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アニメについて・2008年


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2008年1月期

 あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
 例によって、まずは12月の最終週〜1月の第1週までの間に終了した作品・開始された作品・放映のあった継続作品の感想などです…と言いたいところなのですが、この年末年始は、新しく買ったノートPCが予想外に早く納品された事や、CATVでの一挙放映に観たい作品が複数あった事等が重なって、12月の最終週に終了した作品を(一部を除いて)まだ観れていません。 その為、とりあえず観る事が出来た作品について記載しました。 年末年始の特番の類は全て消化できましたので、第2週以降は、何とかレギュラー作品に集中できそうですが…。
 それにしても、最近は、第2期を、第1期終了から1クールか2クール程の間を空けて放映する作品が増えてきました。 それ自体はまあいいのですが、第1期で伏線や謎を(それも大量に)投げっぱなしにしたり、中途半端な所で終わったりする作品が増えてきたのは、少々嫌な傾向です。 そういう形にするなら、せめて第1期終了時にきちんと放送の中で告知してほしいものなのですが、それさえしない作品もあったり。 ネット等の他の媒体で告知する、というのはメディアミックスの一環としては当然なのかもしれませんが、どうもそういうのはアニメ作品単体としてきちんと完結していないみたいで気に食わないやり方なのです。
 まあ価値観の相違と言われればそれまでなのかもしれないのですが、もう少し「お客さん」、すなわち視聴者に親切にしても罰は当たらないだろうと思います。 DVDを買ってくれる人だけが「お客さん」だ、という事なのかもしれませんが…。
 (2008/01/28追記)
 何か妙に忙しかったせいでかなり視聴が遅れてしまいましたが、ようやく一通り観る事が出来ました。 1月の第4週までに終了した作品・開始された作品・放映のあった継続作品の感想などを追加しました。 ただし継続作品については、1月に入ってから最初に放映された回を基準にして書いています。
 この時点で、本数は43本。前期より数本増えた感じです。 「ウエルベールの物語」の第2期のように、私の環境ではネット配信でしか観る事が出来なくなってしまった作品もありますが。 それに、再放送ものや、「裏!ライディーン」のような特殊なものを除くと、40本あるかどうかというところですね。 まあ、それでもやはりまだ多過ぎるような気はしますが。 相変わらず、火曜日の深夜は過密状態が続いていますし。

帯番組

太陽の牙ダグラム[アニマックス] D:4:3
 第36話まで放映。
 クリンがゲリラに加わったり、捕らわれていたサマリン博士を救出したり、デイジーが戦場にやって来て戦地の病院で働きだしたりした所。 サマリン博士を救出した、クリン達の「太陽の牙」が、パルミナという大陸に渡って州政府に対抗する独立政府を作るのが当面の目標である。
 改めて観ると、やはりあの第1話が嵌まる所が無いような気がする。 デイジーが、首都カーディナルでラルターフと再会する所に第1話の回想(駅でデイジーがラルターフと初めて会う場面の)が入るのだが、その時クリン達は、カーディナルで奪回したダグラムを量産工場のあるボナールに運んでいる途中なので、とても第1話のような軍用列車爆破作戦を出来る状態ではないように思える。 まあ、この辺はあまり気にしてはいけないのかもしれない。
 それにしても、フェスタが手榴弾の爆発であっさり死んでしまう所は、今観てもやはり少し呆然としてしまう。 レギュラーのキャラクターであっても、というかむしろレギュラーのキャラクターだからこそ、こんなちょっとした事で死んでしまうという戦争の無情さを出したかったのかもしれない。 でも、そのすぐ後に加わったジョルジュがフェスタのソックリさんというのには、何か意味があるんだろうか。
 2008/02/29深夜(正確には2008/03/01未明)放映終了。
 ドナン・カシム、サマリン博士、ラコック…旧い世代を代表する者達は皆歴史の舞台から退場し、若者達は自らの牙を始末して、独立が成ったデロイアの未来を作る為に新しい道へ進み始めた…。
 という訳で、全75話・約6クールに渡って描かれてきたデロイアの独立戦争の歴史も幕を閉じた。 つくづく、よくこんな話で1年半もの長いシリーズを作れたものだと感心してしまう。 ロボットアニメでありながらも、話の中心はデロイアの独立に絡む政治や謀略であり、名もない地球連邦軍の兵士達ばかりか、クリン達デロイア側のゲリラでさえ指導者達の駒に過ぎないというのがとんでもない。 特に、本来ならクライマックスで盛り上がり、主人公たるクリン達が大活躍してもいい筈の終局で、それが最も顕著に表現され、クリン達が二転三転する状況にひたすら振り回される、というのが実に意地が悪い。 それだけに、最後にクリン達が自らの手で、ダグラムをはじめとする武器の全てを葬る、という場面にカタルシスがあるのだろうが。
 それにしても、「切れ者」という印象が強かったラコックが、改めて見ると物凄い俗物だったのは意外だった。 権力欲が異様に強いのはまだしも、ドナンの執務室の椅子に座って感触を楽しんだり、名家の家名欲しさにデイジーに言い寄ったりするという、実に見事な俗物振りだった。 テロに走ったデスタンの凶弾によって無残な最期を遂げるというのも、実にらしいというか、何というか。
 ところで、デイジーとクリンとのやり取りで、「雪が融けたら何になる?」「水だ」「春になるのよ」というのがあった。 アニメでこのフレーズを初めて聞いたのは「フルーツバスケット」だと思っていたのだが、「ダグラム」の方が先だったのか。 意外だ。

日曜日

おねがいマイメロディ すっきり♪[テレビ大阪] A:4:3 D:16:9横側黒枠
 第40話まで放映。
 何か色々やっているうちに、ムカムカ玉もキラキラ玉(だったっけ?)も結構集まっていたようで、そろそろあの変な黒猫(?)の姐さんが表に出てくるのだろうか、等と思っていたら、新春時代劇になってしまった。 今年は、大喜利はやらないのか。
 一方の「ロビー&ケロビー」の方はOPが変わった。 曲の方は相変わらずアレな感じだが、クレイアニメは結構凝ってるかも。
ハヤテのごとく![テレビ大阪][HV] A:4:3(テレビ大阪) D:16:9スクイーズ(テレビ大阪・BSジャパン) D:4:3レターボックス(アニマックス)
 第40話まで放映。
 サキがお見合いをしたり、湯けむり女教師殺人事件が起きたり、学園祭が同人誌即売会になったり、クラウスが実は倉臼という日本人だったり、ついに噂の姫神が登場したりと、色々ありながらも相変わらずのパロディネタ満載の執事コメディである。 「執事バトル」が始まったりしてワンパターンのバトルものになるのかという心配は杞憂に終わり、バラエティに富んだ話が続いたので安心した。
 ところで、ハヤテのあの両親は、ずっと放ったらかしだが大丈夫なんだろうか。 ナギが肩代わりした1億5千万の借金以外にも、ワタルのレンタルビデオ店で勝手にハヤテの名前を使ったりしていたし、今頃また勝手に借金を増やしているのではなかろうか。 ある意味、「ラスボス」はあの両親のような気がするのだが、このまま関係無いまま終わるのか、それともまた話に関わってくるのか、少し心配である。
 後、この回からOP・EDが変わった。 OPは、曲が2番(?)に変わって映像がマイナーチェンジ(プリンセス・ゴッドこと姫神が顔出しするようになったり)した。 EDは、曲・映像とも一新された。 でも、ナギが二度寝しないなんてアリなのか。
REIDEEN[ファミリー劇場] D:4:3レターボックス
 2008/01/20ファミリー劇場にて放映開始。
 タイトルは、もちろん「らいでぃーん」と読む。 「勇者ライディーン」(1975)、「超者ライディーン」(1996)に続く「ライディーン」シリーズの3作目で、前2作から設定等を引き継いでいるらしい。 2007年3月〜9月にかけてWOWOWの有料枠で放映されていたもの。 無料放送の日の第1話先行放送で、第1話だけ観た(筈…)。
 10年前に発掘中の事故で行方不明になった考古学者の遺体と遺品が発見されて、家族が確認の為に現地に行った所、謎の隕石が落ちてきて、そこから謎の獣型の巨大ロボが現れて、更に考古学者の息子である主人公の少年が謎の腕輪の力でいきなり人型の巨大ロボ・ライディーンに乗せられて戦う事になってしまう、という、ある意味ロボットものの王道みたいな話である。
 前2作の「ライディーン」を観た事が無いので、どの辺が「ライディーン」としてのアイデンティティになるのかはよく判らないが、Wikipediaの記述によると、主人公がライディーンに乗り込むと全裸になってしまう、というのは前作の設定を引き継いでいるらしい。 そんな所は引き継がないでほしかった。男の裸なんて見たくない(<おい)。
 それはともかく、謎だらけの話と、重厚な巨大ロボ・バトルというのはまあまあ面白そうなので、とりあえずは様子見か。 ただ、ライディーンや敵のロボは、動きはともかく、表面の質感や歩く時の音が今一つ重厚そうに感じられないので、その辺はもう少し頑張って欲しいかも。 後、巨大ロボットものにあるまじき、ヒロイン(と思われる少女)ばっかり出てくるOPはどうかという気もする。
レ・ミゼラブル 少女コゼット[BSフジ] D:16:9スクイーズ(BSフジ) D:4:3レターボックス(アニマックス)
 2007/12/30放映終了。後番組は「ポルフィの長い旅」。
 結局革命は失敗に終わったものの、その精神は受け継がれ、貧しい子供達の為の学校が作られたり、かつてヴァルジャンが作り、ファンティーヌ母さんが追い出されたあのガラス工場に託児所が設けられて子連れでも働けるようになったりと、少しずつ社会は変わり始めた。 そして、ついにマリウスと結ばれたコゼットの幸せを見届けて、ヴァルジャンはその人生を終えた。
 という訳で、一応はハッピーエンドだったが、ジャヴェールやガヴローシュ等、原作では死んでしまう筈が生き残ったキャラがいる一方で、エポニーヌや「ABCの友」のメンバー達のようにやっぱり死んでしまったキャラもいる訳で、その辺は悲しいが仕方がないところか。 「人は変わる事が出来る」というヴァルジャンの言葉を最も体現したのが、彼を追い続けていたジャヴェールだったというのは、これはこれで上手い改変だったように思う。
 それにしても、最後に出てきたコゼットの娘が、シリーズの最初に登場した頃のコゼットそっくりだったのは可笑しかった。
ポルフィの長い旅[BSフジ] D:16:9スクイーズ
 2008/01/06BSフジにて放映開始。 原作は、ポール・ジャック・ポンゾンの小説「シミトラの孤児たち」。
 日本アニメーションの「名作劇場」復活第2作。 「第二次世界大戦直後の混乱したヨーロッパ各地を舞台に、行方不明の妹ミーナを探して旅をする少年の物語」という事なので、「母をたずねて三千里」ならぬ「妹をさがして三千里」みたいな話なんだろうか。
 前の「レ・ミゼラブル」とはうってかわって、キャラデザインが割と地味目の、いかにも「名作劇場」っぽい感じになったものの、そこはやはり監督が望月智充氏なだけあって、微妙なエロスが見られるのはさすがである(<何がだ)。 また、自動車を描くのに3DCGを使用している等、今風の技術もしっかりと取り入れているみたいなので、地味なだけではない作品になってくれる事を期待したい。
 それにしても、EDがダ・カーポとは懐かしい。 アニメ作品のTVシリーズでは「名探偵ホームズ」以来…かな?
君が主で執事が俺で[アニマックス] D:4:3レターボックス
 2008/02/24深夜(正確には2008/02/25未明)アニマックスにて放映開始。 原作は、みなとそふとが発売したWindows用18禁ゲーム。 この3月には、PS2版も発売されるらしい。 関東地方の放送局では1月から放映されていたが、何故か関東以外の局では全くネットされていないのでほぼ2ヶ月遅れのアニマックスで観るしかないという、ある意味、関東ローカルな作品である。 そのアニマックスでの放映も、珍しくリピート放送(1週間以内の再放送)が無い。謎だ。
 親の虐待に耐えかねて家出した姉弟が、お金持ちのお嬢様に拾われて執事とメイドとして雇われるという、何かどこかで見たような話である。 実際、第1話の次回予告で「それは他の執事アニメ」とか何とか言っている辺り、「ハヤテのごとく!」を意識しているのは確かなようだ。
 ただ、全体的なテンポとか、それぞれのキャラクターとかは、「ハヤテ」と比べると今一つな感じがする。 自ら「ブラコン」と言って憚らない眼鏡っ子のお姉さんは悪くないので、とりあえず様子見か。
 後、部分的に(どのような「部分」なのかは推して知るべし)かかっている不自然なハレーションは何とかならないものだろうか。 別に「はっきり見せろ」とは言わないが、どうせ隠すのであれば、もう少し「見せ方」(と言うか隠し方)を工夫する努力があっても良さそうなものなのだが…。 今更ではあるが、せっかく(?)原作が18禁作品なんだし。

月曜日

ウエルベールの物語 〜Sisters of Wellber〜 第二幕[GyaO] D:4:3レターボックス
 2008/01/14動画配信サイト「GyaO」にて配信開始。 作品の公式サイトには「毎週火曜日更新」と書いてあるが、「GyaO」では「毎週月曜1話更新」と書いてあるので、月曜放映のTVシリーズと同様の扱いとする。
 2007年4月期に放映されていた作品の続編。 第1期はABCテレビで放映されていたのだが、今回は、地上波での放映は東京MXテレビだけのようで、後はGyaOとAT-Xのみらしい。 ある意味、全国放送(もしかしたら全世界放送? GyaOって海外でも見る事が出来るのだろうか? まあ、国外からのアクセス制限をしていたとしても、Proxyをいい感じに騙したりかなんかすればいいらしいけど)かもしれない。
 第1期は、グリーダムにたどり着いた所で終わってしまったので、物凄く消化不良な感じだったのだが、この「第二幕」では、第1期で積み残していたティナの「死神蜂の入れ墨の男」探しになるようだ。 でもグリーダムにいる訳ではなく、しかも「死神蜂の入れ墨の男」が3人もいる事が判ったので、これからその3人を探してまたあちこちへと旅をする事になるのだろう。
 更に、怪我の療養中だったガラハドや、休戦が成って国に帰る筈だったリタも加わって、第1期より賑やかになりそうである。 ただ、その分、ティナとリタの二人の物語という面が薄くならないか、という点は少し心配かも。 その意味では、リタが加わらなければ話が始まらないので、何だかんだあっても彼女が参加するのはまあ当然としても、もう少し穏やかなやり方がありそうなものではあるが。 一応、グリーダム国王が事情をのみこんでくれたから良かったものの、下手をすれば、王女誘拐と誤解されて追手がかかったりして、余計な手間が増えるところであった訳だし。 盗賊のティナらしいといえばらしいのだが。
 それにしても、若い女性3人がかりで身体を洗ってもらっているボル爺を見て「三輪車で阿波(泡)踊りか…」等と思ってしまった私は心が汚れているのかもしれない。
 ところで、「GyaO」で連続ものを視聴するのは初めてなのでよく知らないのだが、「myGyaO」に登録できる視聴予定の番組リストは、1話毎に毎回いちいち登録しないといけないのだろうか。 毎週更新されるシリーズものの場合には、VTR等の「毎週録画予約」みたいに、自動的にリストに追加されていってくれたりすると嬉しいのだが…。
【俗・】さよなら絶望先生[サンテレビ] A:4:3レターボックス(サンテレビ・KBS京都) D:16:9四辺黒枠(サンテレビ) D:4:3レターボックス(キッズステーション)
 2008/01/07深夜(正確には2008/01/08未明)サンテレビにて放映開始。
 2007年7月期に放映されていたものの続編。 何故、「続」ではなく「俗」なのかは謎。
 まあ、相変わらず色々と絶望する作品で、いつもの背景文字も絶望的なぐらい多くなっている。 というか、細かくて読めないものが更に増えているような…大画面テレビを買えという事なんだろうか。 その意味では、相変わらず地デジでは超額縁で放映しているサンテレビに、一番絶望してしまう。
 何にせよ、続編といっても基本的に一話完結の作品なので、特にストーリー等を気にする事もなく、また色々な遊びが楽しめそうだ。
 ところで、年末に市川崑監督の横溝正史シリーズの映画が纏めて放映されていたのを観ていたのだが、金田一耕助のアップの素早いカット割りが出てくると、どうしてもこの作品を思い出して笑ってしまった。 困ったものだ。
 (2008/01/10追記) サンテレビから2日遅れの2008/01/09深夜(正確には2008/01/10未明)からKBS京都でも放映開始。 まあ、先行するサンテレビの方が他の作品と重ならないので、KBS京都で観る事はないだろう。
 (2008/01/24追記) サンテレビから16日遅れの2008/01/23深夜(正確には2008/01/24未明)からキッズステーションでも放映開始。 こちらでも、やはり文字がかなり読みにくい。というか読めない。いったいどーしろとゆーのだ。
カウボーイビバップ[NHK衛星第2] D:4:3
 2008/02/25深夜(正確には2008/02/26未明)NHK衛星第2にて2話連続で放映開始。
 言わずと知れた、あの「ビバップ」のTVシリーズである。 初放映(あの「選り抜き」の)が1998年4月というから、もう10年近く前の事になる訳で、懐かしいというか、時の流れは早いなあというか。 何故今頃?という疑問は出てくるが、もしかしたらHDリマスターのDVD-BOXがこの2月22日に発売された(PDF)からなのかもしれない。 でもまさか、「公共放送」である筈のNHKが、そんな特定の商品の宣伝の片棒を担ぐような真似はしないだろう。 偶然に違いない。多分。
 それはともかく、2001年7月期にも「選り抜き」ではなく全話が一度放映されていたのを観ているので、もう一度観なくても良いようなものなのだが、放映されているとつい観てしまう(ちなみに、2001年7月期の時は「カウボーイ・ビバップ」と「・」を付けているが、カタカナ表記の場合は「・」は無いのが正式名称のようだ)。 やっぱり、菅野よう子さんの音楽には惹かれてしまうのかもしれない。
 内容については今更語るような事は何も無いが、SFと言うには少し適当な描写も見られる(無重力の筈のビバップ号のブリッジで、「煙草の煙が上に昇っていく」とか)ので、あくまで「スタイリッシュ・アクション」(と言うのも何か恥ずかしいが)ものとして観るのが正解なんだろう。
結界師[読売テレビ][HV] A:14:9 D:16:9スクイーズ
 第49話まで放映。
 白が黒芒楼に乗り込んできた松戸平介に倒されてしまって混乱と崩壊が進む中、時音と良守とがようやく再会し、いよいよ火黒と対決しようかという所。 黒芒楼の幹部クラスのアヤカシ達がここに来て次々と倒れていって、残っているのは火黒と姫ぐらいだろうか。 本当に、ここしばらくはシリーズ前半の進行の遅さが嘘のようにサクサクと話が進んでいく。 もうすぐ話数だけなら4クールが終わるので(放映期間はもっと長かったが…)、もしかしてその辺で終わるのだろうか。 黒芒楼と通じていた裏会の幹部の事とか、色々と積み残しが出そうな気もするが。
 ちなみに、放映時間は、番組表に載っている「MONDAY PARK」枠の開始時刻から数えて30分51秒15フレームだった。 次の「カイジ」の開始時刻を考慮すると、録画時間を32分間にしておけば良さそうだ。
 2008/02/11深夜(正確には2008/02/12未明)放映終了。
 良守の必殺技(違)「絶界」(とは少し違うんだったか。「絶界」は、中に入ったものを全て消すが、良守のは、消す対象を選択できるみたいだし)が発動して火黒は消滅、黒芒楼も姫と(何故か生きていた)白と共に消滅、生き残った紫遠は、碧闇を傀儡にし、藍緋の綿毛(?)を髪に挿して、一人いずこへかと消えていった。 無事に黒芒楼から帰還した良守達は、今日もまた烏森を狙う妖怪達と闘っている…。
 という訳で、本当に4クールで終了した。 よりによって、最終回の直前に1回放映が休みで間が空いてしまうというのが、何かこの作品らしいというか、何というか。 恨みでもあるのか>読売テレビ。
 原作の連載がまだ続いているみたいなので、こういう「オレ達の戦いはこれからだ」…というか「オレ達の戦いはまだまだ続くぜ!」エンドもやむなし、というところか。 黒芒楼という大きな敵(というには、火黒以外はあまり「敵」という実感が湧かなかったが。仲間割れもしていたし、姫にしてからが「敵」にならなかったし)が消滅し、良守が「絶界」もどきの新しい力に目覚めたという、ある程度話に区切りが付いた所で終わったのは良かったように思う。 「犬夜叉」みたいに、原作に追いつきそうになったらオリジナルの話(それもあまり面白くない)でダラダラと引き延ばした挙句に「オレ達の戦いはこれからだ」エンドにされるぐらいなら、この方が遥かにマシだろうと思う。
 ただ、そうなると、烏森の力を永久に封印するという話やら、黒芒楼と通じているらしき裏会の幹部の話やらが投げっぱなしになってしまったのが残念である。 何となく、もっと続ける予定だったのが打ち切りになってしまって急遽黒芒楼との決戦で終わらせなければならなくなってしょうがなく、みたいな印象があるのだが、これが予定通りの構成だったのだろうか。 「黒芒楼編」が意外と面白かった(途中もそうだが、締め方も良かった。姫が最後に金色の芒の原に変える所とか、紫遠が藍緋を連れて行く所とか)だけに、シリーズの始めからこのぐらいのテンションがあれば、と思えてならない。
 まあ、終わるのが惜しい、と思えるぐらいの方が良いだろうから、これはこれで良いんだろう。 できれば、また機会があれば、今回のシリーズで纏めきれなかった所をちゃんと締めるような話を見せてほしいものである。
 ちなみに、本作品が無くなる事で、「MONDAY PARK」枠は「カイジ」「ネウロ」に「シティ・ハンター」の再放送の3本になるようだ。 枠内での各作品の放映順がずれるので、また録画時刻を見直さなければならない。 面倒な事である。
逆境無頼カイジ[読売テレビ][HV] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 第10話まで放映。
 希望の船「エスポワール」での「限定ジャンケン」で、以前に倍する程の借金を抱えてしまったカイジが、また新たなギャンブルに挑もうかという所。 集合場所のホテルが、東京都庁そのまんまのデザインなのが実にいい加減であるが、そういういい加減な所もこの作品の「味」なのかもしれない。
 頭の回転の速さや切れはそんなに悪くないのに、ここぞという場面で詰めの甘さが露呈して、結局悪い方へ行ってしまうカイジが実に哀れだ。 出来れば、ああいう世界とは一生縁を持ちたくないものである。
 後、最後の「カイジ箴言」は、あまり戒めの言葉になっていないような気もしないでもないが、まあ気にしてはいけないのだろう。 それより、女の子が水着ではなくなった方が気になる(<そこかい)。
 ちなみに、放映時間は、番組表に載っている「MONDAY PARK」枠の開始時刻から数えて32分26秒20フレーム〜1時間0分26秒12フレームだった。 録画予約の時間は、「MONDAY PARK」枠の開始時刻から32分後〜1時間1分後(29分間)としておけば良さそうだ。
 (2008/02/19追記) で、「結界師」が終了した為、本作品が「MONDAY PARK」枠の最初に来た訳であるが、変更後の最初の放映では、番組表の同枠の開始時刻から30分で納まっていた。 ただ、以前の「DEATH NOTE」でも始めの頃は30分で納まっていたのに後ろにずれていったという前例があるので、油断できない。 後ろの「ネウロ」と一緒に録画しておいた方が良いかもしれない。
魔人探偵脳噛ネウロ[読売テレビ][HV] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2008/01/14深夜(正確には2008/01/15未明)読売テレビ「MONDAY PARK」枠にて放映開始。 原作は、松井優征氏が「週刊少年ジャンプ」に連載中のコミック。
 タイトルは、「まじんたんてい のうがみねうろ」と読む。 日本テレビでは、2007年10月期から放映されているらしいが、例によって読売テレビは遅れて始まる事になってしまったようだ。 昨年の最後の「MONDAY PARK」枠では、「シティハンター」の再放送が始まっていたので、てっきりそのままやるのかと思っていたのだが、いきなり新番組が始まったので驚いた。まあ、月曜日の深夜はまだ本数が少ないのでいいのだが。
 大飯食らいで食べ物には詳しく舌も確かな女子高生探偵と、彼女に取り憑いている、食い足りない「謎」を求めて人間界にやってきた魔人とが、様々な事件を解決していく話…だろうか。 いきなり女子高生探偵(実は事件を解決しているのは取り憑いている魔人の方で、女子高生の方は僕としてこき使われているだけ?)に魔人が取り憑いている所から始まったのは、世界観やキャラクターを見せる手段としてはありがちだが、それだけに上手くやれば効果的である。 女子高生と魔人とが出会った時の話も、おいおい語られるのだろう。 きっかけとなった、女子高生の父親が死んだ事件の謎が明かされる時がクライマックスなのか、それとも既に解決済みなのかは判らないが、重要な位置を占めているに違いない。
 というような話は別にしても、魔人が、「謎を食べる」時にきちんと「いただきます」と「ごちそうさま」を言う辺りが何かツボだった。 謎解きではなく、こういう「変な味」を楽しむのが良いのかもしれない。
 ちなみに、放映時間は、番組表に載っている「MONDAY PARK」枠の開始時刻から数えて1時間2分01秒17フレーム〜1時間29分25秒05フレームだった。 録画予約の時間は、「MONDAY PARK」枠の開始時刻から1時間1分後〜1時間30分後(29分間)とし(以下略)。
 (2008/02/19追記) で、こちらも「MONDAY PARK」枠の2番目に変わった訳であるが、こちらも、変更後の最初の放映では、番組表の同枠の開始時刻から30分後〜1時間後の間に納まっていた。 しかし、やはりこちらも今後どうなるか判らないので、1時間+5分ぐらい余裕を見て録画時刻を設定しておいた方が良いかもしれない。 特に本作品の場合、最後のエンドカードに本編の内容と関係するネタが描かれていて、それが割と面白いので、後ろが切れると少し悲しい事になるのである。
 それにしても、EDでネウロの名前が「脳噛 ネウロ」となっているのだが、もしかして「脳噛」が名字なんだろうか。ヘンだ。
のらみみ[キッズステーション] D:4:3レターボックス
 2008/02/11深夜(正確には2008/02/12未明)キッズステーションにて放映開始。 原作は、原一雄氏が「月刊IKKI」に連載中のコミック。
 「オバケのQ太郎」や「ドラえもん」に代表される「居候キャラ」が当たり前に、しかも街中に居るという世界で、「居候キャラ」に居候先の家庭を紹介・仲介する不動産屋のような店「ハローキッズ」を舞台にした、ほのぼのアニメ…なんだろうか。 主役の「雷小僧」(自称)の名前が、何故「のらみみ」なのかは謎。
 いきなり「超額縁」で、しかもどこかで見たような古風なキャラと絵で始まって「何じゃこりゃ」と思ったが(Wikipediaによると、この冒頭部分はセルで作られているとか。まだセルでアニメを作れる環境が残っていたのが、また驚きである)、本編は普通に面白かった。 こういう、「人外の者達が当たり前に居る世界」というのは好きな方だが、それが異星人だったりするのはありがちなので、この「居候キャラ」というアイデアは結構新鮮な気がする。 セリフのやり取りもテンポ良く、小気味良い感じで悪くない。 OPで、背景にスタッフの名前が入っているのは、「東京ゴッドファーザーズ」や「かみちゅ!」等で使われていた手法だが、スタッフが被っているという訳ではなさそう。 とりあえず様子見か。
 しかし、あれだけ「居候キャラ」が街にあふれていては、もはや「異分子」でもなんでもないのでは…。

火曜日

DRAGONAUT -THE RESONANCE-[テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 第13話まで放映。
 タナトス(元冥王星軌道にいる変な星)からやって来たオリジナル・ドラゴン達と、地球のISDAと、火星のジルアード軍とが、腹の探り合いやら何やら組んず解れつ(違)やってる内に、またタナトスから新しい乱暴者のオリジナル・ドラゴンがやって来てさあ大変、みたいな所。 何か、逃げたり捕まったり裏切ったりしてばっかりいるような話に見えるのは気のせいか。 初回で思ったような、真面目なバトルアニメ等と思って観るのは間違っていて、ネタアニメとして、ISDAの連中(特に司令とか)の間抜けさ加減にツッコミ入れたり、火星の王子の変態的なプレイ(トアを閉じ込めて屈辱的なお願いを言わせて喜ぶ、ってどんなエロ小説だ)を観てニヤニヤしたりするのが正しい見方なのかもしれない。
 (2008/01/17追記) 第14話でEDが変わった。 何というか…マキナのおっぱいが今にもちぎれ飛びそうな、とんでもない事になっているような(<そこかい)。 それに、まだカズキとウィドーが出てきている所を見ると、やはりあれでカズキとウィドーが死んだ訳ではなさそうだ。 それが判っている為か、ISDAのメンバーも誰もカズキの心配をしていなかったし(違)。
ef -a tale of memories.[KBS京都] A:4:3レターボックス(KBS京都・サンテレビ) D:16:9四辺黒枠(サンテレビ)
 2007/12/25深夜(正確には2007/12/26未明)放映終了。後番組は「シゴフミ」。
 紘とみやこ、蓮治と千尋、それぞれの物語に一つの区切りが付き、京介と景の物語はこれから始まる、という感じか。 優子と夕は…結局よく判らなかった。原作ゲームでは、物語の語り部のような役どころのようだが。
 主要な登場人物が、これだけ痛い人揃いの作品というのは、最近ではもしかしたら「School Days」と並ぶかもしれない。 ただ、あちらは、結局痛い人達が凄惨な結末を迎えてしまったようだが(何せ最終回を見ていないので、噂で聞いた話しか知らないし)、こちらでは、それぞれが痛みを乗り越えて幸福な場所=“euphoric field”(タイトルの“ef”はこれの略という事でいいのだろうか?)を見つける事が出来た。 まあ色々と不安要素は残る(特に、紘の場合は、みやこのあの痛過ぎる留守電を知らない訳だし。上手くいってる間は良いが、ちょっとした事で崩れそうな気もする)ものの、それはまた別の物語という事で、今はとりあえず彼等の幸福を祈るばかりである。
 新房氏が監修で、大沼氏が監督という事もあって、画作りはやはり独特のものがあって面白かった(テレホンカードの残り度数のカウントダウンなどは、省力化と演出効果を両立させたという意味ではなかなか凄いかも)けど、時々やり過ぎな感じがしないでもなかった。 恋愛ものに適用するには、少し捻り過ぎに見えるというか。 その辺りも含めてこの作品の「味」になっているのだろうけど、もう少し控え目な方が好みかも。 ラストの方には、新海誠氏が少し作画に加わっていたみたい(「作画協力」とかでクレジットされていたような…)だが、やけに空が綺麗な場面が多かったような気がするのは、その為かもしれない。
 また、初めは群像劇っぽい感じがしたものだったが、結局、紘とみやこ(と景)・蓮治と千尋のそれぞれの物語は、僅かな接点があるだけで交差する事が無く、全く別々のもので終わったのは少し肩すかしを食ったような気がする。
 それにしても、いくら原作が18禁作品とはいえ、精神年齢が12歳と13時間の女の子とナニしてしまうのは、やはりどうかという気はする(千尋のような「特殊事情」が無ければ、たとえ双方が合意の上でしていたとしても強姦罪が成立してしまう年齢な訳だし)。 もちろん、千尋は肉体的には成熟しているだろうし(小説に初潮の話を書いていたぐらいだし。それでもまだ16歳ぐらいだから、18禁ゲームならヤバい。というか、TVアニメで年齢が18歳未満と判っているのにナニしてしまう、というのは、いくら直接的な描写が無いとはいえOKというのが少し不思議ではある。まあそれを言うなら、「ダ・カーポ」第1期の音夢や、もっと前の「少女革命ウテナ」のウテナなどは、中学生という更に年齢が低い設定だけど。ところで、原作ゲームではやはり千尋や景も18歳以上という事になっているのだろうか。凄く無理があるような気がするが)、記憶が12年と13時間分しか無いだけで精神的な成熟度は実際の所よく判らない(記憶と、精神的な成熟、あるいは自我といったものとには深い関係があるのではないかという気がするのだが、その辺りは作品内では曖昧にされてしまった。まあ、真面目にやると尺が足りなくなるだろうけど)のだが、それでもやはりモヤモヤとしたものが残る(結果的にまた結ばれたから良かったものの、もし二人が別れたままで千尋が妊娠でもしてしまったらどうなるんだろう、とか考えてしまうのは私が心配性だからか。千尋が避妊の用意をしていた(蓮治は絶対してそうにないし)とすれば、それはそれで何か嫌)。 だいたい、学校が無人で人目が無いとはいえ、夕暮れ時でまだ明るい校舎の屋上で全裸でするというのは、どんなマニアックなシチュエーションなんだ(<おい)。
 後、公式サイトのトップページ右下の千尋の日記帳から入れるプレゼント・ページがあるという事に、シリーズも中盤を過ぎてから気が付いた。 プレゼントを得るには、各話のどこか(そのプレゼント・ページの背景になっている場面に近い所)の場面に書かれている言葉をパスワードとして入力しなければならないのだが、既に始めの方の録画は消してしまっていた為、幾つかは取り損ねてしまった。残念である。
 ちなみに、蓮治と千尋の物語が描かれるゲームの後編は、今年の5月に発売されるようだ。 先にTVアニメとしてやってしまったらやりにくくないのだろうか、と少し心配である。 そういう意味では、アニメが、言わばスタート地点に立った所で終わったのは、ゲームの内容に配慮したせいかもしれない。 いや、ゲームも「お伽話」みたいだから、結末は同じなのかもしれないけど。
 ところで、千尋の記憶が保たれる「13時間」という数字は、短期記憶障害としては(そして、千尋の症状は短期記憶障害のそれに違いないと思われるのだが)非常に長いと思うのだが(現実の短期記憶障害は数十秒〜数分らしいし)、これは要するに、死刑台に昇る階段の段数、所謂「十三階段」に掛けているのではないかと思われる。 13時間前の記憶が失われるという事は、千尋にとっては13時間前の自分は記録(=日記)の中の存在でしかなく、死んだ者と同じである。 繰り返し思い出す事で記憶を留めるというのは、死刑台に向けて階段を押し上げようとする死刑執行人と、それに逆らって必死に階段を降りようとする千尋とが、せめぎあっているようにも見える。
 それなら、別に13分間でも、いや、いっそのこと現実的な数字として13秒間でも良かったような気もするが(むしろ、その方がクライマックスが盛り上がるかもしれない。「たった13秒間でも蓮治の事を想わずにはいられない」という事で)、まあその辺も含めて「お伽話」という事なのかもしれない。
シゴフミ[KBS京都] A:4:3レターボックス(KBS京都・サンテレビ) D:16:9四辺黒枠(サンテレビ)
 2008/01/08深夜(正確には2008/01/09未明)KBS京都にて放映開始。同日サンテレビでも放映開始。 電撃文庫から小説版が刊行されているが、そちらが原作という訳ではなく、メディアミックス作品という事らしい。小説版は未読。 原作としてクレジットされている「湯澤友楼」というのは、Wikipediaの記述によると、「バンダイビジュアルの湯川淳一、ジェンコの大澤信博、J.C.STAFFの松倉友二、シリーズ構成の大河内一楼から一字づつ取ったもの」らしい。 「要出典」とされている為、事実かどうかは謎だが、そうだとしたら、サンライズの「矢立肇」みたいなものだろうか。
 タイトルの「シゴフミ」とは「死後文」の事で、すなわち、死んだ人から生きている人に死後に届く手紙の事らしい。 その「シゴフミ」を届ける郵便配達の少女が出会う様々な人間達の姿を描くオムニバス…なのだろうか。 何となく「しにがみのバラッド。」を連想させる。 タイトルが「しこふみ」を連想させるので、初めは相撲ものかと思ったものだが。
 久し振りの佐藤竜雄監督作品という事で少し期待していたのだが、そのせいか、第一印象は逆に少し期待外れだったかな、という感じだった。 「シゴフミ」というアイデアは面白いと思うのだが、キャラクター作りが今一つ。 郵便配達の少女が、所謂「綾波系」っぽいのはもういい加減にしてくれ、みたいな感じだし(上記の「しにがみのバラッド。」の主役の死神の少女ともキャラが被っているような…)、その相方の「杖」(本人は杖じゃないと言っているが)も、とてもこういう仕事をしているとは思えないような落ち着きの無さだし(こういう存在が、人間のやる事にいちいち驚いたりするのってどうよ、という気がする。声が松岡由貴さんなのは良いのだが…)、ちょっとパターン過ぎないか、と思う。 もちろん、パターンを踏襲してもなお面白い、というのはあるが、今のところはパターン通りなだけに見える(可愛い女の子が実は殺人犯、というのもそうだし)。 一方で、ディテールに妙にいい加減な所があるのも、この手の作品にありがちな欠点だと思う(いくら再開発地域とはいえ、街の真ん中から衛星軌道に届くようなロケットを打ち上げようとするのは、いくら少年のやる事とはいってもさすがにありえないし。真面目にロケット作りに取り組んでいるのであれば尚更である)。 とりあえず、監督の佐藤氏と、シリーズ構成の大河内一楼氏とに期待して様子見というところか。
BLUE DROP 〜天使達の戯曲〜[KBS京都] A:4:3レターボックス D:?
 2007/12/25深夜(正確には2007/12/26未明)放映終了。後番組は「フルメタル・パニック!」。
 戦艦ブルーは先遣艦隊を道連れにして萩乃と共に轟沈、地球は異星人の本隊に占領されたものの抵抗は続けていたようで、30年後、ついに終戦の交渉が行なわれる事になって国連全権大使が異星人の母艦に赴く…という所で第1話の冒頭部分に繋がった(とはいえ、公式サイトの「クロニクル」を読むと、かなり悲惨な状況にあったようだが。「日本人家畜化計画」っていったい…)。 あの大使は朱音かと思っていたのだが(前髪の分け方が似ていたので)、どうやらミッチーだったようだ。 で、ツバエルがそのシャトルのパイロットで、アザナエルはその護衛機のパイロットとして仲良く喧嘩している間柄、みたいな所だろうか。 マリをはじめとする他のキャラクター達がどうしているのか、という辺りの描写がほしかった所である。
 一言で言うと、やはり「良い百合でした」という事になるかもしれないが、マリが少し惚れっぽ過ぎる気がしたのはややマイナス。 結局、あの先生によろめいていたのは何だったんだろう。
 で、それよりも個人的には、場面は少ないながらも(少なかったからこそ?)秀逸だったメカ描写が気に入った。 武器を瞬間移動させての奇襲攻撃に対して短距離ワープでの体当たりとか(「さらば宇宙戦艦ヤマト」の対デスラー戦)、戦艦一隻に対して多数の戦闘機による急降下攻撃とか(第1期の七色星団での対ドメル戦)、迫って来る超巨大ミサイルを至近距離で主砲で撃破するとか(第1期のヤマト発進時の超巨大ミサイル迎撃)、圧倒的な火力の敵巨大戦艦への体当たり自爆特攻とか(「さらば宇宙戦艦ヤマト」ラストの白色彗星帝国超弩級戦艦への特攻)、まるっきり「宇宙戦艦ヤマト」のパロディというかオマージュというか、そんな感じの戦闘シーンも見応えがあった。
 何より、戦艦ブルーの造型が格好良い。 やはり「ヤマト」を連想させるような三連装の主砲やら(しかも、最終回ではヤマトの主砲と同じようにビームが螺旋状に収束していってたし。艦体がやたらと丈夫な所もそっくり。自己修復機能で勝手に破損箇所を直しているのは、ガミラスの酸の海に溶け落ちた筈のヤマトの第3艦橋がいつの間にか復活していたというのをパロっているのかも)、クジラかイルカのように船体をくねらせたり水面をジャンプしたりといった動きの面白さやら、もっと動く所を見せて欲しかったと思う。
 後、本筋にはあまり影響が無いかもしれないが、疑問点が幾つか残ったのが少し気になる。 例えば、異星人が侵略してきたのは女性しかいなくなってしまって生殖に支障が出た為というが(女性だけでも生殖はできる、とか萩乃が言っていたが、どうやるのか是非教えて欲しいところだ(<マテ)。単にクローンとかいうのであれば興醒めだが(<だからマテ))、だとしたら、本隊の侵攻直後にいきなり破壊活動を始めるのは不味くないのか(地球人は出来るだけ生かしておいた方が都合が良い筈だし。まあとりあえずの示威行為だったのかもしれないけど)とか、思念凝結兵器なんか無くてもあれだけの武力差があれば問題無いのではないか(占領よりその後の支配の為に必要だった、という事か?)とか、そもそも何故萩乃ことエカリルはあの学園に生徒として入り込んでいたのかとか…うーむ、改めて挙げてみると、やはり物語にはあまり関係無いかも。
 そういえば、この物語の舞台は1999年。 つまり、恐怖の大王は異星人だった訳だ。 ノストラダムスの大予言まで取り入れているとは、奥が深い(<深いものか)。
フルメタル・パニック![KBS京都] A:4:3(KBS京都・サンテレビ) D:?
 2008/01/08深夜(正確には2008/01/09未明)KBS京都にて放映開始。 KBS京都から2日遅れの2008/01/10深夜(正確には2008/01/11未明)からサンテレビでも放映開始。 KBS京都の方が先行するが、KBS京都の火曜日深夜より、サンテレビの木曜日深夜の方がまだ空いているので、どちらで観るのが良いか悩む。
 原作は、賀東招二氏の富士見ファンタジア文庫から刊行されている小説。未読。
 2002年1月からWOWOWで放映されていた作品。 この後、「ふもっふ」、「The Second Raid(TSR)」と更に2回TVシリーズが製作され、3作目はWOWOWで視聴済み。 また、この1作目についても、昨年「BIGLOBEストリーム」で第10話までが無料配信されていたのを視聴済み。 何故今頃になって1作目がネット配信や地上波で放送されるのかは謎だが、もしかしたら近々4作目が製作されるのかもしれない。 ちなみに、この1作目のみがGONZO制作で、後の2作は京都アニメーション制作となっている。
 「ウィスパード」と呼ばれる存在である一介の女子校生と、彼女を狙う様々な組織から守る為にやって来た傭兵の少年とのラブコメのようなアクションもの…という事でいいのだろうか。 3作目の「TSR」を観た時は、「何故そうなっているのか」という辺りが判らなかった(リアルな兵器が存在する戦場にいきなり二足歩行の兵器が登場する理由とか、真実を話して協力してもらいミスリルに保護してしまう方が良いのに何故かなめを日常生活に置いたまま護衛する、等という危ない方法をとっているのかとか。実際、そのせいでこの1作目の前半ではかなめを拉致されてしまっているし)せいか、シリアスとコメディとのバランスが悪いような違和感がつきまとっていて今一つ楽しめなかったのだが、この1作目でその辺りが解消されて楽しめるようになればいいのだが。 ただ、背景はリアルにしながらも、登場人物達の行動が全然リアルじゃないのはやはり同じみたいなので、少し心配である(いくら見えないとはいえ、道が狭い上に車も多く、電線が宙を覆っているような日本であんな人型兵器を動かすのはどうよ、という気が…。「パトレイバー」ぐらい開き直っていればまだいいのだが、背景を妙にリアルにしている辺りに中途半端さが見える)。 とりあえず、ネット配信で観た第10話以降を楽しみにしておこう。
 なお、本編はアイコンの通り4:3だが、OPだけ16:9のレターボックスサイズになっている。 でも、本編の映像が16:9の左右を切り落とした4:3なのではなくて、OPの方が本編映像の上下を切り落とした16:9になっているようだ。 全部のカットを比較した訳ではないが、とりあえず一安心である。
素敵探偵ラビリンス[テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 第13話まで放映。
 マユキが関わってきた「幻夢事件」を裏で操っていた(らしい)黒幕が、ついにマユキ達の前に姿を現した所。 「素敵探偵」というタイトルとは裏腹に、推理とかトリックとかはどうでもよくて(基本的にマユキの超能力(?)で謎が解けるし、トリックといっても、現実と見紛うような映像を見せ、しかも装着している事に気が付きさえしないという「そんなんアリか?」と思うようなヘッド・マウント・ディスプレイが仕掛けに使われている、なんて反則だろうし)、マユキを取り巻くショタコンなお姉さん達を見て楽しむのが正解なんだろうなあ、という気がする。 できれば、メイドの初実さんには、もっと豪快に転がる所を見せて欲しいものだが…。
 (2008/01/17追記) 第14話でEDが変わった。 でも、今一つ印象が薄くて、次回予告ばかりか本編でも始まった晴嵐の弄られっぷりの方が印象的だったりする。
もやしもん[関西テレビ][HV] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2007/12/25深夜(正確には2007/12/26未明)放映終了。後番組は「墓場鬼太郎」。
 及川さんが武藤さんに貞操を奪われたり(<マテ)、蛍が休学して黒ロリゴスロリになったり(そういえば、「結城蛍」って、字は違うけど「キャプテン・ハーロック」の「有紀蛍」と同じ名前だ。関係無いけど)、いかにも女王様タイプな長谷川さんが意外と可愛かったり、沢木の菌を見る能力が無くなったと思ったらまた復活したりと、色々あったものの、樹教授の下でまた皆集まって酒造りを始めようかという所で終わった。 原作がまだ完結していないようなので、まあこういう「俺達の戦いはこれからだ」エンドになるのも仕方がない事ではあるが、やはり全11話というのは少ない。 というか、もったいない。 こういう、大学の変な生態の話(キャンパスを防疫部隊がうろついてるとか、校門を封鎖して全学挙げてゲームをするとか)は大好きなので、もっとやってほしかった。
 大量の菌を描くのに3DCGを上手く活用していた所も面白い。 もし、手描きしか無かった時代に作られていたら、さぞ味気ない画面になったことだろう。 手描きで実現できたら、それはそれで凄いけど。
 本編のCGも上手く出来ていたが、やはりOPのCGの完成度はより凄い。 実写の部分に落ちる影が付いているのはもちろん、反射する物体へはきちんと映り込んでいる(それも、物体の反射の仕方の違いに合わせて映り込み具合もきちんと調整している)。 揺れる葉っぱの上に立っている菌は、しっかり葉っぱの動きに合わせていて、自然に葉っぱの上に乗っているように見える。 ランダムな葉っぱの動きを計算で作るのは無理だろうから、1コマずつ位置を合わせているものと思われる。 この辺りの手間の掛け方が半端でない。
 …と言っといて、実はこのぐらいの映像は簡単に作れるようになっている、とかいうのであれば、それはそれでまた凄いかもしれない。 どちらにせよ、CGを実に上手く利用した作品の一つには違いないだろう。
 それにしても、蛍がゴスロリになった理由は、本人が説明していたのを聞いても、どうもよく判らなかった。 新しい事を何でもやってみる一環としての女装としても、休学までする理由としては弱い気がするし、だいたい、よりによって何故ゴスロリだったんだろう。 百歩譲ってそこまではまだいいとしても、沢木にキスした理由が謎だ。 別に「真性」という訳ではなさそうだったし。うーむ。
墓場鬼太郎[関西テレビ][HV] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2008/01/15深夜(正確には2008/01/16未明)関西テレビにて放映開始。原作は、もちろん水木しげる氏のコミックで、貸本漫画の時代の作品らしい。
 フジテレビ「ノイタミナ」枠の第10弾。 「ゲゲゲの鬼太郎」のリメイク作品が現在フジテレビ系で放映されているが、こちらは、その元祖とも言われる作品という事のようだ。 鬼太郎が幽霊族という人類より古くからいた種族の最後の生き残りで、その誕生から始まるという、「ゲゲゲの鬼太郎」に比べるとよりおどろおどろしく、いかにも怪奇ものっぽい感じになっている。 それに、鬼太郎が「ゲゲゲの鬼太郎」のように、人間の友達という関係ではなく、むしろ人間を観察し、見下してさえいるような、不気味な存在になっている。 リメイク作品の方は第1話を観て合わなかったので切ってしまったが、こちらは少し面白そうだ。
 怪奇もので制作が東映アニメーション、という事もあってか、作風が何となく「化猫」や「モノノ怪」と似ているが、その割には、メインスタッフが殆ど被っていないのが不思議である。 それと、EDの背景に何か(脚本の一部のように見える)が書かれているのだが、テロップと被っている上に、背景と似た色合いなので殆ど読めないのが困る。 まあ、読めなくても問題無いのだろうが…。 もしかして、ハイビジョンテレビで見れば読めるのだろうか。
しおんの王[関西テレビ][HV] A:4:3レターボックス(関西テレビ) D:16:9スクイーズ(関西テレビ・BSフジ)
 第11話まで放映。
 プロ・アマ・男女全ての区別なく戦うという、完全オープントーナメントが始まって、勝ち上がった紫音・歩・沙織の三人娘(一人は女装した男だが)が、それぞれ、悟・安岡・羽仁(兄)と対局しようかという所。 紫音の両親を殺害した犯人とおぼしき人物が、再び紫音の近くに忍び寄ってきたりして、ミステリー方面も緊迫してきた。 後、紫音と歩がラブラブになってきたのは既定路線だからいいとして、ここに来て沙織と久谷にフラグが立ってきたのは、やや唐突な気もしないでもない。 だいたい、沙織には紫音がいるじゃないか(<マテ)。
 それはともかく、紫音の両親殺害の犯人としては、今のところは悟が一番怪しい訳だが、ミステリーとしては少しストレート過ぎるような気がしないでもないので、もう一捻りあるかもしれない。 でも、「ミステリー」ではなく「サスペンス」だから、案外ストレートなのかも。うーむ。
 回を重ねるにつれて、当初感じたような「駆け足」感は少なくなってきたものの、やはり作画はもう少し頑張って欲しいかも。 どうしても、あの無駄に格好良かった「ヒカルの碁」と比べてしまうし、そうするともの足りなく感じてしまう。 OPをはじめとして、神園だけ異様に細かく描き込んでいるのが何か恐いが。
 神園と言えば、沙織がトーナメントでその神園と対局した時の「あぁ、こんな無様な姿を羽仁兄に…」と恥じ入っている所を見て、下手な羞恥プレイよりよほど興奮するなあ、とか思ってしまうのは、やはり私の心が汚れているからなのだろうか。 トーナメント前に紫音と打った時も、「こんな無様な負け方、羽仁兄に知れたら…」とうろたえたりしていたし、沙織ってそういうキャラなのかもしれない(<どんなキャラだ)。
true tears[関西テレビ][HV] A:4:3レターボックス(関西テレビ) D:16:9スクイーズ(関西テレビ) D:4:3レターボックス(キッズステーション)
 2008/01/08深夜(正確には2008/01/09未明)関西テレビにて放映開始。 関西テレビから3日遅れの2008/01/11深夜(正確には2008/01/12未明)からキッズステーションでも放映開始。 原作は、La'crymaが発売したWindows用ゲーム(全年齢向けらしい)。未プレイ。近々、PS2版も発売されるようだ。 ただ、アニメは原作ゲームとはキャラもストーリーも異なるオリジナルの内容らしい。
 話自体は、主人公の少年が、色々ワケありの女の子達と何だかんだ言いつつ仲良くなるという、ギャルゲー原作ものによくある話…なのだろうか。 ニワトリに「地べた」と名前を付けたり(このセンスは嫌いではない)、「涙、あげちゃった」等と意味不明な事を口走ったりする変な女の子とか、親が亡くなった為に主人公の家にあずけられた暗めの女の子とか、主人公の友人と三角関係になりそうな気配のある女の子とか、実に皆ワケありっぽい。 おまけに、主人公の少年が、短気な上にむっつりスケベ(制服の下の肢体を想像する、っていう辺りが実にむっつりだ。ていうかオヤジ? 脱衣所で鉢合わせイベント(<イベントいうな)の後でティッシュの箱を取り上げた時は、てっきりナニをするものと思ってしまった)という、あまり好きになれそうもないタイプなので、逆に今後どうなるのか楽しみかも。
 しかし、そんな本編は置いといて、なんというか、OPとEDが実に良い。 OPは、eufoniusの曲が良いのはもちろんのこと、タイトルにちょこんと座っている女の子達とか、防波堤(防潮堤?)の上でおっとっととバランスを取っている所とか、制服のスカートのファスナーを上げる時の仕草とか(<おい)が妙にツボに嵌まる。 また、EDも、トリを追いかけているチビキャラ達が実に可愛い(一番可愛いのが、本編では実に嫌な役をやってるくせに、EDでは上着を掲げて息子の後を追っかけているのが妙に可愛らしい母親だったりする)し、ただ走っているように見えて一人一人に色々と動きを付けている芸の細かさも良い。 ニワトリが昇天してるけど。 本編は何か痛そうな話になる気がするが、このOPとEDの為に毎週観てもいいかもしれない。
 また、最近増えてきた(「うたわれるもの」辺りからだろうか?)が、ロングの画の時に人物を3DCGで描く手法が使われている。 人物が小さくても崩れないし、モブシーンも楽だし、パースも取り易いから、作画の面では結構省力化になりそうに思えるが、やはり一目で3DCGと判る動きの不自然さには、まだ改良の余地がありそうだ。
 後、関西テレビでは「ハイビジョン制作」の文字が入るが、キッズステーションでは入らない。 これは、キッズステーションにはHD放送が無いから、だろうか。 しかし、関西テレビで過密状態の火曜日深夜に観るか、あるいはキッズステーションで空いている金曜日深夜に観るか、また悩み所である。 更に関西テレビでは下記の「みなみけ〜おかわり〜」と被るから、地デジではどちらかしか観る事ができないし。
みなみけ[テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2008/01/08深夜(正確には2008/01/09未明)放映終了。後番組は「みなみけ〜おかわり〜」。
 「南家三姉妹の平凡な日常を淡々と描く」という口上の通り、淡々と、しかし可笑しく、可愛らしく、少しエロスも加えて、実に見事に描ききったと思う。 始まる時には、そのスタッフ構成から「『キャベツ』の悪夢再びか!?」みたいに思ったものだが、見事に予想を裏切ってくれた。 もちろん良い意味で。 「額に置くタオル」を、手抜きをせずちゃんと前髪の下に描くとか(ただ、前髪の上にタオルを描くのと比べて面倒なのかどうかは正直言って疑問である。彩色がデジタル化されている現在では、仕上げの手間も大して変わらないような気がするのだが。タオルを額に置く時の前髪を除けたりする作画が手間だから、というのならまだ判るのだが、いきなり前髪の上に置かれている事も多いし。実際、前髪の上にタオルを描いてしまう作品が多い所を見ると、やはり面倒なのかもしれない)、「日常を描く」上でのリアリティは押さえた上で、コミカルな話を上手に映像化していた所が、実に良かった。 そうすると、結局あの「キャベツ」は何故あんな事になったんだろう、というのが不思議なのだが、あちらの方が例外だった事を素直に喜べばいいのかもしれない。
 後、パンチラはダメでブラチラはいい、というのはどういう基準なんだろう。 やはり謎だ。
 それにしても、「先生と二宮くん」がちゃんと完結するとは思わなかった…。
みなみけ〜おかわり〜[テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2008/01/08深夜(正確には2008/01/09未明)テレビ大阪にて放映開始。
 という訳で、細田直人監督・鈴木雅詞シリーズ構成・アスリード制作という、「SHUFFLE!」スタッフによる第2期の開始である。 「週刊ザ・テレビジョン」の番組表では、第1期の最終回も放映されていないのにいきなり第2期に変わっていて、いったいどうなる事かと思っていたのだが、第1期の最終回と第2期の初回とを連続放映するという荒技に出てきた。 やるな、テレビ大阪。
 それはともかく、同じ原作ものの作品を、スタッフや制作会社を変えてほぼ同時期に放映する、というのは「双恋」と「フタコイ オルタナティブ」以来の事だろうか(それでも、「双恋」と「フタコイ オルタナティブ」とは3ヶ月間が空いているが)。 スタッフを変えての第2期というと、リメイクなら「Kanon」や「花右京メイド隊」、「Sister Princess」等が、第1期から時期を置いての続編としての第2期なら「げんしけん」シリーズ等をはじめとして前例も結構あると思うのだが、こういうパターンは珍しいかも。 本作品の場合、第1期の放映が始まる前から発表されていた訳だし。 それに、「双恋」の場合は全く異なる作品として作られていたが、本作品の場合は、作品の内容としても連続した、完全に続き物として作られているので、もしかしたら初めてのパターンかもしれない。 「双恋」もStarchildだったので、「スタチャ商法」というべきだろうか。
 ただ、それだけに、主にキャラクターデザインの違い(目の処理が大分異なっている)とか、体つきの描き方の違い(ハルカだけでなくカナまで胸がデカくなっていたような…目の錯覚だろうか)とか、動きの付け方の違いとかで結構違和感を感じてしまう。 というか、第1話からいきなり温泉話というのは、今度は「過度な期待」をしてもいいという事なんだろうか(<マテ)。
 まあ、第1話の次回予告の「真似すりゃいいってもんじゃないんだばかやろう」というチアキの台詞は、「第1期の真似はしない」という宣言をしているような気もするので、違いを気にするよりは違いを楽しむべきなんだろうなあ。 何かにつけて第1期と比較されるスタッフは大変だろうけど。

