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アニメについて・2006年


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2006年1月期

 当ページのファイル・サイズが、とうとう600KBを超えてしまいました。 ブラウザで表示するのにも結構時間が掛かってしまうようになり、いい加減ヤバいような気がしてきましたので、年毎およびその他でファイルを分けました。 検索性が悪くなりますが、まあ自分でやる分にはソースファイルをgrepすればいい話なので…すみません。 しかし分けてみますと、年を経る毎にファイル・サイズがどんどんデカくなっていっているのがよく判ります。 その上、構成変更のチェックの為に過去の記述を見直してみますと、書き方に全然統一性がありませんし。 改めて、自分の計画性の無さ・行き当たりばったりさというものを思い知らされたり…うーん、うじゃうじゃ。
 例によって、12月のラスト一週間以降に終了した作品、および開始された新番組の感想です。 前期からの継続作品については、1月に入って最初に観た回を基準にして書いています。 とりあえず1月第1週目までの分を纏めて挙げ、以後、1月第2週以降の分を随時追加していく予定です。

帯番組

 対象作品無し。

日曜日

交響詩篇エウレカセブン
 第37話まで放映。SFロボットアクションかと思っていたら、なんかトンデモ系の話になってきたような気がする。 知的生命体の総量がある限界を超えると世界が崩壊する、とかいきなり説明されても、ちょっとついていけない。 こういう、物語の謎やら設定やらを説明する時のやり方が、なんかこう、「見せ方が下手だな〜」という感じがしてしょうがない。 エウレカがコーラリアンだ、というのを話す時とか、この知的生命体の総量云々とかいう話の時とか。 そういう設定とか自体は面白いと思うのだが、概念とか用語とかが馴染みが無い(と言うか、作品独自の)ものをいきなり纏めて出されてもなあ、という気がする。 もう少し何とか上手くできないもんかな、と感じてしまうのが残念。
 (2006/01/29追記)第40話からOP・EDが変わった。第3クールのものに比べると、大分内容に合ったものになったように思う。
ふたりはプリキュア Max Heart
 第44話まで放映。いよいよジャアクキング復活か?みたいな話になってきたようだが、第1期との違いをどう見せてくれるのか、楽しみなような、心配なような。 既に新シリーズも決定しているようだが、大丈夫なんだろうか。 「おジャ魔女どれみ」や「ミルモでポン!」等、子供向けの長期シリーズは、このところマンネリ化を新キャラで誤魔化している感じがする作品が続いているようで不安だ (そーゆー作品しか観ていないだけかもしれないが…)。
 2006/01/29放映終了。後番組は「ふたりはプリキュア Splash★Star」。
 結局、さなえおばあちゃんは謎の人のままで終わってしまった…。 基本的に、前シリーズの時とあまり変わらないような結末であったが、やはり曲がりなりにも現在のキャラクター達での物語が完結するのだから、 もう少しキリの良い終わり方にならなかったものか、と思う。「別れ」をきっちり描かない、というのは、もしかしたら、新シリーズにも繋がるのだろうか。謎である。 また、なぎさの恋の話が、結局本筋と全然絡まなかったのも勿体無いように感じる。 これも含めた人間関係が、ラスト・バトルで二人の背後に沢山の人達がついている、という所にもっと上手く繋げていれば、と思うのだが…。
ふたりはプリキュア Splash★Star
 2006/02/05朝日放送にて放映開始。
 という訳で、登場人物を総取っ替えしての新シリーズの開始である。 ただ、主役の二人をはじめとして、以前のシリーズと微妙に似ているキャラが居るので、小さなお友達は混乱するかも。 新プリキュアの名前は、「ブルーム」と「イーグレット」である。 「ブルーム(bloom)」は、「花」や「開花」、「花が咲く」という意味があるが、他にも「(生物などの)異常発生」という意味もあるようだ。 まあこれは「日向 咲」という名前にかけているのだと思うが、「イーグレット(eaglet)」は、「ワシの子」という意味だそうで、今一つ意味不明である。 名前が「美翔 舞」なので、鷲のように美しく飛んで舞う、という事なのかもしれないが…他にも意味があるのかも。 敵方の名前も、ボス(?)が「アクダイカーン」で、怪人が「カレハーン」で、怪物が「ウザイナー」と、相変わらずふざけた名前である。
 それはともかく、登場人物だけでなく、監督以下のスタッフも総取っ替え(音楽とかに一部残留者が居るようだが)という事で、作風にも何かしらの違いが出てきそうである。 バトルシーンも、今までのよりも肉弾戦が少ない感じだし(とはいえ、第2話以降どうなるかは判らないが)、とりあえずしばらく様子見といったところか。 少し「いきなり度」が高いような気がする点は気になる。
 (2006/02/07追記)その後、「エキサイト翻訳」で調べてみたら、「イーグレット」には“egret”もある、 というのが判った。「白鷺」や「白鷺の羽毛」という意味なので、コスチュームの色が白である事からみて、多分こちらが正しいのだろう。
おねがいマイメロディ
 第40話まで放映。新年最初の放映が、いつもと異なる曜日・時刻で、しかも他の作品と合わせて一つの枠で行なわれた為、下手をしたら見逃してしまいそうだった。
 それにしても、相変わらずノリが凄い。もはや「何でもアリ」と化してきたような気がする。 宇宙にまで飛び出すわ、サンタクロースが普通に居るわ(「ミンキーモモ」のように、サンタクロースが本当に居る話というのは割とあるが、 この作品のように普通の人達(子供だけでなく、歌や奏のような中高生や大人達も)までその存在を知っている、という話はあまり見ないような…)、 マリーランドの連中も全然人目を気にしなくなってきてるわ、それどころかバクは普通に屋台でおでんを食ったり幼稚園で遊んだり新聞配達のバイトしたりしてるわ、 新年最初の放映では何故か大喜利をやるわと、もう何がなんだか。
 一方で、今まで集めてきた黒音符とピンク音符の数が明らかにされて、物語の方もいよいよ大詰め…なのだろうか。あまりそんな感じもしないけど。
雪の女王
 第31話まで放映。ラギが、ゲルダを助ける為に呆気なく退場してしまった…が、 公式サイトの放送予定でネタばれされてしまっているので、あまり重みが無いような。 それはともかく、物語の方は、ゲルダが旅の途中で出会う様々な人々に助けられたり、逆に助けたりしながら進んでいる。 色々なキャラクターが出てくるので、もはやどれがもともとの「雪の女王」の物語にいて、どれが他作品からのキャラクターなのかよく判らない状態に。 それでも、一つの作品として統一性が取れているのはさすがである。
 ただ、やはり俳優が声をあてていると、わざわざテロップで名前を出したり、という「優遇措置」は相変わらずである。 正直、この作品のターゲットである子供達には意味が無いと思うのだが、あれは、いったい誰に対してアピールしているのだろうか。
 2006/02/12放映終了。
 魔王が再び封印され、カイが元に戻り、ラギも復活し、そして数年後にゲルダとカイは結ばれと、ある意味これ以上無いくらいの大団円だった。 帰り道ではシカや山賊の娘、結婚式では発明家と、準レギュラー的なゲストキャラも再登場するというのも、なかなか古風ながら王道な展開だと思う。 ただ、魔王が封印される所とか、ラスト・バトルとしては少し地味だったかも。
Fate/stay night
 2006/01/08深夜(正確には2006/01/09未明)KBS京都にて放映開始。原作は、TYPE-MOON制作の同人(?)ソフト。
 “fate”は、運命、宿命、死、破滅、等を意味する言葉である。 定冠詞が付いて“the Fate”と言うと、ギリシャ神話の運命の三女神を指すようだが、どの意味で使っているのかは謎。 “stay night”は、「夜を待つ」か、はたまた、「夜を耐える」か。まあ、その辺は話が進めば判ってくるだろう。
 実際、第1話を観ただけでは、どういう世界観なのか、とかが今一つよく判らなかった。 聖杯戦争やら、魔術やらが登場するところを見ると、西洋的魔術ものなんだろうか。 それにしては、舞台が日本というのも不思議だが(聖杯って、磔刑にされたキリストの血を受けた、というあの聖杯の事なんだろうし)。 主人公(?)の「物の構造が判る能力」というのは、同じTYPE-MOON作の「月姫」に出てきた「直死の魔眼」と似ているような気もする。 あれも、言わば「モノの死の構造が判る能力」だし。 監督の山口祐司氏は、「ヤミと帽子と本の旅人」とか「あぃまぃみぃ!ストロベリー・エッグ」とかの監督をした人で、どちらの作品も、 かなりの色モノ的な材料を上手く料理した作品、というイメージがあるので、作品作りには期待ができそう。 音楽が川井憲次氏というのも楽しみである。

月曜日

ブラック・ジャック
 第54話まで放映。 作風がややシビアになったのは依然として続いていて、本編の雰囲気は初期の頃より大分良いと思う。 ただそれだけに、あのNG場面は余計にそぐわなくなっている。いい加減にやめてほしいものである。 また、何話か前からOP・EDが新しくなったが、これもなんか変。 特にOPアニメーションは、何時からこれはアクションものになったんだ?と思うような、「ブラック・ジャック」ではなくて「スーパードクターK」か?と思うような、 よく判らないものになってしまった。これだからAvexは…(違)
D.C.S.S. 〜ダ・カーポ セカンドシーズン〜
 2005/12/26深夜(正確には2005/12/27未明)放映終了。後番組は「タクティカルロア」。
 色々と回り道があったものの、結局、音夢と純一とが結ばれて終わり、というのは、まあこれ以外無いだろう、という予想通りの展開(結婚式までやるとは予想外だったが)。 ただ、それならそれで過程が面白ければ良かったのだが、それもイマイチ。 ことりは結局話を蒸し返されただけで終わったし、アイシアは結局物分かりの悪い子で終わったし、 さくらが小さい姿のままで帰って来た事もアイシアに問い詰められたのがそのままだったし(そう言えば昭島の妹というのは結局何だったんだ)、 「D.C.P.S.」からの新キャラクター達もイマイチ存在感が薄かったし、各キャラクターの心情描写も前作に及ばなかったように見える。 結局この作品で何を描きたかったんだろう、という疑問だけが残った。 形としては、アイシアが主役に見えるし、アイシアの成長物語なのだろうが、アイシアの望む「皆が幸せな世界」というのがあり得ない、という事も、 魔法を使ってもどうにもならない、という事も観ている方からすれば判っている訳だから、同じく判っている筈の純一やさくら、 ことり達にしっかりサポートさせてやってほしいところだったがそれも無く、無い理由もきちんと描かれないままだったので、観てる方はストレスが溜まる。 純一が、音夢に対してひたすら魔法の存在を隠し続けているのも不自然だし(前作で音夢は魔法の桜の樹の事は知っていた訳だから、今更隠す事に意味は無い筈)、 一度は振ったことりに身の回りの世話をしてもらっている、というのもなんだか。 そもそも、音夢がいなくなったから一人でしっかり生活しよう、という一方で、彼女達にサポートしてもらっていた、という純一の態度もおかしい気がする。 始めから、一種のファン・サービスとしてキャラクター描写を全面に出した作りにしていれば、こういった点も気にならなかったのかもしれないが、 変にシリアスな物語にしてしまった為に、こういう「甘い」点が気になってしまってしょうがなかった。 こういった「不自然さ」に加えて、やはり、キャラクター達の描き方が、前シリーズに比べると弱いというか、皆魅力が無かったように思える。 原作の謳い文句にあったように、「だだ甘」に徹してくれれば良かったのに、という気がして残念でならない。
タクティカルロア
 2006/01/09深夜(正確には2006/01/10未明)サンテレビにて放映開始。
 “tactical”とは「戦術の;策略的な」、“roar”とは「叫び声;とどろき;怒号;爆笑」といったような意味だが、なんか繋がらない気がする。 「戦術のとどろき」とか「策略的な爆笑」って何なんだ(<繋ぎ方が悪いって)。 公式サイトを見ても、今一つよく判らないし。
 「『海賊』の脅威に、民間所属の護衛艦に乗り立ち向かう少女たちの物語」という事で、アバンタイトルで真面目な戦闘をしていたかと思えば、 本編では、ぱんつに裸にドタバタ騒ぎといきなりコメディになってるし。 真面目な海洋戦闘アクションものとして観るには、首をかしげたくなるような点(ミサイルの変な機動(ぐりぐり飛び回るのは未来技術だからまだ良いとしても、 垂直発射式のが射出されてから噴射を開始するまでの時差が大き過ぎる)とか、戦闘中に上甲板に人が居るとか(レーダー波でチンされるぞ)、 艦内システムの更新を作戦行動中にしているとか)があるので、あまり突っ込まずにコメディとして観た方がいいのかもしれない。
舞−乙HiME
 第13話まで放映。前作のキャラクターがどんどん出てきて、ますます「あの連中」が演劇か映画でもやってるんじゃないか、という感じになってきたような。 主役のアリカの声に未だに慣れる事ができないが、話自体は前作同様にテンポもよくて面白い。 ただ、またもや前作のようにどシリアスになりそうな気配がしてきたのが少し心配である。 また、さんざんシリアスに話を進めて、最終回で落っことす、みたいなバランスが悪い展開にならなければいいのだが。
 (2006/01/31追記)第16話からOPが変わった。 未だに本編に姿を見せない(キノコとか影絵とかを除いて)舞衣が登場していたりとか、アリカ達が新しいコスチュームになってたりとか、 今後の展開を想像させるものになっている(想像させ過ぎな気もするが)。 特に、最後にアリカとニナが打ち合っている場面があるのは気になるところ。 本編はシリアスさの度合いを深めつつあるが、前作のように仲間同士が打ち合うような鬱々とした展開にはまだなっていないだけに、これは気になる。 またああいう展開にならなければいいのだが。
Canvas2 〜虹色のスケッチ〜
 第13話まで放映。エリスと浩樹との関係が一段落ついたと思ったら、ライバル(?)の登場で霧を巡る三角関係(エリスを加えると四角関係か)になりそうな気配が。 浩樹が霧の告白を断った理由とか、絵を描くのをやめてしまった原因とかも明らかになってきた。 相変わらず、キャラクターを丁寧に描いている脚本や演出も良い感じだし、これからの後半戦も楽しみである。 と言うか、眼鏡っ子部長の「当番」がなかなか来ないのは何故だ。
 あと、この第13話から、次回予告の担当がエリスから霧に交代された。単に折り返し点に来たからなのか、これからは霧が中心になるからなのか、理由は謎である (全26話予定らしいので、代えるなら次の14話からが妥当な気もするが…最終回には予告が無いからだろうか?)。 ただ、どうせ代えるなら、提供の背景画も霧バージョンにしてほしい気がする。
エンジェル・ハート
 第13話まで放映。グラス・ハートこと香瑩の問題が一通り片づいて、いよいよシティ・ハンター復活か、という新しい展開に入りそうな感じになってきた。 ただそうなると、香を殺してしまってまでこの作品を始めた理由、というものがきちんと描かれるのかどうかが少し心配である。 「シティ・ハンター」と同工異曲の作品になってしまっては、あまりにも香が不憫だし。
Paradise kiss
 2006/01/09深夜(正確には2006/01/10未明)放映終了。後番組は「怪 〜ayakashi〜」。
 話そのものは、まあ普通の女の子がモデルとして成功するまで(の取っかかり)を描く、一種のシンデレラ・ストーリーみたいな感じで、よくも悪くもないかな、という感じ。 恋愛模様も、アニメ作品ではあまり見ないような、実写ドラマでありそうな感じだったし(リアリティがあるか、というのは別にして)、ある意味新鮮だったかも。 ただ、シリーズ全体としての尺が短かったせいか、最終回が多少詰め込み過ぎと言うか、ダイジェスト感があったように見えたのが残念。
怪 〜ayakashi〜
 2006/01/16深夜(正確には2006/01/17未明)関西テレビにて放映開始。「ノイタミナ」枠の第3弾となる作品である。 と言っても、毎日放送の「アニメシャワー」や、読売テレビの「MONDAY PARK」、それに「アニメ魂」枠等のように、枠のアイキャッチなどが無い為、 放映を見ているだけではそれと判らないのが謎。「ノイタミナ」の名前を売る気が無いのか、単にフジテレビだけが言ってて、系列局は関係無いのか、よく判らない。
 それはともかく、今回は怪談である。「四谷怪談」、「天守物語」、「化け猫」の三作品を、それぞれ数話完結のオムニバス形式でやるそうだ。 ラップ調のOPは微妙な感じだが、本編は至極真っ当な怪談になっているのは素晴らしい。 キャラクター原案が天野善孝氏というのも、最近のTVシリーズでは見ないだけに面白い。 さすがに、OVA作品の「天使のたまご」のように氏の画がそのまま動く、みたいな感動は無いものの、クリーンアップされていても特徴的な造形は残っていて、 それがまたこの怪談話によく似合っている。この調子で最後までいってほしいものである。
ラムネ
 2005/12/26深夜(正確には2005/12/27未明)放映終了。後番組は「プレイボール2nd」。
 ストーリーを七海一本に絞って構成し、健次に変な色気を持たせなかったのは良かったと思う。多少なりとも気を持たせる場面があったのは、多恵先輩の話ぐらいか。 それにしても、健次にその気が無い事は明確になっていたし、フラフラしていなかったので悪い感じはしなかった。 その上で、七海以外のヒロインキャラにもそれぞれ「見せ場」を用意していたのは、ギャルゲー原作ものとしては、「ToHeart」第一期と同じぐらい良い構成だったと思う (そう言えば、最後までキスしない、というのも「ToHeart」第一期と同じだったりする。あれだけ七海が誘っていれば、いい加減しても良さそうなものだが)。 ただ、それだけに、作画がイマイチだったのだけが返す返すも残念。でも、第1話から観直すと、やはり結構面白い。 ラストへの伏線も張りまくられている(例えば、片方が風邪で学校を休むと、もう片方も必ず休んでしまっていた、とか)のにも驚かされる。保存しておいて正解だった。
 ラスト・シーン。二人きりの浜辺で、ラムネを手に寄り添う健次と七海。 エンディング曲も消えて、波の音だけが聞こえるなか、カメラがゆっくりと上にパンしていって、綺麗な真夏の青空と白い入道雲が映し出される。 ギャルゲーものだけでなく、それ以外の作品を合わせた中でも屈指の、静かで、穏やかな、実に美しい終わり方だったと思う。
 ちなみに、ねこねこソフトの公式サイトでダウンロードできる「オープニングデモ」は、 最終話エンディング曲(ゲーム版オープニング曲らしい)の「なんてね76's」(このタイトルも凄いな…)に合わせて、SDキャラの七海達がマラカス等の楽器を演奏する、 非常に可愛らしいものになっている。 これだけなら18禁要素は無いので、その方面を見たくない方でも安心して観れる。一見の価値あり。
 そう言えば、アニメ版公式サイトの「キャラクター設定」にある、 七海達のメイド服というのは出てこなかったような…何だったんだ。
 (2006/01/12追記) 健次のバイクだが、トライアンフの旧車となると、やはりボンネビルの方かもしれない。 上記リンク先のは現行車なので、フロントブレーキがディスクだったりするが、もっと年式の古いものだとドラムブレーキになっているし。 しかし、よく考えたら、車種が何であろうとトライアンフなのだから全て大型の筈。 高2の、つまり確実に18歳未満の健次は乗れない筈(大型二輪免許は18歳以上でないと取得できない)なのだが。 その上、二人乗りまでしているのだから、免許取得から1年以上経過している訳(免許取得から1年未満は初心者運転期間となり二人乗りは一切してはいけない)で、 とすると、どう考えても健次は19歳以上…もともと高校浪人か留年でもしていたのだろうか?  まあ18禁ゲームの登場人物は、どんなに幼く見えようとも18歳以上になっているものであるが…。 あるいは、免許制度が変更される前の、16歳でも大型二輪免許(当時は自動二輪免許一本だったので限定解除と言っていたが)を取得できた頃の話なのか… でも、その頃にはまだ美空のバイクは存在していないし…謎である。
プレイボール2nd
 2006/01/09深夜(正確には2006/01/10未明)関西テレビにて放映開始。
 言わずと知れた「プレイボール」の第2期である。第1期(2005/07〜2005/09放映)と全く同じスタッフでやっている(OP・EDは違う人達が歌っているようだが)し、 物語も第1期のまんま続きのようなので、単に制作スケジュールの都合で間を空けただけだったのかもしれない。最近、こういう作品が増えてきたような気がする。
 相変わらず、魔球も必殺技も無い、所謂「等身大」の野球ドラマであるが、いきなり谷口が故障した(?)りと、波瀾含みの幕開けとなった。 今回もタダでは済みそうに無い。
闘牌伝説アカギ 闇に舞い降りた天才
 第12話まで放映。何と言うか、ものすごい力業の演出を見せられているような気がする。 麻雀のルールや役がよく判ってなくても、古谷徹氏のナレーションと緊迫した場面の連続とでぐいぐいと引きずられていくような、そんな感じがする。 「こんなんありえねー!」と思うような展開になっても、半チャンの途中で代打ちが次々に代わっていっても、「アカギだからいいか」と思ってしまうというか。 とにかく、観ていて飽きない。
 それにしても、読売テレビの昨年最後の放映日は、いきなり二話連続放映になっていて驚いた。 番組表では「犬夜叉」の再放送と合わせて一つの枠にされている為、気がつかなかった。リアルタイムで観てなかったらヤバかった。 いくらアカギが「倍プッシュ」が好きと言っても、放映そのものまで倍プッシュする事はないだろう。 やはり、ここは毎日放送の「アニメシャワー」枠のように、ちゃんと作品毎に番組表の枠を分けておいてほしいものである。
 (2006/01/17追記)第14話からEDが変わった。 曲は、マキシマム ザ ホルモンが歌う前曲の方が好みだったが、新しいEDアニメーションは切り絵調の渋いもので、こちらは新しい方が好みかも。 ちなみに、この2006/01/16深夜(正確には2006/01/17未明)の放映が、また第13話・第14話の二話連続放映で、注意していなければヤバかった。 しかも、CMが多いせいか、二本が微妙に1時間に納まらないような放映時間となっていてタチが悪い。 あと、公式サイトでも配信されている、「日テレ雀(じゃん)ニック」なるものも放映されるようになった。 何だかよく判らないが、一応真面目な企画らしい。
落語天女おゆい
 2006/01/09深夜(正確には2006/01/10未明)サンテレビにて放映開始。原作は、いけだたかし/桂歌若プロジェクトが「月刊少年サンデーGX」に連載中のコミック… という事なのだが、公式サイトには単に「原作 桂歌若」としか書かれていないので、メディアミックスなのかもしれない。
 公式サイトに書かれている「社団法人 落語芸術協会75周年記念企画」というところからしてアヤしさ大爆発だが、更に、現代で落語家を目指す少女と、 江戸時代で繰り広げられる妖怪バトルという組合せが意味不明である。落語で戦うのだろうか。
 まあそれはともかく、桂歌丸が本人の役で出演している、というのが可笑しい。しかも結構ハマってるし。「あ〜る」の柳昇校長か。

火曜日

カペタ
 第14話まで放映。これも、新年最初の放映がいつもと異なる曜日・時刻で、しかも他の作品と合わせて一つの枠で行なわれた為、下手をしたら見逃してしまいそうだった。
 とにかく、レースの描写が面白い。数話かけて延々と勝平太の初レースを描いているのだが、それが観ていて全然飽きないどころか、ぐいぐいと引き込まれる。 映像にカタルシスがある。3DCGの使い方も結構こなれてきているように見える。実際のカートが、あれほど急激に方向転換できるものなのかどうかは知らないが。 とにかく、一言で言うと「見せ方が上手い」という事になるのかもしれない。
 ただ、この回の最後でいきなり時間が四年飛んで、小学生編から中学生編になったが、茂波ちゃんが可愛く無くなったような気がして残念(<おい)。 小学生編でのレースが一戦で終わり、というのも少しもの足りない気がする。その辺は、今後に期待というところか。
 (2006/01/10追記)第15話からEDが変わった。なんか、曲・アニメーションともにナンパな感じに…大丈夫か。
アニマル横町
 第28話まで放映。もっとも、30分枠で二話分という数え方なので、2クール目に突入したところである。 ボケとツッコミの軽妙なやり取りが楽しいのは相変わらず。あと、あみちゃんは5歳から年をとらないようだ。
焼きたて!!ジャぱん
 第60話まで放映。特番で抜けたり、かと思えば二話連続放映されたりと、ゴールデンタイムに放映されているわりには不規則な放映が多くて難儀な作品である。 物語は、モナコカップ編が終わって「焼きたて!!9」編に突入した…が、やってる事は同じである。 当初は実力者の一員だった河内が、だんだん活躍の場が少なくなって、傍観者と化して他の連中のやってる事を解説する、というのは、 「魁!男塾」などの「週刊少年ジャンプ」作品にありがちなパターンのような気がする。さて、いつまで続くのだろうか。 色々な作品のパロディネタ満載なところは面白いが。
 そう言えば、近所の「デイリーヤマザキ」では、「ジャぱん」ブランド(?)のパンや中華まんを売っている。 そのうちの「チンジャオロースまん」を食べてみたが、正直今一つだった。いいのか、これ。
 (2006/02/01追記)第63話からEDが変わった。なんか、また今一つ本編に合っていないような気もする…。
 そう言えば、この回に登場した「ごはんですよトースト」が近所の「デイリーヤマザキ」にあったが、果たして美味いのだろうか。 安いけど、イマイチ手を出すのが躊躇われる組合せである。
 ただ、この回の桃屋の三木のり平登場は凄いと言うか何と言うか。 登場させただけでも凄いが、本放送時のタイトルやアイキャッチはもとより、新聞の番組欄、公式サイトのタイトルやDVD・CD情報等、 「焼きたて!!ジャぱん」のタイトルが入っていると思われるありとあらゆる所に「ですよ!」をくっつける、というメタなネタに走っている。 そこまでやるか。 ちなみに、東芝RDシリーズの番組ナビ(DEPG)では、「焼きたて!!ジャぱん『ですよ!海苔パン対決対戦者はあの有名人!!』」となっており、 かぎ括弧が入ってしまうのがかなり惜しい。他のEPGではどうなっていたのだろうか。
 2006/03/14放映終了。
 正直言うと、何か打ち切られたみたいな終わり方だったなあ、という感じがした。 最終戦にしてはえらい駆け足な展開だったし、全69話という中途半端な話数も、三月を二週間も残しての終了というのも、それを感じさせる。
 ただまあ、原作がまだ連載中という事もあるので、この「本当の戦いはこれからだ」的な終わり方は無難なところなのかもしれない。 「焼きたて!!9」編自体は完結しているし、主要キャラ総出演(かなり無理矢理っぽかったが)というのもいかにも最終回っぽいし、 「ジャぱん」にも一区切り付いたしで、終わるには区切りも良かったと思う。 始めの頃の一部シリアスな話は完全に忘れ去られていた気もするが、色々なネタを放り込んだパロディネタ満載な、楽しめた作品だったと思う。
 あと、「ごはんですよトースト」を食べてみたが、やっぱりイマイチだった。不味くはなかったが、「ごはんですよ!」はやはりご飯にかけて食べるのが一番だと思う。
ガラスの仮面
 第39話まで放映。第3クールが終了し、残すところあと1クール(予定)となった。果たして、どこまで物語を進めるのかが気になる。 この第3クールは、マヤの母親が亡くなり、どん底に落ち込んだマヤの復活劇となった。 トリを飾った「二人の王女」では、贅沢にも前後編にして二話を費やし、マヤと亜弓との直接対決を見事に描ききったと思う。 しかし、それはまた、最後(予定)の1クールでこれ以上の盛り上がりを創れるのか、という不安も感じる。 殆ど忘れられていた桜小路君も復活した事だし、是非頑張ってほしいところ。
 にしても、マヤは惚れっぽ過ぎるような気もする。
 (2006/01/18追記)第40話からまたエンディングが変わった。 EDアニメーションは、毎回そのクールで行なう演目に合わせたものに変えていくようだが、それに従っていくと、現在の「狼少女」の他に、 もう一つか二つは演目がありそうだ。 まあ原作が完結していないので、多分「紅天女を巡る本当の戦いはこれからだ」みたいな結末になりそうな感じではあるが。
魔法少女リリカルなのはA's
 2005/12/27深夜(正確には2005/12/28未明)放映終了。後番組は「鍵姫物語 永久アリス輪舞曲」。
 前シリーズ同様、ド派手で格好良い魔法バトルや、より健気で少し人間臭くなった「杖」達の活躍が面白く、「なのは」という作品の良さが全面に表れていた作品だった。 ただ残念なのは、「なのは」らしかった事が枷となって、前シリーズを越えるものにはならなかったように思える事である。 シリーズの構成自体が前シリーズとよく似ている、というのもネックになったのかもしれない。 前シリーズを改良し、パワーアップもして面白くなっているのだが、前シリーズを観た時のような驚きや新鮮さといったものに欠けるような気がするのは、 二作目だからしょうがない、と割り切るしかないのだろうか。 使うとヤバい、と言われていたエクセリヲンエクセリオン・モードも割とあっさりと使われてしまったのも少し拍子抜けだった。 エクセリオン・バスターとかは相変わらず派手で格好良かったけど。
 それでも、はやてとヴォルケン・リッター達新キャラをきっちりと描ききり、 一方でフェイトの「こうありたかった」生活の夢との決別など従来キャラを描く事も疎かにしない構成は手堅く、またそつが無い。 続編ものとして観れば、かなり面白かった事には違いないと思う。
鍵姫物語 永久アリス輪舞曲
 2006/01/03深夜(正確には2006/01/04未明)サンテレビとKBS京都にて放映開始。原作は、介錯氏が「電撃大王」で連載中のコミック。 タイトルの「輪舞曲」は「ロンド」と読む。
 「終わらないアリスの物語」を完成させる為、アリス能力者(と言っても発明家だったり火を出したりはしない)の少女達が「心に秘めた物語」を奪い合う、 という物語の基本設定が、原作を読んでいても今一つ何が面白いのかよく判らなかったりする。 アニメの方も、第一話を見る限りでは、キャラクターの魅力や作画の面では今一つだったが、とりあえず、監督・宮アなぎさ、シリーズ構成・池田眞美子のペアに期待、 というところか。キャラクターの髪の色が派手な所が、何か「ネギま!」の初期を連想させてちょっと嫌だが。
 ちなみに、サンテレビとKBS京都とで、同じ曜日の似たような時間帯で放映されるのは、良いんだか悪いんだかよく判らない。 他作品と重なった時の保険、という意味でも、この二局で既に重なってる訳だし、保険になるかどうか…。
ぱにぽにだっしゅ!
 2005/12/27深夜(正確には2005/12/28未明)放映終了。後番組は「よみがえる空 -RESCUE WINGS-」。
 結局、最後の最後まで訳の判らない作品だった。 背景の「落書き」とか、色々なパロディネタ満載なところとか、訳が判らないなりに面白かったのだが、それが何か散漫な感じを受けてしまって、 終わってみると後の印象があまり残っていないように思う。 謎の宇宙人の人間形態(というか真の姿?)が、「Star Trek The Next Generation」のピカード艦長で、声がその吹き替えをやっていた麦人氏、というのは笑えたが。
よみがえる空 -RESCUE WINGS-
 2006/01/10深夜(正確には2006/01/11未明)テレビ大阪にて放映開始。
 シリーズ構成・脚本が高山文彦氏、という辺りが結構期待大かもしれない。 「オーガス02」は、派手さは無いけど丁寧な演出で、TVシリーズの「オーガス」とはまた違う魅力を引き出していたし、「WXIII」も同様。 この作品も、第1話では、自分にも覚えのある、新しい土地・新しい職場にやってきた時に感じるちょっとした疎外感みたいなものがよく出ていたし、 残してきた恋人(?)との電話のすれ違いなんかもなかなか寂しい感じがいっぱいである。 自衛隊の「航空救難団」という、やはりあまり派手さの無い組織を舞台にする、という本作品には、氏はぴったりかもしれない。 監督の桜美かつし氏も、「真月譚 月姫」はイマイチだったけど、「ガンパレード・マーチ」では結構上手い演出を見せてくれたと思うので、こちらも期待したいところ。 ただ、戦闘機やヘリの3DCGは、モデリングやカメラワークが、悪くはないけどもうちょっとなんとか、という感じもする。
IGPX
 第12話まで放映。年末年始に全然放映が無くて一ヶ月ぐらい空いてしまったような気がする。
 それはともかく、全体的な印象はかなり微妙。やはり、IGPXというレース自体の魅力が、今一つ判り難いのが問題なのかもしれない。 あれがトップカテゴリーのレースと言われても信じられないというか、何というか。 F1やWRC、MotoGP等の、現実のトップカテゴリーのレースを見ていれば、一人のドライバーやライダーの後ろには、何十人、時には百人以上のスタッフがついているのが判る。 とても、チームサトミのような家内制手工業みたいな少人数体制のチームでできる訳が無い、と思ってしまう。 レースそのものについて見ても、レギュレーションがあるとは思えないような「何でもアリ」みたいな感じに見えるし、 三周しかないレースのうち一周めはただ走っているだけだし、格闘ありのクセに少しクラッシュしただけで競り合いが中断されるしで、 「本当にこれが人気のある興行なのか?」と思ってしまう。 かと言って、キャラクター達の人間ドラマが面白い、という訳でも無いし、難題の解決方法がいつも精神論みたいなものだしで、 3DCGのアクション以外に見せ場が無いような気がする。素材は良さそうなだけに、もう少し見せ方が面白ければなあ、と。
 あと、タケシの妹が誰かに似てると思っていたが、「DearS」の寧々子だった。だからどうした、という訳でもないのだが。

水曜日

甲虫王者ムシキング〜森の民の伝説〜
 第40話まで放映。ポポ達の「正義」とアダー達の「正義」との相剋から、更に進んで、実はポポの力の方こそが森を黒く変えてしまう「悪」だったのかもしれない、 という立場の逆転が起こってしまった。デュークがポポの父親だと自ら明かしたりと、双方の立ち位置がどんどん揺らいでくるような、危うさを孕んだ展開になりつつある。 ただ、アダーの目的も何か怪しいし、まだまだ油断ができない。構図としては、アダーが銀河帝国の皇帝で、デュークがダース・ベイダーといった趣なのだが…。
 また、この第40話からエンディングが変わった。前のよりは馴染み易い歌になった…かも。
おねがいマイメロディ
 第5話まで放映。やはり、今あの「タイガース日本一は?」「無理」を聞くと、なかなか怖いものがある。マイメロ、恐るべし。
 それはともかく、この頃はまだまだおとなしいなあ、という印象がある。バクの演技も少しぎこちないし。 これが、まさか今のような暴走振りを見せる事になろうとは、思ってもみなかった。世の中、何が起こるか判らないものである。
戦国魔神ゴーショーグン
 第15話まで放映。ビムラーが第二段階に進み、ゴーフラッシャーが使えるようになった。 シリーズも後半に突入し、どんどんノリが変に良くなっていくのが楽しみである。
 2006/03/22放映終了。
 ドクーガの皇帝ネオネロスが滅び(実は滅んでいなかったのだが)、 ケン太は地球のソウルとなってメカや精霊たちの魂と共に宇宙へと旅立ち(旅立った先でまた苦労するし一回地球にも戻ってくるが)、 グッドサンダーチームやドクーガの幹部達もそれぞれ新しい道に進んで(ロクでもない道に進んだ奴も少なくないが)、と、 雑誌「アニメージュ」の読者投票企画・アニメグランプリで見事サブタイトル部門一位に輝いた最終回。ブンドル局長曰く「華麗なるクロージング」である。
 ただ、上記の括弧内に書いたのは、彼等の一年後を描いた小説「その後の戦国魔神ゴーショーグン」の話である。 単純なハッピーエンドで済まない話なのは、ラストに流れた彼等の一年後にも端的に表れていて、特に真吾の「石鹸に滑って転んで入院中」というのは可笑しくも悲惨である。 とても、子供向けロボットアニメのヒーローとは思えない。
 こういう変な味を持っている辺りは、その殆どが、シリーズ構成・脚本を担当した首藤剛志氏の持ち味と言っても良いだろう。 その辺は、現在「WEBアニメスタイル」で氏が連載されているコラム 「シナリオえーだば創作術 誰でもできる脚本家」に見る事ができる。
 このコラムでは、グッドサンダーチームの紅一点(人間では)・レミー島田のモデルになった女性の話も出てくる。 氏の作品のキャラクター達が、一種独特な雰囲気を纏っているのは、こういう実在の人物がモデルになっている事が多いからなのだろう。
 ちなみに、氏は、このレミーのモデルの女性をはじめとして、付き合いのあった女性の事を常に「ガールフレンド」と呼ぶ。 かつてジュリー・アンドリュースのショートカットにしびれ、「髪を切った方が似合うよ」と言って切ってもらったのはいいものの、 後でショートカットが好きな理由がバレて完全に振られた、という女性についても、「ガールフレンド」と呼んでいる。 言うだけで髪を切ってもらえたり、シベリア鉄道に乗って行ったのをヨーロッパまで追いかけていったりするぐらいだから、単なる友達ではなくて、 それ以上の関係であった事は確かだと思うが、何故か「カノジョ」とも「恋人」とも言わないのが不思議である。 まあ、そういう人だからこそ、「さらば青春の日々」のような話も書けるのだと思うが。
 さらにちなみに、現在上記のコラムでは、異性に関する話が続いている。 氏が言うには、沢山の異性と付き合った事(恋人付き合いというわけではなく、単なる友達としてでも)が無い人は、脚本家になるのは止めた方が良いそうである。 世の中の半分は異性なのだから、その半分の事をロクに知らない人に良い脚本が書ける訳が無い、というのがその理由である。至極尤もな話である。
 という訳で、ロクに異性と付き合った事の無い私は、脚本家になろう等と思う事も無く、良い脚本家の書いた作品を求めてアニメを観る事にする(<おい)。
ARIA The ANIMATION
 2005/12/28深夜(正確には2005/12/29未明)放映終了。後番組は「かしまし〜ガール・ミーツ・ガール〜」。
 ラストは、少し無理矢理っぽく全員集合させた感はあるが、年越しイベントの話という事で、ギリギリ許容範囲といったところか。郵便屋さんが居なかったような気もするが。 季節柄、屋形船宴会の話は無理っぽいし、締めの話としては充分だと思う。 まあ、アル君がナニモノなのか原作未読者には結局よく判らないだろうな、とか、子供に「アクア」という名前は何かビミョーだな、とか気になる点はあるものの、 とにかく、原作のゆる〜っとした感じが上手く出ていて、良いシリーズになったと思う。 また、ゆる〜っとした所だけでなく、第2話でのアリシアと晃との「あらあら禁止!」「うふふも禁止!」の掛け合いや、第11話でのアテナの大ボケっ振り等の、 コミカルな所もテンポ良かったし、やはり第11話のアテナがカンツォーネを歌う場面は、歌とアテナの動きとがぴったりシンクロしていて見応えがあったし、 ある意味原作以上の出来になっている所もあって素晴らしかった (ちなみに、この第11話には、かの和田“ロゼッタ・マスター”高明氏が原画・作監協力として参加していた。道理で、アテナの動きが妙に凝ってると思った)。 どうやら第二期も決定したようだし、今後も楽しみな作品になりそう。 個人的には、是非「ヴォガ・ロンガ」の話を観てみたいが、山のようにゴンドラ(とその漕ぎ手)を描かないといけないので、作画の人が死ぬかもしれない。
かしまし〜ガール・ミーツ・ガール〜
 2006/01/11深夜(正確には2006/01/12未明)テレビ大阪にて放映開始。原作は、あかほりさとる作・桂遊生丸作画で「月刊電撃大王」に連載中のコミック。
 タイトルの「かしまし」は、「女三人寄れば姦しい」からきている…と思う。舞台が「鹿縞市」というのは、単なるシャレだろう。多分。
 この諺の通り、主役が三人の女の子で、そのうちの一人は元は男の子で、それが宇宙人の宇宙船に衝突されて死にかけて蘇生されたら何故か性転換されていた、 という、原作コミックを読んでいて知ってはいても、こうして改めて見ると無茶苦茶な設定である。 だいたい、完璧に身体組織を再生した、と言ってるくせに性別が変わる、というのからして矛盾している。染色体はどーなってるんだ。 宇宙人との事故で云々、というのも、古くは「ウルトラマン」、最近では「円盤皇女ワるきゅーレ」などでも使われている古典的なネタである。
 ただ、この宇宙人絡みの点にだけ目をつぶれば、後は結構真面目に恋愛もの(たとえ「全員『身体は』女」の三角関係であっても)をやっている作品だと思うので、 その辺のバランスを上手くとってくれればいいのだが…原作者が原作者だけに、変な口出しをしてこなければいいのだけど。不安だ。
ガンパレード・オーケストラ
 第12話まで放映。第9話で青森を舞台にした「白の章」が終わり、第10話から中国地方を舞台にした「緑の章」が始まった。時系列的には、「白の章」の少し後になるようだ。 原作ゲームは三部作らしいし、オープニングも第三部に登場すると思われるキャラクターが居るので、第18話前後でまた章変わりがあるのだろう。 正直、キャラクターの顔と名前とが一致しないうちに、章が変わってキャラクターが総取っ替えされてしまったのは難儀である。 あのハードボイルドペンギンなるキャラクターも、謎のままだったし。この後、何らかのフォローがあるのだろうか。
 それはともかく、世界中が幻獣の支配下にあってどこから物資が補給されているのかとか、 どこからともなくいきなり湧いてくるくせに何故かいつも目標地点から離れた所に幻獣が出現するとか、よく判らない設定は相変わらずである。 「ガンパレード・マーチ」の時の速水と芝村の関係のような、物語の縦軸となる要素が今一つ見えてこない辺りも、ちょっと面白くない。 かと言って、観ていられないほど面白くない訳ではない、というのが微妙なところである。
 (2006/01/17追記) 原作ゲームの「緑の章」は、サブタイトルが「〜狼と彼の少年〜」に決まったようだ。あと、第3部は「青の章」らしい。 章の名前とOPアニメーションからすると、舞台は海の近くになりそうな感じである。
 (2006/02/23追記) 第18話から「青の章」に変わった。今度の舞台は、小笠原諸島の父島である。 そしてまた今度も、キャラクター達の顔と名前とが一致しないうちに、キャラクター達が総取っ替えされてしまった。 「緑の章」のラストも何か尻切れトンボな感じで終わってしまったし、何か全体的に中途半端な印象を受ける。

木曜日

カードキャプターさくら
 2006/02/23NHK教育にて放映開始。昨年4月にいったん放映終了したものの続き。所謂「さくらカード編」である。
 何が一番残念かと言えば、やはりOPアニメーションにつきる。 OP曲「プラチナ」を、「さくらカード編」を観るよりも先に聴いていて惚れこんでいたので、この弾けるような曲にどんなアニメーションが付くのか、 ととても楽しみにしていたのだが、期待が大き過ぎたせいか、実際にOPを観てかなりがっかりした事を覚えている。 曲から受けていたイメージに比べて、全体的にかなり大人しめのアニメーションだったからで、特にサビの部分で躍動感が無かったのが残念だった。 さくらに笑顔が一つも無い、というのが当時アニメ誌などで取り上げられていたように思うが、その表情も曲のイメージと違っていた一因だと思う。
 一方で、EDは静止画で構成されていながらも、ポップで楽しげな感じがよく出ていて、シリーズ中の三つのEDの内で一番好きなものであるのが対照的。 「プラチナ」自体が、さくらという少女のイメージを見事なまでに歌いあげている名曲(個人的には、菅野よう子・坂本真綾コンビの曲では一番の)だと思うので、 尚更、このOPの曲とアニメーションとのミスマッチ(あくまでイメージの、である。タイミングの取り方等はさすがに上手い)が残念に思える。
 まあそれはともかく、相変わらず、「はにゃ〜ん」で「ほえぇ〜」で「はうぅ〜」なさくら、さくらマニアでビデオマニアで衣裳マニアの知世、 久川綾さんの関西弁も達者なケルベロス、という観ていて飽きないトリオに加え、ますます情緒不安定になりつつある小狼や、 見るからにアヤしいエリオル一派という新キャラも加え、ますます賑やかな「さくら」の世界は健在で楽しい。
 惜しむらくは、地上波デジタル放送でも、4:3の525iでの放送になっている、という点である。 これでは、ノイズが少ない事以外は、アナログ放送と変わらない。 どうせなら、HD画質で放映すれば、地上波デジタル放送に乗り換える人が増えたのに(<そうか?)。
かりん
 第9話まで放映。ヒロインに積極的に迫ってくる美男子、というお約束のキャラも登場し、舞台は結構賑やかになってきた。原作に居たかどうかは覚えてないのだが。
 それはともかく、「丁寧なドタバタラブコメ」と言うか、一種独特な作品作りは、木村監督の持ち味なのだろうか。 「まほらば」に通じるような、ある意味安心感がある。第9話の杏樹の話のような、少ししっとりとした話も上手い。
SHUFFLE!
 2006/01/05深夜(正確には2006/01/06未明)放映終了。後番組は「半分の月がのぼる空」。
 何と言うか、胸にものすごくもやもやとしたものが残る作品だった。 「舞-HiME」や「フタコイ オルタナティブ」のように、シリアスとコメディとのバランスが悪い、と言おうか。 こんなふうな、一種のハーレム・エンド(では無いんだが、決まった相手の居る男にあれだけの女の子がくっついてるのは、やはりハーレムだろう)に落ち着けるぐらいなら、 第19話や第20話での「ど修羅場」は必要無かったような気もする。 ただ一方で、あれだけの「ど修羅場」を経験したからこそのあの結末だ、とも言えるような気もしないでもないし…とにかく、何か納得できない感じが残った。 最終回にしても、稟がリスト・カットをするのと、亜沙先輩を説得するのと、順番が逆だろう、という気がするし。 どうも、話すべき事を話すべき相手にちゃんと話さない、という場面が、特に後半に多過ぎたように思う。 それによって話がややこしくなっていく、というのが、どうも観ていてストレスが溜まる。 単に「稟が馬鹿」では済まないレベルになっているのがどうも。 シリーズ前半では、稟はそれなりにしっかりしていた筈(特に楓やプリムラに対しては)なので、その辺との落差も納得できない原因なのかもしれない。
 と言うか、このエンディングで、亜沙先輩とくっつける必要あったのか?というのが一番納得できない所なのだが。 まあ、稟のリスト・カットを入れるにはそうするしかなかった(とはいえ、亜沙先輩が治癒魔法を使えるかどうか判らない状態でやるのも無茶苦茶な気がする。 稟の中では、魔法が使える=治癒魔法が使える、だったのだろうか)のだろうし、亜沙先輩のデレデレっ振りは観てて可愛かったから良いけど。やっぱりもやもやする。
 あと、最終回のエンディングは、わざわざ公式サイトで事前に告知するぐらい「新作」である事を強調していたが、正直やり過ぎのような… 幾らなんでも、楓とシアのあれはないだろう、という気がする。
半分の月がのぼる空
 2006/01/12深夜(正確には2006/01/13未明)WOWOWノンスクランブル枠にて放映開始。原作は、電撃文庫から刊行されている橋本紡氏作の小説。 コミック版が「電撃コミックガオ!」に連載中らしい。
 公式サイトのキャッチ・コピー「病院で過ごした2人の日々を切なく紡ぎ出す、青春純愛グラフィティ」というのを読むと、 どうも、最近観たステージ☆ななの「ナルキッソス」という作品を思い出してしまう。 これは、男女とも不治の病で、とことん陰鬱で救いの無い話であったが、本作品は、そこまでではなさそうである。男の方は普通に治る病気みたいだし。 病院が舞台のわりには、少しふざけ過ぎな点も見られるが、少なくとも第1話は何とか許容範囲内だった。 芥川龍之介がキーワードになりそうな感じであるが、どんなふうに使ってくれるのかは少し楽しみ。 ただ、なんか全6話とかいう噂もあるのが心配である。 第1話も、作品の内容からすると少しテンポが速かったような気もするし、心理描写とかをじっくり丁寧にやっていれば名作になったものが、 尺が短か過ぎて駆け足になった結果駄作に、みたいな事にならなければいいのだが。
 ちなみに、里香の病気について「心臓の弁膜が悪い」みたいな話があったが、父親も同じだったという事は、遺伝性によるものなのだろう。 ちょっと調べてみた限りでは、所謂「心臓弁膜症」というものだと、あそこまで悲観的になる必要はなさそうだし、「移植でしか治らない」というものでもなさそうだから、 もっと重い、弁膜だけでなく心臓そのものに異常な所があるか、あるいは発見が遅れて重症になっているかだろう。 ただ、原作が既に第5巻まで刊行されているところを見ると、 「満月をさがして」の満月ちゃんみたいに「手術をしないとあと一年の命」というほど切羽詰まった話でも無さそうだが。いったい、どういう病気なんだろうか。
 2006/02/23深夜(正確には2006/02/24未明)放映終了。後番組は「しにがみのバラッド。」。
 何と言うか、言いたい事は凄くよく判るのだけど、その表現方法が稚拙過ぎてついていけない、という感じがする。 特に、夏目まわりは全然ダメだった。 夏目の青さ、若さ、未熟さ、後悔の念、その他諸々を表現したいのは判るが、 それが「患者への暴力」だの「当直中の飲酒・泥酔」だの「院内での喫煙」だの「幼稚な嫌がらせ」だのでしか表現できない、 というのは何だかなあ、といった感じがする。 同様に、裕一の逃避を表現するのに、行きずり(一応知人の知人ではあるが)の女性の誘いに乗っかる、というのも安直過ぎ。 裕一の「若さ」を、無謀な行動でしか表現できていないし。 庇に乗っかった本を取るのに屋上からぶら下がるのも、最終話で窓伝いに入ろうとするのもそう。 特に後者は、結局里香の母親に先に見咎められてるのだから、行動そのものにさえ意味が全く無くなってしまっている。 里香に会いたいのであれば、夏目の警告を無視しても、母親に土下座してでも、正面から堂々と行く方が、よほど若者らしいと思うのだが。 その他、病院内の描写(特に喫煙に関する描写)もいい加減だし、とても、人の命や死を主題として扱った作品とは思えない。 そういった周辺の描写があんまりなので、肝心の里香の生死に関する部分までもが安っぽく見えてしまう。 しかも、各所の掲示板等の書き込みを信じるなら、これらがアニメで改悪されたものではなく、ほぼ原作通り、というのだから困ったものである。 半クールしか尺が無いのだから、そういういい加減な所はバッサリと切り落として、里香と裕一との関係と心情描写に絞れば、まだ見れるものになったように思うのだが。 特に、上記の「女性の誘い」の件など、本筋と何も絡まないエピソードに終わったし、全然必要無かったと思う。 一方で、「銀河鉄道の夜」等の文学作品を引用した部分など、もっと掘り下げて描写すれば良かったのに。 どうも、原作の内容の取捨選択を誤ったのではないか、という感じがする、非常に勿体ない作品だと思う。 正直言って、この出来では原作の販促にもならないのではなかろうか。
しにがみのバラッド。
 2006/03/02深夜(正確には2006/03/03未明)WOWOWノンスクランブル枠にて放映開始。原作は、電撃文庫から刊行されているハセガワケイスケ氏の小説。
 タイトルの末尾に「。」が付いているのは、「モーニング娘。」や、あるいは「北へ。」等のネーミングと同じような理由からか (もっとも、「北へ。」に「。」が付いているのは「モーニング娘。」の真似をしたそうであるが)。 ご丁寧に、サブタイトルにも「。」が付いている。
 それはともかく、前番組の「半分の月がのぼる空」と合わせて、電撃文庫の小説原作もの、という事で共通の枠として扱われているらしい。 こちらは、一話完結のオムニバス形式の作品のようだ。少なくとも、前番組のように尺に合わせて構成で下手をうつ、というような事はなさそうである。 30分に納まるような原作エピソードを選択すれば良い訳だし、シリーズ構成・脚本が吉田玲子氏という事なので、その辺は期待できそう。 少なくとも、第一話は、間の取り方等は良かったと思う。
 しかし、死神が各話共通の登場人物という事は、毎回誰か死んでいく事になる…のか?  「一話一殺」となると、ある意味「地獄少女」なんかと同じような感じだが、こちらで扱うのは、ごく普通の死のようである。 死神と言うと、「死を与える者」か、または「死者の魂をあの世まで導く者」か、あるいはその両方か、というパターンが多いと思うが、 本作の死神はどれであろうか。 第一話では、説明されたのは「死を与える者」だったが、実際は「死者の魂をあの世まで導く者」の方みたいな感じだったし、両方なのかもしれない。 でも、死神が生きた人間と接触し、生き物の生き死にについてあれこれ言うのは反則のような気もする。
Rozen Maiden träumend
 第8話まで放映。 謎の人形師も表舞台に登場し、前シリーズではあまり深く掘り下げられなかった、ローゼンメイデンの謎の深部にまで踏み込むかのような展開には期待できそう。 水銀燈まで復活するとは意外だったが。 前シリーズでは、「戦う事は生きる事」(逆だったかも…)とまで言い切っていた真紅に戦う事への迷いが生まれ、 水銀燈もミーディアムを得て心情に変化が生まれているようだし、 一方で、蒼星石が戦いに目覚めてしまったりと、前シリーズの単純な繰り返しになっていない所も好感が持てる。 真紅は、少し俗世間(特に「くんくん探偵」)に染まり過ぎのような気もしないでもないが…。
 2006/02/02深夜(正確には2006/02/03未明)放映終了。後番組は「びんちょうタン」と「REC」(「アニアニランド」枠としての二本立て)。
 「本物の」アリスゲームで失われたドール達は戻らず、「偽の」アリスゲームで失われたドール達は再び生を得た。 本物の第七ドールがいない(最後に出てきた、薔薇水晶と眼帯を逆に付けているドールが本物なのか?)今現在、「本物の」アリスゲームはまだ始まらない。 この、言わば「猶予期間」を、真紅達がどう過ごすのか、そしてアリスへと至る別の道を見つける事ができるのか、是非見てみたいところではあるが、 物語はここで再び幕を閉じた。次の幕が開くかどうかは判らないが、彼女達の行く末を見守りたいものである。
 にしても、最後の最後に「くんくん探偵」を持ってくるとは。しかも、サブタイトルが「人形たちの鎮魂歌(レクイエム)」って、なんかイヤ。
びんちょうタン
 2006/02/09深夜(正確には2006/02/10未明)BS-iにて放映開始。「アニアニランド」枠の内の一本。 原作は、江草天仁氏が「月刊コミックブレイド」に連載中のコミック。
 名前の末尾に「タン」を付ければ何でも萌えキャラになってしまう、というのがあるらしいが、これもその一つ…なのかも(他には「あふがにすタン」等が有名か?)。 元々は、アルケミストのサイトに登場していたマスコットキャラのようなものだったらしい。 それが、「アニメ魂」枠のアイキャッチに登場したり、フィギュア(スケートではない)になったり、 「和歌山県の南部川村森林組合(現・みなべ町森林組合)のマスコットキャラクターに採用され」たり(はてなダイアリーより)、 果ては「大阪府池田市では、びんちょうタンのお友達クヌギたんのふる里として、応援活動を展開して」たり(Wikipediaより)と、幅広い展開を見せている。  一応、備長炭を擬人化したキャラ、という事らしいのだが、どう見ても、備長炭を頭に乗せた変な幼女(可愛いけど)にしか見えない。 それが、一人で森の中のボロ家で清貧な生活を営んでいる、というよく判らない設定なのだが、静かで美しい自然の中で暮らしている様子は、どこか微笑ましい。
 それにしても、3DCGが背景動画にも違和感無く使用されているのは、もはや当たり前になりつつあるなあ。
●REC
 2006/02/09深夜(正確には2006/02/10未明)BS-iにて放映開始。「アニアニランド」枠の内の一本。原作は、花見沢Q太郎氏が「月刊サンデーGX」に連載中のコミック。
 初めて出会ったその日にもうベッドを共にする、というと、何か星里もちる氏の「ハーフな分だけ」を連想してしまう。 あちらは、売れない役者と売れない翻訳家のカップルだったが、こちらは、普通のサラリーマンと声優の卵のカップルである。 アイドル歌手ものは、現在進行中の「LEMON ANGEL PROJECT」をはじめとして幾つもあるが、主人公が声優というのは結構珍しいかもしれない (更に、その中の人も声優としては新人に近い人のようだし)。 その辺、業界の内輪ネタとかも期待できそうである。多分。 場面転換時に決まったカットを入れたりするのも、最近の作品では珍しいかも。
 しかし、こういう話が連載されている、という事は、「サンデーGX」って青年誌だったのだろうか。 まあ、小学館は「週刊少年サンデー」でもその場面を出したりする事もあるから、「性描写あり=青年誌」という訳でも無さそうだが。 ましてや、本作品ではその場面そのものは描かれていない訳だし。原作はどうか知らないけど。 ちなみに、最近知ったのだが、こういう「性行為があったという事を、その場面そのものを出さずに描写する」やり方を、 一般的(いや、逸般的と言うべきか)には「朝チュン」と言うそうである。
 それにしても、第1話放映時に流れるDVD-BOXのCMで、いきなり「TV未放送話収録」とか言われると、ちょっと悲しい。全話放映してくれ。
ノエイン もうひとりの君へ
 第13話まで放映。  前期に始まった作品で、「保存しておいて正解だった」のは「ラムネ」だが、「保存しなかったのは失敗だった」と思ったのは本作品である。 右肩上がりに、どんどん面白くなってきた。特に、第12話のカラスとフクロウとのアクション・シーンが結構とんでもなかった。 「ああっ、『はこだてどっく』が大変なことに!」と思いつつ(大学が船関係だった為、造船所とかには愛着があったりするので)も、派手なオーバーアクションと、 「崩れている」のか「崩している」のかの微妙なバランスを保っているダイナミックな描線とには、TVシリーズでは最近味わえなかった凄味を感じたものである。 他にも、第7話だったか、シャングリラの遊撃艇(というらしい。とても「艇」なんていう名前に思えないサイケなデザインだが)と、 巨人化したフクロウとの戦闘シーンもなかなかクるものがあった。 大破した遊撃艇の目が這い出てくるのが、なんか目玉オヤジみたいなのも変だったし。ああいう場面を描くセンスも凄い。
 また、この作品では、各話毎に作画監督の「色」が結構大きく出ている(第2話とかも大分タッチが異なるし)のも特徴的な感じがする。 「作画崩壊の呪い」がかかっているせいで画が変わっているのではなく、ここまで画が違う作品も最近では珍しいかも。
 ハルカ役の工藤晴香さんも、「ハチミツとクローバー」の頃から比べると、かなり上手くなっているように思える。 話し方が少し独特だが、生っぽいと言うか、聴いていて気持ちが良いと言うか。
 ちなみに、「バンダイチャンネル」の「前月(2005年12月)のアクセスランキング」では、 「ガンダムSEED DESTINY」や「エウレカセブン」、「攻殻機動隊S.A.C.」等を押さえて、堂々の一位を獲得した。 やはり、第12話のあのアクション・シーンが効いたのかもしれない。

