【2002年 ヨウスケのアカデミック園芸ワールド】6月
2002.6.28(金)・・・ブルーグレーの葉 |
![]() Fothergilla gardenii ‘Blue Mist’(マンサク科) 昨年の4月17日のアカデミックで紹介した植物と同属のもpのですが、種(しゅ)は違います。この種は、花が小さく、葉が開く前に花が咲き出します。 この品種は、‘Blue Mist’というもので、ご覧の通り、葉がブルーグレイです。表面に粉が吹いたような質感で、葉だけで鑑賞に堪える品種です。 美しいと思いませんか? Fothergillaは、これから多くの庭で使われる植物だと思います。公共の緑化にも適しています。花付きよく、白い花もかわいいのでオススメです。 |
2002.6.27(木)・・・サマチョコの花! |
![]() 昨年8月10日のアカデミックで紹介した、銅葉のネムノキの花です。 Albizia julibrissin ‘Summer Chocolate’(マメ科) やさしいピンク色の、ステキな花です。甘い香りがします。‘Summer Chocolate’の花は、私も初めて見ました。葉の色とのコントラストがすばらしく美しい!! あまりにきれいで、絶句・・・・。 ちょっと感動しました。 |
2002.6.26(水)・・・こんな斑入りはどう? |
![]() Polygonum longisetum(タデ科) イヌタデの見事な散り斑です。イヌタデでは、あまりピンとこないかもしれませんが、別名アカマンマと呼ばれている植物です。 同属別種のヤナギタデ(Polygonum hydropiper)が、葉に辛味があり食用にされるのに対し、こちらは食用にはならないということで、打消しの意味である「イヌ」という名前が付けられています。 イヌマキ、ネコヤナギ、ニセアカシアなど、本来のものと違うために打ち消されている名前の植物は、結構身近に存在します。 このイヌタデの散り斑は遺伝し、形質は受け継がれます。涼しさを演出するための夏場の素材として、もっと広く利用して欲しいですね。 山野草のお店では、結構な値段が付けられて(1000円近い)販売されています。これも6月のオアシス寄せ植え講習会で使用した花材の1つです。 |
2002.6.25(火)・・・ギボウシpart2 |
![]() Hosta ‘Revolution’ 厚みのある照り葉に、白色の中斑が入り、しかもその中斑の中に、濃緑色の散り斑が入るすばらしい品種です。 先細りの葉も味がありますね。 |
2002.6.24(月)・・・ギボウシpart1 |
![]() Hosta rectifolia ‘Reversed’(リュウゼツラン科) これは新しい品種です。厚みのある硬い葉に、クリーム色の斑が入ります。中型の品種で、高さ50cm、幅90cmほどになります。花はうす紫〜ピンク色の品種です。 |
2002.6.23(日)・・・貴重な植物 |
![]() Senecio scandens(キク科) タイキンギクという和名を持っています。暖地の海岸や、海沿いの冬を彩る美しい花です。 茎は倒れ気味に伸びていくので、半つる性、ということになります。ただ、先端の枝は斜上します。枝先は細かく分かれ、たくさんの黄色い花を、冬から早春にかけて楽しませてくれます。 この植物は、和歌山県の紀伊半島南部と、四国の高知県にしか分布が確認されておらず、非常に貴重な植物です。このような素材を扱っているお店などは、皆無です。また、作っている人もいません。 しかも・・・普通は濃い緑色の葉をしているのですが・・・なんと、その銅葉!!!腰が抜けるぐらい貴重な植物ということになります。はっきり言って、ン万円の世界です。 しかも、これを6月のオアシスの講習会で使うなんて・・・・・!!なんと贅沢な、なんと恐ろしい講習会なのでしょう。 オアシスの講習会では、このように貴重な植物素材を多く使い、シック&ノーブルな寄せ植えを作っています。 |
2002.6.22(土)・・・風にゆれる草 |
![]() Agrostis nebulosa(イネ科) 英名は、Cloud bent grass。属名の和名は、コヌカグサ。日本には、コヌカグサが帰化植物として入っています。 北半球の北部に分布している、このAgrostis nebulosa、姿が非常にきれいです。フワッとした感じの穂が、なんともいえませんね。 苗としての流通は、皆無です。売っていません。草丈は、もう少し伸びて、15〜30cmほどになります。群植すると、草原みたいできれいですよ。 6月のオアシスの寄せ植え講習会でも、大人気の素材でした。 |
