[[[ ホノルル '09遠征記 ]]]
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 11度目のホノルルマラソン

 さすがにホノルルマラソンも11回目となると、妙なテンションの高ぶりや緊張感は湧いてきません。おまけに今回は記録を狙うには不十分な状態で、気負いもなし。こういう時は、余計な事を考えないので、にスムーズに事が運びます。余裕をみて、AM1時30分に起きてはみたものの、1時間も経たずに準備は完了。時間を持て余し気味でした。

 

 AM3:00、みんなと待ち合わせをしていたロビーに降り、カピオラニ公園の送迎バス発着所へ歩いて行きます。ここからオフィシャルのバスに乗ってアラモアナ公園へ移動しました。チームぴあの集合場所は毎年恒例、アラモアナSCにそびえたつサンタさんの向かい側です。まだ到着している人はまばらでした。(ちょっと早すぎた?)

 

 そうは言っても、一緒に行動している仲間たちとは話が尽きる事なく、時間はあっという間に過ぎていきました。ストレッチと軽いアップを済ませると、Qちゃんがどこからともなく現れ、エイエイオーイベントが始まりました。Qちゃん指導のもと、まずはストレッチ。朝早いのにQちゃんのテンションは参加者の誰よりも高く、何をやるにも一生懸命!! そんな感じが伝わってきました。



 かなり入念なストレッチが終わると、いよいよ出陣式です。『今日も1日がんばるぞー!オー!』の掛け声で団結し、Qちゃんとハイタッチをして、スタートラインへ移動す。空を見上げると無数の星、雲一つ見当たらない快晴のようです。そういえば、ストレッチをしただけで汗ばんできました。いつもならレインコートを着込まないと肌寒いくらいなのに… 今年は雨の心配はなさそうです。そして、この気象条件が大きな波乱を生む???とは、まだ誰も想像していませんでした。



 スタート位置は、いつものように最前列から数十メートル付近です。記録を狙う、狙わないに関わらず、この辺りから行っとかないと、スムーズには走りだせません。これはホノルルの鉄則。毎年のように、ここへ来ると気分は高ぶってきます。でも、今年は周りの雰囲気がちょっと静かだった様な? スポーツクラブの掛け声とかが、あまり聞かれなかったような気がします。(いつも賑やかなコナミスポーツが静かだったとか)

 

 AM5:00、花火が打ち上げられ、スタートが切られました。(毎年同じことを書いている?)このレースへ挑むにあたり、頭の中で思い描いていた予想図は、最初の10kmは、成り行きで行き、10kmを過ぎたら身体の声を聞いて、ペースを修正。決して後半潰れる事のないペースにチェンジして、あとはイーブンで進み、余裕があればラスト5kmでペースを上げる。こんな感じ。。。でした。
 


ときどき、花火を見上げながら、周りのランナーに気遣いつつ走りだしました。ぴあのユニフォームを着たランナーや、友人に声をかけたりして、アロハタワー、ダウンタウン、ワイキキなどコース前半の賑やかなスポットを走り抜け、10km地点を迎えました。無理にペースを上げるでもなく、また無理にペースを抑えるでもなく、ラップなど気にせず走れていたと思います。少し前にはチーム戦メンバーのでんでんさんが、隣には、やはりチーム戦メンバーのらんちゃんパパが… 序盤の段階で、3人が固まって走れていたのは、チーム戦の絆を意識する上で、よかったと思います。



 10kmの通過タイムをチェックしたら、46分27秒でした。スタートまでのロスと、最初の2kmくらいまでのペースロスを考えると、その後は、1km4分30秒くらいで走れていたように思えます。このままゴールまで行けたら、3時間10分前後のタイムになるのですが、陽が昇ってからの気温上昇や、高低差、それに現時点での自分の状態を冷静に判断すれば、これは難しいと思われます。かならず後半失速してしまうでしょう。なだらかな失速なら良いのですが、大崩れの可能性もあるので、1段階ペースを落とすことにしました。チームメンバーのでんでんさん、らんちゃんパパは当然のように先行し、徐々に背中が遠ざかって行きました。



 ダイヤモンドヘッドの坂をリラックスしてのぼり、躓かないよう、慎重に下りました。まだこの時点で、陽は昇っていません。カハラモールを横目に見て、ハイウェイに上がると、遠くの空は白んで来ていましたが、まだ足元は暗く注意が必要でした。暗い時は、ペースが速くなくても、疾走している感覚があるので、(ペースの割に)スピードを感じ、気分良く走れていたように思います。ハーフ地点の通過は、1時間39分14秒でした。10km地点を通過してからのペースは4分45秒/km。1kmあたり15秒のペースダウンは、上出来です。



 ハーフ地点を通過し、徐々に明るさが増してきましたが、人の顔がはっきりと見えるほどではありませんでした。そんな時、大声で『ぴあー』と叫ぶ声が聞こえました。まだ薄暗かったので、はっきりとは分からなかったのだが、近づくと、その声の主がQちゃんであることに気付きました。もの凄いハイテンションで、コースにせり出し、接触してしまうんじゃないかと思うくらいの勢いで、強めのハイタッチをしました。きっとこの瞬間、心拍数は急上昇していた事でしょう… (Qちゃん、素敵過ぎます)

 時間の経過とともに、はっきりとしてきた周りの景色にぼんやりと視線を移していると、ハワイカイの交差点が見えてきました。余裕〜ってほどではありませんが、順調に脚は動いていました。気分も上々です。いつもなら長―く感じるハワイカイを、割とスムーズに走り抜け、30km地点に到達すると、タイムは、2時間21分27秒。ハーフ〜30kmの区間も、きっちり4分45秒/kmで走れていました。