水曜日

おねがいマイメロディ 〜くるくるシャッフル!〜[アニマックス] D:4:3
 2007/12/26放映終了。後番組は「おねがいマイメロディ すっきり♪」。
 改めて観ても、このお莫迦でおマヌケで「御都合主義?何それ?」みたいに開き直っていて、それでもしっかり暖かい(いや、別に温泉がという意味ではなく)所も持っている大団円は気持ちが良い。 「すっきり♪」(日曜午前の地上波の方)も(1年間とすれば)そろそろ終盤だが、このぐらい面白い結末を期待していていいのだろうか。
 ところで、以前に「潤ってイギリスから来たんじゃなかったっけ?」と書いていたが、あの初恋の話の時に「パリに住んでいた」と言っていたのを忘れていた。 ますます記憶がいい加減になってきているような気がする…。
おねがいマイメロディ すっきり♪[アニマックス] D:4:3
 2008/01/09アニマックスにて放映開始。
 という訳で、当然の如くに「すっきり♪」の放映が開始された。 ただし、「アニメロビー」枠ではない単独の放映なので、30分2話放映、バラエティパートと「ロビー&ケロビー」は(当然ながら)無し、EDは「アニメロビー」枠のEDと同じ曲だが映像は独自(というか、地上波の提供背景の画の流用)、次回予告はEDから独立、といった違いがある。
 とりあえず、バクがダーちゃんの残り滓を出してしまったり(「日曜の朝から」という台詞がミスマッチになってしまうのは残念)、王様が失脚してただのぞうさんになってしまったり、マイメロとクロミとのそれぞれの役割や今回の「システム」等の説明が行なわれた所。 あの姐さんは、黒猫ではなく黒豹だったのね。
 それはともかく、30分2話放映という事で、地上波の半分の期間で放映が終わる事になるが、地上波があと1クールで終わるとすれば追いつく事はないか。 第4期があったらどうなるかは判らないが(今度は「ロビー&ケロビー」を放映するのかな?)。
バンブーブレード[テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 第13話まで放映。
 タマちゃんこと珠姫が入部した室江高校剣道部が、2回の練習試合を終えて、ついに女子部員が5人揃った所。
 アニメのレアアイテムに釣られて一人二役を引き受けたり(で、そのレアアイテムがVHDというのがまた可笑しい。確かにレアかもしれないが)、アニメのDVD-BOX(フィギュア付き)を買いたくてアルバイトを始めたり、でも結局父親の誕生日プレゼントを優先してしまったりするタマちゃんが、もう可愛くてしょうがない。 中の人が同じなせいか、少し「ARIA」のアリスと被る気もするけど。
 作品の雰囲気としては、基本コメディで時々真面目な、ちょうど「帯をギュッとね!」のキャラを男女入れ替えたみたいな感じである。 一見いい加減に見える紀梨乃も、本当は真剣かつ楽しくやっているだけという所も似ているし、そういう所をきちんと描いているのがまた良い。
 室江高校剣道部の5人(+男3人)が個性的なのに加えて、練習試合の相手のメンバーもそれぞれ面白いキャラなので、もし今後登場しないとしたら実に勿体ない。
 それと、スタッフには、脚というかフトモモフェチな人がいるのだろうか。 第1話でタマちゃんが靴を脱ぐ場面を始めとして、妙に脚を強調しているカットが目立つような気がする。
 また、ミヤミヤとダン君のあの船付き自転車は、本当に存在するのだろうか。 ちょっと欲しいかも。
 それにしても、谷口悟朗監督が、今年作る新作(って「コードギアス」の第2期の事か?)を最後に現役を引退する、というのはマジなんだろうか。 何せ、作品のキャッチコピーが「女のコの真剣(ホンキ)魅せてあげる!」だし。「本気と書いてマジと読む」とも言うし(<マテ)。 というか、何故谷口悟朗監督が出てきたんだろう、と思ってちょっと調べてみたら、「ガン×ソード」(未見)で脚本の倉田英之氏や制作のAIC A.S.T.A.と仕事をしたみたいだから、その縁でだろうか。謎だ。
 ちなみに、「アニメーションとドリーム」という本をAmazonで検索してみたら、「関連サーチ」に「谷口悟朗」と出ていた。 これは、他にもあの本を探した人がいるという事なのだろうか(2008/01/28時点で改めて検索してみたら、もう出なくなっていた。残念)。
AYAKASHI[サンテレビ] A:4:3レターボックス D:16:9四辺黒枠
 2008/01/09深夜(正確には2008/01/10未明)サンテレビにて放映開始。原作は、CROSSNETが発売したWindows用18禁ゲーム。未プレイ。 AT-Xでは1ヶ月程早く放映が開始されているらしい。 ちなみに、以前フジテレビ系の「ノイタミナ」枠でやっていた「怪」という作品とは何の関係もないようだ。
 「PERSONA」みたいな超能力バトルもの…なんだろうか。 あるいは「東京魔人學園剣風帖 龍龍」に近いかも(そういえば、この2作品とも原作がゲームなのは単なる偶然か?)。 原作は18禁なだけあって、凌辱(もちろん性的な意味で)場面とかもあったりするらしいが、TVシリーズではさすがにそれはなく、でも流血はそれなりにあるようだ。 AT-Xでは、視聴年齢制限がかかっているみたいだし、ちょうど「エルフェンリート」のような感じになるのかも。
 寄生生物の話を授業でやっていた所からすると、本人の能力が何かの形をとって現れる、というよりは、何か力を持ったモノ(これが「アヤカシ」か?)に寄生されている…というか共生関係にある、みたいな感じか。 で、主人公はその事をまだ自覚していなくて、手品として見せ物にしている、という。 その主人公を気遣う幼馴染みの女の子と、何故か今はいないもう一人の幼馴染みの女の子(桜の木の下に座っているあの映像は、もしかして寝ているのではなくて死んでる?)、主人公と同じような力を持っていてそれをある意味有効利用している悪い奴、何故か主人公を陰ながら守っている、やはり力を持っている女の子、そしてまた何故か主人公を狙っている組織(?)があって…と、主なキャラクターとその関係を過不足無く見せながら、謎を適度にバラまいておくという、オーソドックスなというか堅実な第1話は悪くない。 冒頭で、夏なのに雪が降った、というのが主人公達が持っている力と何か関係があるのかもしれない(あの場面で「銀曜日のおとぎばなし」を連想したのは私だけだろうか。どちらかというと「寄生獣」かもしれないが)。 その冒頭の場面で、「正義の味方になって弱い奴を守る」と言った事も忘れて(?)ヘタレっぽくなってしまった主人公が、実は凄い力の持ち主で…というありがちな話っぽいのは気になるが、とりあえずは様子見か。 眼鏡っ子が二人ほど出てきたが、どちらも脇役で終わりそうな気がするのが残念。
スケッチブック 〜full color's〜[テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2007/12/26深夜(正確には2007/12/27未明)放映終了。後番組は「ARIA The ORIGINATION」。
 猫達にちゃんと賞味期限が切れていない食べ物をあげるようになったり、自己紹介をちゃんと自分の口で言えるようになったりと、空もそれなりに成長しているという所を見せて締めるという、この手の「癒し系」の作品としてはまあ王道な終わり方だったように思う。 どこかで「陸ARIA」と表現されていたのを見たが、まさにそんな感じであった。 まあ、メインスタッフや制作スタジオに共通している人が多いし、猫が活躍(?)してたし、最終回の最後では空と灯里とが共演(?)もしてたし。 おっとり系とか女王様系とかの「お姉さんキャラ」が多かった大原さやかさんが、男の子役をやっているというのも意外な取り合わせだった。 空以外のキャラ描写が、出番が多い割りには何となく薄い気がするのだが(というか、先輩達の名前が覚えられないのは何故…?)、「キャラを見る」よりも、「キャラ達がいる風景を見る」事を楽しむ作品だったんだろうなあ、という気がするので、これはこれで良いのかもしれない。
 でもやはり、あの空の将来についてはかなり不安な気がする。 あれで世間を渡っていけるのだろうか。
ARIA The ORIGINATION[テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2008/01/09深夜(正確には2008/01/10未明)テレビ大阪にて放映開始。
 言わずと知れた「ARIA」の第3期である。 タイトルの“ORIGINATION”は、「開始」とか「創作」とかの意味だが、つまりは「始まり」という事だろうか。
 原作の方は単行本で追いかけているのだが、最新巻(第11巻)の最後で、アリスがいきなりシングルを飛び越してプリマになってしまうという荒技が出てきてビックリした。 連載があと数回、単行本も後1巻で終わるぐらいの分量らしいので、原作が終了するのに合わせて最後のアニメ化、という所か。 第2期終了が2006年10月頭だったから、ほぼ1年3ヶ月間が空いた事になるが、この原作のペースに合わせる為にこれだけ空いたのかもしれない。 もっとも、昨年9月にOVAが発売されているので、まるっきり空いていた訳ではないのだが(OVAは未見)。
 それはともかく、第1話を観る限りでは、第2期で少し心配だった作画の面は結構良さ気(というか、前番組の「スケッチブック」に色使いが引きずられているような)。 また、第2期のラストで三人娘の昇格を匂わせるような台詞やら何やらがあったが、普通にそのまんまの続きで始まった。 まあ、第2期の時は、第3期を作れるかどうか判らなかったのでああいう締め方にしたのだろう。 メインスタッフはほぼ同じだが、本作品で重要な位置を占めると思われる美術監督が、よく観ると、西川淳一郎氏、吉川洋史氏、田尻健一氏と、シリーズ毎に変わっている。 この辺が吉と出るか凶と出るか、楽しみ半分・不安半分といった所か。
 後は、ゴンドラのデザインが少し変わっている(漕ぎ手の立つ所が平らになっている)とか、TVシリーズでは初めて映像が16:9のワイドになったりとか、色々変わっている。 特に映像のワイド化は、美しい風景が見所の一つになっている本作品では、結構重要かもしれない。 この新しい画面を生かした画作りが行なわれる事にも期待したい。
ナイトウィザード The ANIMATION[テレビ大阪] A:4:3レターボックス(テレビ大阪) D:16:9スクイーズU(テレビ大阪) D:4:3レターボックス(キッズステーション)
 2007/12/26深夜(正確には2007/12/27未明)放映終了。後番組は「GUNSLINGER GIRL ─IL TEATRINO─」。
 7つの宝玉を集めたものの、実はそれこそが大魔王シャイマールを復活させる鍵で、エリスはシャイマールを転生させる為にキリヒトことゲイザーに造られた存在で、ゲイザーは今の世界に絶望したのでシャイマールを復活させて全てを無に帰してから世界を創り直そうとしていて、でもエリスが既に自我を確立していた為にシャイマールの復活は不完全に終わって、結局は柊達の活躍でゲイザーは倒され、世界は守られ、エリスもまた人として生きる事になった、という、実に良い大団円であった。 エリスがある意味「生まれ変わった」事を、新しい制服によって端的に象徴させるというのも上手い。
 今にして思えば、エリスがアンゼロットの「お願い」を二つ返事で引き受けたのも、メガラニカで結界を解く方法を真っ先に見つけたのも、単に話の都合という訳ではなく、エリスが7つの宝玉を集めシャイマールを復活させる為に造られた存在だったから、という見方も出来る。
 また、柊達が今までに何回も世界を救っているとかいう話も、要するに人間界と裏界との争いは昔から連綿と続けられてきたものであって、今更どちらかが滅んで終わるというような関係ではなく、今回のように共通の敵に対しては共同戦線を張るという事もありえるという事の裏付けとして語られているに過ぎず、以前に柊達がどんな活躍をしたのか、という事は今回の話には関係無い(語られなくても問題無い)ようになっている。 こういう点での構成は実に上手だったと思う。
 他にも、カグヤがある事で、柊の生身による大気圏突入とか、宇宙服無しでの宇宙空間でのバトルとかの荒唐無稽な場面を無理なく可能にするだけでなく(あの世界での宇宙開発は、さぞかし楽だろう)、カグヤをピクニックのバスケット代わりに使ってしまうエリスとかのユーモラスな場面の演出にも生かしていたり、「どり〜む」の一言で場の空気を纏めてかっさらってしまうナイトメアのようなキャラが居たりと、小道具の使い方やキャラクター達の描き方が実に面白くて、話自体は割とベタなものなのに、しっかり独自の雰囲気を作り出しているのも良かった。 アイキャッチでのお遊びとか、過去に行く話のサブタイトルが「時代を翔ける〜少女の塔〜」と、「時をかける少女」に引っ掛けてあったりとか、その塔がモロにバベルの塔で、しっかり三つの僕(黒豹に怪鳥に巨大ロボ)が守ってたりとか、小ネタもしっかり作り込んでるし。
 画的には、髪の毛の塗りがグラデーションになっているのが、「ぽてまよ」や「みなみけ〜おかわり〜」のチアキ等も含め、流行りなのかどうかは知らないが最近増えてきたような気がする。 こういうのも、彩色を手塗りでやっていた時代ならとても出来なかった事だと思う。 デジタル彩色になって、単なる省力化から、様々な新しい事を実戦投入していく時代になったという事だろうか。
 内容で気になっているのは、孤児院の先生が、「エリスは5歳の時に死んでしまった」と言っていたが、あれは事実だったのだろうかという事である。 それとも、あれもエリスにショックを与える為にゲイザーが創りだした偽の記憶だったのだろうか。 記憶も記録も全て捏造できるゲイザーの事だから、何となく後者のような気もするが、まあどちらでも問題はないかもしれない。
 後、あの面白CMは、結局今まで3パターンあったが、一番初めの奴が一番面白かった。 やはりインパクトの差だろうか。
 残る謎は、くれはが握っている柊の恥ずかしい秘密とは何か、という事と、アンゼロット様は結局何歳なのか、という事だが…おや、ヘリコプターの音が…。
GUNSLINGER GIRL ─IL TEATRINO─[テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズU
 2008/01/09深夜(正確には2008/01/10未明)テレビ大阪にて放映開始。原作は、相田裕氏が「月刊コミック電撃大王」に連載中のコミック。一応既読。
 タイトルは、「がんすりんがー・がーる いる・てあとりーの」と読む。 サブタイトルの“IL TEATRINO”とは、イタリア語で「小さい劇場」や「人形芝居」の意味らしい。 「義体たちや、ピノッキオ=人形と、ストレートに言い当てつつ、本作が、単に少女と銃の物語というだけではなく、大人たちを含めた群像劇の側面もあることから、多面的に作品を表すにふさわしい」(公式サイトより)のでサブタイトルにしたとか。
 2003年10月〜2004年2月にフジテレビで放映された作品の続編。 浅香守生監督・武上純希シリーズ構成・マッドハウス制作という布陣の第1期は、テレビ放映では観る事が出来なかったので後から発売されたDVDで観た。 PS2版のシューティング・アクション・ゲームが同梱されていて、確かゲーム流通で販売されたという、ゲームとアニメのどちらが主体なのかよく判らない商品だったが、作品自体は実によく出来ていた。 ゲームの方も結構面白そうだったのだが、なにぶん時間が無くて殆ど進めていない。 後日、アニメだけをセットにしたDVD-BOXか何かが発売されたようだ。
 で、今回は、真野玲監督・アートランド制作で、シリーズ構成を原作者自ら担当するという気合いの入れようである。 原作の「ピノッキオ編」を中心にアニメ化するそうだが、物語としては期待できそう。 以前は、昨年12月に開局したばかりのBSデジタルのBS11で放映されるという話で(確か「電撃大王」にはそう載っていたような)、家で入っているケーブルテレビではBS11を配信してくれない為、今回も観る事が出来ないのかと思っていたが、地上波で放映してくれて助かった(BS11では第1期を放映しているようだ)。
 ただ、第1話を観る限りでは、作画の面では第1期に及ばない感じで少し不安。 キャラデザインも結構感じが変わっていて、ジョゼさんなんか別人に見える。 もっとも、原作でも、最近何故か別人のようになってしまったのだが。
 また、ヘンリエッタ役の阿久津加菜さんというのは、最近声優デビューしたばかりのほぼ新人らしい。 演技が多少見劣り(聞き劣りと言うべきか?)するのはまあしょうがないとしても(いや、本当はしょうがないでは済まない話ではあるが)、声質がヘンリエッタのキャラクターに合っていないような気がする。 単に、第1期から変更された為に違和感を感じているだけなのかもしれないが、この点でも少し不安である。 とりあえずは様子見か。
 それにしても、猟銃やら散弾銃やらによる事故・事件が連続して起きてから間もないこの時期に、女の子が銃を撃ちまくるというこの作品をよく放映できたものだ。 それでなくても、時々画面に不自然に黒い影が入るという、微妙な規制が入ってしまうような作品だし、最後まで無事に放映できるだろうか。 何か、色々な意味で不安の多いシリーズになりそうである。
 (2008/02/22追記) 第7話からOPアニメーションが変わった。 前の実写映像をコラージュしたような映像から、普通の(?)アニメーションによる映像に変わったのだが、正直言って前の方が好みだったのでこの変更は残念。 特に、最後の「や〜く〜そく〜」の所にタイトルがフェードイン(になるのかな? あれも)してくるカットが妙に印象的で好きだったので、それが無くなってしまったのは悲しい。
 内容としては、さすがにシリーズ構成・脚本に原作者が入っているだけあって、原作のストーリーを上手く組み直して、原作より話の流れが判り易くなっていると思う。 前作のラストでアンジェリカが死んだように見えたのが無かった事になっているのにはビックリだが、死んだかどうかかなり微妙な演出がされていたようにも思うので、まあ許容範囲内である。 それよりも、やはり第1話から心配だった作画がかなり低調なのが残念である。 第2話のように、アクションがあまり無い回はまあいいのだが、第1話をはじめとして、アクション・シーンになると途端にテンポが悪くなったり構図が微妙になったりする回が多いのは、もう少し頑張ってほしいように思う。 初め違和感があったキャラデザイン(改めて見ると、今回の方がより原作寄りになっている訳だし。「電撃大王」4月号の付録によると、キャラデザインのラフも原作者が描いたらしい)や声優さんの変更が気にならなくなってきただけに、このアクション・シーンのへたりさえ無ければ、と思えるのが非常に勿体ない気がする。 後半は大丈夫なんだろうか。
もっけ[ABCテレビ][HV] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 第13話まで放映。
 基本一話完結で、静流と瑞生が毎回様々な妖怪と出会って、時には怖い目に遭ったり、時には楽しい事があったりする様子が丁寧に描かれていて、地味ではあるが実に雰囲気が良い。 中には、「ヒヨリモウシ」のように妖怪が出てこない話もあったりして、妖怪達とだけでなく、静流や瑞生の友人達との関わり合いにも重点が置かれている辺りも好印象。 やはり、妖怪バスターみたいな話ばかりでは面白くない。
 それに何より、二人の爺さんが実に格好良い。 決して二人に甘い顔は見せず、妖怪達との付き合いを厳しく、時には二人を突き放すような事もしながら教えつつ、フォローすべき所はきっちりしてやるという、きちんと歳を重ねた大人のキャラが上手く表現されている。 こういう、子供達をちゃんと導く大人のキャラというのは、最近の作品の中では貴重かもしれない。
 後、放映開始当初は無かった手塚プロダクションの名前が、公式サイトのスタッフのページにいつの間にか追加されていた。 西田監督が手塚プロダクション所属(所属していた、だったか?)だし、さすがに公式サイトの記述から抜けているのは不味かろう。

木曜日

逮捕しちゃうぞ フルスロットル[BS-i] D:16:9スクイーズ
 第11話まで放映。
 劇場版のように変にシリアスにならず、ゆる〜い警察コメディをやっている所は本作品らしくていいかもしれない。 EDのようなアヤシイ雰囲気にならなくて良かった。 駐車車両を腕力で移動させる元プロレスラーとか、シートに化けて客を襲ったりする強盗タクシーとか、別の意味でアヤシイ奴らは登場するが。 そういえば、今回のシリーズには、あのストライク男や原付おばさんは登場しないのだろうか。
 登場しないといえば、以前のシリーズで夏実といい仲になっていたカラビナ男(名前忘れた…)はどうなったんだろう。 その辺の、以前のシリーズとの繋がりがどういう設定になっているのかがよく判らない。 何となく、夏実は原作通りのおじさん萌えになっているみたいなのだが…
 後、作画はもう少し頑張って欲しいかも。
灼眼のシャナII[毎日放送] A:4:3レターボックス(毎日放送) D:16:9スクイーズ(毎日放送) D:4:3レターボックス(アニマックス)
 第13話まで放映。
 シャナと一美とが妙に意気投合してきたり、どう見てもヘカテーにしか見えない少女が転校してきたり、池が張り切ったり、マージョリーが昔話をしたり、悠二の父親が帰ってきたり、悠二が封絶を張れるようになったと思ったら何故か「銀」の炎が出てきたりしている内に、「零時迷子」の元の持ち主がやって来てさあ大変、という所。 OPの最後のシャナと悠二の服装は何なんだ、と思っていたが、学園祭のパレード用の衣装だったのね。
 シャナの側にどんどん近付いていく悠二と、日常生活に居る悠二の両親や緒方達、その中間にいてそれぞれ別の理由で悠二やシャナ達の側に近付こうとしている一美や佐藤達という、立場も見方も異なる登場人物達の心情を丁寧に描きつつ、「零時迷子」や「銀」といった謎や因縁の核心に迫っていく展開は、第1期と比べても面白い。 まあ、もう少し展開が早くてもいいんじゃなかろうか、という気もするが、前半のこのややゆっくりめの展開が良いか悪いかは、後半の展開次第という所か。
 ところで、この第13話で、悠二が封絶を張る前に既にかなりの被害が出ていたように見えるのだが、封絶の中で起きた被害だけでなく、そういう被害も「存在の力」で直せるんだったっけ。 その辺りは、マージョリーが上手い具合にやった、という事なのか?  今一つ設定を覚えていない…。
 (2008/02/01追記) 第16話からOP・EDが変わった。 物語が大きな転換点を迎えた事を受けての変更なのだろうが、正直言って、どちらも前の方が良かったような気がする。 慣れていないだけかもしれないが。
 ちなみに、エンドカードは数話前から変わっていて、こちらはあの今一つ好きになれなかった媚び媚びのシャナが無くなったので良かった。 いくらオフィシャルとはいえ(むしろオフィシャルだからこそ、か)、そのキャラが絶対しそうにない表情を描くのはどうかと思う。 「げんしけん」の大野さんではないが、キャラの内面を大切にしていない(かのように見える)ものは、やはり邪道な気がする。
こどものじかん[KBS京都] A:4:3レターボックス D:?
 2007/12/27深夜(正確には2007/12/28未明)放映終了。後番組は「狼と香辛料」。
 何だかんだありつつも、何とか皆あるべき姿を取り戻し、それぞれ一歩ずつ成長もして、これもある意味「俺達の戦いはこれからだ」エンドなのかもしれない。 教師ものとして見ると、青木先生と生徒との関わりはほとんどりん達三人に集約されていて他の生徒達はほぼ背景だったのでもの足りないが、やはりこれは恋愛ものとして観るべき作品だったんだろうなあと思う。 レイジにいたっては、ほとんど「光源氏」のノリだし。 りんに対する宝院先生、青木先生に対する白井先生と、対立する関係にある相手が結局は最も的確なアドバイスをくれたりする、というキャラ同士の関係の描き方も悪くなかった。
 ただ、やはりあの音声・映像共に「規制」が入りまくったのはどうかと思う。 これでは、「作品を観てほしい」のではなく、「作品を買ってほしい」が為に無理して地上波で放映したかのように見えて、本当に「DVDを売る為の30分CM」になってしまっているような気がする。 それで本当に作り手が潤うのであればまだしもだが、業界の事情はどうもそういう訳でもなさそうな感じだし…。 正直言って、「ここまで『規制』を入れるぐらいなら、OVAか、もしくは有料チャンネルで視聴制限をかけてやった方がマシなのでは?」と思ってしまうのだが、これでも、そうするよりはマシなんだろうか。 謎だ。
げんしけん2[サンテレビ] A:4:3レターボックス(サンテレビ) D:16:9四辺黒枠(サンテレビ) D:4:3レターボックス(キッズステーション)
 2007/12/27深夜(正確には2007/12/28未明)放映終了。後番組は「狼と香辛料」。
 原作の最後までやるのかと思っていたが、結局、笹原が就職内定するところまでで終了した。 残りは、またOVAとかでやるのだろうか。
 それはともかく、始まった時には『これも「メインスタッフが変わって面白くなくなった第2期」の前例にならない事を願うばかり』などと書いたものだが、それが良い意味で裏切られたのは実に嬉しい限り。 原作の展開上、第1期の方が話としては面白いのだが、いかんせん第1期は作画の面で不満が残った。 それが、第2期で制作スタジオが変わって作画の面では殆ど文句が無いし、荻上さんの妄想世界であるBLパートを無駄に異常に高いクオリティで見事に映像化したのは素晴らしい。 というか、原作にも無いエロシーンを追加したTVシリーズ作品なんて、記憶にある限りでは初めてのような気がする。 それどころか、「くじびき♥アンバランス」のエロシーンまで入れていいのか、という感じなのだが。 その意味では、田中と大野さんとのあんなシーンが追加されていた(まあ、あの辺は話の流れからして原作とは大分異なっていたのだが。川澄綾子さんはあの程度まではOKなんだ、というのは新しい発見であった)ので、原作での笹原と荻上さんとのあのシーンをどうするのか非常に楽しみだったのだが、そこまで話が進まなくて残念だった(代わりに(?)冬コミ等での妄想シーンはあったけど。水橋かおりさんもあの程度まではOKなんだ、というのも新しい発見であった)。 もしかして、これもOVAでのお楽しみ、などというのでは…。
 でも、男×男のディープキスやら何やらは隠さないのに、何故男×女のは隠すんだ。納得いかん。この辺の基準は、まったく理解できない(<落ち着け自分)。
 で、この年末年始にキッズステーションでTVシリーズの第1期と第2期、及び「くじびき♥アンバランス」と一緒に出たOVA全3話が一挙放映された。 改めて通して観ると、やはり第1期と第2期との作画の差が目立つが、エンディングは、本編の続きの1コマ風だった第1期の方が良かったかも。 第2期の方も、服装を変えたり、第1期や「くじびき♥アンバランス」の曲を使ったりして工夫はしていたが。
 後、やはりOVAありきで説明不足の所がある構成は残念だった。 荻上さんとクッチーもそうだが、漫研の荻上さん関係の人達などはかなり中途半端な出番だったように思うし。 大野さんと荻上さんとが反目している理由もよく判らないままだったし、この辺、もう少し何とかしてほしかったように思う。 まあ商売としては判るが、OVAは「げんしけん」としての独立した商品ではなかったわけだし、ある意味「抱き合わせ販売」みたいで嫌かも。 結局キッズステーションで観れたのは良かったけど、あまりこういう商法は流行ってほしくない。
 ところで、最終回のエンディングで、屋上に立っている人影があったが、あれはやはり初代会長なんだろうか(立ち方が初代会長とは感じが異なるような気もするが、さりとて、エンディングのあの構成からして他の誰かとも思えないし)。 一応卒業するような事を言っていたので、もしかしたら院生になったのかもしれない。 だとしたら、いったいあの人は何年大学に居る事になるのやら。 謎だ。
狼と香辛料[サンテレビ] A:4:3レターボックス(サンテレビ・KBS京都) D:16:9四辺黒枠(サンテレビ)
 2008/01/10深夜(正確には2008/01/11未明)サンテレビにて放映開始。 同日、KBS京都でも放映開始。 KBS京都の方が放映時刻が早いが、サンテレビの方は他の作品と重ならない…と思っていたら下記の「裏!REIDEEN」と重なってしまった。 まあ、ファミリー劇場なら放映時刻がずれたりしないだろうし、重なりが1つだけなので、基本的にサンテレビで視聴する事にする。
 原作は、電撃文庫から刊行されている支倉凍砂氏の小説。未読。
 中世のヨーロッパ風の地方を舞台に、北に帰りたいという狼の少女(というか、少女の姿をした狼の神様か?)と、成り行きで一緒に旅をする事になった行商人の男とのロード・ムービーみたいな話だろうか。 人外のモノのくせに何故か美少女とか、ロクに努力もしていないのに何故かその美少女に好かれる男の主人公とか、まあその辺りはありがちだが、音楽が妙に良い感じなのと、狼の少女が小振りなのが気に入った(<そこかい)。 とりあえずは様子見か。
裏!REIDEEN−実況版−[ファミリー劇場] D:4:3レターボックス
 2008/01/24深夜(正確には2008/01/25未明)ファミリー劇場にて放映開始。
 タイトルは、「うらいでぃーん」と読む。 この20日(日曜日)から、同じ「ファミリー劇場」で放映が始まった「REIDEEN」のオーディオ・コメンタリー番組である。 セルDVDの音声特典として、キャストやスタッフによるオーディオ・コメンタリーが付いてくるのは最近では全然珍しくないが、それを独立したTV番組として、しかも全話分製作して放映するというのは、かなり珍しいのではなかろうか。 というか、珍しいというレベルではなく、公式サイトや、実際の番組内での話が本当であれば、TVアニメ史上初の試みらしい。 セルDVDに付いているオーディオ・コメンタリーを流用している、とかいう話でもないみたいで、本当にTV放映用として新しく作られたもののようだ。
 初回は、主人公・才賀淳貴役の我妻正崇さん、ヒロイン(?)・碧乃玲役の千葉沙子さん、ヒロインその2(?)・小早川栞役の岡田優香さんが担当だった。 コメンタリーの内容は、声優初挑戦の我妻さんや岡田さんのアフレコ時の感想とか、千葉さんが喋るのは第3話からだとか、OPがPVみたいだとか(やっぱり…)、まあ他作品のオーディオ・コメンタリーと大差の無いものであった。 今後、他の声優さんやスタッフも担当するらしいので、どんな話が飛び出すか楽しみではある。 不注意に、先のネタばれをされなければいいのだが…。 初回でも、ライディーンにフェードインする時に身に着けていた物が、ライディーンから出てくる時には新品になって戻ってくる、という、まだ本編で描かれていない設定の事を話していたし。 大丈夫だろうか。
少女革命ウテナ[キッズステーション] D:4:3
 2008/01/10深夜(正確には2008/01/11未明)放映終了。
 「世界」というものが、自分自身の認識によって規定されるものであるとするならば、「世界を革命する」というのは、すなわち「世界」を認識する「自分自身」を変える事に他ならない。 それも、「革命」と呼ぶに値するほどに大きく。 「鳳学園」という小さな「世界」の中で、「革命」の日に向かって多くの雛達が育っていく。 武道に励む者、後進を育てる者、新しい恋を求める者と、その姿は様々である。 そして今、未だに自分の狭い世界に閉じこもる男を見捨て、「世界」の殻を打ち破って、一人の少女が旅立っていく──。
 とまあ、そんなような事を考えてしまう物語であった訳だが、実際の所は、よく判っていなかったりする。 結局、ウテナはどうなってしまったのだろうとか、「王子様」と「魔女」の話は何かの暗喩なんだろうかとか、幹がいつもやっていたストップウォッチは何の意味があったんだろうとか、色々とスッキリとした答が見つからない事が残っている。 本放送から10年以上経ってもやはり未だに判らないのは、私の世界がまだ革命されていないからなのかもしれない。
 しかし、そういった諸々の疑問点があってもなお、この作品は面白い。 J.A.シーザーによる音楽と、独特な映像に彩られた作品世界は、今もなお鮮やかで、不思議な魅力に満ちている。
 ちなみに、「ウテナ」という作品については、秋山完氏のホームページの「essay」に興味深い文章がある。 「ウテナ」に散りばめられた、数多くの暗喩や幻想的な舞台装置や謎が何なのかについて、そしてこの物語が何だったのかについて、氏なりの「解題」を試みられている。 「ウテナ」を観て「訳が判らん」と思われた方は、一読してみる事をお勧めしたい。

金曜日

デルトラクエスト[BSジャパン][HV] A:4:3(テレビ大阪) D:16:9スクイーズ(テレビ大阪・BSジャパン)
 第52話まで放映。
 宝石が7つ全て集まったり、デインが王の世継ぎかと思ったら実はオルだったり、実はリーフの両親が本物のエンドン王とシャーン王妃で、という事は自動的にリーフが真の世継ぎと判ったり、ジョーカーは実はエンドン王の身代わりになったジャードだったり、アクババにまた宝石が奪われたり、でもしっかり取り返したり、と思ったらついに影の大王が現れたり、結局正しい順番で宝石をはめたデルトラのベルトの力で影の大王を倒してハッピーエンドになったりと、実に目まぐるしい展開であった。
 結局、世継ぎは本命のリーフだったわけだが、回想場面でエンドン王の容姿まで偽装していたとは参った。 あれのせいで、ジャードとエンドンとが入れ替わっている事が判るまで、ジャスミンが世継ぎかと思わされていた訳だし。 個人的には、ジャスミンが世継ぎの方が面白かったような気もするが、まあ、実に王道な展開なのでこれはこれで。 デインが実はオルでずっと皆(それこそ視聴者さえも)を騙し続けていた、という辺りには驚かされたし、デルトラという名前が7つの宝石の頭文字で、それが宝石の正しい並び順を示している、という実に素直な謎解きは単純明快でいかにもこの作品らしいし、影の大王(あの姿でヘドラを連想してしまったのは私だけだろうか)とアディンとの怪獣大決戦巨人の戦いもなかなか迫力があったしで、実に面白かった。
 で、これで物語も終わりなのかと思っていたら、なんかまだ続くようだ。 原作は第3シリーズまで出ているそうなので、そこまでアニメ化が進むのかもしれない。
 それにしても、バルダは城で衛兵をしていたくせに、エンドン王の顔も知らなかったのか。 よほど下っ端だったに違いない。 なんだか、宮仕えの悲哀が感じられる(いやまあ、本当は、ファローの企みのせいでエンドン王があまり人前に姿を見せなかった(その結果として人心も離れていった)せいなんだろうけど)。
 (2008/01/11追記) 第53話からOP・EDが変わった。 英語の歌詞に和訳のテロップというOPは、今までのに比べると少し難しいかも。 EDは…あの、古代人の壁画みたいなのは、やっぱりリーフとジャスミンとバルダなんだろうなあ…。
 それはともかく、結局というかやっぱりというか、影の大王はまだ滅んだ訳ではなくてデルトラを奪う機会を窺っているという、よくある展開に。 今度は、7つの宝石を集めるという判り易い目標が無いだけに、ストーリーがどうなっていくのかが少し心配かも。
 それと、この第53話で「街の人」としてクレジットされていた、コスプレコンテストの入賞者とか何とかいう人達はいったい何?
シュヴァリエ[アニマックス] D:4:3レターボックス
 第11話まで放映。
 リアの死の謎と、盗まれた王家の詩(というのが何なのか、未だによく判らない)の行方を握っていると思われるロシア人・ボロンゾフを追って、デオン達四銃士がロシアに渡り、女帝エリザベータの暗殺を一度は防いだものの結局謎の詩人によって暗殺され、バカ殿ピョートル(所謂「ピョートル大帝」(ピョートル1世)ではなく、その孫らしい)が帝位に就いたと思った途端に、その妻エカテリーナがクーデターを起こしてピョートルを追い払い、デオンはついにボロンゾフと直接対決に持ち込んだところ(長いな…)。
 しばらくバカ殿の時代が続くのかと思っていたら、あっと言う間に(たった1話で)エカテリーナのクーデターが成功してしまったのには驚いた。 この辺、何か端折り過ぎのような気がするのだが、改革議会の成立にあれだけ反対していた貴族達を、いつの間に味方に付けていたんだろう。 現実の歴史では、女帝エリザベータが死んだのが1762年の初め、バカ殿ピョートル(ピョートル3世)の在位が同年の1月上旬〜6月の終わり頃という事らしいので、この第11話だけで約半年間が過ぎていた事になる。
 まあ、その間の話は、この作品的には必要無かったのだろうが、その時間の経過ぐらいは判るようにしてくれないと「何じゃこりゃ?」みたいな感じに思えてしまう。 服装とかが変わらないので、季節感も今一つ判りにくいし。
 という訳で、多少展開に難があるように思えるものの、全体としてはまあまあ面白い。 多くの謎がまだ解き明かされない中で、「機密局の裏切り者」というのが誰なのかが気になる。 OPでオルレアン公らしき人物に礼をしているテラゴリーが何か怪しいが、いつも「御意」ばっかり言っているブロリーも少し怪しいかも。
 ちなみに、第1話で次回予告の映像が使われていたEDアニメーションは、その後ちゃんとしたものに変わった。 一見静止画のように見えて、細かい所で動いている(デュランの眉毛とか)のが何か可笑しい。
彩雲国物語[NHK総合] A:14:9 D:16:9スクイーズ
 第29話まで放映。
 秀麗達が、いよいよ茶州の州都・琥lコレンを目前にした所。 この回で秀麗が話していた「薔薇姫」が、第2期のOPに出てくるあの茶髪の女性だったのか。 完全に忘れていた。
 それにしても、いくら年末年始を挟んだとはいえ、前期から9話しか進んでいないのは困ったものだ。 BS2での放映もそうだが、何かにつけて放映が無くなるのは何とかしてほしい。
H2O 〜FOOTPRINTS IN THE SAND〜[KBS京都] A:4:3レターボックス(KBS京都) D:16:9スクイーズU(BS朝日)
 2008/01/04深夜(正確には2008/01/05未明)KBS京都「アニメスピリッツ」枠にて放映開始。 原作は、枕製作の同名のWindows用18禁ゲーム。 コンシューマ(PS2?)版の発売も予定されているとか。 また、コミック版が「コンプエース」で連載中らしい。
 タイトルは、はやみ・はまじひなた・音羽という3人のヒロインの頭文字…らしい。 何かが原因で目が見えなくなった少年が、療養の為にやって来た田舎の学校で色々な女の子と出会う話…だろうか。 田舎の学校(中学生と明言されていたので18禁要素は無さそうだ)にしては妙に可愛い系の制服とか、主人公の少年の周りがいきなり美少女だらけとか、まあこの手のゲーム原作ものでありがちな作品のようだが、妙に直接的な暴力によるいじめ(?)とか、ヒロインばかりかその祖父までが主人公の少年を何故か「様」付けで呼んだりとか、「精霊」などと自称している女の子が本当に人外のモノっぽいとか、妙な要素が気になる作品である。 タイトルにしてからが、直訳すると「砂の足跡」と意味不明だし、とりあえず様子見か。
 それにしても、提供背景で踊っているあの不気味な連中はいったい…。
 (2008/02/05追記) KBS京都から約1ヶ月遅れの2008/02/04深夜(正確には2008/02/05未明)からBS朝日でも放映が開始された。 しかし、BSデジタルでスクイーズ放送なのにも関わらず、どうやらアップコンバートされた「なんちゃってハイビジョン」映像らしく、少しフォーカスがずれているような、ボケてるというか輪郭が甘いというか、とにかくハイビジョンテレビが宝の持ち腐れになるような画になっているのは詐欺なんじゃないかという気がする(それとも、ちゃんとハイビジョンテレビで観ればちゃんとした画に見えるのだろうか)。 それに、KBS京都の放送は他の作品と重なっていないし、BS朝日で観る事は無いだろう。
 でも、火曜日の深夜のように過密な曜日に放映されているものは他の曜日に振り替えができなくて(振り替えができる作品を振り替えても、結局重複数が変わらなくて意味が無かったりする)、本作品のように他の作品とあまり重ならない曜日に放映されているものは振り替えができる、というのは、もう誰かの陰謀か嫌がらせとしか思えない。 勘弁して。
 2008/03/21深夜(正確には2008/03/22未明)放映終了。
 はやみに対する村ぐるみのイジメが解決して、琢磨とはやみが気持ちを通じ合えたと思ったら、村長の企みで琢磨とはやみに亀裂が生じて、そのせいで琢磨が幼児退行してしまったが、村長が逮捕されて事態が急転し、はやみは琢磨と東京でそれなりに幸せな暮らしを始めたところが、事故ではやみが死んでしまい、だけどその事で琢磨が母親が死んだ本当の理由を思い出して全てを受け入れる事が出来て、数年(?)後、村に大きな風車を建てた琢磨の許に、音羽と共にはやみが帰って来た…。
 という訳で、最後の方が何か物凄く強引な展開だったような気はするのだが、一応はハッピーエンドという事だろうか。 琢磨のおじさんが、琢磨の母親が死んだのを「小日向に追いつめられて自殺」と言ったのは何故なんだろうとか(おじさんも本当の理由を知らなくて、誰かにそう聞いたのを鵜呑みにしていたのだろうか?)、やっぱり死んだ人間が生き返ってくるのは反則だろうとか思うのだが、ラスト数話の展開に、ある意味力づくで圧倒されてしまった感がある。 単純に「御都合主義」と切って捨てる事が出来ないような、なかなか微妙な出来の作品であった。
 それにしても、琢磨の目がずっと見えていなかった、という事がラス前の話で明らかにされた時は、(CMの文句ではないが)本当に衝撃的だった。 琢磨の「目が見えるようになった」事を周りの人達が皆スルーしていた事や、琢磨が「目が見えるようになった」後でも時計の音声で時刻を確認していた事等、今まで違和感を覚えていたり、話の都合かと思っていた事に、きちんと意味があった訳だ。 このラス前の話を観た後で、まだレコーダーに残っていた前の話を見直してみると、確かに、琢磨の目が本当は見えていない事を窺わせる台詞やシーンがある事に気付かされる。 例えば、第九刻「穂積」の回では、母親の形見の鈴を散らばらせてしまった琢磨が、散らばった玉をすぐに拾い集める事が出来なくてはやみとほたるがすぐに手伝ったりとか、はやみがシャワーを止められなくなって琢磨を呼んだ後、琢磨を「覗き」と咎めたはやみが、すぐに琢磨に謝って、それを琢磨が不思議がるような反応をしていたりとか、確かに琢磨の目が見えていないというのでなければ辻褄が合わないような場面がある。 第一刻から見直せば、もっと色々と気付く場面があるかもしれない。 実際、公式ブログの場面写真で、今までの話でそれを示す場面が幾つもあった事が示されている。 ここは是非、キッズステーションなり、アニマックスなりで、始めから放送してほしい所である(<DVD買えば?というツッコミは無しの方向で)。
 ところで、この4月に発売予定のPS2版ゲームでは、はまじが攻略対象のヒロインに追加されているという事だが、これは何かの冗談なんだろうか?  それとも、真面目にそーゆー方向の話になるんだろうか? 謎だ…。
破天荒遊戯[KBS京都] A:4:3レターボックス(KBS京都・サンテレビ) D:16:9四辺黒枠(サンテレビ)
 2008/01/04深夜(正確には2008/01/05未明)KBS京都にて放映開始。 KBS京都から3日遅れの2008/01/07深夜(正確には2008/01/08未明)サンテレビでも放映開始。 原作は、遠藤海成氏が「月刊Comic ZERO-SUM」に連載中のコミック。
 「少し世界を見てみたいと思わないか?」という父親の一言で無理矢理旅に出させられた魔法使いの女の子が、逆ナンしたイケメン男二人をお供に諸国漫遊する話…なんだろうか。 無国籍風ロード・ムービーといった趣だが、主人公の女の子が実に「いい性格」をしていたり、「私は永遠の1719歳よ♥」とか言いながら延々と因縁話をする幽霊の後ろで黙々と棒倒しをしていたり(お前らは光画部か、とツッコミ入れたくなるような…)という辺りは少しツボかも。 二人目のお供がいきなり居たり、一人目のお供が親の敵を探しているなどという事情を主人公の女の子がいつの間にか知っていたりと、普通なら描かれそうな「段取り」の部分をすっ飛ばして話を進めているにも関わらず、話としては破綻もせずにむしろテンポ良く見せている辺りは、さすがに監督の高本氏やシリーズ構成の今川氏の腕前が光っているといった所か。 何故か全10話しかないらしいので、尺を短くする為の苦肉の策なのかもしれないが、とりあえずは面白そうである。
 2008/03/07深夜(正確には2008/03/08未明)放映終了。
 色々あった末に、ラゼルは迎えに来た父親と帰るのをやめて旅を続ける事にしたが、一方では、ラゼルの本当の父親が、いきなり出てきた謎の男に殺されていた…って、なんかもう、投げっぱなしもいいとこな終わり方だったのだが、これは第2期があるという事なんだろうか。 それとも、この続きは原作を読んでね、という事なんだろうか。
 最終回で、バロックヒートがラゼルの義理の叔父さんだった事が明らかにされたりとか、ラゼルの本当の父親がいきなり登場したと思ったらラゼル達とは全く絡まないまま延々一人語りを続けた挙句に、やはりいきなり登場した謎の男にあっさり殺されてしまったりとか、結局アルゼイドの敵討ちはもうどーでもいいのかとか、全く纏める気が無いようなこの作品は、いったいどう評価したらいいものなのか悩む。
 それでなくても、大して人生経験も積んでなさそうな若いキャラクター達が、やたらと格好つけた台詞を並べて、自らの暗く辛い過去をさらけ出してシリアスぶるというのは、どうも好きになれない。 B級娯楽作品かと思っていたら、単に底の浅いC級作品だったような気がする。 もっとも、話はこれからという所でぶった切られたようなこんな構成では、まともに評価する事も出来ないように思う。 何らかのフォローを期待したい所なのだが、果たして。
 ところで、毎回変わるラゼルの服をはじめとする荷物の数々は、あの熊のぬいぐるみに入っていたのね。 あれは、四次元ポケットだったのか。
Myself; Yourself[テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズU
 2007/12/28深夜(正確には2007/12/29未明)放映終了。
 双子の姉弟は駆け落ち同然に家出をし、菜々香の両親の死と火事の真相が明らかになり、佐菜の腕時計と転校の理由もまあ予想通りで、一気に時間が飛んで十年後、双子の家出の原因の一つを作ってしまったあさみの活動で守られていた自然公園で開かれた菜々香のコンサートに、成長した皆の姿があった…という訳で、一応はハッピーエンドと言っていいのだろうけど、何か微妙な感じが残るのは気のせいだろうか。
 てっきり佐菜に気があるのかと思っていたあさみが、実は百合属性の人で、朱里(双子の付いてない方)を苛めてゾクゾクしてた、という意外な展開もあったが、一方で、金目当てで双子の父親である議員の後妻に収まったように見える水商売の女が、本当は良い人でその内双子と和解するんだろうなあとか思っていたら、本当に金目当てで結婚しただけだったとか、猫や小鳥を生贄として埋めたと思わせつつ、本当は箱に入っているのは首輪とかだけというオチなんじゃないかと思っていた婆さんが、本当に猫と小鳥を生贄にしていたとか、ある意味予想通りなのに予想外の展開が続いて、面白かったと言えば面白かったのだが…。 やっぱり、最終回にいきなり登場した菜々香のヴァイオリンの先生が、実はものすごいキーマンだったというのが、いくら推理ものではないとはいえ、少し反則気味な感じがするせいかもしれない。 後、「淡いハートフルラブストーリー」というキャッチフレーズは、どう見ても詐欺だろう。
 まあ、主人公の佐菜の描き方が、ギャルゲー原作ものの主人公にありがちな受け身一辺倒ではなく、雛子に対する時にはきちんと「お兄さん」していたり、あさみと一緒の所を菜々香に見られても、この手の作品にありがちなように大げさにうろたえたりせずに普通に接していたりと、良い意味で「お約束」を外していたのは良かったと思う。 この辺のキャラ描写は、さすがに「ちょこSis」の監督と脚本家が揃っているだけあって上手かった。 修輔(双子の付いている方)が家出した後の雛子のフォローとか(エピローグでは、何か年下の男の子(遊園地であさみが面倒を見ていた子供か?)と付き合っているかのような描き方がされていたが、何故年上趣味だった雛子がそんな事に…)、菜々香が佐菜の秘密を聞いて立ち直った後の様子とかをもう少し観たかったと思うのと(まさかいきなり十年後とは…。「アニメレンジャー」とかのお遊びは面白かったけど、そのせいで終盤の尺がキツくなっていたのではないか、という気もするし)、予想通り、眼鏡っ子の麻緒衣があまり本筋に絡まずに終わってしまったのは残念だったが…。

土曜日

彩雲国物語[NHK衛星第2] D:16:9スクイーズ
 第31話まで放映。
 贋作やら贋金やら塩やらの事件を追いかけたり、他の冗官達と纏めてクビにされそうになったり、何とか監察御史に雇ってもらえたと思ったら藍家の十三姫(変な名前…竹本泉氏の作品のキャラみたいだ。覚え易いのは助かるけど)と一緒に姫の身代わりとしてまた後宮に入ったり、入ったと思ったら暗殺されそうになったりと、相変わらず秀麗ちゃんが大活躍というか受難続きな感じである。
 それ以外にも、OPに出てくる顔の見えない茶髪の女性が珠翠と関係がありそうだったり(というか、取り憑かれているような…)、新キャラが色々と登場したりと、また結構盛りだくさんな展開で、観る方も大変である。 この年末も、また特番が数回入ったりしたが、できればちゃんと毎週放映してほしい。 前の話を忘れそうになるから。
 まあ、何はともあれ、「小振りで何が悪い」という静蘭の言葉には全面的に同意である。 大きさよりも、形の良さをこそ尊ぶべきなのだ(<おい)。
 2008/03/08放映終了。
 何だかんだあった挙句、結局(珠翠以外は)皆戻ってきて「本当の戦いはこれからだ!」エンドといった所か。 塩の話はどうなったとか、贋金造りの黒幕はとか、死刑囚をこっそり連れ出して殺人者に仕立て上げていた張本人は誰かとか、縹家の陰謀はあれで終わりなのかとか、色々と投げっぱなしになっているネタがあると思うのだが、これもまた、第3期があるという事なのか(ゲストで来ていた監督は、まだやりたいとか何とか言っていたようだが)、それとも続きは原作を読んでね、という事なのか。
 まあ、それなりに楽しめた事は楽しめたのだが、影月が生き返った事をはじめとして、どうも何かと消化不良な感じがして、今期は第1期に比べると今一つ面白くなかった。 もう少しエピソードを整理するとか出来なかったのかな、と思う。
ケロロ軍曹[テレビ大阪] A:4:3 D:16:9横側黒枠
 第193話まで放映。
 もはや「地球侵略」はどーでもいい、という境地に達した感があるが、いったいいつまで続くんだろう。 4年目最後の1クールになるが、ここらで何か「テコ入れ」が欲しい気もする。 劇場版の3作目も公開されるみたいだし。
 まあ、この「何もないダラダラさ加減」が長続きのコツなのかもしれないが。
 後、この回からEDが変わった。 今度のは、どうやらちゃんと本作品に合わせて作られた曲のようだが、雰囲気が何となく「みんなのうた」っぽいのは、もしかして「みんなのうた」への進出を狙っているのだろうか。
機動戦士ガンダムOO[毎日放送][HV] A:14:9 D:16:9スクイーズ
 第13話まで放映。
 なんかこう、今一つ作品が掴めない感じがするのは、ソレスタル・ビーイングの連中が何を考えているのかイマイチ見えてこないから、だろうか。 基本的にガンダムで武力介入を続けているだけで戦いを無くせると、本気で考えてやっているわけではないだろうし。 明確な戦略目標が判らないので、今のところ個々のエピソード単位で見ていくしかなく、シリーズとしての面白味には欠けるように思う。 現在のメンバー達の以前にもガンダム・マイスターがいたらしい(「ダンクーガ・ノヴァ」もそんな設定だったような)、というのも、結局このシリーズ内ではっきりとした結末が描かれずに終わるのではないか(刹那達がガンダムを降りても世界の戦いはまだ続く、とか)、という気がしてどうも…。 なかなか「何を楽しみに観るか」というのが見出せないのが難儀である。
 後、低軌道リングに磁性流体を高速で循環させて、その遠心力で軌道エレベーターの質量を保持する、というあの設定は、いかにもこの先低軌道リングを破壊して「エレベーター落とし」をやる為のものに思えてならない。 誰がやるかはともかく。 あれだけの巨大な構造物を、こんな動的なシステムで保持するという設計自体が物凄く怪しげなのだが、その辺は気にしてはいけないのだろうか。
 それにしても、沙慈とあの母娘とのコントは、いったいいつまで続くんだ…。 そうか、これを楽しみに観ていればいいのか(違)。
 (2008/01/13追記) 第14話からOP・EDが変わった。 例によって、1クール毎に変えていくという方針らしい。 それにしても、何か前にもまして曲が暗い。 それに、あのどういう層を狙い撃ちにしようとしているのか判り易すぎるEDアニメーションはいったい…。
メジャー MAJOR[NHK教育] A:14:9 D:16:9スクイーズ
 2008/01/05NHK教育にて放映開始。
 半年前の2007年6月末に終了した、第3期に続く第4期の開始である。 吾郎がアメリカに渡って、いよいよメジャーリーグへの挑戦を始めようとする所だが、渡米した途端に置き引きにあって所持品全てを無くし、そこに偶然通りかかった日本人に助けられ、しかもその日本人も偶然同じ球団のテストを受けに来た男だった、という実にベタベタな幕開けであった。 スタッフからとうとうカサヰケンイチ氏の名前が消えたり、制作がスタジオ雲雀からSynergy SPに変わったりしたので、その辺の影響がどう出るのかが少し心配。 もっとも、一番心配なのは、薫ちゃんの出番があるかどうかなのだが(<そこかい)。
電脳コイル(再放送)[NHK教育] A:14:9 D:16:9スクイーズ
 第3話まで放映。
 ヤサコとイサコが転校してきた所。 やはりこの序盤の、比較的ゆったりとした(デンスケを探し回ったり、サッチーに追いかけられたり、イサコが空間を壊したりと、話の内容自体は忙しいが)展開を観ていると、終盤の、説明台詞の多い忙しない展開が余計に残念に思えてくる。 もう少し、全体のペース配分を前倒しにした方が良かったかもしれない。 まあ今更言ってもしょうがない事なので、作品を楽しむ事にしよう。
スター・トレック 宇宙大作戦[NHK衛星第2] D:16:9スクイーズ
 第23話まで放映。
 ただし前にも書いたように、今回の放映はデジタル・リマスターが済んだ順になっている為、第23話といっても元々の放映話数とは異なる。
 心配していたCGで新しく作成し直された部分とそれ以外の部分との差もそれほど気にならないので一安心である。 それでもやはり、セット部分の古さ(ブリッジのコンソールの中に古いテレビの物みたいなプリント基板が入っていたりするとか)はどうしようもない。 一方で、現在の折り畳み式の携帯電話のような通信機等のデザインは、未来を先取りしていたのかもしれない。 実際、私も折り畳み式の携帯電話を使っているが、開く時にはやっぱりカーク船長が通信機を開く時のような仕草でやってしまう。 悲しい性である。
 それはともかく、カーク船長の活躍(性的な意味で)やら、スポックやマッコイ達との漫才みたいなやり取りは、今観てもやはり面白い。 話自体は結構無茶苦茶だったりするし(この第23話「惑星アルギリスの殺人鬼」(原題“WOLF IN THE FOLD”)では、かの「切り裂きジャック」がエイリアンだった、という実にトンデモな話になっている)、エンタープライズ号が攻撃を受けたりして揺れる度に派手にシートから投げ出されたり転がったりするのは一応軍艦なのにいいんだろうかと思ったりもするが、それが「味」になってしまっているからしょうがない。
 せっかくLDプレーヤーを修理したのだから、正月に帰省した時に、実家からLD-BOXを持ってくれば良かった。無茶苦茶重いけど。
 2008/02/23深夜(正確には2008/02/24未明)放映終了。
 とりあえず、第29話(全体の5分の2ぐらい?)まで放映された所でいったん終了となった。 NHKの番組紹介ページによれば、次は、4月の半ば過ぎから土曜日の夕方5時からの放映に変わるようだ。 土曜日の深夜帯は混み合っているので、この変更はありがたい。 また、再放送の放映時間も、現在の木曜日午前10時から、水曜日午前9時に変わるらしい。
 今まで放映された分では、デジタル・リマスターで作り直されたシーンはさほど違和感無く見れる。 また、追加で吹き替え音声が収録されている部分も、注意して聞いていないと新規収録とは気付かない。 逆に言えば、注意して聞いていると判る程度の差異があるのは確かである。 ミスター・スポックの声が妙に野太くなったりとか。 こういうのが聞き分けられるのも、ダメ絶対音感と言うのだろうか。 とりあえず、この調子で4月からの放映再開も楽しみにしたい。
 ちなみに、この最後の第29話(原題:TOMORROW IS YESTERDAY)で、エンタープライズのコンピュータの音声が妙に艶かしく「改良」されてしまった、というネタが唐突に出てくるのだが、このネタを使った続きの話が、ハヤカワ文庫の「ロムランの罠」という小説である。 「スター・トレック」シリーズの小説版は、TVシリーズや映画を小説化したものだけでなく、オリジナルの書き下ろし作品が多く出版されているが、「ロムランの罠」もその一つである。 書き下ろし作品は、色々な人が書いているので、正直言って「玉石混淆」なのだが、それらの中でも特に面白いものの一つだと思う。 とりわけ、上記の「改良」が元で制御不能になったコンピュータを、カーク船長が何とかするくだりなどは秀逸である(どう「何とか」したのかは是非読んで確かめてほしい)。 お勧めである。
CLANNAD −クラナド−[毎日放送] A:4:3(毎日放送) D:16:9横側黒枠(毎日放送) D:16:9スクイーズ(BS-i)
 第11話まで放映。
 風子編が終わって、ことみ編に入った。 「Kanon」で気になっていた、演出の平板さや各回の「引き」の弱さ(というか、無さ? これは脚本の問題だと思う)はかなりマシになっているように思うが、やはり何かが足りない気がする。 キャラ付けの極端さ(あの風子に続いて、ことみの極端さも大概にして欲しいレベルだと思う。風子の生霊ネタは「Kanon」と被っているし、ことみの非常識振り(とりあえず図書室で飲食するのは止めるべきだろう)もさすがにやり過ぎな気がする)は原作由来のものだろうから百歩譲ってしょうがないとしても、ギャグの寒さとくどさはもう少し何とかならないものだろうか。 コミカルな部分が思わず引いてしまうようなものに感じてしまうので、シリアスな部分も全然引き立たず、むしろそらぞらしさが透けて見えてしまう。 また、風子編では、風子の事を覚えているのは同じなのに、風子の姿が見えたり見えなかったりが場面によってバラバラで、何となく場面毎に都合の良いように描いているように見えた。 いくらファンタジーだからといっても、御都合主義とも見える無原則さは良くないと思う。
 この辺のバランスの悪さは、やはりどうも相性が悪い。 ただ、これは劇場版でも似たような感じを抱いたので、京アニ版だからというより、この作品そのものと相性が悪いのかもしれない。 当初心配だった、杏がスクーターで朋也を轢く場面が、直接ぶつかっていないように直されていたのは良かったけど(原作では、確かモロに轢いていた筈)。 朋也と言えば、不良だ何だと言いつつ(言われつつ?)、全然不良らしく見えないのは問題かもしれない。 何だかんだ言って結局は女の子の世話を焼くという、ギャルゲーの普通の主人公キャラになってるし。
 正直言って、今までの話で、噂に聞くような泣ける所も感動する所も無かったのだが、この先期待していていいんだろうか。 とりあえず、切るという程には決定的なものが無いので視聴は継続するが、この後もこのままの感じで続くようだと少し微妙である。 噂では、2クールでいったん終わって、間を置いてまた2クールやるという「コードギアス」みたいな構成だとも聞くが、果たしてそこまで持つだろうか。
PERSONA -trinity soul-[毎日放送] A:4:3レターボックス(毎日放送) D:16:9スクイーズU(毎日放送) D:4:3レターボックス(アニマックス)
 2008/01/05深夜(正確には2008/01/06未明)毎日放送「アニメシャワー」枠にて放映開始。 毎日放送から2日遅れの2008/01/07からアニマックスでも放映開始。 原作は、ATLUSのPS2用ゲーム「PERSONA 3」だが、あくまで原案として使っているだけで、ストーリー等はアニメのオリジナルになるようだ。 ゲームの方は、何かTVCMはよく見たような気がするが、内容は全く知らない。
 タイトルの“PERSONA”は「仮面」、“trinity soul”は「3つの魂」という事で、主役らしい3人の兄弟の事を指しているものと思われるが、末っ子が双子の妹(冒頭で沈んでた子か? でも、髪の色が違うしなあ…)の人格も持っているっぽい場面もあったりしたので、まだよく判らない。 超能力を持っている兄弟の話となると「NIGHT HEAD」っぽいが、その超能力がスタンドみたいに描かれている辺りは「ジョジョの奇妙な冒険」も混じっている感じである。 このスタンドみたいなものを「PERSONA」というらしい。 この超能力を使って、「無気力症」だとか「裏返った死体」(「キスダム」の「裏返り」とはちょっと違う)だとかの事件と対決していく、みたいな話になるのだろうか。
 キャラデザインがちょっと怖い(比較的目が小さいのに目の間隔が広い)のが気になるが、話自体は面白そうなので、とりあえず様子見か。
スカイガールズ[テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズU
 2007/12/29深夜(正確には2007/12/30未明)放映終了。後番組は「ロザリオとバンパイア」。
 ワームを根本的に殲滅するウイルス・プログラムと、スカイガールズの健闘によって、ついにワームの第2次侵攻は防がれた。 半年後、新たにレスキュー部隊として再出発をするソニックダイバー隊の結成式典に招かれた音羽達は、初めての、そして最後の、「戦いの為にではない飛翔」を思う存分に楽しむのであった…という訳で、綺麗に物語を締めてくれたのは良かった。
 ワームが、環境破壊を行なう人類の活動に対して攻撃を仕掛けているのではないか、というのはシリーズ途中から充分予想できた事ではあったが、その元になったものが、人間の治療用のプログラムだった、というのは、多少無理矢理な気はするものの、面白いアイデアだったと思う。 「環境破壊」というのが、あくまでも「人類にとって都合が良い環境を破壊する」という意味でしかない以上、それを止めようとするのもやはり人間が作り出したものである、というのはきちんと筋が通っている(ような気がする…)。
 ただ、シリーズ全体を振り返ってみると、初めに期待していた「空を翔る爽快感」といったものは今一つ感じられなかったし、優希の姿をとって現れたワームも、音羽を凹ませる為だけに使われていたみたいで、もう少し重要な役どころ(ワームを殲滅するのではなく、何らかの形で共存する為の橋渡しになるとか)を期待していただけに、少し期待外れだったかな、と思う(それどころか、最後は単に悪のラスボスみたいな表情になってたし)。
 後、細かい事ではあるが、零神をはじめとするソニックダイバーが、平和のモニュメントになる、という所もあまり好きではない。 機械というものは、壊れて修理できなくなるまで使ってあげるべきだと思っているので、せめて動態保存するとかにしておいてほしかった。
 まあ、憂鬱をあまり引っ張らないという構成は悪くなかったし、キャラクターの描き方もそれぞれ個性的で良かったと思う。 冬后が、音羽達のメンタル面でのケアはともかく、戦闘指揮で殆ど役に立っていなかったような気がするのはどうかと思うが。
ロザリオとバンパイア[テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2008/01/05深夜(正確には2008/01/06未明)テレビ大阪にて放映開始。原作は、池田晃久氏が「ジャンプSQ.(スクエア)」に連載中のコミック。
 高校浪人しそうになった主人公の少年が、父親が拾ってきた(<おい)入学案内の高校に行ったらそこは妖怪だけが通う学校で、人間だとバレたら即殺されてしまうのだが、何故か可愛いバンパイアの女の子と仲良くなってラブコメ…みたいな話か。 テレビ大阪での放映だがテレビ東京系列の放映ではない為か、やたらとぱんつが見えるのは少し控えた方がいいような気もするが、まあこれはこれで(<マテ)。
 監督が「砂ぼうず」の稲垣隆行氏、シリーズ構成が「To Heart」の山口宏氏(というか、制作のGONZOと合わせて「砂ぼうず」関係者なのだが)という事なので、アクションとラブコメの両面とも期待が出来る…だろうか。 まあ、テンポも悪くないし、水樹奈々さんの歌も聴けるしで、とりあえず様子見か。
キミキス pure rouge[毎日放送] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 第13話まで放映。
 星乃さんが転校する事をついに光一に打ち明けたり、一輝が二見さんのみならず咲野さんにまでフラグを立てたり、光一になびくのかと思われた摩央姉ちゃんがやっぱりサックス男こと甲斐に惚れ直してたりする所(<どんな所だ)。
 噂では、エンターブレインから「毎回キスシーンを入れること」というお達しが出ていたとか何とかいう話だったが、本当なのかどうかは謎。 今までの話では、一応全話に入っていた…のかな。 回想シーンとかテレビの中のドラマのシーンとかボールにキスするとかで済ますという、反則技も結構使っていたようだが。 そういえば、この第13話にはあったかな…?
 それはともかく、光一・一輝・摩央の3人が主人公で、それぞれが平行したり絡んだりする恋模様を描いているのはなかなか面白い。 ただ、基本的に受け身の光一と一輝を見ていると、不器用過ぎるが積極的な甲斐が一番マシな男に見えてくるのはどうかと思うが。 まあ、これも噂では、光一と一輝は、原作ゲームの主人公キャラを2人の人格に分けた、という話だから、受け身なのはしょうがないかもしれないけど。 ギャルゲーの主人公キャラとは、基本的にはそういうのが多いし。
 それでも、この第13話では、光一がようやく受け身一辺倒からは脱却しそうなので、これからはもう少しマシな主人公になるかも。 摩央も、光一を意識していたのは、あくまで弟分だった光一が、星乃さんと上手くやっている(ように見える)のを見て、光一も男なんだと気が付いて動揺していただけ、みたいな感じで収まりそうなので良かった。 あのまま、甲斐と光一との間で揺れ動く状態が続くのはちょっと勘弁してほしかったし。 一輝は…まあ適当に(<おい)。 一輝の場合は、二見さんがまんざらでもない様子になってきたのに浮かれて舞い上がっているだけだし、この辺で思いっきり突き落としてほしい気がする。
 後、この回からOPアニメーションとEDが変わった。 OPは、本編の映像の使い回しが多かったものが、ちゃんとOP用の映像に入れ替わったような形だが、曲が同じでアニメーションだけが変わると、やはり違和感がある。 EDは、本編の映像を使っているのは同じだが、新しい話数の映像に一部が差し替えられた。 どうせなら、こちらもオリジナルの映像にしてほしい。
 2008/03/22深夜(正確には2008/03/23未明)放映終了。
 何だかんだあった結果、一輝は二見さんと、光一は星乃さんを振って摩央姉ちゃんと、それぞれくっついて終わった。
 振り返ってみれば、光一達が作ってきた映画そのもののような「等身大の恋愛もの」として、結構面白かったように思う。 噂では、原作ファンにはすこぶる評判が悪いらしいが、その意味では、原作を知らなくて幸いだったのかもしれない。 特に、二見さん一筋だった一輝と、色々考え過ぎてぐるぐるしながらも一輝に惹かれていく二見さんの様子は、なかなか微笑ましかった。
 その一方で、光一の方は、星乃さんとキスした途端に摩央姉ちゃんに気持ちが移ってしまったかのように見えて今一つ。 あれでは、まるで、一人のヒロインとキスまでこぎつけてクリア→次のヒロイン攻略へ、というギャルゲーのプレイヤーみたいである。 まあ、元々ギャルゲーの主人公ではあるのだが、星乃さん一筋に見えたシリーズ前半の光一はいったい何だったんだ、という気がする。
 また、摩央姉ちゃんに対する甲斐や、光一に対する星乃さんの態度も、何か身の引き方が潔すぎてどうも…。 特に星乃さんについては、最終回での摩央姉ちゃんの「バトンタッチ」という台詞を、全く逆の意味にしてしまったし。 一輝に対する明日夏の態度が、「当たって砕けろ」型の気持ちの良いものだっただけに、こちら側はなんとも後味が悪い気がする。 作品の性格上、あまりドロドロな修羅場とかは似合わないとは思うのだが、それにしても、あそこまで潔いと、所詮その程度の気持ちだったのか、とさえ感じてしまう。 まあ、「恋愛には様々な形がある」というのを見せたかったのかもしれないが、もう少しやりようはなかったものか、と思えて残念。
 そういえば、ラスト2話ぐらいで、柊と栗生さんがいきなりいい雰囲気になっていたが、これも「様々な形」の一つだという事なんだろうか。 謎だ。
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2008年4月期

