うえさんの戯言

十月


10月27日

 プラモデル/GALLERY1に「HONDA NS500 '85 阿部孝夫」を追加。
 前回まで製作日誌で紹介していた作品の2作品のうちのひとつです。
 今年4月に亡くなった阿部孝夫氏を偲んでの製作作品です。
 お時間のある方はぜひご覧ください。

 *****

 話は13日の土曜日にさかのぼる。

 とある場所に、男たちが集結した。
 その男たちの名は、くまさん、みーちゃん、平ちゃん、そしてうえさん。。。

 こうなるともうお判りであろう。
 そう。。。

 「秋の夜長に4人のおっさんが集まって語り明かそうぜ!麻雀でっ!!つもりん!いちごティラミスの差し入れ待ってるぜ!!でもくまは本当は甘いものが苦手なのは内緒だぜ!!でもアナヒラは甘いものが大好きだぜ!!!さらにうえさんはもっと甘いものが好きなんだぜ!!みーちゃんは本人に聞いてないからようわからんけどな!!麻雀大会!!!」(大会名原案:くまさん 一部追加:平ちゃん 仕上げ:うえさん)が開催された!!(≧∇≦)

 大会はいつものごとく、くまさん宅で行われたのだが、序章から波乱の予感が。
 くまさん宅には集合時間約1分前という自宅から10キロ近く離れた場所へ行ったわりには素晴らしいほどの正確さで到着。
 そして愛車アルテッツァを駐車しようとした時、その進路をふさぐかのように1台の車が止まる。
 その車の中にいたのは。。。。

 み、みーちゃん!?(°Д°;

 な、なんですと。。。
 みーちゃんが定刻通りに来たと言うのか。。。。(((((; ゚Д゚)))))ガクガクブルブル

 世界トップレベルの和歌山時間のみーちゃんが定刻通りにやって来る。
 これはある種事件である。
 そして、みーちゃんが定刻通りにやって来た時、波乱が起こる。
 これは麻雀メンバーの中では常識
 確実に試験に出るレベル。
 代々木ゼミナールなら「ここ大事だよ!試験に出るから!」とアンダーラインを引かされる事項。
 そういう私は代々木ゼミナールどころか、予備校も行った事なけりゃ、塾にも行ったコトない人なので雰囲気さっぱりワケワカメ(死語)なのだが。(^_^;)

 と、とにかくである。
 過去の戯言(2007年5月6日)を読んでもらえればお分かり戴けると思うのだが、みーちゃんが定刻通りにやって来ると波乱が起こる。
 そんな一抹の不安を抱えたまま、麻雀大会はスタート!!(≧∇≦)

 麻雀が開始され、少しした頃、救急車の音が夜の街に響き渡る。
 その音はだんだんと近づき、やがてくまさん宅の近くと思われるところで鳴り止んだ。

 「私を迎えに来たのか!?」(シャア調で)
 ・・・と、小2レベルのギャグをかましたのだが、誰もツッコンでくれず、一抹の寂しさに包まれている間に、どこに救急車が停まり、なにがあったのかの議論が始まった。(^_^;)

 くまさん宅の真近くには成人男女が大人のお突き合い・・・じゃなかった、お付き合いをするお部屋を提供する、きらびやかな建物があるのだが、きっとそこへ来たのだと思っていた。
 で、議論していたのは、麻雀メンバーである。
 当然のことながら、エロな想像しまくりになるところなのだが、この時、お手製のティラミスを差入れに来てくれていた麻雀メンバー予備軍の声も聞こえる紅一点、つもりんがいたので、多少暗号的な語句を使用しつつ、男性陣の妄想&創作ストーリーは膨らみ続けた。(^_^;)

 そうこうして、エロな妄想も膨らませつつ、冷静な判断をしてみると、どうやら前述のきらびやかな建物ではなく、くまさん宅の斜向かい辺りに停まったっぽい。
 で、数分後。
 パトカーがやって来た。

 ウッ〜〜〜〜!!(サイレンの音)
 キキッ!!(停車した音)