金曜日

ケロロ軍曹
 第91話まで放映。結構頑張っている方だとは思うのだが、やはり少し低空気味かも。 それなりのテンションは保っていると思うが、さりとてそれ程面白いという訳でもない、という、何か中途半端な感じが続いている。
ToHeart2
 2005/12/30深夜(正確には2005/12/31未明)放映終了。後番組は「LEMON ANGEL PROJECT」。
 え、これで終わり?と思ってしまった。 一応、このみがメインだったという感じでの一区切りは付いた形ではあったが、結局あの野点は何だったんだろう、とかいま一つ消化不良な点が残るし、 このみにしても、今まで貴明との絡みが第一話以降殆ど無かった所にいきなりラスト二話で盛り上がられても、唐突な感じがある。 まあその辺のバランスもあって、ああいういま一つはっきりしないラストになったんだとは思うが、それが作品全体の印象を弱めてしまっているような気がする。 作画的にもイマイチ感が漂う回が多かったし、あの「ToHeart」の続編というか、新作としては力不足に思える。 とても、「ToHeart」第一期と同じ山口宏氏がシリーズ構成を務め、同じOLMがアニメーション制作を務めているとは思えない。 「ToHeart」の名前を冠していなければ、それなりに楽しめたのかもしれないが…。
LEMON ANGEL PROJECT
 2006/01/06深夜(正確には2006/01/07未明)KBS京都の「アニメ魂」枠にて放映開始。ここが各放映局のうちで最速、というのも珍しいかも。 また、「ToHeart2」の時には無かった、「アニメ魂」のアイキャッチが復活した。
 「レモンエンジェル」と言えば、20年近く前(1987年らしい)にやっていた深夜アニメである。 内容としては、かの18禁作品「くりいむレモン」をかなりソフトにして、今で言うR-15指定相当ぐらいにした作品だったように記憶している。 本作品は、そのリメイクと言うか新作と言うか、そんなようなものらしい。
 第1話を観た限りでは、思っていたよりもずっと真面目に作られている感じがする(って失礼な言い方だけど)。 舞台が約10年後の近未来、というのも踏まえていて、小道具なんかも結構それなりにデザインされているし、 解散したレモンエンジェルが、実はコンピュータで作り出した人工知能みたいなものだった、というような設定っぽい所 (この辺、第1話だけではまだそうかどうかは判らないが。リーダーだった少女は実在しているし)とか、「マクロスプラス」を彷彿とさせるような辺りも悪くない。 Avexがかんでいる、という点に目をつぶれば、割と面白くなるかもしれない。
 ちなみに、主役の娘の声が妙に素人っぽいと思ったら、やはりグラビアアイドル (プロフィールはこちら)のようだ。 一応Vシネマの出演経験もあるので、まるっきりの素人という訳ではなさそうだが、やはり経験不足は否めない気がする。 「生っぽい」感じは悪くないとは思うが、やはりもう少し頑張ってほしい。 プロフィールを見る限りでは、今後役者としてもやっていくようなので、将来性に期待、というところだろうか。 て言うか、「くりいむレモン」って、また映画とアニメになるのか。 まあ15歳のアイドルに主役をさせるぐらいだから、18禁作品という訳でもなさそうだが。
 …などと思っていたが、「くりいむレモン」の公式サイトを見る限りでは、そうでもなさそうだ。いいのか、これ。
 (2006/01/14追記) 主役の智の髪型が、どこかで見たような形だと思っていたが、「DearS」のレンだった。色といい、長く伸びたツインテールといい、よく似ている。 だからどうした、という訳でもないのだが。
おろしたてミュージカル 練馬大根ブラザーズ
 2006/01/13深夜(正確には2006/01/14未明)テレビ大阪にて放映開始。
 アニメ作品でミュージカルと言うと、ディズニー作品とか「ようこそようこ」とかを連想してしまうが、これは少し低い。いろんな意味で。 あの松崎しげる氏が声優をやる、というと、劇場版の「コブラ」を連想してしまうが、これは少し変な感じである。 とりあえず台詞を歌にすればいいというものではないと思うが、少し様子見…か。 どこかで見たような絵柄だと思っていたら、キャラクターデザインが「宇宙海賊ミトの大冒険」の近藤高光氏だった。動きには期待していいのかも。
攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG
 2006/01/06深夜(正確には2006/01/07未明)アニマックスにて二話連続で放映開始。
 言わずと知れた「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」の続編である。前作と同様に、地上波(日本テレビか?)未放映の回を含めた全話を放映するようだ。 タイトルの“GIG”とは、ジャズ演奏や仕事などを表わす俗語で、「ライブ」なんかと同じような意味で使われている事が多いように思う。
 映像の緻密さと、近未来を舞台にしたアクション、電脳や義体といったアイテムの使い方など、前作と同様に「攻殻」の世界は健在である。 ただそれだけに、前作とは違う「何か」を見せてくれるのかどうかは気になるところ。 今回は、押井守氏も参加しているようなので、より「濃い」作品になりそうなのが楽しみ。
パピヨンローゼ New Season
 2006/03/10深夜(正確には2006/03/11未明)BS日テレにて放映開始。原作は、聞いた話では、ネット上で開設していた冗談企画のサイトが現実になったもの、らしい。 それを象徴するように、今までは九州と北海道という日本の両端でしか放映されていなかったのだが、今月から、東京、愛知、そしてBS日テレと、 ある意味一気に全国展開された、変な作品である。そして、内容も放映形態に負けず劣らずヘン。
 タイトルに“New Season”と付いているのは、本シリーズ開始時点より一年前に別の戦い(「新宿歌舞伎蝶ランジェリー戦争」と言うらしい)があった、 という設定があるから、のようである (公式サイトを見る限りでは、その「ファースト・シーズン」のOVAがある、という架空(?)の設定もあるようだ… などと思っていたら、本当にOVAがあったらしい。ただし、「ランジェリー戦士 パピヨンローゼ」という18禁作品のようだが。 公式サイトは既に閉鎖されているが、“Wikipedia”等に結構詳しい説明があったりする)。 その辺、第1話で必要最低限の説明がされるのは意外と親切。 しかし、セクシーランジェリーを着て戦う美少女戦士、というのはよく判らない。 まあ、この世界にはセーラー服を着て戦う美少女戦士、というのも居るので良いのかもしれないが。 というか、大元の冗談企画自体が、そのセーラー服を着て戦う美少女戦士の作品のパロディとして作成されたものらしい。
 あと、本編を観ていると、妙に不自然に見えるカットが幾つもあるが、どうやらTV放映でやるにはアブないカットが在って、それを無理矢理編集で誤魔化しているようだ。 深夜アニメなんだし、別に本番シーンという訳でもないのだろうから、そのまま流せば良いのに、と思うのだが、色々と「大人の事情」があるのだろう。残念である。

土曜日

ワンワンセレプー それゆけ!徹之進
 2006/01/07テレビ大阪にて放映開始。
 タイトルが「セレブ」ではなく「セレプー」なのは、主人公が「セレブなトイプードル」からきているみたいである。 多分。 一見すると、「とっとこハム太郎」みたいな、ほのぼの動物もの、みたいな印象だったのだが、少し変な感じがする。 あの「マシュマロ通信」や「おねがいマイメロディ」のウィーヴがかんでいるとか、やはり「マイメロディ」の山田隆司氏がシリーズ構成をやってるとかいう辺りが、 どうも怪しい。これらの作品と同じ匂いがする。 だいたい、秋葉原で買ってきたメイド服(それも基本を押さえた黒)を着た、ドジっ子かつ眼鏡っ子のメイドがいる、というだけで怪しい。 公式サイトの「あらすじ」も、もの凄く怪しい。 「リッチでセレブな生活を守るため」「金もうけにほんそうする徹之進(※注:犬である)」「愛と笑いと経済が、ちょっぴり勉強できちゃう」 …いったい、どーゆー作品なんだ。さすが、今一番経済が元気と言われている(?)愛知発の作品、タダ者ではない…多分。
うる星やつら
 第95話まで放映。BS2の「衛星アニメ劇場」枠で放映中のものを視聴中。 初めは「今さら…」と思って観ていなかったのだが、2005年10月に放映された「BSアニメ夜話」で取り上げられたのを観て、また無性に観たくなってしまった。 で、観てみるとこれがまた面白い。やめられなくなってしまう。困ったものだ。
ふしぎ星の☆ふたご姫
 第40話まで放映。月の国の元大臣があっさり退場させられてしまい、宝石の国のブライト王子が台頭してきた。 更に、グレイス・ストーン収集という新しい目的も出てきて、物語は緊迫の度合いを深め…ないのがこの作品らしいところかも。 と言うか、初めの頃は「最もプリンセスらしくないプリンセス」などと言われていたふたご姫だが、最近は、どの国のプリンセスもプリンセスらしくない事をしているような…。 特に、第4クール最初の回となる第40話は、年明け初めの話とあって、特にはっちゃけていたような気がする。演芸大会をするプリンセスっていったい…。
BLOOD+
 第13話まで放映。息切れしないかな、と心配していたが、少し息切れしているような感じがする。 Production I.G.制作の作品にしては、アクション・シーンがイマイチな回があったりするのは残念。 シリアスな物語でありながら、言葉の問題は無視しているようなところも少しバランスが悪い気もする。
 ただ、小夜の父親や無垢な子供も犠牲になってしまうというような、ある種の容赦の無さを保っているのは、作品としてはいいかもしれない。
 (2006/01/15追記)第14話から、OP・EDが変わった。 「ガンダムSEED」シリーズといい、「エウレカセブン」といい、毎日放送製作の作品は、1クール毎に変えるのが定番になってしまったようだ。 ただ、そのどれもが、変える毎にだんだん作品の内容から乖離したものになっていくように見えるのも定番になってしまっているのは気になる。
メジャー MAJOR
 第4話まで放映。原作を読んだのは大分以前の事なので正確に覚えていないのだが、原作に比べると、展開が早いような気がする。 確か、吾郎はこの頃からもっとヤな奴だったような気もするが、思い違いかもしれない。 とりあえず、原作のコミカルな所も上手く出せていると思う。
 (2006/03/19追記) 2006/03/18放映の第14話からエンディングが変わった。 本編が、所謂「夢島編」に入った事に合わせての変更だろうが、本編同様、野郎ばっかりで女っ気が全く無いのが困ったものである。
オーバーマン キングゲイナー
 第17話まで放映。なんか、どんどんノリがおバカな方向に進んでいっているような気がする。特に、脚本が悪ノリしているような。 「機動戦士ガンダム」等で見られる「トミノ節」とはまた一味違う面白さがある(「ようなもの」とか)。 出てくるオーバーマンのオーバースキルも様々で、話としてもバラエティに富んでいる。このままのノリで最後まで行くのだろうか。
 2006/03/11放映終了。
 ラストは少しもの足りないと言うか、もう少しエクソダスの「まとめ」みたいなものが欲しかったような気がする。 まあ、全体的には明るくてノリがヘンで面白かった。
ウィッチハンター ロビン
 第17話まで放映。以前の放映時に観る事ができなかった、物語の転換点となる回(第15話)をやっと観る事ができて、物語の全体像が繋がった。 本当に、この回を観ていないと、前後の回で状況が全く違ってしまっているので、何がどうなったのか判らなくなってしまう。 これで、この後の物語も心置き無く楽しめるというものである。
 2006/03/11放映終了。
 ラストは、やはりハッピーエンド…なのかな。とりあえず。 バイクに対する拘り(以前に書いたベスパにオイルを混ぜるシーンもそうだが、榊がヘルメットを脱ぐ時に、きちんと顎紐の付け根に手を当てている辺りも細かい)とか、 ロビンの眼鏡っ子振りとか、細かい所で面白い。 ただ、STNJ、ファクトリー、本部、ソロモン等々、各組織の関係や位置づけが最後まで少し判りにくかったかな、という感じはする。
地獄少女
 第13話まで放映。なんかどんどん面白くなってきた。 ワンパターンになったら嫌だな、とか思っていたが、単に怨みを代わりに晴らしてもらうというだけではない話も出てきて良い感じである。 特に第12話などは、全然怨みの無い相手を、その相手が望むままに地獄送りにし、自分も死後に後を追う、という一種の心中オチだった。 今までの話では、本当に罪が無ければ地獄送りにはされない、という感じがあったが、この話ではそれが完全に崩れた形になっている。 また、閻魔あいと同調する(?)女の子が出てきたり、かつて地獄少女に怨みを晴らしてもらった依頼人が出てきたり、と、物語も彩りが増えてきた。
 この第13話で使われていた、挿絵画家が描いたという画は、「灰羽連盟」等で有名な、あの安倍吉俊氏が「素材提供」をしたそうだ。 確かに、言われてみれば感じが氏の画に似ている。「煉獄少女」の挿絵に使われる筈だった、という、閻魔あいを描いた鉛筆デッサン風の画は、特に氏のイラストの印象が強い。 見る人が見れば、氏が素材提供していると知らなくても判るかもしれない。
 それにしても、本作品のDVDのCMは、DVDを買っても買わなくても呪われそうで、なんかイヤ。
BLACK CAT
 第10話まで放映。 ナノテク利用の少女型兵器に、オリハルコンに、道(タオ)使いに、予知能力に、コテツ(日本刀の)に、浴衣に、ともう何でもアリである。 よくもまあ、ここまでデタラメに色々な要素を寄せ集めて作品を作れるものだ、とある意味感心してしまう。 ただ、キャラクター達がそれなりに味のあるものになっているので、観ていて割と面白いのは大したものかもしれない。イヴも可愛いし(<結局それかい)。 それにしても、あの浴衣のおねーちゃんは本当にあれで死んでしまったのだろうか。 いや、公式サイトのキャラ紹介でも殺された事になっているので死んでしまったんだろうけど、 なんかあっさりし過ぎていて実感が無い。そのうち、ひょっこり出てきそうな気がする。
 (2006/01/29追記)第13話から、OPアニメーションがマイナー・チェンジし、EDが変わった。 EDは、以前のコミカルな感じのものから、シリアスなというか、しっとりした感じに変わった。 「砂ぼうず」のように、物語がハードな展開になっていくのだろうか。相変わらずのごった煮世界を観ていると、とてもそうは思えないのだが。 ゴスロリのイブが良い感じであるが、最後に浴衣のおねーちゃんが古いフィルム風の映像で登場する所はなかなか哀しい。本当に死んでしまったのだろうか。
Rozen Maiden träumend
 第4話まで放映。翠星石ってツンデレ(しかもかなりのヤキモチ妬き)だったんだなあ、とか、色々思ってしまう辺りである。 前期にも書いた通り、16:9の左右を切り落とした4:3での放映なのだが、何故かエンディングだけは、上下に帯を入れた4:3レターボックスになっている。 その帯は単なる黒ベタではなく飾り文字が入っていて、しかもキャラのバストショットがオーバーラップするようになってる等、 BS-iの16:9スクイーズの映像に手が加えられている。 オープニングやアイキャッチなどでも、テロップの位置を変えたりして4:3に納まるように弄ってある。 正直、素直に4:3レターボックスで放映すれば良いのに、とか思ってしまうのだが…。
 2006/03/04深夜(正確には2006/03/05未明)放映終了。後番組は「びんちょうタン」。
 先行して終了したBS-iと同じなので感想省略。 ただ、ラストの「くんくん探偵〜人形たちの鎮魂歌(レクイエム)」というのは、もしかして、「名探偵コナン〜探偵たちの鎮魂歌(レクイエム)」のパロディなのだろうか。
びんちょうタン
 2006/03/11深夜(正確には2006/03/12未明)MBS毎日放送「アニメシャワー」枠にて放映開始。BS-iにて木曜深夜に放映されているものと同じ。 ただこちらは、2話連続放送(それでも30分だが)の上、エンディングまできちんと付いている。 なかなか微妙な感じの「びんちょう音頭」ではあるが、キャスト等がきちんと判るのはありがたい。 ちなみに、地上波デジタル放送ではBS-iと同様の16:9スクイーズ放送だが、やはりBS-iに比べるとビットレートが低い為か、 少し映像が甘い(シャープネスが緩い)感じに見える。
蟲師
 第10話まで放映。相変わらず良い出来だと思う。 何より、蟲達が美しい。水や、虹や、雲や、そういった自然の見せる美しさを体現する蟲達の姿が、実に魅力的に描かれている。 また、登場する女性達も良い。どの女性(そして少女達まで)も、清楚な中に見せる色気というか、そういうものが感じられる。 地味ながらも実に丁寧な作画が、それら蟲達や女性達の美しさを支えている。
 ところで、この第10話を録画した後で、登録されている番組情報を見たら、次回のサブタイトルまで登録されていた。 「まさか二話連続放映だったのか?」と思ったが、どうやらフジテレビだけが二話連続放映で、他の系列局は違ったようだ。紛らわしい事をするんじゃない。
 2006/03/18深夜(正確には2006/03/19未明)放映終了。
 第20話という中途半端な話数での放映終了、というのが意味不明だったが、残り6話をBSフジで放映するらしい。「サムライチャンプルー」等と同じやり方である。 これが始めからの予定通りだったのか、視聴率低迷による打ち切りなのかは判らない(視聴率がどのくらいだったのか知らないし)が、気に食わないやり方ではある (DVDが、ちょうどTV未放映の6話分だけを購入できるような構成になっている辺り、計画的なものっぽいが)。 一話完結ものである本作品だから、物語としての破綻は無いかもしれないが、これだけの良作を途中までしか放映しない、というのは非常に勿体ない。
 そう思うぐらい、本作はよく出来ていたと思う。 映像化するのが難しそうだったあの原作を、よくもここまで見事に作り上げた、と感動すら覚えるくらいである。 蟲達を不気味に、かつ美しく描き出したCG技術の練度の高さもさることながら、蟲に関わるギンコをはじめとする蟲師や他の人間達を、 情感たっぷりに、丁寧に描いていったスタッフ達の手腕も見事だったと思う。
陰からマモル!
 2006/01/07深夜(正確には2006/01/08未明)テレビ大阪にて放映開始。原作は、メディアファクトリーMF文庫Jから刊行されている阿智太郎氏の小説。
 シリーズ構成・脚本が、あの金月龍之介氏という事で、また「合わない」のではないかと心配していたが、とりあえず第1話を観た限りではそこそこ面白かった。 話のテンポも悪くないし、ヒロインの女の子も、中原麻衣さんの声と相まってなかなか可愛らしい。 この子が、年齢のわりに子供っぽい、というのがお約束過ぎるとか、キャラの名前の付け方があまりにもあからさま過ぎるとかいう辺りは少し気になるが、まあ許容範囲内だし。 ただ金月氏の場合、一話一話を個別に見ると面白くても、シリーズ全体を見るとバランスが悪くてイマイチ、という作品が多いので、まだ油断はできない。
灼眼のシャナ
 第13話まで放映。前期で、主人公がいきなり死んでいる、というのが思い出せないと書いたが、「3×3 EYES」がそうだった。 物語の方は、徒(ともがら)達との戦いと、悠二とシャナとを中心にしたラブコメ(?)とが上手く絡み合っていて結構面白い。 ただ、設定の面では少し甘さが見られる点(例えば、シャナが平井ゆかりの存在と置き換わったのは良いとして、平井ゆかりの家族の方はどうなってるんだ、という点。 学校や悠二の母親には、未だ平井ゆかりは存在している事になっているが、平井ゆかりの家族はもう平井ゆかりが始めから居なかった事になっているのだろうか、とか、 でもそれだと矛盾が生じるからおかしい筈だし、とか、でもでも平井ゆかりの家族がまだ平井ゆかりの事を覚えているなら、シャナが悠二の家にずっと居るのは変だろうし、 とか、考えると昼も眠れなくなりそうである)もあったりして少し気になる。作中で全然気にされていないので、まあ「見なかった事にしよう」程度の話なのだろうが。
 (2006/01/22追記)第15話からエンディングが変わった。曲は、前の方が好みかも。 それよりも、EDアニメーション…と言うかイラストを原作の挿絵も描いている、いとうのいぢ氏が描いているのだが、シャナや一美はともかく、 悠二は「これ誰?」と思うぐらい似ていない気がする。眼が全然違うような…。
 (2006/02/12追記)何故か先週見逃していたのだが、第17話からオープニングも変わった。が、これもED同様、前の方が良かったように思う。 新しい曲も単独で聴けば決して悪くはないと思うが、如何せん、前の曲が良過ぎた。だから、正直言って、何で変える必要があるのか、という気がする。 OPアニメーションは、本編の内容に合わせて、新しいフレイムヘイズ達や吉田一美等がクローズアップされていて、これはこれで良いと思うのだが…。
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2006年4月期

 今期分を書く為に、前期終了分を削除して整理して数えてみたら、44作品・22時間分もありましたですよ。 直前に終了した作品も何本かありましたので、実際に前期中に観ていたのは、24時間を超えているかも。 一週間の内、ほぼ丸一日分をアニメを観て過ごしている事に…良いのかこれで、という気もしますが…う〜ん、うじゃうじゃ。
 しかも、1回観て終わり、ならまだそれで済みますが、気に入ったのは2回見たりしますし、更に気に入ったのはCMカットしたりした上でDVDに保存したりしますから、 アニメに費やしている時間は更に多い訳で…ヤバいなあ…。困ったもんです。いや、困るぐらいなら本数減らせば良いだけなのですけどね。
 例によって、3月のラスト一週間以降に終了した作品、および開始された新番組の感想です。 前期からの継続作品については、4月に入って最初に観た回を基準にして書いています。 とりあえず4月第1週目までの分を纏めて挙げ、以後、4月第2週以降の分を随時追加していく予定です。 あと、今まで書き忘れていたのですが、放映曜日は午前5時を境にしてあります。 つまり、「日曜日」に入っている作品は、日曜日の午前5時〜翌月曜日の午前5時の間に放映されている作品です。 午前0時を境にしないのは、参照しているTV情報誌(私は「週刊ザ・テレビジョン」を利用しています)、ケーブルテレビの番組表、各テレビ局のサイトの番組表等が、 たいてい午前5時ぐらいが境になっているからです。 放映開始・放映終了の年月日に、「2006/04/03深夜(正確には2006/04/04未明)」等とくどく書いてあるのは、所謂「深夜アニメ」を実際の放映曜日ではなく、 前日の曜日に入れている為です。まあ、今更断らなくても判る事だとは思いますが、念の為。
 という訳で、4月第2週+1日(4/15に放映終了・放映開始する作品が幾つかあったので1日余計に追加しました)までの分を追加しました。 現(2006/04/15)時点で、終了作品31・新規作品28・継続作品13で、計41作品・前期比3作品の減少です。 もっと増えるかと思っていたのですが、意外です。 今のところ、現時点で後番組が勘定に入っていないだけの所もありますので、最終的には前期並みの本数になりそうな感じです。 前期までにアニメ作品が無かった枠にまで作品が新規に開始され、しかもまたもや深夜帯に増加しています。 その上、特定曜日に固まる傾向も続いており(今期は特に火曜日の深夜が密集状態)、同時録画数の限界を超えつつあります。 一方で、土曜日や月曜日の深夜は、視聴本数が減って楽になったりしてます。この辺が、作品数の減少に(極僅かながら)影響しています。 ただ、これからの時期は、プロ野球中継が始まる為、余計に録画が大変になってしまいます。 標準の放映時刻なら重ならない作品が、プロ野球中継が延長された為に重なってしまう、等という事がおそらく頻発すると思われ、正直言って頭が痛いです。 もちろん、頭を痛めるぐらいなら視聴する作品数を減らせば良いだけの話なのですが、これがなかなかできないもので。悲しい習性…と言うか、意志が弱いだけですね。 うじゃうじゃ。
 今期で特筆すべき事と言えば、テレビ大阪放映作品で、地上波デジタル放送での画質が非常に良いものが出てきた事でしょうか。 「.hack//Roots」や「SIMOUN」等がそうですが、ほとんどセルDVDと変わらないぐらいの映像に見えます。 今までの「ガラスの仮面」や「創世のアクエリオン」等の、16:9スクイーズで放送されていた作品の画質と比べ、遥かに向上していると思います。 「ハイビジョン制作」というテロップが出ている事から、HD画質のソースで納品されたものをそのまま(アップコンバート等をせずに)流しているものと思われますが、 今まで他局の作品(関西テレビの「蟲師」や「Paradise kiss」等)に比べてイマイチだったテレビ大阪も、ようやくデジタル放送に本腰を入れ始めたのでしょうか。 一方で、相変わらず16:9の映像の上下左右に黒帯の入る、所謂「額縁付き」で放映しているサンテレビや、 「ハイビジョン制作」というテロップが出ていながらイマイチすっきりしない画の「ガラスの艦隊」を放映している朝日放送等、 局によってはまだまだこれからという感じに見える所もあり、いかにもアナログからデジタルへの過渡期と思える状況にあるのも確かです。
 (2006/06/18追記) 各作品のタイトルの横に、その作品の映像の種類を表わすアイコンを追加しました。 今までは、気まぐれに作品のコメントとして書いてきましたが、上記のように、地上デジタルの映像が綺麗な作品が現われてきた事もあり、 DVDへの保存をしない作品は地上デジタルで録画したりするようにもなってきて、自分でも、アナログ・デジタルそれぞれでどの作品がどんな映像形式で放映されているのか、 判り易い形で書き留めておかないとややこしくてしょうがない事になってきつつある為です。
 各アイコンの凡例は、以下の通りです。  という感じで付けてみました。各アイコンの前にある“A”と“D”は、言わずと知れたアナログとデジタルの放送を表わしています。 地上波は、大体両方ありますが、KBS京都だけは、地上デジタル放送がCATVで配信されていませんので、アナログのみです。 また、地上波以外は全てデジタル契約のCATV経由で配信されている為、デジタルのみです。

帯番組

 対象作品無し。

日曜日

交響詩篇エウレカセブン
 2006/04/02放映終了。
 結局、一種の「ファースト・コンタクトもの」であった(昔あった「機甲創世記モスピーダ」等と同じ)訳だが、全然そんな気がしないのは何故なんだろう? やはり、SF設定(らしき)部分にイマイチ説得力が無かったから、のように思う。 物語の鍵となる「クダンの限界」そのものに説得力が感じられなかったので、あとの枝葉末節の部分でどれだけ理屈をこねても無駄、と言うか。 まあ、単純に「ボーイ・ミーツ・ガール」(ガールの方は人間ではない訳で、そこが「ファースト・コンタクトもの」な訳だが)として観れば良いのだろうけど、 一年もかけてやってきた割には少し内容が薄いかな、という気はする。 そもそも、異種生命体が、可愛い少女の姿をしている、という時点で既にSFではなくただのファンタジーなのだから、小難しい理屈をつける必要性なんて無かったと思う。 その辺、せっかくの4クールという長尺を生かしきれていなかった、という感じがして残念。
 そして、結局の所、何が「セブン」だったんだろうか? まさか、午前7時から放映しているから、などという、ネット上で聞いた噂そのまんまなんだろうか。謎である。
 ところで、最終回放映直前に特番があったが、そこで「あの人気アニメ」とか「誰もがハマる」とか言ってるのを見て、何だかなあ、という感じがした。 ある程度オーバーに言うのは仕方ない所だが、あまりにも現実と懸け離れていると萎えるだけのような。そんなにこの作品って人気あるのか?と (とりあえず某巨大掲示板では、「Canvas2」や「かしまし」終了時以上の祭状態になっているようだが。一作品に同時に9個もスレッドが存在しているのを初めて見た)。 まあ、その特番の内容自体、極北の寒さだったからしょうがない気がする。
ふたりはプリキュア Splash★Star A:4:3 D:16:9横側黒枠
 第9話まで放映。
 今のところ、前作の劣化コピーに過ぎないような気がする。 咲が舞の兄に惚れる(?)というのも、前作のなぎさと藤ピー先輩との関係の焼き直しみたいだし、プリキュアに負けた怪人が入れ替わっていく、という構造も同じ。 まあ王道と言えない事も無いが、せっかくの新シリーズなのだし、プラスアルファの要素が欲しい所である。
おねがいマイメロディ
 2006/03/26放映終了。後番組は「おねがいマイメロディ 〜くるくるシャッフル!〜」。
 最後はもう、テレビの前の視聴者まで巻き込んでのメタなネタ全開であった。 観客席の子供達が声を合わせてヒーローを呼ぶ、というのは、遊園地のヒーローショー等でよくやるネタであるが、まさかそれをテレビでやるとは思わなかった。 ラストで、柊が魔法にかからないように思い出す、あのバクのキスの場面まで持ち出すわ、作品の枠外に居る筈のハリネズミ君まで巻き込むわ、 マイメロのママと王妃様が同じように怖い事を言ってるわで、今まで出てきた色々なネタを最終回に「これでもか」と言わんばかりにぶち込んでいて (そう言えば、さりげなくタイガースが日本一になっている場面もあったような…)、やはり「マイメロ」は最後まで「マイメロ」であった。
おねがいマイメロディ 〜くるくるシャッフル!〜 A:4:3 D:16:9横側黒枠
 2006/04/02テレビ大阪にて放映開始。
 基本的には前シリーズの続きなのだが、こういう場合、大抵はシリーズ通しての「試練」とか「目標」とかが大きくなったり難易度が上がったりするものだが、 これはむしろ下がったような感じである。 ピンク・黒共に集めるのは8個で良くて、しかも8個集める毎に何回でも願いを叶えられる。 クロミの方も、ダークパワーは関係無くなって、世界が滅びるとかいうスケールの大きな話も無いようだ。 ただ、この作品の事だから、それを額面通りに受け取って良いものかどうかは怪しいし、音符も、ドから1オクターブ高いドまで各音階を1つずつ揃えないといけない、 という以前には無かった条件もあるしで、前シリーズより緩くなったと油断できない。
 また、マイメロが「おねがい♥」する相手をカードで選んで呼び出せる(タイトルの「くるくるシャッフル」は、この時カードをシャッフルするからのようだ)が、 初端がマイメロママという辺りは、いかにも本作品らしい。初回からこんなにトバして大丈夫なんだろうか。
 ちなみに、新しいメロディキーのパワーの供給源として登場した、柊の弟・潤役の五十畑迅人というのは、どうやら役者らしい。 声優経験はあまり無さそう(「ホーホケキョとなりの山田くん」に出ているぐらい)だが、生意気そうな感じは役に合っていると思う。
 とりあえず、ここしばらく「第二期の方が面白い」という作品を殆ど観ていないので、この作品には期待したい所である。
RAY THE ANIMATION D:4:3レターボックス
 2006/04/16ファミリー劇場にて放映開始。原作は、吉富昭仁氏が「チャンピオンRED」に連載していたコミック(?)。
 何でも見通す事のできる眼を持つ女性外科医、化け物みたいに強い隻眼・片足の病院長、ヤクザ者と渡り合う看護師達、と、実にアヤしい物語である。 主人公の零の眼を手術したのがブラック・ジャックという事のようだが、「ブラック・ジャック」という作品とどういう関係性があるのか、 ブラック・ジャックが零を治した、という事にどんな意味合いがあるのか、謎である。 一応は医療もののようだが、真面目にやるのか、不真面目にやるのかも判らない。 あの看護師達を見ていると、そっち方面をあまり真面目にやろうという感じでは無さそうなのだが、とりあえず面白そうではある。
蟲師 D:16:9スクイーズ
 2006/05/07深夜(正確には2006/05/08未明)BSフジにて放映開始。
 この3月までフジテレビ系列の地上波で放映されていたものの続き。 と言っても、放映第1回は、地上波で放映された第20話までのダイジェストの形態をとった作品の紹介で、実際の続きである第21話からは来週以降の放映となる。 ダイジェストと言っても、一話完結のオムニバス形式の本作なので、粗筋を追いかけるような単純な総集編という訳にもいかず、 監督・美術・音楽等のパート別に、スタッフのコメント等を交えて作品の魅力を紹介する、という形式をとっている。
 何故、全26話の内の1/4近い6話も残して地上波の放映が終わってしまったのか、どのような「大人の事情」があったのかは判らないが、 とにかく残りを(DVDを買ったり借りたりしなくても)観る事ができるのは嬉しい限りである。 ただ、今後、「良作になるほど全話をTV放映されなくなる」等という悪しき慣習の先駆けにこの作品がならなければ良いのだが。 作品自体が素晴らしいものであるだけに、そのような「大人の事情」という周りの状況によって作品が貶められるような事になれば、 日本のアニメ界全体にとっても不幸な事になるのではないだろうか。このような想像が、杞憂に終わる事を願いたいところである (尤も、「かみちゅ!」のように、全16話の内4話、すなわち丁度1/4がTV未放映、しかもその4話を全てセルDVDの別の巻に収録する、等という商売っ気丸出しの作品もあるので、 残話をBSデジタルとは言えTV放映に乗せ、セルDVDもTV未放映話のみを購入できるように纏めて収録する本作品は「まだマシ」と言えない事もないのだが)。
 あと、この日曜日深夜という放映時間は少し難儀である。 下の、KBS京都放映の「Fate/stay night」と被る上に、この時期の日曜日深夜には、F1GPやMotoGPの放映も被る事が多い。 特にMotoGPは、BSデジタル放送と専門チャンネルとで、一つのSTBのチューナーを取り合う事になる為、同時録画が不可能である。 「Fate/stay night」は、水曜日深夜のサンテレビでの放映に振り替え、MotoGPは本作品が放映される間だけの30分間を省く事にしても、まだコピーワンスの問題が残る。 他に被る番組が無ければ、W録を利用して二重に録画しておき、万一のDVDムーブ失敗に備える事ができるのだが…。
 2006/06/18深夜(正確には2006/06/19未明)放映終了。
 映像、音楽、そして蟲と関わる人々の営みを描く物語。蟲が悪いのでもなく、人が悪いのでもなく。 ただ日々の生命の営みの中で淡々と綴られる物語は、ファンタジーでありながらも不思議なリアリティを持っている。 相変わらず見事な出来で、何も文句の付けようがない。
 強いて言えば、BSデジタルでより綺麗に観れるようになった分、色の階調不足が目立ってしまうところぐらいか。 地上デジタルもそうだが、この階調不足はかなり目立つ。特に、本作品のような淡い色調を多用する作品では尚更である。 ソース(制作段階)の問題なのか、伝送経路の問題なのか、STBの問題なのか、何処に原因があるのかはよく判らない (ブラウン管テレビなので、テレビの問題ではないとは思うのだが…)が、もう少し目立たないような工夫が欲しい所である。
 オムニバス形式の物語の常として、この作品も、いつでも再開が可能な形で終わっている。願わくば、また地上波で新作を観たいものである。
Fate/stay night A:4:3レターボックス(KBS京都・サンテレビ) D:16:9四辺黒枠(サンテレビ)
 第13話まで放映。
 アーサー王にエクスカリバー、ヘラクレスに佐々木小次郎にペガサスと、このごった煮のような詰め込み具合は凄い。 その為に「聖杯戦争」の設定があるのかもしれないが、それにしては、魔術師7人の内、3人までが同じ高校の同じ学年に居る、というのが謎である。 何らかの必然性が無ければ、ただの御都合主義になってしまいそうだが、何かあるのだろうか。
 それにしても、士郎の「空気読め無さ」はこのまま直らないのだろうか。 「使えないだけならまだしも、足を引っ張るとは許せん!」という言葉は、士郎の為にあると言っても良いだろう。 あれでまだ生き残っているのは、よほど運が良いからとしか思えないのだが。
 また、第14話からEDが変わった。もしかしたら「アーチャー追悼記念」なだけかもしれないが。 歌はまあまあだが、前のが良かったので、比較すると少し落ちるかも。 アニメーションは、少し暫定的な感じに見える。 前の、草原に凛と立つセイバーと、最後の光が漏れる雲の絵が好きだったので、ずっとこの新しいままだと残念。
 (2006/04/17追記)第15話から、またもやOP・EDが変わった。 EDは、以前のものに戻ったので、前回のアレはやはり「アーチャー追悼スペシャル」だったようだ。 一方で、OPは新作になった。前のものに比べて、曲はまあ同じような感じだが、アニメーションの方は少しごちゃごちゃした感じかも。 これからの物語が混迷の度を深めていく事を示しているのかもしれないが。 と言うか、アーチャーが士郎と戦っているようなカットが入っていたが、アーチャーがまだ生きている(あるいは復活する)という事なのだろうか。謎である。
 2006/06/21深夜(正確には2006/06/22未明)放映終了。 最終回は、KBS京都が一週休んだ為、サンテレビの方が放映が早くなったので、サンテレビで視聴した。日曜深夜ではないのはその為である。 後番組は「ゼロの使い魔」。
 アーサー王伝説を織り込んだり、ギルガメシュまで登場したりしてごった煮のような話にしながらも、それなりに物語を纏めているのは割と面白かった。 ただ、基本的には「少年ジャンプ」系のバトルもの(戦うほどに敵・味方とも強さのインフレが起きるとか、絶体絶命の危機に一発逆転の必殺技が出てくるとか、 最後は結局気合いで勝負が決まる理屈抜きな所とか)と同様のフォーマットだし、ラスボスがあの教会の神父だというのも意外性が無いし、 ずっと気になっていた「西洋の伝説である『聖杯』を巡る戦いを、何故日本の地方都市でやってるのか(それも二回も)」とか、 「その参加者の半数が同じ高校に通っているのは何故か」とかの辺りは、結局理由が明かされなかったようだ。 本作品的には、その辺はどうでもいい話なのかもしれないが、ずっと気になっていたその辺の事が結局「物語上の都合」でしかなかったので、イマイチ作品の印象が薄い。 正直、原作があれほど人気がある理由が判らないのだが、原作にはまた別の良さがあるのだろう。
 あと、最終回のEDテロップが、スタッフ・キャスト一切関係無く五十音順に並べられているのは、どうやら監督の趣味らしい。 同じ人が監督を務めた「ヤミと帽子と本の旅人」も同様だった。

月曜日

ブラック・ジャック 21 A:4:3 D:16:9スクイーズ
 第62話まで放映。
 今回からタイトルに「21」が付いた。「にじゅういち」ではなく「とぅえんてぃ・わん」と読む。「21世紀」の意味らしい。 公式サイトによれば、内容も今までの一話完結の形式から連続ものの形式に変わるようだ。 さてどうなるか、お手並み拝見である。
 とりあえず、今までの「NG場面」が無くなったのは良いかも。 代わりに始まった「写楽を探せ」も何だかなあ、という気もするが、本編の雰囲気をぶち壊しにしていた「Karte NG」よりはマシのように思う。
 (2006/06/12追記)第70話(「21」の第9話)からEDが変わった。 何か、紅蜥蜴が妙にクローズアップされているように見えるが、もしかしてヒロイン扱いになるのだろうか。謎である。 ただこの紅蜥蜴、ブラック・ジャックにちゃんとトドメをさしていかないのはいかにもプロらしくない。 まあトドメをさされても困る訳だが、この辺、今後紅蜥蜴が「良い者」に変わる事を示しているのかもしれない。
タクティカルロア
 2006/04/03深夜(正確には2006/04/04未明)放映終了。
 「コメディとして観た方がいいのかもしれない」と放映開始時に書いたが、まあそれなりに真面目な所もあって、それなりに楽しめたかも。 「ノイント・テーゼ」とか色々と難しい事を言っていたが、全体的に、長い物語の中の一部分を抜き取ったというか、 劇場版「機動戦士ガンダム」三部作の二作目だけを見せられた、というか、そんな感じがあった。 漂介が蓮刈パスカル・メイジに乗り込む前の七波達の物語とか、美晴とレーゲンの物語とか、阿古屋姉妹とハクビの物語とか、 本シリーズ開始前にも様々なエピソードが存在しているし、当然、パスカル・メイジの航海と、漂介と七波のビミョーな関係もまだまだ続くようだしで、 今回のシリーズで一つのエピソード(セカンド・ロア事件編とでも名付けようか)として纏めておきながらも、 外伝的なものや続編モノなど、幾らでも新作が作れそうな要素が残っている。ある意味、非常に上手い作り方をしているように思う。
 本シリーズ自体も、まあ「本格的な海戦もの」というにはツッコミ所が多過ぎる (そもそも、旧式のパスカル・メイジより防御能力が劣る洋衛軍の最新鋭艦、てどうよ?と。「ヤマト」じゃないんだから)が、 アクションシーンはアクションシーン、コメディ部分はコメディ部分、とメリハリをつけて構成していたので、どちらもそれなりに楽しめた作品だった。
 ちなみに、“tactical roar”=「策略的な爆笑」というのは、あの潜水艦のオカマ艦長、バタフライ・フィッシュことラッシュ・ビヨンドの事だったのかもしれない。 また、最大の謎は、なんで漂介があんなにモテるのか、という事であるが(毎回どこかに現れる謎の少女はいいのか?という気もするが。 あれは結局、「マクロス7」の「花束の少女」みたいなものだったのだろうか)、まあそれはお約束という事なんだろう。
舞−乙HiME
 2006/04/03深夜(正確には2006/04/04未明)放映終了。
 心配していたように、乙女同士の撃ち合いという事態になってしまったが、前作ほどにはバランスの悪い展開にはならなかったのは良かったかも。 ただまあ、「どう見ても死ぬだろ、あれ」と思うようなキャラも生き残っているのは、別の意味でバランス悪い気がするが。 結局、メインキャラで本当に死んでしまったのは、エルスティンだけという事になる。 物語上、最低限のキャラだけ犠牲にした、という事か。 まあ、ラスト二話で乙女達が総力戦を展開する所は、なかなかカタルシスが感じられて良かった。 でも、「代理戦争」という言葉の使い方は間違ってたような気がする。
 それにしても、最終回のミス・マリアのアレは反則だろう。ローブを纏うと若返るのか。
Canvas2 〜虹色のスケッチ〜
 2006/03/27深夜(正確には2006/03/28未明)放映終了。
 色々と楽しめた…本当に楽しめた作品だっただけに、あのラストはどうよ?という気になってしまう。 あれでは、やっと浩樹から一人立ちして行こうとしていたエリスも、一度振られてもずっと一途に浩樹を想い続けようやく想いが叶った(筈だった)霧も、 その霧の想いに応えて教師という新しい道に進もうとしていた浩樹も、今まで積み上げてきたものを全部御破算にしてしまっただけなんじゃないだろうか。 「だけ」と言うには、エリスは「赤」を克服し、かつ想いも叶った訳だし、浩樹も再び絵を描けるようになった訳だから、全てがチャラになった訳ではないとはいえ、 あまりにも急転回過ぎるように思う。 特に浩樹は、高校時代には柳に対する劣等感から霧を振り、次には妹としてしか見れないという理由でエリスを振り、で、 二度目の告白を受けて霧と付き合い(まああんまり「付き合っている」風には見えなかったのがまだしもだが)、結局最後はエリスを選ぶ、という、 始めの頃のしっかりしていた浩樹は何処に行ったんだ?というような、見事な優柔不断ぶりだった。 ギャルゲー原作ものとはいえ、もう少し「これなら好きになっても仕方ない」ぐらい思わせてくれるキャラにできなかったものだろうか (菫や可奈のような女子高生に本心見抜かれたり説教されてる二十歳過ぎの男、って幾らなんでも情けなさ過ぎるだろう)。 そもそも、浩樹が絵を描けるようになる=エリスを選ぶ、では無かった筈(霧も浩樹が絵を描く事を望んでいた訳だし)なのだから、 ここまで唐突に二つを結びつける必然性は無かったのではなかろうか。
 また、最終回は、せっかく浩樹が描いてきた絵を放ったらかしにしてしまう所とか、朋子の死んでしまったかと思わせるような唐突な場面とか、 何か変な場面が目立ったような気がする。もう少し構成が何とかならなかったのだろうか、と残念でならない。 ここまで多少作画の乱れ等はあったものの、脚本や演出に特に気になる所の無かった作品だけに、最後の最後にこれでは、画龍点睛を欠く、という諺の良い見本だと思う。
 あと、結局「お当番回」の無かった美術部部長であるが、ラスト二話でようやくバイクに乗ってくれた。 どうやらカワサキのZZRっぽい(排気量は不明)が、あのバイクで、電車も止まるような雪の降る中、二人乗りで飛ばすのはGPライダーでも難しかろう。絶対コケる。
 それと結局、サンテレビでは、放映の最後に出る番組タイトルが「茜色のパレット」のままだった。だから、それは18禁版ゲームのタイトルだというのに。 確かに、ラストのアレは、いかにも18禁ゲームっぽかったが。
 アレも、何か無理矢理入れたようで、あまりにも唐突だったように思う。 好き合っている者同士がそーゆー事をするのは否定しない(むしろ自然な事だと思う)し、例え相手が十代半ばの少女である作品であったとしても、 それを描く作品も否定しない(むしろ好きかも(<おい)。まあ自分もそーゆー作品を書いたし)が、浩樹のエリスを見る目が、 ほんの数話前まで明らかに妹としてのものだった事を思うと、幾らなんでもそういう関係に至るのが早過ぎるような気もする。 「D.C.」(第一期の方)でも、それをはっきりと匂わせる描写があったが、あちらはそこに至るまでの描写をしっかりやっていたから、全く不自然ではなかったし。 それもまあ、いかにも18禁ゲームみたいな展開ではあるが、これではまるで、先日観た、開始時はごく当たり前の兄妹だったのに、開始30分で急に盛り上がって、 あとはヤリまくりになってしまった、実写版「くりいむレモン」みたいだ (と言うか、制作スタッフとは違う所から何か横やりが入って、無理矢理ラストを変えさせられたか、あるいは、制作の途中で、 全26話だったのを全24話に短縮させられてしまって、無理矢理急いで決着をつけざるを得なかったか、そんな感じさえするぐらい性急だった)。
エンジェル・ハート A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 第25話まで放映。
 今のところ、やはり心配していたように、「シティ・ハンター」と同工異曲の作品になってしまっているように思う。 面白くなくはないのだが、香を殺してしまってまでやる程のモノか?と言うと、かなり疑問。この先もこのままなんだろうか。
 また、この第25話からOP・EDが変わった(EDは以前にも一度変わっていたのだが書くのを忘れていた)。 OPは前の方が良かったように思うが、EDは今回のが良いかも。 それと、読売テレビでは、何故かAパートとBパートとの間に、他の番組の番宣が入っているため、放映時間が32分間という実に変則的なものになっている。謎だ。
怪 〜ayakashi〜
 2006/03/27深夜(正確には2006/03/28未明)放映終了。
 三本立てオムニバス形式で、それぞれメインスタッフも異なる、という事で、怪談という共通点はあるものの、それぞれ結構色合いが違っていて楽しめた。 三本の内で、あえてどれが一番かと言えば、三本目の「化け猫」だった。 錦絵調とでも言うか、特異な画面効果と、化け猫が化け猫となってしまった怨念や因縁、化け猫を切る薬屋の格好良さ等々、最も見所が多かったように思う。 こういう画作りができるのも、CGを効果的に使いこなせるスタッフが増えてきた結果なんだろう。
プレイボール2nd
 2006/03/27深夜(正確には2006/03/28未明)放映終了。
 スーパースターも怪物も居ない、等身大の球児達の物語という事で、全体的に地味な感じになるのはしょうがないとしても、もう少し物語に緩急があったら良かったのに、 と思ってしまう。新体制になってからの話がラスト2話弱しかない、という構成も、イマイチ盛り上がりに欠けるような気がする。
 しかし、倉橋といい丸井といい、何故谷口の知り合いはあんなに偉そうな奴ばかりなんだろう。
闘牌伝説アカギ 闇に舞い降りた天才
 第25話まで放映。
 これ程、声優さんの演技が面白い、と思う作品も珍しいかもしれない。 ナレーションの古谷氏の「ドラ三!」三連発とか、鷲巣様の「死んじゃうツモ〜!」とか、もう大爆笑である。 特に、「鷲巣麻雀編」に入ってからは、一手ツモったり捨てたりするだけで延々と独白が続くような展開が続いている為、その演技が際立っている。 第24話など、殆ど鷲巣様の独演会状態で、アカギが一言も喋らなかったような気がする。いいのかこれ。
 ただ、その為に、初期の頃の緊張感というか、畳みかけるような感じが無いのは残念。 あと、「日テレ雀ニック」は平衡感覚が悪過ぎる。
 2006/04/10深夜(正確には2006/04/11未明)放映終了。後番組は「桜蘭高校ホスト部」。
 結局、「鷲巣麻雀編」を二回戦分残しての終了となってしまった。 何となく小物っぽくなってしまっていた鷲巣の「本性」がいよいよ現れるのか、本当の戦いはこれからだ、みたいな所での終了はひどく中途半端な感じがする。 ただ、噂では、原作の方でも未だにこの「鷲巣麻雀編」の決着がついていないらしい(十年ぐらい戦っているそうだが)ので、これもやむなしか。 最後に出てきた、1999年の場面で、アカギらしき男が歩いていたので、結果的にはアカギが勝つのだろうが、是非そこも見てみたいものである。 原作で決着がつきそうになった頃にでも、また続きを作ってほしいものだ。当然、ナレーションは古谷徹氏で、他のキャスティングも同じ人でお願いしたい。 中の人は、毎回代わり映えしない顔触ればかりで飽きるかもしれないが。
 それにしても、あの「ざわざわ」は何なんだろう…?
桜蘭高校ホスト部 A:4:3 D:16:9横側黒枠
 2006/04/17深夜(正確には2006/04/18未明)読売テレビ「MONDAY PARK」枠にて放映開始。原作は、葉鳥ビスコ氏が「月刊ララ」誌に連載中のコミック。
 タイトルは、「おうらんこうこうほすとくらぶ」と読む。 庶民の子が、良家・金持ちの子女が通う学校に入り込んでしまう、というと、今度何故か実写映画化される「笑うミカエル」等を連想してしまうが、 こーゆーのは白泉社のお家芸なのだろうか。それとも、少女マンガ全体の定番なんだろうか。
 久し振りに、坂本真綾さんが主役でしかも少年役の作品、というぐらいの前知識で観ていたら、そーゆー事だったのか。 それにしても、坂本真綾さんの声の幅も随分広くなったものだと思う。事前に知らなければ、あれが坂本真綾さんの声だとは気付かなかったかもしれない。 デビュー作の「天空のエスカフローネ」の頃から演技は上手かったと思うが、さすがに段違いに良くなってきたと思う。 また、「少女革命ウテナ」の榎戸洋司氏がシリーズ構成・脚本に参加しているだけに、 矢印やら裸電球やらのパッと見で意味不明な(でも後で意味が判る)演出が相変わらずヘンだ。 しかし、演出のテンポや台詞回しが、これも相変わらずツボにハマるので、観ていて非常に楽しい。 それにやはり、ショートカットの似合う女の子には弱いのである。 制作がボンズという事で少し心配だったが、相性の良い話になりそうで良かった。原作がボンズでなければ大丈夫なのかもしれない。
 あと、日本テレビにある公式サイトは、トップページ以下に「404 Not Found」になってしまうのがあるのは何故だ。 Flashを多用した、重いクセに内容が薄いページを作る暇があったら、リンクぐらいちゃんと張って下さい>日テレ。
落語天女おゆい
 2006/03/27深夜(正確には2006/03/28未明)放映終了。後番組は「女子高生 GIRL'S-HIGH」。
 結局「サクラ大戦」みたいな話であった。 「落語」である意味があるのか?という感じの話が続いていたが、ラストは「言霊」で決着するという、一応「落語」という設定が活きるオチの付け方にしたのは良かった。 ただ、実際に作中で出てくる落語の場面では、ゲストで出てくる落語家達の方が、唯達声優さんがやるより上手い、というのは流石と言うべきか。 声優さん達も、もう少し落語の話し方や間の取り方を身に付けていて欲しかったような気がする。 特に、最終回の唯の小咄は、もっと頑張って欲しかった。
 しかし、まさかエンディングを歌っている人まで出てくるとは…こーゆーお遊びは嫌いではない。
女子高生 GIRL'S-HIGH A:4:3 D:16:9横側黒枠
 2006/04/03深夜(正確には2006/04/04未明)サンテレビにて放映開始。 原作は、大島永遠氏が「月刊コミックハイ!」(こんな雑誌知らなかった…)に連載中のコミック。
 女子高生の赤裸々な日常を描く少しおバカなコメディ、みたいな感じか。「あずまんが大王」を「低く」したようにも見える。テンポもそこそこ良いし、割と楽しめるかも。 ただ、第1話からいきなり画がヤバい感じに見える所があったりしたのが心配である。大丈夫か?
 それに、この月曜深夜は作品が集中していて、一歩間違えば録画限界を超えてしまう。その場合、真っ先に切るのはこの作品かもしれないので油断できない。
 あと、何故かEDアニメーションを、あの梅津氏が手掛けている。結構可愛いが、動きと音楽とのタイミングがイマイチ合ってないのは残念。
 ちなみに、公式サイトを探そうと思って、「女子高生」でGoogleで検索すると、9番目に出てきた。 その上は全て、「パンチラ」だの「制服」だの「お尻」だのといったアヤしげなサイトばかりが並んでいた。さすが女子高生である。
 2006/06/19深夜(正確には2006/06/20未明)放映終了。後番組は「コヨーテ ラグタイムショー」。
 ほぼ「おバカ」に徹した作り、アバンタイトルのパロディ劇、エンディング後のオマケ等々、B級っぽい感じがなかなか面白かった。 桃香ちゃんの話とか、シリアスな話もどこか「おバカ」な所があって、シリアスになり過ぎないのが良い。 終わり方がイマイチ盛り上がりに欠けた気もするが、それもまたこの作品らしい、かも。
うたわれるもの A:4:3レターボックス D:16:9四辺黒枠
 2006/04/03深夜(正確には2006/04/04未明)朝日放送にて放映開始。 原作は、Leaf制作のWindows版18禁ゲーム。今年の夏には、AQUAPLUS制作のPS2版も発売されるらしい。
 タイトルの意味も不明、どんな世界観なのかも不明、おまけに主人公は行き倒れになっている所を助けられた記憶喪失の男で正体不明、と不明だらけである。 女の子が皆ケモノ耳に尻尾付き、という設定もよく判らないし、記憶喪失の癖に会ったばかりの女の子の事をいきなり「家族だ」とか言ってしまう主人公の性格も謎。 原作ゲームはシミュレーションRPGとアドベンチャーの組合せ、またOPで謎の主人公が軍師みたいな事をしている所からして、戦争ものになるのかもしれない。 まあ原作ゲームは結構人気があったものらしい(私もタイトルは知っていた)し、少し様子見といった所か。
 あと、地上波デジタル放送では16:9だが、四方に黒枠の入った額縁状態である。これで、番組情報に「1125i 16:9」と書くのは詐欺なんじゃないだろうか。 まあ確かにスペック上はその通りなのかもしれないけど、テレビの画面より二回りか三回りぐらい小さい映像で見せられても嬉しくない。拡大もできないし。 MBS毎日放送では、「地獄少女」も「びんちょうタン」も「灼眼のシャナ」も全部16:9スクイーズ放送だったのに、これでは何の為の1125iか判らない。 いい加減にこういう放送の仕方は止めてほしいものである。