 30km〜35kmは単調なハイウェイの復路で、緩やかに上っています。多くの仲間とここですれ違うので気分的には楽しいのですが、いつも、このあたりからペースが落ちていきます。しかし、今年は前半ペースを抑えたせいか、この5kmも4分45秒/kmペースを維持できていました。

 AM7:45、スタートから2時間45分が経過すると、陽は完全にのぼり、じりじりと気温が上昇してきて、被り水やスポンジが欠かせない状態になり始めていました。

 異変を感じたのは、ハイウエイを降りてカハラの住宅地を走っているときでした。急に体が重たくなり、強烈な、のどの渇きを感じ、走ることに嫌気がさしてきたのです。こうなるとペースの転落は早く、もともと根性で走るタイプではないので、自己記録更新!!!!といった明確な目標がないと、歯止めが効きません。しかも行く手にはダイヤモンドの急坂。チーム戦にエントリーしていなかったら、歩いていたかもしれません。そのくらいテンションは、急降下していました。



 ラスト5kmでペースアップするつもりだったのに、逆にペースダウンです。5分10秒/kmペースに落ち込むと、そのままゴールまで、ズルズルと。。。 結局、今年のホノルルも攻略することはできず、華麗なゴール!!!!は、飾れませんでした。ゴールタイムは3時間21分55秒。こういう状況で20分を切れなかったというところに、根性の無さを感じます。



 それでも、そこは(自分が大好き)B型です。チーム戦で大きく足を引っ張らずに済んだ〜!!と自分を励ましながら、火照った身体をシャワーで冷やしました。カピオラニ公園の直線、笑顔で声援に応えながら、快走できるのはいつの日になるのでしょう?



 こんなタイムでも、いつもなら、チームぴあのテントが温かく迎えてくれます。でも今年は、そのテントがありません。チームぴあのテントで過ごす時間は、ホノルル滞在の中で5本の指に入るくらい楽しみな時間だっただけに残念でした。でも色々と事情があっての事なので仕方ありません。という事で、今年から始まったJALのテントへ身を寄せ、ここで仲間のゴールを待つことになりました。

 あまり居心地が良いとは言えないながらも、JALのテントでは、かなりの時間を過ごしました。その間、色々な事が起きていました。ホノマラ常連メンバーがゴール後に体調を崩し、救護テントに運ばれたり、ゴール直前で過呼吸になって倒れそうになった仲間がいたり、ウルトラマラソンを何度も完走している強者が、30km付近で救急車に収容されたり…天候が良すぎたせいで、太陽は雲に隠れる事はなく、また風も穏やかだったため、気温が上昇し、熱中症が続発したようです。ある人曰く、救護テントは、まるで野戦病院のようだったとか… 

 

 

 PM1:00、仲間うちは皆ゴールしたので集合写真を撮り、JALのテントから撤収することになりました。身体が甘いものを欲していたので、コールドストーンに寄り道して、アイスクリームを食べました。この甘さが身に沁みます。至福のひととき…です。コンドミニアムに戻り、プールでアイシングをしよう!!という事になりましたが、ワイキキサンセットのプールは午後、日陰になるせいか、めちゃくちゃ冷たく、足を付けただけで断念。結局、部屋に戻ってシャワーを浴びることになりました。



 シャワー浴びて一息ついたところで、K枝はお昼寝タイム。私は退屈だったので、ゴール地点に行ってみる事にしました。時間はPM 4:00を過ぎていたと思います。ゴールの撤収作業が始まっていました。タイムにすると11時間超と言う事で、さすがにこの時間になると、賑やかだったゴール前の直線も人はまばらです。それでもぽツンぽツンと戻ってくるランナーに、観衆が拍手を送っていました。私もその中に加わり、一緒になって拍手と声援を送りました。照れ笑いを浮かべるランナー、涙を浮かべながら前へ進むランナー、わき目も振らずにゴールを目指すランナーなど様々で、いろんな思いが伝わり、思わず涙が溢れそうになりました。とても良い時間を過ごした気がします。

 

 

 一度、コンドミニアムに戻ると、このあとは、完走パーティー(会場:ヒルトン・ワイキキ・プリンス・クヒオ)です。レース前の緊張感から解き放たれた参加者達は、大いに食い、大いに飲みます。あとは野となれ山となれです。開演までの間に、食べまくりました。飲食がひと段落すると、Qちゃんがステージに登場しました。昨年までのように、よしもと芸人さんが居ないので大爆笑とはなりませんでしたが、Qちゃんがステージに居るだけで華やかな雰囲気になります。参加者も、レースが終わって、皆、笑顔。このあとQちゃんは各テーブルを回って、個別撮影や、握手などに応じてくれました。ここでも、テンション高めで、サービス精神が旺盛なQちゃん。好感度UPなんて、レベルじゃなく、惚れてしまいそうです(笑) 寛平ちゃんからの生電話や抽選会などもあり、会場は大いに賑わいました。

 

 

 楽しい時間はあっという間に過ぎていき、完走パーティーはお開きに…
チームぴあスタッフの方々に挨拶をして、会場をあとにしました。がっ、このままでは終わりません。毎年恒例、居酒屋踊り子へ移動して2次会の開始です。常連メンバー約20名とともに閉店まで飲み続けました。翌日はゴルフ!!なんで、早起きしなければなりませんが、そんな事はお構いなし、寝るのは日本で… と言った感じで、3日目は終わったのでした。