石垣島遠征記 本文へジャンプ
竹富島


2012年01月24日(火)
竹富島
ついに最終日を迎えてしまいました。3泊4日、あっと言う間に時間が流れていきます。どこへ旅行に行ってもそうですが、最終日ってのは何か寂しい気持ちになってきます。そのせいで、頭はちょっと重いし、胃もスッキリしません。なんか気分がすぐれない。 ん? 違うか? ただの二日酔いか!? ここはバンナ公園の高台にある展望台。遠くの景色を眺めると、石垣島に近い離島(西表島?、竹富島?)が見渡せます。雲が少し薄くなってきて、時折日が差し、虹が現れたりしました。今日はこれから、竹富島へ上陸します。初めて行く島はどんな雰囲気なんでしょう? それよりもこの状態でフェリーに乗って大丈夫なんでしょうか?
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石垣港離島ターミナルから高速船に乗って約10分、竹富島にやってきました。周囲9.2km、人口320人の小さな島だそうです。こちらではレンタサイクルや、水牛が主な観光手段。冬でなければ、海で泳ぐ事もできますが、さすがにこのシーズンは無理っぽいです。天候は曇り時々雨。なかなかスカッと晴れてはくれません。港から集落へは新田観光のマイクロバスで移動します。歩いても10分~20分??? 走れば5分くらいかな?竹富島の伝統的な町並みはどんなもんなんだろ?期待に胸が膨らみます。ちなみにフェリーの中では熟睡でした。。。

 
名前はゆうこと言います。40歳女性で働き盛りだそうです。ガイドさんの話によると、ゆうこは、一流のドライバー?だそうで竹富島の細い路地、大きな荷台を引きづって、スイスイとものの見事に通り抜けていくそうです。この牛に当たれば安心。ガイドさんも仕事が楽ちんで、お話に集中できるとか??? ちなみに未熟な牛だと、珊瑚の塀を傷だらけにしてしまうそうです。。。ゆうこって名前は優秀な女性に多い名前なのかな?(笑) それでは、ゆうこのお手並み拝見です!
 
ゆうこの操縦テクニックは素晴らしいの一言です。竹富島集落の道は、とても狭く乗用車1台が通り抜けられる程度です。ゆうこが引いている荷台はマイクロバス並みのサイズ。道幅は荷台の両サイドを人1人が通り抜けられる程度しか開いていないのに、壁に車を擦る事なく見事に引いていきます。圧巻はカーブ。バックミラーがないのにきちんと膨らんで、内輪差を考えてきれいにクリアしていきます。ガイドさんの解説が始まると、ぴったり止まり、解説が終わると歩き出すなんて心配りも。とても、お利口さんです。♪そんなゆうこに惚れました(by増位山)

 
水牛ツアーは、ところどころに止まってガイドさんの解説が入ります。竹富島の景観を守るために家屋は平屋でなければならない! 赤瓦に木造建築でないといけない! おまわりさんがいない! それから朝早く住人が白砂の道をはき清めているなどなど。。。この土地の知識が色々と入ってきます。途中、ガイドさんが牛車を止めて三線引いて、安里屋ユンタを歌って下さりました。景色にぴったりあって良い感じです。ちなみに安里屋ユンタは、竹富島に実在した絶世の美女・安里屋クヤマさんを描いた歌だそうです。クヤマさん、どんだけ美人だったんでしょうか?

 
水牛ツアー終わってお腹が空いてきたので、ランチへ。お勧めの店がどこかないか?新田観光のお兄ちゃんに聞いたら、『やらぼの野菜そばが断然お薦め!!』と言う事で迷わず直行!! お店へ向かう道すがら、集落の景色をきょろきょろしながら歩きましたが、どこを切り取っても絵になりそうです。初めて来た場所なのに、懐かしいような?それでいて全く違う次元に来てしまったような?何か不思議な感覚でした。目的の店、やらぼには数分で到着。周りの景観に溶け込んでいる良い感じの店構えです。
 
オーダーしたのは海老入り野菜そば。野菜そばの上に竹富島で養殖されている車エビがたくさん乗っています。調子が良ければ、オリオンビールもオーダーするところでしたが、前日のアルコールが抜けきっておらず、断念。まだ頭がふわふわしています。この海老そば、出汁の効いたあっさりスープに野菜がどっさり乗っていてボリュー感タップリ。でもやさしい塩味なので、二日酔いの身体にも溶け込んでいきました。沖縄そば、ハマります。

 
天気がイマイチで時々雨が降ってくるのでサイクリングは諦めて、歩いて散策してみました。時の流れがゆっくりで、心が落ち着きます。人生に行き詰った時や、岐路に立たされた時、こんなところで自分の人生を振り返ってみたら、良いんじゃないかなぁ~なーんて思ったりして。。。 なごみの塔という島の中で最も高い場所から見ろした竹富島は、絵ハガキで見た事があるような、そんな景色でした。今度来る時は民宿に泊まって、島人のお話をゆっくりと聞いてみたり、誰の足跡もない白砂の道を散歩したり、沈む夕日を眺めながら泡盛を傾けたり。。。そんなのもイイかも。

 
雨が強めに降り出したので、雨宿りを兼ねてふらっと入ってみた喫茶店Haaya。ここは数少ない2階建て。平屋じゃなきゃダメ!という規則が出来る前に建てられたようです。周りが平屋ばっかりだから、遠くまで見渡せてイイ感じです。ちなみにこちらのお店は赤山荘という民宿だったそうですが、この赤山という姓は、壇ノ浦の戦いで敗れた平家の落武者赤山王がここに流れ着いたという事に由来しているそうです。だから柱が赤なのかな???
 
石垣島に来てから結構、忙しく動き回っていましたが、竹富島ではゆるりと過ごしたような気がします。東京と竹富島では時間軸に大きな差があるように思えます。ここの時計の秒針は音を立てていないのではないかなぁ?島の時計は静かに時を刻む。。。島で生活している方達は色々と大変なんでしょうが、こういうところで生まれ、静かな時の流れに身をゆだねて、静かにこの世を去っていく。。。そんな一生もアリだなぁなんて思っちゃったりして。竹富島、存分に癒されました。
 
これにて石垣島遠征は終了です。A子さんに4日間付きあって頂き、石垣島の観光SPOTを色々と案内して頂きました。でも、まだこれはダイジェスト版。これで終わりではありません。きっとこれから何度もこの土地に足を下ろす事でしょう。ハワイに、富良野に、石垣島。。。また帰る場所が増えました。11月から4月を石垣島で過ごし、5月から10月を富良野で過ごす。で、ホノマラ挟んで1カ月間はハワイ滞在。そんな生活してみたい♪

 
今回の石垣島遠征でお世話になった方々、本当に有難うございました。また1つ良い思い出が増えました。また近いうちにどこかでお会いしましょう~♪ それから石垣島へ嫁いだA子さん、とても幸せそうで何よりでした。島の暮らしに溶け込んで、旦那さまと仲良く、これからも元気一杯で過ごしてくださいネ。また遊びに行くからヨロシクねー