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「せなかをとんとん」を読んで

西野 翔

 残念ながら作品を残していませんでした。記録集には優秀賞までしか収録されていませんでした。



西野 徳之

 父親として子供にどのような教育をしていくべきか、どのように接するべきか、これは親なら誰でも悩む命題です。この本は私にその解答を明快に示してくれたように思いました。とかく子供に「しなさい」「しちゃだめ」としか言わない私にとって、その接し方を反省するとともに、示唆に富むものでした。それは親は子供とスキンシップを大切にして、子供と価値観を共有すべきこと、そして親は自分に自信をもって生き、それを子供に示すことだと。

 また愛情とか同情は大切なことばではあるけれど、小学校低学年の子供に説明するには多少難しいでしょう。だからこそ親は人として生きていくために大切なことを、態度と行動で子供に示してゆくことが大切なのだと思いました。また子供は親の背中を見て育つといいますが、子供を教育するのには必ずしも言葉は必要ないのかもしれません。しんぺいくんのお父さんのようにことばはなくとも、ひとは心をかよわせることができること、愛情を持って子供に接することこそ大切なのではないでしょうか。この本を読んで、私自身もしんぺいくんのおとうさんに教えられ、そして勇気づけられたように思いました。

 普段何気なく生活し、子供を「しつけ」のつもりでしかっている自分にとって、この本は子供の接し方を考えるきっかけを作ってくれたように感じました。二年生の自分の子供がいつになったら、しんぺいくんのように親の気持ちをわかってくれるかわかりませんが、これからは結果を急がず、包容力を持って子供と接するようにしましょう。

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