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へたれダイビング記

1999 2000 2001

 
講習 与論 川奈  
講習初日

1、2本目

3、4本目

写真付き

5本目

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人生漫然と生きてきて、憧れたまま終わるのだろうと思っていたレジャーの誘いが降ってきた。

以下、専門用語は赤太字で表記、他の色文字は演出です


5月連休

スクーバというのはどうやら講習を受けないといけないものらしい。連れて行かれたのは伊豆の大瀬崎というところ、季節はずれの海水浴場にフロッグメンがうじゃうじゃいる。うわあ。

講習を受けるグループのメンバーが、陸路の都合で遅れていた。季節はずれとは言え初夏の日差しが照りつける浜で待機させられ、ただでさえ慣れない早起き&移動で疲れ始めていた私、どんどん参っていく感じがする。起床は5時半、11時になっても始まる気配がない。暑い眠い。なけなしの体力が削れていく「こんなんで大丈夫だろうか?」耐えきれず浜に敷かれた防水シートの上で横になり眠りかけたところにやっとメンバーが到着、やっと始まった。不安。

とてもテンションの高いインストラクターのナイスガイ(ダイバーの方々はテンションが高いのが普通らしい)が説明をしてくれる。海の季節は陸より数ヶ月遅く、水温は15℃…15℃!!?し、死なない?死ぬよ?いやマジで。その時の機材はマスクフィン手袋以外レンタル、スーツはドライスーツという水の入らないものを与えられる。当然陸地で着るから着るときはやたら暑い。日差しは強いからね。頭と手は出すので首と手首が剥き出しのゴムになっており、ぴっちり締め付けて水を防いでくれる。し、締まる、苦しい。ボディーの部分も芯がゴムで、着心地はゴワゴワブカブカ。こりゃ心底暑苦しい、ていうかだんだんキモチワルクなってきた…もちろんこれは装備の序。

それからタンクファーストステージを繋げ、BCジャケットの背中にベルトでタンクを固定、ベルトが緩んでいないか、BCを持ち上げて揺すってみる(持ち上がらんよこんなの)確認したら、中圧ホースBCに繋げ、タンクのバルブを開ける。圧力計を確認したらBC(タンク付き)を背負って、ドライスーツにも中圧ホースを繋げる。おっとその前に、ドライスーツ自体が浮き袋同然なのでウエイトベルト8sを腰に巻く。(既に動けない!)タンクはいったい何sなんだろう?やっとの思いで背負わして貰う。足が浜にめり込む。茫然としてきた…「はい、じゃあマスクを付けて、フィンを持って、エントリーしまーす」体脂肪率はきっと10%位であろうナイスガイに必死についていく。ああ、水の中って楽なのね、知らなかった。

しかし、実践に入る前にメンバーの女の子のマスク(レンタル)ベルトが切れる!イントラが取り替えに行く間待機。スーツ越しに水温の低さを感じる。手は冷たい。波に揺られながら思い出す。「酔うかも知れない…」

やっと実践開始。水の中で呼吸ができるというのは何とも不思議な感じ。しかしここまで来るのに全ての力を使ってしまった。頭が冷たい。わずか水深1メートルの海底に突っ伏して、4人順番に沈んで来るのを待つ…んん?どうした?女の子が一人降りてこないぞ?え、待ってろ?この体勢なら楽だからいいけど…うー、なんだか寒い…真剣に気持ち悪くなってきた…先生、寒いです。結局最初の1本目は全員沈むことができたところで上がり、遅い昼食を取る。出されたマーボー丼はちっとも美味しく感じなかった。先生がビタミン剤をくれた。

2本目、結局水に入ったところでリタイア。寒くて気持ち悪くてどうしようもなかった。後で聞くと私が上がった直後に女の子達もリタイアしたそうで、やはり素人には辛いコンディションだったのだろうか?連れはしかし流石、一人続けて講習を受けていた。

予定では翌日も続いて講習を受けるつもりだったが、豪雨のため断念。Cカードは取れなかった。

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7月半ば

いよいよウエットスーツの季節。派手な(見つけやすい)色合いのスーツで参加。へたれなので甘え放題、可能な限り体力を温存して臨む。今回は順調に始まる。

新しいウエットスーツは躰にぴったり…ぴったり…うぐぐ太ったかなあ、やっぱり。黄色とピンクの鮮やかなのスーツは周りの人に羨ましがられた。さて今回は夏本番なので大瀬崎のビーチは半分が海水浴客に解放されており、ダイバーは浜の奥に押しやられ一大コロニーを形成(人数は増える一方であるのに)

1本目、相変わらず機材は重い。混み合った浜をよたよたと入水、もといエントリー。んんー、なんだか水がきたない。前日まで雨が降っていたせいか透明度が悪い。悪いと言うより見えない、まるでみそ汁。ショップの人によると「こんなに透明度が低いのは初めてだ」そうだ。そんな中で何とか沈み、マスククリア、マスクの脱着、レギュレータの脱着等を行う。浅場なので出入りする他のグループに踏まれまくる。見えないのでしようがない。目の前をヒジキの切れ端のような生物がうようよ漂っていた。今にして思えばヤドカリの幼生だったのでは?

2本目、あちこちのグループが入り乱れてワケわからない状態の中タンクを交換、したのだが、エントリー直前に残圧計を見ると残圧100(通常は200)あれ?これはもしかして、詰め替えでなくお残り?交換した時点でチェックするべきだったのだが初心者なので勘弁してください。何しろこの時はショップとエントリー場所が離れており、ざっと繋げただけで台車に積み移動していたのだ。取りあえず浅場で短時間だし保つだろうということでそのまま講習を受ける。疲労者曳航、軽く海底ツアーの後、バディブリージングしながら浮上、帰りは自分が曳航される。これはとても楽で良い。タンクは空になりました。

私は初回の講習でスキルを全くやってないので、オープンウォーターには届かない。なんと今年からオープンウォーター(OW)より下にスクーバダイバー(SD)カードが発行されることになったので、それなら今回で取れると言われる。前回一人でリードしていた連れはOWを取った。

翌日、宿題に渡されていた学科のプリントを提出して終了、取りあえず、カード取得。めでたし。

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