[[[ ホノルル '10遠征記 ]]]
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 レース当日は、朝2時に起床しました。目覚ましの音楽はSuperFlyの『Wild flower』この音楽を聴くとテンションが上がってきます。まずは食事。寝起きからカツ丼だってOKなくらい私の胃袋は快調でした。買い置きしていた、お握り、バナナ、オレンジジュースをあっという間に平らげ、まだまだ入るぞ!のサインを送っていましたが、いくらファンランと言っても42.195kmを走るわけなんで、調子に乗り過ぎるのはいかがなものか?という事で自重しました。食事を済ませると、次は衣装の準備です。



今回のテーマはサンタ。私にとっての仮装デビューです。100円ショップで購入したサンタの衣装に改良を加え、走れるサンタに仕立ててみました。帽子は電飾付きで、暗いダウンタウンを明るく照らします。背中にはクリスマスカラーを意識して緑色のトレイルバック。それにジングルベルを意識して、鈴も取り付けてみました。(実は熊鈴)



大会数週間前に行われたホノルルマラソンクリニックで、青山コーチから、『本番の衣装・シューズ・ウエストポーチなどは実際に試しておくように!』というアドバイスが、ありましたが、この格好では練習するわけにはいかず、ぶっつけ本番となりました。

準備が整い、宿を出発したのはAM3時30分でした。歩いて、アラモアナパークへ移動する道すがら、背後から聞こえてきたのは『サンタさんだぁ〜』というささやき声でした。反応はまずまずの予感?です。 誰も反応してくれなかったら、脱ぎ捨てようかと思っていました(笑)

アラモアナパークに到着し、ぴあホノルルマラソンツアーの集合場所に向かいました。集合場所にはすでに沢山の参加者が集まっていました。皆、黄色いユニフォームを着こんで集まっています。その中へ赤いサンタの衣装で踏み入るのはちょっと恥ずかしかったですが、注目の度合いはまずまずの感じでした。



しばらくすると、Qちゃん三度目の登場となり、ストレッチが開始されました。Qちゃん流の入念なストレッチが終了すると参加者全員で掛け声を掛け、Qちゃんとハイタッチして解散しました。(Qちゃんとの握手・ハイタッチ:3回目)
 

 

 

※スタート前イベント フォトレポート by チームぴあ
http://www.pia.co.jp/honolulumarathon/05.html

その後、いつも利用しているトイレで用を済ませ、仲間たちと談笑していると、スタート30分前に迫っていました。スタート地点へ移動し、仲間達はコース上へ、私は沿道でランナー達を見送ります。
(ちなみに、今回の私のナンバーは303。これはホノルルった―に選考されたと言う事で特別に?用意して頂いたナンバーなのです。)



出来るだけ沢山のランナーと触れ合いたい!出来るだけ多くのランナーを目に焼き付けたい!そんな思いから、思い浮かんだのがスタート地点で全員を見送ると言う作戦でした。全員のスタートを見送って、最後のランナーが走りだしたのを確認してスタートする事にしたのでした。

 

AM5時。大きな音を立てて花火が打ち上がりました。目の前を通り過ぎていくランナーは皆笑顔で、とても活気に溢れていました。とても楽しそうで、活き活きしていて、そのパワーに圧倒され、後ろに仰け反ってしまうほどの迫力がありました。サンタの姿を見つけて手を振ってくれる方や、声をかけてくれる方も多数いました。こちらもそれに応えて手を振ります。最後のランナー(レースデイウォーク)らしき方が通り過ぎたのが、花火から20分経過していました。スタート地点には人がいなくなり、ボランティアの方がゴミを拾い始めたのを確認して、ゆっくりとスタートラインを越えて行きました。

 

 

『あーサンタさんやぁ〜♪』最初に声をかけてくださったのは関西から参加の女性4人組でした。ちょっとだけお話をして、ハイウエイでの再会を約束して、前へと進みました。鈴の音に気付いて、サンタの存在に気付き、声を掛けてくださる方が沢山いました。長くは話せませんでしたが、『頑張りましょう!』、『ゴールで会いましょう!』、『メリークリスマス♪』など簡単な会話を交わすだけでも、とても楽しかったです。ご希望の方には、あめやキャラメルをプレゼントしたり、一人で写真を撮ろうとされている方にはシャッターを切ってさしあげたり、ちょっとした手助けでも、すごく喜んで貰えて、それが逆に凄く嬉しくて、ホノルルマラソンを心から楽しめているのを実感しました。

   

沿道の外国人からもたくさん声をかけて貰いました。『フォーッフォッフォッフォ』というサンタの笑い声をする人や『メレーカリキマカ!』と声を掛けてくれる人。時には、『△♪#※& Jingle Bells!!』とか 『△♪#※& Merry Christmas!!』とか、ヒアリング能力の乏しい私には、良く聞き取れない事が多々ありましたが、そんな時は笑顔でごまかし、手を振って応えました(英語のできない典型的な日本人?)