2002.6.19(水)・・・これも黄金葉 |
![]() Hypericum(オトギリソウ科)・・・種名不明 ヒペリカム(オトギリソウ、キンシバイ)の黄金葉品種です。射光栽培しているので、黄緑色ですが、直射日光があたるところでは、もっと黄色になります。当たり過ぎると、白っぽくなり焼けてきます。 公共の場所の植栽によく使われる植物ですが、こういった黄金葉品種なども植栽されるようになればいいですね。グラウンドカバープランツとして、有望です。 |
2002.6.18(火)・・・オカトラノオ |
![]() Lysimachia clethroides ‘Gold Leaf’(サクラソウ科) 和名はオカトラノオ。日当たりの良い草地や、林に生えるやや大型の草本宿根草です。日本全土にみることが出来る植物の・・・これは黄金葉品種。 7月頃に、白い穂状花序を出し、これを虎の尾に見立てたもの。白い穂が風にゆれる姿は、なんとも風情があります。 これは、もともとは、黄金葉に、主脈に沿ってグリーンのベルト状の模様があったのですが、いつのまにか消えて、黄金葉になってしまいました。 日当たり良好の場所に植栽しているものを見ましたが、葉焼けはないようです。ただ、夏場の日光には注意が必要です。 |
2002.6.17(月)・・・黄金葉の |
![]() Betula pendula ‘Golden Cloud’(カバノキ科) シラカバの黄金葉品種です。シラカバの中で、黄金葉の品種は、本品種がはじめてです。イギリスから発売されました。きれいな黄色です。 かなり日が強いところに出していたので、少し白っぽくなっています。秋までこの色で、あまり後暗みしません。 落葉高木で、お庭のシンボルツリーとしては最高でしょう。銅葉品種もあるので、並べて植栽したら・・・最高! 日本での大々的な流通は、まだまだだと思います。 |
2002.6.16(日)・・・早咲きグラジオラスpart2 |
![]() Gladiolus primulinus ‘Prins Claus’(アヤメ科) ドロップ模様がかわいいね。純白にピンクのドロップ。これはgrass類と一緒の場所で・・・・。全部きれいに咲いてくれると思ったら、頭でっかちになって、途中で折れてしまいました。 |
2002.6.16(日)・・・グラジオラス |
![]() ![]() Gladiolus × colvillei ‘Alba’(アヤメ科) ピュアホワイトの美しい花。スラッとした草姿。シルバーリーフ群植の中にいて、すごく映える花ですね。 原種の血を強く引く、いわゆる「原種系」といわれるグラジオラスは、楚々とした美しさが感じられます。 香りがあれば、さらに幸せ・・・・かな? |
2002.6.15(土)・・・病気? |
![]() ![]() Rosaの斑入り(種小名は不明)、五色バラとか、斑入りノバラという名前で出ています。 ハダニにやられたように見えてしまうのですが・・・近くで見ると、なかなかきれいに斑が入っています。 花もかわいく、黄色いしべと白い花弁のコントラストもなかなかです。白花で斑入りなので・・花と葉が一体化して、あまり目立ちませんね。 なかなか面白い素材ではないでしょうか。 |
2002.6.11(火)・・・トリカラー |
![]() Oplismenus imbecillis ‘Variegatus’(イネ科) 熱帯、亜熱帯に7種が知られている植物です。森のやや日陰に自生している植物で、最近日本でもある会社が流通を始めました。 販売名はトリカラーバンブー。バンブーといっても竹ではありませんが・・・・。耐寒性はあまりなく、5℃以上の場所でなければ、株を維持することは困難でしょう。霜や凍るようなところでは、まず無理です。 春から秋までのグラウンドカバープランツとしては、有効に使える素材だと思います。 |
2002.6.9(日)・・・ついに開花! |
![]() 今年の1月2日のアカデミックで登場した、Salvia argenteaです。本当についに開花した!という感じ。 というのは・・・まったく雨よけしていないからです。高温多湿に弱い、特に雨に当てることは禁物だといわれている植物ですが・・・無事でした。 昨年定植をし、蒸し暑い夏を経験し・・・台風を経験し・・・数十メートルの高さにある軒からの雨に打ちつけられ・・・それにも耐えて開花しました。 この定植した場所は、特に排水があまりよくなく、ちょっとした雨でも水が停滞することがあります。そんな場所に植えて、足掛け2年。 なんだか嬉しいです。そんなわけで自慢の1品。 |
