直してみますと、どうもテキスト部分が読み難かったりして何か今一つに思えてきまして。
 それに、2007年のは順番とかあまり考えずに適当に撮影したせいか、並びがバラバラなんですが、2008年のは、ある程度行程を辿るように意識して撮影してきましたので、順番に並べていく方がテキストも書き易く、それにはこのような単純に縦に並べる方が良いだろう、と…。 まあ、その所為か、掲載する写真の枚数が、2007年のと比べて随分と多くなってしまいましたが、掲載する写真を選択するのは、今回の方が楽だったような。
 次の課題は、ページ遷移をもう少し楽にする事でしょうか。 今のように、一覧ページでサムネイルをクリック→大きな写真→一覧ページに戻る→…、という繰り返しを行なうのは、我ながら面倒だと思いますし。 一覧ページでサムネイルをクリック→大きな写真→次(又は前)の写真→…、と順番に見ていける方が、やっぱり楽ですよね。
 ただ、大きな写真一枚毎にページを作らないといけないとか、途中に写真を追加しようとすると面倒だとか、作る手間が増えてしまうのが困ったところで…さて。

2009/07/01

 児童ポルノ禁止法の改正案(というか改悪案)の審議が始まりました。
 既にあちこちのメディアで報道もされていますのでご存じの方も多いかと思いますが、去る6月26日に、「児童買春、児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童の保護等に関する法律」(以下「児童ポルノ禁止法」と表記します)の、与党(自民・公明)案と民主党案とが、二つ揃って、衆議院の法務委員会で審議入りしました。
 この審議で、宮沢りえさんのヌード写真集「サンタフェ」や、ジャニーズ等も「児童ポルノになり得るから(もし児童ポルノと認められるか、または疑わしいなら)廃棄すべき」等という発言が出たりした事もあってか、マスコミも規制推進一色という訳でもないようです。
 とはいえ、読売新聞や産経新聞等、ロクに調べもせずに規制推進派の根拠も定かでない言い分の受け売りをそのまま書いているかのような記事・社説を載せている新聞も相変わらず存在しているようで、「何だかなあ」と思う事しきりです。
 それに、「何だかなあ」と言えば、その法務委員会の審議自体もそうで、特に、与党案の提案者として発言・質疑に応じていた、自民党の葉梨康弘という議員は酷かったですね。 「自白は証拠の王者」だの、「捜査員は善良だから、自白を強要するような事はしないと信じている」だのと、昨今の冤罪事件の根底に密室での自白の強要があった、という事を知らないのかと言いたくなるような発言を行なっていて唖然としたものです。
 で、それ以外の発言も、どうも引っ掛かるような発言が多いなあと漠然と感じていたのですが、かの高木浩光氏の以下の記事にその「漠然と感じていたもの」が的確に書かれていてスッキリしました。

 このページを開くと、「pictures.zip」というファイルをダウンロードするか、ブラウザが聞いてきたりします(Firefoxは聞いてきました)が、無視して(ダウンロードしなくて)構いません。 それが何を意味しているのかも、記事を読めば判ります。
 要は、葉梨議員は、パソコン上のデータ(法律には「電磁的記録」等と書かれていたりしますが)を、雑誌やプリントされた写真のような「有体物」と同じような感覚で考えている、という事だった訳です。 少なくとも、葉梨議員の発言の端々から、そのような考えが読み取れます。 また、パソコンの中のファイルを「何回も開いて見ている」と言っている事等からして、パソコンのファイル管理についてもあまり詳しくなさそうです。 私は、自宅ではOSとしてWindowsXPを使っていますが、これでファイルのプロパティを見ても、アクセス日時が一つ出てくるだけで、今までに何回開いたか、なんて情報があるのかどうかは判りません。 そのアクセス日時にしたって、ファイルのプロパティを見た時刻だったりしますので、ファイルの中身を見たかどうかすら判りません。 葉梨議員は、「あるファイルが何回開かれたか」「それが確かにファイルの中身を見たのか」がはっきりと判るような方法をご存じなのでしょうか。 その辺、質問者の議員の方にもツッコミを入れていただきたかったのですが、残念ながらそれも無かったようです。
 ちなみに、この件に関しては、所謂「纏めサイト」が幾つか既に作られているようです。 それらを見るのもいいかと思いますが、できれば、衆議院TVのビデオライブラリ(2009年6月26日の法務委員会)で、実際の審議の映像を見ていただきたいと思います。 「纏めサイト」は、所詮纏めた人の主観が混じった二次情報に過ぎませんし、上記の高木氏の記事でも、「纏めサイト」と実際の映像とでは印象が異なると書かれています。 説明・質疑者毎に分割(実際には頭出しですが)されていますので、興味がある人の部分だけ見る事も簡単です。 ちなみに、上記の葉梨議員の発言は、枝野幸男議員や園田康博議員、保坂展人議員の質問時に出てきます。
 で、上記の高木氏の記事でも、「参考人のアグネスチャンがずいぶん酷く言われていた。いったいどんなだったんだと、衆議院TVで録画を観たところ、そんなにひどい話ではなく」と書かれているアグネス・チャン参考人の話ですが、個人的には、私も「ひどい話」ではないと思いましたが、「ずれた話」だとは思いました。
 多分、彼女は、海外の児童売買の現場を見たり、被害者に会ったりして、その酷い状況に本当に怒りを覚えているのだと思います。 しかし、残念ながら、彼女がおそらく思い描いている(頭の中で想定している)だろう「児童ポルノ」と、この法律で定義されている「児童ポルノ」とは、あまりにも乖離し過ぎているのだと思うのです。 そして、無自覚なのか、それともワザとなのかは判りませんが、その乖離を無視して話をしている。 だから、どうにも話が噛み合わない。
 彼女の頭の中にあるであろう「児童ポルノ」というのは、文字通りの「児童」(と言われて、大抵の人は小学生以下、十代前半以下の、本当の「子供」を思い浮かべるのではないでしょうか。第二次性徴を迎えたような中学生や高校生を真っ先に思い浮かべる人がどれぐらいいるのでしょうね)が「酷い事」をされ、その現場を撮影されたものなのでしょう。
 しかし、審議で出てきたように、実際に問題となりそうな「児童ポルノ」とは、著名な写真家が撮影したヌード写真集であったり、そこら辺で成人指定無しで販売されている雑誌に掲載されているようなグラビア写真の類だったりする訳です。
 これで「日本は児童ポルノ大国だと国際的に非難されている」だの「日本は規制が緩くて児童ポルノが野放しになっている」だのと言われても、「ハァ?」としか思えない訳で。
 もし、彼女が本当に被害者を救いたいと思っているのであれば、こんな単純所持規制の論議にかかずらわっていないで、海外の政府や警察にもっと児童買春の取締りを厳しくするように訴えたり、被害児童の心のケアを充実させるように運動したりするべきなんです。 正直言って、この与党案が仮に成立して単純所持禁止になったとしても、被害児童は減らないでしょうし(実際、審議内でも、単純所持を禁止した国で被害が横ばい、もしくは減少したというデータがあるかと保坂議員が質問しましたが、法務省の担当者はデータを示す事ができませんでした。たまたまその時手元に無かっただけなのか、データそのものが存在しないのかは判りませんでしたが…)、被害児童の心は1mmも安らかにはならないでしょう。
 まあそれはそれとして、国会審議の内容が、こうして自宅に居ながらにしていつでも見れる、しかもマスコミの編集が入らない生のものが見れる、というのは、つくづくいい時代になったものです。 法律を決めている国会議員が、決して知的に優秀な訳ではなく、時には素人にさえ劣るほど無知である、という事が明らかになる訳ですし。 こういうのを一般の人達がもっと見るようになれば、「お上がやる事だから安心」等と考える人も減って、林野庁の植林詐欺に引っ掛かったり、年金問題がこれほど悪化したりする事もなくなるかもしれません。
 それはともかく、この件については引き続き見ていきたいと思います。 特に与党案では、附則として、アニメ・漫画・ゲーム等も将来は規制する事が視野に入れられています(あくまで「調査・研究する」とされていますが、実際には「結論ありき」の調査や研究になるだろう事は容易に想像がつきますし、それはつまり、自動的に規制の実現に向けて走り始めるという事を意味します)。 そこまでいくと、「いったい何を守ろうとしているのか」という事すらあやふやになってきます。 どうも、彼らは、子供を守ろうとしているのではなく、彼らが考えるところの「健全な社会」を守ろうとしている、としか思えないのですが…。

2009/07/04

 児童ポルノ禁止法の改正案(というか改悪案)の審議が始まりました。の続き。
 去る6月26日に開催された、衆議院法務委員会の議事録が公開されました。

 これで、審議の発言を引用する時に、衆議院TVのビデオライブラリの音声からテキストを起こす必要が無くなりました。 葉梨議員の「自白というのはもちろん証拠の王者です」という台詞も、しっかり記載されています。
 まあ、審議内容を知りたい場合は、ビデオライブラリの映像を見た方が判り易いとは思うのですけどね。 議事録の文章って、発言をほぼそのままテキストにしていますので、非常に読み難いというか、時々意味が判らない所もあったりして。 実際の映像で、声のニュアンスやら表情やらを確認しながら聞く方が、内容を理解するにはいいような気がします。
 また、既に幾つか報道がされていますが、与党と民主党が、この6日にそれぞれ修正案を提出し、9日に修正協議をする事が決まったようです。 報道では、今国会で成立させる事も同意した、等とされているものもあるようですが、実際の所はまだ何とも言えないようで。 こちらの記事によれば、民主党の枝野議員がキーマンとなっているらしいとのこと。 まあ、これも噂程度の話に過ぎませんが。
 とにかく、次のヤマ場は9日の修正協議という事になりそうです。

2009/07/05

 児童ポルノ禁止法の改正案(というか改悪案)の審議が始まりました。の続きの続き。
 審議内で、自民党の葉梨議員が繰り返し言っていた、児童ポルノを「何度も開く」という話で、それがコンピュータ上のファイルであった場合に、果たして「開いた回数」というものが分かる方法があるのだろうか、と先日書きましたが、なんとMac OS Xではファイルを開いた日時(使用日時)が過去に渡って記録されているそうです。

 いやはや、Mac OS X恐るべし。
 ちなみに、WindowsXPの「ファイルやフォルダの検索」では、「アクセス日時」しかありません。 先日も書きましたが、この「アクセス日時」というのは、ファイルのプロパティを見ただけでも更新されてしまいます。 先程試してみましたら、エクスプローラでファイルをマウスでポイントした時に、一拍置くとファイルの属性(画像ファイルなら縦横のピクセル数とか)が表示されますが、それだけでも更新されてしまうようです。 これでは、とても「何回も観てニヤニヤ」していたのかどうかの証明には使えません。
 それに、上記の高木氏の記事でも最後に触れられていますが、ファイルのタイムスタンプなんていくらでも偽造…というか、プログラムで更新する事ができますから、そういうマルウェアによって更新されてしまう可能性もあります。 そこまでいかなくても、Mac OS Xの使用日時は、OS上の普通の操作で削除する事もできるそうですから、証拠として採用できるものなのかどうかかなり疑問です。
 そもそもこの話は、与党案にある「自分の性的好奇心を満たす目的で」という部分を自白以外でどう証明するのか、という議論の中で出てきたもので、それは自白だけで充分とみなされている、という話もあったりします。  与党側の説明(所持の目的の証明は、自白だけでなく、「何回も観てニヤニヤ」しているとか、大量にポルノを持っているとかの客観的な観点からも行なう)には根拠が無い、という事でしょうか。 そうなると、枝野議員が指摘していた、児童ポルノを一枚カバン(でなくてもパソコンのHDDでもいいですが)にしのばせられ、「性的好奇心を満たす目的で所持していた」と自白を強要されたら、冤罪一丁上がり、となる訳ですね。

2009/07/06

 へ〜んだ〜 きみのちょうしが わ〜るい〜。ブレーカーが落ちる編。
 今日、いきなりブレーカーが落ちました(まあ、ブレーカーは、たいていはいきなり落ちるものなんですが。予告してから落ちるブレーカーってあれば面白いですね<面白いか?)。
 普段と同じようにビデオを観ていたら、いきなり部屋が真っ暗になって驚いたのですが、真っ暗になる時に玄関の方から「バチン」という音がしていましたので、これはブレーカーが落ちたな、と思って懐中電灯を手に配電盤を見に行きましたら案の定、という訳です。
 家(ちなみに賃貸マンションです)の配電盤には同じサイズの黒いスイッチが3つあります。 左からそれぞれ「電灯コンセント」「台所コンセント」「クーラー」というラベルが付いていて、更に左端の「電灯コンセント」のスイッチには「漏電しゃ断器」というシールと、赤色の「試験ボタン」とが付いています。
 今回落ちたのは、この左端のスイッチでした。 他の二つは「入」のままで、実際、台所のコンセントに繋いでいる冷蔵庫や、独立しているクーラーは動いています。 つまり、それら以外の家電製品や照明等による電気の使い過ぎ、もしくは(あまり考えたくありませんが)漏電が原因でブレーカーが落ちたと思われます。
 初めは電気の使い過ぎかもと思ったのですが、ブレーカーを上げてもまたしばらくすると落ちてしまいます。 それが数回繰り返されたところで、もしかしたら使い過ぎではないのかも、という疑いが。
 そもそも、ブレーカーが落ちた時に、普段と比べて何か特別な事をしていた訳ではありません。 使っていた電気製品は、テレビ、ビデオデッキ、AVセレクター、ノートPCぐらい。 それに加えて、ADSLモデムやスイッチングハブ、留守番電話機等、常時稼働している物がある程度です。 今までも、これ以上同時に電気製品を使っていた時はいくらでもありましたが、ブレーカーが落ちた事など一度も無かったのです。 実際、普段はビデオデッキ(26W)より消費電力の大きいDVDレコーダー(45W)をよく使っているのに、です。 というか、ビデオテープからDVDへダビングする為に、ビデオデッキとDVDレコーダーとを同時に使う事もいくらでもありましたし。
 ブレーカーが落ちたのは、全てビデオデッキを使っている時(テープの再生中、もしくは電源ONでビデオデッキのチューナーで放送を見ている状態)でした。 今のところ、ビデオデッキが電源OFF(というか待機状態)になっている時は一度も落ちていません。
 という事は、ビデオデッキが漏電を起こしている、という可能性が高いのかもしれません。
 しかし、それなら、ビデオデッキの電源を入れた瞬間にブレーカーが落ちそうなものですが、落ちたのは全て動作の途中で、何かアクションを起こした瞬間などではありません。 それに、そのビデオデッキは、DVDレコーダーの導入以来使用頻度が低くなっているとはいえ、今まで問題が起きた事はありません。 最近でも数週間前に使用しましたが、その時も問題はありませんでした。 この数週間で急におかしくなる、というのもちょっと考え難い事です(可動部分が壊れるとか、テープを巻き込んでしまうとかならまだ判るのですが…)。 というか、そもそもブレーカーが落ちる程の漏電を起こしているビデオデッキ(だけでなく家電製品全般)がまともに動くのか?というのも疑問ですし。
 かといって、他の箇所で漏電していたり、あるいはブレーカーそのものの故障ならば、ビデオデッキを使っていない時にももっと頻繁に落ちるのではないか、と思われますが、上記のように、今のところはそういう事もありません。
 とりあえず、今夜はこのまま様子を見て、明日またビデオデッキを使ったらどうなるか試してみて、結果次第ではビデオデッキの使用を止めるか、あるいは関西電力に点検に来てもらうか決めようかと思います。
 でも、ビデオデッキが使えなくなると困るんですよね。 ちょうど番組改編の時期でアニメの新番組も色々始まるのですが、例によって3つ作品が重なっている所があって、DVDレコーダーのW録だけでは足りないのです。 まあ、足りないのなら見なきゃいいだろ、と言われればそれまでなのですが…。

2009/07/07

 へ〜んだ〜 きみのちょうしが わ〜るい〜。新STB編その2。
 昨年12月に交換され、今まで半年以上の間トラブル無く動いてきた、CATVのSTB・TZ-DCH505でしたが、先日、とうとう録画予約で「予約の警告」が出てしまいました。
 発生したのは、旧STBのTZ-DCH500でよく発生していました「途中中断が発生しました」というものです。 録画予約していた番組は、2009/07/06深夜(正確には2009/07/07未明)にサンテレビで放映された「【懺・】さよなら絶望先生」です。 例によって、3つの現象が予想される原因として書かれていますが、リアルタイムで視聴していた所では特に問題は見受けられませんでした。
 これはやはり、「絶望した! 新しいSTBでも原因の判らない警告が発生する事に絶望したぁ!!」と叫ぶべきなんでしょうか。うーむ。
 ちなみに、上記のブレーカーが落ちた件とは関係無さそうです。 ブレーカーが最後に落ちた時と、この警告が出た録画予約との間にも別の録画予約が入っていましたが、そちらは正常に終了していますので。
 ただ、今回もまた午前0時から始まる番組で警告が出たのが気になります。 前のTZ-DCH500でも、午前0時から始まる番組で警告が出る事が多かったように思いますし、日付が変わる時の処理に何かあるんじゃないか、と思ってしまいます。 謎です。

2009/07/08

 文化庁が「国立メディア芸術総合センター(仮称)」についてアイディアを募集するそうです。
 以前(2009/05/26付参照)に書きました「国立メディア芸術総合センター(仮称)」。 巷では「アニメの殿堂」だの「国立マンガ喫茶」だのと、いささかズレた批判をしている人達がいるようですが、この度、文化庁が「センターが魅力的なものとなるよう,その事業内容や施設内容等について,国民の皆様から広くアイディアを募集することとし」たそうです。

 上記文化庁のページを見れば判りますが、アイデアを募集する項目として、「センターで行う事業内容」「センターの施設内容・規模等」「センターの管理運営」「その他全般に係る事項」が挙げられています。
 …って、こういう項目の内容が決まっていないのに、どうやって建物の建設と用地買収の費用として117億円という予算は決まっているのでしょうか?
 内容が決まっていないのに、いったい、この117億円という数字は、どこから、どのような根拠で出てきたものなのでしょうか。
 これが「117億円の予算の用途を限定せず、予算内で可能な事業内容を再検討する」みたいな話であればともかく、これでは、まるで「ハコモノを先に作って、それに収まるように中身を決める」と言っているようなものだと思うのですが…。 それならハコモノを新しく作る必要性自体が無いでしょうに。
 こういう、物事の前後を逆にしたような事をやっているから、「無駄遣いだ」だの何だのと言われるのだ、という事が判っていないみたいです。 「アニメの殿堂」だのとズレた批判をしている人達もどうかと思いますが、こんな「ハコモノ優先」のようなやり方で進められているものに素直に賛成できるかと言われれば、それは無理というものです。
 文化庁は、もう一度初めから考え直した方が良いのではないでしょうか。

2009/07/11

 児童ポルノ禁止法の改正案(というか改悪案)の審議が始まりました。の続きの続きの続き。
 9日に与党案と民主党案との修正協議があったようで、一部報道では、「単純所持禁止で合意した」みたいな事が言われているようです。
 しかし、6月26日の衆議院法務委員会の審議でも質問に立っていた、社民党の保坂議員によれば、実態はそんなに進んでいないという話もあります。

 要点としましては、  要するに、「何も決まっていない」というのが実情なのではないか、という事です。
 もちろん、これも社民党の保坂議員が民主党議員から聞いた話らしいですので正確かどうか判りませんが、少なくとも、TBSが報道している「児童ポルノ画像などを所持する行為についても、原則禁止することで大筋合意」という話からは大きな隔たりを感じます。
 もし、このTBSの報道が、保坂議員が書いているように、与党側が記者ブリーフィングで話した一方的なものなのだとしたら、TBSは「報道機関」ではなく、与党の「広報機関」に成り下がった、という事ですね。 少なくとも、民主党議員からも話を聞いて、内容の確認を取るべきだったでしょう。 TBSは、深刻な経営難に陥っており、今月異例の番組改編を行なうとも言われていますが、こんな事では、一度潰れてもらった方が日本の為かもしれません。
 一方、先日の法務委員会で、民主党案の提案者として発言・質疑に当たっていた民主党の枝野議員のサイトには、特にこの件については何も上がっていませんでした。
 更に、同じく与党案の提案者として発言・質疑に当たっていた自民党の葉梨議員のサイトにも、この件についてはまだ何も書かれていないようです。 先日の法務委員会での発言に関する「言い訳」は上がっていますが。
 この修正協議は、先日の法務委員会の審議のように公開されていないみたいで、今一つ詳細が見えないのがもどかしいところです。
 また、7月10日付で、MIAUが今回の法改悪についての声明を発表しています。
 上記緊急声明のページからは、声明に賛同する人の署名フォームも用意されています。 今回の改悪に反対したいが具体的に何をすればいいか判らない方や、声明に賛同される方は、署名も一考されてみてはいかがでしょうか。

2009/07/14

 久し振りの迷惑メールネタです。その5。
 前回(2009/02/11付参照)までは携帯電話に来ていましたが、今回はPCの方に来ました。

From: "金本"
Subject: [meiwaku] 規約違反による契約不履行の損害賠償請求
Date: Tue, 14 Jul 2009 18:31:14 -0200

(株)サイバーデジタル
03-6868-7023
担当の金本
と申します。

今回《総合コミュニティサイト》様で発生しています登録料金の件でご連絡差し上げました。

弊社調査会社になりましてお客様のお使いの{携帯端末}又はPC〈インターネット回線〉に対し【身辺調査及び裁判代行業務】の依頼を承りました。
誠に遺憾ではございますが、明日正午までにご連絡なき場合は「規約違反・契約不履行の損害賠償請求(415条)」に伴い

@悪質なお客様として身辺調査の開始
A各信用情報機関に対して個人信用情報の登録
B法的書類を準備作成の上、即刻法的手続(414条1項)の開始以上の手続きに入らせて頂きます。

その後
違約金【四十五万円】の請求になります。

>以降お客様からの和解の申し出には一切応じませんのでご了承下さい。       ※メールでのお問い合わせは一切受け付けておりません。
          未払い金のお支払いの手続きや退会処理の手続きをご希望の方は、
(株)サイバーデジタル
03-6868-7023
担当 金本
までお願いいたします。
営業時間 [平日]
午前10:00〜午後19:00
(日・祝日を除く)

 “Subject:”に付いている“[meiwaku]”というのは、例によって、hi-hoの「かんたん迷惑メールフィルター」が付加した文字列です。
 これもやはり「架空請求データベース」に登録されていました。 また、“Received:”ヘッダに記載されていた大元のIPアドレスを調べてみると、送信元はアメリカのカリフォルニア州のようです。 まあ、偽装されているかもしれませんが。
 しかし、携帯電話からPCに変わったとはいえ、ツッコミ処の多い内容には違いはないですね。

 とまあ、「本当に日本人が書いたのか?」と疑問に思うぐらい、内容が目茶苦茶というか、内容が無いというか。 “Date:”ヘッダのタイムゾーンも、“-0200”という西半球のものですし。
 ちなみに、「(株)サイバーデジタル」という会社は実際に存在するみたいですが、「歯科医療用カウンセリングソフトの制作」という、身辺調査や裁判代行等とは全く関係の無い業務を行なっている会社のようです。 というか、大阪の会社なので、そもそも電話番号からして違いますし。 同社もこの架空請求メールに迷惑しているようで、上記ホームページにもこの架空請求メールの事が記載されています。 「弊社へ問い合わせが多々寄せられております」とありますが、こういうのって業務妨害になりそうな気がします。 もちろん、この架空請求メールを出した連中が、ですが、こんなあからさまにアヤシイ架空請求メールで、明らかに無関係と判る会社に問い合わせをする方もどうかと思いますが。
 それにしても、こんな明らかに怪しいメールに引っ掛かって、本当にお金を払ってしまう人なんかいるんでしょうか。 まあ、いるからこそ、いつまで経ってもこんなメールが無くならないのかもしれませんけど…。

2009/07/17

 へ〜んだ〜 きみのちょうしが わ〜るい〜。PCディスプレイ編。
 突然ですが、DELL Dimension8100に接続していたPCディスプレイが壊れました。 まー、物が壊れる時というのは、たいてい突然ですが。
 壊れたのは、三菱電機の17インチCRTディスプレイ・RD-17Gというものです。 ダイヤモンドトロンという、ソニーのトリニトロンの親戚みたいなCRTを搭載していて、トリニトロン並みの非常に鮮明な表示を行なえるにも関わらず、同クラスのトリニトロンディスプレイよりかなり価格が安い(確か半額ぐらいだったような…それでも10万円ぐらいはしたと思いますが)という所が気に入って、FM-TOWNS II HA用のディスプレイとして購入しました。
 FM-TOWNS用、という所からも判るかと思いますが、購入したのは多分1994年頃と、もう15年は経っているシロモノです。 VGA(640×480)〜UXGA(1600×1200)まで、幅広い解像度を表示可能な優れ物(PC-9801シリーズの640×400も表示可能だったような気もします)だったのですが、とうとう寿命が来たようです。
 いつものようにRD-17GとDimension8100の電源を入れ、初めは正常に表示されていたのですが、Dimension8100が起動するまでの間、目を離してThinkPad T61で作業をしていました所、RD-17Gの画面が消えている事に気が付きました。
 RD-17Gの電源ランプが消えていましたので、もしかしたらDimension8100が起動に失敗したのか(PCからの信号が途絶えると、電源が切れる省電力設定がある為)と思って、Dimension8100を電源ボタン長押しで強制終了させ、再起動をかけてみたところ、今度は、RD-17Gが少し正常に表示した後、いきなり画面が暗転し、更に「カチャカチャカチャ」と盛大に異音を立てながら電源ランプが点滅し始めました。
 これはヤバい、と思ってRD-17Gの電源を切り、少し間を置いてから再度電源を入れてみましたが、今度は始めから、同様の異音と点滅が発生するようになってしまいました。
 その後は、もう同じ事の繰り返しでどうしようもありません。 音からすると、電源部の異常のような感じもするのですが…。
 という訳で、とうとうRD-17Gがお亡くなりになってしまいました。 FM-TOWNS用として始まり、次にセガのDreamcastのVGAアダプタ出力用として、そしてDimension8100用として、3代に渡って活躍してくれました(ていうか、PC−ディスプレイ切り替え器でこれら3台を切り替えて使えるように接続しているのですが)。合掌。
 さて、これからどうしましょうか。 どうすると言いましても、こんな15年前のシロモノを修理するのもお金がかかるだけでしょうし、代用になるようなディスプレイもありませんので、いずれ新しいディスプレイを購入するしかないのですが、ディスプレイなんて最近の物については全然知りませんので、どんな物があるのかという所から勉強しないと。
 まあ、今すぐに調達しなければならない、という物でもありませんので(Dimension8100は、今では殆どT61のバックアップにしか使っていない為)、ボチボチと調べてみる事にしましょうか。

2009/07/19

 へ〜んだ〜 きみのちょうしが わ〜るい〜。PCディスプレイ編の続き。
 という訳で、今時の液晶ディスプレイとはどんな物なのかを少し調べてみました。
 条件としては、

 といった感じです。 もっと色々必要条件があるかな〜と思っていたのですが、改めて考えてみるとあまり無かったです。 価格は、相場をよく知らないので、先ずは相場を調べるという事でとりあえず限定しないことに。 と言っても、安いに越した事はありませんが。
 ただ、この条件、特に解像度で探してみますと、意外と選択肢は限られるというか。
 というのも、PCでハイビジョン映像(PS3等のゲーム機やBD等の映像)を観る人が多いのか、FullHD(1920×1080)の物が一番品揃えが豊富で、価格も安いみたいなのです。 そのせいか、他の解像度の機種は、価格が割高になっていたり、画面サイズが大き過ぎたりして、何だか今一つ。
 初めは、4:3でUXGAの物で安いのがあれば、と思っていたのですが、機種が少ない上に、どれも高い。 どうも、DTPとかデザインとかの色管理がシビアな作業に使うような高級機が殆どで、とりあえず高解像度がほしいだけ、という人向きの物が無いような。
 また、ワイドの物は、サイズの割りに解像度が低い物(18インチや19インチでも14.1インチのThinkPad T61と同じのWXGA+(1440×900)とか)が多く、最低条件のWSXGA+以上ですと20インチ超の物になってくるようで。 特に、WUXGA(1920×1200)ぐらいになると、24インチとかになってしまいます。テレビを買う訳じゃないんですが。
 しかも、WSXGA+とFullHDとの価格差は殆ど無いか、物によってはFullHDの方が安かったりしますし(というか、19インチのSXGA(1280×1024)よりも安かったりする場合も…そんなに「売れ筋」なんでしょうか)。 その上、サイズもあまり変わらないとなれば、WSXGA+を選ぶ意味はあまり無いような。
 という訳で、FullHDの機種に絞って選んだ結果、アイ・オー・データ機器のLCD-MF221XBRに決めました。
 他機種が22〜23インチが多かったのに比較して21.5インチと小振りなサイズが気に入ったのと、何より2万円弱で買えるという価格の安さがポイントでした。 ざっと使用感とかを調べてみましても、特に致命的な悪評は目につかず、「造りが安っぽい」ぐらいだったのも決め手になりました。 まあ、高級感とかは求めていませんので、そのぐらいは許容範囲です。
 で、早速ポイントが溜まっていたJoshin Webで注文してしまいました。 店頭で実物を見てからにしようかとも思ったのですが、まあこの値段ならいーか、と…。 在庫状況が「取り寄せ」になっていましたので、来るまで少しかかりそうですが、急ぐ物ではないのでのんびり待つ事にします。
 しかしまあ、RD-17Gを10万円ぐらいで買った事を思うと、このサイズ・解像度の物が2万円弱で買えるというのには隔世の感があります。 この先、PCのディスプレイはどうなるんでしょうね。 動画が綺麗に見れるとかの「テレビ化」が進むのか、それとも有機ELとかレーザーディスプレイとかの新しいデバイスに変わっていくのか。 まあ楽しみではあります。
 ところで、消費電力の大きなCRTディスプレイから、小さな液晶ディスプレイに買替える訳なんですが、何故エコポイントが貰えないんでしょうか(笑)
 ていうか、PC用の液晶ディスプレイと液晶テレビって物自体は殆ど同じなんだから、同じような扱いを受けていい筈だと思うんですけどね。 もしかして、B-CASに貢献してないから?
 でも、デジタルチューナー搭載機種(当然B-CASカード付き)でもPC用の液晶ディスプレイに分類されている物には、エコポイントが付かないみたいなんですよね。 チューナー搭載なら、液晶テレビと変わる所は無いと思うんですが。それとも、たまたま販売されている機種の中に該当する物が無いだけなんでしょうか。 エコポイント対象商品って、どうやって決められているんでしょうね。謎です。

2009/07/28

 児童ポルノ禁止法の改正案(というか改悪案)の審議が終わりました。
 というか、正確には、法務委員会での審議の途中で衆議院が解散されてしまった(2009/07/21解散)為、こちらの「第171回国会 議案の一覧」にありますように、「未了」となった、すなわち廃案になった訳ですが。
 では、例の修正協議とやらでは、結局どこまで話が進んだのか、という事になりますと、これがよく判らないですね。
 例えば、2009/06/26の法務委員会で参考人として発言したアグネス・チャン氏によれば、2009/07/17付で「最終案は100%と近いすばらしい案」「近い将来にいい結果になると与野党の皆さんから約束していただきました」等と書いており、これだけ読めば、単純所持禁止が確定したかのように見えます(ちなみに、この記事で触れられている世論調査というのは、おそらくこれの事でしょうね。この世論調査に回答した人達に、例の法務委員会でのやり取りを見ても同じ回答にするか聞いてみたい気がしますが)。
 また、与党案の提案者である葉梨議員は、自らのサイトでどのような合意がなされたかについて説明し、「衆議院は解散になったが、今後は、この合意がベースになる」と書いています。
 ついでに、例の「自白は証拠の王者」という発言についての「言い訳」も書いてありますが、これはいささか往生際が悪いというか。 本人は「刑法学の格言を国会で述べただけ」「だからこそ、自白の任意性・信用性を重視しなければならないという金言でもある」等と書いていますが、その自白の任意性や信用性が大いに疑われる事件が直近に起きたばかりだというのに、そんな格言に何の価値があるというのでしょうかね。 しかも、葉梨議員は「捜査員が自白を強要する事などしないと信じている」みたいな発言までしており、現実を見ていない事を露呈してしまっています。 この「言い訳」は、葉梨議員が、ある意味「世間知らず」の「頭でっかち」である事を証明しているような気もするのですが。
 閑話休題。
 しかし一方では、民主党案の提案者である枝野議員の、去る2009/07/20に開かれたオープンミーティングでは、「まだ何も合意していない」という旨の話があった(この話は、枝野議員の演説の後の質疑応答の中で出てきたそうで、残念ながら上記のページで公開されている音声には収録されていません。まあ、質問した一般市民の音声を公開する訳にもいかないのでしょうが、議事録の形で文字にして公開してくれればありがたいのですけどね)そうで、どうにも話が見えてきません。
 とりあえず確定している事実は、今回の改正案が与党案・民主党案共に廃案になったという事だけで、要するに「もう一度仕切り直し」といった所なのでしょう。
 仮に、アグネス・チャン氏の言うように何らかの合意がされていたとしても、今回の衆議院選挙でその合意に関わった議員達が落選すれば、その合意もどうなるか判りません。
 逆に言えば、今回の選挙で当選した議員の顔触れ次第では、一気に話が進む可能性だってあります。 民主党にも、2008/10/21付で書きましたように、「美少女アダルトアニメ雑誌及び美少女アダルトアニメシミュレーションゲームの製造・販売を規制する法律の制定に関する請願」などを出した村井宗明議員のような「過激派」がいますし。 今回の衆議院選挙では関係ありませんが、参議院にも、同様の請願を提出した円より子議員などもいたりしますので、民主党だからというだけでは安心できません。
 そして、自公民の議席が「過激派」で占められてしまった場合、今回の改正案のように、その内容が充分に国民に公開され、その問題点やら何やらが充分に吟味されるという事無く、今回の自公案などまだ可愛いものだと思えるぐらい過激な改悪案が提出され、あっという間に通されてしまう事だってあり得る訳です。
 ちなみに、昨日(2009/07/27)発表されました民主党のマニフェストには、児童ポルノに関する文言は無いようです。 これはすなわち、児童ポルノ法に関しては、党としての明確なスタンスが無いという事、議員次第でどうにでも変わる可能性があるという事を示しているのではないかと。
 という事は、結局、議員一人一人の公約やら発言やらで判断するしかないみたいです。 最近では、ネット上で各々の政党や議員の立場や発言を纏めたサイト等がありますので、そういう所で日頃からチェックしておく必要がありそうです。
 とはいえ、公明党だけは絶対にありませんが。 普段から「みなしポルノ」などととんでもない事を主張している事に加え、マニフェストに「児童ポルノの所持等の禁止」をはっきり謳っていますので。

