　　　　　昨日の子どもたちへ

　　　　家路を急ぐ人の波に
　　　　溺れてしまいそうな夕暮れ
　　　　見上げればビルの谷間を
　　　　染めている夕焼け

　　　　振り返ればいつもの街角
　　　　昨日と何も変わりはしない
　　　　流されるままの自分に
　　　　気づきもしないで

　　　　何処から来て何処へ行くのか
　　　　心がいつも問いかけるよ
　　　　子どもの頃の輝きを
　　　　何処でなくしてきたの

　　　　人は誰も傷つきながら
　　　　波間を漂う小舟のよう
　　　　あの夏の日の憧れを海に沈めたまま

　　　　信じたままに生きていけたら
　　　　戸惑いもいつか消えていくわ
　　　　も一度あの風の中へ
　　　　あなたと帰ろう

　　　　何処から来て何処へ行くのか
　　　　心がいつも問いかけるよ
　　　　子どもの頃の輝きを
　　　　何処で失くしてきたの