東海覇王伝


はじめに


登場人物紹介

登場人物出典

東海地誌


第一部 ことのはじまり、
あるいは、如何にして一介の辻占師が覇王の座に昇り詰めたか

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第一巻
第一話ことのはじまり
第二話崇軍北上し大元帥王連力に阻まれること
第三話崇雄子が再び北上の兵を興したこと
第四話久麗一の騎士、上繰風が鼠没鬼に討ち取られたこと
第五話王連力、飛虎山に策を授けること
第六話王連力、回天牙攻の法を用いること
第七話王連力絶命し久麗敗れること
第八話帝都炎上し久麗滅びること
第九話崇軍が朱漕府を脅かすこと
第十話虞理鵬、江道の女巨人と相見えること
第十一話亜空相対し雌雄を決すること
第十二話崇軍、朱漕府を陥とすこと
第二巻
第十三話阿鳥、花精を征伐すること
第十四話藩文竜、北征の軍を再編すること
第十五話崇雄子が導師無血牙を軍師に迎えたこと
第十六話古夢譚と木武斗が貪り喰われること
第十七話崇軍、東北道を席巻すること
第十八話崇軍、道佛を破り北海の岸へ至ること
第十九話縫禅が陥落すること
第二十話藩文竜、窟竜府を攻略すること
第廿一話窟竜府攻略戦・続
第廿二話崇軍と一の牙の豪傑相まみえ、窟竜府陥落すること
第廿三話崇雄子、朱漕府に都を移すこと
第廿四話覇王崇雄子、東海を席巻し皇帝を称すること


第二部 崇帝、四道を平定し陰気が東海に満ちること、
あるいは、覇王崇雄子が如何にして東海を支配したか

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第三巻
第廿五話魔人・宇実太が太紗(たしゃ)を滅ぼしたこと
第廿六話死に損ないの化州、策を巡らすこと
第廿七話老馬頭、西南道平定の軍を起こすこと
第廿八話老馬頭、大玉氏を討つこと
第廿九話老馬頭、南海沿岸を攻めること
第三十話象鳩、無民谷にて無民に苦しめられること


はじめに

 覇王界。時間と空間が交錯する多元宇宙の一角にあって、そこでは力のみが正義であり、強者が弱者を征服し制圧し支配する、絶えることなき闘争の世界であった。
 ここから始まるこの物語は、武によって覇を唱える覇王が群雄割拠するその覇王界を震撼させた、後の世に覇王大戦と呼ばれることとなる大争乱の物語である。
 時は、久麗帝紀四一八年。舞台は、覇王界の東に位置し古代劫語で《ラカニスク》と呼ばれた大陸の東部、東海。


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