いらっしゃいませ!ここは西野徳之とその家族のホームページです!

お時間のある方は、わが家でいっぷくして下さい!

大学の心臓を一新

現在私は大学では第三内科の医師の仕事の他に、病院の医療情報室という仕事を兼務しています。大学では薬の処方箋や注射、採血、再診の予約などの指示はコンピューターで入力し、担当部局へ情報を伝えています。医療の持つ様々な情報量とその性格から現在ではコンピューターがなければ病院の機能を発揮できなくなっているのです。今回このコンピューターのシステムがそっくり入れ替わることになりました。日進月歩のコンピューターの発展と医療情報の増加のため、7年前のシステムでは時代の要求に応えられなくなったのです。
それがいよいよ年末年始に現行システムを停止し、新機種に入れ替え新システムを導入するところまでになりました。大学を人の体に例えるならば、医師や看護婦などの職員が手足でその指示および情報は血液となり、情報が行き来するケーブルは血管、このコンピューターのシステムは情報の統合という交通整理をするわけですから、さしずめ心臓ということになります。システムの入れ替えはこの「心臓」を数日ではありますが止めなければなりません。もちろん患者さんの診療に影響がないように年末年始の休み中に行います。しかしそれでも入院中の患者さんはいるわけですから、この間のトラブルがないように綿密に準備をしています。コンピューターの機器も事前に調整をしています。しかし、機器のセッティングが終わってさて「心臓」を動かそうとしたときに動かないということがないだろうか心配の種はつきません。年末年始も我々は無休でこのシステムの構築と整備をしなければなりません。年が明けて、この新システムの情報網がうまくいって、滞りのない診療ができるようにしたいと思います。
 
『 ← 「いっぷく」-北海道新聞旭川版column-へ戻る 』