2009/07/29

 へ〜んだ〜 きみのちょうしが わ〜るい〜。PCディスプレイ編の続きの続き。
 さて、前回(2009/07/19付参照)注文しましたアイ・オー・データ機器のLCD-MF221XBRですが、待つこと2日の2009/07/21に届きました…って、「取り寄せ」になってたのにえらい早く来ましたが、在庫があったという事なんでしょうか。 Joshin Webは、たま〜にこういう所が不正確だったりするんですよね。 まあ、在庫があると言っていて実は無かった、というのよりは遥かにマシではありますが。
 で、そんなに早く届いていたのに設置が今日になってしまったのは、要するに、単にディスプレイを置き換えるだけでなく、周辺を片付けたり、掃除をしたりしなければいけなかったからなんですね。 なので、ある程度まとまった時間を取れる時でないと設置も出来ないという…実際、半日仕事になってしまいました。
 まあとにかく、片付けて掃除して、壊れたRD-17Gの配線を外してどけて、LCD-MF221XBRの梱包を解いてケーブル類を接続して設置して、電源ON。
 フルHDの解像度を実感する為に、何か「広ければ広いほど良い」というアプリケーションを表示させてみようと思い、とりあえず「駅すぱあと」を出してみました。

フルHDの表示

 …デスクトップは広大だわ…(<田中敦子さんの声で)。
 比較の為に、ThinkPad T61のWXGA+(1440×900)の画面を下に。

WXGA+の表示

 両方とも、ウィンドウを最大化し、JR大阪駅が右下隅に来るように路線図の位置を合わせています。
 違いは一目瞭然で、フルHDでは西は岡山の先まで・北は鳥取や餘部辺りの日本海側の路線まで表示できるのに対し、WXGA+では西は相生の先辺りまで・北は豊岡の手前の国府までしか表示できません。 このフルHDの画面でなら、大阪駅から餘部駅までの経路を一画面で見渡す事ができますね。
 ついでに、ドリームキャストのVGAアダプタによる画面も。

ドリキャスの表示

 フラッシュの光が反射していて少し見難いですが、画面の中央に表示されている正方形に近い部分が、ドット・バイ・ドットで表示したVGA(640×480)の映像です。 ちっちゃ〜。
 一応、ドットピッチなどを計算してみたのですが、この21.5型のフルHDというのは、B5サイズのノートPCに多い、12.1型のXGA(1024×768)の画面とだいたい同じぐらいになります。 その為か、ノートPCなどより多少離れた所から見る事を差し引いても、表示が細か過ぎて見難いという感じはあまりしません。
 「造りが安っぽい」という評判でしたが、まあこんなもんでしょう。 以前会社で使っていた、DELLの液晶ディスプレイもこんなもんでしたし(<マテ)。
 接続は、デジタル(DVI)にはDimension8100を、アナログ(ミニD-Sub15ピン)には3対1の切り替え器を介してThinkPad T61・ドリームキャスト・FM-TOWNSを、それぞれ繋ぐようにしました。 まあ、FM-TOWNSは今後使うかどうかは判りませんが。
 T61は、本体のディスプレイと合わせてデュアル・ディスプレイの設定にしました。 上記の「駅すぱあと」の画面も、その状態でハードコピーしたものです。 デュアル・ディスプレイというのも一度やってみたかったものですが、やはり凄く便利ですねえ。 この環境に慣れてしまうと、もうこれより狭い画面には戻れないような気がして、ある意味恐いです。
 アナログとデジタルとの違いは、正直言ってあまり判りません。 見る人が見れば判るのかもしれませんし、ビデオカードの性能にもよるのかもしれませんが。
 マニュアルは、内容物の確認や注意事項、設置の方法等が書かれた、八つ折りの紙が一枚入っているだけで、細かい設定の方法などは、アイ・オー・データ機器の製品ホームページ直に閲覧するようになっています。 設定のやり方自体は簡単なのでマニュアルが無くても何とかなりますが、設定の意味が判らないものが幾つかあります。 例えば、「ECO」という項目があるのですが、これを「ON」にすると何がどうなるのかが判りません。 見た目、バックライトが少し暗くなるだけのようにしか見えませんし。 そういう所を確認するのに詳細なマニュアルは必要ですが、これがオンラインでしか見れないというのはちょっと難儀かも。
 肝心の液晶パネルですが、まあ視野角が狭いのは仕方のない所でしょう。 特に上下方向は、少し視点を上下させただけで色合いの変化が判るぐらいですが、テレビや映画の映像を見るのではありませんので、あまり気にする事もないでしょう。
 また、液晶ディスプレイにつきものの「ドット抜け」もしくは「ドット点きっ放し」ですが、ざっと見た所では一つも無いみたいでした。ラッキーです。
 後、批判が多いものとしては「スピーカーが貧弱」というのがありますが、まあこれは「付いてるだけ」程度のものなのでどうでもいいというか。 Dimension8100には、元々外付けのスピーカーを付けていますので、どちらにしろLCD-MF221XBRのスピーカーは使う気がありませんでしたし。
 という訳で、溜まっていたポイントを使ったとはいえ、2万円以下(しかも5年間の長期保証も付けて)で買ったにしては、なかなか良い物のようです。

2009/07/30

 へ〜んだ〜 きみのちょうしが わ〜るい〜。PCディスプレイ編の続きの続きの続き。
 さて、壊れたRD-17Gをどうするかという問題があります。
 普通なら粗大ゴミとして出すところですが、最近では、この手の物(CRTディスプレイ等)はリサイクルに回すのが一般的なようで、私が住んでいる大阪市でも、ホームルームで「パソコンのリサイクルにご協力をお願いします」とされています。
 これ、テレビやエアコン等の、「特定家庭用機器再商品化法」、所謂「家電リサイクル法」の対象物とはまた別の、「資源有効利用促進法」というルートになるようです。 以前(2009/07/19付参照)にもエコポイントの話を書きましたが、ブラウン管テレビとCRTディスプレイなんて、物自体は殆ど同じ物なのに、何故リサイクルのルートが別々なんでしょうね。 同じような製品を同じようにリサイクル処理するのですから、互いに重複している部分も多いでしょうに。 ルートを一本化すれば、そういう重複部分を削減する事が出来て、組織や処理の無駄も削減出来ると思うのですが…。 別ルートにしているのには、どんな意味があるんでしょうか?
 それはともかく、上記大阪市のページによると、パソコン関連については一般社団法人パソコン3R推進協会へとの事ですので、今度はそこのページでメーカー(三菱電機)を選択しますと、更に情報機器リサイクルセンターという所へ飛ばされました…って、これって所謂「たらい回し」って奴ですか?
 この情報機器リサイクルセンターというのは、どうやら三菱電機等の幾つかのメーカーが集まってリサイクル処理を行なっている所のようです。 他のメーカーは、各社が単独で行なっているのかもしれません。
 ここでは、PCリサイクルマークの付いていない19インチ以下のCRTディスプレイは、回収・再資源化料金として4,200円が必要になるみたいです。 手順としては、ホームページから回収申込→料金振込用紙の送付→料金振込→エコゆうパック伝票送付→梱包・送付(郵便局へ持込又は戸口集荷)と、2往復半のやり取りが必要になり、日にちもそれなりにかかりそう。
 一方、メーカー以外でもリサイクル処理を引き受けている業者もありまして、代表的なのはパソコンファームでしょうか。
 ここは、対象の製品なら、壊れてようが何でも事前の申込とか何もせずにいきなり宅配便で送りつければ、その送料だけで、リサイクル料金等は無料で処理してくれる、という会社です。
 送料は、例えばここでお勧め(?)されているヤマト運輸の「パソコン宅急便」の場合は、梱包用資材が17インチ以下ブラウン管モニタ用の「BOX D」が1,200円+160サイズの関西(自宅)から関東(パソコンファーム)までの宅急便料金が1,890円の、合計3,090円になります(本当は、RD-17Gが元々入っていた箱は保管してありますので、梱包用資材は必要無いのですが、箱を押し入れの奥に仕舞ってしまっている為、取り出すのがまた一苦労という…)。 日にちも、午前中に集荷を依頼すればその日の内に取りに来てくれ、梱包までしてくれるという事です。
 そんな訳で、料金も時間も情報機器リサイクルセンターの方が多くかかるのですが、こういうリサイクルを利用するのは初めてという事もあって、今回は情報機器リサイクルセンターに依頼する事にしてしまいました(<小心者)。
 上記情報機器リサイクルセンターの「回収申込」ページから、氏名や住所、回収する製品の型番やPCリサイクルマークの有無(当然「無し」です)等を入力して送信すれば申込は完了です。 後は、完了後の画面に表示される「メーカ管理番号」を控えておいて、振込用紙が送られてくるのを待つだけです。

2009/08/02

 へ〜んだ〜 きみのちょうしが わ〜るい〜。PCディスプレイ編の続きの続きの続きの続き。
 2009/07/30に回収申込を行なって中1日の2009/08/01に振込用紙が到着しました。 中身は、明細書と振込用紙が入っているだけです。 振込は、郵便局かコンビニで行なえるようになっており、今回のように週末に届いてもすぐに振込が行なえます。 また、振込用紙には必要事項が全て記載された状態になっていますので、こちらで何かを記入したりする必要もありません。
 という訳で、早速本日最寄りのコンビニで回収・再資源化料金の4,200円を振込手続きしました。 次は、エコゆうパック伝票が送られてくるのを待つだけです。
 ところで、情報機器リサイクルセンターの「お申込み手順」の最後には、「お申込書にメールアドレスをご記入頂いた場合は確認メールが送付されます。」と書かれていますが、メールアドレスを記入したにも関わらず、未だに確認メールとやらは届いていません。 何なんでしょうか。
 さて、LCD-MF221XBRの方ですが、画面の切り替え(入力とか解像度とか)の時に少し待たされる以外は、今のところ特に不満はありません。 待たされるといっても2〜3秒ですので、価格を考えれば充分許容範囲内です。
 一方で、ThinkPad T61でデュアル・ディスプレイとして使っていると、幾つか難儀な点が出てきました。
 一つは、T61を起動する時の画面が、T61のディスプレイではなくLCD-MF221XBRの方に出てしまうという事です。
 これは、T61のBIOSで起動画面をどのディスプレイに出すのかを設定できるのですが、T61のディスプレイに出すように設定しておいても、いつの間にかLCD-MF221XBRの方に出るように設定が戻ってしまう、という事が何度かありました。 毎回そうなる訳でもない為、BIOSのバグなのかどうかは不明です。
 もう一つは、Japanist2003で日本語入力する時の変換候補リストが、T61のディスプレイでは画面の下端からはみ出してしまうという事です。
 画面の下の方で入力していて、変換候補リストが長くなる時は、普通なら入力位置の上にリストが表示されますが、デュアル・ディスプレイにして使っていると、リストが入力位置の下に表示され、その結果、リストが画面の下端を越えてはみ出して表示されてしまい、リストの下の方の候補が見えないという状態になってしまうのです。
 これは、T61のディスプレイが縦900ドットなのに対して、LCD-MF221XBRは縦1080ドットと、180ドット多い事によるものと思われます。 実際、LCD-MF221XBRへの出力解像度をT61と同じ1440×900に設定してやると、デュアル・ディスプレイにしていてもリストは正しく表示されます。
 リストの表示位置を決めるロジックで、デュアル・ディスプレイに設定されている場合、どうやら大きい方の解像度に合わされてしまっているみたいです。 試しに、日本語入力を「Microsoft IME Standard 2002 ver.8.1」に切り替えてやってみましたら、こちらはちゃんとリストが入力位置の上に表示されました。 なので、これはJapanist2003のバグのようです。
 後、これは仕様なのかバグなのか判らないのですが、LCD-MF221XBRを使う必要が無い時に「画面のプロパティ」でLCD-MF221XBRを「非アクティブ」にしている状態で、T61を「スタンバイ状態」にすると、「スタンバイ状態」から復帰した時にLCD-MF221XBRが「アクティブ」に戻ってしまいます。 「スタンバイ状態」から復帰した時は、「スタンバイ状態」にする前の状態を維持してほしいのですが…。
 まあ、どれも致命的なものではないのですが、少し気になります。

2009/08/06

 へ〜んだ〜 きみのちょうしが わ〜るい〜。PCディスプレイ編の続きの続きの続きの続きの続きで終わり。
 2009/08/02に、コンビニで回収・再資源化料金の振込を行なってから中3日の今日、エコゆうパック伝票が送られてきました。 封書の中には、伝票と、リサイクルする製品を記載したA4一枚の書類が入っているだけです。 どうせなら、情報機器リサイクルセンターのサイトで公開している排出手順書も同封しておけばいいのに、と思いますが、エコだけに紙の消費を可能な限り減らそうという事なのかもしれません。
 で、その情報機器リサイクルセンターのサイトにも書かれている通り、伝票には必要事項が全て記載されていますので、こちらで何かを記入したりする必要はありません。 上記の手順書の通りにごみ袋に包んで、伝票に書かれている郵便局の連絡先に電話を掛けて引き取りを依頼するだけです。
 電話を掛けてみますと、2時間以内に引き取りに来てくれるとの事でしたので、急いで梱包を行ないました。 実は、家にあった普段ゴミ出しに使っている45リットルのゴミ袋では入らない事が判って(<もっと早く確認しておけ<はいその通りです)、急いで70リットルのゴミ袋を買いに行かなければならない事になってしまい、その為梱包をしている最中に引き取りに来られてしまうというハメに。 郵便局の事だから、2時間以内にと言えば2時間後ぐらいになるだろうと思っていたのですが、30分もしない内に来られて驚きでした。ナメてました。すみません。
 という訳で、ゴミ袋に入れてガムテープで止めただけの梱包を施したRD-17Gが、本日とうとう引き取られていきました。 長年よく働いてくれた良い製品でした。

2009/09/14

 へ〜んだ〜 きみのちょうしが わ〜るい〜。PCディスプレイ編の続きの続きの続きの続きの続きで終わりでおまけ。
 「終わり」と書いといてなんだとお思いかもしれませんが、情報機器リサイクルセンターのサイトで、私が出したRD-17Gのリサイクルが完了した、という事が判りましたので、おまけとして載せておきます。

リサイクル完了画面

 ページの左側で管理番号と電話番号とを入力しますと、依頼したリサイクルについての処理の経過を確認する事ができます。 最後の「リサイクル完了」がなかなか埋まらなかったのですが、本日確認してみましたところ、やっと最後まで埋まっていました。 引き取りが2009/08/06で、リサイクル完了が2009/09/11という事で、約1ヶ月強でリサイクルが完了した事になります。お疲れさまでした。
 一方、RD-17Gと入れ替わりになったLCD-MF221XBRですが、今のところ何の問題も無く使用できています。
 ただ、しばらく使っていると、当初はあまり変わらないように思えたアナログ接続とデジタル接続との差が判るようになってきました。 アナログの画面は、デジタルの画面より、何となく色のりが「こってり」したような感じに見えます。 また、縦のライン(ウインドウの境界線とか、表の縦の枠線とか)の右側に、テレビのアナログ放送のゴーストのように、うっすらと線がダブって見えたりもします。
 まあ、どちらも実用上問題にはならない程度のものですが、やっぱり、アナログ接続よりデジタル接続の方が綺麗に表示されるようです。

 iPod nanoを買ってしまいました。
 今まで、ADTEC AD-DMG128PlusというMP3プレイヤーを使っていました。 ゼンハイザー製のイヤホンが付いていてなかなか音質が良いとか(実際、それまで使っていたソニーのウォークマンのイヤホンと聴き比べてみますと、音楽には素人の私にもはっきりと違いが判るぐらい音が違いました)、専用ソフトのMPIOマネージャーで好きなMP3ファイルを選んで転送し、リスト上で並べ替えて再生の順番を自由に決めれる単純な使い勝手の良さとか、電源としてアルカリやニッケル水素の単3電池を使うので、最近のプレイヤーのようにバッテリーがへたっただけで交換の為に修理に出すような事をしなくてもいいとか、私にとっては色々と使い易いプレイヤーだったのですが、いかんせん、容量が256MB(本体128MB+メモリーカード(何とスマートメディア!)128MB)しか無い為、あっという間に一杯になってしまいました。
 それでも、新しい曲を仕入れる度に、古い曲やイマイチな曲と入れ替えて、ある意味自分用の「ベスト盤」みたいな感じになっていて、それはそれで良かったのですが、さすがにもの足りなくなってきて、しばらく前から新しいプレイヤーが欲しいとは思っていました。
 で、とうとう大勢に流されて(?)、iPod nanoに手を出してしまったという訳です。ちょうど、新型が発売されたばかりでもありますし。
 そして、これが、今回購入したiPod nanoです。このサイズでは読めないとは思いますが、一応、背面のシリアルNo.はぼかしてあります。


 …はい、そうです。先日発売されたばかりの新型(所謂「第5世代」)ではなく、その前の機種(所謂「第4世代」)です。
 何故先代なのかと言えば、安かったからです(爆)
 いやまあ、第5世代で付いたビデオカメラやFMラジオは必要無いと思ったからという理由もありますが、第4世代機が同容量の第5世代機より数千円安く売っていたもので。 iPodって、デザインは良い(特にこのiPod nanoの第4世代は、先代が四角くて「でっぷり」した感じに見えていたという事もあってか、スマートで色も綺麗でかなりそそられるデザインでした)し、「Cover Flow」や縦位置・横位置で変わる表示等のディスプレイの「演出」も面白いしで、機械自体はなかなか魅力的だったのですが、どの店でも同じ価格(それどころかポイント還元率まで同じ)で販売されていたりする上に、同容量の他社製のプレイヤーより高いし、それ以外にもiTunesと合わせて何となく「囲い込み」しているというイメージが強くて、今までイマイチ購入意欲が湧かなかったのですが、それだけに、価格が安くなったというだけでついフラフラっと…。 まあ、一生に一度ぐらいは使ってみてもいい機械だろう、と思ったもので。
 で、今日届いたばかりで、充電してiTunesに登録してあった曲(以前、コカ・コーラのキャンペーンか何かで貰ったクーポンでiTMSからタダで購入してあった「レッド・ショルダー・マーチ」とか。これらDRM付きの、iPod以外では持ち出せない曲も持ち出したい、というのも購入に踏み切った理由です)を同期させただけなので、使用感とかはまだ全然判りません。
 色は、上記の写真の通りのオレンジです(別に、かの「オレンジ君」にあやかったという訳ではありません<何の話だ)。 少しメタリック調ですので、オレンジというよりは、濃いめの銅の色のように見えます。 ブルーとどちらにしようか迷ったのですが、どうせなら派手な方がいいかと思ってオレンジにしたのですが、そんなに派手な感じでもなかったです。 店頭で見た時より落ち着いた感じの色に見えるのですが、これは照明の違いのせいかもしれません。
 付属のイヤホンは、まあ普通な感じの音質だと思います。 試しに、AD-DMG128Plusのゼンハイザー製のイヤホンを繋いで聴き比べてみたのですが、同じ音量に設定していても、付属のイヤホンの方がゼンハイザー製のイヤホンより音が大きく聞こえます。 まだ部屋の中でしか聞いていませんので、雑音の多い屋外でどう聞こえるのかは不明です。
 容量は、これも上記の写真の通り8GBです。 第4世代の16GB版も数千円の違いであったのですが、色の選択肢があまり無くなっていた事と、現時点でPCに入っている音楽ファイルが全部で4GB弱なので、まあ倍もあれば充分だろうという事で。 動画や写真を入れるつもりはありませんし。
 実際に手に取ってみた感じでは、見た目よりずっしりとした重量感がありますが、何せ大きさに比べて厚みが薄いですし、ディスプレイが大きい事もあって華奢な印象があり、取り扱いには気を遣いそうな感じです。
 iPodの操作の特徴であるホイールは、まだ今一つコツが掴めません。 私の手が不器用なのか、それとも私の皮膚とホイールとの相性が悪いのか、どうもレスポンスが思い通りに行かず、回し過ぎてカーソルが項目を行き過ぎてしまったり、あるいはカーソルが動かなかったりといった事が多いです。 慣れの問題かもしれませんが。
 マニュアルは、「クイックスタート」というペラペラの物が入っているだけで、これだけではどうやって音楽をPCからiPodに入れればいいのかすら判りません(PCと接続すればiTunesで同期される、という事が判るだけで、そもそもiTunesでどうやって音楽を登録すればいいのか、とかはサッパリです)。 詳細なマニュアルはアップルのサポートページで閲覧するようになっていて、それと、後はiTunesのオンラインマニュアルを見ろ、という事のようです。 まあ、PCと接続してインターネットを利用して使うのが前提の製品ですのでこれでもいいのかもしれませんが、もうちょっと親切なマニュアルが付いていてもいいのでは、という気もします。
 という訳で、これからそれらのマニュアルを読んで、とりあえずは、現在既にPC上にある音楽ファイル(iTunesで管理していないもの)をどうやってiPodに入れればいいのか、という所から勉強しないといけません(爆)。先は長い。

2009/09/15

 iPod nanoを買ってしまいました。の続き。
 という訳で、既にPCに取り込んであった音楽ファイルをiTunesに登録する必要があった訳ですが、結局、ファイル毎あるいはフォルダ毎に、単純に「ライブラリに追加」をしていけば良さそうだ、という事が判りましたので、ひたすらその作業をやっておりまして、何とか完了しました。
 結果、iTunesに登録された音楽ファイルは、総ファイル数1104、総演奏時間2.3日(「日」って…)、総容量3.77GBという事になりました。 iPodの残容量は3.6GBとなっており、音楽ファイル以外(多分、プリインストールされているゲーム等だと思いますが)の容量が40MB弱ある事を差し引いても、8GBという表示に比べると、実容量は0.5〜0.6GB程少なくなってしまっているようで、これは例の、1GBを1000の3乗とするか1024の3乗とするかの違いによるものでしょうか。 HDDの容量表示なんかも同様ですが、いい加減この辺りは統一してくれないものでしょうかね。
 それはともかく、古い方のファイルには、リッピングの際のビットレートを色々変えて試してみて、そのまま放ったらかしにしていたファイルや、格納しているフォルダ名とファイルのタグに登録されているアルバム名とが異なっていて、iTunesに登録するとどこに行ったか判らなくなるファイルや、曲名がただの連番になっていたりして(多分、CDDBにデータが無く、手入力するのが面倒なので手抜きをしていたのでしょう)、元のCDからリッピングし直さなければいけないファイルや、何か色々と不要なものが残っていたりして、ファイルの総容量はやや減りました。
 一方で、まだPCに取り込んでいないCDや、そもそも買ったままでまだ聴いてすらいないCDが結構残っていたりしますので、「手持ちの音楽を全て持ち歩く」という域にはまだまだ遠いです。
 また、今はまだフォルダ(≒アルバム)単位で放り込んだだけですので、演奏の順番とかも曲のタイトル名等の順番に機械的に決まっているだけ(タグにトラック番号をちゃんと登録していなかったファイルが結構あったので…)なので、このままでは「聴き勝手」が悪過ぎます。 プレイリストをちゃんと作成してやればいいのでしょうが、それもなかなか面倒そうなので、いつ出来る事やら。
 後、気になった事が一つ。
 今回のやり方でiTunesのライブラリに登録した場合、音楽ファイルの実体は元のフォルダにそのまま在り、曲の情報だけが“My Documents”フォルダ下のiTunesのフォルダ内の定義ファイル(“iTunes Music Library.xml”というのがそれだと思うのですが)に格納されるのですが、何故か、とある1つのフォルダの内容だけが、“My Documents”フォルダの下にコピーされてしまっていたのです。
 そのフォルダと他のフォルダとで、登録のやり方を違えた覚えは無いのですが…謎です。 試しに、そのコピーされていたフォルダを削除してみたのですが、iTunesのライブラリにはそのフォルダの曲がちゃんと登録されたままになっていて、ライブラリの内容とは直接の関係は無さそうでした。 少々気持ち悪いですが、まあ特に実害は無さそうなので、このまま行く事にします。

2009/09/28

 iPod nanoを買ってしまいました。の続きの続き。
 iPod nanoを使ってみて、バッテリーの消耗が妙に早い事が気になりました。 「iPod nano (4th generation) - 技術仕様」によれば、「音楽の再生時間: 最大24時間(バッテリー完全充電時)」となっているのですが、実際に使ってみますと、3時間ぐらいしか持ちません。
 では、この「最大24時間」というのはどういう条件の時の値なんだろう、と思って調べてみますと、「iPodのバッテリー寿命を正確に調べる方法」というページが見つかりました。 バッテリーの性能に疑問がある場合(私のように)、このページの手順に従ってテストを行なってみて、その結果、再生時間が仕様通りなら問題無し、極端に短い等、仕様と異なるなら修理もしくはバッテリーの交換が必要かもしれない、という訳です。
 このページの記述によれば、「最大24時間」を達成する為の条件とは、以下のようなものです。

  1. iPodのソフトウェアを最新にする。
  2. 圧縮された(MP3で160kbps、AACで128kbps)平均的な長さ(3〜8分)の音楽ファイルを使用する。
  3. 「設定」>「バックライトタイマー」の順に選択し、「オフ」(nanoの場合は「設定」>「一般」>「バックライト」>「常にオフ」)を選択する。
  4. 「設定」>「EQ」の順に選択し、「オフ」(nanoの場合は「設定」>「再生」>「イコライザ」>「オフ」)を選択する。
 1については、バッテリーの管理に関する修正があるかもしれないからですね。 私の場合は、購入直後、最初にPCと繋いだ時に、ソフトウェアを「1.0.3」から「1.0.4」にアップデートするように表示されましたので更新済みです。
 2については、「iPodバッテリーについて」のページ等によると、「iPodのキャッシュは、平均的なファイルサイズ(9MB以下)を扱う際に最も効率的に動作」するから、だそうです。 ファイルサイズをそのサイズに抑える為には、圧縮した方がいいという事みたいですね。 私の場合は、元々、ビットレートを160kbpsにしたMP3形式に統一していました(一部、iTunesで購入した楽曲のみがAACの128kbps)ので、この条件もクリアです。
 3については、やはりバックライトというのはかなり電力を消費するからのようです。 私の場合、確かにバックライトを「常にオン」にして使っていました。 そうしておかないと、再生中でも数分間操作を行なわないと画面が消えてしまう為、「今再生している曲は何だろう?」と思っても、すぐに曲のタイトル等を確認できないからです。 確認するには、ホールドを解除→ホイールに触れるかセンターボタンを押す、という2ステップの操作が必要になってしまいますホールドを解除して画面を表示させるという操作が必要で、しかもホールド解除は(私が不器用なだけかもしれませんが)片手では難しいのが難点です(再生中は、ホイールに不用意に触れるといきなり音量が大きくなったりして危険なので、基本的にホールド状態にしてあります。マニュアルでも、ポケットやカバンに入れている時に勝手に動作しないように、ホールド状態にする事が推奨されていますし。この「ホールド必須」みたいな操作体系は、タッチ式のインターフェースを採用している以上は仕方が無いのですが、色々な所に触れる可能性が高いこの手の携帯機器では、あまりよろしくないような気がします)。
 私としては、バックライトは消えた状態でもいいので、再生中の画面がそのまま表示されていてほしい(バックライトが消えていても表示されている内容は明るい所でなら充分読み取れますから)のですが、どうやらそういう設定は無いみたいです。 マニュアルに、「設定」>「再生」>「省エネルギー」>「オフ」に設定すれば画面が消えない、みたいな記述があったので試してみたのですが、これも、操作をせずに一定時間(実測で1分半〜2分ぐらい)が経つと、通常の再生画面(曲名やアーティスト名が表示されている画面)から、時刻・状態(再生中またはホールド中等)・バッテリーインジケータのみが表示される画面に切り替わってしまい、役に立ちません。
 ですので、バックライトを「常にオン」にしていたのですが、どうやらこれが、バッテリーの持ちが悪かった一番の原因のようです。 一応、明るさは一番暗くする状態に設定していたのですが。
 4については、やはり「iPodバッテリーについて」のページ等によると、「再生にイコライザ機能を加えると、iPodのプロセッサをより多く稼働させてしま」うから、だそうです。 私の場合は、これは「オフ」の状態でした。 どのイコライザがどんな効果に設定されているのかがよく判らなかったもので(まあ、名称から何となく想像はできますが)。
 という訳で、この手順に従ってテストをしてみました所、再生時間は1.2日(約28.8時間)となりました。 ただし、再生時間の計測は、手順のように再生を無限ループにして時間を計るのではなく、「ミュージック」>「アルバム」>「全曲」で先頭の曲からバッテリーが切れるまで再生していき、バッテリーが切れたらPCと接続してiTunesと同期して、ライブラリのリストで、先頭の曲から「最後に再生した日」に日時が記録されている最後に再生された曲までを選択して、ステータスバーに表示された合計時間を見る、という方法で行ないました。
 この「最後に再生した日」というのは、バッテリーが切れる少し前(バッテリーインジケータが赤色の表示になる辺り?)からは記録されないようで、実際にバッテリーが切れる直前に再生されていた曲と、日時が記録されている最後の曲とが一致しません。 ただ、そのぐらいはまあ誤差の範囲かと思って気にしない事にしました。
 何にせよ、バックライトを「常にオン」の状態と比べて10倍近くバッテリーが持ち、かつ仕様にある「最大24時間」を越える、という結果が出ました。 とりあえず、バッテリーが仕様以上の性能を持っている事が判って一安心です。 やはり、バックライトというのは、明るさを一番暗い設定にしていても、かなり電力を消費するもののようです。
 あと気になるのは、バッテリーが切れると、切れる直前に再生していた曲が保持されない、つまりレジュームが効かない事です。
 前に使っていたAD-DMG128Plusでは、電池が切れても、また電池を外して交換しても、レジュームが効いていて続きから再生する事ができました。 それがiPod nanoでは出来ないというのがかなり残念ですが、これは、iPodではバッテリーは完全に切れる前に充電する、という使い方を前提にしている為でしょうね。 これは、「iPod のバッテリーに関してよくお問い合わせいただくご質問 (FAQ)」のページの「15. 質問:“充電サイクル”とは何ですか?」の答で、バッテリーを使い切ってから充電すると“充電サイクル”を消費するので、使い切る前に充電する方が良いように書かれている事からも想像できます。
 後、「iPod のバッテリー寿命を正確に調べる方法」のページに、「iPod のバッテリーインジケータは、バッテリーに残っているおよその充電量を表示するものです」と書かれていますが、確かにそのようで、インジケータで残量が半分ぐらいの表示になるまで、先のテストでは22時間ぐらいかかりました。 つまり、残り半分では6時間ぐらいしか再生できなかった訳で、残量表示があと半分あるからといっても、それまでと同じ時間再生できる訳ではない、という事です。 結構いい加減です。
 尚、今回参考にしたページは、以下の通りです。  やはりバッテリーの問題は問い合わせが多いのか、解説のページが充実しているような…。
 ちなみに、最後のページは、「電源オフ」(「再生/一時停止」ボタンを押し続ける)と、メニューから実行できる「スリープ」とでは何が違うのか、を調べていて行き当たったものです。
 結論としては、この二つは同じもののようですね。 「電源オフ」は、いわば「スリープ」のショートカットみたいなもの、と考えておけばいいみたいです。
 それにしても、「スリープ」だの「ハイバネーション」だのと、用語がまるっきりPCのようです。 ある意味、iPodはメディアプレーヤー専用のPCと言ってもいいのかもしれません。 家電製品にもコンピュータが組み込まれていますし、デジタルレコーダー等は、以前にRD-XS43のDVDドライブをPC用の物に単純に換装できた事からも、ハードウェアからしてPCそのものだったりします。 その内、気が付けば、身の回りにある物は全て用途が特化されたPCばかりになってしまっていた、みたいな事になるのかもしれませんね。

2009/10/08

 Winny開発者に無罪判決が出たそうです。
 既に色々なメディアで報道されていますが、P2Pファイル交換ソフトの「Winny」の開発者である金子勇氏に対して、大阪高裁で無罪判決が出たそうです。
 私自身はWinnyを使った事がありませんし、裁判で取り上げられた47氏の書き込み等も読んだ事がありませんので、裁判の結果に対しては何とも言えません。 イメージとしては、これが有罪になるのなら、「公道では使用しないで下さい」みたいな注意書きをして、公道での使用が認められていない違法な改造パーツやナンバープレートのカバーなんかを作ったり販売し、それらが公道で違法に使用されている事に対して何もアクションを起こさないメーカーやカー用品店なんかも全部「道交法違反幇助」(という罪名があるかどうかは知りませんが)で逮捕しないといけないような気がしますが。
 ただ、普段見ている「天漢日乗」経由で、とんでもない話を読みました。