火曜日

カペタ A:4:3 D:16:9横側黒枠
 第27話まで放映。
 フレームはガタガタ、新しいマシンの手当てもつかず、カペタはマシンの不調をカバーする為に体を傷めて、遂にこの回では予選ヒートを周回遅れの上にリタイア、 という、チーム・カペタもとうとうどん詰まり状態に。ここからどうやって体制を立て直すのか謎である。 無難な所では、あのお金持ち(桃太郎?)がフレームを提供する、という辺りだろうが、そんな安直な手でくるだろうか。
 しかし、主人公が、これだけ貧乏が理由で苦労するレースアニメも珍しいかもしれない。 それでも、「完走する為じゃなく、勝つ為にレースに出る」と言う辺りは、なかなかレーサーとしてのツボを抑えていると思う。 今、現実のF1では、スーパーアグリなんかが「完走が目標」とか「出場しているだけで奇跡」(これはフジテレビが言っているだけかもしれないが…)とか言っているが、 「出場する事に意義がある」アマチュアスポーツじゃないんだから、始めから勝つ気の無い奴が出てくるな、と言いたい気がする。 どうしても今年から出場しなければならない理由があったのだろうが、あれはもう少し何とかならなかったのだろうか。
 (2006/05/16追記)第33話からEDが変わった。 物語が、ちょうど「カート編」(?)が終わって、いよいよフォーミュラ・カーの世界に挑戦か、という所にきたせいか、 アニメーションもそれに合わせたものに変わっている。 こうシリアスな感じになったらなったで、前回までの明るいものも良かったなあ、等と思ってしまうのは勝手なものである。 それにしても、本編でやっていたような、アウト側のタイヤだけを接地させて(イン側を浮かせて)コーナリングする、等というような事が実際にできるものなのだろうか。 しかも、路面がウェット・コンディションでスリック・タイヤとなれば、ただでさえグリップしないものが二輪になる事で余計にグリップしなくなりそうな気がするが…。 でも、そういう事はとりあえず置いておいて、相変わらずレースシーンは燃える。
 (2006/06/06追記)第36話から今度はOPが変わった。 カートのシーンが消えて、ほぼ完全にフォーミュラへステップ・アップする流れになるようだ…とか思っていたら、最後(?)にもう一戦あるようだ。 それにしても、あのオヤジさんがいつ過労死するかとヒヤヒヤする。この作品でそういう鬱々とした展開だけは勘弁してほしい。
アニマル横町 A:4:3 D:16:9横側黒枠
 第52話まで放映。
 今回からOP・EDが変わった。ただ、どちらも前のと比べると今一つ。 でも、本編のノリは相変わらず。あみちゃんは5歳から年をとらないようだが、もしかしたら、本当は不老不死で大昔から生きているのかもしれない。
涼宮ハルヒの憂鬱 A:4:3レターボックス D:16:9四辺黒枠
 2006/04/04深夜(正確には2006/04/05未明)サンテレビにて放映開始。原作は、谷川流氏著の角川スニーカー文庫から刊行されている小説。
 第1話を観る限りでは、何が何やらサッパリ判らない作品だった。 とりあえず、ヘンな事をしている連中の学園モノ、という事ぐらいは判るのだが、一話殆どが、ハルヒの作った自主制作映画そのもので占められている、というのも何だか。 アニメーション制作がかの京都アニメーションという事なので、作画面での不安はまず無いと思うが、内容がどうなるのか心配である。 原作は、一応角川の第8回スニーカー大賞(大賞)受賞作だし、人気もあるらしいので、全く面白くないなどという事はないだろうが…。 あと、未だにトップページ以外に殆ど内容が無い公式サイトは何なんだろう。作品同様、謎である。
BLACK LAGOON A:4:3レターボックス
 2006/04/11深夜(正確には2006/04/12未明)KBS京都にて放映開始。原作は、広江礼威氏が「月刊サンデーGX」に連載中のコミック。
 “LAGOON”とは「潟」や「礁湖」を意味する英語…みたいなのだが、どういう意味合いで使っているのかは謎。 日本のサラリーマンが海外で訳の判らない連中に拉致されて、しかも会社の機密が漏れるのを防ぐ為に見捨てられた上に殺されそうになる、 というアクション巨編…なのだろうか。 最近では少し珍しいジャンルの作品だし、画もまともだし、話も面白そうなので少し期待。 ただ、こいつらはいったい何語を喋っているんだろう、と思うような辺りは「BLOOD+」なんかと同じである。いいのか。
獣王星 A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2006/04/18深夜(正確には2006/04/19未明)関西テレビにて放映開始。原作は、白泉社から刊行されている樹なつみ氏のコミック。 まだ描き下ろし等で新作が出るらしい。
 両親を何者かに殺され、自らは流刑星(?)に放り込まれた双子の少年が、その星でのし上がって両親の仇に復讐する話…だろうか。 何となく、「モンテ・クリスト伯」と「装甲騎兵ボトムズ」と「2001夜物語」の緑の星(植物が優勢、という辺りが)とを足して割ったような感じだが、SF的な舞台背景や、 かなりハードになりそうな物語など、見所は多そうである。 制作がボンズという所がイマイチ不安要素だが、原作ではないし、監督が「忘却の旋律」等の錦織博氏で、シリーズ構成が吉田玲子氏という事なので、多分内容も大丈夫。 ただ、公式サイトによると、主人公が成長した後のキャストに、Kinki Kidsの堂本光一氏が入る、というのは心配。 一応舞台経験はあるそうだが、声優には初挑戦らしいし…不安だ。
 それはともかく、本作は「ノイタミナ」枠の第4作になるのだが、今まで放映されていた月曜深夜から、火曜深夜に枠が変わった。 よりによって、一番密集している火曜日に移さなくてもいいと思うのだが、これは嫌がらせなのだろうか。困ったものである。
ガラスの仮面
 2006/04/04深夜(正確には2006/04/05未明)放映終了。後番組は「ARIA The NATURAL」。
 やはり、「紅天女を巡る本当の戦いはこれからだ」という結末になった。 原作が未完の上、原作を先取りしたり、オリジナルの結末をつけたりする事ができない作品なので、まあ致し方ないところだろう。 ただそれだけに、話の盛り上がりとしては、第3クールの「二人の王女」が一番だったような気がする。 色々と決着のついていない事が多いので、原作者様には何とか頑張って完結させてほしいところである。
 それにしても、桜小路君は本当に影が薄くなってしまったなあ…。
ARIA The NATURAL A:4:3 D:16:9横側黒枠
 2006/04/11深夜(正確には2006/04/12未明)テレビ大阪にて放映開始。
 昨年10月期に放映していた「ARIA The ANIMATION」の第二期…と言うか、単に三ヶ月間を空けただけでまんま続きである。 所謂「OPアニメーション」というものが無い所とかのフォーマットもほぼ同じ。ただ、次回予告がえらい短くなってしまったのは残念。
 第1話から、カーニバルのカサノヴァの話を持ってくる辺り、今期はファンタジー話中心でいくのだろうか。 ならば、是非「狐の嫁入り」の話をやってほしいところ。 あとはやはり「ヴォガ・ロンガ」辺りも是非。
鍵姫物語 永久アリス輪舞曲
 2006/03/28深夜(正確には2006/03/29未明)放映終了。後番組は「吉永さん家のガーゴイル」。
 結局、最後まで何が言いたいのかよく判らない話だった。 やってる事は判るのだが、やはり基本となる「アリスの物語」を求めて戦う、という所がよく理解できなかったせいなのかもしれない。 「アリス」というのが、あの「不思議の国のアリス」と「鏡の国のアリス」なのは良いのだが、最後の「終わらないアリス」を読めば全ての願いが叶う、とか、 「アリスマニア」とかいう設定が当たり前のように存在している世界観が、現実の「アリス」とのイメージのギャップに繋がって、違和感が抜けきれなかったのかも。
吉永さん家のガーゴイル A:4:3レターボックス D:16:9四辺黒枠
 2006/04/04深夜(正確には2006/04/05未明)サンテレビにて放映開始。原作は、田口仙年堂氏著のファミ通文庫から刊行されている小説。
 商店街の福引で当たった、喋る石像・ガーゴイルが家の番犬代わりになっている、という設定がまた謎である。 物語が、ガーゴイルがやって来て既に一ヶ月が経過している所からいきなり始まっているので、最低限の成り行きの説明がされているものの、やはり少し戸惑う。 これも、原作は結構人気があるらしいので、多分全然面白くないなどという事はないだろうが…。
ひぐらしのなく頃に A:4:3レターボックス D:16:9四辺黒枠
 2006/04/04深夜(正確には2006/04/05未明)関西テレビにて放映開始。原作は、竜騎士07氏がコミケ等で発表している、同人サウンドノベル。
 タイトルの「な」だけが何故か赤い色になっているのが謎である。 可愛らしいデザインのキャラクター達とは裏腹に、物語はかなりシリアスでダークなものらしい。 でも、あの原作の画をそのままつかったようなキャラデザインはどうかと思うが。 あの画は、あくまで同人作品だから許されているレベルだと思う。 同じ同人作品原作の「月姫」でも、キャラデザインは商業作品としてきちんと作り直していたのだし、もう少しマシにならないものか、と思う。
 原作のサウンドノベルは、同人作品としてはかなり異例の売れ行きを示したらしいが、それ以外の事はあまり知らない。 ただ、確かまだ完結していない筈だし、物語の性格(確かミステリーと言うかホラーと言うか、そんな感じ)上、アニメで先に完結させる訳にもいかない (2クールの予定らしいので、夏コミで完結すれば大丈夫だろうが)と思うのだが、どうするのだろうか。
よみがえる空 -RESCUE WINGS-
 2006/03/28深夜(正確には2006/03/29未明)放映終了。後番組は「スクールランブル二学期」。
 最後まで、実にストイックに、かつシリアスな作品だった。 誰かの英雄的な行動が問題を解決したり、逆に誰かの無謀な行動が致命的な事態を引き起こしたり、という事は無く、救難という「困難な仕事」に日々取り組む人達の姿が、 淡々と描かれていく。しかし、それがどれほど「苦しい仕事」なのか、というのは、内田の目を通して、これでもか、というぐらいに伝わってくる。 最初のエピソードで搬送中に亡くなる少女、全力を尽くしても尚助ける事ができなかったパイロット、そして、 全力を尽くす前にもう最悪の結果が出ている事が(視聴者には)判っている雪山の遭難者。 容赦の無い悲劇にも向き合っていかなければならない人達の強さを、見事に描き出したドラマであったと思う。 最終回で、「よみがえる空」というタイトルの意味が示される、という構成も美しい。 演出面でも、第6話・第7話で「ひょっこりひょうたん島」を素晴らしく効果的に使った辺りは物凄い。ああいう演出ができる人がまだ居た、というだけでも嬉しいものである。 ただ、作中で出てくる隊員達の下ネタの数々も物凄かったが。言い回しとかが少し古いのは、実際ああいうものだから、なのだろうか。
 難を言えば、その隊員達の見分けがつきにくい所か。作品の性格上、日本人にあり得ないような原色の髪とか、どう見ても仕事の邪魔にしかならない、 視界を遮るほど前髪の長い髪型とか、アニメキャラでありがちな描き分けができないので仕方ない所だが、もう少し何とかならなかったか、とは思う。
 一方で、女性キャラは皆可愛かったこと。救難隊整備班紅一点の西田三曹、殆ど犯罪じゃねーか、と思うぐらい可愛い本郷三佐の奥さんと娘さん、 一話きりのゲストキャラだった、第7話でパイロットの家族の連絡役を務めたWAF、これも結局第1話にしか姿を見せなかった内田の隣の部屋の女の子、等々、 男性キャラの地味さに対する欲求不満を晴らすかのように、これでもか、というぐらいに可愛い女性ばかりである。
 しかし、やはり一番はめぐみであろう。何で内田三尉みたいな奴にこんないい子が、と思うぐらいの、勿体ないぐらいの彼女である。 公式サイトのキャラ紹介で「自立心旺盛」とあるが、オトコに寄り掛からず、仕事に一生懸命な姿が素晴らしい。本当に、内田三尉には勿体ないと思う。
 ちなみに、オープニングの最後にいつも出ていた“That Others May Live.”というのは、 実際に小松救難隊のホームページにも載っている言葉で、スローガンともなっている。 日本語では「他を生かす為に」という言葉があてられており、いかにも救難団らしい言葉である。 が、これを「エキサイト翻訳」にかけると、「他のものは生きるかもしれません。」という、何だか身も蓋もない感じの言葉になってしまうのが可笑しい。
 あと、DVDにはTV未放映のエピソードがあるらしい(ありがちだが)。「外伝エピソード」で、サブタイトルが「最後の仕事」という事は、 主役は本郷三佐なのではないだろうか。これはこれで観たい。
スクールランブル二学期 A:4:3 D:16:9横側黒枠
 2006/04/04深夜(正確には2006/04/05未明)テレビ大阪にて放映開始。
 言わずと知れた「スクールランブル」の第二期である。 監督が、第一期およびOVA(一学期補習)の高松信司氏から、金ア貴臣氏に変わってどうなるかと思っていたが、とりあえず本編の雰囲気は変わらず一安心である。 だが、確か第一期では削除されていた八雲のお泊まりイベントが、何のフォローも無く当然のようにきっちり原作通りにお泊まりした事にされていて可笑しい。 まあそれも「スクラン」らしいと言えばらしいが(一応、「一学期補習」でお泊まりした方に補正されていたけど)。 ただ、原作はこの後、サバゲーとかの妙に長編のエピソードが続いていて、初期の頃の「切れ味」みたいなものが無くなっているように思うので、 その辺をアニメでどう料理してくるのか、少し心配である。八雲が相変わらず天満最優先なのは安心するが。
 それにしても、あの何か勘違いしているようなOP・ED曲は何なんだろう。 作詞・作曲が共にあの「つんく」という事なのだが、タイアップなのだろうか。としても、もう少しマシな選択肢は無かったのだろうか、と思う。
IGPX
 2006/04/04深夜(正確には2006/04/05未明)放映終了。後番組は「夢使い」。
 プレー・オフの決勝戦・対ホワイトスノー戦を残したまま終わってしまった。 年末年始に一ヶ月ぐらい放映が無かった為に打ち切りになってしまったのか?とか思ったが、公式サイトを見る限りでは、 はじめから第25・26話はTV放映をしない予定だったようにも見える。 それにしては、あまりにもぶった切った終わり方だったので、打ち切りが決まるのが急過ぎて、とりあえずの最終回を取り繕う余裕も無かったのかもしれない。 ホワイトスノーがチームサトミを変に敵視している理由も謎のままだったし。 カートゥーン・ネットワークでも放映されているが、そちらも第24話までしか放映しないのだろうか。
 とりあえず、3DCGのアクションシーン以外は、全てがイマイチだった。 こんな最後の方に来て、いきなり取ってつけたようにキャラクターの過去の回想シーンを入れるのも意味不明だし。 特に、ロケットジョージとカイザーとの因縁なんて、何で今頃?という気がする。 入れるなら、ベルシュタインとの初戦の時じゃないと、今更感だけが漂う。 こういう場面を入れるのなら、はじめから1シーズンの物語にしておけば良かったのに、と思ってしまう。 ずっと疑問に思っていたIGPXのルールにも、納得がいかないものが多かったし (ピットインが「両チーム合わせて」1レース中に1回だけしかできない、とか。 こんなの、例えば、わざとダメージを受けて自チームでピットインしてしまえば、その後相手チームはピットインできない事になり、以後のダメージを回復できない。 ピットイン中は「レースが止まる」訳だから、ピットインによる遅れも生じない。 こんな、片方のチームが有利になりかねないようなルールがあるのが理解できない。 ゴール順位によるポイントの付き方も変だし。1チーム三人が2〜4位を占めても、ようやく1位と並ぶだけ、って何?と思う。 スピード勝負のレースならともかく、格闘アリの生き残りレースでもあるのだから、多く生き残った方が勝つようにポイント配分すべきだろう。 あれなら、二台が相手を抑える事に専念して、残りの一台をとにかく逃がせば勝ちなんだから。 何でもアリのあのレースなら、二台で相手三台を抑える事も、武器次第で可能だろうし。とにかく、演出でカバーしきれていない粗が多過ぎる)。 正直、現実の「レース」をあまり知らない人が頭の中だけで作ったようにしか思えない (頭の中だけで、と言えば、ラストのタケシとホワイトスノーのリーダーとの対決場面での、二人の竹刀の持ち方もおかしい。 片手は鍔に付けて、もう片手は柄の端を握るものなのだが、まるで野球のバットを持つように、両手を近付けて持っていた。 実際の剣道を見ずに描いている事が丸分かりである。 まあ「灼眼のシャナ」等もそうだが、最近のアニメで、日本刀や竹刀の持ち方をきちんと描いている作品は殆ど観た事が無いのだが)。 Production I.Gの作品という事で期待していたのだが、正直 すごい 期待外れだった。
夢使い A:4:3レターボックス D:16:9四辺黒枠
 2006/04/11深夜(正確には2006/04/12未明)朝日放送にて放映開始。原作は、植芝理一氏が「アフタヌーン」誌に連載していたコミック。 まだ連載中だと思っていたのだが、積ん読状態の「アフタヌーン」を一年分ぐらい確認したが載っていなかった。いつの間にか終了していたらしい。
 しかしまあ、よくこれだけ趣味的な作品をアニメ化したものである。色々とヤバいネタがある作品なのだが、その辺大丈夫なんだろうか。 原作は、病的なまでの背景の描き込みが特徴的なのだが、アニメではその辺はかなり「クリーン」になっている感じで、原作のおどろおどろしい雰囲気はあまり感じられない。 やはり少し難しい作品だったのではないか、という気はする。
 あと、アナログでは4:3レターボックスで、地上波デジタル放送では四方に黒枠の入った額縁状態である。 イマイチ画質の悪い「ガラスの艦隊」といい、この作品といい、朝日放送のデジタル対応は他局より遅れているような気がする。

水曜日

甲虫王者ムシキング〜森の民の伝説〜
 2006/03/29放映終了。
 「命」をテーマにした(と思われる)本作品らしく、最後まで「命とは何か」「生きるとはどういう事か」を問い続け、登場人物達がそれぞれの答を見つけた、 綺麗なラストだったと思う。 ただ、セランとパムとが、それぞれ親から自立して新しい世界に旅立ったのに、ポポとソーマと(ついでにパサーも)は結局母親の元に戻る、というのはどうなんだろう。 女の子の方が早く大人になる、とは言うが、ここでもやはり女の子の方が男の子より早く自立する、という事なんだろうか。 できれば、母親にはいつか会いに行く、という事にして、新しい旅に出る、という方が好みだったのだが。
 それでもまあ、ただのカードゲームから、ここまでシリアスでハードな話を作り上げた事は、素直に凄いと思える。 シリーズ構成の吉田玲子氏も、あの「Canvas2」のラストとは比べ物にならないくらい、きっちりと纏めてくれたし。 登場人物達もそれぞれ魅力的で面白かった。最終回で、旅立とうとするセランを引き止めようとしたビビをバビが引っぱたく辺りは最高である。ここでも女性は強い。
 女性と言えば、最後のパムの「プロポーズ」は反則だろう。あの流し目は怖い。何時の間に、オトコを虜にするような、そんな目つきを覚えたんだ。
 あと、少し気になったのは、音楽が「SAMURAI7」と似過ぎていた所である。 音楽の人が同じなので、ある程度似るのは仕方が無いにせよ、戦いの場面の音楽なんかはそのまんまだったように思える。
おねがいマイメロディ D:4:3
 第17話まで放映。
 ちょうどマイメロの家族がまともに登場した回だが、マイメロママの声音がやはりまだまだ大人しいというか、優しい感じがある。 ただ、言っている内容は、現在と同様に容赦が無くて怖いが。
 (2006/06/09追記) 第23話を観返していて気が付いたのだが、OPの「上手じゃなくてゴメンナサイ だけど聞いて」の所で、普通は傘を差した歌が映っている所がクロミに差し替わっている。 この第23話「カレと踊れたらイイナ!」の回は、クロミがクルミ=ヌイになるというなかなか切ない(その上、クライマックスへの伏線にもなっている)話なので、 このような差し替えが行なわれていたのだろう。 テレビ大阪での放映時には全然気が付いていなかった(もしかしたら気が付いていたがすっかり忘れているだけなのかもしれない)。奥が深い。 もしかして他にもこのような差し替えがあったのだろうか、と考えると、気になって昼も眠れなくなりそうである。
NANA A:4:3レターボックス D:16:9四辺黒枠
 2006/04/05読売テレビにて放映開始。原作は、矢沢あい氏が「Cookie」に連載中(?)のコミック。
 去年実写で映画化もされた、かなり人気のある(コミック単行本は第14巻までで累計発行部数3,200万を超えるらしい)原作である。 浅香守生監督にマッドハウス制作と言えば、真っ先に「カードキャプターさくら」が思い浮かぶが、映像的には「BECK」や「パラダイス・キス」に近いように思う。 同じ「ナナ」という名前を持つ二人の女性の出会いから始まる物語…であるが、どんな話になるのかはよく判らない。原作も読んだ事が無いし。 ただ、スタッフ的には手堅い作品作りをしている所だし、まず「外れ」は無いだろう。多分。
 それにしても、「パラダイス・キス」等でも思ったが、女性向けのコミックが原作だと、主人公が肉体関係ありというのは当たり前なんだと改めて思った。 手を繋いだりキスしたりするだけで大騒ぎしている男性向けコミック原作ものとは大違いである。 まあ対象年齢も違うのかもしれない(「Cookie」って、想定読者層はどの辺なんだろう?)が、 所謂「青年誌」と呼ばれている雑誌に連載されているコミックを原作としているものでもその辺あまり変わらないから、 やはり考え方の違いなのかもしれない。奥が深い。
 それはともかく、最後に出てきた日テレのアナウンサーは何か勘違いしている。普通に次回予告をすればいいものを。本編にまで出てこないだろうな…。
いぬかみっ! A:4:3 D:16:9横側黒枠
 2006/04/05深夜(正確には2006/04/06未明)テレビ大阪にて放映開始。原作は、有沢まみず氏著の電撃文庫から刊行されている小説。 コミック版も「電撃コミックガオ!」に連載されているらしい。
 今年が戌年だから犬アニメ、という事らしいのだが、第1話を観る限りでは、犬である必然性はよく判らない。 「いぬかみ」と言うと、個人的には、「アフタヌーン」に連載されていた「犬神」というコミックを思い出すが、こちらは殆どコメディのようである。 にしても、スケベな主人公に、その主人公の女房みたいな超能力を持つ女の子、とくれば、殆ど「うる星やつら」である。やり取りも何か似てるし。 余所より規制の厳しいテレビ東京系でやるには(色々な意味で)難しい作品のような気がするが、第1話を観る限りでは、何とか頑張っているようだ。
 それにしても、久し振りにレギュラーとして出てきた速水奨さんも、2.5枚目みたいなキャラで大変そうである。
かしまし〜ガール・ミーツ・ガール〜
 2006/03/29深夜(正確には2006/03/30未明)放映終了。後番組は「.hack//Roots」。
 何だか、「ビミョー」と言うか、むしろ「よく判らない」ラストだった。最後のアレは、一体何だったんだろう? もしかして、マルチエンディングのつもりか?とか思ってしまった。
 全体的に、原作に沿った話をしていた所(話の順番を入れ換えたり何やらで構成は変えていたが)は概ね良い出来だった、と思うのだが、 第11話ぐらいからの完全にオリジナルな展開に入ってからラストまでが、何かイマイチ。 あそこまで「恋愛」を前面に押し出す物語上の必要性、というのがあったのだろうか、とラストまで観て感じた。 本編の内容に合わせてエンディングを変えたりとか、作品作りに対する拘りが見られる一方で、キャラ(特にはずむ)の言動に一貫性が無いように見える所などもあって、 構成に難があるように見えた。1クールで完結させようとして頑張った結果なのかもしれないが、少し無理があったように思ってしまう。
 ちなみに、以前見たとあるドキュメンタリー番組によると、人間の赤ん坊には、生まれてから少しの間は、 動物(サルとかの霊長類だけだったかも)の顔を区別できる能力が備わっているのだそうだ。 それが、しばらく経つ内に、人間の顔を見分けられるように特化していくものらしい。 やす菜の認識障害は、それの極端に進んだものだったのかもしれない。 まあ、ラスト二話を観る限りでは、精神的なものが原因だったようなので、それとは違うようだが、全くあり得ない話という訳でも無さそうである (あんな風に「何だか判らないもの」に見える、という事はさすがに無さそうだが)。
.hack//Roots A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2006/04/05深夜(正確には2006/04/06未明)テレビ大阪にて放映開始。
 “The World”というネットゲームを舞台とした“.hack”(「どっと・はっく」と読む)シリーズの新作である。 例によって、“.hack//G.U.”というPS2版のゲームとも相互にリンクしているらしい。 両方でより深く楽しめる、と言われているが、ゲームの方はやる気が無いので、できるだけアニメだけでも楽しめるように作ってくれる事を願うばかりである。
 とは言え、監督は例によって真下耕一氏であるので、いつもの「真下節」を存分に見せてくれる事だろう。 舞台は、以前のシリーズより更にバージョンアップされた(時間が経過した)“The World”の世界のようで、PKが横行している少し殺伐とした状態になっているようだ。 物語の縦軸は、やはり宝(か何かは判らないが)探しのようである。 アウラをはじめ、以前のシリーズのキャラが絡んでくるのかどうかも興味のある所。
 しかし、幾らなんでも、主人公に向かっていきなり「資質がある」とか何とか言うのには笑った。「MADLAX」が混じってませんか、カントク。
 ちなみに、地上波デジタル放送では16:9スクイーズ放送だが、今までのテレビ大阪で同様に16:9スクイーズ放送していた作品(「アクエリオン」とか「ガラスの仮面」等) に比べると、遥かに画質が良い。 ソースがHD映像になっている為だと思うが、SD映像をアップコンバートしたような今までの画像と違って、全体的にシャープで引き締まった、 殆どセルDVDの映像と変わらない画質になっている(まあ本来の地上波デジタル放送なら、ビットレートから言ってもそれが当たり前の筈なのだが)。 こういうのが増えれば、地上波デジタル放送の意味もあるというものだ。ただし、コピーワンスである事を除けば、であるが。
ガンパレード・オーケストラ
 2006/04/05深夜(正確には2006/04/06未明)放映終了。後番組は「ザ・フロッグマンショー」。
 最後の「青の章」が、話としては一番面白かったような気がする。 結局幻獣は一度も出てこなかったが、本作品の「学園もの」の面がはっきりと前面に出ていて、比較的中途半端な感じがしなかったせいかもしれない。 最後に、「委員長に指揮を執ってほしい」と皆が言うのが、何か取ってつけたようで変だったが。 と言うか、「青の章」の主人公は、みずほじゃなかったのか?
 全体的に、幻獣との戦いが「ぬるく」て、「ガンパレード・マーチ」と同じ世界の物語という気がしなかった。 最後に、「白の章」と「緑の章」のメンバーが東京(?)にやって来る場面があったが、結局あの「緑の章」の最後の戦いにも勝利した、という事になった訳だし。 まあ、物語のメインテーマが「青春群像」という事なのでこれで良いのだが、やはり如何せんキャラクターが多過ぎて散漫な印象を受けたのが残念である。
ザ・フロッグマンショー A:4:3 D:16:9横側黒枠
 2006/04/12深夜(正確には2006/04/13未明)朝日放送にて放映開始。
 画が妙にチープだと思ったら、元は個人で制作していたFlashアニメーションだったらしい。 テロップに「Powered by アドビシステムズ株式会社」とあるところを見ると、この放映されているものもやはりFlashアニメーションなのだろう。 何故そのような作品がテレビ放映されるに至ったのかは、こちらこちらの記事に詳しい。 ともかく、本来は集団作業で制作する商業アニメーションの世界でも、アイデア次第で個人の作品が商業作品として成り立つ、というのは既に新海誠氏が実証していたが、 単館上映の劇場版やOVAではなく、始めからTVシリーズ作品として登場する、というのは異例中の異例かもしれない。 とにかく、ポンポン飛び交う台詞(これも作者のフロッグマン氏と女性キャラ役の人とのたった二人でやっている)のやり取りとテンポの良さは秀逸。 確かに面白い。
 ただ少し心配なのは、これでますます深夜アニメに対する制作費が安く叩かれる事にならないだろうか、という事である。 個人制作のFlashアニメーションと、集団制作のアニメーションとではそもそも比較自体が無意味なのだが、おバカなTV局や広告代理店の人間がそれを理解できるかどうか。
 2006/06/21深夜(正確には2006/06/22未明)放映終了。
 台詞の掛け合いの面白さはやはり秀逸だった。よくもまあ、これだけのネタが出てくるものである。 作画は個人制作のFlashアニメーションなので他の作品と比べるべくもないが、それでも面白いのは、 「アニメーション」というよりは「動くコミック」といった味わいに徹している所と、やはり何よりネタの面白さだろう。 「コフィー」のラストのは、実際の仁徳天皇陵付近の航空写真か何かを元にしているようで、見慣れた風景がネタにされて堺出身の私などには爆笑ものだった。 仁徳天皇陵が、本当にあんな事になったら泣くが。 ちなみに、 本当の仁徳天皇陵はこんな感じである。 また現在では、「仁徳天皇陵」ではなく、 「大山(大仙)古墳」と呼称するらしい。ややこしい話である。 まあ、世界遺産への登録を目指しているらしいので、少なくとも、マンションにされる事はないだろう。

木曜日

ゼーガペイン A:4:3 D:16:9スクイーズ
 2006/04/06テレビ大阪で放映開始。
 久し振りの、サンライズのロボットものである。 主人公がいきなり別世界に連れて行かれて(「量子テレポーテーション」と言っていたが、人間丸ごと転送しておいて「量子」はないだろう、という気がする。 「ノエイン」の龍騎兵みたいに、人間を量子的存在に変換してしまっている、とかの一応の理屈が付いているような感じでも無かったし…)、 いきなり人型ロボットを操って、となると、何となく「聖戦士ダンバイン」とかを連想してしまう(その外伝的作品の「リーンの翼」のCMをやってるのが可笑しい)。 その上、主人公達の暮らしている世界が、「マトリックス」か「メガゾーン23」みたいに、どうも現実では無さそうな感じでもあるし。 何か色々混じっている感じがする。 あと、ヒロイン(映画少女の方)の声が何か素人っぽいと思ったら、やはりアイドルタレントのようである。 実写・アニメとも幾つか出演経験があるようだが、もう少し頑張って欲しいかも。
 ちなみに、地上波デジタル放送では16:9スクイーズ放送だが、アナログではその左右を切り落とした4:3(上下は若干見える範囲が広いが)で放映されている。 この形式での放映は、今まではNHK(「プラネテス」や「メジャー」等)と読売テレビ(「ブラック・ジャック」)でしか見た事が無い(確か…)。 こういうのは、構図をどちらの画面に合わせるかで困ると思うのだが(実際、OPのテロップなどは、16:9の画面で見ると凄い中途半端な位置にある)、 何故アナログでは4:3レターボックスで放映しないのだろう。と言うか、作る方は困らないのだろうか。謎である。
 ただ、このデジタル放送は、階調が少し乏しいようで、暗い場面とかでは派手にマッハバンドが出たり、色がベタになったりするのは困りものである。
カードキャプターさくら A:4:3 D:4:3
 第53話まで放映。
 話数は、「クロウカード編」からの通算話数である。 さくらカードへの変更が進んできて、さくらがやたらと眠くなっている所。 アニメでは、原作に出てきていないカードが沢山あるが、さすがにそれらのエピソードをもう一度全部やるだけの尺もアイデアも無かったと見え、 この回で一気に何枚もさくらカードへの変更を行なってしまう、という荒技に撃って出た。 まあ、あまり必要の無いエピソードで間延びさせてもしょうがないし、かと言って放っておく訳にもいかないしで、この辺は上手く処理した方だろう。
神様家族 D:4:3
 2006/05/18アニマックスにて放映開始。原作は、桑島由一氏著のMF文庫Jから刊行されている小説。アニマックスの独占放送作品らしい。 どーでもいいが、公式サイトのスタッフ一覧は、左列と右列とが段違いになってるぞ。
 神様が人間みたいな生活をしている作品、と言えば、今まさに他局で放映されている「ああっ女神さまっ」をはじめとして、「かみちゅ!」や「SHUFFLE!」等々、 アニメに限っても色々あるが、これもその一つだろうか。 第1話からブルマがどうとかいうネタは下品な気もするが、とりあえずテンコは可愛いかもしれない。 ただ、このテンコが典型的な「幼馴染みキャラ」なのをはじめとして、主要キャラ達が典型的過ぎるように見えるのが気になる所である。 特に妹(?)は、見た目からして「機動戦艦ナデシコ」のルリそのまんまだし。 お約束と言えばそれまでだが、これだけ似たような作品が溢れている現在では、お約束だけで何とかなるような甘いものではないのだし、 どうお約束を越えたものを見せてくれるかがポイントになると思う(この作品に限った事ではないけど)。 「神様」という設定が上手く生かされるかどうかはまだ何とも言えないが、ヒロイン(?)が本格的に登場する第2話からが見物である。
 ちなみに、ヒロイン(?)役の前田愛さんは、本業が女優の人と声優の人と二人居るのだそうだ。知らなかった。Wikipediaによれば、こちらは本業が声優の人の方らしい。 さらに、「コメットさん☆」でコメットさんをやった前田亜季さんは、本業が女優の人の方の実妹なんだそうだ。実にややこしい話である。
かりん
 第20話まで放映。
 結局、健太の父親の話は無いのだろうか。全26話としても、残り話数で片付けられるようなエピソードでは無かったと思うし。 展開そのものも原作とは異なる流れになっているようだし、アニメはアニメで独自の決着をつけるのかもしれない。 その辺は、「まほらば」も綺麗に締めてくれた木村監督のことだし、期待していて良いのだろう。
 とりあえず、杏樹の見境の無いヤキモチ振りは可愛らしい。
 2006/05/11深夜(正確には2006/05/12未明)放映終了。後番組は「機神咆哮デモンベイン」。
 えー、これはつまり、「バカップルが新しく一組誕生しました。めでたし、めでたし。」とゆー事なのだろうか。 原作がまだ完結していないにも拘らず、アニメに独自の要素も盛り込みながら一応の結末をつけたのは、さすが木村監督という気がする。 一方で、その独自の要素が必要だったのかな、という気もする。 まあ、あのシンクレア家の二人が加わった事で、やや地味な印象がある原作が賑やかになったとは思うが、ある意味「ありきたり」な物語になってしまったようにも思える。 その辺が少し残念だったかもしれない。
機神咆哮デモンベイン D:4:3レターボックス
 2006/05/18深夜(正確には2006/05/19未明)WOWOWノンスクランブル枠にて放映開始。 原作は、ニトロプラス製作のWindows用18禁ゲーム「斬魔大聖デモンベイン」をPS2に移植した「機神咆哮デモンベイン」。
 原作ゲームは、システム周りの不備が指摘される事が多いものの、熱いストーリー展開が結構人気を博したらしい。 科学技術と魔法がセットになって発展した世界で繰り広げられる、巨大ロボットバトル(魔導風味)…なのだろうか? 第1話で主要キャラと主役メカのデモンベインを登場させなければならなかったせいか、 かなり詰め込み感があって(実際尺が足りなかったせいかEDにまで本編が食い込んでいる)構成に苦労した感じがするのだが、 シリーズ構成が黒田洋介氏という事もあって期待はできるかも。
しにがみのバラッド。
 2006/04/06深夜(正確には2006/04/07未明)放映終了。後番組は「ザ・サード 〜蒼い瞳の少女〜」。
 結局、第1話以後は、本編中に死人が出なかった。全体的に、しんみりしたり、じんわりしたりといった、「ちょっといい話」ばかりで、まあまあ良かった。 「絶対少年」以来の、望月監督のフェティシズム溢れる(?)構図とかも楽しめたし。 OPアニメーションが、第1話の前の様子を描いているっぽい(第1話の主人公の二人っぽい子供達が走っているのとモモ達とがすれ違う場面があるので)のも面白い。
 ただ、正直言って、この作品はモモとダニエルが居なくても成立するような気がする (と言うか、第2話などは、明らかにモモが余計な事を言ったせいで事態がこじれてたし。むしろ邪魔かも)。 少なくとも、死神である必然性は全く無かったように思う。 一話完結のオムニバス形式で、全ての話に共通して出てくるキャラを作る(しかもタイトルロールとして)のであれば、そのキャラが、その役として居る必然性が無いと、 物語上「要らない子」になってしまうと思うのだが、そういう必然性が、モモとダニエルに関しては殆ど感じられなかった。 「泣き虫」というモモの設定も、あまり上手く生かされてなかったと思うし(泣くのが唐突過ぎる)。 原作も同様なのか、それともアニメ版で選択したエピソードが、たまたまそういうものが多かっただけなのかは謎だが、その辺はかなり気になった。
 あと気になったのは、第5話の星空である。主人公とその母親とが蛍を見ている場面で、オリオン座が、一目で判るぐらいはっきりと描かれている。 星空などは適当に描かれる作品が殆どの中で、一見凝っているように見えるが、周知のようにオリオン座は「冬」の星座である。 第5話は、「肝試し」というネタからも、また登場人物達の服装からも、明らかに「夏」の話である。オリオン座が見える筈は無い。 あのぐらいの時刻(だいたい午後7時〜9時ぐらいだろう)に、ああいう感じにオリオン座が見えるのは、だいたい11月〜2月なので、どう考えても蛍が飛んでいたり、 夏服を来ていたりする筈は無い(地球温暖化のせいで夏が11月ぐらいまで続くようになった世界、とかいうのであれば別だが)。 あの星空を描いたスタッフは、全く適当に描くか、あるいは、どうせ現実の星空を描くなら、さそり座や白鳥座を描くべきであった。 星の配置そのものは割とまとも(というかむしろ正確。オリオン座以外の周囲の星も、結構実際通りに描かれている)なので、多分、 手近にあった写真か何かを参考にして描いたのだろうが、その時点でおかしいと気付かなかったのだろうか。
 とまあ、重箱の隅を突つくような事を書いてしまったが、こういう間違いを見る度に、最近のアニメスタッフが如何に身の回りの「現実」を見ていないか、 という事を思い知らされる。 あの時期にオリオン座はおかしい、という事は、普段から星空を見ていればすぐに気が付く事だし、そもそもオリオン座が冬の星座である事は、小学校レベルの知識だろう (最近の「ゆとり教育」とやらでは勉強しないのかもしれないが)。 いくら死神が出てくるようなファンタジー作品とはいえ、現実に近い日常を舞台にした作品でこういう間違いをするのはかなり情けないと思う。 日頃から、自分の身の回りの様々な物事をきちんと観察していれば、こんな間違いは犯さないし、間違いがあってもすぐに気が付くだろう。 アニメばかり見て育った世代が制作の現場に入っているせいなのだろうか。 この回の背景は「草薙」で、結構美しい絵を描く実力のあるところ、という印象があるのだが、正確性という面では疑問が残る。 日本のアニメ界の先行きが、少し心配になった一瞬であった。
ザ・サード 〜蒼い瞳の少女〜 D:4:3レターボックス
 2006/04/13深夜(正確には2006/04/14未明)WOWOWノンスクランブル枠にて放映開始。原作は、星野亮氏著の富士見ファンタジア文庫から刊行されている小説。
 世界大戦後の荒廃した世界に僅かに生き残った人類と、それを支配する超越者達、とくると、何となく「吸血鬼ハンターD」を連想してしまうが、 その超越種が額にも目を持つ三つ目族となると、「3×3 EYES」が混じっているような気もする。 主人公が、日本刀(?)を振り回す女の子、というのは「灼眼のシャナ」も混じっているかも。 最近のライトノベルでは、刀を振り回す少女主人公というのが流行っているのだろうか。
 それはともかく、画は非常に綺麗な印象を受ける。 夜の砂漠の風景が多かった第1話であるが、満天の星空に流れる流星(スペース・デブリが落っこちているのかもしれないが)や、 砂丘を流れる砂煙(もしかしたら霧かもしれない)等、美術に力を入れているような気がする。 主人公の女の子が、荒仕事を生業にしている割には、妙に乙女チックな感じがあるのがややアンバランスな印象を受けるが、今のところは許容範囲内である。 また、ナレーションが妙に多いのも気になったところ。 小杉十郎太氏の渋い声は良いのだが、少し説明し過ぎのような気もする。まあこの辺は、回を重ねてどうなるのか、見物である。
びんちょうタン
 2006/04/06深夜(正確には2006/04/07未明)放映終了。
 最後までほのぼのした雰囲気で良かったと思う。最後のびんちょうタンの叫びは要らなかったような気もするが。 内容があるのか無いのかよく判らない作品だったが、頭を空っぽにして、びんちょうタン達の活躍(?)をぼーっと眺めていれば充分だろう。 綺麗な背景にコミカルなデザインのキャラクターが意外と合っていたのも不思議である。後は、MBS毎日放送で放映される第10話を待つのみ。
●REC
 2006/04/06深夜(正確には2006/04/07未明)放映終了。
 恋愛ものとしては、内容はベタだが、そこそこ綺麗に纏まっていたように思う。肉体関係から入る恋愛というのもアリだろう。最後には、きっちり告白していたし。 毎回、赤のコスプレ(?)が変わるOPも楽しかった。でも、ホワイトボードのスケジュールの内容まで毎回変わっていたのには気付かなかったが。
 ただ、当初期待していた、業界の内輪ネタ等は全然無くて、その辺は残念だった。と言うか、アフレコの時に絵どころか色まで付いている作品なんてあるのか? 線録りか、良くて絵コンテ録りなんじゃないのだろうか。それとも、最近はそうでもないのか?謎である。
 それはともかく、この作品も「びんちょうタン」のようにBS-i未放映話も込みでMBS毎日放送で放映してくれないものだろうか。
ああっ女神さまっ それぞれの翼 D:16:9スクイーズ(BS-i) A:4:3(MBS毎日放送) D:16:9横側黒枠(MBS毎日放送)
 2006/04/27深夜(正確には2006/04/28未明)BS-iにて放映開始。原作は、言わずと知れた藤島康介氏が「月刊アフタヌーン」誌に連載中のコミック。 2005年4月〜同年9月にかけてキッズステーションで観ていたものの続編。 第一期は、キー局TBSと他局との間にかなり放映の時差があったが、本作は殆ど時差も無く、BS-iおよび地上波(MBS毎日放送)で放映される事になった。 第一期の人気がそれだけ良かった、という事なのだろう。 ただ、MBS毎日放送では、アナログ・デジタル共に左右を切り落とした4:3で放映されている為、視聴は主にBS-iで行ない、こちらで他作品と重なった場合のみ、 MBS毎日放送で視聴する事にする。 ちなみに、MBS毎日放送は、土曜日深夜の「アニメシャワー」枠にて放映されている。
 またもや、監督以下のメインスタッフが変わらないという事で、作品の雰囲気や完成度に大きな違いは無いだろう。 今度は、原作のどの辺りを作ってくるのか判らない(第一期の「恐怖の大魔王」編ほどの大きなヤマ場が無いので)が、とりあえずあの「薔薇の女王様」は出るようだし、 この人(と言うか女神さま)が絡む話なのは間違いないだろう。 割と大きなヤマ場と言うと、「ダブレット」編辺りだろうか。
 とにかく、第1話からオリジナルのエピソードを入れてきたりして、かなり原作を再構成するのは明らかである。 にしても、何故最初のキーワードが通じなかったのかは判り難いのではなかろうか。「さま」が余計だっただけなのだが。
ノエイン もうひとりの君へ
 2006/03/30深夜(正確には2006/03/31未明)放映終了。後番組は「練金3級 まじかる?ぽか〜ん」。
 最後の最後まで「画」で魅せてくれた作品だった。 始めから、各話毎の作画スタッフの特徴を生かして、あえて絵柄を統一せずにやってきたような所があったが、最終回はその集大成みたいな感じだった。 最後のテロップに、「作画監督」と付けられている人がいない(「パート作画監督」というのはいたが)のが、それを象徴しているように思う。 ダイナミックかつ大胆な画の「力」の前には、「認識」とか「確定」とかを少し都合よく使い過ぎてるなあ、というような所は「些細な事」と思ってしまう。
 また、音楽も素晴らしい。混声合唱の入る壮大なイメージを持つ音楽が、実に見事に物語を彩り、また盛り上げてくれた。
 ラストで、事態が解決した後のラクリマのアイやミホ達の姿を見たかったようにも思うが、「未来は確定していない」以上は、それを見せるのは野暮というものなのだろう。 キャラクター達も、ラストで大暴れしたアトリ、事態の収拾に努めたトビとコサギ(クイナの残した機械が最後に役立つ、というのも上手い)、 そして見事にハルカを取り戻したカラスとユウ(始めの頃は「お前には無理だ」と言っていたカラスが、最後には「お前ならできる」と言っているのがにくい)、 といった具合に、それぞれ役割が綺麗に割り振られていて、構成も見事だった。 ノエインも、最後まで「悪役」のままで終わるなど、実に潔い。
 最後は、ハルカはどちらかと言うとユウよりカラスに心を奪われているようにも見えたが、カラスはユウな訳だし、果たしてどうなる事やら。 ラストにもう少し、ハルカとユウのラブラブっぷりを見せてほしかったような気もするが、まあそれは贅沢というものか。
 とにかく、こういうビジュアルで勝負する作品は昨今では貴重である。 単に「作画が良い」作品は少なくないが、それだけで終わらない「何か」を持っている作品はめったにお目にかかれない。 本作品は、間違いなくその一つだと思う。
 あと、保存し損ねていた前半部分はDVDを買っているが、その映像特典の「函館紀行」に出てくる工藤晴香さんが、髪型を似せている事もあって、 ハルカそのまんまに見えるのが面白い(公式サイトに載っている、最終話アフレコ時の集合写真を参照)。 実写版が作れそうである。
 ちなみに、本作品を配信しているバンダイチャンネルでは、先月(2月)のアクセスランキングは、またもや本作品が一位になっている。素晴らしい。
練金3級 まじかる?ぽか〜ん A:4:3 D:16:9横側黒枠
 2006/04/06深夜(正確には2006/04/07未明)サンテレビにて放映開始。
 吸血鬼少女と狼少女と人造少女と魔法少女とのコミカルな共同生活アニメ…か? とりあえず、シリアスかつエロティックなOPは、ただの釣りのようだ。 本編は、まあ普通の呑気なコメディであるが、テンポも悪くないし、主役の四人も可愛いので意外と楽しめそうである。 ただ、タイトルは、何が「練金」で「3級」で「ぽか〜ん」なのか、全く不明だが。あと、あの「スーパードクターK子」という、ギリギリの名前は良いのか? 「プロジェクトA子」がセーフだったから良いのだろうか。
 2006/06/22深夜(正確には2006/06/23未明)放映終了。
 少女達のコメディで、一話15分で、投げっぱなしのオチとかあったりして、と、全体の雰囲気は「ギャラクシーエンジェル」に似ていたような気がする。 ラブコメあり、ロボットものあり、銀河鉄道(?)あり、「ちょっとイイ話」あり、とバラエティに富んだ内容も楽しめた。 実は舞台が未来だったりとか、どこまで信じていいのかよく判らないメタなネタとか、アイデアも面白かったし、なかなかの佳作だったのでは、と思う。
 それにしても、あの透明人間(と言うか透明少女?)は、初めから居たのだろうか。ものすごく気になる。 EDテロップに載っていた「ケイミィ」がその透明少女だ、というのも最近気がついたし (てっきり、あのウサギモドキのどちらかの事かと…。そもそも、「ケイミィ」の名前が本編で呼ばれたのは、最終話だけなんじゃないんだろうか…)。 あー、気になる。 どこかの局で再放送してくれないものだろうか。 後番組が、今KBS京都で放映している「BLACK LAGOON」のようなので、今度はそのKBS京都でやってくれたりすると嬉しいのだが (と言うか、キッズステーションでやってるからそちらでリピートがあるかも)。
ガラスの艦隊 A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズU
 2006/04/13深夜(正確には2006/04/14未明)朝日放送にて放映開始。
 GONZOとサテライトとが共同で制作するオリジナル作品という事らしいので、一応期待してみたのだが、 「それはギャグでやってるのか?」と何回ツッコミ入れそうになったことか。 これほど、真面目にやってるのか狙ってやってるのか判らない作品も昨今では珍しいかもしれない。 一応、スペース・オペラでフランス革命っぽく銀英伝をやるとこんな感じになるのかもしれないが、果たしてどこまで真面目に観たものやら。 ある意味、ネタアニメとしては面白いかもしれない。 公式サイトの世界観の設定を読む限りでは、あの妙な宇宙空間(?)にも理由付けがあるみたいなのだが…マジか?
 また、地上波デジタル放送では16:9スクイーズ放送で、アナログでは4:3レターボックスで放映されている。 が、「ハイビジョン制作」とテロップが出ている割には、その地上波デジタル放送の映像が少しピンぼけ気味と言うか、輪郭が甘いように見える。 以前の「ガラスの仮面」や「創世のアクエリオン」等の、同様のフォーマットで放映されていたテレビ大阪の一連の作品と同じような、少し目に悪そうな画である。 今期の「.hack//Roots」のような、セルDVDの映像と遜色ないように見えるぐらいの映像とはかなり異なる。 これが意図した画作りなのかどうかは判らないが、少なくとも、わざわざデジタル放送で観ようと思うほどの画には感じられなかった。

金曜日

ケロロ軍曹 A:4:3 D:16:9横側黒枠
 第104話まで放映。
 三年目に突入。「ガルル編」が終わって、またいつものケロロ軍曹が戻ってきた。 先週までの三話に比べると、一気にテンションが落ちてしまったような気もするが、今度は人類滅亡ケロロ小隊撤退まであと半年、と期限が切られた。 これが放映そのものが半年で終わる、という予告なのか、単にまた半年後から新しいエピソードが始まるのかは謎。 ただ、原作のストックはあまり多くないと思われるし、正直アニメオリジナルのエピソードにあまり面白いものが無いと思うので、そろそろ引き時かも。
 で、例によってまたOP・EDが変わったのだが、やはりあまり本編に合っていないような気がする。
SAMURAI7 A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2006/04/07深夜(正確には2006/04/08未明)NHK総合にて放映開始。
 昨年5月までNHK-BS-Hiで放映されていた作品が地上波に降りてきたもの。 とりあえず、見損ねていた始めの方だけは観るつもりだが、その後は、なにぶん視聴本数が多過ぎるので、どうするかは未定である…と言いつつ、結局観てしまうだろうけど。 また、以前観た時に、生き残りが違ったかも、とか思っていたが、最近原作の「七人の侍」を観たら、ラストの生き残るメンバーは同じだった。 記憶とはいい加減なものである。 あと、EDがBS-Hiで観ていた時のと異なっている。始めはこうだったのか、地上波用の新しいのなのかは不明。 最後の、所謂「エンドカード」も、BS-Hiにはイラストが入っていたが、こちらは真っ黒けである。これも、途中から入るのだろうか。
 それにしても、やはり「七人の侍」は凄い。途中に休憩を挿むような長時間の作品であるにも拘らず、全然ダレない。流石である。観た事の無い人は是非観てほしい。
LEMON ANGEL PROJECT
 2006/03/31深夜(正確には2006/04/01未明)放映終了。後番組は「西の善き魔女」。
 当初感じたように、アイドル歌手ものとしては、割とごく普通の、良く言えば王道、悪く言えばありがちな作品だったと思う。 同じレモンエンジェル二期を目指すライバル達との戦いと友情、陰湿な妨害やスキャンダルネタ等々、かなりベタながらも真面目な作りには好感が持てる。
 ただ、やはり主人公の智の声には最後まで馴染めなかったし、歌の面も今一つだった。 最終回の舞台シーンも、さすがに「パーフェクト・ブルー」並にしろとは言わないが、せめて「満月をさがして」ぐらいには頑張って欲しかった。 そもそも、元祖の「レモンエンジェル」と何も関係が無い(共通点は智の名前ぐらい?)というのは、ほとんど詐欺なんじゃないだろうか。 色気のある場面も殆ど無かったし。
 そう言えば、「くりいむレモン」の新作「New Generation」も、OVAとしてこの3月に発売されたようだ。 公式サイトや、Amazonでの扱いなんかを見る限りでは、どうやら18禁作品では無いようである。何でだ。
西の善き魔女 A:4:3レターボックス
 2006/04/07深夜(正確には2006/04/08未明)KBS京都「アニメ魂」枠にて放映開始。原作は、荻原規子氏著の中公文庫から刊行されている小説。 ただ、公式サイトのコメントを読む限りでは、 アニメは「月刊コミックブレイド」連載のコミック版を基にしているらしい。 原作は、1997年に新書版の第1巻が発売されているというから、十年近く前の作品という事になる。 が、コミック版が2004年7月に、文庫版が同年10月に刊行されているので、最近になってまた人気が上がってきたのかもしれない。
 田舎に育った主人公の少女が、実は行方不明になった王位継承者の娘、すなわち「お姫様」で、ある日突然その事実を知らされ、 しかも異端者として家を焼かれて放浪の旅へ(?)とくれば、「スクラップド・プリンセス」なんかを連想してしまう。主人公の女の子の中の人も同じだし。 しかし、中世に見せかけて実は遠未来だったあちらと違い、こちらは本当に中世風の世界が舞台の、最近(のアニメ)では珍しい、西欧風ファンタジーのようである。 それでも、「シンデレラ」の物語が存在している辺りは、異世界という訳ではなく、この世界との繋がりもあるのかもしれない。 いずれにせよ、こういう世界観の物語は好きだし、舞踏会の場面等もドレスがなかなか凄かったりで、結構期待できそうな感じである。
 あと、主人公が誰かに似てるなあ、と思っていたが、「フルメタル・パニック」のかなめだった。性格もキツそうだし。
おろしたてミュージカル 練馬大根ブラザーズ
 2006/03/31深夜(正確には2006/04/01未明)放映終了。
 消費者金融から日本の総理大臣まで、実に色々なモノをおちょくった作品だった。 オープニングの歌の通り、結構「ヤバい」ネタが多かったように思う。 その辺も含め、妙な味があって、初めに思っていたよりも楽しめた作品だった。
 それはそうと、某建設会社のCMに松崎しげる氏が歌いながら出演しているが、それが本作品のヒデキともろにイメージが被っていて可笑し過ぎる。 つくづく、芸達者な人である。
攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG
 2006/03/31深夜(正確には2006/04/01未明)放映終了。
 前シリーズに比べると、何となく微妙な出来の印象がある。 映像の良さはもとより、難民問題や内閣情報庁の合田との闘争・核の危機等の前シリーズを越える巨大な「敵」の存在など、物語のスケールもアップしているし、 ラストの「タチコマ特攻」もなかなか泣かせる。
 ただ、合田の動機が今一つ判り難かった(というか、自尊心が悪い方向に肥大したただの誇大妄想狂だったのか?という気がして萎える)事もあり、 物語の焦点が絞りきれていないような印象が残った。 また、一見緻密に練り込まれているようで、細かい所で粗が目立つのも気になった。 例えば、合田が最後に出した手紙(自首する為のもの)が、宛先に「警視庁」と書いてあったのに台詞では「警察庁」と言ってたりとか、 成層圏から飛来する核ミサイルを、人工衛星を大気圏に突入させてその破片を弾幕にして撃墜する、などというどう考えても無理な解決方法を取る所とか (所詮フィクションだから、というのは簡単だが、幾らなんでも、こんな偶然に頼り過ぎな作戦を取るのは、何となくこの作品らしくないように思える。 まだ、弾道ミサイルの迎撃システムを乗っ取って撃墜する、とかの方が説得力があるような。 うがった見方をすれば、どうしても「タチコマ特攻」をやりたくて、そこから逆算してあの作戦にしたんじゃないか、という気もする)。 その合田にしても、仮にも国家の情報部門に所属している人間が、あんな目立つ容貌にわざわざしている、というのも何かこの作品のリアリティからすると違和感がある。 押井守氏の「劇場版機動警察パトレイバー2」でも、「目立たず、かつ敵と異なる格好は難しい」と荒川に言わせているぐらいだし、 氏が参画しているのに何故?という疑問がつきまとってしまった。
 まあ基本的にはよく出来た作品だと思うし、ネットワークを上位構造と考える、という辺りは劇場版「GHOST IN THE SHELL」にも繋がる感じがして面白かった。 それに何より、まさか少佐が、初恋の相手に再会してときめくような、あんな乙女チックな面があるとは意外であった(違)。 次回作(今度はTVシリーズではなく、二時間程度の長編一作になるようだが)も制作が決定したし、もう少し楽しめそうである。
SIMOUN A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2006/04/07深夜(正確には2006/04/08未明)テレビ大阪にて放映開始。
 タイトルは「シムーン」と読む。主人公達の乗る、妙な形をした飛行艇の事のようだが、どういう世界観の物語なのかよく判らない。 出撃前やら戦闘中にも、パイロットの女の子同士で口づけしたりしているのは、どういう意味があるんだろうか。謎である。 ただまあ、OP曲のタイトル「美しければそれでいい」というのが、全てを表わしているような気もする。
 本作品も、「.hack//Roots」と同様、地上波デジタル放送では16:9スクイーズ放送、アナログでは4:3レターボックスで放映されている。 地上波デジタル放送の画質も、「.hack//Roots」と同様にセルDVDの映像と遜色ないような画質で、非常に美しい。 やはり「ハイビジョン制作」というテロップが出ているが、納品されているソースがHD映像になっていて、それをそのまま(アップコンバート等をせずに)放映している、 という意味なのだろうか。 いずれにせよ、このぐらい綺麗ならば、例え不要なテロップや放送局のロゴマークが入っていても、SD画質のセルDVDを買おうという気にはなかなかなれない。
パピヨンローゼ New Season
 第5話まで放映。
 毎回スナノオ三姉妹が送り込んでくるUMA合体怪人と、それにアキバのオタク三人組が命名するのが妙に可笑しい。 内容としては、モロに「セーラームーン」のパクリパロディなのだが、独自のカラーを出している辺りはなかなか侮れない気がする。
 とか思っていたら、次でもう最終回なのか。
 2006/04/14深夜(正確には2006/04/15未明)放映終了。
 何かもう、よくもまあ電波に乗せられたなあ、という気がする。色々な意味で。 正直言って、作画はあちこち拙いし、口パクがあるのに台詞が入っていない所すらあったし、「肝心なシーン」はイメージ映像(?)で誤魔化されていたしで、 品質としては非常に悪い。 悪いのだが、何と言うか、作り手が本気で遊んでいるように感じられて、それが面白くてしょうがないのである。 それは、実にまっとうなテーマソングになっている格好良いOPや、真面目かつ笑えるEDや、スサノオ三姉妹がアキバを狙っていたのがハンコだからという馬鹿馬鹿しさや、 UMA合体怪獣のネーミングの可笑しさや…、まあ随所に見られるそんなような所がいちいちツボにハマってしまうのである。 ただ、ある意味「一発芸」みたいな作品なので、同じような事は二度とできないだろう(と言うか、する奴はどうかしていると思うが)。
 そして、今日もどこかでパピヨン戦士達は、背徳のランジェリーを身に纏って戦っている…のかもしれない。て言うか、何で「背徳のランジェリー」なんだ?

