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01/11/12
新しいお湯が湧いたせいかどうか、現在は「たんげ温泉」と名称が変更になっております。
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法師温泉から峠越えの県道をぬけて、中之条へ入ろうとした。5分ほど山道を走ったところに、開けた観光地。「たくみの里」というのだそうだ。「竹細工」「わら細工」「漆と染め」など、二十を越える工房が点在している。そんなスボットがあろうとは思ってもいなかっただけに、驚き半分、興味半分、しばらくうろついてみた。結局、購入したのはジャガイモ1袋100円。何たる安さと飛びついたのだが、北海道産のものとは品種がどうやら違うようだ。
峠を越えて中之条。道は狭いが、交通量は多くないので、このルートは使える。冬場は無理だろうけど・・・。中之条から草津へぬける裏道(とはいえロマンチック街道)を右へ折れて、さらに10分ほど進むと「たんげの湯」と書かれた建物が見えてくる。
一見、和風旅館の趣だが、館内は赤とピンクを基調にしたじゅうたんと、木をふんだんに用いた吹き抜けの広々としたロビー。みごと、ホテルに変身! 土産物コーナー、自販機、革張りソファーなどといった、定番の品々がないため実にスッキリとしている。
次の間つきの広〜い部屋へ通されると、やはりまず「宿の案内」に目を通す。やたら、「温泉が湧いた」とはしゃいでいる。「今のお湯は何なの?」と、何だかいやな予感。散歩がてら、新しく掘り当てたという源泉を探しに行った。なるほど、川沿いに大型重機が入ったままのそれらしき設備があるわ。しかし、これからつかる「今そこにあるお湯」の源はみつからなかった。
散歩から帰ると、早速、お風呂をいただいた。湯船から見る二段の滝の景色はなかなかのもので、ついつい長湯になってしまった。日が暮れるとライトアップされ、さらに長湯になってしまう。ワタシにも、お湯だけではなく風景を愛でるココロくらいは残っていたのだ。露天からも水音とともに滝が見え、実に爽快。
しかし、お湯は怪しげな温泉分析書が湯上りの休憩処にあるだけ。しかもマワシとワカシの疑い濃厚で、「秘湯本」には裏切られた気分。
が、1200メートルもボーリングして湧き出すお湯は毎分110リットル、泉温43.1度で、アルカリ性。こちらのお湯で、11月中旬から営業予定だそうなので、楽しみにしたい。とはいうものの、1200メートルも掘って温泉を出すというのもね・・・。やはり、ワタシは「みんなつかっていってくれよ」と、にこやかに顔を出してくれる温泉が好きだな。
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