 上の一つ目のリンク先は、この裁判で金子氏の弁護を努めた壇俊光弁護士のサイトです。 要点は、二つ目の「天漢日乗」の記事にありますが、NHK京都局の記者が、地裁での裁判中に金子氏に「弁護は的外れで有罪になる。でもNHKのインタビューに応じれば世間の納得も得られて減刑されるだろう」みたいな手紙を送っていた、というものです。
 壇弁護士の記事にその手紙の内容の抜粋が記載されていますが、手紙には「最後に度重なる無礼をお許し下さい。」等と書かれていたようです。 まあ手紙に書く決まり文句みたいなものではありますが、内容が本当に無礼なものなだけに、全くシャレになってません。
 何と言いますか、マスコミの人間というのは、ここまで傲岸無礼で非常識なものなんでしょうか。 それとも、たまたまこのNHK京都局の記者がそういう人間だったという事なんでしょうか。
 いずれにせよ、こんな記者が在籍しているというだけで、NHKに対するイメージがまた一段と悪くなっていく事には変わりありませんが。 というか、NHKという仮にも公共の電波を預かる社会的に責任も影響力も大きなテレビ局の記者が、公判中にこういう露骨な弁護妨害とも取れる手紙を被告人に送るというのは、何らかの罪にならないのでしょうか。 少なくとも、裁判の結果に関わらず、金子氏と壇弁護士には公に謝罪すべきなのではないか、と思うのですが…。
 (追記)
 またまた「天漢日乗」経由ですが、NHKが金子氏の弁護団に謝罪したとの報道があったという事です。  なんか、金子氏に直接謝罪せずに弁護団に言づてするだけ、というのが今一つ不誠実な気もしますが。 記者の手紙は金子氏本人に直接行っていた訳ですし。
 で、こういう「不適切な取材活動」をした京都局の記者には、どういう処分をするのでしょうか?  また、NHKのニュース等できちんと発表するのでしょうか?  とりあえず、NHKのサイトにはまだ何も出ていないみたいですが。

2009/10/20

 iPod nanoを買ってしまいました。の続きの続きの続き。
 iPod nano(以下nano)を使い始めて1ヶ月程経ちましたが、少しトラブルも起きています。

 とまあこんな感じです。
 最後のはまあ仕様としても、フリーズやらブルースクリーンやらが出るような動作の不安定さは、ちょっと困りますね。

2009/10/26

 Windows 7 Upgrade Advisor がリリースされました。
 去る2009/10/22の午前0時に、遂にWindows7が発売されました。 それに先立ち、自分のPCでWindows7が動くかどうか検証できるツール「Windows 7 Upgrade Advisor」(以下W7UA)が正式版となってリリースされました。
 同様のツールは、Windows Vista(以下Vista)の時にも公開されていて、私も手持ちのPCについてそれぞれ検証してみました(2007/01/31、2008/01/24付のエントリを参照のこと)。
 Windows7の最低システム要件は、マイクロソフトのサイトにある説明によると、

 一つ目の条件でVAIOノート(PCG-Z505NR・CPUが500MHzのPentiumIII)が、2つ目の条件でDimension8100(メモリが512MB)が、それぞれ脱落してしまうのは、Vistaの時と同様です。 かろうじて、ThinkPad T61が一応クリアしていますが、VistaのUpgrade Advisorでは“Business”止まりで、“Ultimate”までは行きませんでした。
 さて、ではWindows7ではどうかという事で、一応3台とも試してみました。

2009/10/28

 ThinkPad T61の起動画面が外部ディスプレイに出るのは仕様だそうです。
 2009/08/02付で書きました、「T61を起動する時の画面が、T61のディスプレイではなくLCD-MF221XBRの方に出てしまう」という件ですが、レノボに問い合わせをした結果、「搭載されているビデオチップの仕様の動作」である、という回答が来ました。
 T61を起動する時の画面、すなわち、ThinkPadやLenovoのロゴが出る画面(BIOSに入る事が出来る画面)とWindowsXPのロゴが出る画面(黒い背景の画面)とが、VGAポートに接続した外部ディスプレイに表示されてしまい、本体ディスプレイには何も表示されない、という問題を、LCD-MF221XBRを繋いでデュアル・ディスプレイとして使用し始めてからずっと抱えていました。
 これは、直接の原因としては、BIOSの“Boot Display Device”が“VGA+LCD”に設定されているからです。 この設定の場合、起動画面は最初の“VGA”、つまりVGAポートに繋いである外部ディスプレイにしか表示されません。 これは、BIOSの設定画面に書かれている説明にもある通りです。
 さて、起動画面を本体ディスプレイに表示させる為には、この“Boot Display Device”を“ThinkPad LCD”に設定すればいい(“LCD+VGA”という、“LCD”が最初に来ている選択肢はありません)訳で、実際設定してBIOSを保存・終了、起動すれば、その一回だけは本体ディスプレイに起動画面が表示されます。
 しかし、一度電源を切って次に起動した時には、“Boot Display Device”が“VGA+LCD”に勝手に変更されてしまい、起動画面がまた外部ディスプレイに表示されるようになってしまうのです。
 以前は、この現象の出るタイミングが今一つよく判らなかった為、バグなのか何なのか判りませんでした。 その後、BIOSやディスプレイドライバを最新版に更新したりもしたのですが、この現象はそのままでした。
 で、最近この現象について検索していたら、とある海外のBBSで、全く同じ現象で悩んでいるという書き込みを見つけました。 その書き込みに対しては、別の人からも同様の現象が出ているという返答が付いているのみで、解決策については何もありませんでしたので、これは私だけの問題では無いと思い、レノボに問い合わせをしてみたという訳です。
 回答はすぐに来まして、結果、これは「ビデオチップの仕様」である、という事です。
 T61のビデオチップとは、上記のように、「Mobile Intel 965 Express」チップセット内蔵の「Mobile Intel GMA X3100」というものです。 本当にそんな仕様なのかと思って少し検索してみました。
 とりあえず、本家Intelのサイトにある解説をざっと読んでみました…が、英語で書かれていて何だかよく判りませんでした(爆)。
 結局、「仕様だからしょうがない」という身も蓋もない結論になった訳ですが、回答の中で、Fn+F7で起動画面を本体ディスプレイに表示するように切り替えが出来る、という事を教えてくれたのは良かったです。 Fn+F7は、ディスプレイ表示を本体と外付けとで切り替えるホットキーに割り当てられていまして、これが起動画面でも使えるというのは知りませんでした。 これで、BIOS画面を本体ディスプレイに切り替えて操作する事も出来る訳で、まあとりあえずはこれで行くしかなさそうです。

 へ〜んだ〜 きみのちょうしが わ〜るい〜。新STB編その3。
 昨年12月に交換されたCATVのSTB・TZ-DCH505で、新しい種類のトラブルが発生しました。
 録画予約の登録を行なっている最中に、いきなり画面が暗転したのです。 何が起こったのかと思ってSTB本体を見ましたら、本体の方も前面の表示(チャンネル番号等)が消えており、電源ランプが、通常リモコンで電源を入れた直後のようにオレンジ色になっていました。 そのまま見ていると、やはり通常のように映像・音声共に何事も無かったように復帰しました。
 要するに、勝手にリセットされて再起動されたような感じです。 STB本体前面にリセットボタンがありますが、それを押した時とほぼ同じような動きでした。
 こんな現象は初めてなので、いったい何が起きたのかサッパリです。 その時にしていた事と言えば、上記のように録画予約の登録を行なっていただけで、それこそ毎日のように繰り返してきた事です。 そんな事でいきなりこんな事が起きるとは。 その後は、今のところ特に問題は起きていませんが、どうにも気持ち悪い話です。大丈夫か。

2009/11/17

 児童ポルノ禁止法の改定案が水面下で協議されているそうです。
 児童ポルノ禁止法(正式名「児童買春・児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童の保護等に関する法律」)については、当ページでも何度か取り上げてきましたが、これの改定案について、先の国会では与党と野党(民主党)とがそれぞれ案を提出して審議しており、何らかの折衷案が検討されていたものの、衆議院の解散による時間切れで廃案になっていました。
 その時の話は、2009/07/28付で書きました。
 その際、「今回の改正案のように、その内容が充分に国民に公開され、その問題点やら何やらが充分に吟味されるという事無く、今回の自公案などまだ可愛いものだと思えるぐらい過激な改悪案が提出され、あっという間に通されてしまう事だってあり得る」等と書きましたが、どうもそれが現実化しそうな気配があるようなのです。
 先の国会審議の法務委員会で、質問に立った社民党の保坂議員(正確には、先の衆議院選挙で落選してしまいましたので「元議員」ですが)のブログ「保坂展人のどこどこ日記」に、最近また児童ポルノに関する動きについての記事が出始めました。

 また、読売新聞でも報道されたようです
 保坂氏の記事を要約すると、以下のような感じです。  これを見る限りでは、少なくとも私が懸念していたような、「今回の自公案などまだ可愛いものだと思えるぐらい過激な改悪案」ではありませんが、かといって、賛成できるものかと言えばそうでもありません。
 まず、児童ポルノの所持・保管について、「自己の意志に基づいて」「当該者であることが明らか」という点をどのように立証するのか、そもそも立証が可能なのかが疑問です。
 これについては、以下のような「事件」が、既に単純所持が違法化されているアメリカで、つい最近も起きています。
 この男性は、自分のラップトップPCに感染したウイルスがポルノサイトから集めた児童ポルノによって逮捕され、禁固5年以上の刑になる所を、妻と共に「終わり無き社会的な重圧」や「脅迫」や「厳しい評価」に耐えながら戦い抜き、11ヶ月後に無罪を勝ち取ったそうです。
 しかし、その間、25万ドルを費やし、数々の私財を売却し、家庭は崩壊し、夫は職を失ったとのこと。
 このように、児童ポルノで逮捕されるという事は、たとえそれが冤罪であっても、社会的な信用や評価を失い、それを取り戻すのは容易な事ではありません。 しかも、その「冤罪」が(拳銃や麻薬のような、単純所持が禁止されている他の実体のある物と比較して)容易に生み出せてしまう、という点が問題だと思います。 ですから、その立証については大変な厳格さが求められてしかるべきだと思うのですが、昨今の冤罪事件を見るにつけ、この程度の条文でそれを防げるとはとうてい思えません。 ぶっちゃけ、かの足利事件のように、密室での長く厳しい取調べによって自白を強要されて「自分の趣味で集めました」と言わされればそれで終わり、となる可能性も大きいと思います。
 また、保坂氏も書かれていますが、3号ポルノの定義についても、「性欲を興奮させ刺激するもの」という主観に頼った文言が残ってしまっています。 いったい「誰の」性欲を興奮させ刺激するのか、という点が、依然として曖昧なままです。 被告人が「俺はこんな毛も生えてねーよーなガキの写真ではちっともおっ勃たねーよ!」(下品ですみません)と主張しても、裁判官や検察官が「そんなことはない」と決めてしまえばダメなんでしょうか。 その場合、児童性愛者は被告人なのでしょうか。それとも裁判官や検察官の方なんでしょうか。 考え始めると夜も眠れません。 保坂氏の記事の一つ目にも引用されていますが、成人女性のポルノ写真を撮った写真家がわいせつ図画販売で逮捕された事を、「疑似児童ポルノ販売で逮捕」等と、ありもしない罪名を捏造して平気で報道するようなマスコミが幅を利かせているような我が国では尚更心配です(モデルが成人でも見た目が児童に見えたらダメという「疑似児童ポルノ」は、現行の日本の法律には言葉の定義すら存在しません。念の為)。
 更に、付帯決議とはいえ、漫画やアニメについての調査・検討の趣旨が盛り込まれるというのも見逃す事はできません。 具体的に、どういう文言になるのかが判りませんので判断が難しいのですが、少なくともそれが「児童の保護」に繋がるとはとても思えません。
 後、現状ではあまりしっかりしているとは言えないという、肝心の「被害児童の保護」については何も言及がありません。 保坂氏の所に情報が入っていないだけなのか、それとも本当に何も検討されていないのかは判りませんが、それを抜きにして取り締まる方ばかり規制をきつくしても意味が無いと思うのですが…。
 ちなみに、現在の法務大臣は、民主党の千葉景子氏です。
 氏のコメントが、上記の保坂氏の記事の一つ目にも引用されていますが、正直言って何をどうしたいと考えているのかよく判らない発言です。 上記Wikipediaの記述によれば、2009/06/09付の読売新聞の記事で、「単純所持規制には冤罪防止の観点から慎重に、架空創作物規制に関しては分けて考えるべき等の発言を行っている」そうですが、最近の民主党は、解散総選挙前に言っていた事を平気で反古にしていますので、氏もいつ掌を返すか知れたものではありません。
 警察や検察の恣意的な捜査、あるいは不充分な証拠や自白の偏重による冤罪事件が後を絶たず、それらの防止策となるべき「取調べの可視化」には及び腰で、また「容疑者」の段階でも平気で犯人扱いするマスコミや社会的な風潮が根強く存在し、それら冤罪事件の被害者に対する補償等も充分なされているとは言えないような現在の日本で、比較的簡単に他人を陥れ冤罪を作り出せ、なおかつ肝心の「児童の保護」にはどれほどの効果があるのかサッパリ分からないような「児童ポルノの単純所持の違法化」を、開かれた国会の場での審議すらせずに密室で決めてしまうというのでは、自公政権時代と何も変わっておらず、何の為の政権交代だったのかという事にもなりかねないでしょう。 民主党には、ぜひ慎重な対処を願いたいものです。
 (19:10追記) 上記の読売新聞の記事が、今見たら削除されて無くなっているようです。 「2ちゃんねる」の当該スレッドでも、民主党の枝野議員の事務所に電話で問い合わせたという書き込みがあり、それによれば、民主党としては今国会中にこの児童ポルノ禁止法について何か行なう予定は無いとのこと。 もしかしたら、改正案を既成事実化したい自民党なり公明党なりの工作で、かねてから児童ポルノ規制の強化に積極的な読売新聞がそれに乗っかって「飛ばし記事」を書いただけ、なのかもしれません。
 (20:40追記) 読売新聞の記事が消えた一方で、新たに「47NEWS」に記事が出ました
 記事によれば、『自民党が17日の法務部会で、個人が趣味で児童ポルノ映像を持つ「単純所持」を規制対象に加える児童買春・ポルノ禁止法改正案の今国会提出を正式決定した。公明党に共同提出を呼び掛ける。』との事です。
 「改正案は自公両党が与党当時に提出したものとほぼ同じ内容」だそうで、衆議院で圧倒的多数を占めていた時にすら通らなかったものを、遥かに議席が減った今国会にそのまま出すというのは、いったい何を考えているのかよく判りません。
 一方で、『自民党の森雅子法務部会長は「与野党で今国会で議員立法を目指したが、民主党からは回答がなかった」と述べた。所持規制強化に慎重な社民党は呼び掛けに応じなかった。』と、先の読売新聞の記事や、保坂氏の情報とは事情が異なるようです。 先の情報は、つまりは、自公と、民主党内の規制推進派とが、「合意」を既成事実化しようとしてリークしたもの、という感じでしょうか。
 (24:40追記) その後、少し様子を見ていましたが、時事ドットコムに「47NEWS」と同様の記事が出ただけで、保坂氏や、読売新聞の記事の内容を裏付けるような情報は、まだ出てきていません。 後は、明日の朝刊以降になるでしょうか。
 それにしても、読売新聞は、飛ばし(と思われる)記事を書いて出しておいて、都合が悪くなったらさっさと記事を削除して「無かった事」にする、という態度はいかがなものかと。 それに、「無かった事」にしようとしても、既に魚拓を取られてしまう事もある訳で、それこそ児童ポルノに関してよく言われているように、新聞記事も「一度流出したものは絶対に無くならない」訳です。
 この、「一度流出したものは絶対に無くならない」というのは、単純所持禁止を支持するマスコミがよく使う話なのですが、こんな風に単に記事を削除して知らんぷりしている様子を見ますと、当のマスコミ自身がその事を本当に理解しているのかどうか、かなり疑問です。

2009/11/19

 児童ポルノ禁止法の改定案が水面下で協議されているそうです。の続き。
 結局、自・公・民が同意した、という読売新聞の記事は「トバシ」であった可能性が高いようですが、保坂氏のブログによりますと、「水面下」での動きがあったのは確かなようです。

 保坂氏が、『私がその場にいるわけでもなく、想像や伝聞で書くことは出来ないが、あえて言えば「担当者レベル」では一致を見ていたものと想像出来る』と書くに留めている所からしても、かなり限られた範囲での動きだったようですが。 民主党の枝野議員(先の国会での民主党案の提案者で、自公案に反対の論陣を張った人です。念の為)が、例の「事業仕分け」の取りまとめ役として多忙なのをいいことに、民主党内の規制強化推進派が勝手に話を進めていた、という事なのかもしれません。
 一方で、読売新聞の後から「47NEWS」等で報道された方は、完全に公開された事実のようで、公明新聞にもそれを認める記事が載っています。
 見出しだけ見ると関係無さそうな記事ですが、本文には、しっかりと『公明党の山口那津男代表は18日午後、国会内で記者会見し、(中略)児童ポルノ禁止法改正案、障害者虐待防止法案、障がい者が施設で生産した商品を国などが購入することを促すハート購入法案についても「議員立法として自公で共同して提出したい」と述べた』と書かれています。
 更に、何を考えているのかよく分からない記事を書いている所もあったりします。
 速攻で削除された読売新聞のトバシ(と思われる)記事の内容を取り上げている一方で、まだちゃんと掲載されている「47NEWS」等の記事の内容については全く触れていません。 変な記事です。
 更に更に、警視庁に児童ポルノ専門捜査班が設置された、というニュースが。
 「通報を24時間受け付ける専用ホットライン」というのは、記事の中でも出てきますが、インターネット上の違法・有害情報などについての通報窓口である「インターネット・ホットラインセンター」と被るんじゃないか、とか、これで摘発件数が増えると、またぞろ「児童ポルノの摘発件数や被害児童の数が増加!」みたいな報道が増えるんじゃないか(捜査体制が増強されれば、今までは手が回らなかった軽微な事件まで摘発できるようになるので、犯罪件数そのものは増えていなくても、摘発件数や、被害児童としてカウントされる人数が増えるのは当然なのですが、たいていのマスコミ報道では、その辺の関連性については無視されています)とか、突っ込みたくなる所が色々とありますが、最もツッコミを入れたいのは、「連絡会議には同庁と東京都のほか日本ユニセフ協会(港区)など民間3団体も参加。取り締まりや被害児童のケアなどについて継続的に情報交換をする」という所です。
 日本ユニセフ協会といえばアグネス・チャン、アグネス・チャンといえば先の国会での感情的な発言が真っ先に思い出されます。 また、単純所持禁止をはじめとして、創作物の規制までも含めた規制強化を訴え続けている団体でもあります。 そんな団体が、取り締まる側の警察や、条例等で規制を作り出す側の自治体と、いったいどんな情報を交換するのか、非常に興味をそそられるところです。

 地デジカがやってきた! ヤー! ヤー! ヤー!
 …と言っても、別に地デジ対応のテレビを買ったとかいう訳ではなくて、総務省から「あなたの地域の地デジ説明・相談会のご案内」というダイレクトメールが届いたのです。
 中身は、『「地上デジタル放送」の準備説明会 ご案内』というA3のチラシと、「地デジ説明会 会場一覧」というA4のチラシとが入っています。
 「ご案内」には、地デジのメリットや、地デジ化の必要性とかがイラスト入りで簡単に説明されている他、地デジの準備についても書かれています。 そこには、真っ先に「アンテナを確認しましょう」と書かれていますが、実際、受信機を持っている世帯の内、1割ぐらいが設備の関係等で地デジが見れないという話もあるみたいなので、これは重要でしょう。
 しかし、東京等では、「スカイツリー」が出来たら、改めてアンテナの向きを調整しないといけない、みたいな話もありますし、その辺は大丈夫なんでしょうか。
 後、チラシの最初には、「初めて、我が家にテレビが来たときのうれしさ。白黒からカラーになったときの驚き。あの時のテレビの感動を再び……」などと書かれていますが、正直言って、これは誇大広告でJAROに訴えてもいいレベルではないのか、という気がします。
 一方の「会場一覧」には、近隣で開催される地デジ説明会の会場と日時の一覧が載っています。
 しかし、説明会は定員があって、しかも先着順なんですよね。 これでは、せっかく会場に行ったのに入れないという人も出てきそうです。 こういう説明会に行く人って、何となく高齢者が多いような気がするのですが、そんな人達がわざわざ足を運んだのに入れなかった、みたいな事になるのは少し問題のような。
 その定員も、一回あたり20〜50名程度と、決して多いとは言えない数なのですが、そんなもんで足りるものなんですかね。不思議です。
 ちなみに、一覧の裏には、「国の支援についてのご案内」として、「エコポイントによるデジタルテレビの購入支援」「簡易なチューナーの無償給付などの支援」「聴覚障害の方への支援」「受信障害対策共聴施設のデジタル化・新設支援」「辺地共聴施設のデジタル化支援」「集合住宅(共同住宅)共聴施設のデジタル化支援」が挙げられています。
 まあ、何かもう手取り足取りみたいな感じなのですが、そこまでして国が地デジの普及に努めなければならないものなんでしょうかね。よく判りません。 そもそも、このダイレクトメールにしたって税金を使って送られている訳ですし。 私みたいな、こんなダイレクトメールなど必要としていないような人間の所にまで一律に送っている時点で無駄な訳ですし。
 そういえば、例の「事業仕分け」でも、地デジ関連の予算も削減するように言われたとか。 何かと問題も多そうな「事業仕分け」ですが、この件に関しては支持したい気分です。

2009/11/21

 自公が児童ポルノ禁止法の改正案を衆議院に提出したそうです。
 報道によりますと、自民党・公明党は、去る11月20日に、「児童買春、児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童の保護等に関する法律の一部を改正する法律案」、所謂児童ポルノ禁止法改正案を、共同で衆議院に提出したそうです。 個人的には、「改正案」ではなく「改悪案」とでも呼びたいところなのですが、それはひとまず置いておきまして。

■毎日新聞
児童ポルノ禁止:自・公が改正案提出 「単純所持」も処罰

 自民党と公明党は20日、18歳未満の性的な画像を個人で見るためだけに所有する「単純所持」を処罰対象とした児童買春・児童ポルノ禁止法改正案を衆院に提出した。

 同法改正では前政権時代の6月に「性的好奇心を満たす目的」での所持を禁じる自民・公明案と、「有償または反復して取得」した場合に限る民主党案の双方が審議入り。3党間の修正協議で一本化を目指したが、衆院解散でいずれも廃案に。政権交代後も与野党間の協議を探る動きがあったが、民主党と連立を組む社民党に規制強化への慎重論が根強く、自民、公明のみでの提出となった。

 現行法は画像の所持を販売・提供目的のある場合しか禁じておらず、日本で単純所持が合法であることがインターネット上での画像拡散を招いているとして、国際社会から批判されてきた。提出者の高市早苗衆院議員(自民)は「子どもを守るため、国民に見える場で早期に審議されることを望む」と話した。【丹野恒一】

 「子どもを守るため、国民に見える場で早期に審議されることを望む」とか言っちゃってますが、先の国会で、国民に見える場で審議したら、「子供を守るため」とかいうよりも、単に規制強化推進派の方達がいかがわしいと思うものを世の中から排除したいだけで、とても子供を守る事には繋がりそうに見えなかった訳なんですが。
 まあ、国民に見える場で審議していただきたいのはやまやまなんですが、きちんと内容のある審議をしていただきたいものです。

■公明新聞
児童ポルノ改正案を提出 自公両党

 公明党は20日、国会内で衆院の鬼塚誠事務総長に対し、児童買春・ポルノ禁止法の改正案を、自民党とともに提出した。公明党から富田茂之衆院議員が出席した。

 改正案は児童ポルノの単純所持を禁止することなどが柱。公明党の提案により、「自己の性的好奇心を満たす目的で」児童ポルノを所持した者に対して、1年以下の懲役または100万円以下の罰金を科すことも盛り込まれた。

 現行法では、児童ポルノの単純所持が違法ではないため、日本は対応の遅れを国際社会から強く批判されている。

 同改正案については2008年6月、当時与党だった自民、公明両党が提出。民主党も独自案を提出し、改正案の一本化をめざして修正協議が行われ、単純所持の禁止については大筋で合意していたが、7月の衆院解散で廃案となった経緯がある。

 提出後、富田氏は記者団に、「(今年6月の)法務委員会での議論からも、関係者が早期成立を望んでいるのは明らかだ。民主党や社民党にも協力してもらいたい」と述べた。

 こちらはこちらで、「(今年6月の)法務委員会での議論からも、関係者が早期成立を望んでいるのは明らかだ」なんて言っちゃってますが、この富田氏には、衆議院TVで当の審議の映像を見直す事をお勧めします。 アレを見れば、とても「明らかだ」なんて言えないと思うんですけどねえ。 それとも、富田氏にとっての「関係者」っていうのは、アグネス・チャン氏のような人だけなんでしょうか。
 それに、どちらの記事にも「国際社会から批判」などとありますが、その批判が、客観的な根拠を何一つ示さずに行なわれている、という事も付け加えていただきたいものです。
 ちなみに、まだ衆議院の議案の一覧には掲載されていません。 提出が週末だったので、連休明けになるのでしょう。 掲載されたら、前回提出分と内容が一緒かどうか確認してみたいと思います。
 それにしても、今国会の会期って11月の末までだったと思いますので、審議に使える平日は、もう5日しかありません。 こんな時期に、通る見通しが殆ど無い法案を、何故わざわざ提出したのでしょうか。 他に優先してやるべき事がたくさんある筈なのに。 どうにも解せません。 単に「仕事してますよー」というポーズを見せたいだけなのか、それとも他に何か…。
 また、こんな話も出てきました。

児童ポルノ排除へ政府が意見公募スタート

 政府は19日、売春の強要や強制労働など搾取する目的で行われる人身取引の防止・撲滅に向けて新たな「行動計画」の素案を策定し、パブリックコメント(意見公募)を始めた。平成16年12月に策定された現行の行動計画に、児童買春事件への厳格な対応や、児童ポルノ排除への取り組み強化などを新たに盛り込んだ。

 素案は内閣官房のウェブサイトに掲載。意見公募は電子メールやファクスで、12月3日まで実施する。寄せられた意見を参考にした上で、鳩山由紀夫首相が出席する犯罪対策閣僚会議で正式決定する見通しだ。

 その意見募集のページはこちら。

 まだ素案は読んでいないのですが、特に単純所持がどうとかいう話ではなく、児童の人身売買や売買春と、それに伴う児童ポルノに関する話全般についてのようです。 でも、「児童ポルノ排除への取り組み強化」には、当然単純所持禁止も視野に入っていると思われますので、何らかの意見は出しておいた方が良さそうです。
 また、2009/11/19付でも書いた、官民の連絡会議についても記事が。

児童ポルノ:警視庁、NGOと初会議 /東京

 児童ポルノの取り締まりや被害者の精神的ケアについて情報交換するため、警視庁は19日、NGOと初めての会議を開いた。参加したのは警視庁や都青少年・治安対策本部と児童ポルノや児童買春問題に取り組む日本ユニセフ協会▽ECPAT(エクパット)/ストップ子ども買春の会▽インターネット協会の民間3団体。今後、定期的に児童ポルノ根絶に向けて議論を進める。【町田徳丈】

 うーん、日本ユニセフ協会にECPATですか。 どちらも、強硬に規制強化を推し進めようとしている所ですね。 民間3団体の内の2つがこれでは、連絡会議とやらの内容も推して知るべし、といった感じでしょうか。 東京の方々は、妙な条例が制定されたりしないように気を付けないといけないかもしれません。 そういえば、奈良県には、法律に先立って単純所持を禁止している条例があるのですが、「児童の保護」にはちゃんと役立っているんでしょうか。
 もう一つ、フィリピンでとうとう創作物を規制する法律が出来てしまった件。

NEWS25時:フィリピン 児童ポルノ禁止法署名

 フィリピンのアロヨ大統領は18日、児童ポルノ禁止法案に署名した。来月初旬にも発効する。法案は写真に加え、デジタル画像や漫画など手描きで描写した物も規制。販売や頒布目的の所持だけでなく、単純所持も事実上禁止し、インターネットなどで閲覧することも禁じた。単純所持の場合は最長で禁固2月、閲覧の場合は最長で禁固6年が科される。【マニラ】

 創作物の規制はカナダでもやっていますが、「表現の自由」や「内面の自由」等との兼ね合いはどうなっているんでしょうかね。
 後、記事にある「単純所持も事実上禁止」という「事実上」というのがどういう事なのかも気になります。 ソースが毎日新聞なだけに、単純所持でも何でもないものを、「事実上」という言葉で無理矢理「単純所持」に結びつけているのではないか、と勘繰ってしまうのですが。

2009/12/03

 自公が児童ポルノ禁止法の改正案を衆議院に提出したそうです。の続き。
 先日(2009/11/21付参照)書きましたように、自民党・公明党が、所謂「児童ポルノ禁止法」の改正案…というか、改悪案を衆議院に提出した、との報道がありましたが、衆議院のサイトに提出された議案の内容が掲載されましたので、先の国会で提出されていたものと違いがあるのかどうか比べてみました。

 結論から言いますと、実質的な変更点は一ヶ所の例外を除けば全くありません。 変更箇所の殆どが、本改正案の成立が遅れている事に伴い、先に成立した関連する他の法律との整合性を取るためのもので、改正案自体は、「児童」や「児童ポルノ」の定義、単純所持の禁止の追加や、附則に漫画やアニメについての調査・検討の推進が盛り込まれている事など、今まで問題とされてきた所はそのままです。
 例外の一ヶ所というのは、『第十五条第一項中「関係行政機関」を「厚生労働省、法務省、都道府県、都道府県警察、児童相談所、福祉事務所、市町村その他の関係行機関」に改め、同条第二項中「関係行政機関は、前項」を「前項の関係行政機関は、同項」に改める』という点です。
 第十五条というのは、「心身に有害な影響を受けた児童の保護」について定めた条文で、これは要するに、児童の保護をどの組織がやるのか、を具体的に定めた、という事になります。
 この点については、やはり先の国会に提出された民主党案では、『第十五条第一項中「関係行政機関」を「厚生労働省、都道府県、児童相談所、福祉事務所、市町村その他の関係行政機関」に、「児童ポルノ」を「児童性行為等姿態描写物」に改め、同条第二項中「関係行政機関は、前項」を「前項の関係行政機関は、同項」に改める』というふうに変更する事が既に明記されており、今回の自公案は、それをパクった取り入れたものと言えます。 民主党案に加えて、法務省と都道府県警察とが追加されていますが、これは、先の国会の法務委員会の審議で、参考人の一場弁護士から、「(民主党案について)責任の主体を明確にしたことは大いに評価できるのですが、福祉の分野だけに限られている点が、それだけでは足りない」と指摘された事を受けてのものと思われます。
 それにしても、これは奥村弁護士なども以前から指摘されていた事ですが、「児童の保護」を謳った法律なのに、肝心の「児童の保護」を誰が主体となって行なうのか、という点が具体的に決まっておらず、他党が改正したのを見てようやく取り入れる、というのは、いかに自公両党が、この法律で「児童の保護」よりも「取締り」の方を優先させてきたのか、というのがよく判る話です。 そんな人達が「児童の保護」を声高に叫んでもちゃんちゃら可笑しいというかなんというか。
 さて、ただでさえ会期の短い今国会の後半になって提出されたこの改正案ですが、今のところ、成立どころか審議すら行なわれるかどうか判りません。 法務委員会は3回ほど開催されたようですが、その内改正案の提出後に開かれたのは1回だけで、そこでは本改正案についての審議は行なわれませんでした。 その後は、ニュースなどで連日報じられていますように、与党側が会期を若干延長する事を決定したものの、野党の自公は審議を拒否していて、とても自公が議員立法で提出した法案の審議など出来る状況ではありません。 まだまだ油断はできないものの、今国会でこれがそのまま成立する可能性はとても低いと言えると思いますが、さて、どうなりますやら。

2009/12/04

 児童ポルノの規制強化などを求める集会が開かれたそうです。
 既に旧聞と化している気もしますが、去る11月26日に、児童ポルノの規制強化などを求める集会が開かれたそうです。

児童ポルノ:規制強化などを求め集会

 18歳未満の性的画像(児童ポルノ)の規制強化などを求めるECPAT(エクパット)/ストップ子ども買春の会(事務局・東京都)は26日、来日中の国際NGO「国際ECPAT」のカルメン・マドリナン事務局長を招き、衆院第1議員会館で集会を開いた。

 集会には与野党の国会議員も参加した。マドリナン事務局長は既に単純所持を禁じた国々を例に「(法改正時には)必ず『表現の自由が侵される』といった懸念の声が上がるが、芸術的な画像としっかり区別することで、問題は回避できる」と述べた。