 お!?パトカーまで来たんか!?
 こりゃ、なんかあったか?
 なんてことを言っていると・・・・。

 ウッ〜〜〜〜!!(サイレンの音)
 キキッ!!(停車した音)

 ウッ〜〜〜〜!!(サイレンの音)
 キキッ!!(停車した音)

 ウッ〜〜〜〜!!(サイレンの音)
 キキッ!!(停車した音)

 ・・・って全部で4台も来やがったぁ!!(°Д°;

 しかもそのパトカーの停め方は、道路を封鎖するような停車位置。
 窓から覗き込んで見てみると、そのパトカーから降りてきた警官の数人は防弾チョッキみたいなモノを着用している。

 これは間違いない!!事件だ!!(≧∇≦)

 そう思うのは人間として当然のことである。
 これでなにもないと思うのは、人として何か欠けていると言っても過言ではないだろう。

 一体何があったんだ!?
 事の真相を知りたいと思うのは人として当然のことである。
 むしろ本能と言ってもいいだろう。

 だもんで、窓から様子を伺ってみる。
 窓には三十路を超えたオッサン4人と、うら若・・・い女性が1人。(^_^;)
 張り付いてた見てたさ!!(≧∇≦)
 たぶん外から見たらマヌケな絵面になってたに違いない。(^_^;) 

 ・・・が、なにがあったのが全然判らない。
 真相が判らずにヤキモキしていると、くまさんが聞いてくれた。警官に。

 「なにかあったんですか?」

 いいぞ!!くまさん!!GJ!!(^_^)

 さぁ!答えやがれ!!
 一体何があったのか!!

 「特になにもないですよぉ〜」

 あ、そうなんだ。
 なんにもないんだ。。。。

 って、ウソつけー!!(>_<)/

 なんにもないのに救急車1台とパトカーが4台。
 しかも道路を封鎖するように停めてあるにもかかわらず、なにもないだと〜!!

 事件は会議室で起きてんじゃない!!くまさん宅の前で起きてんだ!!(>_<)/

 と、この日放送してた踊る大捜査線MOVE2のテンションで叫びたい気持ちを抑えつつ、さらに様子を監視。
 途中、パトカーが移動、1台を残して撤収。

 その後、つもりんが友人との約束があるとかで帰宅の時間になった。
 しかし、事態が把握出来ぬまま、女性1人を戸外に出すわけには行かない。
 だもんで、男性陣4人がボディーガードとして、つもりんを車まで送り届けることに。
 いや、決して、ボディーガードと言いながら、外の様子をヤジウマしに行こうだなんて、これっぽっちも思ってないから。
 ホンマやって。(^_^;)
 その後、つもりんを無事車まで送り届けた後、様子を見に行くと(←結局行ってるやん。(^_^;))1軒の家で警官が事情を聞いている様子。

 真相は判らず終いなのだが、私の想像だと夫婦喧嘩の果てに奥さんが包丁を持ち出し「アンタを殺して私も死ぬ!!」とか言いながら旦那に切り掛かったんではないかと。。。
 で、結果、それを食い止めようとした旦那の手の平を切ってしまった。ってトコなのだろうか?
 包丁を持ってるとすれば、警官の防弾チョッキっぽい何かの説明もつくし。(^_^;)

 結局、事の真相は明らかにならないまま、麻雀続行。(^_^;)

 つもりんが差し入れてくれたイチジクティラミスを食し、体勢を整えてから、私の黄金の時間がやって来た。
 それはもう、神降臨!!って勢いで上がりまくりだったのだ。(^_^)v
 
 しかし、麻雀の神様は公平である。
 時計の針がシンデレラの帰宅時間を過ぎた辺りから、事態は一変、急激に上がれなくなる。
 そして、各々のメンバーが良い時間帯と悪い時間帯の差に翻弄される展開。
 良くも悪くも出入りの激しい麻雀となった。