 さて、やはり年度の変わり目という事で、終了する作品も、新しく始まる作品も、例年の通り多いです。 「ハイビジョン制作」を明記する作品も徐々に増えてきているみたいで、映像的には綺麗なものが多くなってきたようにも思います。 もっとも、映像の綺麗さと、作品を面白いと思うかどうかは別問題ですし、テロップの文字が妙に小さい作品が増えてきたようなのも少し難儀ですが。
 それに、「ハイビジョン制作」といっても、いざセルソフトとして発売される時は、相変わらず従来のSD画質のDVDのみ、というのがまだ殆どですし。 TVシリーズで早々にBlu-ray Disc(BD)での発売を明言しているのは「ガンダムOO」ぐらいでしょうか。 「ハイビジョン制作」と言っている以上、どうせ買うならBDで、という人も少なからずいるでしょうし、BDも同時発売してもいいんじゃないかと思うのですが。 規格が統一された(というかHD DVDが負けた)のですから、いずれ自然に増えていくでしょうけど、もう少し積極的になってもいいと思うんですけどね。
 また、「GyaO」等でTV放映と同時にネット配信も行なう作品が増えてきました。 海外配信まで行なうなど、今の処、最も積極的なのはGDHでしょうか。 所謂「ファンサブ」への牽制という意味もあるのでしょうが、TV放映をプロモーション的な位置付けにしてセルソフトを中心とした商品展開でお金を稼ぐ、というビジネスモデルがだんだんジリ貧になってきているという話もありますし、こういう積極的な展開が必要な時代になってきた、という事なのでしょう。
 ただ、ネット配信をプロモーション的に使う、という送り手側の目論見(なのかどうかは実際判りませんが)はともかく、前期で「ウエルベール」の第2期を「GyaO」で観た経験から言うと、テレビで観るのに比べてネット配信で観るのは何か疲れる、というのが正直なところです。
 普段、VTRやDVD・HDDレコーダーで観るのに慣れていますと、好きなようにコマ送りや早送り・巻き戻しが出来ないのはやはり不便です(この辺は、その内改善されていくかもしれませんが)。 配信期間中は何時でも観れる、と言っても、逆に言えば配信期間が過ぎれば観れなくなる訳ですし、手元のレコーダーに残しておいて、本当に何時でも観れるという安心感に比べるとやはりストレスがあります。 ましてや、「ドルアーガの塔」の裏の第1話みたいに、短時間しか配信されなくて気が付いたら終わっていた、というようなものがあると尚更です。 ある意味、VTRも無かった時代に戻ってしまったような感じです。 その辺りが改善されていかないと、ネット配信がTV放映の代わりになる事は無いように思います。 まあ、「代わりになる」のではなくて、TV放映と補完し合うような形で進んでいくのかもしれませんが。
 さて、例によって、まずは3月の最終週〜4月の第1週までの間に終了した作品・開始された作品・放映のあった継続作品の感想などです。 一応、視聴の継続を決めた作品は一通り挙げてありますが、7日に始まった「ソウルイーター」だけ保留にしてあります。 「レイトショー」と併せて観てからにしようと思いますので。
 (2008/04/15追記)
 4月の第2週の間に終了した作品・開始された作品・放映のあった継続作品の感想などを追加しました。 今後はあまり一気に増減したりしないみたいですので、随時追加・追記していく事にします。 現時点での視聴本数は、「カウボーイビバップ」や「電脳コイル」等の再放送ものを含めても30本。 結構減りました(と言ってもまだまだ多いです)し、水曜日のように深夜帯に見るものが無くなった曜日まであったりします。 が、何故か今期は4月の半ばを過ぎてから始まる新番組も10本弱あるみたいですので、まだ油断は出来ません。
 保留にしていた「ソウルイーター」ですが、結局切りました。 「レイトショー」を観たのですが、夕方にやっていたものと殆ど変わりませんでしたので(カットが幾つか追加されてただけなのでは…)。 この程度の違いで、わざわざ2回やる意味が判りません。 これでは、ただのリピート放送と同じです。 新しい試みをやるのは良いのですが、意味が判らないのはどうかと思います。 ネット上の感想を見ると、これからに期待するという意見が多く見られましたし、実際、回が進むにつれて違いが大きくなってくるのかもしれません(噂では4クールあるそうですし)が、私の場合、これからも観ようというモチベーションそのものがありません。 アクションは、さすが「ストレンヂア」を作ったBONESだけあって良いと思いますが、「ストレンヂア」のような単発の作品ならともかく、これだけTVアニメの本数が多いご時世に、それだけでは見続けようというモチベーションには繋がらないんです。 世界観やストーリー、キャラクターに魅力が感じられないと。 なので、この試みには期待していたんですが、それが空振りだったので「もーいいや」と…「史上初の試み」とか大仰な事を言うなら始めからドカンとかましてくれないと…小出しにしてどうするんだと…いかん、愚痴っぽくなってしまいました。 まあ、結局は、個人の趣味と優先順位の問題なんですけどね。

帯番組

やさいのようせい N.Y. SALAD[NHK教育] A:4:3 D:16:9横側黒枠
 2008/03/31NHK教育にて月〜金の帯番組として放映開始。
 以前にも放映されていた、かの天野喜孝氏原作の、小さくて可愛い野菜の妖精達の日常を描いた、1話5分間の短編作品である。 扱いとしては再放送になる筈だが、公式サイトによると、新しく第2シリーズも加えて放映されるそうなので、忘れないように新作として加えておく事にする。
 3DCGの筈なのだが水彩画のような淡く柔らかい映像に、原田知世さんの優しいナレーションの組合せが、実に癒されるというか、何というか。 新しいシリーズも楽しみな作品である。
 (2008/05/06追記) 2008/05/05放映分から第2シリーズの話が始まった。 第1シリーズの最終回の続きからにするのかと思っていたが、最終回だけを残して始まったので、どうやら第1シリーズの最終回はシリーズ全体の最終回となるようだ。 基本的に一話完結の話なので、間に幾ら話が追加されても問題無い…筈。
 (2008/06/11追記) 2008/06/10放映分で、第2シリーズの最初の話に戻った。 2008/05/05から第2シリーズが始まったから、ちょうど2クール分の26話あった事になる。 ただし、第1シリーズの最終回に当たる話を放映せずに第2シリーズのリピートに入ったし、Wikipediaの記述によると第2シリーズは全39話という話もあるみたい(作品公式サイトやNHKのサイトには何も書かれていない)なので、リピートが終われば、また新作の話が始まるのかもしれない。

日曜日

おねがいマイメロディ すっきり♪[テレビ大阪] A:4:3 D:16:9横側黒枠
 2008/03/30放映終了。後番組は「おねがいマイメロディ きららっ★」。
 ムカムカ玉の方が先に全部集まってダーちゃんが復活するも、ダーちゃんが「すっきり♪」してキラキラ玉も全部集まってしまい、マイメロがプリンセスになったと思ったら、最後のキラキラ玉がダーちゃんの形見としてダー子の手に渡り、結局元通りになって最後はまたもや温泉で締めとなった。 まあ、マイメロがプリンセスに、ひいては女王とかになったらとんでもない事になりそうだったので、これはこれでいいんだろう。 柊圭一が事ここに至って何か決意していたようだが、それが実を結ぶ事はあるんだろうか。
 で、15分枠に短縮されて続いてきた「マイメロ」も、いい加減ネタ切れっぽくなってきたし、今シリーズで終わりだろうと思っていたが、4月からまた新シリーズが始まるようだ。 予告の映像を見ると、何か一昔前のCGアニメみたいな変な動きをしていたようなのだが、大丈夫なんだろうか。 物凄く不安。
 一方の「ロビー&ケロビー」は、初めにあまり期待していなかった分楽しめたかも。 「マイメロ」に負けないぐらいに毒の効いた話があったりもしたし。 こちらは、「マイメロ」が30分枠に戻る事もあって、新シリーズは無いようだ。
 後、テレビ大阪で土曜日の夕方にやっている、「くるくるシャッフル」の傑作選だが、どういう基準で話を選んでいるのかがよく判らない。 ウサミミ仮面が登場している回とか、特定の脚本家の回とかの判り易い基準があるのかと思っていたのだが、どうもそうではなさそうだ。
おねがいマイメロディ きららっ★[テレビ大阪] A:4:3 D:16:9横側黒枠
 2008/04/06テレビ大阪にて放映開始。
 という訳で、30分枠に戻って始まった新シリーズであるが、とりあえず、色々あった不安はある程度は杞憂に終わったようだ。 人間側のキャラが新しくなるという事で、今までのシリーズとの関係がどうなるのか(パラレル・ワールドか、前の話か、後の話か等々)が心配だったが、マイメロが歌達と知り合う前の話という事で、今までの世界観を継承した上で、話の整合性とかは気にしなくても済みそう。 一番気になっていた妙な動きを見せていた作画も、思っていたよりはマシだった。 どうやら、「フロッグマン・ショー」と同様にFlashアニメーションのようだが、ぬいぐるみキャラのマイメロ達マリーランドの住人だけでなく、新しい人間側のキャラのきららもちびキャラになってしまったし、謎の美少年(流れ星の王子様か?)にいたってはいきなりヒヨコになってしまったしで、こういうキャラばかりならまあ見れるレベル。 ただ、台詞の掛け合いや相変わらずのとんでもない言動(マイメロの絆創膏剥がしがいきなり出るし、流れ星を撃墜するし…)の面白さに助けられている感じもするので、その辺のテンションが落ちたらちょっと厳しいかもしれない。 とりあえず様子見か。 でも、久し振りにマイメロの警告メッセージが復活したが、あの「おねがい♥」を聞くとやっぱり思わず殴りたくなる。
 しかし、王様は、まだマイメロ達の事が知れ渡っていない人間界で、あのグッズの数々をどうやって買ったんだろう?  事後処理は、ハリネズミ君がコロリして忘れさせたら済むとしても、対面販売ならまず人間に姿を晒さないといけない訳だし。 店員にまともに応対してもらえたんだろうかとか、王様の姿を見て騒ぎにならなかったのだろうかとか、そもそも人間界のお金を持っていたのだろうかとか、考え出すとキリがないのだが…まあ、あの王様に常識を求める方が無理という気もするが(<そういう問題じゃない)。
ハヤテのごとく![テレビ大阪][HV] A:4:3(テレビ大阪) D:16:9スクイーズ(テレビ大阪・BSジャパン) D:4:3レターボックス(アニマックス)
 2008/03/30放映終了。
 最後に三千院帝とハヤテが受け取ったあのペンダントが少し取り上げられて、色々危うくなりそうになった事もあったけど、ナギとハヤテの主従の絆が更に深まった、みたいな感じでとりあえず幕。 ハヤテの両親が一度ぐらい出てくるかと思っていたが、結局出ないままだった。 ハヤテ名義の借金を増やしまくっていなければいいのだが。 ともあれ、どうやら第2期の製作も決定したようで、何よりである。
 しかし、歩とヒナギクとは、いつの間にあんなに仲良くなったんだろう。 この二人の接点は、数話前のクイズ大会しか無かった筈だが…まあいいか(<いいのか)。 クイズ大会で知り合いになって意気投合したとかそんな所なんだろう。いくら最終回とはいえ、少し唐突すぎる気はするが。 最終回と言えば、この最終回って、もしかして「きまぐれオレンジロード」なのか?  麦わら帽子がキーアイテムだったりするし、確かあれの原作の最終回も、タイムスリップして幼い頃のヒロインと会う話だったような気がするし。
 全体的には、一年間マンネリに陥ることも無く、バラエティに富んだ内容で楽しませてくれたと思う。 アイキャッチのしりとりとかの「お遊び」も頑張っていたし。 難を言えば、「ピー」音の使い過ぎと思えるような事が見られた事か。 ああいう、パロディになっていないような、元ネタを知らないと訳が判らないようなネタは、あまり多く使われると見ていて疲れる。 第2期では、できればもっと控え目にしてもらえると嬉しい。
コードギアス 反逆のルルーシュ R2[毎日放送][HV] A:14:9(毎日放送) D:16:9スクイーズ(毎日放送) D:4:3レターボックス(アニマックス)
 2008/04/06毎日放送にて放映開始。
 2006年10月〜2007年3月に第23話までが、2007年7月に残り2話が放映され、
 「えええええええーーーーーーーーっ!!!」
 という終わり方をした第1期の続編。タイトルの「R2」の意味は謎。
 時期は第1期のラストから1年後。 ゼロは公式には死亡、黒の騎士団は敗北して幹部の殆どが逮捕され、日本人は相変わらず「イレブン」と呼称され、以前よりも更に酷い扱いを受けているという状況。 ルルーシュは、何故か元通りにアッシュフォード学園の生徒として、また生徒会副会長として、ゼロとしての記憶も無く、ナナリーの事も忘れた状態で、ロロという「弟」と、変わらない世界に諦めと嫌悪を向けながらも平和に暮らしている。
 とまあ、第1期のあのラストから何故こんな事になっているのかはサッパリだが、しっかり生きていたC.C.との接触で記憶を取り戻した所を見ると、ギアスを自分に掛けて記憶を無くすようにしていたのか、あるいはスザクに撃たれたショックで記憶を無くしていたのか、どちらかだろうか。 前者だとすると、第1期で一度自分に掛けた事があったので、「一人に一度しか掛けられない」という制限が無くなったという事になるが。 第1期で、ゼロの正体がルルーシュだと気付いていた(というか思い出していた)筈のシャーリーが、何事も無かったかのようにしているばかりか、他の生徒会メンバーも皆ロロをルルーシュの弟として認知している所を見ると、もしかしたら、あの後ルルーシュは皇帝に捕まって、行方不明となったC.C.を誘き出す為の「餌」として偽の記憶を植え付けられ(皇帝もギアス能力者のようだし)、ルルーシュを学園に戻す為に生徒会メンバーをはじめとする周囲の人間達にも偽の記憶が植え付けられた、という辺りかもしれない。
 しかし、第1期から現在までの状況が判らな過ぎてもどかしい。 ヴィレッタが何でアッシュフォード学園で教師をやってるんだとか(担当が体育という辺りはなんか「らしい」が。公式サイトのキャストに「ヴィレッタ先生」と書いてあるのが可笑しい)、生徒会にニーナの姿が見えないのは何故だとか(キャストに名前があるし、OPにそれっぽい眼鏡っ子がいるように見えるから出てくるのは確からしいが、ロイドの所にでもいるのだろうか)、スザクはどうしてあんなに偉くなってるのかとか(皇帝に直接謁見できる訳だし)、V.V.とナナリーはどうなったとか、だいたいあのロロという「弟」は何者なんだとか、カレンのおっぱいはどうしてあんなにけしからんのかとか(<マテ)、疑問だらけである。
 まあ、やっぱり話は面白そうだし、OPを見る限りオレンジ君も健在みたいだし、なんだかんだ言いつつ楽しめそう。 でも、今度こそ、しっかりと完結させてほしいものだ。
 今回は、「ハイビジョン制作」と出るだけあって、地デジでは左右を切り落としたりせずにちゃんと16:9になっているのは良い。 ただ、アナログは中途半端な14:9だし、本編に提供テロップを重ねるしで、何故こんな視聴者の神経を逆なでするような事をするのかが不思議である。 あんな事をして、いったい誰が喜ぶというのだろう。 また、日曜日の午後5時という時間帯も、作品の内容からすると少し不安だ。 ただでさえ、アニメや漫画にまで変な表現規制を掛けようという動きがあるというのに…。 ネガポジ反転の画像とはいえ、しっかりC.C.の乳首まで描写していたのには驚いたが(<そこかい)。
 (2008/05/16追記) 毎日放送から約5週間遅れの2008/05/12からアニマックスでも放映が開始された。 第1期は、地上波アナログ放送と同様に左右を切り落とした4:3だったので、レターボックスとはいえ、ちゃんと16:9になった今期は地上波アナログ放送よりマシである。 また、冒頭の警告テロップ(インターネットに流したらダメ、みたいなやつ)は入るものの、Bパート冒頭の提供テロップは入らないので、ある意味アナログ・デジタル合わせて地上波よりマシかも。 ただ、第1話では、地上波の冒頭にあった「第1期の粗筋」みたいなパートが無くて、いきなりタイトルから始まった。 これが、最近まで第1期を放映していた事による第1話のみの特別な措置なのか、それとも第2話以降もオープニング前のパートが無いのかはまだ不明。 後、次回予告の後の一枚絵も無いが、まあ、あれは別に無くてもいいかも。
REIDEEN[ファミリー劇場] D:4:3レターボックス
 第12話まで放映。
 淳貴が、なんだかんだ言いつつも何とかライディーンで戦う事にも慣れてきた所に、いかにもライバルキャラっぽいロクセルという異星人が、やはりいかにもライバルメカっぽいガディオンに乗って襲来し、ライディーン共々誘拐されてしまうが、何とか脱出して帰還したのは良いものの、栞に貰ったお守りがロクセルの手に、ガディオンのリングが栞の手に、それぞれ渡ってしまって、さてこれからどうなる?というところ。
 シリアスな話なのかと思っていたが、敵も味方もどこか間抜けなので、もしかしたらコメディなんじゃないかという気がする今日この頃である。 白鷺部隊のリーダーである前田崎は公私混同が甚だしいし(いくらカモフラージュといっても、白鷺部隊のアジトを、あんな一般人が来そうな店にする必要性が何処に…?)、異星人達はあんな人一人が楽々通り抜けられる穴が開いている部屋に淳貴を入れておくしで、何処か抜けている。 まあ、OPがあんな碧乃玲のPVみたいな映像になっている所からして、あまりシリアスではない感じはするのだが。 というか、玲はいったい、いつになったらヒロインらしい活躍をしてくれるんだ…。
 この回から、ロクセルのペット(?)が通訳してくれるので、宇宙人語が日本語で聞けるようになった。 あの宇宙人語は、「裏!REIDEEN」によれば、台本に書いてある日本語の台詞を、声優さんが自分で考えて宇宙人語に直して喋っているらしい。 デタラメでありながら、それなりに「言語」っぽく聞こえるように、色々と苦労されているようだ。 声優さんも、何かと大変である。
 さて、図らずも栞にガディオンのリングが渡ってしまった事で、彼女も戦いに巻き込まれてしまう事になりそうな雰囲気だが、大丈夫なんだろうか。 もし彼女がガディオンにフェードインするとなると、初めの頃の淳貴と同様に、やはり素っ裸になってしまうのかもしれないし(<そこかい)。
 そういえば、淳貴がライディーン内で着ているスーツは、何故着たままでいられるんだったっけ。 着ている物を全部剥ぎ取られてしまうなら、あのスーツだって無くなりそうなものなのに。 後、淳貴が貰ったあのバイクは、テール部が大きく上に張り出していて、何かバランスが悪そうだ。 正直言って、あまり格好良く思えないのだが、まあ淳貴が気に入っているから良いか。
ポルフィの長い旅[BSフジ] D:16:9スクイーズ(BSフジ) D:4:3レターボックス(アニマックス)
 第14話まで放映。
 やっと念願かなって、車の修理工場にガソリンスタンドも設置できる事になった矢先に、シミトラを襲った地震の為に、ポルフィとミーナは両親を喪って孤児になってしまった。 ポルフィは、何とか地震のショックから立ち直って、ミーナを守っていく決意をした所。
 1クールの間、延々と平和な日常を描いてきた後に、唐突に襲ってきた悲劇と、それであっさり死んでしまうポルフィの両親や村人達(あのコリーナまであっさり逝ってしまうとは…)という容赦ない展開は、なかなかに壮絶である。 あれだけ明るかったミーナが、殆ど口もきかず、笑顔も見せない様子は凄く痛々しい。 この状態から、何故ミーナが行方不明になってポルフィが探しに行くという展開になるのか想像がつかないが、次回予告からすると、またポルフィが自動車に夢中になってミーナを蔑ろにしてしまう、というのが原因なんだろうか。 だとしたら、それもまた実に残酷な話である。
 ここのところ、当初見られたような、ハッとするような良い動きや仕草(アポロが来た話で、ミーナが、ポルフィの背中に少し隠れるようにしてアポロを見る時に、ポルフィの肩に手を添える所とか)があまり見られなくなってきたのが少し残念だが、それでも、地味ながら丁寧な作画はやはりいい。 ただ、「時をかける少女」のように、動き重視の為か、人物に影を付けない作画になっているので、多少キャラが背景から浮いているように感じる事があるのが惜しい。
 しかし、ポルフィ達が観た、あの「パリの花束」という映画は、いったい何だったんだろう…?
 あと、BSフジから約3ヶ月遅れの2008/04/05からアニマックスでも放映が開始された。 改めて第1話を観ると、あのイコンの入っているポストみたいなものがちゃんと描かれていたりする事に気付く。 3ヶ月後にはまた悲劇が繰り返される訳だが、それにしても、番宣予告で「両親を地震で亡くしたポルフィが」とか言って思いっきりネタバレするアニマックスはどうかと思う。
君が主で執事が俺で[アニマックス] D:4:3レターボックス
 第7話まで放映。
 壺を割ったり、旗を取り合ったり、南の島で特訓したり、お嬢様の妄想に付き合ったり、他家のお嬢様に痛めつけられたりしている合間に、お嬢様やメイドさん達の着替えやら下着姿やら裸やらが見れてラッキー、みたいな話(<どんな話だ)。 まあ、一種のソフトポルノとして割り切って作っているような所はいっそ清々しいぐらいである。 しかし、美鳩が本編で殆ど眼鏡を掛けなくなったのは困ったものだ。
 2008/05/25深夜(正確には2008/05/26未明)放映終了。
 何というか、色々と中途半端なというか、最終回の森羅の台詞とは逆に、冒険せず無難に纏めたみたいな感じなので、特に言う事も無いというか。 最後まで割り切っていればまだしもなんだが、終盤だからって下手にシリアスっぽい展開を入れられてもやはり微妙。 パロディの入れ方とかも、何となく無理に入れてるような感じに見えて、「ハヤテ」に比べるとやはりこれも微妙。 中の人繋がりでの未有の「カッター落とし」ネタとかは笑ったけど(元ネタはとても笑える話ではなかったが)。
BLASSREITER[サンテレビ][HV] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2008/04/06深夜(正確には2008/04/07未明)サンテレビにて放映開始。
 タイトルは「ぶらすれいたー」と読む。 “blass”はドイツ語で「青白い」とか「顔色が悪い」とか「色が薄い」とか「特徴のない」とか「まぎれもない」という意味で、“Reiter”はやはりドイツ語で「騎手」という意味なので、直訳すると「顔色が悪い騎手」という事になるのだろうか…?  ただ、“Reiter”は「ライター」と発音するので、タイトルはドイツ語としては「ぶらすらいたー」と読むのが正しいのかもしれない。 私のドイツ語の知識はあまり無いので、もしかしたら、前に形容詞が付いて複合語になると「レイター」と発音が変わるのかもしれないが。
 で、妙な怪人が乱入して起きた二輪のレース中の事故で走れなくなったトップライダーが、チームに切り捨てられ、恋人にも去られた挙げ句、怪しい女に渡された怪しい薬で「仮面ライダー」みたいなバイクに乗った変身ヒーローになって戦う、みたいな話なんだろうか。 板野一郎氏ならではのめまぐるしく移動するカメラワークが印象的で、先日のNHK「アニメギガ」に登場された時に紹介されていた「板野サーカス」がまた見れるかと思うと楽しみである。 ただ、今回は、戦闘機やミサイルが飛び交う空中戦は無さそうな感じだし、そもそも氏が監督を務めた作品はあまり観た事がない(「メガゾーン23 Part2」ぐらいか)ので、監督としての実力はどうかとなるとよく判らない。
 ちなみに、主人公のゲルトが付けていたゼッケン番号の「46」というのは、現実のMotoGPで5年連続世界チャンピオンに輝いたバレンティーノ・ロッシと同じである。 バイク好きの板野氏の事だから、それを意識して付けたのは間違いないだろう。 ゲルトのガレージには、板野氏の愛車である(であった?)スズキのカタナらしきバイクも置いてあったし。 バイク・アクションにも期待したい。

月曜日

ウエルベールの物語 〜Sisters of Wellber〜 第二幕[GyaO] D:4:3レターボックス
 2008/04/07最終話配信終了(いや、実際は「最終話配信開始」なのだが)。
 何か、ティナとリタとが結婚したように見えるのは気のせいか?  リタが修復された教会の鐘を見て「ガラハドとここで式を挙げたかった」と思っていたのと、リタが王位に就いてティナがその護衛役というのと(ある意味、一生添い遂げるようなものだし)、ラスト・シーンで教会の鐘が鳴り響いているのとを合わせると、どうもそんな風に見えてしまってしょうがない。
 という訳で、ティナが探していた「死に神蜂の男」が、実はリタの兄であるローデン王子だと判り、ティナが決着を付けようとした時に、グリーダムの王・ノイシュバーン(これが、ウエルベール王でありリタの父であるハイデルの双子の弟だという話は、第1期で出てきてたっけ?)がサンガトラスを乗っ取って、更にウエルベールにも侵攻してきたものの、ローデンやガラハド等の犠牲を払いながらもこれを退け、平和が訪れてめでたし、めでたし…という所か。
 第1期で積み残されていた「死に神蜂の男」の話が片付いて、やはりこの「第二幕」まで合わせて、初めて一つの物語になったという感じである。 まさか、ティナとリタとガラハドとで三角関係になるとは思わなかったし、元は人間だったというボル爺の過去も意外だったし(「頭が無事だったから直った」というボル爺のしぶとさには参った)で、まあまあ楽しめたかも。 それまで無かった飛行機がいきなり登場して、しかも戦闘機(しかもあれはジェット機ではなかろうか)として実戦投入されてしまう、という無茶苦茶さも、「まあ『ウエルベール』だしな」で済むような、良い意味で「ユルイ」世界観が丁度いい塩梅に思える。
【俗・】さよなら絶望先生[サンテレビ] A:4:3レターボックス(サンテレビ・KBS京都) D:16:9四辺黒枠(サンテレビ) D:4:3レターボックス(キッズステーション)
 2008/03/31深夜(正確には2008/04/01未明)放映終了。後番組は「D.C.II S.S. 〜ダ・カーポII セカンドシーズン〜」。
 第一期と同様、本編は最終回といっても特に特別な事はないいつも通りの内容だったが、OPとEDが特別だった。 全体的にカラーになったOPといい、完全新作になったEDといい、本編がいつも通りな分(かどうかは判らないけど)、色々な所で凝った事をしてくれる作品である。 OPの方は、少し処理を変えたりして今までも微妙に変化をつけていたが、EDを最終回だけ完全に新作にしてくるとは。 本編をそのまま続けて曲を重ねたり、あるいは今までの本編映像を回想風に流用したり、部分的に変えたりという事はよくあるが、独立したEDアニメーションを丸々新作にするというのはかなり珍しいかも。 最終回に登場した「初音ミク」の声を、しっかり藤田咲さんがやっているのも可笑しい。 というか、あれは、普通にアフレコしたんだろうか? それとも、VOCALOIDで喋らせてみたんだろうか?
 そんな感じで、今期もまた色々と実験的なというか、様々な手法を試しているかのような作品作りが見られて面白かった。 特に、かの「ウルトラファイト」のパロディの「絶望ファイト」とか(更にその舞台が「はじめ人間ギャートルズ」だったりとか)、市川昆監督の横溝正史シリーズを更に徹底してパロディにした話とか(OPの極太明朝体のテロップばかりか、音楽まで「犬神家の一族」のテーマっぽいものにしてたりするし。若い人がアレを見て「エヴァのパロディか」とか思わないかと心配になったぐらいだ)、「そうきたか」と意表を突かれるようなネタがあって退屈しない。 やはり、この作品と新房監督との相性はかなり良いと思う。 お約束のエンドカードも、今期は、安彦良和氏、湖川友謙氏、鶴田謙二氏、竹本泉氏等々、えらい大御所が描いているのも驚きだった。 もっとも、湖川氏の場合は、本編のスタッフ(絵コンテだったか演出だったか)にも名前を連ねていたのもビックリだったが。 本編では、さすがに「いかにも湖川氏」というような絵は無かったが、エンドカードではしっかりあの「あおり」になっていたのは可笑しかった。
 ところで、EDの「マリオネット」というのは、川原泉の「笑う大天使(ミカエル)」で和音さんと史緒さんが歌っていた「テーチャーズペット♪ アイワナビーティーチャーズペット♪」というやつなんだろうか。
D.C.II S.S. 〜ダ・カーポII セカンドシーズン〜[サンテレビ] A:4:3レターボックス(サンテレビ・KBS京都) D:16:9四辺黒枠(サンテレビ) D:4:3レターボックス(キッズステーション)
 2008/04/07深夜(正確には2008/04/08未明)サンテレビにて放映開始。
 2007年10月期に放映されていた「D.C.II」の続編…というより、後編と言うべきか。 色々と投げっぱなしで終わった第1期の結末を見届けようと思ったのだが、あの冒頭の義之の夢のシーンでいきなり挫けそうになった。 第1期で、あれだけ小恋を蔑ろにするような事をしておいて、更に今期でもいきなりそれかい、という…。 この切り替えの早さは、京都アニメーション版の「Kanon」や「CLANNAD」の主人公にも匹敵しそうだ。
 それを抜きにしても、あの「夫婦漫才」とか、「弟くん」という呼び方とかのノリには、もう体質的について行けなくなってしまったのかもしれない。 とりあえず、今回はようやく「枯れない桜」の魔法の話がメインになりそうな感じなので、結末を見届ける為に観ようかと思う。
 で、結局美夏はどうなったんだ…? フォローはあるのだろうか。
 ところで、ATOK2008(試用版)で「だ・かーぽ」と入力して変換すると、何故か「ダ・カーボ」になってしまう。 「入力支援」を有効にしているとこうなってしまうみたいなのだが、別に間違っている訳でもないのに、どうして「ほ」の半濁点を濁点に強制的に直してしまうのかが判らない。 もしかして試用版だからだろうか。それとも、ATOK2008は「ダ・カーポ」という言葉が嫌いなんだろうか。うーむ。
 (2008/04/10追記) サンテレビから2日遅れの2008/04/09深夜(正確には2008/04/10未明)からKBS京都でも放映開始。 基本的に放映が早いサンテレビで視聴する事になるだろうが、「カウボーイビバップ」と被っているのでKBS京都で観る事もあるかも。
 (2008/04/24追記) サンテレビから16日遅れの2008/04/23深夜(正確には2008/04/24未明)からキッズステーションでも放映開始。 それにしても、あの純一が爺さんになって登場すると、50年以上年月が経っている、という事が実感できるが、それ以外に50年以上年月が経っている事を思わせるものが全くといっていい程描かれていない(というか、この純一爺さんの登場が唯一なんじゃなかろうか? 第1期でのロボットの話は、前作から見ていつ頃の話だったのかが今一つはっきりしていなかったと思うし)ので、かなり唐突な感じもする。 更に、純一が居るのなら音夢はどこ行った?とか、何故さくらは大して変わっていないんだ?とか、色々と疑問が出てくるのだが、それらがきちんと解消される事はあるのだろうか。
カウボーイビバップ[NHK衛星第2] D:4:3
 第8話まで放映。
 やっぱり観ていて楽しいし、10年前の作品といっても十分現役で通用すると思うぐらい映像のクオリティは高いと思うし、菅野さんの音楽は良いなあと思うのだけど、何処か醒めた目線で観てしまうのは、この作品の「すたいりっしゅ」という所が、私には今一つピンとこないからかもしれない。 言葉にし難いんだが、無人島に何か一つだけ持っていくとしたら、本作品より、松田優作氏の「探偵物語」の方を選ぶ、みたいな感じ(<どんな感じだ)。
 2008/06/09深夜(正確には2008/06/10未明)放映終了。
 今一つ「ピンとこない」と思ってしまうのは、ビシャス絡みのエピソードが、どうもシリーズ全体から「浮いている」ように見えるからかもしれない、と改めて観て思った。 普段の他のエピソードでは、過去なんかどうでもよさそうな話ばかりしているのに、ビシャス絡みの4話分のエピソードだけ、過去に縛られまくっている話になってる(ように思える)のが、どうもアンバランスに見えてしまうからかもしれない。 普段放ったらかしなのに、そのエピソードの時だけムキになってスパイクを狙ってくる「組織」とか、意味がよく判らない占いの爺さんとかが、何か唐突だし。 最後の、スパイクが「組織」に乗り込んでからビシャスと決着をつけるまでのアクションとかは、やっぱり今観ても凄いと思うのだが。 どうも、どこか製作側の美意識みたいなものと合わない所があるみたいなのである。 そこが、この作品を今一つ楽しめない原因なのかもしれない。
逆境無頼カイジ[読売テレビ][HV] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 第21話まで放映。
 「橋渡り」に続いて「Eカード」に挑んだカイジが、自ら耳を切り落とすという捨て身の戦法で大勝を勝ち取り、いよいよ最後の勝負が決まろうかという所。 利根川のモノローグが増えてきたので、次もきっと利根川が負けるだろう(<そういう基準なのか)。
 そのモノローグや、ナレーションの面白さが、やはりこの作品の一番の魅力なんだろう。 前の「アカギ」でも、古谷徹氏のナレーションが異常に面白かったものだが、本作品の立木文彦氏も負けていないというか、流石と言おうか。 脚本と声優さんの「力」が、これだけストレートに面白さに繋がっている作品は、他に無いかもしれない。 でも、毎度毎度引っ張り過ぎな感がなきにしもあらずで、一気に見る方がより楽しめそうな気もするが。
 2008/05/12深夜(正確には2008/05/13未明)放映終了。後番組は「RD 潜脳調査室」。
 Eカードで2千万円余りを得たものの、相変わらずの詰めの甘さから会長こと兵藤との勝負に敗れ、指4本を失ったカイジが、「次は勝つ!」と決意を新たにするという、「第一部完」みたいな終わり方だなあ、と思っていたらその通りで、本当に続きの製作予定があるようだ。 時期が何時になるのかはまだ判らないが、最終回の最後に告知していたところを見ると、それなりに確度の高い話なのだろう。 主人公が散々に負けたままではどうも後味が悪いし、ここは是非とも続編を見せてほしいところである。
RD 潜脳調査室[読売テレビ][HV] A:4:3レターボックス(読売テレビ) D:16:9スクイーズ(読売テレビ) D:4:3レターボックス(アニマックス)
 2008/05/09アニマックスにて放映開始。
 タイトルは「あーるでぃー せんのうちょうさしつ」と読む。 「RD」とは「Real Drive」の略らしいが、今のところ意味不明。 早い所では既に4月上旬から放映が開始されていたようだが、ようやく観る事ができる局で放映が開始された。
 事故で50年間も眠っていて老人になってしまった男が、電脳空間では若い男に戻って活躍するという話…なんだろうか。 「地球律」とか「メタリアル」とかの意味不明な言葉が出てきたり、謎の現象で停電が起きたりして、第1話を観ただけでは今一つどんな話なのかが判りづらいのだが、かの士郎政宗氏とプロダクションIGとが「原作」としてテロップされているだけあって、「電脳化」等の「攻殻機動隊」に通じるような設定や世界観があるみたいなので、その辺に期待して様子見か。 正直言って、野郎(しかも年寄り)の裸なんか見たくはないのだが(<おい)、女の子のぱんつが見えるのは気にしない方向みたいなのでプラマイゼロという所(<マテ)。
 (2008/05/20追記) アニマックスから10日遅れの2008/05/19深夜(正確には2008/05/20未明)から読売テレビ「MONDAY PARK」枠でも放映が開始された。 さすがに、地デジが一番映像が綺麗に見えるので、主な視聴を読売テレビに変更して、アニマックスの方を(放映は先行しているが)保険にする事にする。 それに伴い、記述位置を変更した。
魔人探偵脳噛ネウロ[読売テレビ][HV] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 第12話まで放映。
 シリーズを通しての「敵」となるっぽい「怪盗サイ」が再び弥子とネウロの前に現れ、もしかしたら弥子の父親を殺した犯人かもしれないという疑いが持ち上がってきた所。 「怪盗サイ」が、他の人間(だけでなく動物でもいいようだが)に化ける、しかも警察官に化けていたという人間離れした化け物らしいというのが判ったのに、あまり大ごとになっていないようなのが不思議だが、この作品的には、そういう辺りは気にしてはいけないのかもしれない。 実際、「探偵」とタイトルに付いていても、謎解きに関する部分は大した事がないのは「素敵探偵ラビリンス」なんかと同じだし。 ネウロに弄られる弥子の姿を見て楽しめればいいのかもしれない(<いいのか)。
のらみみ[キッズステーション] D:4:3レターボックス
 第9話まで放映。
 「居候キャラ」に纏わる、バラエティに富んだちょっといい話や可笑しい話がなかなか面白い。 人身売買ならぬ「キャラ身売買」を行なう奴やら、何かの組織に所属しているスパイみたいな奴やら、登場する連中も皆個性的だし。 その上、「キャラ身売買」の話で捕まっていた河童が、誘拐されるところが以前のキャラコンテストでちょろっと描かれていたり(縄で縛られた河童を運ぶ人相の悪い男が画面を横切るのを見て、あれは何なんだろうと思っていたのだが、まさかこんな形で伏線になっていたとは)捜索のポスターが背景に貼られていたりと、妙に細かく伏線を張っているような作りをしていて侮れない。 スパイの話で登場した、やはりスパイらしき雌鳥キャラの声が田中敦子さんだったというのも笑える。所属は公安9課か。
 後、キャラにちゃんとテーマ音楽が付いていたり(といっても、今の処のらみみとどったりだけかもしれない)と、見た目とは裏腹に(と言うと失礼になってしまうが)丁寧に作り込んでいる感じが実に好印象。 キッズステーションの番組表によれば、全12回しかないみたいだが、それで終わるのは少し勿体ない気がする。
 2008/04/28深夜(正確には2008/04/29未明)放映終了。
 最後は、のらみみと半田が出会ってハローキッズに来るまでの話で締め。 普通に一般の家庭に居候しているキャラ達が、居候先の子供が成長したら居候を止めて別の家庭に行くという「終わり」がある中、ハローキッズに居候しているのらみみだけがいつまでも居候したまま「終わり」が無い、というのは、「ドラえもん」等の「居候もの」のマンガでいつまでも同じ年齢を繰り返しているというパターンの逆をいっているかのようで、なかなか奥が深い。 少しウェットに過ぎるかな、と思わないでもないが、全体的にちょっといい話系でコミカルな所もあって面白かった。 それにしても、更科さんの前髪は寝癖…なのか? あれは。