2002.6.8(土)・・・このサルビア、ラムネ臭。 |
![]() ![]() ![]() Salvia africana-coerulea(シソ科) これもサルビアで、花にも毛が生えています。水色と淡紫の中間色で、とても落ち着く色です。葉はブルーグレーで、花、葉とも観賞価値があります。 また、花後に「がく」が残り、鑑賞期間としては非常に長い植物でしょう。 株全体を触ると、ラムネの香りがします。寄せ植え等に使える良い素材です。 種小名の通り、アフリカ原生の植物ということが分かります。coeruleaとは、「青い」という意味で、種名にはよく使われるラテン語です。 |
2002.6.7(金)・・・お見事! |
![]() ![]() ![]() Elaeocarpus reticulatus ‘Flamingo’(Elaeocarpaceae・・・ホルトノキ科) ホルトノキ属の植物です。ホルトノキ属は360種がニュージランド、アフリカ等に分布しています。 Elaeocarpus reticulatusは通常は白花ですが、これはそのピンク花品種!すっごくきれいでしょ?相当珍しいものです。 この種(しゅ)はオーストラリアの東に分布しています。寒さにも強く、霜に当てた経験はないのですが、それ以外では屋外で越冬しています。花後、藍色のパールのような果実が実ります。 葉は、ヤマモモに似ていますが、古い葉は、必ず赤くなり落葉するので、ヤマモモとは違うことが分かります。花の形もかわいいし最高ですね!自慢の一品です。 |
2002.6.4(火)・・・ハナキササゲ |
![]() Catalpa speciosa(Bignoniaceae・・・ノウゼンカズラ科) ハナキササゲの花です。ハナキササゲは、樹姿を始めとするすべてが大きな事から、オオアメリカキササゲとも呼ばれています。 花のアップは、どことなくストレプトカーパスに似ています。花は4〜5cmと大きく、香りもあります。甘い香りがします。 なぜササゲという野菜の名前がついているのか・・・・。それは、花後にできる果実の形に由来しています。ササゲが木からぶら下がっているからです。 キササゲ属は、11種が東アジア、北米に分布している落葉高木です。 |
2002.6.3(月)・・・ついに開花! |
![]() ![]() Amsonia tabernaemontana(Apocynaceae・・・キョウチクトウ科) Amsonia属は日本にも分布している植物です。Amsonia ellipticaは、チョウジソウと呼ばれている植物で、湿った草地に生えています。あまり見かけなくなりましたけれどね・・・。 これは日本のチョウジソウとは違います。アメリカのミズーリ州(Missouri)からヴァージニア(Virginia)とノースカロライナ(North Carolina)のピードモント(Piedmonto)の木が豊かに茂った斜面、および河岸に沿って見られる植物です。 ある一定にしか分布をしていない植物ということになります。 これは実生で、4年ほど前に播種し、今年初めて開花しました。待望の花です。柳のようなつややかな葉、画像ではあまり伝わらないかもしれませんが、スカイブルーの花、スラッとした草姿・・・どれをとっても最高の植物です。 草丈は60〜90cm。落葉の宿根草です。冬季は赤黒い尖った芽を地上に残し、越冬します。日本では入手不可能。珍しい植物です。 |
2002.6.1(土)・・・日陰を明るく! | |||
![]() 画像の奥側は、1m近くの大きさのアジサイの大株が2株あり、かなりの日陰スペースです。また、アジサイにさえぎられて、雨水があまりあたることのない場所を、Lamiumで覆ってみました。 ここに植栽したLamiumは3品種です。ちなみに画像中央に咲いている紫色の花は、ウツボグサです。 植栽品種は・・・Lamium maculatum ‘Beacon Silver’(ピンク花) ‘White Nancy’(白花) ‘Gold Rush’(黄金葉、ピンク花)の3品種です。 白い葉のLamiumは強光に当たると、ピンクがかった葉になり、葉の大きさは小さくなります。また、外側に反り返りあまり美しくありません。こういった素材を使うと、日陰でもこんなに明るく演出できます。耐寒性もあり、霜柱が立つような場所でも問題なく冬越しします。
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