土曜日

ワンワンセレプー それゆけ!徹之進 A:4:3 D:16:9横側黒枠
 第12話まで放映。
 相変わらず、子供向けと言うには少し怪しいというか変なノリで話が続いている。 陽子ママ達が浪費したお金を、徹之進が苦労して稼ぎ出す、みたいなパターンが毎回繰り返されるのか、と思っていたが、そういう訳でも無かった。 ただ、それはそれで、明日のドッグフード代も無い、と言うほどの切羽詰まった状況はどうなったんだ、という気もするが、そこはあまり気にしてはいけないのだろう。 しかし、この作品の何処で、ちょっぴりでも「経済が勉強できちゃう」のか、スタッフに訊いてみたいような気もする。
 そう言えば、最後に陽子ママが「次回も観てね。おねがい♥」と言っていたが、あれはやはり「マイメロ」繋がりなんだろうか?
 (2006/05/06追記)第17話からOP・EDが変わった。変わったのは曲のみで、アニメーションはそのままである。 このような場合、たいていは曲とアニメーションとが合わなくて、どこか違和感があるものなのだが、本作品の場合、何故かそれがあまり無い。不思議だ。
風人物語 D:4:3レターボックス
 2006/06/17NHK-BS2にて放映開始。
 東北新社とファミリー劇場が主催している「アニメ企画大賞」の、第1回大賞受賞作品。 スカパー!や、当のファミリー劇場等で以前放映されていて、その一挙放送を一応録画はしていたものの、結局観ず終いだった作品である。 やはり、一挙放送というのは、録画しておいても観るのに勢いが要るのかもしれない。今回は週一なので大丈夫だろう。多分。
 風を操る事のできる人達と中学生達の触れ合いを描く、ちょっと不思議な「中学生日記」…みたいなものなのだろうか。 同賞の審査員であり、本作品の監修も努める押井守氏は、「ごく普通の中学生の存在が感じられたから」本作品を強く推薦したという。 癖のあるキャラクターデザインは少し気になるが、話自体は面白そうである。
 あと、アイコンでも示した通り、本作品は4:3レターボックスでの放映である。 同じ16:9のソースで、同じ「衛星アニメ劇場」枠なのに、何故「彩雲国物語」と同じ16:9スクイーズにしなかったのかが謎である。 いったい、何を基準にして放映形式を選んでいるのだろう?
うる星やつら
 2006/03/25放映終了。後番組は「機動警察パトレイバー」。
 結局、押井守氏が監督をしていた部分まで放映して終了となった。 後継の山崎和男氏(だったかな?)監督分も、単発では面白い話もあったし、作画の面では大きく向上していたと思うのだが、 やはりパワフルさや「何でもアリ」の世界を構築したスタッフのパワーに支えられた押井監督版ほどには面白くなかったように思う。
 しかし、後番組がよりによってその押井監督も参加している「パトレイバー」のTVシリーズという選択は、いったい誰の趣味なんだろう?
機動警察パトレイバー D:4:3
 2006/04/08NHK-BS2にて放映開始。
 と、いう訳で始まったTVシリーズの「パトレイバー」である。 何となく台詞回しにぎこちなさを感じるのは、無理してコミック版の台詞を入れ込もうとしているような感じがあるからなのかもしれない。 押井守氏が脚本を書いたり、コミック版のエピソードを持ってきたりした回が、それ以外の回よりも面白い、という印象があるのだが、今観たらどうだろう。 とりあえず、野明の婦警姿を出したのは、このTVシリーズの最大の功績かもしれない。
 しかし、あれから10年以上経ったが、まだまだ「パトレイバー」の世界はフィクションであるなあ。残念。
彩雲国物語 D:16:9スクイーズ
 2006/04/08NHK-BS2にて放映開始。原作は、雪乃沙衣氏著の角川ビーンズ文庫から刊行されている小説。
 中国風の世界で、主人公が女の子で、周りにはイケメン男がいっぱい、という、実にお約束な話である。 「後宮小説」(後宮が舞台みたいだし)と「十二国記」(音楽の人が同じだし)と「ふしぎ遊戯」と「遥かなる時空の中で」と、まあ色々足して割ったような感じに見える。 設定がお約束満載なので、後はキャラクターの魅力と物語の面白さがどうか、という辺りがポイントになるかと思うのだが、主人公の女の子は、 ありがちな天然ボケやドジっ子ではなく、頭も性格も良さそう(少しキツそうだが)なので、観ていてイライラしたりする事は無さそうである。 昔の中国風の異世界なのに、お金の単位が「両」なのはどうよ?とか、後宮の下働きといえば少女じゃなくて宦官じゃないのか?という気もするが、 この手の「なんちゃって中国」が舞台の作品では、その辺は突っ込んではいけないのだろうなあ。多分。
ふしぎ星の☆ふたご姫
 2006/03/25放映終了。後番組は「ふしぎ星の☆ふたご姫 Gyu!」。
 お日さまの力が無くなってしまうという、一応シリアスな問題であったにも拘らず、結局ゆるゆる〜っとした感じで楽しく解決し、ふしぎ星は平和になり、 ついでに退場していた月の国の元大臣達まで復活した。こいつら、これからどうするんだろうか。
 どんな時でも明るく、深刻になり過ぎず、前向きに、というのは良いが、ただそれだけで問題が解決してしまったような印象があるのはどうなんだろう。 ファインとレインがあまり努力している感じに見えなかったからかもしれないが、まあ、ああいうお気楽な所は見習うべきなのかもしれない。
ふしぎ星の☆ふたご姫 Gyu! A:4:3 D:16:9横側黒枠
 2006/04/01テレビ大阪にて放映開始。
 将来クイーンになる資格を得る為に、ふしぎ星を出て全寮制のロイヤルワンダー学園(何て投げやりなネーミングだ)に入学したふたご姫 (とふしぎ星のプリンセス・プリンス達。全員同期なのか?)。 外の世界に舞台を移す、というのは、新キャラも無理なく出せるし世界も広がるしで、第二期としてはまあ無難なところなのかもしれない。 しかし、学園モノになるからと言って、エンディングをあの「学園天国」にする、というのは少しビミョー。面白いけど。 心配なのは、新キャラが出る事によって、旧キャラ、特にふしぎ星の他の国のプリンセス達の影が薄くなってしまわないか、という事である (どうせなら、学園に入るのはふたご姫だけにして、あとは新キャラだけで回していく方が良いんじゃないか、という気もするが…。 他のプリンセス達は、ゲストとして遊びに来るとか、里帰りした時に出てくるとかぐらいにしておいた方が、話も構成し易いんじゃないだろうか。 単なる学園モノというだけでなく、何かまた前シリーズのダーククリスタルみたいな「敵」も居るようだし。描ききれるのだろうか)。 多分4クールあるだろうから、その辺のバランスもきっちり取ってほしいところ。
 にしても、プロミネンスの力は、あっさり終わりなのか。あれだけ苦労して(してなかったかも…)身につけたのに、勿体ない話である。
BLOOD+ A:4:3 D:16:9横側黒枠
 第25話まで放映。
 遂に、小夜の敵になる(?)ディーヴァが姿を現し、小夜の過去も大筋で明らかになり、更にリクが小夜の毒牙にかかる(少し違うかも…)という事態にまでなってしまった。 「赤い楯」も、ディーヴァ側のシュヴァリエ達も一枚岩ではないようだし、 シフ(惑星クラスビュールにおけるチップの事ではない)と名乗る第三勢力のようなものまで現れるしで、事態はますます混迷の度を深めているように見える。 ただ、4クールのシリーズとしてはいよいよ折り返し点に来た訳であるが、イマイチ盛り上がりに欠けるような気がするのは何故だろう。
 また、第26話からOP・EDが変わった。前回変わったのが第14話だったので、次に変わるのは第27話からかと思っていたが、一話早かった。 4クール作品といっても、全50話ぐらいなのだろうか。 今回のも、曲はどちらも雰囲気はまあ良いかも。前曲に比べると、少し印象が薄い気もするが。 また、OPアニメーションは、前のにあったコミカルなカットが全然無く、物語がよりシビアになっていく事を予感させる。 一方でEDアニメーションは、穏やかで明るい雰囲気があるのが対照的。 この物語のラストが、このようなものになるのかどうかは、甚だ疑問だが。パターン通りならもう一回変わる訳だし。
メジャー MAJOR
 第16話まで放映。
 所謂「夢島編」もいよいよ佳境に入ったが、原作はこんなに話が短かったかな、という印象がある。 もっと色々とあったような気がするのだが、まあ原作を読んだのはもう何年も前の事なので、忘れているだけかもしれない。 原作を読んだのはちょうどこの辺りぐらいまでだったと思うので、この辺から先の話は多分未知の領域である。 相変わらず、吾郎のスーパーマン振りが際立っているが、性格はやはり原作に比べたら随分柔らかくなっているような気がする。 原作では、もっとヤな奴だったような気もするのだが、まあ原作を読んだのは(以下略)。 作画がレベルダウンする回が、前シリーズに比べて増えているように感じるのが心配である。
 2006/06/10放映終了。
 一軍に勝って、吾郎が海堂を去るところでいったん終了。やはり、吾郎のスーパーマン振りが目立つ展開だった。気になるのは、作画の低調振りも目立った所。 正直言って、かなり酷い。デッサンが狂っていたりする事も多く、作品の題材が野球という日常よく目にするものであるだけに、その狂いが非常に気になる。 12月から第3期が始まるらしいが、今度はもう少しマシな制作体制を整えてきてほしいと思う。
ツバサ・クロニクル A:14:9 D:16:9スクイーズ
 2006/04/29NHK教育にて放映開始。
 2005年4月〜同年10月にかけて放映されていたものの続き。 先週まで、その再放送をしていたので、本当にそのまんまの続きに見える。
 監督が、第一期の真下耕一氏からモリヲカヒロシ氏(これって第一期の監督補として載っている守岡博氏の事なのだろうか?)に変わった (NHKの公式サイトには、真下氏も連名で載っているが、番組のテロップには名前が無かった)以外は、 スタッフ・キャスト共に第一期から変更は無いようで、雰囲気などもあまり変わらないように思う。ただ、やはり「電波っぽい感じ」が少なくなったような気はする。 また、EDはやはり坂本真綾さんの新曲だが、第一期の「ループ」の方が良かったかな、という感じがする。聞き慣れれば、また印象も変わるかもしれないけど。
 あと、デジタルが16:9スクイーズ放送なのは第一期と同様だが、アナログは例の14:9での放映に変わった。 直前の「メジャー」が、第一期と同様に4:3で放映されているのに何故?という気がする。 上下は、16:9より若干広く見えるようだが、やはり左右が切り落とされている分、構図が中途半端に見える。 しかも、理由が「4:3のテレビで見ている人にもできるだけ広い範囲をできるだけ大きく見てもらう為」とかいう事らしいのだが、大きなお世話というものである。 だいたい、ワイド画面で観ると、4:3のままだと上下左右に黒帯が入って映像が小さくなるし、 ズーム(横幅を画面一杯に合わせる縦横比固定のズーム)にすると映像の上下が大幅に切れてしまうしで、良い事が何も無い。 本当に、なんでこんな半端な形にしてしまうのか、理解に苦しむ所である。 もしかして、アナログで観るのなんかさっさと止めてデジタルに移行しろ、という事なのだろうか…?
 (2006/06/04追記) 監督はモリヲカヒロシ氏なのだと思っていたら、回によっては真下耕一氏が監督としてテロップに名前が挙がっている事がある事に気が付いた。 気が付いた内では、第4話と第6話が真下氏、第1話と第5話がモリヲカ氏だった。第2話と第3話とは覚えていない。 どうやら、話を持ち回りで担当しているようだが、シリーズの前半と後半で分担する、とかではなく、こんな風に細かく監督を分担するのは珍しいかも。
妖怪人間ベム D:4:3
 2006/04/01アニマックスにて放映開始。
 「はやく人間になりたい!」の名台詞で有名な、あの「妖怪人間ベム」(なんと1968年放映らしいので、私が見たのは再放送だったのだ。びっくりである) のリメイク版である。アニマックスの独占放映らしい。
 リメイク版らしく、アバンタイトルやオープニング等に旧作を意識した所がふんだんに見られる。 アバンタイトル(あの「一つの細胞が分かれ…」というやつ)はほぼ旧作を踏襲しているし、オープニングも「ベム!ベラ!ベロ!」や「はやく人間になりたい!」という、 有名なパートが盛り込まれている。 ベム・ベラ・ベロのデザインも、ほぼ旧作に沿っているようだが、人間の姿の時に指が五本になっている点は大きく異なる。 旧作では、ベロが、人間の子供から握手を求められた時に、自分が妖怪人間だと知られないよう、三本指の手を隠す、といったような場面があったと思うが、 ああいう場面は今作では無いという事になる。 と言うか、いきなり第1話でベロに人間の友達ができてしまった。 このまま友達でいられるのかどうかはかなり疑問ではあるが、これが希望に繋がるのか、より大きな絶望に向かうのかは興味があるところである。
 あと、舞台を現代に変えているが、その割には、現在ではあり得ないぐらい堂々と廃液や排煙を垂れ流している工場とかが出てきたりして、少し中途半端かも。 それに、旧作の時代ならともかく、現代ではあれだけ妖怪が出てきたり、ベム達が派手に戦ったりしたら、ネット等であっという間に情報が広まってしまうだろう。 携帯電話も登場しているから、携帯のカメラで撮影された姿が流布されたりするかもしれない。 そういう、現代特有の点を誤魔化すか、きちんと盛り込んでいくかで、このリメイク版に対するスタッフの「本気度」が窺えるかもしれない。
少女チャングムの夢 A:4:3 D:16:9横側黒枠
 2006/04/08NHK総合にて放映開始。
 遂に、アニメにも韓流ブームが来た…のかも。 やはりNHKで放映されている「宮廷女官 チャングムの誓い」というのがあるが、これはそのアニメ版である。 韓国で制作されたものを輸入したもののようで、アニメでは珍しい事に、日本語と韓国語との二ヶ国語放送になっている。
 主人公が宮廷料理人という事だったので、所謂「料理もの」なのかと思っていたが、宮廷の陰謀劇なども絡むアクションものだった。 謎の刺客(これが見るからに「忍者」なんだが、韓国のもあーゆーものなのか?)や国王の護衛役はともかく、チャングムまでがあり得ないぐらいの跳躍力を見せている。 アクションシーンも、妙にオーバーなパースが付いていたりして、何となく「金田アクション」に影響を受けているかのような印象を受ける。 思っていたよりも面白い…かも。
地獄少女
 第25話まで放映。
 もう次回で最終回なので、作品全体の感想はその時に回すとして、いよいよ大詰めである。 閻魔あいとつぐみとの関係…と言うより因縁が明らかになり、どう決着がつくのかさっぱり想像できない。 以前の話で、「恨みが無くても地獄送りになる」というのがあったが、更に進んで、「恨み」がただの「逆恨み」(でさえ無いのかもしれない。 あの善良な看護師を地獄送りにした男が何者で、何故地獄送りにしたのかは結局明かされなかったし。 とにかく、そんなどこの誰かも判らない相手に訳の判らない理由で地獄送りにされる事もある、という無差別振りを見せたかった訳だ)であっても地獄送りになる、 という話まで出てきた。 そうなると、あの三人組がターゲットを調査しているのは、ターゲットが本当に悪い奴なのかどうかを調べているのではなく、 単に地獄送りにする時の趣向を決める為なのかもしれない。
 まあそんな事はともかく、とりあえず、今は「待て次回!」という所である。
 2006/04/08深夜(正確には2006/04/09未明)放映終了。
 結局、これは一の贖罪の物語だったのかもしれない。 自らの言動が、愛していた妻を追い詰めて死なせてしまった。それが、一が閻魔あいの行なう「代理復讐」を執拗に妨害しようとした理由であり、 だからこそ、そんなごく個人的な理由によるものであったからこそ、糸を引こうとした人達を止める時にあれ程感情的になっていたのだろう。 いつも、あんな言い方では止められるものも止められないだろう、と思っていたが、そういう事なら納得できる。 一は、娘であるつぐみに全てを知られ、そしてつぐみに許される事で贖罪を終えた。 だが、閻魔あいは、今もなお贖罪を続けている。それが何時終わるのか、誰が彼女に許しを与えてくれるのかは判らない。 そもそも、何の罪も無い人までが、勝手な恨みで地獄送りにされるというこの「仕事」が、果たして贖罪になるのだろうか? それも判らない。
 あいが、最後にまた「仕事」をしていたが、あの場面も気になる。 状況から見て、可愛がっていた猫を誰かに殺され、自分も乱暴されたといった感じだが、その現場にいきなりあいが居る、というのは何故なんだろう。 どう見ても、あの被害者の子が地獄通信にアクセスする暇は無かったように見えるが、アクセスを待たずにあいが自分からやって来るようになったのだろうか。 それとも、携帯サイトでも地獄通信を始めたのだろうか。謎である。
 判らないと言えば、幾つか謎のまま残った事もある。 あいの祖母は何者だったのか、祖母が一に頼んだ事とは何だったのか、あの人面蜘蛛は何者だったのか(閻魔大王なのか?)、 そして何より、あの寺の住職は無事なのか?という事である。 あれだけ派手にあいに炎上させられて、丸きり無事だとも思えないのだが、一にもつぐみにも忘れられていたみたいだし、非常に気になる。
 …などと思ってもう一度よく観てみたら、画面の奥の方で、炎上する寺の前で頭を抱えてあたふたしている姿が(小さく)映っていた。良かった良かった(<良いのか)。 おまけに、公式サイトを見たら、いつの間にか第2弾の制作まで決まっていた。どうなるんだ、これ。
BLACK CAT
 第21話まで放映。
 「星の使徒」を倒した、と思ったら実は更に上の黒幕が居て、というのはよくある話であるが、その黒幕連中の動機が今一つ判りにくい。 全人類にナノマシンを埋め込んでタオの力でコントロールする事で、完全に平和な世界を実現する、という目標は判るのだが、それで何が嬉しいんだろう?という気がする。 まさか、お題目通り「世界を平和にしたい」と思っている訳でも無いだろうし、「世界制服征服」のつもりなら、 全人類を「エデン」に取り込んでしまったら自分達の生活もままならなくなるだろうし、そもそも支配する人間の居ない世界を征服しても嬉しくないだろう。 まともな(と言っても他の人間にとっては迷惑なだけだが)動機があるのか、それともただのキチガイなのか、果たして。
 それはそれとして、イヴが本当にイヴだったのにはビックリである。だから女の子の姿をしているのか。
 2006/04/15深夜(正確には2006/04/16未明)放映終了。
 まさか黒幕連中の目的が「人類補完計画」だったとは。でも、やはりその動機が今一つ不明だった。 別に、人類が滅びに向かっている訳でも無いようだったし、単に「人類を一つの生命体にして進化しよう」とはた迷惑でお節介な事を考えていただけだったのだろうか。
 それはともかく、ラストはイヴを無事に助け出し、エデン計画をぶっ潰して大団円と、まずまずのハッピーエンドだった。 殆ど「何でもアリ」の世界観も、後半にはあまり気にならなくなってきたし、シリアスとギャグやコミカルな所とのバランスも結構良かったと思う。 ラストでイヴが髪を短くしていたのは、今まで髪を戦いの道具にしていたから、だろうか。 理由はともかく、やはり短い髪の似合う女の子は良い。
びんちょうタン
 第8話まで放映。
 さすがに2話/週のペースだと進行が早い。BS-iの放映に追いついてしまった。 ただ、BS-iの放映は、次の第9話で終わってしまうようだが、こちらのMBS毎日放送のはその先まで(とりあえず第10話までは)放映するようである。らっきー。
 2006/04/15深夜(正確には2006/04/16未明)放映終了。
 結局、全12話まで放映された。が、公式サイトには未だに第9話までしか粗筋が掲載されていない。 TBSではそこまでしか放映されなかったのだろう。少し得した気分である。
 で、やはり友達が居るっていいなあ、としみじみとさせられた話であった。 風邪を引いたりして寝込んでいる時にお見舞いに来てくれるような、優しい友達ならなおさらいいなあ、と、それが可愛い女の子ならもっといいなあ、と思う話であった。
 それはともかく、この作品を観て一番予想外だったのは、「びんちょうタン」の発音である。 「備長炭」と同じフラットな発音なのかと思っていたのだが、アクセントが最初の「び」にある、というのを知った時はかなり違和感があった。 まあそれもだんだん慣れてきたので良かったが。 何にせよ、綺麗な背景と、びんちょうタンの清貧な生活とに、時にしみじみと、時にほのぼのとさせられる作品だった。
ストロベリー・パニック A:4:3 D:16:9横側黒枠
 2006/04/08深夜(正確には2006/04/09未明)テレビ大阪にて放映開始。原作は、公野櫻子氏著の電撃文庫から刊行されている小説。 原作小説とコミック版には、タイトルの最後に「!」が付いているのだが、何故かアニメのタイトルには付いていない。
 で、これは、高校生になったさくらちゃんがリリアン女学園に入学したら知世ちゃんが居て薔薇のお姉様に気に入られる話か(<大分違う)。 一ヶ所に中高一貫教育の女学校が三つも集まってるとか、いきなり百合ん百合んな展開だとか、かなり怪しい。 実写のEDもすごく怪しい。まあ、可愛い女の子がいっぱいというのは良いし、印象も悪くないが、やはり「マリみて」の二番煎じにならないかどうかが心配。
陰からマモル!
 2006/03/25深夜(正確には2006/03/26未明)放映終了。
 結局、ヒロインのゆうなの魅力に尽きるのかもしれない。 基本的に大ボケ娘ではあるものの、一途で、やる時はやる所(マモルにラブレターを差し出す所の必死な感じとか)を見せる(ごくたまに、だが)しで、 ただの大ボケ娘というだけでキャラクター造形が終わっていない、ある意味真面目な所が良かったのかも。 ラストは「リセット・エンド」とでも言うべきか、「全て世は事も無し」という訳で、この手の作品としてはまあ無難と言うか、ありがちと言うか。 とりあえず楽しめた作品であった。
 それにしても、金月龍之介氏にしては、作品全体のトーンが纏まっていたのは、原作付きの作品だったからだろうか…。 でも、よく考えたら「コスモス荘」も「ニニンがシノブ伝」も原作付きだったか…。
灼眼のシャナ
 2006/03/25深夜(正確には2006/03/26未明)放映終了。後番組は「xxxHOLiC」。
 何時でも続きが作れそうな終わり方だ、と思っていたら、劇場版として本当に続き(?)を作るらしい。 最後は少し気になる点(シャナが死ななかったのが「器が大きかったから」で済ませられた所とか。そんな話、今まであったか?)があったものの、 世界観とかは割と面白かった。 最後も、レギュラー・準レギュラーには一通りフォローが入っていたし (とは言え、「お前はそんな所で何をしとるんだ」とツッコミたくなると言うか、とりあえず忘れてませんよ、みたいな扱いの奴も何人か居たが)。
 あと、前期で平井ゆかりの家族の事を書いたが、どうやら平井ゆかりと同じ時に一緒に「食われて」しまっていたようだ。 「電撃大王」連載のコミック版では、シャナがその事に言及する場面があったが、アニメ版で言ってる所があっただろうか、と少し考えてしまった。 しかし、そうだとすると、平井ゆかりの存在だけが残っている(シャナが割り込んだから)訳で、彼女は両親が居ない一人暮らしの女の子、という事になっているのだろうか。 両親の実家とか親戚とか近所の人とか、関係のあった人達は皆そういう風に思っている、という事か。 その辺、ラストで悠二があの大剣を持ち上げた辺りとか、「存在の力」があれば何でも説明がつきそうになっている所はよく考えたものである。
xxxHOLiC A:4:3 D:16:9横側黒枠
 2006/04/15深夜(正確には2006/04/16未明)MBS毎日放送にて放映開始。原作は、CLAMPが「週刊ヤングマガジン」誌に連載中のコミック。
 タイトルは「ほりっく」と読む…らしい。はじめの「xxx」は何と読むのか判らない。 「とりぷるえっくす」なのか「えっくすえっくすえっくす」なのか、それとも「ばつばつばつ」なのか謎である。 今年の頭か去年の年末ぐらいに劇場版が公開されていたが、観に行けず終いだった作品である。 なので、劇場版と同じ話の繰り返しなのか、全然違う話なのかは判らない。
 判らないと言えば、どんな話なのかもよく判らない。とりあえず、ホラーというか、オカルトもの…なのだろうか。 やたらと手足の長い特異なキャラクターデザイン、全て白塗りになっている背景の「その他大勢」の人物達、等々、「異界」と言うか「この世のモノではない何か」と言うか、 そんな「境界」があやふやな感覚はなかなか悪くない。
 あと、今期から、この枠までが「アニメシャワー」枠に含まれる事になったようである。四作品固め打ち、というのは良いんだか悪いんだか。
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2006年7月期

 最近は、1クールものと一口に言っても、実は全11話だったり全14話だったりと変則的な話数の作品も増えてきており、 それに特別番組等(4月期はサッカー・ワールドカップで、7月期は高校野球…かな?)による放送休止やらも重なり、きちんと6月最終週に終わらない、 あるいは7月第一週から始まらない、という作品が増えてきています。 そもそも、CATVの専門チャンネル等は、始めから四半期の区切りなど気にせずに放映スケジュールを組んでいるように見えますので、 そちらの作品はよりその傾向が強くなっています。
 ですので、この四半期毎に更新していくのもどこまで意味があるのか判りませんが、それでもまあ、まだ大半の作品はこの時期に終わったり始まったりしていますので、 もうしばらくは今のパターンで続けようかと。
 例によって、6月のラスト一週間以降に終了した作品、および開始された作品の感想です。この時点で計42本。 土曜日は、午前中・夕方・深夜とまんべんなく観るものがある為、やはり一番数が多いですね。 その代わりといいましょうか、今期は深夜に被っているものが少なめで助かります。 ただ、第二週以降に始まるものが幾つかありますので、それらも視聴対象に含めた場合にどうなるか、はまだ判りませんが…。
 (2006/07/15追記) 第二週の分の作品を追加しました。と言っても、意外と数が少なくて、合計は46本と4本増えただけです。 でも、第三週以降に始まる作品もまだ幾つかあるようですので、総計では50本の大台に到達してしまうかも…いいのでしょうか。 ここまでくると、半年ぐらい経つと記憶に残っていない作品なんかもあるかもしれません。最近、記憶力の減退が激しいですし(<ダメじゃん)。
 (2006/07/20追記) 各作品タイトルの所に、放映局の名前を追加しました…ってまたフォーマット変更かよ、みたいな感じでナンなんですが。 まあ、やっぱりこの方がパッと見で判り易いですし。 ただ厄介なのが、この放映局の名前の表記というのが色々あって、どれが正式な表記なのかがよく判らない事です。 例えば、朝日放送(大阪の6ch)の場合、私が知っているだけでも、「朝日放送」、「ABCテレビ」、「ABC朝日放送」の三種類があります。 これに、関東の「テレビ朝日」なんかがごっちゃになると、もうワケが判りません。 また、単に「毎日放送」と言っても、大阪の「MBS毎日放送」なのか、熊本の「RKB毎日放送」なのか判らない、なんていうのもあります。 もう面倒なので、地上波(アナログ・デジタル共)・BSについては私が普段講読している「週刊ザ・テレビジョン」の表記に合わせる事にします。 また、CATVの専門チャンネルは、CATV会社から貰う番組表の表記に従う事にします。 その為、新聞のテレビ欄や各種EPGでの表記とは異なるものもあるかと思いますが、その辺は適当に脳内補完して下さい(<おい)。
 (2006/07/30追記) 本日追加した「NIGHT HEAD GENESIS」で、とうとう50本/週の大台に到達してしまいました。喜んでいいのやら、悲しんだ方がいいのやら…。 まあしょうがないですね。「これが我等の生きる道」って事で(<「我等」ってゆーな、というツッコミ禁止)。

帯番組

 対象作品無し。

日曜日

ふたりはプリキュア Splash★Star[ABCテレビ] A:4:3 D:16:9横側黒枠
 第21話まで放映。
 やっぱり、前作の劣化コピーの域を出ていない気がする。 薫と満との関係も、前作のキリヤとの関係の焼き直しにしか(今のところ)見えないし、前作の肉弾アクションや、怪人を消してしまった時のプリキュアの葛藤等が無い分、 物語やキャラが弱いように思う。このままでは、前作(と言うか第一期)の第8話がシリーズ最高の話になってしまうような気もしないでもないかもないかも(<どっちだ)。 もう少し頑張ってほしい気がする。
 (2006/09/10追記)第31話からEDが変わった。 前の、少しアヤシイ(?)雰囲気があるのも良かったが、今度のは楽しげな雰囲気で、これはこれでまた良い。 本編で、プリキュアがモデルチェンジした事に合わせた処置なのだろうが、期の途中で、パワーアップに止まらず変身ヒロインの名前まで変わってしまう、 というのは割と珍しいような気もする。 EDアニメーションでしっかり「振り付け」がある所を見ると、そのうち「ふたご姫Gyu!」で今やっているような「ダンスビデオ募集」とかやるつもりなのかも。 あれは、何となく応募した子にとって将来イタい思い出になりそうな気もするのだが…まあ他人が気にしてもしょうがないけど。
おねがいマイメロディ 〜くるくるシャッフル!〜[テレビ大阪] A:4:3 D:16:9横側黒枠
 第14話まで放映。
 相変わらずトバしまくっている。 ウサミミ仮面に羊の執事仮面、呼び出されても役に立たないマイメロパパ、再登場した北斗の有働等々、よくもまあ第二期に入ってもこれだけのネタが出てくるものだ、 と感心してしまう。 一方で、謎の黒い流星(帰って来たダーちゃんか?)の落下と、時を同じくして言葉を話し始めたバコ(バ子?)という謎の部分も出てきて、 物語も大きく動き出しそうな気配である。 でも、マイメロは、何が起きてもマイメロなんだろうなあ、という気はする。
IGPX[カートゥーンネットワーク] D:4:3レターボックス
 2006/07/02カートゥーンネットワークにて放映終了。
 2005年10月〜2006年4月にかけて地上波で放映されていたが、何故か2話を残して放映終了(打ち切り?)してしまった作品である。 カートゥーンネットワークでも放映されていて、こちらは第26話まで全部放映されるとの事で、地上波未放映分が放映されたのを視聴した。
 何と言うかもう、最後まで予想の斜め上を行ってくれた。三体合体、ってIGPXにはレギュレーションというものは無いのだろうか。 いっそのこと、中途半端にまともなレースを気取らずに、始めからこのぐらいぶっ飛んだ展開にしていれば面白かったのに、という気がする。
 いずれにせよ、やっぱりレース時の3DCGのスピード感以外に見所は無かったように思う。 キャラも薄いし(ホワイトスノーがやたらとチームサトミを敵視していたのは、マックスがタケシのファンだから…って何じゃそりゃ)、 レース描写もチームの背景も描き方が大味だしで、結局レースの3DCGをやりたかっただけなんじゃなかろうか、とさえ思ってしまう。
RAY THE ANIMATION[ファミリー劇場] D:4:3レターボックス
 第10話まで放映。
 零が居た「白い部屋」と、その部屋に居た子供達の秘密が徐々に明らかにされてきた。 しかし、「不死の研究」となると、今「ブラック・ジャック 21」で展開されている「ノワール・プロジェクト」と被ってくるが、これは偶然なんだろうか。 それとも、何らかの繋がりがあったりするのだろうか。 ブラック・ジャックが零の眼を治したのは、「ノワール・プロジェクト」の謎を追っている途中で沢院長と知り合ったから、とか何とか…。
 それにしても、「オリジナルの記憶を持ったクローン人間」の理論的な背景はどうするつもりなんだろう。 クローン人間の作り方自体は、現在現実に研究されているものと同じ(受精卵の核を入れ換えてクローン胚を作る)っぽいから、 遺伝子そのものにオリジナルの記憶が入っていないといけない訳だが…。 まあ、医療関係の考証はあまり真面目にやっていなさそうなので、何かあっと驚くような方法を出してくれると楽しい。
 2006/07/23放映終了。
 「赤リボン」や「ブルービー」といった妙なネーミングのセンスやら、戦う院長やら、クローン人間やらといった、ポイントで面白い要素はあった。 が、全体としてみると、黒幕の「Hリングの男」はただのマザコン野郎だし、コーイチはただの自己中野郎だしで、 さんざん謎めかして見せた陰謀の実体が何か小さ過ぎて萎える。 当初、意味ありげに見えた賢治の存在も、終わってみれば、単に「零の初恋の相手(コーイチ)に似ている少年」というだけだったし、キャラの使い方もイマイチだった。 何より、ブラック・ジャックが零の目を治した、という事に物語上の必然性が全然無かったのは、何だかなあという気がする。 あれでは、単に「腕の良い医者」でありさえすればよく、それが「ブラック・ジャック」である事には何の意味も無い、というのでは、何の為に出てきたのか判らない。 まあ、だからといって「スーパードクターK」を出演させる訳にもいかないとは思うが。出版社が違うし。
 あと、「医療監修」がついていたようだが、それも何か意味があったのか謎である。 「オリジナルの記憶も持っているクローン」についても、結局その実現方法に関する理論付けとか何もなかったし。 せっかく「監修」しているのだから、ハッタリでも何でもいいので、何か欲しかったように思う。
ゼロの使い魔[KBS京都] A:4:3レターボックス D:?
 2006/07/02深夜(正確には2006/07/03未明)KBS京都にて放映開始。原作は、ヤマグチノボル氏著のMF文庫Jから刊行されている小説。
 美少女魔法使いの僕にされてしまう少年、と言うと、最近終わったばかりの「灼眼のシャナ」や「3×3 EYES」等と同じパターンで、 魔法が成功した事が無い(「ゼロ」というのはそういう意味なのか)魔法使いと、何やらいわくあり気な紋章を刻まれた少年、とくれば、 何となく先の展開まで大まかに判ってしまうような気がして嫌なのだが、ある意味、どう良い方に期待を裏切ってくれるのかが楽しみ。 監督の岩崎良明氏や、シリーズ構成・脚本の吉岡たかを氏は、今まで割と「手堅い」作品作りをしてきたという印象があるので、 少なくとも悪い意味での変な作品にはならないだろう。

月曜日

ブラック・ジャック 21[読売テレビ] A:4:3 D:16:9スクイーズ
 第72話(「21」としては第11話)まで放映。
 結局、紅蜥蜴に撃たれたブラック・ジャックは普通に生きていた。ペンダントが銃弾を受け止める、とは実に古典的だが。 次回予告を見る限りでは、その紅蜥蜴も「ブラック・ジャックに命を助けられて改心する」みたいなベタな展開っぽいし、ちょっとお約束が過ぎるような気もする。
 ただ、原作エピソードを、オリジナルのノワール・プロジェクトを巡る陰謀と言うか謎解きと言うか、それで繋いでいくという構成は悪くないように思う。 でも、不死の研究とか、その副産物で生まれた謎のフェニックス病とか大風呂敷を広げておいて、そのノワール・プロジェクトの正体がしょーもないものだったら暴れる。
 2006/09/04放映終了。後番組は「結界師」。
 うーん、それなりに話は盛り上がったし、構成も悪くはなかったと思うのだが、やはりイマイチだったような気もする。 特に、最大にして最後のヤマとなるフェニックス・ウイルスへの対策がアレというのは、何か偶然に頼り過ぎな感じがする。 もっと、医療というものに対する信頼を描くか、あるいは逆に、生命の神秘に対する人間の無力さを思い知らされるような話にするか、もう少し「とんがった」話が見たかった。 ちょっと中途半端かな、という気がしたのが残念。
 まあ、シリーズ初めの頃にあった、妙に「死」を避けた、ぶっちゃけ「甘ったるい」展開が徐々に解消され、 シリアスな所はきちんとシリアスに締めるようになっていったのは良かった。 何より、「手塚アニメ」が現在でもちゃんと作れる事を示してくれたのは嬉しいことである。
となグラ![サンテレビ] A:4:3レターボックス D:16:9四辺黒枠
 2006/07/10深夜(正確には2006/07/11未明)サンテレビにて放映開始。原作は、筧秀隆氏が「月刊コミックRUSH」に連載しているコミック。
 タイトルは、「隣暮らし」の略、でいいのだろうか。 初めは、よくある「お隣さんで幼馴染み」のラブコメかと思っていたが、基本的にはそうでも、キャラクターの性格付けが何か変だ。 勉強・スポーツ・料理それぞれ結構できる少女に、何年か振りに再会したらしっかりどスケベになっていた幼馴染みの少年、 ぬいぐるみに仕込んだエアガンを、それもペイント弾・BB弾・ゴム弾と場面に合わせて使い分ける少年の妹、 少年を文字通りに振り回す、一見ぼんやり系だがなかなか侮れない、少女の巨乳の姉、というのがなかなか面白いかも。
 それにしても、昼休みの購買部が焼きそばパンをめぐって戦場になる、というお約束の状況は、いつ頃からお約束になったのだろうか。 私が高校生の時には、ついぞそんな状況にお目にかかったことが無いのだが。何処からこういうお約束が出てきたんだろう。不思議だ。
エンジェル・ハート[読売テレビ] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 第38話まで放映。
 時々変わった人がキャスティングされる本作品、現在のOPを歌っている玉置浩二氏が出た時も少しビックリしたが、 もっとビックリしたのは、小山茉美さんが幼女役で出演している事である。 最近は、「BLACK LAGOON」のバラライカとか、「ガンダムSEED DESTINY」のグラディス艦長とかの、大人の女性役でしかお目にかかっておらず、 幼女役を最後に聴いたのは、「ミンキーモモ」(空モモ)のモモか、「Dr.スランプ」のアラレちゃんか、と言うぐらい昔の事である。 まさか、まだ幼女役ができるとは思っていなかった。声優とは恐ろしいものである。
 で、肝心の内容はと言うと、少しオカルトの混じったハートウォーミングな物語…みたいな? まあ、いい話と言えばそうなのかもしれないが、それ以上のものがちょっと無いような気がする。 やはり、香を殺してしまってまでやる話には思えない。
 あと、AパートとBパートとの間に入っていた読売テレビの番宣コーナーが、この回から予告の後に入るようになった。 間に余計なものを入れるな、とスポンサーにでも言われたのかもしれない。
 (2006/07/11追記) 第39話からOPが変わった。これも、1クール毎に曲を変えていくパターンなんだろうか。 しかし、OPとEDとの変更のタイミングが異なるのが謎である。 また、後ろに移動したと思っていた番宣コーナーが、また真ん中に戻ってしまった。何なんだろう。
 (2006/09/05追記) 第47話からEDが変わった。エピソードの区切りで変えているような気もするが、タイミングがよく判らない。 また、番宣コーナーが再度予告の後になった。どうなってるんだ。
N・H・Kにようこそ![KBS京都] A:4:3レターボックス D:?
 2006/07/10深夜(正確には2006/07/11未明)KBS京都にて放映開始。 原作は、滝本竜彦氏・大岩ケンヂ氏連名の小説。「月刊少年エース」にコミック版が連載中(?)。
 原作小説のイラストを安倍吉俊氏が担当していたので、アニメ版のキャラクターデザインも同氏がやるのかと思っていたら違っていて少し残念。 「N・H・K」とは、某公共放送の事ではなく、「日本ひきこもり協会」の事らしい。 大学も中退して何年も引きこもり生活を続けている(どうやって続けてこられたのかは謎だが。 貯金も無さそうだし、大学を辞めたのに仕送りがあるのだろうか?)ダメ男の所に、ある日謎の美少女がやって来て構ってくれる、という、 よくある羨ましい都合のいい話のようなのだが、「N・H・K」とは何なのか、美少女・岬の言う「プロジェクト」とは何なのか、 そして主人公・佐藤がひきこもっているのは何者かの陰謀なのか、という辺りが気になるような、気にならないような。 とりあえず様子見という感じである。
コヨーテ ラグタイムショー[サンテレビ] A:4:3レターボックス D:16:9四辺黒枠
 2006/07/03深夜(正確には2006/07/04未明)サンテレビにて放映開始。 原作は、「月刊コミックRUSH」連載中のコミック…かと思っていたが、どちらも「原作 ufotable」とあるので、どうやらメディアミックス作品だったようだ。
 「12人の姉妹なんて悪趣味ですぅ!」などといきなり某妹姫を批判するような事を口走ったり、王蟲巨大なイモ虫が大群で襲ってきたり、 人がドカドカ死んだりと、第1話からなかなかトバしてくれる。 ただ、原作がufotableで、脚本が金月龍之介氏と来ると、どうも「相性が悪い」作品しか思い浮かばないので、その辺は少し不安。 監督の野中卓也氏は、「コスモス荘」や「花右京メイド隊」(第二期)で面白いものを見せてもらったが、 ストーリーディレクター(って何?監督とは違うのか?)として載っている逢瀬祭氏は、全然合わなかった「フタコイ オルタナティブ」の人だし。
 まあ、細かい所で粗が目立つ(無重力で食器が浮いてる機内でシチューをトレイに「流し込んでる」とか、英語の文書を読んでいる筈なのに「漢字の読みを間違えてる」とか、 ミサイル攻撃も考慮されている筈の刑務所の窓ガラスが「自動小銃ごときで粉々になる」とか──もっとも、自動小銃なのは見た目だけで、 実は対戦車ライフルぐらいの威力があるのかもしれないが。何せ扱ってるのがアンドロイド(?)少女だし)ものの、さすがufotableだけあって作画は良いし、 コミック版の紹介を読むと、主役はあの女捜査官ではなく、脱走した男の方みたいだし、アクション物としては一応期待はできそう。
 2006/09/18深夜(正確には2006/09/19未明)放映終了。
 何というか、平たく言えば「面白くない」の一語に尽きる。 第1話を観た限りではそんな事もなさそうだったのだが、やはりこのスタッフとは相性が悪いようだ。 相変わらず、シリアスとギャグとのバランスが悪く、「それはギャグでやってるのか?」と悩む所が多い。 それは、惑星一つが丸ごと銀行というギガバンクスの中身がヘリ一機で運べる程度の量の現金でしかなかったり、 そのセキュリティシステムを回避するのに「壁に開いた穴」を通るだけだったり、 宇宙船に普通の戦闘機のような射出座席が付いてたり、と数え上げたらきりがない。 何か格好良い、所謂「スタイリッシュ・アクション」を目指していたのかもしれないが、その内容がことごとくショボくてギャグにしか見えない。 さりとて、ギャグとしても、テンポが悪いのと台詞回しが下手なせいで笑えない。 ufotable作品としてはいつになく作画も低調だったし、何か第1話のノリの良さが嘘のようになってしまって残念である。
 しかし、マルチアーノが死んでしまって、あの十二姉妹(一人欠けたので十一姉妹になってしまったが)はどうなったんだろうか。 おそらく、あの博士(?)の所に戻っておとなしく暮らしているのだろうが、そういう所のフォローも欲しかった。
 それにしても、「コスモス荘」、「シノブ伝」、「フタコイ」と、ufotable作品はどんどん落ちてきている気がする。大丈夫なんだろうか。
桜蘭高校ホスト部[読売テレビ] A:4:3 D:16:9横側黒枠
 第13話まで放映。
 何かもう、ハルヒが可愛くて可愛くてどうしようもない感じである。 短い髪も、時々キツい事を言う所も、坂本真綾さんの少年声も、時々少女の声で甘えた台詞を(主に環の妄想の中で)言う所も、たまに着るワンピース姿とかも、 食べ物に釣られ易い所も、そしてやはり時々見せる笑顔も。あれでは、環が「お父さん」になってしまう気持ちもよく判る。 最近、当初見られた電球とかティーカップとか凧とかのヘンな表現が少なくなって残念だが、環のおバカさ加減やら、「強力モーター」やら、 観ていて実に楽しい。この調子で第2クールも頑張ってほしいものである。
 ただ注意しなければならないのは、読売テレビが相変わらず「MONDAY PARK」枠として「犬夜叉」の再放送と一括りにして扱っており、 しかも時々二話連続放映などと不規則な放送をする事である。何とか枠を分ける事はできないものなのだろうか。
無敵看板娘[読売テレビ] A:4:3 D:16:9横側黒枠
 2006/07/24深夜(正確には2006/07/25未明)読売テレビにて放映開始。「MONDAY PARK」枠の一本。 原作は、佐渡川準氏が「週刊少年チャンピオン」に連載中(?)のコミック。
 何というか、タイトルが作品の全てを表しているような、いっそ清々しい内容である。 OPは、一見すると内容とかけ離れているような気もするが、ある意味、ハチャメチャな内容をよく反映しているとも見える(見えるか?)。 とりあえず、理屈は一切必要無さそうなのは確かだろう。
花田少年史[読売テレビ] A:4:3 D:16:9横側黒枠
 2006/07/24深夜(正確には2006/07/25未明)読売テレビにて放映開始。「MONDAY PARK」枠の一本。 原作は、一色まこと氏が「ミスターマガジン」誌に連載していたコミック。
 元々、日本テレビで2002年10月〜翌3月まで放映された作品。それが何故今頃放映されるのか(しかも再放送ではなくれっきとした新番組として)判らなかったが、 どうやら実写映画が今夏公開される事に合わせたようだ。映画の製作に、読売テレビも名前を連ねている。
 それはともかく、一色まこと氏と言えば、個人的には「出直しといで!」の印象が強い…と言うかそれしかまともに読んだ事が無い。 最近では「ピアノの森」が売れているようだが、本作品は、それらのどれとも異なる、昭和中期を舞台にしたファンタジー…らしい。思っていたより色々な作品が描ける人だ。 「汚い子供」を描くのが上手い人だ、という印象があるのだが、その辺はアニメでも上手く描けていると思う。
 2006/08/28深夜(正確には2006/08/29未明)放映終了。
 …って、早過ぎるやろ!とツッコミたくなるような話であるが、今回の放映は、単に公開中の実写版映画と、あとこの8/2に発売されたDVD-BOXとの宣伝に過ぎなかった、 という事なのだろうか。 結局放映された話は、1、2、3、6、7、10の6話のみである。道理で、次回予告が無いと思った。 第7話の運動会の場面と同じような場面が、実写版映画のCMで流れているところからすると、もしかして映画で使われたエピソードだけ選り抜いたのかもしれない。
 いずれにせよ、こんな良い作品を、こんな中途半端な形で放映するというのが不思議である。 しかも、後番組が新番組というならまだしも、「ブラック・ジャック」(おそらく、今月曜19時から放映しているものの再放送と思われる)というから、余計に訳が判らない。 とりあえず、読売テレビには全話放映の要望を送っておこうと思うが(多分読売テレビで放映されるより先に、アニマックスとかで放映されそうだが)、 本当にテレビ局というのは視聴者の方を向いていない、という事を再確認させられた。
 まあそんなテレビ局の思惑とかはともかく、短い間ながらも楽しませてくれた。 作りも「さすがマッドハウス」と言いたくなるぐらい丁寧だし、一色まこと氏のあの難しそうなキャラをよく動かしたものだと思う。 ひょっとして、アニメの出来と実写版映画の出来との差があまりにも大きいので、このまま放映を続けたら誰も映画を見に来なくなるのではないか、 と関係者が危惧したので早々に放映を終了した、などと勘繰ってしまいそうである。
うたわれるもの[ABCテレビ] A:4:3レターボックス D:16:9四辺黒枠
 第14話まで放映。
 何かよく判らない特別番組等の為に放映休止になったりして大丈夫かと思っていたが、何とか無事に放映が再開された。やれやれである。
 物語の方は、やはり戦記物っぽくなってきた。合戦シーンで、兵士の大群をCGで処理しているのはなかなか考えたものだと思う。 物語の発端となったヤマユラの村が全滅してしまったり、ハクオロの失われた過去に迫る展開になってきたりと、結構内容もハードである。 作画も崩れないし、大河ドラマのような感じになってきてなかなか楽しめる。

火曜日

カペタ[テレビ大阪] A:4:3 D:16:9横側黒枠
 第40話まで放映。
 結局、桃太郎に借りたニューマシンは使わず、フォーミュラ・ステラのレーシング・スクール(FSRS)に参加する事になった。 これは、フォーミュラ・トヨタをモデルにした架空のカテゴリらしい。 この作品の事だから、このまま順調にスカラシップを取得してとんとん拍子にフォーミュラデビュー、なんて事にはならないだろうとは思うが、 今まで苦労してきた分、少しぐらいは順調に行かせてやってほしい気もする。
 しかし、FSRSの人がさんざん「ぶつけちゃダメ」と言っているのを聞くと、F1でぶつけまくっている某ドライバーを思い出してしまって可笑しくなる。
 (2006/08/02追記) 第44話から、またもやEDが変わった。 前回の第33話での変更からあまり間も置かず、 しかもEDアニメーションで多く出ていたフォーミュラ・ステラのチームも本格的に出てきていないうちの変更は早過ぎるように思うが、 どうやら本編で茂波が歌手デビューするようなので、それに合わせたのだろう。何となく前EDが不憫な気もする…。
アニマル横町[テレビ大阪] A:4:3 D:16:9横側黒枠
 第78話まで放映。
 相変わらずノリは楽しい。時々「良い話」っぽくオチを付ける話もあるが、それすら「投げっぱなし」に思える事もあったりして油断できない。 大体、あみの部屋にあるアニ横の出入り口が、毎回位置が変わっているように見えるのからしてアヤしい。どうなっているんだろう。
涼宮ハルヒの憂鬱[サンテレビ] A:4:3レターボックス D:16:9四辺黒枠
 2006/07/04深夜(正確には2006/07/05未明)放映終了。後番組は「ちょこッとSister」。
 思わず「で・かるちゃ〜!」とツッコミを入れそうになってしまった。 アレだけで何故ハルヒが元の世界を望んだのかは謎だが、まあ「神様」のやる事なんて人間には理解できないもの、と相場が決まっている。 それでいいのか、という気もするが、「神様」という設定を作ってしまった時点で、「何でもアリ」はある程度仕方ないのかも。 とあるサイトで、「実はハルヒではなくキョンこそが『神様』なんじゃないのだろうか」という意見を見たが、それも「アリ」だと思う。 ある意味「どうとでも解釈できる」という事を、「懐が深い」と見るか、あるいは「いい加減なだけ」と見るかは、 観た人がこの作品を気に入るか気に入らないかで変わるような気がする。
 ところで、この作品の原作者やアニメスタッフは、押井守氏のファンなんじゃなかろうか、という気がする。氏の作品とネタが被り過ぎなのである。 気が付いたものだけでも、  と、これだけのネタが、それも枝葉末節の部分だけでなく、作品の基本的な設定に関する部分にまで被っている。 ここまで揃えば、原作者やアニメスタッフは押井守氏のファンだ、と言い切ってもいいだろう(<いいか?)
 まあ、「神様」云々の辺りは、別に押井守氏がオリジナルという訳ではなく、SF作品を当たれば多分同様のネタが見つかるだろうから、 ある意味SF作品には王道的なネタかもしれない。 それに、ギャルゲーの要素を混ぜて料理した、という辺りが、上手く当たったのではなかろうか、という気がする。
 ただ気になるのは、「日常の中の非日常を描く物語」の割には、メインの登場人物に日常的な感覚の持ち主が一人もいない、という事である。 普通ならキョンがその役目を担いそうなものだが、ハルヒのPC強奪を止めず、その後もそれを咎める事もしない、という描き方をしてしまった事で、 キョンもまたハルヒの影響を受けた「非日常」のキャラクターになってしまっている。しかも、キョン本人がそれを自覚していないっぽい。 大体、長門に「眼鏡を外した方が可愛い」などと言ってその後も眼鏡を外させるなど、非常識きわまりない(<結局それか)。 「BLACK LAGOON」等のように、はっきりと「非日常」が「日常」と化した舞台でそれをやるならともかく、 あくまで「日常」を舞台の基本に据えた物語で「非日常」なキャラばかりだと、どうも落ち着かないのである。
ちょこッとSister[サンテレビ] A:4:3レターボックス D:16:9四辺黒枠
 2006/07/11深夜(正確には2006/07/12未明)サンテレビにて放映開始。 原作は、原作:雑破業氏・作画:竹内桜氏で「ヤングアニマル」に連載中のコミック。
 クリスマスプレゼントにサンタクロースから貰ったものは、昔、母親が流産して亡くなってしまった妹。 見た目の割に子供っぽく、常識を知らない割には妙なアンチョコで妙な知識は持っている、主人公を「お兄ちゃん」と呼んで慕ってくれる女の子がいきなりやって来た…って、 「それ、どこの『まいめり』?」と思わずツッコミたくなるような話である。 あまりと言えばあまりにも羨まし都合のいい設定なので、周りの人にはどう説明するのかとか、両親にはどう説明するのかとか、戸籍とかどうするつもりなんだとか、 そもそもこの「妹」は本当に神様がくれた贈り物なのだろうかとか、そういう、普通に考えたら色々と不都合が出そうなところをどうするのかという辺りが見所か。 コミックの原作者がシリーズ構成・脚本を担当しているようなので、ある意味、コミックに忠実な作品になるのではないかと思うのだが、さて。
 それにしても、「いつもアンチョコを見ているから」という理由で「ちょこ」と名付けるのはどうかと思う。 あと、大型のVツインは、あんな4気筒みたいな音はしないと思う。まあ空を飛ぶぐらい非常識だから、音も非常識なのかもしれないが。
BLACK LAGOON[KBS京都] A:4:3レターボックス
 2006/06/27深夜(正確には2006/06/28未明)放映終了。
 銃弾がバンバン飛び交い、人がドカドカ死ぬ(と言っても、全くの民間人というか一般人は殆ど死なない)という、最近ありそうであまり無かったジャンルの作品だったし、 よく動いていたしで結構楽しめた。 ただ、最後はイマイチ盛り上がりに欠けた気がするのが残念。 ヒトラーの絵のエピソードを最後に持ってきた方が盛り上がったのではないか、と思う。 と言うか、最終回なのに、ダッチもベニーボーイも出番が無い、というのはあんまりな気がする。
 各エピソード自体はほぼそれで完結していたので、バラエティもあったのは良かった。できれば、2クールでもう少し他のエピソードを観たかった。 あと、バラライカ役の小山茉美さんの演技が、何かノリノリで楽しそうなのも印象的だった。 「ガンダムSEED DESTINY」のグラディス艦長の時は、イマイチノリ切れていなかったような印象があったのと対照的である。 こういう「恐い女」の方が好きなのかもしれない。
獣王星[関西テレビ] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2006/06/27深夜(正確には2006/06/28未明)放映終了。後番組は「ハチミツとクローバーII」。
 心配していた堂本光一氏の演技も全く問題無かった(と言うかよく合っていた)と思うし、物語も期待通りのハードな展開で面白かった。 若干、展開が駆け足気味だったり説明不足に思えたり(特にラストの舞台などは位置関係とかがよく判らなかった)して、 少し尺が足りないと言うか、物語から期待するボリューム感に少し欠ける気がしたのが残念。 全11話と、1クールと言うには少し話数が少なかったのが原因なのだろうか。
 それにしても、トールは調子良過ぎだ。 ティズに「妹としか思えない」だの「子供を作る気になれない」だの言っておいて、一目惚れした他の女が死んだら、今度は「子供を作ろう」だなんて、いい加減過ぎる。 あれではティズが不憫だ。このように感じるのも、少し駆け足気味だったからかもしれないが。
 また、最後に現われたティズの幻が、彼女の現在の姿ではなく、出会った頃の幼い姿(しかも一度も着た事が無い筈の可愛らしいワンピースまで着ている)というのは、 結局トールにとってのティズは、「女」ではなく「少女」のままだった、という事なんだろうか。 まあ、数年であんなデカい乳になってしまったのにはこちらもビックリしたので、気持ちは判らないでもないが…(爆)
 それにしても、本作の開始時に「装甲騎兵ボトムズ」を足したような、とか書いていたが、あれは主人公が何者かの罠に嵌められる、という辺りを指していた。 まさか、主人公が「死なない遺伝子」を持っている、という所まで同じだったとは。
ハチミツとクローバーII[関西テレビ] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2006/07/04深夜(正確には2006/07/05未明)関西テレビにて放映開始。2005年4月〜同年9月にかけて放映されていたものの続きである。 「ノイタミナ」枠としては、5作品目となる。
 第1話がほぼ全て第1期のダイジェストになっていた為、まだ今期に対する評価ができない。 ただ、監督が変わった事はやや不安要素である。 また、何となくキャラクターの顔立ちが幼くなったような気がする。気のせいだろうか。
 2006/09/19深夜(正確には2006/09/20未明)放映終了。後番組は「働きマン」。
 1クールしかなかったせいか、結構バタバタと「片付いて」いったなあ、という感じがする。 第1期が、2クールあったにも拘らず誰の関係にも決着が付かなかったのに比べると、かなりのハイペースで話が展開したように思う。 ただ、それも第1期があっての事なので、第1期と合わせて全3クールの作品として見れば、決して駆け足過ぎるという訳でもないかもしれない。 そういう意味では、間を空けずに見れば丁度いいのだろう。 ラストは結構意外な結末だったが、作中でも言われていたように、彼等の関係からすればこの結末が必然だったという気もする。 それにしても、あれもやっぱりロリコンになるんだろうか(<台無し)。
ARIA The NATURAL[テレビ大阪] A:4:3 D:16:9横側黒枠
 第13話まで放映。
 とりあえず「狐の嫁入り」はやってくれて嬉しい。次は「ヴォガ・ロンガ」だ。 てっきり1クールかと思っていたら、どうやら2クールあるようだし、あれは秋の話だから、最終話近辺に持ってくるのにちょうど良いし。 ただ、第1期に比べてやや作画に難があるような気がするのが心配である。 特に、「春に見つけたものは…」の時の、線路が二股に分かれる所の画が でっかい 適当だったのには悲しくなった。
 それにしても、原作でもそうだが、ARIAカンパニーの経営は大丈夫なんだろうか。 実働社員がアリシアさん一人しか居ないのに、灯里ちゃんはなかなかプリマにならないし。よく倒産しないものだ。
 (2006/07/12追記) ちょっとビックリしたのが、今シリーズで選択されたエピソードである。 第13話〜第15話までのエピソード(この後はまだ未放映・公式サイトにも載っていない為不明)が、 この7月10日に発売されたばかりの単行本最新刊第9巻に収録されているエピソードなのである。 これ、単行本の初出一覧によると、雑誌には05年12月、06年1・2月号に掲載されたものらしい(原作は単行本でしか読んでいない為雑誌連載の状況は知らないのである)。 という事は、まだ第一期がTV放映されている頃に雑誌に掲載された原作を組み込んだ事になる。 第二期製作がいつ頃決まったのかは判らないが、第二期のシリーズ構成を第一期放映中、第二期放映開始の僅か三ヶ月前ぐらいに決めた、という事なんだろうか。 だとすると、かなり制作スケジュールがキツいんじゃないか、という気がする。 今期、作画面で前期よりも劣るように見えるのは、そのせいなんじゃなかろうか。何か心配である。後半は大丈夫なんだろうか。
 (2006/07/27追記)第16話からEDが変わった。 雰囲気的に「ゴンドラ追悼記念」(まだ死んでないけど)の特別版なのかと思っていたら、公式サイトによると、どうやらこのままいくようだ。 心配していた作画の方も、ここしばらくは安定しているようだし、このまま後半も頑張ってほしい。
吉永さん家のガーゴイル[サンテレビ] A:4:3レターボックス D:16:9四辺黒枠
 2006/06/27深夜(正確には2006/06/28未明)放映終了。
 ラス前のサンテレビの放映で放送事故があったり、最終日がその再放送と最終回との二本立てになったり、更にサンテレビの必殺技・プロ野球中継の試合終了まで放映延長、 というのが炸裂して、よりによって最大延長の十二回まで試合が行なわれ、放映時刻が1時間20分も遅れたりとか、何かもう何かの祟りか呪いかと思われたが、 何とか無事に放映が終了して何よりである。
 そのせいかどうかは判らないが、イマイチ内容に対する印象が薄い。 この手の、「ご近所」を舞台に、喋って動く石像だの、錬金術師だの、怪盗だの、謎のインド人だのといった「変な奴ら」がこじんまりとドタバタする、 みたいな話は好きな方なのだが、そういう「濃い」色が多過ぎて、混ぜたら灰色になってしまった、みたいな感じだろうか。 個々のキャラは皆魅力的だし、ラストは全キャラを上手く登場させて構成も良かったと思うのだが、大団円というには少し盛り上がりに欠けた気がする。 やたらとキャラの台詞を被せる演出も、そんな感じを受けた原因なのかもしれない。
ひぐらしのなく頃に[関西テレビ] A:4:3レターボックス D:16:9四辺黒枠
 第14話まで放映。
 初めは、「八つ墓村」等のような、ホラー仕立てのミステリものなのかと思っていたのだが、どうも違うようだ。 同じ時系列・同じ登場人物なのに、異なる展開・異なる結末の物語が三つも併存していては、合理的な推理など不可能ではないのだろうか。 それとも、全てに合理的な説明のつく「解」があるのだろうか。謎である。
 しかし、何時、誰が何をするか判らない、という恐さはなかなか心臓に悪い。こういうのを「サイコホラー」とでも言うのだろうか。 とにかく、結末を見届けなければ気が済まなくなるような吸引力がある作品である。
 (2006/07/30追記) ドワンゴのアニメ専門着うたサイト「アニメロうた」のCMに「ひぐらしのなく頃に」編が登場したのだが、これがまた良い出来である。