火曜日

DRAGONAUT -THE RESONANCE-[テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2008/04/01深夜(正確には2008/04/02未明)放映終了。
 えーと、これは要するに、「愛は地球を救う」という事でいいのかな?  終わってみれば、結局、気まぐれなタナトスに人類が振り回されただけだったんじゃなかろうか。 勝手に地球にドラゴンの卵を置いといて、回収に送ったドラゴンが事故を起こしたのがそもそもの発端だし、その卵が人類に汚染されたからもう要らないとか言うし、そのくせ人間とレゾナンスしたドラゴンをパートナーの人間ごと吸収するし、地球は人類のものではないとか勝手な事を言って人類を滅ぼそうとするし、でもジンやトアにちょっと言われたぐらいでやっぱり滅ぼすのはやめて吸収するとか言い出すし、それもまたジンとトアの「愛の力」か何かであっさり取り止めて次の星に行くとかまた帰って来るとか、まあとにかく我が侭気ままで単に傍迷惑なだけだったような。
 で、最後ギオは何処に行ったんだろう。 一応、タナトスの後継者(っていうのも結局何だったのかよく判らなかったが。だいたい、人類に汚染された卵から生まれたギオを、何故後継者に選んだんだろう)なんだし、タナトスについて行ったのだろうか。
 まあ、「キスダム」並にツッコミ処満載の作品で、その「ネタ」っ振りを楽しめたから良しとしよう。
シゴフミ[KBS京都] A:4:3レターボックス(KBS京都・サンテレビ) D:16:9四辺黒枠(サンテレビ)
 2008/03/25深夜(正確には2008/03/26未明)放映終了。後番組は「仮面のメイドガイ」。
 文歌が目を覚まして、フミカが消えたと思ったら実はまだいたり、キラメキが娘の虐待で文歌自身に告訴されたり、その為に文歌が好奇の目に晒されたり、母親が出てきたと思ったら父親以上のダメ親だったり、何か色々と問題が山積みなような気がするのだが、文歌とフミカとの喧嘩である意味自己完結してしまって「私たちの人生はこれからだ」エンド、みたいな感じか。 結局、何をしたかったのか今一つよく判らなかった作品だった。
 そもそも、キー・アイテムである筈の「死後文」自体、無くても成立するような話ばかりだったような気がする。 自殺や病死、自然死等では普通に遺書で済む話なんだから、そういう死に方をする話をこの作品でやるのは何か違うように思うし、不慮の事故や事件で唐突に死んでしまう(始めの2話のように殺されてしまうとか)ような話でも、別に「死後文」でなくても同様の話を作る事は出来るように思える。 最終回で、フミカが「死後文」を「ありえたかもしれない未来」みたいな事を言っていたけど、それもこじつけくさいし。
 そんな感じで、肝心の「死後文」が、「死後文」ならでは、と思えるような効果的な使われ方をされていなかったように見えたのが、今一つ楽しめなかった最大の理由なのかもしれない。 他にも、現実的なディテールはいい加減(何年も昏睡状態だった文歌が、目覚めてすぐに立ったり歩いたり走ったりスキヤキを食べたりできるとか)な一方で、認証コードとかの大して意味が無さそうな設定は細かく作っているっぽい(同じ事をするのに、フミカとチアキとで異なる認証コードを言っていた事があったので、適当なのかもしれないが)辺り、世界観もあまり練り込んでいるように見えなかったのもイマイチ。
 後、キラメキは初めはてっきり文歌に撃たれて死んだものだと思っていたので、普通に生きて登場したのには驚いた。 フミカの台詞(「終わらせた」云々とか)からして死んでそうだったし、要が調べていた事件の記事にも確か「死んだ」と書いてあったし。 あれは何かの手違いだったんだろうか。
仮面のメイドガイ[KBS京都] A:4:3レターボックス(KBS京都・サンテレビ) D:16:9四辺黒枠(サンテレビ)
 2008/04/08深夜(正確には2008/04/09未明)KBS京都にて放映開始。同日サンテレビでも放映開始。 原作は、赤衣丸歩郎氏が「月刊ドラゴンエイジ」に連載中のコミック。未読。
 両親が行方不明で二人暮らしをしている、家事が壊滅的にダメで家がゴミ屋敷になっている姉弟を見かねて、大金持ちの祖父が二人のメイドを送り込んだが、その内の一人は妙な仮面を付けた筋骨隆々たる巨漢、すなわち「メイドガイ」であった!  だが実は、二人は、祖父の財産を継承する資格を持つ最後の二人となった姉弟を守る為にやってきた、護衛役だったのだ。 その上、「メイドガイ」は常識外れの言動を繰り返す、天然セクハラ野郎でもあった!  財産継承の時となる18歳の誕生日まであと半年、果たして姉なえかの命は、貞操は、守られるのであろうか!?
 という感じの話なんだと思うのだが、何しろ「メイドガイ」のインパクトが強烈過ぎてあまりよく判らない。 監督・迫井政行、シリーズ構成・ふでやすかずゆき、制作・マッドハウス、制作協力・イマジンという、「怪物王女」のメンバーで送るメイドコメディ…なんだろうか。 そもそも、なんで男なのに「メイド」なんだ、という疑問がわいてくるのだが、そんな事はもうどうでもいいという気になってくる。 とにかく、「メイドガイ」という異様なキャラクターと、小山力也さんのノリノリの演技とが相まって、実に異常な世界を形成している。 テンションも高くて実に面白いが、このペースが最後まで続くだろうかというのが心配である。
フルメタル・パニック![KBS京都] A:4:3(KBS京都・サンテレビ) D:16:9横側黒枠(サンテレビ)
 第13話まで放映。
 かなめが誘拐されて宗介とガウルンが対決する話と、A21というテロリスト集団の巨大ASと闘う話の合間に、宗介が身代わり恋人役を頼まれたり、テッサとマオがAS対決をして女同士の友情を深めあったりする単発の話が挟まっているところ。
 その単発の話のようにコミカルな話や、宗介とガウルンとの対決のようなAS同士の戦闘シーン等はなかなか面白いのだが、時々変に間が悪かったりする場合もあったりして今一つ。 また、かなめを狙っている組織の施設を破壊しただけで(狙っている人間自体がまだ残っているのに)手を緩め、結果的にかなめを修学旅行の飛行機ごと誘拐されてしまったミスリルの見込みの甘さ等、妙に細かく設定されている(ように見える)兵器関連の描写に比べると、やはりキャラの行動がそれに見合うほどには練り込まれていないように思える。 その辺りのアンバランスさは、後の「TSR」と同様に今一つ。
 それに、その兵器にしても、リアルっぽくすればするほど、ASがミスリルだけでなく一般の軍隊にも主要な戦力として配備されている事が奇怪しく見えてくる。 前方投影面積が大きく、可動部が多いASは、よほど機動性が良いか、宗介やガウルンのASに搭載されているラムダドライバのような超兵器があるか、あるいはミスリルが装備しているような不可視装置等が無ければ、単に大きくて壊し易い的に過ぎない。 ちょうど今「ディスカバリー・チャンネル」で最新鋭の兵器を紹介するシリーズが放映されているのだが、そこでは、素人が撃っても命中率が90%を越えるような携行ミサイルやら、毎分数万発という超高速連射が可能な機関砲やら、一発で戦車の一個連隊を掃討する多弾頭のロケット砲やらと、一昔前には想像の中にしか無かったような兵器が実戦投入されていたり、あるいはその寸前にまで達しようとしていたりする様が紹介されている。 そういうのを見てしまうと、この作品のようにリアルっぽい軍隊に、ザベージのような「ただの」ASが配備されているのは、物凄く不自然に見えてしまう。 こういうのは、あまり現実と地続きにしないで、ある程度かけ離れた世界観にしてしまっている方が楽しめるような気がする。
 (2008/05/08追記) 第18話からOP・EDが変わった。 共に歌詞が2番(?)になって、映像も変更された。 OPは、本編の映像の使い回しが殆どなのは相変わらずだが、サイズが本編と同様に4:3になった。 EDは、「写真」に本編のカットが大量に追加されたものに変わった。 それにしても、ガウルンはなんでまた生きているんだ…?  それに、さんざん宗介の非常識振りを目にし、自身も何度も酷い目に遭っていながら、「南の島に二人きりで行こう」とか言われてその気になるかなめも、いい加減学習能力が無さ過ぎ。 ある意味、宗介とお似合いではあるが。
 後、ミスリルの基地内に缶ジュース(それも日本の缶入りしることかが入っている)の自動販売機があったが、中身の補充はどうしているんだろう。 まさか、普通の企業にある自販機のように、出入りの業者が「まいど〜」とか言いながら出入りしているとも思えないし。 食料の補給の時に一緒に持ってくるのだろうか。謎だ。
 2008/06/17深夜(正確には2008/06/18未明)放映終了。 後番組は「フルメタル・パニック! The Second Raid」。
 宗介の故郷での作戦の話と、かなめをダナンに招待したらガウルンに乗っ取られてえらい事になる話(<どんな話だ)。 最後の、宗介とガウルンとの戦いは、ラストを飾るにしては間延びし過ぎで、「今一つ」ではなく「今二つ」ぐらいはもの足りない。 当初から見られたミスリルの「詰めの甘さ」も、ガウルンのような超が付くぐらいの危険人物を捕らえたのに拘束服だけで済ませるとか(基地に着くまで麻酔で眠らせておくぐらいの事はして当然のような…。それをしても尚ガウルンにしてやられる、というのならまだいいのだが)、ディスク一枚でダナンのシステムを乗っ取られてしまうとか(そもそも何故潜水艦のシステムにディスクドライブが付いていて、しかもそれで艦のメイン・コンピュータのOSがオーバーライド出来るようになっているんだろう? まるで、乗っ取ってくれと言わんばかりではなかろうか)、終盤に至っても全然改善されていないらしいのがどうも…。 やはりこの作品は、コメディ中心の話の方が粗が目立たなくて楽しめると思う。 その意味では、「ふもっふ」を飛ばして「The Second Raid(TSR)」に行くというのも残念。 「ふもっふ」をまだ観た事が無いというのもあるが、原作の短編作品中心でコメディ要素が強いという噂なので、出来れば「ふもっふ」を放映してほしかった。
 後、以前「TSR」を観た時からの「何故そうなっているのか」という疑問の方だが、二足歩行の兵器が存在する理由やら、宗介がアーバレストやラムダ・ドライバを信用していない理由(これにしても、宗介が自らを「プロフェッショナルだ」と言っていた事を思うと、なんか無理矢理っぽい気がするが。訳が判らなくても、強力で有効な兵器である事は確かなのだし、「プロフェッショナルだ」と言う人間なら不信感を抱くより先に使いこなせるように行動するのではないか、という気がする。まあ、そうしてしまうと「TSR」が出来ないのではあるが…その辺り、どうもキャラが「動かされている」感が拭えないというか何というか)やらはまあ判ったものの、かなめをミスリルで保護せずに日常生活に置いたままにしている理由は、やはりよく判らないままであった。 ダナンに保護しても今回のように危険な目に遭うから、という訳ではないとは思うのだが…。
素敵探偵ラビリンス[テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2008/04/01深夜(正確には2008/04/02未明)放映終了。
 結局、「素敵」はまあともかくとして、どの辺が「探偵」で「ラビリンス」だったのかは最後までよく判らなかった。 後半は、「神智の力」を巡る親子対決がメインになってしまって、ある意味超能力バトルだったし。 その割には、最後の対決が「どちらに火柱が上がるか」という一種のチキン・レースで終わるというのは、ある意味新鮮かもしれない。 後、「彩」の辺りの話とかはもう少し掘り下げてくれれば面白かったかも。
 で、最後の最後に突然登場したあの女の子は誰…?  てっきり亡くなっているものと思っていたマユキのお母さんが実は生きていた(最終回で花を贈ってきたというのを見て初めて判った)とか、最終回で唐突な出来事が起こり過ぎだ。 まさか、これは第2の「あのね商法」なのではあるまいか…?
墓場鬼太郎[関西テレビ][HV] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2008/04/01深夜(正確には2008/04/02未明)放映終了。後番組は「図書館戦争」。
 途中までは一応続きものだったのが、急に一話完結の形式に変わったので多少面食らった所はあったが、不気味な雰囲気に包まれた作風や、ほぼレギュラーだったキャラがあっけなく消えていく容赦の無さは一貫していて面白い。 ニセ鬼太郎は結局何者だったんだろうとか気になる点は色々と残るものの、この作品的にはその辺りは気にしてはいけないのだろうなあ。
図書館戦争[関西テレビ][HV] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2008/04/22深夜(正確には2008/04/23未明)関西テレビにて放映開始。 原作は、アスキー・メディアワークスから刊行されている有川浩氏の小説。未読。
 フジテレビ「ノイタミナ」枠の第11弾。 「メディア良化法」によって図書の検閲が強権的・暴力的に行なわれるようになった日本で、図書館の自由を守る為に設置された軍隊に入った女の子の戦いと恋の物語…だろうか。 こういう、いかにもマニアックな設定の話が出てくる辺り、「ノイタミナ」枠のコンセプトがだんだんよく判らなくなってきているような気がする。 ただ、舞台設定はともかく、話の本筋は「エースをねらえ!」や「ガラスの仮面」等に通じるものがあるような気がしないでもない。 正直言って、シリアスにやるには設定が突拍子もなさすぎに見えるし、ディテールも今一つなのだが、「メディア良化法」なんてあまりにもタイムリーなネタなのと、主人公と同室の黒髪眼鏡っ子は悪くない(<そこかい)ので、とりあえず様子見か。
しおんの王[関西テレビ][HV] A:4:3レターボックス(関西テレビ) D:16:9スクイーズ(関西テレビ・BSフジ)
 2008/04/01深夜(正確には2008/04/02未明)放映終了。後番組は「二十面相の娘」。
 完全オープントーナメントは紫音が制し、その決勝の対局の場で、羽仁真が紫音の両親を殺害した犯人である事を明かし、全ての決着が付いた。 紫音は声を取り戻して、女流ではない棋士として、さらなる高みを目指していく、みたいな感じの結末となった。 原作の連載は、まだこの紫音と羽仁真との対局が続いているようなのだが(「アフタヌーン」自体が長らく積ん読状態な為読んでいないのである)、同じ展開なんだろうか。
 終盤に向けて、羽仁真が真犯人だという確証が、悟や横山刑事達によって次々と明らかにされて「外堀」が埋まっていく一方で、対局中の真が徐々にその狂気を露わにしていくという展開は、なかなか緊迫感もあって面白かった。 その真の狂気に対して、一歩も退かずに対峙し、ついには上回ってしまう紫音の強さも素晴しい。
 真が真犯人だというのは、悟が犯人ではないと判った時点(安岡に声を掛けられて礼を言う、悟が初めて「いい人」である事がはっきりと表現された場面)である程度推測はつく。 紫音が悟と真とが兄弟である事を「雰囲気がそっくり」だとしてすぐに気付いた事、悟に顔を掴まれた時に犯人に掴まれた時の事を連想した事を合わせれば、この二人のどちらかが犯人であるという推測は出来る。 ただ、立川刑事が犯人の目的を「紫音を一人にする事」だと推理した事や、紫音が安岡の教えだと思っていた事が、実は犯人に教わった事だったと気付いた事から、一瞬、犯人は安岡か、等と疑ってしまったりもしたものである。 紫音を孤独にしてより強くする(それも自分の踏み台とする為に)という真の狂気よりも、安岡が紫音を自分の娘にする為に本当の両親を殺した、という方がまだ理解し易かったからかもしれない。
 まあ結果的には、安岡がそんな極悪人でなくて良かった訳であるが、真の狂気が終盤に入って急に出てきたような唐突な感じがするのが少し残念かも。 もっと初めからそれを匂わすような言動があった方が、という気もするが、そうすると判り易すぎるかもしれないので、このぐらいでいいのかもしれない。 もしかしたら、そういう言動があったのを私が忘れているだけかもしれないし。
 一つ気になるのは、悟の恋人の一美が、何故真が犯人である事を知っていたのか、という点が不明なままだった事である。 隣の安岡家に親しく出入りしていたようだから、真が紫音の両親を殺して出てくる所を見てしまったとか、まあ色々と想像は付くが、あれだけ重要な話なのにはっきりしないのがどうも気になる。
 後は、やはり作画がやや低調だった所か。 特に、最終回でデッサンが崩れがちになっていたりするカットが少なからず見られたのは残念と言うしかない。 「ドラマ」を支えるには、やっぱりしっかりとした作画も重要なんだと改めて思わされた。
二十面相の娘[関西テレビ][HV] A:4:3レターボックス(関西テレビ) D:16:9スクイーズ(関西テレビ・BSフジ)
 2008/04/22深夜(正確には2008/04/23未明)関西テレビにて放映開始。 原作は、メディアファクトリーから刊行されている小原愼司のコミック。 現在、「コミックフラッパー」に続編(?)の「二十面相の娘 うつしよの夜」が連載中らしい。全て未読。
 両親を亡くし、叔父夫婦に育てられていた女の子が、相続した遺産故に叔父夫婦に命を狙われた所を、かの「怪人二十面相」に救われ、以後「二十面相の娘」として活躍する話…だろうか。 「怪人二十面相」が、江戸川乱歩氏の遺族から許可を得て使っている「本物」だというのが結構面白そう。 でも、次回予告の画面での一言「おじさん」というのはいったい…。
 (2008/05/20追記) 関西テレビから約1ヶ月遅れの2008/05/19深夜(正確には2008/05/20未明)からBSフジでも放映が開始された。 ただし、NHK衛星第2の「カウボーイビバップ」と被っている為、BSフジでの視聴は当分無理そうである。
 それにしても、最後の一言の「おじさん」と言うのは、毎回ニュアンスを変えているみたいだが、どういう意味があるのかはやはりサッパリである。謎だ。
true tears[関西テレビ][HV] A:4:3レターボックス(関西テレビ) D:16:9スクイーズ(関西テレビ) D:4:3レターボックス(キッズステーション)
 2008/04/01深夜(正確には2008/04/02未明)放映終了。
 終わってみれば、結局これは、主人公は眞一郎ではなく乃絵で、その乃絵の成長物語だったんだなあ、という気がしてしょうがない。 乃絵にとっての初恋は実らなかったし、失ったものも多いけど、それを糧として成長し生きていく強さを身につけた、というような。 眞一郎に送ってもらわず、一人で歩いて帰る事を選択するシーンや、赤い実を食べる地べたを見る優しい眼差しが、実に象徴的。
 何と言うか、判り易い「記号」に頼らなくてもちゃんと地に足の付いた「恋愛ドラマ」が描ける、というのを示したという意味で、この作品の持つ意味は大きいんじゃないだろうか、と思う。 これと並ぶのは、知る限りでは何年も前にジブリが作った特番の「海がきこえる」ぐらいしか思い浮かばない。 実際の富山(制作のP.A.WORKSがある所らしい)をモデルにしたという緻密な背景美術、微妙な表情や少ない台詞で的確にキャラクターの心情を表現する脚本と演出(比呂美が、眞一郎と二人きりで居る時、つまり素の自分を見せたい時だけ眼鏡を掛けている、というのも、眼鏡を「本心を隠す」という意味のアイテムに使う事が多い(「少女革命ウテナ」のアンシー等はその典型だと思う)中では珍しい演出だと思う。そういう視点で見ると、比呂美が、眞一郎にキスをしたり「いいよ」と言ったりするシーンで眼鏡を外しているのもなかなか興味深い)、パターンに陥らないキャラクター設定(乃絵のような「純粋さ」を出す時、言動をあり得ないぐらい幼くしてしまうキャラクターが多いように思うが、そういうパターンを乃絵で崩したのは偉い)等々、実に見所の多い作品だった。
 その一方で、効果的なのかどうかよく判らない止め絵の使用(愛子がコーラを取り出す処等)とか、今一つ判りづらい視点を変えての同一シーンの繰り返し(眞一郎が初めて比呂美の部屋に入った時等)や時系列が前後するシーンの繋ぎとか、押し入れ(?)から出てきて「おぎゃあ」はちょっとやり過ぎじゃなかろうかとか、少し疑問に思うような演出も色々あって、その辺はどう理解すればいいのか悩む所である。
 ちなみに、DVDは第1話のみ収録の第1巻だけ購入した。 こうすると、残りの12話をDVD1枚に3話ずつ入れて、ちょうど4枚に収まるので具合がいいのである。 映像特典の新作アニメは、思っていたより短くて少し残念だったが(「To Heart」の特典の新作アニメぐらいのものを期待していたのに…)。
 でも、「ハイビジョン制作」となっている作品を、SD画質のDVDでしか発売しない、というのはどうかと思う。 せっかく、次世代DVD(という言い方もそろそろ不適切になりつつあるが)の規格がBlu-ray Disc(BD)に統一されたのだから、DVDとBDとを同時発売するか、せめて両方の発売時期を明確にするかぐらいはしてほしい処。
 ところで、EDのちびキャラは、基本的に皆本編に登場しているキャラなんだけど、唯一の例外として、一番後に雷轟丸を食べた(と思われる)タヌキがいる、というのは言われるまで気が付きませんでしたよ。
みなみけ〜おかわり〜[テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2008/04/01深夜(正確には2008/04/02未明)放映終了。後番組は「隠の王」。
 やっぱり第1期の方が好きだなあ、というのが正直な所。 もし第1期が無かったら、これはこれで楽しめたかもしれないし、実際それなりに楽しめた所も多かったのだが(最後のハルカ留学の話が、極端に湿っぽくならずに進んだのは良かった。で、結局保坂が留学したのか(違))、第1期があった上での本作品という現実に立つと、どうしても「どちらの方が好みか」という視点で観てしまう。 途中から、キャラ(特にハルカ)の描き方が変わったような気がするのだが、何か方針の変更でもあったのだろうか。 描き方といっても、作画が、というのではなく、雰囲気というか性格というか、そういう方面でのものなのだが。 後半は前半に比べると第1期により近くなったように見えるというか。 その辺も、一貫して安定していた第1期と比べて今一つだったと感じてしまう。 今回の試みが成功だったかどうかは判らないが、第1期のスタッフでそのまま2クール作ってくれた方が良かったかも、と個人的には思ってしまう。
 ところで、最後のフユキの葉書で「温かい」と「暖かい」を間違っていたのはワザと(つまり、フユキ自身が間違えた、という設定)だろうか? それとも素で間違えたのだろうか?
隠の王[テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2008/04/08深夜(正確には2008/04/09未明)テレビ大阪にて放映開始。原作は、鎌谷悠希氏が「月刊Gファンタジー」に連載中のコミック。未読。
 タイトルは「なばりのおう」と読む。 「隠」(なばり)というのは、要するに忍の世界(というか社会?)を指すらしい。 主人公の体に溶け込んでいる「森羅万象」という最も強力な忍者の秘術を巡って行なわれる、忍者同士の勢力争いの話だろうか。 制作がJ.C.STAFFだし、舞台が現代の中学校という事もあって、あまり「忍者もの」っぽく見えないのだが、一応はまっとうな(?)忍者アクションのようだ。 アクションはスピーディでよく動いているとは思うが、何となく違和感がある気がするのは何故だろう。 何処がどうと言えないのがもどかしいのだが、何か自分がイメージしている「忍者のアクション」とは違うような感じがする。 主人公の、護衛役の先生に対する態度に何か危険な匂いを感じるが、とりあえず様子見か。 釘宮理恵さんが少年役で主役、というのも久し振りに見るような気がするし。

水曜日

バンブーブレード[テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 第25話まで放映。
 次回で最終回らしいので、全体の感想はその時に。 しかし、タマちゃんが突きを使っていい条件って、@相手が男子で、A年上で、B剣道の経験者の場合、じゃなかったっけ…?
 2008/04/09深夜(正確には2008/04/10未明)放映終了。
 タマちゃんが映画に出演したり、ミヤミヤにライバルが登場したり、タマちゃんが試合で負けたり、剣道部がバラバラになる危機があったりしながらも、何とかそれを乗り越えて、進級したり後輩が出来たり吉河先生がいつの間にか結婚して妊娠してたりと色々新しくなってまた頑張るぞーという所で幕。
 で、最後に出てきた、凜の知り合いらしき、タマちゃんとまた何か関わりそうな女の子は誰?  なんか、「素敵探偵ラビリンス」とか「ながされて藍蘭島」とか、最終回にいきなり新キャラが思わせ振りに顔見せだけして、「後は原作を読んでね」なのか第2期への含みなのかよく判らない終わり方をする作品が増えてきたような。
 せっかく綺麗に締まりそうだったのに、どうしてこういう余計な事をするのだろう。 作品全体としては楽しくて好きなだけに、この最後の最後でこういう事をされると非常に残念。 もし第2期があるというのであれば、それはそれで嬉しい事なのだが、今の所、そういう話も出ていないようだし。 本当に残念。
AYAKASHI[サンテレビ] A:4:3レターボックス D:16:9四辺黒枠
 2008/03/26深夜(正確には2008/03/27未明)放映終了。
 幾多の戦いの末に、悠は、オロチに取り込まれてしまった「彼」を遂に倒して平和が訪れた…で、いいのかな?  オロチに取り込まれたアヤカシ使いの連中も皆復活して(復活できたのは、食われたのはアヤカシだけだったからか? アヤカシだった織江は、パムの所に来た紫色の猫になった? オロチに食われたあの同級生の眼鏡っ子のような、まだアヤカシ使いとして目覚めていなかった人達はどうなったんだろう?)、今度はアキノが先頭に立ってアヤカシとの共生と、アヤカシ使い達の保護を行なう、という事か。 で、エイムは、アヤカシの力を使い過ぎて視力を失ったものの、悠と結ばれてめでたし、めでたし…みたいな感じだったが、そうすると、陽愛の立場が無いような。 というか、アヤカシが見えていた陽愛も当然アヤカシ使いの筈なので、いつアヤカシを出すのかと思っていたのだが、結局最後までアヤカシは使わなかった。 何だったんだろう。
 まあ、話自体はありがちなものだったし、テンポが悪かったり、それどころかカットの繋ぎが上手く出来ていないような所も多々あったりして、お世辞にも「良い作品」とは思えなかったが、何となく「キスダム」に通ずるようなヘンな味があって、妙な面白さがあった作品だった。
 ところで、最終回でOPに効果音を入れるというのは、最近、別の作品でも同様にしていたものがあったような気がするのだが思い出せない。 こういうのは、やはり違和感がありまくりである。
ARIA The ORIGINATION[テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2008/04/02深夜(正確には2008/04/03未明)放映終了。
 アリスの「飛び級」を皮切りに、藍華、灯里がプリマになり、アリシアさんが現役を引退して(ってまだ二十歳ぐらいじゃなかったか?)、ARIAカンパニーには新しくアイちゃんが加わって、そしてまた新しいウンディーネ達の物語が続いていく、という感じで幕。 3期・4クールに渡って続いてきたシリーズの最後を飾るに相応しい、綺麗なフィナーレだった。 でもアル君は背が伸びすぎだろ、とは思う。アル君がとっくに成長期が終わっている二十歳前後の大人だ(初登場時が19歳だった筈)という事を作者も忘れてるんじゃないのか?  それとも、ノームは二十歳を過ぎても成長し続ける新人類なのか? まあいいけど(<いいのか)。
 第2期で少し低調になって心配だった作画や演出のテンションもしっかりと持ち直したので、シリーズの締めとして実に良いものを見せて貰った、という気がする。 アリシアさんとアリスが絡む話では、原作以上に神々しい「アリシア釈迦如来」(なのか?)に大笑いさせて貰ったし、アリスが試験の最後で朗々とカンツォーネを披露する場面は、第1期でのアテナのそれを彷彿とさせて素晴しかった。 原作でこのアリスの「飛び級」の話を読んだ時は、正直言ってあまり納得できなかったものだが、アニメの方では、その映像と音との演出の力で納得させられてしまったように思う。 それに、「指導するプリマ・ウンディーネをお客様として一日案内する」という、プリマ昇格試験の部分が原作以上にしっかり描かれていたのも、納得できる要因だった。 原作では、このプリマ昇格試験がどういうものかが判らなかったので、灯里のシングル昇格試験の時との違いが今一つ感じられなかったし、いくら才能があるとはいえ、シングルとしての言わば「研修」(灯里がやっていたように、トラゲットをやるとか、アリシアさん同乗の上でお客様を乗せるとか)の経験が全く無いアリスを一気にプリマに昇格させてしまう、という所に納得がいかなかったのだが、そのしっかりとした描写によって原作にあったマイナスのイメージが打ち消された感じである。
 残念だったのは、シリーズの初めから期待していた「ヴォガ・ロンガ」の話が結局無かった事か。 あの、数多くのゴンドラが一斉に漕ぎ出す場面を動いている画で見たら、さぞ壮観だろうと思っていたのだが…。
 さて、買ったまま置いておいた原作の最終巻を読むとするか。
GUNSLINGER GIRL ─IL TEATRINO─[テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズU
 2008/03/26深夜(正確には2008/03/27未明)放映終了。
 原作の「ピノッキオ編」を中心にアニメ化、という当初の予定通り、原作単行本の第3巻〜第5巻に相当する、ピノッキオとトリエラとの決着がつくまでで終了した。 以前にも書いた通り、原作とは話の構成を色々と変えていて、特に話の時系列が判り易くなっていたのは良かった。 好きなように読み返す事が出来るコミックと、基本的にシーケンシャルに観るアニメとの特性の違いに合わせた、良いアレンジだったと思う。 ただ、マリアを護衛する話の後半が無くて、何か尻切れトンボになった感じがあったりとか、パトリツィアの話で、後に義体のペトルーシュカになるエリザヴェータがチョイ役で登場してたりとか、少し妙に感じる部分もあった。 後者は、第3期に向けての布石だったりするのだろうか。 声も確か坂本真綾さんだったし、これで終わりというには何か勿体ないキャスティングである。
 第一印象とは異なり、終わってみれば、全体的には悪くない出来だったと思うのだが、それだけに、特にアクション・シーンでの作画が低調気味だったのが残念だった。 さすがに、ラストのピノッキオとトリエラとの決闘シーンなどは気合いが入っていたが、それでも、ピノッキオと対峙しているトリエラが、ヒルシャーに声を掛けられて視線を外していたり(視線を外した瞬間にピノッキオに斬りこまれるだろう。というか、原作ではそもそもヒルシャーが対峙しているトリエラに話し掛ける、という状況自体が存在しない――状況が見えない無線で呼び掛けるだけで、トリエラは視線を外さない――のに、何故わざわざアニメでは入れてしまったんだろう?)と、細かい所を見るとおかしい点があったりしたのはやはり残念。 噂では、当初の監督とシリーズ構成の人が、原作者に口出しされて降板してしまった為に、制作スケジュールがヤバくなった、などとまで言われているが、本当だろうか。 本当だとすれば、作品にとっても、楽しみにしていたファンにとっても、不幸な事である。
もっけ[ABCテレビ][HV] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2008/04/02深夜(正確には2008/04/03未明)放映終了。
 うーむ、まさかあのお婆ちゃんが亡くなってしまうとは…。 この作品も、「しおんの王」と同様に、「アフタヌーン」を長らく積ん読にしてしまっている為原作を読めていないのだが、こういう展開なんだろうか。
 そこに在るモノ・そこに居るモノは、気が付かなければ多分なんという事はないモノなのかもしれないが、いったん気付いてしまったら、だんだんと忍び寄り、意識に食い込み、侵されていくのかもしれない。 気が付かない事は、多分幸せな事なんだろうけど、よく知った上でそういうモノ達と付き合っていく事も決して悪い事ではないのだろう。 いけないのは、よく知らないのにただ恐れる事や、知った気になってしまう事であると。 そして、それは決してモノ達に限った事ではなく、人と人との関係も結局は同じ事なのだろうと。 まあ、そんなような事を考えてしまう作品であった。
 それはそれとして、やっぱり静流はそこはかとなくエロい(<結局それかい)。

木曜日

アリソンとリリア[NHK衛星第2] D:16:9スクイーズ
 2008/04/03NHK衛星第2にて放映開始。原作は、電撃文庫から刊行されている時雨沢恵一氏の小説「アリソン」及び「リリアとトレイズ」シリーズ。未読。
 土曜日の朝に放映されていた「衛星アニメ劇場」が、木曜日の夜に移動して最初の作品(正確には前に「今日からマ王」をやっているが、そちらは見ていないので)。 大陸を二分する二つの国を舞台に、飛行機乗りの軍人の女の子と、そのボーイフレンドの少年とが、二つの国の100年以上に及ぶ戦争を止める程の価値があるという宝物を巡って冒険を繰り広げる話…だろうか。 以前に見た新番組の紹介では、シリーズの前半がアリソンを主人公にした話で、後半がその子供のリリアを主人公にした話になるらしい。
 「もっけ」の西田正義監督・マッドハウス制作・手塚プロダクション制作協力という事なので、地味ながらも丁寧な作りを期待していたが、第一印象は少し雑な感じを受けた。 特に、3DCGの飛行機に比べて、サイドカーの描写はもうちょっと頑張ってほしいかも。 展開も少し早めな気がするが(アリソンとヴィルの描写にもう少し割いても良かったんじゃなかろうか、という気がする)、第1話に山場を作るにはこの程度の方がいいのかもしれない。 とりあえず様子見か。
逮捕しちゃうぞ フルスロットル[BS-i] D:16:9スクイーズ
 2008/04/03深夜(正確には2008/04/04未明)放映終了。後番組は「xxxHOLiC◆継」。
 結局、ストライク男や原付おばさんも登場して、いい感じに「警察コメディ」をやっていたのに、最後に妙にシリアスぶったエピソードを持ってきたのはやはりイマイチ。 最後の番外編で頼子が「交通課なのにね」と自らツッコミを入れていたように、捜査権の有無とか、そういう真面目な警察の話は無視したような作品なのだから、変にシリアスにするのは違和感があり過ぎる。 事故に遭った女の子の日記の話ぐらいが丁度いい(まあ、あれも、持ち主が判ったんだから日記は遺族に返さないとだめなんじゃないか、とは思うが。それと、その回のサブタイトルが「墨東純情忌憚」になっているのだが、これは「墨東純情奇譚」の間違いなんじゃなかろうか…? それとも、夏実が女の子の気持ちを男の子に伝える事を遠慮した、という意味で「奇譚」と「忌憚」とを掛けているのだろうか?)。 そこを除けば、まあまあ楽しめたかも。 最後の番外編で、頼子・葵バージョンのOPが出てきたのには思いっきり笑わせてもらったし。 どうせなら、最終回のOP・ED・アイキャッチの全てを入れ換える、ぐらい徹底してくれたらもっと良かったけど。 とりあえず、あのEDがただのハッタリで何よりだった。
xxxHOLiC◆継[BS-i] D:16:9スクイーズ(BS-i) A:4:3(毎日放送) D:16:9横側黒枠(毎日放送) D:4:3(キッズステーション)
 2008/04/19深夜(正確には2008/04/20未明)毎日放送「アニメシャワー」枠にて放映開始。
 タイトルは「ほりっくけい」と読む(「週刊ザ・テレビジョン」には「ばつばつばつほりっく」と書いてあったが、そう読んでいるのは他では見た事も聞いた事もないので、こちらがイレギュラーなんだろう)。 2006年4月期〜10月期に放映されていた作品の第2期。 タイトルの「継」は、第1期の続きという意味なのだろうが、もしかして、今期は1話完結の形式ではなく連続ものになるという意味もあるのだろうか。 前期でも2話セットの前後編になっている話はあったが、今期は第1話からいきなり続きものになっているし。 いずれにせよ、相変わらず大原さやかさんのノリノリの演技も健在で、また楽しめそうだ。 第1期で積み残されていた問題(ひまわりちゃんがどういう属性を持っているのかとか、「これから起きる事の為に四月一日はミセに来た」という侑子さんの台詞の意味とか)がきちんと解消されればいいのだが。
 本作品が始まった事で、「アニメシャワー」枠は「機動戦士ガンダムOO」(再放送)・「ペルソナ」・「To LOVE る」と合わせて4作品になった。 第1期が始まった時も4作品になったという事だったから、不思議な符号である。 偶然の一致だろうとは思うが、「この世に偶然なんて無い」と侑子さんも言っているしなあ…。
 それにしても、TBS製作の作品は、地上波放映はアナログのみならず地デジでもまた左右を切り落として放映するのか。 超額縁になっている所も多いとはいえ、他局ではきちんと16:9のまま放映している所が殆どだというのに、いったいいつまでこんな事を続ける気なんだろう。 画面に「アナログ」とかのテロップを入れる前にやるべき事があると思うのだが…本当に、テレビ関係者の頭の中はどこかずれているとしか思えない。
 (2008/04/25追記) 毎日放送から5日遅れの2008/04/24深夜(正確には2008/04/25未明)からBS-iでも放映開始。 例によって、こちらはしっかり16:9の映像になっている。 相変わらず意味があるのか無いのかよく判らない差別化をするものだが、今差別化するなら、地上波のアナログとデジタルとでやる方がまだ意味が判る。 やってほしくはないが。
 という訳でどんな訳で、メインの視聴をBS-iに変更するので、記述位置も変更した。 先行する毎日放送の方を保険という事にするが、その内また放送休止とかでBS-iの方が先行する事になるかも。
 ちなみに、ドジスンはテニエルの絵が嫌いだった、という噂を聞いた事があるのだが、本当だろうか…?
 (2008/05/06追記) 毎日放送から16日遅れの2008/05/05深夜(正確には2008/05/06未明)からキッズステーションでも放映開始。 やはりと言おうか、地上波アナログと同様に、左右を切り落とした4:3だった…まあ、第1期もそうだったから今度もそうだろうとは思っていたが。 まったく、こんな事をして、一体何が嬉しいんだろう…?
灼眼のシャナII[毎日放送] A:4:3レターボックス(毎日放送) D:16:9スクイーズ(毎日放送) D:4:3レターボックス(アニマックス)
 2008/03/27深夜(正確には2008/03/28未明)放映終了。後番組は「マクロスF」。
 バル・マスケの陰謀で「零時迷子」が奪われ、「たいめいしへん」(公式サイトの用語集に載っていないから漢字が判らん…)とかいうこちらの世界で作り出された巨大な「徒」の動力源にされてしまって、悠二が消えてしまいそうになったものの、何とか巨大な「徒」を倒してバル・マスケの陰謀を防いだ、という所で終了。 ヘカテーに割り込まれて中断した、悠二とシャナと一美の三角関係の結末は、エンディングの映像を見る限りでは、悠二がシャナを選んだという事のようだ。 また、近衛史菜の存在が、最後にちゃんと意味を持ってきたというのは良かった。
 という訳で、一応大きな戦いが終わってキリは悪くないのだが、バル・マスケはあの巨大な「徒」を作って最終的に何をしようとしていたのだろうかとか、結局「銀」は何故あんな所にいるハメになっているんだろうかとかの積み残された謎もあるし、第一期から延々と続いてきた三角関係なんだから、その結末はあんな映像だけじゃなくてちゃんと描いて欲しかったという気もするしで、2クールやってきた割にはスッキリと話が片づいていない感じがする。 第三期に向けての布石なのかもしれないが、シリーズ前半のペースがゆっくりしていたように思えるだけに、もう少しペース配分を考えて、最終回に物語の尺をもっと割いて欲しかったと思えてならない。 その辺は残念だった。
マクロスF[毎日放送] A:4:3レターボックス(毎日放送) D:16:9スクイーズ(毎日放送) D:4:3レターボックス(アニマックス)
 2008/04/03深夜(正確には2008/04/04未明)毎日放送にて放映開始。
 タイトルは「まくろすふろんてぃあ」と読む。 言わずと知れた、あの「超時空要塞マクロス」の新作である。 基本的には、最初の「マクロス」から「マクロス7」に続く世界と同じで、今度の舞台は25番目の移民船団である「マクロス・フロンティア」らしい。 この25番目というのは、本作品自体がマクロスの25周年記念作品という事に掛けているのだろうか。
 先日、特番として第1話の特別版「デカルチャーエディション」が放映されたが、本放送の第1話は、また少し違う感じだった。 基本的な話は同じ筈だが、冒頭で主人公のアルトが飛ぶシーンの前とかはもう少し長かったような気がする。 その「デカルチャーエディション」がバンダイチャンネルでまだ無料配信中(要会員登録)だったので観直してみたら、やはり結構違っていた。 シェリルが「マクロス・フロンティア」船団に到着する時とか、アルトが飛ぶ前とかのシーンが削られている一方で、コンサート前の舞台裏のシーンや、コンサート中にアルトがシェリルを抱えて飛ぶシーンとかの追加も多い。 ランカのバイト仲間の眼鏡っ子の登場シーンが丸々無くなっているのは残念。
 で、「マクロス・フロンティア」に歌手のシェリルがやって来てコンサート中に謎の敵が襲来して、アルトがもう一人のヒロイン・ランカを助ける為に成り行きでバルキリーに乗って戦う羽目に、という辺りは最初の「マクロス」を踏襲しているような。 ランカがバイトをしている店も、かのリン・ミンメイが居たのと同じ、「娘娘」(にゃんにゃん)という中華料理屋だし(あのCMはいったい…)。 河森正治氏が、例によってレゴを使って考えたバルキリーが、サテライトによるスピーディかつダイナミックなCGで飛び回る様は、流石に素晴しい。 シェリルがコンサートで歌う歌にのせての戦闘シーンも、いかにも「マクロス」らしい。 更に、音楽は「マクロスゼロ」でも担当していた菅野よう子さんだし、OPは久々に坂本真綾さんとのコンビだしで、個人的にはこれだけでももう期待してしまう。
 ところで、「週刊ザ・テレビジョン」にはハイビジョンを示す「HV」マークが付いていたのだが、実際の放映時には「ハイビジョン制作」とは出ていなかった。 この映像でハイビジョン制作でないとは思えないのだが、どういう事なんだろう…?
 (2008/04/25追記) 坂本真綾さんが歌うOP曲「トライアングラー」のシングルを買った。 曲は良いのだが、同封のチラシにあった「トライアングル・キャンペーン」というのが曲者だった。 これは、携帯電話でサイトにアクセスすると、「坂本真綾が描いた“携帯待ち受け”を全員プレゼント&抽選でスペシャルグッズをプレゼント!!」というものだった。 ただ、「一部の携帯電話機によっては対応していない場合がございます」と注意書きがあるのが気になったが、とりあえずアクセスしてみた…が、無情にも「お客様の機種には対応しておりません」と表示されてしまった…orz
 確かに、私のは「FOMA P900i」という少し古めの機種ではあるが、それでも使い始めてからまだ4年弱しか経っていない。 たいていの機械は現役で十分使える程度の年月しか経っていないと思うのだが、その程度の期間で対応されない「一部の」機種になってしまうという携帯電話の世界って恐ろしい、と思う、今日この頃である。
 (2008/05/08追記) 毎日放送から約1ヶ月遅れの2008/05/07からアニマックスでも放映が開始された。 ところで、「ぜんとら丼」ってどんなんなんだろう…食うとデカくなるのか?(違)
狼と香辛料[サンテレビ] A:4:3レターボックス(サンテレビ・KBS京都) D:16:9四辺黒枠(サンテレビ)
 2008/03/27深夜(正確には2008/03/28未明)放映終了。後番組は「クリスタル ブレイズ」。
 シリーズ前半は銀貨の取引とクロエの話、シリーズ後半は借金と金の密輸と羊飼いのノーラの話、と2つのエピソードで纏めてきた。 放映されていない「第七幕」は、DVDに収録されるのみとなるようだ。
 現代とは色々と決まりや習慣が異なる中世風の世界での商取引を描くとあって、取引の仕組みやら何やらを説明する台詞が多くなってしまうのは、仕方がない事とはいえ、少し辛いものがあったように思う。 その意味では、小説向きの話を頑張って映像化したスタッフの力は結構凄いのかもしれない。 見た目は十代半ばの少女でありながら、中身はそれなりに老獪なホロにからかわれ手玉にとられ振り回されるロレンス、という図式も見ていて微笑ましいというか、実に楽しかった。 この手の、見た目が少女の人外のキャラが、見た目通りのメンタリティしか持っていないとどうも興醒めしてしまう。 その点、このホロというキャラは、手練手管は使うし裸になるのも気にしないという見た目にそぐわない面がある一方で、どうでもいい事にムキになったり食い意地が張ってたりという子供っぽい面を見せる事もあって、その辺りの塩梅が実に好みだった。 耳や尻尾で感情を表すという演技も効果的に使っていたし、大酒飲みというのも実に良い。 また、本編とは関係は無いが、本編の映像を使ったDVDのCMも実に面白い(ちょうど「ナイトウイザード」のCMを彷彿とさせる)。
 難を言えば、2つのエピソード共、ホロが狼化して敵を蹴散らして状況を打開、という同じような展開にしてしまった所か。 2つしか無いのだから、その辺は少しパターンを変えてほしかったかも。
 それにしても、今回映像化された2つの話だけでも、ロレンスはホロがいなければ2、3回は死んでそうな気がするのだが、よくあれで今まで無事に商売を続けられてきたものである。 それが最大の謎だ。 まあ、もしホロがいなければ、前半の話ではメディオ商会に狙われる理由が無くなるので地下道で追い回されたりする事にはならなかっただろうし、後半の話ではロレンスは天秤のイカサマに気が付かず、その結果、胡椒の値段を少し誤魔化されただけで済んでいたかもしれないのだが。
クリスタル ブレイズ[サンテレビ] A:4:3レターボックス(サンテレビ・KBS京都) D:16:9四辺黒枠(サンテレビ) D:4:3レターボックス(キッズステーション)
 2008/04/10深夜(正確には2008/04/11未明)サンテレビにて放映開始。同日、KBS京都でも放映開始。 前番組の「狼と香辛料」同様、放映時刻はKBS京都の方が早いが、重複はサンテレビの方が少なくなりそうなので、視聴はサンテレビで行なう予定。
 若い女性が、体がガラスになって死ぬ(あるいは死体がガラスになる?)という事件が続発している中、ある探偵が、荷物運びの仕事を依頼された所、変な連中に狙われた上、荷物は実は裸の女だったりしたが、その女は只者ではなかったりするという話か?
 スタジオ・ファンタジア制作なだけあって、女の子が裸で登場したりするが、そこはやはりテレビ放映という事で不自然な影が色々な所に掛かっている為、あまりそっち方面の期待は出来なさそうだ(<どんな期待だ)。 その辺、サンテレビとKBS京都とでは、特に違いは無かったように思う。 銃撃戦のテンポとかが今一つ悪くて緊迫感に欠けるように思うが、話の展開には少し興味があるので一応様子見か。
 (2008/04/18追記) サンテレビからちょうど一週間遅れの2008/04/17深夜(正確には2008/04/18未明)からキッズステーションでも放映開始。 残念ながら、露出の度合いは地上波放映と特に変わりは無いようだ。
 (2008/06/06追記) 第9話からED曲が変わった。 本編の展開がシャレにならなくなってきたので、もう「ケ・セラ・セラ」とは言ってられなくなった、という事だろうか。
裏!REIDEEN−実況版−[ファミリー劇場] D:4:3レターボックス
 第11話まで放映。
 奇数話が高校生キャラの若い方の三人(我妻さん・千葉さん・岡田さん)、偶数話が白鷺部隊キャラのベテランの方の三人(三木さん・本田さん・藤原さん)という分担になっていたが、この第11話から、敵方の新キャラ・ロクセルの野島さんが加わった。 今の処、重要なネタバレとかは無いのでその点は安心なのだが、ある意味グダグダなというか、とりとめがないというか、そんな感じである(<どんな感じだ)。 制作時の裏話(停電になる話のアフレコの時に、本当に停電があった事とか)をもっと聞きたいような。 スタッフがもっと来るのかと思っていたが、その辺は残念。

金曜日

デルトラクエスト[BSジャパン][HV] A:4:3(テレビ大阪) D:16:9スクイーズ(テレビ大阪・BSジャパン)
 2008/04/04放映終了。
 リーフ・ジャスミン・バルダの三人が諸国漫遊の旅に出て、生き残りのオル達を退治し、リーフの即位式で幕となった。 物語的には、この最後の1クールは蛇足だったような気がするが、何故こういう構成になったんだろう。 結局、チュルナイのフォローも無かったし。 噂では、チュルナイは原作の続きで結構大きな物語があるので、それをちゃんとやるには尺が短過ぎるので触れなかったんだろう、という話も聞くが、それならそもそもこの1クールの存在の意味がよく判らない。 特に新しい展開があったという訳でもないし。 ただ、「奪われたベルト」の話に登場した、オルをも騙し、デルトラのベルトを影の大王に差し出して取り入ろうとしたジンのように、このまま捨ておくには気になり過ぎる話もあったりして、どうも中途半端に思える。 オルがいなくなったと言っても、「オルは全滅した」とか「これで真の平和が」とか言ってたのがバルダなだけに、まだ油断は出来ない(<おい)。
 まあともかく、王道とも言える冒険物語という事で、全体的には結構楽しめた作品だった。 本筋以外の所では妙に間抜けな所も見られたが、それはそれで面白かったから良しとしよう。 最終回でのジャスミンの、リーフがネリダを抱っこしている妄想と、その場面を前提供の背景に持ってくる、というようなセンスがなんか好きだった。 原作の続きも、機会があればまたアニメ化してくれると嬉しい。
シュヴァリエ[アニマックス] D:4:3レターボックス
 第23話まで放映。
 次回で最終回みたいなので、全体の感想はまたその時に。それにしてもアンナが可哀想だ…。
 2008/04/11放映終了。
 ボロンゾフを倒し、「王家の詩」と機密局の裏切り者・マクシミリアンを追ってイギリスに渡ったデオン達は、遂に革命教団の本拠地を突きとめ、「王家の詩」を奪還したものの、マクシミリアンによって呪いをかけられたデュランがガーゴイル化して死に、やはりオルレアン公の僕だったテラゴリーが裏切った末にロビンの銃弾を受けて死に、そのオルレアン公は失脚、ポンパドール夫人、サン・ジェルマン等の革新派も皆死に、マリー王妃とアンナもルイに殺され、と人が死にまくった挙げ句、リアを殺したのがルイ十五世その人であった事や、実はマクシミリアンこそが本当の王家の血筋だった事、リアが彼の異母兄妹だった事等が次々と明らかになり、ロビンは、あくまでフランス王家への忠誠を貫くデオンと袂を分かって、マクシミリアンの遺志を継いで革命に身を投じ、デオンは革命に揺れるフランスの行く末を静かに見守るのであった…という感じで幕(やはり長いな…)。
 「詩」という、一種の魔法を中心に、オカルト的な要素と現実のフランスやロシアの歴史とが交錯する、虚実ない交ぜとなった物語は結構面白かった。 最終回で、カリオストロがいみじくも「まるで舞台だ」と言っていたように、この作品そのものが、まるで舞台のような様式に彩られていたようにも思える。
 残念だったのは、シリーズ全体をかけて追い続けてきたリアの死の謎が、ブロリーとルイの言わば「自白」であっさりと「説明されてしまった」事である。 なんか拍子抜けしたような感じで、もう少しこう、劇的な盛り上がりが欲しかったと思う。
 また、「詩」をはじめとして作中のいたる所に登場するフランス語が判らないのがもどかしい。 判らなくても、物語を楽しむには一応問題は無かったが、もし判ればもっと楽しめたのかもしれないと思うと、やはり残念。
 それにしても、やはりアンナは可哀相だった…。
ひだまりスケッチ[キッズステーション] D:4:3
 2008/04/11深夜(正確には2008/04/12未明)キッズステーションにて放映開始。
 2007年1月期にTVシリーズがBS-iや毎日放送等のTBS系列局で放映され、更に2007年10月に特別編がBS-iで放映された作品。 この7月から新シリーズが始まる事を受けての放映だと思われる。 こちらも復習の意味で視聴。
 で、本放送から1年以上も経っているんだから、ちゃんと16:9(4:3レターボックス)で放映されるかと期待していたが、やはり地上波放映と同様、左右を切り落とした4:3だった…orz せこいぞ、TBS。
 それはともかく、やはりこの作品の雰囲気は凄く好きだ。 ただ女の子達の日常を切り取っているだけなのに、どうしてこんなに楽しいんだか。不思議だ。
彩雲国物語[NHK総合] A:14:9 D:16:9スクイーズ
 2008/04/05深夜(正確には2008/04/06未明)放映終了。
 本当なら、2008/03/28深夜(正確には2008/03/29未明)に放映が終了する筈だったが、NHKの予算審議の放送が割り込んだ為、約1週間の延期となってしまった。 この第1期最終回に続いて、第2期の放映も、金曜日の深夜から土曜日の深夜に枠が移動するらしい。 空いていた金曜日から、混んでいる土曜日に移るという事で、このまま第2期も観るかどうかは悩み中。 他に観るものが無くて、暇だったら観る、ぐらいにしておこうかなあ…。
ドルアーガの塔 〜the Aegis of URUK〜[サンテレビ][HV] A:4:3レターボックス(サンテレビ・KBS京都) D:16:9スクイーズ(サンテレビ・BS日テレ)
 2008/04/04深夜(正確には2008/04/05未明)サンテレビにて放映開始。 原作は、バンダイナムコゲームス(発売当時はナムコ)が発売したゲーム「ドルアーガの塔」。 タイトルだけは知っているが、原作ゲームは未プレイで、具体的にどんな内容なのかも知らない。
 RPGが原作というから、てっきり「ロードス島戦記」のように真面目なファンタジー作品なのかと思っていたら全くのギャグで意表を突かれたと思ったら全部夢落ちでまた意表を突かれた。 第1話の殆どが言わば「前振り」だったので、この先どうなるのかサッパリなのだが(OPに現代の日本のような、一見学園ラブコメかと思うようなシーンが多々登場するが、あれはいったい…)、とりあえずは面白そうである。 でも、あの「金田アクション」っぽいものを見ても、若い視聴者は「グレンラガン」とかのGAINAX作品のパロディかと思ってしまうんだろうなあ、とか思うと何か切ないものがある。
 作品そのもの以外でも、テレビ放映と同時にGyaOでも配信するとか、日本での放映と同時にYouTube等で海外にも無料配信するとか、寄付金制を採用する等、ネットや海外への展開も積極的に行なう事が話題になっていた。 海外への展開は、所謂ファンサブ(海外で放映された作品に自国語の字幕を付けたりして勝手にネットで公開するような事を言うらしい)を牽制して、著作権侵害を抑制する意味もあるらしい。 アニメ業界も、色々な事にチャレンジしなければならなくて大変である。
 ただ、そのGyaOでは、テレビ放映された「表」の第1話とは別に、「裏」の第1話が時間限定で公開されていたようで、そちらは夢落ちではない方の話だったようだ。 まあ、こういう試みも面白いかも知れないが、あまりやり過ぎると「面倒くさい」とか「気が付いたら終わっていた」とかいうマイナスイメージが先に立って、かえって良くないのではなかろうか。 ネット配信では、テレビ放映のように録画予約をしてタイムシフト視聴する事もできないし。 「お金はあるが暇がない」というような社会人には受けが悪いんじゃないかという気がする。
 いや、決して私がその「裏の第1話」を見逃したから言う訳じゃないんだが(<言い訳)。 とりあえず再放送があるみたいなので、今度は見逃さないようにしよう。
 (2008/04/11追記) サンテレビから5日遅れの2008/04/09深夜(正確には2008/04/10未明)からBS日テレでも放映開始。 同じく6日遅れの2008/04/10深夜(正確には2008/04/11未明)からKBS京都でも放映開始。 当然ながら、全て「表」だった。
 で、GyaOで24時間限定で再放送された「裏1話」を観た。 バカが気絶して間抜けな夢を見ている間に周囲で何が起こっていたのかという話だった訳だが、こっちの方が「表」なんじゃないのだろうか、という気がする。 作品の方向性は、この「裏」の方が良く理解できたし。 これを「表」と同じ条件で観る事が出来ない、というのは、作品全体にとって良い事なのかどうかは少し疑問に感じる。 こういう色々な試みをする事自体はいい事だと思うのだが、変な方向に行ってしまわないだろうか、という辺りが心配である。
 2008/06/20深夜(正確には2008/06/21未明)放映終了。後番組は「鉄腕バーディー DECODE」。
 ついに塔の頂上にたどり着き、アーメイを失いながらもドルアーガを倒し、ブルー・クリスタル・ロッドを手に入れたと思ったら、それは「幻の塔」の鍵で、ニーバとカーヤはその「幻の塔」に行ってしまい、ジル達は落っことされてまた1階からやり直し(?)みたいな所で第2期に続くようだ。
 途中、ずいぶんと経過をはしょって塔の頂上まで来てしまったのでどうなるのかと思っていたら、第一部完で、ニーバが行っていた通りの「折り返し地点」で、「真の戦いはこれからだ」エンドだった。 「真のブルー・クリスタル・ロッドは僕が持っている」等とギルガメス王もアヤシイ事を言ってるし、どうなる事やら。 続きは2009年らしいが、このまま半年以上も間が空いてしまうと、色々と忘れてしまいそうだ。 カイがジルに言っていた「三つの大きな裏切り」というのは、カーヤと、ニーバと、塔の頂上がゴールではなかったということと、この三つという事でいいのだろうか。 ただ、ニーバについては、ジルに対する裏切りというのとは違うような気もするので、第2期にまだ何かあるのかもしれない。
 全体としてはまあ概ね面白く見れたものの、前半にお遊び的な話があった割には、後半の展開が急すぎる感じがしてバランスが悪いように思えた(カリーが殺される原因になったあのパズズの棺桶の中身も判らないままだし。あれも第2期に効いてくるんだろうか? シルエットでちょっとだけ出てきたアレがそれっぽいが)。 第1話が「表」と「裏」に分かれているとか、ちょっと小細工を弄しすぎなんじゃないかとも思う。 カイの封印を解く事になった旧塔を登る話がゲーム屋(しかも昔の)仕立てになってたり、メルト役の郷田ほづみさんが予告で「ここは地獄に違いない」とキリコ・キュービィをやってたりと、笑えるネタはあったのだけど。 ストレートに作っても充分面白い作品になったと思うのだが、そういう小細工が無いと最近はウケないんだろうか。謎だ。
狂乱家族日記[テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2008/04/18深夜(正確には2008/04/19未明)テレビ大阪にて放映開始。 原作は、ファミ通文庫から刊行されている日日日(あきら)氏の小説。未読。
 千年前に退治された、人類を滅ぼすという怪物の子供を見つける為、DNA鑑定で判った子供と思われる者達と家族として暮らす事になった男の七転八倒の物語…だろうか。 母親役が猫耳・尻尾付きで見た目幼女の自称二十歳の女の子で、「子供」役が人間の少女に電気クラゲにライオンに生物兵器にオカマという、何だかよく判らない世界である。 千年前に退治された怪物というのは、「相手」を選ばなかったのだろうか。
 それはともかく、「ちょこッとSister」の黒田やすひろ監督にノーマッド制作という事もあってか、テンポが良くて面白い。 が、「瀬戸の花嫁」みたいに台詞を畳み掛け過ぎてよく聞き取れないような所もあったりするのは少しマイナス。 とりあえず様子見か。
あまつき[KBS京都] A:4:3レターボックス(KBS京都・サンテレビ) D:16:9四辺黒枠(サンテレビ)
 2008/04/04深夜(正確には2008/04/05未明)KBS京都にて放映開始。 KBS京都から3日遅れの2008/04/07深夜(正確には2008/04/08未明)からサンテレビでも放映開始。 「破天荒遊戯」と同じ枠だが、間に「BUS GAMER」という全3話しかない作品(それは1話で切った)が挟まっていたので、直接には後番組とは言い難い。 原作は、高山しのぶ氏が「月刊コミックゼロサム」に連載中のコミック。未読。
 江戸時代は幕末を舞台にしたテーマパークにいた主人公が、いつの間にか本当の幕末に飛ばされて、そこで妖怪に襲われたりしてさあ大変、みたいな話だろうか。 タイトルの「あまつき」というのは、主人公が飛ばされた世界の名前で、実際の幕末に似てはいるが実は別世界という設定らしい。 別に飛ばされた友人も居たりして、基本的な所が「ふしぎ遊戯」とよく似ている。 公式サイトの物語の紹介を読むと、こちらの主人公も「ふしぎ遊戯」の主人公と同様、何か特別な存在という事らしいし。 主人公の、妙にこましゃくれたような言動に少しいらつくが、そこは女剣士がちゃんとツッコミを入れてくれたのでバランスは悪くなさそう。 「ふしぎ遊戯」の二番煎じのような設定が気になるが、まあ少し様子見か。 異世界に飛ばされてどうのこうのする話自体は珍しい訳じゃないし。