毎日新聞 2009年11月27日 東京朝刊

 毎日新聞の書く事ですから、このマドリナン事務局長なる人が本当にこの通り喋ったのかどうか判りませんが、仮にその通りだとしますと、かなりとんでもない発言に思えます。
 まず、「ポルノ」と「芸術的な画像」とを「しっかり区別すること」が可能だと言っている事です。
 何が「芸術的」で、何がそうでないか、なんて、それを見る人や時代、文化的背景等の様々な要因によって千差万別、一概に決める事が出来る訳がありません。 いったい、この人は、何を根拠にしてそんな区別が出来るなんて言っているのでしょうか。
 次に、もっととんでもないのが、「表現の自由の侵害」の問題が、「ポルノ」と「芸術的な画像」とを「しっかり区別すること」で回避できる、と言っている事です。
 つまり、「芸術的な画像」には「表現の自由」を認めるが、そうでないものには認めない、と言っている訳で、どう考えても日本国憲法に反する考えです。 「集会には与野党の国会議員も参加した」という事ですが、彼等はこの発言に対して何も異論を唱えなかったのでしょうか。
 そもそも、先の国会での議論では、与野党の議員双方が「児童ポルノかどうかの判断に芸術性の有無は関係無い」と発言しています。

 集会に参加していた与野党の国会議員達は、自分達の主張を否定されたというのに、何も反論しなかったのでしょうか。 それとも、自分達が、いったい「何を」規制しようとしているのか、すら判っていないのでしょうか。 集会に参加していた与野党の国会議員達が誰なのかは判りませんが、少なくとも、そんな人達に、「児童ポルノ禁止法」について議論したり、何かを決定したりする資格があるとは、とても思えません。

2009/12/23

 新しいデジカメを買いました。
 デジカメは、現役で2台、累計では3台を使ってきたのですが、余部鉄橋の撮影等をしていますと、どうしてももう少し広角側が広い(焦点距離の短い)カメラが欲しくなってきていました。 現役の2台は、いずれも広角側が30mm(35mmフィルム換算。以下同様)超のもので、例えば鉄橋の傍で撮影したりする時に「もう少し寄りたいけどそうすると被写体が枠に入らない」という場合が結構あったりしました。
 なので、広角側がせめて28mmは欲しいという事、現役の2台の焦点距離を1台でカバーできる事を条件に、新しいデジカメを購入する事とした訳です。 幸い、最近は広角側が広くて、かつ高倍率のズームレンズを搭載した機種が幾つも発売されていて、選択肢も広がっていますし。
 ちなみに、今までの3台というのは、購入順に以下の機種です。

  1. CAMEDIA C-3100ZOOM(オリンパス)
     製品の紹介ページはこちら
     購入は2002年5月頃。初めて購入したデジカメ。 当時はまだ珍しかった(と思う…)広角32mmからの3倍ズームレンズ(しかも全域でF2.8という明るさを持つというのが結構侮れない)、マニュアル撮影ができる事、電源に単3電池を使えるという利便性、そして何より、それまで使っていたフィルム一眼レフが、同じオリンパスのOM-4Tiという機種だったという事もあって選択しました。
     ただ、使っていると、望遠側がどうにももの足りなく感じるようになってきてしまい、2年強の間使用しましたが、下記のF710を購入するのと入れ替わりに売却してしまいました。

  2. FinePix F710(富士フィルム)
     製品の紹介ページはこちら
     購入は2004年7月頃。 大きさの異なる2種類の画素を組み合わせる事で、従来のものより広いダイナミックレンジを実現したという、「スーパーCCDハニカムSR」を搭載した機種の第2弾。 第1弾のF700が35mm〜105mmの光学3倍ズームだったのに対し、広角側・望遠側共に拡大された32.5mm〜130mmの光学4倍ズームレンズを搭載してカバーできる焦点距離が広がった事、「スーパーCCDハニカムSR」の広いダイナミックレンジというのが面白そうだった事、やはりマニュアル撮影ができる事、オリンパスと同じxDピクチャーカードを採用している事等から選択しました。
     操作性も良く、使い勝手のいいカメラだと思うのですが、バッテリーの容量が小さくてあまり持たないのが弱点。 また、搭載されている「スーパーCCDハニカムSR」は、カタログ上は有効画素数620万となっていますが、2種類の画素が半々で、実際はそれらを合わせて1ピクセルを作り出すので、実質310万画素なんですよね。 なので、カタログの620万という数字程には、解像感に欠けるように思えます。

  3. CAMEDIA C-70 ZOOM(オリンパス)
     製品の仕様はこちら
     購入は2005年6月頃。 F710の望遠側130mmでもやっぱりもの足りなく感じるようになってきてしまい、望遠側に強い(焦点距離が長い)カメラを追加して2台体制にしようという目論見で購入しました。
     できれば1台で広角側までカバーできる機種があれば良かったのですが、マニュアル撮影ができる事、F710と同じxDピクチャーカードを採用している事等を考慮すると、当時はまだそういう機種が無かった(と思う…)のです。
     そんな訳で、望遠側が190mmまでの本機種を選択した訳ですが、やってみるとこの2台体制というのは結構面倒くさい事が判明(おい)。 特に、余部鉄橋の撮影のように、丸一日がかりで、結構歩き回ったりしながらの撮影とかしますと、広角が必要な場面と望遠が必要な場面とで、2台のカメラを取り替えしつつ撮影しなければならないというのは、プロのカメラマンでもない身ではなかなか面倒な事がよく判りました(やる前に判れよ、というツッコミは無しの方向で)。
     まあ、2台あれば、万一1台が故障した場合でももう1台で撮影ができますので、目的地に行ったはいいが撮影ができなかった、等という最悪の事態は避ける事ができますので、メリットが無い訳ではないのですが。
     後、本機は、どうもAFが弱くて、F710では簡単にピントが合う場面でもこちらは合わない、という事がしょっちゅうでした。
 という訳で、上記の条件で幾つか比較した結果、今回購入したのが4機目となるCX2(リコー)です。製品の紹介ページはこちら
 選択にあたって、マニュアル撮影とxDピクチャーカードは捨てざるを得ませんでした。
 マニュアル撮影(ここでは、露出制御において、プログラムオート以外に、絞り優先オート・シャッター速度優先オート・マニュアル露出のいずれか、又は全てが出来る事を指しています)は、最近はデジタル一眼レフが安価になってきたせいか、コンパクトデジタルカメラ(コンデジ)ではめっきり可能な機種が減ってしまいました。 現役で可能な機種としては、リコーのGRシリーズや、最近ではキヤノンのPowerShot S90等がありますが、いずれも所謂「ハイエンド」に位置する機種で、レンズが単焦点だったり、ズーム倍率が小さくて広角側はともかく望遠側がもの足りないものが殆どです(もちろん、その分開放F値が小さくて明るいレンズだったりする訳なのですが)。
 また、所謂「普及タイプ」に属する富士フィルムのF70EXRなどは、広角27mmからの10倍ズームレンズ搭載で、絞り優先オートとマニュアル露出が使えますが、絞りが2段階しかないのが中途半端です。 これってよく判らないのですが、絞り羽根による制御じゃなくて、内部処理的にNDフィルターをかけるかかけないかを選択するだけなんですかね。 プログラムオートで対応できないような状況での非常用、みたいな感じで、これなら無くてもいいんじゃないのか、という気がします。 実際、店頭で操作してみたのですが、使い勝手も今一つでしたし。
 一方のxDピクチャーカードは、これはもう、肝心のオリンパスや富士フィルムが捨てにかかっていますので、もはやこだわる必然性も無かろうという事で。 メモリーカードの価格も、2GBのxDピクチャーカードとあまり変わらない価格で(店によってはより安く)4GBのSDHCカードが買えたりしますから、メモリーカードの継続使用に拘ってカメラの選択肢を減らす理由もありません。 まあ、かといって、メモリースティックのソニーにする、という選択肢はありませんが。これ以上種類を増やしてどーする、という気が…。
 ちなみに、デジタル一眼レフにする、という選択肢はありませんでした。 大前提として、「バイク用ジャケットのポケットに入る事」というのがありますので、いくら小さくなってきたとはいえ、デジタル一眼レフや、マイクロフォーサーズの一眼は対象外です。
 結局、ポケットに入れて手軽に持ち出せ、撮りたい時にさっと取り出して撮影ができる事というのが、個人的には最優先になってるんですね。 その点、一眼レフはまずポケットには入りません(オリンパスのE-P1等のマイクロフォーサーズの一眼も、ボディだけならともかくレンズを付けた状態では無理です)ので、歩きの場合はともかく、バイクでは、どうしてもバッグに入れて背負う事になりますから、取り出すのが億劫に思えてしまい、そもそもバッグを背負ってバイクに乗る、というのがどうにも身軽じゃない感じがして嫌なんですね。 タンクバッグを使うという手もあるのですが、振動でカメラが壊れそうでそれも嫌ですし。 オリンパスの一眼レフOM-4Tiからコンデジに代えたのも、まあフィルムは現像代もかかるという事もありますが、この手軽さに惹かれたというのが一番大きいです。 もっとも、利便性はともかく、機械としての魅力は一眼レフの方がありますが。 特にOM-4Tiは、(一眼レフとしては)コンパクトで、金属ボディの質感やら何やらが非常に良い為、未だに手放せずに持っていたりします。
 閑話休題。
 CX2は、28〜300mmをカバーする10.7倍という高倍率ズームもさることながら、92万ドットの高精細な液晶モニターを持ち、様々なアイコンや情報を表示させてもファインダー像の邪魔にならない(アイコン等が占める面積が小さくなるので)とか、マニュアル撮影こそできないものの、インターバルタイマーや電子水準器をはじめとして、出来る機能は殆ど入れたんじゃないのかと思うほど多機能な機種です。 連写も毎秒5枚と結構速いですし(これはF710とほぼ同等です。C-70は連写があまりできません)。 その割には、オートブラケット撮影が0.5EV刻みでしかできない(他機種では0.3・0.7・1.0EVと刻み値を変えられるものが多いような)とか、プログラムシフトが出来ない等、微妙に足りないような所もありますが。 また、高倍率ズームと引き換えに、広角側の開放F値がF3.5と、F710やC-70の広角側のF2.8と比べて暗いレンズになってしまっているのも弱点でしょうか。
 ただ、個人的には、電子水準器があるのがかなり選択のポイントになりました。 どうも私は構図を取るのが下手糞で、特に水平が上手く出せなくて、ちょっと傾いた写真になってしまう事が多いのです。 電子水準器があれば、とりあえず水平は機械が測ってくれますから安心です。 後は、水平な状態で、ちゃんと構図を取ってシャッターが切れればいいのですが(←台無し)。
 さて、幸いな事に、Joshin WebでCX2が安くなっていて「価格.com」掲載の最安値と殆ど同じ値段で買える(ただし、会員割り引きと期間限定クーポンを足せば、ですが)ようになっていましたので購入し、後はSDHCカードと予備バッテリーを安かったAmazonで購入して、先日共に到着しました。
 バッテリーを充電し、購入したものより新しいファームウェアがリコーのサイトで公開されていましたので、早速更新して、とりあえず現役の2台と並べて比較。 全て、左からF710、C-70、CX2の順番です。

F710・C-70ZOOM・CX2の比較その1  正面から。
 F710が少し横長ですが、C-70とCX2は殆ど幅と高さが同じです。 並べてみますと、CX2のレンズの土台部分(何て言うんでしょう…鏡胴が出てくる周りの円形の部分)が大きいのが目立ちます。
 また、CX2だけストロボがポップアップ式ではなくて、位置もレンズの右側(向かって左側)に付いています。 これは、縦位置に構える時に右手が上になる(ストロボがレンズより上になるように)ので、こちら側に付いている方が都合がいいのですが、気を付けないと指がストロボの前に被ってしまう危険もあります。
 ちなみに、F710のストロボは、ポップアップした状態で電源を切ると自動的に収納されるという、ちょっと気の利いた仕掛けになっているのですが、気を付けないと指を挟んで痛い事になるのが困りものでもあります(だから何だという訳でもないのですが)。
F710・C-70ZOOM・CX2の比較その2  背面から。ぶれてますけど。
 やはり、CX2の3インチの液晶モニターの大きさが目立ちます。 また、他の2機種のような光学ファインダーがありませんので、すっきりしてますね。 光学ファインダーは、あれば便利な場合(太陽の向きによってどうしても液晶モニターが見にくい場合とか)もありますが、大抵の場合は無くても済みますし、近距離ではどうしても視差が出ますので、無いと困るという程でもありませんでした。
 F710の液晶モニターが横長なのは、モニターの上のスライドスイッチで、4:3と16:9を切り替える事が出来るからです。 16:9にすれば、ハイビジョン映像のようなワイド画像が撮影できますが、実際は、4:3の上下をトリミングした「なんちゃってワイド」なので、解像度や画角は落ちてしまいます。 でも、当時はまだ4:3オンリーの機種が殆どだった(多分…)ので、撮影できる縦横の比率を複数持っている機種は珍しかったと思います。
 ちなみに、C-70は4:3以外に3:2(35mmフィルムと同じ比率)が、CX2は3:2と1:1(中判カメラなんかに多いのかな?)が、それぞれ選択できます。
F710・C-70ZOOM・CX2の比較その3  上面から。やっぱりぶれてますけど。
 こうして並べてみますと、C-70の厚さが際立ってます。 本体もそうですが、レンズの土台部分の出っ張りも大きいです。 カタログ上の厚さは、順に、28.9mm、42.5mm、29.4mmとなっています。 数字の上では僅か十数mmですが、その数字以上の厚みを感じます。
 もっとも、厚い=悪という訳でもなく、この厚みのおかげでホールド感はC-70が一番良かったりします。 片手で持った時に、一番安定しているのはC-70ですね。 この辺は、個人差があるのでしょうが。
 一方、CX2は、この厚さの本体に、10.7倍という高倍率ズームレンズを収納しているのですから大したものです。 リコー独自の「リトラクティングレンズシステム」という仕組みによって実現しているという事ですが、その分、光学的に無理してなければいいのですけど。
F710・C-70ZOOM・CX2の比較その4  上面から、電源を入れた状態で。ズームは広角端です。
 鏡胴のせり出しは、F710が一番大きいのですが、C-70は本体の厚みがプラスされて、全体では同じぐらいになっています。 CX2は一番短いですね。
F710・C-70ZOOM・CX2の比較その5  今度は、ズームを望遠端にした状態です。ボケてますが。
 C-70が一番長い…というか、CX2が短過ぎるような気がします。 確かに望遠端(300mm)にしてあるのですが、それでもこの程度の長さで済んでいるというのは、いったいどんな仕組みなんだか。
 一方で、F710は、広角端の場合と変わっていないように見えます。 F710の鏡胴の動きは少し変わっていて、広角端からズームしていくと鏡胴の先が縮んできて、ズームの真ん中辺りからまた伸びていくという形になっているので、こうなる訳です。

 CX2で少し撮影してみたのですが…うーむ、これは何と言いますか…。
 綺麗は綺麗なんですが、どうも今一つ解像感に欠けるような。 実際、3機種で同じ被写体を撮影して、PCのディスプレイ上で等倍にして見比べてみますと、929万画素なのにも関わらず、710万画素のC-70の写真と細部のディテールとかはあまり変わらないように見えます。
 これは、カメラ自体がどうとかいうより、JPEGで記録する時の圧縮率が高過ぎるのではないかという気がします。 3機種共にJPEGの最高画質で記録するように設定して(と言っても、CX2はJPEGでしか記録できませんが)、同じ被写体を似たような構図で撮影したにも関わらず、C-70のファイルは5MB以上あるのに、CX2のは大きくても3.5MBぐらいしかありません。 画像のピクセル数は2割以上増えてるのに、ファイルサイズは7割以下になっているのですから、その圧縮率の高さは推して知るべし、でしょう。 そのせいかどうかは判りませんが、Fine(高画質)とNormal(通常画質)とで、今一つ画質の差が判りません(Normalのファイルサイズは、Fineの半分ぐらいになるのですが)。 RAWで記録して、後から好きな圧縮率でJPEG化できればいいのでしょうけど、残念ながら、CX2は上記のようにJPEGでしか記録できません。 この点は少し残念でしたが、仕様にあるメモリーカードの容量と記録可能枚数の一覧から事前に推測できる事でもありますし、今さら文句を言ってもしょうがありません。 でも、やはりFineはもう少し圧縮率を低くして、記録可能枚数を稼ぐより画質の向上を目指してほしかったと思います。
 まあ、そうは言っても、レンズや撮像素子の仕様から見て、そんなに高画質を追求するようなカメラではないとは思いますが。 広角から望遠まで一台でカバーできて、気軽に持ち歩けるカメラという事では充分以上の物ではないかと。 とりあえず色々と撮りまくりたいのですが、時期が悪かったですね。 随分と寒くなってきてしまいましたので、出歩く事自体が億劫ですし、バイクにも乗る気になれませんし。 もっと暖かい時期に買うべきだったかもしれません。

2009/12/29

 へ〜んだ〜 きみのちょうしが わ〜るい〜。新STB編その4。
 CATVのSTB・TZ-DCH505で、また「予約の警告」が出てしまいました。
 今回は、以前のSTB・TZ-DCH500では何度も発生していた「途中から予約を開始」というものです。 録画していたのは、BSフジの「全国百線鉄道の旅」という番組です。 TZ-DCH500でこの現象が最初に発生したのは、2006/12/23付で書きましたが、同じBSフジの「蟲師」で、開始30秒程した所で画面が一瞬(1秒未満の間)消えてすぐ復帰する、という所も同じです。 今回は、更に、開始15分程した所でも同様の現象が発生していました。 リアルタイムで観ていた訳ではありませんでしたが、レコーダーによる録画そのものは正常に行なわれていましたので、その時に瞬断が発生していたとかいう事は無かった筈です。
 結局、STBが変わっても同じ現象が発生してしまった訳で、これは、このPanasonicのSTB共通の問題なのか、それともデジタル放送(特にBSフジ)に何か問題があるのか、どちらなんでしょうか。 どちらにしても、嫌〜な感じである事には変わりありませんが。

2010/01/08

 へ〜んだ〜 きみのちょうしが わ〜るい〜。ThinkPad T61編。
 突然ですが、ThinkPad T61が壊れました。
 少し前から、時々ファンの辺りから妙な音がするな、と思っていたのですが、この1月4日の夜になって、急にファンの音がUSB接続する小さな扇風機みたいな、ブゥーンという感じの大きい音に変わりました。 これはヤバいかも、と思って一度電源を落とし再度電源を入れ直してみた所、聞き慣れないビープ音が2回鳴り、ファンの音もうるさく、画面にも何も表示されないまま、もう1回ビープ音が鳴って自動的に電源が切れました。 後はその繰り返しで、一度か二度、画面(外付けしている液晶ディスプレイの方)に“Fan error”と出る事が確認できたのみ。
 ThinkPadのファンは、“フクロウの羽根”を参考にして開発されただけあって、音が静かな事で定評があるぐらいですので、それがこんな大きな音をたてるのは、もう故障以外の何ものでもありません。 改めてマニュアルのトラブルシューティングを見ますと、“Fan error”が出たら修理を依頼してください、としっかり書かれていました。
 なので、早速修理依頼を受け付けるIBMスマートセンターへ連絡し、修理を依頼しました。
 このT61は、購入したのが2007年12月の末頃でしたので、既に2年以上が経過していますが、幸いな事に3年間の延長保証に入っていましたので、まだ保証期間内です。 ただ、オンサイトではなく引き取りでの修理なので、少し日にちが掛かりました。 その間の経過を纏めておきます。

 という訳で、4日の夜に壊れて8日の午後に復旧しましたので、中3日で修理完了した事になります。 修理がファンの交換だけで済んだ事、修理を依頼したのが週の前半だった事が、比較的短期間で済んだ原因と言えるでしょうか。 特に、この週末は3連休ですので、もし修理の依頼が週の後半だったら、もっと日にちが掛かっていたでしょう。
 まあ、仕事で使っているマシンだと、これでも結構ダメージが大きそうですが、私用の場合はこんなもんで充分かもしれません。 ただ、考えてみると、私用のPCを修理に出したのって、これが初めてだったんですよね。 Dimension8100でHDDが壊れて自分で交換した事はありましたが、それ以外でPCが壊れた事って一度も無かったもので。 「ソニータイマー」等と揶揄される事もある、ソニー製品のVAIOノートですら、10年近くの間ノートラブルですから。 ThinkPadというと、頑丈とか堅牢とかいうイメージがあるのですが、実はそうでもないのかも。 単に、私のT61(のファン)が「外れ」だっただけなのかもしれませんが。
 何にせよ、今回の事は、3年間の延長保証に入っていて良かった、と実感した出来事でした。 延長保証が無くて有償修理になっていたら、幾ら取られていたんだろう、と思って、上記のファン部品の型番でググってみましたら、1万円弱で売っているようです。 プラス修理工賃になるでしょうから、1万5千円ぐらいは取られてたのかなあ。
 他にも、「ThinkPadのファンエラーはよくあることらしい」等という話も見つかったり。 そーだったのか。 フクロウ羽根を参考にしたというだけあって、繊細なんですかね。 こちらでは、IBMの部品センターから部品を取り寄せて、保守マニュアル(というのがWebで公開されているんですね)を参考に自力で修理したそうです。 掛かった費用は、部品代込みで8千円くらいとのこと。
 じゃあ、上記の1万円弱で売ってる所は何なんだ、という感じなのですが、もしかして、保管料がかさんで部品代が値上がりしたのでしょうか。 去年、バイクの部品を交換した時も聞いた話なのですが、保守部品は保管料(つまりは倉庫代ですね)が積み増しされていくので、時間が経つほど値上がりしていくものなんだそうです。
 とりあえず、私も保守マニュアル(PDFです)をダウンロードして持っておく事にしました。 次にファンが壊れた時は、3年保証も切れているかもしれませんし。 まあ、その時にまだ保守部品が残っているかどうかは判りませんが。

 今回の教訓:電源を落とす前にはバックアップを取っておこう。

2010/01/14

 遂に東芝がBDレコーダーを発表しました。
 HD-DVDからの撤退を発表して以来、何時になるかと思っていた東芝のBDレコーダーへの参入ですが、年初に今年中の製品発表を公表して間もない本日、遂にBDレコーダー製品を発表しました。

 …なのですが…。  等々、「本当にこれが東芝のレコーダーなのか? もしかして、他社製品のOEMなんじゃないのか?」と思ってしまうような、トホホな物になってしまっています。 「ダメだな。全然ダメだ!」と、某うみねこのなく島で魔女と戦っている男なら言いそうなぐらいです(<何の話だ)。 それで、型番が従来のVARDIAシリーズと異なり、「RD-〜」ではなく「D-〜」なんですかね。
 いったい、東芝のレコーダー部門はどうしてしまったのでしょうか。 こんな、従来のRDシリーズのユーザーが全く見向きもしなさそうな物を、記念すべきBDレコーダーへの参入の第一弾製品として出すなんて。 これでは、全然やる気が無いと思われても仕方がないような。
 とりあえず、東芝へのご意見・ご要望のページから、次の製品はちゃんと「RDシリーズ」として作ってほしい、と意見を送っておきましたが、さて…。

2010/01/26

 へ〜んだ〜 きみのちょうしが わ〜るい〜。新STB編その5。
 CATVのSTB・TZ-DCH505で、また「予約の警告」が出てしまいました。
 発生したのは、2009/07/07付でも書きました「途中中断が発生しました」というものです。 録画予約していた番組は、2010/01/25深夜(正確には2010/01/26未明)にサンテレビで放映された「まりあ†ほりっく」(再放送)です。 例によって、3つの現象(番組の放送時間が変更された・お客さまの操作により予約実行中に電源プラグが抜かれた・受信状態が低くなった)が予想される原因として書かれていますが、いずれも当てはまらないですし、リアルタイムで視聴していた所では特に問題は見受けられませんでした。
 奇しくも、2009/07/07付で発生した時に録画していた番組「【懺・】さよなら絶望先生」と、曜日・時刻・放送局が全く一緒です。 同枠で毎回発生する訳ではありませんが、ここまで条件が一致していますと、何かバグが潜んでいるんじゃないか、という気がしてきます。
 2008年12月に交換されたTZ-DCH505ですが、ここまで、今回を入れて2009/07/07・2009/10/28・2009/12/29・2010/01/26と何らかのトラブルが発生しています。 気になるのは、その間隔が、交換されてから7ヶ月→3ヶ月→2ヶ月→1ヶ月と、段々短くなってきている事です。
 何か、使っている内に段々リソースを消費して不安定になったりレスポンスが悪くなったりしていくWindowsみたいな…。 時々リセットしたり電源を抜いたりする方がいいんでしょうか。 まあ、OSとしてlinuxを使っているみたいですし、これもある意味パソコンみたいな物ですしねえ…。

2010/02/04

 自公が児童ポルノ禁止法の改正案を衆議院に提出したそうです。の続きの続き。
 昨年の終わり頃(2009/12/03付参照)に、自民党・公明党が、所謂「児童ポルノ禁止法」の改正案…というか改悪案を臨時国会に提出しましたが、結局、全く審議されずに臨時国会は終了してしまいました。
 その後、この法案は廃案になったのかと思いましたが、衆議院の議案の一覧を見ますと、どうやら継続審議となっていたようで、現在の通常国会でもそのまま審議中になっています。
 最近は他の話題に事欠かないせいか、この児童ポルノ禁止法関連の政治的・行政的な動きについてはあまり報道が無いようで、個別の摘発事件の報道が殆どです。
 そんな中、直近の話題としては、やはり東京都青少年問題協議会による規制強化の動きでしょうか。 これについては、メンズサイゾーの記事等がありますが、あまり踏み込んだ話は無いですね。
 後は、児童ポルノURLリスト作成管理団体のガイドライン案が公表された、という辺りでしょうか。 これなどは、また新たな利権団体が出来るだけのような気もしますけど。
 児童ポルノに関する目立った動きと言えば、最近は南半球の方が盛んで、特にオーストラリアは、何か妙な方向に突っ走っているように見えます。

 上の記事は、アニメの「シンプソンズ」や「パワーパフガールズ」をネタにした猥褻な画像(もちろん二次元)を所持していたとして逮捕された男のニュース、下の記事は、成人映画や成人向け出版物等に貧乳女性の出演や、所謂「潮吹き」を禁止するという話が挙がっている、というニュースです。
 上の方は、二次元(というか創作物)も児童ポルノとして禁止している国は、カナダをはじめとして幾つかありますから、まあ判らないでもない話なんですが(理解はできますが納得はできません)、下の記事は、もう何が何だかサッパリです。
 貧乳を禁止するのは「18歳未満(=児童ポルノ)に見えるから」という事で、ECPATや日本ユニセフ協会等のこの手の規制に熱心な団体が、所謂「みなし児童ポルノ」や「こどもポルノ」等と呼んでいる類の概念ですね。 ただ、記事を読んでも、そもそも「貧乳」の定義が具体的に判りません(私の英語読解力が足りていないだけかもしれませんが)。 それに、貧乳はダメで童顔はいいのか、とか、単に乳が小さいだけでどう見ても18歳未満に見えない(もちろん実年齢も18歳未満ではない)人でもダメなのかとか、ツッコミ所が満載のような気がします。
 「潮吹き」を禁止するのは「絶頂により潮吹きをする、というのは科学的には疑わしいから」という理由からのようで、こちらは更に意味不明です。 創作物において「科学的に疑わしいから」等という理由で禁止したら、いったいどれほどの創作物が禁止されなければならなくなるのでしょうか。 内容が、完全に科学的に正しい事だけで構成されている創作物なんて、いったいどれほどあるというのでしょうか。
 いずれにせよ、オーストラリアは、もはや「児童を性的虐待・性的搾取から保護する」という、児童ポルノを禁止するそもそもの理由からかけ離れた所で動いているとしか思えません。 他の国や、何よりこの日本が、そんな国にならないように願いたいところですが…。

2010/02/07

 ATOK2010の体験版を使ってみます。
 今年もまたATOKの体験版の季節がやってきました(<そんな季節は無い)。
 ATOK2008(2008/05/04付参照)やATOK2009(2009/03/14付参照)の体験版を使ってみたものの、結局Japanist2003を使い続けている訳ですが、新バージョンが出たらやはり一応は使ってみたくなるもので。 特に今回は、体験版をダウンロードするとPS3が当たるキャンペーンをやってたりしますので、早めにトライしてみる事にしました。 キャンペーン開始当初は、ダウンロード出来るのがまだATOK2009だったのですが、2010/02/05からATOK2010に切り替わりましたので、早速ダウンロードしてインストールしました。
 で、早速、今この記事をATOK2010の体験版を使って書いていますが、正直な所、以前と変わったような気がしません。 バージョンアップによって強化された所が、変換精度の向上のような地味な所だったり、ローマ字入力時のカタカナ語入力支援の強化という、私のようなかな入力派の人間には縁のない所だったりするせいでしょうか。 とりあえず、キーの割り当てが(当然ながら)Japanist2003とは異なっている為、まずそれに慣れなければなりませんので、評価は体験版の使用期限の一ヶ月が終わるまで保留ですが。 キーの割り当てと言えば、相変わらず、推測候補の選択とかのキーは、カーソルキーから変更出来ないみたいです。 この辺りの、通常の変換と推測変換との間がシームレスになっていないのも相変わらずで、これは非常に残念。
 また、上記の変換精度の向上についてですが、ATOK2010の体験版を入れる前にJapanist2003で例文を変換してみたら、ほぼ一発でATOK2010と同様に変換出来てしまったんですね。 もちろん、Japanist2003は長年使い込んでいますので、変換辞書もそれなりに学習済みな訳で、まっさらな状態でどうなるのかは比較出来ないのですが、少なくとも現時点での変換精度は、Japanist2003もATOK2010と遜色ないという、ある意味恐るべき結果になっています。
 7年前のソフトが最新のソフトと遜色ない性能を持っているというのは、それだけJapanist2003が優秀だったのか、それとも、日本語入力という変化の少ない分野だからなのかは判りませんが、いずれにせよ、Japanist2003のバージョンアップが途絶えているのは惜しい事だと思います。 地味に、Windows7への対応とかは続けられているようなんですが…。

2010/02/15

 確定申告をします2010。その1・必要書類を取りに行く。
 恒例行事となりました確定申告が今年もやって参りました。 国のトップが、何年にも渡る億単位の脱税行為を「知らなかった」で済ませるような国で真面目に申告するのも何かアホらしいような気もしますが。
 とはいえ、「他の人もやってるから」などと言うのは、悪い事をして叱られた子供がする言い訳みたいで見苦しいですので、今年もちゃんとする事にします(<当たり前だ)。 先ずは、昨年(2009/02/24付からの一連の記事を参照)のを参考にして、必要書類を最寄りの税務署に取りに行きました。
 例によって、「株の売買の申告を」と言って受け取った封筒に入っていたのは、以下の書類です。

  1. 平成□□年分の所得税の  申告書B・第一表・第二表
  2. 平成□□年分の所得税の  申告書(分離課税用)・第三表
  3. 株式等に係る譲渡所得等の金額の計算明細書・平成 年分の所得税の確定申告書付表(上場株式等に係る譲渡損失の繰越用)
  4. 平成21年分株式等の譲渡所得等の申告のしかた(記載例)
  5. 平成21年分 所得税の確定申告の手引き 確定申告書B用
 今年は、過不足無く必要書類が揃っていました。 昨年と比べますと、「国税収納金・整理資金納付書・領収済通知書」が入っていませんが、これは毎年必要無い物でしたので、入っていなくて正解と言いますか。
 さて、次は書類の作成です。今年は早く出来るかな。

2010/02/16

 東芝がレコーダーの機能に関するアンケートを実施しています。
 先月(2010/01/14付参照)、遂に東芝がBDレコーダーを発表しましたが、編集機能やネットワーク機能が乏しくDVD-RAMにも対応していないという、従来のRDシリーズとは全く異なるコンセプトの製品だったので、激しくガッカリしたものでした。
 その意を汲んでくれたのかどうかは判りませんが、昨日(2010/02/15)の15時から3月1日の15時までの間、東芝のRoom1048のサイトで、東芝 RD/AK シリーズ 機能重要度ご利用者アンケートというものをやっています。
 これは、「今後の商品作りの参考とさせていただくため、これまで搭載してきた機能について、その重要度を把握させていただくため」という事で、従来のレコーダーに搭載されている様々な機能について「わからない/非搭載」「あまり使わない」「使っている」「将来購入時ほぼ必須」の4つから選んだり、将来のレコーダーに期待する機能を選んだりする内容になっています。
 どこかのニュースサイトでこういうアンケートをする、という話を見た事があったような気がしますが、本当にやるとは。
 ともかく、僅かでもこちらの希望を新しいレコーダーに反映してもらえればありがたいですので、早速回答しておきました。 とりあえず、今使っている機能については、全部「将来購入時ほぼ必須」(この機能が搭載されていないと、購入しないかもしれない)を選択しておきました。 やっぱり、今のレコーダーで出来る事は、新しいレコーダーでも出来るようになっていてほしいですし。
 とはいえ、例えば「カートリッジ付DVD対応(カートリッジ有のDVD-RAM等の記録・再生)」などは無理でしょうねえ。 そもそも、カートリッジ付DVD-RAM対応のBDドライブ自体、PC用を含めても見当たりませんし。 かといって、東芝の独自ドライブになるのも、今使っているRD-XS43での東芝製ドライブの信頼性の無さを顧みると、あまり嬉しくない気がしますし。
 そんな感じで、実現されるかどうかは判らない項目もあったりしますが、東芝にはアンケートの結果を踏まえて、今度こそRDシリーズとしてのBDレコーダーを作っていただきたいものです。

2010/02/18

 米国で日本のマンガを所持していた人が有罪判決を受けたそうです。
 「スラッシュドット・ジャパン」の「エロ漫画7冊所持の米国人男性、児童ポルノ禁止法違反で懲役6カ月」経由で知ったのですが、米国のコミック本コレクターが、日本のいわゆる「エロ漫画」を輸入・所持していたとして児童ポルノ禁止法により訴えられ、懲役6カ月の判決を言い渡されたそうです。
 元ネタは、以下の“WIRED VISION”日本語版の記事です。