   BGM:「ひぐらしのなく頃に」OP
   魅音、楽しそうに手を振り回しながら
 魅音「見て見て〜、あたし達の着うただよ〜♪」
   レナのアップ、瞳孔が爬虫類のように細い
 レナ「嘘だ!!」
   カメラ引き、レナの背後の木からたくさんの鳥が一斉に飛び立つ
   レナのアップ、表情が妖しく歪んでいる。ニヤリと笑いながら
 レナ「だって、昭和58年に携帯なんて無いよね」
   魅音、自嘲気味に
 魅音「ははは、まいった。とんだ所に名探偵が居たもんだ」

 …脚本風にすると、こんな感じである。文字にすると面白くも何ともないが、実際に見ると笑いが止まらない、爆笑ものであった。保存しときたいぐらいだ。
 ちなみに「Wikipedia」によると、最初の携帯可能な電話機として「ショルダーホン」が登場したのが1985年 (これはまだ「車外に持ち出せる自動車電話」でしかなかったようだ)、 名実共に「携帯電話」という物が登場したのは1987年、そして着信メロディが登場したのが1996年、という事らしい。 確かに、昭和58年(1983年)には、「携帯電話」と呼べる物は無かったようだ。
スクールランブル二学期[テレビ大阪] A:4:3 D:16:9横側黒枠
 第13話まで放映。
 第1期に比較すると、やはり少しパワーが足りないかな、という感じがする。 それが、原作のネタによるものなのか、それとも監督が変わった為なのかは判らないが、第1期にあった、何度も観直したくなるような面白さに欠けるような気がする。 一応、天満と播磨が中心になっていた第1期に対して、サバゲーを境にしてサブキャラが主役をはるエピソードが増えてきて、 少し散漫になってきたように見えるのもイマイチ面白くなくなってきた原因なのかもしれない。少し残念。
 (2006/08/02追記) 第17話からEDが変わった。歌っているのが「塚本姉妹」という事もあって、前のよりはいい感じかも。 本編の方も、何となく面白くなってきたような気がする。天満や播磨が中心になる話が増えてきた為かもしれない。
夢使い[ABCテレビ] A:4:3レターボックス D:16:9四辺黒枠
 2006/06/27深夜(正確には2006/06/28未明)放映終了。後番組は「恋する天使アンジェリーク〜心のめざめる時〜」。
 原作は「アフタヌーン」の連載で全部読んでいた筈なのだが、「こんな話だったっけ?」と思ってしまった。何か、完全に原作の内容を忘れていたようだ。
 ただ、アニメはアニメで、きっちりと纏めていて良かったように思う。塔子の過去がラストに関わってくる、という構成も上手くラストを盛り上げてくれた。
恋する天使アンジェリーク〜心のめざめる時〜[ABCテレビ] A:4:3レターボックス D:16:9四辺黒枠
 2006/07/11深夜(正確には2006/07/12未明)ABCテレビにて放映開始。原作は、コーエーのギャルゲー…じゃなくてその逆…は何て呼ぶんだろう? 要するに、ギャルゲーの男女を逆にして、女性プレイヤーを対象にした恋愛ゲーム…で、いいのかな…かな?
 それはともかく、一見地味な女の子が、実は凄い才能を持っていて、容姿も可愛くて、ハンサムな男子達にモテる、というのは実に少女マンガ的なベタな展開だが、 それが「宇宙を救う」という無茶苦茶スケールのデカい話に繋がると、いったいどうなる事やら。 そんな、文字通り「天文学的な」話と、男女の恋愛とがどう結びつくのかは判らないが、とりあえず主人公の女の子は可愛い。
 ただ、あのビン底メガネはいただけない。回想シーンでは、普通の眼が見えるメガネを掛けていたというのに。 あれをそのまま使えば良いものを、わざわざ眼の見えないビン底メガネにして、所謂「眼鏡を外した方が可愛い」等という使い古されたパターンに持ち込むのが許せない。 眼鏡っ子は眼鏡を外してはいけない、という事が判っていないとみえる。困ったものだ(<結局それか)。
 あと、木村まどかさんが(その他大勢の名無しキャラだが)出演していたのは嬉しい。 が、ぱっと聴いただけでは、どれがまどかさんの声なのかよく判らなかった。「ターンAガンダムI・地球光」の時はすぐ判ったのに。 これを、まどかさんの演技力が上がった、と喜ぶべきか、あの特徴のある声が失われた、と悲しむべきか、難しいところである。 単に、私のダメ絶対音感が鈍ったのであればまだ良いのだが。

水曜日

おねがいマイメロディ[アニマックス] D:4:3
 第29話まで放映。
 マイメロの「お願い♥」が初めて敗れ、「も〜っと」が付いてパワーアップし、ついでに小暮が歌の事が好きだと認めた辺り(どの辺りだ)。 この辺りが、第一期で一番「暴走」していたのではなかろうか、という気がする。 特に、北斗の有働に「お願い♥」が敗れてから「も〜っと」でパワーアップするまでの勢いが物凄い。 続く第29話も、歌のクラスメイト全員を巻き込み、それがまたフラット君シンパになるなど、想像の斜め上を行く展開が素晴らしい。 おまけに、その北斗の有働の回の作画(原画)を担当したのが、「北斗の拳」の監督をしていた芦田豊雄氏率いるスタジオ・ライブだ、というのも徹底している。 まあ、たまたまローテーションに当たっただけなのかもしれないが(「くるくるシャッフル!」で北斗の有働が再登場した回の作画は、確かライブじゃなかったし)。
NANA[読売テレビ] A:4:3レターボックス D:16:9四辺黒枠
 第13話まで放映。
 そろそろ修羅場かな、という所である。 まあ、経済観念に乏しく、仕事も真面目にせず(しかも本人に真面目にしていないという自覚が無い)、困るとすぐ人に頼るようなナナ(ハチか?)は、 一度死ぬぐらいの目にあった方が本人の為のような気はする。本当に死んだら迷惑だが。 何にしても、台詞の掛け合い、演出のテンポ、生々しい女達(フィクションにしては生々し過ぎる気はするが。まだ子供のくせに、とにかくヤラないと気が済まないのか、 矢沢あい作品の女達は)、と、なかなか観ていて退屈しない作品だと思う。
 構成的には、第1話をほぼ丸ごと繰り返したり、早くも総集編を入れたりとかなり冗長なものになっているが、これはどうやら4クールある為らしい。 普通にやると、原作のボリュームが足りないから、という噂である。あくまで噂であるが。 それでも、演出がトロいとか、観ていて眠くなるような、そういう意味での冗長さはあまり感じないのは、スタッフの手腕の見事さだろう。
 また、前回(第12話)からEDアニメーションが変わった。総集編を挿んだ次の回だったので、ここから起承転結の承に入った、という事なのかもしれない。
 あと面白いのは、DVD第1巻を7月7日に発売するのだが、発売日から77日間は、特別価格として定価1,890円の半額以下の707円で発売する、というキャンペーンをやる事である。 このお蔭なのかどうかは知らないが、第1巻の出荷数が既に13万本に達しているとか何とか。 アニメのセルDVDは、洋画等と比べて割高なのが当たり前(TVシリーズ作品だと概ね100円/分といった感じ。30分収録だと3,000円ぐらいする)になっているが、これを期に、 アニメDVDのデフレ化が進んでくれればいいのだが。無理かな。
 ただ、あの最後に出てくる日テレのアナウンサーの要らんコーナーまで収録されているとしたら、タダでも要らない気がする。いい加減に止めてくれないものだろうか。 無理だろうけど。
 (2006/08/18追記) 第19話からEDが変わった。前の方が、雰囲気があって良かったような気もするが、これはこれで慣れればまた気にならなくなるかもしれない。
 (2006/09/18追記) 第22話からOPも変わった。こちらは、なかなか雰囲気があっていいと思うが、前のとどっちが好きかと言われると前の方かもしれない。
イノセント・ヴィーナス[WOWOW] D:4:3レターボックス
 2006/07/26深夜(正確には2006/07/27未明)WOWOWノンスクランブル枠にて放映開始。
 巨大ハリケーンのせいで既存の国家体制が崩壊したとか、支配階級の名前が「ロゴス」だとか、主人公側のメカがATばりのローラー・ダッシュをするとか、 色々と怪しい所があるが、一番怪しいのは、公式サイトに書かれている、 「完全オリジナル近未来幕末アクションアニメ」というキャッチフレーズである。「幕末」って何なんだ、「幕末」って。 EDに、場違いな侍みたいな奴が居るが、それも「幕末」だからなのだろうか。
 「ヴィーナス」と呼ばれる少女、少女を守るレジスタンス(?)、少女を狙う体制側、アブない奴が居る体制側の精鋭部隊(?)と、 登場人物達や舞台背景、世界観がよく判る第1話は、なかなか良かったと思う。 ただ、やはり「幕末」というのが気にかかる。 「銀河烈風バクシンガー」が新撰組をモデルにしていたみたいに、これにも何か「幕末」をモデルにしているものがあるのだろうか。 「幕末もの」は割と好きな方なので、一応楽しみにはしているのだが。
いぬかみっ![テレビ大阪] A:4:3 D:16:9横側黒枠
 第14話まで放映。
 ようこは、要するにようこそようこ──ではなく、妖狐だった訳だ。犬を怖がるのもそのせいだったという訳で、更に何故啓太を選んだのかも朧げに明らかになってきた。 死神(と言うより、あれはどちらかと言えば「悪魔」だろう)との戦いも割と真面目に描いていて、好感が持てる。 声優さんも、千葉繁氏や林原めぐみ氏がゲストキャラで出演したりしてさり気に豪華である。何故「特別出演」となっていたのかはよく判らないが。 まあ色々と下品な所はあるものの、概ね面白い。男の裸は描いても良くて、女の裸は描かないというのには納得がいかないが(<おい)。
 でも、後提供の背景で、下品な所を繰り返すのだけは止めてほしいものである。どうせ繰り返すなら、観て楽しい所にして欲しい。
 (2006/08/03追記) 第18話でEDが変わった…と言っても、多分今回だけの特別版だろう。いや、きっと今回だけに違いない。今回だけだといいなあ…。 まあEDアニメーション自体は、数話前からマイナーチェンジしていた(啓太達のアパートが壊れたので橋の下バージョンになっていた)のだが、 今回は見るもおぞましい「男」…と言うか「マッチョ」バージョンになってしまっていた。 しかし、わざわざ別の歌詞まで用意してこんなものを作るとは、スタッフ達はよほどの好き者…いや、凝り性に違いない。もしかしたら、変態かもしれない。
 それはともかく、本編では、薫が何やら怪しい事を始めようとしていたり、なでしこの赤裸々な内面が暴かれたりと大変である(<そこかい)。 真面目なんだか不真面目なんだかよく判らない作品だが、原作者がシナリオを書いたり、「まぶらほ」の作者がシナリオを書いたりと、妙なこだわりがあって面白い。
 でも、マッチョは少し控え目の方が嬉しいのだが…。
.hack//Roots[テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 第14話まで放映。
 ようやく、“The World”とリアルとが関連する話が出てきた。 今までは、何が起きても所詮はゲームの中の話だったので、イマイチ緊張感に欠ける感じがしていたが、これで物語も緊迫感が増すだろう。 ただ、それがまたもや「意識不明事件」なのはどうなんだろう。「SIGN」と同じネタで、今度はどんな話にするつもりなのか、楽しみ半分不安半分という感じである。

木曜日

ゼーガペイン[テレビ大阪] A:4:3 D:16:9スクイーズ
 第14話まで放映。
 色々混じっているとは思っていたが、「ビューティフル・ドリーマー」や「ブルー・シティー」まで混じっているとは思わなかった。 「量子コンピュータ」を少し「何でもアリ」に扱い過ぎのような気はする(いくら処理能力が桁違いでも、「人間」を格納できるとは限らない訳だし…)が、 アイデア自体は割と面白いかも。 「STAR TREK」(TNGだったか?)で、スコットが転送機の転送バッファの中で何十年も生き続けていた、というエピソードがあったが、 あれを人類レベルにまで拡張したような感じだ(これはつまり「STAR TREK」も混じってる、という事か?)。 よく判らないのは、廃墟の街が現実なのだとしたら、あの「ミテイルセカイヲシンジルナ」というのは何なんだろう。 現実世界にあんなモノがあるのは変だし。もしかして、あの場面だけ何か違ったのだろうか。よく観ていなかったのかもしれない。気を付けよう。
 ただ、「生物」としての「未来」が閉ざされた(ように見える)状態で、何故彼らが戦い続けているのか、そのモチベーションは何処から来るのか、 という辺りがまだよく判らないので、イマイチ物語を楽しめない(もし幻体同士でセックスをしたら、子供は生まれるのだろうか?)。 「J:E」とか「ファフナー」とかでもそうだったが、主人公が、戦いの意味や目的を知らないまま戦い続ける、という作品が最近増えてきたような気がする。 キョウにしても、事実を知った時点で、「何故人類は幻体になったのか」とか、「ガルズオルムとは何者か」とか知りたくなるのが普通だと思うのだが、 リョーコを失って(実は失ってなかったようなのだが)初めて知ろうとする、というのが不思議だ。 単に、キョウがそーゆー奴だから、と言うのは簡単だが、理由も無く「非日常を受け入れる」というのが、物語優先でキャラ立てができていないように感じる。 それとも、最近の若者はそういうものなのだろうか。
 あと、先月発売の「電撃大王」に、本作の番外編コミックが掲載されているが、そのコミックといい、第13話でのエピソードといい、 とりあえずAIキャラにコスプレをさせて遊ぶ、というのが、セレブラント達の娯楽という事でいいのだろうか。
 ついでに、番組終了直後に入る、能天気なキョウの「また見てな」というのは何とかならないものだろうか。あれで、余韻も何もかもがぶち壊しである。 せっかくEDへの入り方を毎回工夫していい感じに終わらせているというのに、困ったものだ。
 (2006/07/14追記)…などと思っていたら、第15話でいきなり無くなっていた(と言うか、本作品とリンクしていない普通の番宣CMに変わっていた)。 これが、今回だけなのか、今後ずっと無くなるのかはまだ判らないが、できればずっと無いままで最後までいってほしい。
 しかし、「同じ日々を繰り返す」という所まで「ビューティフル・ドリーマー」になっているとは思わなかった(「リセット」等、それを匂わせる言葉は出てきていたが)。 確かに、いかに高性能の量子コンピュータとは言え、記憶容量が無限大という訳ではないのだから、「住民」の記憶が積み重なっていけばその内限界が来る、 というのは当然である。 セレブラント達の記憶はリセットされない訳だし(死んだら無くなるけど)、AI達の記憶も残す必要がある訳だから、それらの分はリセット後も容量が減る訳だし、 なおさら容量的にはキツくなっていくだろう。 ただそれだと、なおさら彼らが何の為に戦い続けているのか判らなくなってくる。 それも、「100回以上夏を繰り返す」程に長い間、何の発展も進化も望めない世界で戦い続けられるほど人間が「強い」とはとても思えない。 何か、ガルズオルムを倒す事以外の目的──現状を打破するような──例えば、幻体から「生物」としての人間に戻る事ができるようになる、とか──が無いと、 とても戦い続けるなんて事はできないだろうと思うのだが…謎である。
 (2006/07/20追記)…などと思っていたら、第16話でいきなり種明かし(違)されてしまった。「生物」に戻れる希望があるなら、戦う理由も納得ができる。 それにしても、謂わば敵の存在が唯一の希望なワケで、それはそれでなかなか辛いかもしれない。 また某巨大掲示板で、リョーコちゃんがああなる事を前回終了の時点でぴったり予測していた人がいてビックリである。まさか「最終兵器彼女」まで混じっているとは。
 あと、あの余韻ぶち壊しのアレが無くなったのは、要するに極楽とんぼの不祥事が原因だったワケか。 でも、事件自体は16日夜で、吉本興業の解雇発表は18日だから、前回の時点(13日)ではまだ事件が起きていなかったワケだし…関係無いのか?
カードキャプターさくら[NHK教育] A:4:3 D:4:3
 第66話まで放映。
 とーやにーちゃんが、雪兎(兼、月)に「力」を渡したせいでやたらと眠くなっている所。 いやそれよりも、さくらが、遂に雪兎に告白した所、と言うべきか。 ただ、さくらの「雪兎に対する『好き』」と「藤隆さんに対する『好き』」とが似ている、という話には、 アニメ版では「裏付け」となる設定が欠けていたような気がするのだが、思い違いだっただろうか…。
 2006/08/03放映終了。
 原作に比べると何か消化不良に思えるのは、やはり劇場版第2作に繋げるような感じがあるからだろうか。 小狼の告白が何か唐突だったり、最後の最後に新しいカードが出てきたりという辺りもそうだが、最終話に、エリオルのネタばらしと、 さくらと小狼との関係の見直しという、「大ネタ」を二つも入れ込んでいるのが、何か詰め込み過ぎのような、あるいは物足りないような感じを受けてしまう。 本放送の時も感じた事なのだが、その「TVシリーズで完結していない」ような辺りが、どうも残念な気がしてならない。
神様家族[アニマックス] D:4:3
 第8話まで放映。
 これは要するに、何をどう足掻いても神様の掌から逃れる事はできない、っていう事なんだろうか。 愛とるるの話では、色々がんばった事が全部キャンセル(それも佐間太郎だけでなく、愛やるるの経験までも)されてしまう、という暴挙(?)に出てきた。 ここまでくると、もう「人間の事を学ぶ為」とかいうのは単なる建前で、本当は「神の傍若無人さを学ぶ為」なんじゃなかろうか、という気がする。 大体、「人間の事を学ぶ為」というなら、日本みたいな物質的に恵まれた国なんかに定住せずに、アジアやアフリカ、南米辺りを転々とする方がいいだろう。 まあそこまで考えるようなレベルの作品ではない、と言ってしまえばそれまでだが、しかし、「神様」も随分と安っぽくなってしまったものである。
 2006/08/10放映終了。
 まあそれなりに綺麗に纏めて終わったし(佐間太郎があれで何故悪魔を倒せたのかがよく判らなかったが)、テンコは可愛かったしで、普通には面白かったが、 それだけだったなあ、という気がする。 だいたい、佐間太郎みたいにあんなにいい加減な事をしたら、普通ならどちらの女の子にも振られて終わるだろう。 やっぱり、神様って何でもし放題なんだなあ、という話だった(<そうか?)。 それにしても、ラストであの悪魔がああいう形で転生しているところを見ると、結局全てあのオヤジの掌の上だったんじゃなかろうか。
機神咆哮デモンベイン[WOWOW] D:4:3レターボックス
 第6話まで放映。
 ぱんつ丸見せなのはまだ良いとしても、幼女(見た目は)に対するわいせつ行為までやっといてR-15指定相当じゃないのはどういうワケなんだろう、 とかいう疑問も感じつつ、実は「マジンガーZ」に始まる熱血巨大ロボットものっぽい展開は割と面白い。
 それにしても、ドクターウエストとロボット娘は、普通にあの街に住んでいるのか。何か庶民的で親近感が湧くキャラだ。
 2006/08/17深夜(正確には2006/08/18未明)放映終了。後番組は「護くんに女神の祝福を!」(10月〜)。
 何だかよく判らない結末だった。最後に出てきたクロウとアル(「神様」とか言っていたほう)は何だったんだろう、とか、 ロボ子がクロウを忘れている(が見覚えはあるらしい)ような感じだったのは何故なんだろう、とか、どうもよく判らない。 全体的に、話も何か飛び飛びになっているような印象があったし、色々と端折られ過ぎてるんじゃないだろうか、という感じに見えた。 と言うか、ロリコンはいかんと思うぞ(いやまあ、アルの中身は何歳なのか見当もつかないが。千歳ぐらいだったっけ)。
ザ・サード 〜蒼い瞳の少女〜[WOWOW] D:4:3レターボックス
 第10話まで放映。
 相変わらず背景が綺麗。特に星空は、派手過ぎず地味過ぎずで良い感じである。 戦車の動きや砂龍の大群の暴走シーン等も、なかなか重量感や迫力があって面白い。 ただやはり、ナレーションは少し過剰な感じがする。特に、キャラの心情までいちいち説明するのはどうかという気がする。 仮にも映像作品なんだから、そういう所も画で見せてほしいものである。
 ところで、ワームホールという事は、ブラックホールとは違って必ず「出口」がある筈だから、 呑み込まれた物は宇宙(この宇宙か別の宇宙かは知らないが)のどこかに吐き出されるのではないだろうか。 それはそれで迷惑な話である(って、兵器に迷惑でない物など無いだろうけど)。
 あと、あのパワード・スーツみたいな物を「PSP」と呼ぶのを聞く度に、某携帯ゲーム機を連想して笑ってしまいそうになる。 この作品と某携帯ゲーム機と、どちらが先に出たのかは知らないが、これを聞く度に、ネーミングは大変だなあと思ってしまう。
 (2006/07/28追記)第13話からEDが変わった。 前のも悪くなかったが、この作品のEDとしては少し明る過ぎたような気がするので、今度の少し(ほんの少しだが)おとなし目の方が合っているかも。
ああっ女神さまっ それぞれの翼[BS-i](木曜日)・[毎日放送](土曜日) D:16:9スクイーズ(BS-i) A:4:3(毎日放送) D:16:9横側黒枠(毎日放送)
 第11話まで放映。
 …と言っても、これを書いている時点では、BS-iではまだ第9話までしか放映されていない。 BS-iでの放映が一週休みになってしまったため、MBS毎日放送の放映から「周回遅れ」になってしまった。 今までは、木曜日深夜のBS-iでの放映が他と重なるかどうかを確認して、その前の土曜日深夜のMBS毎日放送での放映を録るかどうかを決める事ができていたのだが、 この「周回遅れ」の為に、MBS毎日放送での放映分を必ず録っておかなければいけない事になってしまった。困ったものである。
 それはともかく、ペイオースの最初の出番が早々に終わって、千尋さんまで登場してきた…と思ったら、何か千尋さんの進路が原作と違う。 原作では後に自分の店を作る事になるのだが、こちらではいきなり就職活動を始めてしまった。 ペイオース編でも、女神三番勝負を屋内プールでやったり(メテオ・ストライクがあるのに、屋根付きの場所でやったらダメだろうと思うのだが…)と、 細かい所を原作から変更している。 それが、どうでもいいような所なら構わないのだが、変更した結果、妙に不自然というか違和感があるような感じになってしまっているように思う。 千尋さんは絶対就職活動なんかしないと思うのだが…まさか、千尋さんを一話限りのゲストキャラで終わらせてしまうつもりなんだろうか。少し心配になってきた。
 でも、クラウザー・ドマーニが登場したアニメはこれが初めてなのではなかろうか。 別に原作通りなだけだし、登場したからといってどうという訳でもないのだが、一度は乗ってみたいサイドカーなので、やはり動いているのを見ると嬉しい。 できれば、もう少し走っている所を見せてほしかったような気がする。
 (2006/07/09追記) 第12話からEDが変わった。曲は前の方が好みだったかも。 ただ、EDアニメーションを見ると、あんな人やこんな人まで出るようだ。ますます、今期のクライマックスにどのエピソードを持ってくるのか、判らなくなってきた。
ガラスの艦隊[ABCテレビ] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズU
 第13話まで放映。
 ネタアニメのつもりで観ていたが、何かだんだん真面目に観るようになってしまった。 あの変な物理法則に支配されているかのような宇宙も、やたらと装飾の多い服装も、スケールが大きいのか小さいのかよく判らない物語も、 慣れると何となく面白いような気になってきたのが不思議である。 アバンタイトルでのミシェルの独白シーンの宇宙が、普通に黒い背景になっているのは、あの変な宇宙がまともになった、という事なんだろうか。 その辺を確かめる意味でも、最後まで観てもいいかな、という気がする。
 (2006/07/14追記)第14話からEDが変わった。 しかし、EDのイラストのクレオが、「これ、誰?」みたいな顔になっている。 イラストは、キャラクターデザイン原案のokama氏が描いているので、むしろこちらの方がオリジナルな訳なのだが…うーむ。
 それはそうと、この回で「ああっ、ミシェルさんの貞操がとんでもない事にっ!」なってしまったが、本当にミシェルはヴェッティに「奪われて」しまったのだろうか? 何となく、ミシェルが目覚めた時のヴェッティの様子では、「奪われた」と思い込ませただけで、実際には何もしていない(唇は奪ったが)んじゃなかろうか、という気もする。 あるいは、ミシェルが女だと知って、本当に「用が無くなった」のかも(と言うか、ヴェッティって、ミシェルが女だ、という事を知っていたんだっけ…? 何かその辺、全然覚えていない…)。
 2006/09/21深夜(正確には2006/09/22未明)放映終了。
 一応、大団円でハッピーエンド、という事でいいのかな? メインキャラだけでなく「旦那様大閣下」(だったっけ?)まで生きていたとは思わなかったが。 クレオとヴェッティは「二人で一人」みたいなキャラで、設定としても「元々一つだった物が二つに分かれた」という話だったので、 最後にどちらかが死んで一つになる、という事は考えられる話ではあったが、まさかクレオの方が死ぬとは意外だった。 黒十字(要するにブラックホールか?)を抜けて別の宇宙に行く、というのは、所謂多元宇宙論の世界だと思うのだが(そうか?)、 まあそれなら、宇宙空間に空気があったり「下向き」の重力があるように見えたりするのもおかしくないのかもしれない。 何せ「別の宇宙」なのだから、物理法則や環境が、現実の宇宙と違っていても全然問題無い訳だし(<そうなんだろうか)。 とにかく、ネタっぽい要素満載の舞台とは裏腹に、物語は割と王道的で骨太な作品だったように思う。 最近のGONZO作品には、結構「当たり」が増えてきたかもしれない。GDHの株価は一向に上がる気配は無いのだが…。
 ただそれだけに、テレビ朝日で最終回が放映されないで終わった、というのは実に勿体ない話だと思う。 何でそんな嫌がらせみたいな事をするのだろうか。本当に、テレビ局というのは視聴者の方を向いていない。
 後、「パチンコエンターテインメント マルハン」という会社のCMに、本作のOP曲が使われているのだが、あれはいったい何なんだろう?

金曜日

ケロロ軍曹[テレビ大阪] A:4:3 D:16:9横側黒枠
 第117話まで放映。
 やはり低調。ネタも使い回しが増えてきたような気がするし、何か、作者が止めたいのに下手に人気がある為止められず無理矢理だらだら続いている長期連載漫画、 みたいな感じに見えるのは気のせいだろうか。このクールで(とりあえず、でも)終わるのが良いように思う。
 また、この回からEDが変わった。もはや、本編と全然関係無く、ただ新曲のプロモーションに使われているだけに見える。何だかなあ。
リングにかけろ1〜日米決戦編〜[アニマックス] D:4:3
 2006/08/04アニマックスにて放映開始。
 昨年5月〜8月にかけて放映されていたものの続き。第一期同様、テレビ朝日でこの4月から放映されていたものが遅れてやって来た。 「黄金の日本Jr.」(という呼称はまだされていないようだが)の初戦となるアメリカJr.との戦いを描く…のかな? それだけで終わるにしては、OPに例の河合関係者達が勢揃いしていたりするし、もっと先までやるのかもしれない。 ストーリーはもう分かりきっているので、試合の場面と、何より数々の必殺ブローを如何に格好よく派手に見せてくれるかが楽しみである。 ただ、第1話から既に作画がビミョーなのが心配だ。大丈夫か、日本Jr.は。
SAMURAI7[NHK総合] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 第12話まで放映。
 サッカー・ワールドカップなんかのせいで二週間放映が休みになっていて、ようやく二週目も終わろうかという今になって放映された (でも来週はまた休みらしい…orz)
 それはともかく、いよいよ次回から「カンナ村決戦」の開始である(ここでまた一週間空くのは痛い…)。 原作でもそうだが、この開戦直前でのキクチヨの「喚き」は、何度聴いてもいい。 農民を、「ただ守られるだけの善良な弱者」ではなく、「強かで小狡い弱者」として描き、その上で自ら戦う「強者」へと転換する。この場面は、実に爽快である。
 それはそれとして、キララちゃんの悪女ぶりも見所であろう。 「共に堕ちます」などと甘い言葉で純真な青少年を誑かし、まんまと道を誤らせるという、実に恐ろしいオンナである。 今後のキララちゃんの動向も、目が離せない(<そうか?)。
西の善き魔女[KBS京都] A:4:3レターボックス
 2006/06/30深夜(正確には2006/07/01未明)放映終了。
 何だかよく判らないうちに破滅が回避されて事件が解決してしまった。 何故「真昼の星」の暴走(?)が止まったのか(と言うか、何故バードに止める事ができたのか)とか、 結局フィリエルはルーンを追っかけまわしていただけなんじゃなかろうかとか、 国を裏切るような事をしたリィズ公爵や猊下が何故いきなり赦されているんだろう(幾らなんでも、何の罰も受けていなさそうなのは変だろう)とか、 猊下がカエルを怖がっていたのはギャグのつもりでやってるんだろうかとか、腑に落ちない点が色々と残っていて、ハッピーエンドなのにすっきりしない。 「獣王星」以上に駆け足な感じや説明不足な感じがしていて、単なるダイジェストになってしまっていたような気もする。 特に、地名(ハイラグリオンって何処?とか)や人物関係(猊下ってどういう立場の人なんだろう?とか)がいきなり出てきて、説明されないまま物語が進んでいくので、 何となく置いてきぼりにされたような感じがつきまとってしまい、イマイチ作品を楽しめなかった。
 つまるところ、フィリエルの、行動力というかバイタリティというか、そういったものがグラールを救った、という事なんだろうか。 確かに、「戦わずして勝つ」という、グラールの「西の善き魔女」の伝統には適っているような気がするが、 「フィリエルが活躍して事態を解決した」というカタルシスには欠けるように思う。
 あと、個人的には、一話限りとはいえ、久し振りにテレビで木村まどかさんのハスキー・ボイスを聴く事ができたのが良かった。
SIMOUN[テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 第14話まで放映。
 生まれた時は全て女性で、ある一定の年齢に達すると一部が男性に変わる、というのは、確か虫か魚にそういうのがいたような気がするが、 それを人間でやるとここまで酷いとは…。 割とダンディなネヴィリルパパや、若くてハンサムなグラギエフとかならともかく、もろに中年オヤジのワウフ艦長とかでさえ、 若い頃はアーエル達のような可愛い女の子だった、なんて…歳月って酷い。
 それはともかく、「神の乗機」シムーンの謎が明らかになるような、ならないような、実に気になる所である。 整備員のワポーリフには見えず、シヴュラのドミヌーラには見えた(ついでにドミヌーラを矢吹丈ばりに真っ白に燃え尽きさせた)ものとは、一体何なのか。 何故、神への祈りである筈のリ・マージョンに、あのような破壊的な力があるのか、謎は深まるばかりである (リ・マージョンと言えば、「鉄のリ・マージョン」は以前多数の敵を一挙に殲滅するのに使っていた筈だが、次には街を占拠する敵に対して割と限定的に使っていた。 一体、リ・マージョンの効果の範囲やら目標やらは、どうやって決まるんだろう。これも謎である)。
 とりあえず、キャラデザインの西田亜沙子さんのホームページ“Berries”は面白い。 特に、ブログに貼られるイラストには、本編のシリアスな雰囲気を一瞬で吹き飛ばす(それこそ「鉄のリ・マージョン」より強力な)ぐらいの破壊力がある。恐ろしい。
 (2006/07/22追記) 西田亜沙子さんがブログで予告していた通り、第16話からOPアニメーションがマイナーチェンジした。 ロードレアモンが髪の短いバージョンに変わり、今までOPに居なかった(不憫な…)ユンが追加された。 しかし、本編からはドミヌーラとリモネが退場(?)してしまった。 「翠玉のリ・マージョン」の影響でどこか別の世界に飛んで行ったような感じではあるが…謎である。 ドミヌーラが見たものが明かされる事はあるのだろうか。
BLACK BLOOD BROTHERS[キッズステーション] D:4:3レターボックス
 2006/09/08深夜(正確には2006/09/09未明)キッズステーションにて放映開始。 原作は、富士見ファンタジア文庫から刊行されている、あざの耕平氏著の小説。
 所謂「吸血鬼もの」で、吸血鬼とそうでない人類とが共存している(らしい)世界の話、というと、何となく「トリニティ・ブラッド」みたいな感じがするのだが、 第1話を観ただけでは、今一つ世界観や舞台背景がよく判らない。 冒頭で日本刀を振るっていた男と、貨物船で柩に入っていた男とが同じ奴で、しかも、冒頭の場面と貨物船の場面とに十年間の時差がある、という事が、 EDのテロップを見るまで判らなかった。この辺、もう少し本編中で説明があっても良さそうなものである。 この辺、最近の作品は、説明が過少で訳が判らないか、あるいはやたらと説明台詞で説明してしまうか、という極端なものが増えてきているような気がする。 もう少し、上手く作品世界に導入するような作りを出来ないものか、と思う。
 まあ、アクションはそれなりに派手だし、スタジオ・ライブがメインで制作に入る作品は久し振りな気もするし(忘れているだけかもしれないけど)、 「制作統括」として芦田豊雄氏がクレジットされているし(尤も、どれだけ現場に口出しするのかは判らないが)で、とりあえず様子見といったところか。

土曜日

出ましたっ! パワパフガールズZ[テレビ大阪] A:4:3 D:16:9横側黒枠
 2006/07/01テレビ大阪にて放映開始。
 「Z」は「ゼータ」ではなく「ゼット」でいいらしい(「ドラゴンボール」式?)。 2001年4月期から地上波で放映されていた(カートゥーンネットワークでは現在も放映中?の)「パワーパフガールズ」の新作。 あの、見慣れると可愛いが初見はちょっと恐いオリジナルの絵柄が、いかにも日本的に可愛くなって登場した (でも、ユートニウム博士は何か普通のおじさんになってしまって残念)。 舞台がアメリカ(?)から「東京シティ」へと「日本っぽい街」に変わったり(でも市長の名前はやはりメイヤーだ)、 オリジナルではユートニウム博士がケミカルXに適当に色々とぶち込んで生まれたガールズが、 こちらではケミカルZから出た光を浴びた普通の女の子がガールズに変身したりと、色々と設定面での違いがあるし、 オリジナルにあった「毒気」が足りないような気もするが、とりあえず観てもいいかな、という気はする。 オリジナル同様、ミス・ベラムはやっぱり顔を見せないし。何故だ。
ワンワンセレプー それゆけ!徹之進[テレビ大阪] A:4:3 D:16:9横側黒枠
 第25話まで放映。
 変でアヤしいノリは相変わらず。と言うか、セト様がどんどんセクハラオヤジみたいになっていくのは大丈夫なんだろうか。 また、公式サイトから、 いつの間にか「愛と笑いと経済が、ちょっぴり勉強できちゃう」とか書かれていた「あらすじ」が無くなっていた。 さすがに、JAROに訴えられると思ったのかもしれない(違)
風人物語[NHK衛星第2] D:4:3レターボックス
 第3話まで放映。
 まだ「起承転結」で言えば「承」の始めぐらいなので、物語の方向性が見えない。 風を操る技を会得する為にがんばる話、かと思っていたらどうも違うようだし。 中学生達の「当たり前の日常」に、非日常的な「風人」の話がどう絡んでいくのか、これからの展開が楽しみである。 押井守氏がどの程度制作にかんでいるのかは判らないが、人物がカメラに正対する構図が随所に見られる所などは、何となく氏のフィルムっぽい感じがする。
 少し気になるのは、ナオのデジカメのシャッター音が「カリカリカリ」というような妙な音がする事である。 レンズの上にAF用(?)の円窓が二つあるデザインからして、CanonのIXY DIGITALの少し古めの機種みたいに見えるが、あんなシャッター音が出るのだろうか。変だ。
 (2006/08/13追記) 08/12放映の第9話「父のオートバイ」の話。 ナオのお父さんが家族に内緒でバイクの免許を取って、事故って、それでもめげなくて、結局お母さんまでバイクにハマる、という、何かどこかの父親の実体験みたいな話で、 妙に現実的で可笑しかった。「事故って骨折」というのが、いきなり前提になって話が進むのも可笑しい。 特にお母さんが、初めは「こんな高い買い物して」と文句を言い、お父さんが事故ったら「危ないからバイクはやめろ」と言い、 タンデムしてきたら「お父さんの運転は下手だから自分で免許を取る」と言い出す、という流れが実に素敵だ。 最後に、バイクのシートに風猫が座り込むのも妙にリアルだ。実際、猫がシートを陣取って、爪で引っかかれたり粗相をされたりという被害はよくある。 バイクのシートは、猫にとっては結構居心地が良いらしい。ちゃんとバイクカバーを掛けよう。あんな風に家の前に停めておくと、放火されたりもするし。 ちなみに、お父さんのバイクは、公式サイトの粗筋からすると400ccのものらしい。 エンジンがVツインで、マフラーが右側に二本出し、アメリカンとまではいかないような中途半端なスタイルの400ccというと何だろう…? 現行の車種には該当しそうな物が無いみたいなので、カタログ落ちした物かもしれない。 まあ400ccになると、新車では車両本体だけでも60〜70万円はするから、中古車だろう。
 ただ、やはり細部の詰めが甘い。
 まず、お父さんは免許取りたてで初心者期間なんだから、二人乗りをしてはいけない。 また、免許証の有効期限の所の色が青なのも変だ。 免許の種類を示す枠には、一ヶ所しか記載が無い(他は全て「−」になっている。ちなみに、この記載されている枠の位置は正しい)為、 お父さんはこれが初めて取得した運転免許と思われるが、それなら色は緑の筈。 この有効期限の記載にしても、作中では「平成19年04月04日まで有効」となっていたが、ここは「平成19年の誕生日まで有効」が正しいのではなかろうか。 私の免許証はそう記載されているのだが、最近は日付で書くのだろうか(私が前回更新したのは5年近く前なので、ここ数年で変わったとしたら異なる可能性もある)。
 後は音。アイドリングの時の音は、そこそこにドコドコ言っててVツインっぽい感じが出ていたが、走行中の音は今一つ。 特に、巡行中でアクセルがパーシャルになっている筈なのに、「ブゥーンブゥゥーンブゥゥーーン」とシフトアップしているみたいな音がしているのはいただけない。 60点ぐらいかな。
 2006/09/09放映終了。
 結局、「風使い」というのは何だったんだろう? 揺れ動き易い、どこか不安定な思春期の象徴みたいなものなのかと思っていたのだが、大人になったら使えなくなるという訳でもなさそうだし。 むしろ、大人になる方がよく使えるみたいな所もあったし、要するに「感情」そのものという事なんだろうか。 とすると、ラストでナオ達三人の少女が上手く風を使えて、それを潤がただ見送っているだけ、というのは、 要するに「女の子の方が男の子より先にオトナになる」という事なんだろうか(違)。
 それはともかく、「中学生日記」を彷彿とさせる、特に大事件が起きる訳でもない、中学生達の「普通」の話はなかなか面白かった。 次回予告の最後にナオが入れる一言も、毎回可愛かったし。 ただ、「普通」の話なだけに、ラストも淡々と終わってしまった感じで、シリーズ全体としての盛り上がりには欠けたかも。
 あと、最終回の脚本として、西村純二氏と並んで兵藤まこ氏がクレジットされていたが、これは「あの」兵藤まこさんの事なんだろうか。 兵藤まこさんと言えば、「紅い眼鏡」をはじめとして、押井守監督の実写作品には欠かせない女優さんだが、それが何故脚本を書く事になったのかは謎である。 そういえば、「ようこそようこ」でも小山茉美さんが脚本を書いた事があったが、声優さんや女優さんが脚本を書くのが流行っているのだろうか。
機動警察パトレイバー[NHK衛星第2] D:4:3
 第13話まで放映。
 この回から、アバンタイトルが変わった。エピソードの区切り具合から見ても、ここから2クール目に突入、みたいな感じである。 3DCGで描かれたイングラムの映像に、遊馬が意味の判らないアルファベット数文字の略語をまじえて解説を入れる、という「素人お断り」みたいな感じがするのが、 いかにもこの時代のオタ向けっぽい。
 あと、今回の放映は、TV放映時のオリジナルではなく、新OVAシリーズとバンドルされていた音声新録版のようだ。 第9話「上陸 赤いレイバー」の回での効果音(ドシュカの戦闘シーンの)が、場面に合わない、何となくコミカルな感じのするものに変わっていた。 初めてこれを聴いた時は、「なんじゃこりゃ」と思ったものである。正直、オリジナル音声のままで良かったのに余計な事をするなあ、という気がする (確か、次の第14話「あんたの勝ち!」の銭湯での戦闘シーンでも、効果音が差し替えられてた筈…)。
彩雲国物語[NHK衛星第2] D:16:9スクイーズ
 第13話まで放映。
 秀麗が、見事に国試に合格し、いよいよ初の女性官吏としての活躍(あるいは気苦労)が始まるのか、という所である。 こういう場合、たいてい主人公は苛められたりするもの、と相場が決まっているが、この作品の場合は、何でも明るく乗り越えていきそうな気がする。 と言うか、この作品がシリアスなのかコメディなのかよく判らなくなってきた。まあ、面白ければ何でもいいのであるが。
おとぎ銃士 赤ずきん FAIRY MUSKETEERS[テレビ大阪] A:4:3 D:?
 2006/07/01テレビ大阪にて放映開始。
 タイトルの“MUSKETEER”は「マスケット銃士」(マスケット銃とは、旧式の歩兵銃の事らしい)の意味なので、「妖精の銃士達」ぐらいの意味か。
 元々は、 「フィギュアに約30分のアニメを収録したDVDをセットにした『フィギュアニメ』として発売された作品」らしい。 今冬、ニンテンドーDS用ゲームも発売される、との事らしいので、そのCMと言うかテコ入れと言うか、そのような意味もあるのだろう。
 初め、「三銃士」とか言っているので、デュマの「三銃士」がモチーフで、主人公の少年がダルタニヤンなのか?とか思っていたが、基本的なモチーフはグリム童話のようだ。 赤ずきんの声が田村ゆかりさんというのは少し合っていないような気もする(もう少し少年っぽい声の人の方が良かったかも。どうも、なのはのイメージが強すぎる)が、 話としては結構まっとうに作られているように思えるので、異世界ファンタジーとして割と楽しめるかもしれない。
 あと、放映時刻がBS2の「彩雲国物語」と重なっている為、デジタル側の映像形式は確認できない。そろそろ、デジタル放送ももう一つぐらいチューナーが必要な気がする。
ふしぎ星の☆ふたご姫 Gyu![テレビ大阪] A:4:3 D:16:9横側黒枠
 第14話まで放映。
 ほぼ毎回登場する新キャラが色々と面白くて、初めに思っていたよりは楽しめる。 特に、トーマの決めゼリフ「この学園に○○など必要無い」が、初めは普通の悪役台詞だったのに、どんどん「それも必要無いんかい!」とツッコミを入れたくなるような、 変なノリになってきたのが妙に可笑しかったりする。
 ただ、やはり前シリーズからのレギュラーキャラの影が薄いし、魔法も「パラリラ」言っているだけであまりありがたみが感じられないしで、その辺は少し残念。
 あと、この回から、アバンタイトルでシルエットクイズが始まった。しかし、司会をレインだけでやっているのは、何か「ふたご姫」らしくないような気がする。
BLOOD+[毎日放送] A:4:3 D:16:9横側黒枠
 第38話まで放映。
 リクが、ディーヴァの毒牙にかかって死んでしまったり、ディーヴァのシュヴァリエも二人が退場してしまったり、「赤い楯」が壊滅してしまったりと、 何かこう、全てが破滅に向けて進んで行っているような気もする。 特に、リクがシリーズ半ばにして退場してしまったのは意外な展開だった。 ディーヴァがリクに「貰ったもの」は子種だと思っていたのだが、「顔」(と言うにはあまり似ていないような気もする…)だというのも意外である。 どういう意味があるのか、またそれ以外にも何かあるのか謎である。 何にしても、あと1クール頑張ってほしい。
 (2006/07/08追記) また、第39話からOP・EDが変わった。EDはまあ良いと思うが、OPの曲は何かよく判らない(と言うか、歌詞が聞き取れないのは私の耳が悪いのか…)。 新曲のプロモーションに使うのもいいが、せめて作品の雰囲気や内容に合ったものを選択してほしいものである。
 2006/09/23放映終了。後番組は「天保異聞 妖奇士」。
 一年間に渡って描かれてきた小夜の「旅」は終わり、小夜はまた長い眠りについた。 残された者達は、それぞれの場所でそれぞれの生活を営みながら、再び彼女が目覚める日まで待ち続けるのだろう。 シフのルルゥや、新たな翼手の女王となる娘達を慈しみながら、皆が、そして目覚めた彼女が、共に幸せに生きる事が出来る世界を創る為に。 彼等の行く末は、決して明るくはない──ディーヴァの娘達が生きていると判ればまた彼女達を狙う連中も出てくるだろうし、 娘達が自分が人間とは違うという事実を受け入れられるかは判らないし (翼手である以上、小夜と同様に「輸血」が要るだろうし、ちょっと転んで擦りむいたりした所を「唾付ければ治る」とかでうっかり友達に舐められでもしたら、 その友達をシュヴァリエにしてしまうかもしれないしで、日常生活も結構気を使いそう。 まあ怪我はすぐ治るし、病気にはならないだろうしで医者要らずなのは確かだが。 でも、子供が欲しかったら、恋人や結婚相手を双子の片割れにシュヴァリエにしてもらうしかないんだなあ…)、ルルゥにソーンが出ないと決まった訳でも無いし、 カイ達以外の周りの人間達が彼女達を拒絶してしまうかもしれないし、と問題は山積みである──が、彼等ならきっと乗り越えて行けるだろう。 最終回のサブタイトル「ナンクルナイサ」には、そういう希望が込められているのかもしれない。 個人的に、こういう「切ないハッピーエンド」というのにはかなり弱い質なので、このラストの展開で結構この作品の評価が上がってしまった。 「終わり良ければ全て良し」とは、よく言ったものである(<そうか?)。
 まあ、途中作画が少しヤバくなったり、「いつ言葉を覚えてんねん!」とツッコミ入れたくなるぐらい、 世界中(と言っても、ベトナム、ロシア、イギリス、アメリカ…ぐらいか?)どこに行っても言葉が通じていたりと、気になる点は色々とあった。 また、残された謎も幾つかある(何故一人の母親から生まれた双子が互いの血で死ぬのか、何故ルルゥにだけソーンが現われないのか、等)し、 ベトナムのあの少女のその後の様子も気になるし、世界中に発生した翼手達はどうなったのか判らないし(「鎮静化に向かっている」の一言で片付けられていたような…)、 小夜に斬られたネイサンが生きていた理由も謎だし(ディーヴァの血を受けたシュヴァリエではなかったから、というのがありそうな話だが…。 彼が最後にソロモンを助けたのも、ソロモンが血のつながりではなく自らの意志で主を選んだ「同志」だったからなのかもしれない)で、 一年も時間があった割には少し詰めが甘いような気もするが、細かい事かもしれない。
 何にせよ、最近の一年ものにしては間延びした感じもそれほど無く、結構頑張っていたように思う。スタッフには、一年間ありがとうございました、と言いたい。
ツバサ・クロニクル[NHK教育] A:14:9 D:16:9スクイーズ
 第10話まで放映。
 相変わらず色々な国を巡っては、サクラ姫の羽根を集めていく諸国漫遊が続いているが、当初から出てきていた怪しい男(飛王)が裏で何やら仕組んでいたらしい、 という辺りが判ってきたりして、少し物語が核心に近付き始めた…かも。
妖怪人間ベム[アニマックス] D:4:3
 第13話まで放映。
 基本的に一話完結のスタイルでやってきたが、この回で、(「地獄少女」の一みたいに)妖怪を追う刑事が登場して、今後はこの刑事との関わりも物語の軸になるようだ。 「人間になりたい!」というのは旧作と変わらないが、生物学的に「人間」になる、というのではなく、「正義の心を持つ者」という意味での「人間」になる、 あるいは「人間と呼ばれる者」になる、という辺り、若干ニュアンスが異なるような気もする。 もっとも、旧作を詳しく覚えている訳ではないので、旧作も同じだったのかもしれないが。 「妖怪は悪い奴に決まってる」というのに対して、「だったら、あの三人(ベム達)は妖怪じゃないかな…そう、きっと正しい心を持った人間だよ」という空の台詞が、 なかなか印象的であった。 旧作と同じ結末を迎えるのか、あるいは異なる道に進むのか、結構楽しみになってきたかも。
少女チャングムの夢[NHK総合] A:4:3 D:16:9横側黒枠
 第8話まで放映。
 なかなかビミョーな出来の作品のような気がする。 面白くないわけではないのだが、さりとて良作や佳作かと言われると、それも少し違うような気がする。何なんだろう、このビミョーさは。
 ちなみに本作は、EPGのタイトルが「アニメ少女チャングムの夢」になっている。 他の作品は、「アニメ・〜」と「・」が入っているのに、これには入っていないため、何となく「アニメ少女・チャングムの夢」に見えてしまう。 真面目な料理少女の話の筈が、何故かオタクな女の子の話みたいに思えて、妙に可笑しい。
僕等がいた[キッズステーション] D:4:3レターボックス
 2006/07/15キッズステーションにて放映開始。原作は、小畑友紀氏が「ベツコミ」に連載中のコミック。
 地上波でもKBS京都で7月の頭から始まっていたのだが、他作品との重複が多かったのでこちらで視聴。 第一印象の悪い奴が何故か気になって、結局惚れちゃって、で、その少年は暗い過去を引きずっていて…って、恋愛ものの少女マンガのお約束いっぱいな始まり方で、 主人公の女の子にも今一つ魅力が感じられないのだが、監督が大地丙太郎氏という所に少し期待して観てみる事にする。 とりあえず山本さんは良い眼鏡っ子だし(<そこかい)。 ちなみに、主人公・七美役のささきのぞみさんは、大地監督が神戸で拾ってきた新人らしい。 どうりで、演技がビミョーな感じがすると思ったが、まあ「生っぽい」感じは悪くないと思う。
NIGHT HEAD GENESIS[BS日テレ] D:16:9スクイーズ
 2006/07/29BS日テレにて放映開始。 1990年代初頭に放映されていた「NIGHT HEAD」という実写ドラマのアニメーション版リメイク…なのかな…かな? ネット配信の「GyaO」で先行して配信されているが、それ以外ではこのBS日テレの放送が初めての筈である。 タイトルの「GENESIS」をどういう意味で使っているのかはまだ不明。 別に、超能力を使って、不毛の惑星を生命溢れる世界に変えるプロジェクト、という訳ではなさそうだが。
 「NIGHT HEAD」とは、人間の脳で普段使われる事がないという、約70%の領域の事を指す…らしい。 この説明を行なうOPのナレーションを、実写ドラマで主役を演じた武田真治氏がやっているという事で、EDクレジットで氏の名前が主役二人を差し置いてトップに出ているのは、 もはやお約束と言ってもいいだろう。
 それはともかく、超能力を持つが故に、子供の頃から社会から隔離され、成長して隔離施設を脱走し、社会に出て色々と問題を起こす兄弟が主役、と言うと、 何となく「AKIRA」みたいな話になるのか?という感じである(OPにも、「AKIRA」の、あの黒い球状の「爆発」を彷彿とさせるカットがあるし)が、 主役の兄弟が共にイケメンという辺りは、少しオシャレなと言うか「すたいりっしゅ」と言うか、そんな感じなのかも。 物語自体は面白そうなので、作画をもう少し頑張ってほしいかな、という気はする。
 あと、個人的にはまたもや木村まどかさんが出演しているのが嬉しかったりする。 しかも、今度は脇役とは言えレギュラーのようだ。これは「ネギま!」以来かもしれない。 やはり、カワイイ系のキャラより、こういう少し抑えたようなキャラの方が、まどかさんには似合うような気がする (言い換えれば、演技の幅が狭い、という事かもしれないのだが、そこは気にしない方向で)ので、是非頑張ってほしい。
ストロベリー・パニック[テレビ大阪] A:4:3 D:16:9横側黒枠
 第13話まで放映。
 「マリみて」の二番煎じと言うには、随分とエロスが強調されているような気がするので、これはこれでいい味を出しているように思う。 ただ、ちょっとやり過ぎに見える所もあるかも。 キャラクター達の関係も、ただでさえカップリングが入り組んでいる上に、エトワール制を巡る陰謀劇(?)まで絡んでしまってどうなる事やら。 あそこまでしてなりたい程、エトワールという役職に魅力があるような感じに見えないのが少し納得がいかない所である。 まあ、これは現在のエトワール様があまり真面目に働いていないせいかもしれないが。
 それにしても、まさか「シスプリ」まで混じっているとは思わなかった。あの下級生の子の役は、是非水樹奈々さんにやってもらいたかった。残念。 もっとも、本作では「にいや〜」と言う場面は無いから、「ねえや〜」になってしまうかもしれないのだが。
 (2006/07/09追記) 第14話からOP・EDが変わった。 OPは、前のより更にアヤしくなったが、どちらかと言うと前の方が動きがあって好きだった。特に、渚砂ちゃんが走っている所が何かツボだったし。 一方EDは、またもやPVみたいである。こちらは、前のよりはアヤしくない。OPとのバランスを取っているのだろうか。
xxxHOLiC[毎日放送] A:4:3 D:16:9横側黒枠 [BS-i] D:16:9スクイーズ
 第11話まで放映。
 とにかく、侑子役の大原さやかさんがノリノリで楽しそうに演じているのが印象的である。 内容も、日常に潜む闇と言うか、この世界のすぐ隣に在る別世界と言うか、そんなもの達を垣間見せてくれる恐ろしさと、随所に見せるコミカルさとが上手く混じり合って、 実に良い雰囲気を醸し出していると思う。ひまわりも、可愛いだけじゃなくて何か秘密がありそうだし。四月一日が少しウザい時もあるが。
 四月一日と言えば、こう書いて「わたぬき」と読む名字は、 実際に難読姓として挙げられている実在のものらしい。 どうやら由来は「四月一日に綿入れの着物から綿を抜くから」だそうだ。 わざわざこんな名前をキャラに付けるのにも、何か意味があるのだろうか。謎である。
 名前と言えば、タイトルの「xxxHOLiC」というのは、要するに、「ワーカーホリック」とかの「〜中毒」を纏めて言っているのだろうか。 確かに、嘘を吐いたり、ネットにハマったり、自信過剰だったり、男を取っかえ引っかえしたりと、何かの中毒みたいな人が色々と出てくるが、そういうものだけでもないし。 やはり謎である。
 (2006/07/23追記)第十四話からEDが変わった。 本編ではなかなか主役にはならない、マル(ダシ)とモロ(ダシ)がメインのアニメーションに変わったのは良いとしても、曲の方はイマイチかも。
 (2006/09/01追記)BS-iでの放映を観れる機会があったので観てみたら、16:9スクイーズだった。 地上波は、アナログ・デジタル共に16:9の左右を切り落とした4:3、という「ああっ女神さまっ」と同様の形式であった。 「ああっ女神さまっ」程には16:9の構図をフルに使っていないようで、本作品は4:3でもそれほど違和感が無かったが、やはりわざわざ構図を変更する理由は謎である。 特にデジタルの方は、左右を切り落とした上に、更に黒枠を左右に付加する、という手間が増える訳だし。 こんな事をして、何が嬉しいんだろう…と言うか、誰が喜ぶんだろう、という気がする。まったく謎である。
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2006年10月期

