銀山から肘折ぬけて寒河江まで下ろうとしたところ、肘折から先はナダレのため、通行止め。まだまだ、この時期、雪深い里である。
谷間に沈みこみ、息をひそめているかのような肘折温泉。意外と温泉街はにぎやかで、湯治客であふれている。温泉街の真ん中にある共同浴場に入りたかったのだが、クルマが置けず断念。カルデラ館に向かった。
開館して間もないようで、いまだ準備中といったところを、さっそく、名物の炭酸泉を楽しんでみる。いや、それではあまりに冷たすぎる。ここでは気泡泉として、手足の部分浴にもちいている。皮膚の表面を気泡がかすめ通り、効いているのだか、効いていないのだか、面白半分。ただ、冷たくて、長時間は遊んでいられない。なぜここに、珍しい炭酸泉が湧くのかといったパネルもあって、ダンナはひたすら感心しきり。ワタシは、もっぱら「ひとっぷろ」
ともかく、設備はきれいで文句のつけようもないのだが、内湯はまだしも、露天に入ると風邪をひく。季節にもよるのだろうが、用心に越したことなし。
さて、広々とした吹き抜けの休憩室では、開館間もないため、「出前を取ってくれ」という。ソバを頼んだところが、あいにく消防団の集まりで、出前が無理だとのこと。
見かねたのか、館長さん、職員用のラーメンをワタシたち二人にも分けてくれた。山形の情の厚さをスパイスに、とてもおいしくいただいた。
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