わがまま温泉日記 沢渡温泉 さわたり

秘湯を
守る会
まるほん旅館
住所 群馬県吾妻郡中之条町沢渡温泉 〒377-0541 Memo:
入浴料 \700
電話 0279-66-2011
営業期間 通年
泉質 県有泉@Ca・Na-硫酸塩・塩化物泉 54.9度 pH8.5
旅行日 02/04/08
コメント

02/07/14
階段のある浴場は、ただそれだけでもワクワクするもの。川原湯温泉「王湯」や大沢温泉「薬師の湯」もそう。ご参考までに。
温泉街

 草津からロマンチック街道をひた走り、中之条の町に入ると沢渡温泉。かつては小さな温泉街を旧道が貫いていたのだろうが、今では温泉街を避けるようにバイパスが伸びている。
 おかげで、浴衣がけの湯治客のすぐわきを、ダンプカーが軒をかすめて通り過ぎることもなく、静かな温泉情緒が楽しめる。鳴子や渋温泉でも、その典型的な姿がうかがえるのだが、バイパスなるもの、心臓の血管手術に限らず、大したスグレ物なのだ。
 公共工事といったって、巨額の利権が絡むというほどのものじゃない。さすが、小渕さんの地元だわな〜。これなら税金だって報われるでしょ。大きなダムを造るより、こうしたちょっとしたアイデアこそが大切なのだ。ワタシが温泉好きのせいだからかな?・・・。

階段のある檜造りの大浴場 共同浴場隣りというか、坂道上ってその上に、まるほん旅館は建っている。しかし、大浴場はまさしく共同浴場の裏手に位置する。さながら、1本の源泉を仲良く分けてるといった絵柄を思わせる。

 「誰も入ってないから、大浴場を使ったらいいよ」と、ご主人がすすめてくれる。さっそく歩を速めると掃除中。おばさんが、「もう少しで終わるから待っててね」と教えてくれる。
小さな女風呂 しかし、時間は有効活用するものなのだ。待てないワタシは女風呂。澄み渡ったきれいなお湯である。湯の花もやたら細かい上品なお湯。しかも、飲用可能な「アルカリ性含芒硝・石膏-食塩泉」。こちらはあくまでワタシの推理。
 「草津の直し湯」といわれる所以も理解できるね。強酸性の草津のお湯をアルカリ性の沢渡のお湯で中和させるのだ。中和すると食塩ができるが、もともと、このお湯、食塩泉。何ら違和感はないはずだ。
 ただ、ちょっと狭いのが玉にキズ。混浴大浴場の広さと高さがワタシを呼んでいる。

混浴大浴場 大浴場の構造は特筆に十分値するもの。階段上からながめると、檜の大風呂が二つ。異形の湯船が目を見張らせる。
 洗い場までもが檜張り。その幾何学模様は目を楽しませるのに不足はないし、当たりの優しい木に包まれての入浴が、何ともうれしい。おすすめなのだ。

 朝方、だれもいない時間だったので、ワタシは思う存分、大浴場を楽しめたのだが、あくまで混浴。困惑せぬよう願うばかりなり。

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