 米国では、所謂「児童ポルノ禁止法」にあたるのは“2003 Protect Act”という法律のようです。
 これ、創作物については、米国連邦最高裁判所で違憲判決が出て無効になったんじゃなかったっけ、と思っていたのですが、上記の一つ目の記事によりますと、無効になったのは“2003 Protect Act”の前の法律で、“2003 Protect Act”はその違憲判決の後に修正して提出・可決されたもののようです。
 そういう法律がある事は知っていましたが、それでも確か対象になるのは「本物の人間と見分けがつかないような精巧な3DCG」ぐらいのものじゃなかったっけ、と思っていたのですが、やはり上記の一つ目の記事によりますと、実際はもっと対象範囲が広いようで、『未成年が性的な行為に関わる様子を描写し、「正当な文学、芸術、政治、科学的価値」を欠くマンガや図画、彫刻作品、絵画』も禁止としているそうです。
 ちなみに、上記の二つ目の記事にある、有罪の原因となったコミックのリンク(Amazon.co.jpへのもの)は、全てリンク切れになっているようです。 同じ作者のコミック(もちろんエロ)でも、ここにリンクされていないものはまだ扱われていますので、おそらくこの記事が原因で取り扱いを中止したのではないかと思われます。
 しかし、この“2003 Protect Act”という法律は、上記の記事を読む限りではかなりトンデモない法律のように思えるのですが、米国的にはアリなんでしょうか。
 何と言っても、『容疑者が属するコミュニティの人々が「わいせつ」だと見なすであろう表現物だけを対象にしている』という辺りがトンデモだと思います。 これって、つまりは「私刑」を法律で認めている事になりはしないのでしょうか?
 ここでいう「コミュニティ」というのがどういう範囲を指すのかが判りませんが、そのコミュニティの多数の人が勝手に「これはわいせつだ」と決めつけてしまえば、それを持っている人を有罪に出来る事になるのでは…。 まあ、実際には、「コミュニティ」の範囲とか、「人々が見なすであろう」という根拠とか、そういうのがあまり無茶苦茶でないように設定されているのだとは思いますが、それでもかなりトンデモな法律のように思えます。
 また、「正当な文学、芸術、政治、科学的価値」とは何か、というのも疑問です。 米国では、政治や科学にならともかく、文学や芸術に正当だとか不当だとかいう区別があるんでしょうか。 だとしたら、「自由の国」という謳い文句に似つかわしくない、ずいぶんと偏った思想のように思えます。
 まあ、米国は「自由の国」とはいえ、実際はキリスト教が支配しているような所がありますから、キリスト教的な価値観からしか文化を判断出来ないのかもしれませんけど。 でも、キリスト教の聖書にだって、現代の道徳感や倫理感から考えると、あまりよろしくないと思うような内容が結構色々と書かれているように思うんですけどねえ。
 後、「未成年」というのも、ことマンガについて言えばかなり曖昧な話です。
 だいたい、マンガのキャラクターが何歳か、なんて、言わば作者の胸先三寸で決まるものなんですから、結局は「未成年に見える」というだけの事に過ぎない訳です。 その根底には、外見でその人の内面を規定しようという意識があるような気がしてならず、それが行き過ぎると、先日(2010/02/04付参照)書きました、貧乳の人が成人映画や成人向け出版物に出演する事を禁じようとするオーストラリアみたいな、どこに向かっているのかよく判らない事になってしまうのではなかろうか、と。
 結局、「正当な芸術」にしても「貧乳」にしても、基準が曖昧だったり、そもそも基準なんか決めようがなかったりするものまで無理矢理線引きしようとするから、たかがマンガを所持していただけで懲役刑にする、などという無茶苦茶な話になってしまうのではないのでしょうか。
 ただ、「基準が曖昧」と言えば、最近のTVアニメの規制(性的な意味の)についても、その基準がよく判らない事が多いのですが、それについては長くなりますので、また日を改めて書く事にします…多分(<おい)。

2010/02/21

 へ〜んだ〜 きみのちょうしが わ〜るい〜。新STB編その6。
 CATVのSTB・TZ-DCH505で、また「予約の警告」が出てしまいました。
 今回は、2009/12/29付のと同じ「途中から予約を開始」というものです。 録画していたのは、2010/02/20深夜(正確には2010/02/21未明)放映のBS-TBSの「ひだまりスケッチ×☆☆☆」です。 症状は前回と同じで、開始30秒程した所で画面が一瞬(1秒未満の間)消えてすぐ復帰する、というものです。 また、やはり前回同様にもう一度同様の現象が発生しましたが、今回は、開始2分30秒程した所でした。
 今回はリアルタイムで観ていましたが、相変わらず他におかしい事は何もなく、履歴に書かれている、原因として考えられるという「他の予約実行後に予約を開始した」「予約期間の途中まで電源プラグが抜かれていた」のどちらにも当てはまりません。
 現象が発生するタイミング(1回目)や回数、更にBSデジタル放送という所まで前回と同じなので、どうもいよいよバグくさい気がしてきましたが、どうでしょうか。 まあ、「二度目は偶然、三度目は必然」という諺もありますので(<諺か?)、もう一度同じ現象が起きたら、また問い合わせてみようかと思います。
 しかし、今までの「予約の警告」が、2009/07/07・2009/10/28・2009/12/29・2010/01/26と発生していましたから、今回のを合わせると2回連続でほぼ1ヶ月間隔で発生した事になります。
 何か変なものがメモリに溜まってきているのかもしれませんので、試しにリセットボタンを押してリセットをかけてみましたが、これで改善されるのかどうか。 マニュアルを見ても、操作ができなくなる等のような「まれに正常に動作しないことがあ」る場合に押せ、とあるだけで、リセットボタンによってどんな処理が行なわれるのかまでは書かれていませんし。

2010/03/04

 ATOK2010の体験版を使ってみました。
 2010/02/07付で書きました通り、この一ヶ月間、ATOK2010の体験版を使っていました。
 が、結局の所、「やっぱりJapanist2003でいーか」という、身も蓋もない結論になってしまいました。
 まあ、使い始めの時にも書きましたように、バージョンアップの内容が、変換精度の向上といった地味な、しかもJapanist2003では既に達成されているようなレベルのものであったり、ローマ字入力時のカタカナ語入力支援の強化といった、かな入力派の自分には縁の無い機能であったりする一方で、通常の変換と推測変換との間がシームレスに繋がっていなかったりという、自分に必要な部分が以前のままだったりしている時点で、この結果は既に明らかだったとも言える訳ですが。
 後、今回は、最初の30日間体験版の後から、90日間体験版の配布が始まったりして(他にも、60日間体験版というのもどこかと提携して配布していた筈なんですが、どこだったか忘れてしまいました)、しかもいったん30日間体験版をインストールしてしまうと、後から90日間体験版をインストールしても試用期間は30日間のままにしかならないという、先行したユーザーに対してちょっと冷たいんじゃないかと思ってしまうようなやり方をされた事もあって、今一つ印象が良くなかった、という事もありました。 まあ、タダで使うんだから文句言うな、と言われればそれまでではありますが。
 とはいえ、ATOK2010自体はとてもよく出来ている製品である事は間違いないでしょうし、私もJapanist2003を使っていなければ迷わず導入した事でしょう。
 そういえば、Windows7とかでは、標準の日本語入力システムの評価はどうなんでしょうかね。 その手のニュースサイトを見ていても、殆ど話題を見た事が無いのですが、もしかして誰も使っていないのでしょうか?

2010/03/11

 確定申告をします2010。その2・書類を作成する。
 グズグズしている内に今年もまた締切まで一週間を切ってしまいましたので一気に仕上げました。
 いや、先週やろうとしてたんですが、どうやらノロウイルスによるものと思われる下痢に襲われておりまして、とてもそれどころではなかったのです。 幸い症状は比較的軽く済んだものの、それでも数日の間続く下痢に丸一日絶食してただスポーツ飲料を飲んでは出すを繰り返したりした事もあって、肉体的にも精神的にも多大なダメージを受け、生産的な事は何一つやる気が起きず、アニメをダラダラ見たりネットをダラダラ彷徨ったり何度も読んだコミックをまた何度もダラダラ読み返したりと、ほぼ一週間の間ひたすらダラダラと過ごす事になってしまったのです。
 で、結局、去年と同じような事になってしまった訳ですが、まあ2月中にやっておけば良かっただけの事ですね、はい。
 今回、昨年(2009/03/09付参照)と異なるのは、配当所得を申告分離課税にして株式の売却損と相殺する事が出来るようになった事です。 これにより、配当所得は総合課税(第一表)から分離課税(第三表)に移動し、売却損と相殺する代わりに配当控除は受けられなくなります。 他の控除で既に充分足りており、配当控除によって税金の減額に影響が及ばないような場合(つまりは私の場合なんですが)には、分離課税を選んでおいた方がいいかもしれません。 私の場合は、どちらにせよ大した金額ではありませんので大勢に影響はないのですが。
 作成に当たって、用意する書類・資料は以下の通り。

  1. 平成20年分の所得税の確定申告書付表(上場株式等に係る譲渡損失の繰越用)
     昨年及び一昨年の確定申告で繰り越した損失額を参照します。これは、昨年の書類作成時の下書きを使用します。
  2. 特定口座年間取引報告書(投資家交付用)
     証券会社から送付されてきたもの。
  3. 社会保険料(国民年金保険料)控除証明書
     社会保険事務所から送付されてきたもの。
  4. 生命保険料控除証明書
     生命保険会社から送付されてきたもの。
  5. 配当金支払通知
     株式を買った各企業から送付されてきたもの。 株式は証券会社の貸株に入れている為、中間配当は証券会社からの「貸株配当調整金」として雑所得になるのですが、各企業の年度末決算の時だけは株主優待を取得する関係で一時的に株式がこちらの所有に戻されます。 その為、配当金も通常通り株主の方に各企業から支払通知が来ます。
     その分を纏めて、支払額・所得税額・住民税額の合計をそれぞれ出しておきます。
  6. 入出金履歴
     証券会社のサイトで、昨年1年分の入出金履歴をCSV形式で出力・ダウンロードしておきます。 その中から、昨年と同様に「貸株料」と「貸株配当調整金」との合計金額を計算します。
 去年まで役所から送られてきていた「国民健康保険料の口座振替(自動払込)済み額のお知らせ」は、今回は来ませんでした。
 正確には昨年の4月にそれまでの振替済み額を記載したものが送られてきていましたが、昨年一年間の振替済み額をトータルしたものは来ていません。 確定申告時に提出する必要が無いので省略されたのでしょうか。 仕方がないので、自分で通帳から引き落とされた健康保険料を拾って合計しておきました。
 この時注意しなければいけないのは、あくまで2009年1月1日〜12月31日の間に実際に口座から引き落とされた分だけを拾うという事です。
 国民年金保険料は、ある月の分は同じ月の月末に引き落とされるのですが、月末が金融機関の休日に重なっている場合、引き落としが翌月の頭になります。 その為、1月の頭に前年の12月分の保険料が引き落とされています(12月末はたいてい金融機関が休みなので)。 ですから、2009年1月1日〜12月31日の間に引き落とされた保険料というのは、実は2008年12月分〜2009年11月分である、という事です。 年度始めにその年度の毎月の保険料の決定通知が送られてきますが、それを見て2009年1月〜12月分を合計してしまうと、実際に払った保険料と差が出る場合があります。 この辺、注意が必要です。 一年分の「お知らせ」が送られてきていれば、そこに記載された合計額を転記すればいいだけですから、こういう事は気にせずに済むのですが。
 これだけ用意したら書類の作成に入ります。 あと細かい事ですが、今年は第三表が一組しかありませんでしたので、下書き用に他の添付書類と一緒に先にコピーを取っておきました。
 書類作成の手順そのものは、昨年と同様です。
 最初に、「平成21年分株式等の譲渡所得等の申告のしかた(記載例)」の「事例4 特定口座の譲渡損失を配当所得から控除し翌年以後に繰り越すケース」と「事例5 前年分からの繰越譲渡損失を本年分の譲渡所得及び配当所得から控除するケース」とを参考にして、「平成21年分の所得税の確定申告書付表(上場株式等に係る譲渡損失の繰越用)」を作成します。
 何故事例を二つも参考にするのかといいますと、事例4は前年分からの繰越が無い、事例5は特定口座じゃないというケースなので単独では使えないからです。 足して二で割ったケースがあれば良かったのですが。
 それから、「平成21年分 所得税の確定申告の手引き 確定申告書B用」も参考にしながら、「第一表」、「第二表」、「第三表」を作成します。
 この時、配当所得の部分については、「手引き」ではなく「申告のしかた」を参考にして、第一表ではなく第三表で扱うようにしなければなりません。 昨年と同様に「手引き」に従って書いていると、つい第一表の方に書いてしまいますので注意が必要です。
 昨年迷った「雑所得」については、昨年提出したもので何も問題が無かったようですので、昨年と同様に「配当所得・雑所得(公的年金等以外)・総合課税の譲渡所得・一時所得に関する事項」の欄のみに「貸株料」と「貸株配当調整金」との2項目を記入するようにします。
 後は昨年までと同様ですので特に問題無く、作成は完了です。 下書き用紙に一通り書いて計算間違いが無いのを確認したら、本番の用紙に清書して、「第一表」に捺印して完成です。
 提出する書類は以下の通り。
  1. 平成21年分の所得税の確定申告書B 第一表
  2. 平成21年分の所得税の確定申告書B 第二表
  3. 平成21年分の所得税の確定申告書(分離課税用) 第三表
  4. 平成21年分の所得税の確定申告書付表(上場株式等に係る譲渡損失の繰越用)
  5. 特定口座年間取引報告書(投資家交付用)
  6. 社会保険料(国民年金保険料)控除証明書
  7. 生命保険料控除証明書
 控えや下書きが手元に残る上の4つを除き、下の3つのコピーを取ってある事を確認して提出準備は完了です。
 今回作成に要した時間は、上記のように配当所得の扱いが変わったせいで少し手間取った為、去年より時間が掛かりました。ざっと6時間ぐらいでしょうか。 少々疲れました。
 後は提出しに行くだけですが、明日は寒そうなので、天気が良くて暖かくなるという明後日にしましょうか。 そんな事を言っていると、また何か起きてしまいそうな気もしないでもないですが。 それに、明後日は、期限前の最後の金曜日で、かつ土日を挟む為、後は期限日の15日しか残っていないという、つまりは「ラス前」の日ですので人も多そうですが。 やっぱり明日にしようかな。

2010/03/12

 確定申告をします2010。その3・書類を提出する。
 という訳で、書類を持って最寄りの税務署へ。
 昨年(2009/03/10付参照)と同様に、締切間近という事もあってか、受付に列が出来る程度に混んでいました。 昨年は建物の中で受付を行なっていたのですが、今年は提出だけの人は建物の外に臨時に設けられた提出専用の受付に並ぶようになっていました。 列が出来ていたといっても大した長さではなく、待ち時間は数分で、提出もやはり昨年同様に書類が揃っている事を確認するだけで終わりです。 第一表から第三表の控えに受付印を押してもらって、今年も完了です。
 ところで、昨年・一昨年と、日経平均が大幅に下落したのですが、今年は堅調に上げて終わりました。 どうやら呪いは解けたようです。

2010/03/27

 へ〜んだ〜 きみのちょうしが わ〜るい〜。新STB編その7。
 CATVのSTB・TZ-DCH505で、また「予約の警告」が出てしまいました。
 発生したのは、「途中中断が発生しました」というものです。 録画予約していた番組は、早朝にディスカバリーチャンネルで放映された「ティラノサウルスの子どもが出来るまで」です。 例によって、3つの現象(番組の放送時間が変更された・お客さまの操作により予約実行中に電源プラグが抜かれた・受信状態が低くなった)が予想される原因として書かれていますが、録画したものを観た所では特に問題は見受けられませんでした。
 今まで2009/07/07・2010/01/26と発生して今回で3回目。 他の「予約の警告」を入れますと、2009/07/07・2009/10/28・2009/12/29・2010/01/26・2010/02/21と発生していますので、またまたほぼ一ヶ月間隔です。 前回発生した時にリセットボタンを押してリセットをかけていましたが、あまり関係なかったようで。何なんでしょう。

2010/03/29

 大阪府が児童ポルノなどの実態調査を行なうそうです。
 東京都では「非実在青少年」とかいう怪しげな条例が審議されているようですが、それに触発されたようで、何かにつけて石原都知事の真似をしたがる橋下大阪府知事が、何か調査を始めるように言ったそうです。

■毎日新聞
大阪府:児童ポルノなど実態調査−−来月から

 大阪府は、漫画やアニメなどで18歳未満の子どもを性的対象として扱う児童ポルノなどの図書類の実態調査を4月から始める。府が25日、発表した。東京都の条例改正の動きに呼応し、橋下徹知事がトップダウンで指示した。今秋にも報告をまとめ、条例による規制の必要性を判断する。

 橋下知事は今月19日、報道陣に「表現の自由は大切だが、絶対的なものではない。透明なプロセスを確保し、子どもたちを守れるようにしていきたい」と述べ、担当部局に調査の準備を指示していた。

 本、雑誌、DVD、テレビゲームなどでの表現の実態、現在の有害図書類指定制度での規制状況、保護者や学校の意識などを調べる。【福田隆】

 早速、奥村弁護士が「いまさら何言ってるんだ!」とツッコミを入れていますが、全くその通りで、税金を費やしてまで今さらこんな調査をして何になるんだ、という感じです。
 だいたい、この毎日新聞の記事にしてからがおかしいです。 「漫画やアニメなどで18歳未満の子どもを性的対象として扱う児童ポルノなどの図書類」などとさらっと書いていますが、いつから「漫画やアニメなどで18歳未満の子どもを性的対象として扱う図書類」が「児童ポルノ」になったのでしょうか。 少なくとも現時点では、「児童ポルノ」とはあくまで実在の児童を対象としたもののみを指す言葉であり、漫画やアニメなどの創作物は含まれません。 まるで息をするかのように嘘をつくという、いかにも毎日新聞らしい記事です。

■Internet Watch
「非実在青少年」規制、橋下知事「大阪府も検討」

 18歳未満にみえるキャラクターの性描写がある漫画やアニメなどの販売や閲覧を規制する東京都の青少年健全育成条例改正案をめぐり、大阪府の橋下徹知事は19日、「大阪の実態を把握して規制の必要があるかどうか見極めたい」と述べ、府でも同様の対応を検討する考えを明らかにした。

 橋下知事は「石原慎太郎都知事らしい、太い政治信条に基づいた条例案。まったく意識していなかったが、大都市問題として都から問題提起を受けた」と話した。

 都の条例改正案をめぐっては、漫画家や有識者らが「表現の萎縮(いしゅく)を招く」として反対しているが、橋下知事は「表現の自由は絶対ではない。失われる利益が著しく大きいなら規制もある。子供を守るのが大人の責務で、表現の自由だけで議論を封鎖するのはおかしな話」との見解を示した。

[産経新聞社]

 こちらでは「児童ポルノ」という言葉は使っていません。
 で、橋下知事に聞きたいのですが、何故漫画やアニメを規制すれば「子供を守る」事ができるのでしょうか。 漫画やアニメに影響されてそのような犯罪を犯す人間が増える、とでも?
 それに、「失われる利益が著しく大きいなら」と簡単に言っていますが、その利益の大小はいったいどのようにして計るのですか?
 ちなみに、石原都知事はかつて幾つかの著作で、青少年に「悪影響」を及ぼすような内容を書いている訳ですが、橋下知事はそれらの作品を読んだ事があるのでしょうか。 そして、かつて表現者であった石原都知事が、一転して表現を規制しようとしている事に対して、何も言う事は無いのでしょうか。 そんな人間に「太い政治信条」等というものがあるのであれば、是非額縁付きで見せていただきたいものですが。
 ところで、件の東京都の条例についてですが、正直言ってこちらの方はよく判りません。 GiGaZiNEのまとめ記事や、そのリンク先にある条例改定案の全文等も読んでみましたし、ニコニコ生放送の「大激論! 都条例改正案に賛成? 反対?」も見たりしたのですが、どうもよく判らない。
 条例改定案について言えば、確かに「非実在青少年」等という新しい言葉を作り出してはいますが、その内容といえば、今までさんざん言われてきた「不健全図書」だの「有害図書」だのと何が違うのか、という感じがします。 むしろ、それら「有害図書」に包含されるようなものを新たに定義して何をしたいのかがよく判りません。 上記GiGaZiNEの記事にもあるような、新たな警察利権の獲得や拡大を狙っているのか、それとも本当に社会風紀を「健全化」したいと思っているのか。
 また、ニコニコ生放送では、出演したのはこの改定案に反対の立場の人ばかりで、賛成派は一人もいませんでしたし。 何でも、改定案への意見具申を行なった東京都青少年問題協議会のメンバーや、都議会議員等、総勢で50名以上に対して出演のオファーを行なったものの、予定が合わない等で全員に断られたそうで。 とはいえ、反対派の議員等も一人も出演していませんでしたから、オファーを出すのが遅過ぎただけだったのでは、という気もします。 生放送が行なわれた土曜日の夜ともなれば、議員なら後援会への顔出し等で予定は詰まっていそうですし。
 後、改定案が憲法違反だとする主張もあるようですが、本当にそう言い切れるものなのかどうかも疑問です。 本当に憲法違反なのであれば、むしろ話は簡単になるのですが、改定案を作った連中もまるっきりのバカじゃないでしょうから、司法の判断も出る前から明らかに憲法違反と判るような条文にしているとも思えません。 これが憲法違反なのであれば、現在行なわれている「有害図書」の規制等も同様に憲法違反になってもおかしくない気がしますし。
 という訳で、都条例改定案については、個人的には判断を保留している所です。 まあここまでの過程にかなり問題があった事は確かなようですし、協議会のメンバーにもかなり問題がありそうですし(あの議事録を初めて読んだ時は頭がクラクラしました。あれ自体が「青少年に悪影響を及ぼす」ものとして有害図書指定されてもおかしくないと思います)、内容にも(憲法違反とまで言えるかどうかは別にしても)問題が多々存在しているのも事実(東京都の釈明が、かえってその事実を浮き彫りにしてしまったようで)らしいですから、限りなく反対に近い保留ですが。
 幸い、様々な運動の成果があって改定案は継続審査となりましたし、ニコニコ生放送では、その継続審査の開始時期に合わせて今度こそ賛成派も入れての討論会を行なうつもりだと言っていましたし、大阪府の動向も合わせて今後も注目していきたい問題です。
 それにしても、こんな「表現の自由」に関わりそうな問題を、全くと言っていいほど報道しない新聞・テレビ等既存のマスメディアって、いったい何なんでしょう。 地元の東京ですら殆ど報道されていないようですし。 「表現の自由」や「言論の自由」を守るべきジャーナリストとしての自負が多少なりともあれば、無視してはいられない問題の筈なんですが。 自分達には関係の無い事だから、等という考えでいるとしたら、愚かとしか言いようがありません。
 (追記)
 夕食のBGVとしてたまたまBSフジをつけたら、「PRIME NEWS」でちょうどこの問題についてやっていました。
 今回は、都側の人間として猪瀬副知事も出演していて、多少は問題点が浮き彫りになってきたかな、という感じでした。 結局、問題点は「何故条例を改定しなければならないのか」という点に尽きるように思えます。 猪瀬氏は、一貫して「この条例改定は18歳未満への販売規制やゾーニングの問題であり、創作そのものや18歳以上への販売等を規制するものではない」という立場でした。 それに対して、里中満智子氏もまた一貫して「では何故現在の不健全図書の範囲でいけないのか」という疑問を提示しており、結局、その点については明確な答は猪瀬氏からは出ませんでした。 ただ「業界の自主規制だけではダメだったから」というのが理由みたいでしたが、しかし、猪瀬氏が持ってきた二種類のコミックで、一方は不健全図書に指定され、もう一方は指定されなかったという具体例が挙げられたものの、では何故指定されなかったのか、という点については不明なままなので、現在の不健全図書指定がきちんと機能しているのかどうかすらハッキリしません。
 また猪瀬氏は、繰り返し「対象になるのは小学生・中学生が描かれているものになる」等と言っていましたが、これは、実際の条文にそのようには書かれていない以上、単に猪瀬氏の個人的な見解に過ぎず、大して意味があるとは思えません。
 更に猪瀬氏は、「そういう場面(つまり性行為等の場面)ばかりのものがダメだ」とも言っていましたが、これも、実際の条文には「量」に関する言及はありません。 なので、この発言も単に猪瀬氏の個人的な見解に過ぎず、大して意味があるとは思えませんし、そもそも、「そういう場面ばかりのものはダメ」と言うなら、江戸時代の春画とかも全否定する事になりますが。 その手の春画は、まさに「そういう場面だけ」が描かれていて、しかも性器が明確にリアルに描かれていたり、タコの触手責めみたいなアブノーマルな描写もあったりします。 で、そういうのが芸術作品として美術館に飾られていて、子供でも見れるようになってたりするのですが、そういうのも全部撤去させるんでしょうか。
 結局、猪瀬氏も「いい漫画」と「悪い漫画」とを明確に分ける事ができると考えているようにしか見えませんでした。 というか、猪瀬氏の示していたコミック(タイトルや出版社は伏せられていて、更に「そういう場面」には付箋が貼りまくられて隠されていましたので、何という作品なのかは判りませんでしたが、お嫁さんが12歳の女の子で色々な事をする場面がさんざん描かれた挙句に「これは妄想で、こういう事は大人になってからしようね」みたいなオチで終わる作品らしいです。出演していた藤本由香里氏によれば、問題視されている事を知った作者が既に絶版にするよう申し出たそうで、奇しくも業界の自主規制が正常に働いている事を示す結果になったような)は一般のコミックと同じ所に並べられていたそうですが、それが本当に猪瀬氏の言うような酷い内容であるならば、何故成人コミックや不健全図書に指定されていないのか、まずそこをしっかり調査すべきでしたね。 そこをいい加減に棚上げしておいて、一足飛びに条例を改定して規制強化しようとするから、話がおかしくなるのではないのでしょうか。
 まあ、協議会のメンバーが偏っていた事や、もっと議論を重ねるべきだ、という点では一致できたようなので、多少とも意義はあったように思えます。
 後、視聴者からのメールで「子供が規制に引っ掛かりそうな漫画を読んでいるから早く規制して」みたいなものが来ていたようなのですが、「いや、それは親であるあんたが取り上げるなり叱るなりすればいいだけの話なのでは」と思ってしまいました。 この条例は、そういう「親の役目」を行政に任せてしまう親が続出するのではないか、という点でも危険なもののように思えます。

2010/03/30

 日弁連が児童ポルノの単純所持を禁止にするよう意見書を提出したそうです。
 去る3月23日、日本弁護士連合会、略して日弁連が、児童ポルノの単純所持を禁止にするようにという意見書を、政府の『「児童ポルノ排除対策ワーキングチーム」に提出するとともに、各政党や省庁などに参考送付』しました(意見書自体の日付は2010年3月18日)。

 要旨は上記のページにもある通り、「現行法の児童ポルノの定義を限定かつ明確化したうえで、児童ポルノの単純所持を禁止すべき」というものです。
 日弁連は、上記3つ目のリンク先にある通り、かつて2003年にも所謂「児童ポルノ禁止法」に対する意見書を出しており、その「5」において「児童ポルノの流通の抑制は、営利目的による製造、販売の厳格な摘発、処罰と、教育啓発活動によるべきである」としていました。
 この事から、一部報道等では、かつて単純所持の規制に反対していたのが「姿勢を転換した」等と言われているようですが、そこは少し違うように思えます。
 実際、2003年の意見書では、「児童ポルノの単純所持は処罰の対象とすべきでない」「単純所持にまで処罰を拡大することにより、処罰範囲が捜査機関の主観により拡大する危険がある」「上記選択議定書にも、単純所持処罰を義務づける条項はない」(強調は筆者による)と、やたらと「処罰」という言葉が繰り返し用いられています。
 すなわち、日弁連が反対していたのは、あくまで「単純所持を処罰対象とする事」であって、「単純所持の禁止」そのものに反対していた訳ではない、とも取れる訳です。 それは、基本的に今回の意見書と変わるものではありません。
 とはいえ、2003年の意見書ではその部分が曖昧に誤魔化されていたとも言える訳で、今回明確に「単純所持の禁止」を打ち出してきた事は、日弁連内部である程度の方針転換があった事が窺えます。
 それは何なんだろうと思っていたのですが、どうもこの3月10日に行なわれた日弁連の会長選挙で非主流派の人が当選したそうなので、もしかしたらそれが関係しているのかもしれません。 ただ、この新会長は、多重債務問題や消費者金融問題の専門家で、児童ポルノ問題とは殆ど関係が無さそうです。 あるいは、関係の無い人だからこそ、方針転換がされたのかもしれませんが。 児童ポルノ問題に詳しい人(例えば奥村弁護士など)であれば、そんな簡単に「単純所持の禁止」を言い出すとは思えませんし。
 で、その意見書の内容についてなのですが、「現行法の児童ポルノの定義を限定かつ明確化したうえで、児童ポルノの単純所持を禁止すべき」という、一見マトモそうな事を言っているように見えます。 私も、単純所持を禁止するなら児童ポルノの定義を何とかしろ、と考えているほうですし。 少なくとも、児童ポルノの定義はそのままに、単純所持を禁止し処罰規定まで盛り込もうとしている、自公が提出している改悪案よりは遥かにマシなのは確かだと思います。
 ちなみに、自公が先の臨時国会に提出した改悪案は、まだ生きています。現在開会されている通常国会でも継続審議中です。 もっとも、審議そのものは全く行なわれていないみたいですが。
 さて、自公案よりはマシとはいえ、意見書をよく読んでみますと、幾つか疑問点が浮かんできます。
  1. いきなりよそ様の意見で何なんですが、高木浩光氏が「2年前に書いた懸念がいよいよ現実のものになりつつある」として、単純所持を禁止するならウイルス罪(ウイルスを頒布して他人に実行させる行為を犯罪とすること)も作らないとダメだ、と書かれており、私もそれに同意します。 日弁連の意見書には、このような危険性に関する観点が完全に抜け落ちています。
  2. 「児童ポルノを規制することにより守るべき法益は,被写体となる児童の人権ないし権利であって,善良な風俗ではない」と言いつつ、「社会の認識・風潮を変え」る為に単純所持禁止を行なうと言っています。 これは、結局「善良な風俗を守れ」と言うのと何が違うのでしょうか。 「社会の認識・風潮を変え」るのは手段であって目的ではない、と言うかもしれませんが、結果として「善良な風俗」しか残らないのであれば、同じ事ではないのでしょうか。 この辺り、主張に矛盾があるように思えます。
  3. 「児童ポルノを所持すること自体は許されるという風潮が一部あることは否定できず」「わが国がインターネット等を通じて児童ポルノの主要な発信国となっている」等とさらっと書いていますが、その根拠となる客観的なデータはあるのでしょうか。 このような事は、児童ポルノの規制を推進・拡大しようとする側がよく言う台詞ですが、ではそれを客観的に示すようなデータなり何なりが示された事があるかと言えば、実はただの一度も無いというのが実際の所のようです。 事実、国会においても、アメリカのシーファー駐日大使から同様の批難が寄せられた際、日本側ではその批難の根拠となるものが判らなくて困っている、等という、ある意味マヌケな議論が行なわれた事もあります。 そんなもの、シーファー大使に聞けばいいだけだろ、と思うのですがね。
     そのような、実態も定かでないものを根拠にして法律を作ったり変えたりしてよい訳がなく、日弁連の主張の根拠には疑問があります。
  4. 児童ポルノの定義の明確化については、「自分の子どもの乳幼児時代の裸体や水着を着ている姿態が児童ポルノに含まれると解釈される余地のない定義にすべきである」と言っていますが、現実に、自分の幼い子供の裸体写真を児童ポルノとして売った親が逮捕されていたりします。 すなわち、同じ「自分の子どもの乳幼児時代の裸体や水着を着ている姿態」でも、家族しか見ないアルバムに貼ってあるか、それとも他人に売り渡すかで、処罰されるか否かが変わるのです。
     であれば、結局は、単純所持という「状態」ではなく、「渡す」という「行為」をこそ禁止すべきであり、それは現行法で足りるのではないかと思われます。 定義を限定的にし主観的要素を省いて明確化せよ、という主張自体はともかく、そのような解釈の余地が無い定義にする事もまた不可能なのではないか、と思います。
     また、「芸術的価値があるもの」を「児童ポルノの定義から明示的に外すべき」としていますが、ではその「芸術的価値」とやらは、いったい誰が、どのようにして決めるのでしょうか。
     この辺りの話の展開は、いかにも急ごしらえしたような感じで、あまり練り込まれていないような、ツッコミ処を潰しきれていないような、そんな印象を受けます。
  5. 単純所持の処罰化はしないように、という主張の論拠として、「インターネットへ児童ポルノ画像を流出・氾濫させる事態として想定されるのは,例えば,児童ポルノ画像データをパソコンに密かに保管していた人が,ファイル共有ソフト(Winnyなど)を利用したために,本人の知らない所で,他のユーザーにその画像が公開されることとなった場合や,電子ウイルスに感染したために,保管していたデータが,本人の知らないところでインターネットに流出した場合のように,かなり特殊な場合に限定される」と書かれています。
     しかし、上記の高木氏の記事にも取り上げられているように、「電子ウイルスに感染したために,保管していたデータが,本人の知らないところでインターネットに流出」というのは、今や決して「特殊な場合」ではありません。 むしろ、今後ますます増加していくのではないかとさえ思えるぐらいです。
     このような事件が頻発すれば(そして既にそうなりつつあると思えるのですが)、結局は「子どもにとって,誰かが自分の児童ポルノを所持しているかもしれないという将来にわたる不安をもたらし,健全な成長発達を脅かす」という問題の解決にはなりません。
     そうなれば、更なる規制の強化を求めて必ず「単純所持の処罰化」が叫ばれる事になるのは間違いなく、その時既に法律で単純所持の禁止が謳われていれば、処罰化への法改定は現在より容易に行なわれるであろう事は想像に難くありません。
     この辺りの日弁連の認識には、非常に疑問があります。
  6. 本意見書でも、「単純所持の処罰化(犯罪化とも表記されていますが同じ意味だと思われます)」は「捜査権の濫用をもたらすおそれがある」として反対しています。 しかし、これもまた上記の高木氏の記事に取り上げてられている事件のように、流出した様々なファイルの中にたまたま児童ポルノに該当するものが存在していたとしたらどうなるでしょうか。 たとえ処罰されないとしても、この事件のように、マスコミに実名入りで報道されれば、社会的信用を無くし、社会的に抹殺される事になりかねません。 そうなれば、捜査機関が別の目的、すなわち逮捕や処罰ではなく社会的抹殺の為に捜査権を濫用しないと言い切れるでしょうか。 仮に捜査機関自身にその意志が無いとしても、別の者の意志によってそのような事がなされる事は無いと言い切れるでしょうか。
     まあ、そこまで「陰謀論」に傾かないとしても、そこまで捜査権の濫用を危惧している割りには、捜査の可視化、自白の偏重、勾留等の問題解消を求める言及が全く無いのは疑問です。
  7. 全体的に、内容が「単純所持を禁止」のみに偏り過ぎているのが最大の疑問です。
     2003年の意見書では、罰則の強化や児童の保護、更に漫画等の創作物規制、運用面についてまで、児童ポルノ禁止法に対し幅広く意見を述べています。
     なのに、今回は本当に「単純所持の禁止」に関わる事のみで、現在国会に提出されている自公案の内容、特に附則として挙げられている創作物に対する規制について全く言及されていません。 東京都の例の条例改定案の「非実在青少年」問題等、創作物に対する規制も無視していい問題ではない筈なのに、です。 何故ここまで「単純所持の禁止」のみに特化した意見書を、このタイミングで提出する必要性があったのでしょうか。
 他にも、「詐欺・脅迫に用いられることや一般的かつ網羅的なネット検閲の理由として濫用される懸念」を挙げている方もいたりして、確かにもっともだと思わされます。
 そんな訳で、今回の意見書については、一見マトモそうな事を言っている振りをしながら(実際、自公案よりはマトモですし)、その実、将来の単純所持の処罰化への布石に過ぎないのではないか、という感じがしています。
 この意見書を、児童ポルノ排除対策ワーキングチームがどのように取り上げるのか、引き続き注目していきたい問題です。
 でも、この2月に開かれた第1回ワーキングチームに招かれた「有識者」が、あのアグネス・チャン氏という時点で、何か先が見えたような気もしますが。 議事概要を読むと、有識者の人選も「流通・閲覧防止関係団体、被害児童の支援に携わる方」と、規制の推進や強化の立場に立つ側に偏っていて、ブレーキをかける人がいないような。
 また、「警察庁生活安全局長による補足説明」として、『6つの検討事項のうち、特に「インターネット上の児童ポルノ画像の流通、閲覧防止のための枠組みづくり」が極めて重要な検討課題』とされており、児童の保護は放ったらかしにして規制強化に偏っていくのが目に見えるようです。
 正直言って、ワーキングチームの名称からして、何故「児童ポルノ被害者保護対策」ではなく「児童ポルノ排除対策」なのか、という所からツッコミたいぐらいですが。 「児童ポルノ排除」は、あくまで「児童ポルノ被害者保護」の手段であって、目的ではないでしょうに。 初めから進路がずれていては、いつまで経っても目的地には辿り着けないと思います。