土曜日

おねがいマイメロディ すっきり♪[アニマックス] D:4:3
 第26話まで放映。
 早くも折返点である。 この時期、既にあのト音記号がしっかり登場していたりして、ラストに向けての伏線も着々と張られている。 この放送で気になるのは、時々、EDのテロップが間違えている事があることだ。 キャストに、明らかにその回に登場していないキャラの名前があったりして、どうやら他の回のテロップを間違えて流してしまっているらしい。 まさか、これも何かのネタとかいう事ではないとは思うのだが…。
 (2008/05/11追記) 第17回放送分(第33・34話)から、初回放映日が毎週水曜日夕方から毎週土曜日朝に変更された為、記述位置を変更した。 これによって、水曜日に観る作品が(帯番組を除いて)無くなってしまった。 一方では、金曜日深夜のように、観る作品が全て一時間の枠内に重なってしまっているという曜日があったりして、その密度の差が激しい。 これも格差社会の弊害なのか(絶対違)。
ケロロ軍曹[テレビ大阪] A:4:3 D:16:9横側黒枠
 第206話まで放映。
 という訳でどんな訳で、とうとう5年目に突入したのであるが、まあやってる事は変わらない模様。 OP・EDも新しくなって、変な曲だが妙なタイアップっぽいものでないのでこれは良い。 もはや、惰性で観ているようなものなのではあるが、積極的に切ろうと思うほど視聴のモチベーションが低くならないのも事実だったりする辺りが、何とも言えず微妙というか、絶妙というか。 まあもう少し付き合ってもいいか、ぐらいの感じで適当に観る事にしよう(<おい)。
スター・トレック 宇宙大作戦[NHK衛星第2] D:16:9スクイーズ
 2008/04/19NHK衛星第2にて放映開始。
 今年2月にいったん終了したものが再開された。 第30話からの放映再開という事になるが、例によってデジタル・リマスターが出来た話から放映されているという事なので、オリジナルの放映順とは異なるのは以前の通り。 この再開初回の第30話も、前の放映時の最後の回よりオリジナルの放映順は前のものと思われる。 前の放映時には合っていたオープニングのナレーションのタイミングが、少しずれていたりするし。
 それにしても、土曜日の午後5時という、まるで子供向けアニメのようなこの放映時刻はいったい…。
機動戦士ガンダムOO[毎日放送][HV] A:14:9 D:16:9スクイーズ
 2008/03/29放映終了。
 やはり黒幕だったコーナーも、実はリボンズにいいように使われていただけでエクシアに敗退。 そのエクシアもグラハムと相討ちで破壊され、太陽炉・擬似太陽炉搭載の機体がことごとく破壊され、トレミーも船とクルーの大半を失って、戦闘は終結。 4年後、国際連合改め地球連邦の下に平和維持軍を結成という形で人類の武力が一つに統合され(共通の敵である「ガンダム」がいなくなったのに何故統合されたのかは謎なのだが)、ソレスタル・ビーイングが掲げた「武力による戦争の根絶」は成されたかに見えたが、その陰では、また何やら蠢いているのであった…。
 そんな感じで一応のケリはついたものの、“Mission Incomplete”で“See you 2nd Season”という事で、やはり当初の噂通りに第2期があるようだ。 時期については判らないが、多分半年後、「コードギアス」の第2期の後番組という事になるのだろう。
 結局、ソレスタル・ビーイング(というか、イオリア・シュヘンベルク)は本気で「戦争の根絶」を目指していたらしいが、それを歪めたのが、コーナーやリボンズという「個人」に帰結される、というのは、まあ判りやすいといえば判りやすいが、ただの誇大妄想狂のテロリズムといった感じでイマイチ(というか、コーナーは何故自らモビルアーマーに乗って戦いに来たんだっけ?)。 監督が、どこかのインタビュー記事か何かで「この作品では明確な『答』を用意せず、何が正しいか正しくないかを視聴者に考えてほしい」みたいな事を言っていたが、こんな誇大妄想狂や、トリニティ兄弟のような「キチガイに刃物」みたいな「判りやすい」キャラを登場させては、それもあまり説得力が無いような。
 まあ、最後のコーナーのモビルアーマー(ビグ・ザムとエルメスとザクレロを合わせたような…)と、グラハムのフラッグとの連続した戦いは、何か「ファースト」を連想させるような場面や台詞が色々とあって面白かったけど。
 終盤でなんかいっぱい人が死んだように見えたが、実は生きてたという人もいるようで、エンディングの映像で確認できたキャラを纏めてみた。 第2期に向けての覚書という事で。  これだけ生きてれば、はっきり死んだ所を描かれていないキャラ(刹那とか)は皆生きていそうだ。
 で、結局、タイトルの「OO」というのは、「ファースト」の「宇宙世紀ダブルオー〜」というのと何か関係があるんだろうか。 関係があるのだとしたら、「00(ゼロゼロ)」と書いて「ダブルオー」と読んでいたラスト・シーンとも符合するが、そうすると、「ファースト」の歴史が無茶苦茶になるような…。 その辺は、第2期で判るのだろうか。
 まあ、こういうスーパーロボット的な「ガンダム」(結局いつも機体の耐久力の高さと火力の大きさに甘えて戦術も何も無い下手糞なパイロットに、結局いつも戦闘に入るとパイロット任せで「戦術予報士」等という大仰な肩書が全く役に立たない指揮官と、ピンチになった時に都合よく現れた、まるで「レイズナー」のV-MAXをパクったかのようなトランザム・システムという「必殺技」。これで何故「機動戦士ガンダム」を名乗れるのか不思議だ)と「ファースト」とを無理矢理繋ぐような事をしたら、いよいよ「ガンダム」も終わりかもしれないが。 色々な意味で。
メジャー MAJOR[NHK教育] A:14:9 D:16:9スクイーズ
 第14話まで放映。
 吾郎が、マイナー・リーグのバッツに移って、抑えの投手として活躍し始めた所。 データ至上主義のキャッチャーが登場して、また海堂のマニュアル野球との対決、みたいな話になるのかと思っていたが、そうはならないような流れになって一安心。 今までのシリーズと比べて話の進行が速いせいか、吾郎の無茶振りがあまり目立たない気がする。 やはり薫ちゃんの出番が殆ど無いのは残念(<結局それかい)。
 (2008/05/04追記) 第18話からEDが変わった。 EDアニメーションが薫ちゃんづくしになったので、これで毎週薫ちゃん分が補給できそうだ(<マテ)。 まあ、本編でも、思っていたより日本サイドの話もあったので、吾郎以外の話がまるっきり無い訳ではなかったのは良かった。 あ、でも、EDがこういう風になったという事は、もしかして、本編ではもう薫ちゃんの出番が無い、という事なのでは…うーむ。
電脳コイル(再放送)[NHK教育] A:14:9 D:16:9スクイーズ
 第16話まで放映。
 ヤサコが、イサコの兄が入院しているという“4423”の病室を見つけた所。 やっぱり、あの魚とかヒゲとか首長竜とかの単発の話は、シリーズ全体から見ると無くてもよかったような気がする。 その分、終盤の展開にもっと尺を割いていれば、ヤサコの転校前の話とかももっとしっかり描けただろうし、長い説明台詞を多用するような事もしなくてよかったかもしれない。 まあ、ああいう単発の話が面白いというのは確かなのだが。 そういえば、こういう本筋とは関係の無い話の方が人気がある、というネタを「絶望先生」でやっていたなあ…。
 2008/06/14放映終了。後番組は「テレパシー少女 蘭」。
 改めて観直してみると、ヤサコとイサコの二人の関係に収束していく展開自体はそんなに悪くないかな、という気もするが、やっぱりラスト数話は説明過剰…というか、説明を詰め込み過ぎな感は否めない。 小説ならこれでもいいかもしれないが、アニメだとどうしてもその点が気になる。 前半が、映像として面白く見せていただけに、特に残念。
 ただ、ヤサコの「本物って何?」という問い掛けは、なかなか考えさせられる。 「ホンモノ」と「ニセモノ」との違いというのは、そんなに明確に線引きが出来るものではないのかもしれない、とか思ったり思わなかったり(<どっちだ)。
テレパシー少女 蘭[NHK教育] A:14:9 D:16:9スクイーズ
 2008/06/21NHK教育にて放映開始。 原作は、講談社・青い鳥文庫から刊行されているあさのあつこ氏の小説『テレパシー少女「蘭」事件ノート』シリーズ。未読。
 超能力を持っている中学生の少女達が、その力を駆使して戦うという超能力バトルアニメ…だろうか(多分違)。 「テレパシー少女」と言いながら念動力も使っている辺りは看板に偽りありな気もするが、その辺はあまり気にしてはいけないのかもしれない。 雰囲気が、何となく80年代ぐらいの少女向けアニメっぽい感じがするが、Wikipediaの記述によると、原作が刊行されている青い鳥文庫というのが子供向けのものらしいので、それも当然か。 白と黒の色違いでそっくりの猫を見て「魔法の天使クリィミーマミ」のネガとポジを連想した私のようなおじさんには少しつらいかもしれないが、こういう古風な(?)超能力ものというのも何か久し振りな気がするので、とりあえず様子見か。 制作がトムス・エンタテインメントという事もあって、第1話から作画に少し不安があるが、シリーズ構成・脚本が、「のらみみ」とか、東映アニメーション版のKey原作アニメでお馴染みの中村誠氏という辺りは少し期待。 監督の大宙征基氏についてはよく知らないが、ググってみると、「とっとこハム太郎」や「銀河英雄伝説」、「星方天使エンジェルリンクス」等に参加されていたようだ。 監督は初めてっぽいが、果たして。
 後、「メジャー」と同様に、この枠も、尺が「電脳コイル」までの25分から30秒短くなって24分30秒になった。 予告のお尻が切れなくなるので、これはありがたいといえばありがたい。地デジで見ようとして、STBで録画予約を行なうと、番組表の終了時刻より数秒前でSTBの動作が終わってしまうのである。民放のように、枠のお尻にCMがある場合は問題無いのだが、枠いっぱいに番組が入っているNHKの場合は、地デジのディレイと相まって、番組のお尻が数秒切れてしまう。これって充分不具合なんじゃないか、と思うのだが、いっこうに修正される気配が無い。困ったものだ。
ZOMBIE-LOAN[アニマックス] D:4:3レターボックス
 2008/06/07アニマックスにて放映開始。 原作は、PEACH-PIT氏が「月刊Gファンタジー」に連載中(?)のコミック。未読。 2007年7月〜9月にテレビ朝日で、2007年11月〜2008年2月にAT-Xで、それぞれ放映されていた作品。 テレビ未放映話が2話分あるみたいだが、それらも放映されるのかどうかは不明。
 主人公の眼鏡っ子が、何故か人の死が見える「死神の目」(人の名前と寿命が見えるという訳ではないようだ)を持っていて、そのせいで同級生の少年二人がゾンビである事を知ってしまい、二人のゾンビ狩りを手伝わされるという話…なんだろうか。 先にEPGやアニマックスのサイトで番組紹介を見てしまったので、二人の少年が「命のローン」を返して生き返る為にゾンビ狩りをしている、という基本設定を先に知っていたからよかったが、前知識無しで第1話を観たら、その辺が今一つよく理解できなかったかもしれない。 その辺りがやや説明不足なままで、主人公の少女が二人の仕事に付き合ってしまうので、少し置いてきぼり感があるものの、やはり眼鏡っ子が良い(<結局それかい)。 とりあえず様子見か。
 ところで、アニマックスにしては珍しくスポンサーがあるのだが、それが何故か「ZOMBIE-LOAN製作委員会」なのである。 これはつまり、製作者が自ら放映料(?)を払って「放映してもらっている」という事なんだろうか。謎だ。
ゴルゴ13[テレビ大阪] A:4:3レターボックス(テレビ大阪) D:16:9スクイーズU(テレビ大阪・BSジャパン)
 2008/04/12深夜(正確には2008/04/13未明)テレビ大阪にて放映開始。 原作は、言わずと知れた、さいとう・たかを氏が「ビッグコミック」に連載中のコミック。数話ぐらいは読んだ事がある、ぐらい。
 タイトルは、もちろん「ごるご・さーてぃーん」である。 引き受けた仕事は確実にやり遂げるプロの中のプロ、凄腕の狙撃手であり殺し屋・ゴルゴ13ことデューク・東郷の活躍を描くハードボイルド・ドラマ…でいいのかな。 実際に作品を読んだ事が無くても、ゴルゴ13というキャラクターを知っている人は多いだろうし、色々な作品でパロディのネタにされているので、知らない人はいないんじゃないかと思うぐらい、有名な作品だろう。 Wikipediaの記述によれば、今までにも、実写映画化が2回、アニメも劇場版とOVAとが制作された事があるようだが、いずれも観た事がない…筈。
 ゴルゴ13の声を、かの館ひろし氏がやるという事で心配だったが、ゴルゴは元々口数が少ない上に感情も出さずに淡々と喋るので、「声優初挑戦」でも特に違和感は無かった。 キャストの中で一人だけOPにもテロップに出ていたりするという「特別扱い」振りを見ると、ギャラは高そうだなあという気がするが。 ただこれは、一話完結という形式の作品の中で、レギュラーと言えるキャラがゴルゴしかいないせいかもしれない。
 テレビ東京製作にも関わらず、裸も「本番」も血が出るのもお構いなし、という辺りは、いかにもこの作品らしいと言うか、何というか。 でも、ゴルゴに改造を依頼されて銃の口径を拡げている作業のシーンに、ゴルゴの「本番」(つまり女の人の「穴」を拡げている)シーンを被せるとは、どういう合わせ方だ。 もっとやれ(<マテ)。
 第1話の話は少し地味過ぎてゴルゴの狙撃の腕前の凄さが今一つ実感できないような気もするが、ある意味シンプルなので作品のカラーを見せるにはこのぐらいの方が良いのかもしれない。 何にせよ、真っ当なハードボイルド作品というのも最近珍しいし、悪くはなさそうな感じである。
 ちなみに、テレビ大阪から1日遅れの2008/04/13深夜(正確には2008/04/14未明)からBSジャパンでも放映開始。 ただ、アニマックスの「君が主で執事が俺で」と被ってしまっているので見る事ができない。 もっとも、地デジの放映を見る限りアップコンバートみたいだし、わざとノイズを被せているような映像なので、BSデジタルで見るメリットは特に無いかもしれない。
CLANNAD −クラナド−[毎日放送] A:4:3(毎日放送) D:16:9横側黒枠(毎日放送) D:16:9スクイーズ(BS-i)
 2008/04/05深夜(正確には2008/04/06未明)放映終了。
 毎日放送の方がBS-iより先行していたのに、毎日放送が最終回の放映を一週間延ばしてしまった為、最後になってBS-iの方が先になってしまった。 最終回を一週間延ばしてまで放映したのが「コードギアス」の再放送というから、毎日放送の中では『「コードギアス」>>>>「クラナド」』というのがよく判る。 まあ、自社製作の「コードギアス」を、系列キー局とはいえ所詮他社であるTBS製作の「クラナド」より優先したい気持ちは判らないでもないのだが、単に、「クラナド」を一週飛ばさずに放映して、この5日深夜に「コードギアス」の再放送を入れればいいだけなんじゃなかろうか、という気もする。
 それはともかく、既に告知されている通り、「CLANNAD AFTER STORY」が製作進行中だったりとか、本編とは全く別のストーリーの「智代編」が作られるとか、色々と続きがあるみたいなので、本編の放映が終わったと言っても、単に「第一部完」というか「本当の戦いはこれからだ」というか、とにかく物語が終わった感じが全然しないので評価も難しい。 朋也が渚に告白した所で、一応の区切りは付いているが、朋也と父親との関係とか、あのよく判らない「幻想世界」とか、OPのタイトルバックで走っている少女とか、色々と投げっぱなしになっているネタもあるし(OPの少女は、劇場版を見たのでまあ正体は判るが、それがかえって、本編がここで終わるという事に違和感を感じさせる)。
 そして、少なくともここまでの話では、噂に聞くような「泣ける」とか「感動」とかの要素は全く感じられなかったし、むしろ、「AIR」や「Kanon」で見られた、原作ゲームのマルチシナリオを直列にした事によるシリーズ構成の拙さが相変わらず見られる辺り、あまり進歩していないなあという印象が残ってしまった(そのせいで、創立者祭と学園祭という、同じようなイベントを一学期の間に二回やる、という無理矢理な事になってるし)。
 それに、元々のキャラ付けが極端な所に、京都アニメーションの癖のある作画が加わって、余計にキャラがキツくなってしまっていると思う。 そのせいで、最終回の番外編のような、コミカル中心の話はまだいいのだが、真面目な場面も真面目に見えず、そらぞらしく感じたり、シラけてしまったりしてしまう。
 例えば、最終話(物語上の。第22話のこと)では、渚の劇の開演直後に、秋生や早苗が観客席から叫んだり、朋也が舞台袖から叫んだりして渚が劇を始める。 でも、「こんな事したら、観客がドン引きしてしまって劇なんか成り立たないだろうなあ」というのが先に立ってしまうので、何かシラけてしまう。 特に、仮にも演劇をやっていた秋生が、そういう事をしてしまうという所にリアリティを感じられないので、余計に奇怪しさが感じられる。 叫んだ内容にしても、そんな事は開演前に(というか、渚に演劇をやっていた事がバレてすぐに)言えばいいだろうに、という程度の事だったし。 何故開演後まで言う事が出来なかったのか、が全く描かれていないので、あの場面の「物語上の必然性」も全く判らないのである。
 そういう事がシリーズ全体に渡って見られた(あの「風子参上!」等はその最たるものだし)為、「もしかして、これはギャグ作品として見た方がいいのか?」とさえ思う。 実際、ギャグシーンの方が力が入っていて、真面目な場面は台詞で説明して終わり、みたいな所も見られたし(ことみや智代の昔話とか。あれは、朋也の現在の家庭環境と対比させる意味で重要な所なんじゃないか、と思うのだが、結局、朋也に何か影響を与えたようには見えなかったし)。
 どうも、全体的に、物語を作っているというより、「イベント」を再現する方に力を注いでいるんじゃないか、という気がする。 で、「イベント」をただ繋ぎ合せたような感じになってしまって、肝心のキャラの心情描写とかが欠落しているような。 それって、仮にも続きものの作品を作る上でどうよ?と思うのだが、まあ、そう思うのは、やはり京都アニメーションの作風と相性が悪いせいなのかもしれない。
ヴァンパイア騎士[テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2008/04/12深夜(正確には2008/04/13未明)テレビ大阪にて放映開始。原作は、樋野まつり氏が「月刊LaLa」に連載中のコミック。未読。
 タイトルは「ヴァンパイアないと」と読む。 幼い頃に、悪い吸血鬼に襲われそうになった所を別の吸血鬼に助けられた女の子が、夜間学級で吸血鬼が学んでいる学校で風紀委員として活躍する話…だろうか(<多分違う)。 シリーズ構成が「true tears」の岡田麿里氏に、キャラクターデザインが西田亜沙子氏で、制作が「桃華月憚」のスタジオディーン、更にお題目が吸血鬼となると、やはりエロスを期待してしまうのだが、第1話はそれ程でもなかった。 やはり、原作が少女漫画で、監督も女性となると、あまり判り易いエロスは期待できないかもしれない。 なにせ、あの西田亜沙子氏でさえ「スカートめくるの禁止」と言っているくらいだし(西田氏は本編にも関わらないらしい)。 ただそれだけに、いやでもにじみ出るというか、隠そうとしても隠しきれないとか、そういう方面のエロスに期待。 でも、主人公の女の子が堀江由衣さんというのは、微妙にミスキャストな気がしないでもない。何か爽やか過ぎる。 冒頭のシーンなんて、月宮あゆ@Kanonかと思った。
PERSONA -trinity soul-[毎日放送] A:4:3レターボックス(毎日放送) D:16:9スクイーズU(毎日放送) D:4:3レターボックス(アニマックス)
 第15話まで放映。
 まさかの映子姉ちゃんの死と諒兄ちゃんの失踪から半年、電話の向こうにいた真田が遂に姿を現して、10年前の同時多発事故に始まるペルソナに纏わる事件の裏側の全てが、慎達関係者に明らかにされた所。 例によって放送休止がよくある「アニメシャワー」枠なので、第13話の雪景色から第14話の夏休みへと一気に時間が跳んだのを見て、もしかして1話か2話見損ねたのかと思った。 放映が抜けた分、2話連続放映されたので、「周回遅れ」にはなっていないようだ。
 シリーズの折り返し地点における物語の急展開で、全て(なのかどうかはまだ不明だが)を知らされた慎達ペルソナ使いや、今までカヤの外に置かれていた伊藤刑事達がどう動くのか、なかなか楽しみになってきた。
 ただ、ペルソナ同士の戦闘シーンは、よく動いているのだが、ペルソナが半透明という事もあって今一つ判り難い。 もう少し、見せ方を工夫してくれると嬉しいのだが。
 後、第14話からOP・EDが変わった。 何となく、前のと比べると「判り易く」なったような気がする。
ロザリオとバンパイア[テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2008/03/29深夜(正確には2008/03/30未明)放映終了。後番組は「紅」。
 月音が人間であることがバレて公安委員会に捕まって処刑されそうになったり一時は本当に死にかけたりしたものの、結局はいつものように萌香達の活躍で公安委員会をぶっ飛ばし、月音の事も猫目先生が誤魔化してめでたし、めでたし…と、まあこの作品で本当にシリアスな展開になったりしないよなー、と思っていた通りの結末であった。 バンパイアの血を受けたら、月音もバンパイアになってしまったりするんじゃないかと思っていたが、その辺もどうもならなかったようだし。 でもそういえば、身体能力が高くなったように見える場面が少しだけあったようなので、やはり何か影響を受けているのだろうか。
 どんなシリアスな展開にしようとしても、「ちゅるちゅるぱやぱや♪」と「ダバダバダ〜♪」とパンチラがある限りは、絶対に深刻な話にはならないというような、「萌え」と「ハーレム」で開き直ったかのような作品で、ラストの公安委員会との闘いは少ししつこかったような気もするが、それ以外はまあ気楽に楽しめたので良かった。 まさか、「キックオフごっこ」をテレビで見られる日が来ようとは思っていなかったし。 水樹奈々さんの歌うOP・EDも、前の「なのはStrikerS」のOPが個人的には今一つだっただけに、余計に格好よく思えた。 EDアニメーションが、どんどんOPのそれみたいになっていったのは可笑しかったが。
 ただ、理事長が、あの入学案内を落とした男だったというのは「なるほど」と頷かされたが、以前の話でのバスの運転手の「あいつが選んだ」云々という台詞と同様、もう少しフォローがあってもよかったかな、と思わないでもない。
 などと思っていたら、第2期の制作と10月からの放映開始予定が発表された。 そちらもまた楽しみにしたい。
 後、隠す時と隠さない時との基準がサッパリだった。 「こどものじかん」では、故意に見せたりする時は隠し、事故で見えてしまう時は隠さない、みたいな感じに見えたのだが、こちらではそういう区別も無かったようだし。 それと、第何話だったか忘れたが、白雪が、男の名前が書かれたテストの答案の氏名欄を示している所で終わった回があったが、あれは結局何だったんだろう。 てっきり、白雪が、最近よくある「女装男子」もしくは「両性具有」であるという事を示しているのかと思っていたが、その後何のフォローも無かったし。 謎だ。
[テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2008/04/05深夜(正確には2008/04/06未明)テレビ大阪にて放映開始。 原作は、集英社スーパーダッシュ文庫から刊行されている片山憲太郎氏の小説。原作は未読。
 タイトルは「くれない」と読む。 大金持ちの名家に生まれた女の子が、お家騒動に巻き込まれて家を出て、その女の子を守るという仕事を引き受けた少年と、ボロアパートで共同生活をする話…だろうか。 制作が「かみちゅ!」のブレインズ・ベースなだけあって、7歳の女の子・紫のぷにぷにした感じが実に良く描けている。 キャラクター・デザインが「RED GARDEN」と似ていると思ったら、同じ人だった。 監督も同じ松尾衡氏という事で、台詞の掛け合いの感じも何となく「RED GARDEN」を連想させる所がある。 ただ、話の運びが、良く言えばテンポがいいが、悪く言えば何か忙しない感じがする。 本編と大きくイメージが異なるポップな感じのOP・EDも「RED GARDEN」っぽいが、これが吉と出るか凶と出るか。 その辺りが少し気になるが、まあ様子見か。
 (2008/05/31追記) 第8話からED曲が変わった。 前のでも良かったように思えるが、本編に大きな動きがありそうなので、それに合わせたという事だろうか。
 2008/06/21深夜(正確には2008/06/22未明)放映終了。
 九鳳院に連れ戻された紫を真九郎達が助けに行ったものの、紫は自分の意志で九鳳院に残って「戦う」事を選択し、真九郎達とは一時別れるという所で幕。 真九郎達が紫を連れ出してまた元の生活に戻る、という安易な結末にしなかったのは良かったと思う。 それでは、根本的な解決は何も成されていない訳だし。 ただ、観ている方からすると、紫が戦うという九鳳院の「奥の院」というしきたり自体の存在価値が今一つよく判らなかった(ただでさえ近親相姦で遺伝的なリスクが高いのに、そもそも同性だけしか生まれなかったらどうするんだ、という…)ので、「戦う」と言われてもどうもピンとこない。 当主の一存でどうにかなるようなモノなら、何故ああまでして守ってきたのかも判らないし。 ラストの真九郎のバトルにしても、崩月流で勝てるのなら始めからそれで戦っておけば良かったのに(そうすれば、あの女中頭の人も死なずに済んだかも)という気がする。 その辺りの話の流れに、どうも納得できない部分があったのはマイナス。
 全体としては、やはり「RED GARDEN」から続く、プレスコ制作が作り出す実に小気味よい演出が光っていた(ミュージカルの話はなかなか凄かった。意味はよく判らなかったが)のと、何より、紫の魅力がたっぷりと描かれていたのが素晴らしい。 あれほど可愛らしくて、素直で、まっすぐな子供であれば、真九郎でなくても守りたい、自由にしてやりたいと思うだろう。 子供らしい動きを見事に描ききった作画の力も見事(あそこまで「いやらしく見えない」入浴シーンというのも珍しいかも)。
 後、第8話で変わったED曲は、結局次でまた元に戻った。なんだったんだろう。
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2008年7月期

 時期的に、入れ替わりの本数としては少なめではありますが、1クールものが増えているせいか、それなりに本数があるのはいつもの事ですね。 ただ、最近は、間を空けて1クールずつ放映する、というシリーズ構成の作品も増えていますので、厳密に新番組というのは減っているかもしれません。
 そうそう、世間ではようやく「ダビング10」が開始されたようですが、今のところ、私には無縁です。 何せ、使っている録画機と言えば、アナログWチューナー搭載のRD-XS43と、やはりアナログチューナー搭載のS-VHSのVTRですから。 デジタル放送は、HDD非搭載のSTB1台に頼っているような状況ですので、HDD内蔵のレコーダーにしか適用されない「ダビング10」には無縁という訳です。 まあこの体制ですと「ダビング10」を別にしてもアナログ放送が停波になったら非常に使い勝手の悪い事になりそうなんですが、かといって、機械が壊れた訳でもないのに後3年もある今のうちから買っておこう、と思うような機械も無いんですよね。 RD-X7は…今さらDVDドライブだけっていうのも今一つ…値段がもっと下がればまだしもですが。
 それにしても、地デジを推進しているあの一連のCM(地デジサポーターがどうとか、後3年しかないから急げとか言うやつ)を見る度に、地デジ対応機器を買おうという気が萎えていくのですが…あれって逆効果になっていないのかなあ。
 さて、例によって、まずは6月の最終週〜7月の第1週(2008/06/24〜2008/07/07)までの間に終了した作品・開始された作品・放映のあった継続作品の感想などです。
 (2008/07/17追記)
 7月の第2週(2008/07/08〜2008/07/14)までの間に終了した作品・開始された作品・放映のあった継続作品の感想などです。 この時点での本数は27本。 今期は、第1話を観て切った新番組がわりとありましたので、久し振りに30本を切りました。 以後は、新番組がまとめて始まる事は無さそうですので、今期の一括更新はここまでとします。
 そういえば、アナログ放送の停波までちょうど3年となるこの7月24日から、アナログ放送に「アナログ」という字幕が入るそうです。 テレビ局の嫌がらせもここに極まれり、といった感じですが、こんな事ばかりしていると、本当にアナログ停波と同時にテレビ離れが一気に進みそうな気がします。 なんだかなあ。

帯番組

やさいのようせい N.Y. SALAD[NHK教育] A:4:3 D:16:9横側黒枠
 2008/06/27放映終了。
 結局、第2シリーズの新作はその後放映される事は無く、第2シリーズの「選り抜き」が続いた後、最後に第1シリーズの最終回が放映されて終わった。 まあ、この最終回にしても、また始めに戻る「ネバー・エンディング・ストーリー」な形なので、その気になれば幾らでも新作は作れるだろう。
 第2シリーズは、新しいキャラが登場する事が殆ど無かったのが少し残念だったが、あまり新キャラが増えても大変だし、その分、レギュラーの妖精達の様々な姿を描く事が出来たので、これはこれで良かったと思う。 という訳で、また新シリーズが出来る事を期待しつつ、とりあえずは終了。

日曜日

おねがいマイメロディ きららっ★[テレビ大阪] A:4:3 D:16:9横側黒枠
 第14話まで放映。 基本的に1回の放映で2話という構成だが、話数の数え方はあくまで1回が1話で、前半が「A」、後半が「B」という枝番を付ける形式のようだ。
 それはともかく、人間何にでも慣れるもので、あの妙な動きのFlashアニメーションにも慣れてしまった。 今回は、星の欠片を集めていって、第1話で撃墜されてしまった流れ星を完全な形に戻すのが最終目的になるようだ。 今までのシリーズと違って、マイメロとクロミとが真っ向から対立する理由が薄い(対立するのは、星の欠片をどちらが見つけるか、という点だけで、どちらが見つけても結果に影響は無さそうだし)ので、対立に持っていかざるを得なかった今までのシリーズより、話の作りに幅が出来るように思う。 そういう点では、今までのシリーズの単なる焼き直しにもならずに、結構面白いかも。
 それにしても、あの王様は、人間界に行って買い物だけでなくメイド喫茶にまで出入りしていたようだ。 しかも常連になっていたみたいだから、どうやら人間達の記憶も消されていないらしい。いいのか。
コードギアス 反逆のルルーシュ R2[毎日放送][HV] A:14:9(毎日放送) D:16:9スクイーズ(毎日放送) D:4:3レターボックス(アニマックス)
 第13話まで放映。
 予想通り、ルルーシュをはじめとして、生徒会メンバー達は皇帝のギアスによって記憶を書き換えられていて、ロロもヴィレッタも監視役で、でも記憶を取り戻したルルーシュの策略で二人とも協力者になって、黒の騎士団も復活して、中華連邦も巻き込んで、ところがスザクが皇帝直属の騎士になってたり、ナナリーが新総督として赴任してきたり、咲世子が天然だったり、オレンジ君がギアスキャンセラーなるものをひっさげて復活してきたり、シャーリーが殺されてしまったりしてエラい事になっている所。
 味方になろうとしてくれた女の子が目の前で死んでしまう、というのは、自分で手を下したか、他人(犯人はロロ?)が手を下したかの違いこそあれ、第1期でのユフィの時と重なる。 カレンも敵方に捕らわれているし(ナナリーが接触したのでとりあえず命の心配は無さそうだが)、こうやってルルーシュを追い詰めていく展開が続くのだろうか。 ギアスの真実を握っていると思われる「教団」なるものもだんだん表に出てきたし、この調子でしっかり纏めきってほしい所である。 100万人分のゼロの衣装をどうやって用意したんだとか、色々とツッコミ所はあるものの、第1期から続く勢いの良さみたいなものは健在で、やはり面白い。 ただ、「ナイトオブラウンズ」のアーニャがルルーシュの写真を持ってたりとか、オレンジ君が実はマリアンヌ王妃に忠誠を誓っていたとか、意外な事実が唐突に明かされる事が増えてきているような気もするので、その辺りは少し心配かも。
 そういえば、ナナリーが新総督として赴任してきた時、ナナリーからの電話にルルーシュが応答している間ロロがギアスでスザクを止めていたが、あの場合、背後にダンス音楽がずっと流れていたので、意識が止まっていた事にスザクが気付くんじゃないか(スザクからしたら、音楽がいきなり「飛ぶ」筈なので)、という気がしたものだが、スルーされてしまった。 ルルーシュの反応に意識を集中していたので、音楽など耳に入っていなかったのかもしれないが、その辺はあまり気にしてはいけないという事かもしれない。
 後、今回からOP・EDが変わった。EDは、曲がALI PROJECTという事もあってか、何となく第1期の初めの雰囲気に戻ったような気がする。
REIDEEN[ファミリー劇場] D:4:3レターボックス
 第25話まで放映。
 次回で終わりみたいなので全体の感想はその時に。 でも敢えて言うなら、宇宙人に踵落としを食らわせる星川さんが可笑し過ぎる。 やっぱり、この作品はコメディなんじゃなかろうか。
 後半に入っても話がなかなか進まないなあと思っていたら、「裏!REIDEEN−実況版−」の話によると、どうも当初4クール予定で作られていたものが2クールになってしまったかららしい。 そんな、「宇宙戦艦ヤマト」みたいな事情があったとは…。
 2008/07/13放映終了。
 宇宙人に盗られたライディーンを取り返す為に宇宙人の母船に乗り込んだ淳貴が、一緒に乗り込んだ星川さんと、やはり宇宙人に捕らわれていた碧乃玲との助けを借りてライディーンを取り戻して脱出したものの、ロクセルのガディオンと一騎討ちになり、戦っている最中にガディオンが母船に吸収されてしまってなんと母船と合体。 超巨大な巨獣機と化した母船相手に苦戦するライディーンは、遂に最終兵器・ゴッドブレードで母船を破り、地球に平和が訪れた…という所で幕。
 …なのだが、星川さんはいったいどうなったんだとか、ロクセルもいったいどうなったんだとか、栞は結局告白も振られもしない中途半端なままなのかとか、色々とフォローが無いまま終わってしまった。 公式サイトのDVD紹介によると、『最終話「決戦」は未公開カットの入ったDVD特別バージョン収録!』だそうだが、気になる人はそちらを見てね、という事なんだろうか。 幾ら打ち切りになったとはいえ、ライディーンとガディオンとの戦いを短くしてでも、もうちょっとフォローを何とかしてほしかったと思う。 他にも、あの宇宙人達が銀河連盟という所に所属しているとか、本編には出てこずに「裏」や公式サイトの説明で触れられている設定もあったみたいだし。
 そんな訳で、ラストの辺りには色々と不満が残るのだが、全体的には結構楽しめた作品だった。 やはり、栞ちゃんが何か可愛かったからというのが大きいのかもしれない。 戦闘パートも綺麗で良かったけど、学校パートが妙に楽しかったし。 特に、嵐の学校に宇宙人が侵入してきてクラス全員で戦う話のように、クラスメートが巻き込まれるような話が特に面白かった。 何となく、そっち方面の人間は絶対死なない、という感じの雰囲気があったし。
 もう一人のヒロイン・碧乃玲は、全然ヒロインらしい活躍をしないと思っていたが、やはりライディーンの化身(「ファイブスター物語」のファティマみたいなものか)だったので、ある意味毎回活躍していたと言えるかもしれない。 ただ、何故女の子の姿をしているのかは謎だが。
 後、この作品にも例の「部屋を明るくして見て下さい」というメッセージが始めに出るのだが、この作品に関して言えば、部屋を暗くして見ないと堪能できない気がする。 何せ、ライディーンが活躍するのは殆ど夜だし。 確か、ライディーンが昼間に活動したのは一度だけだったような。 後は、あの柱に取り込まれて身動きできなかった時とか(そういえば、あの時碧乃玲は普通に動けていた訳だが、彼女とライディーンとはどういう繋がりになっているんだろう…?)、背景が暗い宇宙空間ぐらいではなかったか。
 それにしても、とりあえず宇宙人はやっつけたものの、関東平野は抉られるわ、月は抉られるわ(あんなドデカいゴッドブレードを月に隠しているとは…)で、かなりの被害が残った筈だが大丈夫なんだろうか。 特に、月があれだけ抉られていると、色々とバランスが崩れて大変なんじゃなかろうかという気がするが…。
ポルフィの長い旅[BSフジ] D:16:9スクイーズ(BSフジ) D:4:3レターボックス(アニマックス)
 第27話まで放映。
 ちょっとした行き違いで離ればなれになってしまったミーナを探して、ポルフィがイタリアに渡り、シチリア島で色々やっている所。 離ればなれになった原因が、やはりと言おうか、案の定ポルフィの先走った考え無しの行動によるものだというのが、やるせない気分にさせるが、ポルフィが、「母を訪ねて三千里」のマルコのような、所謂「いい子」ではない所が、かえっていいのかもしれないという気もする。 ミーナの行方を知る方法とか、行く先々で色々な人に助けられる所とかが、ちょっと都合よすぎるような感じもあるが、まあ概ね許容範囲。 それより、初期に見られたようなハッとするような良い動きや仕草が、ずっと見られないのが残念。
BLASSREITER[サンテレビ][HV] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 第13話まで放映。
 初め主人公かと思っていたゲルトは実は主人公ではなかった上に融合体として最期を迎えてしまい、いじめられていたマレクもゲルト同様にベアトリスから薬を貰って融合体になりいじめていた連中を「裁いた」もののザーギンにやられてしまい瀕死の状態でXATに収容後別の機関に移され、更にXATの隊長までベアトリスにたらしこまれて融合体になるわ、ベアトリスの工作で街中で融合体が大量発生するわ、XATの隊員も融合体だらけになってアマンダ以外は全滅だわ(ヘルマンと隊長は何か復活しそうな感じだが)、眼鏡っ子メイフォンはXATの局長直属のくノ一か何かだったみたいだわ、ジョセフはザーギンと再戦するもまた手も足も出ないわ、幾らマレクの姉だからといっても今まで大して話もした事がなかったアマンダにいきなり昔話を語り出すジョセフは唐突過ぎだわで、色々とヤバい事に。 マレクやジョセフに触りまくっているアマンダは、融合体になるというナノマシンに感染していないのだろうかというのが少し心配。
 このナノマシンというのも、いつの間にか便利に使われるアイテムになってしまった感があるが、初め血液感染と思わせていて、次に融合体に攻撃されて怪我をしただけで感染し、更には咳でも感染(アマンダとヘルマンが無事だった事からして、空気感染ではなく唾液などの飛沫感染か?)するという、感染経路まで実に便利に変わっていった。 その内、空気感染も出来るようになりそうだ。
 話の基本としては、人がどんどん人以外のモノに変わっていくというゾンビ映画のパターンだが、ゾンビと違って宇宙空間でも生きられる強固な肉体を持った新人類に変わっていくという辺りがややこしい。 ラスボス(?)のザーギンの最終的な目的がまだ見えない(ベアトリスの言うように、本当に人類を融合体に「進化」させようとしているのかどうかもアヤシイ)ので、単純に悪と決めつけてしまっていいのかどうかも判らないし。 その辺は、今やっている昔話で判るのだろうか。
 アクションは、融合体が結構飛んだり跳ねたりするし、ジョセフのバイクは空を飛ぶしで、初め思っていたよりも空中戦が多くて楽しめる。 ただ、視点移動が激しいので、所謂「3D酔い」になりそうだが。
 それはそうと、あのプリティ悪魔っ子エレアは一人欲しい。 徹夜明けで寝不足の時などに、バイクの運転を代わりにやってくれたりすると便利そうだし(<マテ)。 少なくとも、某戦うセンパイの小人さんよりは使えそうだ。
 後、今回からEDが変わった。 背後にあるステンドグラスの模様で、ザーギンの上にエレアが配置されているのが物凄く意味深なのだが…。
 (2008/07/21追記) 第15話からOPも変わった。 本編では、今まで陰に隠れていた「ツヴェルフ」(“Zwerg”(ドイツ語で「小人」の意)か? 発音は「ツヴェルク」になってしまうが…。あるいは“Zwölf”(ドイツ語で「12」の意)かも。発音としてはこっちの方が近いし。でも意味不明だ)なる組織が本格的に表に出てきたりして、物語が大きな転換点を迎えているので、それに合わせての変更という事なのだろう。 本編の映像の使い回しが多そうだが、戦闘機が出てきたり、ジョセフのバイクが本格的に空を飛んだりするみたいなので、いよいよ「板野サーカス」も本領発揮という感じだろうか。

月曜日

D.C.II S.S. 〜ダ・カーポII セカンドシーズン〜[サンテレビ] A:4:3レターボックス(サンテレビ・KBS京都) D:16:9四辺黒枠(サンテレビ) D:4:3レターボックス(キッズステーション)
 2008/06/30深夜(正確には2008/07/01未明)放映終了。後番組は「薬師寺涼子の怪奇事件簿」。
 「枯れない桜」が復活していたのはさくらがやった事で、義之はさくらが寂しさのあまり「家族が欲しい」と「枯れない桜」に願った為に現れた子で、だから「枯れない桜」が枯れてしまったら消えてしまう運命で、でも「枯れない桜」は「良い願い」も「悪い願い」も無差別に叶えてしまうようになっていて、初音島で続発している事件はそのせいで、今までさくらが人死にが出ないように何とか抑えてきたけどそれがもう限界になったので、さくらは「悪い願い」を抑える為に「枯れない桜」に同化した(?)けどダメで、次に純一爺さんが同じように同化した(?)けどやはりダメで、結局音姫が「枯れない桜」を枯らして、その為に義之の事を周りの人達がだんだん忘れていって、終いには認識すらされなくなって遂に消えてしまって、でも何故か皆の心には義之の事が残っていて、その「想いの力」(?)で義之が復活して最初に戻る…みたいな話で幕。 最期に「枯れない桜」の木が消えたのは、さくらと純一が消したって事でいいんだろうか。 ある意味、遂に純一と結ばれたさくらが満足して昇天したようにも見えたが…(そういう意味では主人公はさくらか?)。
 と、まあこの「S.S.」だけ見ているとそれなりに話になっているんだが、第1期と合わせて一つの作品として見ると、小恋は完全に「その他大勢」になってしまっているし、美夏は登場すらしない(というか思い出されさえしない)しで、「第1期は要らないんじゃないか?」という気さえする構成はどうかと思う。 義之が、第1期で見せた小恋に対するあんまりな態度とか、学園の生徒達の美夏に対する態度の豹変振りとか、そういう不自然に思える事も全部「枯れない桜」のせいなのかと思って観ていたが、その辺も結局何のフォローも無いので、それらは魔法と関係無い「素」のものだったみたいだし、第1期の内容が全然「S.S.」に活かされていないような。
 「S.S.」単独で観ても、何故さくらが若い姿のままなのかは結局サッパリ不明なままだし(だから、さくらが「D.C.S.S.」でアイシアにさんざん「魔法は危険だ」と言っていたにも関わらず、自ら「枯れない桜」を復活させてしまったほど「寂しかった」という心情がサッパリ伝わってこない)、さくらに出来なかった事を「できそこないの魔法使い」である純一がやろうとしても無謀なだけに見えてしまうし(ついでに言うと、さくらに「桜を制御できるのは自分だけ」と聞かされていたのにも関わらず、音姫がそれを止めないのもどうかと思う)、他にも色々とあるが、とにかくキャラの言動の「裏付け」の描写が希薄で、どうにもこうにも…。 他にも、主人公である筈の義之に全く主体性というものが見られないとか、「枯れない桜」が枯れた影響についても殆どフォローが無いとか(「枯れない桜」の力で助かっていた人もいた筈なのだが。スルーされていたけど、杏などはかなりヤバいんじゃないのか?)、クラスメートに義之の事を忘れている者と忘れていない者とか混在しているのに全然問題になっていなかったりとか、さくらと純一が消えたままな事はいいのかとか(隠居爺さんの純一はまだしも、仮にも学園長という社会的な立場もあるさくらが消えたらマズいだろうと思うのだが…。それ以前にあの姉妹は義之さえ帰ってくればいいのかとか、というか音夢は結局どうしたんだろうとか。もう亡くなってるのか?)、色々とツッコミどころが多くて、全体的にシリーズ構成や物語の肉付け、キャラクター描写やディテールが、シリアスな話に耐えないぐらい適当(という言い方が悪ければ不充分過ぎ)に見えてしまう。 原作ゲームをプレイした人向けという事なのかもしれないが(シリーズ構成の人がゲームのディレクターらしいし)、アニメ単体として充分面白く作られていた「D.C.」から比べると、やはりかなり見劣りする。 ネタとしても、「CLANNAD」の風子編や「sola」等、最近の作品とまともに被っていたのも残念な所。 結局、最後まで観ても、最初のシリーズからだんだん出来が悪くなっていっている、という評価は変わらず終いで、最初のシリーズが凄く気に入っている者としては、非常に残念な結果に終わった。
 そういえば、音姫役の高垣彩陽さんの声が途中で変わったような気がしたが、あれは何だったんだろう。 シリアスな演技に合わせたのかもしれないが、それにしてはまるで中の人が変わったかと思うぐらいに声が変わってたし、「true tears」の乃絵や「デルトラクエスト」のジャスミンでもシリアスな演技はあったがあんなに変わらなかったし…謎だ。
薬師寺涼子の怪奇事件簿[サンテレビ] A:4:3レターボックス(サンテレビ・KBS京都) D:16:9四辺黒枠(サンテレビ) D:4:3レターボックス(キッズステーション)
 2008/07/07深夜(正確には2008/07/08未明)サンテレビにて放映開始。 原作は、講談社・光文社・祥伝社の各社から刊行されている田中芳樹氏の小説。 小説の挿絵を描いている垣野内成美氏によるコミックが「月刊マガジンZ」に連載中らしい。未読。
 女王様属性の主人公が、警察官とは思えないような傍若無人な振る舞いで超常現象を伴うような怪奇事件を力づくで解決していく、みたいな話だろうか。 「GS美神」の警察官版みたいな感じもするし、登場人物達も型通りのキャラが多いように見えるし、田中芳樹氏のミステリーものは正直言ってあまり面白いと思った記憶が無いのだが、主人公である薬師寺涼子の執務室に飾ってあった「勝てば官軍」というのが妙にツボに入ったので、とりあえず様子見か(<そこだけかい)。
 (2008/07/10追記) サンテレビから2日遅れの2008/07/09深夜(正確には2008/07/10未明)KBS京都でも放映開始。 と言っても、どちらの放映でも無理なく観る事ができるので問題は何も無い。 というか、こういう無理なく観る事ができる作品に限って「保険」があるというのも何だか。
 (2008/07/24追記) サンテレビから16日遅れの2008/07/23深夜(正確には2008/07/24未明)キッズステーションでも放映開始。 第1話を観ていて気が付いたのだが、EDの絵が初めと第3話(サンテレビ放映分の最新話)とで違う(ベッドの上に脱いだ服が置いてあったりとか)のは、もしかして「間違い探し」をしろという事なんだろうか。
RD 潜脳調査室[読売テレビ][HV] A:4:3レターボックス(読売テレビ) D:16:9スクイーズ(読売テレビ) D:4:3レターボックス(アニマックス)
 第8話まで放映。
 ハルさんこと波留真理が電理研の特殊調査員としてオフィスを構え、ミナモがその助手として働き始めて、ネカマの意識をサルベージしたり(オーガズムをオーガニックと誤魔化すのはどうかと思う。半世紀経っても性教育はあまり進んでいないのか、単にミナモが授業を聞いていないだけなのかは謎)、暴走アンドロイドに襲われたり(アンドロイドの走るフォームとかBGMとかがまるっきり「ターミネーター」で笑った)、過去からの手紙に涙したり、犬と意識が入れ替わったり、学校の怪談を解決したりしている所。
 龍宮城で数日遊んで帰ってきたら数百年が過ぎていて、お土産の玉手箱を開けたら老人になってしまった、という所で終わるのが、よく聞く「浦島太郎」の物語だが、じゃあ老人になってしまった浦島太郎はその後どうしたんだろう、という事で、快適な人工島で、むちむちで眼鏡美人で「本業に差し障りが無い限り男性からの誘いを断らない」という実に都合良く設定されたAIを持つ女性型アンドロイド(ミナモのリクエストでしてみせた「嫌そうな顔」がどんなのか見たい気がする)と、やはりむちむちで素直で純真で可愛らしい女子中学生とに囲まれて暮らすという、ある意味まだ龍宮城にいるみたいな話になっているような(<マテ)。
 物語の主要な舞台になる「人工島」と「メタリアル」の設定が今一つよく判らないせいか、時々「置いてきぼり」にされたような感じになるのは少し気になるが(第3話の「安全・安心」の話で、何故波留が最期に無事に戻って来れたのか、何となくは判るものの、どうも自己完結されてしまったような感じがしてしょうがない)、「電脳」やネットワークを題材にした「攻殻機動隊」に通じる世界の話はやはり面白い。 ただ、「地球律」とか、第1話のような現実の世界での災害が起きる理由とか、それらと「メタリアル」との関係とか、その辺はまだまだサッパリだが、ちゃんと解明されるんだろうか。少し不安。
 それにしても、この作品の女性達のむちむちっぷりは半端じゃない。 水着姿で段腹を晒す女の子なんて初めて見た(ような気がする)。
ストライクウィッチーズ[サンテレビ] A:4:3レターボックス(サンテレビ・KBS京都) D:16:9四辺黒枠(サンテレビ) D:16:9スクイーズU(BS日テレ)
 2008/07/04深夜(正確には2008/07/05未明)KBS京都「アニメスピリッツ」枠にて放映開始。 KBS京都から3日遅れの2008/07/07深夜(正確には2008/07/08未明)サンテレビでも放映開始。
 第2次世界大戦の直前(?)に何だか判らないモノが攻めてきて、それに対抗する為に、魔法使いの少女達が、水着のような姿で体を剥き出しで空中戦を繰り広げる…って、それどんな「スカイガールズ」?と思っていたら、キャラクターデザイン原案の島田フミカネ氏というのは、「スカイガールズ」のキャラクターデザイン原案もやっていたらしい。 本作も、「島田フミカネのコンセプトアートから生まれた新世代兵器美少女アニメ」(公式サイトより)という事で、元々メディアミックスの企画だったそうである。 2007年初頭にOVA作品も発売されていたらしい。 この辺の経緯も、「スカイガールズ」と似ているような。
 それはともかく、登場人物が(見た目)年端のいかない少女達だわ、しかも服装はスクール水着の上に上着だけ着ているというあまりにも狙い過ぎなスタイルだわ(「ぱんつはいてない」というのは既にメジャーになっているが、「すかーとはいてない」とか「ずぼんはいてない」というのは珍しい)、ストライクウィッチーズに至っては下だけ下着姿かというようなビキニの水着を着けている(やはり公式サイトによると、あれは「パンツじゃないから恥ずかしくない」らしいのだが、充分恥ずかしいと思うぞ。とゆーか、明らかにパンスト穿いてる奴がいるんだが…)という凄い格好だわ、魔法を使う時は何故かケモノ耳と尻尾が生えるという訳の判らない設定だわで、何かもう、頭が割れるように痛いというか、ここまで徹底しているとある意味いっそ清々しいというか、とにかく色々な意味でヘンだ。 ただまあ、第2次世界大戦当時の艦船対謎の飛行物体という戦闘シーンはちょっと面白かったので、とりあえず様子見か。 作品そのもののコンセプトから、主人公のキャラ付け(戦争は嫌だとか、人の役に立ちたいとか)から、色々と「スカイガールズ」と被る所があるが、本作の方がハジケ具合は上みたいなので、単なる二番煎じに終わらない事を期待したい。
 (2008/07/22追記) KBS京都の放映で、「謎の影」や「謎の発光現象」が確認された第3話だが、サンテレビの放映ではそれらの「怪現象」が発生していなかった。 風呂場での湯気は同じぐらいだったので、これらの「怪現象」は京都でのみ発生したもののようだ。 さすが古都である。もしかしたら、祇園祭の影響かもしれない。
 …などという話はさておき、放送局によってマスクの掛け方に違いがあるのは、「さよなら絶望先生」でも確認された事である。 どういう基準で掛けているのかは今一つよく判らないのだが(何せ、本作品の場合は、殆ど常に「見えている」訳だし)。 かの「MOON PHASE」によると、放映15局中、マスクが無かったのは5局だけらしい。 もっとも、サンテレビでの放映前にどうやってこの情報を得たのかは謎なのだが、少なくともサンテレビとKBS京都に関しては正しかったようだ。 放映時刻に大して差が無いのに、この扱いの違いはどうだ。さすがサンテレビである。主な視聴をサンテレビに変えるべきかもしれない(<マテ)。
 しかし、こういうマスクをされてしまうと、「パンツじゃないから恥ずかしくないもん」というキャッチフレーズが空しく響く。 まあ、この第3話冒頭の、ミーナ隊長があの格好で偉いオッサン達と真面目に話をしているという場面は、この作品の異常さが実に際立っていた場面であったが。
 (2008/07/29追記) KBS京都から24日遅れの2008/07/28深夜(正確には2008/07/29未明)BS日テレでも放映開始。 第1話は、元々「怪現象」が無かったので、地上波放送との違いがあるかどうかはまだ不明である。 上記「MOON PHASE」の情報通りなら、BS日テレも「怪現象」が発生する予定だが、さて。
 (2008/08/13追記) という訳で、2008/08/11深夜(正確には2008/08/12未明)にBS日テレで問題の第3話が放映されたのだが、残念ながら(?)KBS京都と同様の「怪現象」が発生してしまった。 これで、私が観れる3局の内、「怪現象」が発生しないのはサンテレビだけとなった為、メインの視聴をサンテレビに変更し、それに伴って記述位置もサンテレビの放映日である月曜日に移動した。 KBS京都の放映を、放映日はサンテレビより前だが、保険という事にする。 さすがサンテレビである。 しかし、さしものサンテレビといえども、露天の泉に差し込む夕日の眩しい陽射しを遮る事まではできないようだ。 まあ、天災ならば仕方がない(<天災じゃないって)。
 2008/09/22深夜(正確には2008/09/23未明)放映終了。
 芳佳が、おっぱい星人として目覚めたり、夜間飛行を楽しんだり、パンツズボンで大騒ぎしたりしながらストライクウィッチーズ隊の少女達を次々と籠絡していく間に、上層部がネウロイの技術を用いて開発したウォーロックが暴走、一度は解散させられたものの再結集したウィッチーズの健闘によってこれを撃退し、ガリアがネウロイの支配から解放されて、芳佳が所属していたウィッチーズ隊は今度こそ本当に解散して隊員達がそれぞれの国に戻り、芳佳がみっちゃんと元の鞘に納まった所で幕(ちょっと違うかも)。
 最後にやって来た芳佳の父親からの手紙は、実は父親が生きていた、とかいう事ではなく、遅れていた手紙がもう1通あったというだけの、第1話の繰り返しネタなのか?
 また、ウォーロックのコアを破壊した事でガリアを支配していたネウロイの巣までもが消えてしまったのは、ウォーロックがあの巣自体も支配下に置いていた為か?
 そして、とりあえずガリアは解放されたが、他の地域ではまだネウロイとの戦いは続いている、という事でいいんだろうか?
 そもそも、ネウロイとは結局何者で、その目的は何だったのか?
 サーニャや芳佳の真似をしたりしてコミュニケーションを図ろうとしていた風に見えた行動には、どういう意味があったのか?
 等々、疑問に思う点や未解明の謎は残るものの、一つの戦いが終わったという事ではキリのいい終わり方であったと思う。 ウィッチーズ達のあの格好(まさかアレが「ズボン」だったとは想像の斜め上だった。第9話で、坂本少佐がドレス姿のミーナ中佐(これも、本来ならヴィルケ中佐と言うべきだろうが、作中では何故かこう呼ばれていた事が多かったような)に「その格好で命令されても説得力が無い」とか言っていたが、その格好(スクール水着に詰め襟の上着だけ)のあんたに言われたくない、とツッコミを入れたのは私だけではあるまい)で、最初はどうなる事かと思っていたが、終わってみれば実に楽しく観れた作品だった。
 もっとも、あの格好のおかげで、多少辻褄の合わない所(第8話や第12話で、あれだけ撃ちまくっている上に予備弾倉も持っていなさそうなのに弾切れの気配すらない芳佳の機関銃の装弾数はいったい何発なんだ、とか、第8話で反攻作戦に参加すると言って出航して行った赤城が、第11話では戻って来ていて更に扶桑まで行くのは何故なんだ、とか。まあ、後者については、ウォーロックを前倒しで投入する事になったので、反攻作戦そのものが延期か中止になったから、という見方も可能だけど)があっても気にせずに楽しめた、という面があったのも確かだが。
 特に、「空を飛ぶ」という事の表現に関しては、姉妹作品(と言っていいのかな?)の「スカイガールズ」よりよく出来ていたと思う。 空中戦のスピード感はもちろん、ストライカー・ユニットという、所謂「プッシャー・タイプ」の飛行装置を両脚に装着している事から来る空中姿勢の変化(空中で停止する時に上半身が下半身に押されて体がくの字に曲がるとか)とか、綺麗な曲線を描く飛行機雲(ストライカー雲?)とか、水平線や地平線を大きく歪曲させて高さを強調した構図とか、そういった空を飛ぶ事の爽快感みたいなものが実によく表現されていたと思う。 特に、第6話での夜のシーン(暗闇に延びていく滑走路の誘導灯や、雲海の上に広がる星空、夜空に響く歌声等)は幻想的で、音楽の使い方と合わせて秀逸だった(ただ、サーニャがネウロイの位置を「シリウスの方向」と報告していたが、8月のイギリスではシリウスは見えないと思う)。 最終話でのウォーロックに乗っ取られた赤城が、雲海の上に、浮上する潜水艦のように雲の波を蹴立てて現れる場面なども傑作だと思う。 こういう風に、雲海が効果的に使われているのを観るのは大好きなのである。
 また、ストライカー・ユニットにもしっかり翼端灯が付いている(意味があるかどうかはよく判らないが)とか、銃器の音が一つ一つ違う(同じ機関銃でも、種類が異なる芳佳のとエイラのとでは音が違う。噂では、実銃の音をいちいち録音して使っているらしいが…)とか、細かい所に妙に凝っていたのもポイントが高い。
 何より、人名やら設定やらエピソードやらに散りばめられた第二次世界大戦を中心にした史実ネタ(音速を越えた「イェーガー」とか、撃墜王の「ハルトマン」「バルクホルン」等のようにウィッチーズ隊員の名前はエース・パイロットの名前から取られているようだ。坂本少佐は「左捻り込み」が得意技だったり右目が魔眼だったりする事から明らかに坂井三郎が元ネタだし、探せば他にも色々あるだろう。判らないのは宮藤芳佳なのだが、名前が似ているという事では武藤金義だろうか。「空の宮本武蔵」と呼ばれていたらしいし。「宮本」の「宮」+「武藤」の「藤」で…)は、知らなくても楽しめるが、知っているともっと楽しめるという点で、よく考えられているなあという気がする(噂では、あのパンツズボン騒動にさえ元になった史実があるらしいが…)。 その意味では、ガリア解放が1944年9月というのは微妙に残念かも(ノルマンディー上陸作戦のあった6月か、パリが解放された8月なら見事な符号だったのに)。
 そんな訳で、見た目いい加減でも中身はちゃんと考えて作っている(ように思える)こういう作品は大好きなので、本作はこの7月期の作品の中では意外な拾い物だった。 こういう作品は、たとえ「狙い過ぎ」な感があっても、見た目きっちりしているようでも中身は結構いい加減、というような作品(具体的にどれとは言わないが)よりは個人的に評価を高くしてしまう。
 後、BS日テレの放映だが、第7話から画質が上がったようだ。 第6話までは、見るからに「アップコンバートでござい」というようなボケた画だったのだが、第7話では、パッと見ではDVDの映像と言われても騙されそうな程度まで画質が向上していたように思う。 地デジの「ゴルゴ13」等もそうだが、途中で急に画質が上がるというのは何故なんだろう? 油断できない。
 …等と思っていたのだが、第8話では、また微妙に画質が悪くなってしまっていたような…気のせいだろうか?
 ところで、たまたま「あずまんが大王」を読み返していたら、あの「スクール水着」+「セーラー服の上だけ」という「扶桑ルック」が出てきていた事に気付いた(「あずまんが大王」第1巻133頁の「うさぎ服」)。 おまけに、バニーガール風のウサミミ付きで実に「ウィッチ」っぽい。 もっとも、「扶桑ルック」のセーラー服は、丈がミニスカワンピース並に長いので、「あずまんが大王」のとは微妙に印象が異なるのだが。 ちなみに、「あずまんが大王」のこの服装は、木村先生が文化祭の模擬店用衣装として提案したものである(当然却下)。 もしかして、木村先生は、異次元の扶桑皇国からやって来た人間だったのかもしれない(違)。
魔人探偵脳噛ネウロ[読売テレビ][HV] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2008/07/07深夜(正確には2008/07/08未明)放映終了。
 弥子の父親を殺した犯人はやはりサイで、そのサイとの戦いに勝利したネウロは、戦いの余波で開いてしまった魔界の入り口を閉じる為に姿を消し、一度は捕らえたサイも行方をくらまし、弥子は女子高生探偵を辞めてただの食いしん坊女子高生に戻ったと思いきや、案の定生きていたネウロが戻ってきてまた「究極の謎」を追い求める事に、という所で幕。
 何故サイのような存在が生まれてきたのかとか、サイを生んだセレンは結局何者だったのかとか、結局判らないままの謎も残っているし、最後のエピソードでの父親とセレンとの繋がりとか、サイが父親を殺した動機とかにやや無理矢理っぽい感じがあったものの、まあまあ楽しめた。 特に、電人HAL(波留ではない)のエピソードは、ラストの演出がなかなか泣かせるし、弥子が本格的に活躍した事もあって、意外と(と言うと語弊があるが)いい話になったと思う。
 ラストは、まあありがちな「元に戻る」形式だったが、この作品なら、続きがあればまた観たいと思える。