 えー、遅れております(<いきなりそれかい)。 まあ、年度の下半期の始まりで、それは当然年度の第3四半期の始まりでもある訳で、1クール作品・2クール作品の終わりと始まりとが重なる訳ですから、 書く分量もどうしても多くなったりする訳なんですが、それにしても今回は遅れ過ぎております(<人ごとみたいに言うんじゃない)。 直接の原因は、もちろん空いている時間に比べて観る作品が多過ぎる事にあるのですが、そもそも何故空いている時間が足りないのかがイマイチはっきりしません。 貧乏だけど暇はある筈なんですけどねえ…。
 とりあえず、9月のラスト一週間以降に終了した作品、継続作品の10月最初の放映話まで、および新番組の感想です。 ただし、新番組については、9月のラスト一週間以降に始まった作品のごく一部についてのみ、となっております。 何かまだ全然観れていないのですが、それらを観るまで本ページを更新するのを保留するのも、何かキモチが悪いもので。 新番組以外は一通り観れましたので、まずはこの時点で更新し、以後、継続視聴とした新番組を追加していく事にします。 継続作品についても、一部10月第2週以降の放映話も観ている作品がありますので、それらについては、「10月最初」に拘らずに書いているものもあります。 なるべく、OP・EDが変わった、とかの動きがあったものに限っているつもりですが、その辺は結構適当です。
 で、今四半期もまた深夜に放映される作品が増えてます。 特に、火曜日の26時台(水曜日の午前2時台)には作品がひしめきあっているような状態です。 しかも、放映時刻が各局で微妙にズレていることが多く、ホンの数分、場合によっては1分間だけ被っている、等という状態になっています。 何が楽しくてこんなプログラムを組んでいるのか、さっぱり判りませんが。
 また、NHK以外の地上波で(私が確認している作品では)初めて、読売テレビの「結界師」で14:9の映像が使われています。何故なのかはよく判りませんが。 新番組の映像フォーマットについては、確認していない作品も幾つかありまして、それについては「?」にしてあります。 アナログ・デジタル両方を確認するには、当然の事ながら両方観ないといけない訳で、それには両方録画するか、リアルタイムで観るかしないといけない訳で、 観れた新番組が少ししか無いのにそこまでできる訳も無い訳で…ああ。
 ただまあ、大まかな傾向は判ってくるもので、サンテレビは「超額縁」に拘ってるなあとか、 地上波で4:3なのはBSデジタルでは16:9スクイーズにして差別化してるつもりなんかなあとか、その程度ではありますが。 2011年のアナログ停波(予定)に向けて、この辺も注目していきたい所であります。
 (2006/10/23追記)
 えーと、まだ遅れております。でもまあなんとか、10月第1週までに放映された分を全て観る事ができましたので、そこまでの分を更新しておきます。 それ以外にも、後から始まった作品を先に観たりしたのも追加してありますので、かなり記述状況が不規則ではありますが。 また、新番組よりも継続作品を優先して観ていますので、少し遅れて最終回を迎えた作品等についても記述を追加してあります。
 で、新番組をそれなりに消化してきて思ったのですが、「後番組」の定義がだんだん難しくなってきています。 枠が全く同じであればまあ問題無いのですが、「ストロベリー・パニック」と「はぴねす!」とのように放映時刻が微妙に(10分とか15分とか)ズレていたり、 「機神咆哮デモンベイン」と「護くんに女神の祝福を!」とのように間が1ヶ月以上も空いて始まったり、 「アニメシャワー」枠内の作品のように番組改変時期に放映順序が入れ替わったりと、単純に判断できないパターンが増えてきている為です。 枠の消滅や新規確保も結構頻繁に行なわれるようになってきましたし、もはや「この作品があの作品の後番組」と言う事にどれほどの意味があるのか、疑問になってきました。 いや、決して、「後番組は『○○』」と追記していくのが面倒になったから、という訳ではないですが…やっぱり半分ぐらいはそうかも…うじゃうじゃ。
 (2006/11/06追記)
 まだまだ遅れております。が、10月第2週までの新番組を何とか観る事ができましたので、結構(気分的には)楽になったような、ならないような。 あと数作品、観ていない(観れていない)新番組が残っておりますが、それらについては順次追加していく事にしまして、まとめて更新するのはここまでとします。
 今期の新番組をざっと見てみますと、地デジで16:9スクイーズで放映されている作品が増えてきているように思えます。 特に、テレビ大阪とABCテレビには増えていますが、残念ながら、前期の「SIMOUN」や「.hack//Roots」等ほどに「綺麗」と思える映像のものは少ないように思います。 中でも、テレビ大阪では、16:9スクイーズの作品の数こそ多いものの、殆どがアップコンバートの影響か何か知りませんが、ぼやけたような「眠たい」映像になっていて、 アナログの4:3レターボックスをテレビ画面全体に拡大したものとあまり変わらないように見えるのが残念です。 むしろ、アナログのざらざらしたノイズが乗っていないせいか、余計にボケた感じが目立ってしまっているようにさえ思います。 これは、「ハイビジョン制作」となっている「ギャラクシーエンジェる〜ん」でも程度の差こそあれ同様の傾向が見られます。 ワザとそんな映像にしているのか、それともそうなってしまうのかは知りませんが、 同じ「ハイビジョン制作」となっているABCテレビの「すもももももも」のくっきり・はっきりした映像を見ると、技術的な問題では無いような気がします。 NHK教育の「ツバサ・クロニクル」等は525iでももっと綺麗な映像を見せている事を考えると、1125iならもっと頑張れるんじゃないか、と思うのですが…。 元のマスター映像の画作りからそうなっているのかもしれませんので一概には言えませんけど、とりあえず今の状態では、「地デジは高画質」とも一概には言えないと思えます。 これが、アナログ停波までに改善されていけば良いのですが…。
 (2006/11/16追記)
 やっと新番組を一通り観て、視聴の継続・非継続を決める事ができました。現時点での視聴番組数は52(「ヒカルの碁スペシャル」はすぐ終わるので実質51)/週です。 しかし、何で今期はこんなに観るのが遅れたんだろう…本数的には前期のピーク時とさして変わらないのに…ま、いいか(<いいのか?)。

帯番組

ヒカルの碁スペシャル 北斗杯への道[キッズステーション] D:4:3
 2006/11/14キッズステーションにて火〜金の帯番組として放映開始。と言っても、全4話しか無いようなので一週で終わりみたいなのだが。
 2001年10月期〜2003年1月期にかけて地上波で放映されていた、言わずと知れた燃える囲碁アニメ。 本作は、「Wikipedia」によるとテレビ東京系で2004年1月3日に放映された、「アニメ終了後の後日談を描いたテレビスペシャル」らしいのだが、観た覚えが無い (もしかして、観たのに忘れてしまったのだろうか…歳か?)。 日中韓の18歳以下の選手による団体戦「北斗杯」を描く…と言っても、サブタイトルが「への道」とあるように、「北斗杯」そのものではなくその国内予選の話のようだ。 スペシャル編と言いつつも少し作画が低調かな、という気がするが、作品自体は好きなので、どんな感じになるのか楽しみである(まあすぐ終わるけど)。
 2006/11/17放映終了。
 本当にあっという間に終わってしまったせいか、やはりもの足りない気がする。 TVシリーズでは、対局の緊張感とか、追い詰められた局面からの逆転劇とか、そういった部分の面白さが楽しみだったのだが、 このスペシャル版では、対局場面そのものが詳細に描かれる事はあまり無く、対局に臨むにあたっての各登場人物達の決意であるとか、 対局の結果に対する心情であるとか、そういう方面の描写が多く、まあそれはそれで面白かったのではあるが、今一つもの足りない感じになってしまった。 何より、あかりちゃんが少ししか登場しなかったのが不満である(<そこかい)。 それにしても、最後がああいう風になるのであれば、北斗杯予選をトーナメント形式ではなく総当たりリーグ戦形式にすれば良かったんじゃないか、という気もするが、 何かそうできない訳があったんだろうなあ。色々な意味で。
 ところで、原作コミックは結局どうなったんだろう、と思ったのだが、 「Wikipedia」の「ヒカルの碁」の項目によると、 何やら物議を醸すような微妙な終わり方をしたようだ。久し振りに、コミックを読んでみたくなった…って単行本23巻もあるのか… (しかしこの項目で、あかりちゃんは「出番が少ないヒロイン」とか書かれてるのには笑った可哀想…確かに少ないけど)。
xxxHOLiC[キッズステーション] D:4:3
 2006/11/01キッズステーションにて月〜金の帯番組として放映開始。
 先日地上波での放映が終了したばかりではあるが、ちょうどまた観たいと思っていたところだったので観る事にする…って、これ以上増やしてどーする、という気もするが。 しかし、大原さやかさんのノリノリの演技をはじめとする台詞の掛け合いの心地よさや不気味な雰囲気がやはり良い。 それにしても、TBS製作の作品って、BS-i以外では必ず16:9の左右を切り落とした4:3で放映する事に決まっているんだろうか。謎だ。
 2006/12/04放映終了。
 さすがに24話を月〜金で放映すると終わるのも早い。 改めて観ると、やはりひまわりちゃんの属性が何なのかとか、「これから起きること」が何なのかとかが非常に気になるので続きを観たい気になる。 まあ原作を読めばいいんだろうけど、この辺りの伏線ぐらいはアニメでも回収してほしい。
 それにしても、最終話(番外編だが)のあの「手」は本当に不気味で怖い。 あれが、もし「足」だったら何だか間抜けな感じで怖くないのだが、何故「手」だとあんなに怖いんだろう。 掴まって引きずり込まれるような感じに思えるからだろうか。「足」なら掴まらないだろうし(「未来少年コナン」のコナンなら「足」でも掴まえる事ができそうだが)。
 あと、やはり最終話に出てきた、何だかよく判らない黒くて小さくて怯えていた「アレ」は、やはり座敷童子なんだろうか。 「古い屋敷に住み着いてその家をお金持ちにしたりする」とか少年が言ってたし。 四月一日が「前にも何度か見た事がある」と言っていたから、その頃から四月一日に気があったんだろう。 でも、「アレ」があの美少女になったのかと思うと、やはり女は判らん(違)

日曜日

ふたりはプリキュア Splash★Star[ABCテレビ] A:4:3 D:16:9横側黒枠
 第34話まで放映。
 強い相手と戦う事だけが生きがいみたいなキントレスキーが登場してきたが、物語はまあ相変わらずといったところか。 と言うか、「ウォーミングアップをさせてやる」とか言ってウザイナーを出したくせに、ウザイナーがやられたらすぐ退却してしまう、っていうのはいいのかキントレスキー。 今までの怪人(?)が勢揃いしている新EDにも出てきていないし。変な奴だ。
おねがいマイメロディ 〜くるくるシャッフル!〜[テレビ大阪] A:4:3 D:16:9横側黒枠
 第27話まで放映。
 宇宙から帰って来てバコに取り憑いたダーちゃんだったが、このまままたラスボスになるのかと思っていたら、イケメンビームの余波であっさり宇宙に飛ばされてしまった。 まあ、あんなバイキンみたいな姿では、とてもラスボスにはなれなかっただろうが。 話の方は相変わらずテンションが高い。 マイメロママの言葉責め(違)もパワーアップしてくるし、柿崎やつぐみらの二度目の主役の話でも、ちゃんとネタを新しくしてマンネリ化を避けているのは流石である。 ただ、今回のマイメロのパワーアップは、タクトのバージョンアップにお助けカード二倍と、ごくまっとうなものだったので少し残念。 早口言葉に失敗すると今までどおりカード一枚、という辺りはいかにも「らしい」けど、やはり第1期の「も〜っと」のインパクトには負けるかも。
 更に第28話でEDが変わった。しかし、アニメーションが本編の映像の使い回しだったりするので、もしかしたら一回限りのものかもしれない。
 等と思っていたら、第29話で更に変わった。と言うか、いきなり「ウサミミ仮面の歌」(だったかな?)かよ!インパクトでか過ぎ!!という感じである。 もしかして、キャラソンを一通りやるつもりなんだろうか。
 (2006/11/12追記) などと思っていたら、本当にそうだったらしい。第32話からキャラソンじゃないEDに変わり、EDアニメーションが新作映像になった。 次の第33話でも変わらなかったので、これが後半の新EDという事になりそうだ。 「皆で歌っている」という感じの曲であるが、ピアノちゃんが例の調子でコーラスに参加しているっぽいのが笑える。
機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争[BS-i] D:16:9横側黒枠
 2006/10/01BS-iにて放映開始。
 これは、1989年に発売された「初のOVAにして富野作品ではないガンダム」である。 キャラデザインを「マクロス」等で頭角を現し始めていた美樹本晴彦氏、監督を「オーガス02」等で硬派な作品を作った高山文彦氏という、 「ガンダム」としては異色のスタッフで、しかも、主人公がモビルスーツのパイロットではなく民間人の子供、という他の「ガンダム」作品とは異なる視線を持つ。 何故これが今頃BS-iで放映される事になったのかは判らないが、当時はレンタルビデオで途中までしか観ていなかったので、一度は最後まで観てみたいと思っていた作品である。 実にありがたい。
 で、十何年振りかで観てみると…全然覚えてない…orz と言うか、第1話で覚えているのが、ラストのアルとバーニー(第1話ではまだ「ザクパイロットA」に過ぎないが)との出会いの場面だけ、というのはどうよ? と、自分の脳にツッコミ入れたいような。 これでは、元々30分の作品を30分枠で放映されているのだからどこかがカットされてるんだろうな、と思っていても、それがどこかがサッパリ判らない。
 ただまあ、それはそれで新鮮な気分で観る事ができる、というものである。 しかし、ガンダム強奪(本作では未遂に終わるが)で物語が始まる、というのはやはり伝統なんだろうか。 でも、某種等と異なり、強奪に来る側のパイロット達が、頭の変そうなガキども(<おい)ではなく、いかにも戦場慣れした壮年のベテランっぽいのは流石である。 こういうキャラ作りが実に良い。
 2006/11/12放映終了。後番組は「機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY」。
 さすがに全6話だとあっという間である。 今回観直してみて、何故以前に最後まで観なかったのかを思い出した。 やはり、当時は美樹本氏のキャラデザインの「ガンダム」に馴染めなかったのと、何より、アルの「クソガキっ振り」が気に入らなかったからであった。 それは、要するにそのぐらい「子供」がよく描けていた、という事になるのだが、当時はそんな事まで考えて観ていなかったのだろう。若かったなあ…(<遠い目)。
 それはともかく、「ポケットの中の戦争」というサブタイトルを印象付けるラストシーン(泣きじゃくるアルから画面がズーム・アウトしていき、学校、スペース・コロニー、 そして全てが小さな光の点にしか見えない広大な宇宙空間になって、登場人物達にとっては生死をかけた、あるいは人生を大きく変えたこの戦いも、 宇宙のほんの片隅の小さな空間の中で行なわれたものに過ぎない、という事が示される、まさに「ポケットの中」で繰り広げられたものである事を表している)まで、 これほどモビルスーツ戦が少ない「ガンダム」も珍しいかもしれない。 終戦間近でもはや大局には影響が無い戦いである事、新型とはいえたった1機の「ガンダム」を破壊する為にコロニーごと核兵器で殲滅しようとする事、 その危機が回避されたにもかかわらず(その事実を知らず)戦わなければならない事、その戦う相手が、共にアルの親しい人間である事等々、 この作品では戦争に関わる理不尽さや不条理さが幾つも織り込まれている。 そして、戦争が人間を変えてしまう事も、ラストで泣きじゃくるアルと、それを宥める友人達の能天気な台詞とが、残酷なまでに表している。 実際、この後も「ガンダム」の世界では何度も戦争が起きる訳であるが、そんな世界でアルが幸せに生きているのかどうかは判らない。 ただそうであってほしい、と願うのみである。
 OP「いつか空に届いて」の椎名恵さんの伸びやかな歌声や、少ないながらも見応えのあるモビルスーツ戦、そして何より丁寧に描かれる人間達の姿が印象的な作品であった。 別れの場面で、アルの頬に口づけするクリスの髪がはらりと落ちかかる所など、実に素晴らしい(<そこかい)。さすがは高山監督、という感じである。 「SEED」みたいなのではなく、こういう「ガンダム」の新作をまた観たいものだ。
機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY[BS-i] D:16:9横側黒枠
 2006/11/19BS-iにて放映開始。
 これは、1991年に発売された全12巻(第1巻のみ1時間・2話構成の為、作品そのものは全13話)から成るOVAであり、 「1stと『Z』間のミッシングリンクをつなぐ宇宙世紀0083が舞台の作品」である。 今年1月に、音声を再アフレコ・5.1ch化、及び映像をHDリマスターしたDVD-BOXとして再販された (個人的には、オリジナルの音声が収録されていない物を作るのはやめてほしいのだが)。 これも、前の「0080」同様、DVD-BOXの販促と言うには時期を外しているような気がするし、何故今放映するのかよく判らないのだが、 やはり発売当時に途中までしか(レンタルで)観ていなかった作品だし、最近、総集編的な劇場版「ジオンの残光」を観て割と面白かったので、ちょうど良かった。
 これもまた「ガンダムの強奪」で物語が始まるのだが、これは要するに、第1話から「ガンダム」を活躍させたいから、なのだろうか。 当時は、主役の二人(コウ・ウラキとニナ・パープルトン)がどうも嫌なキャラ(戦闘そっちのけでラブシーンしてたりとか、言動が子供っぽ過ぎるとか)だったので、 半分ぐらいで観る気を無くしてしまったのだが、劇場版を観た限りでは、本作の見所は、後半本格的になるコウとガトーとの戦闘シーンにあったようだ。 第1話を観ると、コウは新型ガンダムに対するガキっぽい好奇心丸出しで空気読んでないし、ニナは他人、 特にパイロット達に対してあからさまに見下したような言動をとったりするしで、やはり実に嫌なキャラになっている。 さて、今この後の彼等を観てどう感じるか、楽しみ半分・不安半分といった所である。
 キャラと言えば、アルビオンのシナプス艦長が、ホワイトベースのパオロ艦長によく似ているような気がするのだが、たまたまなんだろうか。 パオロ艦長の弟だとか従兄弟だとかいう設定なんだったりして…。
ゼロの使い魔[KBS京都] A:4:3レターボックス D:?
 2006/09/24深夜(正確には2006/09/25未明)放映終了。
 物語はやっぱりお約束通りと言うか、事前の予想を良い意味でも悪い意味でも裏切るものではなかった。 この世界の魔法には、物理的な攻撃に対する防御とか、変装するとかの概念は無いんだろうか(その辺の設定に関する説明が不足している)とか、 「虚無」系統の魔法って、結局威力が大きいっていうだけなんだろうかとか、 今どきの若者が、あんなコンビニもテレビも水洗トイレも無いような生活にあっさり馴染める訳なかろうとか、 ゼロ戦って燃料タンクの防御や消火装置が全然無くて、タンクに被弾したら炎上して一巻の終わりになる筈なんだがとか、 まあ色々とツッコミ所はあったのだが、結局は、ルイズのツンケン振り(ツンデレと言うにはややデレの部分が足りなかった気がするので)を楽しめれば勝ちなんだろう。 そういう意味では、割と楽しめたと思う。
 あと細かい事だが、最終回だけOPに色々な効果音が付け加えられていた。が、初めから付いていたならともかく、途中から付けられると違和感ありまくりである。 正直、あまり嬉しくない。
RED GARDEN[サンテレビ] A:4:3レターボックス D:16:9四辺黒枠
 2006/10/08深夜(正確には2006/10/09未明)サンテレビにて放映開始。
 ややアメコミ調にも見えなくもないキャラクターデザイン、連続する少女の自殺(?)事件、他の人には見えない蝶の群れに導かれて集まった昨日の記憶が無い少女達、 彼女達に向かって「お前はもう死んでいる」(違)などと訳の判らない事を言う謎の女、いきなり四つ足の獣のようになって襲ってきた謎の男、とまたよく判らない話である。 こういう雰囲気は嫌いではないが、果たしてどんな展開になるのだろうか。
 にしても、主役の少女の一人がいきなり歌いだしたのはびっくりした。 そう言えば、この夏公開された「ゲド戦記」でもヒロインがいきなり歌いだしたし、今期の新番組「マージナルプリンス」(第1話で切ってしまった作品だが)でも、 主人公の少年がいきなり歌いだしていた。「いきなり歌う」というミュージカル的なのが最近流行っているのだろうか。やはり謎である。

月曜日

結界師[読売テレビ] A:14:9 D:16:9スクイーズ
 2006/10/16読売テレビにて放映開始。原作は、田辺イエロウ氏が「週刊少年サンデー」に連載中のコミック。
 結界(と言うか、イメージ的にはただの障壁に見える)を用いて妖(あやかし)を退治する事を生業にしている二つの家の少年少女が主人公の話、 というだけで何かどこかで見たような話という気もするし、第1回(1時間スペシャルなので2話分)を見てもあまり新鮮味は無いのだが、 とりあえず主役の片方である少女の性格が少し気に入ったので、様子見といった感じである。 実は一番気になっているのは、次回(第3話)に出てくる和風美少女だったりする(<おい)。 キャラや「専門用語」が出る度に字幕が出て説明してくれるのは親切だが、ちょっとやり過ぎな所もあるかも。 それにしても、あの学校の敷地に妖が入ってくるのがまずいんだから、入ってきたものをいちいち退治するより、学校に入られないように結界を張ればいいと思うのだが、 そうできない理由でもあるのだろうか。謎である。
 また、一人だけ妙に演技が下手というか浮いてる声優さんがいるなあ、と思っていたら、 やはりホリプロ所属のグラビアアイドルのようだ。 何故そんな人がキャスティングされたのかは判らないが、もし何か「政治的」な理由だったら困ったものである。 まあ出自が何だろうと、まともに演技が出来さえすれば文句は無いのだが…。
 後、公式サイトは、開くといきなりFlashの番宣CMアニメーションが始まるわ、しかもそれをスキップできないわ、 中身もFlashで作られていてやたらとまだるっこしいわ、と良いとこがない。 さすがに初めのアニメーションは二回目からは表示されなくなったが(PCを再起動したらまた出たりして)、こういう、見る者をイライラさせるようなページを作るセンスは、 よく判らない。
となグラ![サンテレビ] A:4:3レターボックス D:16:9四辺黒枠
 2006/10/02深夜(正確には2006/10/03未明)放映終了。後番組は「乙女はお姉さまに恋してる」。
 「リセット完了オチ」と言うか何と言うか、まあ色々あったけど元の鞘に納まってめでたしめでたし、みたいな? でも、勇治に関する記憶が美化されていた、というのはまあいいとしても、中学時代まではちゃんと覚えていた筈なのに、最近の数年で記憶が美化されてしまったんだろうか。 キャラ付けに少し面白いところがあっただけに、この無難と言うか、ありがちな展開は少し残念だったかも。 仲直りはするけど離れてしまう、というのでも面白かったような気もするが、原作の連載が続いているようなので仕方ないところだろう。 ともかく、脚本・演出・作画と、全体的に安定していて良い出来だったと思う。 ただ、香月が記憶を美化してしまっていた事と、勇治がスケベなのを嫌がる事とは本来別の話 (昔のままだろうが何だろうか、勇治がやっている事は、覗きで痴漢でセクハラな行為である事には違いない訳だし。 勇治がアレを、「ただのスキンシップ」とか、「香月が自分にだけ愛想が悪い」とか本気で思っているふうに描いていたのが気になった。 諸星あたるみたいに、本気のバカでスケベだからやってる、というのならまだしも、高校生にもなってアレを「おかしい事」だと思っていないとしたら、 子供の頃から「変わっていない」というより「成長していない」だろう。その辺、割と丁寧な作りをしている本作の中で少し異質な感じがした) なので、「昔と同じ勇治だから良い」みたいな感じで周りの人が言うのは少し違うような気がする。 あと、香月と勇治とのトラブルは、ちはやちゃんのお節介が原因の半分ぐらいを占めているような気もする。 まあ、適度にフォローが入れられているので、あまり嫌な感じにならないように気を配っているなあ、という感じがするのは好印象だった。
 しかし、初めに香月について料理も出来ると勘違いしていたのは何故だったんだろう。初音さんの「とどめ?」が可笑しくてしょうがなかった。
 ちなみに、タイトルは「となりぐらしグラフィティ」の略らしい。それで「グラ」がカタカナだったのか。
乙女はお姉さまに恋してる[サンテレビ] A:4:3レターボックス(サンテレビ・KBS京都) D:16:9四辺黒枠(サンテレビ) D:4:3レターボックス(キッズステーション)
 2006/10/09深夜(正確には2006/10/10未明)放映開始。 原作は、アルケミストから発売されているPS2用ゲーム。更にその原作は、キャラメルBOXから発売されているWindows用18禁ゲーム「処女はお姉さまに恋してる」。 読みは、どれも「おとめはボクにこいしてる」である。通称「おとボク」。「おボクさま」という呼び方もあるらしい。
 アニメ版のキャストが原作と総取っ替えで、しかもそれがスターチャイルドが無理矢理ねじ込んだとかどうとかの裏事情が、 アニメ版キャストの発表時(3ヶ月ぐらい前)から取り沙汰されていたものだが、実際に第1話を観た限りでは、そんなに変なキャスティングでは無さそうに思った。 原作を殆ど(作品名と簡単なストーリーぐらいだけしか)知らないので、個人的には問題無しである。
 女装した男子が女の園に入り込んでのコメディ、という事で、それなりに面白そうな感じはする。 本物の女性以上に女性らしく見える、という無理がある設定も、教師や幼馴染みの同級生が協力者になっている事で、さほど無理矢理ではないように配慮されているし、 思いっきり崩したギャグキャラも楽しい。デフォルメキャラだけで構成されたEDは爆笑ものである。
 ただ、メインスタッフが、あの「D.C.S.S.」と殆ど同じ、というのがシリーズ構成上の不安材料かも。 キャラデザインが似ているせいか、「D.C.S.S.」キャラとそっくりに見えるキャラもいたりするし。
 (2006/11/26追記) 第7話から、OP・ED・次回予告・提供背景での服装が(幽霊と先生を除いて)全員夏服から冬服に変わった(EDと次回予告のチビキャラはついでにパンツの色も変わってるし)。 本編でも衣替えをしたのに合わせたのだろうが、芸が細かい。もしかして、前の衣替えの時(ってあったかな? 夏服と言っても半袖になったりはしてないみたいだし…)も変わってたのだったりして。 そう言えば、スターチャイルドの公式サイトのトップも今は冬服だが、これも前は夏服だったのだろうか…?
エンジェル・ハート[読売テレビ] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2006/09/25深夜(正確には2006/09/26未明)放映終了。
 結局、「ちょっといい話」のままで終わってしまったような感じがする。 悪くはないけど、さりとて盛り上がる話というのでも無く、何か地味なまま終わったように思う。 基本的には、各エピソードはハッピーエンドで終わるというのは判っている作品ではあるのだが、そこに到る過程に、 「CITY HUNTER」にあったようなスリルとか面白さが欠けている、と言えばいいのだろうか。 やっぱり、香を殺してしまってまでやる作品だったのかなあ、という疑問だけが残る。キャスティングは妙に豪華だったけど。
N・H・Kにようこそ![KBS京都] A:4:3レターボックス D:?
 第13話まで放映。
 まず訂正。原作は、大岩ケンヂ氏が「月刊少年エース」に連載中のコミックで、更にその原作が、滝本竜彦氏の小説であった。 原作小説が図書館にあった(最近は公共図書館にも、所謂ライトノベル系の作品もちゃんと所蔵されているようだ)ので読んでみたが、 結構展開が異なる(自殺オフの話は原作小説には無い)し、先輩の性格も少し違う感じである。 ラストも変わるのかどうかはまだ判らないが、なかなかイタくて面白い。 佐藤君は、無職のヒキコモリのクセに、高校時代に先輩とヤッてるし、今は今で岬ちゃんのような美少女に構ってもらってるしで、結構幸せ者なんじゃないか、と思うのだが、 いったい何が不満なんだ…って、いかん、つい本音が…。
 とりあえず、原作小説が結構面白かったので、次に「超人計画」も読んでみた…大丈夫か?と思った(<何がだ)。 次はデビュー作の「ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ」を借りるつもりである。少し怖い気もするが。 そう言えば、第8話の冒頭で、岬ちゃんの「綺麗な腕」が出てきたが、原作小説にある岬ちゃんの境遇に関する例の設定は無くなったのだろうか。 一応佐藤君の前ではいつも長袖の服を着て腕を見せないようにしているし、自殺オフの時の反応を見るとまるきり無くなったわけでもなさそうなのだが。
 ちなみに、「超人計画」に、他ならぬNHK(もちろん、「日本ひきこもり協会」ではない方である)のひきこもり関連番組に出演した、とあったので調べてみたら、 こんな小説風コラムが載っていた。「健全な精神は、健全な肉体に宿る」という訳か。 うむ(<何が「うむ」だ)。
 後、この第13話からOP曲のアレンジが少し変わり(変わったと思う…)、EDが変わった。EDは、何か普通の歌になってしまって残念である。
 2006/12/18深夜(正確には2006/12/19未明)放映終了。後番組は「SHUFFLE! MEMORIES」。
 色々とエピソードが追加されていたり(自殺オフ、ネトゲー、マルチ商法、ゲームの完成等々。追加されたのはコミック版から来ているのだろうか)、 削られていたり(岬ちゃんの宗教団体の集会に潜り込む話が無くなってる。あと、ドラッグ関係の話も無い)、 細かい所が異なっていたり(岬ちゃんの自殺未遂が薬の大量摂取(確か…)からリストカットに変わっている。また、最後に岬ちゃんがまだ大検に受かっていないとか。 原作小説では既に受かっていたはず)と途中異なる所はあったが、概ね原作小説と同じ結末に落ち着いた感じである。
 全体的には、最後の方が(原作小説から受けた感じと比べて)やや駆け足気味であったものの、なかなかイタくて面白かった。 特に、ネトゲーの話で出てきた50年後の佐藤君の姿(あれ、50歳の姿だったかな?ま、いいか)はかなり恐かった。 以前、子供に、フリーターやニートと正社員との生涯収入の差を示して、フリーターはダメ、ゼッタイ!と教えた、という話を聞いた事があるが、 そんな拝金主義みたいな事を教えるよりも、あの姿を見せた方がよほど教育効果があるのではなかろうか。
 それにしても、ニートや引き籠もりから脱出するには、やはり飢えるのが一番なのかも。 衣食住が確保されているなら、苦労して働く必要性は無いわけだし(え、日本国憲法第27条を読め?ナンデスカ、ソレハ?)。 で、衣食住を確保するには、やはりお金が必要なので、やはりお金があるのが一番、というわけだ。うむ(<「うむ」じゃない)。
 ちなみに、最後の舞台になった岬は、岬ちゃんが残した時刻表の印からすると、石川県の加賀温泉の近くにあるらしい。 その近くで自殺の名所になっている岬と言うと、尼御前岬か加佐の岬かのどちらかだろうか。 岬の形のイメージ的には、加佐の岬の方が近いような気もするが。
桜蘭高校ホスト部[読売テレビ] A:4:3 D:16:9横側黒枠
 2006/10/09深夜(正確には2006/10/10未明)放映終了。後番組は「DEATH NOTE」。
 これもやはり「リセット完了オチ」という事になるのだろうか。まあとにかく、半年間色々と楽しめた作品だったと思う。 後半は、前半ほど「変な」演出が見られなかったのは少し残念だったが、最後に例の「電球」がまた出てきたのは面白かった。
 それだけに、放送時間が不安定だった事が残念である。 一度などは、30分を越えてしまって予告がはみ出した事もあり、「MONDAY PARK」枠に括られている事の弊害が現れた形となった。 後番組の予告も、放映開始日が異なる関東のものをそのまま使うなど、どうも扱いがいい加減である。勘弁して。
DEATH NOTE[読売テレビ] A:4:3レターボックス D:16:9四辺黒枠
 2006/10/16深夜(正確には2006/10/17未明)読売テレビ「MONDAY PARK」枠にて放映開始。 原作は、大場つぐみ氏・小畑健氏が「週刊少年ジャンプ」に連載していたコミック。
 それに名前を書かれた者は必ず死ぬという「DEATH NOTE」を巡るサスペンス…かな。最近、実写の劇場版が前・後編で公開されたばかり(後編は現在公開中)の作品である。 さすがマッド・ハウスと言うべきか、濃密で息が詰まるような演出が面白い。 主人公(「月」と書いて「ライト」と読むという名前がヘンだ)が「DEATH NOTE」に次々と凶悪犯の名前を書いていく場面などは、 名前を書く主人公(これがまた動作がダイナミックで、同じ小畑健氏の「ヒカルの碁」で石を置く時のダイナミックな動きに通じるものがある…ような気がする)と、 名前を書かれて死んでいく人間達の姿とが交互に素早いカットの切り替えで描かれ、まるで映画「オーメン」のような重々しいBGMと相まって見事である。 これは、劇場版も観ておけば良かったかもしれない。
 問題は、例によって「MONDAY PARK」枠なので、いきなり2話連続放映とか30分枠をはみ出してしまうとかの変則的な放映にならないか不安がある事と、 「NANA」や「アカギ」のように最後に実写のコーナーがある事である。あまり変な事にならなければいいのだが…。
 (2006/11/21追記) 等と思っていたら、第2話以降の録画が全部尻切れトンボになっていた…orz
 まあ、第2話は次回予告の頭、第3話以降はEDの途中で切れていたので、幸い本編が切れるという最悪の事態は避けられたが…。 第1話がきちんと30分枠(「MONDAY PARK」自体が、番組表記載の開始時刻から1分30秒経ってから始まるので、どこまでを30分枠と言うべきかは微妙だが)に納まっていたので、 油断して確認しないまま録画を溜めてしまったのがいけなかったようだ。これからは、35分間録画する事にしよう。
 ちなみに、試しに本編とCMとの時間を確認してみたら、第1話を基準として、第2話で2分20秒、第3話で2分30秒、第4・5話で3分、第6話で少し縮んで2分50秒、 それぞれ本編(OP〜Aパート、Aパート〜Bパート、Bパート〜ED)の間に挟まっているCMの合計時間が長くなっていた。 本編の時間は同じなので、まさにCMが増量された分だけ、本編が30分枠をはみ出してしまった事になる。 同じ読売テレビの「結界師」などでも、間のCMを多くして本編を30分枠の後ろへ後ろへとずらして放映しているが、これはやはり、 できるだけ多くのCMを本編の間に挟んで視聴者に見せようという意図によるものなんだろうか。 そんな事をしても、リアルタイムで観ている時にはCMなんて観ていないし、録画で観ている時にはCMスキップするしで、結局CMなんか観ないと思うのだが。 視聴者の不興をかうだけなのにこんな事をするのは、やはり放送局が視聴者の方を向いていない、という証左が一つ増えたというだけにしか思えない。何だかなあ。
 (2006/11/30追記) また気付いたのだが、本編(Bパート)の最後に3秒間の「続く」という絵が出る回と出ない回とがある。 本編(Aパート+Bパート)自体の時間は、出ると出ないとに関わらず19分58秒で変わらないので放送事故とかそういうものではないのだろうが、 出ない時は、Bパートのラストが明らかにぶち切られたような不自然さがある(BGMが尻切れトンボになっている。特に第4話とか)ので、本来は全て出るのではないのだろうか。 それを、TV放映の時間に合わせて切ってしまっているのではないか、という気がする。謎だ。
無敵看板娘[読売テレビ] A:4:3 D:16:9横側黒枠
 第20話まで放映。と言っても1回2話構成なので、放映自体は10回目まで。
 EDアニメーションが、あの大塚康生氏というのに気が付いて驚いたが、よく考えたら制作がテレコムなんだから別に不思議な事ではなかった。 ただ、不思議ではないが、未だに第一線にいる、というのにはやはり驚かされる。
 それはともかく、内容の方は相変わらず理屈抜きで面白い。キャラの表情がクルクルとよく変わるのが実に楽しい。この調子で今後も頑張ってほしい。
 2006/10/16深夜(正確には2006/10/17未明)放映終了。
 頑張ってほしい、等と思っていたら、あっという間に終わってしまった。 ヒロインのゲロで始まり、ヒロインのゲロで終わる、というのも珍しいが、実にこの作品らしいとも言えるかも。 1クールというのは少しもの足りないように思うので、また機会があればやってほしい。
うたわれるもの[ABCテレビ] A:4:3レターボックス D:16:9四辺黒枠
 2006/10/02深夜(正確には2006/10/03未明)放映終了。
 巨大ロボ(違)が出てきたり、「エスカフローネ」のディランドゥみたいなイカれた奴が出てきたりした時はどうなる事かと思ったが、 まあまあ綺麗に締めたのではないかと思う。 ハクオロの過去に絡む話の辺りは少し判りにくい所があったが、要するに、地上に住む事ができなくなった人類が、もう一度地上に住める体になる為の研究をしていて、 その過程であの進化の鍵を握る化石のようなものを見つけたり、エルルゥ達の祖先となる新人類(亜人だったかな?)を生み出したりしたが、 結局ハクオロの怒りをかって滅ぼされて(スライムにされて)しまった、みたいな話なんだろうか。 ハクオロ(と言うか、あの射殺された科学者)と化石がいつの間に一体化したのか(何か「ジョジョの奇妙な冒険」の石仮面みたい)、とか、 あの化石の正体は結局何だったんだろう、とか、 何故人類が(一見すると普通に自然豊かなだけに見える)地上に住めなくなったのか、とか(地下生活が長過ぎて免疫力が無くなった?)、 カミュに取り憑いていたのは何者だったのか、とか(最初のヒト、とぐらいしか言っていなかったような)、 それがあの衛星軌道上の兵器を操っていた風だったのは何でなんだろう、とか、 そもそも「うたわれるもの」って結局どういう意味だったんだろう(伝説に「謳われるもの」という意味か?)、とか、 ユズハって結局物語の本筋に絡まなかったなあ、とか、疑問が残る点や残念な点は幾つかあったものの、 伝奇もの風戦記大河ドラマSF風味、みたいな感じで色々混ざっているにも関わらず、上手く纏めていたように思う。
ヤミと帽子と本の旅人[アニマックス] D:4:3
 2006/11/13深夜(正確には2006/11/14未明)アニマックスにて放映開始。
 2003年10月期〜2004年1月期にかけて地上波で放映されていた作品。 機会があればもう一度観たいと思っていたものだったのでちょうど良かった(だからこれ以上増やしてどーする)。 「SIMOUN」の西田亜沙子さんのキャラデザインによる耽美な雰囲気が悩ましい。 第1話を観ただけだと、どんな物語なのかサッパリ判らないのだが、まあこれはこーゆーものだと割り切って観る方がおトクだろう。 更に、能登麻美子さんのあーんな声やこーんな声を聞く事ができるアブない作品でもある(いえ、決してソレを目当てで観る訳ではないですじょ?)。

火曜日

カペタ[テレビ大阪] A:4:3 D:16:9横側黒枠
 2006/09/26放映終了。
 結局、勝平太がフォーミュラ・ステラの初戦で優勝したところで終わった。 源との再戦は叶わず、ある意味「オレ達の戦いはこれからだ」エンドで少し消化不良の感じもするが、原作の連載に追いついてしまったという噂もあるので、 そこはまあ仕方ないところだろう。それなりにキリも良かったし、締めとしてはまあまあだと思う。
 この作品で面白かったのは、やはりレースシーンを中心に多用された3DCGの使い方だろう。 カーレースもので3DCGと言えば、やはり「頭文字D」シリーズが思い浮かぶが、あれは基本的に「ハコもの」だったので、車を外から描いている時は人物は見えない。 人物を描く時は、大抵カメラが車内に移動して構図がほぼ固定されているので、2Dの人物は通常の作画と変わらない。 しかし本作では、車はカートにフォーミュラ・カーという「オープン」なものばかりである。 それ故、車とドライバーとを分けて描く事が出来ない。ドライバーの体が剥き出しだからである。 その為、ドライバーも3DCGで描かれているのだが、この処理も所謂「トゥーンレンダリング」になっていて、2Dのアニメーションによく馴染んでいる。 レース中はフルフェイスのヘルメットを被っているので、ドライバーの顔が見えないというのも実に都合よい。 結果として、2Dアニメーションと3DCGとの融合という点では、現時点ではかなり高いレベルの映像を見せてくれたように思う。
 残念なのは、舞台がフォーミュラ・ステラに移ってからは、車の挙動の描き方が少し雑になったような気がするところである。 いくらなんでも、コーナーでの回頭が急激過ぎるように見える時が何度もあった。 最後も、最終コーナーからフィニッシュラインまで何kmあんねん!とツッコミたくなりそうになったし、レースシーンの描き方がカート時代に比べると少しイマイチ感が漂う。 また、この作品では、勝平太が速い事にもそれなりに理屈が付けられているものだが、最後のレースでは、フォーミュラ・カーで四輪ドリフトをやってしまった。 「ハコもの」のレースならともかく、ウイングを中心に車体の空力も重要なフォーミュラ・カーでは、ドリフト走行よりグリップ走行の方が速い、というのが一般的だと思う。 実際、作中でもFSRSの時には「タイヤをまっすぐ使え」という話も出てきていた訳だし。 それが、ドリフト走行でグリップ走行と互角以上に走れる、等という事が実際にあり得るのだろうか。この辺、結構気になってしまった。
アニマル横町[テレビ大阪] A:4:3 D:16:9横側黒枠
 2006/09/26放映終了。
 最終回である事そのものをネタにした話に、最後はキャラクター総出で視聴者に挨拶、と、何か「最終回らしい最終回」を凄く久し振りに観たような気がする。 こういうメタなネタを織り込みながら、時にはいい話で、時には投げっぱなしの話で、色々と楽しませてくれた。
 しかし、あのイヨの耳の中から出てくる、というのは何か不思議な感じがする。 イヨの耳の中に居るイヨ、というのからして既に無限ループというか無限ネストになっているような気もするのだが、 そのイヨの耳の中に居るイヨが、自分の耳に手を突っ込んであみ達を掴み出し、耳の中からあみの部屋に戻ってくる、というのはいったい…まあ気にしたら負けか。
ちょこッとSister[サンテレビ] A:4:3レターボックス(サンテレビ) D:16:9四辺黒枠(サンテレビ) D:4:3レターボックス(キッズステーション)
 第13話まで放映。
 はるまと花屋さんの片想い話に片が付いて、新しい展開(ゆりぴょん編?)に入ろうか、という所。今までの所、何か凄い「普通の話」だなあ、という感じがする。 初めの頃に思った「不都合が出そうな所」は完全にスルーで(どう見てもちょこは就学年齢の子供な訳だが、小学校にも通っていない事を周りの人はどう思ってるんだろう?)、 素直で可愛い妹を愛でる話になっている。 ちょこが言う「お兄ちゃんの妹なの」という「それ以外に何も無いのか」とツッコミを入れたくなるような「肩書き」は、ある意味、 この作品を実に端的に表現しているのかもしれない。 ただそうなると、ちょこが「クリスマスプレゼント」である必然性が全然無いような気がする (普通に「海外生活が長くてちょっと日本の常識に疎い妹がやってきた」でもいいような…)のだが、今後それが問題になるような展開になるのだろうか。
 全体としては丁寧な作りだし(時々不自然なローアングルがあったりするが)、「KEEP OUT」のような新しい試み(と言っていいものかどうかは疑問だが)も面白いしで、 初め考えていたよりもずっと楽しめる作品になっている。
 2006/12/19深夜(正確には2006/12/20未明)放映終了。
 結局、ちょこが「クリスマスプレゼント」である必然性は、ちょこが「お兄ちゃんの妹」ではなくなってしまうと存在自体が消えてしまう、という、 「それ、どこの『まいめり』?」と思わずツッコミたく(以下略)。 ただ、戻ってきた妹は外見が同じだけで元の妹とは違う妹だった「まいめり」とは異なり、こちらは、はるまがちょこの事を思い出して「大事にする」と改心しただけで、 ちゃんと元通りのちょこが戻って来たので、ちょこが消えたのは妹を蔑ろにしたはるまに対する罰以上の意味は無かったようだ。 この辺、何が起きても「所詮神様のやる事だから」の御都合主義で済まされそうだが(例えば、千歳達が、ちょこが学校に通っていない事を不思議に思わないのは、 神様がそういう風に心理操作を行なっているから、で済んでしまう。何せ、ちょこが消えた時に関係者全員の記憶を操作したぐらいだから、そのぐらいは簡単だろう)、 ちょこの日常を丁寧に描く「素直で可愛い妹を愛でる話」にする事で、御都合主義が目立たないようにしていたと思うので、個人的には問題無しである。
 とにかく、思っていたよりもかなり楽しめた作品であった。 細かいギャグや、ちょことゆりかの間抜けなやり取り、オダエリちゃんの話でのEDへの入り方等々、後半は更に面白かったように思う。 最終回も、オダエリちゃんが曲を流すと皆条件反射みたいに「ねこにゃんダンス」を黙々と踊りだすのには爆笑してしまった。 この「さりげない可笑しさ」みたいな感じが、本作品の持ち味だったように思う。
 それにしても、絵日記を書いたり、「ねこにゃんダンス」の振り付けをしたりと、ちょこ役の斎藤桃子さんは大活躍である。 「ネギま!?」でも声優さんが提供の背景画を描いたりしているし、今や声優さんも、単に声の演技や歌だけでなく色々やらなければならなくなって大変だなあ。
BLACK LAGOON The Second Barrage[サンテレビ] A:4:3レターボックス(サンテレビ・KBS京都) D:16:9四辺黒枠(サンテレビ)
 2006/10/03深夜(正確には2006/10/04未明)サンテレビにて放映開始。
 2006年4月期にKBS京都で、続いて同7月期にサンテレビで放映されていた「BLACK LAGOON」の第2期。 OP・EDも同じ、スタッフ・キャストも(多分)同じ、その上第1回が「#13」という事で、完全に第1期のそのまんまの続きである。 特にサンテレビでは連続した四半期での放映となるので、タイトルが変わっていなければ単に放映枠が移動しただけ、みたいな感じなんじゃなかろうか。 今期は、KBS京都でも同じ日に放映されているが、サンテレビの方が20分だけ早いのでこちらでの視聴がメインになりそうである。
 タイトルの“Barrage”とは、「弾幕;連発;堰」等の意味がある。 銃弾がバンバン飛び交い、人がドカドカ死ぬ、いかにもこの作品に相応しいタイトルであろう。 第2期も、いきなり血がドバドバ流れるスプラッタな話で、第1期ではアダルトビデオの編集とかもして親近感のあったバラライカ姐さんも、 強面の本性を初めから見せ始めている。小山茉美さんの「恐い」演技が聞きどころである。
 ところで、第1回で一部台詞が欠けている所があったが、公式サイトによると、どうやら「自主規制」らしい。 昔の作品を放映する訳じゃないんだし、どうせ放送できないのであれば、初めから放送できるように台詞を工夫すれば良いような気もするのだが。 DVDでちゃんと音が入る、とか言われても、あまり嬉しくない。
 2006/12/19深夜(正確には2006/12/20未明)放映終了。
 溜まっていたのを漸く観終える事ができたのだが、第1期に比べると、鬱度が高いシリーズであった。 基本的には「裏側」あるいは「日陰」の世界の話なのではあるが、双子の話といい、「セーラー服と機関銃」(違)の話といい、 「表側」に居るような人間が「裏側」に踏み込んでしまう(そして破滅する)話が二つも(しかもメインのエピソードとして)配されていたせいだろう。 しかも、先のエピソードである双子が、生きる為に否応なく踏み込まされてしまったのに対し、後のエピソードである雪緒は、 多分に状況に因るとはいえ自分の意志で踏み込んだという点では、双子の方がより悲劇的ではあるのだが、後者の方には、踏み込んでいく過程を目の当たりにしながら、 それに対して何も出来ない「傍観者」に過ぎない事を思い知らされるという虚無感、あるいは虚脱感が伴うという点で実に悪質であった。
 残念なのは、特に後半で作画崩壊の呪いが顕在化した事と、やはり台詞がオフにされている所が幾つも(それも纏めて)あった事である。 それに比べれば、レヴィの銃には弾がいったい何発入ってるのだろうか、等という事は些細な事であろう(<そうか?)。
金色のコルダ 〜primo passo〜[テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズU
 2006/10/10深夜(正確には2006/10/11未明)テレビ大阪にて放映開始。原作は、コーエーの女性向け恋愛ゲーム。 「コミック原作」として呉由姫氏が「LaLa]に連載中、とあるので、アニメの直接の原作はコミック版の方かもしれない。
 タイトルの「primo passo」とは、イタリア語で「最初の一歩」という意味らしい。 「遙かなる時空の中で〜八葉抄〜」や「恋する天使アンジェリーク」と同様、「平凡な普通の女の子」が、突如「何か」に選ばれて「特別な地位」に就いてしまい、 様々なタイプのイケメン男達と仲良くなる、という例のパターンである。 舞台が音楽学校で、音楽の妖精に選ばれて、というと、何となく「シンフォニック=レイン」を連想してしまうが、突如開催されるコンクールに参加させられる事になる、 というのはなかなか強引である。コンクールって、普通は一部の招待参加者を除けば、参加したい人が参加するものなんじゃないんだろうか。 おまけに、魔法のヴァイオリンと言うと、最近は「マイメロ」のメロディ・ヴァイオリンのイメージが強いので、どうもいかがわしく見えてしまう。
 まあ、話の雰囲気は悪くないように思うので、とりあえず様子見か。レギュラーの女の子に髪の短い子が多いのもポイント高いし(<そこかい)。 キャストに、声優さんと並んでそれぞれ演奏者も記載されているところを見ると、音楽は既存音源ではなく本作品用に録り下ろししているみたいだし、 音楽面では期待が出来るかもしれない。
働きマン[関西テレビ] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2006/10/17深夜(正確には2006/10/18未明)関西テレビにて放映開始。原作は、安野モヨコ氏が「週刊モーニング」で連載中のコミック。
 「ノイタミナ」枠の第6弾作品…かな。 相変わらず枠名が出る訳でもないし、「連ドラのようなアニメ」というコンセプトもイマイチ実感できない (と言うか、TVシリーズのアニメって、その多くが元々「連続ドラマ」なんだし)ので、他の作品と特に何が違うという感じも無いけど。 放映前の番宣CMでは、女性が主人公のようなのに「働きマン」というタイトルは何なんだろう、と思っていたが、 つまりは「男のように働く女性」という事なのだろうか。 何か最近流行らない人物像だなあ、という気はするが、過労死とかが問題視されている昨今にそれを肯定的に描くような物語に人気があるとも思えないので、 それが全てという事でもなさそうではある。 仕事に対して醒めた態度の新人編集者が、仕事がまるっきり出来ないダメ人間、という型通りのキャラでもないみたいだし、とりあえず様子見か。
 しかし、ニートや引き籠もりに対する啓蒙作品という気もしないでもないかもないかも。あと、「通常の三倍」っていうのは、既に一般化したフレーズなんだろうか。
ARIA The NATURAL[テレビ大阪] A:4:3 D:16:9横側黒枠
 2006/10/03深夜(正確には2006/10/04未明)放映終了。後番組は「ヤマトナデシコ七変化♥」。
 残念ながら「ヴォガ・ロンガ」の話は無かった。様々な色・形のゴンドラの大群が一斉に漕ぎ出す様を是非観たかったのだが、まあ仕方がない。 途中やや作画がアブない時があったものの、ほわ〜んと言うか、のほほ〜んと言うか、はにゃ〜んと言うか(違)、とにかくのんびりゆったりしたネオ・ヴェネチアの世界を、 実に丁寧に描いてくれた。
 最後は、主要キャラが全員集合した第1期と異なり、灯里とアリシアの二人に焦点を絞ったエピソードで纏めてきた。 やはり、この二人(と、ついでに一匹)の出逢いから物語が始まった以上、この二人で締めくくるのが最も相応しいのかもしれない。 いつになったらプリマになれるんだろう、と思っていた灯里も、もうすぐ残りの手袋が取れる事を暗示していたし、良いラストだったと思う。 そう言えば、アリスもいつまで経ってもペアのままだなあと思っていたら、どうやら春には昇格できそうだし(アテナが昇格試験の事を忘れてるんじゃないか、と思っていたが、 さすがにそこまで大ボケではなかったようである)、ある意味原作を少し先取りしたような感じだった。 原作の方では、単行本化されている範囲では、三人とも全然昇格する気配が無いのだが、大丈夫なんだろうか…?
 ともかく、計3クールに渡って描かれたネオ・ヴェネチアの世界は、原作の雰囲気をよく掴んでいて素晴らしかったと思う。 若きウンディーネの卵達に幸あれ、と願わずにはいられない(でも、最終回でアリシアを大人と言っていたが、まだ19歳なんだよなあ…)。
 ちなみに、「Google マップ」で見た サン・マルコ広場である。 写真の解像度が上がったので、広場に居る人の影や、岸壁に繋がれているたくさんのゴンドラらしき物まではっきりと見える。 現実のヴェネチアは、地盤沈下と海面上昇とが相まって、年々水没の危険性が高くなってきているらしい。 「ARIA」の世界では年中行事というか季節の風物詩として楽しんでいる「アクア・アルタ」も、現実には、海水で商品がダメになったりしてシャレにならないようだ。 何とか高潮被害と水没とをくい止めようと、防潮堤や水門を築いて外海からの海水の流入を抑えようとしている (外海とを区切っている洲に開いている三ヶ所の切れ目を可動式の水門で塞げるようにし、その外側に防潮堤を築いて潮の流れをくい止めるらしい)そうだが、 そうすると今度は街の排水が溜まってしまったりするという問題が出てくるらしい。現実はなかなかキビしいものである。
 ところで、上記の「Google マップ」の写真を見ていると、どうしても叫びたくなる台詞がある。それはつまり……

見ろ! 人がゴミのようだ!!