2010/03/31

 東京都の不健全図書はエロ規制であってロリ規制が無かったそうです。
 先日(2010/03/29付参照)の「追記」で「PRIME NEWS」の話を書きましたが、そこに出演されていた猪瀬東京都副知事が、ご自身のブログで「不健全図書(成人向け図書の棚に置く)に指定されてきたのはエロ規制で、ロリ規制ではなない」(注:原文ママ)と書かれています。

エロ規制はあったが、ロリ規制がなかった

エロ規制はあったが、ロリ規制がなかった。不健全図書(成人向け図書の棚に置く)に指定されてきたのはエロ規制で、ロリ規制ではなない。新たにロリ規制をもうけただけの話。その場合、近親相姦や強姦などを肯定的に繰り返すものに限定して不健全図書に指定され、書店の棚を18歳未満でないところにする。それだけのこと。

 実はこれ、「PRIME NEWS」を見た時も疑問に思った点なんですね。
 といいますのも、「PRIME NEWS」内でフジテレビの解説委員(だったかな?)の方が示していたフリップに、不健全図書指定は描写の対象(要するにコミック等の登場人物、キャラクターの事でしょう)が18歳以上に適用されるが18歳未満には適用されない、みたいな内容が書かれていたんですね。 で、今回の条例改定は、その18歳未満の部分をカバーするものだ、みたいな説明がされていまして、「本当かよ?」と思っていた訳です。
 で、上記の猪瀬氏のブログを読んだものですから、本当なのかどうか、ちょっと調べてみました。

 参考にしたのはこんな所です。
 で、まず最初の「東京都青少年・治安対策本部 推奨映画、不健全指定図書、不健全指定がん具類・刃物一覧」のページを見ますと、表の下に「不健全図書類の指定について(解説)【PDF】」というリンクがあります。
 そのリンク先にあるのが二つ目の文書で、その「指定の対象となる図書類」の所には、「青少年に対し、著しく性的感情を刺激し、甚だしく残虐性を助長し、又は著しく自殺若しくは犯罪を誘発するものとして、指定基準に該当し、青少年の健全な成長を阻害するおそれがあると認められるものです。」と書かれています。 その横には「指定基準」として「条例施行規則第15条」とあり、(参照)というリンクが張られてあります。
 では、とそのリンクを開いてみますと、出てきましたのが三つ目の文書「東京都青少年の健全な育成に関する条例施行規則」です。 その第15条には、「指定図書類、指定映画等の基準」として、以下のように書かれています。

第15条 条例第8条第1項第1号の東京都規則で定める基準は、次の各号に掲げる種別に応じ、当該各号に定めるものとする。
一 著しく性的感情を刺激するもの 次のいずれかに該当するものであること。
 イ 全裸若しくは半裸又はこれらに近い状態の姿態を描写することにより、卑わいな感じを与え、又は人格を否定する性的行為を容易に連想させるものであること。
 ロ 性的行為を露骨に描写し、又は表現することにより、卑わいな感じを与え、又は人格を否定する性的行為を容易に連想させるものであること。
 ハ 電磁的記録媒体に記録されたプログラムを電子計算機等を用いて実行することにより、人に卑わいな行為を擬似的に体験させるものであること。
 ニ イからハまでに掲げるもののほか、その描写又は表現がこれらの基準に該当するものと同程度に卑わいな感じを与え、又は人格を否定する性的行為を容易に連想させるものであること。
二 甚だしく残虐性を助長するもの 次のいずれかに該当するものであること。
 イ 暴力を不当に賛美するように表現しているものであること。
 ロ 残虐な殺人、傷害、暴行、処刑等の場面又は殺傷による肉体的苦痛若しくは言語等による精神的苦痛を刺激的に描写し、又は表現しているものであること。
 ハ 電磁的記録媒体に記録されたプログラムを電子計算機等を用いて実行することにより、人に残虐な行為を擬似的に体験させるものであること。
 ニ イからハまでに掲げるもののほか、その描写又は表現がこれらの基準に該当するものと同程度に残虐性を助長するものであること。
三 著しく自殺又は犯罪を誘発するもの 次のいずれかに該当するものであること。
 イ 自殺又は刑罰法規に触れる行為を賛美し、又はこれらの行為の実行を勧め、若しくはそそのかすような表現をしたものであること。
 ロ 自殺又は刑罰法規に触れる行為の手段を、模倣できるように詳細に、又は具体的に描写し、又は表現したものであること。
 ハ 電磁的記録媒体に記録されたプログラムを電子計算機等を用いて実行することにより、人に刑罰法規に触れる行為を擬似的に体験させるものであること。

 どうやら、描写の対象が18歳未満かどうか、どころか、実在の人物であるかどうか、すら規定されていないようです。
 では、「条例第8条第1項第1号の東京都規則で定める」とありますので、今度は条例の方を見てみます。
 それが、四つ目の文書で、「東京都青少年の健全な育成に関する条例」です。 その「第8条 不健全な図書類等の指定」には、以下のように書かれています。

第8条 知事は、次に掲げるものを青少年の健全な育成を阻害するものとして指定することができる。
一 販売され、若しくは頒布され、又は閲覧若しくは観覧に供されている図書類又は映画等で、その内容が、青少年に対し、著しく性的感情を刺激し、甚だしく残虐性を助長し、又は著しく自殺若しくは犯罪を誘発するものとして、東京都規則で定める基準に該当し、青少年の健全な成長を阻害するおそれがあると認められるもの
二 販売され、又は頒布されているがん具類で、その構造又は機能が東京都規則で定める基準に該当し、青少年の健全な成長を阻害するおそれがあると認められるもの
三 販売され、又は頒布されている刃物で、その構造又は機能が東京都規則で定める基準に該当し、青少年又はその他の者の生命又は身体に対し、危険又は被害を誘発するおそれがあると認められるもの
2 前項の指定は、指定するものの名称、指定の理由その他必要な事項を告示することによつてこれを行わなければならない。
3 知事は、前二項の規定により指定したときは、直ちに関係者にこの旨を周知しなければならない。

 ここでも、「青少年に対し」「青少年の健全な成長を阻害するおそれがある」等と、あくまでそれらを見る側の年齢については制限されています(この条例で言う「青少年」とは、「18歳未満の者」と定義されていますので)が、図書や映画の登場人物の年齢については、やはり全く制限も何もありません。
 では、そもそも「図書類」自体が「ロリを描写したもの」を除外しているのか、と思って、同条例の第2条の「定義」を見てみます。

第2条 この条例において、次の各号に掲げる用語の意義は、それぞれ当該各号に定めるところによる。
二 図書類 販売若しくは頒布又は閲覧若しくは観覧に供する目的をもつて作成された書籍、雑誌、文書、図画、写真、ビデオテープ及びビデオディスク並びにコンピュータ用のプログラム又はデータを記録したシー・ディー・ロムその他の電磁的方法による記録媒体並びに映写用の映画フィルム及びスライドフィルムをいう。

 やはり、そのような記述は無いみたいです。
 いったい、猪瀬氏は、どの条例や規則の、どのような文言を根拠にして、「ロリ規制が無かった」等とおっしゃっているのでしょうか。
 これは、「PRIME NEWS」を見ての私の印象なのですが、猪瀬氏は、この創作物規制や児童ポルノ規制について、実はあまりよく知らないのではないか、という気がします。 「PRIME NEWS」内でも、児童ポルノ規制と同じ文脈で創作物規制について語っていましたし、その主張が、何処かECPATや日本ユニセフ協会等の、従来から創作物規制を声高に謳っている団体等の主張とそっくりなんですね。
 結局、猪瀬氏は、そのような団体から色々と吹き込まれた付け焼き刃の、それも偏った知識だけを元にして喋っていたのではないのだろうか、という感じがしてしょうがないのです。
 何故そのような「よく判っていない」と思われるような人が、東京都代表みたいにして喋っていたのか。 いや、もちろん規制の主体となる東京都の副知事なんですから、出てきてもおかしいという訳ではないのですが、どうせ出てくるなら、条例改定案の条文を作った人や、あるいは青少年問題協議会のメンバー等、もっとよく知っている人が出てきた方が、話が通りやすいと思うのですが。
 まあ、単に責任者としての立場から出てきただけなのかもしれず、そもそも私の「よく判っていない」という印象の方が間違いで、実はよく判っているのかもしれないのですが。
 ただ、「PRIME NEWS」を見て、そして上記のブログを読んだりした限りにおいては、私にはとても「よく判っている」ようには思えないんですね。
 もしかしたら、条文を作った人や、青少年問題協議会のメンバー達は、この条例改定案がヤバい事を判っていて、それをテレビ番組などで表立ってツッコミを入れられると困るから、「よく判っていない人」を矢面に立てて、何か拙い事を喋られても「あれはよく判っていない人が言っただけ」と言い逃れができるように猪瀬氏を出してきたのではないのだろうか、等という邪推すらしてしまいます。
 ちなみに、「東京都青少年の健全な育成に関する条例」の第3条には、「適用上の注意」として、以下のように書かれています。

第3条 この条例の適用にあたつては、その本来の目的を逸脱して、これを濫用し、都民の権利を不当に侵害しないように留意しなければならない。

 さて、この条例改定案に賛成している方々、改定を推進している方々へ。 改定案をよく読んで、反対派の意見にも耳を傾けて、そして自らの胸に手を当てて、今一度よく考えてみてください。
 この条例改定案は、本当に「その本来の目的を逸脱して」いませんか?
 この条例改定案は、本当に「濫用」されていませんか?
 そして何より、本当に「都民の権利を不当に侵害」するものになってはいませんか?

2010/04/01

 へ〜んだ〜 きみのちょうしが わ〜るい〜。新STB編その8。
 CATVのSTB・TZ-DCH505で、また「予約の警告」が出てしまいました。
 発生したのは、「途中中断が発生しました」というものです。 録画予約していた番組は、サンテレビで放映された「おおかみかくし」です。 例によって、3つの現象(番組の放送時間が変更された・お客さまの操作により予約実行中に電源プラグが抜かれた・受信状態が低くなった)が予想される原因として書かれていますが、録画したものを観た所では特に問題は見受けられませんでした。
 今まで2009/07/07・2010/01/26・2010/03/27と発生して今回で4回目。 他の「予約の警告」を入れますと、2009/07/07・2009/10/28・2009/12/29・2010/01/26・2010/02/21・2010/03/27と発生しています。 今度は一週間も経たない内に発生してしまいました。嫌〜な感じです。

2010/04/09

 へ〜んだ〜 きみのちょうしが わ〜るい〜。新STB編その9。
 CATVのSTB・TZ-DCH505で、また「予約の警告」が出てしまいました。
 発生したのは、「途中中断が発生しました」というものです。 録画予約していた番組は、ディスカバリーチャンネルで放映された「カク博士のSF研究室12 空飛ぶ円盤」です。
 リアルタイムで観ていたのですが、最後の方で、突然映像が一瞬途切れてまた復帰する、という現象が何度も発生しました。 途切れた時に、やはり一瞬だけ、STBの出すメッセージが出ているのが見えましたので、後から録画していたものでコマ送りして確認しますと、
 「<番組変更情報 取得中>チャンネルを変えずに60秒お待ちください。60秒後、他のチャンネルに合わせると視聴できます。(E203)」
というメッセージが出ていました。 これは、最近チャンネル番号の付け替えがされた際に、付け替え直後に出るかもしれないと注意がされていたメッセージと同じです。 何も操作のできない予約録画中にそんな事言われてもどうすりゃいいんだ、ってツッコミたい所ですが。
 で、例によって、履歴には3つの現象(番組の放送時間が変更された・お客さまの操作により予約実行中に電源プラグが抜かれた・受信状態が低くなった)が予想される原因として書かれていますが、三つ目の「受信状態が低くなった」に該当するのでしょうか。 でも、何故いきなりそんな事になるのかがサッパリです。
 これで、今まで2009/07/07・2010/01/26・2010/03/27・2010/04/01と発生して今回で5回目。 他の「予約の警告」を入れますと、2009/07/07・2009/10/28・2009/12/29・2010/01/26・2010/02/21・2010/03/27・2010/04/01と発生しています。 また一週間程度で発生してしまいました。いよいよ何かが壊れかけているのでしょうか。嫌〜な感じです。 今は他に色々とやらなければならない事がありますので出来ませんが、もう少し暇が出来たらケーブルテレビ会社(J:COMですが)に問い合わせしてみましょうか。

2010/04/12

 へ〜んだ〜 きみのちょうしが わ〜るい〜。新STB編その10。
 CATVのSTB・TZ-DCH505で、また「予約の警告」が出てしまいました。
 発生したのは、またしても「途中中断が発生しました」というものです。 録画予約していた番組は、アニマックスで放映された「刀語」です。
 リアルタイムで観ていたのですが、最後の方で、突然映像が一瞬途切れてまた復帰する、という、前回と同じ現象が何度も発生しました。 ただ、今回は、メッセージは出ていないようでした。
 で、例によって、履歴には3つの現象(番組の放送時間が変更された・お客さまの操作により予約実行中に電源プラグが抜かれた・受信状態が低くなった)が予想される原因として書かれていますが、三つ目の「受信状態が低くなった」に該当するのでしょうか。 でも、何故いきなりそんな事になるのかがサッパリです。
 気になるのは、前回発生した時と、チャンネルこそ違いますが、CATVの専門チャンネルであること、発生した現象が同じであること、更に発生した時間帯まで殆ど同じ(21時台の終わり頃)であること等、共通点が多い事です。 非常に気持ち悪い。
 これで、今まで2009/07/07・2010/01/26・2010/03/27・2010/04/01・2010/04/09と発生して今回で6回目。 他の「予約の警告」を入れますと、2009/07/07・2009/10/28・2009/12/29・2010/01/26・2010/02/21・2010/03/27・2010/04/01・2010/04/09と発生しています。 今度は僅か数日で発生してしまいました。いよいよ何かが壊れてしまったのかもしれません。 忙しい時期に限ってこういう事が起きるとは。困ったものです。

2010/05/11

 へ〜んだ〜 きみのちょうしが わ〜るい〜。新STB編その11。
 CATVのSTB・TZ-DCH505で、また「予約の警告」が出てしまいました。
 発生したのは、またしても「途中中断が発生しました」というものです。 録画予約していた番組は、サンテレビで放映された「薄桜鬼〜新選組奇譚〜」です。
 リアルタイムで観ていたのですが、今回は特に異常は無さそうでした。 もちろん、履歴にある3つの現象(番組の放送時間が変更された・お客さまの操作により予約実行中に電源プラグが抜かれた・受信状態が低くなった)には当てはまりません。
 これで、今まで2009/07/07・2010/01/26・2010/03/27・2010/04/01・2010/04/09・2010/04/12と発生して今回で7回目。 他の「予約の警告」を入れますと、2009/07/07・2009/10/28・2009/12/29・2010/01/26・2010/02/21・2010/03/27・2010/04/01・2010/04/09・2010/04/12と発生しています。 今度は、約一ヶ月の間が空きました。 もしかして、勝手に直ったのでしょうか(<そんな訳は無い)。

2010/05/25

 へ〜んだ〜 きみのちょうしが わ〜るい〜。新STB編その12。
 CATVのSTB・TZ-DCH505で、また「予約の警告」が出てしまいました。
 発生したのは、またしても「途中中断が発生しました」というものです。 録画予約していた番組は、これもまたしてもサンテレビで放映された「薄桜鬼〜新選組奇譚〜」です。
 リアルタイムで観ていたのですが、今回も特に異常は無さそうでした。 もちろん、履歴にある3つの現象(番組の放送時間が変更された・お客さまの操作により予約実行中に電源プラグが抜かれた・受信状態が低くなった)には当てはまりません。
 これで、今まで2009/07/07・2010/01/26・2010/03/27・2010/04/01・2010/04/09・2010/04/12・2010/05/11と発生して今回で8回目。 他の「予約の警告」を入れますと、2009/07/07・2009/10/28・2009/12/29・2010/01/26・2010/02/21・2010/03/27・2010/04/01・2010/04/09・2010/04/12・2010/05/11と発生しています。 今度は、ちょうど二週間で発生しました。しかも、前回と全く同じ番組で、全く同じエラーです。何なんでしょう。

2010/05/27

 児童ポルノサイト(とエラい人が判断したサイト)は即ブロッキングしてもいいそうです。
 既にあちこちに記事が出ていますが、とりあえずITmediaの記事から。元は産経新聞みたいですが。

ネットの児童ポルノ、発見次第ブロック 警察庁など関係省庁合意

2010年05月27日 13時56分 更新

 児童ポルノがネット上で流通するのを防止するため、政府が導入を検討している接続の強制遮断(ブロッキング)について協議していた警察庁や総務省など関係9省庁が、捜査や削除要請の結果を待たず、違法画像を発見次第、直ちに遮断することで合意したことが27日、分かった。政府関係者が明らかにした。

 ブロッキングをめぐっては、取り組みの遅れが各国から批判されている日本の児童ポルノ対策の目玉政策として、犯罪対策閣僚会議が導入を検討。遮断する段階や条件をめぐって関係省庁のワーキンググループで検討されてきた。

 協議は、即時遮断を求めた警察庁に対し、総務省が「通信の秘密を侵害する」との立場を崩さず、遮断は捜査が及ばない場合などに限定すべきと主張、調整が難航していた。

 ネット上の児童ポルノ画像は簡単に複製されて急速に広まり、容易に削除もできないことから、児童の被害は半永久的に続く。即時遮断の方針決定を受け、今後は、警察庁や業界団体によって、真に実効性のあるブロッキングシステムが導入されるかどうかが焦点となる。

 結局、「通信の秘密を侵害する」っていう所や、児童ポルノとは関係の無いサイトまで十把一絡げにブロッキングされる危険性(イギリスでWikipediaが丸ごとブロッキングされてしまった事があったような)、児童ポルノとは関係無いのに一方的にブロッキングされた場合の異議申し立てや早急にブロッキング解除が行なわれるのか等々、問題が山ほどありそうに思えるのですが、解決したんでしょうか?  この記事(だけじゃありませんが)を読む限りでは、そういう具体的な所はこれから詰めるみたいですし、「通信の秘密」の侵害に関する所は有耶無耶のまま警察が押し切ったような印象すらあるのですが。
 これ、下手をしたら憲法違反であるばかりではなく、それこそ戦前・戦中の言論統制の復活にまで発展しかねない、結構とんでもない問題だと思うのですが、何かマスコミの扱いが今一つ小さいですね。 それどころか、「日本は児童ポルノが野放し」などと規制推進派の主張を鵜呑みにしたような根拠の無い事を書いている記事や、ブロッキングを早く進めろみたいな論調の社説なんかを書いている新聞も少なくありませんし。 自分達が規制の対象になる時は、「言論の自由」や「通信の秘密」を全面に出して抗議するのに。 対象がネットだけだと思って、自分たちは関係無いと考えているのでしょうか。 一度タガが外れたらどうなるか判らないのに…。

2010/05/28

 「児童ポルノ排除総合対策の策定に向けた御意見募集」が始まっています。
 昨日書きましたブロッキングを含めた「児童ポルノ排除総合対策」案が、内閣府のサイトで公開され、意見募集(パブリックコメント)が始まっています。

 期限が6月7日12時までとなっていてあまり時間がありませんが、インターネットユーザー全てに関係する問題ですので、賛成・反対に関わらず出来る限り意見を送ってほしいと思います。
 「自分は児童ポルノなんて見ないし、まして自分のサイトに載せたりしないから関係無い」では済まされません。 ブロッキングに公平性・透明性が確保されるかどうか、あるいは間違ってブロッキングされる等不都合があった場合の異議申し立てや賠償等、ネットを利用している限り無関係ではいられません。
 また、所謂「リオ宣言」について「国内での周知に努める」等とする文言もあり、創作物規制にまで踏み込むつもりである事も窺わせます (「リオ宣言」、正確には「児童の性的搾取を防止・根絶するためのリオデジャネイロ宣言及び行動への呼びかけ」には、児童ポルノの閲覧だけでも犯罪とするようにとか、創作物の規制等が謳われています。そもそも、この宣言を採択した「第3回児童の性的搾取に反対する世界会議」自体が、規制推進派が集まっただけの会議で、公平性もへったくれも無いものであり、そこで決まった事を守らなければならないという義務も責任もありません)。 ことはブロッキングだけに止まらず、国民生活のありとあらゆる面にまで及ぶ可能性があります。 しかも、それが「児童ポルノの根絶」や「児童の保護」という大義名分の下に、国会の審議すらロクに通さずに、国民の手の届かない所で勝手に決められる恐れがあるのです。
 パブリックコメントを出したからといってそれが取り入れられるとは限りませんし、むしろ規制する側に都合の悪い意見は無視されるだけという可能性は多大ですが、こういう事を通して問題の存在を少しでも多くの人が知る事自体が、規制する側への無形の圧力となると思います。 最も恐ろしいのは、知らないという事、そして知らないという事すら知らないという事なのですから。

2010/05/30

 総務省が、ネットを利用した内容を筒抜けにしてもいいと言ったそうです。
 朝日新聞の報道によりますと、総務省が、DPI(ディープ・パケット・インスペクション)を利用して行動ターゲッティング広告を行なう事に許可を出したそうです。

「ネット全履歴もとに広告」総務省容認 課題は流出対策

 インターネットでどんなサイトを閲覧したかがすべて記録される。初めて訪れたサイトなのに「あなたにはこんな商品がおすすめ」と宣伝される――。そんなことを可能にする技術の利用に、総務省がゴーサインを出した。ネット接続業者(プロバイダー)側で、情報を丸ごと読み取る技術を広告に使う手法だ。だが、個人の行動記録が丸裸にされて本人の思わぬ形で流出してしまう危険もある。業者は今後、流出を防ぐ指針作りに入る。

 この技術は「ディープ・パケット・インスペクション(DPI)」。プロバイダーのコンピューター(サーバー)に専用の機械を接続し、利用者がサーバーとの間でやりとりする情報を読み取る。どんなサイトを閲覧し、何を買ったか、どんな言葉で検索をかけたかといった情報を分析し、利用者の趣味や志向に応じた広告を配信する。

 DPIは従来技術に比べてより多くのデータを集められるため、こうした「行動ターゲティング広告」に利用すると広告効果がさらに上がると期待されている。

 だが、情報を突き合わせれば、他人に知られたくない持病やコンプレックスなどが特定される恐れがある。技術的にはメールの盗み読みもでき、憲法が保障する「通信の秘密」の侵害にもつながりかねない。こうした点から、米国と英国では業者による利用が問題化し、いずれも実用化に至っていない。

 DPIは現在、一部のネット利用者が「ウィニー」などのファイル交換ソフトで通信を繰り返し、サーバーに負荷がかかって他の利用者に迷惑をかけるのを防ぐのに使われている。総務省もこの監視目的での利用は認めてきたが、業者側から新たに広告利用を要望され、昨年4月に作った識者による研究会の中に作業部会を設けて検討してきた。

 その結果、導入を認めたうえで、ネット業界に対し、(1)情報の収集方法と用途を利用者にあらかじめ説明する(2)利用者が拒否すれば収集を停止する(3)情報が外部に漏れるのを防ぐ――など6項目を求める「提言」をまとめて26日に公表した。総務省消費者行政課は、こうした情報収集の技術は発展途上にあり今後どう変わるか未知数のため、「あまり縛らず、緩やかな原則にした」としている。

 DPIの導入を検討している大手プロバイダー、NECビッグローブの飯塚久夫社長は「個人の特定につながらないよう、集めた情報はいつまでも保存せず、一定期間が過ぎたら捨てる。(プライバシーの侵害目的だと)誤解されたら全部アウト。業界で自主規制が必要だ」と話す。

 一方、新潟大の鈴木正朝教授(情報法)は「DPIは平たく言えば盗聴器。大手の業者には総務省の目が届いても、無数にある小規模業者の監視は難しい。利用者が他人に知られたくない情報が勝手に読み取られ、転売されるかもしれない。業者がうそをつくことを前提にした制度設計が必要だ」と話す。

 作業部会に参加した一人は「総務省の事務方は積極的だったが、参加者の間では慎重論がかなり強かった。ただ、『利用者の合意があれば良いのでは』という意見に反対する法的根拠が見つからなかった」と話している。(小宮山亮磨)

 記事内で「26日に公表した」とある「提言」というのは、これの事だと思われます。

 朝日新聞の記事の内容は、主に上記「概要」の3ページ目にある「ライフログ活用サービスに関する検討についての概要」について書かれたもののようです。
 ちなみに、この「ライフログ」という言葉に問題がある、という点について、かの高木浩光氏がご自身の日記に書かれています。
 さて、上記「概要」には、「DPI技術を活用した行動ターゲティング広告は、(中略)通信当事者の同意がなければ許容できない」と書かれており、記事内にある「利用者が拒否すれば収集を停止する」という、収集する事がデフォルトで利用者の拒否があって初めて収集が停止される、という話とは逆になっているように見えます。
 更に上記「提言」の該当個所(54〜59ページ)を読むと、「DPI 技術を活用した行動ターゲティング広告の実施は、利用者の同意がなければ通信の秘密を侵害するものとして許されない」「利用者の同意が明確かつ個別のものであることが必要」と書かれており、利用者の同意が無ければ違法である、と明記されています。
 また、その利用者の同意についても、「利用者から同意を取得する際に、その判断材料として、少なくとも配慮原則『透明性の確保』の解説におけるア〜コの項目については、利用者が容易に認識かつ理解できる形で利用者に通知し、又は容易に知りうる状態に置くこと」「利用者に対して、容易に利用可能なオプトアウトの機会を提供すること」等も明記されています。
 利用者の同意と言っても、この「DPI技術を活用した行動ターゲティング広告」とはどういうものなのか、これに同意すればどういう事になるのか、という事等を正しく理解した上でなければ意味がありません。
 また、細かい文字で長々と書かれている「契約約款」等にこっそり書かれていて、「契約約款」への同意が「DPI技術を活用した行動ターゲティング広告」への同意に等しくなるようでも困ります。 最低でも、この「DPI技術を活用した行動ターゲティング広告」への同意は、他の項目とは明確に区別され独立して同意出来るようになっている事が必要でしょう。
 この点についても、上記「提言」には、「ホームページ上の周知だけであったり、契約約款に規定を設けるだけであったりした場合は、有効な同意があったと見なすことは出来ない」と書かれており、「同意の明確さ」についてもある程度の指針を設けています。
 それに、この「DPI技術を活用した行動ターゲティング広告」に同意しない事をもって、利用者が何か不利益を被るような事があってもいけないでしょう。 もちろん、情報の不正な漏洩等はもってのほか。
 これらについては、「配慮原則」として挙げられている6項目の内、「適正な手段による取得の確保」「適切な安全管理の確保」「苦情・質問への対応体制の確保」等として記述されています。
 これを読む限りでは、朝日新聞の記事に書かれている「利用者が拒否すれば収集を停止する」とはやや異なる内容になっているように思えます。
 ですが、全体的に、この「ライフログ活用」を推進・促進するという事を主眼においている内容になっており、事業者の主体的な行動や努力に依存する点が多いように思えます。 これは、「通信の秘密」に関わる事業としては、いささか心許ないのではなかろうか、とも思います。 朝日新聞の記事の新潟大の教授の意見のように、「業者がうそをつくことを前提にした制度設計が必要」であり、情報の漏洩や不正な利用は必ず起きるもの、として法整備等を行なう事が必要なのも確かだと思います。 利用者が同意していないのに勝手に情報の収集が行なわれたり、それが悪徳業者に販売されたりという事は必ず起きるでしょうね。 もちろん、「うそをつく」のは業者だけに限らず、国や警察等の組織が収集した情報を「悪用」する事もあり得ます。 それらをどう防ぐのか、もしそのような事態が発生した場合にどうすべきか、についての記述が無いような気がします。 なので、この「提言」では、利用者の不安を払拭するには不充分ではないでしょうか。
 何にせよ、これで終わりという事ではなく、利用者の権利と秘密を充分に守れるような、しっかりとした法と制度の整備が必要な問題でしょう。 今後も注目していく必要があると思います(何か最近注目しなければならない問題が増えていくばかりのような…)。
 ただこれ、「同意を取る」と簡単に言いますが、いったいどのように説明して同意を取るというんでしょうね。
 「あなたがネットで閲覧したサイト、検索したキーワードその他ネットを通してやり取りした情報の全てを、広告業者に売り渡してあなたに広告を送りつけますがよろしいか?」って聞くんでしょうか?
 まあ言葉は色々と飾りたてて、さも利用者に利益があり、不利益は一切無いかの如く文言を組み立てるのでしょうが、どんなに言葉を飾ってもやる事はこういう事ですよね。
 これを、仮にネット以外の行為に置き換えてみたら、それがどれだけ嫌な事か判りそうなものです。 普段視聴しているテレビやラジオの番組。 普段読んでいる新聞や、本屋やコンビニで購入したものはもちろん、立ち読みしてるだけの雑誌、書籍。 何時、何処の、どんな店で何を買ったのかという買い物の内容。 果ては、何時、誰と、どんな話をしたのかとか、電話や手紙の内容まで。
 それら全てが24時間365日、どこの誰とも知らない連中に監視され、記録され、収集され、蓄積される。 そして、それらに基づいて、ダイレクトメールが送られてきたり、勧誘や通販の電話がかかってきたり、セールスマンがやって来たりする。
 こんな事に同意する人なんているんでしょうか?  どんなに普段から清廉潔白な生活を送っていて、「自分には後ろ暗いところなんか何一つ無い!」と言い切れるような人でも、さすがにこれには難色を示すのでは。
 これが、いざネットに置き換わったとたん、「行動ターゲッティング広告」などというそれらしい言葉で正当化されようとしている訳で。 正直言って、これで同意を得られると思うのは、利用者を騙そうとしている人ぐらいだと思うんですが。 また、これで同意をする人というのは、この「DPI技術を活用した行動ターゲティング広告」がどういうものなのか、きちんと理解していないとしか思えないのですが。
 それに、「通信当事者の同意」があればいい、と言っても、利用者が同意するのはISPとの間であって、実際に収集された情報を使って広告を出す業者とではないですよね。 通信内容を開示する相手である広告業者との同意がなされていないのに、果たしてこれが「通信当事者の同意」に該当するのでしょうか。 その辺、なんかイマイチ納得できないというか、騙されているような気がするのは私だけでしょうか。