火曜日

ウルトラヴァイオレット コード044[アニマックス] D:4:3レターボックス
 2008/07/01アニマックスにて放映開始。 「アニマックス開局10周年記念作品」と銘打たれている。 原作は、「ULTRA VIOLET」という海外の実写映画作品らしい。 日本のアニメやゲームが海外で実写映画にされるのは珍しくなくなってきたが、逆はわりと珍しいかも(パッと思いつくのは「マトリックス」ぐらい)。 原作の映画とは、世界観は共通だがストーリーはオリジナルのようだ。 タイトルの「ウルトラヴァイオレット」は、原作の映画の主人公の名前が「ヴァイオレット」であるからという事みたいで、「紫外線」という意味ではなさそう。 「超人ヴァイオレット」ぐらいの意味か。
 タイトルの「044」は「フォーティフォー」と読む。 国家の秘密工作員として働く為に作られたクローン人間の女性「044」(フォーティフォー)の活躍を描くスパイ・アクションものみたいな感じ?  主人公の「044」は、スパイというよりは、国家にとっての邪魔者を暗殺する殺し屋みたいな感じだが。 少し前にやっていた「009-1」と少し似た感じではあるが、「044」の寿命が、戦闘能力を高める為に体内に埋め込まれたモノのせいであと僅かしかない、という辺りは、「ブレードランナー」のレプリカントっぽい感じ。 監督が出ア統氏で、舞台が、人類が銀河系外まで進出している未来世界という事もあって、少し「コブラ」を彷彿とさせる所もあるかも。 作画の力が物語や演出に少し追いついていないような気がするものの、話自体は面白そうだし、やはり出ア監督作品という事もあるしで、とりあえず様子見か。
 2008/09/16放映終了。後番組は「黒塚─KUROZUKA─」。
 倒すべき敵に恋をし、脱走者として追われ、共に戦う仲間を得たり失ったりして、最後には自らのルーツに辿り着く、というかなり波瀾万丈の物語だったのに、何となく地味な感じがするのは何故だろう。 熱い「出ア演出」はこの作品でも健在で、その辺は面白く観れたのだが、何かこう、可も無く不可も無く、みたいな感じで、今一つ印象が薄い。 ある意味、一番感想が書き難い類の作品だった。 ダクサス二世の「2晩徹夜した」とか、妙に可笑しく感じる台詞が時々あるのが少し印象に残ったぐらいかも。 後、仮に残った血液から「044」のクローンを造れたとしても、それはあの「044」とは別人になると思う。 「ウルトラヴァイオレット」と「044」とが別人であったように。 だから、「044」のクローンを造れる、という事を仮にルカが知ったとしても、多分彼は喜ばないだろうという気がする。
WORLD DESTRUCTION〜世界撲滅の六人〜[テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2008/07/08深夜(正確には2008/07/09未明)テレビ大阪にて放映開始。 原作は、セガから今年9月に発売予定のニンテンドーDS用RPG「WORLD DESTRUCTION〜導かれし意思〜」…なのかもしれないが、所謂メディアミックス作品という事なのかもしれない。
 千年に一度リセットされるという世界(これは、本編の後のゲームの説明に出てきた話なので、アニメも同じなのかは不明だが)で、獣人に人間が支配されている今の世界を破壊する為に、世界を破壊する力を持つという「デストラクト・コード」の使い方を探して旅をする「世界撲滅委員会」の少年少女達の冒険を描く物語…だろうか。 何故主人公の少女がそんな物騒なシロモノを持っているのかとか、そもそも千年に一度リセットされるというのはどういう事なのかとか、だいたい千年に一度というタイマー仕掛けでリセットされるのであれば「デストラクト・コード」みたいなアイテムは必要ない筈ではないのかとか、色々と訳が判らない世界観ではあるが、何となく面白そうではある。 獣人達のデザインがヌイグルミみたいだったりするので、今一つどこまで真面目に捉えていいのか判らない所はあるが。 主人公達のキャストが坂本真綾さんに古谷徹さんに宮野真守さんとなにげに豪華だったりするし、女の子がデカい得物を振り回すというアクションは好きな方なので、とりあえず様子見か。
仮面のメイドガイ[KBS京都] A:4:3レターボックス(KBS京都・サンテレビ) D:16:9四辺黒枠(サンテレビ)
 2008/06/24深夜(正確には2008/06/25未明)放映終了。
 追試やら、百合娘やら、金髪ツインテールロリ娘やら、メイド忍者やら、ドジッ娘メイドやら、怪物のような女剣士やら、巨乳フェチのイケメンやら、巨乳スイーツ(笑)店やら、変な趣味の神様やらと、様々な「敵」と戦ってきた「メイドガイ」ことコガラシが最後に迎えた敵は、なえかの財産継承権のライバルが思い出したように送り込んできた刺客メイド・エージェントであった。 一度は死んでしまう(<おい)という危機に陥りながらも、主であるなえかの愛(?)の力で復活したコガラシは、遂に刺客を退ける。 だが、敵はまだ諦めていない。 なえかを守る仮面のメイドガイ・コガラシの戦いは、まだまだ続くのであった!
 …みたいな感じで、なえかの18歳の誕生日=財産継承の日まで120日余りを残してとりあえず幕。 第1話(公式サイトで公開中…はいいのだが、トップページでいきなり再生が始まるのはどうかと思う)の最後で残り170日余りだったので、作中では2ヶ月弱しか経っていないようだ。 第1話ほどのインパクトとテンションはさすがに続かなかったものの、やはりメイドガイ・コガラシの強烈なキャラクターや、切れ者っぽかったのにドジッ娘の烙印を押されてしまったフブキをはじめ、なえかを取り巻く「愉快な仲間達」の、本来の財産継承権を巡る話など放ったらかし(更には飛行機事故で行方不明のままのなえか達の両親も放ったらかし)にした愉快な日常(?)の話は実に面白かった。 原作はまだ続いているみたいだし、アニメの方はこのまま終わっても、あるいは第2期があってもどちらでも構わないような感じなので、出来れば続きに期待というところ。
フルメタル・パニック! The Second Raid[KBS京都] A:4:3レターボックス(KBS京都・サンテレビ) D:16:9四辺黒枠(サンテレビ)
 2008/06/24深夜(正確には2008/06/25未明)KBS京都にて放映開始。 KBS京都から2日遅れの2008/06/26深夜(正確には2008/06/27未明)サンテレビでも放映開始。 ちなみに、原作は未だに未読(っていうのも変な言い方であるが)。
 2005年7月〜10月にWOWOWノンスクランブル枠で放映されていた作品。 当時は、第1期も観ていない状態で観た為に色々と判らない事があったので、改めて観たらまた印象も変わるかもしれないので、WOWOWで一通り観た作品ではあるがもう一度観る事にする。 改めて観ても、この第1話はやはりよく動いていて、アクションはなかなか見応えがあるのだが、最後に敵の指揮官がボロボロになった姿で「生きている」ところが、まるでギャグアニメのような感じ(というか、あの攻撃であのチリチリ・コゲコゲな姿で生きているというのがギャグ以外の何ものでもないような…)で、それまでのシリアスそのもののミリタリー・アクションと不釣り合いに見えてしょうがない。 思えば、そのカット一つのせいで「これは人が真面目に死なない作品なんだな」と思ったのが、以前に観た時に今一つ素直に楽しめなかった原因なのかもしれない。 この作品は、一見シリアスなミリタリー・アクションの体裁をとっているが、やはり本質的には、シリアスになりきれないスーパー・ロボットものなんだろうと思う。 その辺りの「体裁と本質との落差」みたいなものが、以前観た時には気になってしょうがなかったものだが、さて今回はどうだろうか(多分、製作者としてはその「落差」を楽しんでほしいのではなかろうか、と思うのだが、だったら真面目に人が死ぬような話にしちゃいかんよ、という気がする)。
 そういえば、第1話でラムダ・ドライバを使っていたが、第1期でラムダ・ドライバが発動しなかった(それどころかAIのアルが応答さえしなかった)理由は、ちゃんと調査されていたんだろうか?  ラムダ・ドライバは集中力次第で発動しない事がある、という説明はされていたが、それだけでは、AIまで応答しなかった事の説明にはなってないし。うーむ。
 2008/09/16深夜(正確には2008/09/17未明)放映終了。後番組は「フルメタル・パニック? ふもっふ」。
 最後は、あれ、こんな「ぶった切り」な終わり方だったかな?という気がするが、以前にWOWOWで観た時のラスト・シーンを覚えていないので、やっぱりこんな終わり方だったかもしれない(直前の、テッサが「友達ですよね?」と尋ねる所までは記憶にあるのだが…)。
 …と思っていたが、ネット上で色々観ている内に、やっぱりあの後ももう少し続きがあった事を思い出してきた。 WOWOW放映時も、最終回は他の回より尺が長くなってしまって、OP・EDを削ってもまだ足りず、あちこちに頭を下げてCM枠を削ってまで放映した、という噂である。 その上、DVDでは、WOWOWで放映された分より更に追加があるらしい。 この辺、放送枠の尺を考えずに構成を行なったスタッフの責任もあるだろう(決められた長さに収めるのもプロの仕事の内の筈だし)が、それにしても、もう少し編集の仕方を考えてほしいものである。 まあ、近日発売される(された?)DVD-BOXやBD-BOXの宣伝という意味では、これでいいのかもしれないが。
 それはともかく、先に第1期を観ていたおかげで、初見の時にはよく判らなかった、第1期の回想シーンの意味やら、宗介とガウルンとのやり取りの意味やらが、今回はよく判ったのはよかった。 というか、今回観るまで、「先生」=「ガウルン」というのをすっかり忘れていた。 何せ、初見の時は、ガウルンを見ても「これ誰?」状態だったし。
 それはよかったのだが、やっぱり、ミスリルがかなめを日常生活に置いたままにしている理由は、未だにサッパリ判らない。 そのせいで、今期でもまた命を狙われる事になってしまった訳だし、更に今期では、宗介を護衛任務から解除してガードを薄くする、という不手際まで犯している。 ガウルンが使っていたのと同じヴェノム・タイプを確認しているのだから、またかなめが狙われる可能性は上がりこそすれ下がるわけじゃないのは判りそうなものなのに、ガードを薄くするというのはよく判らない判断である。 その上、その事をかなめに知らせない事で、かなめが余計な不安にかられて余計な行動をした結果、余計な危険に晒されている。 初見の時は、これはかなめがミスリルや宗介の正体について知らないから護衛の事もかなめ本人に秘密にしなければならない為か、と思っていたのだが、第1期を観ると、そんな配慮は必要無いぐらい、かなめはミスリルや宗介の事をよく知っている訳で、何故この事をかなめに知らせなかったのか意味不明だ。
 あのブルーノの裏切りの件についても、「ミスリルが傭兵部隊であるという構造的な問題」「ミスリルより高いギャラを出されたら裏切られてもしょうがない」等と言っていたが、そんな事を言っていたら、ASや不可視装置等の最新技術も漏洩し放題(技術者や整備士が買収されたらどうするんだ、という…)になってしまい、ミスリルの軍事技術における優位性なんかとっくに無くなってる筈だが、ウィスパードを擁しているアマルガムのような組織以外に同等の技術を持っている所は無さそうだし、どうも矛盾している。
 この辺り、ミスリルという組織の描き方がかなりいい加減で、しかもそれが話の都合でいい加減になっているように見えてしょうがない。
 そして、やっぱりシリアスとコメディとのバランスが悪いように思える。 例えば、第7話での宗介とレイスとのやり取りで、レイスが宗介に「お前はこの半年でここの生活に全く馴染めなかった」と言う所があるが、そんな、今まで全てギャグとして扱われてきた所に急に真面目にツッコミ入れるのは、作品のバランスとしてどうも違和感がある。 その宗介の「馴染めてなさ」は、女子更衣室に入り込もうが、教室の壁をぶち抜こうが、どうやって設置したのか判らないようなレーダーで学校中の電子機器をパンクさせようが、全てギャグだからこそ許されてきた訳で、今さら真面目にツッこむような所じゃないだろう、という気がする。
 そんな訳で、シリアスな話になると、どうもアラばかりが気になって今一つなので、この作品はやはりコメディの方が楽しめる。 なので、コメディ中心という次の「ふもっふ」には期待しているのだが、さて。
フルメタル・パニック? ふもっふ[KBS京都] A:4:3(KBS京都・サンテレビ) D:16:9横側黒枠(サンテレビ)
 2008/09/23深夜(正確には2008/09/24未明)KBS京都にて放映開始。 KBS京都から2日遅れの2008/09/25深夜(正確には2008/09/26未明)サンテレビでも放映開始。 原作はもちろん未読。 タイトルの「ふもっふ」という謎の言葉は、作中に登場するマスコット・キャラ(?)の鳴き声…らしい。
 2003年8月からフジテレビで放映されていたもの。 私にとっては、第1期同様、今回の放映が初見となる。 というか、どうせ放映するんなら、本放送の順番通り、「TSR」の前にこちらを放映すればよかったのに、と思うのだが、何かそうできない理由があったのだろうか。
 で、コメディ中心という事で期待していた本作だが、第1話を観る限りでは期待は裏切られなかった。 というか、朝っぱらから学校の下駄箱を爆破したり、ゲーセンで実弾をぶっ放したり、狂言とは言え子供を拉致・脅迫したりと、これはもうコメディでないとヤバ過ぎるだろう。 時々、音声にマスクが掛かるという事は、台詞的にも多分にヤバいネタがあるようだし。
 フジテレビでの放映時には、長崎での幼児誘拐殺害事件の直後であったことを受けて、放送されない話があったとの事だが、今回の放映では、その未放映話も放送されていて何よりである。 とりあえず、今期はあまり難しい事を考えずに、気楽に楽しめそうだ。
図書館戦争[関西テレビ][HV] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 第11話まで放映。
 次回で終わりみたいなので全体の感想はその時に。 ただ、「メディア良化法」だの「図書隊」だのというトンデモな設定や世界観は果たして必要だったのだろうか?と思えて仕方がない。
 2008/07/08深夜(正確には2008/07/09未明)放映終了。
 最後まで観ても、やっぱりこの世界観とか設定とかは必要あったのかどうか疑問。
 基本的に「オフィスラブもの」(というジャンル分けがあるかどうかは知らないが)で、舞台設定は恋愛話を進める為の道具以上のものではない(少なくとも私にはそうとしか見えなかった)のだから、警察でも自衛隊でも消防でも、既存のもので良かったんじゃなかろうか。 大層な舞台を創ったわりには、それが全然生かせていない気がする。
 良化隊と図書隊との戦闘が、実戦というよりサバイバル・ゲームにしか思えなかったり(時間が来たらおしまい、という辺りが特に)するのもそういう気がする一因だが、何より、物語の視点が図書隊の中にしか無くて、良化隊と図書隊とを一般の市民がどう見ているか、という社会の中での位置付けがサッパリ判らないのが大きい。 第6話だったか、過去のシーンで、良化隊と図書隊とが取っ組み合いしている後ろで、路線バスの乗客がその様子を見ている(ついさっきまで実弾の撃ち合いをしていた場所のすぐ傍に路線バスが止まっているというのもアレだが)という図があったが、それを見て、図書隊も良化隊も、一般市民とは全然関係の無い所で勝手にドンパチやってるだけの集まりにしか見えていないんじゃないか、という感じがしたものである。
 実際、「メディア良化法」やそれに伴う検閲等を、一般市民(プラカード持って図書館に押しかけてくるような連中ではなく、本当に極一般の市民)がどう思っているのか、が全くと言っていいぐらい描かれていないので、そもそも図書隊の寄って立つ意義というものがサッパリ判らない。 要するに、「本当に一般市民は検閲で困っているのだろうか?」と思ってしまうのである(第1話で童話を取りあげられるシーンがあるが、あれは大の大人が寄ってたかって子供をいじめているようにしか見えなかったし、そもそも検閲されるような本が街の書店に並んでいる事自体が変なのではなかろうか。一般に流通しているという事は検閲が機能していないんじゃ…)。
 で、そういう事をなるべく気にしないようにして(と言ってもやはり気になってしまうけどそこは百歩譲って)「ノイタミナ」枠らしく恋愛ものとして見ても、主人公の郁がどうしても好きになれないタイプだったので、どうにも楽しめなかったというか。 上司の前ですぐ泣くし、同僚にキツく言われるまで仕事を覚えないし、公私混同はするし、母親に手を上げるしで良い所が無い。 極めつけは、第10話で陰湿な嫌がらせをした茨城図書館の連中に「私は中央に帰る人間なんだ」とか何とか言ったこと。 あれではまるで、「虎の威を借る狐」そのものではなかろうか。 低レベルな嫌がらせをするような相手には、低レベルな恫喝で充分、という計算があったのかもしれないが、それにしても、もう少し言いようがあるだろう、と思う。
 更に、主人公に反対する側が全て悪、それも「稚拙な悪」として描かれているというのも何だか。 小中学生のイジメかと思うような嫌がらせをした上記の茨城図書館の連中もそうだが、変に悪役ぶっていた手塚の兄やら、ルールを無視する良化隊やら(しかし、住宅街で剥き身の銃を携帯するのは良くて、発砲してはいけないというルールは何だか意味不明だ)、図書隊も法に裏付けされた組織である事を無視(しているのか、本当に知らないという設定なのかは不明だが)するテレビのコメンテーターやらと、登場する「敵役」が皆揃いも揃って頭悪そうだし。 ここまで来ると、下手に現実に則した舞台設定にすると、こんな頭の悪そうな「敵役」ばかり登場させる訳にはいかない(その組織から文句が来そうだし)から架空の組織を創りあげたのかも、と思ってしまう。
 そんな訳で、何か「設定倒れ」(という言葉があるかどうかは知らないが)という感じがして楽しめなかった作品であった。 黒髪眼鏡っ子の柴崎だけだったなあ(<結局それかい)。
 原作は、シリーズ累計で110万部も売れているらしいので、もしかしたらアニメで施したアレンジのせいでこんな印象の作品になってしまったのかと思って図書館で原作を借りようと思ったが、予約が20以上も入っていて驚いた。 1回の貸出期間は最長3週間なので、自分の番が回ってくるまで下手をすると1年以上掛かる計算に…。 その頃には、もう読む気が失せているような気がする。
二十面相の娘[関西テレビ][HV] A:4:3レターボックス(関西テレビ) D:16:9スクイーズ(関西テレビ・BSフジ)
 第9話まで放映。
 チコが二十面相の一味の一人として様々な活躍をする話が続くのかなーとか思っていたら、「虎」の一味に襲われて二十面相の組織はあっけなく壊滅。 からくも生き残って日本に戻ってきたチコは、明智小五郎の助言もあって二十面相が生きていると確信し、春華と「少女探偵団」を結成し(結成させられ?)て二十面相を捜し始めようかという所。
 二十面相の組織が早々に壊滅してしまったのには驚いたが、炎の中に消えた二十面相がやっぱり生きているらしいのはお約束通りである。 死体が描かれていなくて生死不明だったケンもしっかり生きていたし、撃たれながらも「虎」の部下を抱えて列車から飛び降り、やはり生死不明となった船長も生きている可能性はありそう。
 チコのように、頭が良くて、格闘技やナイフ投げ等の体を使う技もデキるという、ある意味完璧な子供が主人公というのは、ちょっと昔のジュブナイルっぽくていいかも(あの叔母さんとの、お互いに腹に一物抱えながら表面だけ取り繕った会話は何か笑える)。 そのチコを何だかんだ言いつつ自分のペースに引きずり込んでしまう春華も、ただの足手まといになるだけのお嬢様では終わらなさそうだし(チコに二十面相を捜す理由を訊かれても、しっかりはぐらかして真意を見せない辺り、天然なのかどうなのかは不明だがなかなかやる)。 社交的な面では、チコよりも上手なのかもしれない。
 他にも、今後「少女探偵団」に加わりそうなメイドのトメさんとか、明智探偵がどう関わってくる事になるのかとか、何かいじけてしまいそうなケンとか、この第9話で出てきた天海座の役者が何か本筋に絡んでくるのだろうかとか、そもそも二十面相の本当の目的は何なのかとか、色々と先が楽しみな作品である。
 ただ、関西テレビの放映が、何故か2回ほど続けて抜けたのが気になる。 とりたてて重要な特番があった訳でも無さそうだったのだが(実際、直前の「図書館戦争」は全然放映が抜けなかったし)、そのせいで他の局と比べて放映が遅れてしまったのが残念。
隠の王[テレビ大阪] A:4:3レターボックス(テレビ大阪) D:16:9スクイーズ(テレビ大阪) D:4:3レターボックス(キッズステーション)
 第13話まで放映。
 灰狼衆と風魔とが、それぞれの忍の里が持つ禁術書を集め始めて、最後に残る甲賀の里に集まったら逆に襲われて大変な事に、という所。 当初思っていたような、主人公が持つ「森羅万象」を奪いに襲ってくる敵を次々にやっつける話が続くというのではなく、禁術書の争奪戦とか、壬晴と宵風(これで「よいて」と読ませるのはかなり無理があるような…。「疾風(はやて)」とかならともかく)が手を組んだり(多少BLっぽい雰囲気になるのは困るが)とか、単調な構成になっていないのは良かった。 ただ、どの陣営にとっても壬晴を殺せない事情があるせいか、戦闘に今一つ緊迫感が欠けるような気はする。
 (2008/07/19追記) 2008/07/18深夜(正確には2008/07/19未明)キッズステーションでも放映開始。 1クール以上遅れているので、保険としては少し苦しいか。
 (2008/07/23追記) 第16話からEDが変わった。 何というか、曲・映像共に大変アヤシイ雰囲気になってしまったのだが、大丈夫なんだろうか(<何がだ)。

水曜日

スレイヤーズREVOLUTION[テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2008/07/02深夜(正確には2008/07/03未明)テレビ大阪にて放映開始。 原作は、富士見ファンタジア文庫から刊行されている神坂一氏の小説。未読。
 いわずとしれた、あの「スレイヤーズ」の新作である。 前のシリーズが放映されていたのは、Wikipediaの記述によれば、最初の「スレイヤーズ」が1995年4月〜9月、次の「スレイヤーズNEXT」が翌年の1996年4月〜9月、その次の「スレイヤーズTRY」が更に翌年の1997年4月〜9月となっている。 後、劇場版が、1995・1996・1997・1998・2001の各年に公開、OVAが1996〜1999年にかけて発売となっている。 1作目からは13年以上、最後の劇場版からでも7年が経過しての新作という事で、正直言って「何故今更?」という気がしないでもない。 まあ以前のシリーズは結構面白く観ていたように記憶しているので(どんな話だったかは、もう朧げにしか覚えていないのだが)とりあえず観てみた。 やっぱり、キャラデザインやらギャグのセンスやらは古い感じがするし、作画も第1話にしてはちょっとヤバいんじゃないのかという感じすらするが、林原めぐみさんをはじめとする以前と同じキャストやら、「ドラグスレイブ」の呪文詠唱やら(今回やったのはリナではなかったが)はなかなか懐かしくて悪くない。 上記の通り作画は今一つだったが、演出のテンポは悪くないようなのでとりあえず様子見か。 今の所、水曜日はこれ以外無いし(<そんな理由か)。 基本的にギャグ・アニメだと思うので(そうでないと、街一つがクレーターになったら笑っていられないし)、第1話のテンポが落ちなければ懐かしさも合わせて面白く観れそうだ。 とはいえ、せっかくの新作なのだから、「懐かしい」以上のものに期待したい。

木曜日

アリソンとリリア[NHK衛星第2] D:16:9スクイーズ
 第14話まで放映。
 アリソンとヴィルが主役の前半が終わって、二人の娘のリリアの代の話が始まった所。 それに合わせて、OP・EDの映像が新しくなった。
 戦争を終わらせる宝物というのが、戦争の原因だった、どちらの国の人間が先に生まれたか(先に文明を築いたか、だったかな?)という問題に決着をつける壁画だった、というのは、何か理屈は一応通っているような気はするものの、百年単位で続いてきた戦争がそんな壁画一枚で終わるというのも、どうも簡単過ぎるような気がする。 そもそも、その壁画が本物かどうかという問題がある筈だし、本物だと判定されても今まで戦争を続けてきた両国が簡単にそれを認めるとも思えない。 結局、休戦状態にあった事からしても、両国とも本当は戦争を止めたくて、終わらせる口実を探していた所にちょうど壁画が発見されたのでそれに乗っかった、という辺りではなかろうか。 というか、そうとでも考えないとあの展開は納得できないし。 でも、そうすると、アリソン達が領空侵犯をしたのは、せっかくの休戦ムードを台無しにしたかもしれないのだが、その辺はあまり気にしてはいけないのかもしれない。
 その最初のエピソードを除けば、後の話はまあまあ楽しめた。 欲求不満を溜めまくって枕に当たるアリソンなども可笑しかったし。 番組の司会の浅川悠さんが、ヴィルがアリソン(とお腹の子供)を置いて情報部に行ってしまったのを指して「なんだこれ!」って思いっきり突っ込んでたのも大笑いだった。 正直過ぎるだろ>浅川さん。
xxxHOLiC◆継[BS-i] D:16:9スクイーズ(BS-i) A:4:3(毎日放送) D:16:9横側黒枠(毎日放送) D:4:3(キッズステーション)
 第11話まで放映。
 四月一日が右目を女郎蜘蛛に食べられてしまったり、替わりに百目鬼の右目の半分を貰ったり、美少女霊能師の小羽ちゃんと知り合いになったり、猫娘の依頼で井戸の水を汲んだり、枯れない桜(違)の樹の下で麻雀をしたり、四月一日の夢に百目鬼のお祖父さんが登場したりしている内に、遂にひまわりちゃんの正体が判るのか!?という所。 「やっと気付いた?♥」と満面の笑みで言うひまわりちゃんが怖過ぎる。
 初めの予想通り、今シリーズは続き物の話になっていて、OPでも意味ありげに登場していたひまわりちゃんの正体も明らかになりそうである。 そして、こちらも予想通り、毎日放送では2回放映が抜けた為、BS-iの放映が先になり、その上、毎日放送の放映が「周回遅れ」になってしまった。 なので、BS-iで観る事ができなかった回は、BS-iで更にもう一話放映された後に、ようやく毎日放送で観る事ができる、という事になってしまった。 困ったものである。
 それはともかく、今シリーズは色々と謎が明かされていく為か、第1期のようなギャグは少なめで、それが少し残念。 その分、ホラーというかミステリじみた所が多くて、それはそれでまた面白いのではあるが。 桜の樹の幽霊(なのか?)の話のように、しみじみとしてしまうような話もあるし。 何より、小羽ちゃんの話がとりあえずはハッピーエンドになって良かった。 毎回、続きが楽しみな作品の一つである。
 2008/07/17深夜(正確には2008/07/18未明)放映終了。 後番組は「ひだまりスケッチ×365」。
 ひまわりちゃんの問題が片付いて、最終回はキツネのおでん屋台に皆集まって飲み食いするという番外編で幕。 てっきり、第1期同様2クールあるのかと思っていたので、1クールで終わってしまって少し拍子抜けしたかも。 ひまわりちゃんの正体が、アヤカシなどの類ではなくて不幸を呼ぶ体質というのは、この作品にしては何か「普通」な感じで、そちらも少し拍子抜けだった。 また、四月一日が侑子のミセにやって来た理由(「これから起きる事」と言っていた事)というのもまだ明らかになっていないしで、今一つ消化不良というか、もの足りないというか。 個々の話自体は面白いので、何となく「出し惜しみ」されているような気がしないでもないかも。 これはもう、第3期に期待するしかないのだろうか。
マクロスF[毎日放送] A:4:3レターボックス(毎日放送) D:16:9スクイーズ(毎日放送) D:4:3レターボックス(アニマックス)
 第13話まで放映。
 アルトがSMSに入ったり、ランカがデビューして人気が出たり、謎の最新型のバルキリーが暗躍したり、その黒幕がシェリルのマネージャーのグレイスさんだったりと色々あった末に、ランカがバジュラに拉致されて、グレイスさんがとんでもない物を発動させて星が一つ消えそうになったりしてエラい事に、という所。
 いやもう、音楽と映像、歌と戦闘シーンとのシンクロがとにかく凄い。 スピーディなCGによる戦闘シーンに、新旧の「マクロス」の歌がしっかり合わさって、実に気持ちがいい。 でも、初代の「マクロス」で歌と戦闘シーンとがシンクロしてしたのは、考えてみたら「愛は流れる」の回ぐらいじゃなかっただろうか。 それでも「マクロス」と言えば歌と戦闘シーンが無ければ、と思ってしまうのは、やはりその「愛は流れる」が名作だったからに違いない。
 そんな過去の各「マクロス」作品の要素もしっかり取り入れて(「マクロス2」はどうか知らないが)いて、世界観の繋がりも見事(ただ、今作で初めて「マクロス」を観る、という人にとってその辺がどう見えるのかは少し気になるが)。 どうやらバジュラの正体の鍵を握っているのがランカらしいというのも見えてきて(確か「ゼントラーディとのクォーター」と言っていたような気がするが、この第13話を観ると、バジュラの血が混じっているような感じである。アイキャッチでも「いかしたあの娘はエイリアン」と言ってたし)、話がどんどん面白くなってきた。 今、一番続きが楽しみな作品である。
 そういえば、今も銀河系のどこかでゼントラーディと戦っている筈の監察軍はどうなっているんだろうか。 それに、「ヤック・デカルチャー」には和訳は無いんだろうか(<マテ)。
 (2008/08/01追記) 第17話からOPが変わった。 本編では既に登場していた「星間飛行」に、可愛い感じのアニメーションが付いているので、とてもSFロボットアニメのOPとは思えない。 ヒロインのPVと化していた「REIDEEN」のOPといい勝負かもしれない。
 後、第16話からEDに新曲が登場した。 EDは、元々、「ダイアモンド クレバス」を基本にしながらも、本編の内容に合わせるようにこまめに変更されていたので、様々なEDが存在していたのだが、この第16話からの新曲が新しい「基本の曲」になるような感じである。
 ちなみに、「星間飛行」を作った松本隆氏のサイトに、今回の「星間飛行」をはじめとして、氏が関わったアニメ作品の話とかが色々と載っていて面白い。
 それにしても、この第17話は、最初の「マクロス」の「パイン・サラダ」の回を知っている身としては、実に心臓に悪い話だった。 サブタイトルからして「グッバイ・シスター」だし、「パイン・ケーキ」が重要なアイテムとして出てくるし、戦闘後に戻ってきたオズマ機のコクピットを見た整備士が驚く場面なんかそのまんまだし(記憶に間違いが無ければ、「今回は派手にやられたなあ」という整備士のセリフも同じ筈)で、これはもうオズマ死亡確定かと思わせておいてあのオチである。 要するに、オズマが「妹離れ」するという話だった訳だが、それをあのロイ・フォッカーが死んだ話をなぞるように作るというのが、実に憎らしい。 これで、話数まで「パイン・サラダ」と同じ第18話だったら完璧だったのに。
 ところで、前の話で柿崎よりあっさり散ってしまったクラン・クランの部下・ララミアは、このままスポットが当たる事なく忘れられていくんだろうか。不憫だ…。
 (2008/08/08追記) 第18話でまたOPが変わった。 今までのEDのように、OPもまた色々なバージョンが使われるという事か。
Mission-E[KBS京都] A:4:3レターボックス D:?
 2008/07/10深夜(正確には2008/07/11未明)KBS京都にて放映開始。
 ちょうど一年前の2007年7月〜9月にABCテレビで放映された「CODE-E」の続編。前作と同様に「アニフリ」枠なのかどうかは不明。 放映局に東京MXテレビが入っていないみたいなので、「アニフリ」ではなくなったのかも。
 無茶苦茶投げっぱなしで終わった前作から数年後(?)、電磁波体質の女性「TYPE-E」を保護し社会生活を助ける組織「OZ」のエージェントになった千波美と、やはり「TYPE-E」を狙う組織「ファウンデーション」との戦いを描くアクションものになった…のかな?  千波美の相棒のまーちゃんこと麻織というのは、もしかして、前作でEDに出ずっぱりだったにも関わらず本筋には何も絡んでこなかった、あの犬を散歩させていた少女だろうか?  髪型が似ているけど、目つきが随分とキツくなっているので、今一つ同一人物なのかどうか判らないが…。 というか、EDテロップで千波美より上に位置しているので、今回の主人公は麻織の方なのかもしれない。 後、光太郎が千波美と恋人同士らしいのはまあ前作の続きから当然として、園美が既婚で更に子持ちらしいというのはビックリである。
 で、物語としては、千波美達「OZ」が、様々な「TYPE-E」能力者を保護しつつ、「ファウンデーション」と敵対していくという事になるのだろうか。 あの変なスーツを使ったアクションとかはなかなか良かったし、前作で投げっぱなしだった謎にきちんと決着をつけてくれる事を願いつつ観たいと思う。
クリスタル ブレイズ[サンテレビ] A:4:3レターボックス(サンテレビ・KBS京都) D:16:9四辺黒枠(サンテレビ) D:4:3レターボックス(キッズステーション)
 2008/06/26深夜(正確には2008/06/27未明)放映終了。
 「ガラス女」が謎の組織が開発した生体兵器(しかも女性限定という変態好み)だったりとか、謎の組織の秘密を探ろうと潜り込んだ女性記者が捕らわれて「ガラス女」にされてしまうとか、最終決戦で切り札の生体兵器が暴走して謎の組織が壊滅するとか、まあお約束な展開であった。 とりあえず、どの辺が「近未来型ディテクティブ・ストーリー」だったのか、とツッコミを入れておきたい。
 まあ、やりたい事は何となく判るのだが、いかんせん、それを表現して面白くするだけの何かに欠けていたように思う。 マナミがその筆頭で、あれは要するに、少し背伸びをしてイキがっていたのが自分の無力さを思い知り、少しだけ成長して身の丈に合った生き方を見つける子供、というよくある役回りなんだろうけど、何時まで経っても口だけで何も出来ない、反省しているように見えても実は全然判っていなくて同じ失敗を何度も繰り返しているだけで終わってしまったので、ただの「鬱陶しい生意気なガキ」にしか見えない。 だから、物語上でも勝手にでしゃばってピンチを招くという繰り返しだし、何故シュウがこんな足手まといになるだけの子供を事務所に置いているのかも判らない。 また、敵のボスであるキトーの最期も、車が突っ込んでくるのが見えてるのにヘリを避けさせる事もせずにぶつかるまで無表情に見ていただけなので、何か策でもあるのかと思っていたらそのまま単に衝突して爆発・墜落という意味不明なもので、何だったんだろうという感じだったし。 何というか、構成やら演出やらが妙に素人くさい気がするのは、気のせいだろうか。
 目新しい点といえば、「ガラス女」には不自然なハレーションやマスクや湯気等は必要ないみたいだ、という事ぐらいかもしれない(<そこかい)。
裏!REIDEEN−実況版−[ファミリー劇場] D:4:3レターボックス
 第24話まで放映。
 何というか、相変わらずグダグダである。 特に年長組は、本当に酒飲みながらやってるから、特にグダグダである。 まあ、そのグダグダ具合も面白いからいいのだが(<いいのか)。 第23話だったか、淳貴が、栞から掛かってきた電話を取らずに切ってしまうという場面では、女性陣(若手組の担当回だった)が揃って「淳貴酷ーい!」と責めたてていたのが爆笑ものだった。
 ただ、やはりゲストはもう少し多く入ってほしかった。 ロクセル役の野島さんが、ロクセルが登場する回に入るのと、後は監督が一回入っただけだったような。 監督が入った回は、裏話とか、割と真面目に作品に関する話が多くて、やはりたまにはこういう回も無いといけないよな、と思ったものである。 後2回だが、スタッフの人が入る回はあるのだろうか?
 2008/07/17深夜(正確には2008/07/18未明)放映終了。
 最終回は、監督の本郷みつる氏、メカニックデザインの竹内敦志氏、音響監督の三間雅文氏、音響効果の倉橋裕宗氏と、声優さんはいなくて制作スタッフのみでのコメンタリーになった。 他にも、オフィシャルブログの記事にあるように、竹内氏の息子さんとか、白鷺部隊の声優さん達(おそらく前回から引き続いての収録だったと思われる)とかも居たようだ。
 スタッフのコメンタリーらしく、色々な裏話(淳貴と玲の教室の場面で、黒板に書いてある名前はあえてカット毎に違う人に書いてもらって不思議な雰囲気を出したかったとか、監督はここで二人にキスさせるようにコンテを直したら絵コンテの人に嫌がられたので結局元に戻したとか、ゴッドブレードから出る炎のCGが初めはロウソクの火みたいでショボかったとか)が出てきて面白かったが、結局、星川さんやロクセルがどうなったのかというフォローは無かった。 やはり、これはDVDを観てくれという事なんだろうか。
 という訳で、史上初(?)のTVシリーズ全話オーディオコメンタリー放映という、珍しい企画も終了である。 これが快挙だったのか暴挙だったのかは、後の歴史が判断してくれることであろう(<おい)。 個人的には、またやってほしい。 というか、この作品の場合は、まず当初の予定にあった残り2クール分を作ってほしいなあ。
魔法遣いに大切なこと〜夏のソラ〜[キッズステーション] D:4:3レターボックス(キッズステーション)
 2008/08/07深夜(正確には2008/08/08未明)キッズステーションにて放映開始。 原作は、原案:山田典枝氏・漫画:よしづきくみち氏で「月刊少年エース」に連載中のコミック。未読。
 2003年1月期〜4月期に放映されていた「魔法遣いに大切なこと」の新作(というか続編?)。 魔法遣いが「魔法士」という職業(しかも公務員だったか?)として存在しているという世界と、主人公がその「魔法士」の研修の為に地方から上京してきた女の子である事が共通しているという点以外に、前作との繋がりや共通するキャラクター等があるのかどうかは不明。 前作は、原作コミック既読・アニメ視聴済みだが、アニメの方はもう5年も前の事なので、東京タワーを曲げてしまうとかの印象的なシーンしか覚えていない。 ちなみに、原作では本作は3作目に当たり、アニメ化されていない2作目が存在する。
 実写の背景に2Dアニメのキャラを重ねるという映像、そして北海道が舞台(と言っても、いきなり第2話から東京に移ってしまうみたいだが)を見て、ハドソンの「北へ。」シリーズとか、FOGの「風雨来記」シリーズとかを連想したのは、私だけではあるまい。 しかし、この背景は、どうやら実写ではなくて、「参考の写真はあるものの、苦労しながら無駄に滅茶苦茶描いて」いるもの、らしい。 確かに、よ〜く見ると、草木の細かいディテール等が無かったりするので、実写をそのまま使っている訳ではないみたいなのだが、静止画としてしか使っていないので、実写をそのまま使う(あるいは実写を加工して使う)のとどう違うのかが今一つよく判らない。 もしかして、今冬公開予定の実写映画版を意識してのものなのかもしれない。 まあ、映像としては面白いし、監督の小林治氏は「BECK」等でも面白い表現を見せてくれたので、とりあえず様子見か。
 前作では、主人公・ユメの言動が常識はずれである(17歳にもなってお札を勝手に作る事が悪い事だと認識していなかったりとか)ように思えたり、そもそも作品世界の中での「魔法」や「魔法遣い」というものの位置づけが何か中途半端(と言うより「いい加減」)に見えたりして、「魔法が当たり前のように存在している世界」というせっかくの面白い素材を生かせてなかったように記憶しているが、今回は果たして。

金曜日

ひだまりスケッチ[キッズステーション] D:4:3
 特別篇1まで放映。
 第12話までで終わるかと思っていたら、特別篇まで放映されたのでこれは嬉しい。 来週で特別篇2が終了し、その翌日に、次の「365」が毎日放送で放映開始になるという、見事なタイミングである。今から楽しみだ。
 ちなみに、今回の特別篇1は「8月11日」で、第2話が「8月21日」だったので、7月の第6話と第2話との間の話という事になる。 この特別篇1で、ゆのがひときわ子供っぽいような気がするのは、作品内の時期がまだ早いからだろうか。それとも、単なる気のせい?
 2008/07/11深夜(正確には2008/07/12未明)放映終了。
 という訳で復習終了。 特別篇2は「11月27日」だったので、「11月3日」の第10話と「12月24日〜25日」の第12話との間の話という事に。 だからどうだという訳でも無いんだけど。
 さて、続いて毎日放送で第2期が始まる訳だが、どうせまた地上波は左右を切り落とした4:3になるんだろうなあ…。
鉄腕バーディー DECODE[KBS京都] A:4:3レターボックス(KBS京都・サンテレビ) D:16:9四辺黒枠(サンテレビ) D:4:3レターボックス(アニマックス)
 2008/07/04深夜(正確には2008/07/05未明)KBS京都にて放映開始。同日、サンテレビでも放映開始。
 原作は、ゆうきまさみ氏が「週刊ヤングサンデー」に連載中のコミック。単行本で既読。 ただ、7月いっぱいで「ヤングサンデー」自体が休刊(という名の廃刊)になってしまう為、連載は他誌に移動するらしい。 ゆうきまさみ氏自身も「ゆうきまさみのスケッチブック」の2008-07-05のエントリで「全力で続行方法を検討中」と書かれているが、大丈夫だろうか。
 それはともかく、1996年に発売されたOVA作品に続く、2度目のアニメ化である。 とはいえ、原作自体が、現在連載中のものは、かつて「週刊少年サンデー増刊号」に連載されていた作品(以下「旧原作」と呼称する)のいわばリメイクである。 旧原作を元にしたOVA作品は、オリジナル要素を加えたアニメ独自の展開で、未完に終わった旧原作の物語に少し区切りを付けたような形だった。 更に、そのOVA作品のオリジナル要素をも取り入れた形で作られている原作は、ちょうど放映開始日に単行本の第19巻が発売されるという長編になっており、とても1クール予定のTVシリーズで納まる話ではない為、今作もOVA作品以上にオリジナル要素を加えてアニメ化されるという、何かややこしい関係になっている。 ちなみに、旧原作も既読、およびOVA作品も視聴済み。
 タイトルにある「DECODE」は、「(暗号を)解読する」とか「復号する」という意味であるが、これが作中で何らかの意味を持つキーワードなのか、それとも過去の「バーディー」作品を「組み立てなおす」のような意味で使われているのか、意味は不明。 犯罪者を追いかけて地球にやって来たバーディーが、犯罪者との戦いの最中に誤って地球人の少年・つとむを半殺し(と言うか、殆ど死にかけ)にしてしまい、つとむの体を修復するまでの間、バーディーの体に二人の心が同居するという、「ウルトラマン」のような基本設定は同じである。
 ただ、原作では、バーディーは「クリステラ・レビ」の手がかりとして犯罪者を追っていたが、本作では「リュンカ」という物を持ち去ったという事で追いかけているみたいなので、レビとバーディーとに原作のような因縁があるのかは判らない。 多分、そこまでやると1クールで納まり切らない気がするので、設定が変えられているのかもしれない。 それでも、ゴメスが出てきて「レビ」の名前を出していたので、何らかの形で関わってくる事になるのは確かだろう。
 OVA作品でも、バーディーのアクションが売りだったが、今作でもその辺りは同じようだ。 制作が、「おおきく振りかぶって」で他作品とは一味違うスポーツ・アクションを描いたA-1 Picturesという事なので、生身の肉体による戦闘アクションが多い本作でも期待できそう。 しかし、総作画監督のりょーちも氏の個人的な力量にかかっているような気もするので、少し不安かも。 ある意味、「ノエイン」のあの第12話が1クールあるようなものだし。大丈夫だろうか。
 今回、バーディーの声は千葉紗子さんである。 OVA作品での三石琴乃さんの大人っぽいイメージが残っていたので、女の子っぽい千葉さんの声が合うかどうか少し疑問だったのだが、今のところ悪くない感じ。 やはり放映開始日に発売された「鉄腕バーディー ARCHIVE」によれば、バーディーの年齢は22〜23歳ぐらいとのこと。 ただし、「バカ」だそうなので、精神年齢的には千葉さんの少女っぽい声でいいのかもしれない(<いいのか)。
 (2008/07/14追記) KBS京都・サンテレビから10日遅れの2008/07/14からアニマックスでも放映開始。 無いとは思うが、地上波放送で見逃した場合の保険としてはありがたい。
 ところで、地上波放送で第2話を観て思ったのだが、あのヤクザの車をバーディーが踏み潰すのと、テュート(のペコポン人スーツ地球人の擬態)が撃ち抜かれるのと、室戸のカメラが壊れるのとは、もしかして毎回のお約束になるんだろうか。
狂乱家族日記[テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 第12話まで放映。
 どうも、何をやりたいのかが今一つよく判らない作品である。 基本的にコメディなのかと思っていたら、妙にシリアスな話をした末に、いつも凶華が無茶苦茶やって無理矢理解決(?)みたいなオチだったりして、どっちつかずな感じ。 それに、全体的にテンポが早過ぎて、キャラの心情描写とかも台詞(それも唐突に語り出したりする)で片付けてしまうような所もあるし。 この第12話に至っては、突然第1話より時系列的に前と思われる話になったりして、構成も何だかよく判らない。 どうも迷走している気がするのは、単にこちらがついていけていないだけなんだろうか。うーむ。
あまつき[KBS京都] A:4:3レターボックス(KBS京都・サンテレビ) D:16:9四辺黒枠(サンテレビ)
 2008/06/27深夜(正確には2008/06/28未明)放映終了。
 役者が揃い、それぞれの立ち位置や目的が見えてきて、いよいよ物語が本格的に動き出す、という所で終わってしまった。 「第一部完」なのか「俺達の戦いはこれからだ」なのか、それとも「後は原作を読んでね」なのかは判らないが、思いっきり投げっ放しなのは確かである。 こういうやり方は、作る方はある意味楽なんじゃなかろうかという気はするが、観る方としては実に欲求不満が溜まる。 まあ、それも「この先が観たい」と思うからこそではあるのだが。 この世の理、あらゆるものの運命を統べる神に等しい存在であるモノに逆らおうという話は結構好きだし。 主人公が、唯一その支配を受けない存在であるというのは、「スクラップド・プリンセス」と被るけど。
 という訳で、キャラクターはそれぞれ魅力があったし、それなりに面白かったのだが、いかんせん物語がこんな所(「起承転結」で言えば、かろうじて「転」にかかったぐらいか?)で終わってしまっているのでは作品として評価しようがない、というか。 是非続編に期待したいところである。

土曜日

おねがいマイメロディ すっきり♪[アニマックス] D:4:3
 第50話まで放映。
 ムカムカ玉をコンプリートして、ダーちゃんが復活した所。 と言っても、どうせ後2話でまたやられてしまうのは判っている訳だが(<投げやり)。
 2008/07/12放映終了。
 という訳で、ダーちゃんが思わずスッキリしたおかげでキラキラ玉もコンプリートして、ダー子は黒い森の番人になって、いつものように温泉で〆。 恵一が「お遊びはもう終わりだ。そろそろ思い知らせてやる」と言っていたので、まだ続きがあるものだと思っているのだが、何かやるつもりはあるんだろうか。
 で、来週からはてっきり「ロビー&ケロビー」をやるのかと思っていたら、「マイメロ」の第1期をやるらしい。思わず観てしまいそうだ(爆)
ケロロ軍曹[テレビ大阪] A:4:3 D:16:9横側黒枠
 第219話まで放映。
 ここまで来ると、もはや何も言うべき事も無いような(<手抜き)。 ただ、3DCGで作っている「過去編」とか、それなりに変化を付けようと頑張ってはいるみたいなので、惰性とは思いつつも何となく観続けてしまう。
 後、今回からEDが変わった。 映像が基本一枚絵なのは、もしかして、毎回本編の内容に合わせた絵に変えるつもりなんだろうか。 また、歌っているのが清浦夏実さんなのだが、まさか名前で選んだのだろうか?  歌のCMで、ギロロが「夏実〜!」と叫んでいるのを見ると、あながち違うとも言いきれないような気がしないでも無いのが怖い。
スター・トレック 宇宙大作戦[NHK衛星第2] D:16:9スクイーズ
 第39話まで放映。
 やはり、オリジナルの放映順とは異なっているという事で、マッドが初登場する回が2度目に登場する回より後になっていたりして、初めて観た人は混乱しそうだ。 もっとも、後のシリーズと違って、1話完結の話が殆どのこの「TOS」では、このマッドが登場する話以外はあまり前後の関係を気にしなくていいとは思うが(後は、同じクリンゴン人が登場する、トリブルの話とオーガニアの話ぐらいか)。
 それにしても、この「TOS」には、この第39話で登場した生命体のような、神にも等しい力を持った存在がしょっちゅう登場するのだが、後のシリーズではそのような存在はあまり出てこない(「TNG」の「Q」ぐらいではなかろうか)。 彼らは、いったい何処に行ってしまったんだろう?(まあ、そういう「細かい事」はあまり気にしてはいけないのかもしれないが)
メジャー MAJOR[NHK教育] A:14:9 D:16:9スクイーズ
 2008/06/28放映終了。
 吾郎がジョー・ギブソンJr.を打ち取ってバッツがリーグ優勝を果たし、いよいよメジャーに上がろうかという所で幕。 吾郎とギブソンJr.との最期の勝負は、ワンパターンではあるものの、まあまあ盛り上がったのではないかと思う。 また来年の1月から続きをやるみたいだが、原作で言えばどの辺まで進んでいるのだろうか。 そして、新シリーズでは薫ちゃんの出番はあるのだろうか?(<それしかないのか)
テレパシー少女 蘭[NHK教育] A:14:9 D:16:9スクイーズ
 第3話まで放映。
 しばらくは、蘭と翠とが対立する展開が続くのかと思っていたら、いきなり「事件」が一つ片づいて二人が友達になってしまう(というか、翠には元々蘭と対立する気は無かったみたいだし)という急展開には驚いた。 まるで「ふたりはプリキュア」になってしまいそうだ。 更に、留衣にまで謎の力(テレパシーで心が読めないとか、超能力を増幅するとか)がある事が判ったり、蘭がエスパーである事が家族に知れたりと、ある意味気を持たせない展開で見るのが楽そう。 でも、一番驚いたのは、翠がいきなり関西弁になってしまった事だろう。 この為の植田佳奈さんだったのか。 しかし、それだと「プリキュア」ではなくて、「リリカルなのは」か「学園アリス」になってしまうかもしれない。うーむ。
ZOMBIE-LOAN[アニマックス] D:4:3レターボックス
 第5話まで放映。
 みちるが、死にかけた所を知佳と思徒に「命のローン」で助けられて、その「死神の目」を生かしてパシリとして働かされている(少し違うかもしれない)。 「蝶」という殺人鬼(?)を巡る事件が片付いたかと思いきや、本当の「蝶」が一緒に事件を追っていた知佳の友達だった事が判った、という所。 「ローン」という形式は目新しいものの、生き返る為にゾンビ狩りに勤しむ、という話自体はまあありがちか。 ここはやはり、眼鏡っ子の上に髪も短くしてますます好みになったみちるちゃんの活躍に期待(<そればっかりか)。
 2008/08/16放映終了。
 真犯人である知佳の友人・芝の死によって幕を閉じた「蝶」事件の後は、お約束の温泉話を挟んで、マッド・ドクターによる思徒誘拐とゴーレム事件が決着した所で幕。 しかし、マッド・ドクターの後で糸を引き、また芝やドクター達をゾンビ化していた黒幕連中が、ようやく表に出てきそうという所で終わってしまったので、「真の戦いはこれからだ」エンドといった感じである。 DVDには、放映されなかった話が2話収録されているようで、公式サイトのエピソードを見ると、やっぱり「真の戦い」が始まっているみたいだし、OPに居たのに本編に登場しなかったキャラクターとかも出てくるらしい。 なので、一応キリのいい所で終わったものの、どうにも消化不良でいけない。 ヨミや理事長の扱いも、今一つ中途半端だったし。 特にヨミは、ヘンな所を触ったりした為に、みちるに「嫌がられ」たまま消えてしまったのでどうにも後味がよろしくない。 もっと出てきて、みちるにあーんな事やこーんな事をしてほしかった。 「嫌よ嫌よも好きのうち」と言うし(<おい)。
 それはともかく、「魂の無い存在」としてのゴーレム少女の話などは意外と(と言うと変だが)興味深くみれたりしたので、是非続編を観てみたいものである。
ゴルゴ13[テレビ大阪] A:4:3レターボックス(テレビ大阪) D:16:9スクイーズ(テレビ大阪・BSジャパン) D:4:3レターボックス(キッズステーション)
 第13話まで放映。
 ゴルゴが勝つのは判っているが(負けたら話が終わってしまうし)、毎回「どうやって勝つのか」が工夫されていて面白い。 原作は、単行本にして150巻近くもこういう話が続いている訳だから、そのアイデアの多さはやはり凄い。 ただ、ここまでゴルゴが強いと、ゴルゴ自身よりもその周辺の人達のドラマの方がメインになりそうで、実際今までアニメで放映された話でも周りの人が主役に見える話が多いように思うので、その意味では「周りの人がゴルゴにどうやって負けるのか」というのを楽しむ(?)作品なのかもしれない。
 後、今回からEDが変わった。 ハードボイルドな絵なのに、アメコミ風の擬音が付いていると、何となく可笑しく見えるのは何故なんだろう?
 (2008/07/20追記) たまたま、久し振りに地デジで観てみたら、以前観た時よりも随分と映像が綺麗になっているような気がした。 以前は、見るからに「アップコンバートでござい」というような「眠い」映像だったのが、かなり改善されて普通に観れるようになっている。 相変わらず、所謂「グレインノイズ」(フィルムっぽさ、あるいはアナログっぽさを出す為にワザとザラザラした感じになるように映像に乗せているノイズ)は結構乗っているものの、輪郭とかは割とシャープになっていて、ピンぼけで観ていると目が悪くなってしまいそうな酷い映像ではない。 グレインノイズが乗っていないアイキャッチの映像では、普通にDVDの映像と言われても(少なくとも家の視聴環境では)判らない程度である。 これが、本当に映像が改善されたのか、それとも私の記憶がおかしいのかは不明。 どちらにせよ、この映像なら地デジで観ても良さそうだ。 最近、テレビ大阪のアナログ放送には、妙にノイズが増えてきているような気がするし。これが、地デジ移行を進める為の嫌がらせじゃなければいいのだが。
 (2008/08/05追記) テレビ大阪から約4ヶ月遅れの2008/08/04深夜(正確には2008/08/05未明)キッズステーションでも放映開始。 テレビ大阪のアナログ放送と同様の4:3レターボックスによる放映だが、アナログノイズが無い分だけ観易い…かも。 しかし、ゴルゴってマグロだなあ…(<おい)。
ヴァンパイア騎士[テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2008/07/05深夜(正確には2008/07/06未明)放映終了。後番組は「夏目友人帳」。
 零の両親を殺して零をヴァンパイアにした純血種・閑(これで「しずか」と読むのはかなり無理があるような…)が枢(これで「かなめ」と読むのは(以下略))に滅ぼされ、閑と共にいた零の双子の兄弟・壱縷は行方をくらまし、「レベルE」になりかけた零はやはり純血種である枢の血を飲んで、「甘い夢はまだ続く…」で幕。 何か色々と投げっぱなしな「第一部完」という感じだったが、公式サイトによると、2008年10月から2ndシーズンが始まるらしい。 それならそうと、ちゃんと番組の最後にでも告知してくれればいいのに。
 そんな訳で、物語としては未完もいい所なので何とも言い難いが、当初期待していた「そういう方面のエロス」はそれなりに堪能できたので良かった。 ヴァンパイアにとって、吸血行為というのは要するに性行為と同じようなものなんだから、自分から血を吸わせるというのは貞操を捧げる(もしくは、「ムラムラしたら私がヌいてあげる(性的な意味で)」という)のと同義だと思うのだが、優姫はその辺判らずにやってるんだろうなあ。 ある意味、一番の悪女かもしれない。 枢が優姫に執着するのも、その天然悪女振りが良いからなのだろうか(多分違)。 その辺も含めて、2ndシーズンではきちんと物語を締めてくれる事に期待。
 それにしても、いったい何時からヴァンパイアが陽の光の下でも大丈夫というのがデフォルトになったんだろう。十字架やニンニクも大丈夫そうだし。アヤシイ。
夏目友人帳[テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2008/07/12深夜(正確には2008/07/13未明)テレビ大阪にて放映開始。 原作は、緑川ゆき氏が「月刊LaLa」「LaLa DX」に連載中のコミック。未読。
 妖怪が見える少年が、封印されていたのを偶然解放した招き猫の妖怪に助けられながら、祖母が遺した「友人帳」に名前を書かれた妖怪達に名前を返していく話、だろうか。 でも、セーラー服でバットを片手に妖怪達をぶっ倒すという、若き日のお祖母さんが素敵過ぎるので、どちらかと言えばお祖母さんが主人公の話の方が観たいかも(<マテ)。 毎回様々な妖怪が登場するみたいなので、「かみちゅ!」で様々な八百万の神々を描いたブレインズ・ベースが制作というのはハマっているのかもしれない。
PERSONA -trinity soul-[毎日放送] A:4:3レターボックス(毎日放送) D:16:9スクイーズU(毎日放送) D:4:3レターボックス(アニマックス)
 2008/07/05深夜(正確には2008/07/06未明)放映終了。後番組は「ひだまりスケッチ×365」。
 九條の目的は、複合ペルソナを依代に宿らせる事によって失った娘を取り戻す事で、マレビト達はそのペルソナを育てる為の「鉢植え」に過ぎず、皆ペルソナを複合ペルソナに取り込まれて死に、ペルソナに意識を宿らせていた九條自身も取り込まれてやはり死に、慎は10年前の真実を知って、最後には複合ペルソナを含めた全てのペルソナを「クジラ」=無意識の海へと返して決着をつけた…という事でいいんだろうか。 今一つ、何がどうなったのかよく判らない話だった。
 そもそも、物語の核となる設定である筈の「無意識の海」という概念が、当たり前のように出てきた感じがしたのがよく判らなかった原因なのかもしれない。 本当なら、その辺を慎達を通してもう少しよく判るように見せてほしかったと思うのだが、真田の難しい言葉を並べた説明で何故か慎達はあっさりと受け入れてしまったので、ちょっと肩透かしを食らったようなというか、「置いてきぼり」にされたというか、そんな気分になってしまった。 まあ「考えるな、感じるんだ」という事なのかもしれないが。 意識と無意識というテーマやら、「人形」として造られながらも「心」を育んでいた叶鳴の話なんか、凄く面白いネタだったのに。 その辺りの話の「よく判らなさ」とか、ペルソナの戦闘シーンの見にくさとかで、物語の面白さが少しスポイルされてしまっていた感じがして、そこが残念な所だった。
ひだまりスケッチ×365[毎日放送] A:4:3(毎日放送) D:16:9横側黒枠(毎日放送) D:16:9スクイーズ(BS-i)
 2008/07/12深夜(正確には2008/07/13未明)毎日放送「アニメシャワー」枠にて放映開始。 原作は、蒼樹うめ氏が「まんがタイムきららCarat」に連載中のコミック。未読。
 2007年1月〜4月にBS-iで放映されていた作品の第2期。タイトルの「×365」は「さんろくごー」と読むようだ。 第1期では、基本1話1日で、ゆの達のゆる〜い日常を描いていたが、今回は第1話でゆのの入試からひだまり荘に引っ越して来るまでを描いているので連続した話になるのかと思っていたら、第2話がいきなり「2月6日」となっていたので、また第1期と同じフォーマットに戻るのかもしれない。 作中の時期も、第1期と同様に、ゆのと宮子が1年生の間という事になるのだろうか。
 それにしても、宮子がゆのと対面しての第一声が「お蕎麦まだですか〜」だったのには噴いた。 それを受けて、蕎麦を手打ちしてしまうゆのも結構とんでもないが。 また、ゆのの部屋のドアに、前に住んでいた先輩の名札が掛かっていた、というネタは第1期で出てきたが、今後も第1期の会話の中で触れられたネタの実際の場面が登場したりするのかもしれない。 他にどんなネタがあったかはあまり覚えていないが(<復習してたんじゃないのかというツッコミは無しの方向で)。
 メインスタッフが殆ど第1期と同じなので、雰囲気も第1期を引き継いでいるみたいだが、新房氏が第1期の「総監督」から「監督」に変わったせいか、演出が前にも増してトリッキーというか前衛的というか、とにかくいつもの「新房節」がいきなり全開になっている感じがする。 画面に色々と「小細工」を入れているので、「絶望先生」程ではないにせよ、コマ送りが必要な作品になりそうだ。 OPアニメーションなども、第1期より目まぐるしい感じ。 そういえば、第1期のOPアニメーションにあったのに本編には結局出てこなかった、「沙英がヒロを押し倒している所を見てしまってゆのが固まっている図」は、今期で出てくるのだろうか。
 ちなみに、今期も毎回入浴シーンが入るようだが、宮子がいきなり大股開きを披露したのにはビックリである。 第1期の銭湯の話でも同様だったが、あのぐらいデフォルメされていれば、たとえじょしこーせーのおーるぬーどでも、不自然な湯気や影や「KEEP OUT」等は必要無いようだ。
 後、やはりと言おうか、またもやと言おうか、予想通り地上波はアナログ・デジタル共に4:3である。 第1期と違って、今期は地上波の方がBS-iの放映より先行しているが、この分だとまたBS-iの方をメインの視聴にしなければいけないかもしれない。 まあ、毎日放送の方はどうせ「xxxHOLiC◆継」と同様に放送が休止になって、BS-iの方が先行する事になるんじゃないか、と思うのだが…。
 (2008/07/25追記) 毎日放送から12日遅れの2008/07/24深夜(正確には2008/07/25未明)BS-iでも放映開始。 例によって、こちらは左右を切り落としていない16:9である。 新房監督は、他作品では、この切り落とされている部分にネタを仕込んでいたりした事もあったが、この第1話では、そういうのは特に無かったようだ。 それはいいのだが、BS-iでは、色々な人がイラストを描いている提供画面が無いのが痛い。 キッズステーションで放映されていた第1期には、ちゃんとあったのに(もちろん、スポンサーのテロップが無いノンテロップ・バージョンである)。 しょうがないから、提供画面だけ地上波から持ってきてニコイチにするか…。
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2008年10月期

