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「おしいれのぼうけん」をよんで

西野 翔

 本をよむときさいしょに、おしいれのなかってこわいはずなのにどうしてぼうけんができるのかなとおもいました。だけど本をよんでみるとぜんぜんこわくありませんでした。とってもおもしろかったです。

 さとしくんとあきらくんがちからをあわせてねずみばあさんとねずみたちをやっつけたぼうけんがとてもおもしろかったです。本をよんでいると、まるでテレビをみているようなきがしました。もりやトンネルやまちのなかをふたりで手をつないではしったところや、ねずみばあさんにつかまってねずみにされそうになったところはスリルがあっておもしろかったです。ねずみたちにおそわれたときにミニカーとデゴイチがたすけにきてくれたのでよかったとおもいました。

 さとしくんとあきらくんはさいしょはミニカーのとりあいをしてけんかしていました。そのけんかのせいでおしいれのなかにいれられました。さとしくんはミニカーをかえしてあげられました。そしてあきらくんはデゴイチをかしてあげられました。おしいれの中はくらくてこわかったのに、ふたりはすぐになかよくなれました。えらいなあとおもいました。くらくてこわいから、ふたりでちからをあわせようとおもったのかもしれません。そして、ねずみばあさんにつかまったとき、さとしくんとあきらくんはわるいことをしていないから、さいごまでねずみばあさんに「ごめんなさい」といわなかったのはゆうきがあるなとおもいました。ふたりがなかよくなって力をあわせてぼうけんをしたから、ねずみばあさんとねずみにかてたのだとおもいます。

 このほんをよんで、ぼくはもうおしいれはこわくなくなりました。そしてぼくもこんなぼうけんをしてみたいとおもいました。ひとりでいくのはちょっとこわいので、おとうとといってみたいとおもいました。おとうととはいつもけんかをしているけど、ぼうけんではなかよくしてねずみばあさんやねずみにまけないようにしたいとおもいます。



西野 徳之

 最近子供は本を自分で読むことがすきになってきました。週に何冊も図書館から本を借りてきています。字を読むことを覚え、自分の力で違う世界に触れたいと欲するようになってきたのでしょう。少し前までは(今でもたまにですが)私や妻が寝る前に本を読んで聞かせるだけだったのと比較すると、大きな進歩だと思います。

 この本は妻が今まで買い揃えてきた子供用の本の中から、子供がタイトルと挿し絵で選んだようです。読み終えてとてもおもしろかったと満足していました。しかし、子供の興味はまだ作者の意図には触れることはできず、ストーリー展開に終始しているようです。二人の主人公と敵の追跡がテレビや映画のようなスリリングなシーンとして感じられたようです。

 読後にどうして二人は押し入れに入れられたのか?けんかをしていたのにどうしてなかよくなれたのか?もし自分だったらねずみばあさんに謝っていたか?弟と冒険をしたら二人で協力しあえるか?自分は果たして良い子か?押し入れに入れられる心配はないか?などを話し合いました。そこまでの洞察はまだできないのは当然ですが、読書の楽しさの一部は共有しあえたように思います。

 この本の感想として、「押し入れにいれる」ということは、けんかをしてわるいことをしたためのおしおきなのに、これが子供達にとっては武勇伝にはなっても教訓と反省になっていないのが多少心許ないような気はします。しかし、この様な機会に読書を通して子供と共感できるものがあったのは自分にとっても有益であったと思います。

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