2010/06/08

 Safari5がリリースされました。
 世間ではiPhone4の話題で持ちきりのようですが、その陰でひっそりと(?)AppleのWebブラウザSafariの新版5.0がリリースされました。 Safari4がリリースされたという事で2009/06/09付で記事を書いていますので、ちょうど一年ぶりでメジャーバージョンアップされたという事になります。
 という訳で、早速、Apple Software Updateを使ってバージョンアップしてみました。
 ですが、メジャーバージョンアップの割りには見た目は殆ど変化が無く、あまり新しくなったという印象がありません。 Appleのダウンロードページにある新機能の説明によれば、外見上の変更はあまり無いようで、処理速度の高速化とか、HTML5への対応とか、そういう内部的な所の変更が大きいみたいです。
 その数少ない見た目の変更の内、上記のページでも新機能の最初に紹介されている「Safariリーダー」というのがあります。 Internet Watchの記事には「読書モード」とか書いてありますが、要するに、表示されているページの中から広告や記事の一覧等を除いた「本文」だけを表示する機能という事らしいです。
 実際に上記のInternet Watchの記事ページを表示すると、アドレスバーの末尾に「リーダー」というボタンが表示され、それをクリックすると記事の本文だけがページに重ね合わされるようにして表示されます。
 確かに、余計な広告等が無くなってスッキリした印象にはなるのですが、元のページとはフォントが異なっていて数字が下にずれて表示されたりしますし、インラインで表示されていたイメージが無くなってしまったりして、何か今一つ中途半端な感じがします。 イメージについては、他のページではちゃんと表示される所もありますので、元のページでどうやって表示させているのかによるのかもしれませんが。
 また、ウィンドウの下に「このページをメールで送信」というボタンがあって、クリックすると標準のメーラーに設定されているメールソフトが起動され、本文にページのURLが、Subjectにページのタイトルが、それぞれセットされて送信メールが作成されます。 ですが、そのタイトルが文字化けしていて使い物になりません。 Safari4でも特定の環境で文字化けしてしまうという問題がありましたが、それと同じで環境によっては文字化けしないのかもしれませんが。
 いずれにせよ、「これって便利なのかなあ?」と少し疑問に思います。 新機能のトップで紹介するほどの機能だとは、残念ながら思えません。
 いやまあ、私が気付いていないような“cool”な使い方があるのかもしれませんが。
 そんな事よりも、個人的には、ThinkPadのスティックポインタと中央ボタンを利用したスクロール機能が使えるようになった事の方が大きいです。 今までこれが使えなかったのが、Safariを常用しようと思えない大きな理由の一つだっただけに、これはなかなか嬉しい変更です。
 しかし一方で、ThinkPadのキーボードにある「戻る」「進む」のキーを使うと、1ページでなく2ページ移動してしまうのは変わっておらずガッカリしました。 Alt+左右カーソルキーではちゃんと1ページずつ移動するのですが…。 FirefoxやIEではちゃんと動作しますので、これはSafari側の問題だと思うのですが、何かなかなか直らないです。
 という訳で、だんだんブラッシュアップされて良くなってきてはいるのですが、どこか今一つ足りない所がある感じがして、やはりまだ常用しようとは思えないという、残念な結論になってしまいました。

2010/06/16

 「東京都青少年の健全な育成に関する条例の一部を改正する条例」が否決されました。
 既に各所で報じられています通り、「非実在青少年」等の斬新な(?)造語で話題を呼んだ(違)「東京都青少年の健全な育成に関する条例の一部を改正する条例」(以後簡単に「条例改定案」と呼びます。とても「改正案」とは呼べません…)が、一昨日の総務委員会での否決に続いて、本日、東京都の都議会本会議で否決され、正式に廃案となったそうです。 自公は独自の修正案を提出しましたが、それも同時に否決されました。
 ニュースはあちこちにありますが、とりあえず、ネット上に記事が長く残りそうな所のリンクを挙げておきます。 一般の新聞社のサイトに掲載されている記事は、すぐに無くなってしまいますので…。

 さすが、IT系ニュースの専門サイトと言うべきでしょうか、テレビや新聞等の大手マスコミでは、とかく「非実在青少年」絡みの件だけが取り上げられ、産経新聞等のように「漫画児童ポルノ」等と独自の造語を造ってまで報道している所もあったりするぐらい、漫画やアニメの規制だけと思われがち(というかそれだけと思わせようとしているのか)な条例改定案ですが、携帯電話やインターネットの利用に関しても、様々な問題点がある事をきちんと報じています。
 だいたい、「非実在青少年」等の用語が分かりにくいとか、定義が曖昧だとかいう話ばかりが取り上げられますが、そんなものは枝葉末節の問題に過ぎません。 この条例改定案の根本的な問題は、その論理性の無さや、明らかな矛盾を内在している事、そして都の権限を無制限に拡大しうる危険性を孕んでいる事なのです。 だから、自公が出した修正案のように、単に用語を別の言葉で置き換えればいい、などという問題ではないのですが、その辺をきちんと報道している大手マスコミは皆無と言ってもいいでしょう。
 しかし、今回の都議会では否決されましたが、都及び自民・公明は9月の定例議会にまた提出するようです(一部の記事では、ほとぼりが醒めるのを待って12月にした方がいい、等と言っている自民党議員もいるとか)。 いい加減しつこいと思うのですが、何でも、都提出の条例案が否決されたのって十数年ぶりらしいので、否決されたのがよほど悔しかったのかもしれませんね。 実際、上記のInternet Watchの記事にリンクされている、「平成22年第2回定例会提出議案と議決結果」の表を見ますと、否決されたのはこの条例改定案だけで、後の議案は全て「原案可決」となっており、この否決が相当珍しい事態であった事は想像がつきます(大阪はどうなんだろう…?)。
 都のトップたる石原知事に至っては、その悔しさが頂点に達したのか、記者会見で「数が通れば道理が引っ込む典型的な例だ。民主党などは、具体的な対案を示すべきだ」等ととんちんかんな発言をしたり(現行の条例の範囲内で対処すればいいと言うのに、いったいどんな対案を出せと言うのでしょうか?)、「何回も繰り返しやる」等と懲りない発言をしたり、閉会後に民主の控室で「日本語の解読能力がないな、君らは」等と子供みたいないちゃもんをつけたりしていたそうです。
 石原知事は、また「目的は間違っていない」とも発言しているそうですが、では条例改定案の目的とは何か?という点を実際の条文に沿って考えてみますと(東京都が出したQA集等は、何ら法的根拠を持たない一担当者の戯れ言ですので無視します)、どうも訳が判らなくなります。
 例えば、かの「非実在青少年」に関する部分。
 ご存じの通り、「非実在青少年」とは、平たく言えば「18歳未満のキャラ」です(第七条の二)。
 ちなみにこれ、条文の定義に忠実に従うなら、別に漫画やアニメ等の所謂「二次元」に限らないのですがね。条文には、そんな限定条件は全くありません。 ですから、18歳以上の俳優(もちろん実在の人間の、です)が、18歳未満の役を演じている場合にも当てはまるのですが、何故か、大手マスコミ等では漫画やアニメのキャラというのが前提にされてしまっています。
 さて、そして、「非実在青少年」が、「性交又は性交類似行為」をしている場面を、「視覚により認識することができる方法」で、「みだりに性的対象として肯定的に描写」している作品(ここまで第七条の二)の内、「強姦等著しく社会規範に反する行為を肯定的に描写したもの」を、「青少年の健全な育成を阻害する」からという理由で不健全図書に指定できる、としています(第八条の二)。
 またまたちなみに、ここでの「強姦」とは、相手が拒否しているのに無理矢理行なうという文字通りの「強姦」だけでなく、「性同意年齢」に達していない相手との「和姦」も含むものと思われます(13歳未満の相手とヤると、たとえ合意があったとしても法律上では強姦になり、逮捕されます)。 猪瀬副知事が「ロリ規制」等と言っていたのは、多分この事を指しているのではないかと。
 さてさて、つまり、目的は「青少年の健全な育成」であり、その手段として、その目的を阻害するものを不健全図書指定という形で青少年から隔離する、というのが基本的な構成です。
 しかし、という事は、「非実在青少年」ではない者、すなわち「18歳以上のキャラ」であれば、「強姦等著しく社会規範に反する行為を肯定的に描写したもの」でも「青少年の健全な育成を阻害」しない、という訳なんでしょうか?
 全く同じ絵で、全く同じ話を描いても、キャラが17歳なら「青少年の健全な育成を阻害」する(だから規制する)が、18歳なら「青少年の健全な育成を阻害」しない(だから規制しない)という事ですか?
 そんなバカな話はありませんね。
 すなわち、「青少年の健全な育成」が目的であるなら、「非実在青少年」等というものを作り出して、規制する作品としない作品とを区別するのはおかしいのです。
 なのに、条例改定案ではその区別を作り出そうとしている。目的は、本当に「青少年の健全な育成」なんでしょうか?
 また、自公の修正案で「非実在青少年」と共に言葉の置き換えがなされたという「青少年性的視覚描写物」について。
 ちなみに、一部の報道等では、「青少年性的視覚描写物」=「非実在青少年」に関するもの、みたいに書かれているものが散見されますが、間違いです。 「青少年性的視覚描写物」には、第七条の各号に該当するものの内青少年が性的対象として扱われているものが含まれますので、第七条の一に定義されている「青少年に対し、性的感情を刺激し、残虐性を助長し、又は自殺若しくは犯罪を誘発し、青少年の健全な成長を阻害するおそれがあるもの」も該当します。 そしてこれは、現行の条例で不健全図書に指定できるとされているものより、遥かに範囲が広いものが該当する事に注意すべきです。
 さて、第十八条の六の二以下で、「青少年性的視覚描写物」の「まん延の抑止」に関する、都・事業者・都民等の責務が記述されています。
 何故「青少年性的視覚描写物」の「まん延の抑止」に努めなければならないのか。
 それは、「青少年性的視覚描写物」がまん延すると、「青少年をみだりに性的対象として扱う風潮」が助長されてしまうから、とされています(第十八条の六の二の2)。 だから、都・事業者・都民等は、「青少年性的視覚描写物」を「青少年が容易に閲覧又は観覧することのないように、そのまん延を抑止する」責務がある、という訳です。
 都の説明では、これはあくまで「青少年が容易に閲覧又は観覧」しないようにするだけ、すなわち「ゾーニング」であるとされています。
 しかし、これはおかしな理屈です。
 目的は、「青少年をみだりに性的対象として扱う風潮」を助長しないようにする事の筈です。 なのに、その為に「まん延の抑止」を青少年に限るというのでは、ならば大人に対しては「青少年をみだりに性的対象として扱う風潮」が助長されてもいい、という事なんでしょうか?
 つい最近も、某大手引っ越し会社の社長だか会長だかが、未成年の少女とわいせつな行為をしたという事で捕まったりしていましたが、むしろ大人の方にこそ、「青少年をみだりに性的対象として扱う風潮」を助長しない為の対策が必要なのではないのでしょうか?  本当に「まん延の抑止」の目的は、「青少年をみだりに性的対象として扱う風潮」を助長しないようにする事なんでしょうか?
 ところで、この社長だか会長だかの奥さんは、あの日本ユニセフ協会の理事をしているんだそうです。 よりによって、児童ポルノ規制を声高に叫んでいる団体の理事の身内に、その児童ポルノ禁止法違反で逮捕される人間が出てしまった訳で、これ程皮肉な事件もないのでは。
 また、携帯電話やネットに関する点については、こちらの小寺氏のコラムが参考になるかと思います。 これも、もしそのまま通っていれば、都の権限が無制限に拡大され、それこそ「何でもアリ」な状況が生まれかねない、非常に危険な内容だと思います。 マスコミが、やたらと「非実在青少年」絡みの部分のみを取り上げるのは、こういう、条例改定案の本当に危険な部分から目を逸らそうとしているのではないか、とさえ思えてきます。
 こんな感じで、条例改定案は、条文を読めば読むほど、その内容に矛盾や不整合、不合理な点が次々と出てきて、素人目に見てもこれは条例としての体を成していないとすら思えるのです。 これは、言葉を少し置き換えただけで改善されるようなものではなく、根本的な見直しが必要です。 石原知事は、否決した民主党等に対して「対案を出せ」と言っていますが、そもそもその目的すら怪しいものにどんな対案を出せと言うのでしょうか。 正直言って、石原知事は、この条例改定案の内容を全く理解していないとしか思えません。
 今回は幸い否決されましたが、もしこんな欠陥だらけの条例が成立してしまったら、それはまさに東京都の、ひいては日本の恥になっていたと思います。
 しかし、石原知事をはじめとして、自公はまだ諦めていないようです。引き続き、この問題は注意しておかなければなりません。面倒な事ですが。

2010/07/29

 東芝が「RDシリーズ」のBDレコーダーを発表しました。
 2010/01/14付で書きましたように、今年頭から東芝が遂にBDレコーダーに進出しましたが、最初に発表されたレコーダーは、従来の東芝のレコーダーとは比較にならないような「とりあえず出しました」的な代物で、型番も「RD」ではなく、ずい分とガッカリさせられたものでした。
 そして昨日付で、いよいよ「RD」の型番が付いたBDレコーダーが発表されました。 しかも、「X」の名前を冠したフラッグシップ機と、新たに「BZ」という型番の付いた普及機3機種との同時発表(発売時期は異なるようですが)です。

 後、「RD」ではない「D」シリーズの「D-BZ500」というのも発表されましたが、これはとりあえず置いといて(<おい)。
 で、とりあえず「RD」シリーズのスペックとかを確認してみたのですが…うーむ。何かビミョー。
 まず、AVC録画による「フルハイビジョン12倍録画」というのが売りになっていますが、W録の出来るX10/BZ800/BZ700のいずれも同時録画には対応しておらず、片方は必ずDR(TS)録画になってしまうとのこと。 また、BD/DVDへの直接録画も出来ないようです。
 これは、半年近くも前の今年の2月に発売されたパナソニックのレコーダーで(10倍録画とはいえ)AVC同時録画やBD/DVDへの直接録画が実現されている事を考えると、いささか見劣りします。
 それに、DVD-RAMのカートリッジ非対応なのは今のご時世ではしょうがないと諦める事も出来ますが、再生にしか対応していないというのはどうにもいただけません。
 今まで録り溜めたDVD-RAMも、ずっとそのままという訳ではなく、もう観ないと思ったものは消して再利用したりする事もまだまだ多いのです。 DVD-RAMに記録が出来ないという事は、そういう再利用は全く不可能になってしまう訳で。
 これはもう、DVD-RAMを使いたければRDシリーズの旧機種を中古ででも買ってこい、という事なんでしょうか。 何か今一つ釈然としませんが…。
 編集機能やフォルダ機能、ネット機能等は確かに「RDシリーズ」として充分なくらい充実しているみたいなのですが、どうも今回発表された機種では食指が動きません。 といって、次の機種の発売を待っているとアナログ放送が終わってしまって色々と不便な事になってしまいそうですし…どうしたものか。
 とりあえず、価格がこなれてきたパナソニックの機種を、デジタル放送のタイムシフト視聴とBD再生用として割り切って買ってしまうというのも手ですが…うーむ。

2010/09/13

 へ〜んだ〜 きみのちょうしが わ〜るい〜。新STB編その13。
 CATVのSTB・TZ-DCH505で、また「予約の警告」が出てしまいました。
 発生したのは、「途中中断が発生しました」というものです。 録画予約していた番組は、2010/09/11の夜にアニマックスで放映された「創ったヒト」です。
 リアルタイムで観ていたのですが、最後の方、番組が終わった後のCMの所で、突然映像が一瞬途切れてまた復帰する、という現象が何度も発生しました。 途切れた時に、やはり一瞬だけ、STBの出すメッセージが出ているのが見えましたので、後から録画していたものでコマ送りして確認しますと、
 「<番組変更情報 取得中>チャンネルを変えずに60秒お待ちください。60秒後、他のチャンネルに合わせると視聴できます。(E203)」
というメッセージが出ていました。 これは、2010/04/09にディスカバリーチャンネルの番組の録画で発生した現象と全く同じです。
 で、例によって、履歴には3つの現象(番組の放送時間が変更された・お客さまの操作により予約実行中に電源プラグが抜かれた・受信状態が低くなった)が予想される原因として書かれていますが、これも三つ目の「受信状態が低くなった」に該当するのでしょうか。 でも、何故いきなりそんな事になるのかがサッパリです。 10月頭からハイビジョン放送を行なうチャンネルが増えるのに合わせて、幾つかのチャンネル番号の付け替えが行なわれるらしいのですが、もしかしてそのリハーサルでもやってるんでしょうか。
 これで、今まで2009/07/07・2010/01/26・2010/03/27・2010/04/01・2010/04/09・2010/04/12・2010/05/11・2010/05/25と発生して今回で9回目。 他の「予約の警告」を入れますと、2009/07/07・2009/10/28・2009/12/29・2010/01/26・2010/02/21・2010/03/27・2010/04/01・2010/04/09・2010/04/12・2010/05/11・2010/05/25と発生しています。
 前回からは約3ヶ月半が経過しています。 時期的に、何となく四半期毎の番組改編期の付近に多いような気がするのは気のせいでしょうか…?

2010/09/26

 へ〜んだ〜 きみのちょうしが わ〜るい〜。新STB編その14。
 CATVのSTB・TZ-DCH505で、また「予約の警告」が出てしまいました。
 発生したのは、「途中中断が発生しました」というものです。 録画予約していた番組は、2010/09/25の夜にアニマックスで放映された「創ったヒト」です。
 リアルタイムで観ていたのですが、最後の方、番組が終わった後のCMの所で、突然映像が一瞬途切れてまた復帰する、という現象が何度も発生しました。 途切れた時に、やはり一瞬だけ、STBの出すメッセージが出ているのが見えましたので、後から録画していたものでコマ送りして確認しますと、
 「<番組変更情報 取得中>チャンネルを変えずに60秒お待ちください。60秒後、他のチャンネルに合わせると視聴できます。(E203)」
というメッセージが出ていました。 ここまでは、前回(2010/09/13付参照)、やはり同じアニマックスの「創ったヒト」の録画で発生した現象と全く同じです。 今回は、その時とは少し違っていて、最後の1分間は完全にブラックアウトしてしまって、映像も音声も復帰しませんでした。 連続して録画予約していた次のディスカバリーチャンネルの番組に切り替わると復活しましたので、とりあえず一安心ですが。
 で、例によって、履歴には3つの現象(番組の放送時間が変更された・お客さまの操作により予約実行中に電源プラグが抜かれた・受信状態が低くなった)が予想される原因として書かれていますが、やはりこれも三つ目の「受信状態が低くなった」に該当するのでしょうか。
 前回と全く同じチャンネル・同じ番組できっちり2週間後に同じ現象が発生する、というのは、とても偶然とは思えません。 やはり、前回想像したように、10月頭からチャンネル番号の付け替えが行なわれる事と何か関係があるのかもしれません。
 これで、今まで2009/07/07・2010/01/26・2010/03/27・2010/04/01・2010/04/09・2010/04/12・2010/05/11・2010/05/25・2010/09/13と発生して今回で遂に10回目。 他の「予約の警告」を入れますと、2009/07/07・2009/10/28・2009/12/29・2010/01/26・2010/02/21・2010/03/27・2010/04/01・2010/04/09・2010/04/12・2010/05/11・2010/05/25・2010/09/13と発生しています。
 やはり前回想像したように、四半期毎の番組改編期の付近に多く発生するのかも。 とりあえず、こちら側の機器の故障とかでなければいいんですが。

2010/10/07

 へ〜んだ〜 きみのちょうしが わ〜るい〜。新STB編その15。
 CATVのSTB・TZ-DCH505で、また「予約の警告」が出てしまいました。
 発生したのは、「途中中断が発生しました」というものです。 録画予約していた番組は、2010/10/06深夜(正確には2010/10/07未明)にアニマックスで放映された「ゼーガペイン」です。
 リアルタイムで観ていたのですが、今回は、番組冒頭の5分程の間に突然映像が一瞬途切れてまた復帰する、という現象が何度も発生しました。 途切れた時に、やはり一瞬だけ、STBの出すメッセージが出ているのが見えましたので、後から録画していたものでコマ送りして確認しますと、
 「<番組変更情報 取得中>チャンネルを変えずに60秒お待ちください。60秒後、他のチャンネルに合わせると視聴できます。(E203)」
というメッセージが出ていました。 そして前回(2010/09/26付参照)と同様に、完全にブラックアウトしてしまって映像も音声も復帰しない状態が続く、という状態になってしまいました。
 しかし今回は、前回までのように、現象の発生が番組の本編終了後ではなく番組冒頭の本編放送中なのでそのまま放っておく訳にもいかず、仕方なくリセットを行ないました。
 リセットをするととりあえず復活し、また録画予約実行中状態に戻るのですが、また同じ現象が繰り返されリセットする、という事を数回繰り返すハメに。
 で、例によって、履歴には3つの現象(番組の放送時間が変更された・お客さまの操作により予約実行中に電源プラグが抜かれた・受信状態が低くなった)が予想される原因として書かれていますが、やはりこれも三つ目の「受信状態が低くなった」に該当するのでしょうか。
 前回と同じチャンネルで、曜日こそ違え、同じような午前0時前後という時間帯に同様の現象が発生したのは、もはや偶然で済む話ではないでしょう。 やはり、前回想像したように、10月頭からチャンネル番号の付け替えが行なわれる事と何か関係があるのかもしれません。 チャンネル番号の付け替えは、8日の午前1時〜6時の間に行なわれる予定になっていますので、ほぼ24時間前のこの時間帯に何かしているのかも。 でも、よりによって「ゼーガペイン」の最終話の放映日に、なんて。嫌がらせですか。 幸いAパートの間に現象が治まりましたし、リピート放送があるのでそちらで補完できますが、そちらでもおかしくなったら恨みます。
 これで、今まで2009/07/07・2010/01/26・2010/03/27・2010/04/01・2010/04/09・2010/04/12・2010/05/11・2010/05/25・2010/09/13・2010/09/26と発生して今回で11回目。 他の「予約の警告」を入れますと、2009/07/07・2009/10/28・2009/12/29・2010/01/26・2010/02/21・2010/03/27・2010/04/01・2010/04/09・2010/04/12・2010/05/11・2010/05/25・2010/09/13・2010/09/26と発生しています。

2010/11/07

 固定電話機を買いました。
 突然ですが、固定電話機を買いました。 今まで、固定電話機は、今の部屋に引っ越してすぐに買ったシャープの留守番電話機を使っていたのですが、既に15年以上も使っていまして、ここしばらくは留守録用のテープの走行が随分と怪しくなってきていました(そう、留守録にマイクロカセットテープを使用するタイプなのです)。 テープの走行速度が安定せず、録音したメッセージの速度が速くなったり遅くなったりして、非常に聞き取り難いという状態になってしまっていたのです。
 携帯電話を使い始めてから、固定電話機は殆ど使わなくなってはいるのですが、無ければ無いで困る物でもあり、この際完全に壊れてしまう前に買い換えようと思い立った訳です。 普段から留守録の状態で使用している事が多いもので、留守録機能が使い物にならないというのは致命的なのです。
 しかし、何せ固定電話機なんて買うのは15年以上振りという事もあり、最近どんな機種があるのかサッパリ判りません。 とりあえず、最低条件を以下のように決めて、ネットで調べてみました。ちなみに、FAXは使いませんので初めから除外してます。

 で、探してみたのですが、意外にもこれが難しいもので。
 まず、留守録がテープ式の物はほぼ絶滅してメモリ式が主流になっているのはいいとしても、留守録および通話の録音時間が10分程度しかない物が殆どである事に驚きました。 何なんでしょう、これは。 フラッシュメモリが随分と安くなって、数GBのSDカードが1000円かそこらで充分買えるこのご時世に、こんな短い録音時間しか確保できない程度のメモリしか積んでいないとは。 幾ら使用頻度が少なくなっているとはいえ、これではさすがに頼りない。
 最近の機種で、PanasonicのVE-GP55のように、SDカードを使うと留守録や通話内容を何時間でも録音出来る機種もありますが、これはこれでオーバースペックのような気がしないでもありません。 価格も少し高めですし。
 ただ、それでも通話を自動で全部録音できるとかの機能には惹かれていましたので、一応候補には挙げていました。 しかし、発売されてから店頭で実際に触ってみたのですが、子機のボタンを押した感触がどうにも悪過ぎました。 なんかグニュッとした押し具合で、いかにも安っぽい。値段相応じゃない感じです。 パソコンなんかでも、これはコストダウンのしわ寄せが真っ先にキーボードに来てるなあ、と思うような機種がよくあったりしますが、電話機も同じなのかもしれません。
 とにかく、おそらく最もよく使うであろう子機がこんなのであるなら、もっと安い機種でも良いよなあと思ってしまった訳です。
 で、結局、三洋電機のTEL-DJ4にしました。
 これは、SDカード等を使わなくても、本体のみで留守録と通話を合わせて45分間録音できます。 メモリを他の機種より多く積んでいるのか、それとも音質を下げているのかは判りませんが、まあ音質を下げていたとしても実用に耐えない程にしているとは思えませんし。 Amazonのレビューなんかも見てみましたが、特に致命的に悪い評価はされていないようでした。
 同様にTEL-DJ5という機種も45分間録音可能となっていまして、初めはこちらにしようかとも思っていました。
 両機の違いは、子機のダイヤルライトの有無、子機の電話帳が漢字かカナか、また一件あたりに登録出来る電話番号が2つか1つか、親機のワンタッチダイヤルが3つか2つか、ぐらいのようです。 どれも必須の機能ではありませんでしたので、それなら値段も安い方でいいか、と。
 実際には、子機も無くてもいいのですが、各社のラインナップを見ても、子機無しというのは非常に少なくて、特に録音時間の長い物は皆無でした(私が見た限りでは)。
 また、親機の受話器が有線接続の機種であっても、停電時に親機での通話すら出来なくなるという機種もあったりして、仕様の確認が大変でした。 サイトの仕様表では判らなくて、いちいちPDFの取扱説明書を見なければならなかったりとか。 その意味では、FAX機能付きの機種は、やはり停電時に親機での通話すら出来なくなるという機種が多いみたいで、どちらにせよ対象外だった訳ですが。
 そんな訳で、TEL-DJ4を今日注文しました。 またポイントが溜まっていたソフマップドットコムで注文したのですが、在庫が無いらしく、取り寄せで1〜2週間かかるとの事です。 まあ今すぐ必要という訳ではありませんので、これは問題ありません。 でも、メーカーにも既に在庫が無くてキャンセルになってしまったら嫌ですが。
 それにしても、固定電話機の世界は何だかよく分からない事になってますね。 子機無しの機種が殆ど無いというのもそうですが、親機+子機1台のセットより、増設用の子機1台単体の値段の方が高いとか。それもかなり。 なので、後から子機を増設したいと思ったら、増設用の子機単体を買うより、親機とのセット品を買ってその子機だけを増設用として登録するとかした方が遥かに安上がりだったり。 何だかなあ。

2010/11/16

 固定電話機を買いました。の続き。
 先日(2010/11/07付参照)書きましたように、新しい固定電話機として、三洋電機のTEL-DJ4を買いました。 納期が1〜2週間という事だったのですが、6日の深夜にソフマップドットコムで注文をして、12日の夜に届きました。
 で、早速セットアップを行なったのですが、子機の充電を最低13時間してくれ、とか書いてあったので、その日はあまり触れず。 とりあえず、留守録の自作応答メッセージを吹き込んだり(デフォルトのメッセージだと名前を言わないので間違えてかけたと思ってしまう、などと親に文句を言われたもので、応答メッセージは必ず自作のを吹き込むようにしているのです)、携帯電話から電話をかけて留守電の動作を確認したりと、最低限の事だけやってその日は終わりました。

TEL-DJ4親機 TEL-DJ4子機

 左が親機、右が子機です。 親機は今まで使っていた電話機より一回り以上小さくなった感じです。カセットテープの駆動部分が必要無くなったせいもあるでしょうが。 子機の方もスリムで持ちやすい感じです。表面の処理も、価格の割にはあまり安っぽくは見えなくて悪くありません。 この写真では見えませんが、子機の上辺が、充電台に立てている時は常に光っていて(着信があると点滅する)、布団の枕元とかに置いていると、夜中は少し明るくて気になります。
 ちなみに、子機の方は、この写真では留守電のボタンが赤く点灯していますが、充電台から外すとライトが消えます。 その右側にある再生ボタンは、用件(留守電や通話録音等)が録音されていると緑色に点灯し、新しい用件が録音されると点滅します。 これも充電台に乗せている時だけですが、子機にこのようなライトが付いている機種って、他のメーカーのにはあまり無いみたいなんですね。 パナソニック、シャープ、パイオニアといったメーカーのもざっと調べてみたのですが、どれも親機だけで、子機に付いてるのは見当たりませんでした。 私が見落としているだけなのかもしれませんが、ちょっと意外な気がします。便利なのに。 それに、留守電の設定・解除も、TEL-DJ4(や他の三洋電機の機種)では親子共に留守電ボタンを押すだけですが、他のメーカーのではそれも親機だけで、子機ではメニューから選ばないといけなかったりして、一手間二手間余計に掛かるみたいです。これも意外な所です。
 子機の電池はニッケル水素電池なのですが、充電台に載せておいて充電が完了しても、それを知らせるものが無いんですね。 マニュアルには、電池切れしない為に子機を使った後は充電台に戻すように、と書かれているのですが、載せっぱなしでも大丈夫なんでしょうか。 載せっぱなしだと、ちょっと消耗してはすぐに充電、みたいな事を繰り返して、あっという間に電池が劣化してしまいそうな気がするのですが。 ニッケル水素電池って、そういう心配は無いんでしたっけ?
 肝心の通話の音質は、親機・子機共にまあ普通に聞けるレベルだと思います。 他機種に比べて録音時間が長い分音質が悪いのではないか、とか思っていた通話録音や留守録の音質も、確かに圧縮率が高いのか多少歪んでいるような感じの音声になっていますが、言葉が聞き取れないというほど酷い訳ではなく、実用上は充分な音質なので問題はありませんでした。 もっとも、他の機種と比較した訳ではありませんので、これが良い方なのか悪い方なのかまでは判りません。
 他にも、子機で日時合わせをすると自動的に親機の日時も同期されたりとか、電話帳は親子どちらかで登録したらもう片方には転送するだけでいいとか、使い勝手も悪くありません。 ただ、電話帳に関しては、転送先では必ず追加になってしまうというのは不便かも。 例えば、子機で既存の電話帳データを修正してそれを親機に転送すると、親機では修正ではなく追加になってしまう為、同じ人の電話帳データが重複してしまう訳です。 重複したデータは削除すればいいのでしょうが(実際マニュアルにもそう書かれていますし)、ちょっと面倒かも。 また、転送は、一件ずつ行なうのと全件一括で行なうのとを選べるのに、データの削除は一件ずつしか行なえません。 全件削除が出来れば、あるいは全件一括で転送した時は転送先のデータを全件上書きしてくれれば、親子で同期を取るのが簡単なのですが。 不精せずに、電話帳はこまめにメンテナンスしろって事でしょうかね。
 まあそんな訳で、まだ使い始めて間もない所ではありますが、今の所致命的な問題点は無く、まあまあ良い買い物だったのではないかと思います。
 それにしても、漢字の電話帳とか、かけてきた相手の電話番号が判るのが当たり前(非通知でなければ)だったりとかする携帯電話と比べると、電話帳がカナだったり(漢字の使える機種もありますが)、別料金を払ってナンバー・ディスプレイというオプションサービスに加入しなければ相手の電話番号が判らず着信履歴も日時しか判らなかったりする等、固定電話のサービスは遅れているという感が否めません。 それだけ携帯電話の方が需要が多くてサービス競争が激しいという事なんでしょうけど。

2010/11/21

 へ〜んだ〜 きみのちょうしが わ〜るい〜。DMR-BW780編。
 PanasonicのDMR-BW780で、予約録画中に怪しい現象が発生してしまいました。 録画していたのは、地デジのNHK教育の「サイエンスZERO」です。少し長いので、起きた事とやった事とを時系列順に箇条書きで。

  1. 「サイエンスZERO」の録画中・残り5分ぐらいの時に、いきなり音声が途切れ次いで映像も切れてブラックアウトした(予約録画中のをリアルタイムで観ていた)。
  2. 録画は続いているらしく、本体の「録画」表示は点灯しているし、カウンターも動いている。
  3. 放送事故かと思って、テレビ本体のチューナーでアナログ放送にしたら普通に放送されている。
  4. 地デジだけの問題かと思って、CATVのSTBで地デジを見ても普通に放送されている。明らかにDMR-BW780だけがおかしい。
  5. リモコンで電源OFFしたら、普段より時間がかかった(本体の表示窓に流れる“PLEASE WAIT”の文字列が、普通なら2回繰り返されるぐらいの所が、5回以上は繰り返された)が一応切れた。
  6. そのままにしておいたら、予約録画も終了時刻になったら終わったらしく、「録画」表示が消灯し、カウンターも消えた。
  7. しかし、リモコンで電源ONしたらすぐにONになる(ちょうど「クイックスタート」を「入」にしている時のような感じ。しかし設定では「クイックスタート」は「切」にしている)のだが、やはり映像も音声も出ない。ただし、最初に画面右上に表示されるチャンネル表示だけは普通に出る(そして少ししたらいつも通りに消える)。
  8. リモコンを操作しても何も動かない。チャンネルは変更できないし、予約確認や番組表等の各GUI画面も出ない。
  9. リモコンで電源OFFだけは出来る。しかし、HDMIには何か信号が出ているらしく、HDMI接続しているLCD-MF221XBRがHDMI入力のまま(普通ならアナログ接続しているThinkPadの映像に切り替わる筈)。
  10. もう一度電源ONしても同じ。
  11. 本体の電源ボタン長押しで強制終了すると、リモコンで電源OFFした時とは違う音がして、今度はちゃんと電源OFFされたようだ。LCD-MF221XBRも、HDMI入力が途切れたらしく、ThinkPadの信号に切り替わった。
  12. 再度、本体の電源ボタンで電源ONすると、今度はちゃんと映像・音声共に出た。リモコンでの操作も問題無し。
  13. 録画履歴を見ると、「正常に録画できていません。」というのが残っている。しかし、録画された「サイエンスZERO」を再生してみると、ブラックアウトした後もちゃんと最後まで録画されていた。その他、設定している録画予約や、今までHDDに録画した番組等にも、一覧を見る限りでは特に異常は無かった。
 というのが、今回発生した現象です。
 コンポジット(S端子)接続したテレビや、HDMI接続したディスプレイに何も出ないのに、録画だけはきちんとされている(履歴にエラーが残ってはいますが)というのは、何か不思議な感じです。 これは、要するに、チューナーからの信号を取り込んで録画する回路と、チューナーからの信号を映像・音声として出力したりGUI操作をしたりする回路とが、完全に独立していて、今回は後者の回路だけが何らかの理由でフリーズしたような状態になってしまった、という事なんでしょうか?
 まあ、それはそれで、何となく安全性が高そうな設計になっているような気がしないでもありませんが、しかし、何故いきなりこんな事になったのか判らないので、非常に気持ち悪いです。 使い始めて、まだ3ヶ月も経ってないというのに。

2010/11/22

 へ〜んだ〜 きみのちょうしが わ〜るい〜。新STB編その16。
 CATVのSTB・TZ-DCH505で、また「予約の警告」が出てしまいました。
 発生したのは、「途中中断が発生しました」というものです。 録画予約していた番組は、2010/11/21にBS11で放映された「大人のバイク時間 MOTORISE」です。
 リアルタイムで観ていたのですが、今回は特に異常は見られませんでした。
 で、例によって、履歴には3つの現象(番組の放送時間が変更された・お客さまの操作により予約実行中に電源プラグが抜かれた・受信状態が低くなった)が予想される原因として書かれていますが、いったい何が起きているのやら。
 これで、今まで2009/07/07・2010/01/26・2010/03/27・2010/04/01・2010/04/09・2010/04/12・2010/05/11・2010/05/25・2010/09/13・2010/09/26・2010/10/07と発生して今回で12回目。 他の「予約の警告」を入れますと、2009/07/07・2009/10/28・2009/12/29・2010/01/26・2010/02/21・2010/03/27・2010/04/01・2010/04/09・2010/04/12・2010/05/11・2010/05/25・2010/09/13・2010/09/26・2010/10/07と発生しています。 また一月に一回ペース?