ハプニングは、カピオラニ公園裏側のストレートで起きました。私の少し前を走っていた女性が、道路の突起物に躓いて転んでしまったのです。ファーストエイドグッズを持っている事を思い出し、コース脇へ駆けより、様子を伺うと、顎のあたりに擦り傷が出来ていましたので、急いでバックから、除菌ティッシュ、ガーゼ、テーピングテープを取り出し、応急処置をしました。『私、専門家ではないので(サンタなのでとは言いませんでしたが)、次のエイドでちゃんとみて貰ってくださいね♪』と声を掛けて、その場を離れました。(彼女、大丈夫だったかな?)

日の出はダイヤモンドヘッドの坂を登り切ったあたりで見ました。これは写真に収めねば!と思ったものの、自分自身と太陽を写真に収めようとしている人を何人も見かけたので、シャッターを切ってあげる事に・・・ そうこうしていると『私もいいですか?』と言う方が現れ、ちょっとした撮影会になりました。そしていくつかのカメラのシャッターを切っていたら、自分のカメラのことを忘れ、走りだしていました。



日本ホノルルマラソン協会公認ツイッター(ホノルルったー)であることは、常に頭の片隅にはありました。レース中のつぶやきも何度かトライしようとしたのですが、頻繁に声を掛けて頂いていたので、だんだんと片隅からさらに奥の方へと移動し、いつの間にか忘れてしまいました(汗)

ハイウエイのすれ違いでは、多くの友人・知人とすれ違いました。そしてアイナハイナSC付近では、またまたQちゃんとの再会です。『あーサンタさん!この格好で、ずっと走ってたんですね♪』と声を掛けて頂き、両手でハイタッチしました。(Qちゃんとの握手・ハイタッチ:4回目)

※Qちゃんハイタッチ フォトレポート by チームぴあ
http://www.pia.co.jp/honolulumarathon/06.html

ハワイカイを折り返しても、まだまだ沢山の人の波が続きます。太陽は完全に昇り、暑さが堪えるようになってきました。今年は特に暑い!いや暑いのは気候のせいじゃなくて、自分の衣装のせいだ・・・ そう思いながらも、サンタが、暑苦しい顔をして走っていたのでは絵にならないので、できるだけ涼しげな笑顔を作ったつもりです。



レース終盤になると、歩道に上がってストレッチや屈伸運動をしている方が多くなってきました。そこで私も歩道にあがり、『スプレーいかがですか?』と声を掛けながら走りました。何人かの方に呼び止めて頂き、ちょっとした会話をしながらスプレーした事を思い出します。

色々な会話がありました。サクラ印のハチミツ(給食のコッペパンに塗って食べるチューブタイプ)を見て、凄く懐かしい〜♪と喜んでくれた方や、気休め程度のエネルギー源にしかならないであろうミニ羊羹を食べて、凄く元気になりましたぁー!!と喜んでくださった方。外国人に何を持っているのか?と聞かれ、飴(candy)、ハチミツ(honey)、キャラメル(caramel)と答えたものの、羊羹を表現しきれず、窮したり・・・ 小さな交流が沢山生まれて、私自身が一番元気になった気がします。

帰りのハイウエイから降りると、常連メンバーの邦ちゃんに会いました。『何か食べる?』と聞くと『ハチミツ!』と言うのでハチミツを渡しました。『他には?』と聞くと、『今はいらない。サンタについて行くから後で頂戴!』というので、一緒に走りだす事にしました。その後、中国から参加しているfukuさんにも会いました。fukuさんは脚が痙攣して動けないというので、消炎スプレーを1本渡し、『あと少しだから無理しないでね…』と声を掛けて、その場を離れました。カハラの住宅街を抜け、ダイヤモンドヘッドの坂に差し掛かると、新婚の春山夫妻に出会いました。常連の旦那さんが初参加の奥さんをサポートしながら走ると言う微笑ましい光景に立ちあえました。



