わがまま温泉日記 松川温泉 まつかわ松楓荘 峡雲荘 松川温泉へはJR東北新幹線盛岡駅より岩手県北バス100分

秘湯を
守る会
松楓荘
http://www.hachimantai.or.jp/shofuso/
住所 岩手県岩手郡松尾村寄木1-41 〒028-7302 Memo:一軒宿
一泊二食 \8,500
ビール大 \600
トイレ共同
冷蔵庫なし
バスタオルなし
電話 0195-78-2245
営業期間 通年
泉質 松川温泉@酸性単純硫黄泉(硫化水素型)
63.5℃ 20.1L/分 pH2.7 H2S21.5 CO2562.7 
旅行日 03/08/14
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正面玄関 チェックインは樹海ラインを下りてきたライダー達と一緒になった。
 バイク
で温泉めぐりを楽しむ若者たちには、いつも感心させられる。天気が良ければ風を切って颯爽と、コーナーをなめるように走っていくが、雨の一つも降ろうものなら、見ていて気の毒になるくらい辛酸なめる。
 もっとすごいのが、一人でエッチラオッチラ峠を越える自転車。思わず抱きしめたくなってしまうねぇ。
 しかも、温泉宿の玄関先で自転車見かけたこともない。きっと、野営なんだろうな。趣味なんだろうか、それとも、諭吉さんがお留守なんだろうか・・・。

傾いた部屋 踏込み半畳、6畳和室に4畳ばかりの広めの休み処がついた部屋から見ると、吊り橋は目の前。
 部屋の良し悪し語るとき、休み処の広さというのは、けっこう大切なチェックポイント。よいお部屋には4人分の椅子が置いてあるはず。たとえば、松之山温泉「凌雲閣」みたいにね。
 ここだって、4人分の椅子を置こうとすれば、置ける広さ。つまり、よいお部屋の条件の一つを満たしているのだ。このよいお部屋は古くて小汚い。その上、部屋全体が傾いている。
洞窟岩風呂
 吊り橋を渡って洞窟岩風呂へ向かうカップル。ここは混浴、たいてい、女性がそのまま飛び出してくる。
 5時からの女性専用時間帯を待ち、さっそく出掛けてはみるが、風邪でもひいたか寒いのである。今年は冷夏で、山中の涼しさが寒さに化けた。
 寒さこらえて、大好きな乳白色のお湯に浸かってみたまではいい。寒さの倍増する温さ。水道ホースを投げ出して、湯口の木箱の横で、じっと上がるタイミングを計っていたが、上半身を湯から出した瞬間、また湯に引っ込み、タイミングをうかがう。
巨岩風呂
 こりゃあ、たまらん、温まらん。吊り橋渡ってそそくさと、内湯「岩風呂」へと向かう。
 まず、目に飛び込むのが巨岩。その脇の湯口にもちろん、にじり寄る。勢いよく飛び出す熱いお湯に満足、満足。
 もっと威勢のいい音が後ろでするので、ふと見ると、水道バルブを全開とばかりに、一生懸命水で埋めてるオバさんがいる。オイオイ!
混浴露天風呂 深い湯船からは、元気よく白い湯花が舞い上がる。鉛温泉立ち湯なら、この岩風呂は中腰湯である。しかし、川上温泉にあるような浮き輪を要するほどでもない。

 あと一つ、松川の流れを楽しむ露天があるが、こちらは混浴。しかも、女性専用時間帯なし。
 やはり、露天はぬるかった。硫黄泉は湯上りサッパリ、夏向きなのだが、露天の温湯は冷夏にやられたワタシには酷。よほど長湯でもしない限りは温まらない。

冷しゃぶのつく夕食 広間での夕食。湯上りのビールをグイッといきたいところが、お腹冷え切り、体調よろしくはない。さすがに、おひつを空にすることはない。

 硫黄泉は、食塩泉とは違って、保温性に劣るのである。布団に入り、ちょっと冷えたと思ったら、すかさず内風呂へ直行。これを何度、繰り返したろう。
 おかげさまで、朝食は残さずペロリといただいた。



秘湯を
守る会
峡雲荘
住所 岩手県岩手郡松尾村寄木 〒028-7302
電話 0195-78-2256
営業期間 通年
泉質 酸性硫化水素泉
旅行日 96/08/14
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 籐七温泉がいっぱいで、八幡平から樹海ラインを下ってきたのだが、ここもまた満室。夕闇せまる中、途方に暮れていたら、おかみさんが近所のペンションを紹介してくれた。おまけに、お湯につかっていけという。喜んでお湯をいただくことにした。
地熱発電所 松川地熱発電所のすぐ隣に位置する宿。露天風呂から発電所の冷却塔が見える。真っ白なお湯は好みなのだが、熱いのが好きな私は、湯口から離れられなかった。訪れたのは夏の盛り、冬場はどれほどぬるかろう? あるいは、外気温との差が大きくて、熱く感じるのかも知れない。

 さて、ペンションでは、夕食後、夕涼みがてらテラスでビールでも飲んでいると、世田谷から来たという「おしゃべりおやじ」と一緒になった。話にキリというものがない。ずいぶん遅くまで飲み、それでも朝食を楽しみに、この旅5泊目の床に就いた。
 洋風の調度にかこまれたテーブルと椅子。まずは一杯のオレンジジュース。つづいて、牛乳にパンとベーコンエッグ。期待に胸ふくらませながら食事がでてくるのを待った。運ばれてきたのは、白いごはんに味噌汁であった。おいしい東北の米もさすがに、お代わりまではすすまなかった。

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