2010/11/25

 また「東京都青少年の健全な育成に関する条例の一部を改正する条例」が提案されたそうです。
 今年の6月頃に、「非実在青少年」なる斬新な(?)造語で世間の話題をさらい(今年の流行語大賞にもノミネートされているようですが)、都が提出した条例案が十数年振りに議会で否決されたという事でも話題になった表題の条例改訂案ですが、その時言われていたように、12月の都議会に向けて内容を修正して再提案されたそうです。
 前回提出された案と、今回提出された案との比較については、こちらの記事が纏まっていて判り易いかと思います。

 また、今回提出された案の問題点については、こちらに的確に纏められているかと思います。  マスコミ報道等で「前回の案より規制対象を限定した」みたいに言われていますが、こちらの指摘にありますように、実際には規制対象が拡大しています。 「非実在青少年」についても、単に文言が無くなったというだけで、実質的には残っています。
 今回の改訂案を、現行の条例に適用したらこうなるという全文がこれで、赤い部分が追加部分で、青い部分が修正部分です。  ちなみに、これは都が公開しているものではなく、有志の方が、都が公開した改訂案を元に自主的に作成されたものなので、念の為。 内容もどんどん追加・変更されていて、今では山口弁護士のブログに載せられている問題点の指摘が、該当する条文の所に挿入されていたりします。
 この案を見て思うのは、前の案で問題視された文言をとにかく削りまくって、一見すると問題が無いかのように取り繕っただけだ、という事です。 本質的な部分は、殆ど変わっていません。
 条文も汚いですね。 例えば、第七条二号で「刑罰法規に触れる性交若しくは性交類似行為又は婚姻を禁止されている近親者間における性交若しくは性交類似行為」と規定しながら、第八条第二号で更に「第七条第二号に該当するもののうち、強姦等の著しく社会規範に反する性交又は性交類似行為」と記述しています。
 山口弁護士の指摘にもありますが、「に該当するもののうち」と書いている以上、「第七条二号で規定している範囲>第八条第二号で規定している範囲」でなければならない筈ですが、この記述では、何か不等号の向きが逆なのではないかと思えてしまいます。 そもそも、「社会規範に反する性交又は性交類似行為」の内、特にイケないものが「刑罰法規に触れる性交若しくは性交類似行為」になってるんじゃないのかな?と思うのですが…。
 また、相変わらず小説が対象外(都知事が昔書いた小説が不健全図書に指定されたりしたら大変ですからね!)であるのみならず、「実写を除く」などと明記してあからさまに漫画・アニメだけを狙い撃ちにしている辺り、もはや漫画・アニメ蔑視の態度を隠そうとすらしていません。 一部には、「映倫」と同様に「漫倫」のような組織を作って就職先と利権を確保したい人達がいるんだろう、みたいな憶測すら流れていますが、それもむべなるかなと思われる内容です(実際、規制推進派の中には、「漫倫」を作れと主張している人達もいるようです)。
 更に、附則において「新条例第八条第一項第二号の規定(図書類の指定に係る部分に限る。)は、平成二十三年七月一日以後に発行された図書類について適用し、同日前に発行された図書類については、なお従前の例による。」としているのは、大御所漫画家達が前の案に反対した事を受けて、「あなた達の過去の作品は対象外ですから今回は反対しないでくださいね」とでも言っているかのようです。 こういう、「声の大きい」人達を対象外にする事で、力の無い作家や出版社等を狙い撃ちにして反論を封じようとするかのような意図が、今回の案には見られます。 もっとも、過去の作品であっても、新装版等として新しく出し直そうとすれば対象に含まれる訳ですから、もし本当にそういう意図があったとしたら間抜けもいい所ですが。
 という訳で、今回の案は、前の案にも増して筋が通っていない、論理的な整合性に乏しい案になってしまっていると思います。 前の案の時も誰かが言っていたと思いますが、こんな案を通してしまったら本当に都の恥なのではないでしょうか。

2010/12/15

 「東京都青少年の健全な育成に関する条例の一部を改正する条例」が可決・成立されたそうです。
 既にあちこちで報道されていますが、表題の条例(以下「改定案」とします)が、東京都の都議会本会議で賛成多数で可決・成立してしまったそうです。

 「作品に表現した芸術性、社会性などの趣旨をくみ取り、慎重に運用すること」などの付帯決議が付いた、との事ですが、付帯決議には拘束力は無いそうなので、結局は運用次第という事になるのでしょうか。
 しかし、先日(2010/11/25付参照)も書きましたが、この改定案は、前回否決されたものと比較しても、その「筋の通ってなさ」に関しては遜色ありません。 単に言葉面だけを取り繕って、さも「規制範囲を限定した」とか「曖昧さを排除した」かに見えるようにしてあるだけです。
 また、相変わらずマスコミでは漫画・アニメ規制の部分ばかりが取り沙汰されていますが、携帯フィルタリング等に関する部分についても、まだ問題となる部分が残されており、充分に議論を尽くして決定されたものとはとても言えないような内容になっています。
 一方で、石原都知事の同性愛者をあからさまに差別するような発言や、猪瀬副知事の漫画ファンを侮蔑しているような発言などは、全くと言っていいほどマスコミでは報道されていないようです。 改定案の内容だけでなく、そのような態度を示しているトップの下で、今回のように拙速に事を進める都に対する不信感も問題視されている事は、一般には殆ど知られていないのではないでしょうか(12日の「ニコニコ生放送」に出演した民主党の浅野都議も、その辺りの不信感については今一つ理解していないように見えましたし)。
 何にせよ、これで全てが終わった訳では全然なくて、むしろここからがまた大変な訳ですが。 都でこの条例が恣意的に、あるいは拡大解釈されて無闇に濫用されたりしないように監視していく必要がありますし、更なる規制強化に繋がるような改定を防ぎ(何せ、今回の改定で、「刑罰法規に触れる性交の描写」を規制するという前例を作ってしまった訳ですから。同じ理屈で、「性交」の部分を「行為」に書き換えてしまうのは更に簡単になってしまう訳です)、可能なら今回の改定部分を改廃していくような運動も行なっていく事が重要になるでしょう。 また、首都でこのような条例が出来てしまうと、他の地方自治体に波及するという事もある訳で、東京都以外でも同様の条例を改定する動きが一気に活発化する事も考えられます。 そのような動きに対しても注意しておく必要があります。 まったく面倒な事ではありますが。

2010/12/17

 へ〜んだ〜 きみのちょうしが わ〜るい〜。新STB編その17。
 CATVのSTB・TZ-DCH505で、また「予約の警告」が出てしまいました。
 発生したのは、「途中中断が発生しました」というものです。 録画予約していた番組は、2010/12/16にディスカバリーチャンネルで放映された「モーガン・フリーマンが語る宇宙:暗黒エネルギー」です。
 リアルタイムで観ていたのですが、また本編終了後のCMの時に、突然映像が一瞬途切れてまた復帰する、という例の現象が何度も発生しました。 あのメッセージもしっかり出ていました。
 で、例によって、履歴には3つの現象(番組の放送時間が変更された・お客さまの操作により予約実行中に電源プラグが抜かれた・受信状態が低くなった)が予想される原因として書かれていますが、いったい何が起きているのやら。
 今までもそうであったように、またもや夜中の0時になる直前に発生したという事で、やはりただの偶然だとは思えません。 その直後に録画予約を入れていた、アニマックスの「無責任艦長タイラー」(←何を観ているんだというツッコミは無しの方向で)は問題無く済みましたので、STB側の不具合とは思えないです。
 これで、今まで2009/07/07・2010/01/26・2010/03/27・2010/04/01・2010/04/09・2010/04/12・2010/05/11・2010/05/25・2010/09/13・2010/09/26・2010/10/07・2010/11/22と発生して今回で13回目。 他の「予約の警告」を入れますと、2009/07/07・2009/10/28・2009/12/29・2010/01/26・2010/02/21・2010/03/27・2010/04/01・2010/04/09・2010/04/12・2010/05/11・2010/05/25・2010/09/13・2010/09/26・2010/10/07・2010/11/22と発生しています。 やっぱりまた一月に一回ペース?  それとも四半期毎の番組改編期に増えるという事態に?

2010/12/19

 へ〜んだ〜 きみのちょうしが わ〜るい〜。新STB編その18。
 という訳で、トラブルを新年まで持ち越すのもどうかという気がしましたので、CATVの会社(J:COMですが)に「途中中断が発生しました」という現象を報告して、調査に来てもらう事にしました。
 結果から言いますと、現時点で特に異常は見つけられず。 まあ、現象自体が常時発生しているような類のものではありませんし、普段は普通にSTBを通して放送が見れていますから当然といえば当然です。
 ただし、STBに入力する方のアンテナ線の端子(F型接栓という奴ですね)で、芯線の出っ張りが少し短く、その所為で接触不良を起こしているのではないか、という話になりました。 確かに、それなら履歴にある「受信状態が低くなった」という原因に当てはまります。
 ですので、その端子を正しく加工し直してもらい、それでとりあえず様子を見る事になりました。
 ただ、接触不良というのには、正直言ってあまり納得出来ていません。 そういう接触不良が原因であるなら、普段からもっと現象が発生していてもよさそうなものですし、STBや配線を動かしたりしないのにいきなり現象が起きたり復帰したりする、というのもおかしな話だと思うからです。 また、表示されたエラーメッセージも、信号が弱くなった時に出るものとは異なっていますし。 接触不良が原因で、現象が特定の時間帯に集中して発生する、というのもやはりおかしい気がします。
 もう一つの可能性として聞いたのは、午前0時頃にEPGが切り替わる(というのが具体的にどういう事なのかは今一つよく判りませんでしたが)為、その影響なのではないか、という話です。
 しかし、普通に考えると、そんなシステム的な事で予約録画中の映像に影響が出る、なんてあってはならない訳で、そうなるとSTB自体の不具合が考えられます。 ただ、ここでSTBの交換とかをしてしまうと、上記の接触不良というのとの原因の切り分けが出来ませんので、今回はここまで。
 これで現象が治まれば良いのですが、さて。

2011/02/06

 へ〜んだ〜 きみのちょうしが わ〜るい〜。新STB編その19。
 CATVのSTB・TZ-DCH505で、また「予約の警告」が出てしまいました。
 発生したのは、「途中中断が発生しました」というものです。 録画予約していた番組は、2011/02/06にBS11デジタルで放映された「ガンダム・Gセレクション」です(ちなみに放映された作品は「∀ガンダム」)。
 リアルタイムで観ていたのですが、今度は本編の最中に、突然映像が一瞬途切れてまた復帰する、という現象が一度だけ発生しました。 今回は、特にメッセージ等は表示されませんでした。
 で、例によって、履歴には3つの現象(番組の放送時間が変更された・お客さまの操作により予約実行中に電源プラグが抜かれた・受信状態が低くなった)が予想される原因として書かれています。
 これで、今まで2009/07/07・2010/01/26・2010/03/27・2010/04/01・2010/04/09・2010/04/12・2010/05/11・2010/05/25・2010/09/13・2010/09/26・2010/10/07・2010/11/22・2010/12/17と発生して今回で14回目。 他の「予約の警告」を入れますと、2009/07/07・2009/10/28・2009/12/29・2010/01/26・2010/02/21・2010/03/27・2010/04/01・2010/04/09・2010/04/12・2010/05/11・2010/05/25・2010/09/13・2010/09/26・2010/10/07・2010/11/22・2010/12/17と発生しています。
 上記のように、昨年12月にJ:COMに調査に来てもらって、アンテナ線の端子を加工し直してもらっており、その後40日余りの間何事も起きませんでしたが、ここに来てまた同じ現象が発生してしまいました。 結局、アンテナ線は直接の原因ではなかったという事なのか、もう少し様子を見てみなければ何とも言えませんが、さてどうしたものか。

2011/02/16

 確定申告をします2011。その1・必要書類を取りに行く。
 恒例行事となりました確定申告が今年もやって参りました。 先ずは、昨年(2010/02/15付からの一連の記事を参照)のを参考にして、必要書類を最寄りの税務署に取りに行きました。
 例によって、「株の売買の申告を」と言って受け取った封筒に入っていたのは、以下の書類です。

  1. 平成□□年分の所得税の  申告書B・第一表・第二表(平成二十二年分以降用)
  2. 平成□□年分の所得税の  申告書(分離課税用)・第三表(平成二十二年分以降用)
     これら第一表〜第三表は、この平成二十二年分以降用からこれまで二枚目にあった住民税用が無くなっています。
  3. 平成  年分の所得税の確定申告書 添付書類台紙
     源泉徴収票や社会保険料控除関係書類等を貼り付ける為の台紙です。去年までは申告書の裏に貼り付けるようになっていましたが変わったようです。
  4. 株式等に係る譲渡所得等の金額の計算明細書・平成 年分の所得税の確定申告書付表(上場株式等に係る譲渡損失の損益通算及び繰越控除用)
  5. 平成22年分株式等の譲渡所得等の申告のしかた(記載例)
  6. 平成22年分 所得税の確定申告の手引き 確定申告書B用
 さて、次は書類の作成です。今年こそは早く出来るかな。

2011/02/21

 確定申告をします2011。その2・作成に必要な書類やデータを揃える。
 纏めて一気に仕上げようと思うとなかなか時間が作れませんので、昨年の轍を踏まないように、ちゃんと毎日1〜2時間時間を決めて、少しずつ確定申告の作業を行なうようにしました…って、何だか夏休みの宿題をする小学生みたいな気分に。
 それはともかく、昨年の記録(2010/03/11付参照)を参考にして、確定申告書の作成に必要な、以下の書類・データを揃えました。

  1. 平成21年分の所得税の確定申告書付表(上場株式等に係る譲渡損失の繰越用)
     昨年までの確定申告で繰り越した損失額を参照します。これは、昨年の書類作成時の下書きを使用します。
  2. 特定口座年間取引報告書(投資家交付用)
     証券会社から送付されてきたもの。
  3. 社会保険料(国民年金保険料)控除証明書
     社会保険事務所から送付されてきたもの。
  4. 生命保険料控除証明書
     生命保険会社から送付されてきたもの。
  5. 配当金支払通知
     株式を買った各企業から送付されてきたもの。 昨年は、支払額・所得税額・住民税額の合計をそれぞれ出す程の数がありませんでした…。
  6. 入出金履歴
     証券会社のサイトで、昨年1年分の入出金履歴をCSV形式で出力・ダウンロードしておきます。 その中から、昨年と同様に「貸株料」と「貸株配当調整金」との合計金額を計算しておきます。
  7. 国民健康保険の保険料
     昨年同様に、通帳から昨年一年間(2010/01/01〜2010/12/31)に口座から実際に引き落とされた金額を拾って、その合計金額を出しておきます。 国民年金保険料や生命保険料みたいに、申告に使える形で保険料の支払額を通知してくれればいいのですが、昨年と同様、また中途半端な期間のものしか送ってきてくれませんでした…。
 一応、これで必要なものは揃っている筈です。 実は、まだ今年の分の手引きとかを読まずにやっているので、もしかしたら何か足りなかったりするかもしれませんが、まあとりあえずという事で。
 後、確定申告書に添付する為に手元に残らない書類(上記の2,3,4)と、下書き用紙が無い確定申告書の第三表とのコピーを取っておきます。 今日はここまで。

2011/02/24

 確定申告をします2011。その3・確定申告書付表・確定申告書第三表を作成する。
 毎日やる、とか言っておきながらいきなり中二日も空けるとは何事か、というツッコミもあるでしょうが、それはともかく(<何が「ともかく」だ)。
 最初は、「平成22年分の所得税の確定申告書付表(上場株式等に係る譲渡損失の損益通算及び繰越控除用)」(以下「付表」と称します)を作成します。
 参照するのは、「特定口座年間取引報告書」、配当金支払通知、及び昨年作成した「付表」の3つ。
 ちなみに、「付表」にくっついている「株式等に係る譲渡所得等の金額の計算明細書」は、私の場合は「特定口座年間取引報告書」で代用できる為、切り離しておきます。
 昨年と同様にして、「平成22年分株式等の譲渡所得等の申告のしかた(記載例)」(以下「申告のしかた」と称します)に従って、「付表」の各項目を埋めていきます。 参考にする事例は、これも昨年と同様に、「【事例4】特定口座の譲渡損失を配当所得から控除し翌年以後に繰り越すケース」と「【事例5】前年分からの繰越譲渡損失を本年分の譲渡所得及び配当所得から控除するケース」との2つです。 本当、この2つの事例を足して2で割ったケースがあれば良いのですが。
 実は、そのようなケースが、今年の「申告のしかた」には「【事例6】確定申告書等作成コーナーを利用しての具体的入力例」として記載されています。 これの紙バージョンの説明があれば良かったのに。
 後、「付表」の2面の「2 翌年以後に繰り越される上場株式等に係る譲渡損失の金額の計算」の形式が昨年のと少し変わっていました。 その所為で多少戸惑いましたが、基本的な書き方は昨年のと変わらない事が判りましたので、何とか出来ました。
 続いて、「平成22年分の所得税の確定申告書(分離課税用)第三表」(以下「第三表」と称します)を作成します。
 参照するのは、「特定口座年間取引報告書」と、今記入したばかりの「付表」の2つ。
 「申告のしかた」の「【事例4】」に書かれている要領に従って、「特定口座年間取引報告書」と「付表」とから数字を転記すればいい項目だけを先に埋めていきます。 切りが良いので今日はここまで。
 しかし、こういう作業をしていますと、広い机が欲しくなります。 色々な書類を広げて、取っ替え引っ替え見ながら作業をしなければいけませんから。 リアルでもPCのディスプレイ上でも、デスクトップが広いと作業の効率が違うのは変わりません。 まあ、PCのデスクトップは、リアルのデスクトップのメタファーとして設計されている筈なので、当然と言えば当然ですが。

2011/02/25

 確定申告をします2011。その4・確定申告書第一表・第二表及び第三表の残りを作成する。
 よし、今度はちゃんと二日連続で作業が出来たぞ(<だからどうした、というツッコミは無しの方向で)。
 という訳で、昨日の作業の続きです。
 今度は、「平成22年分 所得税の確定申告の手引き 確定申告書B用」(以下「手引き」と称します)と「申告のしかた」とを参考にしながら、第一表から第三表までの必要箇所を埋めていきます。
 数字はともかく、記入する項目自体は昨年と同じですので、昨年提出した申告書の控えを見ながら、該当する項目に今年の数字を入れていけばだいたい終わります。 基本的には、まず第二表に各項目を記入し、必要なら項目毎の合計額等を計算して、次に第一表と第三表とにその合計額等を元に各項目を記入していくという感じです。
 で、下書き用紙に一通り記入して、記入している位置や数値に間違いが無い事を確認したら、本番の用紙に清書して、第一表に捺印します。 最後に、今年から追加された添付書類の貼付用台紙に、必要な添付書類を糊付けして完成です。
 提出する書類は以下の通り。

  1. 平成22年分の所得税の確定申告書B 第一表
  2. 平成22年分の所得税の確定申告書B 第二表
  3. 平成22年分の所得税の確定申告書(分離課税用) 第三表
  4. 平成22年分の所得税の確定申告書付表(上場株式等に係る譲渡損失の繰越用)
  5. 特定口座年間取引報告書(投資家交付用)
  6. 社会保険料(国民年金保険料)控除証明書
  7. 生命保険料控除証明書
 控えや下書きが手元に残る上の4つを除き、下の3つのコピーを取ってある事を確認して提出準備は完了です。
 今年作成に要した時間は、3日間でのべにして5〜6時間といった所でしょうか。 後は提出に行くだけです。今年は、何とか2月中に終われそうです。

2011/03/02

 確定申告をします2011。その5・書類を提出する。
 「2月中に終われそう」とか言っておきながらこの日付は何だ、というツッコミは無しの方向で。 いや、書類が完成したのが週末の金曜日で、土日を挟んだ上に週明けは天気が悪くて行く気になれず、結局3月に入ってしまったという訳で。
 それはともかく提出です。
 第一表に提出日を記入して、もう一度書類が揃っている事を確認してから、最寄りの税務署へ。 昨年は、提出専用の受付が建物の外に臨時に設けられていたのですが、今年はそれが無くて、普通に建物の中のカウンターで受付が行なわれていました。 並んでいる人も殆どいなくて、一人分待っただけですぐに受付です。
 受付自体も、何か書類の確認とか殆どせずに、こちらが提出した物をざっと見て、第一表〜第三表の控えを剥がして、第一表に受付印を押してもらって控えを受け取って終了。 時間にして僅か数十秒といった感じでした。 こんなんでいいのか、という気もしますが、まあ窓口でいちいち内容を精査するという訳でも無し、これでいいのでしょう。
 ところで、昨日まで上昇していた日経平均株価が、今日は260円以上も下落しました。 一昨昨年・一昨年と私が確定申告を行なった日に大幅下落して、これは呪いかと思っていたら、昨年は堅調に推移した為呪いは解けたものと思っていたのですが、どうやらまだだったようです。何故だ。

2011/05/18

 へ〜んだ〜 きみのちょうしが わ〜るい〜。ThinkPad T61編その2。
 朝起きたら、メインマシンとして使っているThinkPad T61がおかしくなっていました。 以下、時系列順にその経過を書いておきます。

  1. スタンバイ状態から復帰させたら画面がVGA・16色モードになって「ディスプレイ ドライバの応答の停止」というエラーダイアログが出た。
     朝起きたらすぐに使えるように、就寝前にスタンバイ状態にして、朝起きたら復帰させる、という使い方を普段からしているのですが、今朝は、復帰させたら上記のようなありさまになってしまいました。
     ダイアログのメッセージの本文は、以下の通りです。
     「ディスプレイ ドライバigxprd32が正常に動作しなくなりました。ディスプレイ機能を完全に復元するために、作業を保存してコンピュータを再起動してください。コンピュータの再起動時に、ダイアログが表示されて、このエラーについてのデータをMicrosoftにアップロードすることができます。」
     そういえば、昨夜、一度再起動させた時に、画面のデザインが、普段はWindowsクラシックスタイルにしているのに、勝手にWindowsXPスタイルに変わってしまう、という現象が発生していました。
     これは、今までにもたまに発生していましたし、画面のプロパティで直してやれば以後は正常に使えていましたので、今回もあまり気にしていませんでした。 今思えば、これが前兆だったのかもしれません。
  2. メッセージ通りに再起動させたら今度はログイン後にブルースクリーンで落ちた。
     とりあえず、エラーダイアログの出ている画面をデジカメで撮影しておいて、メッセージの通りに実行しているアプリを全て終了させて、再起動させました。
     そうしたら、今度は、ログイン直後に、あの忌まわしいブルースクリーンが出て落ちてしまいました。
     後からBlueScreenView(ブルースクリーンで落ちた時の情報を見る事ができるフリーソフトです)で見ると、またDRIVER_IRQL_NOT_LESS_OR_EQUALのエラーが出ていました。 これが、私が見たブルースクリーンのエラーなのですが、その前にもう一つ、THREAD_STUCK_IN_DEVICE_DRIVERというのも出ていました。
     どうやらこれが、最初に出た「ディスプレイ ドライバの応答の停止」というエラーが出た時のもののようです。 エラーを出したデバイスドライバとしても、igxpgd32.dllとidxpdv32.DLLという2つのグラフィックス関係のドライバの名前が挙がっていますし。
  3. 自動的に再起動されログインしたらマイクロソフトにエラー報告を出すという例のダイアログが出てブラウザで対処方法のページが表示された。
  4. そのページに載っていた対処方法の一つ・チェックディスクを実行した。
     マイコンピュータ→Cドライブを右クリック→プロパティ→ツールタブを選択→エラーチェックの「チェックする...」をクリック→オプションはチェックせずに実行しました。
     1度目は、「Windowsはディスクの検査を完了できませんでした」と出てしまいましたので、実行されているアプリを出来るだけ終了させて、ウイルス対策ソフトも無効にしてから、もう1度実行させました。
     今度は、「完了しました」とだけメッセージが出ました。 これは、ディスクには異常は無かった、という事でいいんでしょうか。そうならそうと、はっきりと言ってほしいものですが。
  5. そのページに載っていた対処方法の一つ・ウイルスチェックを実行した。
     次に、ウイルス対策ソフトを有効にしてから、メモリとローカルドライブの全検査を実行しました。 これが1時間半以上も掛かるので普段ほとんど行なっていなかったのですが、こちらも異常はありませんでした。
     ページには、対処方法としてもう一つ、システムやドライバ等を最新版にする、というのも載っていましたが、これは現在最新版になっていますのでパスします。
  6. バックアップを行なった。
     という訳で、とりあえずシステムに異常は無いらしいので、現時点での自前のデータを別のマシン(ほぼバックアップ専用機と化しているDimension8100)にバックアップしておきます。
     本当は、システム全体を一発で復元できるように丸ごとバックアップしたいのですが、それだけの空き容量のあるHDDがありません。 TB単位の外付けHDDも結構安くなってきましたし、一つ導入を検討した方がいいのかも。
  7. 再起動させた。
 という訳で、正常に戻ったThinkPadで、これを書いているという状態です。
 正常に戻ったのはいいのですが、原因が特定できないのが何か不気味です。 このThinkPadは、購入しておよそ3年半ですが、一度ファンが壊れた(2010/01/08付参照)以外は問題無く、ほぼ毎日稼働し続けてきました。 しかし、そろそろヤバいのかもしれません。 今すぐ新しいマシンを導入する余裕はありませんが、とりあえず、バックアップだけは今までよりこまめにしておこうと思います。
 ちなみに、上記のTHREAD_STUCK_IN_DEVICE_DRIVERというエラーについては、マイクロソフトのサイトに情報がありました。 「ビデオハードウェアがアイドル状態になるまで待機している間に、グラフィックスアダプターが無限ループに入ると発生」する、という話も、何となく今回のケースに当てはまるような気がします。
 とりあえず、最新のデバイスドライバがあるかどうかを、書かれているようにMicrosoft Updateで調べてみましたら、確かに“Lenovo - Display - ThinkPad Display 1440x900”というディスプレイドライバらしきものの更新版が見つかりました。
 しかし、リリースが2009年12月と少し古いものですし、詳しい更新履歴も付いていません。 はたして、これをインストールしてもいいものなのかどうか…うーむ。

2011/05/24

 へ〜んだ〜 きみのちょうしが わ〜るい〜。新STB編その20。
 CATVのSTB・TZ-DCH505で、また「予約の警告」が出てしまいました。
 今回は、2009/12/29・2010/02/21付のと同じ「途中から予約を開始」というものです。 録画していたのは、2011/05/23深夜(正確には2011/05/24未明)放映のNHKBSプレミアムの「BS世界のドキュメンタリー」です。 症状は前回と同じで、開始30秒程した所で画面が一瞬(1秒未満の間)消えてすぐ復帰する、というものです。 また、やはり前回同様に、もう一度同様の現象が発生しましたが、今回は、開始1分20秒程した所でした。
 今回も、履歴に書かれている、原因として考えられるという「他の予約実行後に予約を開始した」「予約期間の途中まで電源プラグが抜かれていた」のどちらにも当てはまりません。
 現象が発生するタイミング(1回目)や回数、更にBSデジタル放送という所まで前回・前々回と同じなので、更にバグなんじゃないのかという疑惑が深まりましたが、まあどうせそれを言ってもSTBを交換して原因は不明のままなんだろうなあ、とか思うと、もうどーでもいいやという気に(<それでいいのか)。
 これで、「予約の警告」は、他の種類のものも含め、2009/07/07・2009/10/28・2009/12/29・2010/01/26・2010/02/21・2010/03/27・2010/04/01・2010/04/09・2010/04/12・2010/05/11・2010/05/25・2010/09/13・2010/09/26・2010/10/07・2010/11/22・2010/12/17・2011/02/06と発生しています。
 今回は、前回から3ヶ月半強と少し間が開きましたが、相変わらずエラーが出るようです。 地デジ対応のレコーダー(DMR-BW780)を導入して以来、BSデジタル放送とCATVの専門チャンネルの放送を見る(録画する)以外に使用しなくなった為、STBの使用頻度は以前に比べて低くなっているのですが、それでもエラーに遭遇するというのは、よほど運が悪いのか…うーむ。

2011/07/11

 へ〜んだ〜 きみのちょうしが わ〜るい〜。新STB編その21。
 CATVのSTB・TZ-DCH505で、また「予約の警告」が出てしまいました。
 今回は、2009/12/29・2010/02/21・2011/05/24付のと同じ「途中から予約を開始しています」というものです。 録画していたのは、2011/07/08深夜(正確には2011/07/09未明)放映のNHKBS1の「ドキュメンタリーWAVE」です。 症状は前回と同じで、開始30秒程した所で画面が一瞬(1秒未満の間)消えてすぐ復帰する、というものです。 また、やはり前回同様に、もう一度同様の現象が発生しましたが、今回は、開始1分50秒程した所でした。
 今回も、履歴に書かれている、原因として考えられるという「他の予約実行後に予約を開始した」「予約期間の途中まで電源プラグが抜かれていた」のどちらにも当てはまりません。
 現象が発生するタイミング(1回目)や回数、更にBSデジタル放送という所まで過去3回と同じ(更に前回とは番組の放映された時間帯まで同じかな)なので、またまたバグなんじゃないのかという疑惑が深まりましたが、まあどうせそれを言ってもSTBを交換して原因は不明のままなんだろうなあ、とか思うと、もうどーでもいいやという気に(<だからそれでいいのか)。
 今回は、レコーダーRD-XS43のHDD残量にかなり余裕があるので、現象の出た番組と、エラーの出ている予約録画履歴画面とを保存しておく事にしました。 予約録画履歴画面は、STBで表示させたものをRD-XS43で録画する、という方法で保存しておきます。 今後も、予約の警告が出たら同様に保存しておいて、3つぐらい溜まったらJ:COMに言ってやる事にしましょうか。 これだけ同じような現象が発生しているのですから、必ずどこかに欠陥がある筈だと思うのですが、さて。
 これで、「予約の警告」は、他の種類のものも含め、2009/07/07・2009/10/28・2009/12/29・2010/01/26・2010/02/21・2010/03/27・2010/04/01・2010/04/09・2010/04/12・2010/05/11・2010/05/25・2010/09/13・2010/09/26・2010/10/07・2010/11/22・2010/12/17・2011/02/06・2011/05/24と発生しています。 STBが交換された2009/12/07からおよそ19ヶ月の間に、今回を含めて19回と、平均するとちょうど1ヶ月に1度のペースでエラーが発生している事になります。 困ったものです。



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