沢山の出会いを経て、カピオラニ公園へ・・・
長い直線のはるか先にはゴールゲートが見えてきました。いつもなら真っ先にゴールゲートを超えたいのに、この日ばかりは、レースが終わってしまうのが、寂しくて、何度も振り返りました。朝5時にスタートして、全ランナーを見送って、沢山の人に声を掛けて貰って、5時間40分掛けてのゴールでしたが、夢のような楽しいひとときでした。ゴールゲート手前では、『ナンバー、スリー、オー、スリー(303) サンタクロース 』というアナウンスが聞こえてきました。

 

 

※ゴール フォトレポート by チームぴあ
http://www.pia.co.jp/honolulumarathon/07.html

タイムは自己2ndワーストでしたが、達成感はこれまでで一番だったかもしれません。カピオラニ公園の応援を、こんなにじっくりと眺めながら走ったのは初めてです。多くの歓声に手を振って応えながらのランニングは、これまで味わってきたランニングとは別世界のものでした。

そもそもなぜ今回、サンタの仮装をして走ろうと思ったか?と言えば、これまでの過去11回は、自己ベスト更新を意識して出場し続けてきたのですが、記録を意識するあまり、ホノルルマラソンが、自分にとってオンリーワンの大会でなくなってきているような気がしたからです。そんな事を感じ始めていた時にホノルルったーの企画が現れ、今年は何か特別な大会にしようと思いつき、目立つ格好をして、少しでも多くの方と交流を持ち、ホノルルマラソンの魅力を肌で感じて、今まで気づかなかったものを探してみようと思ったからなのです。



そういう意味では、大成功でした。どれだけサポート出来たのかは疑問ですが、少なくとも関わった方のすべてから、色んな力を頂きました。走ることの楽しさ、ホノルルマラソンの楽しさを再確認できたと思います。ゴールしてからは、暑苦しい汗まみれのサンタの衣装を脱ぎ棄て、沿道で応援に励みました。感動で涙を浮かべながらゴールする人。満面の笑顔を湛えてゴールする人。表情は様々ですが皆、とても清々しい表情で、何度も感動がこみ上げてきました。ゴールエリアでは、青山コーチのストレッチにも参加させて頂き、結局15時頃まで残っていました。応援に夢中になりすぎて参加予定だった、ゴミ拾いボランティアに参加できなかったのが心残りです。



ゴールエリアを後にして、カラカウア通り沿いでアイスクリームを食べていたら、『あーサンタさんだぁ~♪ さっきは有難う!』という女性に声を掛けて頂きました。サンタの衣装は脱ぎ捨てたのですが、帽子はかぶり続けていたので、それに気づいてくれたようです。『ワイキキのレストランで働いているのでぜひお越しください。サービスしますよ♪』と言って頂きました。結局、予定が埋まっており、お店に行く事ができませんでしたが、嬉しい再会でした。

 

その後、宿へ戻り、海パンに履き替えて、海の中をウロウロと歩きました。これは、青山コーチに教わった疲労回復方法です。アイシング効果もあるようで、とても気持ち良かったです。傾きかけた太陽を眺めながら、ちょっと冷たい海を楽しみました。

 

部屋へ戻ると、あわててシャワーを浴びて、急いで着替えて、ぴあホノルルマラソンツアー完走パーティーの会場へと移動しました。今回はホノルルったーの完走パーティーが、現地ツイート&ランチミーティングで、急きょ企画されたそうなので、そちらへも顔を出したかったのですが、ぴあホノルルマラソンツアー完走パーティーは最初から最後まで企画満載で席を外すことができないので、断念しました・・・ 完走パーティーも、Qちゃんがメインです。スライドショーが流され、レースを振り返ってのトークや、各テーブルを周り、1人1人とお話をしてくださる時間もありました。また写真も撮って頂いたり、握手をして頂いたり、夢のようなひとときを過ごしました。(Qちゃんとの握手・ハイタッチ:5回目)

 

 

パーティーの最後には豪華賞品の掛かった抽選会が行われ、私はファイテンのネックレスを頂きました。当選者は壇上へ招かれ、Qちゃんから直接プレゼントを頂きます。そして握手…(Qちゃんとの握手・ハイタッチ:6回目)

 

※アフターパーティー フォトレポート by チームぴあ
http://www.pia.co.jp/honolulumarathon/08.html

最後に、来年の再会を誓い合って、パーティーはお開きとなりました。これにてぴあホノルルマラソンツアーのイベントは終了となりましたが、パーティーが終わっても、私たちの宴は続きます。完走パーティーが行われたヒルトン・クヒオ内にあるMac24-7というレストランで2次会を開きました。参加メンバーは15名。みな眠い目をこすりながらしゃべりまくり、結局12時近くまで飲み続けたのでした。