釣行日:
 2003年9月15日 中潮

釣果:
 マルソウダ×2


(1)釣れだしたとき、海面に小魚の群れを表すザワザワゾーンが出現しました。これを「ナブラ」というそうで、ソウダガツオのような回遊魚はそれを追っかけて波打ち際までやってくるんですね。
 →で打ち上げられてたイワシは、追われているうちに波にのってしまったのでした。絶好機到来なわけですから、「拾って天ぷらにしよう」などと考えてる暇ではありません!(笑)


(2)ソウダガツオには、ヒラソウダとマルソウダがいて、これが非常に見分けがつきにくい..。今回釣ったのはどっちか、いろいろ検索して調べましたが、結論はどうやらマルソウダのようですね。


   

 刺身にしてしょうが醤油で食べましたが、カツオより軽い感じでまずまずの味でした。ただ、血合いの部分はちょっと血生臭いので、できるだけ取った方がいいでしょう。

 また、青物は痛みやすいものですが、ソウダ(特にマルソウダ)は、特に痛みが早いそうです。どうりでスーパーではあまり見ないわけです。新鮮なうちに食べれるのは、釣り人の特権ですね。

 ある晩遅くに仕事から帰ると、神奈川で隠居している父親から電話が。なにやら釣竿一式を新調したらしいのですが、「大磯海岸ではジェット天秤に餌木のような毛バリのようなものを付けて釣ってるらしい。」とのこと。ジェット天秤といえば、カレイやキスの投げ釣りのイメージしかない私には、何の釣りだかさっぱりわかりません。だいたい、説明している父自体が初めてなのでなおさらです。「おまえの分もあるから遊びにこい。」というので、とにかくやってみることになりました。

 さて、この釣りがなんだったか先に言いますと、「サーフトローリング」というもの。上の「餌木のような毛バリのようなもの」は“弓角(ゆみづの)”という和式ルアーだったんですね。これをジェット天秤に付けて投げてやり、ぐんぐん巻いてくると、弓角が小魚のように踊って魚が釣れるというわけです。
弓角 これが弓角。
元々は動物のツノを削
って作ったのでこの名
がついたらしい。
 大磯海岸に出かけたのは日の出前。この釣り方の効果を疑っていた私は、とりあえず普通のキス仕掛けにイソメを付けて投げ始めました。ところが、次々と集まってくる釣り人はみんなサーフトローリングではありませんか!..けっこうな人出で、波打ち際にずらりと並び、投げては巻き、投げては巻きを淡々と繰り返す光景は壮観です。
大磯の日の出 大磯海岸
日の出の頃の様子。
点々と並ぶ釣り人みんなサーフトロ〜リングです。
  私も負けじと投げて巻いてをやってみますが、特にアタリもなく、周りもまだ釣れていない様子。・・・ふと見ると足元にキラキラと、シラス〜煮干くらいのイワシがいっぱい打ち上げられているのに気づきました。その時は理由がわからず、「あら〜、これを拾って天ぷらにした方が早いんじゃないの?」とのんきなことを言ってましたが・・・、その頃から周りで銀色の魚体が釣れ始め、うちのご隠居にもヒット! 釣れたのはソウダガツオではありませんか。砂浜で投げて回遊魚が釣れるとは知らなかったですねえ〜。すぐに私にも1匹目が釣れました!
マルソウダ 釣れたのはマルソウダ。
30cmくらい。
 巻いてきたところへグッ!と食いつくと、右へ左へ泳ぎ回るので、これはなかなか手ごたえがあっておもしろいですね〜。その割には手軽なのもいい。結局私が2匹、ご隠居が3匹でしたが、日が昇って他でも上がらなくなるまで飽きずに楽しめました。次はワカシ(ブリの仔)やショゴ(カンパチの仔)を釣ってみたいところです。

 ただ、もっと投げを練習しなくては、、。天プラ、ライナー連発の上、20号のジェット天秤の割には情けない飛距離とトホホなありさま。釣れてたベテラン爺さんは軽々と先のポイントへ投げてましたから。次の日、腕が痛くて背中に回らないようではまだまだのようです..(^^;

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