鬼怒川をさかのぼる。川俣ダムを越え、さらに奥までさかのぼる。女夫渕(めおとぶち)から先は、マイカー進入禁止のため、宿に電話を入れ、迎えを待つ。
待つこと小一時間、マイクロバスがやってきた。こんなことなら、女夫渕温泉でひとっ風呂楽しめたのにな〜。湯量がいかにも多そうだった。
平家落人伝説の地にふさわしく、山深いロケーション。ひと山越えれば、もう尾瀬だという。しかし、残念ながら、ここから先は道がない?
プールも含めて、何種類かのお風呂があるのだが、この時期、入浴できるのは二種類のみ。女性用露天風呂の脱衣所は、20年前の町営プール並みの設備である。が、表面に湯の花が浮く白いお湯につかりながら、眼前の柱状節理を眺めていると、設備なんかどうでもよくなってくる。
夜の露天につかっていると、日本カモシカの一頭くらい、出てきても不思議はないほど静か。日の高いうちは気がつかなかったのだが、脱衣所に一枚の鏡。ふと、振り返ると落武者が〜!!! いかにもありそうで、鏡だけは決して見ない。
岩魚のホイル焼き以外、すべて山菜料理の夕食は、ダイエットに励んでいる人にはいいかも。
となりの席の小さな子のお膳には、野菜の上にちょこんと転がる真っ赤なウィンナー。思わず、箸をのばしかけてしまった・・・。
|