 …台無しである。
ヤマトナデシコ七変化♥[テレビ大阪] A:4:3 D:16:9横側黒枠
 2006/10/10深夜(正確には2006/10/11未明)テレビ大阪にて放映開始。原作は、はやかわともこ氏が「別冊フレンド」に連載中のコミック。
 何故だか判らないがあり得ないようなでかい屋敷に下宿している4人のイケメン男が、何故だか判らないが一緒に住む事になった女の子を、 一人前のレディにすれば家賃がタダになる、という何だかよく判らない話である。 主人公(?)の女の子・スナコちゃんは、「ブスは嫌いだ」と言われた事を気に病んでいるようだが実際はまあまあ可愛いし(ありがちな話だが)、 と言うか、むしろ4人の男達の方に顔が怖い奴がいるし(ああいうタラコみたいな厚ぼったい唇が、今の少女マンガの流行りのキャラデザインなんだろうか? 「僕等がいた」なんかもそうだが…)。 ただまあ、監督がワタナベシンイチ氏という事で、コメディの部分は面白そうかも。「練馬大根ブラザーズ」は嫌いじゃなかったし。スナコちゃん次第か。
 しかし、日本アニメーションと言えば「名作劇場」だったが、ずい分とカラーの異なる作品も作るようになったものである。 もしかして、スナコ役の高口幸子さんは、「ファンタジック・チルドレン」繋がりなんだろうか。 これが初主役らしいが、あちらでの演技には特に気になるところは無かったと思うので、多分大丈夫なんだろう。
パンプキン・シザーズ 帝国陸軍情報部第3課[サンテレビ] A:4:3レターボックス(サンテレビ・KBS京都) D:16:9四辺黒枠(サンテレビ)
 2006/10/03深夜(正確には2006/10/04未明)サンテレビにて放映開始。原作は、岩永亮太郎氏が「月刊少年マガジン」に連載中のコミック。 本作も、「BLACK LAGOON The Second Barrage」同様にKBS京都でも同じ日に放映されている。 他作品との重複の状態によっては、KBS京都で観る事が多いかもしれない。
 何だかよく判らないタイトルなのだが、主役の「戦後復興」を目的とする部隊の名称のようだ。 第2次大戦時のドイツ軍っぽい制服や兵器が出てくるが、舞台は架空の世界らしい。 戦車に立ち向かう歩兵、と言うと、どことなく「装甲騎兵ボトムズ」の外伝作品「機甲猟兵メロウリンク」を連想してしまう。 でも、あの青い光を浴びると強くなる(?)というのは何かアブない。あのランタンには、放射性物質でも入ってるんじゃないんだろうか。 とりあえず、「戦車」に力が入っているようなアクションシーンは割と面白そうである。 ただ、あの普段はぬ〜ぼ〜としているが実は無茶苦茶強い大男、というキャラは、他の作品でも見たような気がする。何だったんだろう…?
ひぐらしのなく頃に[関西テレビ] A:4:3レターボックス D:16:9四辺黒枠
 2006/09/26深夜(正確には2006/09/27未明)放映終了。後番組は「少年陰陽師」。
 結局、「罪滅し編」までで終わった。原作は、この後「皆殺し編」と「祭囃し編」とがリリースされているのだが、完結しているのだろうか。
 にしても、一応の締めは出来たものの、やはりこの手の謎解きもので未完のまま終わるというのはイマイチ面白くない。 要するに、マルチシナリオ・マルチエンディングの物語で、シナリオを一つ一つ読了する度に真実(所謂トゥルーエンド)に迫っていく、という事だと思うのだが、 そのトゥルーエンドが明かされないまま終わってしまうというのは、かなり不親切というか、何というか。 まあ原作が未完である、という時点で、こうなる事はある程度予測できた事ではあるが、それでも、実際にその通りになると、一つの作品としてはどうよ?という気がする。 物語が面白かっただけに、この終わり方は残念だった。
 このままではどうにも消化不良でしょうがないので、 とりあえずダウンロードしておいた原作の公式サイトにある体験版(鬼隠し編)をやる事にする。 それで結局続きも買ってしまい、まんまと乗せられてしまうような気もするが…。
少年陰陽師[関西テレビ] A:4:3レターボックス D:16:9四辺黒枠
 2006/10/03深夜(正確には2006/10/04未明)関西テレビにて放映開始。原作は、結城光流氏著の角川ビーンズ文庫から刊行されている小説。
 小動物の物の怪がいきなりイケメン青年に変身したところからもしや、と思っていたが、原作は、 「少女向けのシリーズ小説(ライトノベル)」のようだ。 かの安倍晴明の孫が主人公の陰陽バトルもの(?)というコンセプトはありがちだし、監督とシリーズ構成の人が「絢爛舞踏祭」の人という不安要素もあるのだが、 もう少しキャラが出揃うまで様子見してもいいかな、ぐらいには思える。OP・EDに出てくる、ヒロインっぽい女の子が出るまでは(<結局そこかい)。 ただ「絢爛舞踏祭」もそうだったが、コミカルな話は面白いのに、真面目な話になるとどうも粗が目立つ、というのはあまり変わっていないんじゃないか、 という感じがするのはやはり不安である。化け物に飲み込まれそうになっているのに、あんな悠長に会話している暇なんか無いだろう、という気がするのだが…。 この辺の「間の悪さ」みたいな所が無ければ、もっと楽しめるんじゃないか、と思う。
 あと、「急急如律令」を「きゅうきゅうじょりつりょう」と言うのを初めて聞いた。 今まで見た作品では、全て「きゅうきゅうにょりつりょう」と言っていたが、どちらでもいいんだろうか。 試しにGoogleで検索してみたら、「"急急如律令" "きゅうきゅうじょりつりょう"」では5件、「"急急如律令" "きゅうきゅうにょりつりょう"」では73件だった。 一応、「にょ」の方が多数派らしい…って、「にょ」だけ取り出すと、何か某その手のお店の某シンボルキャラクターを連想してしまうが。
恋する天使アンジェリーク〜心のめざめる時〜[ABCテレビ] A:4:3レターボックス D:16:9四辺黒枠
 2006/10/03深夜(正確には2006/10/04未明)放映終了。後番組は「すもももももも 〜地上最強のヨメ〜」。
 え、ここで終わりなのか?という感じの、いかにも「続編がありますよ〜」みたいなラストだった。 エンジュの力で聖獣の宇宙が救われ、守護聖達の誰かとくっつく、あるいは誰ともくっつかない、というありがちなラストを想像していたが、見事に予想を外された。 まあ「期待を上回る」と言うよりは「予想の斜め上を行く」みたいな形ではあったが。 しかし、二つの宇宙の繋がりが断たれ、聖獣の宇宙の女王が消え(あのベッドの脇で寝こけていた人は誰だったっけ…?)、この後いったいどうなるんだろうか。 「第一部完」か「始まりの終わり」か何か知らないが、中途半端過ぎておさまりが悪い。 何より、エンジュの眼鏡姿が結局はじめの頃にしか無かったのが許せない(<結局そこかい)。
 それにしても、「サクリアの精霊」って、姿形は「もののけ姫」のタタリ神みたいだったが、流星を作り出し、それを以て人類を滅ぼそうとするとは、 実は「イデ」だったのか。 という事は、しばらく後に、TV版の総集編と新作との二部構成で劇場版が公開され、そこで真のラストが描かれるのだな(<作品違)。 同じコーエーの「遙か〜」も劇場版が作られていたから、こちらも(二部構成かどうかはともかく)ありそうな話ではある。
 …などと思っていたら、案の定、公式サイトにTV版第2部の予定が既に発表されていた。 「ゴーダンナー」辺りからやり始めたのだったと思うが、最近こういうパターンの作品が増えてきたなあ。 でもこれ、「キッズステーションほかU局系にて」とか書いてあるけど、ABCテレビでやるのだろうか…?
すもももももも 〜地上最強のヨメ〜[ABCテレビ] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2006/10/10深夜(正確には2006/10/11未明)ABCテレビにて放映開始。原作は、大高忍氏が「ヤングガンガン」に連載中のコミック。
 強い子孫を作る為、格闘家の娘が格闘家の息子の処へ許嫁としてやって来るラブコメ…なんだろうか(CMではそう言ってたような気もするが)。 でも、格闘と言いつつ目からビームを出すのは反則のような気がする。面白いけど。 とりあえず、OP・EDに出てくる眼鏡っ子が登場するまでは(って第2話から登場しそうだが)様子見で。 内容よりも、第1話からいきなり崩れかけていた作画面が少し心配である。制作のスタジオ雲雀は、最近では「MAJOR」での作画崩壊が印象に残っているので余計に心配だ。 せっかくの「ハイビジョン制作」が勿体ない。
 しかし、ヒロイン(?)のもも子の声は、はじめに聞いた時は広橋涼さんかと思ったが、EDを見ると鹿野優以さんだった。 昨年辺りにNHKで放映されたドキュメンタリーに新人声優として登場していたと思うのだが、もうヒロイン役をやるところまで来たのか。 主役でデビュー、という事も決して珍しくはない昨今だが、それでも結構早い方なのではないだろうか。 でも、初めてのヒロインがあんなんでいいんだろうか、という気はする。
スクールランブル二学期[テレビ大阪] A:4:3 D:16:9横側黒枠
 2006/09/26深夜(正確には2006/09/27未明)放映終了。後番組は「ライオン丸G」。
 リセット完了…って、それでいーのか、という気もするが、まあいいんだろう。 それなりに面白かったが、やっぱり、第1期(一学期と言うべきか?)に比べるとパワー不足な感じだった。 シリアスに進んだ話を最後でギャグで落とす、というパターンが目立ったように思うのも、その一因かもしれない。 それもまたこの作品の「味」だと思うが、第1期は、もっとバラエティに富んでいたように思う。
 それにしても、八雲が、天満に幸せになってほしいから播磨の所に送り出す、というのは何か違うような気がする。 その辺の矛盾が「本音ではない」という事なんだろうか。 また、塚本家の親はいったいどこにいるのか、というのも大きな謎である。姉妹があんなに小さい頃からいなかったのだろうか。不思議だ。
ライオン丸G[テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2006/10/03深夜(正確には2006/10/04未明)テレビ大阪にて放映開始。
 アニメではなく特撮である。かの特撮時代劇(?)「怪傑ライオン丸」のリメイクだが、単純なリメイクではなく、舞台を2011年という近未来の歌舞伎町に移し、 主な登場人物は旧作の登場人物に何らかの縁があるらしい。 人気ワースト1の小心者ホストが、謎のホームレス老人から受け取った謎の剣を抜いた時、光と共にライオン丸に変身する、という辺りはいかにもな感じではあるが、 全体的なテンポはいいし、アクションシーンも悪くない。 何より、串田アキラ氏が歌う「風よ光よ」はなかなか格好良い。第2話からタイガージョーも登場して、面白くなりそうな感じがする。 ちなみに、タイトルの「G」は、“ghetto”(ゲットー。ユダヤ人居住区、もしくは貧民街の意)の事らしい。

水曜日

おねがいマイメロディ[アニマックス] D:4:3
 第42話まで放映。
 いよいよ、ダーちゃんことダークパワーの精が表に現れ、終盤に向けての怒濤の展開になだれ込もうか、という辺り…なのだが、まあマイメロだし(<それだけかい)。
 2006/12/13放映終了。後番組は当然「おねがいマイメロディ 〜くるくるシャッフル!〜」。
 何というか、まあやっぱり「マイメロ」は面白い。 「物語の枠外」に居る筈のハリネズミ君がダーちゃんに倒されたり、EDの二段落ちをやったり、視聴者に向かって一緒に歌うように呼びかけたりと、 メタなネタを散りばめている所とか、柊(兄)が魔法をはね返す為にバクとのキスシーンを思い返したりして以前のネタを最終回まで無駄なく利用している所とか、 柊(兄)の夢の袋からクルミ・ヌイが最後に現れるというニクい所とか、挙げればキリが無いが、実に上手くこちらのツボを突いてくれる。 続く「くるくるシャッフル!」も楽しみである。
おねがいマイメロディ 〜くるくるシャッフル!〜[アニマックス] D:4:3
 2006/12/20アニマックスにて放映開始。
 という訳で、当然のごとくに第2期の開始である。地上波での放映が始まった今年4月からほぼ9ヶ月経って改めて観ると…潤が別人だ…。 というか、やはり中の人の演技が全然違っているので、まるで別人のように見える。 この頃は、まさか潤が今のようなはっちゃけたキャラになるとは思いもよらなかったものである。時の流れを感じてしまう。
 それはそうと、今期最初の「お願い」は、歌の「マイメロとずっと一緒に居られたらイイナ!」な訳だが、あれって別に「お願い」しなくても良かったんじゃなかろうか、 という気もする。まあいいけど。
 あと、やはり地上波にある、始めの「お願い♥」警告と提供背景が無いのはもの足りない。あれも作品の一部みたいなものなんだし、入れてほしいものである。
NANA[読売テレビ] A:4:3レターボックス D:16:9四辺黒枠
 第25話まで放映。
 ブラストのデビュー話、タクミの登場、ナナとハチとのすれ違い等々、話が色々と動いてなかなか面白い展開になってきた。 ハチのモノローグを聞いていると、もしかしてハチとナナはこのままあの707号室で顔を合わせる事がないんじゃないか、と思わせられる。 ハチを物凄く大事にしているナナに、ナナに気を使いながらも依存せずにいられないようなハチと、やはりこの二人の関係が実に良い緊張感を釀し出している。 でも、寂しい=人肌(肉体関係)を求める、というのは、ドラマとしてはやはり安易過ぎるようにも思うのだが…。
 また、毎回始めに出てくる「真ん中にはi。Animo(アニモ)」というのが何なのか、イマイチ謎である。 「アニメシャワー」とか「MONDAY PARK」とかと同じ枠の名前なのかと思っていたが、もしかして、 数年前から色々な作品で使われているアニメーションツールの事なんだろうか、とか思ったり。
 あと、何故かこの回から放映時間が31分間になった。どの辺が長くなったのか確認していないが、もしかして最後のあのコーナーなんだろうか。謎である。
 (2006/11/03追記) 「N・H・Kにようこそ!」の滝本竜彦氏のエッセイ(?)「超人計画」に紹介されていた、蛭川立氏の「性・死・快楽の起源」を読んだら、面白い事が載っていた。
 カナダの心理学者ジョン・アラン・リーがまとめた恋愛の心理学的類型論では、恋愛には6つのパターンがあるらしい。 その内、相手の外見に惹かれ急速に関係が深まる官能的な愛を「エロス(eros)」、依存的で独占欲が強く激しい嫉妬を伴う耽溺的な愛を「マニア(mania)」と言う。 「エロス」型の人がいき過ぎると、相手がどんな人かを見極める前にすぐにのぼせ上がって恋に落ちてしまい、結局は失敗する恋愛を繰り返すようになる。 これは、まさにハチのような人である。 一方、「マニア」型の人は、特定の相手に執着する。これは、まさにナナのような人である。 原作者の矢沢あい氏が、このような類型論を知った上でナナとハチのキャラ設定を行なったのかどうかは判らないが、これはなかなか面白い。
 また、精神医学者マイケル・リーボウィッツは、愛という情動はドラッグのようなもので、「エロス」型の人は興奮剤に依存しているのと同じだし、 「マニア」型の人はモルヒネに依存しているのと同じだと言う。 実際、「エロス」型の恋愛を繰り返している人に、躁病の治療薬として使われているリチウム(カテコールアミン系神経の働きを抑える)を投与すると、それが治まるらしい。 更に、「マニア」型の例として、犬の子を親から引き離すと不安に陥るが、モルヒネを投与すると不安は治まる。 逆に、脳内麻薬物質の受容体を塞いでしまうナロキサンのような薬物を投与すると、不安はより酷くなる。 これは、親子間の愛着が、脳内モルヒネ物質に媒介されたダウナー系(つまり「躁鬱」の「鬱」の方)の情動システムである事を示唆している。 まあこれが全ての人に効果があるのかどうかは判らないが、ハチの惚れっぽさはもう依存症にしか見えないので、薬物治療をした方がいいのかもしれない。
 (2006/11/09追記) 第30話からEDが変わった。前に変わったのが第19話だったから、少し変則的である。 物語の転換点だから、という事だろうか。ハチの妊娠発覚(やっぱり避妊してなかったのか。時間の経過がイマイチ掴めていないが、相手はタクミでいいのか? 少なくともノブではないが、章二と別れたのが何月頃だったか思い出せない。歳か)や、ナナのモノローグが入った事等、結構大きなイベントが盛り込まれていたし。 また、放送時間が1分間延びたのは、やはり最後のコーナーのような気がする。 さすがにあのアナウンサー一人で持たせるのは無理になってきたのか、キャストやスタッフのコメントが入るようになったが、これはこれで良いかも。 「設定進行」なんて役職があるのを初めて知ったし(「進行」と言えば今までは「制作進行」の事だと思っていた)。
イノセント・ヴィーナス[WOWOW] D:4:3レターボックス
 第9話まで放映。
 人名や地名などに幕末っぽいものが使われているものの、やはり、この作品のどの辺が「幕末アクション」なんだろう、という感じがするのは相変わらず。 グラディエーターに対するのに歩兵が前面に立つなど、間抜けな戦闘の仕方をしているのも少し気になる。 イシンが沈んだ時も、以前の話で艦隊を相手にした時の無敵ぶりに比べて、えらいアッサリやられてしまったように見えたのも何だかなあ、という気がする (一応、あの時とは相手側の物量が段違いに多かったようなのだが、それを映像で見せきれていなかったように思う)。
 ただ、その辺を除けば、話自体はそれなりに面白い。 仁の裏切り、ファントムからの裏切り、いよいよ明かされる「ヴィーナス」の謎、と、物語も佳境に入ってきたようだし。 仁の裏切りは、危機を脱する為の欺きなのかも、とか思っていたが、どうやら本当に裏切ってしまったようだ。 まあ、「装甲騎兵ボトムズ」のキリコのように、真の敵を倒す為に最後の最後まで欺き続ける、という可能性もあるが。 仁が本当に裏切り者だとすると、沙那にオトコを見る目がなかった事になるので、それはそれで沙那が可哀想かも。 また、沙那の謎にしても、グラディエーター(搭乗者の精神にダメージを与える、というあたりは、何となく「ガサラキ」のTAのようだ) のより良い「部品」になる子供を作る為の母体、という以上の秘密がまだあるようだ。 まだこの先物語がどう展開するのか、なかなか楽しみである。とりあえず、ごらは空気読め。
 2006/10/25深夜(正確には2006/10/26未明)放映終了。後番組は「奏光のストレイン」。
 結局、仁はただの裏切り者で終わってしまった。 ドレイクは倒されたものの、ロゴスとレヴィナスの境が無くなって(って言ってたけど、街が一つ壊滅しただけで無くなるものだったのだろうか…?) 日本が混乱するのは必至だし、外国(フリーダム・ステイツだっけ)の脅威や、桂を切り捨てたあのオッサン(名前忘れた…国防軍の長官か。 最終回に全然登場しなかったが、まさか、あの薩摩艦隊の攻撃で死んだ、とかいう情けない事になってるんじゃなかろうな…)の企みとかもまだあるだろうし、 ある意味「オレ達の戦いはこれからだ」エンドなのかもしれない。沙那姫の明るい笑顔が救いか。
 全体としては、広げ過ぎた風呂敷を畳み損ねた、みたいな感じが残る。 決して「投げっぱなし」にはしていないと思うのだが、何か大仰に見えていた事が、種明かしがされたら妙にこじんまりとしていて拍子抜けした、と言おうか。 そもそも、量産が必要な兵器に、本質的に不安定で均質化出来ない生体部品を使用する(しかも使える兵士も限定される)、という発想自体にリアリティが無いんだから、 ハッタリでも何でもそれらしい理由付けがあれば良かったのだが、「反応速度の向上」とか「電子機器の乗っ取り」とか、 「それ、生体部品を使う事とどう関係すんねん?」という事ばかりで、あまり意味が無かったような気がする。 脳神経組織と機械とを直結して制御する技術は、現代でも既に実用化されているし、電子機器の乗っ取りに関しては、全く別の技術が必要になる筈である。 だいたい、スティーブがやられたボウガンみたいな携行武器でグラディエーターが倒せる事を見せてしまった後で、「電子機器を乗っ取れるグラディエーター」を出しても、 それどうよ?という気がする。 グラディエーターのアクションとかは割と楽しめただけに、どうもストーリーが「設定負け」してるなあ、と思った。尺が足りなさ過ぎだったんじゃなかろうか。
 それにしても、ドレイクのグラディエーターに「怒」と書かれていたのは笑ってしまった。 お前は頭の悪いヤンキー暴走族か、とツッコミ入れてしまいそうになった(フルに書くと「怒霊苦」とかなのかな?)。
奏光のストレイン[WOWOW] D:4:3レターボックス
 2006/11/01深夜(正確には2006/11/02未明)WOWOWノンスクランブル枠にて放映開始。コミック版が「月刊ドラゴンエイジ」に連載中らしい。
 タイトルの「奏光」の意味が今一つよく判らないが、「光が現れる」ぐらいの意味なんだろうか(「奏効」が「効き目が現れる」という意味だし)。 「光を奏でる」というのも、意味があるんだか無いんだか判らないし。 戦場に赴いた兄を追って軍人になった妹が、裏切り者になった兄と再会して戦う話…なのかな。 物語の鍵を握りそうなのが謎の(一見すると)少女、というのは「またかよ!」みたいな感じではあるが、「ストラトス・フォー」のスタジオ・ファンタジアだけあって、 露出を気にしない美少女とメカアクションは期待できるかも。いきなり主人公の友人達を殺してしまう、という容赦の無さも悪くない。 パイロットの脳のコピー(みたいなもの)が無いと動かせない、という主役メカ・ストレインのやっかいな設定が、 どう物語に生かされるのか(あるいは生かされないのか)も注目点か。 ただ、亜光速までしか出せない技術レベルの世界で、130光年彼方の戦場に行った筈の兄が、後方で待っている妹が(公式サイトによると)5歳しか年をとっていないのに、 もう戦果を上げていて、しかもそれが妹の居る所にまで伝わっている、というのは何故なんだろう。 妹と別れて5年しか経っていないのなら、兄はまだ戦場に到着してさえいない筈だが。 妹が居たあの星は、前線からそんなに遠くない所にある、という事なんだろうか。 そんな所に新米の訓練所(というか士官学校かパイロット養成所か)を置いているのも謎だ。
 (2006/12/21追記) 第9話からED曲が変わった。前と同じ、上野洋子さんの手になる美しい曲である。OPと同じヴォーカルの「Yoko」というのは、やはり上野洋子さんの事なのだろうか。謎である。 謎と言えば、本編でも最大の謎であったラルフの裏切りの理由が、いよいよ次回(第10話)で語られる事になりそうだが、次回の放映は年明けの第2週になるらしい。 いよいよ物語も佳境に入るというこの時期に、WOWOW恒例年末年始の不定期放映になってしまうとは、困ったものである。
 それはそれとして、第7話は、人が容赦なく死んでいく本作品の本筋から見るとかなり異色の話であったが、その演出・作画監督は「阿藍 隅史」氏であった。 つまり、「アラン・スミシー」氏である。 今期は、「夜明け前より瑠璃色な」の第8話の演出でも「亜乱炭椎」としてクレジットされていたが、 TBSの同作品のページでは本来の(と思われる)人の名前で記載されているのに対し、 WOWOWの本作品のページにはしっかり「阿藍 隅史」氏の名前で記載されている。 第7話は、内容はともかく、演出や作画の面での破綻は特に無かったように思うのだが、何故名前を隠したのだろうか。謎である。まあ気持ちは判らないでもないけど。
いぬかみっ![テレビ大阪] A:4:3 D:16:9横側黒枠
 2006/09/27深夜(正確には2006/09/28未明)放映終了。後番組は「武装錬金」。
 啓太大復活、そして、ようこ、薫のいぬかみ達、更には啓太シンパの変態達まで動員しての総力戦による、ラスボスとの対決と大勝利。 薫の魂を探して旅立つ薫のいぬかみ達に、いつも通りの啓太とようこ、と、なかなか盛り上がったラストだった。 最後が「ぞうさん」で終わるというのも、いかにもこの作品らしい。 啓太が、ようことの出逢いの記憶が違う、と引っ掛かっていた伏線めいた所が、あんなしょーもない事だった、というのも何かこの作品なら許せてしまう。 基本的には、スチャラカでギャグな作品だったが、啓太が締めるべき所をきっちり締めていたのが好印象。 後提供の背景にお遊びを入れたり、わざわざマッチョなEDを作ったり(それもたった一話の為に)、アイキャッチの声を色々変えたり、と、 何かスタッフが楽しんで作っているような所があちこちに垣間見えて楽しかった。 せっかく再登場した新堂ケイとその執事があまり活躍しなかったのが残念。 それに、川平家の大事な跡取りである筈の薫が、何故邪星なんかに育てられていたのか、という辺りは結局明かされないままだったような気がする。 昔出てきていた伏線を忘れているだけかもしれないけど。
 ところで、「なでしこ」はともかく、「せんだん」とか「てんそう」、 更には「フラノ」一人(と言うか一匹?)だけカタカナだったりする薫のいぬかみ達の名前の由来がよく判らなかったので、 調べようと“Wikipedia”で「いぬかみっ」を検索してみると、なんと「著作権侵害のおそれ」の為に「削除提案中」となっていた。さすがである(<何がだ)。 ただ、その理由については、どうやらテレビ東京で放映時間の繰り下げがあった時に、テレビ東京に骨が送りつけられた、という事件の新聞記事を転載した為のようで、 あまり笑えない話ではある。
 さて、CMによると、どうやら劇場版の制作が決定したそうである。そして、ラス前の次回予告によると、この作品の視聴者は立派な変態なのである。 という事は、わざわざ劇場に足を運ぶ者は、概ね、視聴者の中でも特にこの作品が気に入った者だろう。 それはつまり、変態の中の変態、選り抜きの変態、変態の精鋭、という事になるのである。変態で埋めつくされた劇場…すげーイヤ。
武装錬金[テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズU
 2006/10/04深夜(正確には2006/10/05未明)テレビ大阪にて放映開始。原作は、和月伸宏氏が「週刊少年ジャンプ」に連載していたコミック。
 和月伸宏氏と言えば、何といっても「るろうに剣心」が有名で、私も原作・アニメ(ただし主題歌除く)共に好きな作品なので、この作品にも期待していたのだが、 正直言って少し期待外れだったかな、という印象だった。 少女の戦士と、その戦いに巻き込まれて命を落としながら生き返った少年、という構図は「3×3 EYES」や「灼眼のシャナ」等でお馴染みのものだし (もっと遡れば「ウルトラマン」もそうかも)、錬金術をモチーフにしたバトルものとなると「鋼の錬金術師」もある (「錬金術」からかけ離れた、万能の魔法にしか見えないような所も似ている)。 学校生活という日常に、戦いという非日常が持ち込まれる、というのもさんざん使い古された状況だし、「るろうに剣心」に比べると新味に欠ける。 ただ、やはり和月作品という事で期待値が大きいので、もう少し様子見といった所か。斗貴子ちゃんの使う武器は、何か動きが面白いし。 何より、原作が既に完結しているようなので、中途半端な終わり方にならないのが判っているのは良い。原作が中途半端な終わり方をしていたら知らないが。
009-1[BS-i] D:16:9スクイーズ(BS-i) A:4:3(KBS京都)
 2006/10/18深夜(正確には2006/10/19未明)BS-iにて放映開始。原作は、石ノ森章太郎氏のコミック「009ノ1」。 放映はKBS京都の方が早いのだが、16:9の左右を切り落とした4:3なので、BS-iで視聴する事にする。 TBS系列の毎日放送で放映されないのは、「アニメシャワー」枠に空きが無かった事が原因とされるらしいが、 「xxxHOLiC」の後も空いていないんだろうか。謎だ。
 タイトルは「ぜろぜろないんわん」と読む。原作は確か「ぜろぜろくのいち」だったような気もするが…。 それはともかく、冷戦が終結しないまま時が過ぎた未来の世界で、諜報の世界に生きる美しき女スパイ達を描く活劇、というと「チャーリーズ・エンジェル」を連想するが、 その女スパイ達が「サイボーグ009」のサイボーグ戦士達のような能力を持つサイボーグとなると、「バイオニック・ジェミー」か。 009-3が透視能力、009-4が足からミサイル、009-7が変身能力と、持っている能力と番号との対応が「サイボーグ009」と同じようなのだが、 主人公の009-1が超能力を持つ赤ちゃんではないのが異なっている。 第1話冒頭で、素っ裸なのに銃を撃っているように見えたのは、OPで少し描かれているように、胸に銃が仕込まれているのだろうか。想像すると凄い嫌だが。 まあ、今時、冷戦世界のスパイアクションというのもいかにも古くさい感じがするが、確かに最近あまり見ないジャンルだし、見せ方次第では面白いかも。
 主人公の009-1の声を、あの釈由美子さんが当てているというのが物凄く不安だったが、第1話を観た限りでは、思っていたよりも悪くないように思う。 ただ、感情を抑えた演技はともかく、少し感情が入る台詞の演技にはまだまだ不安があるが。 あと、監督・キャラクターデザイン・総作画監督を一人でやってるというのも珍しい。 これだけ一人で兼業しているのって、TVシリーズでは安彦良和氏の「巨神ゴーグ」ぐらいしか思いつかない。
.hack//Roots[テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2006/10/04深夜(正確には2006/10/05未明)放映終了。後番組は「スーパーロボット大戦OG −ディバイン・ウォーズ−」。
 これは、「オレ達の戦いはこれからだ」エンドなんだろうか。それとも、「リセット完了」エンドなんだろうか。もしかして、「投げっぱなし」エンドなんだろうか。 キー・オブ・ザ・トワイライトとか、アウラとか、トライエッジとか、最終回で姿だけ見せたキャラとか、「資質」や「因子」とは何かとか、「未帰還者問題」とか、 2クールかけて何一つ解決も解明もされないまま終わってしまった。「起承転結」で言えば、「結」がスッポリ抜けている感じである。 もしくは、「転」に入った途端に話が終わってしまった、みたいな感じもする。 「SIGN」のように、リアルの状況も全く描写されず、全てゲームの中だけで話が進むから、危機感とかもイマイチ感じられないし。 ここまで訳が判らないまま中途半端な所で終わられては、消化不良を通り越して胃もたれを起こしそうである。 ゲームをやれば判るのかもしれないが、さすがにそこまで付き合う気にはなれない。 この作品の雰囲気(と言うか真下監督の作品が持つ雰囲気)は好きなのだが、それだけではちょっともうこれ以上は付き合えそうにない感じがする。 メディアミックスも良いが、「他のメディアを見ればなお楽しめる」ではなく、「他のメディアを見ないと訳が判らない」では辛い。 それにしても、銀漢は何をしに出てきたんだろう。謎だ。
スーパーロボット大戦OG −ディバイン・ウォーズ−[テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2006/10/11深夜(正確には2006/10/12未明)テレビ大阪にて放映開始。原作は、バンプレストのゲーム「スーパーロボット大戦 ORIGINAL GENERATION」。
 タイトルの「ディバイン・ウォーズ」とは、「divine wars」(神の戦争)という意味だろうか。 「スーパーロボット大戦」と言うと、色々なロボット・アニメの主役ロボットが一緒くたに出てくるゲーム、というぐらいしか知らないが、 やたらとTVCMが流れていたり、新作が発売される度にゲーム誌で大きく取り扱われていたので、結構人気があって作品数も多いシリーズ、という印象がある。 ただ、どういうストーリーのゲームなのか、どういうシステムのゲームなのかといった内容に関するところは何も知らないので、本作品に対しても予備知識はほぼゼロである。 とりあえず、何がどう「スーパーロボット大戦」なのかはよく判らないが、メカアクションはそこそこ見れそうなので様子見か。 ゲームから実際の戦闘ロボットのパイロットにスカウト(?)される、というと「スター・ファイター」みたいだが、ゲームの成績は関係無い、というのは理屈がよく判らない。 まあ追々判るんだろう。 場面転換が唐突に思える所が幾つかあったり、幾らガールフレンドの危機とは言ってもいきなり現れた兵器に乗り込んで戦う主人公が少し無理矢理っぽかったり、 何で秋葉原が保存されてるんだろうかとか疑問に思う所もあったりして、ちょっと不安ではある。
夜明け前より瑠璃色な -Crescent Love-[BS-i] D:16:9スクイーズ(BS-i) A:4:3(サンテレビ・KBS京都) D:16:9横側黒枠(サンテレビ)
 2006/10/04深夜(正確には2006/10/05未明)BS-iにて放映開始。原作は、オーガストから発売されているWindows用18禁ゲーム。 PS2版がこの12月に発売予定で、また現在「電撃大王」にコミック版が連載されている。略称は「よあけな」らしい(<なんて無理矢理な…)。
 いきなり、変なデザインのメカによる宇宙艦隊戦に、バスターマシン3号(みたいな巨大宇宙船)とボーグキューブ(みたいな巨大宇宙船)との撃ち合いという、 一見シリアスな場面で始まったものの、月の王国のお姫様がホームステイでやって来たり、お付きの可愛いメイドさんが居たり、美人のお姉さんが居たり、 元気な幼馴染みの女の子が居たり、と、お約束のギャルゲーのフォーマットにすぐ落ち着いてしまう所は何だかなあ、という感じではあったが、 そのお姫様の留学を割と真面目に描こうとしてたり、あまり変なキャラ付けをされているキャラも(主人公以外には)いないようなので、とりあえず様子見といった感じである (月のお姫様とそのメイド、というのは「変なキャラ付け」じゃないのか、という点については気にしない方向で。 あと、変な爺さんも居るが、あれも気にしない方向で。あの爺さん、「ARIEL」の岸田博士に見た目がそっくりなんだが、偶然なんだろうか)。
 ただ、あまり真面目過ぎると、あり得ない設定(仮にもお姫様が護衛も無しに一般家庭にホームステイして一般の学校に通うとか、 月の植民地が王国になってるとか)とのバランスが悪くなると思うので、その辺は適度に不真面目にしてほしい気がする。
 また、第2話にして既に作画崩壊の呪いがかかりかけているので、もう少し頑張ってほしい。
 2006/12/20深夜(正確には2006/12/21未明)放映終了。後番組は「Winter Garden from Di Gi Charat」。
 何と言うか…これほど予想の斜め上を行く展開になるとは、思いもよらなかった。 「キャベツ」に代表される作画面の問題がとかく取り上げられていた本作品であるが、本当の問題は、この物語の無茶苦茶な展開の方なんじゃなかろうか。 噂によれば、この物語はゲームとは異なるアニメオリジナルの展開なのだそうだが、何故こんな物語を作ったのか謎である。 撃たれて死んだところに突然異星人が現れて生き返る、なんていう、そのまんま「機械仕掛けの神」が現れて終わるような物語をよく作れたものである。 ネタとしては面白いし、ある意味開き直っているようでいっそ清々しいぐらいだが、もしこれでも商売になると考えているとしたら、水でも被って反省した方がいいと思う。
 ところで、公式な略称が存在しないという事で色々な略称が付けられている本作品だが、「電撃大王」2月号の付録DVDに収録されていたPVでは、 「よあけま」という略称が付けられていた。私が知っているものでは、「よあけな」「けよりな」「よあるり」に続く4つ目の略称である。 でも、こうやって並べると、どれも音の響きがイマイチな気がする。公式な略称が存在しないのは、制作側でも良い略称を結局思い付けなかったからなのではなかろうか。
蒼天の拳[ABCテレビ] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2006/10/11深夜(正確には2006/10/12未明)ABCテレビにて放映開始。原作は、原哲夫・堀江信彦氏が「週刊コミックパンチ」に連載中のコミック。
 時代が1930年代というから、かの「北斗の拳」より数世代前の時代の話のようだ。 「北斗の拳」との人間関係がイマイチ判りにくいが、主人公の霞という妙な教師が、冒頭に出てきたリュウケンの兄、という事なんだろうか。 正直、「何で今更?」という気もするが、前に見た劇場版の新作「ラオウ伝」よりは面白そうな気もする。キャスティングもちゃんとしてるみたいだし。 何より、シリーズ構成・脚本が今川泰宏氏という所に期待したい。でも、あの「お前はもう死んでいる」は日本語で言ってほしいけど。何でそこだけ中国語にするんだ。
 ところで本作品、地デジのEPGで何故かジャンルが設定されていない。その為、アニメ・特撮番組を検索しても引っ掛からない。困ったものである。

木曜日

ゼーガペイン[テレビ大阪] A:4:3 D:16:9スクイーズ
 2006/09/28放映終了。
 ガルズオルム(の残存戦力)との戦いは、小規模ながらもまだ続いているようだし、現実の世界に戻った彼等が世界を建て直す事ができるのかはまだ判らないが、 一応ハッピーエンドという事で、まあまあ綺麗に纏めたんじゃないか、と思う。 最後に、妊娠している事をにおわせるリョーコちゃん(あの声と髪形からしてリョーコちゃん以外あり得ないとは思うが、 顔をはっきり見せないのには何か意味があるのだろうか?  灯台の崩壊具合からして、あのラストシーンは、ガルズオルムとの戦闘終結からかなり時間が経過しているようなので、 もしかしたらリョーコちゃんの娘とか孫とかなのかもしれないが。 リザレクションシステムの完成に何十年も掛かったから、実はリョーコちゃんが復活した時にはキョウは死んでる、とかだと切ないなあ…。 あと、コップの水に何かの草が浸してあったのが、飲み干したコップには無くなっていた…って、あの草も飲んだのか…とか思っていたら、 こんな解釈ができるらしい。うーむ、奥が深い)が出てきた事で、 「生物」としての営みも戻って来たようだし、新しい人類の歴史が始まる事を感じさせるラストは、希望に満ちていて良かった。 ただ、ラジオから天気予報が聞こえていたのが何故なのかがよく判らなかったが…(もしかして、フォセッタが量子サーバー内から天気予報をしてるのか?)。
 全体を見ると、サンライズのロボットものの割にはロボットのアクションがイマイチに感じたり(終盤に向けて盛り返したが…でも、ロケットパンチはどうかと思う)、 設定に納得いかないような所もあったり(デフテラ領域って、消えたら元の環境に戻るだけなのか?とか。 あれなら、地球が全部覆われた後でも、いくらでも取り返しがつきそうな気がする。こちらの解釈が間違ってる可能性もあるが…)と、不満が残る点もあったものの、 コミックや小説の原作付きが全盛の中、オリジナル作品としてはよく頑張っていたと思うし、2クールをよく構成していたと思う。
人造昆虫カブトボーグ VxV[BSジャパン] D:16:9横側黒枠(BSジャパン) D:4:3(アニマックス)
 2006/10/10アニマックス2006/10/05BSジャパンにて放映開始。
 タイトルは、「じんぞうこんちゅうかぶとぼーぐ びくとりー ばい びくとりー」と読む。 元ネタが、タカラトミーが発売しているバトル系玩具(と言うのかどうかは知らないが…)という事なので、 「ポケモン」とかのバトルものかと思ってあまり期待していなかったのだが、第1話を観てひっくり返った。
 いきなりバトルをやってるのはまだいいとして、いきなり準決勝っていうのは何なんだ? その「バイリンガルセクレタリー」だの「ハンドレッドトランスレーション」だのという訳の判らんネーミングは何なんだ? 見るからに変態っぽい、仮面で半裸でマッチョな謎の組織のボス・ビッグバンっていうのは何なんだ? 滝に打たれたりタイヤを引いたりという、「それはギャグでやってるのか?」というような特訓シーンは何なんだ? て言うか、そんな特訓や、謎の組織からさんざん嫌がらせを受けた、とかいう回想シーンの、何時そんな話があったんだ、というようなエピソードは何なんだ? いきなり出てきて「もう戦わなくていいのよ」とか「私、あなたの事が…」とか、 まるでホセ・メンドーサ戦に向かう矢吹丈を引き止める葉子みたいな台詞(しかも思いっきり棒読み)を吐く、「クラスのマドンナさやかちゃん」って何なんだ? 公式サイトで思いっきりラスボスっぽく描かれているクセに、第1話でいきなり破れるビッグバンって何なんだ? しかもそのビッグバンが主人公の父親で、今までの数々の悪行(って、それもいったい何時そんな話があったんだ、と言いたいが)は全て息子を強くする為で、 最後には爽やかに「母さんには内緒だぞ」とか言って去っていく、というこの最終回みたいな展開は本当に何なんだ?
 …とまあ、もうツッコミ所満載で、どう見ても狙ってやっているとしか思えない。 要するに、「バトルものアニメの最終回」に付き物の「お約束」を、これでもか、というぐらいにぶち込んでいて、 ストーリーとかキャラクターとかをまともに描く気なんて初めから無い、というのを宣言しているかのようである。 しかも、それが妙に「味」になっていて、ある意味全然退屈しないのが不思議である。 ここまで開き直られると、突き抜け過ぎていていっそ清々しいと言うか、何と言うか。 「ガラスの艦隊」等とはまた違う意味で、ネタアニメとして楽しめるような気がする。勘違いかもしれないけど。
 そう言えば、この作品は、アニマックス以外ではBSデジタルのBSジャパンでしか放映されていないようである。 この放映局も謎である。どう見ても地上波の夕方、あるいは早朝に放映するのが正しいような作品なのだが。 もしかして、あまりと言えばあまりな出来を見て、スポンサーが「地上波で放映する事はまかりならん」とでも言ったのかもしれない。
 (2006/11/01追記)BSジャパンでの視聴が主になったので記載位置を変更。こちらの方が放映が早い。 しかし、すごいハチャメチャで楽しい。ぶっ飛び具合では「マイメロ」を凌駕しているかもしれない。
護くんに女神の祝福を![WOWOW] D:4:3レターボックス
 2006/10/05深夜(正確には2006/10/06未明)WOWOWノンスクランブル枠にて放映開始。原作は、岩田洋季氏著の電撃文庫から刊行されている小説。
 「ビアトリス」と呼ばれる謎のエネルギー(「人の意思に応え、あらゆる事を可能にする未知の力」と公式サイトにはあるが、 空気のように空間に満ちていたり消したりできる、という所からすると、RPGとかで魔法の源になる「マナ」と似たようなものなのかもしれない)、 それを使いこなす「魔女ベアトリーチェ」(ダンテか?)と呼ばれる少女、彼女に何故か一目惚れされたらしい主人公の少年、と、何だかよく判らない世界観だが、 絢子の無敵超人ぶりが面白い。 でも、「ツンデレなお姉さん」と言うには、やや「ツン」の部分が足りないような気もする。 「笑顔を誰も見た事が無い」とか言われていた割には、しょっちゅう見せているし。
 また、シリアスな場面では粗が目立つ(「ビアトリス」を「生けるもの全てが持っている」のであれば、周囲の「ビアトリス」を消されても絢子自身が持っているのを使えば、 または護がやったように犯人が持っているのを使えば良かった訳だし、そもそも、どうせアストラル・ファイアをダミーにすり替えるなら、一発だけ使えるなんて事をせずに、 一発も使えない物にすり替えておけば良かった訳だし)ので、そちら方面には期待は出来無さそうに思える。 ここはやはり、下手にシリアスな話をやろうとせず、ひたすら絢子を暴走させる方向でお願いしたい。
ザ・サード 〜蒼い瞳の少女〜[WOWOW] D:4:3レターボックス
 第21話まで放映。
 背景美術が美しいのは相変わらず。星空、砂漠、宇宙空間等々、これで環境映像でも作ってほしいぐらいである。 ボギーと対戦車ヘリとの戦いなども迫力とスピード感がなかなかで、見応え充分だった。 ただまあ、サスペンションの力だけであんなに高くジャンプするのは反則のような気もするが。 そう言えば、一回だけ妙にキャラの作画が違っている回があったが、あれは何だったんだろう。 何となく、劇場版の「パトレイバー」っぽい、リアルなと言うか、比較的バラツキの少ない本作の中では異質な作画だった。決して「悪い作画」ではなかったのだが…。
 それにしても、今やっている「ローナ・ファウナ編」が次の第22話で終わりで、残りの2話で何をやるんだろう? さほど大きな話はやれないだろうし、かといってエピローグ的なものをやれるような構成の作品でもないし。 とりあえずWOWOWの放映予定を見る限りでは、BS-iの「Kanon」と殆ど重ならずに終わってくれそうなのは助かる。
 2006/10/26深夜(正確には2006/10/27未明)放映終了。
 何か最後は唐突な印象だった。 いきなり「観察者」とかに出てこられたり、イクスが「決定者」とか言われたり、火乃香が地球の生命の代表みたいになったりと、 ちょっと唐突過ぎやしませんか?という気がする。 グレイブ・ストーンの話でも感じたが、この作品って、クライマックスに到るまでの過程での描写(アクションとかほのぼのしたシーンとか)は良いのに、 いざクライマックスにくると妙に唐突でいきなりで「え、それでいいのか?」とあっけにとられると言うか置いてきぼりにされる気がすると言うか、そんな所が少し気になった。 基本的に火乃香の視点で物語が描かれていて、一方のザ・サードの側もキャラが立っているのは浄眼機 (そう言えばこの妙な名前についても由来とかが語られる事は無かったなあ…)やフィラ・マリークぐらいで、彼女達に直接関係する範囲でしか「世界」が見えなかった。 そういう物語だったのに、いきなり人類とかザ・サードとか、地球全体の話に行ってしまう所がなんか唐突過ぎたように思う。 そういう話に行くなら、最後に火乃香が言っていたように、もっと「世界を見せて」からにしてほしかった。
 それ以外では、何度も書いてきたが美術は美しい(夕焼けの空を、全部オレンジ色に染めてしまっている作品が殆どの中、雲と日没の方角の一部だけオレンジ色で、 他の方向は濃い青にする、という実際の夕空に近い描き方をしているのには感心した)し、 ボギーをはじめとするメカや砂竜のような巨大生物の描写・アクションも見応えがあったし、結構楽しめたと思う。 ラストのザ・サードの大軍団と、それを火乃香が吹き飛ばす場面などもなかなかだった。 「うたわれるもの」でもそうだったが、この手のモブ・シーンをTVシリーズでも描き込めるようになったのは、デジタル処理のおかげだろう。 3DCGの使い方も、かなり手慣れてきたものだなあ、という感じがする。
ああっ女神さまっ それぞれの翼[BS-i](木曜日)・[毎日放送](土曜日) D:16:9スクイーズ(BS-i) A:4:3(毎日放送) D:16:9横側黒枠(毎日放送)
 2006/09/28深夜(正確には2006/09/29未明)放映終了。後番組は「Kanon」(BS-i)。
 どういう締めにするのかと思っていたら、オリジナルのエピソードで締めくくった。ただ、正直言ってあの話だと、ヒルド様が結局何をしたかったのかがよく判らなかった。 螢一が改めてベルダンディーを選ぶ、という話を(スタッフが)やりたかったのかな、とも思うが、この作品で今さらそんな話が必要か?とも思うし (そもそも、螢一に恋人がいるなら、ベル達が一緒に居る事も無い訳なのだが…まあその辺は、ヒルド様がいい感じに細工したんだろう。 更に言えば、スクルドまで小学校に転入する必要性は全然無いと思うのだが…まあいいか)。 て言うか、桂馬さん出番あれだけかよ!鷹乃さん結局出番無しかよ、EDにはしっかり登場してるのに!というのが何より不満である。 恵の出番が少なかったのも残念 (恵と言えば、螢一とベルが寺を追い出されて恵の部屋に行った時、他の男達同様、恵も泊めるのを断っていたが…つまり、そーゆー事なのか…? 兄より先にオトナに…)。 他にも、せっかく無限空間の話をやったのにシュレディンガーホエールは出ないのか、とか、結局千尋さんも殆ど一話限りのゲスト扱いか、とか、 第1期でせっかくワルキューレを出したのに天使喰いの話は無しか、とか、どうも、なまじ原作を知っていると、「これは有るのにこれは無い」という不満があって困る。 個々のエピソードには面白いものがあっただけに、エピソードの取捨選択がイマイチで残念だったなあ、という印象だった。 第3期(あれば、だが…)に期待したい。
 それにしても、ベルとは手一つつなぐにも大変な蛍一が、ヒルド様相手だと一緒に風呂に入る事さえ平気になるとは、 やはり男を育てるのは女なんだなあ(みたいな事を言っていたのは、確かマイメロママであったか…)。
 後、放映休止が繰り返された為、BS-iとMBS毎日放送との放映日にも悩まされた。 同一周回(MBSが先)→BS-i休みの為周回遅れ→MBS二週休みの為BS-iと逆転・同一周回(BS-iが先)と入れ替わり、 更にBS-iの最終回はWOWOWで「ザ・サード」の放映時刻がズレてしまって観る事ができない、という、何だかなあという感じであった。 もし第3期があるなら、もう少し安定した放映で、できれば地上波でも左右を切り落としたりしないで放映してほしい。 本作では、16:9をフルに使った構図が多く、左右を切り落とされるとかなり違和感が目立つように思う。
Kanon[BS-i] D:16:9スクイーズ
 2006/10/05深夜(正確には2006/10/06未明)放映開始。原作は、言わずと知れたKeyの18禁ゲーム(後に全年齢版・DC版・PS2版も発売)。
 2002年1月期〜2002年4月期にかけて放映された、東映アニメーション(東アニ)版に続く2度目のアニメ化。 正直言って、何故今頃?という感は拭えないが、同じKeyの「AIR」が評判が良かったので、 同作品を制作した同じ京都アニメーション(京アニ)でリメイクしようという事になったのではなかろうか。
 それはともかく、東アニ版については当時かなりハマってしまって、かなり長い感想を書いてしまったり、 モデルになった場所を撮影に行ってしまったりと、今思えば恥ずかしい事をしてしまったものである。今となっては良い思い出だが。 そんな事もあって、東アニ版は今でもかなり気に入っている作品の一つである。
 その為、本作もどうしても東アニ版と比較してしまうのであるが、第1話を観た限りでは、 やはり祐一のキャラがかなり変わってしまっている事(デザインもだが、何より声優さんの変更が大きい)、 ヒロインの声優さんにも若干時間の経過が感じられてしまう事(特に名雪役の國府田マリ子さんは、東アニ版での情けなさそ〜な感じが無くなってる…)、 OP・EDにゲーム版の歌を中途半端に使っている事(これは「AIR」においても気になった所である)、 そして何より、テンポがイマイチ悪い気がする事(遅い、というのではなく、「リズムが悪い」感じを受ける。何か「間を外される」と言うか、平板な感じがすると言うか…。 名雪が登場する場面が何か物凄く「あっさり」に見えてしまったり、とか。 まあこれは観る側の趣味や過去に見てきた作品からの影響等もあるから、単に「合わない」だけなのかもしれないが…)が気になる。 この辺りは、本作は2クールあるらしいので、観ていく内に次第に気にならなくなるのかもしれない。
 ただ、この2クールある、というのも、少し不安材料ではある。 記憶にある限りでは、京アニは1クールを越える尺の作品を手がけた事は今まで無かった(「ターンAガンダム」のように、 背景とかのパートで参加しているものは除いて)と思う。 京アニについては、作画のクオリティについてはともかく、シリーズ構成や脚本の面では、正直言ってあまり良いとは思っていない(悪いとも思っていないが)ので、 「AIR」のように一つのシナリオの比重が極端に大きい作品や、元々一本道の小説原作の作品ならともかく、この「Kanon」のように各シナリオの比重の差がそれほど大きくない、 言わば普通のマルチシナリオ・マルチエンディングのゲームを、しかも経験の無い2クールで上手く構成する事が出来るのか、という不安がある。 第1話を観ても、ヒロインを全て登場させようと苦労しているフシが見られたが、2クールあるのなら、無理して始めからヒロインを全て出さなくてもいいと思うのだが…。 名雪が祐一を案内する場面とか、雪国のディテールを細かく描いているのは、尺に余裕がある事を上手く活用していると思うが(祐一をポカポカ叩く名雪が可愛い、とか、 雪かきが異常に早い秋子さんが相変わらず侮れない、とか)。 このシナリオ構成についても、見所と言うか、多少意地悪く見守っていきたい所である。 結末をどうするのかはやはり気になるし(やはりあゆエンドかなあ…。また、EDに5人のヒロイン以外で唯一佐祐理さんが出てきているのも気になる。 どこかで「佐祐理シナリオ」なるものが存在する、という噂を聞いた事があるような気もするが、まさか…)。
 ただ、最大の不安要因は何かと言えば、WOWOW側の放映スケジュールである。 「ザ・サード」の放映時刻が後ろにズレると、本作と被ってしまうのである。 前放映作の「ああっ女神さまっ」は地上波でも放映されていたから補完が出来たが、本作はここBS-iでしか放映される予定が無さそうなので。 被った時にどちらを優先させるのか悩む…うーむ。
コードギアス 反逆のルルーシュ[毎日放送] A:4:3(毎日放送) D:16:9横側黒枠(毎日放送) D:4:3(アニマックス)
 2006/10/05深夜(正確には2006/10/06未明)毎日放送にて放映開始。
 谷口悟朗監督に大河内一楼シリーズ構成とくると「プラネテス」が浮かぶが、強大な帝国に反逆する話となると「スクライド」っぽいかもしれない。 北米大陸が「ブリタニア帝国」というのは、これはつまり、アメリカがイギリスから独立し損ねて大英帝国が強勢を誇っている世界なんだろうか (竹本泉氏の「さよりなパラレル」にそんな話があったような…)。 しかも、日本の資源(って何だろう?)を狙って日本を侵略、って、やってる事は大日本帝国が大陸に対してやった事みたいだが。 第1話を観ただけでは、主役のルルーシュとスザク以外、登場人物の名前とか人間関係とかもサッパリ判らないが、いきなり殺されてしまった(?)謎の少女とか、 ルルーシュがいきなり身につけた謎の力とか、サイズが小さいのに手足が長くてスタイルがいい人型兵器とか、まあ面白くなりそうではある。
 あと、放映はアナログ・デジタル共4:3だが、DVDのCM映像を見ると、どうやら元は16:9の映像のようである。 その左右を切り落とした4:3で放映されている訳である。 確か「プラネテス」もBS2で放映された時は4:3で、DVDでは16:9になっていたが、そんな所まで監督繋がりで同じにしなくてもいいのに…(違)。
 でもこの作品、簒奪と侵略からの解放、姉と妹、親友が味方にいるか敵方にいるか、等の違いはあるものの、形としてはまんま「銀河英雄伝説」の銀河帝国側だよなあ。 ルルーシュが「妹の為に」と言うのは、ラインハルトが「姉アンネローゼの為に」と言うのと同じだし。 チェスが強い、戦術に長けている、というのもラインハルトみたいだし(戦略・政略の面でどうかはこれからだが)。 この作品が「銀河英雄伝説」のような政略・戦略にまで踏み込んで描くかどうかは、ナイトメアフレームという新兵器によって戦況が決まった、といきなり言っている時点で、 かなり怪しいけど。 そう言えば、今のところ、ブリタニア帝国と日本ぐらいしかまともに国が出てきていないが、ロシアや中国、インド、ヨーロッパ諸国等はどういう体制なんだろう? 第1話冒頭の図でも、中国側から日本に侵攻している矢印は無かったみたいだし。 ブリタニア帝国が「唯一の超大国」とか言ってたから、現実の現在の世界情勢よりも、旧ソ連やヨーロッパ諸国はもっと弱体化しているのだろうか。 確かに、大英帝国がそのまま版図を広げているならその可能性もあるかもだが。
 (2006/11/07追記) 今日からアニマックスでも放映が始まった。 何故か公式サイトの放送局情報にはまだ載っていないようだが。 しかし、ここでもやはり4:3で放映されている。残念。 それにしても、第1話で流れていた大阪でのテロって、梅田スカイビルが爆破されたのか。 確かに目立つビルだからテロの目標にされ易そうではある。
 (2006/11/22追記) RD-XS43でサムネイル画像を見ていて気が付いたのだが、本作品のサムネイル画像には、上下左右の端に、細く黒い帯が入っている。 元々、サムネイル画像の左右には、アンダースキャンの画像のように細い黒帯が入っているのだが、上下にも入っているのは4:3の映像のものでは本作品だけである。 これは、地アナ・地デジ・アニマックス全ての放送で同様である。で、実際の映像を見てみると、画面の上端に僅かに黒い帯が見える。 4:3レターボックスや、14:9の映像よりも更に細い帯なので、よく見ないと気が付かない程だ。 単純に、16:9の左右を切り落とした4:3の映像になっている訳ではないのだろうか。謎だ。
くじびき♥アンバランス[サンテレビ] A:4:3レターボックス(サンテレビ・KBS京都) D:16:9四辺黒枠(サンテレビ) D:4:3レターボックス(キッズステーション)
 2006/10/12深夜(正確には2006/10/13未明)サンテレビにて放映開始。 原作は、木尾士目氏が「月刊アフタヌーン」誌に連載していたコミック「げんしけん」の劇中劇。 現在、同誌にコミック版が連載中だが、こちらは作:木尾士目氏・画:小梅けいと氏となっており、 原作というよりはメディアミックス作品と言った方がいいかもしれない。
 タイトルの「♥」は、実際は白抜きのハートマークである。 元々が劇中劇で、「げんしけん」のDVDに同梱という形でOVAが3本制作されていたが、本作はそれらとは異なり、新たに仕切り直しての制作となったようだ。 基本的な設定や舞台背景は共通しているが、登場人物の一部が変更されてたり、同じ人物でも設定が少し変わっていたりする。 次回予告を「げんしけん」の登場人物が「本作を視聴している」という形でやっていたり、本作のDVDに「げんしけん」の新作がOVAとして同梱されたりするなど、 クロスオーバー展開とでもいうような作り方がされている。これも、両作品をほぼ同じスタッフが手がけている事を最大限に利用した試みだろう。
 内容はと言えば、上記のOVAをCATVで放映されたのを観てトホホな気分になっていたので殆ど期待していなかったのだが、そのせいか、思っていたよりは悪くないように思う。 次回予告の台詞(すなわち「げんしけん」の登場人物達の視点)からすると、上記OVAが第1期、本作が第2期という「設定」らしい。 第1話こそ、「くじびきで全てが決まる」という、あまりと言えばあまりな設定に引きそうになったが、HDDに溜まっていた第4話までを観ると、 回を重ねる毎に「くじびき」の設定が使われなくなり、それに伴ってか話作りが丁寧になってきているような気がする。 やはり次回予告で言っていたように、制作側もこの「くじびき」という設定をもてあましていたのかもしれない。 「くじびき」という言わば「枷」を外した途端、話がうまく転がりだした、という印象を受ける。 特に、脚本に浜崎達也氏・絵コンテに望月智充氏という「絶対少年」の二人が担当した第2話では、例によって微妙にエロスを感じさせるアングルが目立ったり、 殆どのパートを千尋・時乃・律子の三人で描いた第4話は、雨の日曜日の話をしっとりと描いていたりと、話の幅も広がっているように思える。 そうなったらなったで、タイトルの意味がよく判らなくなってくるのだが、まあ面白ければいいのである。 そう言えば、各話サブタイトルに付いている点数は、どういう意味があるんだろう。謎だ。
 (2006/11/11追記) 某巨大掲示板経由の情報によると、各話サブタイトルに付いている点数は、 駄菓子屋等でやっている点取占いという物が元ネタらしい。 同サイトには「認知度はかなり高いものと推測される」とあるが、全然知らなかった。 また、現生徒会に書記がいないのかと思っていたが、いつも生徒会室にいる犬がどうもそうらしい。 OPの現生徒会が揃っているカットでも、少し画面から切れているのが可哀想な気がする。
 ちなみに、放映日時はキッズステーションが最も早いようなのだが、映像フォーマットが地上波と同じなので、視聴はサンテレビのままとする。 キッズステーションやアニマックス等、CATV経由の専門チャンネルは皆アナログ地上波と同じなのは少し残念かも。