 年度の下半期に突入という事で、比較的入れ替わりが激しい季節です。
 始まった新番組を見ると、何故か今まで入っていた「ハイビジョン制作」というのが無いものが多い(というか全然無い?)ようです。 これは、本当にハイビジョン制作ではないのか、それともハイビジョン制作がデフォルトになったのでいちいち表示しなくなったのか(ちょうど「カラー」というテロップを入れる所が今は無いように)、どちらなのでしょうか。
 まあ、どうせハイビジョンテレビもハイビジョンレコーダーも持っていない私には、関係無い話ですけどね(爆)
 さて、例によって、まずは9月の最終週〜10月の第1週(2008/09/24〜2008/10/07)までの間に終了した作品・開始された作品・放映のあった継続作品の感想などです。 現時点で28本と、思っていたよりは少ないです。 始まったものが多い反面、終わったものも多いからでしょうが、しかし問題は全本数より放映が偏っている事の方で、火曜や土曜の夜が大変な事に。 なんでこう固まるかな。
 (2008/10/15追記)
 10月の第2週(2008/10/08〜2008/10/14)の間に終了した作品・開始された作品・放映のあった継続作品の感想などを追加しました。 後は、散発的になりそうですので纏めて更新するのはここまでにします。
 現時点での視聴本数は34本。 本数が偏っている火曜や土曜の深夜でも、かろうじてW録の範囲で納まっていますが、今期は年末年始の特別編成があるので、その時どうなるかは未知数です。 困ったものです(<観る本数を減らせば?というツッコミは無しの方向で)。

帯番組

 対象作品無し。

日曜日

イナズマイレブン[テレビ大阪] A:4:3(テレビ大阪) D:16:9スクイーズ(テレビ大阪・BSジャパン) D:4:3レターボックス(キッズステーション)
 2008/10/05テレビ大阪にて放映開始。 原作は、レベルファイブのニンテンドーDS用ゲーム。未プレイ。
 人数も足りなくてグラウンドもまともに使わせてもらえない弱小サッカー部が、突然強豪校のサッカー部と練習試合をする事になるという、スポ根ものの王道のような話。 それだけなら切ってしまうところだが、その強豪校の帝国学園が、サッカーの試合で負けた相手の学校をぶち壊したり(しかもバカでかい装甲車みたいなので吶喊するという無茶苦茶さ)、EDがおでんがどうとかいう意味不明な曲だったりと、何となく「カブトボーグ VxV」っぽい「ヘンさ」がほの見えるので、少し気になる。 原作ゲームにしてからが、「超次元サッカーRPG」という分類不明なジャンルのゲームだし、OPや次回予告を見るとなんか「少林サッカー」みたいだしで、今一つ真面目なのか不真面目なのかよく判らない。 とりあえず様子見か。
 (2008/10/11追記) テレビ大阪から6日遅れの2008/10/11からBSジャパンでも放映開始。
 (2008/12/14追記) テレビ大阪から約2ヶ月半遅れの2008/12/14からキッズステーションでも放映開始。 改めて観ると、やはりこの作品は無茶苦茶である(<誉め言葉です。念の為)。 たかがサッカーの試合に負けただけで校舎を破壊する帝国学園とか。 メンバーが足りなくてロクに練習も出来ていないサッカー部に、メンバーを揃えるだけならまだしも、大会で優勝した帝国と僅か一週間後に練習試合をして勝たなければ廃部、とか言い出す夏未とか。 それでも、熱血スポーツものとして割と正統派っぽい感じで出来ているのが不思議である。 このバランス感覚は、なかなか侮れない。
おねがいマイメロディ きららっ★[テレビ大阪] A:4:3 D:16:9横側黒枠
 第27話まで放映。
 流れ星が流れなくなったせいで人間界の夢が無くなっていって、またもやマリーランド存続の危機か!?みたいな所。 何回存続の危機に見舞われているんだ。 Flashアニメーションもすっかり見慣れてしまって、概ね普通に楽しめるようになってきた。 しかし、マリーランドは必ずゴルフ場から異変が起きるのか。
 また、今回からEDが変わった。 「フラメンコ」というが、後半はあまりフラメンコっぽくはないような。
コードギアス 反逆のルルーシュ R2[毎日放送][HV] A:14:9(毎日放送) D:16:9スクイーズ(毎日放送) D:4:3レターボックス(アニマックス)
 2008/09/28放映終了。後番組は「機動戦士ガンダムOO」。
 ロロが死に、人類補完計画(のようなもの)を企てていたブリタニア皇帝シャルルと、実は黒幕の一人だったマリアンヌも消えて、自ら皇帝の座についたルルーシュがスザクと再び手を結んで世界征服に乗り出し、空中要塞ダモクレスとフレイアを持ち出して対抗したシュナイゼルも破れ、ルルーシュが世界を手にしたかと思われたが、一転、ゼロの仮面をかぶった男に暗殺、ルルーシュ憎しで纏まりつつあった世界は、戦いから話し合いによる共生の時代へと歩み始めた…みたいな感じで幕。
 「ゼロ・レクイエム」の目的がこういう(ルルーシュが自らを憎悪の対象とする事で世界を纏めようとする)事だというのはだいたい予測がついていた(似たような話は他にもあるし)ものの、まさか最後にスザクが新たな「ゼロ」としてルルーシュを殺す事で完結させるとは思わなかった。 最後まで意表を突いてくれる作品である。
 後半、駆け足で話を進めているように感じる所が増えたようだ(特にシャルルと対決する辺りとか)が、最後までどうなるか判らない展開の面白さは抜きんでていたように思う。 戦後、オレンジ君が本当にオレンジ畑で働いているのが可笑しい。
 ただ、シュナイゼルが、巨大な要塞と強力な兵器で世界を支配しようという、「未来少年コナン」のレプカや「天空の城ラピュタ」のムスカ等と同様の、ありがちな敵役だったのは残念だったかも。
 ところで、谷口悟朗監督のインタビューが「アニメから見る時代の欲望」という連載記事になっている。 監督の作品作りに対する姿勢や考え方がよく判って面白い。
機動戦士ガンダムOO[毎日放送] A:14:9 D:16:9スクイーズ
 2008/10/05毎日放送にて放映開始。
 言わずと知れた、2007年10月〜2008年3月にかけて放映されていた「機動戦士ガンダムOO」の第2期である。 第1期の最後で地球連邦政府が出来て、「アロウズ」とかいう精鋭部隊が反抗する勢力を武力弾圧していて、巻き込まれた沙慈が刹那に助けられて(高温・高重力の環境でトロッコを押す、っていつの時代の強制労働なんだ、という気が…)、その刹那も「アロウズ」にやられかけたところをティエリアに助けられて、また「ソレスタル・ビーイング」として戦う…という展開になるのだろうか。
 第1期では、この世界での民間人の視点を代表していたかのような沙慈とルイスまでもが戦いに出るみたいだし(というか、何故ルイスが「アロウズ」にいるのかというのも謎。あのティエリア似の眼鏡っ子が何かしたのだろうが)、何かこの二人が戦場で鉢合わせして大変な事に、という展開が目に見えるようだ。 第1期の他のレギュラー陣も健在のようだし(グラハムは相変わらず乙女座がどうのと変な事を言っている)、ロックオン・ストラトスのそっくりさん(双子の兄弟か)も出てくるしで、顔触れがあまり代わり映えしないようなのが少し心配かも。
 心配といえば、ダブルオーガンダムの、あの両肩にGNドライヴを装備しているというデザインも心配だ。 あれでは、肩から先を吹き飛ばされただけで行動不能に陥ってしまうではないか(実際、この第1話で刹那はエクシアの腕を切り落とされたりしてたし)。 まさか、腕の方が本体で、頭や胴体の方が飾り、なんていう事は…。 その辺、本編でツッコミが入るかどうかがある意味楽しみだ。
ポルフィの長い旅[BSフジ] D:16:9スクイーズ(BSフジ) D:4:3レターボックス(アニマックス)
 第40話まで放映。
 国境を越えて、イタリアからフランスに入ったところ。 ミーナの写真を破り捨てられた上、「フランスに行くんじゃないか」程度の手掛かりしか無いのに、これからいったいどうするんだろうという感じである。 この写真を破り捨てられた時の事といい、ポルフィはもう少し口のきき方に気を付ければいいのに、と思う。
 一方のミーナの方も、お母さんの形見の懐中時計を売り飛ばされたりして、未だに暗いままなのが痛々しい。 もっとも、あの蚤の市のオヤジから懐中時計を買い取ったのはイザベラかもしれないけど。
 ところで、アレッシアは、OPにまで登場しているのに本編での出番はあれっきりなんだろうか?  イタリア編では結局登場しなかったし、このまま最後のフランス編でも再登場しなかったら、実にもったいない。
BLASSREITER[サンテレビ][HV] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2008/09/28深夜(正確には2008/09/29未明)放映終了。
 融合体として裏返った甦ったXATの隊員達もベアトリスも次々と倒れ、ザーギンも「イシス」を使ったジョセフと共に滅んで、残されたアマンダとマレクは新生XATの隊員として、今度は融合体になってしまった人達を保護する役目に回った…という所で幕。 最後に、融合体になった連中が全員出てきたアレは何だったんだろう。 隊長なんか「すまなかった」とか言ってるし(「すまん」で済む問題ではないような気が…)。 融合体になって滅んだ人間の人格が、どこかに保存されているという事なんだろうか。謎だ。
 話の展開に多少無理があるような気がする(あれだけ融合体の被害が広がっているのにドイツ国内に止まっているとか、スノウの役回りが少し捨て石っぽく見える所とか)ものの、概ね楽しめたかな、という感じ。 3DCGによる「板野サーカス」は、ちょっとカメラワークが激し過ぎるというか、視点移動が目まぐるし過ぎてどんなアクションが展開されているのか判りづらかったかも。 この辺、次回作(があるとすれば、だが)では、もう少し動きを整理してくれると嬉しい。

月曜日

薬師寺涼子の怪奇事件簿[サンテレビ] A:4:3レターボックス(サンテレビ・KBS京都) D:16:9四辺黒枠(サンテレビ) D:4:3レターボックス(キッズステーション)
 2008/09/29深夜(正確には2008/09/30未明)放映終了。
 バカでかいオオサンショウウオやら、人間を操る樹やら、音波虫やらと戦って、最後は自分のクローン(みたいなもの)を利用して戦いを挑んできた芝(シバ)の女王との戦いにも勝利して、薬師寺涼子の活躍はまだまだ続く…みたいな感じで幕。
 何というか、登場人物が皆型通りというか、意外性の無いキャラクターばかりで、しかもそれが古典的過ぎて面白くない。 話の組み立て方もシーンの描き方も何か大雑把で、何となく「やっつけ仕事」的な印象がする(「音波虫」の話などは、いくら周波数が同じと言っても、「音波」が「電波」を使う携帯電話に干渉する、というのはいくらなんでも適当過ぎるだろう。オカルトだから何でもアリかもしれないが、それならそれで、オカルトなりの言葉で理屈付けをすべきだと思う)。 全体的に、あまりスタッフの「やる気」みたいなものが感じられない作品だった。
RD 潜脳調査室[読売テレビ][HV] A:4:3レターボックス(読売テレビ) D:16:9スクイーズ(読売テレビ) D:4:3レターボックス(アニマックス)
 第19話まで放映。
 ミナモがピーマン撲滅委員会を結成したり(一人で)、ソウタがホロンによろめいたりとほのぼのした話の一方で、ジェニー・円の進める気象分子計画と「地球律」との干渉(?)が問題化しつつあるところ。
 「気象分子」って何?みたいに引っ掛かる所が時々あって、多少「置いてきぼり」感があるのは相変わらずなのだが、話自体はまあまあ面白い。 特に、ソウタとホロンの関係をどう描いていくのかは興味がある。 何だかんだ言っても、ホロンの言動が全てプログラムの結果に過ぎない事は事実であり、ホロン自身が言っていたようにその愛情は幻想に過ぎない。 第16話で、ソウタが負けそうになった時のホロンの行動にしても、ああいう場面で男を奮い立たせる為にはこういう行動を取る、というプログラムによるものに過ぎないだろう。 ホロンの言動の全ては所詮他から与えられたものであって、自ら獲得してきたものではなく、また容易に書き換えられてしまうものでもある。 もしそれが現実になったとして、その時ソウタはどうするのか?とか、こういう「被造物との恋愛」ネタで定番の展開になるのかどうか、この作品ではあまり安易な展開にはならないと思うが、さて。
 2008/11/24深夜(正確には2008/11/25未明)放映終了。後番組は「ONE OUTS─ワンナウツ─」。
 アニマックスでは数週間前に既に放映終了していたが、読売テレビでもようやく終了した。 放映が他局より遅れるのはまあいいとしても、「放映後一週間限定」とかのおまけ(携帯待ち受けプレゼントとか)もそのまま放映されるのは、なかなか悲しいものがあった。 こんな所にも格差社会の影響が…(違)
 それはともかく、何だかよく判らない「気象分子」と、何だかよく判らない「地球律」とが、何だかよく判らない干渉を起こしたせいでカタストロフになりかけたが、何だかよく判らない内に多くの国の協力が得られて、ハルと久島とが何だかよく判らない会話を繰り広げ、そのおかげか何だかよく判らない内に事態が解決してしまった。 何だかよく判らない事だらけになってしまったのは、私の読解力が不足しているせいなんだろうか。ちょっと心配になってきた。
 何か色々と理屈っぽい話作りをしている割には、終盤部分の展開とかが特に、肝心な所が唐突に結論付けられたり解決してしまったりして終わるような感じがして、どうにも「置いてきぼり」感があって話についていけなかった。 最後、カタストロフの原因となった気象分子を散布した円が、事態の収拾に努力しているソウタに対して何故か偉そうにしているのもよく判らない所。 この、「科学者の忠告を聞き入れずに新技術を試したら案の定カタストロフが起きてさあ大変」という話とか、少し前の「自然は良い事しかしない」みたいな自然観とか、後半は妙に古典的な展開で、話としては何かイマイチだった。 序盤〜中盤の一話完結でやっていた頃には、面白くてノリの良い話もあったのだが。
 作画はさすがに良くて、特に女性キャラのむちむちした感じの描き方は、近年稀に見る秀逸さだった。
 それにしても、「PERSONA -trinity soul-」といい、「コードギアス」といい、本作品といい、「集合無意識」が登場する作品が続くが、今流行しているのだろうか。 で、この三作品とも、その「集合無意識」って結局何なんだ、っていう辺りが結構スルーされているというか、「あって当然」みたいな感じで片付けられている点でも共通しているのが、何か可笑しい。 作っている方も、実はよく判っていないんじゃないのか、という気がする。
 作っている方と言えば、スタッフと個人的に交流があるという人が纏めた「擬似インタビュー」というのが公開されている(その1その2その3その4その5その6)。
 これを読むと、このスタッフって、設定を見せるのが下手なんじゃないのかなあ、という気がしてくる。 前半での書記長の印象に関する辺りもそうだが、「プラントゴースト」とか、とても画面から読み取れないだろうと思うような設定があって、しかもそれが、物語上知らなくても構わないものならともかく、少なからず物語に影響しているっていうのは、作劇としては拙いんじゃないだろうか、と(あのシャンパンが落ちたのが偶然じゃない、なんて判らないだろう、普通。←って私だけ…ではなさそうだが)。
 また、ケストラーを引用していると言う割には、ホロンと、ホロンに対するソウタの描き方が、なんか(ケストラーが否定・批判している)行動主義的な気もする。 最後にソウタが「ホロンは人間と一緒です」と言うが、その根拠って、結局リングを貰った時のホロンの反応しか描かれていない訳で。 しかも、あのホロンは、ハルさんの事務所で働いていたホロンとは別物になってしまっている訳だし。 ソウタはあの直感少女ミナモの兄だから、直感でそう思ったのかもしれないが、観ている方からするとそれはあまりにも根拠が弱過ぎで、どうも納得できない(描写的な意味で)。 元々ホロンは、仕事に支障がない限り男性からの誘いを断らない、という実に都合のいい設定があるようなAIなんだから、男性からプレゼントをされたら「この色が好きです」ぐらい言うだろう(プログラム的な意味で)。 問題は、それが意識を持った主体としてのものであるのか、それとも単なる刺激(プレゼントを貰う)に対する反応(リップサービス)でしかないのかという点にある筈なんだが、その辺は特に描かれていないように見える(この辺が行動主義的…かも)。 全てのものに意識がある、というケストラーの立場をとるなら、それが意識の産物である事を描く必要があると思うのだが、本作品ではそう描けているようには見えない。 外から見て同じなら内実も同じと言っていいのか、というレベルに止まっている。 現代でさえ、限定的な状況であれば、人間に対して人間と思い込ませる事に成功したAIが存在する(TIMES ONLINEの記事スラッシュドット・ジャパンの記事を参照)のだから、人間と同じように見えるというだけで「人間と同じ」と言われてもなあ、と思ってしまう。 この辺、序盤での「安心・安全」の辺りの描写にも通じると思うのだが、基本的な所で描写が不足しているように感じる。 このホロンとソウタとの関係については、シリーズ終盤でどう描写されるのか期待していたのだが、結局肝心な所が描写されないままに思えて、期待外れに終わったのが残念。
 そう言えば、かの「ブレードランナー」でも、レプリカントは数年で感情が生じるという設定だったが、その理由については特に説明されず「そういうものだ」という事で片付けられていた。 本作もその辺は結局同じだった訳で、その点ではその頃から描写は一歩も進んでいない気がする。
 後、「ハレーのせいで海は意識のスープ状態」(上記その6)とかいうのも、作中でそんな描写あったか?と思うし。 最終回で久島がちょこっとそれっぽい事を言っていたけど、余りにも唐突。
 まあ、作品の外で語られている事なんて気にしてもしょうがないし、この「擬似インタビュー」自体もどこまで公式設定なのか判らないのではあるが、物語に必要な事はちゃんと作中で描いてほしいとは思ってしまう。
ONE OUTS─ワンナウツ─[読売テレビ] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2008/12/01深夜(正確には2008/12/02未明)読売テレビ「MONDAY PARK」枠にて放映開始。 原作は、集英社から刊行されている甲斐谷忍氏のコミック。未読。 アニメの元になっている分の連載は終了しているようだが、新作がアニメ化に合わせて(?)「ビジネスジャンプ」に連載されているらしい。
 スタッフがスタッフだし、野球ものかと思ったらギャンブルものみたいだし、主役の中の人が荻原聖人氏だしで、これは要するに、ゲームが麻雀から野球に変わった「アカギ」なのかと思っていたら、案の定あった実写パートで「日本テレビ熱血勝負アニメ三部作」とか言って「アカギ」「カイジ」と一纏めにされていたので噴いた。 これはもう観ない訳にはいかないだろう。 相変わらず、放映されている日テレ系の局の中では読売テレビが一番放映が遅いようだが、そこはもう仕方がないと諦めるしかあるまいが。
 で、「アカギ」の古谷徹氏、「カイジ」の立木文彦氏と、独特のナレーションが見所(聴き所)だった訳だが、本作ではなんと窪田等氏である。 フジのF1番組等で馴染みがあるが、Wikipediaの記述によると、かの「魔境伝説アクロバンチ」でもナレーターをしていたというのでまたビックリである。 「アクロバンチ」も観ていたが、あまり熱心には見ていなかったし、さすがに20年以上も前の作品という事もあって、キャストまでは覚えていない。 しかし、結構以前からアニメとも関わりのある人だった訳だ。奥が深い。
ケメコデラックス![読売テレビ] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズU
 2008/10/06深夜(正確には2008/10/07未明)読売テレビ「MONDAY PARK」枠にて放映開始。 原作は、いわさきまさかず氏が「月刊コミック電撃大王」に連載中のコミック。未読。 というか、「電撃大王」が積ん読状態になってしまっている為、連載を追いかけられない状態なのである。まあ、未読なのには変わりはないのだが。
 少年の前に突然ガトリング砲を携えて現れた、ケメコという名のずんぐりむっくりの花嫁姿の女の子は、実はパワードスーツか何かで、中に入っていたのはかつて少年のお嫁さんになると言って引っ越してしまった少女で、少年の家に押しかけ女房として住み着いてしまって、いったいこれからどーなるの?という話(どんな話だ)。
 いきなり突入してきたロボット達を、ターミネーターかロボコップみたいにガトリング砲で粉砕し、突然現れた巨大な炊飯器と驚異的な格闘戦を演じ、ばかでかい槍(?)を受け止めたばかりかそのまま空の彼方へと投げ飛ばすという、とんでもない強さとそのずんぐりむっくりの姿とのアンバランスさが実に可笑しいというか何というか。 アクションの小気味よさや、あの不気味とも言えるずんぐりむっくりの体の中にどうやって入っているんだという無茶苦茶さ等と相まって、実に面白い。 やたらと思考がエロい方に向いていたり、無意味にスクール水着で開脚ポーズをとってたりするクラスメイトの女の子とか、他のキャラも何かヘンだし。 一番マトモそうに見えるイズミにしても、いくら子供扱いしているとはいえ高校生男子のズボンのファスナーに平気で手をかけるような子だし。 水島監督自ら作詩まで手がけているOP・EDも実に景気よくて中毒性が高そうな感じだ。 どういう話なのかはサッパリだが、このテンションが続いてほしい。
 残念なのは、デジタル放送の画質が悪い事である。 見るからに「アップコンバートでござい」というような、少しボケた画質で、アナログ放送の方が見易い気がするのだが、例によって上の「RD潜脳調査室」と一つの枠になってしまっているので、こちらだけアナログ放送で録画するのも面倒だし…うーむ。 最近は、始めはボケた画質だったのが、途中から普通に見れる画質に向上するという作品もちらほらあるので、この作品もそうなる事を期待するしかない。
 2008/12/22深夜(正確には2008/12/23未明)放映終了。
 結局エムエムの正体(三平太の思い出の女の子なのかどうか)も目的もよく判らないわ、ナノボールが何なのかも何故三平太に埋め込まれたのかもよく判らないわ、黒崎リョーコの連合何とかという組織らしきものも何なのかよく判らないわ、最後に出てきた新キャラに至ってはサッパリ意味不明だわ、ついでに花山田の中の人の正体も不明だわ(「名称未設定」とか「UMA」とかクレジットされてたし)で、あらゆる謎を投げっ放しにしたまま、「真の戦いはこれからだ!」エンドで終わってしまった。 今のところ、第2期の話等は特に出ていないようだが、このまま続きが無かったら実に納まりが悪い。 「破天荒遊戯」といい、「あまつき」といい、何か最近は四半期毎に1本はこういう作品があるような気がする。
 第1話でのインパクトの強烈さやテンションも、回を重ねる毎に落ちてきて、正直言ってかなり微妙な感じというか、ギャグ・シリアス・アクションどれも今一つ「キレ」が悪くて中途半端になってしまったように思える(ついでに言うと、ボケボケの画質も結局改善されなかったし。これは読売テレビのせいか?)。 景気の良いOP・EDと、このイマイチな本編との落差に何となく覚えがあるように思っていたが、「ジャングルはいつもハレのちグゥ」に感じが似ている。 まあ実際監督が同じ水島努氏なので、似ていて当然といえば当然なのだが、あまり似てほしくない所まで似ているのは勘弁してほしい。
 とりあえず、OP・EDは思わずCD買ってしまった程気に入ったし、ピンポイント的に面白い所は色々とあったのだが、全体的には「何だかなあ…」と思ってしまう作品であった。しょうがないので、積みっ放しにしてしまっている「電撃大王」で原作を読むとしよう(<おい)。

火曜日

黒塚─KUROZUKA─[アニマックス] D:4:3レターボックス
 2008/10/07アニマックスにて放映開始。 原作は、夢枕獏氏の小説、およびそれを元に野口賢氏がスーパージャンプに連載したコミック。 更に、夢枕獏氏の小説自体が、能の「黒塚」を現代風にアレンジした作品らしい。全て未読。
 追手から逃れた源義経が、立ち寄った山中の一軒家で出会った美女の秘密を覗いてしまってさあ大変と思ったら、そこに追手が襲ってきて瀕死の重傷を負い、もっと大変な事になってしまってさあどうする、みたいな話か。
 先にアニマックスで放送された特番や番宣CMを見ると、少しオカルトかホラーな感じの時代劇かと思っていたのだが、OPや本編冒頭のシーンを見ると、どうもそれだけではないらしい。 もしかして、義経が実はどこかで生き延びていた、という、諸説ある「義経伝説」もくっついているのかもしれない。
 そのOPがマキシマム・ザ・ホルモンだったり、監督が同じ人だったり、制作も同じマッドハウスだったり、主人公の義経の中の人が宮野真守さんだったりするせいか、どこか「DEATH NOTE」っぽい雰囲気である。 とりあえず話は面白そう。
 2008/12/23放映終了。後番組は「VIPER'S CREED」。
 今一つ何がどうなったのかよく判らなかったのだが、つまり、クロウは、永遠に生き続ける黒蜜が寂しさを埋める為に、体が弱ってくる度に新しい体に首をすげ替えられ、その度に記憶を失って、ただ黒蜜を探し求めて戦い続けるという生と死の繰り返しを果てし無く続けていて、本作品で描かれたのはその一回分、という事でいいのだろうか。 そしてあのラストシーンは、全ての始まりかと思えた第1話のエピソードも、実はその果てしの無い繰り返しの中の一つに過ぎないという、言わば「ネバーエンディング・ストーリー」である事を示しているのだろうか。 それとも、第1話と最終話とはやはり別で、人類文明が言わば「一周」したという事なんだろうか(森の周りの廃墟は、パルテノン神殿とかマチュ・ピチュみたいな遺跡みたいなもので)。
 でも、アバンタイトルで「前回のあらすじ」を言うだけの役目かと思っていた連中までもが本編に出てきてクロウと戦っていたのは何だったんだろう。 あの連中が、赤帝軍の首脳部だったんだろうか。 だとしたら、そんな連中がアバンタイトルで「前回のあらすじ」を言っていたのが意味不明になるんだが…。 もしかして、クロウ達の戦いは全て彼らの筋書き通り、という意味なのだろうか。
 アニマックスでの放映という事で、地上波などより制約が少ないのか、血飛沫が遠慮なくドバドバと飛び交うスプラッタな表現とか、「マトリックス」のパクリオマージュのようなアクション描写とか、そこそこ見所はあったものの、全体としてみると、結局何をやりたかったのかよく判らなかった。 赤帝城へ向かう途中の妙に浮いていたコミカルなやり取りとか、最終回での現代の日本で行なわれた「繰り返し」のダイジェストみたいなのとか、蛇足に思える所も目についたし。
 それにしても、日本のアニメ作品である押井守監督の「攻殻機動隊」に影響されて作られた「マトリックス」の表現を、日本のアニメ作品がまた取り入れて使うというのも面白い現象である。 こういうのも逆輸入というのだろうか。
喰霊─零─[サンテレビ] A:4:3レターボックス(サンテレビ・KBS京都) D:16:9スクイーズ(サンテレビ)
 2008/10/07深夜(正確には2008/10/08未明)サンテレビにて放映開始。 サンテレビの前日の2008/10/06深夜(正確には2008/10/07未明)からKBS京都でも放映開始されているが、他の作品と重なっていない、かつデジタル放送が超額縁ではない事もあり、視聴はサンテレビで行なう事にする。 しかし、サンテレビで超額縁でないという事は、ハイビジョン制作と思われるが、特にそれを示すテロップは出ていないようだった。 デフォルトがハイビジョン制作になった、という事なのだろうか。 一方、サンテレビのアナログ放送には、画面右上にデジタル放送と同様に「SUN」と局のロゴが入っている。 アナログ放送で局のロゴが入っているのは初めて見たような気がする。 KBS京都には入っていないので、「アナログ」表示のような統一的なものではなく、サンテレビ独自のもののようだ。余計な事をする。
 原作は、瀬川はじめ氏が「月刊少年エース」に連載中のコミック「喰霊」。未読。 もっとも、本作は原作と世界観が同じだけで、内容はオリジナルになるという噂である。
 タイトルは「がれい ぜろ」と読む。 防衛省内に組織された特殊部隊が、色々な霊的装備(呪文が刻まれた弾丸とか聖水とか。バイクのタイヤに呪文が刻んであるというのは初めて見るかも)を駆使して悪霊退治を行なうという、典型的なオカルト風味コンバットもの──と思っていたのだが、主役と思っていたその特殊部隊のメンバーが、いきなり全員惨殺されてしまって驚いた。 何か、あの「キスダム」を彷彿とさせる出だしであるが、この後、このいきなり殺された特殊部隊のメンバーが裏返って甦って戦ったりするのだろうか。 あるいは、主人公っぽかったあの青年だけは何とか生き残っていて、仲間達の復讐に走ったりするのだろうか。 それとも、本当の主役は、実は特殊部隊のメンバーを惨殺した刃物少女の方だったりするのだろうか。 ありがちな話っぽかったので切ろうと思っていたのだが、この最後の展開でとりあえず様子見する事に変更。
 でも、画面に謎の影が被って何が何だかよく判らない映像になっているシーンがあるのは良くないと思う。
 2008/12/23深夜(正確には2008/12/24未明)放映終了。後番組は「RIDEBACK」。
 暗躍する謎の少年(「みとがわ」が「三途河」だと気付くのにちょっとかかった)によって悪霊に落とされた冥に敬愛する養父を殺され、その冥を殺して自らも悪霊に落ちた黄泉と、その黄泉に父を殺される結果になった神楽との、「姉妹」の決着がついてから2年後、「白叡」を使役し悪霊と戦い続けている神楽の姿があった──という所で幕。 黄泉に殺されたかと思われた室長と桐は生存(ただし桐は幼児退行を起こしたみたいで、室長を姉と思っているらしい)、結局黄泉との戦いから逃げ続けた紀之は街角で占い師、岩端と生き残った方のナブーは相変わらずの悪霊退治の日々、そして全てを裏で操っていた三途河はいずこかで潜伏中、といったところか。 後、「百合ームコロッケ」のCMは空気読め(<マテ)。
 とにかく、黄泉と神楽との心の動き、心情描写が実に秀逸で胸に迫る。 一応「後は原作を読んでね」エンドであるにも関わらず、本作品単体でしっかり完結していると言ってもいい構成も見事。 捨てるべきところを潔く捨てているのが上手い。 例えば、ラス前の話から最終話までの間で、神楽が「白叡」を引き継ぐ儀式(儀式自体はシリーズ序盤で神楽の父が行なっている所を見せている)の為に少なくとも数日は経過している筈なのだが、そういう純粋に段取りの部分はすっぱり捨てて、黄泉と神楽との最終決戦にしっかり尺を割いている(ただそうすると、最終決戦の時に、神楽が、室長や桐が生きている事を知らないかのような反応を示していたのがちょっとおかしい気もするが)。
 また、「少年エース」のCMからすると、原作では本作品の後、黄泉はまた(三途河の陰謀で?)蘇ってしまっているらしいのだが、その原作に繋がるような描写は入れていないのも好印象。 というか、本作の最後の状況からまた黄泉が蘇るというのは考えにくい(殺生石や刀は回収するだろうし、黄泉も悪霊化しないようにしっかり供養されるだろうし)ので、もしかしたら原作とは繋がっていないとも思える。
 神楽が、元人間の悪霊である「カテゴリーD」を殺せるようになるのが最愛の黄泉を殺せた後、というのもしっかり筋が通っている。 「脚本は数学である」と言っていたのは脚本家の首藤剛志氏だったかと思うが、キャラの言動にきちんと「必然」が用意され、正に数学の証明問題を解くように気持ち良くハマっていくのは、最近の作品の中でも珍しいかも。
 そして何より、黄泉の悪霊に落ちても尚失わない神楽への絶対的な愛情や全てを失った時の絶望感、神楽の黄泉に対する思慕の情や「家族」を得た幸福感や、黄泉と戦わなければならない苦悩と決意、それら二人の感情を余すところなく表現しきった演出が素晴らしかった。 この演出があってこそ、構成や脚本の巧みさもしっかり伝わってくるというものである。
 惜しむらくは、「2年後」の神楽が髪を伸ばしていた事である。 成長した事を「髪を伸ばす」事で表現するというのは、ちょっと「記号的」に過ぎる。 何より、ショートが似合っていたのに無理に伸ばす事はないと思う(<台無し)。
 それにしても、第1話で主役のような活躍をしたのにいきなり黄泉に全滅させられてそれっきりにされてしまった、防衛省の特殊部隊の皆さんは本当に可哀想だった。 公式サイトのトップ絵からも消されてしまったし(こちらに移されている)。合掌。
のだめカンタービレ 巴里編[関西テレビ] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2008/10/21深夜(正確には2008/10/22未明)関西テレビにて放映開始。 原作は、言わずと知れた二ノ宮知子氏が「Kiss」に連載中のコミック。この「巴里編」の序盤ぐらいまで単行本で既読。
 2007年1月〜2007年7月に放映されていた「のだめカンタービレ」の続編。 フジテレビ「ノイタミナ」枠の第13作目になる…ようだ。 相変わらず、関西テレビでは「ノイタミナ」枠の「ノ」の字も出ないので、よく判らないが。
 第1期の最後で、フランス行きの話がコマ漫画のように流されていたが、今期はもういきなりのだめと真一がパリに来た所から始まった。 原作もこんな流れだったかはちょっと思い出せない(何せ、原作を読んだのは何年も前の事なので…。連載がまだ続いているらしいのが少しビックリである)。
 第1期からメインスタッフが替わって、監督がカサヰケンイチ氏→今千秋氏へ、シリーズ構成が金春智子氏→榎戸洋司氏へとなっている。 また、アニメーション制作はJ.C.STAFFと変わらないが、第1期ではせいぜい手元のアップぐらいでしか動いていなかったCGによる演奏シーンが、奏者の全身やオーケストラの全景でも動くようになるなど、第1期よりグレードアップしている。 動きが、いかにも「CGでござい」といった感じでまだまだ不自然に見えるが、全部止め絵で済まされるよりはマシかもしれない。 これが、監督が変わったせいなのか、それとも協力に大学の研究室が入ったせいなのかは謎。 いずれにしても、第1期で少し期待外れに終わった演奏シーンが、今期では期待できる…かな…かな?
 でも、いくら同じJ.C.STAFF制作作品とはいえ、「シャナ」を出すのは控えた方がいいような気がする。 いくら、フランスの彼が日本アニメのオタクとはいえ、この作品には合わないように思うし。
 2008/12/23深夜(正確には2008/12/24未明)放映終了。後番組は「源氏物語千年紀 Genji」。
 のだめがリサイタルを開いたり、千秋がマルレ・オケの常任指揮者になって初めてのコンサートを成功させた所で幕。 公式サイトの特報によると、視聴率も「ノイタミナ」枠歴代1位を記録したらしいし、早々と続編の製作も決定したしで、作品そのものものだめや千秋と同様に絶好調のようだ。 ただ、続編が来年秋からというのは、少し間が開き過ぎのような気もするが、「ARIA」みたいに原作の完結に合わせてアニメも完結させる、みたいな予定にしているのかもしれない。
 原作を読んだ記憶があるのは、のだめがオクレール先生に「もじゃもじゃ組曲」を教える辺り(第4話辺り)までだったので、中盤以降は完全に未知の領域だった。 原作を読んでいた辺りは、原作に比べてかなり展開が速いように思えて、ダイジェストを見ているような感じがしていたが、原作を知らない後半はあまりそんな感じがしなかったので、話のペースとしては良かったのかもしれない。 全11話と尺が短かった中で、ある程度キリのいい所まで進めたワケだし。 コミカルな部分のテンポが損なわれる事も無く、「音楽コメディ」らしい作品になったと思う。 しかしその分、コンセルヴァトワールについていけなくて落ち込んでいたのだめが立ち直る所とか、雰囲気の悪いマルレ・オケが初公演を成功させる所とかが、アッサリ行き過ぎなようにも見えてしまったのは少し気になった。 まあ、基本コメディな作品なんだし、シリアス展開をあまり長々と続けてもよくないとは思うが。
 また、演奏の場面も、第1期のように止め絵で済ませる事も無かった。 ただ、やはりCGの不自然な感じは抜けていないので、その辺をいかに改良するかが続編での見所になるかもしれない。
 それにしても、最後のニールセンの「不滅」は、どうにも「銀河英雄伝説」を思い出してしまっていけない。 画面では花が咲いていたが、頭の中では、あのレグニッツァ会戦の映像が思い出されて、違和感が凄まじかった。
 後、のだめのリサイタル後のパーティに変なキャラがいると思っていたら、こんなキャンペーンの一環だったようだ。 まあどんなキャンペーンをやってもいいが、本筋の邪魔になるような形でやるのはやめてほしい。 あのパーティのキャラは、正直言ってかなり浮いていた。 続編ではこういうのはもう入れないでほしいものだが、本作が好調だったからまたやる可能性の方が高そうでかなり不安。
WORLD DESTRUCTION〜世界撲滅の六人〜[テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2008/09/30深夜(正確には2008/10/01未明)放映終了。
 キリエの正体が本当のデストラクト・コードで、モルテが持っていた玉はその外部記憶装置で、記憶を取り戻したデストラクト・コードが発動したものの、モルテが世界撲滅を望まなくなっていたという事で発動は中断、世界は今までどおり、「救済」でも「撲滅」でもない程々の状態にという事で幕。
 まあ無難な結末という感じで、可もなく不可もなく、といった話であった。 まあまあ面白かったのは、やはりトッピーのお陰だろう。 特に、トッピーが旧友のヤッピーと再会する第5話などは、話の展開といい、声優の揃え方といい、「これは『ガンダム』か!?」というようなネタが満載で楽しかった。
 でも、どの辺が「世界撲滅の六人」だったのかは謎なままだったなあ。
ef -a tale of melodies.[KBS京都] A:4:3レターボックス(KBS京都・サンテレビ) D:16:9四辺黒枠(サンテレビ)
 2008/10/07深夜(正確には2008/10/08未明)KBS京都にて放映開始。同日、サンテレビでも放映開始。
 2007年10月期に放映された「ef -a tale of memories.」の続編…というか、原作ゲームの別ヒロインのシナリオの物語。 今回のヒロインは、前作では謎の存在のままだったメーテル優子と、サブキャラだったミズキで、前作と同様に2つの物語が平行して進められる形式のようだ。 ミズキパートは、蓮治と千尋が付き合っているらしいので、前作より時系列的には後のようだが、優子パートは、基本的に過去の話になるっぽい。 全裸でデッサンしていた女の子は、広野という名前からして、紘の姉か何かだろうか。 前作の登場人物は皆「痛い」キャラだったが、今回の登場人物達も結構「痛い」キャラっぽいのが何とも。 まあ、その「痛い」所がどうなっていくのか、というのが、ある意味本作の見所なんだという気はするが。
 相変わらず美しい美術と天門氏の音楽と、そしてまた色々と趣向をこらした画面の演出が楽しめそうである。
 ところで、蓮治がミズキに今いる場所を聞かれて「オーストラリア」とか言っていたが、どういう意味なんだろう?  まさか、本当にあの場所が日本ではなくオーストラリアだという事なんだろうか?  という事は、前作で蓮治と千尋の物語の舞台になっていたのは、実は全部オーストラリア(に造られた音羽の街)だった、という事…?  だとすれば、前作で千尋と景が直接会わずにメールでしかやり取りしていなかった事が納得できるが、とすると、まるで水没した地球のヴェネチアの街を火星にネオ・ヴェネチアとして再現した「ARIA」の如く、地震で崩壊した日本の音羽の街をオーストラリアに同じように再現していると…。 で、日本の方は地震の被害から再建中で、前作の紘とみやこ、景達の物語はそちらが舞台になっていた、と。 そう考えると、冒頭の夕のモノローグの意味も判るが、そのありえない(でもないか? 日本にも、ハウステンボスとかあるしなあ。行った事ないし、テーマパークだけど)設定に、何かの意味があるんだろうか?
 また、今回も公式サイトのトップページ右下の紙飛行機をクリックすると、キーワード入力画面になって、ここにキーワードを入力すると何かオマケが出てくるようになっている。 キーワードは、それぞれの回で入力画面の背景になっているシーン付近に出てくる言葉になっている…筈だったのだが、今回はヒントになるその背景が無い。 これは、本編くまなく探して入れろ、という事か?
 2008/12/23深夜(正確には2008/12/24未明)放映終了。後番組は「マリア様がみてる 4thシーズン」。
 ミズキと修一、優子と夕の物語が、「memories」の物語と一つになって収束し、そしてまた新たな未来へという感じで幕。
 相変わらず独特な映像や、美しい音楽、細かく変えるOP・ED等々、様々な演出で楽しませてくれたが、やはり2作目となると斬新さは感じられない。 特に本作では、もはやminori作品の「伝統芸」のような「問い詰め」が2話続けて出てきたりして、ちょっとしつこ過ぎるかな、という気がした。 オーストラリアに音羽とそっくりな街を作るというのも最後まで意味がよく判らなかったし(街を造りたいという夕個人の理由は別として)。 何となく、舞台設定に凝った割には、それを作品の中で消化しきれていないような印象が残ったのが残念だった。
 で、結局、「未来」が「ミズキ」になった理由は何だったんだろう…?
ミチコとハッチン[関西テレビ] A:4:3レターボックス(関西テレビ) D:16:9スクイーズ(関西テレビ・BSフジ)
 2008/10/28深夜(正確には2008/10/29未明)関西テレビにて放映開始。 標準の放映時刻が違うが、前の「ノイタミナ」枠の作品との位置関係からすると、一応、本作品が「二十面相の娘」の後番組という事になるらしい。
 養育先の家庭でイジメ(というか児童虐待?)を受けている女の子が、「いつか誰かが迎えに来てくれる」と思っていたら、迎えに来たのは刑務所を脱獄してきた母親(?)だった、という話。 このまま、親子(?)で逃亡の旅に出るロード・ムービーになるのだろうか。
 「サムライチャンプルー」と雰囲気が似ていると思ったら、「『サムライチャンプルー』『Ergo Proxy』を製作したマングローブのオリジナル3部作として展開されている作品」らしい。 「Ergo Proxy」は観ていないのだが、大丈夫だろうか。 出てくる字幕の言葉もよく判らないし(「ブラジルをモチーフにした世界」とあるのでポルトガル語か?)。 とりあえず話は面白そうだが(ハナが、イジメていた養育先の子供に、ただやられっぱなしでなく「反撃」する事もできる子供だ、という辺りはよかった)、主役二人の中の人が、所謂「声優初挑戦」の人達だという辺りは不安要素か。 第1話を観た限りでは、キャラクターと声のイメージとには違和感がさほど無いし、ドラマの経験がそれなりにあるせいか、それ程酷くはなさそうだが。 まあ、初めてと言うなら監督の人もこれが初監督らしいし(<そういう問題か?)。
 (2008/11/25追記) 関西テレビから約1ヶ月遅れの2008/11/24深夜(正確には2008/11/25未明)からBSフジでも放映開始。 関西テレビの方ではいきなり放映が一週空いたりしたので、その内BSフジに追い抜かれないか今から心配である。 でも、BSフジの放映(月曜日深夜)の方は他の作品と被らないので、むしろ抜かれた方がありがたいかも…。
フルメタル・パニック? ふもっふ[KBS京都] A:4:3(KBS京都・サンテレビ) D:16:9横側黒枠(サンテレビ)
 第3話まで放映。
 まだまだ序盤であるが、やっぱり、コメディ中心の方が面白いというか、よくできている感じである。 この路線でずっと行った方がいいんじゃないか、という気さえするのは考え過ぎだろうか。
 2008/12/09深夜(正確には2008/12/10未明)放映終了。
 空手部の部室を取り上げたりラグビー部を鍛え直したりテッサがやって来たり温泉に入ったりと色々あった末に、最後はとんでもないバイオウェポンの話で幕。 とゆーか、これは「地球少女アルジュナ」?
 という訳で、本放送時の未放映話も一通り放映されたみたいだし、期待通りにテンポのいいコメディになっていて実に面白かった。 とゆーか、これは「TSR」とは別世界、パラレルワールドの作品としか思えない。 既存の作品に例えるなら、「Kanon」のドラマCD「水瀬さんち」シリーズのような。 こういうのは、メディアが異なるとかで明らかに「これはこれ、それはそれ」として別物として展開しているからこそ、どちらも楽しめるというものだと思うのだが、それを一緒くたにしてしまったのが「TSR」なんじゃないかという気がする。 「TSR」の最後の方、宗介がガウルンを憎悪にまかせて惨殺した直後に「ふもっふ」のノリでかなめが蹴りを入れたりする辺りなんかは特にそう感じる。 そういう「按配の悪さ」がどうにも楽しめなかった「TSR」だったが、それだけに、こちらは理屈抜きで楽しめた。 やっぱりこの作品はこのノリでいった方がいいと思う。
 そうそう、宗介がボン太くんの着ぐるみをパワード・スーツ(というか、あれは超小型のASなんだろうか)に改造していたが、現実にも、猫のヌイグルミを銃に被せてカモフラージュし、敵が油断した隙に攻撃するというファンシーなコンセプトの武器が存在する。 “kitty corner shot”でググると幾つも出てくるが、ディスカバリー・チャンネルでこの武器を見た時は、ギャグアニメ並みの発想をする人が現実にもいるのかと思ったものである。 これが実戦配備されているのかどうかは知らないが、仮に配備申請をしたら、ボン太くんスーツを申請した宗介と同じように却下されるのだろうか。
北斗の拳 ラオウ外伝 天の覇王[テレビ大阪] A:4:3レターボックス(テレビ大阪) D:16:9スクイーズ(テレビ大阪) D:4:3レターボックス(キッズステーション)
 2008/10/07深夜(正確には2008/10/08未明)テレビ大阪にて放映開始。 原作は、原案:武論尊・原哲夫、漫画:長田悠幸で「週刊コミックバンチ」に連載されていたコミック。
 言わずと知れた、「北斗の拳」のあのラオウが若い時、「拳王」として歩み始めた頃の物語…かな?
 以前劇場で観た「真救世主伝説 北斗の拳 ラオウ伝 殉愛の章」と同様、ラオウの中の人が宇梶剛士氏なのだが、やっぱりミスキャストなんじゃないかという気がする。 演技がイマイチなのもそうだが、根本的に声質がラオウに合ってないように思える。 上記劇場版で、ラオウの脇を固めていたレイナとソウガの中の人は、両方とも変わっていて、こちらは普通に聞けるのだが…。
 まあ「北斗の拳」自体は好きな作品だし、公式サイトを見るとトキ等のお馴染みのキャラも登場するみたいだしで、とりあえず様子見か。
 そう言えば、「五部作」と言っていた上記劇場版はどうなったのかと思っていたのだが、ちゃんと製作・公開されていた(5作目が近日公開)らしい。 1作目を観て失望して、その後全然チェックしてなかったから知らなかった。
 (2008/11/07追記) テレビ大阪から約1ヶ月遅れの2008/11/06深夜(正確には2008/11/07未明)からキッズステーションでも放映開始。 何というか、改めて第1話を観ると、ラオウが背負ってきたあの琴をいったい何処から見つけてきたんだろう、というのが凄く謎。 あの時代にあんな楽器はなかなか見つけられないだろうに、しかもそれを用意した意味が全然無かったし。どうでもいいけど。
 2008/12/23深夜(正確には2008/12/24未明)放映終了。後番組は「みなみけ おかえり」。
 ラオウが、聖帝サウザーと同盟を結んだと思ったら実は罠で、留守の拳王府をユダ率いる聖帝軍が襲っている所に何とかラオウが間に合って、でもサウザーもやって来て、二人のどちらかが死ぬまで戦いが続くかと思いきや、割り込んだサクヤの犠牲によってとりあえずまた一時同盟を結ぶ事になったとおもったら、今度はケンシロウによってカサンドラが落とされトキが解放されたという報せが入った所で幕。 最後に「完」と出たものの、ソウガの命が後2ヶ月とかの問題も残ったままだし、肝心のラオウの覇道はまだ道半ばだしなので、この続きは劇場版で、というところか。
 いくらサウザーとのギリギリの戦いの最中に割り込まれたとはいえ、あのラオウが女性を手にかけた、というのはどうなんだろう。 何かイメージが合わない気がする。 まあ、イメージが合わないと言えば、中の人からしてそうだし、外見もとても「本伝」のラオウと同一人物には見えないけど(<おい)。
 まあ、千本の矢を射かけられようが、150mm榴弾砲を零距離射撃で撃ち込まれようが、そんな「通常兵器」はラオウには絶対効かないだろうというのが判ってしまうようなバカバカしいまでの強さといった、これこそ「北斗の拳」だと思えるような話が観れたのは良かったかもしれない。 以前の「蒼天の拳」があまり「北斗の拳」らしくない話ばかりで面白くなかったので、余計にそう思うだけかもしれないが。 これを観ていると、もう一度「本伝」を観たくなった。 技の名前がちゃんと読めるように表示される所が見たい(<そこかい)。
二十面相の娘[関西テレビ][HV] A:4:3レターボックス(関西テレビ) D:16:9スクイーズ(関西テレビ・BSフジ)
 2008/10/07深夜(正確には2008/10/08未明)放映終了。後番組は「ミチコとハッチン」。
 「水の第四形態」(って要するにプラズマの事だろうか?)を巡る、教授と二十面相との因縁に決着がついて、東京は消滅の危機から救われ、チコは二十面相から自立していく。 最終回は丸々後日談になっていて、新しい環境・新しい生活に溶け込み、成長していても、チコはやはりチコだし、春華はやはり春華だし、トメさんもやっぱりトメさんで、その成長振りと変わらなさとの両方が嬉しく感じる、実にいい幕引きだった。 チコが助けたあの少年が、やがて少年探偵団を結成して明智探偵の下で働く事になる、あの小林少年だというのが、「そうきたか!」と思わせるうまい作りである。 でも、少年探偵団が活躍する話には、怪人二十面相は出てこなかったんだっけ…?
 個人的には、少女探偵団が活躍(?)する話がもう少し欲しかったように思うが、綺麗に纏めてくれたので、これはこれでやはり満足。 後は、関西テレビでは放映休止が多くて、他の地域に比べて放映が遅れてしまった事さえ無ければ、と思う。 まあ、ちゃんと全話放映されるだけマシなのかもしれないが…。
隠の王[テレビ大阪] A:4:3レターボックス(テレビ大阪) D:16:9スクイーズ(テレビ大阪) D:4:3レターボックス(キッズステーション)
 2008/09/30深夜(正確には2008/10/01未明)放映終了。後番組は「今日の5の2」。
 色々あった末に、結局、「森羅万象」を己の野望の為に使おうとしていた服部とその一味は滅び、宵風もまた「気羅」の酷使によって消え去って幕。
 何だかんだ言いつつ、個人的な感情や好悪の念を、忍の掟より優先させてしまうという辺りが、よくも悪くも「今風」か。 今までの忍者ものだと、その両者の板挟みになって葛藤したり苦悩したりというのがお約束だったが、壬晴や宵風にはそういう葛藤とかは全然見られなかったし。 だから、見ようによっては、この二人が凄く自己中心的に見えるのだが、服部が更に自己中心的なので、相対的にマシに見えるというか。 そんな感じだったので、あまり壬晴や宵風に感情移入はできなかった。
 それにしても、あのしじまが猫娘だったとは…(違)
今日の5の2[テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2008/10/07深夜(正確には2008/10/08未明)テレビ大阪にて放映開始。 原作は、講談社から刊行されている桜場コハル氏のコミック。既読。 原作ありの作品で、原作を読んでいたのは久し振りな気がする(「鉄腕バーディーDECODE」も読んでいたけど、アニメ版の内容はオリジナルだったし)。
 これは、5年2組の生徒達の平凡な日常を淡々と描くものです。過度な期待はしないでください…みたいな話(<おい)。 2006年〜2007年にかけてOVA作品が4巻発売されている(未見)が、スタッフには共通性が無いようだ。 コミックの帯には「ライトエッチな」と書かれていて、原作はその通りなのだが、その意味では、規制のせいで本当に「過度な期待」ができないようになってしまったような。 原作が単行本1巻分しか無いのにどうTVシリーズにする気なのかと思っていたが、やはりと言おうか、第1回から4話中1話がオリジナルの話だった。 しかし、原作が全23話(本編22話+番外編の「今日のテニス部」1話)しか無いので、1回あたり4話のペースだと、1クールにしても半分以上オリジナルの話を入れないといけない計算になる。 そのせいかどうかは判らないが、同じ原作者の「みなみけ」に比べると、今一つテンポが悪いというか、間延びしたような印象がするのは気のせいだろうか。 原作の特徴でもある、いきなりキャラの表情が劇画調(?)になるという所も、あまり画が決まっていないような。 原作は好きなので、とりあえず様子見。
 (2008/11/10追記) ぼんやりしていて気が付くのが遅れたが、第4話からEDが変わった(2週間もぼんやりしてたのか、というツッコミは無しの方向で)。 前のが春バージョンで今度のが夏バージョンだから、この調子で秋バージョンと冬バージョンもあるのかもしれない。
CHAOS;HEAD[キッズステーション] D:4:3レターボックス
 2008/10/14深夜(正確には2008/10/15未明)キッズステーションにて放映開始。 原作は、5pb.企画、ニトロプラス発売のWindows用ゲーム。15歳以上推奨だが18禁ではないらしい。来年にはXBOX360版も発売されるようだ。未プレイ。
 妄想癖があって自意識過剰気味で根暗でオタクな主人公が、渋谷を舞台に連続している怪奇な事件に巻き込まれていく、みたいな話か。 主人公がやたらと鬱陶しかったり、何故かビルの屋上に置かれたコンテナに住んでたり、可愛い世話焼きな妹がいたり、可愛い年上の眼鏡っ子に言い寄られたりと、作品自体が妄想みたいな展開なのは、妄想が主要なテーマになっているという事だろうか。 原作ゲーム自体が「妄想科学ノベル」というよく判らないジャンルになっているぐらいだし。 原作の5pb.というのは、倒産したKIDのメンバーが移った所で、この原作にもかの「Memories Off」シリーズを作ったスタッフが参加しているらしい。 その辺、どんな作品になっているのか気になるし、ささきむつみキャラのアニメも何か久し振りな気がするしで、とりあえず様子見か。

