[[[ ホノルル 2012遠征記 ]]]
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3日目


ホノルルマラソン当日の朝はAM1時30分に目覚めました。長い1日の始まりです。文章も長くなります(笑)

この日のBGMはハワイアンではなく、サロマツアーの時に編集した『走る前に聴きたくなる曲』(1曲目はそれが大事)でテンションを上げます。前日に買っておいたおにぎりとバナナを食べ、オレンジジュースを飲み、レースの格好に着替えて、トイレを済ませて準備完了。たったこれだけなのに1時間近く掛かりました。

 

チームぴあファミリーとアストンワイキキサンセットのロビーで合流し、カピオラニ公園のオフィシャル送迎バスに乗って、スタート会場のアラモアナ公園へ移動しました。アラモアナSCの巨大サンタの向こう正面がスタート前イベントの集合場所です。今年は暖かかったです。例年なら肌寒く、使い捨てレインコートを着込んだりするのですが、半そでTシャツ1枚でも軽く汗ばむくらいでした。

 

現地で聞いた情報によると、この時期のホノルルは貿易風(偏西風)なので西から爽やかな風が吹くそうなのですが、今年はコナウインド(南風)が吹いているとの事でした。コナウインドが吹くと、南からの暖かく湿った風となるので蒸し暑いそうです。さらにキラウエアの火山性スモッグが漂うので空が全体的に霞みがちになるとか… マラソンするには、あまり歓迎できない状況が整ってしまったようです。

AM4時 チームぴあのスタート前イベントがスタートしました。Qちゃんの登場でテンションがググっと上がってきました。ストレッチを行い、気合いのひと声を上げてハイタッチ。ここでも参加者以上に気合いが入っているのはQちゃんでした。とても頼もしいチームリーダーです。女性版松岡修三!?いやあそこまで暑苦しくはありません。でもQちゃんが大丈夫!と言えば大丈夫な気がしてきます。



 

チームぴあスタート前イベントが終わり、トイレを済ませ、いざスタートラインへ。今年も先頭から100mくらいの絶好のポジションを待ち合わせ場所に決め、ホノルルったーの皆さんと合流しました。アフロヘアや、ピンクのモヒカン、個性的な集団なのですぐに見つかります。そしてこれも恒例になりつつある、スタート直前の円陣を組んで気合いを入れました。行くゾー!! シャァー!!



ホノマラのスタートは突然やってきます。。。アメリカ国歌斉唱などが行われ、いったん落ち着いたところで、何の前触れもなく打ち上がる花火。カウントダウンをすれば、もっと盛り上がると思うのですが、いつも青信号に気付かないで後ろの車にクラクションを鳴らされてビックリ!みたいなスタートになります(笑)



最初の1kmは渋滞するので1km6分弱ペースでした。その後は1km5分を少し切るくらいの感じで進みました。目安としては10kmを50分以内。スタート直後のロスを10kmで取り返せればOKです。

アラモアナからダウンタウン、そして再びアラモアナ。綺麗なイルミネーションで飾られた街中をいつものように脛や、土踏まずに違和感を感じながら走っていました。これが解消されるのは10km~15km。しんどいですが、とりあえずは我慢です。アラモアナからワイキキを抜けて動物園の10kmポイントへ到達。タイムは48分49秒でした。OKです!



ダイアモンドヘッドの坂を越え、下り坂に入った辺りで足の違和感は消えつつありました。カハラモール前のエイドで予定通りパワージェルをゲットしました。でもテーブルに並べられている訳ではなくスタッフからの手渡しだったので、危うく取り損ねそうでした。

カハラを通過し、ハイウェイに入ったところでホノルルった―のツルちゃんに遭遇しました。ツルちゃんはワラーチを履いての出場です。この時点で1km5分より速いペースでした。凄すぎます。ハイウェイに入ると、かなり強い向かい風が吹いていました。それまで暑さを感じていたのが風のお陰で涼しくなりましたが、前に進まなくなりました。ハーフの通過は1時間43分25秒。とってもイイ感じです。

アイナハイナSCの前にはチームぴあの応援団がいました。Qちゃん、綾ちゃんと熱いハイタッチを交わし向かい風に立ち向かいます。このあたりからハワイカイまでの間はもっとも風を強く感じるエリアでした。背の高い外国人選手の後ろにつき、風よけにしていたら、大きなおならを浴びせられました。この外国人のおならの音、日本人よりもワンオクターブ高く、思わず吹き出しそうになりました(笑)

ハワイカイに到達する頃には日が昇っていました。このハワイカイには、第2パワージェルエイドがある筈なのですが、見つけられませんでした。同じパワージェルのゴミがいくつか落ちていたので、見過ごしてしまったのでしょう(テーブルに並べておいて欲しかったなぁ~)