金曜日

ケロロ軍曹[テレビ大阪] A:4:3 D:16:9横側黒枠
 第130話まで放映。
 てっきり前クールで終わるのか、と思っていたら、まだ続くようだ。それなりに人気があるのかもしれない。 まあここまできたら、どこまでやるのか見てみたい気もするので、もう少し付き合う事にする。
 また、今回からOPが変わった。毎回きちんとOPアニメーションを作り直しているのは良いと思うのだが、歌そのものは、やはりあまり内容とは関係無いように思える。
ネギま!?[BSジャパン] D:16:9スクイーズ(BSジャパン) A:4:3(テレビ大阪) D:16:9横側黒枠(テレビ大阪)
 2006/10/06BSジャパンにて放映開始。原作は、言わずと知れた赤松健氏が「週刊少年マガジン」に連載しているコミック。
 2005年1月期〜2005年4月期にかけて「魔法先生ネギま!」として一度アニメ化されたもののリメイク。 タイトルが原作とも前作とも変わっているのは、紛らわしくないように、という事なんだろうか。 「?」が付いているので、もしかしたらまた原作とも違うものになるよ、というスタッフからのメッセージなのかもしれない。 実際、カモが初めからネギと一緒に居たり、明日菜がオッドアイじゃなかったりと、原作や前作と異なる点が幾つか見られる。 前作は、作画がアレだったり、監督が途中で交代したり(させられたり?)、メインヒロインが火葬されたりと話題(?)に事欠かなかったせいもあるかな…かな?
 確かに、第1話からして前作とはかなり雰囲気が異なる。 監督が、「月詠 -MOON PHASE-」や「ぱにぽにだっしゅ!」の新房昭之氏という事で、それらによく似た感じになっている。 いきなりエヴァンジェリンの吸血シーンが出てきたり、教室では黒板にカット毎に異なる落書きがあったりと、上記の2作品を足して2で割ったような感じである。 これはこれで、また面白いかもしれない。
 ちなみに、地上波でもテレビ大阪で水曜日に放映されているが、アナログ・デジタル共16:9の左右を切り落とした4:3(そのせいで、第1話冒頭の文字が全部読めない)なので、 16:9スクイーズで放映されているBSジャパンで視聴する事にする。おそらく、DVDに保存しようとまでは思わないだろうし。
 しかし、あの「バカレンジャー」は毎週やるのだろうか。
 (2006/10/27追記) 第4話からEDが変わった。 第3話までが「プロローグ」みたいな感じだったので、今回から正式版という事なのか、それとも「ぱにぽにダッシュ!」みたいにしょっちゅう変えるのかは謎。 ついでに、「バカレンジャー」も変わった。よっぽどチュパカブラが好きなのね。
 (2006/11/03追記) 第5話からOPのヴォーカルが変わった。ついでにOPアニメーションもマイナーチェンジした。 そう言えば、第4話からのEDを歌っているのは前回までOPを歌っていたメンバーと同じで、OP曲とED曲は同じCDに収録されて発売されるようだ。 もしかして、前作のように4話毎にヴォーカルを変えて、それを一つ一つCDにして販売するつもりなんだろうか。だとしたら、相変わらず商魂逞しい事である。
 ところで、本作は16:9の映像をフルに利用して漫画のコマ割りのようなカットを多用しているので、地上波の16:9の左右を切り落とした4:3の映像では非常に見にくい。 よく判らないのは、OP・EDでは上下に柄付きの帯を入れて4:3レターボックスにしているだけでなく、第4話の迷路の場面のように本編でも同様にしている場合がある事である。 どう考えても、こんな事をするより単純に全て4:3レターボックスにしてしまう方が手間がかからないと思うのだが、何故こんな事をするのだろう?  こんな事をして、本当にいったい誰が喜んでいるのか、誰にどんな得があるのか、サッパリである。
 (2006/11/23追記) 第8話からOPが2つ目のもの(Hazuki・堀江由衣・皆川純子)から初めのもの(佐藤利奈・神田朱未・野中藍・小林ゆう)に戻った。 EDは、第7話で2つ目(Hazuki・堀江由衣・皆川純子)、第8話で3つ目(石毛佐知・桑谷夏子・能登麻美子)に変わった。 4話毎にヴォーカルを変えていくのかと思っていたが、そうではないらしい。 CDも、公式サイトのリリース情報によると、2つ目以降はCD-BOXとして纏めて発売されるようだ。 1枚毎に発売するよりは割安ではあるが…大変だなあ。
 大変と言えば、「ぱにぽにダッシュ!」からの伝統(?)である黒板や背景の「落書き」のネタであるが、 11月1日付で発令されたというハドソンの高橋名人が「名人」という役職に就いた件や、 最速で10月26日深夜放映の「コードギアス」第4話で出た「全力で見逃せ!」のネタを、共に地上波で11月15日に放映された第7話に盛り込むなど、 僅か数週間前のネタを持ってくるという大変な事をやっている。 まあ、アフレコやダビング、動画等に影響しない背景のみの事ではあるが、従来のようなフィルム撮影では、ここまで短期間に仕上げる事は出来ないのではなかろうか。 こういう「早業」が可能になったのも、デジタル処理のお陰なのかもしれない。
リングにかけろ1〜日米決戦編〜[アニマックス] D:4:3
 第10話まで放映。
 日米決戦も、既に日本側の4連続KO勝ちで、残るは竜対シャフトの最終戦のみとなった。 しかし、300t(300kgの間違いかと思った…)の威力を持つ怪物、催眠能力を持つオカマ、卑怯な手を使う暴走族のヘッド、と、アメリカ側がどんどん小物になってきたが、 4人目のホワイティに至っては、「世界のスーパースター」と言われているだけで、実のところ何者だったのか、そもそも実力があったのかさえもさっぱり判らないという、 何だかもうボクシングとは全然関係無い勝負になっているような気がする。 まあそろそろ例の「影の軍団」(違)が動き出すようなので、ますますボクシングからはかけ離れていくのだろうが…。
 2006/10/20放映終了。
 日本ジュニア完全勝利で日米決戦も幕を閉じ、次は世界大会か、という所であるのだが、このペースでいったら、 第1期冒頭のシーンに到達するのにいったい何年かかることやら。 「影の軍団」も、一応総帥も出てきたものの、まだまだ「顔出し」程度だし、世界大会で何回戦するのかを考えると、完結するのに数年はかかりそうである (そう言えば、他にも「ギリシア12神」とかいうのもいたような気が…)。 まあこの後「必殺ブロー」も増えていくし、それらがどう描かれるのかは楽しみである。
 あ、そう言えば、日米決戦前に竜児の肘がどうとか言っていたのは、結局その後何もフォローが無かったなあ。あれは、もういいんだろうか?
蟲師[BSフジ] D:16:9スクイーズ
 2006/10/06深夜(正確には2006/10/07未明)BSデジタルのBSフジにて放映開始。
 2005年10月期〜2006年1月期に20話までを地上波で、2006年4月期に総集編と残り6話をBSフジで放映していた作品。 今回は、第1話からBSフジで放映するという事なので、地上波で放映された話もBSデジタルの綺麗な映像で観れるというので、これは観ない訳にはいかないだろう。 来年の春休みに、実写版映画が公開されるらしいが、ちょうどこの放送が終わる頃に公開になるので、 その映画の宣伝も兼ねているのだろう。 ただこの実写版映画って、アニメ化のニュースを聞いた時以上に出来が不安なんだが…大丈夫なんだろうか…? ベネチア国際映画祭に出品したそうだから、あまり酷いものにはなってないだろうが、アニメ版に遜色ない出来じゃないと、わざわざ実写でやる意味が無い訳だし。
 さすがに、アナログの4:3レターボックスで放映されていたものと比べると段違いに綺麗であるが、少し気になるのは、背景が細かくぶれる場面がある事と、 ざらざらしたノイズが乗っている事である。 後者は、デジタルくささを消す為にフィルム映像のような効果を狙ってワザと乗せている可能性もあるが、前者は何かよく判らない。演出でもなさそうなのだが…。
SAMURAI7[NHK総合] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 第21話まで放映。
 「カンナ村決戦」が終結し、ウキョウが新しい天主になり、サナエ達拉致されていた女が解放され、ついでにカツシロウ株は連日のストップ安で大暴落中である。 ここまでカツシロウを苛めんでもええやんか、と思うが、まあ若いからしょうがないかも。 これから先も、カツシロウ株は下がる一方で反発する事が無いのが可哀想である。
 後、以前から気になっていたが、相変わらず色がおかしい。本来ベタである筈の所に、まるで地層のように変な色の筋が入ってしまっている。 単に色の階調が足りなくてマッハバンドが出ている、というのとも少し違う感じである。 マッハバンドなら、ベタ塗りの所(人物とかの動画の所)より階調が細かい筈の背景により多く出そうなものだが、これはむしろ逆になっている。 地デジ向けに新しく作られたOP映像、あるいは地デジの他の作品(前期まで放映されていた「.hack//Roots」や「SIMOUN」等)には全くと言っていい程見られないので、多分、 送出時のエンコーディングや地デジのビットレート、STBのデコーディング等に問題があるのではなく、作られた時期が古い本編の映像ソースに原因があるのだと思うのだが、 いったい何なんだろう。いくらなんでも、マスターの映像がこんな状態だとは思えないのだが…。
 2006/11/10深夜(正確には2006/11/11未明)放映終了。
 基本的には原作映画と同じラストなのだが、やはりカツシロウが少し可哀想だったかも。 援護を引き受けたのに果たせなくて目の前でヘイハチを死なせてしまったり、迂闊に銃を使った為に流れ弾でキュウゾウを死なせてしまったりと、いいところが無い。 キララちゃんにもフラれるし(同じフラれるのでも、原作映画では、村の娘とやる事はヤって元は取ってたのに(<おい)こちらでは唇を奪ったのみだし)。 まあ、カツシロウが一足先に村に着いていなければ、先遣隊によって村は焼かれていたかもしれなかったし、「都」の最初の一撃を跳ね返す事も出来なかっただろうし、 最後は野伏達を全部倒して、少し格好良い所を見せたので全くいいところが無い訳でもないが。 とりあえずカンナ村は救われたが、アヤマロはまた式杜人と組んで「都」を再建しようとしていたし、サムライ達も村には居場所が無く、 またもや戦場を求めて去っていく。最後に長老が「土は変わらずに有る」と言っていたように、戦場もまた変わらずに有るのかもしれない。 そんな、ハッピーエンドであるにも関わらず、どこか寂しい所の残るラストであった。
 残念だったのは、BS-hiでは最後に表示されていた一枚絵(所謂「エンドカード」)が無くて、黒ベタになっていた事である。 格好良いのや、コミカルなのが色々あって楽しかった(確か、原作映画の紹介で一番よく使われるあの写真をパロったのがあって、無茶苦茶可笑しかった)のに、 何故無くしてしまったんだろう。受信料返せ(<おい)。
Gift 〜eternal rainbow〜[KBS京都] A:4:3レターボックス(KBS京都) D:?(KBS京都) D:16:9スクイーズ(BS朝日)
 2006/10/06深夜(正確には2006/10/07未明)KBS京都「アニメ魂」枠にて放映開始。原作は、MOONSTONE制作のWindows用18禁ゲーム。 先日、PS2版も発売されたらしい。
 いつも虹がかかっている街、街の住民が持つ魔法、幼い頃離ればなれになった同い年の義理の妹が戻ってくるところから話が始まり、 妹みたいな幼馴染みとの間で三角関係に…って、「それどこの『D.C.』?」みたいな話で(実際、シリーズ構成・脚本の鈴木雅詞氏は「D.C.」の脚本を何本か書いている)、 第1話だけなら切ってしまっていたと思うのだが、うっかりHDDに残っていた第3話までを観てしまったのが悪かったかもしれない。 主人公の男がこの序盤でいきなり義理の妹に告白してしまう、という大技を繰り出してしまったので、何か面白いかも、と思ってしまった。 「D.C.」後半みたいな修羅場を思わず期待してしまう。困ったものだ。
 (2006/10/31追記)2006/10/30深夜(正確には2006/10/31未明)からBSデジタルのBS朝日でも月曜日深夜に放映が始まった。 さすがにBS朝日の方が綺麗な映像なのだが、やはり4週遅れというのは少し厳しい。残念である。
 2006/12/22深夜(正確には2006/12/23未明)放映終了。
 何と言うか、「D.C.」だけではなくて「SHUFFLE!」(TVシリーズ)も少し混じっていたような気がする。 霧乃が、所謂「黒化」したり、結局ほとんど自己解決してしまったりする辺りが、楓そっくりである。 そう思って確認してみたら、やはり鈴木雅詞氏は、「SHUFFLE!」(TVシリーズ)のシリーズ構成もやっていたのであった。道理で。
 それはともかく、物語の中核になる「Gift」の設定がどうも甘過ぎで、今一つ面白くなかった。 晴さんが魔法使いで(ってこれも無茶苦茶唐突だが)、春彦の為に「Gift」を作ったというトンデモ振りも凄いが (これも、「D.C.」でさくらの祖母が魔法の桜を残した、という設定と同工異曲なだけだし。 というか、「Gift」を作り出せるような神にも等しい力を持っているなら、まず自分の体を治せばええやん、と思うのだが、そこは多分、 自分自身には力は効かないとかいう御都合主義お約束の設定があるんだろう。描かれていなかったから判らないけど)、 仮にそこは母親の愛情として百歩譲ったとしても、 「Gift」が、単に「相手に何かを贈る」というだけでなく、何でも出来る(心が通じ合っているなら、という条件付きではあるが)というのはやり過ぎだろう。 作中でも、いきなり季節が夏になったりしていたが、そんな事をされたら大部分の人にとっては迷惑以外の何ものでもないだろう。 体が暑さに慣れていないから体調を崩す人もいるだろうし、お年寄りならそのまま死んでしまうかもしれない。 おまけに「Gift」を消してしまうという事は、今まで「Gift」を贈って幸せになっている人達からその幸せを一方的に取り上げる、という事なのだが、 春彦がその点を考えた上で「Gift」を消したとはとても見えない。
 そういう、当たり前に気にすべき事をほとんど気にしないような甘い世界観の作品で、三角関係だけをシリアスにやられてもバランスが悪いとしか思えない。 更に、その三角関係の解決の仕方も、「そんなんでいいのか?」と思うような甘いものだったし。 あれでは、春彦がただの八方美人で、莉子も霧乃も異様に物分かりが良いだけにしか思えない。 これが原作に沿った筋書きなのかどうかは判らないが、いずれにせよ、設定や物語の基本は甘い割にはキャラの描き方を部分的に極端にシリアスっぽくするのは、 「SHUFFLE!」以来の鈴木氏の趣味なんだろうが、やはり纏まりが悪いというかバランスが悪いというか。
 と言うか、最後にあったあのオマケみたいなパートは何だったんだろう…? 霧乃ファンへのサービスのつもりか何かだったんだろうか。謎だ。
 …と思っていたが、どうやらDVDのみの第13話があって、「温泉」云々はその話らしい。所謂「TV未放映話」というやつか。もうどうでもいいけど。 これも、もしかして「あのね商法」なのかな。「かしまし」まで混じっているとは、どこまでも既存作品と同工異曲な作品だった。
SIMOUN[テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2006/09/29深夜(正確には2006/09/30未明)放映終了。後番組は「ときめきメモリアル Only Love」。
 結局、ドミヌーラがヘリカルモートリスの中に見たものが何だったのか、は具体的には描かれなかったが、ドミヌーラの台詞からすると、 ヘリカルモートリスが「見てきたもの」──今までシムーンに乗っていたシヴュラ達の「想い」のようなものが詰まっているのかもしれない。 時間と空間とを操る機械がもたらしたものは、そのものズバリのタイム・トラベルを可能にする力であった。 その力を操る事が出来るのは、最も難易度の高い「翠玉のリ・マージョン」を成し遂げたパルのみ。 そして、より良き「今」を手に入れる為に、少女達は過去へと飛んで行く。 それでも、相変わらず戦争は途絶える事無く、「今」は皆が望んだようには変わってはいない。 「未来」を選択した少女達は、確実に歩みを進め、子供を産み、育て、新しい命を育んでいく。人が今までそうしてきたように。人の営みには、何も変わりが無いように見える。 だが、アーエルの名が「最上の愛」を意味する言葉として受け継がれてきたように (まさか「宮国と嶺国(だったっけ?アングラス達の国の名前…)が昔は一つの国だった」という話の真相がこのような形で示されるとは思わなかった)、 リモネやドミヌーラの「想い」は確かに「今」に続いている。 そしてきっと、リモネ達よりも更に過去へと飛んだアーエルとネヴィリルの「想い」も、「今」に続いているのだろう。
 もしかしたら、「ガル・フォース」みたいな全滅ENDもアリか、と思っていたが、そうはならずに済んだのは良かった。 世界観の特異さ、シムーンやアルクス・プリーマをはじめとする独特のデザインを持つメカ、「リ・マージョン」の美しい軌跡等々、 「他には無いもの」を見せようというスタッフの意気込みが感じられる作品だった。 西田亜沙子さんの美麗なキャラクター達(まあワウフ艦長みたいなオヤジもいるが…)が実に映える、美しい作品だったと思う。 まさに、OPの「美しければそれでいい」というタイトルが見事なほどである。
 音の面では、衣擦れの音がやたらと(付け過ぎかと思える程)付いていたように思う。 特に、ネヴィリルをはじめとするシヴュラの方々は、少し動くだけでも衣擦れの音がしていた。 そういえば、以前、色々な洋服の衣擦れの音を集めたサイトというのを見て、 高い服は衣擦れの音まで違うものなのか(と言うか、こんなに音がするものなのか)と思ったものだが、やはりシヴュラの方々の服ともなると、良い素材で出来ているのだろう。 奥が深い。
ときめきメモリアル Only Love[テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズU
 2006/10/06深夜(正確には2006/10/07未明)テレビ大阪にて放映開始。原作は、コナミのネットワークゲーム「ときめきメモリアルONLINE」。
 「ときめきメモリアル」と言えば、知る人ぞ知る恋愛シミュレーションゲームの元祖というか本家というか、とにかく一大ブームを巻き起こし、 多くのゲーマーを廃人に追い込んだ(らしい)、ゲーム史上に輝く超有名ゲーム…だったと思っていたのだが、こんな変な作品だったのか? とにかく、勉学やスポーツ等で活躍するとケモノ耳の付け耳が貰えるとか、しかもそれを貰う事がステータスになるとか、教師が揃いも揃って変人だとか、 ガタイのでかい不良を手玉に取るヒヨコ(しかも標準サイズ)とか、そのヒヨコとまともに会話している主人公とか、何だかもう目茶苦茶である。 しかもそれが面白いものだからタチが悪い。この調子でずっと行くのだろうか。
 にしても、椎名へきるさんが出演されているのを実に久し振りに観たような気がする。最後に観た(と言うか聴いた)のは「ヨコハマ買い出し紀行」なんじゃなかろうか。
ギャラクシーエンジェる〜ん[テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2006/10/06深夜(正確には2006/10/07未明)テレビ大阪にて放映開始。原作は、ブロッコリーのゲーム「GALAXY ANGEL II」。 キャラクター原案のかなん氏によるコミックは「ギャラクシーエンジェル3rd」。 枝番(?)が異なるのは、前作のコミックの掲載紙が変わる時に、タイトルに「2nd」と付いていた為。
 前作「ギャラクシーエンジェル」シリーズとメインキャラクターを総取っ替えしての新シリーズである。 ただ、前作のミルフィーユの妹・アプリコットが居たりと、世界自体はやや時間が経過しただけで同じようだ。 前作は、ゲームや、それに準拠したストーリーのコミック版とは全く異なる、おバカで能天気な作品だったが、今回も同様のようで、お気楽コメディになっている。 ただ、前作に比べるとやや「低い」ネタが増えているような気がするが…。「ちょこっとSister」同様に「KEEP OUT」の黄色いテープも頻発しているし。 でも、テープの張り方が少し多過ぎるのではないか、と思うのだが(<おい)。 まあとりあえずまた楽しめそうなので、新生エンジェル隊の活躍(?)を見守りたい。 前作と違って、30分で1本の話になっているので、ギャグのキレが弱くならないか、という点が心配ではあるが。あと、前作にあったOPの「駄洒落」が無いのも残念。
BLACK BLOOD BROTHERS[キッズステーション] D:4:3レターボックス(キッズステーション) A:4:3レターボックス(毎日放送) D:16:9スクイーズ(毎日放送)
 第5話まで放映。
 最初のエピソード、「起承転結」で言えば「起」の部分が終わったところなので、物語はまだまだこれからである。 一応、メインの登場人物が出揃い、基本的な舞台背景や設定が見えてきて、毎回冒頭に回想シーンが入るというフォーマットが飲み込め、 ついでにミミコちゃんが処女である事が判明した(<おい)所で、これから物語が本格的に動き出そうかという感じだろうか。 台詞が少し説明くさい所は気になるものの、コメディとシリアスとのバランスも悪くないと思うし、芦田豊雄氏がまだまだ第一線にいる、という事も判ったしで、 少し面白そうに思えてきた。
 ちなみに、2006/10/21深夜(正確には2006/10/22未明)から毎日放送「アニメシャワー」枠でも放映が始まった。 地デジは16:9スクイーズで放映されているが、アップコンバートなのか、さほど画質がいいとも思えないので、このままキッズステーションで視聴する事にする。
 2006/11/24深夜(正確には2006/11/25未明)放映終了。後番組は「ノワール」。
 話の進み具合からして2クールはあるものと思っていたら、1クールで終わってしまった。 まあ1つの大きな戦いが終わってキリはいいものの、11ヤードの秘密とか、コタロウの秘密(概ね想像通りだったが)とか、カーサの目的とかがようやく明らかにされたり、 何故部屋を爆破してまで銀刀をミミコちゃんの護衛につけなければならないのかというような新たな謎が出てきたりと、 ある意味「オレ達の戦いはこれからだ」エンドだったのは、やはり少し消化不良気味な感じが残る。 派手なアクションとか、エロい吸血シーン(<おい)とかの見所はあったものの、もう少し先まで観たかったと思う。 「起承転結」の「承」ぐらいまでで終わってしまったような、何となく設定や背景の説明で終わってしまったような気がする。第2期が欲しい、という所か。
ノワール[キッズステーション] D:4:3レターボックス
 2006/12/01深夜(正確には2006/12/02未明)キッズステーションにて放映開始。
 真下耕一監督に梶原由記音楽のガンアクションもの(?)とくると「MADLAX」を連想させるが、これは2001年放映作品なので、2004年の「MADLAX」より先である。 美人の殺し屋に記憶喪失の少女という辺りがよく似ているので、「MADLAX」の原型みたいなものなのかもしれない。 当時は地元での放映が無くて観る事ができなかったので、こうやって専門チャンネルで観る事ができるのはありがたい事である。
 それはともかく、謎だらけのストーリーに何を考えているのかよく判らない主役にアップの絵が多い演出に音楽にと、所謂「真下節」が炸裂している。 「.hack//Roots」みたいに「オレ達の戦いはこれからだ」エンドにはならないだろうし、これは充分楽しめそうだ。

土曜日

出ましたっ! パワパフガールズZ[テレビ大阪] A:4:3 D:16:9横側黒枠
 第15話まで放映。
 キャラデザインのせいか、何か普通に可愛い女の子達が活躍するアニメになってしまったような感じがする。 モンスター達は、オリジナル同様、アメーバだったり緑色だったりとヘンなのだが。 しかし、モンスター達はケミカルZの被害者なのだ、と考えると、一番悪いのはユートニウム博士なんじゃないんだろうか。
 あと書き忘れていたが第14話からEDが変わった。ブロッサムが夕焼けの中を飛んで行く所が少し格好良いかも。
ワンワンセレプー それゆけ!徹之進[テレビ大阪] A:4:3 D:16:9横側黒枠
 第39話まで放映。
 ルミちゃんパパの会社の危機が救われて、また新しい展開に移ろうか、という所である。 偽セレブナイトの言葉を鵜呑みにして株を買ってしまって大損する、というようなルミちゃんパパにこのまま経営を任せておいて大丈夫なんだろうか、という気はするが、 まあ真面目な善人が救われる、というのは、「再チャレンジ」を掲げる安倍内閣も発足した事だし良い事だろう(<そうか?)。 にしても、今回の脚本が書かれたのはおそらく数ヶ月前であろうが、その頃、既に「再チャレンジ」を掲げる安倍内閣が誕生する事を予見してこの話を書いたのであろうか。 「マイメロ」でタイガースが日本一になれないのを予言した事といい、この話といい、山田隆司恐るべし。
 さて、今のところ最大の関心事は、やはりスパイのトゥエルヴの正体が誰なのか、という点であろう。 最も怪しいのはショコラちゃんであるのだが、もしかしたらポチかもしれない。「12がラッキーナンバー」とか言ってたし。
 しかし、もしトゥエルヴがショコラちゃんだったとしたら、徹之進に結婚を匂わせるような事を言ったり、やたらと好意があるような言動をとっているのは、 所謂「ハニートラップ」という事になる。 「愛と笑いと経済」だけでなく、昨今日本の外交官や自衛官が引っ掛かったとして話題になった諜報活動まで勉強できちゃうとは、流石「徹之進」は侮れない。
機動警察パトレイバー[NHK衛星第2] D:4:3
 第27話まで放映。
 香貫花が帰国し、熊耳さんがやってきた。その熊耳さんがうろたえまくる「闇に呼ぶ声」はやはり面白い。 ただこの後の「グリフォン編」は、正直言ってあまり良い印象が無い。 グリフォンが現われる前に第2小隊があらかじめ出動する(その上グリフォンが予測した所とは違う所に現われる)というあり得ない事をしてしまう上に、 グリフォンとイングラムとの格闘シーンのテンポが悪く、静止画の筈のコミック版の方がテンポも良くて格好いい、という、「何だかなあ」という感じの出来だったように思う。 せっかくの格好良い「グリフォンのテーマ」が台無しになってしまった、というか。 内海が中途半端な悪人になってしまっている事も含めて、かなりアレンジに失敗してるんじゃないか、という感じだった。
 まあ本放送はそれこそ十年以上前になるので、今観たら、また違う感想になるのかもしれない。
 (2006/12/02追記) 第35話から、アバンタイトル・OP・ED・アイキャッチが変わった。 ちょうど「グリフォン編」の最後の話になるのだが、どうせなら次回から変えれば良かったんじゃなかろうか、とは本放送当時も思ったような覚えがある。
 その「グリフォン編」だが、久し振りに観たけどやはり今一つな印象はさして変わらなかった。 上記のように格闘シーンのテンポが悪いところとか、あと内海課長の演技が作り過ぎなのも変な感じを受ける。 SSSや極東マネージャー等、シャフト側の組織の見せ方も尻切れトンボな扱いで終わってしまうし、コミック版を中途半端になぞってしまっているのが何だかなあ、 という気がする。 内海やバド、グリフォン等のキャラやメカはそのままで、もっと大胆に完全にオリジナルのストーリーに変更してしまった方が良かったんじゃなかろうか。
 まあそれはそれとして、立木文彦氏やら子安武人氏やらがチョイ役で出ているのを見ると、今更ながら時の流れを感じてしまうなあ。
彩雲国物語[NHK衛星第2] D:16:9スクイーズ
 第23話まで放映。
 秀麗が王宮を出て、地方の州牧(って都道府県知事みたいなものか?)として赴任しようか、という所である。 舞台が、王宮から茶州に移動する事もあり、相変わらず次から次へと新キャラが登場し、しかも例によって難しいと言うか似たようなと言うか紛らわしいと言うか、 とにかく名前が判りにくくて困る。 EDのテロップを見ても、また妙に凝ったと言うか難しいと言うか紛らわしいと言うか、とにかく一見して読みと文字とが結びつかないような漢字を使っている為、 なかなか覚えられない。「チャングムの夢」みたいに、キャラが登場する度に毎回名前をテロップで入れてくれないものだろうか。フリガナ付きで。 まあともかく、秀麗の活躍に乞ご期待、みたいな感じだろうか。官吏になって収入が安定したせいか、最近あまりお金の事を言わなくなったのが寂しい気もするが。
 それはそうと、奇人のアレは、もしかしてイケメンビームなんじゃないんだろうか。
 (2006/12/08追記) 2006/12/04〜同07の深夜にかけて、第14話〜第28話の計15話が一挙放送された。 よりによって他局でもアニメ作品の放映が集中している深夜にやらなくても、と思ったが、幸い、第23話のラスト5分、及び第24・25話の計55分ぶんが他作品と重なっただけで、 他は全て観る事ができた(さすがに録画は不可能であったが)。 しかし、最近デジタル放送でも観たい番組が重なる事が増えてきたし(一日は24時間もあるのに、僅か30分かそこらの観たい番組2本の放映時刻が何故重なるんだろう。 不思議だ。これも、もしかしてN・H・Kの陰謀なんじゃないんだろうか?)、そろそろ本気でデジタルチューナーもダブルにしないといけないかもしれない。 HDRの申し込みを考えた方がいいのだろうか。
 それはともかく、この作品は、こうやって纏めて観ると、登場人物や伏線等がよく理解できる。 また、OPアニメーションが第27話からマイナーチェンジされていた事にも気が付いた。 茶州編の登場人物が増えているが、秀麗ちゃんはOPでもアブない事になりかけているような…。 秀麗ちゃんは、自分でも言っているが、朔洵(これも音から想像するのが難しい字だ)にあっさり唇を奪われたり(それも2回も)、押し倒された時に手を握り返してたり (あれは作画のミスなんじゃないか、という気もするが…)と、積極的に押されると弱い所があるので観ていて危なっかしい。 「男慣れ」(と言うか「色恋沙汰慣れ」)していないせいなのかもしれないが、この先茶家の本拠地に乗り込む事になるし、少し心配である。
 まあ作品自体は第2期の制作も決まったようだし、まだまだ楽しめそうだ。 ついでに、「十二国記」の続きも制作してほしいのだが…(せめて「黄昏の岸 暁の天」だけでも何とか…)。
おとぎ銃士 赤ずきん FAIRY MUSKETEERS[テレビ大阪] A:4:3(テレビ大阪) D:?(テレビ大阪) D:16:9横側黒枠(BSジャパン)
 第15話まで放映。
 真面目なんだか不真面目なんだかよく判らない話ではあるが、ヘンゼルとグレーテルの兄妹がいったん退場して、 新しく出てきたトゥルーデがどうも冗談が通じなさそうなので、話はシリアスになっていく…かも。 ただまあ、次回予告が毎回漫才になっているので、そんなにシリアス一辺倒にはならないだろう。 「あいつ、赤ずきんと言うより赤ヘルメットだよな」などと、誰もが思っていても口に出さない事に思いっきりツッコミ入れてるような次回予告をやってるうちは、 とても本編がどシリアスになるとは思えない。これからもこの調子でトバしていって欲しいものである。 ただ、サンドリヨンの正体が草太のお母さんだった、とかいうお約束な展開になったりする(名前が「小夜(さよ)」と「サ」ンドリ「ヨ」ンというのが怪しい)と、 またシリアスな話になるかもしれないが。あの妙にシリアスだった人狼族とまた会う事になる、という伏線も不気味だし。
 あと、この回からEDが変わった。 赤ずきん達三銃士が歌う可愛い感じの曲は、前のおおらかで暖かな感じのする曲とはまた違う意味でこの作品に似合っていると思う。 最後の一枚絵にもフェレナンドとハーメルンが加わって、ますますいい感じである。
 しかし、この作品のせいで、最近「ジューシー」という言葉を見聞きする度に、頭の中で「じゅ〜ぅすぃ〜」(声:田村ゆかりさん)とリアルタイムエンコーディング(違) されるようになってしまった。どーしてくれる。
 (2006/12/16追記) 第25話からOPが変わった。ヘンゼルが、満面の笑みを浮かべているのが何か変な感じである。 これは要するに、素直にハッピーエンドで終わる、と思っていていいのだろうか…。
ふしぎ星の☆ふたご姫 Gyu![テレビ大阪] A:4:3 D:16:9横側黒枠
 第28話まで放映。
 憑き物が落ちたトーマが去り、エドワルドも居なくなったと思ったら、今度は悪の優等生(って何か矛盾しているような気もするが…)ビビンが現われた。 ふたご姫もパワーアップして、また新たな戦いが始まろうとしている…のだが、まあやってる事はあまり変わらない気がする。いいのだろうか。
 この回から、OPアニメーションがマイナーチェンジし、EDも変わった。ファイン・レインVer.の「学園天国」は一回限りだったようだ。 また、サブタイトルに、今までの「☆」に変わって「@」が入るようになった。どういう意味があるのかは判らないが(ピピン@にかけているのだろうか…?)。
天保異聞 妖奇士[毎日放送] A:4:3(毎日放送) D:16:9横側黒枠(毎日放送) D:4:3(アニマックス)
 2006/10/07毎日放送にて放映開始。
 タイトルは、「てんぽういぶん あやかしあやし」と読む。 時は天保14年、落ちぶれて住所不定・無職になった旗本の男が、「妖夷」と呼ばれる怪物を退治する「奇士(あやし)」として「再チャレンジ」する話…かな? 天保14年と言うと、西暦では1843年であり、1868年の明治維新まであと25年という時期である。 “Wikipedia”の日本の元号一覧によれば、 江戸時代の中では10年以上続いた最後の元号の時代になり、これから幕末の動乱期に入っていこうかどうしようか、みたいな頃合いだろうか。 「天保の改革」をはじめとして、「大塩平八郎の乱」だの「天保の飢饉」だのと、あまり明るい話題が無い時代のような気もする。
 それはともかく、主人公の使う技が文字から力を得る、というのは、何となく、スペルによる戦闘という言葉の力を使っていた「LOVELESS」を連想させる。 何故主人公がいきなりそんな力を持っているのかは謎だが、この怪物バスターズの話と天保年間という時代とがどう結びつくのか、という辺りは少し興味がある。 例によってBONES原作というのが少し不安だが、監督が錦織博氏というところは少し期待できるかも。 第1話でも、主人公がいきなり「視聴者に向けて」解説する、等という変な事をやらかしてるし。
 また、本作には毎日放送がえらく力を入れているようで、第3話までしか放映されていないのにいきなりリピート放送みたいに3話纏めて再放送を組んでたり、 地デジのデータ放送では番組連動データとして粗筋やキャラクター紹介等を流している (例によってOP・ED曲のタイアップと言うかプロモーションと言うか、そちらも盛んである。また変な曲が付けられなければいいのだが…)。 ただ、前者はともかく、後者のデータ放送は意味があるのかどうか疑問である。 録画で観る場合には観る事ができないし(TS録画なら観れる、というものでもなさそうだし)、 生で観ている時にわざわざデータ放送の画面を表示する(当然本編映像は小さくなる)ような事をする物好きもあまりいないような気がする。 スポーツ中継ならともかく、この手の番組(アニメに限らず、ドラマや映画等)で番組連動データを流す意味ってあるんだろうか。謎だ。
 (2006/11/14追記) 今日からアニマックスでも放映が始まった。が、「コードギアス」同様にやはり4:3で放映されている。まあ、本作は元々4:3なのかもしれないが。
ツバサ・クロニクル[NHK教育] A:14:9 D:16:9スクイーズ
 第22話まで放映。
 物語がなかなか核心に近付かないなあ、という感じがする。 飛王達の目的が未だに見えないし、基本的にサクラの羽根が少しずつ集まっていっているだけ、という展開がこれだけ続くというのはなかなか辛い。 そろそろ動き出しそうな感じではあるのだが…。
 2006/11/04放映終了。
 うーん、これは「オレ達の戦いはこれからだ」エンド…と言うよりは、「オレ達の戦いは永遠に続くぜ」エンドなんだろうか。 でも、旅が永遠に続くとしたら、それはもはや「旅」と言うよりは「人生」そのものと言うべきなんじゃないかという気がする。 それに、サクラ姫の羽根を全部集める事が出来るのかどうかも怪しくなってきたんだから、どこまで行っても埋まらない記憶を集めてまわるよりは、 もう新しい人生を始めてしまった方が建設的なんじゃないか、とも思うのだが、まあ羽根の力で色々と災難が起きてるんじゃそれも難しいのか。 て言うか、カオスを造っていた羽根をちゃんと集めろよ、とツッコミ入れてしまいそうになった。
 にしても、何とも煮え切らない終わり方だったような気もする。 飛王のフルネーム(?)が「飛王・リード」なんていかにもアヤシイ名前なのが明らかになったり、あの小狼のクローンみたいな少年が何なのかが判らず終いだったり、 とイマイチキリも良くないし。 第1期と合わせて4クールも続いてきた割には、何か「何も進んでいない」ような気がする作品だった。 まあ、ある意味「水戸黄門」みたいな話だから、それでも良いのかもしれないが。第3期はあるのかなあ。
妖怪人間ベム[アニマックス] D:4:3
 2006/10/07放映終了。
 ラスボス(違)・ダーナオシーを倒して(何故あれで倒す事が出来たのかはイマイチ判りにくかったが…空に浮いていたのはダミーで、水の中に居たのが本体だった、 という事なんだろうか)、ベム・ベラ・ベロの三人は何処へともなく去っていった。人間達の心に友情を残して…とまあ、ある意味王道っぽい結末だった。 もう少し捻ってくるかと思ったが、意外と「直球勝負」みたいな感じだったと思う。 ただそれだけに、古くさい感じがするのは否めない。ワザとそうしていたのかもしれないが、もう少し現代風のアレンジがあっても良かったように思う。 「人外の存在との交流」というと、可愛いものや綺麗なものと、というのが主流の中で、あえて「姿形が醜いもの」を扱ったこの作品をリメイクした事は面白いとは思うが。
 それにしても、ベム達を倒して妖怪達の頂点に立とうとする権力欲丸出しの所は、ある意味、ダーナオシーこそが一番人間臭いのではないか、と思わせて皮肉である。
少女チャングムの夢[NHK総合] A:4:3 D:16:9横側黒枠
 第18話まで放映。
 相変わらずビミョーな出来である。王の暗殺というシリアスな話も、何か御都合主義的に解決されてしまうし、まあ子供向けの娯楽活劇、みたいな感じか。 それにしても、壺料理を教わりに行く旅に一緒に行った、というだけで、特に何もしなかったヨンノまで昇進してしまうというのはいいのだろうか。
 2006/12/23放映終了。
 結局、最後まで何かビミョーな感じだった。 チャングムのサクセス・ストーリー(山アリ谷アリ)か成長物語と言うには、最後は原点に戻っただけのような気がするし、今一つ煮え切らないというか。 子供向けの娯楽活劇と言うには、悪い事や狡い事をした連中がそのままになっていたりであまり教育にはよろしくなさそうだし。 作りは無難だけどコレといった面白みには欠ける、という感じであった。
僕等がいた[キッズステーション] D:4:3レターボックス(キッズステーション) A:4:3レターボックス(KBS京都)
 第13話まで放映。
 何とかいうか、「オマエラ中高生のクセしてすぐに肉体関係求めてんじゃねー。何か年寄りくさいぞ」みたいな(<おい)。 いやまあ、中高生の売買春のニュースが珍しくない昨今だから、普通に恋愛してれば尚更肉体関係を求めると言うか抵抗が無いのかもしれないが、 とりあえずちゃんと避妊はしようね、と…(<おいおい)。 ただ、年齢設定が、中高生より高校・大学生の方が相応しいような気がする。そうすると、七美が少し子供っぽ過ぎるけど。 女子に比べて男子が大人びてい過ぎるような設定になってるのは、少女マンガにありがちとはいえ、竹内君は少し悟り過ぎのような…。 それでもまあ、「ノエイン」の監督さんが、「主人公を小学生にしたのは、中学生になると恋愛に性が絡むのが避けられなくなるから」とかいうような事を言っていたので、 最近はこれで普通なのかもしれない(ここで「普通って何?大多数と同じって事?それにどんな意味があるの?」とか侑子さんみたいなツッコミはしないように)。
 それはともかく、叙情的な感じを出すのが上手く、流石「フルーツバスケット」を手がけた大地監督だけの事はあるなあ、という感じがする。 あちらに比べると、コミカル分が足りないので二度観る気にはなれないけど。 ED曲や挿入歌も、いったい何曲用意してるんだろう、と思うくらい色々使っているし、なかなか音楽面でも芸が細かい。
NIGHT HEAD GENESIS[BS日テレ] D:16:9スクイーズ(BS日テレ) D:4:3レターボックス(アニマックス)
 第13話まで放映。
 やはり作画をもう少し頑張ってほしいように思う。動きがどうとか言う以前に、「これ誰?」みたいに見える時も少なくないし。
 それさえなければ、物語自体はまあまあ面白い。霧原兄弟の「敵」になりそうな「アーク」という謎の存在も出てきたし。 「大きな変革」とか言っているところをみると、やはり「AKIRA」みたいに、超能力が新しい人類の進化の形、みたいな事になるのではないかと思われる。 「機動戦士ガンダム」のニュータイプや、クラークの「幼年期の終わり」等に代表される、所謂「新人類」ネタなのかもしれない。
 残念なのは、翔子ちゃんと美紀ちゃんの出番が、思ったより少ない事である。 特に、生霊(違)になってしまった翔子ちゃんは、時々現れて謎の言葉を残していくだけなので、もう少し働いてほしい。
 また、この回からEDが変わった。曲の雰囲気的には、前の方が良かったような気もするが、後半に向けて物語が加速していくような感じの今回の曲も悪くないと思う。
 あと、やたら重いクセに情報量が少ない公式サイトは何とかしてほしい。 キャストの所に、美紀ちゃん役の木村まどかさんの名前も無いのはあんまりだろう(<結局そこかい)。
地獄少女 二籠[毎日放送] A:4:3レターボックス(毎日放送) D:16:9スクイーズU(毎日放送) D:4:3レターボックス(アニマックス・キッズステーション)
 2006/10/07深夜(正確には2006/10/08未明)毎日放送「アニメシャワー」枠にて放映開始。
 閻魔あいが帰って来た!
 という訳で、2005年10月期〜2006年4月期にかけて放映されていた「地獄少女」の第2期である。ちなみに、タイトルは「ふたこもり」と読む。決して「ひきこもり」ではない。 第1期ラストで、色々あったものの、あいがきちんと復職(違…わない?)している事を匂わせていたが、引き籠もりにもならずに、 しっかり「再チャレンジ」(<おい)して地獄送りの日々を送っているようである。 それでも、着物の柄が少しゴージャスな感じになっていたり、出撃(違)する時のカメラアングルが変わっていたり、 あの「イッペン、シンデミル?」の時にちょっと顔をあおり気味にする仕草を入れたりと、ちょっとずつマイナーチェンジをしている辺りに、 あいの意気込みが感じられる(<そうか?)。いきなり逆さまに登場するなど、少しお茶目にもなってるし。
 まあともかく、あの少しエロスを感じさせる独特の雰囲気は健在である。 第1話から2段オチを用意していたり、謎の少女が新しく登場してきたりと、今度も楽しませてくれそうである。 あの少女は、やっぱり別の地獄少女だったりするんだろうか。 とすると、第1期の「地獄少女 対 地獄少年」みたいな対決があったりするんだろうか。 で、その話のサブタイトルが、「地獄少女 対 グレート地獄少女」とか、「地獄少女 対 メカ地獄少女」とかになったりするんだろうか(<おい)。
 更に今期は、地上波に加えて、アニマックス・キッズステーションの二つの専門チャンネルでも同時に放映されている為、録り逃しや他作品との重複等があっても、 かなり取り返しがきく状態になっているのもありがたい。 ただ、「アニメシャワー」枠は放送をよく休むので、いつ「周回遅れ」になるか判らないのが困ったところなのだが…。
ゴーストハント[テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズU
 2006/10/07深夜(正確には2006/10/08未明)テレビ大阪にて放映開始。 原作は、小野不由美氏著の小説「悪霊シリーズ」を、いなだ詩穂氏が漫画化し、「なかよし」に連載されていたコミック。 公式サイトによれば、現在は書き下ろしでコミックが継続されているそうである。
 心霊現象を調査する研究所のナルシスト、どう見ても乙女には見えない巫女、長髪の破戒僧、変な関西弁もどきを喋るエクソシスト、テレビで有名な霊媒師、 そして自称霊感の強い女子高生と成行で巻き込まれたその同級生、という変な連中が集まってのゴーストバスターズもの…なんだろうか。 サブタイトルからすると、数話で1エピソードを構成する短編集的なものになりそうなのだが、この変な連中も毎回登場するのだろうか。 原作の小野不由美氏は、「十二国記」シリーズが好きだったし、まあとりあえず様子見である。
 それにしても、あの変な関西弁もどきは何とかならないものだろうか。関西で日本語を覚えたからといって、あんな変な言葉遣いにはならないだろうに。 関西(と言うか大阪)に偏見を持っているとしか思えないのだが…。
あさっての方向。[毎日放送] A:4:3(毎日放送) D:16:9横側黒枠(毎日放送) D:16:9スクイーズ(BS-i)
 2006/11/25深夜(正確には2006/11/26未明)毎日放送「アニメシャワー」枠にて放映開始。 原作は、山田J太氏が「コミックブレイドMASAMUNE」に連載中のコミック。
 BS-iではとっくに放映が始まっていたのだが、WOWOWの「ザ・サード」と重なっていたり、「護くん」の放映時刻が微妙にズレたりしていたせいで、 地上波で始まるのを待っていた作品。できれば、ちゃんと16:9で放映されているBS-iで観たいものだが、放映話数の差がこれだけつくと少し辛いか。 BS-iで録画出来る分は録画して置いておこうかな。それにしても、TBSの作品はこのパターン(地上波4:3、BS16:9)ばかりである。
 それはともかく、キャラクターデザインが伊藤郁子さんで、制作がJ.C.STAFFとくると、何となく「魔法使いTai!」という何年も前の作品を連想してしまうが、実際、 伊藤郁子さんは、「Wikipedia」の記述を見ると、 「魔法使いTai!」以降は「プリンセスチュチュ」の他は「ふたご姫Gyu!」のOP原画を務めたのみで、本作品までの間に関わった作品は殆ど無かったようだ。 言われてみれば、最近名前を見なかったなあ、と思っていたが、これは意外だった。 それに、よく確認してみたら、「魔法使いTai!」の制作はトライアングルスタッフだった(「スタッフ」しか合ってないし)。 何かこう、記憶が色々とアヤしくなってきている気がする。
 で、そんな事は置いといて。 「来年から中学生」なのに小学校低学年にしか見えない少女にシスコン(?)の兄、偶然再会した兄の元カノと、思いっきり昼メロ的な展開から一転して、 謎の石の力(?)で妹と元カノとの体年齢が入れ替わる、というファンタジー展開になるというのは(BS-iのを断片的に観て知っていたとはいえ)なかなかビックリである。 モノローグで「ひと夏の」と言っているぐらいだから夏の話なんだろうけど、もうすぐ師走というこの思いっきり季節外れな時期に放映するというのは、 今に始まった事ではないとはいえ、もう少し何とかならなかったものか、という気はする。 影の濃い、コントラストの強い風景。激しくやかましい蝉の声。青い空に白い雲にまぶしい海。 映画の「時をかける少女」などもそうだが、こういう「夏の話」は、やはり真夏の暑い時期に観たいものである。
はぴねす![テレビ大阪] A:4:3レターボックス(テレビ大阪) D:16:9スクイーズU(テレビ大阪) D:4:3レターボックス(キッズステーション)
 2006/10/07深夜(正確には2006/10/08未明)テレビ大阪にて放映開始。 原作は、ういんどみるのWindows用18禁ゲーム。この冬にはPS2版も発売されるらしい。
 幼い頃に出会った事のある少女、その友人ではた迷惑だが元気な少女、謎めいた雰囲気を持った先輩、 親の再婚相手の連れ子の義理の妹(しかもその母親は見た目が異常に若いし)、等々、 まるっきりお約束のギャルゲーフォーマットな作品なので切ってしまいそうになったのだが、何かがツボにハマってしまった。 それは、キャラデザインであったり(ただ、前髪の影を、よくある前髪の形のベタではなく、暗めの肌の色のボカシで入れてあるので、 何かいつも顔が青ざめているように見えるけど)、はた迷惑な事この上ないが邪気が無いので何処か憎めない杏璃の所業の数々であったり、 準の「パトリオットミサイルき〜っく!」であったり、主人公が(ゲームの主人公キャラではなく)メインヒロインの春姫であるところであったり (EDクレジットでは、ゲームの主人公キャラである雄真がトップに来ているが、第3話まで観た限りでは、主人公はやはり春姫に見える)…とまあ、 そんな所がどうも微妙にツボを突かれてしまったようである。 これで、春姫達が持つ魔法の杖が、「リリカルなのは」のレイジング・ハート達のように格好よく活躍してくれればなお良いのだが。せっかく喋るんだし。
 あと、18禁版と同じ名前でクレジットされている声優さんが何人かいるようだが、名前が違う人の方が多い。 キャストが異なる登場人物が、実際に声優さんが違っているのか、それとも所属事務所の方針か何かで名前を使い分けているだけなのかは謎である。 ういんどみるのサイトに、18禁版のサンプルボイスがあるが、さすがにこれだけでは同一人物かどうかが判らない。ダメ絶対音感がダメダメである (いや、決してアノ時のサンプルボイスだけ聞いてるから、とかいう訳ではないですじょ?)。 ちなみに、雄真役の大原崇さんは、あの大原さやかさんの実弟である。 姉弟で同じ仕事に就く、というのは何か色々と大変な気がするし、デビューからさほど経っていない(声優デビューは「英國戀物語エマ」だったような…)のに主役級キャラ (主役は春姫だし(<おい))を演じるというのもやはり大変な気がするが、是非頑張ってほしい。
 2006/12/23深夜(正確には2006/12/24未明)放映終了。後番組は「セイントオクトーバー」。
 前半の、「学園魔法ドタバタコメディ」みたいな頃は面白かったのだが、後半に入って、「魔法バトル伝奇ロマン」みたいな展開になってからは何かイマイチだった。 秘宝を巡る因縁話に今一つのめり込めなかった事もあるが、やはり、作品内での魔法の扱いが中途半端な感じがするのが気になってしまったせいだと思う。 高校に「魔法科」なんてものが普通に存在しているわりには、魔法というものが特殊な「超能力」みたいに扱われているし、 でも、魔法が日常生活の中に現れても(春姫達が魔法を使っても)一般の生徒達があまり特別な反応を示すわけではなかったりするしで、 この世界の中での魔法の位置づけが、どうも定まっていないような感じを受ける。 雄真の件にしても、そんなに大きな魔法の才能があるなら、きちんと制御できるように母親が指導するのが筋なんじゃないか、と思うのだが、 それをせずに他家に預けたというのも、何かこの後半の展開に合わせるための無理矢理な設定に見えてしまう (封印を管理しなければいけないから、という説明はされていたが、魔法学校で教師をしているぐらいなんだから、雄真をそこで教育すればいいわけだし)。 魔法を一般的なものとして扱おうとした作品でシリアスな展開にすると、「魔法遣いに大切なこと」などでもそうだったが、 結局魔法というものの「超能力」的な部分の扱いがうまくいかないような気がする。 だから、シリアスなものではなくコメディ色を強くする(例えば、決して人死にが出ないような作風にする)か、あるいは魔法を一般的なものとすることをやめるか、 どちらかに振るしかないんじゃないか、と思う。だから、本作品も前半は楽しめたが、後半はそうでもなかった。その辺、少し残念である。
 あと残念だったのは、魔法の杖があまり格好よく活躍してくれなかったことである。というか、タマちゃんを特攻させるのはいいんだろうか…?
ストロベリー・パニック[テレビ大阪] A:4:3 D:16:9横側黒枠
 2006/09/30深夜(正確には2006/10/01未明)放映終了。
 おいおいそれでいーのか、と思いっきりツッコミを入れたくなるようなラストだった。 別に「全てを捨てて愛に生きる」のが悪いとは思わないが、それにしても、パートナーの玉青ちゃんや、自分を応援してくれた千代ちゃんをはじめとする下級生達を捨ておいて、 今さらああいう行動に出るというのは、何か今までの渚砂ちゃんの努力とか意志とかを全部ひっくり返して「台無し」にしてしまったような気がする。 何となく「卒業」のパロディをやりたかっただけ、のようにも見えてしまう。 それに、そもそもの前提として、4年生からの「編入組」である渚砂ちゃんをエトワール候補にする、というのもどこか無理があるように思う。 静馬様との個人的な関係はともかく、公的な面で渚砂ちゃんが活躍した場面って殆ど無かった(「カルメン」の時ぐらいか)と思うし、 そういう子がいきなり候補に推薦される、というのがあまりにも不自然。 「エトワール」とは、そんなに軽いものなんだろうか。 その「エトワール戦」にしても、ダンス以外はいったい何を競っているのかまともに描かれなかったし。 天音先輩の記憶喪失より、この「エトワール戦」と、それを通して渚砂ちゃんと玉青ちゃん、それに静馬様の心情をもっと描いていたら、 あのラストもあそこまで無理矢理な印象も無かったんじゃないか、という気がする。 ラストそのものよりも、そこへ到る過程の描写に納得できない、という辺りは、何となく「Canvas2」に似ているかも。 こういうのって、やはりシリーズ構成の力不足なんじゃないだろうか。単に求めるものと違っていただけかもしれないが。
 結局、この「エトワール制度」をはじめとして、単に校風が違う(あと制服が三種類あって画面が華やかになる)というだけで、あまり意味があったとも思えないミアトル、 スピカ、ル・リムの三校の存在等、舞台背景が物語上で上手く(いっその事、無くてもいいんじゃないか、と思うぐらい)生かされていなかったように思われる。 人間関係にしても、玉青ちゃんと渚砂ちゃん、静馬様と深雪会長、夜々ちゃんと光莉ちゃんそれぞれの関係が殆ど同じだし。 これを、重層的と見るか、それともワンパターンと見るかは、この作品に対する好感度によって決まるような気もする。 それぞれのキャラクターには魅力的なものがあっただけに、そのキャラクターを充分活躍させられるだけの舞台と物語が存在しなかったのが残念である。 まあ、原作が「電撃G'sマガジン」だし、キャラクターさえ居ればあとはどーでもいい、みたいな所があったのかもしれないが、それならそれで、 それに見合った作品として(例えば「シスター・プリンセス RePure」のBパートのように)作ってほしかったと思う。
 それにしても、この後玉青ちゃんはどうするんだろうか。文芸部だし、何かアブない同人誌作りとかに走ってしまいそうな気がする。
xxxHOLiC[毎日放送] A:4:3(毎日放送) D:16:9横側黒枠(毎日放送) D:16:9スクイーズ(BS-i)
 第23話まで放映。
 あと一話残っているが、それはどうやら外伝らしいので、実質的にはこの話でシリーズは完了していると考えて良さそうである。 ただ、その割には、ひまわりちゃんって結局どういう属性を持っているのかとか、 侑子さんが言っていた「これから起きる事の為に四月一日はミセに来た」というのはどういう意味だったのかとか、 回収されていない伏線(それもかなり基本的で重要そうな所の)が残っているので、もしかしたら第2期があるのかもしれない。
 しかし、この「アニメシャワー」枠は、放送をよく休むのが困ったところである。 スポーツの大会などがあって、その放送が臨時に入ったりすると、まずこの枠の放送が削られてしまうようで、ここに来て残り一話がまた先延ばしになってしまっている。 この休止の為に、終盤はBS-iの放送が先行するようになったが、その途端に、WOWOWで重複している「ザ・サード」の放映が再開されて、また見れなくなってしまった。 ここまでくると、嫌がらせとしか思えない。「ガンダムSEED DESTINY」の再放送はやるクセに…うじゃうじゃ。
 ちなみに、私は今までさんざん食べてすぐ横になったり、夜中に爪を切ったりしてきたが、幸いな事に、まだ300kgの鉛を背負ったようにムチャクチャ体が重くなったり、 赤いリボンが揺れるのを見て突撃したくなったり、ましてやアレに首を落とされそうになったりというような事にはなった事が無い。 でも、万一に備えて、部屋に牡丹の花を用意しておいた方が良いだろうか、と思う今日この頃である。
 2006/10/21深夜(正確には2006/10/22未明)放映終了。
 最後は、不気味ながらもなかなかイイ話で終わって良かった。 OPに本編のネタになっているものが一通り出てきていたが、あの「地面から生えている腕」だけがまだ出てきていなかったのでどうしたんだろうと思っていたが、 最後に出てくるとは。あの不気味さは、何か夢にも出てきそうであった。
 ただ結局ひまわりちゃんの属性や「これから起きる事」は判らず終いだったのは残念である(劇場版を観れば判るのだろうか…?)。 が、大原さやかさんのノリノリの演技と、この世のものならぬ不気味なものや可愛いもの(座敷童子ちゃんの可愛らしさは凶悪)達の話は面白かった。 できればまたいつか再開してほしいものである。その際には、是非左右を切り落としたりしないで放映してほしい。
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