水曜日

スレイヤーズREVOLUTION[テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2008/09/24深夜(正確には2008/09/25未明)放映終了。後番組は「とらドラ!」。
 リナ達とセイルーンとの共同戦線で何とか魔獣ザナッファーを倒し、半分ザナッファーアーマーに取り込まれたものの、理性を残したデュクリスは姿を消して、ひとまず一件落着したものの、レゾの壺の謎やら、リナを狙う暗殺者ズーマやらの話はまだしっかり残っていて、それらは第2期のお楽しみ、という感じで幕。
 よくも悪くも、昔の「スレイヤーズ」そのままの雰囲気で、実にまっとうな続編という感じで楽しかった。 ただ、それは一方で、新規の視聴者には優しくないというか、「一見さんお断り」みたいな感じになってしまっているようにも思えて複雑な所である。
とらドラ![テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2008/10/01深夜(正確には2008/10/02未明)テレビ大阪にて放映開始。 原作は、電撃文庫から刊行されている竹宮ゆゆこ氏の小説。未読。
 タイトルは、ヒロインの少女の名前が「大河」→「タイガー」→「とら」というのと、主人公の少年の名前が「竜児」→「竜」→「ドラゴン」というのとをくっつけたのだろうなあ。
 特にワルでもないのに目つきが悪いせいで周囲に誤解されがちな少年(って、どっかで見たような気が…)が、背丈は小さいのに腕力は強い凶暴な少女と最悪な出会いをして始まるラブコメ…なんだろうか。 ヒロインの大河が、中の人が釘宮理恵さんという事もあるが、「ハヤテのごとく!」のナギ(金持ち属性)と「ゼロの使い魔」のルイズ(飼い主属性)と「灼眼のシャナ」のシャナ(暴力属性)とを足して3で割ったようなキャラに見えてしょうがない。
 まあテンポは悪くないし、シリーズ構成が「true tears」の岡田麿里氏という所にも少し期待という事で、とりあえず様子見か。
まかでみ・WAっしょい![サンテレビ] A:4:3レターボックス D:16:9四辺黒枠
 2008/10/08深夜(正確には2008/10/09未明)サンテレビにて放映開始。 原作は、ファミ通文庫から刊行されている榊一郎氏の小説「まじしゃんず・あかでみい」シリーズ。未読。
 タイトルの「まかでみ」というのは、「まじしゃんず・あかでみい」の略称らしい。 「わっしょい」でなく、何故「WAっしょい」なのかは謎。
 異次元の世界にある魔法学校に通う少年が、召喚魔法の試験で裸の女の子(野性児風)を召喚してしまい、彼を慕う従妹との間の三角関係に悩むというラブコメ…だろうか。 裸の女の子が少年と絡むという、普通なら入射光や謎の発光現象等で隠すところを、いきなりデフォルメキャラのクレイアニメ(人形アニメ?)に置き換えて誤魔化すという荒技に噴いた。 そんな事をしなくても、普通にデフォルメキャラで描けばいいんじゃないか、という気もするのだが、インパクトは十分である。 こんな荒技をやるというスタッフのセンスと、従妹の三つ編み眼鏡っ子が気に入ったので視聴継続(<それでいいのか)。
 2008/12/24深夜(正確には2008/12/25未明)放映終了。後番組は「まりあ†ほりっく」。
 なんか色々あったけど、「マジシャンズ・アカデミイ」は今日も騒がしくも平和な日々が続いている、という感じで幕。 まあ学園は浮遊大陸(?)ごと崩壊してしまったみたいだが、あの修復担当の連中がまた一瞬で直してくれるだろう(<マテ)。
 という訳で、個性豊かな(豊か過ぎる)キャラクター達のドタバタ・コメディ(一瞬シリアス風味)は実に楽しかった。 やはり「ハーレムもの」は、下手にシリアス展開にしない、こういうコメディ作品がいい。 まあ、ジョージはなんか色々と可哀想だったが…。
ロザリオとバンパイア CAPU2[テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2008/10/01深夜(正確には2008/10/02未明)テレビ大阪にて放映開始。
 タイトルは、「ロザリオとバンパイア カプチュ〜♥」と読む。 言わずと知れた、2008年1月期に放映されていた「ロザリオとバンパイア」の続編である。
 何かもう、このタイトルからしてバカっぽさが溢れ出しているかのようだが、本編も期待に違わずバカっぽさ全開である。 いきなり「ちゅるちゅるぱやぱや♪」に「ダバダバダ〜♪」である。「キックオフごっこ」である。何故か「時の河をこえて」である(本当に何故これなんだろう?)。 そしてぱんつである(ついでに、隠す場合と隠さない場合との基準がよく判らないのも相変わらずである。もしかしたら、基準なんか無くて、適当にやってるだけなのかもしれないが)。
 それはともかく、このおバカでチープな感じは、何故かクセになるような気がする。 主要キャラが既に出揃っているような状態から、どう話を転がしていくのかが気がかりだったが、新キャラの萌香の妹(ある意味お約束)も登場して、新しい展開も望めそう(子安コウモリに解説以外の役割があったのがビックリだ)。 それはそれで、萌香以外の第1期からのレギュラー陣の影が薄くならないかが心配だが、メインスタッフも第1期と殆ど同じみたいだし、その辺は上手くやってくれる事を期待したい。
 それに、今期も楽しみなのはやはり、水樹奈々さんの歌うOP・EDである。 両曲が収録されたシングルCDを購入済みなのは言うまでもない。 第1期同様、第1話のEDは本来のOPだったので、EDは第2話までお預けになるようだが。
 2008/12/24深夜(正確には2008/12/25未明)放映終了。
 色々あった(←千葉紗子さんの声で)末に、結局また元の鞘に戻った所で幕。 月音は、あれはもう人間じゃなくて妖怪になってるだろ、絶対。
 バカっぽい感じは相変わらずでそこは良かったのだが、第1期に比べると面白さが足りない気がするのは、やはりコウモリが鬱陶し過ぎたからかもしれない。 ワカメちゃんじゃないんだから、普通に立っている所を普通のアングルで描いただけで見えている(<何がだ)というのもやり過ぎだし、それをまたしつこくコウモリで隠すのもやり過ぎに思える。 第1期はここまでやり過ぎではなかったように思うのだが、スタッフは何か頭のネジが抜けてしまったのだろうか。
 後、やはり作画はもう少し頑張ってほしかったかも。 噂では、OP映像で力尽きたなどという説もあるようだが、それではまるで「銀河旋風ブライガー」ではないか。
 でもまあ、本来の姿の萌香との「キックオフごっこ」には爆笑させてもらったし、妙なタイミングで挿入される懐メロ(第1話の「時の河をこえて」やら、ラス前の話の「DESIRE」やら)は妙に可笑しかったし、基本的には好きな作品なので、できればまた頑張ってほしいとも思うのである。 そういえば、「三大冥王」の内、理事長と萌香の父親の他に、まだもう一人誰か判らないのがいる筈なので、第3期もあってもおかしくないだろう。 まあ、どうせあのバスの運転手がそうなんだろうけど。

木曜日

アリソンとリリア[NHK衛星第2] D:16:9スクイーズ
 2008/10/02放映終了。後番組は「タイタニア」。
 トレイズ暗殺を狙った事件も無事に解決し、トレイズがようやく自分の身分をリリアに明かして、何とかくっついたっぽい所で幕。 振り返ってみれば、なんか、リリア達が旅行に出ては事件に巻き込まれていた話ばかりだったような気がする。 この辺、物語にもう少し変化が欲しかったと思うし、全体的に低調な作画ももう少し何とかして欲しかったし、演出にももう少し盛り上がりが欲しかったし(最後の、トレイズが縄梯子を離して列車の上に残る場面なんか、トレイズあっさり諦め過ぎだろ、という気がする)で、全体的に、なんかこう、残念な感じの作品だった。
タイタニア[NHK衛星第2] D:16:9スクイーズ
 2008/10/09NHK衛星第2にて放映開始。 原作は、徳間書店から刊行されている田中芳樹氏の小説。既読。
 「タイタニア」という、強大な軍事力を誇る一族と、その一族との戦いに否応なく引き込まれていく天才的な青年軍略家の活躍を描くスペース・オペラ…なのだが、原作の方が、真の戦いはこれからだ、みたいな所で何年も止まってしまって未完の状態なので、いったいどういう風に纏めるのかが疑問である。 原作通り、「真の戦いはこれからだ」エンドにしてしまうのか、それともアニメオリジナルの結末を用意しているのか、一応興味がある。
 ただ、原作の方は、正直言ってあまり面白くない…というか、同じ原作者の「銀河英雄伝説」が面白過ぎたので見劣りしてしまうというか。 作者自身、「銀河英雄伝説」の最後の後書きでこの作品を書き始めるという予告をしているのだが、そこで「とっくに才能が枯渇しているので、(銀河英雄伝説と)同工異曲の作品になってしまうかも」みたいな事を書いていた。
 で、残念ながらその通りになってしまったような感じだったのである。
 実際、原作は、物語が今一つなのもそうだが、何より文章に「ノリ」が無いように思う。 原作者自身が、書き始めてみたはいいものの、どうにも調子に乗れなくて、とうとう筆が止まってしまった、みたいな感じが文章からありありと見えてくるのである。 これを、そのままアニメにしてもあまり面白くなりそうにないのだが、果たして。
 第1話を見る限りでは、3DCGで描かれた艦隊戦のシーンは迫力があるとは言い難いし、テンポも今一つ悪くて緊迫感に欠ける気がする。 あの、大河ドラマみたいな感じのナレーションも、どうにも気が抜けるというか何というか。 色々な意味で心配な作品である。
夜桜四重奏[BS-i] D:16:9スクイーズ
 2008/10/23深夜(正確には2008/10/24未明)BS-iにて放映開始。 原作は、ヤスダスズヒト氏が「月刊少年シリウス」で連載中のコミック。未読。
 タイトルは「よざくらかるてっと」と読む。 人間と妖怪とが共存する街で、悪い妖怪を退治する仕事人(?)達の活躍を描くアクションもの…だろうか。 メインになりそうな仕事人(?)が5人いるのに「カルテット」ってどーゆー事やねん、と思っていたら、次回予告で同じツッコミが入って噴いた。 公式サイトのトップ絵を見ると、どうやら、あの執事みたいな男を除く4人の事らしい。 監督・松尾衡氏、シリーズ構成・花田十輝氏、アニメーション制作・ノーマッドという「ローゼンメイデン」スタッフという辺りは少し期待。 冒頭で、女子高生町長(?)の視点でジャンプしている所とか、ちょっとツボに入るシーンがあったのもいい。 でも、いくら言霊使いとはいえ、銃を撃つのに「ダダダダダ」と言わなきゃいけないのは何かヘンだ。
マクロスF[毎日放送] A:4:3レターボックス(毎日放送) D:16:9スクイーズ(毎日放送) D:4:3レターボックス(アニマックス)
 2008/09/25深夜(正確には2008/09/26未明)放映終了。後番組は「黒執事」。
 全てを裏で操っていたグレイスとバトル・ギャラクシーを、まるでリン・ミンメイの歌に乗せてマクロスとゼントラーディとが一緒になってボドルザーを倒した時のように、今度はランカとシェリルの歌に乗せて、マクロス・フロンティアとバジュラ達とが一緒になって倒すという、最後まで過去の「マクロス」を彷彿とさせながら、過去の「マクロス」を遥かに越える映像で描ききった、実に素晴らしく燃えるラストであった。 オズマの「突撃ラブハート!」やら、「マクロス・アタック」やらと、ここぞとばかりに温存していたかのようなネタを散りばめ、ランカとシェリルが本作だけでなく過去の「マクロス」の歌も怒濤のようにメドレーで流す(しかも、アルトがランカを助け出す場面に「私の彼はパイロット」を合わせるとか、どんだけシンクロさせる気だ)という辺り、もうツボを突かれまくりである(ただ、ちょっと歌が聞き取りにくいというか、もったいない使い方をしているような気がしないでもなかったが)。 バトル・フロンティアとマクロス・クォーターの2艦並んで、シェリルとランカが歌うという、いかにも「マクロス」らしい画もとんでもない。 ていうか、「マクロス」と名の付く戦艦は、ブリッジに必ずステージが設えられているのかと思うと可笑しい。
 結局、アルト・ランカ・シェリルの三角関係には決着をつけなかった(というか、あれはむしろ「二股エンド」なのでは…。コミック版を連載している水島空彦氏のこの絵が実に的確で可笑しい)し、ビルラーの目的が今一つよく判らないままだった(グレイスの目的は、バジュラを利用した銀河ネットワークの構築と、それを使っての全銀河支配だったが、ビルラーは銀河ネットワークを使ってまた別の事を考えていたようだった。「銀河ネットワークは因果律も崩す」みたいな事を言っていたので、何か過去に失ったものを取り戻そうとしていたのかもしれない。最後にリン・ミンメイの写真を見ている場面があったので、実はリン・ミンメイのコンサートに行きたかったとか。バカバカしい理由だが、いかにも「マクロス」らしい気もするし、あのゼントラーディ人サイズの鉄道模型で遊んでいたビルラーならあり得るかも)しで、少しスッキリしない点は残るものの、概ね大満足な作品となった。
 シリーズ全体でも、随所に散りばめられた過去の「マクロス」作品のネタは、初代からの「マクロス」ファンには思わずニヤリとさせられる。
 第3話でアルト達3人がシェルターに閉じ込められた時、ランカが「閉じ込められたらマグロ」とか言いながらマグロ饅を差し出すが、これは、初代「マクロス」で輝とミンメイがマクロス内の閉鎖区画に閉じ込められて食料が尽きた時に、輝が宇宙遊泳して外を漂っていたマグロ(この時、マクロスは地球の海面近くでフォールドして来た直後だったので、外にはフォールドに巻き込まれた海や島が丸ごと漂っていた)を取ってきたというエピソードを踏まえたネタである。
 第23話では、アルトが、シェリルとの関係をからかってきた部下に「女の事でからかうといきなり撃墜されるという伝説が」とか言ってるが、これは、劇場版「愛・おぼえていますか」で、柿崎が輝を女の事でからかった直後にいきなり撃墜されたという場面に由来している。
 第24話の次回予告の、アルバムをめくっていくという実写映像は、初代「マクロス」のED映像のセルフ・パロディみたいなものだし。
 更に、最終話でランカがシェリルを「バカ!」と叩く場面があるが、これも「愛・おぼえていますか」で輝がミンメイを叩く場面の再現と言ってもいい(ランカが、叩いた後に自分も手を痛そうにする所とかもそっくり)。 ある意味、「マクロス」シリーズの集大成と言える作品になったかもしれない。
 「創世のアクエリオン」等で着々と積み重ねられてきた3DCGの技術もかなり成熟してきて、2Dとの融合も殆ど違和感が無くなってきたし、アクション・シーンの迫力やスピード感もなかなかのものになっていると思う(動きが目まぐるし過ぎて捉えきれないというのは少し問題かも)。 特に本作は、「マクロス」シリーズで初めてとなる「マクロス」同士の戦いが描かれた訳だが、巨大な人型をした戦艦のぶつかりあいは新鮮だった。
 しかし、せっかく地球統合政府を作り、異星人のゼントラーディ人とも協調したというのに、また人類同士の戦いに戻ってしまうとは、なんとも皮肉な話である。
 で、最後でいきなり告知された劇場版であるが、どんな話になるのだろう。 初代の「マクロス」と「愛・おぼえていますか」のような関係なのか、あるいは「マクロス7」の劇場版やOVAのような番外編もしくは後日談的な話になるのか。 いずれにせよ楽しみである。
 ところで、録画したものをDVDに移す為にCMカットしていて気付いたのだが、何故か第20話から約15秒間だけ尺が短くなっている(第19話までは24:06、第20話からは23:51)。 次回予告の無い最終回だけ尺が短くなる、という作品は珍しくないが、こんな中途半端な所で尺が変わった作品は初めて見る(もちろん、今まで観た全ての作品について、尺を確認している訳ではないのだが)。謎だ。
黒執事[毎日放送] A:4:3レターボックス(毎日放送) D:16:9スクイーズ(毎日放送) D:4:3レターボックス(アニマックス)
 2008/10/02深夜(正確には2008/10/03未明)毎日放送にて放映開始。 原作は、枢やな氏が「月刊Gファンタジー」に連載中のコミック。未読。
 何をやっても完璧な、スーパーな執事が活躍する「ハヤテのごとく!」とはまた違う感じの執事コメディ…なのかと思っていたら、ダークでオカルトでホラーな感じだったので驚いた。 これは要するに、あのスーパーな執事は、あの少年当主が呼び出した悪魔か何かだという事か。 セバスチャンが「あくまで執事」と言っているのは、『「悪魔」で、かつ「執事」』という二重の意味があるという事なんだろうか。
 とりあえず、少年当主の中の人が坂本真綾さんだし、考証協力に「エマ」でも考証をやっていた村上リコ氏が参加しているしという事で、とりあえず様子見か。 この作品で、どこまで考証が生かされるのかは今一つ疑問な気もするが。
 後、提供画面が無くて、本編に提供のテロップを重ねるのは「コードギアスR2」でもやっているが、今後これをやる作品が増えるのは嫌だなあ…。
 (2008/11/06追記) 毎日放送から約1ヶ月遅れの2008/11/05からアニマックスでも放映開始。 こちらでも、毎日放送の放映と同様に、オープニングの後にCMを挟まず、すぐにAパートに入る形式になっている。 この形式は、てっきり毎日放送(もしくはTBS系列)の都合によるもの(どんな都合かは判らないが)かと思っていたが、アニマックスでも同様となると、もしかしたら制作側の演出意図があるのかもしれない(どんな意図なのかは判らないが)。
キャシャーン Sins[毎日放送] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2008/10/02深夜(正確には2008/10/03未明)毎日放送にて放映開始。
 タイトルの“Sins”は、「罪」を意味する名詞の複数形、もしくは「罪を犯す」を意味する動詞(に三人称の“s”)なので、「キャシャーンの罪」とか、「キャシャーンは罪を犯す」とかぐらいの意味だろうか。
 言わずと知れた、あの「新造人間キャシャーン」のリメイク…になるのかな?  公式サイトストーリーを見る限りでは、「新造人間キャシャーン」と直接物語は繋がっていないようなので、続編では無さそう。 「新造人間キャシャーン」のラストで、従順なただのロボットに戻った筈のブライキング・ボスが意思を持って動いているし、何故かルナはキャシャーンに殺されてしまったらしいし、しかもその事をキャシャーン自身は覚えていないらしいしで、いったい何がどうなっているのやら。 おまけに、草木一本生えていなさそうな荒涼とした世界に、人間がいなくてロボット達だけが蠢いていて、そのロボット達も「滅び」に向かっていて、でもキャシャーンを喰らえば永遠に生きられるという噂を元にキャシャーンを襲ってきたりして、そのキャシャーンを殺そうとする少女(こちらもロボットらしい)もいたりして…と、実に破滅的というか、終末的な感じが何とも言えずいい感じである。
 「キャシャーン」と言えばやはり肉弾戦だと思うが、その辺りも健在なのは嬉しい。 キャシャーンがジャンプしたりダッシュしたりする時に、キャシャーンの姿がいきなり消えて、その痕跡となる地面が陥没したり土煙が広がったりする所だけを見せる、というのが多用されているが、スピード感があってなかなか良い。 キャラクターデザインの人が同じせいか、アクションや表情の崩し方が、少し「エアマスター」に似てるかも。
Mission-E[KBS京都] A:4:3レターボックス D:?
 2008/09/25深夜(正確には2008/09/26未明)放映終了。
 柊がファウンデーションから逸脱して暴走、一般市民に「TYPE-E」能力者を「怪物」として印象付けようとしたものの、麻織(やはり「CODE-E」のあの少女だった)・千波美・由真達をはじめとする「OZ」の活躍と、保身を図ったファウンデーション幹部の工作によって企みは失敗。 千波美は光太郎と婚約したし、麻織は「TYPE-E」に対する憎しみから解放されたアドルとうまくいきそうだし、ミリスの回復の可能性も見えたしで、とりあえずはハッピーエンドか。
 今回の主役は麻織だった訳だが、千波美も(意外にも)しっかりした先輩振りを発揮していたし、光太郎も、お決まりの「科学は人を幸せにする為にある」とか「科学に携わる者の義務だ」とかの台詞に「CODE-E」の時のような口先だけっぽい感じが無くなって、リフレイドレスの開発等で積み重ねられてきた確かな実績に裏打ちされた自信のようなものが窺えるようになっていたしで、前作からのキャラクター達がきちんと成長している様を見せてくれたのが何より良かった。
 しかし、茜や鬼里久の目的が明らかにされていないし、「TYPE-E」が生まれた理由も何か曖昧なままだし(ウイルスが原因というような事を言っていたが、「CODE-E」の冒頭で落っこちてきた隕石にそのウイルスが付着していた、という事なんだろうか?)、柊があそこまで「TYPE-E」を敵視する理由も今一つ判らなかったしで、何かまた第3期への布石に見えない事も無いようなあるような点が残っているのは、少しスッキリしないかも。
 後、EDアニメーションに黒服バージョンと白服バージョンがあったが、白服バージョンの時は、ハレーションを起こしているようで非常に見にくかった。 今時のデジタル撮影で露出に失敗するなんて事は無いだろうから、あれはやっぱり規制だったのだろうか。 別にナニかが見えていた訳でもなさそうだったのだが。謎だ。
 で、後提供のあの体力測定みたいなアレは、結局何の意味が…?
伯爵と妖精[サンテレビ] A:4:3レターボックス(サンテレビ・KBS京都) D:16:9四辺黒枠
 2008/10/09深夜(正確には2008/10/10未明)サンテレビにて放映開始。 同日、KBS京都でも放映開始。 原作は、コバルト文庫から刊行されている谷瑞恵氏の小説。未読。
 妖精の姿を見、声を聞く事ができる「フェアリー・ドクター」の少女が、妖精の国に領地を持つという「青騎士伯爵」に拉致されて、「メロウの宝剣」を探す手伝いをさせられるという話(ちょっと違うか)。 この手の話を見る度に「顔が良くて金持ちなら何をしても許されるのか」と思ってしまうのだが(<おい)、主人公の「フェアリー・ドクター」ことリディアはまあ可愛いし、舞台になっているのが19世紀のイギリスというのも悪くないし(メイドさんが活躍すればなお良し)、話は面白そうだしで、とりあえず様子見か。 妖精といえばスコットランドが本場だし。
CLANNAD 〜AFTER STORY〜[毎日放送] A:4:3(毎日放送) D:16:9横側黒枠(毎日放送) D:16:9スクイーズ(BS-i)
 2008/10/09深夜(正確には2008/10/10未明)毎日放送にて放映開始。 案の定、地デジでも左右を切り落とした4:3になっているので、BS-iで放映が始まったらそちらがメインの視聴になるだろう。 系列の毎日放送製作の作品は、ちゃんと16:9で放映しているのに、何故TBSは4:3に拘るんだろう。そこまでしてでも、BS-iを見てほしいのだろうか。謎だ。
 それはともかく、言わずと知れた、2007年10月〜2008年4月に放映されていた「CLANNAD」の続編である。 劇場版では、前作の最後にあった渚の演劇の後は、もうすぐに高校卒業・同棲という風に話が飛んでいたが、こちらはそのまま高校生活の続きになっているようだ。 多分、また相性が悪くて悪い点ばかり気になってしまってあまり楽しめないだろうというのは予想がつくのだが、この後、前作で投げっ放しになっていた点を含め、物語としてどう纏めてくるのかには興味があるので、一応視聴する事に。 いい意味で予想を裏切ってくれると嬉しいのだが、さて。
 (2008/10/24追記) 毎日放送から14日遅れの2008/10/23深夜(正確には2008/10/24未明)からBS-iでも放映開始。 例によって、こちらだけ映像が16:9である。何だかなあ。 それに、上の「夜桜四重奏」や本作では、テロップ無しの提供画面が入っている。 前期の「ひだまりスケッチ×365」には無かったのに。 もしかして、提供画面にエンド・カードの形で独自のイラストが入っている作品では提供画面を入れないとかなんだろうか。 TBSがそこまで「ケチ」だとは思いたくはないが…。
魔法遣いに大切なこと〜夏のソラ〜[キッズステーション] D:4:3レターボックス
 第8話まで放映。
 シリーズも中盤を過ぎて、豪太がその眠っていた真の力に目覚めたところ。 こう書くと、なんか「ドラゴンボール」か何かみたいだが、その通りだからしょうがない。
 実写から描き起こしているという背景は、単純に綺麗という事もあるが、舞台の現実感を増すという点で一定の効果をあげているのではないかと思う(この辺は「北へ。」なんかと同様かもしれない)。 特に、とかくなおざりにされがちな光と影の付け方がちゃんとしている、というのは良い事だ。 とりわけ夕方の景色などは、アニメ(特にTVシリーズ)作品ではオレンジ色のフィルターでもかけているのかというような、空も地上の風景も一面オレンジ色にしてしまう事が殆ど(例外はもちろんあるが)で、良く言ってお約束、悪く言えば手抜きで、いずれにせよ一定の「枠」の中に納めてしまっている感があるのだが、この作品がその「枠」を破るきっかけになるかもしれない。
 もっとも、この実写から描き起こすという手法は、現実に存在している場所を舞台にした作品にしか適用できない為、他の作品に広がっていくという事はないだろうが、背景における光と影の表現について、もっと考えるようになっていく事はあるかもしれない。
 また、背景の密度が高い事で、カットを長くしても「もつ」という効用もあると思う。 アニメ作品は、1カットの時間が実写のドラマに比べて短く、必然的に1話あたりのカット数が多くなるという傾向がある。 それは、演出上の理由もあるが、基本的に人間が手で描くアニメは実写に比べて画面単位の情報量が圧倒的に少ない為、カットを長くすると「もたない」という、アニメが持つ根本的な性質によるという。 背景を緻密に描く事で、画面の情報量を増やし、時間の長いカットにも耐えられるようにするというのはアリだと思うが、ただ、この作品の場合、省力化の手段にしているだけのように見える事も多い(背景だけのカットにOFFで台詞が被る、という)ので、本当にそういう事を意図しているのかどうかは謎である。
 で、肝心の魔法の話の方は、やはり前作と同様、作品世界の中での位置づけがどうも中途半端に見える。
 依頼に、魔法を使わなくても実現できる事(金庫の鍵を開けるとか、乱雑な部屋の中から保険証を探すとか)があって、本当に依頼内容の審査をしてるのかどうか疑わしいし、一方では、昏睡状態の人を目覚めさせるというような、医師免許も無いのに(ついでに言えば「魔法士」としてもまだ一人前じゃない研修生なのに)そんな人の命に関わるような事をしていいのかと思うような事もあって、「魔法士」というものに対するこの作品世界の中での位置づけがよく判らない。
 魔法研修にしても、この第8話では、集団魔法の実践と言いながら結局は一人一人個別に魔法を使っているだけだったし(それに、あんな風にイルカを持ち上げては落っことしを繰り返していいのか、という気もする)、現場に指導員がいないというのも「それでいいのか?」と思う。 黒田が辞めようとしていた研修でも、指導員が「彼(黒田)の責任です」みたいな事を言ってしまっているし。 こういう場合、普通は「指導員である自分の責任です」と言うものだと思うのだが。 で、その指導員が実はダメな人でとか、そういう風に話が進む訳でもないので、じゃあなんで指導員が一緒にいるのかというのがよく判らなくなってしまう。 あれでは、黒田が自棄になっても無理はないような。
 また、魔法は親が使うのを見て使い方を覚える、とかいう話があったが、確か依頼の無い魔法の使用は禁止されているんじゃなかっただろうか。 それでどうやって親が魔法を使うところを見るんだろう、というのが不思議である。 もしかして、親の世代にはまだ「魔法士」とか「研修」とかの制度が無かったので、そういう制限が無いとかだろうか。
 そんな感じで、「魔法局」とか「魔法士」とか「研修」とか、かっちり枠が決まっているようでも、矛盾しているように見える点があったり、話の都合でいい加減に扱われているように見える点があったりで、作品世界のリアリティを阻害しているというか、設定をあまり深く考えていないような気がする。 残り3分の1だが、その辺もう少し頑張ってほしいかも(と言っても、既に放映が終了している所があるので、今さら言っても手遅れだが)。
 2008/11/06深夜(正確には2008/11/07未明)放映終了。後番組は「のらみみ2」。
 研修生は、ソラや豪太をはじめ全員無事卒業し(黒田だけ出席日数不足で補習だが)、美瑛に帰ったソラは、亡き父親に向けた最後の魔法を使う。 それから5年後、かつてソラと共に学んだ研修生達がそれぞれの道を歩む中、豪太は美瑛を訪れ、自らが回った世界の海を魔法で亡きソラに見せる、という所で幕。
 という訳で、青春ドラマとしては悪くなかったと思うのだが、ソラが病気で余命いくばくもない、というのが、なんか物語的に唐突な感じがするし(前半でのソラの「暴走」振りが、自らの余命いくばくもない故か、とも思うのだが、別にそうでなくても構わない訳だし、「ソラの死」そのものがこの物語に必要な要素だったのかなあ、というのがどうも疑問に思えてしょうがないのである)、やっぱり魔法の位置づけが結局よく判らなかったし(豪太が路上ミュージシャンのお姉さんにソラの行き先を聞く時に魔法で記憶を読んだりしていたが、結局ソラが行った方向が判っただけだったので、魔法なんか使わなくても普通に聞けばいいだけだったんじゃ?と思う。なんか、無理矢理魔法を使っているような感じがしてどうにも上手い見せ方に思えない)で、何となく良い話っぽいんだけどイマイチピンとこない感じだった(ひよりが、「魔法遣いに大切なことは、本当に依頼人の気持ちになって考えること」みたいな事を言っていたが、ソラがやっていた事って、金庫のおばあさんの時も、昏睡状態の人の時も、基本的に自分の気持ちをぶつけていただけだし。それをやっていたのは、むしろ豪太の方なので、ひよりが言っていたのは豪太の事のようにも思えるのだが(「魔法は技術じゃない」とも言っていたのが余計にそれっぽい)、あの場面で豪太の事をひよりに話させる、というのもなんかヘンだし。何となく、台詞だけで言われても、それを裏付ける描写が無かったような気がして、そこがピンとこない原因かもしれない)。 実写から描き起こした背景も、上記のように、試みとしては面白かったと思うのだが、いかんせんキャラクターの動画とのギャップが大き過ぎたり、背景に単に声を被せるだけのカットを多用したりして、ある意味「手抜き」の手段にしているようにしか思えない。 「手抜き」があっても、それで面白い演出になっていればいいのだが、ちょっとそうは思えなかったのが残念。 ミュージシャン関係の所(あの路上ミュージシャンのお姉さんとか、原先生がミュージシャンだったとか)も、なんか監督が趣味で入れちゃっただけ、みたいな感じで、あまり必要な要素に思えなかったし。
のらみみ2[キッズステーション] D:4:3レターボックス
 2008/11/13深夜(正確には2008/11/14未明)キッズステーションにて放映開始。
 タイトルの「2」は「ツー」ではなく「に」と読むようだ。 2008年2月〜4月に放映されていたものの第2期。 タイトルに「2」が付いてOPが2番(?)に変わったぐらいで、第1期のそのまんまの続きのようだ。 ただ、OPでのスタッフのクレジットが、第1期と違って映像の背景に組み込まれずに普通にテロップとして被さっている辺りは、第1期と同じ事を繰り返すだけじゃないという意味が含まれている…ような気もしないでもない。
 まあ第1話を観る限りでは、丁寧な話作りには変わりがないようだし、メインのスタッフやキャストもそのままだしで、第1期と同じように楽しめそうである。 最初のキャラバスの話で、異動(この作品の場合、「移動」より「異動」の方が相応しい気がする)先の町にあの河童キャラの手配書捜索願のポスターが相変わらず貼ってある辺りの芸の細かさも健在。
 ところで、公式サイトのキャストにドッタリ君が載っているが、彼(?)はレギュラーキャラ扱いのキャラなんだろうか。

金曜日

ねぎぼうずのあさたろう[BS朝日] D:16:9スクイーズ
 2008/11/21BS朝日にて放映開始。 原作は、福音館書店から刊行されている、飯野和好氏の絵本。未読。
 何故か、登場人物(?)が皆野菜という「浪曲風痛快時代劇絵本」のアニメ化…らしい。 地上波では10月からスタートしていたが、放送局が、テレビ朝日以外は何故か秋田朝日放送だけというよく判らない組合せだったので、BSデジタル局で放映する事になってようやく全国で観れるようになった。
 曲がった事が大嫌いという主人公・ねぎぼうずのあさたろうが、ヤクザ達といざこざを起こしてしまって故郷の村を出て旅をするという珍道中もの…だろうか。 ピンチの時には目に染みるねぎ汁を飛ばして攻撃するという、ワケの判らないアクションをチャンバラと言っていいのかとか、他の野菜達は何かしら働いているみたいなのにあさたろう一家は畑に植わっているだけでいったい何をしているんだろうとか、そもそも皆野菜なのにいったい誰があのねぎ畑を作ってるんだろうとか、色々と気になる所はあるにはあるが、その妙なセンスが何か気になるのでとりあえず様子見。
 しかし、あさたろうは故郷に幼馴染みの女の子をおいて、旅先ではしっかり別の女の子とよろしくやるみたいな感じになりそうなのだが、本当に曲がった事が大嫌いなんだろうか。疑問だ。
鉄腕バーディー DECODE[KBS京都] A:4:3レターボックス(KBS京都・サンテレビ) D:16:9四辺黒枠(サンテレビ) D:4:3レターボックス(アニマックス)
 2008/09/26深夜(正確には2008/09/27未明)放映終了。後番組は「あかね色に染まる坂」。
 案の定、リュンカに寄生されていたのは小夜香で、目覚めたリュンカによって多大な被害を出しつつも、バーディーとつとむの活躍で何とかリュンカの回収と封印に成功。 小夜香はリュンカに寄生されていた間の記憶を無くして転出、リュンカを利用しようとしたシャマランはその過程で死亡し、リュンカを小夜香に寄生させた張本人のカペラは裁判所送りになる(予定)。 体が治って一度は別れたつとむとバーディーであるが、リュンカを自分の身に転移させて倒すという荒技のせいでまた体の修復が必要になり、結局「二心一体」の生活はまだ続くというその裏で、いよいよクリステラ・レビが動き出そうかという所で幕。 原作の連載が雑誌を変えて続く事が決まり、アニメの方も第2期の制作が決まったとの事で、とりあえずはめでたしである。
 しかし、当初期待していた程には、アクションが冴えなかったという印象である。 というか、あのリュンカのような、バーディーの「鉄腕」だけではどうしようもない敵が出てくると、クライマックスでバーディーの活躍する範囲が狭くなってしまって見せ場が少なくなってしまう。 今回の、つとむにリュンカを転移させて云々という所も、結構苦し紛れな解決方法だったような気がするし。 「有田しおん」の次回予告も、後半、物語がシリアスになってくると少し浮いているように思う。
 そんな感じで、少し期待外れに終わった第1期であった。第2期に期待していていいのだろうか。
あかね色に染まる坂[KBS京都] A:4:3レターボックス(KBS京都) D:?
 2008/10/03深夜(正確には2008/10/04未明)KBS京都にて放映開始。 原作は、fengから発売されたWindows用18禁ゲーム。今年、PS2版も発売されたらしい。未プレイ。
 主人公の少年は、結構立派な一軒家に可愛い妹と何故か二人暮らしで、偶然ナンパから助けた美少女が同じクラスに転校して来てしかも親の決めた許嫁で更に同居する事になって、学校では約一名の「悪友」と複数の可愛い女の子達に囲まれ、生徒会長は優秀なやはり可愛い女の子で──と、まあよくぞこれだけと思うぐらいにギャルゲーのお約束が並んだものだと思う。 一時期こういう作品が多かったが、最近は割と少なくなってきていたように思うので、この手の作品は何だか久し振りに観たような気がする。
 正直言って最初は切ろうと思っていたのだが、監督・シリーズ構成があの「School Days」の人達というのは少し気になっていたし、「MOON PHASE」で「第3話からは物語が斜め上の方向に進むようだ」とか書いてあるのを読んで、とりあえず様子見に変更。
 それにしても、生徒会長の女の子のあの髪型は凄い。何だか飛べそうだ。もしかして堕天翅族?(違)
 2008/12/19深夜(正確には2008/12/20未明)放映終了。後番組は「WHITE ALBUM」。
 何だかんだあった末に、準一は、優姫と晴れて恋人同士になったかと思いきや、やっぱり本当に好きなのは湊だったという事で兄妹の禁断のインモラル愛で決着かと思われたが、結局また優姫も同居する事になって実は今までとあまり変わらないんじゃなかろうか、という、ある意味無難な感じで幕。 「第3話から物語が斜め上」というのは、結局ガセだった、という事だろうか。 「妹でも好きなものは好きだ」と準一が突っ走った(更には恋敵の筈の優姫まで突っ走った)のはちょっと新しい気もするが、それも、あの長瀬父母のアヤしい会話からすると、湊は実は本当の妹じゃなかった、みたいなオチのような気もする。 それに、優姫が一時実家に戻っている時に準一に揺さぶりをかけたり、豊かな胸を見せつけるような際どい格好をしていたりと、実は湊ってかなり「黒い」んじゃ…。
 まあ、基本的な展開はこの手の作品の王道みたいな感じだし、ヒロイン達のキャラ付けも変な所があまり無い割と常識的なものだったしで、「安心して見れるラブコメ」といった作品だった。 思わせぶりななごみの正体とか、本筋に絡みそうで結局絡まなかった長瀬父母の活躍(?)とか、意味不明な要素もあった(最後のカルトって一体何だったんだ…)が、本筋を邪魔するほどではなかったし。
 ところで、EDテロップに毎回妙な肩書き(ラストの方でいうと、「場内指名」「ボトルキープ」「キャバブラック」「夜の帝王」等)の人(虻川 治)がいたのだが、あれは何だったんだろう?
鉄のラインバレル[サンテレビ][HV] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2008/10/10深夜(正確には2008/10/11未明)サンテレビにて放映開始。 原作は、清水栄一・下口智裕両氏が「チャンピオンRED」に連載中のコミック。未読。
 タイトルは「くろがねのラインバレル」と読む。
 自分は正義の味方でいつか真の力に目覚めるんだ、とか言っていたちょっとイタい感じのいじめられっ子が、突然降ってきた巨大ロボットを動かせる力を手に入れて、街を破壊していた敵のロボットもやっつけて、「やっぱり俺はスゲエ!」とか調子に乗っていたら、能登麻美子声の少女に「いっぺん、死んでみる?お前はもう死んでいる」とか言われてしまうという話。 制服が血塗れになっているのに全然気付かないのが不自然だと思っていたが、やはり、あれはロボットの墜落に巻き込まれてもう既に一度死んでいて、何らかの方法で身体が再生され、制服の事なんか気にならないように何か頭の中身も弄くられている、という事なんだろうか。
 主人公の少年が凄く嫌な奴なんだが、こういう奴が成長していくのを描く話なのか、それとも破滅していくのを描く話なのかは判らない。 敵側のパイロットも何か凄く嫌な奴だし、敵も味方も嫌な奴だらけ、とかになったら嫌だなあ。
 とりあえず、谷口悟郎氏が「クリエイティブプロデューサー」という肩書きで参加しているし(今一つ何をするのかよく判らない肩書きだが、これが、「バンブーブレード」で言っていた、後進を育成するという事なんだろうか?)、板野一郎氏が「特技監督」だし(そのお陰か、戦闘シーンはなかなかスピード感があっていい)、ED曲は坂本真綾さんだしで、スタッフには期待できるかも。 でも、平井久司氏のキャラデザインは、やはり、あまり引き出しが多くなさそうな感じがする。
狂乱家族日記[テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 第25話まで放映。
 後一話で終わりのようなので、全体の感想はその時に。 しかし、相変わらず、どうも話に脈絡が無くて、未だによく掴みきれない作品である。
 2008/10/10深夜(正確には2008/10/11未明)放映終了。
 結局、最後までついていけないまま、何だかよく判らないうちに終わってしまった。 コメディとしても、シリアスなドラマとしても楽しめず、割と序盤で仲良くなっていたので「なごやか家族作戦」で家族として纏まっていく過程を描くという訳でもなく、閻禍の子供が誰なのか、そもそも閻禍の子供自体存在するのかどうかすら曖昧なまま、物語としても中途半端な所で終わってしまったような気がする。 ポンポンと畳みかけるような台詞回しでテンポ良く進んでるように見えても、「瀬戸の花嫁」等と違って何かついていけない感じがするのは、物語上必要な台詞もどうでもいいような台詞も、皆同じような感じで喋っているからなんじゃないか、と思うのだが、もしかしたらついていけてないからそういう風に思えるのかもしれない。
 いずれにせよ、何がしたかったのかよく判らない作品だった。

土曜日

ケロロ軍曹[テレビ大阪] A:4:3 D:16:9横側黒枠
 第232話まで放映。
 例によって、今回からOPが変わったが、本編はまあ相変わらずである。 いつまで続くのか、ある意味楽しみではあるのだが。
 ところで、「川上とも子さんが病気療養中のため、冬樹役の声が変わります」というテロップが出て、冬樹の中の人が桑島法子さんに変わっていた。 Wikipediaの記述によれば、この8月に入院・手術を行なったとの事である。 こちらによれば、それ程の大事には至らずに済みそうなので一安心であるが、一日も早いご回復と復帰をお祈りしたい。
スター・トレック 宇宙大作戦[NHK衛星第2] D:16:9スクイーズ
 第47話まで放映。
 様々な点で、当時のアメリカという国、あるいは当時のアメリカ人の気質みたいなものが反映されているなあ、と思わせられる事があって、やはり興味深い。 例えば、第42話「コンピューター戦争」では、ある惑星から「近づくな」と警告されているのに構わずに勝手に近づいて、エンタープライズ乗員に危機が及ぶとその惑星の内政に干渉していくという、いかにも「俺が正義だ!」みたいな傲慢さが見える。 この辺、いかにも「世界の警察」を標榜していたアメリカらしい気がするというか。 もっとも、私自身は当時のアメリカをよく知っている訳ではないので、あくまで想像ではあるのだが。
テレパシー少女 蘭[NHK教育] A:14:9 D:16:9スクイーズ
 第15話まで放映。
 花に呼ばれたり、温泉に行ったり、クラスメイトの仲を取り持ったり、神様を拾ったり、花火を見に行ったり、三つ目が通ったり、人面瘡が笑ったり、少年が時を駆けたりして、蘭と翠が様々な事件を解決している所。
 基本的には古風なジュヴナイル風の作りなのだが、翠のキャラがどんどん壊れていくにつれて、だんだん楽しくなってきた。 関西弁に、凛への一目惚れに、大食いと、当初のクールな美少女というイメージが跡形もない現状を見ると、この先もどこまで崩れていくのか楽しみである。
 2008/12/20放映終了。後番組は「獣の奏者エリン」。
 少年に続いてやっぱり少女も時を駆けたり、南の島に行ったり、逆転ホームランのアイデアでオバケ喫茶を開いたり(大阪と同レベルか?)、雪女(と言うよりあれは「雪ん子」か)に出会ったり、埴輪と話したりと色々あった末に、最後は何か人類の命運を賭けたエラいスケールの大きな話になってしまった。 それも何とか無事に片付いて、蘭と翠は結局色々なモノに呼ばれる生活がまだ続いているという所で幕。
 最後のエピソードで、人間の行ないに怒った「大神」が人類を滅ぼす、みたいな話になったが、こういう「自然が人間に復讐する」みたいな話ってありがちだが、自然を逆に人間的に描いてしまっているように思えて妙な感じだ。 というか、絶滅に瀕した動物達がこんな風に復讐してくれたら実に判り易くていいのだが、実際の所は、黙っていつの間にか絶滅していくので、人間が気が付いた時にはもう既に遅くて、トキみたいに他の所からわざわざ連れてきて繁殖させたりという無理矢理な事をしたりしているワケだし。
 まあそういう所も含めて、全体的に「子供向け」(≠「子供騙し」)の作品としては等身大な感じで良かったんじゃないだろうかと思う。 翠の壊れっぷりも、遂には牛と綱引きして勝つぐらいの所まで突き抜けてしまったし。
 そういえば、EDに出てくるスタッフ(作画監督だったか)に、名前に「、」が入っている変な名前の人がいたが、あれは何だったんだろう。 まさか本名ではないとは思うが(確か、役所に届け出る名前に記号は使えない筈なので)、ペンネームとしても変な名前である。 「モーニング娘。」以来、「。」を付けるのが流行っていたりするが、もしかして同じようなノリなんだろうか。謎だ。
天体戦士サンレッド[キッズステーション] D:4:3レターボックス(キッズステーション)
 2008/11/29キッズステーションにて放映開始。 原作は、くぼたまこと氏が「ヤングガンガン」に連載中のコミック。 地上波ではTVK一局で、後はニコニコアニメチャンネルでのネット配信のみだが、一応10月頭からスタートしていたもの。
 岸誠二監督、上江洲誠シリーズ構成、AIC ASTA制作という「瀬戸の花嫁」スタッフによるヒーローギャグアニメ…だろうか。 気の荒い乱暴な正義の味方(と言っていいのかどうかはよく判らないが)に、どこか気弱な悪の組織(なのかどうかもよく判らないが)が、神奈川県川崎市(だから地上波はTVKなのか)というごく狭い地域で戦うというのは、古くは「県立地球防衛軍」、最近ではFROGMANの「鷹の爪団」シリーズを彷彿とさせる。 まあこの手の作品は何も考えず頭を空っぽにしてとにかく楽しめれば勝ちなんだと思うが、その点では、この作品はかけあいのテンポも悪くないし、1回15分間というお手軽な感じだしで、良いのではなかろうか。
 しかし、あのサンレッドは、どの辺が「天体戦士」なんだろう…?
ゴルゴ13[テレビ大阪] A:4:3レターボックス(テレビ大阪) D:16:9スクイーズ(テレビ大阪・BSジャパン) D:4:3レターボックス(キッズステーション)
 第26話まで放映。
 相変わらず、ゴルゴの超人振りがとんでもない。 特に、「硝子の要塞」の話では、波立つプールの水面を使って跳弾を建物の奥に送り込む、という無茶苦茶な事までやってのけるし。 ゴルゴに不可能は無いのだろうか。
 また、今回からOP・EDが変わった。 曲は、どちらも何か少し昔の歌謡曲みたいで、正直言って作品の雰囲気にはあまり合ってないように思う。 しかし、カットの殆どがあの場面というEDアニメーションは、ある意味ピッタリ(<マテ)。
テイルズ オブ ジ アビス[毎日放送] A:4:3レターボックス(毎日放送) D:16:9スクイーズ(毎日放送) D:4:3レターボックス(アニマックス)
 2008/10/04深夜(正確には2008/10/05未明)毎日放送「アニメシャワー」枠にて放映開始。 原作は、バンダイナムコゲームスから発売されているゲーム。未プレイ。
 二つの大国に支配されている世界で、一方の国の王子(か貴族の息子か何かか?)が、剣の師匠を襲った女剣士と一緒に、何故かもう一方の国まで飛ばされてしまい、一緒に冒険の旅をする話…だろうか。 主人公が、絵に描いたような(アニメだから絵に描いているんだが)世間知らずのボンボンなのが少し気になるが、行方不明になった筈の宗教指導者(?)がちゃんと公務を遂行中らしかったりとか(つまりは、あの剣の師匠の方が何かを企んでいる?)、何やら陰謀めいた匂いがするし、女剣士が師匠を襲った理由もまだ謎だし、主人公も過去の記憶を無くしているとかでやはり謎だしで、まあまあ話は面白そう。
 色々と謎は多いが、とりあえず、導師イオンが女の子なのか男の子なのかをはっきりさせてほしい(<そこかい)。
 (2008/11/04追記) 毎日放送から約1ヶ月遅れの2008/11/03からアニマックスでも放映開始。
 改めて観ると、魔物の群れに襲われて緊迫している場面では、ティアのあのスローテンポな「譜歌」は何だか間抜けに聞こえる。 「ロードス島戦記」のOVAを初めて観た時も、呪文を唱える場面で同じように感じた覚えがあるが、この手の「剣と魔法の世界の物語」では、この呪文詠唱の場面をいかに上手く処理するか、というのが結構作品の面白さに影響するような気がする。 「スレイヤーズ」などは、その点上手くやっていた方ではないか、と思う。
 後、この第1話では首都に取り残されたガイが、いったいどうやってルークの居場所を突き止めたのか、というのが謎だ。 後で合流した時には「さんざん探し回ったぜ」みたいな一言で済まされていたが、飛ばされた先の渓谷まではともかく、そこからの足どりなんて掴みようが無さそうだったのに。 まあその辺は、あまり気にしてはいけないのかもしれない。
夏目友人帳[テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2008/10/04深夜(正確には2008/10/05未明)放映終了。後番組は「ヴァンパイア騎士Guilty」。
 中には恐ろしい奴もいたものの、概ね優しく気のいい(時には調子いい)妖達との交流も、秋祭りに全員集合みたいな話でいったん幕。 妖といっても、可愛い女性の姿をしているものも多く、人間と恋愛感情を持つものもいたりするので、一般の人間には見えないというだけで、その心は人間とさして変わらない感じである。 「男嫌い」という奴もいるぐらいなので、男女の別もあるみたいだし。
 作品の性格上、妖との話が多くなるのは仕方がないが、もう少し人間側の描写も欲しかったかな、という気もする。 特に、あの眼鏡っ子委員長には、もっと活躍してもらいたい(<そこかい)。 どうやら第2期の制作も決まったらしいので、その方面にも期待したいところ。
ヴァンパイア騎士Guilty[テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2008/10/11深夜(正確には2008/10/12未明)テレビ大阪にて放映開始。
 2008年4月〜7月に放映されていた「ヴァンパイア騎士」の続編。 とりあえず、第1期のおさらいと、零を狙う元老院とか、「純血種が憎むべき真の敵」とかの新しい要素が出てくるという、手堅い出だしだった。 まり亜って、てっきり閑が造ったものかと思っていたが、閑が憑依していただけのただの別人(というか別ヴァンパイア)だったのか。
 タイトルに追加された「Guilty」という言葉からして、第1期より更に淫靡な感じがしないでもない。 西田亜沙子さんも「ちょっとエロに過ぎたかちら」と思ってるらしいEDもいい感じだ。 ていうか、いきなり「そろそろ欲しくなったんじゃない?」とか言いながら髪をかき上げてうなじを晒す優姫は、相変わらず天然悪女だ。 あんな風に言われたら、零じゃなくてもムラムラしてしまいそうである。
ひだまりスケッチ×365[毎日放送] A:4:3(毎日放送) D:16:9横側黒枠(毎日放送) D:16:9スクイーズ(BS-i)
 2008/09/27深夜(正確には2008/09/28未明)放映終了。後番組は「地獄少女 三鼎」。
 最後は、季節外れの初詣ネタで幕。 これはやっぱり、第1期の第1話に繋げているんだろうなあ。 第1期の第1話と第2期の最終話とで見事にループが閉じた訳である。 まるで、ゆの達の「いつまでも終わらない日常」を象徴しているかのようだ。
 で、第1期・第2期合わせて、作中の日付順に並べてみた。第1期は公式サイトで並べてくれているが、第2期は話数順になっているので。
タイトル 話数 パート 日付 サブタイトル
ひだまりスケッチ×365 1
2月9日 〜4月5日 はじめまして! うめてんてー
ひだまりスケッチ×365 7
4月7日 入学式と歓迎会
ひだまりスケッチ 11
4月28日 まーるキャベツ
ひだまりスケッチ 4
5月18日 歌うショートケーキ
ひだまりスケッチ×365 3
5月27日 狛モンスター
ひだまりスケッチ×365 10
6月8日 まーるニンジン
ひだまりスケッチ 3
6月17日 またはインド人
ひだまりスケッチ×365 12
7月7日 見ちゃダメ+7月8日 四人
ひだまりスケッチ 6
7月14日 ひんやり・まったり
ひだまりスケッチ×365 6 A 7月30日 さえ太
ひだまりスケッチ×365 9 A 8月5日 ナツヤスメナーイ
ひだまりスケッチ 特別篇1
8月11日 そして元の位置に戻す
ひだまりスケッチ 2
8月21日 ニッポンの夏
ひだまりスケッチ 9
9月4日 裏新宿の狼
ひだまりスケッチ×365 11
9月28日 パンツの怪
ひだまりスケッチ 7
10月12日 嵐ノ乾燥剤
ひだまりスケッチ×365 8
10月13日 お山の大将
ひだまりスケッチ 10
11月3日 ゆのさま
ひだまりスケッチ×365 6 B 11月11日 ヒロえもん
ひだまりスケッチ 特別篇2
11月27日 そこに愛はあるのか?
ひだまりスケッチ×365 9 B 12月3日 裏新宿の狼 PART II
ひだまりスケッチ 12 A 12月24日 ChristmasEve
ひだまりスケッチ 12 B 12月25日 サヨナラ…うめ先生
ひだまりスケッチ×365 13
1月10日 おかえり…うめ先生
ひだまりスケッチ 1
1月11日 冬のコラージュ
ひだまりスケッチ×365 2
2月6日 サクラサクラ
ひだまりスケッチ 5
2月13日 こころとからだ
ひだまりスケッチ 8
3月13日 3%の希望
ひだまりスケッチ×365 4
3月16日 〜23日 まろやかツナ風味
ひだまりスケッチ×365 5
3月25日 おめちか
 その内、暇な時にこの順番で通して観てみて、台詞やイベントの前後関係等に不整合が無いかどうか確かめてみたいものだが、果たしてそんな暇な時があるかどうか。
 それはともかく、第1期に負けず劣らず、ゆの達のゆる〜くて可笑しい日常を、それこそ見事に「スケッチ」したかのように描いていて、今期もまた面白かった。 ゆの視点中心だった第1期に比べて、他のメンバー視点の話もあったので、第1期とはまた少し違う感じの話も楽しめたし。 特に、吉野屋先生が主役の「ナツヤスメナーイ」は、立木文彦氏のナレーションが何か「カイジ」みたいで可笑しかった。 毎回お約束のお風呂シーンも全員分あったし。 TV放映時にこれだけ湯気が無いお風呂シーンというのも最近珍しい。 お風呂に入ると湯気や入射光やハレーションだらけになって何が映っているのかサッパリになる他の作品も、少しは見習ってほしいものである(<そこかい)。 まあ、そういう作品とは「見せるべき所」が違うという事なんだろうが。
 それにしても、今期は沙英とヒロとのラブラブっ振りと、それに嫉妬している夏目ちゃんの可愛さが際立っていた。 特に夏目ちゃんは、沙英に「友達」と言われて思わず表情が緩んだり、沙英からサンドイッチを貰って嬉しそうにしているのが、健気で異常に可愛らしい。
 一方で、まだ「大人」になっていないクセに、ゆの達に「姫始め」とかアブない事を言う吉野屋先生は、少し自重すべき(<おい)。
地獄少女 三鼎[毎日放送] A:4:3レターボックス(毎日放送) D:16:9スクイーズ(毎日放送) D:4:3レターボックス(アニマックス)
 2008/10/04深夜(正確には2008/10/05未明)毎日放送「アニメシャワー」枠にて放映開始。
 閻魔あいがまた帰って来た!──レズっ子になって(<おい)。第1話サブタイトルの「奪われた少女」というのは、「(閻魔あいに唇を)奪われた少女」という意味だったのか(違…わない?)。
 という訳で、2005年10月期〜2006年4月期にかけて放映されていた「地獄少女」、2006年10月期〜2007年4月期にかけて放映されていた「地獄少女 二籠」に続く、「地獄少女」シリーズのまさかの第3期である。 ちなみに、タイトルは「みつがなえ」と読むらしい。意味はよく判らない。
 「二籠」のラストで消えてしまった筈の閻魔あいが戻ってきて、一人の少女に取り憑いて、また「地獄通信」を始めた訳だが、輪入道達もあいが戻ってきた理由を知らないようなので、毎回地獄送りの話がある一方で、その辺の謎を探っていくというような展開になるのだろうか。 新キャラも登場したり、あいがなんかひょうきんになったり(蜂の一刺しって…)と変化はあるものの、第1話からいきなり無茶苦茶後味の悪い話を持ってくる辺り、「憂鬱アニメ」の名に恥じない(?)所は相変わらずである。 今回もこの調子で頑張ってほしい。
 (2008/10/22追記) 毎日放送から18日遅れの2008/10/22からアニマックスでも放映開始。 初回放送が、18:30からの「六時半蔵」枠なのだが、この作品をこんな夕方にやっていいのかどうかは少し微妙かも。性的な意味で(<マテ)。
とある魔術の禁書目録[毎日放送] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2008/10/04深夜(正確には2008/10/05未明)毎日放送「アニメシャワー」枠にて放映開始。 原作は、電撃文庫から刊行されている鎌池和馬氏の小説。未読。
 タイトルは「とあるまじゅつのインデックス」と読む。 科学の力で超能力を得る事ができるという学園都市に住む主人公が、いきなりやって来たインデックスという女の子を追手から守って戦う話…だろうか。 女の子が実は本(の目録)というのは、何となく「デモンベイン」とか「リリカルなのは」を連想するが、単に目録の知識を持っている女の子、というだけなのか、それとも本当に本(目録)の化身か何かなのかは不明。 何となく、「設定を説明する為の物語」みたいな感じがする所が少し気になるが、話は面白そうなのでとりあえず様子見か。
 それにしても、科学の力で超能力を得る事ができるというのは、どうにも矛盾した話に聞こえる。 科学で解明できない能力を「超能力」と言うんじゃないんだろうか。 あと、街の中に風力発電用と思われる風車があるのもどうも…。 ただでさえ高層ビルで風の通りが悪くなる街の中に風車を置くというのは、単に見た目の奇抜さを狙っているだけにしか見えない。 まあ、超能力や魔法が出てくる話に、現実の常識を当てはめても意味はないだろうが、あまりに支離滅裂でも面白くない。 特に、本作のような設定に凝っている(ように見える)作品では、それなりのリアリティは期待したいところ。
ヒャッコ[テレビ大阪] A:4:3レターボックス D:16:9スクイーズ
 2008/10/04深夜(正確には2008/10/05未明)テレビ大阪にて放映開始。 原作は、カトウハルアキ氏がフレックスコミックスWEBコミックの「Flex Comix ブラッド」に連載中のコミック。未読。
 内気で方向音痴の女の子が、友人達と繰り広げる愉快な(?)日常を描くという、「あずまんが大王」か「ひだまりスケッチ」風の作品…だろうか。 主人公のモノローグが少しくどいように感じたりして、多少テンポが悪いところが見られるものの、この手の作品は好きな方なのでとりあえず様子見。 タイトルの意味はよく判らないが。
 しかし、コミックももはや紙媒体に限らずネット上で公開されているものでも普通に商業ベースに乗るようになってきた訳で、今後益々雑誌はジリ貧になっていくのではなかろうか。
かんなぎ[毎日放送] A:4:3レターボックス(毎日放送) D:16:9スクイーズ(毎日放送・BSジャパン) D:4:3レターボックス(アニマックス)
 2008/10/04深夜(正確には2008/10/05未明)毎日放送「アニメシャワー」枠にて放映開始。 原作は、武梨えり氏が「月刊ComicREX」に連載中のコミック。未読。
 都市開発の為に移転される神社の切り倒された御神木で木彫りの像を創ったら、その御神木の神様が憑依して人間の女の子になって出てきてしまってさあ大変、みたいな話。 なんで神様が現代風の女の子の服装で(しかも下着まできちんと着けて)現れるんだという都合良さ(ある意味都合悪さかも)は気になるものの(別に、裸で出てくるべきだ、とまでは言わないが期待はする(爆))、話のテンポは良いし面白い。 アイドル風のOPは、内容に関係あるのかどうかは謎。 監督が、「その域に達していない」と言われて「らき☆すた」の監督を降ろされた(降りた?)山本寛氏なのも少し気になるが、未だにどういう意味で「達していな」かったのか謎だし、そちらは気にしてもしょうがないか。 しかし、当初予定のあったBS11での放映が突然無くなってしまうという、何だかアヤシイ動きもあるようだが、大丈夫なんだろうか。
 (2008/10/14追記) 毎日放送から9日遅れの2008/10/13からアニマックスでも放映開始。
 この作品、面白いことは面白いのだが、妙に動き過ぎるというか、「いくらなんでも、そこまで動かしたらかえって不自然なだけとちゃうか?」と思うぐらいに動画枚数を使ってキャラを動かしている。 ちょうど、フル3DCGのアニメ作品で、人物が常にユラユラ動いて不自然に見えるのと同じような感じである。 とにかく動かしたい、という熱意みたいなものは判るのだが、日常的な舞台の日常的な芝居でやる動きじゃないと思ってしまう。 そういう事を別にしても、始めからこんなに飛ばしてすぐ「息切れ」するんじゃないか、というのが凄く心配。
 (2008/11/04追記) 毎日放送から約1ヶ月遅れの2008/11/03深夜(正確には2008/11/04未明)からBSジャパンでも放映開始。 今さら気が付いたが、ED最後のイラストが、色々な漫画家やイラストレーターのものに毎回変わっていたのか。 所謂「エンドカード」にすると、放送局によってはカットされてしまったりするので、このやり方は嬉しいかも。
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