このパワージェルを貰い損ねたショックか、風向きが変わったのが原因かは良く分りませんが、突然お腹に異変が起きました。差しこむような痛み。のっぴきならない状態です。このままでは醜態をさらしてしまいかねません。こうなるとタイムは二の次。ゴールまで我慢するのは無理っぽいのでハワイカイ終盤のトイレに駆け込みました。

幸い一大事には至らず5分程度のロスタイムでコース復帰できました。どうせロスしちゃったんだからと言う事で、エイドで止まり、スーパーヴァームの顆粒タイプを服用。これで脂肪がエネルギーに変わる筈です。ついでに手持ちのパワージェルも飲んでおきました。ここで一旦仕切り直し。気分を入れ替えて、後半戦に挑みます。

30kmの通過は2時間29分05秒でした。合格です。トイレでロスしていた事を考えれば出来過ぎです。さぁひと呼吸いれたことだし、ここからペースを上げるぞー!!と意気込んだのですが、どうも様子がおかしいです。

呼吸が急に苦しくなり、発汗量が急増。脚に疲労感はないのですが全身を包み込み倦怠感。これは一体何? ハワイカイで折り返して向かい風が追い風になったことによる体感温度の上昇か、それともトイレ休憩でリズムが狂ったのか、はたまた優勝したキプサング選手のコメントにあった火山性スモッグの影響なのか??? 兎にも角にも、ペースが上がりません。というか落ちます。

ハイウェイでチームぴあの仲間やホノルルった―の仲間とすれ違うものの、顔を上げるのが辛く、うつ向き気味での挨拶しかできませんでした。長いハイウェイを降り、カハラの住宅街へ入る頃には太ももが痙攣し始めました。いわゆる終わったという状態です。いつでも、走りから歩きに切り変えるスタンバイが整いました(汗)

でも歩く訳にはいきません。何とか走り続けました。チーム戦があるからです。この1秒が順位に影響するかも?と思ったら、手を抜く事はできませんでした。青息吐息でダイアモンドヘッドを上り切り、40km地点に到達。タイムは3時間22分50秒。もはやこれまでと言った感じです。貯金を使い尽くし、ついに1km5分ペースを越えてしまいました。。。

ダイヤモンドヘッドの下り坂をフラフラになりながら下り、カピオラニ公園に戻ってきた時には、完全に脚が止っていました。両脚ともに複数個所攣っていて、ヨチヨチ走りしかできません。大きな声援に応えるのが、シンドイくらい疲れ果てていました。残りわずか2.195kmに要した時間は約14分。大失速のゴールでした。タイムは目標としていた3時間30分よりも6分以上遅い3時間36分37秒となりましたが、それでも最後まで歩かずにゴール出来たことにわずかな達成感を感じていました。

ホノルルの難しさを思い出させてくれた今年のレース。そんじょそこいらのレースとは42.195kmの密度が違います。フルマラソン通算50レース目、ホノルルマラソン14回目のゴールはホロ苦でした。でもここでしか味わう事の出来ない感動を今年も体験する事ができました。

ゴール後はチームぴあのテントで寛ぎました。待望のチームテントです。トン汁、御握り、冷やしあずきにドリンク各種。ぴあスタッフの温かいサポートで和気あいあい。途中から沿道応援していたQちゃん、綾ちゃんも現れ、戻ってくる選手を華やかに出迎えます。写真撮影したり、雑談を交わしたり、友達のように接してくれるQちゃんがとても身近に感じられました。テント解体指令が下されたPM3時までテントサービスを満喫し、コールドストーンに寄り道して部屋へ戻り、アフターパーティーに備えました。

 

 

 

PM7時アフターパーティーのスタートです。今年は全参加者に抽選の賞品が当たりました。ステージに上がってQちゃんと握手して直々に賞品を頂きます。来年のチームぴあツアー招待券をかけてのクイズは異常に盛り上がりました。そしてパーティーのラストはこの日1日を振り返るスライドショー!感動的な場面がスクリーンに映し出され、思わずホロリ。。。今年のチームぴあも盛況のうちに幕を閉じました。あっそう言えば西谷綾子さんからサプライズプレゼントを頂いちゃいました。

 

 

綾ちゃんが神戸マラソンで国際マラソンの出場資格を獲得したので、そのお祝いにプレゼントしたハート形の小皿(ネーム、記録、メッセージ入り)のお礼にと言う事で、綾ちゃん直筆のメッセージカードが添えられたお気に入りのチョコとハチミツでした。なんか勿体なくて食べられません(笑)



チームぴあファミリーはこのあと部屋に戻り、翌日の作戦会議をしながら、ちょい飲みして解散しました。マラソン翌日のご褒美プラン、今年はゴルフではなく天国の海です!楽しい光景を思い浮かべながら眠りにつきました。

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