 ちなみにこの日の麻雀は、前述した事件のインパクトが大き過ぎて詳細を覚えていない。(^_^;)
 ただ終盤、私の調子がすさまじく悪かった事だけは覚えている。。。(^_^;)

 最終結果。

 優勝は+27000点でみーちゃん。
 この男が定刻通り来た時はなにかが起こると言うジンクスを伝説に変えつつ、今期3勝目。
 しかも今期は全てプラス目とまさに絶好調!(^_^)
 2位は+2000点で平ちゃん。
 ようやく今季初のプラス目。
 これを機に長いトンネルを脱出出来るのか!?
 3位は−11000点で私。
 途中、凄まじいほどの勝ちっぷりだったのに、結局マイナス目に。(T_T)
 最下位は−18000点でくまさん。
 ほとんどいいところが見られなく、屈辱の今季初最下位。
 
 総合トップを争うみーちゃんとくまさんの二人がトップと最下位に別れてしまう大波乱。
 これでさらに2位との差を広げたみーちゃん。
 総合トップを狙うためには、もう負けられないくまさん。
 今季初優勝が早く欲しい昨年最多勝の私。
 そしてとにかくマイナスポイントを覆したい平ちゃん。

 各々の思いが交差しつつ、次回の麻雀大会への期待が膨らむ。

 今度こそ、勝ぁつ!!(≧∇≦)


10月14日

阿部典史

1993年 全日本ロードレース500ccクラスチャンピオン
1996年 WGP日本GP 500ccクラス ウイナー
1999年 WGPリオGP 500ccクラス ウイナー
2000年 WGP日本GP 500ccクラス ウイナー

ノリックの愛称で親しまれた日本人GPライダー。
GP通算3勝するなど輝かしい記録を持つ。
その走りは常に見るものにインパクトを与え、成績以上の記憶を人々に刻んでいた。
彼はどのライダーとも違うオーラを持っていた。
そのオーラはまだまだ輝き続けるはずだった。

2007年10月7日
川崎市の公道上での交通事故により、彼はこの世を去ってしまった。
享年32歳。
まだまだレーシングライダーとしてやっていけるはずだった。
もう一度、世界で闘うことも可能だと思っていたし、本人もそのつもりだったに違いない。
あまりにもあっけなく、そして早過ぎる死が残念で仕方がない。
今はただ、彼のために祈りを捧げたい。

 *****

 プラモデル/製作日誌の「’85 ホンダNS500 阿部孝夫/木下恵司」を更新。
 今年4月に亡くなった阿部孝夫氏の追悼の意をこめて製作しだした作品がようやく完成しました。
 予定では夏には完成するはずだったんですが。。。
 当時のホンダ全日本のエース木下恵司のマシンも同時に完成です。

 *****

 冒頭で書いたように、ノリックこと阿部典史が亡くなってしまった。
 現役のレーシングライダーの公道上での交通事故死というショッキングな出来事だった。
 
 全日本500ccに17歳の若さでデビューし、そのデビューレースでいきなりの2位。
 そのままの勢いで全日本のチャンピオンを獲る。
 翌年、日本GPでの活躍により世界GPへの切符を手に入れ、瞬く間に世界に飛びだった。
 その後の活躍はここで書き切れないので省略するが、間違いなく日本が世界に誇れるライダーである。

 ノリックには現役の日本人ライダーの中ではずば抜けたスター性があった。
 実力ももちろんあったが、それ以上に彼の走りには見るものを魅了する輝きがあった。
 勝った時の嬉しさも、負けた時も悔しさも、全身で表現する姿も魅力のひとつだった。
 今年から全日本に戻っていたが、また世界で活躍してくれることを期待していた。
 また出来ると少なくとも私は思っていた。

 ノリックの走りを。
 ノリックの笑顔を。
 もっと見ていたかった。

 ノリックの走りを思い出すことはいつでも出来るだろう。
 でも、もう、ノリックの走りで感動する瞬間は2度とやって来ない。

 彼のくれた感動は一生忘れない。
 
 ありがとう。ノリック。
 安らかに。。。。。



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